食欲魔人日記 05年04月 第3週
4月11日 月曜日
宅配ピザでお茶を濁した夕御飯
ピザトースト
カフェオレ
苺 with コンデンスミルク
息子が「これ食べたいな食べたいな」と何度も言うので買ってきた冷蔵の「あとは焼くだけ」のピザトースト。それは確かにそれっぽい味だったけれどいまいちでもあって、「そのうちちゃんと我が家で作ろう……」と思い続けていたのだった。昨日6枚切りの食パンを買ってきたので、今日の朝御飯にピザトースト。

食パンに薄〜くマーガリン塗ってピザソースを塗り、薄切りにしたピーマンと玉ねぎとベーコンをトッピング。上からバラバラッとピザ用チーズを覆うように散らしたら、オーブンで8分くらい。その間にコーヒーを淹れ、お義母さんから先日貰った大粒の苺を器に盛った。

「ほらほら、おうちで作るピザトーストの方が美味しいでしょー?」
「うーん……どっちもね、おいしいんだよ……」
幼稚園時代より30分以上も早起きしなければいけなくなった息子は、朝7時から食欲を出すのがちとつらいのか、チーズをぴよーんと伸ばしながら半分ほどを食べて「おなかいっぱい」と。うーん、自家製ピザトーストはいまいちだったでしょうか……(結局"おやつ"に残した半分を綺麗に平らげてくれたけど)。

「ん、それじゃ学校行く準備しようね」
と食後あれこれ片づけていたところでグラグラッと大きな揺れ。床が軽く突き上げられるような縦揺れが来て、「お、普通の地震じゃないっぽい……」と思った途端にゆっさゆっさと横に大きく揺れた。長いし大きいし、ここ滅多になかった大きな地震。千葉県内が震源だったのだそうで、それでも幸い食器ひとつ割れることも、ものひとつ落ちることもなくて一安心。十数分後には息子も元気に登校していった。今日も子鴨かメダカかのように、小雨のなか子供たちは群れ集って学校に向かっていく。がんばれよー。

牛玉丼
さやえんどうの味噌汁
ちぎりキャベツのサラダ
麦茶
「おかーさぁん!ただいまぁ!……ぐじゃぐじゃー」
ぐじゃぐじゃーの声に急いで玄関に行くと、その表現通りに濡れ鼠になった息子が玄関先に立っていた。
「……なぜ、傘もさしていたのに、帽子までぐじゃぐじゃになる?」
「あのねあのね、かさね、ちゃんとさしたんだけどね、雨がざーってきてね、風もびうーってきてね」
パンツまでぐじゃぐじゃー、と言って笑っている。慌てて着替えさせて、登校2日めにしてあっさりと濡れたランドセルを綺麗に拭いてみる。……ま、いずれは濡れるものだしな。

「さくらの花もね、風でびうーって、ぼくのかさに、ばさばさって。お花まみれになっちゃったの」
いろんな報告をしてくれる息子の話を聞きながら、昼御飯の準備。雨は息子の言葉どおりに横殴りにじゃばじゃばと降っていて、それを横目で見ながら「牛玉丼」を作った。割り下で薄切り玉ねぎをざっと煮て、そこに薄切り牛肉ピラピラ落として火を通してから溶き卵を回しかけて蓋して加熱20秒放置30秒。半熟に固まったところを御飯の上に汁ごと乗せた。

あとは、ちぎった春キャベツと玉ねぎとキュウリとプチトマトを市販の和風ドレッシングで和えたサラダと、さやえんどうのお味噌汁。ぐじゃぐじゃから復活した息子と一緒に、ちょっと汁気が多くなっちゃったどんぶり飯をもぐもぐもぐ。

「ドミノピザ」の
 ハーフ&ハーフ Sサイズ
   たまごとベーコンのピザ
   チキテリ
コカコーラ
夕方には止むかなぁと思われた雨は、夕方になっても一向に止む気配がない。息子も体調を崩したばかりだしとジムは止め、家でおとなしく午後を過ごす。このままのんびりと、夕方になったら夕食の準備でも始めるかなぁ……と思っていたら、午後5時を過ぎてから急ぎの仕事が飛び込んできた。あらあら、あらららーっと慌てて画像加工したり文章打ったりし始めて、気付けば6時で息子は「おなかすいたー」とか言ってるし、でも一区切りつくまで仕事もしたいし。

しょうがないので
「じゃあ……何か取ろうか……ピザ、ピザでいいかな?」
「うん、ピザ好きだからいいよー」
「じゃあ、どれか1個ピザ選んで。お母さんも1個選ぶからさ」
「うん、わかった」

息子がピザを決めるまでモニターに向かいなおして数行の文章を打ち、
「決めたー。このね、たまごと、ベーコンのピッツァ」
「あいよー……じゃあ私はチキテリってのにしよう」
と、Sサイズのピザをハーフ&ハーフでお願いした。Sサイズを息子と2人で分けるのは正直ちょっと物足りないのだけれど、Mだと明らかに多いし、まぁいいかなと。公式ホームページ経由で申し込んだら15%オフになった。私の誕生日から1週間以内だということで、トートバッグも貰ってしまった。

「こっからここまでが卵とベーコンのだよ。こっちはチキンね」
「8こあるから、4こずつ半分こだね、おかあさん」
「そうそう」
Sサイズのピザは、とってもとっても小さかった。Mサイズのピザ1切れは、ショートケーキの横断面の面積より大きな感じだけれど、Sサイズのそれはショートケーキより小さそう。
「しまった……こういう時こそイタリアンクラストとかじゃなくてパンっぽいのとかチーズ挟んだミルフィーユなんとかってのにすれば良かったんだ……」
と軽く後悔しながら、それでも卵が乗りベーコンが乗り鶏肉が乗った蛋白質多めなピザでそこそこおなかいっぱいに。

4月12日 火曜日
牛のたたきが美味しくできました
フルーツグラノーラ with 牛乳

「たまにはコーンフレーク食べようか?」
「たべるたべるー」
だんなは朝ジムに行っちゃったので息子と2人の朝御飯、ひさしぶりにコーンフレークにすることにした。息子も私もお気に入りのカルビー社のフルーツグラノーラ、以前まとめ買いした「いちご増量バージョン」のものをいただく。息子はそれでも物足りないようで、
「これ、これもかけようよ〜」
と大切に少しずつ食べているフローズンストロベリーも持ってきて上からパラパラとかけ、全体的に苺色になったグラノーラをぽりぽりぽり。

数ヶ月前からフルーツグラノーラのパッケージが変わったなぁ……とスーパーでちらちら見かけて思っていたら、なんでもリニューアルしたそうで。キウイフルーツを追加!……とあるけれど、私はキウイはあんまり好物じゃないので、ちょっと悲しいリニューアル……(いちご増量のがいいな……)。

マッシュルーム入りミートソース(缶詰)の、フジッリ
レタスのサラダ
アイスティー
毎日少しずつ学校に色々な道具を運んでいる息子、今日は雑巾2枚と道具袋(中にはハサミやのりやセロテープ、なぜかカスタネットも……)を鞄に詰めて出かけていった。

今日も非常に静かになった家で一人、パソコンに向かったり本を読んだりしていたのだけれど、昼間近には
「じゃあねぇ〜、○○ちゃん、また明日ねぇ〜」
なんて声が外から聞こえてきて、数秒後に「デデデデデ、バコーン(←玄関のドアを開ける音……)」の音と共に
「おっかあさん!ただいまぁ〜!」
と、息子が今日もえらい勢いで帰宅。

この場合、息子と同じくらいの声量でもって
「おかえりー」
とすぐに応えてやらないと、
「ただいまぁ〜!……あれ?おかあさん?た・だ・い・まぁ〜!」
と、より声量を増してこちらの返事が聞こえるまでえんえんと玄関先で「ただいま」コールを続けてくれるので、親としては緊張を強いられる一瞬だ。ベッドルームで布団に寝そべって漫画とか読んでいる場合じゃないのである。寝そべってると「おかえりー」と言った声が小さくなりがちで(腹に力入らないしね)、そうするとまた
「あれぇ?おかあさん、聞こえないなぁ。た・だ・い・まぁ〜!」
と言われてしまうのだ。

今日もそんな感じに元気な息子を出迎え、今日も大量のプリント類をどさどさーっと渡され(ついに給食の献立表がきたよ)、そして
「今日のおひるごはんは何かな?おかあさん」
とキラキラした目で言われた。……あー……フジッリでも茹でますか、缶詰買ったのあるし。

やる気なさげな昼御飯は、茹でたフジッリに缶詰の"マッシュルーム入りミートソース"を和え、パルメザンチーズをどさどさかけたもの。パスタを茹で缶詰を温めている間にレタスのサラダとアイスティーを用意した。

「……どこに肉が?どのへんに、肉が?」と困惑するほど肉っけの少なかったミートソースは、子供が好きそうな甘ったるい味。サラダにはシーザーサラダ用の白いドレッシングをかけ、「笑っていいとも」見ながらまたーりと2人の昼御飯。

「で?今日は何やってきたの?」
「体育の服をきてー。たいいくかんで、リレーした!」
「ほー」
「あとね、スキップした」
「おおー」
1年生の体育はちょっと楽しそう。

冷やし茄子のタイ風
牛のたたき 生野菜添え
 バターわさび醤油だれ、にんにくだれ、各種ドレッシング
生姜風味のかぼちゃのスープ
いかなごのくぎ煮・すじこ
羽釜御飯
ビール(Corona)

南部せんべい
ほうじ茶

先日のお花見弁当、Tさんが作ってくれた「仔羊のタリアータ」がそれはそれは美味しかった。で、そのタリアータのレシピが手元にある。

"タリアータ"とは日本風に言えば「たたき」みたいなもので("タリアータ"は"切り分けた"という意味であって、"たたき"という意味はないのだけれど、その完成形態は限りなく"たたき"に近いので……)、適度に中央部分がレアっぽいたたきを作るのはけっこう大変。で、このタリアータのレシピは切ったそばから肉汁がだばだば出たりしない自信作なのだそうだ。まずは弱火でじくじく焼いて、一度しっかり休ませてから強めにした火で表面を焼きつける。レシピは仔羊のものだったけれど
「……牛でも使えるかな?」
と、その手法で牛もも肉の塊を焼いてみることにした。

肉によーく塩胡椒して、スキレットにバターを落として肉をごろりと。溶けたバターを肉にかけつつじくじくと弱火で焼いていき、一度スキレットから肉を出して休ませてから、二度目の「焼き」。二度目で焦げ目をつけるようにこんがりと焼き、一呼吸おいてからスライスしてみた。……おおおー、ほんとに肉汁出ないし!しかもちゃんと「適度に生っぽい」って感じに火が通ってるし!ブラボー!うまそー!

牛のたたきにはたっぷりの野菜を添えるのが好きなので、別皿に刻みレタスと玉ねぎとピーマンとにんじんを大量に用意してみた。タレは、溶かしバターと醤油とおろしわさびを混ぜたものと、おろしにんにくと醤油と味醂を混ぜたもの、あとは市販の和風ドレッシングとか中華風ドレッシングとか。適当に、欲望の赴くままに肉で野菜を巻いたり、野菜の上に肉を乗せたりしながら好みのタレでいただいた。

野菜料理をもう一品……と作ったのは、タイ風の味付けの冷やし茄子。焼き網の上で茄子を炙って柔らかく火を通し、皮を剥いたらナムプラーと砂糖とライムの絞り汁を合わせたタレに干し海老と共に漬け込んで冷蔵庫に。鉢に盛って、上に香菜をどばっと添える。スープはちょっと洋風にかぼちゃのスープ。牛乳たっぷりの濃厚なかぼちゃのポタージュにして、辛さは感じない程度に生姜の絞り汁を入れてみた(←前どこかで見かけて、「いつか真似しよう」と思っていた)。

御飯炊けたー、スープあっためたー、たたきのタレも準備できたー、おっけー……と思っていたところでだんなが帰宅、
「うぉっ、今日は御馳走だ!」
と喜んでいた。食卓の中央にばばーんと牛のたたきがあると、やっぱり壮観なものらしい。「肉!」って感じがするしねぇ。

美味しくできたたたきに満足しながら、
「……やっぱりにんにく醤油かなー」
「……いや、案外バター醤油がね……」
とか言いながら好き勝手にあれこれ皿の上で遊んでみながらの食事。

息子、牛のたたきも茄子もちゃんと食べたけれど、生姜風味のかぼちゃのポタージュだけは
「……これ、おいしくない……」
と、かつてない険しい形相で「これきらい」「これ、からい」と断言した。……風味づけ程度にした生姜だから、別に辛くもなんともないよ……と私もだんなもも思うのに、
「でもね、子供にはね、ちょっとからいの」
だそうで。失礼しました……。

4月13日 水曜日
鶏肉のグリル、ほんのりイタリアン。
海苔バタートースト
生姜風味のかぼちゃのスープ
牛乳
「ヨープレイト」のいちごヨーグルト
6枚切り食パンが3枚残っていて、どうやって食べようかなと少し悩み、結果いつもの"海苔バタートースト"に。パンにバター塗って焼いて、焼き上がりに焼き海苔1枚ぺろんと乗せるだけの超お手軽トーストだ。バターのコクと海苔の香りが不思議に似合う美味しいトーストで、私はもとよりだんなの大のお気に入り。

「食パンあるけどー……」
と声をかけると、たいてい
「んじゃ、海苔バタートースト」
と即答されちゃうのだった。今日もそのパターン。

息子に大不評だった昨夜のかぼちゃのスープも温め(で、息子にはインスタントのコーンスープ)、あとは1人1個のいちごヨーグルト。スープは煮詰まっちゃったようでやたらと濃厚なものになっちゃったので、牛乳注いで軽く薄めながら啜る。……ほのかに生姜の香りがしてすんごく美味しくできたんだけど、息子はこれをイヤだという……しょぼーん。

いちご煮 炊き込みご飯
牛肉のたたき(昨夜の残り)
麦茶
今日からいよいよ息子は給食開始。「給食用ランチョンマット(市販品もしくは手作りで用意)」及び「給食前の手洗い専用ハンカチ」を「専用ポーチ(サイズ規定があるので基本的に手作りで用意……)」というセットをランドセルにぶらさげて息子は元気に登校していった。

「どれどれ、今日の献立は……」
と、昨日配布された献立表を見ると、本日は
・ポークカレー (麦御飯・福神漬)
・ひよこ豆とコーンのソテー
・パイナップル
なのだとか。いいなーいいなー初日からカレーライス。御馳走だ。

私の子供時代の給食は、「1週に3日はパン、1日が御飯で1日が麺」てな内容だったような記憶があるけれど(それもパンときたら味気ない食パンとコッペパンばっかりで、好物の揚げパンは月に1〜2度)、息子の小学校の今月の献立によると15日中9日が御飯。パンも「ほうれんそうパン」「パンプキンパン」「テーブルロールにラ・フランスのジャム」「バターロールにだいずクリーム」と大変な事になっていて、御飯も「たけのこ御飯」「菜の花御飯」「いなりずし」と、これまた大変なことになっている。

ポークビーンズにクラムチャウダーにえびフライに豚肉の生姜焼き……と、毎日毎日美味しそうで、給食の時間が大好きだった私とだんなは揃って
「いいないいな息子いいな」
「給食いいな」
「なんだこの日、麻婆豆腐に春巻きにもやしのナムルだって!すっげー羨ましー」
と大騒ぎしているのだった。息子に真面目な顔で
「ごめんね、おとうさんとーおかあさんはね、給食ないんだよ。ごめんね」
となぐさめられる始末だ。

「……ま、ちゃんと食べるだろう、息子なら」
今頃給食かなぁと思いながら、私は冷凍庫にちんまりと残っていた「いちご煮炊き込み御飯」を解凍して、数切れ残っていた昨夜の牛肉のたたきをおかずにして。たたきにはにんにく醤油をたたきにピャーッとかけつつ、磯の匂いのする炊き込みご飯をポソポソと食べた。ああいいなぁ、今頃息子はポークカレー(←まだ言ってるし……)。

鶏肉のモッツァレラチーズ焼き
きのこのグリル
ラタトゥイユ
生ハムとキャベツのスープ
「アンデルセン」の食パン
白ワイン(ROERO ARNEIS ANTERISIO '03)

シャーベと苺のデザート

「ただいまー!給食、給食、カレーだった!すごい!」
「知ってるよー。……全部食べたんでしょ?」
「うん!おかわりもした!」
「……初日からおかわりか。やるねぇ」
牛乳は瓶じゃなくて四角いパックでね、とか、食器がちょっと小さくてね、とか、4人で四角くなって食べたんだよ、とか、いろんな事を教えてくれた。幸い、息子の学校の給食はなかなか美味しいと評判が良いらしい。給食なんてどこも同じようなものかと思いきや、学校の違いは当然ながら「この調理師さんが来てからすごく美味しくなった」なんてこともあったりするし。6年ずっと美味しい給食だと幸せだねぇ。

午後は図書館行って食材の買い物をして、月曜にお休みした息子のジムの振り替えを。無性にラタトゥイユが恋しくなっちゃって、
「うわっ、パプリカ1個198円!ズッキーニ1本200円!……まぁいいか……買おう……」(パプリカ、安い時は"1袋198円"だから……)
と、お高い野菜をあれこれ買ってきた。ラタトゥイユに合わせて、今日はなんとなく洋風なようなイタリアンなような夕御飯。

メインディッシュは、鶏肉のモッツァレラチーズ焼き。スキレットをゴンゴン熱して塩胡椒した鶏を皮目からパリッと焼き、表裏をひっくり返すところで椎茸やブナピー、エリンギや舞茸などの各種きのこを肉のまわりに散らしてきのこにも塩胡椒。蓋をして蒸し焼きにして、最後の最後に肉の上にスライスしたモッツァレラチーズを並べて蓋をして弱火で1分ほど。チーズが流れ出さない程度に柔らかく溶けたらできあがり〜。

ラタトゥイユはオリーブ油でにんにくと赤唐辛子を炒め、玉ねぎと茄子とズッキーニとパプリカをざくざく加えて炒め合わせたら湯むきして刻んだトマトを投入。塩味をしっかりめにつけて蓋をして中火で10分、蓋をあけて上下を返して更に軽く塩して更に20分。見た目は悪くなるけれど、私は茄子もズッキーニもすっかりトマト色に染まっちゃってぐだぐだに煮えたくらいの柔らかいラタトゥイユが好みで、今日もそんな感じにできあがった。

あとはスープ。"生ハム風ハム"という大変に怪しい感じのハム(大量に入って1パック380円だった……美味しいんだけど、"生ハム風"ってネーミングがなんだかな……)を先日買ってきてあったので、それを使ってキャベツのスープ。鍋にバターを少量溶かして玉ねぎとキャベツを炒め、鶏がらスープ加えたら米を軽く1掴み入れて10分ほど煮込む。最後に刻んだハムとおろしたパルメザンチーズを加え、オリーブ油を表面に垂らしてできあがり。

これだけあれこれ作ったんだけどだんなは激ジョブなので息子と2人の夕御飯。
「どうだ!昨日のスープは美味しくなかったみたいだけど、今日のは明らかに君好みだ!ハムとチーズ入り!しかも鶏肉にもチーズだ!」
息子に出してやったら、スープはしっかりツボだったらしく、「いただきます」の直後に
「このスープ、このスープおいしいね、すっごくおいしいね」
と他のものには目もくれず飲み干した。その後にチーズが乗ったところの鶏肉を平らげ、その後に「さて、好きなものがなくなっちゃったぞー」という顔をして野菜つついたりきのこ食べたりパンを囓ったりし始めた。非常にわかりやすい。

買ってきたばかりの、売り場ではまだ温かかったふかふかの食パンが美味しかったけれど、私はパンにはあまり手を出さないようにして、ちょうどグラスに1杯分だけ残っていた白ワインをちびちび舐めつつ肉とラタトゥイユを堪能。ズッキーニは「大好き」と言うほどには好きじゃない野菜なのだけれど、ラタトゥイユにはこれが入ってないと物足りないなと思ってしまう。

「んじゃ、デザートは苺かな……まだ苺残ってるし……」
先に食べ終えた私が冷蔵庫あけて苺を出そうとしていると、まだきのこと格闘していた息子が
「いちごならね、シェイクにすると、おいしいと思うよー」
とか言い出した。シェイクありません、ほら、バニラアイスこないだ全部使っちゃったし……と言うと、あからさまにショボーンとしている。じゃあせめてもと、苺味の"シャーベ"を用意してその上に苺を飾り、練乳軽くかけてシェイクというかパフェというか、ちょっと謎な苺のデザートを作ってあげた。

スープに続いてこれも息子の心を掴んだようで
「わ!おいしそう〜。……これ、ぼくにも作れる?お手伝いしたかったのに、できなかった……ざんねん……」
とか言いながら、これも綺麗に平らげた。

4月14日 木曜日
このキラキラした茶色のスープがねーいかんのよねー(うまくて……)
チーズパン
きのこのポタージュスープ(インスタント)
ゆで卵
牛乳
息子も給食が始まったことだし、だんなのお弁当作りを開始するかねー……と、今日は6時起きでお弁当作成。だんな、昨夜の帰宅は午前1時になろうというところで、12時過ぎに布団に入っていた私もその帰宅の音で目を覚ましちゃったりして、じんわり寝不足。眠い眠い……と、昨日のおかずを使わせてもらってチャーハンだけ作った。

なんとなくゆで卵が恋しい気分だったので、朝御飯には卵を茹でつつ昨日買ってきた「アンデルセン」のチーズパンを軽く温めて。昨夜のスープはきっかり2人分しか残らなかったのでだんなの皿と息子の皿によそってやって、私はインスタントのきのこポタージュをいただいた。チーズの風味のハム入りキャベツ入りのコンソメスープはかなり息子の心を掴んだようで、
「このスープはおいしいねぇ、おかあさん」
と、昨夜に続き今朝も誉めてくれた。良かった良かった。

おうちでお弁当
 ビーフピラフ
 ラタトゥイユ
 きのこのグリル
麦茶
だんな1人分のお弁当を作るのも、私の分合わせて2人分作るのも手間はあんまり変わらないので、今日はだんなとお揃い内容のお弁当。使ってみたくて使ってみたくて、先日もらってきたばかりの「ポン・デ・ライオン」の2段弁当に自分の分を詰めてみた。

昨夜のラタトゥイユときのこのグリル、お弁当に入れられるかなとどちらも多めに作ってあったのでこれをおかずに。どちらも洋風な料理なので、じゃあ御飯はどうしよう……とあれこれ考え、半端に残っていた牛薄切り肉を使ってピラフ(というか洋風チャーハン)にしてしまうことにした。

中華鍋にバターとオリーブ油を少しずつ入れて熱し、牛肉とピーマンと玉ねぎをざかざか炒める。塩だけで味を決めるつもりで多めの塩を入れ、ほんの2垂らしほどの醤油も入れ、そこに御飯を投入してざっかざっかと炒め合わせたらできあがり。これならラタトゥイユの味が染みてもけっこう美味しいかな?……と思われる炒め飯ができたので、それらを詰めてできあがり。

「……こりゃまた、色的にいかがかと思われる弁当になったなぁ……」
炒め飯のベージュ色とラタトゥイユのトマト色、きのこ炒めの茶色の組み合わせは、なんだかとってもジミ〜な感じで、
「しまったなー……ほうれん草の炒め物とかも詰めれば良かったんだなー……あと、卵の黄身の色とかも欲しかったなー」
と、反省しながらの一人昼御飯。

最近、塩味のつけかたをなるべく緻密に、「ま、こんなもんでいっか」の妥協をせずに"一番美味しく感じる塩加減はどのへんか"をよーく考えながら塩を使うようにしているのだけれど、やっぱりお弁当にはちょっと塩気強めの方が美味しく感じるらしい。今朝、冷めたラタトゥイユを味見して「……なんだか物足りぬ」と思ってしまったので、ピラフには心もち強めに塩をふってみた。けっこう美味しくできて満足〜。

そして息子は、今日は2時過ぎになって帰宅した。今日の給食は
「きのこソースのハンバーグ・はるさめスープ・粉ふきいも・テーブルロール(ラ・フランスのジャム付)・いちご」
だったのであるらしい。
「スープがね、スープがね、朝の、おかあさんのスープに似てたの。おいしかったの。2回もおかわりしちゃったぁ〜」
なんと、給食2日目にして「2回おかわり」という偉業をなしとげてしまったらしい。……私も「2回おかわり」はさすがに滅多にやらなかった記憶があるけれど、小学一年生にしてなんなんだその喰いっぷりは。

午後にはちょうど「1年の科学」の5月号が届いて、
「わーい、今月の付録は"ミニトマト栽培セット"〜♪」
「わーい、うえようえよ、おかあさん」
「……お、おまけに"おじぎそうの種"も入ってるよ」
「わーい、これもうえようえよー」
と大騒ぎしながらミニトマトの種とおじぎそうの種を小さな植木鉢に巻き、そして息子はスープ3杯分のカロリーを一気に消費するべく、そのあと日が暮れるまでず〜っと外で遊んでいたのだった。

稲毛 「虎の穴」にて
 肉ラーメン \850
 煮卵(サービス)

「ハーゲンダッツ」の パンナコッタ&ラズベリーアイス

「今日は帰りま〜す」
とだんなから聞いていたので、じゃあ昨日買ってきた豚バラ肉で回鍋肉かな、あとは青梗菜を炒めて添えるか、それともスープにするか……と献立を立てていたところ、夕方に
「今日か明日に虎の穴に行きたいんだけど」
という第2報が入った。んじゃ今日行っちゃう?まだ肉茹でたりしてないしー……と、今日は急遽コッテリコテコテの醤油とんこつラーメンを食べに。

駅からは微妙に遠く(しかもだらだらとした上り坂をのぼった先にある)、周囲にこれといった店もないフツ〜のバス通りに面した小さな店で、席数も10足らず。なんてことない外見の店だけれど、「知る人は知る」というか「お好きな人はたまらない」というか、遠方からもお客さんがやってくる人気のお店。7時半過ぎについてみたら満席だった。

スープは1種類、トッピングは肉(チャーシュー)や煮卵やコーンやメンマ、海苔、もやし(もやしは無料)と色々あるけれど、「ラーメン」と「肉ラーメン」に「並」「中」「大」のサイズの違いがあるだけのメニューだ。あとは御飯だけ。餃子もなし。ビールはある。で、「麺固め」とか「脂少なめ」「味濃いめ」といった注文もできる。

私は「麺かため、脂ふつう味ふつう」が好み。並サイズの肉ラーメンにしてだんなと息子に肉を分けつつ、海苔トッピングにしただんなから海苔を分けてもらった。煮卵はクーポン持参でサービスに。

「脂」とも「コラーゲン」ともつかない……というか「脂」であり「コラーゲン」であるという感じのキトキトネカネカネトネトした、こってり味のどよ〜んとしたスープに太めの麺。ラーメンを啜ると、その1本1本に脂の皮膜ができちゃってるようなラーメンで、でもこのスープ("穴汁"という異名がある……らしい)がやけに恋しくなる危険な味わい。
「これを飲み干しちゃいけない、飲み干したら後でぜ〜ったい喉がかわきまくるんだから、むくむんだから、大変なんだから……」
とわかってるのに最後にちゅるちゅる啜ってしまう。周囲のお客さんたちもこの濃厚なスープ、しっかり飲み干して帰っていくお客さんが多い。

「俺は〜、最後はおじやにする〜♪」
と言っていただんなはライスセットにしてもらい、最後に残ったスープにライスをがばっと投入して雑炊風にして食べていた。これがまたじわりと美味しくて危険な感じ。

食後、口の中のネカネカをさっぱりさせたくて、甘くて冷たいものが恋しいなぁとスーパーに寄ってアイスクリーム買ってきた。
ハーゲンダッツの新製品、マンゴー好きとしては「マンゴー&ココナッツ」が当然気になるところではあるのだけれど、これはある程度味が想像できるということで一番気になるのは「パンナコッタ&ラズベリー」。
「あるかなあるかなー……数日前に発売されたばっかだと思うんだけどー……」
と冷凍ケースを眺め歩いたらちゃんとそれらが並んでいて(しかもちょっぴりお安くって)、期間限定もののチャイと、マンゴー&ココナッツと、そしてパンナコッタ&ラズベリーを買って帰ってきた。今日はとりあえずパンナコッタ&ラズベリー。

ハーゲンダッツのアイス、今のところ最大の好物が「カスタードプディング」で、次点が「リッチミルク」(そのすぐ下に超定番の「クッキー&クリーム」)。要するにミルクっぽかったりバニラっぽかったりしたら好物なのかという自分の嗜好なのだけれど、思った通りパンナコッタ&ラズベリーもかなりツボだった。リッチミルクの生地もパンナコッタの生地も似たようなものなのだけれど、甘酸っぱいラズベリーがよくお似合い。カスタードプディングのキャラメル層みたいにラズベリーソースがマーブル状に混ざっていて、ほや〜んとしたミルクの味のいいアクセントになっていた。……ハーゲンダッツのアイスは何を食べても美味しいね……「アップルパイ」も何だかすごい味だったけどちゃんと「アップルパイ」の味でびっくりしたよ〜。

4月15日 金曜日
そして今日も感謝する。「周さんどうもありがとう」
「たいめいけん」のカツサンド
カフェオレ
昨日の夜、ラーメン食べた後にふらふらと立ち寄ったスーパーで、100円引きシールが貼られた「たいめいけんのカツサンド」が売られていた。
「……ほー、カツサンドですよ」
「100円引きですよ」
「……朝、食べてく?君、ジムでしょ」
「そだなー」
などという会話の後、1箱買ってきた。500円だったのが400円になったのかな?

本当は朝食用にと食パンとレーズンパンがあったのだけれど、そんなわけで今日の朝御飯はカツサンド。だんなが朝ジムに出かけていった後のは、ちゃんと半分残されたカツサンドがダイニングテーブルに置かれていた。

「君も食べる?カツサンド」
「ううん、ぼくはカリカリがいいなぁ……」
と、息子にはコーンフレーク(フローズンストロベリー入り)、私はカツサンド。

厚切りパンに、ソースの染みた厚切り豚肉のカツが挟まれているカツサンド。キャベツなどの野菜は抜きで、ただただカツとパンだけのカツサンドで、なかなか美味しい。我が家において「カツサンドとは、すなわちこれのことである」と勝手に目されてしまっている「万かつサンド」とほとんど同じ感じで、ただちょっとソースなどの味付けが薄めな感じ。ソースの味も、純粋にソースじゃなくてほのかにケチャップっぽい味もするような気がした。

だんなが淹れておいてくれたコーヒーもいただきながら、数切れのカツサンドをもぐもぐもぐ。

レーズンパン
ラタトゥイユ
アイスカフェオレ
「片づけの神様」「掃除の神様」はもう去ってしまったのかと思いきや、まだ私のまわりにふわふわ漂っているらしい。昨日から、無性に「窓のさん」が掃除したくてたまらなくなっちゃって、午前中は数時間かけて家中の窓の大掃除。竹串使ってレール部分の隅の隅のゴミも掻き出して、ベランダ側の砂埃が目立つところも徹底的に綺麗にしてみた。……もっと頻繁にちゃんと掃除しておけばこんなに「大掃除」状態にならなくて済むはずなのだけれど……。

今日は急ぎの仕事もなくて、掃除して家事済ませて、ピアノの練習。オペラ座の怪人の曲弾いて、坂本龍一の楽譜引っ張り出して、ベートーベンのソナタ弾いて、「ありゃー、全然指が動かぬー」とハノンさらって、昔弾いた楽譜からショパンのバラードとかバッハの平均律弾いて、興が乗ってきたので最後にラフマニノフの前奏曲をバゴーンドゴーンと弾いて、気がつけば12時半。

せっかくの一人の昼御飯、私だけが好物なものを憚ることなく思いきり食べてやろうと、「香菜とねぎの和えそば」を作るべく1人分の生麺を買ってきてあったりしたのだけれど、半端な分量のラタトゥイユが残っているしコーヒーサーバーにコーヒーも残っているしで、
「……なんか、麺って感じじゃないかも……」
と、レーズンパンあっためてラタトゥイユと一緒に食べちゃうことに。マメに火を入れていたので、作った時以上にグダグダに、素材の分別もつかなくなるほどにラタトゥイユ赤く染まってしまっている。見た目はアレだけれど、味は馴染んでとっても美味しく。

トマト4個に茄子3本、パプリカ2個にズッキーニ1本、玉ねぎ1個、と野菜たっぷりのラタトゥイユだけれど、煮込んでしまうと元の野菜の分量をさほど感じさせないボリュームになってくれて、いくらでも食べられそう。5〜6年前までトマト味の煮込みものはあんまり好きな部類じゃなかったのだけれど、今はこういうものが前向きに好きになってきて、「これが"年を取った"ってことなのかしら……」と思っちゃうのだった。

回鍋肉
青梗菜とハムのミルク煮
もやしのナムル
羽釜御飯
ビール(モルツ)

だんなが夕飯までに帰ってくるというので、「回鍋肉でも作りましょうかー」と、先日買ってきた豚バラ肉の塊を使って回鍋肉を作成。回鍋肉は、「薄切りの豚バラ肉」を買ってきて作るよりも、塊肉を買ってきて一度下茹でして、それをスライスしたものを使う方が絶対絶対美味しい。んでもって、「回鍋肉のタレ」みたいなもの買ってきて味つけるより(せっかく塊肉茹でてスライスする手間をかけて、味つけがインスタントじゃなんか悲しいというのもあるし……)、甜麪醤とオイスターソースがあればあとは手持ちの調味料で作れる合わせ調味料を自分で作る方が美味しい。

我が家のレシピは、周富徳さんの本に載っていたもので、豆板醤少なめの全然からくなく、味噌っぽさもあんまりないもの。陳健一さんのレシピだ何だと色々一時期試したのだけれど、
「うーん……美味しいんだけど、"うちの回鍋肉"って感じじゃない……」
なんていう感じのが多くて、最後に行き着いちゃったのが周さんのレシピなのだった。とても御飯に似合う、優しい味の回鍋肉で、多分に日本人の口に合うようにアレンジされたと思われる、ちょっと邪道な味。でもこれが非常に口に合ってお気に入りなのだった。

塊の豚肉は葱の青いところ、生姜のかけらと一緒にたっぷりのお湯で60分下茹でする。茹で汁はスープに使えるのでとっておいて、肉が冷めたらスライス。キャベツは手で適当な大きさにちぎって、ピーマンとパプリカも適当に刻む。野菜は、中華鍋にカップ2杯くらいのお湯沸かして、塩とサラダ油を小さじ1くらいずつ入れたところにざかざかっと10秒くらいくぐらせて「湯通し」しておく。

で、調味料は、スープ(豚の茹で汁)が大さじ3、醤油が大さじ2、甜麪醤と砂糖と酒が大さじ1、オイスターソースと胡麻油が小さじ1、あとは塩胡椒を適当に。これを合わせて混ぜておく。ここまで準備できたら、中華鍋にサラダ油少量熱して刻んだにんにくと生姜と長ねぎと豆板醤をざっと炒めてスライスした肉を入れ、野菜を入れ、アツアツに炒まったら合わせ調味料を加えてざざっとあおるだけ。これが我が家の回鍋肉。周さんに今日も感謝。

いつもは豚の茹で汁はそのまま具を加えてスープに加工することが多いのだけれど、今日はスープ代わりに青梗菜のミルク煮を作ろうと、ちょっと目先の変わったものを。4つ割りにした青梗菜を軽く炒め、豚スープ加えて、同量の牛乳加えて、ハムを散らしてひと煮立ち。最後にそれっぽく片栗粉でとろみをつけたらできあがり。あとは、残っていたもやしをナムルにして、米炊いて、わちゃわちゃしていたらだんなが帰ってきて回鍋肉の仕上げ(最後の炒め合わせるところ)を手伝ってくれた。

回鍋肉のお供は、当然ビール。先日、"4水系詰め合わせモルツ"という愉快なものを買ってきたので、
「だんな阿蘇山系ねー、私、丹沢系ねー……って、味違うのかな?」
「いや、これがね、案外違うんですよ奥さん」
と、2缶それぞれグラスに入れて交換こして飲み比べてみた。同じモルツなのに、だんなのはキリッと辛いような味で、私のはコクが強くて「まろ〜ん」という味。甘さが感じられて、私は丹沢系のが好みな味だった。
「おおっ、違う、違うよはっきり違うよ!」
と喜びながらビールも美味しくいただいた。甘くこっくりした味の回鍋肉は、ビールにも御飯にもすこぶるお似合いで、今日も幸せな晩御飯。

4月16日 土曜日
疲れた足を沖縄料理ランチで癒やしました
「マクドナルド」で
 ダブルチーズバーガー
 フレンチフライ
 ジンジャーエール
今日はお出かけー。色々済ませたい用事があって、買いたいものもあって、新宿方面に行くことになった。
「……もう10時だね……」
「ドーナツでも食べてく?」
「……う、またドーナツ……?(←ちょっと飽きた)」

どーしよどーしよ、とりあえず家でトーストでも食べていく?なんて相談しながら、
「ややや今はフィレオフィッシュがお安いらしいぞ」
「ダブルチーズバーガーもお安いらしいぞ」
「んじゃ、マクドにするかー」
と、マクドナルドに寄っていくことにした。私は久しぶりのダブルチーズバーガー。「ケチャップくださーい」とケチャップもらってポテトにこてこてつけながら、いつもどおりの、もう20年以上変わっていないように思われるチーズバーガーをもりもり食べた。

いつもながらのビミョ〜な味のピクルスと、オレンジ色がかったチーズと、2枚重なってもあんまり厚みのないハンバーグと、もにゃもにゃっとした食感のパンと、それらはいつも通りの変わらない味のハンバーガー。Sサイズのジンジャーエールをぐいーっと飲み干して、各駅停車の電車に揺られて新宿へ。

新宿 「ナビィとかまど」にて
 今日のチャンプルー定食 \924
「いかん……ここ来ると、予定じゃない本まで買っちゃうんだよねぇ……」
と言いつつ紀伊国屋書店でお買い物し、東急ハンズを覗き、ユニクロでTシャツを数枚。プラレール柄の子供用Tシャツが実に可愛くて(しかも極めて息子好みでもあり)、
「お店行けば売ってるかな?」
と、高島屋デパート近くの小さなユニクロショップに寄り、「ここには子供服ないじゃーん」と新宿三丁目のショップまで歩き、そこでめでたく子供Tシャツを購入。そこから更に用事を済ませに西口に移動してヨドバシカメラと京王デパートと……と、今日は大移動の一日。大変に歩き疲れた。

「……疲れたよ……」
「あうー、こっからまた西口に戻るのか……」
「ぼく、のどかわいたー」
伊勢丹近く、新宿三丁目のユニクロで買い物後、そのへんで疲れのピークがやってきた。じゃあこのへんで昼御飯休憩にするか……と、街角で家族会議。

「印度屋のカレーバイキング行く?……って、もう2時近いのか……」
「東京大飯店とか?」
「あー、伊勢丹会館のさ、ロシア料理屋さんどうだろ?土曜日はランチブッフェだっけ……だったらきっと混んでるよね……」
移動距離が少なくて、並んだりしなくて、んでもって美味しいところで……とあれこれ考えて、そのロシア料理屋さんに向かうことになった。ペチカというお店で、優しい味のピロシキやボルシチ、きのこの壺焼きなんかが素朴な味でとても好き。もう何年も来ていないけれど、一時期せっせと通っていた。まさかお店なくなっていないよねぇ……と会館内2階のそのお店に向かってみれば、店頭から伸びる長蛇の列。今日はランチブッフェ開催ということで、大混雑なのだった。こりゃダメだー……と、ロシア料理は断念。

どうしよう……と、会館内の他のお店の一覧を見ると、「グリル満天星」があったり「ナビィとかまど」があったり。
「ほー……満天星……ここにする?」
「……うんにゃ、沖縄料理の方が、いいな」
ここでまた家族会議して、昼御飯は「ナビィとかまど」でということになった。マイシティ内にあるお店は何度か来たことがあるけれど、伊勢丹会館内の店は初めて。泡盛の瓶が並ぶ店内は、あちらの店と似たような雰囲気だった。2時近いというのに、かなりの混雑だ。

私は、"本日のチャンプルー"とミニそば、小鉢、漬物、ジューシー(炊き込み御飯)がセットになったチャンプルー定食、だんなはゴーヤーチャンプルーがメインディッシュの、こちらもミニそばなどなどがセットになった「ゴーヤー定食(945円)」、息子は小サイズの沖縄そば(525円)。食後にコーヒー紅茶が無料でついてきて、料理のボリュームもたっぷりで食べ応えのある定食だった。

私のおかずは、青菜と豆腐の炒め物。豚肉もちらちらと入っていて、シンプルな塩味の炒め物だった。小鉢は青菜としらすと貝を和えた磯の香りの優しい味のもの。白い御飯か「ジューシー」かを選べる御飯は、私もだんなも「ジューシー」で。豚の三枚肉の薄切りがたっぷり入った、ひじきや野菜が入ったちょっとコッテリした味わいの炊き込み御飯。添えられる汁物はミニサイズの「沖縄そば」になっていて、いたれりつくせりといった印象の内容だ。

「ゴーヤーちょうだい、ゴーヤー。……うまー」
「おゆきさんの炒め物もちょーだい」
おかずを適当に奪い合いながら、ソファ席でゆったりと足を休めて沖縄料理のお昼御飯。ものっすごい品揃えの泡盛が揃っているこのお店、夜にだらだら泡盛飲みながら色々つまむのが楽しい(……でも値段はお高い……)けれど、ランチも充実していて何より何より。

「福臨門」の
 焼き物弁当(蒸し鶏・チャーシュー)
 パリパリ皮の豚肉のロースト
 大根餅
豆苗のにんにく炒め
水餃子
ビール(モルツ)

中国茶
「福臨門」のマンゴープリン

新宿の買い物を終えてから、日本橋に移動して高島屋で開催中の「春の味百選」に。我が家で愛用しまくっている胡麻油屋さん、「へんこ山田」が出店しているというので、普段使いの胡麻油を買い求めに寄ったのだった。ここの胡麻油は、ナムルにひとたらし、炒め物の仕上げにひとたらしするだけで
「私、こんなに料理が上手かったかしら?」
と錯覚させてくれるほどに料理を美味しくしてくれる。"油"じゃなくてもはや"調味料"という感じで、素晴らしい香りなのに口当たりはあっさりとしているここの油が大好きな私たちだった。

「へんこさん、どこだー?……あ、美味しそうなチーズ……」
他のお店にも心惹かれつつ、へんこさん見つけて胡麻油2缶買って帰ってきた。

帰宅は6時過ぎ。どうせ日本橋高島屋に行ったんだし、と、ここの地下の「福臨門魚翅海鮮酒家」の惣菜屋さんでお弁当その他諸々購入してそれを夕御飯にいただくことにした。
超高級中華料理店の福臨門、お弁当も気合いが入ったお値段で1500円だけれど、その価格に充分納得できるすんばらしい内容のお弁当だ。もう大好き。超大好き。

メインのおかずは蒸し鶏とかチャーシューとか。1品ずつのもあり「ミックス」というのもあり、そして御飯と茹でブロッコリー、ザーサイ、大根と人参の甘酢漬けといんげんのピリ辛炒めがセットになっている。器には発熱装置がついていて、容器の端についているヒモを引っ張ると数分で御飯とおかずをアツアツにしてくれる仕掛けつき。で、700円で販売されているマンゴプリンがもれなくおまけについてくる。
「だから!お弁当の実質価格は800円!」
「いや……おゆきさん、そもそもそのマンゴプリンの価格が尋常じゃないですから……」
ともかく、いちいち「さすが福臨門!」と思わせてくれるこのお弁当が、私は大好きなのだった。

蒸し鶏とチャーシューのお弁当を1個ずつ購入し、あとはパリパリ皮の豚肉のロースト、息子用に大根餅も。野菜が足りない……と豆苗を買ってきたのでだんながそれをザザッとにんにく炒めにしてくれ、あとは息子のおかず用に冷凍してあった自家製餃子を茹でたり、御飯をチンしたり。

簡単にあれこれ用意して、疲れた足をお風呂で癒して、
「さー、ビールだー」
「ビール飲むぞー」
だらだらした格好でだらだらとビールを飲みながら美味しいお弁当を堪能した。お洒落して最高の中華料理をお店でいただくのもいいけど、その美味しさの一端を味わえるお弁当を家でこうやってたらたら食べるのもまた最高。刻み葱入りの油のソースをかけて食べるフクフクとした蒸し鶏も、じんわり味が染みたチャーシューも、皮がカリコリッとした豚肉のローストも、すんばらしく美味しかった。

息子が
「2つ食べていい?全部食べていい?」
と言うのを「だ……だめ、残して……お願い……」と阻止して1/2切れいただいた大根餅も、これまた美味しくて、でも、
「あー、うまうま……って、でもこれ1切れが300円かー……」
「ある意味美味しくて当然だよね」
「うん、これで不味かったら暴れるよね、暴動だよね」
と、どうしても心の隅っこに値段がひっかかっちゃう私たちだった。福臨門は旨い。でもお高い……。

4月17日 日曜日
「とんかつカレー」。……ロースカツカレーとどう違うんだろ……。
「木村屋」の
 小倉あんぱん
 チーズクリームぱん
牛乳・カフェオレ
「木村屋だ木村屋だひさしぶりー」
と、昨日デパ地下で木村屋のあんぱんを買ってきた。
「俺はさくらあんぱん……おゆきさん、さくらは嫌いなんだっけ?」
「うん、あんぱんにしょっぱいのが入ってるのは、なんか許せないから嫌い。小倉がいい」
なんて言いながら、私は小倉あんぱんとチーズクリームぱん、だんなはさくらあんぱんとクリームパン、息子は綺麗な緑色をした特製メロンパンを買ってきた。

メロンパンは、外側のビスケット生地がメロン味のメロン色をしたもので、中にはメロンクリームが入っているという、私やだんなにしてみれば「邪道」なメロンパン。
「メロンパンって、メロンのあじが、しないよね?なんでメロンなのかなぁ?」
と常々不思議に思っていたらしい息子は(←表面の模様がメロンっぽくてねー……と説明しても、マスクメロンなんぞ滅多に口にしないからその説明が理解できない息子なのだった)、「わーい、ちゃんとメロンのメロンパンだー」と御満悦だ。

やっぱりあんぱんには牛乳なのよね、牛乳が必須なのよねと、コーヒーも準備したけど牛乳のコップも傍らに置いて、あんぱん食べながら牛乳をぐびぐび。皮もちょびっと甘い木村屋のあんぱんには、冷たい牛乳がすんばらしく良く似合う。

「CoCo壱番屋」にて
 とんかつカレー
 トッピング(ガーリック)
だんなはジムへ、私はのんびり本を読んだりピアノを弾いたり。だんなのジムが終わったら待ち合わせして昼御飯食べようか?という話になって、CoCo壱番屋に寄ってきた。
「……なぜ季節限定カレーに"ひれかつカレー"と"とんかつカレー"があるのだろう……しかも通常メニューに"ロースカツカレー"もあるし……」
などという事を考えながらメニューを眺めていたら無性にとんかつが食べたくなってきてしまって、今日はとんかつカレーにガーリックチップをトッピング。

運動後でへろへろのだんなはチキンカレーにオムエッグをつけて、しかも御飯を30%増量の400gに。皿も巨大になり、ただでさえ「大盛カレー」といった分量のココイチカレーが「超大盛」状態になってやってきた。普通のサイズのカレースプーンがやたらと小さく見え、巨大な皿との対比で向かいに座るだんなの顔の輪郭がひとまわり小さく見えた。……すごいボリュームだ400gカレー……。

「とんかつカレー」が「ロースカツカレー」とどう違うのかいまいちわからなかったのだけれど、脂っこすぎずでも適度に脂っけのある厚切り肉のカツは、当然ながらカレーにお似合い。

「ガーリックわけてあげよう。……だから卵くれ」
「チキンカツあげよう……とんかつと交換ね」
「ぼくもーぼくもたまご食べるー。……コーンあげるね」
それぞれ1品ずつトッピングをつけたので(私はにんにく、だんなは卵、息子はコーン)、それを適当に分け合いながら昼過ぎなのに微妙に混雑していたココイチでボリュームたっぷり昼御飯。スーパーでお買い物して帰ってきた。

手巻き寿司
 (まぐろ・ぶり・鯛・サーモン・甘海老・すじこ・玉子・ツナ・たくわん)
甘海老の味噌汁
ビール(モルツ)
魚が食べたい気分だねぇ……とお買い物して魚コーナーを見て、
「手巻き寿司しよう!手巻き寿司!」
という事になり、あれこれ買ってきた。まぐろとぶり、鯛にサーモン。安かったので卵焼きも。甘海老は殻つきのが売られていたので、これで味噌汁を作ろうと、これも籠に入れた。

御飯3合炊いて、酢大さじ4に砂糖大さじ4弱、塩大さじ1の割合で作った合わせ酢で寿司酢を作る。お刺身は1切れを1/2〜1/3くらいに細く切っておいて、あとはマヨネーズで和えたツナと、細切りいぶりがっこも用意。だんなが甘海老の頭をどっさり入れた味噌汁を作ってくれた。

「あ〜、そんなに御飯いっぱい乗せちゃだめだよ。ちょっとずつにしないとすぐにお腹いっぱいになるよ」
「たまごはいっぱい入れていい?」
「……やりすぎない程度にね」
手巻き寿司体験数度目の息子にあれこれ教えながら、心の赴くままに色々巻いて色々食べる。サーモンとすじこを巻いたり、ツナと玉子を巻いたり、まぐろだけ大量に巻いてみたり。

「……しまったなー……ビールと一緒に、刺身だけつまんでも良かったんだ……」
「……けっこうあっけなくお腹一杯になるよね、手巻き寿司」
御飯3合炊いたのに、ほんの茶碗に1杯しか余らない程度に食べ尽くしておいて「あっけなく」もないものだけれど、ツナ手巻きも美味しくて満足。納豆も用意しとけば良かったわー。