食欲魔人日記 04年02月 第2週
2月9日 月曜日
かんぶり、かんぶり。
フルーツグラノーラ with 牛乳

今日も血気溢れる我が夫、朝早く起きてスポーツジム経由の御出勤。いつもは起きられなくても布団の中からヒラヒラと「いってらっしゃーい」と手をふるくらいはするのだけれど、今日はぜんっぜん気づかなかった。改めて本日2回目の目覚ましが鳴って(目覚まし時計は1個しかないので、先に起きただんながセットしなおしてくれるのである)、やーっと目が覚める。

朝御飯は、息子の「カリカリたべよーよー」のリクエストにより、フルーツグラノーラ。先日の「おいもとあずきグラノーラ」がちょっと不評だったので、本日はイチゴ入りのいつも通りのフルーツグラノーラ。……やっぱり甘酸っぱくてこっちの方が美味しいかな。うむ。

スクランブルエッグとトマトとチーズのホットサンド
ミルクティー

今日は特にすることもなく、作った弁当も息子の分だけだったので一人昼飯を自宅でのんびりと。

ホットサンド用のパンがまだ残っていたので、今日もホットサンドにするかぁ!と、あれこれ詰めてみた。いつもはゆで卵をマヨネーズで和えて詰めるところ、今日は塩胡椒で味つけたスクランブルエッグを入れてみる。マヨネーズのコクが無い代わりに、チーズはピザ用のをたっぷりと。ついでに薄切りトマトもぺろんと2枚ほど入れてみた。普通のサンドイッチを作るつもりでついレタスも入れてしまおうとしたのだけど、クタッとなったレタスのサンドイッチってのはどうよ……と、挟みこむ直前に断念。ざっと茹でてオイスターソースかけたレタスなんかは美味しいけど、サンドイッチにするのはなんかちょっと違う気がする。

ホットサンドにはついマヨネーズ味のものを具にしてしまうのだけど、塩味ベースもなかなかどうして美味しかった。温まってクニャーンとなったトマトも、ピザの具みたいで良い感じ。濃いめに淹れたアッサムティーにあっためた牛乳をだばだば入れて飲み応えのあるミルクティーにし、2杯ぐいぐい飲みながらゆっくり食べた。……うまー。

寒ぶりの刺身
ほうれん草のおひたし
白菜漬・たくわん
火腿玉米濃湯(昨夜の残り)
御飯
麦茶

モチベーション低下中のここ数日。今日もいまいちやる気ないまま幼稚園帰りの息子を連れて近所のスーパーに買い物に行った。牛乳でしょ、あ、ヨーグルトも安いねー……とあれこれ籠に入れていくと、息子も一緒になって
「ソーセージはおうちにあるかな?」
「たいやきも、おうちにあるかな?」
「ジュースは、なかったんじゃないかなー?」
あれこれチェック。

「たまごは、150円なんだってよ、おかあさん」
「150円は激しく高いから、パスね」
「ふーん、150円は、たかいのかぁ」
物価を教えるのも忘れずに。

んで、今日は寒ぶりの刺身が380円だった。家族3人で食べるにはちと物足りない分量だったけれど、他に副菜あれこれ作ればいいか、と1パック買ってきた。幸か不幸か、数時間後には「ごめん、仕事忙しくて帰れない」とのだんなからの連絡が。刺身つつきーの、漬物つつきーの、残り物だしーの、の、非常に簡単な夕飯になった。青み野菜が足りないなとほうれん草のおひたしはたっぷり作った。

何やら息子は昨日から「あしたは、たまごのごはんをたべるなんだよ」と予告していたらしいので、リクエスト通り彼には卵御飯を出してやる。半端な分量の御飯に卵1個じゃドロドロ状態になってしまうので、たっぷりの大人サイズの分量の御飯に溶き卵をドパーッと。
「えへー、たまごのごはんだー。えへー」
と、息子はぶりの刺身よりも何よりも嬉しそうに卵御飯をかっくらったのだった。

私は私で寒ぶりを堪能。脂がねっとりと乗ったぶりはとってもとっても美味しかった。ああ380円の幸せよ。

2月10日 火曜日
きのこのパスタ。きのこたっぷり。
ベーコンエッグ
バタートースト
アイスカフェオレ

昨夜だんなが帰ってきたのは日付も変わろうかという頃だった。さすがに今朝は朝御飯どころじゃなく、眠っている方が良いかしら……と思いつつ、家族全員分のお弁当を作った後に一応声をかけてみる。
「……朝御飯、ちゃんと食べてく?……それともギリッギリまで寝てたい?」
たべるー、とのことだった。しかも、ベーコンエッグ作ったら食べちゃうというくらいやる気に満ちあふれている。……だんなはタフだなぁ……。

朝御飯は、久しぶりにしっかりと卵料理を。パンはサンドイッチ用の超薄切りをバタートーストにし、オーブンにそれを放り込んでいる間にベーコン炒めて目玉焼き作成。目玉焼きに岩塩と粒胡椒をガーリガーリとかけてからパンの上に乗せて食べた。作りたてのあったかい朝食は、ちと味気なさが漂うコーンフレークの朝食よりさすがに美味しい。

おうちで弁当
 ふりかけ御飯
 だんな特製 豚肉のにんにく生姜焼き
 蟹クリームコロッケ
 ほうれん草のおひたし・トマト
 白菜漬・たくわん
麦茶

「じてんしゃのごはんは、いらないの?」
幼稚園に送りに行くとき、息子が面白い事を言っていた。
「……へ?自転車のごはん?」
「じてんしゃ、ぺこぺこになったら、くろいふたとって、シューッてやるんでしょ?ごはんは、まだいらないの?」
そういえば、前に「タイヤがペコペコになっちゃったから空気入れなきゃね」とか言ったことがあったような気がする。"ぺこぺこ"になったら御飯食べなきゃ!と彼は思っているらしかった。

今日は特にすることもなく(火曜日はスポーツジムも休みだし……)、家でのんびりと。昼御飯は、家族3人お揃いの弁当で、今日はきわめつけに手抜きな内容になってしまった。当初はメインのおかずはちゃんと作るつもりで、でも昨日スーパーの総菜コーナーで
「おかあさん、コロッケがね、やすいみたいなんだよ?」
「……おおー、1個38円かぁ」
「ぼくねぇぼくねぇ、カニクリームのコロッケが食べたいなぁ」
「……カニクリームも38円かぁ」
なんてやりとりをして副菜にとコロッケを買ってきたのだ。

で、家に帰ってから冷蔵庫内のにんにく生姜焼き(土曜の夜にだんなが作ってくれた)と目が合ってしまった。けっこう分量があるし、味も全く問題なさそうなので急遽これを弁当のメインディッシュに据え、あとは野菜がなきゃねとおひたしとかトマトとか漬物とかを詰めてみる。今日の弁当作りはおっそろしいほど簡単だった。鍋なんて1個も使ってない……。

「みんな、手抜きでゴメンよ。いただきますっ」
と、おかずをつついてみれば生姜たっぷりの炒め物の肉汁が御飯に適度に染みて美味しかったり、38円の総菜も38円なりに美味しかったりして、それはそれでなかなか幸せなお弁当だった。
「今日のお弁当は、何が入っていましたかー?」
幼稚園からの帰り道、息子に聞いてみたらば即答で
「コロッケ!カニクリームの!」
……息子はそれほどまでにコロッケが好きなのに、滅多に自分じゃ作らない私。フライものは面倒だわとか言ってないで今度ちゃんとポテトコロッケ作ってあげるかなぁ。

きのこのクリームソーススパゲッティ
豚肉のソース焼き トマトバジルソース レタスのサラダ添え
かぼちゃとじゃがいものスープ
ビール(ウィンターエール)
みかん

昨日は大変に忙しかっただんな、今日はもう絶対早く帰るから!との予告どおり、早めに帰ってきてくれた。息子が毎日のように「クリームのスパゲッティがたべたいたべたい」言うし、言われてる私も食べたくなりつつあったので、本日はきのこたっぷりのクリームスパゲッティ。

まずは鍋にオリーブ油を軽く敷いて、ベーコンを炒めることから。ベーコンの周囲がチリチリになったらほぐした舞茸としめじを加え、ざざっと炒めてから酒をひとふり。生クリームをだばだばー、牛乳をだばー、くらい加えたら、塩胡椒を加えてもったりするまで煮つめていく。それをパスタに絡めればできあがり。生クリームのソースがほのかにきのこ色に染まり、香りの良いパスタだ。

「わ!クリームのスパゲティだ!ありがとねー。ありがとねー、おかあさん」
生クリームを出していると、息子がやたらと嬉しそうに声をかけてきたのでほくそ笑んでいると、
「あのねぇ、クリームのスパゲティはねぇ、コジマさんみたいなの、つくってね」
と、とんでもない注文を出してきた。そそそ、そんな、料理店の味を求められても、お母さんは困ってしまいます。ていうか絶対ムリですし。

きのこのパスタじゃ肉っけがないわね、とトマトとバジルのソースをかけた肉炒めも。皿にレタスを敷き、オリーブ油とウスターソースとレモン汁を垂らしてじゃかじゃかっと揉んでおいた豚肉を炒めて盛りつける。上からは刻んだトマトと刻んだバジルを合わせたものにしっかりめに塩をしておろしにんにくを加えたものをトッピング。スープはざっくりと潰したかぼちゃとじゃがいも入りのもの。

パスタはいつも塩の量があまくなってしまうので今日は相当気を遣ってパスタの茹で汁にもソースにも塩を加えてみたのだけれど、結果はかなり良い感じ。ああ、料理店のスパゲティって実はけっこうな量の塩が入ってるんだなぁと今更ながらに思ったりした。

2月11日 水曜日
焼き肉だ焼き肉だ
「吉野家」にて
 牛丼(並)
 半熟卵
 お茶

「おゆきさん!X-DAYは11日だってさ!」
数日前から夫の腹息……じゃなかった、鼻息が荒かった。いよいよ吉野家から牛丼が消え失せる。今日、店の在庫を全て売り切ったら、牛丼販売が中止になるのであるらしかった。

「やっぱり行くっすか?」
「最後だしねぇ……」
「行っても、もう無かったりして……」
「無かったら、"松屋"行って豚丼でも食べるかねぇ……」
「むなしすぎ……」
なんて言いながら、出かけたのはもう10時半だったりした。皆さんねぼすけ。

吉野家の神様が味方したのか何なのか、まだ最寄りの吉野家には牛丼が残っていた。その店はチケット制のセルフ店で、券売機でチケットを買ってからカウンターで牛丼をもらう仕組みになっている。カウンターだけの席はかなり少なめで、テイクアウト客が中心という感じ。我が家も店内で食べるのはこれで2度目、たいてい買ってきて家で食べていた。

で、券売機には既に「牛丼」の項目に「売り切れ」の文字が。でも、ペラ紙が貼られていて、「牛丼お求めの方は直接店内にどうぞ」と書いてあった。いざいざいざっと店に入り、だんながやっぱり鼻息荒く
「並!3つ!……ありますか?」
なんて注文している。そして目の前に3人分の並盛牛丼。だんなは味噌汁つき、私は半熟卵つき。最近のお気に入りは、"素"の状態で半分くらい食べ進み、その段階から卵を投入して黄身をぐちゃぐちゃと絡めながら肉と御飯をかっこむ食べ方だったりする。紅生姜もときどきつまむ。ああ、この味ともしばらくお別れなのね。

そして、私たちの入店タイミングは本当の本当にシビアだったらしい。私たちの後に数人のお客がやってきて、ものの10分もしないうちに牛丼はなくなってしまった。息子が静かに最後の4口くらいをかっこんでいる時に、背後から
「……えっ、牛丼、もう終わっちゃったの?」
「もうしわけございません〜」
という会話も聞こえてきて、最初は混雑しまくりだった狭い店内もいつのまにか私たち3人だけに。店長さんが静かに壁のお知らせ文ポスターを貼り替えていた。

「うううー、この危機を乗り越えるためにも!明日からカレー丼を!」
と、やっぱり鼻息荒い我が夫。……そんなに好きか吉野家……(いや、わかってたけど……)。

近所のカラオケボックスにて
 ソフトクリーム チョコソースがけ (2杯……)
 ジンジャーエール

「今日のオプションは3つあります。カラオケに行って焼き肉は行かない。カラオケに行かずに焼き肉に行く。どっちも行く。……どっちも行かないってのは多分無いから、3択ね」
だんな、カラオケに行きたいらしい。そいでもって、私は焼き肉に行きたかった。……で、結局両方行くことになった。

最近行き始めた近所のカラオケボックスには、ドリンクバーがついている。バーコーナーにはソフトクリームマシンがあってチョコソースまで用意されているものだから、息子の(そして私やだんなの)注目をおおいに集めていた。部屋とバーコーナーを何度も往復してジュース飲んだりソフトクリームお代わりしたりと、大満喫。フリータイム制の時間帯だったので、たっぷり3時間近く歌って出てきた。平和な休日。

稲毛 「牛角」にて
 大根のカリカリジャコサラダ (無料)
 ねぎタン塩 \550
 てりマヨ チャック \490
 ハラミ3種盛り \590
 ぼたんロース \490
 鴨ねぎロース \450
 中落ちカルビ(塩ダレ) \390
 王様ソーセージ \330
 にんにくのホイル焼き \390
 韓国海苔の炙り \120
 カクテキ \390
 サンチュ \390
 ごはん(小) \170
 石焼き牛玉チーズビビンバ \880
 牛角風盛岡冷麺 \630
 愛しの杏仁豆腐 \180
 いちごと練乳の絶品パフェ \380
 バレンタインデースペシャル雪見大福 (無料)
 生ビール \490×2
 生ライムサワー \490
 シークワーサーサワー \390
 コカコーラ \290
……を、家族3人食べまくる。……食べたなぁ……。

で、夜は焼き肉。
「……でも、お金あんまりないのね……」
「そうねぇ……」
「おゆきさん、半額出さない?」
「うーん……」
「……3千円でいいや」
「いいよー……あ、ゴメン、細かいの2千円しかない」
「じゃあ2千円でいい……」
「あー、待った待った、500円玉出てきた」
「じゃあ2千500円……」
「待った!100円玉じゃらじゃらあるよ?」
「いいよもうー」

……えーと、我が家の家計管理担当者は、私ではないのである。じゃあだんなかというとそれもちょっと違っていて、なんとなーく漠然と"週末の買い物を除き、日常の買い物は私が負担する"みたいなことになっていて、あとは適当。だからこういう会話が行われたりするのだった。そんなちまちましたやりとりしなきゃいけない状態なら焼き肉なぞ止めておけば良いのに、「でも行きたいんだもんねー」とか言いながら焼き肉を食べに行ってしまう私たちだった。

今日も食べた食べた食べた。最近は息子の食べる分も侮れないことになってきているのだけれど、それにしても、肉ものを700g食べた後にレギュラーサイズのビビンバやら冷麺やら食べているのだから、普段の運動の成果は全てこれで昇華してしまったのではないかという感じ。ファックス会員の無料デザートやら、新商品お試し無料券やら、1000円割引券やらを盛大に活用して、今日もたらふく食べた割には比較的安上がりな焼き肉の夕べとなった。

体中焼き肉臭くなっても酔っぱらっても問題なく帰れる距離のところに、ほどほどに安くてほどほどに美味しい焼き肉屋があるということは幸せなことだ。こういう妙なのがあるのがまた良いのよね、と思いつつ、ネトネトの照り焼き味の牛肉をこんがり焼いてマヨネーズつけて食べる"てりマヨチャック"などつついてみたり。

牛丼が日本から消えつつある状態でも、焼き肉屋にはカルビもタンもたっぷりあった。ぼたん肉とか鴨肉なんかも置かれるようになってはいたけど、牛肉はそれでもメニューの主役の位置にすわっている。
「サンチュにね、海苔乗せててりマヨチャック乗せると美味しいよ」
「あー、それいいねぇ。息子、ちょーっと御飯分けてくれる?」
今日もわいわいと肉食べて御飯食べて麺も啜って、しかも最後にはパフェなんかも食べちゃったりして……。

2月12日 木曜日
マヨネーズ味のさっぱりサラダ
おいもとあずきのグラノーラ with 牛乳
コーヒーゼリー

今日は早起きして弁当作り。昨夜は焼き肉なぞ食べに行ってしまって、弁当の仕込みもなんにもやらずにいたので今朝はゼロからの弁当作り。それでも、朝起きてから悩むよりは昨夜お風呂に入りながらシュミレーションしていただけ、なんとかスムーズに作ることができた。

冷凍御飯をチンして、卵を茹でて、鍋に醤油と味醂を温める。冷蔵庫から生姜を取り出したっぷりと千切りにしたら切り落とし豚肉と共に煮汁に投入。裏表返しながらこってりと味をつけ、ゆで卵の茹で汁を使ってほうれん草もサッと茹でた。えーと、これは胡麻和えにしてしまえ。前の晩にサラダっぽいものとか、あるいは材料を刻むだけでもやっておけばもう1品自力でちゃんとしたおかずを作れたと思うのだけど、あとは冷凍おかずで弁当箱の空間埋めなどしてしまう。

「昨日は焼き肉だったわけですがー……何か食べる?シリアルかなって気がするけれども」
「んー……シリアルって感じじゃないなぁ……。……みかん……?」
と、だんな。あ、こないだ買ってきたコーヒーゼリーもあるよ、とテーブルに出しつつ、息子と私はシリアル、だんなはみかん、そして家族全員でコーヒーゼリー。

息子には超大不評の「おいもとあずきのグラノーラ」だけれど、私は何度か食べているうちに割と好きになっている。ほのかに甘くてサクサクのあずきと、同じくほのかに甘さのあるさつまいもがけっこう似合っていると思う。冬っぽい味でけっこういいんじゃなーい?と私は思うのだけど、息子には相変わらず大不評で、
「いちごとね、フルーツはいってるやつじゃないとね、バツ!バツだからね!」
と釘を刺されてしまった。

おうちで弁当
 豚生姜煮丼
 ほうれん草の胡麻和え
 ゆで卵
 ちくわの磯辺揚げ(冷凍もん)
 白菜漬
麦茶

今週はまだ1回もジムに行ってないので、今日明日と2日続けて行く覚悟で今日もちらりと行ってみた。初めて参加してみたのは、「ボディアタック」というプログラム。先日これに出ただんなが
「エアロビクスみたいだったよ。おゆきさん、好きそうだと思ったよ」
なんて言うものだから、初の"ボディ系"(ボディパンプとかボディコンバットとかいろんな種類がある←ニュージーランド発祥のエクササイズで、日本ではコナミスポーツクラブが提供する権利を有しているとかなんとか)としてこれに出てみることにしたんだけど……一応、ショートコースのぬるめなものにしてみたんだけど……。

「ななな、なによこれ!思いっきりジョギングエアロじゃないのよ!」
と始まって10分後には泣きが入ることに。いつも出ていたローインパクトエアロが「タン・タン・タン」のリズムだとしたら、こっちは「ダダダダダダダ」という感じ。間に20分は常にジョギングしているような状態で、しかも輪になって走ったりするから疲れても手が抜けない。……私は、走るの苦手なんだったら……うえぇぇぇぇ(本気泣き)。

たった30分のプログラムだったのにへろんへろんになって帰宅。心の底から「お弁当作っておいて良かった……」と思いながら、息子を迎えに行く前に数十分でいそいで平らげた。

生姜たっぷりの、ちょーっと辛めな豚肉の煮物を煮汁ごとかけた御飯。ちょっと甘めのほうれん草の胡麻和えという組み合わせはけっこう相性が良くて、我ながら嬉しかった。

「あつもりつけめん」
水菜と油揚げのサラダ
缶チューハイ(グレープフルーツ)

本日、だんなは激ジョブで全然帰れぬ様子。冷蔵庫内には、以前買ってきて賞味期限ギリギリな状態だった「あつもりつけめん」なるインスタント麺が入っていたので、これを食べることにする。

私は、夏に冷やし中華などと共にスーパーの棚に並べられる"つけ麺"がけっこう好き。実のところ、素麺はあのさっぱりしすぎた感じがあんまり好きではないのだけれど、中華麺をキリッと冷やして冷たいタレに浸しつつ食べるつけ麺は好みだったりした。ふとあの味が恋しくなって、
「……でも、この季節につけ麺なんて、ないっか?」
と棚を覗いて発見したのが「あつもりつけめん」なる品。中華麺を茹でてアツアツのを器に盛り、スープも熱いものを用意するようになっている。熱い麺を熱いスープに浸しつつ啜り、最後は顆粒の別スープを湯に溶かし、それを漬け汁に注ぎ薄めて飲めるようになっている。具はないので、手持ちの焼き豚をスライスした。あと、スープには薄切り長ねぎをパッと散らしてみたりして。

野菜も食べなきゃいかんよな、と水菜を買ってきた。ざくざくっと水菜を刻み、オーブンで5分ほどかけてこんがりと焼いた油揚げも刻んで混ぜ合わせ、マヨネーズとわさびで和えたら美味しいかなぁ……と思いつつ、息子がそれじゃつらいかなとわさびは止めて醤油を加えることに。マヨネーズだけで野菜を和えるのがちょっとくどい時には、マヨネーズと醤油合わせたり、マヨネーズとレモン汁とオリーブ油合わせたり、マヨネーズと牛乳合わせたりすると和えやすくなって良い感じ。マヨネーズと醤油で和えた水菜と油揚げにすり胡麻をパラパラかけ、缶チューハイ片手に麺が茹で上がるのを待ちながらつっついた。

「おかぁさんおかぁさん、これ、このおそば、おいしいねぇ!」
麺好きの息子は大絶賛だった。
「あったかいおそばだと、ゆげがたくさんだから、お風呂みたいだねぇ?」
とか言っている。美味しい美味しいと、茹でた2玉のうち1.2玉くらいは平らげた勢いで、「ごちそうさま」の直後に
「またつくってね?おかぁさん」
と小首をかしげながらリクエストされた。……そ、そんなに気に入られてしまうと、おかーちゃんの手作り料理は立つ瀬がないかな、みたいな……。

2月13日 金曜日
タラをこんがり焼いてみましょー
フルーツグラノーラ with 牛乳

あさはやーく、だんなは一人起きて職場近くのスポーツジムに向かって行った。私も昨日に引き続き、今日もジム。最近、夫婦揃って"ノーキン"な私たちだった。ちなみに会話の3割か4割くらいはジム話。あそこのインストラクターが面白いとか、今度は重りを5kg増やそうかなぁとか、そんなんばっか……いかがなものか。

「むすこー、むすこー、起きなきゃいかんよ。遅れるよ。休むのかい?」
「イーヤー、おきるぅ〜。やすまないよ〜」
脇に眠る息子をぺしぺししながら私と息子は7時半に起床。ドワーッと息子の分だけの弁当を作り、急いで着替えてちゃちゃちゃっと朝食を摂った。今日も飽きずにコーンフレーク。牛乳どっさり。

「サンドイッチ工房」の
 くせになるチキンサンド
 ツナエッグサンド
アイスカフェオレ

「今日は"ベーシックステップ"に出て、余力があったらそのまま"ローインパクトエアロにも出て〜」
……と思っていたのだけど、とても余力などなかった。昨日の疲れがまだ取れてないのか、45分の踏み台昇降でお花畑が5〜6度脳裏に広がった。もうダメ、全然ダメ。運動後の最後のプールでそのまま底に沈みたくなってしまいつつ、ケーキの材料を買ってから帰ってきた。

明日はバレンタインデーなわけだけれど、特に気になるチョコもなくて、
「……もし作って欲しいチョコのデザートとかあったら作ったげるよー?生チョコでもトリュフでも」
と先日だんなに聞いてみたのだ。答えは、
「ごくごくフツーの、100円ケーキとかにありがちな感じのチョコレートケーキ」
とのこと。あのねあのね、もうひとつだけリクエストがあるんだけど……と何やら恥ずかしそうにリクエストされた追加事項は
「コーヒービートを上に飾ってくれる?」
だそうで。コーヒービート(←コーヒー豆型のチョコ菓子)なんて、今でも売ってるのかなぁ……と思いつつ、スーパーを覗いたらちゃんと売られていた。アーモンドパウダーも買い、夕食の材料も買い、さーて私の昼御飯はどうするかなぁサンドイッチでも作るかなぁ……と材料を見ているうちにスーパー内にサンドイッチ専門店があったことを思い出した。

「うーん……けっこう美味しそう……かなぁ……」
と、"サンドイッチ工房"なる店の前で20種類くらい並んだサンドイッチを物色する。ホイップクリームたっぷりのイチゴサンドにも手を出したくなりつつ、ロースカツサンドも気になりつつ、買ってみたのは「くせになるチキンサンド」なるものとツナエッグサンド。

別に、それほど「くせになる」味ではなかったのだけれど、コンビニで売られているサンドイッチなどに比べれば具沢山で楽しめた。チキンカツは刻みキャベツとほんのりカレー味のソースが共にパンに挟まり、ツナエッグはツナサラダとマヨネーズ和えゆで卵の両方が刻みキャベツと共に挟まっている。
「2つも買ったのは多すぎだったかしらん?」
と自省しつつ、でもお腹すいたのよねーとアイスカフェオレ傍らにわしわしといただいた。くせにはなりそうもないけど、けっこう満足。

タラのアーリオオーリオ
ちぢみほうれん草のバター炒め
ベビーリーフとラディッシュのサラダ
白菜漬・たくわん
大根と豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)

今日はなーにがなんでも早く帰る!……と、だんなが宣言していたので、あれこれ材料買ってきて夕飯の準備。お魚が食べたいなぁ……とタラの切り身を買ってきたのだけど、でも湯豆腐とか鱈ちりとかって気分じゃなくて、しばし悩む。ついでにそろそろ出回るのも終盤かなぁというちぢみほうれん草と、1パック100円でけっこう美味しそうだったラディッシュも1つ。何の考えもなく、てきとーに買い物してきちゃったのだった。

ちぢみほうれん草は塩バター炒めにするとして、タラをその上に盛りつけるようにしよう、と構想が固まる。オリーブ油を熱して薄切りにんにくと赤唐辛子をじくじく炒め、塩胡椒したタラを入れてこんがりと焼きつける。最後にチャッと醤油をかけて風味づけ。

ベビーリーフの詰め合わせは冷水に数分放してシャキッとさせ、薄切りにしたラディッシュと合わせる。以前サラダについてきて残っていたR1/Fの和風ガーリックドレッシングがあったので、それでざっくり和えてみた。あとは、まだまだある白菜漬とたくわんを小皿に盛り、味噌汁は大根と豆腐と油揚げのちょっと豪華な具沢山に。あらかた全ての準備を整え、魚料理の仕上げに入ったところでちょうどだんなが帰ってきた。

息子がチョコレートをもらってきたんだよー、なんて話をしながら夕御飯。

「近年バレンタインデーが加熱気味なので園庭や幼稚園周囲の道路上でのチョコやりとりは禁止します」なんて、先日幼稚園からお達しがあったのだけど、息子と超仲良しのユウナちゃん(仮名)がさぁ帰るかというときにサササササと寄ってきて、小さな紙袋を息子に渡してくれたのだった。中には、なんと手作りチョコ。お米版ポップコーンみたいな菓子(ポンポン菓子って言うのかな?)をチョコで固めた手作り菓子が一口分ずつ綺麗に模様つきセロファンでくるまれていたのが数個入っていた。うわぁ、息子、これは本命チョコというやつじゃないでしょうか。

「お前……お前は、俺にないものを持っている……5歳の分際で……」
と何やら本気で悔しそうな我が夫。私はー、だんなのリクエストに応えて本日ココアスポンジを焼いたわけですが(で、明日デコレーションするのよ)、それじゃ足りないのでしょうか、ああん?
「ああ、俺にはない勝利のトロフィーが、俺の息子の手にはあるのか……」
とか言っている。
「ああそうだね、彼は早くも人生のヴィクトリーロードを歩みはじめたわけだよね」
返したら、本気でいじけはじめた。

ほんとの本気で悔しそうな父親をよそに、「あー、おなかすいちゃったなー」と息子は呆れるほどよく食べた。具沢山の味噌汁がよっぽど美味しかったのかたっぷり3杯平らげ、御飯は2膳。魚とほうれん草とサラダもちゃんと食べた。……愛の力?(なにがだ)

2月14日 土曜日
すっごく頑張って作ったチョコレートケーキ
「松屋」の豚めし
麦茶

虫の知らせか悪い予感か、今日の私はやたらと早く目覚めてしまった(といっても8時頃)。一人静かにパソコンを立ち上げてメールチェックすると、お仕事依頼メールが。ちょうどいいやねー、とポチポチと仕事してみた。

そういうしているうちに息子もだんなも起きてきたのだけど、朝食をどうしようかということについてはノーアイディーア。
「……カップめん?」
「……うーん……」
「むかーし買ったレトルトカレーとかも食べちゃわなきゃだよね」
「……うーん……」

週末の朝に備えて、ちゃーんと前の晩から色々考えて仕込んでおけば"土曜の午前に優雅にブランチ"とかもできそうなものなのだけど、何しろ私はものぐさなのでそういうことが苦手なのだった。で、結局、
「牛丼が消え去ったことを悼みつつ!"松屋"で豚丼を買ってこよう!」
ということに。吉野家のカレー丼もまだ食べたことがなくて気になるのだけれど(和風寄りな味で美味しいとだんなが言っていた)、今日のところは豚丼。

だんなは学生時代、
「吉野家の牛丼はマズイ!あれって臭いじゃないか。松屋の方が絶対旨い!」
と言った友人と
「何言ってやがんだ、松屋の牛丼の方がくせぇじゃねぇか!」
と大喧嘩したことがあるのだとか。それが後を引いているのかいないのか、だんなはあまり松屋には寄りつかない(というか単に吉野家至上主義?)。豚丼を食べるのも今日が初めてらしかった。

「……ふーん、見た感じ、牛丼と変わらないねー。……でも、玉ねぎが微妙に生っぽい……」
「そうなんだよー、松屋っていつも玉ねぎの火の通り方が甘くてさー。でなきゃ、玉ねぎがグダグダな代わりに肉は火が通りすぎてパッサパサになってたりしてさー」
だんな、詳しい。ふーん、そうなのー、とか言いながら、私はこれが初体験の松屋の豚めしを割と美味しく思いつつ堪能した。牛丼と同じような風に甘辛く煮つけた豚の薄切り肉と玉ねぎがぶわっと御飯に盛られている。豚めしが初めてなら、松屋自体が初めてな私。息子は「ぼくはね、カレーライスがいいなぁ」とリクエストして、もっさりしたチキンカレーをがふがふと食べていた。
……松屋もけっこう美味しいかも……(でもやっぱり吉野家が好きな私……)。

自家製チョコレートケーキ
カフェオレ

「お前はチョコケーキ喰うな!彼女に貰ったチョコ食べてればいいだろー」
昨日に引き続いてやさぐれている我が夫。今日はね、チョコの話題は気をつけてね、非常にデリケートな問題だから……とか私に言っている。なんなんだまったく。

昨日のうちに焼いておいたココア生地。天板に流して四角く焼いたそれを3等分してトップスのチョコケーキみたいな直方体に仕上げようというのが本日の流れ。スポンジにクリームをまんべんなく塗りつける作業を「ナッペ」というのだけど、固すぎず柔らかすぎずな状態に泡立てたクリームをダレないうちに手早く塗っていくのは、慣れていない者にとっては至難の業だ。チョコを混ぜた生クリームに少量の砂糖を加えて泡立て泡立て、スポンジの上に塗っては次のスポンジを重ね、塗っては次のを重ね、最後に周囲にぺたぺたと塗りつけてみた。しばし冷蔵庫で休ませてから1人分ずつスライスして、だんなのリクエストによるコーヒービートをトッピング。

スポンジ生地に対してクリームの分量はもっとあっても良かったな、とか、そもそもスポンジはもっと薄くても良いんじゃないか、とか、大体スポンジの固まり具合ももうちょっとふあんふあんになるべきではないか、とか、色々反省点も今後の課題も残っていたのだけれど、それでもだんなは喜んでくれた。しっかり濃厚なココア味のスポンジに甘さ控えめのクリームがそこそこ似合っている。今度はロールケーキ用の生地か、あるいはシフォンケーキを焼いて、それをデコレーションしてみようかなぁ。

だんな特製 麻婆豆腐
中華風コーンと卵のスープ
水菜と油揚げのサラダ(先日の残り)
白菜漬・たくわん・キムチ
羽釜御飯

自家製チョコレートケーキ
アイスカフェオレ

今日は近所に買い物に出たくらいで、非常にまたーりのんびりとした週末。今晩の夕飯はどうしようか?という話になり、
「まーぼーどうふ……たべたいなぁ」
とだんなが呟いた。

お、いいねぇ〜、と今日の私は答えたのだけれど、だんなの話によると、私はいっつもだんなの「麻婆豆腐食べたいなぁ」という言葉に対して否定的な意見を言うことが多いのであるらしい。特に昨年アメリカにいた頃、彼はしょっちゅう麻婆豆腐が恋しくなっていたのに、そのたび私に「えええ〜?」と言われていたのだそうだ。
「……そうかなぁ?なんか、しょっちゅう麻婆豆腐食べてた気がするけど」
「そんなことないよ!日記読み返してみ?俺は月に1度は食べたかったのに、多分3度くらいしか食べてない!」
……のだそうだ。いいじゃないかー、今日は麻婆豆腐なんだからー。

夕食前のネットサーフィン。ついこんなものを買ってしまった。以前も同じお店、「サンルイ島」のロールケーキを買ったばかりのような気がするのだけど、今度はチーズケーキ。軽い食感、甘さ控えめ、洋菓子だけどほんのり和風……といったようなお菓子が近年愛される傾向にある中、たーっぷりのバターが使われ、甘さもしっかりしているこのお店のお菓子はとても口に合う。今度のも美味しいといいなぁ。

で、麻婆豆腐。我が家の家訓に従い、麻婆豆腐作成はだんなの担当ということになっている。
「えーと、甜麪醤と醤油と砂糖と酒とオイスターソースを同量ずつ……?まぁ、適当でいいや」
とか言いながら、楽しそうに葱を切っていたりする我が夫。私は米を研ぎ、クリームコーンと卵で中華風スープを作り、数日前に作った残りのサラダを出したりした。2人で作業すると、夕飯作りも格段に早くなる。1食少なかったのですっかり空腹だったものだから早めの夕飯になった。できあがったのは、我が家最大級の深鉢にたーっぷりの、麻婆豆腐。「肉肉した麻婆豆腐が好き」というだんなの言葉とおり、豆腐よりもひき肉が多いんじゃなかろうかといった風の麻婆豆腐だ。

息子が嫌がるかなという理由もあって、今日の麻婆豆腐は豆板醤などの辛みは一切なし。でも、ほのかに甘くて味噌っぽくてこれでもかと肉っぽい麻婆豆腐はすんごく美味しかった。できあがった後にざっくり混ぜた大量の刻み長ねぎも良い感じ。

「……うまっ!」
「だーかーら、俺は麻婆豆腐が食べたいと、あれほど」
「いやー、うまいね。すごく美味しい」
「だからそう言ってるのに……」
だからなんでそんなに反対するかなぁ……と言いたげな複雑な表情を見せつつ、でもだんなも満足そうだった。ビール飲みつつ小皿に取ってつついた麻婆豆腐を、その後は炊きたて御飯にたーっぷりかけて食べる。
「ごはんにかけるの?そうすると、おいしいの?」
と、息子も楽しそうに麻婆丼を堪能していた。

そして食後にまたチョコケーキ。
ああ、もっともっともーっと美味しいケーキが焼けるようになりたいわぁ。

2月15日 日曜日
おうちでもんじゃ焼き〜
ホットサンド「コンタマチー」
アイスカフェオレ

日曜の朝はホットサンドにしようねと昨日サンドイッチ用のパンを買ってきてあった。
「うん、ホットサンドだな」
「うん、コンタマチーだ」
「……もうそれに決定してるの?」
「だって、コンタマチー美味しかったよ」
「うん、まぁ、美味しかったけどー」

コンビーフとマヨネーズ和え卵とチーズが入るホットサンドなので「コンタマチー」。語感のかわいさもあって、目下我が家でブームを巻き起こしているコンタマチーなのだった。んー、でも、もうコンビーフないかもよー?と食料庫を漁ってみると、最後の1個がころんと出てきた。おお、コンタマチーの神様、どうもありがとう。

我が家には1個焼きのホットサンドメーカー(←だんなの嫁入り道具、もう何十年も前の機械と思われる)が1つと、2個焼きのホットサンドメーカー1つがある。だから3人分のホットサンドをちょうど一度に焼くことができる。2個焼きのものはパンの対角線、1本斜めに線が入るようになっているので、できあがりは二等辺三角形2個くっついたみたいな形になる。1個焼きのは斜めの線がついてないので真四角のホットサンドに焼き上がる。1個焼きの方が具をみっちり詰めることができることもあって、だんなのお気に入りなのだった。私はまぁ、どっちででも良いのだ。

昨日たっぷり淹れておいたアイスコーヒーが余っていたので牛乳たっぷり混ぜてカフェオレにして飲みつつ具沢山ホットサンドにかぶりつく。コンビーフとチーズの組み合わせだとちょーっと味が濃すぎることがあるのだけれど、コンタマチーなら卵のおかげでとてもマイルド。でもその分カロリーも高そうだという罠……。

「ジョナサン」にて
 てりやきチキン&かきフライ 洋風セット
 ドリンクバー

昼御飯、買い物ついでにミスタードーナツででも軽く何かつまむかねー……と家を出たはずなのに、
「……じょなさんだ」
「あー……じょなさん、だねぇ」
「なんかねぇ、ファミレスの味が懐かしいんだよねぇ」
「うん、すっごくよくわかる」
「ストロベリーフェアだってよ」
なんて言いながら通り道にあったファミレスにフラフラと入店してしまった。ドーナツ食べる気満々で家を出てきた息子は、
「あれぇ?ドーナツじゃなくなっちゃったの?」
と激しく困惑気味。ドーナツ軽く2個くらい、だったはずが、ファミレスがっちょり昼御飯になってしまった。

だんなはハンバーグと牡蠣フライのセット、私は照り焼きチキンと牡蠣フライのセット、息子はワカメとコーンと卵がトッピングされた"おこさまうどん"。150円のドリンクバーもつけ、すごく久しぶりに入ったファミレスを正しく堪能してみた。

すごーくありがちなテラテラした甘辛い味の照り焼きチキン(そう、海外旅行に行って怪しげな"日本食ファーストフード"みたいなところで出てきそうな感じのタレの味……)の上にはきのこと葱の炒め物。牡蠣フライには固形物よりマヨネーズが圧倒的に多いような安っぽい味のタルタルソースがかかっていた。
「ああ、非常にありがちな味だ……」
「そうそう、このありがちな味が、妙に懐かしかったのよね」
と、それぞれのセット料理を堪能。息子はコーンがトッピングされた謎なうどんを、それでも案外美味しそうにぺろりと平らげていた。

ちょうどお昼時ということもあって、店はかなりの席が埋まっていた。久しぶりのファミレスは堪能できたし満足だったけれど、でも1人1000円と思うと近所の非チェーンのカレー屋さんとか中華定食屋さんの方が安いし味だって絶対上だし雰囲気も良いよなぁ、と改めて思ったりして(メニュー見るまで、もうちょっと安いと思ってたのね)。「安さ」を求めてないのであれば、周りにいるお客さんたちは何を求めて来てるんだろう。「長時間いても怒られない」とか、「子供が多少騒いでも大丈夫」とか、かしらん。うーん、とりあえず"久しぶりのファミレスが何だか懐かしい"感が薄れちゃったので、またしばらくは良いかな、という感じ。

そばもんじゃ
ベビースターもんじゃ
そばベビースター&チーズもんじゃ
ソース焼きそば
ビール(モルツ)

お昼御飯どうしようかね、と言ってるときに、
「おこのみやきがたべたーい……」
と私は当初言っていたのだった。お好み?じゃあ夕御飯にしようか、ついでにもんじゃと焼きそばもやってさぁ……などと言いながら家を出てドーナツ屋さんを目指したはずだったのにファミレスのドアをくぐってちょっと遅めの昼御飯をたっぷり摂る羽目になってしまったので、お好み焼きはちょっと重すぎる……ということに。今日の夕飯は、もんじゃ焼きと焼きそばということになった。

「じゃあね、俺はね、"伊東家の食卓"で見た、だしの取り方をしてみようかね」
とか言いながらだんな、コーヒーメーカーでだしを取り始めた(コーヒーフィルターを置くところにだしパックに入れた鰹節をセットして、スイッチ押すだけ)。一応ちゃんとしただし汁が取れたし……コーヒー臭くもないけど……なんか……感覚として、ヘン。

ともあれ、もんじゃ焼き。だし汁に小麦粉溶いて、醤油もしくはソースで調味。具は千切りキャベツをたっぷり用意して、桜海老、焼きそば、ベビースターなんかを(切りイカも買おうと思ったんだけど、微妙に値段が高くて断念した……)準備。小麦粉液に適当に具を放り込み、わしわしっと混ぜてから固形物だけを鉄板に乗せ、ヘラで細かくダダダダダと砕きつつ炒めていく。丸くドーナツ型に広げて"土手"を作ったら小麦粉液を投入。液がフツフツ泡立ってきたら全体をがばがばっと混ぜて、あとは"ハガシ"(長さ10cmくらいのミニヘラ)でコテコテと具を鉄板に押さえつつすくいとって食べる。見た目はあんまり綺麗な食べ物じゃないけど、美味しいのよこれがー。

「最初はソバかな。ソース味でね」
「じゃあ次はそばじゃなくてベビースターにしよう。今度は醤油味でね」
わいわい言いつつ、結局3枚(3杯?3回?)もんじゃを焼いた。1発目のそばもんじゃは最初何だか味気なくて、
「塩気が足りないわけじゃないけど……なーんかちょっと物足りない……」
「あのさぁ、お店のって、けっこう"味の素"入れてるらしいよ」
「じゃあちょっとふってみるか……」
「……」
「……うわっ、一気にもんじゃの味になったぞ!」
「おおっ確かにこれは正統派もんじゃの味!」
なんてことになったりした。もんじゃ焼きの味の秘密は味の素。それもまた何だか悲しいけど、でも味の素入れるのと入れないのとでは味が全然違ってた。正統派もんじゃ焼きは、味の素の風味。

3つめのはちょっとイロモノということで、仕上げにピザ用チーズ(モッツァレラ入り)をパラパラッとふってみる。チーズとかコーンとかツナの味のもんじゃ焼きも、すっごく美味しかったりするのは知っていたけど、今日のは使ったチーズが良かったのか何なのか、このチーズもんじゃがめっちゃめちゃ美味しかった。やわやわと溶けて鉄板に触れて焦げそうになるチーズをすくってキャベツやベビースターや焼きそばの破片と一緒に口に放り込む。こてこての庶民な味の食べ物のはずなのに、チーズの風味で何やらリゾットでも食べている気分になった。息子も
「も……もんじゃ?もんじゃ、やき、っていうの?」
と興味津々、3種類しっかり全部食べていた。

最後はやっぱり焼きそばよね、それもソース味よね、と豚バラ薄切り肉炒めてキャベツも炒めてソース焼きそば。もう毛穴からソースの匂いが吹き出そうになるほど、ソース味を堪能した夕御飯だった。