アイスカフェオレ
「パンがあるよ〜」
と、やる気のない月曜日、冷蔵庫の中から保存中の食パンを発掘した。だんなと息子は、焼き上がりに海苔を乗せた海苔バタートースト。私はチーズトースト。アイスコーヒーを出したりアイスティーを出したり牛乳を出したり、各自好き勝手に好きなものを冷蔵庫から出して朝御飯。
今日は、なんでも私の母が秋田から上京してくるらしい。
「うぉー、部屋の片づけぇ〜!」
と積み上げた本類を整理整頓し、
「うぉー、お掃除お掃除ぃ〜」
と申し訳程度に掃除機をかけてみた。今晩は、きっと騒がしいことになるだろう。
冷やし中華
「グレープフルーツとカルピス」
今日も暑い暑い暑い。
仕事日の今日、「な、何か冷たくてツルツルしてるもの……」と呟きつつ大学学食に飛び込んだ。折良く、本日の麺料理のコーナーに「冷やし中華」の文字が。きゅうりとハム、卵や貝割れ大根の乗った、シンプルな酢醤油味の冷やし中華だった。上から胡麻がパラリとかけられている。
ハムハムと冷やし中華を食しているとき、すぐそばに座った男子学生2人が会話をしていた。
「こんなに暑いとさー、喰いたいものってないよなー」
「……ん。」
「学食に、"ひやむぎ"とかあれば、それ頼むんだけどなー」
「……白い麺だけ、皿にどかっと乗ってるわけ?」
「そーそーそー。白い麺とつゆだけ!喰うけどなー、俺……」
「……いや、俺は、喰わない……。」
ダレた会話をしている割には、彼らはきっちりカツカレーとか喰ってるのであった。カツカレー喰える元気があるなら大丈夫だよ君たち。うんうん。
牛肉の塩胡椒炒め おろし醤油
豆腐と香味野菜のサラダ
マダムリーの
茄子のピリ辛
海老のチリソース煮
竹筒蒸しおこわ
鶏肉とごぼうと舞茸の吸い物
御飯 with いぶりがっこ
モルツ、麦茶
生ライチ
午後4時、東京で母を拾ってから帰宅。
「東京駅の大丸で、お総菜買ってきたわよー」
と数品の中華総菜と共に我が家にやってきた母は、やってくるなり「あらあらあらあら、埃だらけー」と家中の掃除をし始めた。彼女は無類の綺麗好き(ていうか"埃嫌い"?)だ。片づけ魔の私と、埃嫌いの母が2人で住んでいた家は、そりゃもう綺麗なものだった。
掃除機をかけ、床に雑巾がけをし、ピカピカになった家にだんなも帰宅し、夕御飯。
秋田に住むおばさんが自家栽培したという紫玉ねぎを千切りにして皿に敷き、角切り豆腐を積み上げてきゅうりや生姜、茗荷の刻んだのをたっぷり盛ったサラダ風の冷や奴。ピータンも添えて、だし醤油をぶっかけて食べる。
どうもここ数日、大根おろしの味が恋しくて仕方なかったので、牛切り落とし肉を塩胡椒でガーッと炒めておろし醤油で。吸い物と御飯、それに海老チリだの茄子のピリ辛だのと、食卓はやたらと豪華になった。豪華な食卓を前に、ビール3缶たてつづけに開けて乾杯。
そして母は、めっちゃ嬉しいお土産を持ってきてくれたのだ。大きな棒状のものと刻んだ袋入りのものととりまぜて、中身はすべて「いぶりがっこ」。たくあんを桜のチップで燻した、薫製たくあん「いぶりがっこ」はどうもこの近辺じゃ購入できないのだ。「壺漬け」とも似ているけど、香ばしさがなんとも美味しい。これと白い御飯があったらしばらく食べ続けることができそうな、素晴らしき漬け物だ。明日からの御飯は、これでしばらく美味しくなる。
そしてデザートには生ライチ。通常、冷凍ものしか国内で売られないライチだけれど、ここ数年は季節によっては生のものが輸入されるようになってきたようだ。グミにも似た独特のネチネチした食感の果実からは、どこか中華な味の華のような香りの果汁が染み出てくる。無骨な外見に比して、妙に風雅な味のする不思議な果物だ。だんなはこれが、大好物。私の母も、大好物。私も好きな果物であるはすなのに、この中に入ると私は「最もライチが嫌いな人」という順番になってしまうのだった。
指を使ってわしわしと固い殻を剥きつつ白い果肉にしゃぶりつく。うーん、幸せ……。
鶏肉とごぼうと舞茸の吸い物
御飯
麦茶
いぶりがっこと共にある朝。幸せだ。
母が秋田から上京してきて、一番喜ばれいるのがどうやら「いぶりがっこ」の存在であったらしい。
「いぶりがっことおつゆと、御飯があればもうそれだけでシアワセよね〜」
などと言いながら朝御飯。母は
「いつも和食だから、気ままにパンでも買ってくるわー」
と単独行動。知らない街を適当に歩いてパン屋を探しに行くらしかった。
飲むヨーグルト
本日、お仕事。論文の「TEX化」作業をするのが目下の主な仕事だけれど、やり始めてみたところ「コマンド手打ちで入力した方が、もしかして一番ラクでしかも楽しい?」という結論に達した。ホームページのhtml化作業と、やってる内容はたいして変わらないのだ。あれこれと入力ソフトを駆使してやってる自分がアホらしくなってきた今日この頃。ちと真面目に学んでコマンド入力できるようになりたいものだ。
熱意に燃えてパソコンの前に座っていたら、すっかり昼時間を過ぎていた。外に食べに行く余裕もなくなってしまい、コンビニでピーナッツバターサンド、それに飲むヨーグルト。モニターを見てイラつきそうになる精神を「カルシウム、カルシウム……」と呟きつつ飲むヨーグルトをんぐんぐと飲み干す。
ああ、難しいよぅ……。
ナムル
シーザーズサラダ
フライドポテト
穴子のカレー揚げ
牛タンの塩焼き
ガーリックトースト
サイコロステーキ
薄焼き葱ピザ
生ビ〜ル
すいか
母がいてくれるので、家事が格段に楽になった。洗濯物がきちんと畳まれている。かつてないほどに床は磨かれている。ベランダの埃もすっかり無くなっている。母はなんと働き者なのだ。
「うわー、すごいねすごいねー。ところで夕飯だけど、ビール飲みたいからライオンに行かない?」
娘は基本的に怠け者なのだった。
だんなの帰宅が遅いらしいこともあり、母と私と息子の3世代3人組でお手てつないでライオンへ。サッポロビールが経営しているビヤホールだ。銀座7丁目あたりにある本店は趣深くて味も悪くないけれど、やはりこういうところのはこういうところの味、という感じ。
ビールをジョッキで注文。母が秋田の家じゃあまり食べないという肉料理だの揚げものだのずらりと注文し、やいのやいのと食べまくる。メニュー写真で見たより、えらく小盛りのナムル盛り合わせだとか、「チーズはお客様の目の前でお好きなだけおかけします」なんて書いてある割に、そんなことは一切なかったシーザーズサラダとか。どれもこれも、「なんか、いまひとつ」な味ではあったけど、座ってるだけで冷えた美味しいビールが出てきて料理が出てくるのだから良しとする。
どうも母を前にすると、結婚前ろくすっぽ料理してなかった自分としては、照れくさいやらなんやらであまり包丁を握れない。「美味しいわね」と言われるのも「不味いわね」と言われるのも、どっちも何だかイヤなのだった。
明日こそは、ちゃんと料理しよう。
ハムサンド
ピーナッツバターサンド
アイスカフェオレ
母のいる朝、2日目。
母は、本来「朝はパン食」派なのである。秋田に隠居してからはいつもいつも御飯だという彼女のために、朝からせっせとサンドイッチなど作ってみた。……とは言っても、昨日母が作っておいてくれたポテトサラダを使ってのことだから、全然威張れたものじゃない。
パンに薄くマーガリンを塗り、サラダ菜を敷いてポテトサンドをまんべんなく敷き詰める。ポテトサンドサラダ、1組。
続いてマーガリン塗りのパンにロースハムを1枚、ぺろりと挟む。ハムサンド、1組。
最後はお義母さんからもらったふわふわで美味しいピーナッツバターをたっぷり挟んだ甘いサンドを、1組。
パン6枚分のそれを全部重ねて、上からナイフで縦横に切り、かくして12個の小さなサンドイッチが大皿に盛られた。皆で牛乳だのアイスティーだの好き勝手なものを飲みつつ、サンドイッチをパクつく。
だんなは、お仕事。母は新宿の知り合いを訪ねに。私は一人、家でTeXの勉強。今日の昼は至って静かになりそうだ。
アイス烏龍茶
「中華麺が食いたいな」
と中華蕎麦の乾麺を発掘した。顆粒の鶏ガラスープに適当に紹興酒や醤油で味付けし、鶏肉と青梗菜を適当に放り込んで適当に茹でる。そこに乾麺もぶちこんで、火が通ったらできあがり。簡単などんぶり麺を作って、クーラーがんがんに効いた部屋で一人ずるずると啜ってみた。
「何か、物足りないわね」
とガーリックチップをぶわっとかける。ついでにXO醤など少し乗せてみたら、これでたいそう美味しくなった。豪華XO醤(何せ一瓶4000円だ)の威力たるやすさまじく、「インスタントスープのどんぶり麺」が「中華料理店の一品料理」くらいの味になってしまった。いやもう、本当に。
何だか自分の腕以外の要因で料理がめちゃめちゃ美味しくなるのはちょっと悔しい気がしないでもないけど、美味しいのでOKとする。すばらしきかなXO醤。
牛タン塩×2
カルビ×2
ハラミ×2
サンチュ
にんにく焼き
ビビンバ
コムタン
ユッケとろろ飯
生ビール×3
コカコーラ×2
……を家族3人で食す。
母、今日は知人と一緒に銀座で御飯なのだとか。ならばと私は
「じゃあ、にんにくたっぷりのパスタでも作っちゃおうかな!」
と画策。"今から帰る"電話をしてきただんなはだんなで
「焼き肉屋でも行っちゃおうかぁ!」
などと言っているのであった。
母は、にんにくが大層嫌いなのである。対して私とだんな(ついでに息子も)にんにく、大好物なのだった。そう毎日にんにくを使った料理ばかりしているわけじゃないけれど、「にんにく、使っちゃダメ」というハンデを負うと、負った時点で「にんにく食べたい……」と思ってしまうのが人情だ。「甘いものは絶対食べない」と宣言してダイエット始めた途端にチョコやケーキが恋しくなる心境と、それは似ているのかもしれなかった。
昨夜、ビヤホールに行ってうっかりガーリックトーストを頼んだ途端に、母から「臭い臭い」と5万回くらい言われてしまったほどなので、家の料理ににんにくを使うのは、とにかくまかりならないのであった。
で、結局、だんなの意見に賛同して近所の焼き肉屋に赴いた。何だか最近外食ばかり。
いつも足を向けている「牛角」は、本日なんと1時間半待ちとなっていた。駅の反対側にある別の焼き肉屋もまた、満席。いつもならここで「居酒屋とかで妥協する〜?」となるところだったが、今日のだんなは(私も)妙に肉に飢えていた。しまいには駅の公衆電話で電話帳広げて調べはじめてしまった。近所にあるらしい焼き肉屋に適当にあたりをつけて電話し、「これから行くから」と伝えてみた。住所と店名だけで適当に選んだはいいけど一皿2000円とかするところだったら大変なことだ。
結果として、その店はたいそう「あたり」だった。肉は一皿800円前後で、決して安いとは言えなかったけど味は上々。やや厚めの牛タンはジューシーで葱のマリネが添えられており、ハラミもカルビも柔らかで美味しかった。にんにく焼きは、「こんなに喰うのか!」とびっくりするくらいの量のにんにくがこんもりと盛られている。店内は清潔で、おばちゃんは異様に親切だった。おしぼりを替えに来たり、まめまめしく皿を下げたり。
「食後にデザートをお出ししますので〜」
と無料でデザートはついてくるし、息子には何故かスナック菓子のお土産までついてくるし、「なんでそこまでサービスするの?」というくらいのサービスっぷりだった。
肉を6人前食べたところで、最後に御飯。「ユッケとろろ飯」なるものは、御飯の上にたっぷりのユッケととろろがかかった濃厚なものだった。ほうれん草のナムルと卵の黄身が乗っている。スプーンでわしわしと全体をねばねばするまでかき混ぜて食べると、何とも精力がつきそうな味がした。生の牛肉ととろろは、不思議と良く似合う。
デザートは、パンナコッタとワインゼリーとパイナップルのムースから選ぶ。「無料でついてくるくらいだから、市販のパックものとか……?」と危惧してしまったけれど、出てきたのは小さな器に入ったものではあるけれど、ちゃんと自家製のデザートだった。牛乳の味が濃いめに漂うパンナコッタの上にはマーマレードが飾りに少量盛られている。
値段は少々お高めではあったけど、充分満足して午後9時半、家路についたのだった。
「ねーねー、なんで金曜でもない平日なのにいきなり焼き肉?」
と聞いたらば、
「だって今日は僕の給料日〜♪」
という返事が帰ってきた。そ、そっか、給料日だったのか。
エンゼルフレンチ
ゴールデンチョコレート
アイスカフェオレ
母のいる朝、3日目。
「多分、田舎にゃミスドもないだろし」と、彼女の好物のブルーベリーマフィンを買っておいてみれば、
「まぁ〜、なにぃ〜、朝っぱらからドーナツ食べるの。だから太るのよ。(以下ぐちぐちぐち)」
と予想だにしなかったお小言が返ってきて、朝からブルーな私であった。こっちは遊びに来たなら美味しいもの食べてもらおう、という心づもりで接しているのに、自分が45kg程度しかない体重だからと、それを私に押しつけないでいただきたいものだ。(以下私もぐちぐちぐち)
母のお小言に負けず、朝から甘いドーナツを2個。半分にチョココーティングが施されたエンゼルフレンチと、チョコ生地のドーナツにバタークランチがまぶされたゴールデンチョコレート。どちらも大変ヘビィな選択なのだった。甘くない自家製アイスコーヒーを牛乳で割ってがぶがぶ飲みつつ、甘い甘いドーナツの朝御飯。
「朝からクーラーかけてるからこの暑さでもドーナツなんて食べられるのよ。クーラー切ったら食べられなくて痩せるわよ〜」
母のお小言はまだ続く。うっ、うるさいっ!
なかおち丼
鯵の握り寿司
冷茶
本日は、母がお義母さんに挨拶に行きたいというので、連れだってだんなの実家に赴いた。鰻か寿司をご馳走してあげるわよ〜、なんて電話口で言われたので、遠慮せずに寿司を御馳走になってしまった。挨拶に行ったというより、これでは「飯を御馳走になりに行った」という感じではある。
稲毛海岸駅のそばにあるらしい「さかえ寿司」はなかなか美味しい寿司屋らしい。特になかおち丼に定評があるそうだ。鯵寿司も旨いらしい。だんなに
「なかおち丼、旨いんだって?」
と聞いたらば
「それ喰えるなら、俺仕事休んじゃおうかな、って感じ」
なんて返事が返ってきたのだから、それは相当旨いのだろう。わくわくしながらだんなの実家に赴いた。
母2人と私でおしゃべりし、しばし待ち待望の丼が届けられた。
寿司飯の上にうっすらと海苔。上にはたっぷりたっぷりの細かく叩いたマグロの中落ち。刻み葱がたっぷりと、更に紫蘇とわさびとガリと漬け物なども添えられて、それはいかにも美味しそうだった。脂の乗ったマグロの切り身がキラキラと輝いて室温でちょっとトロンとしている。醤油を上からジャーッと回しかけ、そして私は無言になった。
う、旨い。確かに旨い。脂の乗りまくったマグロが薬味とほどよく絡んで、口の中に押し寄せてくる。かなりこってり味の丼だけど、それがまた美味しく思えるのだ。「うまいっす、うまいっす」と言う他はすっかり無口になった私はシアワセに丼を平らげた。
続いて鯵の握りもわしわしと食べる。生姜や葱、紫蘇を細かく刻んだものを乗せられた鯵もまた、魚臭いけど生臭さはないという感じの美味しい鯵だった。新鮮そうな鯵は、プリプリしているのに柔らかだ。
なんだかすっかり、訪問の趣旨は「寿司を喰う」に変わってる私なのだった。
胡麻豆腐
ひき肉と茄子の味噌炒め
だんなが買ってきた
海老天・さつまいも天
たこやき
Kさん製手打ちうどん
モルツ、麦茶
今日から週末、母は都内の親戚の家に行くらしい。「また来週来るわね〜」と母は夕刻、去っていった。
そして入れ違いのように素敵な届け物が我が家にやってきた。ホームページを開設していたことで知り合った、Kさんの手打ちうどんだ。この方、料理人というわけではなくて趣味の麺打ち人だというのに、めちゃめちゃそのうどんが美味しい。一度送っていただいたうどんを啜って「こ、これ旨いかも、すっごく旨いかも」とすっかりそのうどんのコシに魅せられた私とだんなは、今や彼のうどんが届くのを心待ちにするようになっていたのだった。
「今晩はうどんだよ〜。あとは、適当におかず食べてビール飲んで、って感じなつもり。」
と帰宅するぞコールをしてきただんなに電話口で伝えると、
「うどんじゃ、天ぷらが必要じゃないかぁ!」
との返事。かくして海老天だのかき揚げだの、それに何故かたこやきまでもがだんなと共に帰ってきたのであった。
「たこやきはほら、ビールのつまみ」
なのだそうである。
枝豆に胡麻豆腐、たこやきと味噌炒めを肴にビールという何だか豪華ながらわけわかんない食卓になった。しかも控えているのは、うどんwith天ぷら、だ。
本来は茄子を素揚げして作る味噌炒めは、ちょっと手抜きして最初に多めの油で茄子を炒めることで手順を省略。豚ひき肉と茄子を炒め、醤油や砂糖、XO醤などと共に甜麪醤で味付けして、仕上げにラー油と胡麻油をひとたらしして出来上がり。回鍋肉に似た、甘辛味の味噌炒めだ。
いつもは1缶のビールを2缶空け、すっかり御機嫌になって最後にうどん。いりこの香りが強く漂う薄い色のだしを、茹でた後に水で締めたキラキラのうどんにぶっかけて食べる。万能葱をぶっかけて、天ぷらをそのだしにちょいちょいとつけて囓りながらうどんをすする。表面が見事に艶やかなうどんは、相変わらずどっしりとした素敵なコシを持っていた。彼のうどんは、今日もブラボーな出来なのだった。
コーンパン
チョコブレッド
アイスカフェオレ
今日から3連休。混雑しているだろうレジャー施設系に行く気はもとよりなく、昨日発売したばかりの「FINAL FANTASY X」を夫婦で譲り合いながら(正確には奪い合いながら)やりまくる3日になるだろうことは容易に想像できる。
初日から、寝ているだんなと息子をベッドに残して朝8時半からゲームを始める私。10時過ぎにもそもそ起きてきた彼らと一緒に、今日はパンの朝御飯。昨日お義母さんから貰ってきたJohanのチョコブレッドとコーンパンを適当にざくざく切り、冷たいカフェオレを飲みながら適当に食べる。
今日も暑い。今日は……クーラーの掃除をしなければならない。
マーボー丼・冷やし中華セット
ビール
「ヨドバシカメラに行きた〜い」
とだんなが言うので、昼から千葉駅周辺へ向けて外出。腹が空いたので、
「千葉そごうにでも行ってみよう」
「デパートと言ったら大衆食堂であらふ」
「大衆食堂へ行ったら、やはり息子にはお子さまランチを喰わせねばならぬ」
と良くわからない理論を展開させつつ、「ファミリーレストラン」なる名前の大衆食堂に行ってみることにした。時間は午後1時過ぎ、安いのか旨いのかわからないけど、入口には長蛇の列ができている。店内の席数も多そうなので、食券を握ってしばし待つことに。
息子は親の独断によりお子さまランチ。だんなは「サービスランチ」なる海老フライやハンバーグ、ビーフシチューが少しずつセットになったもの。私はミニマーボー丼とミニ冷やし中華のセット。卵のスープと杏仁豆腐つき。
こんなもんだろう、と期待していた料理の味は、本当に「こんなもん」な感じだった。学校給食みたいな、辛さのまったくないマーボー丼に、どこかチープな酢醤油の味のする冷やし中華。だんなの料理も「ファミレスの味というより、学校給食」てな感じの味だった。
「そうそう、この微妙にチープな不味さがなんとも美味しい〜」
とわけわかんない事を言いながら大衆食堂の味を満喫。
息子のお子さまランチのプレートには、やたらと甘いスパゲッティミートソースと、肉団子、ポテトサラダ、フライドポテト、カレー味のコロッケ、レタスとトマトのサラダ、チキンライスなどが盛られていた。ヤクルトと、小さなモカケーキつき。いかにもなお子さまランチを前に、しかし息子のフォークはいまひとつ進みが悪かった。
「ほら〜、スパゲッティだよ〜。食べな。」
「フライドポテトは?」
と口に持っていくとなんとか食べるけど、前向きに食べるという感じじゃない。いつも、どこに行ってもがつがつ食べる我らの息子にしては何だか変だ……、と思った時、だんなが一つの仮定を口にした。
「あのさ、もしかしてさ……まずい?君、不味いと思ってる?」
息子はこくりと頷いた。
「おいしくなーい」
……あらら……(汗) (なんて生意気な)
モルツ、アイスカフェオレ
今シーズン初めてのクーラー大掃除をし、しなければいけなかった電気工事もし、充実感に溢れた今日。私は6時半頃から昼寝ならぬ夕寝に突入していた。埃を綺麗に取ったクーラーの風はなんとも心地よい。
寝ぼけ頭で起きたのは午後8時半。それからおもむろに「カルボナーラでも食べよう……」とパスタ1皿の簡単な夕飯を作ることにした。
ベーコンをころころと切り、カリカリに炒める。でかいボウルには卵黄4個と生クリームを放り込み、そこへパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷりと削り入れ、そこにベーコンを混ぜ込んで、茹でたてのスパゲティを和えつつ軽く火にかければできあがり。食べる直前にもチーズと胡椒をこれでもかとガリガリガリガリかければ、かなりシアワセになる。
胡椒の効いたカルボナーラは、ベーコンもカリカリとしていて良い感じだった。うまうま。
残った卵白4個分は、明日牛乳プリンを作るのだ。
麦茶
連休2日目の朝は、一昨日の夕方届いたKさん製のうどん。十数分茹でて氷水でキリッと引き締めて、刻み万能葱をたっぷりかけて冷たいいりこだしをじゃぶじゃぶとかけて食べる。ついでに、駅前のうどん屋さんの店頭で買ってきた揚げ玉もバラッバラと盛大にぶっかける。暑い夏の朝に冷たいうどん。んもぅ最高なのであった。
今日も一日、だらだらだら。だんなとコントローラーを奪い合いながら「FFX」をやりまくる。
麦茶
昨日、千葉そごう内の「永楽製麺所」ブースで固焼きそば麺セットを買ってきた。顆粒のあんかけだしつき、だ。
「あんかけ焼きそば作りましょ〜」
と、私がコントローラーを放さない横で、だんなはお買い物に行ってくれた。シーフードミックスや薄切り豚肉、キャベツにうずらの卵。かまぼこまで買ってきた。何だかとても本格的。
「最初はうずらの卵を茹でなきゃねぇ」
と、うずらの卵を小鍋に入れて茹で始めた。やる気、ありまくりの我がだんな。素晴らしい。
私はというとそのうずらの卵の殻剥きなどを手伝っただけであるのに、美味しそうなあんかけ焼きそばが目の前に出ることになったのだった。
顆粒のスープはどこかチープな味だったけど、魚介も肉もざくざく入った焼きそばはなかなか美味しかった。パリパリの麺が何しろ嬉しい。平等に、1人2個ずつ入っているうずらの卵がまた泣けるほど嬉しかった。
午後はお昼寝。なんとも平和で堕落した今日。
冷やし寄せ豆腐
まぐろの刺身
和風じゃこのサラダ
フライドポテト
バターコーン
サイコロステーキ
ねぎとろ巻き
ミニ天丼
生ビール、カルピスサワー
自家製「鮮[女乃]」 (牛乳プリン)
興に乗って昼寝していたら、午後8時半になっていたのである。今日は餃子にしようと思っていたのに、すっかり準備する時間もなくなっていた。
「ど、どうしましょうか……」
「とりあえず……ピザとか……」
「うーん」
「うーーーーーーん」
夫婦で頭を捻っていたところ、義弟から「今から行っていい?」と電話があった。静岡で働いている義弟が実家に帰ろうとしたところ、当のだんなの実家が全員で祖母宅に行ってしまっていたらしい。実は私らも夕飯喰ってないんだよ、とそのまま飲み屋になだれこんで閉まった。チェーン店居酒屋で一番好きな、「天狗」が今日の目的地。
生ビールを1杯ずつ取ってつまみを食べまくり、続いてサワーに移行して更に食べまくる。
学生時代にさんざん食べた青春の味「サイコロステーキ」は相変わらずにんにくとおろし醤油の味が懐かしかったし、大きく盛られた冷や奴も悪くない。カリカリのじゃこがどかっとかかった和風味のサラダを噛みしめつつ、バターの巨大な塊が乗るバターコーンをスプーンですくって大口開けて飲み込んだ。アルコールの勢いもあって、皆してがつがつ食べてしまう。
最後は、ミニ天丼。だんなはすきやき煮定食で、義弟は稲庭風(←"風"ってのが……)うどんと天丼のセット。さんざん肴を食べておきながら、尚も御飯をしっかり食って1時間ほどで店を辞したのであった。
帰宅してから、自家製の牛乳プリンを食べる。昨日の夕飯で卵白の残りが大量に出たので、卵白を使用するこのプリンを初めて作ってみた。香港で食べてきた、しみじみしそうな懐かしいような味のプリンだ。レシピも、香港は「糖朝(The Sweet Dynasty)」のオーナーが書いた本を参考にしてみた。
【香港風牛乳プリンのつくりかた 】
出典:『ミセス・デイジーの香港スイーツ』(洪翠娟 文化出版局 2001.06)
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初めて作ったということで、一応レシピ通りに作って蒸してみた(生姜汁は除いて、ついでに卵白は4個分しかなかったから全部均等割りにしたりしたけれど)。んが、中火で20分蒸したプリンは、「蒸しすぎて、これ以上なく"す"が入っちゃった茶碗蒸し」のようにボッコボコになってしまっていたのだった。どうも蒸し時間や火の強さに問題があったようだ。
香港で食べたやつは、滑らかすぎるくらい滑らかで、プルンツルンとしたものだった。こんなボッソボソのものじゃなかったのだ。
「うう、精進します、精進精進……」
そう言いながら食べたものの、でも味は美味しかったのだ。牛乳の香りたっぷりの、どこか懐かしいプリン。
麦茶
連休最終日。私は7時半に起きてテレビゲームをやりはじめ、だんなと息子はガーガー寝ている。息子の起床は10時過ぎ、だんなに至っては11時過ぎ。私もやる気ないが、家族全員全くやる気がないのであった。
もう昼間近となって昼御飯。たっぷり4食分ほどの麺を送ってくれたKさんに感謝しつつ、今日は大根おろしをかけて食べることにした。麺を茹で、氷水で締めてからどんぶりに盛り、だしをかけて刻み万能葱をかける。大根おろしの汁気を切って、こんもりと盛れば出来上がりだ。辛い大根が締まってシャキッとなったうどんに絡んでなんとも良い感じ。
アイスカフェオレ
赤だこの
タコ焼き
ネギダコ
麦茶
昨日、HIROTAの売店でシューアイスを買ってきた。バニラやチョコレート、抹茶や小豆。ココナッツ、なんてのもあった。HIROTAのシューアイスの味は(価格も)もう十数年ほとんど変わってないような感じで、食べると何とも懐かしい味がする。しかも一昨日、キャンペーンか何かでシューアイスが一律割引料金だった。ますます嬉しい。
テーブルの上にココナッツだの小豆だのチョコレートだののシューアイスを並べて、3時のおやつ。
「これさ、早く食べないと冷凍庫の中でカッピカピになっちゃうんだよね。」
「そうそう、冷凍庫の匂い吸っちゃってさ……」
「そうそう、カピカピな上に冷凍庫臭い変な物体になっちゃうんだわ。」
なんて言いつつ、子供の頃一度は食べた"冷凍庫に保存しすぎてカピカピになったシューアイス"の味を思い起こしつつふわふわのシューアイスを囓る私たち。
食後、「な、なんか小腹が空いて……」とだんなが駅前のたこ焼き屋に行ってしまった。数分後、焼きたてのたこ焼き2パックと共に汗まみれのだんなが帰宅。ソースと青海苔とマヨネーズをつけて食べる普通のたこ焼きと、醤油だれと長ねぎの刻みをたっぷりかけて食べる「ネギダコ」の2種類を持っていた。シューアイスで引っ込んだ汗を再び吹き出させつつ、ハフハフ言いつつたこ焼きを食べる。
のどかだ……。
焼き餃子
肉団子スープ
御飯
モルツ、麦茶
餃子というものは数ヶ月に1度ほど、どうしても食べたくなってしまうものらしい。
私の「餃子サイクル」は2〜3ヶ月に1度であるけれど、対してだんなのそれは1ヶ月に1度ほどだ。だから大概は、だんなの側から
「そろそろ餃子熱が高まってきてしまいました!」
と餃子宣言がなされて週末に餃子を包むことになるのである。
んが、今回は珍しいことに私の方が餃子熱が高まってしまったらしい。
「週末、餃子しよう。餃子餃子餃子!」
と数日間言いまくり、今日は餃子。
我が家の餃子レシピは数年前に確定した。結婚してからあれこれと作ってみた結果、『文琳の中華 点心』(河田吉功/著 大海社)に載っていたレシピが一番口に合ったのだ。「文琳」とは、渋谷にある中華料理店の名前だ。
本に載っていたのは、皮をぴたっと閉じない棒餃子状のものであり、焼き方もフライパンに水を1カップも入れて蒸し焼きにするものだった。そのあたりはいまひとつ好みでなかったので、棒餃子を通常の餃子の包み方にしてみたり、焼き方も自己流にしてみたりと工夫研鑚を重ねて「我が家の味」になりつつある。
ポイントは、茹でた白菜の水気を絞りまくることであるらしい。茹でた白菜をフードプロセッサーにかけ、細かくなったそれをサラシでくるんでぎゅうぎゅうと絞り、すっかりカスカスになったような白菜をひき肉に混ぜ込むのだ。旨味が出てしまったようにも思えるけど、これがなかなかどうして野菜の味がしっかりするのにタネが水っぽくならずに美味しいのだった。醤油や塩でしっかり下味をつけるのもまたポイントであるらしい。
【文琳の焼き餃子のつくりかた 】
参考:『文琳の中華 点心』(河田吉功/著 大海社 1997.10)
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かくして焼けた、今日の焼き餃子。
「永楽製麺所」で買ってきた餃子の皮は、やけにぼったりと厚ぼったかったけれど、想像以上に美味しかった。ぽてっとした皮は腹は膨れるけど妙に味わいがあってモチモチとした歯ごたえも良い感じ。44個も作ってしまった餃子は、さすがに食べきれなくて5〜6個ばかりラップをかけて明日に持ち越すことになった。
ビールを飲んで餃子を食べて、御飯を食べて餃子を食べて、ひたすら餃子、餃子と食べ続ける餃子の夕飯はかなりシアワセなのだ〜。