食欲魔人日記 10年6月 第4週
6月21日 月曜日
とーちゃんおかえり!(ということでお土産の焼き鯖寿司〜)
「ハイアットリージェンシー東京」で買ってきた
 ウインナーロール
 テーブルロール
アイスカフェオレ

昨日、チェックアウト後にホテルで買ってきたパンで朝御飯。
 
サクサクのクロワッサン生地で美味しいソーセージを粒マスタードと共にくるんだ小ぶりのパン1つと、バターの香りがするテーブルロールを1個、共に温めて食べた。息子はテーブルロールの代わりに小さなあんぱんにかぶりついている。
 
よくよく考えたら、昨日の無料朝食とほとんど変わらない感じになっていたわけだけど、
「やっぱりホテルのパンって、なんか美味しいよね」
などと話しながらもぐもぐもぐ。
 
今日の夜にはだんなが出張から帰ってくるし、遊び呆けていた数日もこれでおしまい、とばかりに朝から早速掃除機をかけまくり、洗濯しまくった。浴室にカビキラースプレーして洗えるものは洗いまくり、そして先週はお休みしていた野菜セットも届いた。
 
今週の「ベジタS」は
小松菜1把・青梗菜2株・ニラ1把・アスパラ1束・きゅうり3本・ミニトマト1袋・とうもろこし1本・人参4本
という内容。
 
使い勝手の良い青物が多く、きゅうりにトマトにとうもろこしという組み合わせはいかにも夏っぽくて良い感じ。
……ただ、先週、カレー用にと買っておいた人参がまだ3本残っているところで届いた4本の人参をさてどうするかな、と。ヨーグルト風味のレーズン入りの人参サラダなんかけっこう好きなのだけれど、作ってみようかしら。

茹で野菜とキュウリとトマト
鮭ハラスの葱塩焼き
とり豆腐
焼き鯖寿司・柿の葉寿司
ビール(ヱビス ザ・ホップ)

そして夕方、1週間近い出張を無事に終えてだんなが帰宅した。
土日が出張の本番だったからずっと働きづめだったとのこと、「新幹線に乗る直前に15分だけ時間あったから〜」と、焼き鯖寿司を買ってきてくれた。あと、「へしこ」(福井の珍味、鯖の糠漬け)の吟醸粕漬け、というのも1パック。おまけに柿の葉寿司も2個。
 
今日のおかずは鮭ハラスの葱塩焼き。肉っ気も欲しいなと、「とり豆腐」も用意した。本当は茹でた春菊を添えつついただくとり豆腐、季節的に春菊はちょっと無理だったので、冷蔵庫に残っていたみぶ菜を茹でて添えた。
 
あとは今日届いたとうもろこしをさっそく茹で、きゅうりを刻んでプチトマトも出して。スティックブロッコリーも少量残っていたので一緒に茹でて盛りつけた。これは適当にマヨネーズなどつけながら。
 
ここ数日外食続きかつ「大量に作ったカレーを食べましょう」という食生活だったから、だしをひいて野菜を茹でて……という「調理」をしたのがなんだか久しぶり菜気分。とり豆腐用のだし汁はたくさん用意して、頃合いの分量になっていた残りカレーにだしを注いでカレーうどん用のスープにしておいた。醤油と味醂足して、塩で調整。
 
ご飯も炊いて、息子は「これ、とり豆腐に入れたら美味しいかなぁ?」とか呟きながら雑炊風にして食べていたけれど、私は焼き鯖寿司を大堪能。生の鯖も、しめ鯖も大好きだけれど、焼き鯖の香ばしさとあの脂が染み出る食感はたまらないものがある。焼き鯖寿司大好物。魚とご飯の間に挟まる生姜の存在もまた素晴らしくて、堪能しまくってしまった。

6月22日 火曜日
久しぶりに太閤園。なすやさい炒めの美味しさが復活!?
カレーうどん
麦茶

「やっとカレーうどん作れるくらいまで減ったよ〜」
と、先週火曜日に作ったカレー、1週間目にカレーうどん。
 
季節柄、冬場よりずっと念入りに火入れしては基本冷蔵庫にしまっておいたカレー、まだ肉やじゃがいもの具が残っていたけれど、薄切り豚肉も少量足して、かなり濃厚な味のカレースープにしてみた。油揚げと長ねぎも入れれば良かったかなと気がついたのは、食べ終えてから。
 
息子はカレーも好きだけどカレーうどんも大好きで、最近はカレーを作ったその日に
「明日の朝はカレーうどん?」
などと言い出している。「翌朝のカレーはめっちゃ美味しいんだからうどんにするなんてダメェ!」と抵抗しつつ、じゃあ10皿分じゃなくて5皿分とかの単位でカレーを仕込めばいいのかしらと。でもたっぷり作った方が美味しくできる気がするんだよね。

稲毛 「太閤園」にて
 なすやさい炒め定食 \750

激ジョブ明けでたいそうお疲れのだんなは、昨夜8時半にベッドに向かい、今朝起きたのは10時を過ぎてから。
カレーうどんもしっかり食べて、でもお昼は太閤園に行きたいんだよとのことで、ちょっと遅めの時間に2人で地元の中華定食屋さんに行ってきた。
 
たまには回鍋肉、いやいや中華丼、卵入りの炒め物なのかも食べたいかもと逡巡しつつ、結局いつもの「なすやさい炒め」。茄子たっぷり(1皿に1本分)、下味しっかりつけた豚肉とキャベツと白菜、人参などの炒め物は、醤油味がベースではあるけれど、同じ味は家では出せない絶品の炒め物。
 
"なすやさい"に限らず炒めもの系メニューは炒飯を筆頭にどれもとても美味しいのだけれど、長年鍋を振るい続けてきた大将も疲れてきたか、ここ数年は味が落ちる一方だった。「神的に旨い」が「すごく旨い」くらいになって、それでもやっぱり美味しいから足を向けていたのだけれど、今日の"なすやさい"は(あとだんなが頼んだ炒飯も)往年の味を思い出させてくれる美味しさだった。
 
写真のとおり、大変に油がテラッテラしている。皿の底に溜まった炒めだれの周囲に油の輪っかができるくらいなのに全然もたれる感じがない。キャベツはシャキッと、茄子はしんなりと、絶妙に火が通って具材全部に油のコーティングが出来ていて、8割くらいを食べ進める頃に至るまで火傷しそうなほどのアツアツっぷり。味付けの加減も何もかも「そうそうこれこれ!この味!」という美味しさだった。
 
今日の夜は、またがっつりと食べようという予定ができたので、餃子などは止めにしておいて、定食だけを堪能していそいそ帰宅。

千葉 「すてきや」にて
 食べ放題究極コース 大人 \3480
 食べ放題究極コース 小学生 \1827
 生ビール(中) 4×\504
 マッコリ \399
 メロンソーダ \158

今日の息子は千葉で習い事、せっかくだんなが「平日休み」であることだし、
「なんかこう、平日ならでは、って感じのところないかなぁ」
「……この飲み屋、平日夕方はビール99円とかってやってるみたいよ?」
ハッピーアワープランの店とかないかなぁ?と、千葉界隈で夕飯食べようか、ということに。
 
なんとなく話は「焼肉!」ということになって、
「だったら久しぶりに"やまと"に行く?」
ということになった。
 
焼肉やまと」、お手軽価格の肉もあり、また、相応にお金を払えばすんごく美味しい肉も食べられるお店でとても気に入っていた。一度だけ、母の奢りで「1皿1万5千円のお肉」、というものも食べたことがある。たまらない美味しさで、口に入れるなりとろけるような舌触りで、「ダメですこんなに食べたら人間がダメになるから食べちゃダメです」という気分になった。
 
……が、営業時間などを確認するために検索したら、なんだか店名が変わっている。営業母体はそのままに、「すてきや」という食べ放題がメインのお店に変わってしまっていた。一応「やまと」時代の美味しい肉も単品メニューとして用意されているけれど、基本は食べ放題、という感じ。「あの"やまと"の食べ放題なら」と行ってみることにした。
 
一番安い食べ放題コースは大人お一人様2480円「入門コース」。
55品食べ放題で、たとえばカルビだったら「炙りバラカルビ」「すてきやカルビ」あたりが選べる。
 
2980円の「大満足コース」になると90品になって、「骨付きカルビ」や「厚切りカルビ」も対象に。そして3480円の「究極コース」にすると105品、「上カルビ」が食べられるようになる。
 
「やっぱ、上カルビ食べたいじゃん?」
ということで、究極コースにしてもらった。上タンや上ハラミ、ホルモン系も「コプチャン」などがこのコースでは注文することができる。
 
手前が「上カルビ」、網の上が厚切りカルビとコプチャン やってきたお肉は、上カルビも「ん〜、まぁ、こんな感じかなぁ?」という印象。
 
コプチャン(=牛の小腸)のとろけるような口当たりは最高で、食べ放題メニューにナムルやキムチ、サラダ類、シメのビビンバや冷麺、デザートに至るまで全てが含まれているのはありがたかった。
 
でも、「足を伸ばしてでも行きたい、美味しい焼き肉屋さん」は、「そこそこの値段でそこそこ美味しい。地元駅前とかターミナル駅前にあったら行くけど……」的な感じのお店になってしまっていたのがとても残念。
 
でも、なんだかんだでしっかり食べていた私たち。
息子は
「韓国海苔ー!と……フライドポテト食べていい?あと鶏の唐揚げ……」
と、焼き肉と関係ないものを頼もうとして
「ポテトはともかく、唐揚げは止めようよ」
「肉食べようよ、牛肉」
と私とだんなに止められたり、せっかくだから上カルビ上ハラミあたりを中心にあれこれもらったり。ナムルやキムチなど、細々したものを気兼ねなく注文できるのは嬉しかったし。
 
シメには、冷麺をだんなと半分こ。半割のゆで卵やキムチが乗る冷麺は酸味少なめ辛さ控えめの食べやすいもの。やけに小ぶりなサイズだったデザートの杏仁豆腐は思わず「デザートもひとつ、ソフトクリームもください」なんてお代わりしてしまいつつ、結局けっこう楽しんでしまっているのだった。
 
「やまと」自体は他のエリアのお店に残ってるし、食べ放題店とうまく使い分けろってことなのかなー。

6月23日 水曜日
炒めものダブルの夕御飯
ベーコンエッグ
テーブルロール
アイスカフェオレ

冷凍庫にたんまり豚まんが入っているので「朝御飯は豚まん?」と思っていたのだけれど、なにしろ昨夜食べたのはたっぷりの肉。まだなんだか微妙に胃が重い感じがして、
「……パンだな……パンと卵だな……」
と、先日新宿のハイアットリージェンシーで買ってきたテーブルロールをトーストした。ベーコンエッグとアイスカフェオレ、家族3人の朝御飯。
 
何の変哲もない朝御飯なのになんだか懐かしいような感じがしたのは、1週間近くだんなが出張で不在だったのと、その前もだんなの睡眠時間確保のために朝食は家族全員で、とはなかなかいかなかったから。なんだか目玉焼きを食べるのも久しぶりなような気になっちゃうのだった。
 
今日は一日真面目にお仕事〜……しながら、どうにも気になっちゃってブラインドの掃除を念入りに始めちゃったり、先日届いたバスボムメーカーを触り始めちゃったり。
 
「自分の家で入浴剤作れるんだよ?楽しくない?」
とだんなが買ってくれたバスボムメーカー。クエン酸50gと重曹150g、あとは好みの香料やら食紅やらハーブやらでオリジナル入浴剤を作ることができる。
 
これがなかなか、簡単に見えて難しく、水分が少なすぎると固まらず、多すぎると発泡が始まってしまう。最初の1個なのに「色つけてみよう、あとエッセンシャルオイルも」と食紅と香料持ってあれこれやっていたら、微妙にダマになってしまった感じ。乾かす工程で放置していたら、こんな感じに崩れてきてしまった。
 
……で、結局「なぜ崩れちゃったのかしらー?」と、崩れた部分を手でかきあつめて、圧力でぎゅうとまとめたら、爆弾岩のようないびつな形になんとか固まった感じ。息子がさっそく今日のお風呂に入れてみていたけど、良い具合にシュワシュワしながら溶けていっていた。うん、コツがわかれば……なんとかなる、かな?

茹でとうもろこし・刻みキュウリ
人参の黒胡麻きんぴら
豚ニラ炒め
とり豆腐
羽釜御飯
アイスプーアル茶

今日の夕御飯は、月曜に届いたニラを使って豚ニラ炒め。にんにく、生姜と共に炒めてオイスターソースと香辣脆を使ったシンプルめな味つけ。山のようにある人参もなんとかしちゃえと、2本剥いて刻んできんぴらにしてしまった。胡麻油で炒めて醤油ピャッと絡めただけ。人参の赤には白胡麻より黒胡麻の方が好きだなぁと、黒胡麻をたんまりまぶした。
 
あとは「とり豆腐」の残りもあるし、とうもろこしとキュウリもあるしと、温めたり刻んだりの簡単な準備。
品数はそれなりだったけれど、えらく簡単に済んでしまった今日の献立だった。炒め物2品もご飯を蒸らすくらいの時間で出来てしまったので、なんとなく「料理しました!」という実感が沸かなかった今日の夕御飯。
 
私は匂いの強い野菜が好き(唯一の例外が青じそ……)だから、ニラも大好物で、「麺に和えて食べても旨いし、豚肉とも超相性が良いし、鍋にしても良いし、"野菜食べたぞー"って気にさせてくれるし、良い子だね君は」という感覚。今回のニラもシャッキシャキでたいそう立派に育ったもの。香りが強くて良い感じだった。

6月24日 木曜日
ベーキングレッスン。わたくしが頑張ってクリーム絞りましたあぁぁぁぁ
「551蓬莱」の豚まん
アイスプーアル茶

先日、友人が「うち、551蓬莱から通販するけど、せりあさんも一緒に買う〜?」と誘ってくれて、お願いお願い是非お願い、とお願いした。豚まん12個。
 
多くてスミマセン、2個入りの箱だと6箱になっちゃうよね冷蔵庫大丈夫?なんて言っていたら
「12個でいいの?(笑)」
と。じゃ、じゃあ15個……?いや18個……?と逡巡した後、我が家の冷凍庫の空き容量を冷静に省みて、「いや、12個でお願いします」とお返事。
 
で、我が家の冷凍庫に巨大な豚まんの箱(6個入りの箱だった、でかい)が2つ入っている現在。大事に食べよう、と思いつつ、今日の朝御飯に蒸して食べた。
 
なんとなく、「気のせい」レベルかもしれないけれど、大阪からお取り寄せで買った豚まんの方が、都内のデパート催事でやってくる豚まんよりも美味しい気がする。どちらもちゃんと「551蓬莱」なのに、タネの味は全く変わらない感じなのに、この「違う」感じはやっぱり包み方とか蒸し方の違いによるものなのかしら。
 
みっちり詰まったほの甘いタネに、量のバランスが丁度良いふかふかの皮。うーん、幸せ。

田中玉緒さんのアーリィ・サマー・ベーキング・レッスン
 コーンブレッド
 チリコンカルネ
 パッショッンフルーツのシャルロット

友人(最初の出会いは「仕事のお客様」だったはずなんだけど、いつの間にかすっかり「友人」……)の田中玉緒さんの料理教室、毎月定期的に開催されているのは会員制のイタリア料理の教室。今月来月は特別講座の「アーリィ・サマー・ベーキング・レッスン」を開催とのことで、コーンブレッドにチェリーパイ、イングリッシュマフィンと、魅力的な焼き菓子、パン類のレッスンがあるのだそう。
 
チェリーパイ美味しそう、マフィンも良いよね、私コーンブレッド大好き!と、友人達の間で盛り上がり、会員外の参加も歓迎とのことで仲良しの友人たちと今回単発参加してみることになった。今日のレッスンはコーンブレッドをメインに、添え物にチリコンカルネ、デザートにパッションフルーツのシャルロットという内容。
 
バターミルク(アメリカでは牛乳と並んで普通に売られている、バターをとった残りかすであるところの"乳清"。サラサラしていてちょっと酸っぱい、薄い牛乳みたいなもの)の代わりに日本で手に入りやすい食材を使ったコーンブレッドは、コーンの甘さや旨味を感じるのにパサパサしすぎていない、絶妙な配合。
 
基本的には「混ぜて焼くだけ」の簡単レシピだったこちらの代わりに、「これは皆さんで実習しませんか?」と、パッションフルーツのシャルロットは生地作りから生徒が加わり、ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールを丸口金で円形に絞るところと、パッションピュレ入りのムースをサントノーレ口金で絞るところは、ほぼ全員が絞り袋を握って体験する展開になった。
 
結局皆で大実習大会 これは楽しいわと、調子に乗って仕上げの絞りをやらせてもらってしまったのが今日の一番上の写真。
 
先生が美しくフルーツを盛ってくれたおかげでけっこうな見栄えになったけれど、よーく見るとあちこちにアラがあって(特に、最後「あ、なんか間隔の目測を見誤ったわ」と変に詰まった感じになってしまった、写真の右下あたり)、均一の力の入れ具合と動かし方を続けることの難しさを痛感した。
 
ミスが許されない、一発勝負の"作品"を同じクオリティでいくつも作らなければいけない菓子職人の偉大さを改めて理解。自分が手に入れたところで、一体他に何に使うの?という感じもするけれど、サントノーレ口金の面白さも知った。
こんな感じに絞れるようになったら楽しいだろうなぁ。
 
で、シャルロット作りをしている間に、一番最初に仕込んだコーンブレッドも焼き上がり、テーブルについて皆で試食。
 
今日のメインのコーンブレッドと、絶品のチリコンカルネ 粗挽きの牛肉の食感が心地よいチリコンカルネには、青唐辛子と香菜、シュレッドチーズ、サワークリームを添えながらいただく。
 
焼きたてのふわふわした食感のコーンブレッドと、あらかじめ先生が焼いておいてくださった粒コーン入りのコーンブレッド、どちらもそれぞれ良さがあってとても美味しい。でも、びっくりしたのがチリコンカルネの美味しさ。
 
最近豆料理がじわじわ好きになってきたとは言っても、私の嗜好は、たとえば「ビーフシチューとポーク&ビーンズの2択」だったら間違いなくビーフシチューを選ぶという感じ。なかなか、肉や魚あたりの食材を差し置いてまで「豆が美味しい」と思うところにいかないのだけれど、今日のこのチリコンカルネはすんばらしく美味しかったのだった。
 
「あの……皆さん、宜しかったらおかわりしてくださいね?」
の声に、給食よろしくぞろぞろ立ち上がる人続出だったのが面白い(もちろん私も)。おかわり分のコーンブレッドとチリコンカルネがおそろしいスピードで消えていったのだった。
 
レッスン後は、なぜか引き続きベーキングレッスンならぬメイク(メーキング?)レッスン。
 
「私、自分に塗るだけではなく、ひとにお化粧してあげるのも大好き!」
という先生と一緒に「いっちょ別人になってみましょう」と3人が居残りしてお化粧レッスン……というか、ノリとしては「おままごと」。
 
普段使わない色塗っちゃいましょ、アイライナーで囲んじゃえ、○○さんにはつけまつげ!と盛り上がり、私はうまれてはじめてつけまつげをつけてもらった。片目分を半分に切ったのを両目の外側に貼り付けて、気分としてはドラァグクイーン的な感じ。チークも普段使わないから、友人のコンパクトを見せてもらったりして「なるほどぉ」と。数時間キャッキャキャッキャと楽しんで、全員眼の周りをキラキラバッチンバッチンにしてもらって、大笑いしながら帰宅した。

蔵王クリームチーズとクラッカー(リッツ)
「MOUTOM」のサーモンと小海老のサラダ
アスパラガスのにんにく炒め
オージービーフの焼肉風
熟成肉の脂を使った青梗菜と豆腐のスープ
羽釜御飯
ビール(ヱビス ザ・ホップ)
 
「MOUTOM」のパンナコッタ
アイスカフェオレ

帰宅は6時過ぎ。
「ありものでささっと作れるものを」
ということで、買い置きのオージービーフの焼肉用(ももの赤身)を炒めることに。賞味期限が危険な「ジャン」のたれがあったので、煮詰めるようにしながら絡ませた。脇には下茹でしてからにんにく塩炒めにしたアスパラを添えて。
 
ツヤツヤした美味しそうな青梗菜は豆腐と共に簡単なスープに。
本当はラードを使うレシピだけれど、冷凍庫から熟成肉の牛脂を取り出して、それをじくじく炙って鍋底に牛脂を染み渡らせてから刻んだ青梗菜を炒めていく。しんなりしたら水を加え、塩と紹興酒で調味して(顆粒スープなどは入れない)、最後に細長く切った豆腐を投入。顆粒のスープを入れない分、豚なり牛なり、脂をそれなりに使うのがコクを出すポイント。じっくり青菜を炒めるために使うから、スープ自体はさほど油っこいという感じがなく、シンプルだけど美味しいスープができる。
 
ちょっと手抜きして帰り際に駅ビルに寄って、ソーセージ屋さん「MOUTOM」でサーモンと小海老のサラダを購入。折良く冷蔵ケースにパンナコッタも入っていたのでそれも一緒に買ってきた。ハム屋さんだけれど、ここのパンナコッタはシンプルでお手ごろ価格(250円)、すごく美味しい。いつも置かれているわけではなく、やはり人気商品だからか売り切れであることも多いので「あ!今日はあるー!」と包んでもらったのだった。
ハムもソーセージももちろん美味しいし、サンドイッチやサラダ類、ハンバーグのお弁当なんかも手抜きがない味で、幸せなお店。
 
やっと連日の激ジョブから解放されただんなも今日は8時過ぎに帰宅して、家族揃っての夕御飯。
ビールのおつまみに要るかな?と出してみた蔵王クリームチーズのオレンジ味がものすごい売れ行きだった。みんなこれ好きねー。(で、オレンジ味がまた美味しいんだよね……)

6月25日 金曜日
早々に「復習」。
「アンデルセン」のピロシキ
「ANTIQUE」の天使のチョコリング
アイスカフェオレ

昨日、表参道駅出口で友人たちと待ち合わせをしていたのだけれど、うっかり10分ほど早く着いちゃったので
「じゃあ明日の朝ごパン買っておこうかな」
とアンデルセンに寄ってみた……ら、その道中、「天使のチョコリング」の臨時店舗ができていた。店内にお客さんは3人ばかり、置いてある品は片手に足りるほどの種類で、件の天使のチョコリングとラスク、あとドーナツっぽいの?が2〜3種類。
 
なんでも、銀座では行列ができているお店らしいのである。本店は関西方面(名古屋でした)にあると聞いた。友人曰く、「並ぶほどのものでは……?」という感じらしい。
 
でも、ちらりと見たそのチョコリングはけっこうな大きさで、それが1個500円。そう高い買い物でもなかったから、試しにと1個買ってきてみた。一緒にラスク(このチョコリングを薄くスライスして乾燥させました、みたいな感じのもの)も買ってみて、それは昨日友人たちとつまんでみたのだけれど、なんというか「普通」な感じ。不味くはないけど、まぁ、ほんとに「普通」。また買おうという印象のものではなかった。
 
これが噂の「天使のチョコリング」 で、朝食は、「アンデルセン」で買ってきたピロシキと、このチョコリング。
 
チョコリングはリングのままドーンと食卓に出して、適当にざくざく切ってつまんでみた。ドーナツ型のこのパン、フランスパン生地のデニッシュ、なのだとか。中にはたっぷりチョコチップが練り込まれている。
 
軽い食感のパン生地に、これでもかと入るチョコチップが充実した口当たりと存在感。確かにこの感じで500円はお値打ちかもしれない。でも、食べた感じは「ものすごく美味しい(というか好み)」という風でもなくて、行列してまでは食べたいものではないかなぁ……という印象を持った。並んで買うなら、私はやっぱりJohanのチョコブレッドの方が好みかな。あと、1個200円とかしちゃうけど(だから比べる対象にしちゃいけない感はあるけど)PAULとかでパン・オ・ショコラ買って食べる方が「ああ幸せ……」という気分になる。
 
このチョコリングのお店、ホームページを見ると、商品紹介やショップの案内よりも、なんだか目立つ感じに「オーナーシェフの想い」「世界貢献」なんて文字が飛び込んできて、びっくりしてしまった。なんでも「天使のチョコリング」は、1個売り上げる毎に1円、ユニセフへ募金する事にしているのだとか。
 
その志はとても立派だと思うけれど、「今○○円寄附することになってますよー」みたいなのをあまりに前面に押し出していて(銀座の店頭でも寄付金の掲示があるとか)、なんだかあんまり良い気分はしなかった。「先月○円寄附したんですよ」というのを後になってからシンプルな形で報告するなら潔いなと思えるけど、「お客さんが買ったその1個!その1個で1円が!」と鼻息荒くしてアピールしているのは何かが違うんじゃないかと思う。買う側が本気で寄附を考えるなら、チョコリング買わないでその500円をそっくりユニセフに持っていけば良いんじゃ?と。なんだろうなぁ、「この品を買うことで良いことしてるんですよお客さんは」という、偽善感……なのかな、それがなんとも気持ち悪かった。「あらまぁ世界の恵まれない子供に寄附をねぇ」とか思いつつ、生きるために必要というわけでもない、甘くて栄養たっぷりのパン囓ってるんだから。
 
なるほどねぇと思いながら、でも結局チョコリングは半分なくなった(だんなが「けっこう美味いじゃん」と言いつつおかわりを)。
後で調べたところによると、オーブンで軽く炙ったりした方が美味しくいただけるらしい。「ピロシキ」の方は安定した美味しさ、さすが青山アンデルセン、という感じのもの。アンデルセン自体はそりゃもうあちこちにあるけれど、青山のあのお店は全体的にいろいろ美味しくて幸せ。

南部風コールスローサラダ
BBQスペアリブ
チリコンカルネ
コーンブレッド
ビール(ヱビス ザ・ホップ)

今日の夕飯のメインディッシュは、スペアリブ。
 
週頭に安売りされていたのを買い、水曜の夕飯にと考えていたものだけれど、「あ、ゴメン水曜俺飲み会」とだんなが言うので日延べしていたもの。軽く塩して氷温室に入れていたのでそろそろ食べなきゃということになったのだった。
 
当初は中華風に豆鼓と蒸すかなぁと考えていたスペアリブ、
「チリコンカルネとコーンブレッドとスペアリブでいいじゃん」
とだんなが言いだし、一気に献立は「アメリカ南部の定食」風な感じに。昨日習ってきたのはここまでコッテコテのアメリカ料理風じゃなかったはず(むしろTex-Mex的な、若干お洒落な感じの)なのに、出来上がったのは立派な南部田舎町風な感じになった。
 
薄力粉も入るけれど、コーンミールもたっぷり入れるコーンブレッド。コーンミールを買いに行ったところ、地元の輸入品扱うスーパーでは「コーンフラワー」か「コーングリッツ」しか扱いがなかった。「コーンフラワー」を見ると「細挽きコーンミール」と書いてあったから、これで良いのかなぁと手にとって、でも教室ではもうちょっとざっくりした粒のを使っていたはずだよなぁ、と、コーンフラワーとコーングリッツを混ぜて使ってしまうことにした。卵やら牛乳やらと合わせつつ、ぐるぐると混ぜていって、型に流して焼くだけ。卵を白っぽくなるまで泡立てるとか、切るように混ぜるとか、そのあたりのテクニックはあまり要らないので思った以上に簡単だった。
 
めでたく焼き上がったのがこんな感じで、本当は焼いている途中に上に1本ナイフを入れておくと綺麗に2つに割れた形に仕上がるのであったらしい。チリコンカルネの仕込みも初めてしまっていたから、すっかりその工程は忘却の彼方だった。
 
チリコンカルネは、つまり「豆入りミートソース」。玉ねぎ炒め、事前に炒めておいた牛ひき肉と合わせ、トマトと共に煮込んでいく。最後に水煮の赤いんげん豆を入れて煮込んでできあがり。
 
昨日の教室では乾燥豆を煮たものと、缶詰の豆とが両方入っていたけれど、美味しいなと思うのはやっぱり乾燥豆をちゃんと自分で煮たものの方。でも、馴染み深いなと思う(=アメリカで外食した時に豆入りスープと言えばこんな感じだったなと思う)のは水煮缶の方。今日は無精して、イタリア産のキドニービーンズの水煮缶を買ってきてみたのだった。
 
スペアリブは簡単に、1時間ほど蒸したものに市販のバーベキューソース塗りたくってオーブンで焼いただけのもの。スペアリブの準備をしているところで
「……だったらコールスローも要るよね?」
と思いたって、セロリシードがしこたま入るいかにもな味の、ほのかに甘いコールスローを用意した。
 
チリコンカルネには、シュレッドチーズとサワークリーム、香菜、青唐辛子を刻んだものを添えつつ食べる。だんなが
「ピザ用チーズよりさー、こっちの方が……」
と、冷蔵庫をあけて、スライスチェダーチーズを持ってきた。ますますなんだか野暮ったい感じになって、だがそれが良い、という感じに。
 
だんなも息子もそう豆料理は好きでなかったはずなのに、肉の感じが良かったのか、家族全員でお代わりして食べて、4人分の分量で用意したチリコンカルネがほとんど全部なくなった。スペアリブもどっさりあるのに、むしろスペアリブが残る始末。
 
コーンブレッドも盛況で、焼いた分の半分ほどが消えていったけれど、でも私としては
「昨日試食でいただいたものの方が美味しかった……あれが100点ならこれは70点くらい……」
という感想。まず最初はと分量通りに作ってみたけれど、息子曰く「もっと甘い方が美味しいと思う」のだそうで、挙げ句「ジャムとか塗ると美味しいかも〜」と。
 
そういえば、加えるヨーグルトがちょっと多くなってしまった感があったから、それで酸味が余計についちゃったのかも……と反省しつつ、今度は「焼き途中にナイフ」も忘れずに再挑戦してみようと思う。砂糖多めで。

6月26日 土曜日
ふらっと入ったネパールカレーのお店が美味しくて幸せでした♪
「アンデルセン」のチェダーチーズブレッド
「ANTIQUE」の天使のチョコリング
アイスカフェオレ

今日は用事があって、ちょっと朝早めの時間からお出かけ。
「洗濯機回して、乾燥機に入れてからお出かけしたいよなぁ」
と思っていたら、予定より隨分早い6時頃に目覚めてしまった。いくらなんでもちょっと早起きが過ぎた……と思いつつ、二度寝する勇気はなくてそのまま起床。
 
手早く済ませた朝御飯は、先日「アンデルセン」で買ってきた、チェダーチーズ入りのフランスパン。ごろりと大きく重いそれを切らずにオーブンに入れ、焼けたところを4等分に切り込みを入れた。ついでに「天使のチョコリング」もオーブンに入れて、チョコレートが適度にとろけたところをかぶりつく。
 
天使の〜は、確かに温めた方が、チョコが馴染む感じがして香ばしく美味しいかも。……でも、あっためて食べるパンなら、むしろ「チョコクロ」の方がいかにもな感じで楽しめる気がして、「やっぱりなんだかなぁ、天使の〜は、私的にはビミョウな存在だなぁ」という思いを新たにした。美味しいとは思うんだけど、でもやっぱり並んだりして買うものじゃあないなぁ、みたいな。

参宮橋 「Himalaya Curry」にて
 Aセット \850
     (キーマなすカレー・ナン・サラダ・ラッシー)

電車に揺られて、今日最初の目的地は新宿から小田急線で数駅前の「参宮橋」。午前中に済むはずの用事を済ませに行ったのだけれど、思いのほか時間がかかってしまって、終わった頃にはすっかり腹ぺこに。
 
当初の予定では新宿に戻ってからスパゲティでも?という話だったのだけれど、「もう、そのへんの店に入っちゃおうってくらいにお腹が空いたよ……」とだんなが言うこともあって、
「……駅から来る途中に、カレー屋さんあったよ?看板に"スペシャルナン"とかって書いてあって気になってたんだよね、実は」
と、道中気になって通りすがりにまじまじ観察していたお店を思い出す。
 
そのお店の名前は「Himalaya Curry」。ガラス窓の向こう、道路から見える店内ではぺったんぺったんナンを伸ばしてタンドールに入れているのが見えた。漂ってくる美味しそうな香り、お弁当もやっているみたいで、出来上がりを待っているらしいお客さんが店頭に数人立っている。どう?美味しそうな感じするじゃない?と、入ってみることにした。
 
びっくりするほど小さな小さなお店で、1階は厨房と化粧室だけ。2階へ続く細く急な木製の螺旋階段を上がると、2人がけテーブルが4つ、4人がけテーブルが2つの、窮屈めな空間が広がっていた。天井もちょっと低めで隠れ家のよう。なんだか可愛らしくて素敵な空間だった。タンドールの熱が上階に上がってくるのでクーラー全開なのに汗が出てくるほどの暑さではあったけれども。
 
ランチタイムは曜日毎の日替わりカレーが5種類ほど用意されていて、そのカレーを1種とか2種、ナンもプレーンタイプかチーズ入りか、などを組み合わせてのセットメニューがあるらしい。一番シンプルなAセットが、カレー1種とナン(お代わり無料♪)、サラダ、ラッシーやチャイも選択肢になるドリンク1種という内容。
 
私とだんなはAセット、息子はナンがチーズナンになるDセット(Aの200円増し)にして、カレーはそれぞれキーマなすカレー(中辛)、海老カレー(甘口)、チキンカレー(甘口)という感じ。他の選択肢は中辛のやさいカレー、激辛のチキンマサラカレーという内容だった。チキンマサラも気になったものの、さすがに「激辛」を選ぶ勇気はなく。
 
やってきたのは、ボバボーンと、たいそうなボリュームの焼きたてアッツアツのナン。トレイの半分以上を占めていて、籠からたっぷり溢れているそれは「うわぁ……これ、3Dカメラで撮ったらすごいことになりそうじゃない?」なんて思ったほど。添えられたカレーも具沢山でたっぷりめ、サラダには自家製らしき人参のドレッシングがかかっているのが嬉しかった。普通、インド料理屋さんのサラダってテキトーなフレンチドレッシングがかかっているところが多かったりするから、こんな些細なところが「あ、すごいちゃんとしてる」と思ったり。
 
ふかふかのナンも、カレーも、なんだかとても優しい味。
スパイシーさを求める人には物足りないかもしれないけれど、甘口の海老カレーとチキンカレーは本当に全く辛さがなく、息子もモリモリと食べていた。キーマなすカレーはじわりと来る辛さだけれど、私が作るカレーよりも辛くないくらいの味わいだから、これもさほど辛いという感じじゃない。
 
「僕、ナンお代わりするよ?」
1枚食べるよ?と、間にチーズを挟んだ(このチーズがまたたっぷりで)ナンを平らげた息子は2枚目もすごい勢いでかぶりついている。元々の大きさが相当なものだから「お代わりするとしても3人で2枚で良くない?」「息子は本当に1枚食べるの?」と言ったのに、息子は「2枚食べたいもん!」と本当に2枚近いナンを平らげてしまった。
 
ナン、他の店でも「チーズナン」「ガーリックナン」あたりはよく見かけるけれど、メニューには他にも「ジャガイモナン」「キーマナン」「ミックスフルーツナン」「ココナッツナン」などというのもあるみたい。極めつけは「カプリナン」。カシューナッツとココナッツをシュガークリームに混ぜてナンに入れたもの、なのだそうだ。カ、カレーにつけながら食べるのかしら?それとも、そのまま食べるおやつ的なもの?ココナッツ好きとしてはすごく気になる品だった。
 
「9坪ハウス」もびっくりするくらいな小ちゃな店(間口2m×奥行き5mといった感じ)ではインド人のおっちゃんらが3人、きゅうきゅうになって厨房で動いていた。
「すごく美味しかったですー♪」
と言ってお店を出ると
「アリガトー♪」「アリガトー♪」「アリガトー♪」
と3人一斉に「アリガトー♪」と返してくれたのがまた楽しくて、いいなぁこのカレー屋さん、地元にあったら週に一度くらい来たい感じだよね、なんて言いつつ街を後にした。

「モンテエスパーニャ」の
 イベリコクリーミーコロッケ
「KAKIYASU DINING」の
 蒸し鶏のねぎソース
 長茄子と山芋のマリネ
ビール(モルツ)
 
「グラマシーニューヨーク」の
 ポエータ
アイスカフェオレ

で、新宿戻ってデパ地下で焼き鶏を数本とビール買って、目指したのは神宮球場、ヤクルトvs阪神戦を観戦に。
 
今日はなんでも、「同じ場所で一斉に乾杯をした人数」のギネス記録に挑戦するイベントがあるのだとか。入場時に専用のプラカップとペットボトルのミニサイズコーラ(冷やされてなくて、普通に常温……これを飲むのはちょっとイヤだなぁ、みたいな……)を渡されて、5回裏終了後に席から立ち上がって皆で「かんぱーい」とやる。ペットボトルや缶のままではカウントされず(専用カップじゃなく場内で買った生ビールのカップとかでも良いのだけど)「カップに何か飲み物が入っている」ものを持たなければいけないらしい。
 
猪木!ボンバイエ! 乾杯コールに出てきたのは、なんとアントニオ猪木。
 
「元気ですかー!」
「元気があればなんでもできる!」
と、あのいつものアントニオ猪木節で、横に並ぶつば九郎とトラッキーもあの赤いタオルを首に巻いて
「1!2!3!かんぱーい!」
で場内一斉に乾杯。
 
そのまま30秒腕をあげ続け、その間に数百人いるのだというカウントスタッフが人数を数えていく。
 
8回終了時あたりで公表された人数は27126人。これまでの記録26564人をちょっと越える形で、めでたくギネスを塗り替えたのだった。
 
……と、そんなイベントがあって、そちらの方はたいそう楽しかったけれど、試合の方は非常に残念な結果に。
「投手戦」というよりも「貧打戦」という感じで、両チーム決めてがないまま1点とったりとられたりのポツポツとした試合展開。それでも7回終了時点で阪神が1点リードしていて、3塁内野席前では藤川球児が投球練習を始めた。球児!球児出てきた!これであと8回裏抑えれば大丈夫!と観客席も盛り上がる中、2ランホームラン、ソロホームラン、と、西村がポコポコ打たれて、同点追いつかれたところか2点ビハインドという展開に。
 
結局、球児の出番はなく、9回表にこれという良いシーンもないまま、試合は終わっちゃったのだった。
なんか、こないだ観戦した千葉マリンの交流戦も「最後の最後に負けた」という流れだったから、がっかりね……。
 
新宿に戻るともう6時頃。球場でビールは飲んでいたし、昼のカレーもがっつり食べたしで、
「家帰って、お風呂入って、ゆる〜く何かつまむって感じで良いんじゃない?」
と、新宿高島屋の地下で期間限定ショップだったイベリコ豚屋さんでコロッケ買い、柿安ダイニングでサラダ類を買い、
「甘いもの食べたい、甘いもの……甘くて美味しいものでこの疲れを癒したい」
と、久しぶりに「グラマシーニューヨーク」でお買い物してきた。
 
私が選んだのは「ポエータ」というグラス入りのデザート。
 
マスカルポーネベースのムースとマンダリンのゼリーと果肉を合わせたものだそうで、透けるグラスの内側にみかん色の綺麗なドット模様があしらわれている。てっぺんには針山のように爪楊枝サイズにカットされたホワイトチョコとマンダリンのゼリー?(オレンジピールの砂糖がけと思ったけど、苦みはないし食感も違うしで、「マンダリンの寒天」という感じ?)がポコポコと刺さっている面白い外見だった。
 
息子はすごくシンプルなレアチーズケーキ、だんなは「グラマシーニューヨーク」と店名を冠した大きめなショートケーキ。
甘いもの食べて、「まぁ今日は早く寝ましょうやー」と、早々にベッドへ。

6月27日 日曜日
「トイカメラ風」に加工した、携帯電話画像の本日の写真。
カリカリベーコン&スクランブルエッグ
コーンブレッド
アイスカフェオレ

「コーンブレッドがまだ残ってるのであっためますよー」
と、日曜の朝。
 
「じゃあさ、ソーセージとスクランブルエッグとか添えたい感じじゃない?」
とだんなが台所に立っておかずを作ってくれた。
 
ソーセージもあるけどベーコンがあるのでそっちを食べてしまわない?と、カリカリベーコン+スクランブルエッグの組み合わせ。全体的に黄色〜茶色のトーンのお皿ができて、いかにもな感じになった。本当は野菜の緑だの赤だの入れたい気持ちもあるにはあるのだけれど、アメリカの朝御飯って、まぁ、割とこんな感じ。普通に頼むと皿の上は黄色〜茶色のグラデーションになる。
 
やっぱりもうちょっと甘い方が良いかもね、んでもって上は焼き色強くなったけど、でももうちょっと火を入れた方が良かったかもなぁ……と、次回のコーンブレッド焼きに思いを馳せつつ、残りはほんのひとかけら。

有楽町 「LA VERDE」にて
 メランザーネ スパゲッティ(普通サイズ) \900
 生ビール

今日もお出かけ。
 
目的地に向かう前にお昼御飯どこかで食べましょう、スパゲティとか食べたくない?と、行ってみたのは有楽町の「LA VERDE」。あちこちにお店があるいわゆる「イタメシ屋」で、小皿タイプの前菜やメインディッシュ、ピッツァ類もあるけれどメインはスパゲティ。通常サイズで1人前が乾麺170g(一般的なパスタ1人分は80g)というボリュームで、50g増しのラージはプラス100円、50g減らしたスモールはマイナス50円、100g減らしたダブルスモールはマイナス100円で用意されている。
 
全体的ににんにくががっつり効いていて、名物のカルボナーラには超厚切りのベーコンがたっぷり使われている。パスタがっつり食べたいわ、という気分の時には重宝するお店。
 
今日も大変な蒸し暑さで(予想最高気温は昨日より2℃ほど高いらしい)、思わずビールなど頼んでしまいながら、私が選んだのはメランザーネ(=茄子)。トマトソースベースで素揚げの茄子が1本分、たっぷり使われている。だんなはカルボナーラ、息子はたらこクリーム、と、それぞれ傾向の違うものだったので少しずつ交換しながらいただいた。
 
今日は珍しくもうっかりカメラを持ってくるのを忘れてしまい、「貸してくださーい」とだんなに携帯電話を借りて撮影した(私の携帯電話はカメラがついていないのね……「通話とメールができればいいよ」と選んだものだから……←twitterを始めた今となっては、軽く後悔中)もの。赤いテーブルクロスの上の料理を撮影したら、なんだかポップな感じに撮れていたので、どうせならと「トイカメラ風」の加工をしてみてしまった。

茹で枝豆・とうもろこし・スティックきゅうり
ピータン豆腐・刻み香菜
だんな特製 青椒牛肉絲
豆腐と青梗菜のスープ
羽釜御飯
ビール(アサヒゴールド復刻版)

午後伺ったのは、懐かしい友人のところ。お子さんが産まれてちょうど1年ほど経ったところで、ご機嫌伺いにお出かけした。会ったのは数年ぶりだけれど、全然変わってなくてお元気そうで何より。
 
ちょこちょこ歩く赤ちゃんもたいそう可愛くて、お部屋で少しおしゃべりした後、近くを数十分お散歩してからお別れした。そこはいわゆる「谷根千」エリアで、車の入れない路地の住宅街に朝顔の鉢が並んでいたり、道路にチョークの落書きがそこそこにあったり、昔懐かしいような素敵な雰囲気。お寺が多く、ゆえにお墓も多かったりもするけれど、こういうところで暮らすのも楽しそうだなと思いながら帰ってきた。
 
夕飯は、地元の駅ビルであれこれ材料買って帰り、だんなが青椒牛肉絲を作ってくれた。あとは「お弁当にはなかなか入れられない類のおかず」をと、お豆腐とかキュウリとか、冷たいものを中心に。チリコンカルネ用に用意してあった香菜はざくざく刻んで「桃ラー」かけていただいた。
 
豆腐とピータン、そしてたっぷりの香菜を器に盛って、醤油をピャッと振る感じで少し垂らし、ラー油添えてマヨネーズちょろっと添えて食べたりすると、なんじゃこりゃってほどに美味しくて、そういうのが美味しくいただけるこの蒸し暑い季節も悪くないかも、と思えるほど。
 
だんながささっと作ってくれた青椒牛肉絲も実にそれっぽい味で、
「君は本当に、こういうテキトーな中華炒めを作らせたら上手いよねぇ……」
と誉めたら、「それ誉めてない!全然誉められた感じがしない!」とだんなは不満顔だった。いや、私は計量スプーンとかでちゃんと計りながら作らないとこういう味はできないからさぁ〜。
 
お供のビールはアサヒゴールド復刻版。アサヒのスーパードライは全然好みではないのだけれど、これはなんだか美味しいなと思った。缶のデザインも素敵。