食欲魔人日記 08年11月 第1週
11月1日 土曜日
久しぶりの銀座のうなぎ屋「ひょうたん屋」
イングリッシュマフィンの卵サンド
カフェオレ
苺ヨーグルト

今日から巷は3連休。特に大きな予定もなく、「天気が良かったら日曜にマザー牧場にでも行こうか」くらいに思っていたのだけれど、いやいや土曜の今日のうちに都内にまったりお出かけで良いんじゃない?と予定変更。上野の国立科学博物館で開催中の「菌類のふしぎ」を見に行きたいねとずーっと話していたのを思い出して、今日は上野に行くことにした。「もやしもん」とのコラボ企画(?)で、実状は「もやしもん展」と言っても良いくらいのものであるらしい。漫画の原画まで飾られているとか。私とだんなは「もやしもん」が大好き。我が家の棚には続々と菌類のぬいぐるみだのミニマスコットだのが増えつつある。

それなりに混雑するらしいので、朝一番に行ってしまいましょうと少々早起きして出かけることにした。思わず勢いづいて6時過ぎに目覚めてしまい、猫に餌をやりつつ卵を茹でて買い置きのイングリッシュマフィンを卵サラダサンドに。カフェオレ飲んでヨーグルト食べて、「……この中に入っているのはヨグルティ……」などと思いつつ、急ぎ出かける支度をした。

銀座 「ひょうたん屋」にて
 鰻重(上) 新香・吸い物付 \2000
 肝焼き \300
 ビール(大) \700

喜び勇んで家を出て、そうしたら開館の数分前に博物館に到着してしまった。開館と同時に入ったお客さんは十数人いて、やっぱりなかなかの人気ぶりだったけれど、その時間帯ではさすがにさほどの混雑でもなく、ゆっくり展示を見ることができた。

菌類のふしぎ展まとめ画像 展示は思った以上に「もやしもん展」。展示のためのパーテーションや飾り台などが全て段ボール製(リサイクルを考えて、ということだろう)で、そこかしこに「もやしもん」の作者、石川雅之の落書きがあり、更には海洋堂製のフィギュアまでたくさん踊っている。

展示内容そのものはいたって真面目で、様々なきのこの標本があったり、「光るきのこ」の展示があったり。基本的には「きのことカビ」の展示だったけれど、広々としたフロアを使った展示はわかりやすく楽しいものだった。

息子も「こっちに落書きあった!」「あっちにも!」と、主に落書き探しに夢中になりながらも、見事に育ったカビの展示をまじまじと見たり、「あ、これ知ってるキノコだ」ときのこ展示をじっくり見たり。私も一緒になって、落書きをみつけるたびにカメラに収めてしまっていたので、思わずまとめ画像を作ってしまった(右画像、クリックすると大きくなります)。

顔ハメパネルの裏には「みんなこっちみてるぞ」「はずかしいぞ がんばれ」の菌どもがいたり、青カビの顕微鏡展示の脇では青カビが「スゲーみられた」と呟いていたり。観覧途中でトイレに寄り道したら、トイレットペーパーのカバー付近にも蒔絵風シールが貼ってあって、思わず「うあっ!」と声を出してしまった。

「トイレ、見た?トイレットペーパーのところ、青カビいた!」
と、だんなと息子に報告したら、そりゃ大変と男子トイレに逆戻りした彼らが、数秒後に
「ほんとだー!」
「いたー!こっちはセレビシエー!」
とか言っているのが聞こえてきた。あそこにあったよここにあったよと、各自トイレで改めて観察したら、鏡のところとか、トイレ入り口のドアの持ち手のところとかにちょこちょこシールが貼られていたのだった。蒔絵風シール、すごくかわいいなー……商品化されれば良いなー……。

で、楽しい特別展を見た後は、限定販売のもやしもんクリアファイルなど購入しつつ、常設展示の方へ。いつの間にか、かつての「新館」は「地球館」としてとても派手な事になっていたし、かつての「本館」は「日本館」として、これまた最近リニューアルされたのであるらしい。「日本館」の方まではとても歩ききれなかったけれど、「地球館」を上から下まで堪能してきた。そこここに休憩スペースが設けられ、触って実験して実感するものが色々あるのも面白い。息子は予想通りに「たんけん広場 −身近な科学−」のコーナーから動かなくなってしまい、予定より少し遅い時間に博物館を後にして昼食に行くことになった。

上野から日比谷線に乗って東銀座へ。お昼御飯は久しぶりの「ひょうたん屋」。

「土曜かぁ……第一だよね。だったら、ひょうたん屋が営業してるなぁ」
と昨夜だんなが呟いて、鰻を食べに行くことになったのだった。第二第四土曜だとお休みなのだそう。関西風の、蒸さずに焼く鰻を出してくれるお店で、かつてプランタン銀座の裏にお店があったのだった。が、あのエリアの再開発計画で撤退を余儀なくされて、伊東屋の裏あたり、築地寄りの方に再オープンしたのは今年の6月頃のこと。

「一応開いてるかどうか確認しとかなくて大丈夫?」
「んー電話番号がなぁ、移転前のは控えてあるよ、番号変わってなきゃ良いけど。あ、でもお店の奥さんの番号も俺知ってたわ」
「なんで奥さんの番号……」
「経緯説明しようか?」
「いや、なんとなく想像できるから良い」
お店のおばちゃんとすっかり顔なじみで、そのおばちゃんには「いつもの(上の大盛り)ね」でオーダーが通じてしまうだんな。休業時の「再開したら連絡するからー」などという流れで携帯番号までゲットしてしまったのであるらしかった。

12時を過ぎて入ったお店はさほど混雑しておらず、奥のテーブル席で久しぶりの鰻重を堪能。だんなは「いつもの」で、私は「上(not大盛)」、息子は一番小さな「並」。肝焼きとビールも注文して、昼から良い気分になった。

固めに炊いた御飯(魚沼産こしひかり!)の具合もとても好みだし、やや甘さが少なめといった感の甘からず辛すぎずのタレの味も大好き。そしてなんといっても鰻の味も焼き方も大好き。しかも「上で2000円」という価格のすばらしさ。「鰻は柔らかくないと」という向きには全く合わないだろうけれど、だんなも私も本当にここの鰻が大好きなのだった。息子もぺろりと並を完食。

食後は銀座を軽くぷらぷらしてから、あまり遅くならないうちに帰宅。朝7時半から活動していたから、すっかり疲れて帰宅するなり昼寝してしまった。

チーズ(コルビージャック)
もやしのナムル
秋刀魚のコンフィ 白髪葱添え醤油かけ
だんな特製 豚スタミナ焼き
水菜の味噌汁
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)

「BUZZSEARCH」のストロベリーシャンティ
カフェオレ

昨日、マグロと一緒に食べるつもりで買ってきた豚薄切り肉。
「生姜焼き、ていうかスタミナ焼きにして食べない?」
と、夕飯はそれをだんなが美味しく炒めてくれた。

肉の分量はさほどなかったので、では大人用にと秋刀魚のコンフィも出して、白髪葱と醤油を添えて和風寄りのつまみを1皿。昨日の残りの水菜は味噌汁にしてしまい、あれこれさささと用意した。

肉あり魚ありの家飯、冷えた琥珀ヱビスを飲みつつ「いいねぇ」「週末だねぇ」とちょっと遅めの夕御飯。

デザートに、東京駅の「グランスタ」で買ってきたBUZZSEARCHというお店の苺ロールケーキを。大変にどかーんとした、1カット800円ほどもするボリュームのあるケーキを売っていたお店で、聞き覚えのないお店だわと帰宅してから検索したら、グラマシーニューヨークの仲間のお店だということがわかった。

最近流行の(?)、「の」の字になっていない、筒状の生地に筒状のクリームといった形状のロールケーキ。卵色のカステラ風の生地に真っ白なクリームに中央に苺が隙間なく詰められている、といった感じのものだった。見た目よりもスポンジがふわふわで、なかなか美味しいロールケーキ。私の中のロールケーキブームはなかなか去りそうにない気配だ。

11月2日 日曜日
お昼御飯、だんながささっと作ってくれました
「BURDIGALA EXPRESS」の
 パン・オ・ショコラ
 オリーブとアンチョビとチーズのエピ
カフェオレ

昨日外出帰りに買ってきたパンで朝御飯。
ボリュームのあるパン・オ・ショコラに惹かれて買ったのは、東京駅グランスタの「BURDIGALA EXPRESS」というお店のものだった。それ1つでは足りないかしらねと、エピも1つ買ってそれは皆で分けることに。スタンダードなベーコン入りのエピではなく、チーズとアンチョビ、オリーブペーストが練りこまれたもので、かなり大人な味のエピだった。

食事中、いつもそれほど鳴くことのないりゃんりゃんが、ダイニングテーブル近くでにゃおにゃお鳴いていた。なんだろね?と見てみれば、テーブルの上のマグカップに窓からの陽光が反射して、天井に丸い光の模様ができている。光って揺れるその模様が気になって仕方がないらしく、だんなが抱えてあげたら天井に向かって手を必死にのばしていた。2歳くらいの人間の子供を見ているようで、実に楽しい。

だんな特製ナポリタンスパゲティ オムレツ乗せ
アイスカフェオレ

午前中はのんびりと、ゲームしたり本読んだり。
「腹減ったので、なんか作ろうかなー」
と、もうすぐ12時という頃にだんながおもむろに立ち上がり、パスタを茹でる準備をし始めた。

今日の夕飯は王将でたらふく食べよう(主に餃子を)という話をしていたので、
「私の分は少なめで大丈夫です……」
と話しかけると、ザルの中にはカットされた玉ねぎとピーマン、ウィンナー。
「ああっ!これはナポリタンですね!だったら食べます、しっかり食べます!」
と前言を撤回したら苦笑いされてしまった。ナポリタンスパゲティは大好き。

せめてテーブル拭いたり食器出したりくらいはしようと思っていた矢先に来客があって、対応している間にお昼御飯がすっかり完成。応対を終えて台所に向かうと、できたてのナポリタンスパゲティの上にはオムレツが乗せられていた。先日ちらりと
「イタスパが食べたいなぁ〜」
と私が呟いていたのを、しっかり覚えてくれていたらしい。「イタスパ」はステーキ用の熱した鉄皿の上に卵を割り落として薄焼き玉子状にしたものの上にナポリタンスパゲティが乗った料理。名古屋の喫茶店メニューの一つだ。卵とナポリタンという組み合わせが、やけに似合っていて美味しい。

……で、人数分鉄板を温めて卵を焼いて……というのは難しいからと、だんなはオムレツトッピングにしてくれたのだった。ばんざーい。

私が作ったら絶対こうはならない、という感じにこくのあるナポリタンは、だんなに言わせると「ん、今日も君に言えないくらいの分量のバターを入れた」のだそう。

稲毛海岸 「ホルモン道場」にて
 乾杯セット(生ビール・串焼き3本・モツ煮込み) 2×\1000
 キャベツ \105
 串焼き(つくね) 2×\336
 串焼き(うずら巻き) 2×\189
 串焼き(シロ) 2×\126
 串焼き(テッポウ) 2×\126
 もつ鍋 \819
 らーめん \399
 らーめんS \210
 お茶漬け \336
 あとは焼酎ロックとかウーロン茶とか

先週あたりからだんなが「王将、王将」行っていて、触発された私と息子も「餃子いいねぇ」「ラーメンいいねぇ」な気分になっていた今日この頃。では今日の夕飯にということになって、稲毛海岸にお出かけした。もうすぐ夕方、という早めの時間に家を出て、男子供はビル内にあるバッティングセンターで球打ちに興じたり、ゲームセンターを覗いたり、カラオケもしたり。ゲームセンターには「オトモアイルーぬいぐるみ」や「アイルーメラルーぬいぐるみ時計」が登場していて、だんなが華麗にぬいぐるみもぬいぐるみ時計も入手していた。……でっかいなー……。

で、いざいざ夕飯!と王将に向かったところ、なんと改装のための休業中。

看板を目指して歩き、
「あれ?なんか看板、変わってない?」
「あれ?なんか窓ガラス、バッテンにガムテが貼られてない?」
「あれ?店頭に三角ポール置かれてない?」
「あああ〜!お休みだぁ〜!」
となっていく流れは、大変に悲壮感漂うものだった。あああ……肉と卵の炒りつけとか食べたかったのにな……餃子も山ほど。

閉店ではなく改装のための休業で良かったじゃない、と、今日の夕飯は、そのお向かいにあるホルモン道場というお店に入ることにした。昭和チックな外装の、ひたすらに「ホルモン」の文字が踊る店頭の飾りが印象的で気になっていたお店だったのだけれど、大手居酒屋のチェーン店だったらしい。店頭で感じられたほどにはメニューは充実しておらず、味も悪くはないけどすごくツボというわけではなく、でも普通に美味しいお店だった。(でも、「このお店よりは"テング酒場"の方が好みだよね」という私とだんなの共通の感想)

「乾杯セット」というお得なセットメニューは串3本とモツ煮込み、ビール(またはホッピー)という内容。串3本の内容は、カシラとハラミ、アスパラ巻きという組み合わせだったので、追加でうずら巻きやシロやテッポウも頼んでみる。モツ焼きぽつぽつつまみながら、モツ鍋も1人分頼んでみて、塩味のそれをだんなと半分こ。糸唐辛子がふんだんに散らされていたけれど、ほとんど辛みはなく食べやすかった。具はキャベツとニラのスタンダードなもの。

これでシメにちゃんぽん麺でもあったら最高なんだけれどねと、メニューには載っていなかったのだけれど、「お鍋に入れて食べる麺はありますか?」と聞いてみたところ、ラーメンの麺がちゃんと出てきた。とんこつスープのラーメンはメニューに載っていて、それ用のものだったようで、伝票には「らーめんS」という記載が。モツの旨味の出たスープを吸った麺がやたらと美味しくて、すっかり良い気分になってしまった。

楽しい連休も、早くも残り1日だ。

11月3日 月曜日
今シーズン初豚味噌鍋
「ミスタードーナツ」の
 揚げパンドーナツ(あずき&ホイップ)
 エンゼルエッグ(ホイップクリーム)
カフェオレ

昨夜ミスタードーナツに寄ったら、新商品が色々と出ていた。
「あ、揚げパンだ」
と、思わずお買いあげ。私の選択2個は、両方とも新商品になった。しかも両方ともクリームもの。

ミスタードーナツのクリームものは、すべからく植物系ホイップクリームの味がするのだけれど、でも不思議と嫌な感じがしない。
揚げパンは、期待ほどには「揚げパン」ではなくて、「やっぱりドーナツ」な感じだったけれど、クリームと小豆という組み合わせがとてもツボ。

レトルトカレー(ハウス・麻布十番ビーフカレー)
ブラッドオレンジジュース

今日は寒いと感じるほどの涼しい一日で、「そろそろ豚味噌鍋か!?」という気分。
「豚味噌鍋!……という気分ではないですかね」
「気分ですね」
じゃあ味噌を練りましょう、と立ち上がるのはだんな。友人達にも配りたいから、2単位作るぞがんばるぞーと、台所に向かっていった。

では私たちはお買い物担当で、ということで、私と息子は2人でお買い物。豚味噌鍋の材料と、あと「お昼はカレー」という話が盛り上がり、御飯は家で炊くことにしてスーパーのレトルトカレーの棚を見てきた。

「あのへんからこのへんまでレトルトカレーのコーナーだから、好きなもの一つ選んでいいよ」
「じゃあ僕、これね!」
「小岩井チーズカレーですか……これまた高価なものを……」
「ダメ?」
「いや、いいよ……じゃあ、お父さんとお母さんのもリッチめなものにしちゃおうかなー」
高そうで旨そうなものはどれだろう、と悩み、「とろうま牛角煮カレー」と「麻布十番ビーフカレー」なるものを買ってみた。麻布十番〜の方は、「グリル満点星」総料理長監修なのだとか。

買い物袋を抱えて帰宅すると、既に家中が練り味噌の香り。既に御飯も炊け、蒸らしに入っていて、更に卵も茹で途中。ゆで卵ができるのを待ってカレーも温め、各自それぞれ違った味のカレーを楽しんだ。私が食べた麻布十番〜は、トマトとワインの風味漂う、少し酸味のあるカレー。

豚味噌鍋(豚肩ロース・豚バラ・白菜・長ねぎ・うどん)
日本酒 神亀酒造(埼玉) 純米活性にごり生酒

かくして夕飯は、今シーズン初の豚味噌鍋。巨大なタッパーになみなみと練り味噌もできあがり、今年の冬はこれで大丈夫!というほどのストックもできた。味噌さえあれば、あとは肉と野菜を用意するだけ、しかも基本的には野菜は白菜と長葱だけ、という鍋なので、準備はすごく簡単だ(その分味噌を練るのが大変なのね……おつかれさまでした)。

豚肉はたくさんありますか?たっくさん食べていいですか?という息子のために、豚肩ロースとバラをそれぞれ400g用意した。最初は肩ロースをつまみつつ、後半はバラ肉を。白菜は時間をかけて煮て、良い具合にクタクタに煮えたところをいただいた。味噌っぽくもあり酒粕っぽくもあり胡麻っぽくもある、いつもながら深い味だった。今回は少し辛めに仕上がっていたように思う。

お供に、長らく冷蔵庫に入れっぱなしだった神亀活性にごりを。発泡性の日本酒で、とろりとしていて、でもくどくはない、ほのかな米の甘さはあるけれど甘すぎない、もう何年も好きなお酒の一つ。昨日は安焼酎でだんなは悪酔い気味だったので(私は別のお酒を飲んでいて問題なかった)、
「まぁ、君は控えておきなさい、私が飲むからー」
と、いつになく杯を重ねてしまって、結局4合瓶が空に。3合とまではいかないけれど、だんなより少しばかり多めに平らげてしまってすっかり良い気分になってしまった。鍋と日本酒の組み合わせ、もうもう最高……。

11月4日 火曜日
鍋続きです
味噌おじや 卵入り
麦茶

豚味噌鍋の翌朝は味噌おじや!……ということをすっかり忘れて肉まんを買ってきてしまっていたのだけれど、肉まんは日持ちするタイプのものだったので、今日の朝御飯は味噌おじや。御飯を入れて軽く煮込み、最後に卵を割り落として軽くかき混ぜた。豚味噌鍋と同じく、刻み万能葱と七味唐辛子をかけてから「いただきます」。

昨夜の鍋にも増して濃厚な味になった味噌スープはなかなか冷めることもなく、息子と2人はふはふ言いながら食べた。一体何が気になるのか、猫たちも足下で「それは何だー」と大騒ぎ。しこたま葱入ってるし、何より味がかなり濃いからさすがにあげられません。

ほうれん草の胡麻和え
おでん
羽釜御飯
焼酎ロック(鳴門金時蒸留所(徳島) 鳴門金時焼き芋)

昨日、おでんの種が安かった。さつまあげが3つ入って40円とか、ミニサイズのちくわが6本入って50円とか、そんな感じ。
「おでんか……」
「おでん!食べたい!」
一緒に買い物に来ていた息子にも「食べたい!」と言われたので、一通りの具を買ってきてみた。「おでん弁当」というのもアリかしらと思い、だんなのお弁当にも詰めることを前提にしつつ、さつまあげ、ウィンナー詰め、いわしつみれ、ちくわ、ちくわぶ、はんぺん、餅巾着、こんにゃくなどを購入。あとは大根、卵というところかな。

で、今日は昼過ぎから大根の下ゆでをはじめ、午後3時頃からおでんの仕込み。濃いめのしっかりとしたかつおだしを用意して、味つけは醤油と薄口醤油と味醂を同量ずつ入れつつ、塩で調整。お弁当にすることを考えて、ほんの心もち濃いめの味に調味した。少々苦みの強い大根だったので下茹でに時間をかけて米も多めに入れたのだけれど、でもまだ少し苦いかも。だしを含めていくうちに美味しくなってくれることを願いつつ、大根はたくさん入れた。

おかわりしてねーと息子と私の席に皿を並べ、「おでんなら、やっぱりお酒だよね」と、先日買ってきた焼き芋焼酎を飲んでみることに。焼き芋焼酎は鹿児島の「黒瀬」ばかりを飲んでいるので、たまには他のものをと選んでみたのは徳島の鳴門金時蒸留所のもの。焼き芋焼酎ならではの甘みや強い芋の香りがある、これまた美味しいお酒だったけれど、でもやっぱり好みなのは「黒瀬」かなぁ……という感想だった。

早々に最初に盛ったおでんを平らげた息子は「おかわりー」と鍋に走り、
「個数が限られてるから、卵とウィンナー巻きは取らないでね、お父さんの分がなくなっちゃう」
という私の言葉を聞きながら、「じゃあこれは大丈夫?これは?」と確認しながら盛ってきたのはちくわとつみれ。つみれはたくさん。

グレーの色をした、ものによっては生臭かったりもするつみれは、かつて私は大嫌いなおでんの具の一つだったから、けっこうびっくりした。今回はスーパーに地方のフェアのようなコーナーがあって、そこで美味しそうなつみれが売られていたから買ってきたのだけれど、そうか、つみれOKか……。確かに今回のつみれはとても美味しいものだった。

だし粉があるので、「静岡おでん」を作りたいなぁとも思っているのだけれど、あの真っ黒いだしはなかなか家庭ではできそうにない。色が濃くとも味が濃いわけではないから、醤油を大量に入れるというわけでもないんだな。
……で、少し調べたら、ちゃんと静岡おでん用のだしが売られていることがわかり、次は「黒はんぺん」も用意したうえでこれだな、と思ったのだった。

11月5日 水曜日
どーも写真が明るく撮れるなと思っていたら、露出が+1.5になってました(今日直した……)
肉まん
プーアル茶

「だんなと2人でスーパー」は毎週末に1回くらいは行くし、「家族皆でスーパー」も週末の外出ついでによくあることだけれど、でも「息子と2人でスーパー」は最近は滅多にない。平日は昼間に一人でさっさと行ってきてしまうのが常で、息子と2人でお買い物ということにはなかなかならないのだった。夕方に足りないものがあれば息子が習い事帰りなどに1人でおつかいしてきてくれるし。

で、先週末に息子と2人で買い物に行って、なんだか新鮮な気分を味わった。
「万能葱を買います。でね、"万能葱"って名前で売られてないことも多いからね。"小ねぎ"で売ってたりするけど、これで大丈夫」
などとレクチャーしてみたり、
「あと冷凍うどんかな。お母さんお肉包んでもらってるから、ちょっと探して1つ持ってきてよ」
「わかったー」
などとお願いもしてみたりして、楽しくお買い物していると財布の紐も少々ゆるむ。

「おでん食べたいねー」
「ん、いいよ、週明けにしようか」
「あ!肉まんだ!」
「食べたいなら、籠に入れていいよ」
などと、予定外の買い物をどっさりしてきてしまったのだった。肉まん、スーパーブランドのお安いものだったのだけれど、果たして美味しいのかなと思いつつ、久しぶりに蒸し器を出して今朝は肉まん。

4個という半端な分量だったので、全部蒸してしまって
「私は1個で良いので、君たちで分けるといいよ」
と、男たちが1と1/2個食べることに。

最近じわりじわりと「551の肉まん食べたいなー」と思っていたからなのか、どうしても「あの味」と比べてしまって「皮がちょっと味気ないな」とか「肉も、玉ねぎっぽくないんだな」などと思ってしまった。ごくごく普通の肉まんで、可もなく不可もなく、という感じ。あったかいプーアル茶を飲みつつ「いよいよそんなシーズンなんだなぁ」と思いつつ、なんど淹れてもしっかり出てくれるので日中がぶがぶ飲み続けていた。

ほうれん草の胡麻和え
おでん
鶏と芋の煮付け
羽釜御飯
麦茶

おでんの鍋、残りは大根がたくさんと、ちくわもたくさん。あとはぼちぼち具が無くなりつつある……という感じ。さつまあげとか、もう少し足すべきかしらと悩みつつ、汁代わりに食卓に出した。

メインのおかずは、鶏と芋の煮付け。肉じゃがの要領で一口大に切った鶏肉とさつまいもとじゃがいもを甘辛く煮付けたもので、参考にした元レシピでは鶏肉はひき肉を団子にしたものになっていた。お団子よりは鶏肉そのものを食べたい気分だったので、生姜風味の団子を作るところを、軽く肉におろし生姜を揉みこむことで代わりにしてみる。

さつまいも、旬だし安いわと買ってきたのは良いけれど、「スイートポテトパイは大好きだけれど、スイートポテトそのものはさほど愛がない」といった状態で、お菓子で食べたい感じでもなかったので、芋御飯にしたり、おかずにしたりしている。さつまいもと豚肉を煮付けた料理もあって、それも好きな調理法の一つだ。さつまいものねっとりした甘さとポクポクとした食感は、案外と醤油と味醂の煮込みに似合う。ただ、じゃがいもだと確信して口に運んでしまうとものすごくびっくりしてしまうので、それを回避する意味も少しはあるのか、「さつまいもは皮つきのまま切ります」と書いてあるレシピが多い。

あ、芋だ、芋が2種類入ってる、と息子がすぐに気付いてくれて、やっぱりじゃがいもの方が普通に似合って美味しいかしらねなどと話しながらもぐもぐ。昨日はちょっと苦く感じたおでんの大根も、すっかりだしが煮含められて良い具合になっていた。今日も息子はちくわ多め、つみれ多め。

11月6日 木曜日
久しぶりにクリームソースのパスタなど
目玉焼き
自家製パン (生クリームパン)
カフェオレ

今日の朝はおでん温めて、冷凍御飯チンして……と思っていたのだけれど、昨夜遅くに帰ってきただんなが軽くおでんつついてビール飲んでいた。それなら朝御飯はパンの方が良いかしらと、寝る前にホームベーカリーをセットして、焼きたてのを食べられる状態にタイマーかけて就寝。あと数時間もしないうちに機械が動き出すからと、生クリーム入りの生地にしてみることにした。大さじ2程度の生クリームでどれほど違いが出るかなと思ったけれど、案外ほのかにちゃんとクリームの風味がする。

焼きたてのふかふかのパンにナイフ入れつつ目玉焼きも用意して、全体的にあったかな朝御飯。
バターを軽く塗りつつ食べたパンは、危険なほどに美味しかった。焼きたてのパンだと、1斤がすぐになくなってしまいそうだ。

さすがに焼いた1斤全て食べきるわけにはいかないと、せめてもと4枚切りほどの厚さに切ってもぐもぐ。冷めてから改めてトーストにしても美味しいかもしれない。

ルッコラとプチトマトのサラダ
鶏肉とブロッコリーのクリームソース コンキリエ
ブラッドオレンジジュース

ここ数日油っけのない醤油味醂味の夕御飯だったので、そろそろ洋食的なものが恋しい気分。ちょうど朝のパン焼きに生クリームを半端に使ってしまったところだったので、残りを使ってクリームソースのパスタにしてしまうことにした。

具は我が家では超定番の、鶏肉とブロッコリー。
息子が幼稚園生だった頃、どういうわけか「トマトとブロッコリーが肉や魚よりも好き」という状況が続いていて、以来その2つは切らさないようになんとなく冷蔵庫に常備している。お弁当の彩りにも使える便利な野菜なので重宝してはいるけど、でも実のところ、私自身はそれほどプチトマトが好きではないし(普通の大きなトマトを角切りにしたりする方が好き、更には火を通したトマトの方が好き)、ブロッコリーは嫌いではないけれど、それよりも葉野菜の方が好みという次第。

で、その頃から鶏肉とブロッコリーのクリームソースのパスタは息子の好物だったので、なんとなく今も定番の料理と化しているこの料理。

今はもう、息子の嗜好は「トマトよりもブロッコリーよりも肉!」と、非常にわかりやすいものになった。
数年前は「私はこの子に、焼き肉やしゃぶしゃぶしていて"野菜ばかりじゃなく肉も食べてくださーい"って言わないといけないのかしら」と密かに思っていたのだけれど、そんな心配をよそに、今や
「肉ばっかり取らないの!白菜食べて!葱も食べて!」
という非常にわかりやすいことになっている。うん、それでいいよ。男の子はそんな感じでいいよ。

茹でたパスタはコンキリエ。独特な丸みを帯びた形状はクリームのソースに良く似合うと思う。ごく簡単に、パスタの鍋で鶏肉とブロッコリーを茹で、軽く煮詰めた生クリームに塩をしたもので最後和えるだけ、といった作り方にしたのだけれど、やはり少々生クリームが足らなくてあっさりめの味つけになってしまった。せめてもと黒胡椒ガリガリ挽いてみたり、パルミジャーノ・レッジャーノをかけてみたり。

ちょうどコップに2杯分残っていたブラッドオレンジジュースも出してしまい、サラダはちぎったルッコラと四つ割りにしたプチトマトを市販の玉ねぎドレッシングで和えたもの。

ブロッコリーといえば、アメリカで、お茶請け的な存在として「生のままのブロッコリーに甘くないピーナツバターを添えたもの」なるものが出てきたことが何度かあったけれど、あれには慣れることができなかった。ブロッコリーの隣には生の人参とリンゴも一緒に盛られていたりして、「リンゴはともかくとして、なぜ生のブロッコリーと人参が?」とハニワ顔になっていたのはもうかなり昔のことのよう。ピーナツバターを添えるというのも謎で……あれは日本人がきゅうりに味噌つけて食べるような感覚なのかしら。

今回は国産のブロッコリーを買ったけれど、時々バボーンと巨大なUSA産ブロッコリーをスーパーで見かけることがあって、その度に「アメリカンはこれを生で食べるのよ〜」と思ってしまうのだった。

11月7日 金曜日
ひさしぶりの美味釜飯。
フルーツグラノーラ with 牛乳

最近全然カリカリ食べなくなっちゃったよね、と、息子に「だからコーンフレーク買ってください」とねだられた。そういえばそうだねと1箱買ってきたので、今日の朝御飯は久しぶりにコーンフレーク、私は買い置きのフルーツグラノーラ。本当は朝ジムの予定だっただんなはお疲れで起きられず、だんなにはトーストを。

このコーンフレークは栄養バランスいいらしいよー、なんて息子は言っていて、どこでそんな知識を仕入れたのかと笑ってしまいつつ、でもコーンフレークの腹持ちはやはりあまりよろしくないのだった。午後にはお腹がすきまくり。

日本橋三越内 「FORTNUM & MASON」にて
 スコーンセット \1260

ここ最近、物欲が爆発している私。一眼レフを持ち運べるカメラバッグが欲しい(でもあからさまにカメラバッグなのは嫌)とか、買い控えていた本も色々欲しいとか、あれこれあれこれ。

その一端で「冬用のクッキー型も欲しいなー」と調べていて、「雪の結晶型も良いけど、和風の"雪輪"も良いんじゃない?」という思いに至った。元々「雪輪」の造形が好きだったので色々調べはじめてしまい、「有次」の抜き型がいいなぁとか、ついでに紋切り遊びの本(特に雪之巻)も欲しいなぁとか、物欲更に爆発。

とりあえず、抜き型を実際に見てみたいなと、息子を誘って夕方から日本橋におでかけ。京都が本店の「有次」は、支店が日本橋高島屋にあるということなのだった。

ちょうどクリスマスのイルミネーションも始まりつつあることだし、とあえて夕方からの外出にしたのだけれど、だんなにも昨夜のうちから
「もし少し早く帰れそうだったら、一緒に夕御飯食べない?」
と声をかけておいて、「だいじょぶだよー」ということで外で夕御飯ということに。人形町のピザ屋さんに行こうと思っていたのだけれど、あいにく満席ということだったので久しぶりの「与志万」に行くことにした。

夕飯は遅めの時間にしたので、まずどこかでおやつでも食べようかと、最初に立ち寄ったのは日本橋三越内のFORTNUM & MASON。「チーズケーキとお茶にするんだー」なんて言っていた息子は、メニューに載っていたけっこうなボリュームの苺パフェに釘付けになっている。「ニッカボッカ・グローリー」という名前のそのパフェは、「社交界デビューを果たした子供へのご褒美」としてのデザートなのだとか。バニラアイスクリームにストロベリーアイスクリーム、間にはパイナップル、大量のホイップクリームに大量の苺、てっぺんに葉巻型のクッキーが2本、といった感じのパフェで、そのビジュアルに釘付けられた息子はそれを選択。小腹が空いていた私はスコーンセットにした。

5種類から選択できるスコーンはプレーンと紅茶にして、クロテッドクリームとラズベリーのジャムが添えられる。これまた選べる紅茶からは「ロイヤルブレンド」を。クリームぺたくた塗ってスコーンつまみつつ、息子の前にやってきた巨大パフェを眺めていた。……かなり巨大だな、大丈夫かなーと思いつつも、みるみるうちにパフェは少なくなっていき、息子、見事に完食。苺好きの息子にはたまらない感じのパフェだったらしかった。

すっかり日も暮れて、三越のクリスマスツリーも実に綺麗にライトアップされた中、当初の予定のお買い物をしに高島屋に行き、念願の「有次」の抜き型をじっくり眺める。サイズを実際に見て、これなら大丈夫そうかなと雪輪と桜、蝶々の型を買ってきてみた。1個1300円(複雑な形状のウサギに至っては4000円ほどもする)ほどと、抜き型にしてはけっこうな価格だけれど実に美しい形で、本来の使い方としての野菜を抜いたりするのも楽しみ。

外を歩くのも心地よい気温だったので、丸善や明治屋をひやかしたりしつつ、銀座までてくてく歩いてみた。

銀座 「与志万」にて
 かきのオイル漬け \525
 ピリカラ酢ガツ \504
 (串焼き)サービスコース 2×\1890
 (串焼き)正肉 2×\210
 (串焼き)チーズポテト 2×\263
 鮭茶漬 \1050
 釜飯 とりそぼろ \819
 釜飯 かき \1155
 ふぐひれ酒 \800
 生ビール、焼酎ロックなど

もう10年くらい行き続けている銀座の焼き鳥屋さんが「与志万」。初めて行ったきっかけは『Hanako』の銀座特集だったりして、「釜飯が美味しい」の紹介文に惹かれて行ってみたのが最初だった。焼き鳥は美味しいし釜飯も最高だし、こぢんまりしたお店の雰囲気も好ましいもので、何度か友人を連れて食べにいっているうちに大将が顔を覚えてくれた。

だんなが予約すると「○○さん、いつもありがとうございます」と言われるのは知っていたけれど、今日は私が電話したのに名前を告げた途端に「あ、○○さんでしたか」と。今日もいつもの4人がけテーブル席(カウンター席の他は4人用小あがりと宴会用大テーブル、あとは4人がけテーブルが1つしかない)を取っておいてもらって、お店でだんなと合流した。

私と息子は30分ほど前に入っていたので、だんなを待ちつつビール飲み飲み、つまみで「かきのオイル漬け」と「ピリカラ酢ガツ」をもらってのんびり待っていた。適度に塩気の効いた牡蠣が、巨大で柔らかで良い感じ。ほどなくだんなもやってきたので、そこからいつもの「サービスコース」をお願いした。1890円で、レバーと正肉、砂肝、つくね、手羽先、うずら玉子、ピーマン、銀杏、鳥スープがやってくる。

息子用にチーズポテトなども別途頼みつつ、次々焼かれて出てくる焼き鳥を堪能した。今、地元でも安くて美味しい焼き鳥屋をみつけたのでそこにも頻繁に行っているけれど、「あれはあれ、これはこれ」で与志万も外せない美味しさ。たれで出てくるレバーがなんとも良い塩梅なんだなぁ……。

シメの釜飯は、とりそぼろと、冬限定の「かき」で。息子が別途鮭茶漬けを頼んでいたのだけれど、これがびっくりするほどのボリュームで、そちらを手伝ってしまったら釜飯は食べきれず。牡蠣釜飯は持ち帰るわけにもいかないとせっせと食べ、半分ほど残ったとりそぼろ釜飯は包んでもらって持ち帰ることにした。軟骨ごと叩いたようなそぼろの乗る釜飯は相変わらず幸せな美味しで、でももう、サービスコース頼んだ後に釜飯1個は食べきれない胃袋になってしまったのだなぁ……。

そうそう、今日は「ふぐのひれ酒」もいただいた。
香ばしく焼かれたひれが2枚入った、辛口の熱い日本酒にすっかり良い気分。焼酎の品揃えも悪くないこのお店、かつて「焼き芋黒瀬」の美味しさも教えてもらったのだった。

11月8日 土曜日
夕飯は、台湾小皿料理のお店
「FORTNUM & MASON」の
 焼きカレーパン
 ガーリックフランス 1/2個
カフェオレ

今日は都内におでかけ。猫に起こされてしまった(なぜ6時半にきっちり起こしに来るんだりゃんりゃん……)私はボーッとネットサーフィンなどしていたのだけれど、「あと1時間したら外出の支度しなきゃいけないよ」という頃合いにだんなが起きてきたので、それから朝御飯。

昨日お茶したついでにFORTNUM & MASONでパンを買ってきていたので、それを温めて食べた。
「英国風メロンパン」なる不思議なものが息子用、私とだんなはイングリッシュカレー入りの焼きカレーパン。気になったので、バジル風味のガーリックフランスも1つ買ってみて、それはだんなと半分こ。

思った以上ににんにくが強く香るパンを囓りつつ、しっかり辛さのあるカレーパンをもぐもぐ。しっかり辛いカレーパンは、揚げていないのでそうくどいこともなく、かなり良い感じ。たまに都心に出ると、あれもこれも買わなくちゃという気分になっていけない。パン屋だけでも買いたいところが盛りだくさん……。

「梅の花」にて
 梅の花膳
   嶺岡豆腐
   お浸し
   湯葉煮
   茶碗蒸し
   お造り
   名物とうふしゅうまい
   おしのぎ(れんこん饅頭)
   湯豆腐
   生麩田楽
   湯葉揚げ
   湯葉グラタン
   湯葉吸物・飯物(蟹おこわ)・香の物
   デザート(豆乳アイス きなこ黒蜜がけ)
 ビール、お茶

昨日予約しておいた花束を受け取って、電車に揺られ、今日はだんなのおばあちゃん(息子にとってひいばあちゃん)の米寿のお祝いの席。豆腐料理のお店に十数人が集まっての会食だった。次々出てくる料理はどれもこれもがお豆腐や湯葉がベースに使われているもので、淡めの味つけがとても上品。お豆腐自体とても美味しいもので、分量もほど良く、最後までとても美味しくいただけた。

息子にも大人と同じ料理が用意されていると聞いていて、「無理には全部食べなくてもいいけど、でも、基本はお豆腐料理だから食べやすいと思うし、色々食べてみてね」と話しておいたところ、ちゃんと食べる食べる。結局、生麩の田楽だけ「これは苦手」と残しただけで、後は全て綺麗に平らげていた。和食といってもグラタンが出てきたり、焼売や茶碗蒸しなど息子に馴染みのある料理が色々あったのも良かったらしい。大人が美味しいのはもちろんだったけれど、子供にも楽しめたようで何よりだった。

まるで生クリームが入っているかのような口当たりだった「嶺岡豆腐」も良かったし、マグロと山芋が格子に湯葉巻きされたお造りもとても綺麗。茶碗蒸しには白玉が入っていた。シメの御飯は、蟹肉の乗ったおこわ。デザートは4種類からの選択で、きなこと黒蜜をかけた豆乳アイスをいただいたけれど、息子が選んだ柿アイスも美味しそうだった。

美味しい料理をいただきつつ大人たちは賑やかにおしゃべりし、息子は私のカメラを抱えてあちらこちらで記念撮影。私がカメラを構えるよりも息子が構えた方が、おじいちゃんもおばあちゃんも皆良い笑顔になることもあって、綺麗な記念写真がたくさん撮れた。
今年の夏にデジタル一眼レフの親子講座を受けてきただけあって、息子のカメラの構え方もなかなか様になっているし、ズーム機能なども使いこなしている様子。でも床に落とされたらすぐに壊れてしまうカメラなものだから、見ているこちらはたいそうハラハラものだった。

水道橋 「台南担仔麺」にて
 豆菜 \300
 厚揚げ豆腐 \300
 青菜ナムル \300
 筍干 \650
 塩酥排骨 \580
 葱油淋鶏 \650
 水餃子 \600
 担仔麺 3×\180
 蛋 2×\100
 芒果布甸 \380
 愛玉氷 \380
 生ビール、10年紹興酒、ウーロン茶など

会食後は新宿に移動してあれこれお買い物。
デジタル一眼レフ、触っていると新しいレンズが欲しくなるわけで、でもレンズはすごくお高いわけで。「とりあえずフィルターを買って色々試してみましょう」ということで、ヨドバシカメラにPLフィルターとクローズアップフィルターを見に行った。

レンズの前に「虫眼鏡」をつける要領でマクロ写真が撮れるクローズアップフィルターは、料理写真を撮ったりするのに向いているらしい。PLフィルターは水やガラスの反射を抑えて撮影するために使うもの。あのフィルターがねこのフィルターがねと身もだえしていたら、だんながクリスマスプレゼントの前倒しということで買ってくれた。息子は望遠レンズを熱烈に欲しがっているけど、あれは重いしでかいしお高いしで、それを買うのはもう当分先になりそう。

そうこうしているうちに日も暮れてしまい、夕御飯は「担仔麺食べに行こう!」ということで、水道橋の台南担仔麺へ。以前と少しメニューが変わった感もあったけれど、担仔麺は変わらない美味しさ。半端な時間で、しかもすぐ近くの東京ドームではほどなくナイター(全然興味ないけど日本シリーズとやら)開始ということで、野球観戦の人が来る時間帯ではなく、野球観戦しない人はあえて近づくエリアでもないということでか、お客さんは他に全くいなかった。ガラガラの店内で、「これなら大丈夫かな?」と一眼レフを構えて「フォトジェニックな担仔麺」の撮影に臨んでみたり。

嬉しいことに、ハッピーアワー中ということで、ドリンクはボトル以外全て300円均一、小皿料理も300円のものがたくさん、という時間帯だった。300円メニューから選んだ「豆菜」は、茹でたもやしにニラと肉味噌、香菜をトッピングしたもの。担仔麺の具だけ、という感じ。温かいメンマと豚の角煮を盛り合わせたものは「筍干」。

このお店、姉妹店に海南飯屋さんがすぐ近くにあるので
「海南飯の、飯抜きが食べたい……"海南"が食べたい……」
と言っていたら「葱油淋鶏」(揚げ鶏ではなく、蒸し鶏に葱ソースをかけたもの)があったのでそれも一皿。更に、今日のおすすめ料理から「塩酥排骨」(塩味の揚げスペアリブ)もあったのでそれも一皿。適度な分量の小皿料理なので、ずいぶん色々食べることができた。

一見薄切り肉の塩味唐揚げ、でも骨がそこここにコリコリ……という「塩酥排骨」が、地味ながらとっても美味。
10年熟成の紹興酒も、本来1杯650円のものが300円で飲めるということで飲んでしまい、最後には卵入りの担仔麺も1人1杯しっかりいただいてすっかり良い気分で帰宅した。

11月9日 日曜日
夕飯はお刺身
「与志万」のとりそぼろ釜飯
おでん
抹茶入り玄米茶

食べきれずに持ち帰ってきた、「与志万」の釜飯の残り。冷蔵庫に入れてあったので、今朝はそれを温めて食べることにした。

今ひとつ炊き込み御飯が好きではない息子にはふりかけ御飯にして、私とだんなで釜飯を半分こ。ちょうど1膳分ずつあった。汁もの代わりに残りわずかなおでんも出して、大根やこんにゃくを盛りつけた。

炊きたてが一番美味しいのは当然だけれど、持ち帰って食べてもやっぱり美味しい「与志万」の釜飯に舌鼓。しっかり味が煮含められたそぼろは他ではなかなか味わえないものだから、10種類近くある釜飯メニューなのに、つい「とりそぼろ」と「五目」ばかりを選んでしまう。

昨日も涼しかったけれど、今日もまた一段と涼しい。「寒い」と言って良いほどの気温で、慌ててガスストーブを引っ張り出してきたりした。

「モスバーガー」の
 スパイシーモスチーズバーガー
 黒胡椒チキン
 オニポテセット(クラムチャウダー)
カフェオレ

まったり日曜日。
急に冷え込んできたせいか家族全員微妙に風邪気味で、午前中は調べ物やら何やらで終わってしまった。

「昼御飯どうしようかー」
と呟いてだんなと顔を見合わせて、
「……モスバーガー?」
「……俺も今、そう言おうと思ってた」
「んー……なんか、モスバーガーが無性に恋しくなった」
「俺も俺も」
と、久しぶりに以心伝心。スーパーに用事があっただんなが、お店に立ち寄って買ってきてくれて、私は家でコーヒー淹れて待っていた。

なんだかスパイシーなものが恋しい気分で、スパイシーモスチーズバーガーに黒胡椒チキンという組み合わせ。ハラペーニョやら黒胡椒やらで口の中がじわっと熱くなって、体温も上がった気分になれた。黒胡椒チキンはさほど辛くないけれど(黒胡椒ガリゴリかけたモスチキンという、本当にそのまんまな感じ)、スパイシーバーガーは本当にスパイシーで、時々この辛さが恋しくなる。オニポテは2袋を家族で分けつつ、いよいよスープメニューの季節ということでセットの飲み物をクラムチャウダーにしてもらった。

クラムチャウダー、今ではスープ専門店などでも手軽に買うことができるのだけれど、モスバーガーのは昔も今もとても好みな味だったりする。
「あれおゆきさん、今日はミネストローネじゃないの?」
ミネストローネの方が好きじゃなかったっけ?俺のクラムチャウダー分けてあげたのに、とだんなに言われたけれど、今日はクラムチャウダーを一人でたっぷり食べたい気分だったのだ。ミネストローネも大好き。

おでん(ラスト)
お刺身いろいろ
羽釜御飯
甘海老の頭の味噌汁
ビール(キリン秋味)
日本酒(本田商店(兵庫)特別本醸造 蔵出し新酒)

少し前から
「僕、僕専用の包丁が欲しい」
と言っていて、金曜に2人で外出した時にはデパートの調理器具コーナーで「木屋」の包丁売り場を見てうっとりとしていた息子。

昨日はおばあちゃんたちにお小遣いを貰ったこともあって、「このお金があったら、買える?」とそのお金を握りしめ、デパートに寄って本格的に包丁の品定めをし始めた。木屋のペティナイフに御執心だったけれど、ペティナイフでは大根の輪切りや塊肉のカットは難しいし、むしろ小ぶりの三徳包丁が良いのでは?ということで、結局ヘンケルスの三徳包丁を購入。私も少し金額の補助をしてあげたけれど、でも自分の小遣いを使っても包丁が欲しいというのが面白い。

「だから切ります、何か切ります」
料理します、と息子は張り切っていたけれど、残念ながら今日の夕御飯はお刺身。不揃いな感じにカットされたマグロのブツも買ってきていたので、
「ではこれを同じくらいの大きさに揃えて切ってね。御飯に乗せて食べて美味しいなって思えるサイズくらいにね」
とマグロを託してみた。

有頭の甘海老も安かったので、剥いた身はお刺身で食べて、頭は「甘海老の頭の味噌汁」に。甘海老の頭の部分だけを、アクをひきつつ軽く煮て味噌汁にした、「海老として食べるところは全くない」味噌汁だけれど、汁に濃厚な海老のだしが出てすごく美味しい。臭い消しに刻んだ長ねぎをたっぷり入れる。

いよいよ、あとは大根とちくわぶだけ、くらいになったおでんも皿によそい、お刺身はまぐろのブツとまぐろの赤身、ブリ、タイ、アジのたたき、甘海老とイカそうめんという感じ。