オムレツ
麦茶
温かい御飯に温かいタコミートをトッピング。少し溶けた方が美味しいのでチーズは御飯と肉の間に散らすようにして、そしてレタスとトマトとサルサをトッピング。あとは適当にざくざくっとかき混ぜながら食べるのみ〜。
タコスが好きなのかタコライスが好きなのか決められないほど、私はどちらも大好物。香菜入りのサルサをたっぷりかけた今回のタコライスは、いつものに輪をかけて美味しかった。……やっぱりメキシコ料理に香菜は必須だわー。
麦茶
「パイナップルパン・餃子・炒めビーフン・野菜スープ・甘夏」
……いいなぁ……(でも、餃子にパイナップルパンという組み合わせはちょっと前衛的……)。
ちなみに、私が先週苦しんでいた頃の献立を振り返ると、
「コロッケバーガー・ミネストローネ・チーズ・キウイ」
「肉まん・タンメン・アーモンド&小魚・フルーツポンチ」
「なめし・鰆の木の芽田楽焼き・けんちん汁・スイカ」
と、和洋中揃ったこれまた魅惑的なもの。コロッケバーガーとミネストローネなんか最高だなーいいなー。もう、毎日毎日同じ返事だから
「今日もおかわりしたの?」
とは聞かなくなったけど、でもきっとこの献立の時も、今日も明日もおかわりしているんだろう(その後のリサーチにより、タンメンの日はタンメンと共に肉まんもおかわりした事が判明)。
息子の給食ばかりを羨んでばかりいてもしょうがないので、自分の昼御飯の準備。秋田で買ってきた稲庭うどん用の胡麻だれの存在がずっとずっと気になっていたので、稲庭うどんを茹で、その同じ店の胡麻だれを用意。うどんと言うと我が家では圧倒的に「さぬきうどん」になってしまうのだけれど、でも他の系統が嫌いなわけじゃなくて、あの独特食感の"沖縄そば"("そば"だけれど、あれは"うどん"に近い食べ物だと思う……)も、ぺたんこ系の"稲庭うどん"も"きしめん"も大好き。
「1人分は90g?……ふーん」
ほー、へー、と一人呟きながら塩少量を加えた熱湯で90gの乾麺を茹で、蕎麦猪口に胡麻だれを瓶から注いでおく。冷やし中華の胡麻だれの酸味をちょっとだけ少なくしたような、濃厚な練り胡麻ベースのたれはほのかな酸味がある。そうそう、お店でだんなと息子が食べてたのはこういうのだったなー……と思い出しながら(その時私は比内鶏の親子丼を食べたんだった)、稲庭うどんをひとざる。わずかに不揃いなうどんはツルツルと心地よい舌触り。案外と食べ応えがあって満足満足。
鶏肉と舞茸の吸い物
トビウオの塩焼き
茹でアスパラガス・きゅうり
麦茶
フルーチェ(メロン味)
「マタギ」とは狩人のこと。このホテルの名物料理なのだという「マタギ飯」は、きじ肉、舞茸、竹の子、糸こんにゃく、ごぼう、みつば、にんじんの入った炊き込みご飯なのだそうだ。スープつきの具の真空パックで、米に混ぜて炊けば良いようになっている。舞茸やごぼうが入っているあたり、母の郷里の秋田の料理にも通じるものがあってなんとなく親近感。具が重なってしまったけれど、恋しくなっちゃったので鶏肉と舞茸の吸い物も用意した。
メインのおかずは、トビウオの塩焼き。塩して焼いただけのシンプルな魚が食べたくて、「安いアジでもないかなー」と魚屋さんを覗いたら今日はトビウオが安売りで、開きにされたでっかいトビウオが1尾198円。トビウオはあんまり買ったことがないけれど、試しにと1尾貰ってきてみた。……なんか、ホッケのように大きくてけっこうな迫力だ。
残念ながらだんなは激ジョブで帰ってこられなかったので、茹でアスパラと刻んだきゅうりのマヨネーズを添えただけのもう一品を用意して、息子と2人で炊き込みご飯をいただきつつ魚をつつく。
「これね、この魚、トビウオって言うんだよ。飛ぶんだよ」
「……空まで?」
天井を指さす息子は、「雲のへんまで飛ぶの?」という表情をしていたので、
「……いや、空までは飛ばないけど……羽がついててね、海の上をピューンって飛ぶんだよ。綺麗だよ」
残念ながら、開きになっちゃったトビウオはその肝心な羽も取られていたけれど、とにかくトビウオという魚がいるんだよということは多分伝えられたと思いたい。
マタギ飯は、こっくり濃いめの味の、とても好みなものだった。沖縄の炊き込みご飯(もちろん豚肉が入っている)の「じゅーしぃ」も気になってしょうがないのだけれど、肉入りの炊き込みご飯はなんでこんなに美味しいんだろう。茶色く味の染みた舞茸やごぼうの香りが香ばしくて、息子も私もちょびっとずつお代わりしながら食べてしまった。
デザートに、フルーチェ期間限定メロン味。
「……これ、ここ、なんて書いてあるの?」
「ん?"夏"だよ。夏のフルーチェって、書いてある」
「……いまは、よるじゃない?"よるのフルーチェ"ってないのかな?」
夜のフルーチェはないなぁ……だったらお母さんは「闇のフルーチェ」とかあったら楽しいなぁ……なんてくだらない事言いながら、説明文を息子に読んでもらって、息子に作っていただいた。ボウルにフルーチェ入れて、牛乳を200ccはかって加えて、混ぜるだけ。ちゃんと計量してちゃんとこぼさず入れて、笑っちゃうくらいメロンな味のフルーチェを息子はちゃんと作ってくれた。メロンフルーチェ、悪くはないけどやっぱり王道の苺を超える味はあんまり出てこないねぇ……。
バナナとカボチャのマフィン
マンゴーとにんじんのマフィン
牛乳 with ミルメーク(ココア味)
「ミルメークにしようか?」
「うん、するするー」
「じゃあ準備してー。お母さんはココア味ね」
「んとねー、ぼくはねぼくはね……」
最近の息子には安心してあれこれの準備を任せられるので、ミルメークの準備は息子に任せて私はお皿を出したり昨夜の分のをしまったり。息子はどうやら苺味にしたらしかった。
2種のマフィン、どちらも野菜と果物が使われているものだったけれど、どちらも果物の味の方が濃厚。バナナマフィンにカボチャのペーストがトッピングされたようなものと、マンゴーマフィンににんじんのペーストがトッピングされたようなもので、自然な甘さが心地よい。……そういえば、しばらくこの手のものを作ってなかったけれど、今度何か作ってみるかなぁ……バナナケーキとか。
鶏肉と舞茸の吸い物
麦茶
やけに渋い給食だなぁと驚きながら、私も一人和風の(というか昨日の残りものの……)昼御飯。舞茸たっぷりマタギ飯に、これまた舞茸どっさりの吸い物に、麦茶。どちらもごぼう・舞茸・鶏肉が使われていて、"きりたんぽ鍋"にも共通するこの泥臭いような土臭いような組み合わせは、私にとっての「田舎の味」そのものだ。野暮ったく感じるところもあるのに舞茸の香りがやけにふわふわと高貴さを感じさせたりもして、どれが欠けても物足りなく感じてしまう組み合わせだと思う。
ちょっと固めに炊けてしまったけれど、茶色く色づいた炊き込みご飯はますます味が馴染んだようになっていて美味しかった。……いつか本場で「マタギ飯」、食べてみたい。
テリヤキチキンバーガー \300
オニポテセット(オニオン&ポテト・コーンスープ) \320
ウーロン茶(M) \190
たまたまインターネットで検索していて見つけた方なのだけれど、きちんと説明しながら調律してくれ、その豊富な知識と仕事に対するプライドが言葉の端々から感じられて、とても信頼している。何より、この方に来ていただく前に大手会社に依頼して来てもらった調律師さんの時はものの1年も保たずに音がメタメタに狂ってしまったのに、前回この方にやっていただいてから3年経った今も、私の耳にはほとんど狂いを感じない。ここ数ヶ月はかなり私も弾いているのに、すばらしく狂いのない(狂わないピアノはないそうなので、厳密に言えば「狂いを感じさせない」)調律をしてくれるのだった。
我が家のピアノは、私が3歳の頃に親が買ってくれたもの。調律だけでもう30年以上も修理要らずだったのだけれど、ここに来て、とうとう修理が必要になってしまったらしい。
「……けっこう、弾かれてます?」
「ああ……息子はここ1年ほど弾いてますが、私も最近、1ヶ月ほど前からまたあれこれ弾くようになりまして……」
「あ〜……それもあるのかな。ほら、こことここの鍵盤、ここのスプリングがもう限界なんです。切れかけてる」
ライトで照らして見せてもらった複雑なピアノの内部、確かにスプリングらしき部分がピヨピヨと変形したりしている。経年劣化のどうしようもないものなのだそうで……修理費は5万円予定。結局、うかつにあちこち触ってしまうと他の鍵盤のスプリングもイカれてしまいそうということで、調律は見送って来月修理のあとしっかり調律もしてもらうことになった。
「高い音の部分が、特に危ないです。……修理までは、あまり力強く弾かないでくださいね。やさしく、やさしく……」
と、調律師さんは去っていった。……そうですか、ベートーベンのソナタを派手に弾くとかはダメですか……。思いっきり弾けないのは、ちとつらいね。
そんなこんなで夜になり、なんだか今日はまた一段と冷え込んでいるような気がする。だんなの帰宅も遅いというし、
「……なんか寒いしさぁ……ラーメンでも食べに行こうか?」
息子に聞いてみたところ、ラーメンいいねぇ……と呟いた後、
「でもね、モスバーガーの方が、ぼくはうれしいなぁ」
だそうで。
夜にハンバーガーというのはいまいち腹が膨れない気がするし、大体「アツアツの何かを食べたい」から外食しようかと誘ってるのであって、ハンバーガーだったら家でパスタでも作るのとそう状況は変わらない……と、息子を説得しようとしたのだけれど
「でもね、ぼくはね、チーズバーガーが食べたいんだよー」
と眉毛をハの字にして訴えられてしまった。……そうですか……。
息子の欲求を萎えさせるだけの説得はできないまま、結局息子のリクエストに応じてモスバーガーで夕御飯。
「ぼくは、ぼくは、チーズバーガーのおにぽてセット、おのみものはコーンスープで、あとー、ストロベリーシェイクもくださぁい」
「……そんなに頼むの?」
「シェイクはSサイズMサイズございますがー」
「えむさいずにしてくださぁい」
「……いや、Sサイズで。……Sサイズにしなよースープも飲むんでしょ?」
「かしこまりました」
息子、勝手にガンガン注文しよる。シェイクはSにしときなさい。
私は定番のテリヤキチキンバーガーに、私も真似してコーンスープ。冷たいものも恋しかったのでウーロン茶も。オニオンリングとポテトの袋も1人1つの、けっこうボリュームのある夕御飯になった。1人1袋のポテトをつつくのは多分息子は初めてで、こりゃ手伝わないとダメかな……と思ったけれど、息子は綺麗に完食。舐めるようにスープを飲み干し、シェイクを抱えて飲み干し、バーガーもポテトも揚げ玉ねぎも綺麗に食べた。心から満足〜といった感じに食後に「ふぅー」とため息ついていたりして、そうかそんなに満足かといった感じ。
マヨネーズと醤油の味の、和風味のテリヤキチキンバーガーは、私の青春の味のひとつ。大学時代、アルバイトで家庭教師を何軒か請け負っていたけれど、そのうちの一軒に行く時は、時間の兼ね合いから毎回毎回最寄り駅前にあったモスバーガーで夕飯を摂っていた。3回に2回はテリヤキチキンバーガーを注文するほどテリヤキチキンバーガーが好きだったけれど、さすがに1年通ったら飽きて、その後2年くらいはテリヤキチキンバーガーを口にすることはなくなった。
夜にモスバーガーに入ると、あの頃の事をなんとなく思い出しちゃうのよねぇ……と思いながら私も綺麗に平らげて、
「んじゃ、デザート買って帰ろうか。お風呂入ってから食べよう」
「デザート?デザートはねぇ、アイスがいいなぁ」
「じゃあアイス買って帰ろう」
息子と手をつないで、スーパーでアイスクリーム買って帰宅。
ポーク卵
カフェオレ
だんなと私は厚め、息子にはちと薄めにスライスしたパンにはバターを塗ってオーブンに。ランチョンミート(通称"ポーク")はスライスして両面こんがりと炒め、半熟の目玉焼も用意。お供はいつものとおりのカフェオレ。
卵に岩塩ガーリガーリ削ってかけながら、崩した卵の黄身をパンに浸しながら食べる。……あ、何かフルーツも用意するべきだった……。
アイスカフェオレ
小麦粉で作られた皮にチーズを散らしてレンジで30秒くらい加熱。皮が柔らかくなってチーズが溶けたところで、温めておいたタコミート散らして野菜も巻いてサルサを垂らしてかぶりつく。自家製トルティーヤは特にベタつくこともカサカサになることもなく、とても美味しくいただけた。タコスらしいタコスを2つ作って食べ、それだけではちと物足りなかったので、チーズだけをトッピングしたトルティーヤ(これもチーズをトッピングしたトルティーヤをレンジで30秒)も最後に1枚。自分一人で食べるにはちと後ろめたくなるほど美味しかった。
s
きのことレタスのサラダ
ゴーヤーとツナのマヨネーズ和え
かぼちゃの冷たいスープ(紙パックもの)
ビール(モルツ)
「不二家」のモンブラン
カフェオレ
とだんなが言っていたので、気合いを入れて夕飯作成。昨日の夜、モスバーガーで夕御飯を食べた後にスーパーに立ち寄ったところ、ラムチョップが半額処分対象になっていたので
「キャー、1本たったの50円!6本パックが300円!キャー」
と、買ってきてみたのが手元にある。ただただ塩胡椒して焼いて食べるのも、ハーブパン粉まぶして焼くのも悪くないけど、ちょっと違った味のがいいなぁ……とあれこれ考え、スパイシーなカレーにしてみることに。「ラムとクレソンのカレー」というレシピが見つかったので、クレソン買ってきて作ってみた。
ラムはヨーグルトとクミンパウダーを揉み込んでおく。鍋にサラダ油熱してシナモンスティックと赤唐辛子を炒め、みじん切りにした玉ねぎを加えてよーくよーく炒める。クタクタになるまで炒める。茶色になるまで炒める。気合いを入れて炒めたら、そこに水煮缶のトマトとヨーグルトを加え、更にクミンパウダー、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダーを投入。よーく混ぜ合わせたらラムを加え、サッと茹でて細かく刻んだクレソンも加え、中火で10分ほど。最後の味の調整はおろしにんにくと塩胡椒でおこなって、できあがり。ヨーグルトが案外たっぷり入るので、想像していたよりも酸味強めのカレーになった。骨つき羊肉がごろごろ入ったゴージャスなカレーだ。
カレーに合わせる御飯は、それ用のスパイシーライスを用意。サラダ油でシナモンとカルダモンと黒胡椒を炒めて香りを出し、油ごと米に混ぜて、ターメリックパウダーをパラパラ散らしていつもの水加減で炊飯。本当はタイ米を使うともっと美味しいらしいけれど、カレーに似合う綺麗な色の御飯が炊けた。
にんにく風味の炒めきのこと刻みトマトとレタスを合わせたサラダと、塩揉みしたゴーヤーをツナとマヨネーズで和えた箸休めも一品準備して、準備万端だんなの帰りを待つ。
「今から帰るけどー……何か買ってくもん、ある?」
「んとねーんとねー……おいしいケーキ?」
「はい?」
毎度毎度、帰るときには「何かある?」と聞いてくれるだんなに、ふざけてそう答えたところ、不二家のケーキ買って帰ってきてくれた。ばんざーい。
スープは手抜きして、安売りしていた紙パック入りのパンプキンスープを買ってきてしまったのだけれど、今日はそれなりに調和が取れたように思われる食卓になった、と思いたい。火を通しすぎないように気をつけていたラムカレーの火の通り具合はなかなかのもので、柔らかではっきりくっきり羊の匂いが感じられる肉はとても美味しかった。わざわざクレソンを合わせる必然性はあまり感じられなかったカレーだけれど、ラムチョップのカレーというのは美味しいな。
ヨーグルト
ほんのちょびっと余っていたタコミート、
「……ジム行くなら、朝御飯に食べていく?」
と聞いたらぶんぶんだんなが頷いていたので、早起きして家を出ていく今日のだんなの朝御飯はミニタコライス。昨日のサラダに使ったレタスが少しだけ余ったので千切りにしておいてあげたら綺麗になくなっていた。よしよし。
「……さて、私と君はどうしましょうかね」
息子に相談したところ、間髪入れずに
「コーンフレークがいいなー」
だそうで。
息子は本当にコーンフレークが大好き。旅行したりしてホテルに泊まると、
「プールがあるかなー」
「でっかいお風呂はあるかなー」
「あさごはんは、バイキングかなー」
が三大チェックポイントだ。バイキングが好きというより、「いろーんな種類のコーンフレークを、心ゆくまで食べられる(なんと、ドライフルーツなんかもあったりして!)」というのがたまらなく嬉しいのであるらしい。これも入れちゃえーあれも入れちゃえーと少しずつ何種類も器に入れて牛乳たっぷり注いで、バイキング朝食を迎えた息子は毎回そりゃもう嬉しそうなのだった。
今日はフルーツグラノーラを2人で食べて御満悦。プレーンヨーグルトに蜂蜜垂らしたものをデザートに食べて、元気に登校していった。
パンツァネッラ カツオのたたきをのせて
ホタルイカとセリのリゾット
鶏むね肉のカツレツ ケッカ・ソース添え
楊枝甘露
白ワイン:I FARARI (Bianco di Custoza D.O.C.)
料理教室、昔々は「教室に行くからには自分でやらなきゃ意味がない」と思っていた時期があったのだけれど、知らない人とグループになって寄ってたかってあれこれ作るのは、実はあんまり勉強にならないんじゃないか……と、ある時思い至った。1人1品最初から最後まで作れるならともかく、結局グループのリーダー格になる人が仕切ってあれこれやって、要領の悪い私がネギ刻んでいる間にメインディッシュができあがってしまっていたり、そもそも「お手本の味」というのがいまいちわからなかったりして、一体どんなものを目標に家で調理して良いのかわからなくなっちゃったりして。
だから、生徒がレシピを手にして先生の作業を見て、先生の作った料理を最後に試食して……というスタイルはいいなぁと思う。レストランで行われている料理教室もそんな感じのが多いみたいで、最後に美味しいものが食べられて得した気分を味わえる。ついでに教室のインテリアが素敵だったり季節に合った食器が並べられたりすると、それもまた勉強になる。Tさんの教室は気取りすぎていないけれど品があって、お洒落だけれど手軽さもあって、行くたび「いいなぁ〜」と思う。
いつもと同じ、講習を受けながらワイン1杯と小鉢に盛られた前菜をいただいて、最後まで講習を受けた後にダイニングテーブルでプリモピアットとセコンドピアット、お茶とドルチェをゆっくりいただく。今日のメニューは、パンと野菜をオリーブ油ベースのドレッシングで和えた「パンツァネッラ」と、生のホタルイカを使った濃厚な味のリゾット、鍋に1cmのオリーブ油を敷いて揚げる細かい衣のカツレツ、そしてドルチェはアジアンスイーツの「楊枝甘露」(ココナツミルクとマンゴーとグレープフルーツとタピオカを合わせたデザート)と、一口サイズのシュークリームをお茶と共に。
オリーブ油にバターを混ぜて揚げたカツは、むね肉だけれど少しもパサついてなくて、冷たいトマトのソースが今日の暑い日にはとても心地良かった。リゾットの美味しい塩加減とか、工程を眺めてメモするだけじゃなく舌でもがんばって記憶して、2時間の充実したレッスンが終わる頃にはお腹もいっぱい。
「せりあさん、これ、お土産。おうちで、どうぞー」
と、"あとは揚げるだけ"状態のカツレツと、リゾット、瓶に詰めた楊枝甘露のひと揃いをいただいて、わーいわーいと帰宅した。
スモークサーモンのクリームソースパスタ
鶏むね肉のカツレツ ケッカ・ソース添え
ビール(ハーフ&ハーフ)
楊枝甘露
中国茶(白牡丹)
カツ揚げながらパスタ準備しながら、だんなに帰りがけに買ってきてもらったモッツァレラチーズを刻んでルッコラをお皿に敷いて……と、最後の数分はかつてなく戦場になった台所。だんなが一緒に台所に立ってカツレツの仕上げとパスタの仕上げを手伝ってくれた。
「んとね、このパスタは、そのクリーム鍋をも一度火にかけて、そこに加えてサーモン混ぜてくれる?」
の説明で、だんなは帰宅してスーツ脱ぐなり「あいよー」とパスタの世話しながら脇のカツレツの面倒もみてくれて、おかげで鍋がひっくり返ったり何かが焦げたり燃えたりすることもないまま、アツアツの料理が美しく揃った。今日のビールは、エビスビールとエビスの黒ビール。半々ずつコップに入れて
「いぇーい、ハーフ&ハーフ〜」
と乾杯して飲み干した。
リゾットとデザートは、いただいてきたそのまんまだけれど、カツレツは揚げたのは私(とだんな)だし、ケッカソースの味も適当(トマトは、これまたカツと一緒にいただいてきた甘〜いフルーツトマトとプチトマト)。どうなることかと思ったけれど、美味しく、そしてそれなりに美しくできて私は大満足だった。……いつもこんな感じの食卓になると良いんだけど、それがなかなか難しい。
細かい細かいパン粉のついたイタリアのカツは、薄く繊細な衣がサクサクと心地よくて、「ソースどっば〜」がすこぶる似合う日本のコロッケやトンカツとはまた違った美味しさ。牛肉薄く叩いてカツにしたり、間にチーズ挟んだり生ハム挟んだりもするカツ、今回色々学べたのでこれから色々挑戦してみよう。
カフェオレ
そりゃもう楽しみに楽しみにしていて、どのくらい楽しみだったかというと「一度おうちで見て、また学校に持ってきてくださいね」と言われていた"遠足のしおり"を速攻リュックサックに詰めてしまって、私と先生とで「しおりが無い!」と遠足前日に大騒ぎになってしまったくらい。遠足のしおりが渡された時点で、息子の頭の中はお花畑満開になってしまったみたいなのだった。しっかりしてくれよー息子ー。
ともあれとにかく楽しみに、先週末にはスーパーで
「食べきれるぶんだけの、おやつを持ってきていいんだってー」
と、ドラえもんグミと苺味チョコボールを買って、何度もうっとり眺めていたりもして、そんなに楽しみならお弁当も喜びそうなものを作ってやらなきゃなぁということで、好物のいなり寿司弁当にしてやることにした。
朝5時半に起きて、御飯炊いて酢飯作って胡麻とじゃこを混ぜて。
「弁当、俺も手伝う〜」
とだんなも一緒に早起きしてくれて、いなり寿司作成の後半部分を手伝ってくれた。私は昨夜から下味をつけておいた唐揚げを揚げ、卵焼きを作り、ウィンナをたこさんにしてみたりして。
バタバタと1時間ちょっとでお弁当を作り終え、朝御飯は「カルツォーネ」。挽き肉(ミートソース)やチーズを巻き込んだ半月型のピザが「カルツォーネ」で、昨日表参道のアンデルセンで帰り際ちらりとお買い物してきたのだった。本当はミートパイが買いたかったのだけれど、ミートパイが見あたらず、だんなと私の分はカルツォーネ、息子の分はクリームパンで。
昨日の夜も揚げ物で、お弁当も揚げ物で……という流れだったので、カルツォーネはちと濃厚すぎたかなという気もしたけれど、あったかいコーヒーにオーブンでしっかり温めたカルツォーネの組み合わせは良い感じ。ピザというよりパイに近い、層になったサクサクな生地が香ばしかった。はい、それじゃあ遠足に行ってらっしゃい〜。
いなり寿司
鶏の唐揚げ
海苔入り卵焼き
たこさんウインナ
きゅうりとプチトマト
いちご
麦茶
息子のお弁当、幼稚園の時は小さめサイズの1段弁当箱だったけれど、さすがに小学生(しかも体力を使いそうな遠足)ということで、今回から2段タイプの弁当箱。それでもデザートの苺は入りきらなくて、別容器に苺だけ詰めて持たせてやったので、けっこうなボリュームのあるお弁当を3つ一気に作った今朝の光景はちょっと壮観なことになっていた。
「……今頃、息子もお弁当かなー……」
と思いを馳せながら、あらあら美味しいわと自らを褒め称えながらいなり寿司囓って唐揚げつついて。卵焼きは塩と醤油の味つけだし、たこさんウィンナもなんか渋めなものになっちゃった(真っ赤なやつじゃない、フツーのポークウィンナー使っちゃったし……)けど、喜んでくれているといいなぁ。「水遊びします」と、着替え一式持っていたけど、何やってるのかなぁ……。
鶏の唐揚げ(お昼の残り)
冷たいパンプキンスープ(紙パックもの)
アイスティー
アメリカンチェリー
「……水遊びしたんだ?」
「うん、あのね、パンツまでびちょびちょーでね、パンツもとりかえたー」
一体5月中旬の遠足で息子たちはどんな遊びをやってきたのか、とにかく行動的な一日だったらしい。電車乗ったとか虫取ったとか長〜い滑り台で遊んだとか、いろんな事を報告してくれた。
夕飯は、
「……なにか食べたいのある?魚……安いけど、あんまり魚の気分じゃないんだよね……」
「んとねー、ぼくね、チャーハンかグラタンが食べたい」
「そっかー……じゃあ、どっちかにしようか」
わかるようなわからないような二択を提示されたので、少し悩んでグラタンにすることにした。ずいぶん前に買ったホワイトソースの缶詰があったので、それを使ってしまおうと簡単グラタン。材料を切るところと耐熱容器に入れるところは息子にも手伝ってもらった。
鶏肉続きなので、グラタンの具はマカロニの他は野菜とソーセージ。小さめに切ったソーセージを薄切り玉ねぎ、角切りピーマンと共にバターで炒め、茹でたフジッリとホワイトソースと共に和え、たっぷりのチーズをトッピングしてオーブンに。お弁当の残りの唐揚げと、少量余っていたパック入りのパンプキンスープを出し、
「……焼けたかなー?」
「まだ色が、いまいちね」
オーブンを何度も覗きこみながら、美味しそうな色に焼けるまでじりじり待った。だんなの帰りは遅いらしいので息子と2人の夕御飯。
デザートは、買ってきたばかりのアメリカンチェリー。お弁当用に買ってきてあった苺もあったから
「どうするー?チェリーにする、苺にする?」
一応息子の意向を聞いてみる。
「チェリーがいいなー」
「そうですか。……なぜ?」
「いちごはね、食べないでね、古くなったらシェイクにして飲むの」
どうやら息子、何度か作ってあげた苺シェイクがそれはそれは気に入ってしまったらしい。何度もリクエストされていたのだけれど、
「んー、安い苺、あんまりないんだよ……」
「この苺はまだまだ新鮮で美味しいからもったいないよ」
なんて言って断っていたから、彼の中で「古くなっちゃったいちごはシェイクにしてくれる」という結論が導きされてしまったのであるらしい。……んじゃ、この週末にバニラアイスクリーム買ってきましょうかね……。
ミニ肉まん・ミニあんまん
麦茶
「ミニサイズの肉まんとあんまんあるじゃん。これにしよう」
「お母さん、あのねあのね、ぼくはねー」
買おうとしていた私の服の裾を息子はつんつんと引っ張って、
「ぼく、このでーっかいおまんじゅうを一人で食べたいんだー」
と、販売価格330円の巨大肉まんを指さしていた。息子の握り拳2.5個分くらいありそうな迫力の品だ。
「……でかいよ?」
「でも、これがいいなー」
「……食べきれないよ?」
「がんばって食べるよー」
にこにこしながら注文を待っているおばちゃんの前で息子としばし話し合い、結局、その迫力の品を息子用に買ってやった。私とだんなはミニサイズ肉まん&ぶたまん。
15分くらいかけてしっかり蒸した饅頭、でもあまりベシャついたりすることはなく、肉あん部分はコリコリと固めの面白い食感をした肉まんだった。皮は淡白で「551蓬莱」のほのかに甘い皮を想像してしまうとほんの少し物足りなさも感じてしまったのだけれど、このくらい軽めの肉まんの方が朝御飯には良いのかも。黒胡麻味のトロリとしたあんの詰まったあんまんも美味しかった。
土曜日だけれど、今日は息子の授業参観日。給食とその後の5時間目の授業が見学できるようになっているらしい。
で、だんなはだんなで筋肉イベントに参加の予定があるらしい。「おゆきさんも行こう?」と最初誘われたのだけれど、そんなディープなイベントに参加できるほど運動してないし(ていうか、5月中一度もジム行ってない……ゴールデンウィークと体調不良が続いたのが原因とはいえ……)とお断りしたら、有料イベントのその申し込みをだんなが済ませた後になって「5/21の土曜は授業参観ですよー」なんて案内を学校からもらっちゃったのだった。
私の参加申し込みをしないで良かったわというか、よりによってだんなが楽しみにしていたイベント日に授業参観をぶつけてこなくても、というか。息子は金曜遠足、土曜授業参観というハードスケジュールで少々お疲れ気味だ。
卵サンド・ガスパチョ風トマトスープ
牛乳
毎日毎日給食をお代わりしているという息子、その言葉は嘘じゃなかったことを実証するかのように、御飯さっさと平らげスープを平らげ冷凍みかんをバリバリと迅速に食べきってスープをたっぷりお代わりしていた。今週は給食当番で、しかも今日は日直ということで息子色々大活躍。ちなみに今日の給食の献立は
ごはん・ミートボールの甘煮・豆腐の中華煮・漬物・冷凍みかん
という内容だった。ああ、いいなー冷凍みかん。ミートボールも旨そうだな。
昼は時間があるようであまりなくて、途中のコンビニで買い物して一度家に帰り、手早く済ませた。卵サンドと、野菜のスープが恋しくてカゴメのガスパチョ風トマトのスープを。昔は生のトマトは大嫌いで、トマトジュースは特に忌避すべき存在だったのだけれど、味覚も変われば変わるもので、トマトのスープは今や好物のひとつ。ガスパチョも美味しいなぁと数年前から思い始めていたのだけれど、とうとう自ら買うまでになってしまった。
ほのかにオリーブ油の香りのする冷たいスープをくぴくぴ飲みながら、卵サンドをもぐもぐ。カゴメの夏のスープ、他にもじゃがいもスープや枝豆スープもあって気になっていたのだけれど、他のも今度買ってきてみよう。暑い時期の冷たいスープはとても美味しい。
んで、5時間目の国語の時間も参観。「ひらがなビンゴ」なるゲームをしたり、かるた状の大きなひらがな札を組み合わせてそれぞれ好みの「ことば」を作ったり、賑やかに穏やかに楽しそうな1年生の授業だった。学級崩壊だなんだと言うけれど、見るかぎりは息子の学校はそういう事はないみたいで。
餃子 2×\210
酢豚定食 \924
天津飯 \462
王将ラーメン \372
ビール 3×\283
親子でこれでもかーっと食べて3000円でした。安っ
「なんか、王将行きたいんだけどー」
というだんなの言葉に応じることになった。いいんじゃない?行こうよ、と腰を上げた私を、誘った当のだんなが何やらびっくりしている。
「え?いいのおゆきさん?王将だよ、餃子の王将」
「……うん、ラーメン屋だっけ?チェーンでしょ?」
私が「いいんじゃなーい」と言ったのが意外だったらしいだんな。意外もなにも、私はその「餃子の王将」に、これまで一度も行ったことがないので、どんな店だかさっぱりわからない。噂には「いつか1人3000円使って王将で豪遊してみたいと思ったけれど、そんなの絶対無理で」なんてのは聞いたことがあって、なんでもすごーく安いお店なのだとか。いいじゃんいいじゃん、と、家族で最寄りの王将を目指してみた。
毎週金土は、ビールが200円引き。今日は麺料理も全品100円引きなのだそうで、親子でこれでもかーっと腹一杯食べてたったの3000円だった。ビール中ジョッキ3杯もらったのに、餃子も1人1枚いただいたのに、なのに3000円。息子はラーメン、だんなは天津飯、私は酢豚と御飯とスープとサラダのセットの定食にした。餃子は6個1皿で210円という驚きの安さだ。広くはない店内は学生さんや親子連れ、ひと仕事終えてきたようなサラリーマンたちで大混雑だった。
「学生街とか行くとさ、王将の餃子タダ券とかけっこう配っててさ、そうすると無料餃子2皿に120円のライス取って、それで腹一杯にしてー……とかやるわけよ」
「ほほー」
私の通った学校の近くには多分王将はなかったんじゃないかなぁ……(シェーキーズのピザ食べ放題は高校時代毎週のように行った時期があったけど……)と思いつつ、ムチムチと大きめの餃子を頬張り、いかにもな甘酢の味の酢豚をつつく。酢豚のタレの味はなんだかとても業務用調味料巨大ボトルに入っているような系統の味がして、ねっとりとした強めの甘さがちょっときつかった。ここはレバニラ炒めあたりの醤油味系にすべきだったか……と思いつつ、でも食べ応えのあった香ばしい餃子とたっぷり飲めたビールに満足して酔っぱらい化して帰宅。
息子は「つかれちゃったー」と言いつつも
「エンタの神様見る、見てからねる」
と言っていたのだけれど、見ている途中で座布団に横たわってしまい、あっさり撃沈。おつかれさまでした。
ポン・デ・リング
フレンチカラメルパイ(ストロベリー)
カフェオレ
目下お気に入りの「ポン・デ・リング」に、私は新発売の「フレンチカラメルパイ」ストロベリー味。「フレンチクルーラーにパイ生地を乗せて、オーブンで焼き上げました」なるもので、いかにもボリュームたっぷりという風だったけれど、キラキラ光る苺のソースがやけに美味しそうで買ってきてしまったのだった。……案の定、甘かった。
フレンチクルーラーにドーナツ型のパイ生地乗せて、くぼんだ部分に苺の粒が残るジャム状ソース。その下にはカスタードクリームも詰まっていて、でもそれ以外にも何やらシロップが染みこんでいるようで、全体的にしっとりしていてすこぶる甘かった。久しぶりに甘いものダブルで買ってきてしまった気がするなぁ……と思いながら、カフェオレ多めに飲みながらの朝御飯。
午前中は「あー、お買い物しなきゃー」とスーパーに出かけたところ、「日曜朝市」なるものをやっていて大量の安売り品をゲット。卵は1パック100円、ピーマンは7個入りの袋が100円、なすも4個で100円、低脂肪乳1パック50円、鶏もも肉100g39円などなど、
「あらあら、安いわー」
「これも安いわー」
と、自転車2台の籠に満載のお買い物をしてきた。今シーズン初のびわも買えたし、御満悦。
ランチバイキング
目指した「江戸沢」というそのお店は、ちゃんこ鍋屋のチェーン店なのであるらしい。ランチタイムは和食バイキングが楽しめて、1人900円くらい。ソフトドリンクバーも含まれていて、かき氷マシンがついているちょっと楽しいバイキングだった。料理の内容は、ラーメンがあったりもしたけれど確かに和食寄りだった。
御飯ものはちらし寿司に簡単なお寿司、カレーライスにピラフ、白い御飯、そして、1玉ずつ自分でゆがいて作るうどんやラーメンも。メンマや揚げ玉、チャーシュー、刻み葱といった具とスープの鍋が用意されていて、1人前のうどんやラーメンが簡単に作れるようになっている。あとは鶏の唐揚げ、卵焼き、焼きそば、スパゲティ、「ちゃんこ鍋」にサラダ類に……という感じ。
デザートにあんこが巻かれたクレープやコーヒーゼリー、杏仁豆腐とシロップ各種用意されたセルフかき氷。カレーが明らかに業務用の巨大缶詰系の味がしていたり、クレープも明らかに出来合いのちょっとチープな冷凍ものを解凍しただけのものだったけれど、セルフラーメンコーナーが楽しかったり、天ぷら、コロッケ、フライドポテト……と続々入れ替わる揚げ物棚が揚げたてでけっこういけたりと、お腹一杯楽しんでしまった。基本は「ちゃんこ鍋」屋さんなものだから小さく区切られたお座敷のコーナーが多くて、靴を履いたり脱いだりしながらせっせとバイキングコーナーんに詣でなきゃいけないのはちと大変だったけれど、息子もスパゲティだお寿司だパンケーキだとあれこれ楽しめたようで何より何より。
コーンと卵のスープ
羽釜御飯
ビール(モルツ)
「自家製餃子、作ろう」
「うんうん、皮も作ってね」
と盛り上がり、夕方からせっせと皮作りをして、夕飯は自家製水餃子。バランス悪くしながら持ち帰ってきた午前中の卵がいくつか割れてしまっていたので急遽コーンと卵のスープも作ることにして、あとは白い御飯とたっぷりのビール。夕方から強力粉に水加えてこねこねこねこねして生地を作った。
「ぼくも、ぼくも作るよー」
と、今日も息子は嬉しそうに台所をうろうろしていたので、息子も一緒に皮作成。ころころと1枚分ずつ切り分けておいた生地を一度手のひらで球形に整え、粉ふったまないたの上にギュウと押しつけて麺棒で丸く薄く伸ばしていく。中央はちょっと厚めに、縁は薄めに。私と息子が伸ばした皮を、だんなが脇からせっせとタネ詰めて餃子に成形していってくれた。
「うわぁ、くっつくよ、くっついちゃうよ」
「だからー、麺棒とまな板両方に粉ふっておくわけよ。くっつかないようにね、でも粉多すぎてもいけないから」
「このぐらいー?」
「あー、いや、そんなにドバーッとじゃなくてさぁ……」
あれこれ指導をしながらも、息子はそれなりにコツを掴んでくれたようでせっせと生地を丸く綺麗に伸ばしてくれた。前回よりもかなり器用にできるようになって、私が3枚伸ばす間に1枚くらいのスピードで息子も皮を供給してくれて結果的に大助かり。家族全員粉まみれになりながら今日は50個ちょっとの餃子を用意して、ぜんぶ茹でてぜんぶ食べた。
自家製水餃子は皮がテュルンテュルンとなんとも心地よい食感で、市販の皮の口当たりとは全然違う。ツルツルしててモチモチしてて、その中には肉汁たっぷりのタネが詰まっていて、今日も最高にヤバイくらいに美味しかった。最初は醤油をひとたらしして、次には醤油にこーれーぐーすー(唐辛子の泡盛漬け。沖縄の調味料でラー油とかとはまた違った香りの良さとすっきりした辛味がある)を垂らしたり、スタンダードに醤油にラー油を垂らしたり。
「……思いついた……」
と、だんなはおもむろに練り胡麻を小皿に出してラー油を垂らし、ちらりと醤油ダレとも混ぜ合わせてから餃子を軽くつけて
「……うーまー……」
とか言いながら食べている。なんでもどこかで「担々水餃子」なるものを食べて旨かったのだそうで、それを真似してみたのだそうな。
「まぁ、喰ってみ、おゆきさん。旨いから」
「ほー」
私もだんなのその練り胡麻皿で1個いただいてみたら、これがまたねっとりとコクが出て違った風味で美味しくて、また箸が動くスピードが早くなってしまう危険な味。自家製皮は市販のよりちょっと厚かったり大きかったりするし、かなりお腹が膨れてしまうものなのだけれど結局50個ちょっとの餃子は大量のビールと共にすっかり消えてしまったのだった。
……もうちょっと美しくできるようになったら、自家製餃子、来客時の夕御飯に出せるかしら……(M井さん来訪時とか……)。