抹茶入り玄米茶
「やっぱ釜玉よね〜」
「さっそく釜玉にするのよね〜」
数日前に届いたばかりのうどんを、早速朝からグラグラ茹でてみた。生麺なので茹であがるまで十数分、じっくり待って、待っている間にどんぶりに生卵をぱかんと割り入れてざっと溶き、準備する。あとは茹でたての麺を溶き卵に和え、うどんの熱でほんのり卵に火を通せばできあがり。だし醤油をちらんと垂らして食べる。
断面が四角い、もっちりねっちりした麺は、確かにほのかになんとなーく「山越」の味。卵と醤油の優しい味に優しい歯ごたえのうどんが良く似合う。
焼きたらこおむすび
シーチキンおむすび
冷茶
テレビをつけていると気が散るし、かと言って何も音がしないのもつまらないので、今日は
「塊魂」のサントラをひたすらかけっぱなしでお仕事お仕事。ずっと鼻歌で「ナーナナナナナーナーナー♪」とか「かったまっりマンボで♪」と歌い続けていた。作業しているホームページがキッチュでファンキーなものになったらどうしようかと思ったけれど、幸いそんなこともなかったみたいで。
で、結局予定通り、パソコンの前でデータ見ながらおにぎりをがっつく事になってしまった。こぼさないようにグラスの場所に気をつけて冷茶を傍らに置き、海苔のパリパリを膝にこぼさないように気をつけてビニールにくるまれたおむすびをもぐもぐと。たらことシーチキンはコンビニおむすびで私の好きな具一位二位を占めているものなので、実はちょっと幸せだったりして。自分でマヨネーズ和えのツナをおにぎりにして作ろうとはいまいち思わないのだけれど、コンビニの棚に置かれているとつい手が出てしまう。久しぶりのシーチキンおむすびは美味しかった。
おかげで仕事はとってもはかどったけれど、明日は幼稚園の「親子観劇会」とかいう謎なイベントがあるらしく、明日の昼間はあんまり仕事ができなさそう。今日のうちに頑張っておこう。バリバリバリ。
ヒイカのにんにくバター焼き
サニーレタスのサラダ
発泡酒(サントリーダイエット生)
肝心の水煮缶を買い忘れていたのを気づいたのはもう夕方になって「さー料理しよー」と思ってからで、大変にショック。「セロリがない」とかいう状態だったら無視して突っ走るところだけれど、「豚と白いんげん豆の煮込み」でいんげん豆が無いってのは、麻婆豆腐作ろうとして豆腐がなかったとか、ボンゴレスパゲティ作ろうとしてアサリがないとか、そんな感じ?さすがに調理は不可能だし、暗い中買い物にまた出るのもつらいし……で、煮込みは明日に延期にすることにした。しょぼーん。
手元にあるのは、副菜にでもしようと思っていたヒイカが1パック。手持ちのベーコンと生クリームでカルボナーラスパゲティを作り、ヒイカは炒めて小さなおかずにしてしまうことにした。昨日もがっちょりにんにく食べてきたのだけれど、それでもイカにはバターとにんにくがいいなぁ……ということで、ザクザク切ってバターと薄切りにんにくでザッと炒める。あとはボウルに全卵1個、卵黄2個、ゴリゴリ削った山盛りのパルメザンチーズ、だばだ〜と生クリームを入れ、こんがり炒めたベーコン混ぜて、茹でたてパスタも混ぜ合わせ、そのボウルを弱火にかけつつ全体を混ぜて半熟状に。とろーんととろみがついたソースが太めの麺にどっしり絡んで、最近作った中ではかなり美味しいカルボナーラになった。残念ながら、だんなの帰りは遅いみたい。
「はーい、ここで黒胡椒ガリガリかけてくださーい」
「はーい、ガリガリしまーす」
2人でできたてパスタにガリガリガリガリ黒胡椒かけて、むしゃぶりついた。塩加減もちょうど良く、ほんとに良い出来。ヒイカの炒め物も美味しくできたのだけれど、息子はこのヒイカの炒めはあまり気に入らなかったみたいだった。
「ぼく……ぼく……イカは、きらいみたいだ……」
とか言いながら、一口二口つまんで不審な顔をしている。あの足のイボイボ感とかがどうにも居心地悪いみたいで、ノッペリしたイカの天ぷらなんかは食べられるけれどミニサイズのイカは「別物」と認識しちゃってるらしかった。うーん、あのイボイボもまた心地よいんだけどなぁ。ダメか。あれは大人の味か。
明日は絶対絶対いんげん豆買ってきて、美味しいトマト煮込みを作るのだ。
カフェオレ
息子は、床に寝転がって「これ欲しい〜っ!」なんて大騒ぎしたりはしない。しても無駄なことを重々承知しているようで、だから欲しいものがあってもかなり控えめに「ね、これ。ね、すてきでしょ。うん、見てるだけだよ」と呟くだけにしたり、じ〜っと眺めた後に静かに諦めていたり、一人っ子にしちゃそういうところ、我が侭を言うことは少ないような気がする。昨日も諦めようとしているらしかったので
「……欲しいの?明日の朝御飯用に1個買う?」
と声をかけちゃったのだった。私とだんなの分のパンは隣接したパン屋さんで買えばいいかな、と。
買っていいの?どれでもいいの?と嬉しそうな顔になった息子は、悩んで悩んですごく悩んで、苺味の蒸しパンを買うことにした。私はパン屋さんのチーズデニッシュ、火曜の朝は早起きしてジムに行くだんなにはシャウエッセンロールを。朝起きてみると、先に出ていっただんなが温かいコーヒーを私たちの分も淹れていってくれていた。コーヒーメーカーからあったかいコーヒーをだばだばだ〜っとマグカップに注ぎ、息子と2人で朝御飯。苺蒸しパンの袋の中には、「アメタマ」という名前のポケモンのシールが入っていた。良かったねぇ息子。
アイスカフェオレ
行ってみたら、親と子がべったりくっついて……というわけじゃなくて親は親で後ろの方で、子供は子供で前の方で固まって見るようになっていた。それでも子供達は前の方から「おかあさーん」「あ!おばあちゃんだー」と声をかけてお母さんお父さんを必死に探そうとする。100人近くがわいわいと声を立てていたけれど、それでもちゃんと息子の言う「おかあさーん」がきっちりわかった私は、やっぱり息子の母親なんだなぁと改めて自覚。遠くから「た・の・し・み・だ・ねぇ!」と口をパクパク動かしているのが見えた。
……で、その演劇も子供向けながらなかなか楽しいもので。変なかぶりものかぶったような、いかにもな子供向けなショボい演劇なのかと思ったら、たったの5人でそれは見事な人形劇を見せてくれた。人形だけを見せるんじゃなくて、劇団員が姿を見せつつパペットを器用に操って見せてくれ(劇団四季のライオンキングのミーアキャットみたいに……って、そんな例えじゃわからないって……)、パントマイムやジャグリングの技術も出てくるかなりちゃんとしたものだった。子供が飽きずに楽しめるように場面転換が頻繁で、随所に笑いも混ぜている。途中に休憩も挟みつつ、1時間たっぷり演劇を見せてくれた。飽きずに見られて、ここのとこ根詰めて仕事していたのでちょっと気分が楽になった。見に来て良かったわー。
帰り際には、ホームを去る息子がやっぱりこちらに目線を送って、パクパクと「お・も・し・ろ・かった・ね!」と言っていた。これは息子も楽しかっただろうなぁと思う。何ヶ月か後に、息子も連れて劇団四季の「キャッツ」を見に行くつもりなのだけれど、それは楽しんで見てくれるかしら。
私は小学3年生の頃、母に連れられて初めて「ミュージカル」を見に行ったのだけれど、それが「キャッツ」だった。その後何ヶ月も、テーマ曲を鼻歌で歌っちゃうほど楽しかった舞台で、これを見たことで私の人生はほんの少しだけ変わった気がする。通路側に座ると楽しいよ、と、わざわざ通路に接した3つ並びの席を予約してある。
「……楽しかったけど……でも、これから昼御飯食べて仕事して、でも1時間ちょっとしかないじゃん……」
大急ぎで幼稚園を後にし、忘れちゃいけない夕飯の材料を買ってから帰宅。昼御飯はカレーが食べたい気分だけれどカレー屋に行く余裕はないし、家で簡単に済ませるためにー……とスーパーをぷらぷらして、レトルトカレーを買っちゃうことにした。久しぶりにじっくりレトルトカレーの棚を見たけれど、私の知らないものがあれこれ並んでいて、とても圧巻。
「わー……なんだこの五十六カレーって……ああ!東銀座のナイルさんとこのカレーまである!」
わーアレ食べたいぞコレも食べてみたいぞと数分逡巡した後、「中村屋」のビーフスパイシーカレーなるものにしてみた。他にもマイルドチキンとかスパイシーチキンなんてのが棚には並んでいたけれど、更に「ポーク&プルーン」とか「南インド風ツナ」とか「カシミール風ビーフ」なんて面白いものも販売されているらしい。
家に帰って、冷凍御飯をチンしつつカレーを熱湯に浸してあっためる。独特なレトルト臭さがやっぱり少しは漂っていたけれど、クローブの香りがぷんぷん漂うカレーはしっかりと辛さもあり、思っていた以上に本格的。
「うわー、うちで作るカレーよりも全然辛いよこれ」
なんて思いつつ、ちょっと多いかなと思った御飯を、その辛さでもって綺麗に完食してしまった。スーパーの同じ棚にはレトルトリゾットやレトルトスパゲティも盛り沢山に並んでいて、それも密かに気になっている私……。
茄子とマッシュルームのバジル炒め
リーフレタスのサラダ
羽釜御飯
ビール(San Miguel Dark)
りんごのミッレフォッリエ
カフェオレ
「キドニービーンズはある……けど、これはちょっと苦手なんだよねぇ……」
棚にはキドニービーンズの煮豆缶と、大豆缶、ひよこ豆(ガルバンゾー)の缶詰はあるけれど、肝心のいんげん豆のが置かれていなかった。もういっそ大豆缶にしちゃおうかしら……と思いつつ、買ってきてみたのは、サラダ用のミックス豆パック。ひよこ豆と赤いんげん豆(レッドキドニービーンズ)が入っているから、こっちの方が少しは近いかも……思ったのだった。ひよこ豆、確かイタリア料理でよく使われていたはずだし。
いきなり材料の組み合わせから別な道を進むことになっちゃったけど、ともかくイタリアのマンマの味目指して「豚と豆の煮込み」を作ってみる。豆は既に火が通っているものだけれど、セージやにんにく加えた湯で軽くゆがいておく。玉ねぎとにんじん、セロリとベーコンを細かく刻んでそれをオリーブ油で炒め、生のトマトを湯むきして刻んだものと水煮缶のトマトを投入。一口大の豚肉は塩して胡椒してオリーブ油でこんがり焼きつけてからトマトソースの鍋に。最後に豆も加えて、あとはコトコトコトコト弱火で蓋して煮込んでいく。
余ったら明日ペンネにでも絡めて食べよう……なんて思っていたのだけれど、残ったのは1割にも満たない量だった。煮込みまくって、食卓に出す頃には「2日煮込みました」みたいな外見になっちゃったけど、その分美味しくできた。画像に残せない(残したくない……)ほどグズグズに煮えちゃったのだけれど、それがまた美味しくて満足。でも、ある程度の加減で煮込みを切り上げないと……こりゃお客さんには出せないなぁ……(つい煮込み料理は煮込みすぎちゃう私……)。
あとは簡単に茄子とマッシュルームのオリーブ油炒め。最後にドライタイプのバジルをンバッと散らし、なんとなーくイタリアンっぽいおかずにした。リーフレタスにパプリカときゅうりを混ぜたサラダにはベーコンビッツ散らして、全体的に優しい味の夕御飯。フランスパンをガーリックトーストにでもしたものを添えた方がそれっぽかったかもしれないけれど、つい習慣で白い御飯を炊いてしまった。
私の母はあまりトマト味の煮込み料理は好きでなかったので、私の実家の食卓にはこういう味のものは一度も登場しなかった。だからなんとなく私も馴染みが薄くて、「そうだ!トマト味の煮込みを作ろう!」と意識しないとなかなか作れない。いつだったか作ったラタトゥイユもすごく美味しくできたけれど、今日の豚煮込みもホロホロに煮えた豚肉も豆もトマトもとっても美味しく煮上がった。まぁ……見た目はアレだったんだけど……。
この煮物はTさんが教えてくれたレシピだったのだけれど、デザートも同じくTさんからいただいたレシピ。りんごを薄切りにして低温のオーブンでじくじくと時間をかけて焼いてパリッパリにしたら、それを杏仁風味のマスカルポーネ味のクリームでサンドする。パリッパリのりんごが肝なのだけれど、このパリッパリりんごを作るのが大層難しかった。
まず、均等な厚さでりんごを綺麗に輪切りにしなきゃいけない。でも、まずここで「均等な厚さのりんごの輪切り」が私の技術じゃ全然無理(りんごの輪切りがこんなに大変なものだとは……きゅうりの輪切りなら楽勝なのよ、あと、トマトくらいまでなら)。んで、低温のオーブンでじくじく焦がさないように……というところでも、あっさり何枚かを焦がしてしまって失敗。要するに水分飛ばせば良いのだから、電子レンジならどうだぁ!と最後に残った数枚は電子レンジにかけてみた。何枚かはパリッサクッと理想の仕上がりになったけれど、何枚かはシナシナのままパリッとしない状態で終了(←熱いうちはクタッとしてても冷ますとパリッとなる……んだけど、水分の飛ばし方が甘かったらしい)。手軽にりんごチップが作れればそれだけで手軽なおやつになりそうだけれど、まだちょっと試行錯誤が必要な感じだ。……地道に低温オーブンでじくじくやった方がいいのかしらん。
「……というわけで、完全とは言い難い形ですが、りんごのミッレフォッリエでございます」
加熱の過程で自然とりんごがヒラヒラフリフリに美しく波打ってくれて、クリームちょいちょいと挟むと何やらお洒落な雰囲気に。甘さ控えめのクリームは甘酸っぱいりんごと一緒に口にすることで調和が取れて、とても上品な味だった。クリームにも刻みりんごがざくざく入っているので、それもまた良い感じ。
「美味しいですかー?」
「美味しいでーす」
「おいしいでーす」
だんなも息子も絶賛してくれたけど、最後に息子がぽつりと
「こげてないところはね、おいしいでーす」
と呟いた。……次はがんばります。ごめんよー。ううう、不肖の弟子でスミマセン……>先生
御飯
味噌汁(インスタント)
ほうじ茶
ここ最近、何度かだんなの口からその言葉を聞いていて、その度「すまんー」と思っていた私。だんなは「朝御飯は和食がいいな」派で、私は「朝御飯は洋食がいいな」派なのだ。毎日パンというわけじゃなくてお餅だうどんだとあれこれ取り混ぜていたので、私はそれでなんとなく満足していたのだけれど、だんなはやっぱり「白い御飯」が食べたいのであるらしかった。……で、先日、「和風の朝食なら、やっぱりお魚みたいなのが食べたいわよね」と、冷凍4尾入りほっけの干物約300円也を買ってきたのだった。
今朝はちょっと久しぶりのだんなの分も含めてのお弁当作り。余裕があったら大根の味噌汁でも作っておくかー……と思っていたのだけれど、コンロが空くタイミングがなくてレトルト味噌汁になっちゃった。
身の詰まった、ちょっと小ぶりのほっけを家族みんなでつつきまわす。ビミョ〜に安っぽい味のほっけだったけれど、その安っぽさがほっけならではというか、らしいというか。
朝からしっかり焦げつきを作ってしまった魚焼きグリルをガシガシ洗って、それじゃあ息子を幼稚園に……と思ったら、盛大に雪降ってるしー!どうりで今朝はやたらと寒いと思ったよ……。
牛丼
茄子の胡麻和え
辛くない辣白菜
冷茶
牛丼は、醤油と味醂と酒でシンプルな味つけに。薄切り玉ねぎもどっさり加えて、3個の弁当箱のそれぞれ7割ほどを敷き詰めた御飯の上にみっちりと牛肉が並ぶような分量を煮付けていく。
副菜は、野菜を2種類。白菜をざくざく刻んで細切りにしたにんじんと生姜と共に塩揉みし、酢と醤油と砂糖を加えて揉み込んだら、最後に熱した胡麻油を大さじ1くらいジャーッと回しかけ、あとは密閉して味を馴染ませておいた「辣白菜(ラーパーツァイ)」もどき。本当は輪切りにした赤唐辛子とか、チリパウダーとかラー油とか加えるらしいけど、息子も食べるので辛味成分抜きの辣白菜。……だから、正確には"辣"白菜じゃないんだけど、まぁそんな感じの中華風白菜和え。
それと、茄子を適当に切って茹でて、すり胡麻と醤油と砂糖と塩で揉んだ胡麻和えも少し。牛丼も甘じょっぱいので、あまり甘じょっぱくしすぎないようにちょっと薄味の胡麻和えにしておいた。あまりに地味な外見になったので、息子の弁当箱にはせめてもとプチトマトを隅っこに詰めてみたりして。
「……やっぱり私用の弁当箱はもっと大きいのにすべきかしら……」
私の弁当箱は、息子の弁当箱とサイズが一緒。息子はポケモンので、私はトトロの。ぎっちり詰め込むと息子は「ちょっと多かったよー」と言うし、私はぎっちり詰めてもちょっとばかり物足らない。だんなの弁当箱のサイズは私たちの倍以上。充実感のあるサイズだなぁ〜と感心しながらいつも詰め詰めしているのだけれど、私もほーんのちょっと大きな弁当箱に変えようかしら(いや、我慢我慢……一人の昼飯のときくらいは控えめに……)。
適当滷肉&滷蛋
[虫可]仔麺線
もやしのナムル
辛くない辣白菜
ビール(よなよな)
りんごのミッレフォッリエ
プーアル茶
「ね、ラーメン食べようか、ラーメン」
と息子と話し合い、塩ラーメン2食入りパックを買って帰ってきた。メンマも豚バラ肉(塩茹でした塊肉をスライスしてトッピングしようかと……)も買ってきた。あとは刻み葱と焼き海苔とコーンとバターで完璧だわ〜……と思っていたら、
「今日、帰れそう」
との連絡が。大変大変、じゃあ明日か明後日にと想定していた麺線を作っちゃおう、あとは台湾っぽいおかずをえーとえーと……と悩みまくってあれこれ用意。ラーメン用に茹でていた豚バラブロックの一部を使って「滷肉」にしてみた。
「麺線」とは台湾の煮込み素麺のことで、こんな感じのもの。鰹だしのスープにモツがざくざく入り、とろみのついたそのスープにはグズグズに煮えた素麺がどっさり入っている。「汁麺」というには全体的にドローンテローンとしていて、レンゲ使ってはふはふ言いながら食べるのだ。台湾で2回食べたけれど、どっちもすんばらしく美味しかった。
いつか自分で作ってみたいなぁ……と思いつつ、先日シンガポール旅行に行った際に、「百福 [虫可]仔麺線」という名前のインスタント麺線を見つけて買ってみてしまった。英語と中国語で説明が書いてあったけれど、2リットルの水を沸かして沸騰させ、添付の顆粒スープをそこに溶き、好みの具を用意して加え、袋内の乾麺を投入したら3分煮込む。最後にコーンスターチ(これもついてる)を溶いてとろみをつけ、胡麻油(これもついてる)を垂らしてできあがり……という感じで良いらしい。「[虫可]仔麺線」という名前ではあるものの、フリーズドライ牡蠣などが入っている様子はなかったので、剥き牡蠣1パックと豚モツ1パックを買ってきた。モツはスープでことこと時間をかけて煮込み、牡蠣は麺と一緒に最後の最後に投入。ざっくりと混ぜて、牡蠣とモツがごろごろ入る鰹だし風味の煮込み素麺を堪能した。字で書くとなんだかすごくバランス悪そうな食べ物だけれど、モツ臭いだしに牡蠣は案外と似合うもので、その複雑な味がいかにも台湾らしいような気も。
案外と麺線作成に手間取ってしまい、あとはお弁当にも詰めた「辛くない辣白菜」と、あとはもやしを茹でてナムルに。茹でた豚バラは醤油とナンプラーと砂糖とおろしにんにくと五香粉を揉み込んで数十分おき、それから水をひたひたに注いで30分くらいことこと煮込んで「滷肉」に。途中、殻を剥いたゆで卵も数個放り込んで、中華スパイス臭ぷんぷんの煮卵(滷蛋)を作った。酒のアテであっという間に消える分量しか作らなかったけれど、案の定あっという間に消え去った。
「……で、麺線作ってるのよ、あと野菜料理いくつかとー……でも、もしかしたら物足りないかもしれないー」
帰宅途中のだんなに伝えておいたら、閉店セール値引きシールつきの肉団子と油淋鶏を買ってきてくれた。めでたく酒のアテも増えて、おかずつまんで野菜も食べて、ビールを飲んだところで麺線をたっぷり。小碗にちょびちょびよそって、何杯かお代わりしつついただいた。モツや牡蠣に抵抗を示すかと思われた息子も、「うん、これ、おいしー」と2回お代わりしてたっぷり3杯食べていた。作った私が言うのも何だけど、これを抵抗なく食べられる息子は本当にたくましいなと思う。麺線、なんとなく自分で作れる自信もついたので、今度は自分でスープ作って素麺使って作ってみよう。しじみの紹興酒漬け(←定番的台湾料理)とかも用意してね。
デザートは昨日に引き続き、りんごのミッレフォッリエ。クリームがまだ残っていたので、皮つきりんごを薄い輪切りにし、今日は数分電子レンジにかけてある程度水分を飛ばしてから最後の数十分オーブンに入れてカリッパリッと仕上げてみた。昨日よりは遙かに良い出来にカリッパリッとできあがり、ちょっと満足。これなら2時間オーブンに突っ込む電気代をあまり考えないでよさそうだし、コツさえ掴めば短時間で量産できそうな感じ〜。杏仁風味のチーズクリームなので、中国茶にもお似合いだった。
カフェオレ
人だかりは、試食のパンがトースターから出てくるのを待つ人々だったようで、なになにー?と私が覗こうとしたところで、ちょうどそれが出されるタイミング。私も1かけ貰ってみて、「うわー!なんか美味しいぞこれー!」とびっくりして、安くはなかったそのパンを1袋お買い上げ。そういえば、このお店のパン、何度かJRの駅構内でワゴン売りされているのを見たことがあったような気がする。美味しそうだけどお高いなぁ……と一度も手を出したことはなかった。
販売されていたのは、「ボローニャ」というお店のもの。値段とサイズからして、このボローニャJr.とかいうのが、私の買ってきたパンであるらしかった。試食でやっていたみたいに、表面にちょっと焦げ目が出るくらいにしっかり焼くのが美味しいみたい。
「これ買ったから、ジム行く前に食べていきなねー」
とだんなにも伝えておいたら、今朝の朝ジムに出発する前にしっかり食べて行ったようだ。私と息子も、ざくざくスライスして数分オーブンで焼いてから朝御飯にいただいた。
神戸屋の「神戸屋スペシャル」も甘いけれど、それより更に更に甘い、かなりしっかりとした甘さのついたパン。クロワッサンのようにバターがどっさりと練り込まれているようで、生地はざっくりとした気泡の大きな層状になっている。溶けたバターが生地をサックリとした心地よい食感にしてくれるのだけれど……こりゃ、いかにもカロリーが高そうな。たいそう危険なパンだった。
「うん……こりゃ、美味しいわ……クセになりそう……」
「うん、おいしいねーおかーさん」
「美味しいけど……危険だ……危険なパンだ……」
「おいしいのに、なにがあぶないの?食べちゃダメなパンなの?」
「いや、君はいいんだ、君は……。私があぶない……」
「……大人にはあぶないパンなの?」
この危険な感じはそのうち君にもわかるからね、と言いつつ、ポイズンよこれはポイズン……と思いつつもパンをもぐもぐ。美味しかったぁ。
冷茶
幸い、今日は特に予定もなく、訪問販売もセールス電話もなく、息子の幼稚園が終わるまで淡々と仕事し続けることができた。……最近、保険のおねぇちゃんが頻繁に訪れるのだけれど(加入している保険屋さんだから無碍にすることもできず……)、その内容が「保険の仕事を一緒にしませんかー?」というもので、苦笑い。○日に○○ホテルでケーキバイキングやるんですよ、ご招待します、ぜひケーキを食べて私たちの仕事の話を聞いてください!……なんて誘われて、ちょっとグラつきながらも(グラつくな私)、必死で断る。営業は無理。もー絶対無理。一生無理。
今日はとにかくそのおねぇちゃんも来なくて、平穏にお仕事。お昼御飯は、昨夜の残りの麺線が丼半分くらい余っていたので、それを食べちゃうことにした。当然ながら水吸って麺がプクプクに膨れていて汁気なんぞ残ってなかったので、湯を50ccくらい足してからラップして電子レンジへ。麺はプクプクになっちゃっていたけれど、モツや牡蠣の味が全体的に馴染んでいーい具合の味になっていた。こたつに足突っ込んでハフハフ言いながら昼御飯は一人麺線。
「……要するに、濃厚な鰹だし取って、あとは酒とか醤油とかで味つければいいのかしら……ああ、黒胡椒も多いかも」
そんな事思いながら、レンゲ使って最後の麺線を平らげた。牡蠣は入れたり入れなかったりで良さそうだけれど、モツは必須なのよ麺線。
「山女」の焼き餃子
スモークまぐろ
ひじきの煮物
刻みキャベツとにんじんのマヨ・味噌添え
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)・ほうじ茶
「新宿に551蓬莱が来ているらしいから、行ってきまーす!」
と、だんなからメールが入った。どっから入手した情報だか知らないけれど、新宿高島屋で物産展をやっている模様。「ほいじゃ、焼売も買ってきてよ。あそこの焼売美味しいし」と返事したら、数十分後に
「風来坊も来てるけど、手羽先も買っておくー?」
という電話が。……はて、蓬莱は大阪の店だし、風来坊は名古屋の手羽先屋さんのはず。一体何の物産展なのだらふ……と思いつつも、「ほいじゃお願いします手羽先も」とお願いした。昼休みに職場を抜け出してお買い物に行っただんなは、山のような豚まんや手羽先を抱えて職場に戻った模様。
かくして、今日は手羽先の夕べ。それに似合うものを作ろうと、あれこれ準備してだんなと手羽先が帰ってくるのを待った。
まずは、「ああいう味のものには、生キャベツが恋しくなるのよねー」と、ざくざくくし切りにしたキャベツとスティックにんじんを用意。小皿にマヨネーズを絞ったのとにんにく味噌を出したのとを用意して並べておく。んで、ちょっと恋しく思っていたところだったのでひじきの煮物も。油揚げやにんじんと一緒にサラダ油でざっと炒めて、醤油と味醂と砂糖と酒とだしを加えて煮込んでいく。久しぶりに作った味噌汁、具は豆腐と油揚げ。
……で、「もう一品くらい欲しいなー……」ということで、燻製料理に挑戦してみることにした。これまた今月Tさんが料理教室で教えていらしたレシピ。以前一度だけ「我が家で燻製」に挑戦したことがあったのだけれど、いまいち燻製くさくならなくてあのときは微妙に失敗作だったのだった。ウッドチップを使い、中華鍋を使ってまぐろのスモークを作るレシピをいただいて、「今度こそ!」とやってみることに。
手元にあるのは、スモークウッド。以前、ヒッコリーとナラのスモークウッドをホームセンターで買ってきたものがある。これはスモークチップを固めたものなのだそうで、棒状だけれど手で簡単にパキパキと折ることができるし、ナイフで削ることもできる。今回はナラのを一掴み分ほど削って中華鍋に入れ、強火にかけて煙を出してからその上に網乗せて、塩して胡椒して表面にオリーブ油をまぶしたまぐろのブロックを置いて、蓋して強火にかける。保存食として調理するわけじゃなく燻製臭をつけるだけの調理なので、2分ほどで蓋を取り去り、まぐろを救出……。
蓋して火にかけている最中は「あー、ちょっと燻製臭い……かな?」くらいの状態だったのだけれど、蓋開けた途端にもくもくもくもくと大変な煙と木の焼ける匂いが。ちょっと火が強かったみたいで、削ったスモークウッドは全て綺麗に焼け焦げていた。家中に燻製臭が染みついちゃったのは自業自得として……この匂いは、周囲のお宅が消防署に通報してもおかしくないぞ、みたいな……。
「あはは、しまったしまった、ちょっとチップが少なかったみたい……?」
慌てて家中の窓全開にして空気を入れ換えつつ、ご近所さんが不安げに外に出てきたりしていないか周囲を見渡す。今日に限らず我が家は怪しい匂いを換気扇からしょっちゅう発散させているのだろうなと思うんだけど、この手の「草木が焼ける匂い」はまずかったかなぁ、と。
ともかく、匂いと煙の問題はあったものの、スモークまぐろは素晴らしく美味しくできあがった。"鰹のたたき"のように表面にうっすら火が通り、中はレア。そして香ばしい燻製臭がしっかり中まで染みこんでいる。しっかりと味をつけた塩と胡椒もよく馴染んで、スライスしただけでいくらでも食べられそうな味になっていた(いただいたレシピではこれをアボカドとお洒落な前菜にしたり、XO醤で味をつけてパスタ料理にしたりしていて、それまた美味しそうだった)。今回は手羽先と一緒にビールを美味しく飲むためにー……のコンセプトだったので、スライスしてレタスと一緒に皿に盛りつけ、つまみとして出してみる。
手羽先がかなり辛めのお子様向きでない味だったので、息子用にと先日届いた冷凍餃子を焼いておかずをもう一品。今日はやたらと豪華な食卓になった。ビールが進むおかずばかりで、それもまた幸せ。
かくして、「今日はもう仕事しないもんねー飲んじゃうもんねー」と全てを放り投げ、だんなと2人、計4缶(350ml)のビールを空けて盛大に飲み食いした。胡麻のふられた手羽先は、醤油ベースの和風だれなのだけれどジワッビリッとした辛さがある。濃いめの味がいかにもビールのお供という味わいで、1人10本近くあったそれをひたすらバリバリと食べながら「うまーうまー」と御機嫌な夕御飯。そして冷蔵庫にはどっさりの「豚まん」及び「焼売」。しあわせー。
カップスープ(コーンスープ)
牛乳
「ん、じゃ、キャベツ炒めましょうかねー」
とコンロの前に立つのと交代で私は弁当作成に使った鍋を洗ったり食器を片づけたり。
我が家のホットドッグは、晴海埠頭によく出没していたホットドッグ屋さん「TOKYO-DO」のものを真似したもの。"千切り"よりちょっと太めに切ったキャベツをバターと少しのカレー粉でクタクタによーく炒め、それをドッグパンの切り込みの一番下にたっぷり詰める。フライパンでこんがり焼いたウィンナーをその上に乗せ、更にその上にピザ用のとろけるチーズを。で、そうしてできたホットドッグをトースターに入れて数分、チーズが溶けるまで加熱したらできあがり。食べ際にケチャップをたっぷりかける。
ピクルスをこれでもかと添えたホットドッグとか、ザワークラウトを添えたものだとか、ホットドッグは色々食べたことがあるけれど、今のところこの「バター炒めカレー風味キャベツ」を詰めたものが一番好みな味。炒めキャベツの甘さがソーセージやケチャップによく似合って、全体的にアツアツで、とても幸せな味だ。
なぜか、テーブルの上にホットドッグは4個。
「俺の分は2個なんだもんねー。2個食べちゃうんだよー」
と、だんなは2個のホットドッグを前に御満悦だった。
ふりかけ御飯 with いぶりがっこ
回鍋肉
辛くない辣白菜
ひじき入り卵焼き
冷茶
帰ってきたのはもう1時を過ぎようという時間で、お腹もぺこぺこ。お弁当があるのは嬉しいことだなぁと、息子もだんなもそれぞれ食べ終えただろう弁当を、私ももぐもぐ。
今日のおかずは回鍋肉。先日茹でた豚バラ肉をこれ用にざくざく刻んでおいてある。昨夜のうちにキャベツとピーマンも刻んでおいてあったので、まずはその野菜の湯通しから。お店だったら「油通し」するところだけれど、家のコンロで油通しをするのはちょっと無理があるので、「湯通し」。中華鍋に2カップくらいの水を沸騰させ、そこに塩小さじ1サラダ油大さじ1くらい落として野菜をざっとくぐらせる。火を通すと共に、薄い油の膜と塩味をつけて、その後炒め合わせるのがぐんと楽に。
いつもはおろし生姜、おろしにんにくをたっぷり入れるのだけれど、お弁当ということでにんにくは抜きで。スープや醤油、甜麪醤にオイスターソースに胡麻油に酒に砂糖に……と調味料を合わせておき、炒めた肉野菜に甘い味噌ダレをジャッと回しかける。ざくざく炒めてできあがり。……豚バラ肉は弁当おかずに向かないんじゃなかったっけ、ということに気がついたのは、弁当箱に詰め終わった後だった。……まぁ、豚の脂だけなら温度が下がることで簡単に凝固しちゃうけど、サラダ油とか胡麻油が混ざってるから、大丈夫かな、と……(←大丈夫だった)。
あとは、先日作った残りの辣白菜と、じゃじゃっと作ったひじき入りの卵焼き。卵2個使って作った大きな卵焼きを「だんなは3切れー、私は2切れー、息子は1切れー」と詰め詰め。御飯にはふりかけかけて、いぶりがっこ添えて、できあがり。
毎度思うけれど、今日もやっぱり「ぬー……微妙に物足りなーい」と思いつつ、昼御飯完食。
もやしのナムル
冷茶
「……でも、塩ラーメンって案外置かれてないんだなぁ……」
スーパーの冷蔵麺コーナーで、「しょうゆ」がかなりの割合を占めていた棚をじっくり眺め、「この、なんちゃら東京ラーメンとかいうのと、恵比寿ラーメンとかいうのが旨そうだ!」と判断して、恵比寿ラーメンとかいうのを買ってきた。
具は、茹でてスライスしただけの豚バラ肉をヒラヒラと数枚、あとは刻み葱とメンマと焼き海苔と、そしてた〜っぷりのコーンと、ひとかけのバター。先日作った残りのナムルも食卓に出し、シンプルながら息子におおいに受ける夕飯になった。……この人、もしかして麺料理出しておけば文句はないんだろうか、というほどに息子は御機嫌。
「わ!コーンだよ、コーンがいっぱいだよ」
「あはは、ミニ缶だったけど、1缶全部使って半分こしたからねぇ」
「すごい、すごいなコーンだねぇおかーさん」
狙ったとおりのジャンクな味の塩ラーメンで美味しかった。湯で溶けば良いだけだった濃縮スープは、豚を茹でた時の茹で汁を使ってみたのでちょっと濃厚め。息子はスープも綺麗に飲み干して、丼の底に残ったコーンを最後の一粒まで堪能していた。良かったねぇ。
冷茶
昨夜は深夜まであれこれ対応に追われ、今朝は朝4時にだんなが起きる音で目を覚ます。この不安なタイミングに、よりによってだんなは友人たちとのスキー旅行なのだそうで、「行かないで」というのも大袈裟かなと静かにだんなをお見送り。メールをチェックしたりしてから、再び9時過ぎまで眠りについた。
……昨夜からこっち、どうも「厄日」が続いているみたい。朝起きると、ここ数日水底でじっとしたまま動かないでいた金魚のアドンが死んでいた。昨夏に買ってから、4ヶ月ほども居間でヒラヒラ優雅に泳ぐ姿を見せてくれていたのだけれど、浮き袋に障害があったのか餌を食べると腹を上にして浮かぶようになってしまい、餌を少なくしたりヒーターを入れたりと色々世話をしてみていたのだけれど、その甲斐なく。一人になってしまったサムソンはやたらと広々としてしまった水槽で何やら寂しそうにも見えて、息子と2人、アドンのお墓を作ってあげた。……それにしても、やはり「アドン」「サムソン」という命名はよろしくなかったかなと思う。昇天してねアドン。変な名前つけちゃってごめんねアドン。
朝御飯は、先日だんなが買ってきてくれた「551蓬莱」の豚まん。始発に近い早朝電車で出発していっただんなも豚まん食べて行ったので、コンロには蒸籠がそのまま残っている。それを使って、私も息子も1人1個の豚あまんを朝御飯にいただいた。
551蓬莱の豚まん、だんなはもとより私も大好き。もちっとしたほのかに甘い皮に、玉ねぎどっさりといった風の、胡椒が効いたような肉あん。「本格的な」というよりは「ジャンクな」という形容詞の方がふさわしい豚まんなのだけれど、不思議とくせになる味だ。ほとんど同じと思われる肉あんを使った焼売もまた、ブリッと大粒で大好物。
「おまんじゅう、2個ある?2個たべられる?」
「んー……2個、あっためれば食べられるけどさ、後で昼御飯も食べるから1個にしとこうよ」
朝から豚まん2つを所望する息子にそう答えつつ、今日は何もつけずに豚まんを平らげた。次はウスターソースをつけて食べようかな。
牛しゃぶお替わり自由定食 \1680
牛しゃぶお替わり自由定食(幼児) \580
ソフトクリーム \280
「おひる、おひるごはん、食べよ。ね?」
と声をかけてきた。
ポツポツと「大丈夫ですかー?」と届くメールはどれも涙が出ちゃうような心優しい内容のものばかりで、もう何年も前にメールをくださっていた人が変わらずこのサイトを見ていてくださっていた事がわかったり、「これが初めてのメールですが」と緊張した文面で励ましの言葉をかけてくださったり、どれを見てもとても力づけられた。ン年ぶりくらいに連絡を取った某隊長も親身になって相談に乗ってくれて、「この手の専門知識のある人に!」と、仕事先のボスやだんなの友人の法曹界住人にまで相談を持ちかけたのだけれど、皆さん快く相談に乗ってくれた。ほんとにほんとに、皆さま色々とありがとうございました。とりあえずは、一番の問題だったブツもとりあえず削除してもらえて一安心。
色々なこと考えながら「むーん」とモニターを睨み続けていたので、息子も心配して声をかけてくれたのだろう。今日の天気も知らないほど、家にこもりっきりになったまま、もう午後1時を過ぎようとしていた。
「……んー……どっか行こうか?……サムソン一匹になっちゃったから、新しい金魚見に行く?で、そばのバイキングのお店に行って御飯食べよっか」
それいい!それ行こう!と即答して喜ぶ息子と、籠もっていても鬱々とした気分になるだけだしとお出かけ。目指すは「四季のさんぽ道」という、何度か行ったことのあるお店だったのだけれど、今日は何だか様子が違う。店内にはスーツを着た男性女性で溢れていて、入り口には「○○先生を囲む会」とかいう案内ボードが立っていた。こういうところで貸し切りもないだろう、と思っていたのだけれど、折り悪く貸し切りパーティーのタイミングにぶつかってしまったらしかった。つくづく厄日。
「がーん」
「ががーん」
息子と2人、ドアの前で衝撃を受けつつ、そこに立っていてもしょうがないので他の店はないかと周囲を見渡す。「しゃぶしゃぶ どん亭」という、割と最近にできたしゃぶしゃぶ・すき焼きのお店と目があった。ランチメニューもあるみたいだよ……と、店頭のメニューを眺めたら、息子が何やら喜んでいる。
「おこさましゃぶしゃぶ!」
"しゃぶしゃぶ"なるものが、気になってしょうがないらしい(そういや、ここ何年かしゃぶしゃぶ食べてなかったわ)。
「しゃぶしゃぶ、おこさましゃぶしゃぶ、食べたいなぁ〜」
おこさますきやきもある!と狂喜乱舞している息子と、じゃあ試しに入ってみようかとチェーン店らしきその店に入ってみた。800円前後の「かつ煮定食」とか「牛すき鍋定食」みたいなのもあるし、しゃぶしゃぶ・すき焼きのランチセットもある。で、1680円出せば牛しゃぶと豚しゃぶが食べ放題。野菜と漬物と御飯がついてきて、幼児料金は580円。これにしてみようか、と、数分前には思いも寄らなかった「しゃぶしゃぶ食べ放題」に直面している私たちだった。しゃぶしゃぶってのは、こう、「よーし、しゃぶしゃぶ食べるぞぉ!」と気合いを入れて食べるべきものであって、こんな風にふらっと「んー、じゃあ、しゃぶしゃぶにするかぁ。食べ放題にするかぁ」なんて風に食べるのはよろしくないと思う。よろしくないんだけど、まぁいいか。
どーんと食卓にやってきた牛しゃぶ肉(赤身の肉で、それがまた脂っこくなくて私には嬉しかった)と、白菜やうどんやえのきや人参、豆腐などの野菜の皿。御飯はけっこうな大きなの丼に入ってきて、卓上に置かれたIHコンロがグツグツ鍋の湯を沸騰させていく。胡麻だれは、あたり胡麻入りのすり鉢容器つき。小さなすりこぎでゴーリゴーリ胡麻をすって、そこに別容器入りのたれを混ぜるようになっている。そして、ポン酢と共に食卓には刻み葱ともみじおろし、ラー油なども。甘さ控えめの大人っぽい味の胡麻だれとさっぱり味のポン酢はどちらも食べやすい味だった。
「さて、胡麻すったね?たれ入れたね?じゃあしゃぶしゃぶしよう」
「しゃぶしゃぶ、って、どうするのー?」
「こうやって、肉1枚取ってね、お湯に入れて、しゃぶしゃぶしゃぶって、します。ちゃんと色が変わるまでお湯に入れてね。OK?」
「しゃーぶしゃーぶしゃーぶ」
「そうそう、しゃぶしゃぶって」
「しゃーぶしゃーぶ」
ガスコンロじゃなくIHヒーターだったというのも良かったようで、息子はおおいにしゃぶしゃぶを堪能した。「いっぱい動くんだな。たいへんだな」とか呟きながら、いそいそと肉の皿と鍋と卓上の小皿の間をせかせかと動きまわりながら「しゃーぶしゃーぶ」とやっている。
「うん、ぶた、おいしいね。ぶたさんが、好きだな」
とか言いながら、追加で持ってきてもらった豚肉をせっせと食べている息子。結局、最初にやってきた牛皿1枚、追加の豚皿1枚、更に追加の牛皿1/2枚(半分でいいんですーと言ったら、ちゃんと半分量で持ってきてくれた)を2人で完食。野菜も御飯もしっかり食べた。元を取れたかどうかいまいちわからないけれど、美味しかったので満足。
「……デザートに、ソフトクリームがあるらしいよ。食べる?」
「んー……食べたいけどね、あんまりたくさんは、無理と思う……」
じゃあ半分こしようと注文したら、卓上にやってきた1個の小さなガラスの器。フロアの隅っこにサラダバーのコーナーがあり、ソフトクリームもそこでセルフサービスなのだそうだ。食べ放題。ソフトクリームマシンの脇には、スプレーチョコやコーンフレーク、チョコソースも置いてあった。
「わ!食べるよ。これはね、食べられるよ」
食べられないと言ったのは誰だというほど、息子はソフトクリームを食べまくった。1杯目はスプレーチョコとチョコソースをたっぷりと、2杯目はコーンフレークかけて、チョコソースもたっぷりと。3杯目はスプレーチョコだけを思う存分。私も脇から少しだけもらったけれど、
「あのね、コーンのソフトクリームなんだったらー、コーンはおなかいっぱいで無理かなって、思ったの。ソフトクリームだけならね、食べられるの」
とか言いながら、呆れるほどたっぷりのソフトクリームを食べて、店を後にした。
帰り道、今日の外出の一応の主目的だったホームセンターのペットコーナーに立ち寄り、新しい金魚を2尾購入。以前から、この金魚は美しいなぁと思っていたっ「青文」(青っぽい銀色)と「茶金」(赤っぽい金色)の金魚を1尾ずつ買ってきた。金魚に喰われて荒らされていた水草もこの機会に新しいものを購入。どうしよう、今度の名前は「金閣」「銀閣」とかにしとこうかなぁ……(でもそれじゃ芸がない……)。帰宅して、水温を合わせてからゆっくり水槽に入れてやった2尾の金魚は、しばらく水槽の隅っこで様子を伺っていたようだったけれど、数時間後にはサムソンとそれなりに仲良く泳ぎだした。長生きしろよ金ちゃん銀ちゃん(仮名)。
ひじきの煮物(残りもの)
羽釜御飯
豆腐と油揚げの味噌汁(残り物)
冷茶
「おなかすいたー」
とか言い出す我が息子。たっぷり4/5皿分くらいは食べただろうしゃぶしゃぶ肉と、1掴みほどもあった白菜や豆腐や、3杯分のソフトクリームは一体どこへ消えたのだろう。往復の自転車こぎ(けっこうな高低差あり)ですっかり消化されちゃったのかしら。帰り道、「ちからつきるーちからつきるーでもがんばるー」とか言いながらこいでたし。
夕御飯は、もうひたすらあっさりあっさりしたもので良いやと、残っていたまぐろのサクをざくざく切って、ごくごく普通の刺身として食卓に。一昨日作った味噌汁やひじきの煮物が余っていたので温めて出し、あとは白い御飯と冷たいお茶。私はほんの一口分の御飯と数切れのまぐろの刺身で満足できてしまった。さすがに昼にしゃぶしゃぶをたらふく食べたりすると、夜に「もう肉も魚もいらない……」という気分になる。喉だけは乾くのよね、猛烈に。
「んふー、まぐろ丼♪まぐろ丼♪」
夕食もやっぱり元気だった息子は、そりゃもう見事な食べっぷりで「まぐろ御飯」をおおいに堪能していた模様。ブロックでお得な感じ?と買ってきた塊のまぐろは(三角柱な形で、皮もつきっぱなしだった)、ちょっと筋ばっていて味はともかく舌触りはいまいち。……やっぱりちゃんと、「サク」になってたまぐろを買ってくる方が正解だったみたい。
台湾茶(2001高山茶)
「うん、ぼくね、おなまえ、考えるからねー」
風呂の湯にピタピタとつかりながら息子はしばし考えて、
「んとねー、ちゃいろの金魚さんがね、"いちごちゃん"」
お、可愛い名前だな。
「でね、青っぽい金魚さんがね、"ヒロシ"」
……え?
「……え?……なぜゆえに、ヒロシ?」
「んとね、かっこいいかなー、と思って」
うーん、かっこいいかなぁ。「……いきなり得体のしれない水槽に入れられたとです……」とか呟いちゃいそうで、なんか怖い。ついでに言えば、私の親戚にも「ヒロシくん」がいて、彼を彷彿とさせられてしまうところもある。
しばし息子と協議して、「いちごちゃん」に似合う名前がよろしいんじゃないかということで、青銀色した金魚は「メロンちゃん」になった。両方メスかもしれんしオスかもしれんが、とりあえず「いちごちゃん」と「メロンちゃん」。ますます、古株の「サムソン」の名前が異様に浮き立つ結果になったが、気にしないことにする。そういうわけで、いちごちゃんメロンちゃんこれからよろしくなー。
今朝は早速そのいちごちゃんメロンちゃんが無事に泳いでいる姿を確認して、それから朝御飯。
「ホットドッグ作ろうか?それとも昨日と同じに、豚まんにする?」
「おまんじゅうにするー!」
息子は即答するほどに、圧倒的にホットドッグより「551蓬莱」の豚まんがお好きらしかった。尋ねた以上、彼のリクエストに応えてやるべきだろうということで2個の豚まんをふかし始めたところ、背後から
「今日のおまんじゅうは、おかわりできる?2個、食べられる?」
と声をかけられた。
そういや昨日もそんな事言われたっけ、と思い出し、今日は息子の分を2個ふかしてやることに。中国茶を淹れ、十数分ふかした豚まんをハフハフ言いながら食べた。……食べ飽きぬ味だわぁ今日もしみじみ美味しいわぁと思いながら、もぐもぐ。息子は2個の豚まんを、
「お茶、もっとくださーい」
「お茶、もっと飲みまーす」
とお茶のお代わりをせかしながらせっせと食べ続け、しっかり完食した。
……こりゃ、倍量くらいの豚まんをだんなに買ってきてもらった方が良かったかも。
ホットドッグ・オレンジジュース
「お買い物行きたいのですー、もしも行く予定があったら、ぜひぜひ連れて行ってくださーい」
とお願いしていたのを、ちゃんと覚えていてくださったのだった。私のサイトが急に開店休業状態になっちゃったもんだから、昨日心配して電話をかけてきてくれ、「明日コストコ行きますけど、いかが?」と誘ってくれたのだ。えへへー、どうもありがとう。
車の中には、KさんとKさんの2人のお子様たち、私と、うちの息子。高校生のお兄ちゃんと小学生のおねぇちゃんに挟まれて車内に収まった息子は、
「あのねあのね、ポケモンがね、ムシキングがね……」
とやたらと嬉しそうにあれこれ話しかけていて、終始ごきげんだった。
週末のCOSTCOはすっごい混雑。駐車場もすごければ、食料品コーナーの随所で展開されている試食コーナーにも大変な人だかり。試食の肉は焼くそばから消えていくし、チョコレートの試食コーナーなんかは、全ての種類を食べ尽くすまで微動だにしようとしないお子様たちで溢れている。肉だソーセージだフルーツだキムチだラーメンだピザだお菓子だと、試食の内容はかなり充実していて、やろうと思えば「フルコース」を楽しめてしまいそう(お米の試食で、おにぎりまで配ってたのよ)。「すっごい人ですねぇ〜」と苦笑いしながら、私も一緒になって「肉ダーッ!」とか「パイナップルダーッ!」とあちこちの試食コーナーに突撃してみたりして。
私のCOSTCOでの目当ては、なんといっても塊肉。とにかく「ボリュームがたっぷり」がウリの店なので、切り身魚も薄切り肉も、何もかもが普通のスーパーで見かける発泡スチロール容器の倍以上の大きさの容器に納められている。スペアリブも1本ずつバラされているやつじゃなくて塊のものが売られているし、羊肉やターキーもいつでもたっぷり売られている。鶏むね肉の2kgパックなどはかなりお安いけれど、それ以外の肉はそれほど「安いっ!」というほどのものはなかったりして、それでもブロックのスペアリブが買える魅力は捨てがたい。
「うん、ラムのブロック買ってみよう……カレーにするかなぁ……ローストビーフみたいに焼いてみようかなぁ……」
とか、
「ここに来たからにはリブは必須よね、2ブロックくらい買っちゃおうかしら」
とか、
「ムール貝は安いなぁ……どっさり入って500円かぁ……」
とか、あれこれちょこちょこ買ってきた。冷凍の海老なんかはかなり安いんだけど、魚介に目もくれず肉一辺倒。肉をがっちょり買ってきた。
COSTCOのレジの向こうには、小さなフードコートがある。全体的にアメリカ〜ンなこのお店、フードコートもばっちりとアメリカンな風に、ソーダ類は飲み放題。ホットドッグはアルミホイルに大きなドッグパンに長〜いソーセージが挟まれたものだけが包まれていて、脇のカウンターで刻み玉ねぎや刻みピクルス、ザワークラウト、ケチャップ、マスタードを自分で好きなだけぶっかけるようになっている。これまたアメリカ〜ンな感じに、玉ねぎなどは微細な量の調節は全くできず、ごっそりボタボタと専用のディスペンサーから大量に落ちてくるので外見はいつもちょっと大変な事になる。フードコートはごったがえしていてとても空席を待てる感じでもなかったので、買い込んだジュース類を皆で抱えていそいそと車に戻った。
紙でくるまれて保温されているホットドッグなので、パンはちょっと水気を含んでクタクタ気味。それでも刻み野菜をたっぷり添えたホットドッグはなかなかの味で、今日も美味しくいただいた。COSTCOに来ると、これがやっぱり恋しくなっちゃうのね。COSTCOは相変わらず気にくわないところもたっぷりあるのだけれど(出口でいちいち買ったものをレシートチェックされるのが何より腹立たしい……)、こういうものはこのように安く、ここに来れば買えるのだなというのが理解できてくると、「あー!この料理作りたいからCOSTCO行ってアレ買いたい!」みたいな欲望が出てくる。そのたびに会員のKさんにはほんっとにお世話になっていて……ありがとうございます。ぺこぺこぺこ。
帰りも送っていただいて、お兄ちゃんには車から玄関先まであれこれ買ったものをうんしょうんしょと運んでもらってしまった。このお兄ちゃんは本当に良い子で、お母さんと出かける事を苦とせず妹さんの面倒もしっかり見ている素晴らしいお兄ちゃん。うちの息子の扱いも手慣れたもので、たどたどしく話しかけてくる息子を色々相手してくれた。私は常々、
「今はね、"おかーさん好き好きー"とか言ってるけどね、あとせいぜい7年もしたら"おかんウゼェ"になるのよ絶対なるのよ、一緒に買い物どころかカラオケにもダーツにもビリヤードにも行ってくれなくなっちゃうんだわしくしくしく」
と思っているのだけれど(私自身、一時期親と一緒に行動するのがすごく嫌だった時期があるし、だんなもそうだったと聞いているし)、このお兄ちゃんを見ていると、「お、案外、母と息子というのも上手くやっていけるものなのかな」という思いを抱けてくる。
会ったのはこれが数度目ということもあって、今日は面と向かって、
「"おかんウゼェ"とかって思わない?こうやって家族でお買い物〜とかって、とにかく嫌だったりしない?」
と聞いてみたら、
「ん〜、家族で出かけるのは、別に、平気。……いや、でも、"出かける事"自体がめんどくさかったりはする、かな……」
ははは、と笑ってそう言った。私の事を「せりあさん」って呼んでくる。当然Kさん自身が書いてる絵日記も息子さん本人の認識するところであって、まぁとにかく「色々いいなぁ、いい関係だなぁ」と思われるのだった。息子をマザコンにする気は毛頭ないけど(とっとと成人してとっとと家を出てもらって、私はだんなとラブラブ中年ライフをエンジョイするのだ)、険悪な関係になりたいと思うはずもなく、うまいこと家族をやっていけたらいいなぁと思う。
そんな事思いながら、大荷物抱えて帰宅。帰り道に、Kさんおすすめの幕張のパン屋さんにも寄り、明日の朝ごパンを買ってきた。
だんなが買ってきてくれた、海老とブロッコリーのサラダ・ローストビーフのサラダ
ガーリックトースト
ムール貝のスープ
ビール(San Miguel)
「これ!これでいいや!……見ていると食べたくなっちゃうのよね」
とCOSTCOでロティサリーチキンバジル味(約1000円)を買ってきた。パンも買ったし、これをトーストして鶏をもりもり食べればいいや、と。
んが、7時に帰ってきただんな。今日は大吹雪でスキーどころじゃなく、午前中で切り上げてお風呂に入ったりしていたのだそうだ。私は私で今日の午後は、一昨日の晩から全然仕事にならなかった仕事に戻らなきゃと必死にがんばっていたから(2月1日に新レイアウトのサイトを公開しましょうねってがんばってるのに、この月末のこのタイミングに諸々のトラブルがあったんだよ……もーもーもー)、あまり料理をする気にもなれず、パパッとスープだけを準備。サラダをだんなに買ってきてもらって、簡単な夕御飯にしてしまった。
買ってきたパンはおろしにんにくを薄く塗りつけ、バターを塗ってガーリックトーストに。買ってきたばかりのムール貝をスープにしましょう、と、インスタントの魚介スープ(マギー製)を湯に溶いて、玉ねぎやにんじん加えて臭みを取り除くべくことこと煮込み、更にレモングラスと生姜とナムプラーを加えてほんのりエスニック味に。スープがおおむねできあがってから、殻つきのムール貝をざらざらっと加えて殻が開くまで軽く火を通した。ロティサリーチキンはレンジとオーブンで軽く温めて。
ロティサリーチキン、見かけるとつい「あ、オイシソー……」と思ってしまうのだけれど(空腹時に見てしまうとなおヤバイ)、食べてみると見たときの印象ほどは実際美味しくないというのがいつものことで、今回も、「……あれ?もっと美味しいと思ったんだけどなぁ」という味だった。胸肉のパサパサともも肉の脂っこさはこれに限らずいつでもそうなのだけれど、噛むと口の中にモヤンと強いブロイラー臭が漂う感じ。国産のブロイラーとは違う、アメリカのスーパー「WAL☆MART」で何度も買ったブロイラーの匂いにそっくり。何というか……薬臭いというか、餌臭いというか、謎な匂い。全体がかなり脂っこい事もあって、いまいちな鶏だった。1羽の鶏なので当然全部は食べきれず、明日にはスープか何かに加工してうまいこと食べようかなと。
だんなはローストビーフのサラダと海老とブロッコリーのサラダを買ってきてくれた。お互いの昨日今日を報告しながら、鶏肉バリバリ食べてビールを1瓶。
「きんぎょ、かったんだよ。いちごちゃんとメロンちゃんだよ」
「そうそう、んでね、っていうかその前にね、アドンがお亡くなりになっちゃって」
「あとねあとね、しゃぶしゃぶたべたんだよ、しゃーぶしゃーぶってするんだよ」
「あー、そうそう、あのバイキング屋に行こうって出かけたら貸し切りでさー……」
息子と争うようにだんなに色々御報告。チキンは脂っこかったけど、家族3人で食卓囲めて何よりだった。
コーンパン
チョコパン(半分)
ムール貝のスープ(昨夜の残り)
カフェオレ
「フゴー、ズゴゴー」(←もう、吐く息吸う息両方で音してるし)
「だんな、だんな……うるさい……」
布団ツンツン引っ張ってみてもダメ。
「フゴゴー、ズゴゴゴー」
「だんなぁ……うるさいってば……」
肩ツンツンつついてもダメ。
「……だんながいない方が安眠できるってのは、どうよ……」
ブツブツ言いながら子供部屋に移動して一人で寝た。で、朝起きてきただんなに猛烈な勢いで謝られた。
朝御飯は、昨日Kさんに連れてってもらったパン屋さんのパン。
「このへんねぇ、なんか世界が違うのよ。外国よ。異世界よ」
と連れて行ってもらった幕張の海側エリアの一角は、確かに異世界な光景だった。左右に5階建てくらいの建物が並び、1階は商業施設、その上はいかにも高級そうな集合住宅。パッと見の印象は均一なのによく見ると建物ごとの差異がしっかりとつけられていて、それがまた異国というか未来都市というかな雰囲気。とても千葉とは思えない小洒落た店が並んでいて、
「ここね、割と有名なフランス料理屋さんだよ」
「ほえー……」
「こっちはね、これも人気のあるイタ飯屋さん」
「ほえー……」
「こっちは、モロッコ料理屋さん!」
「ほー……もろっこ……」
まぁとにかく何だかすごかった。電線が全部地中に埋もれてて生ゴミは全部ディスポーザーで……という、そんな環境にも憧れるけど、私は中央線沿線みたいな昔ながらの商店街がある町の方が好きだなぁ。美味しい定食屋さんとかコロッケの美味しい肉屋さんがあるような町。
連れてってもらったお店の名前は「LAZY AFTERNOON」。牛乳や卵など、厳選された材料が使われているんだよと聞いていたけれど、間口の小さなその店に入ってみると、目の前に「カルピス特撰バター使用」と書かれた食パンがババーンと。フランスパンなどのプレーンなパンも何種類か、そしてチョコパンあんパンなどの甘味パンと、コーンパンチーズハムパンなどの惣菜パンも種類豊富に揃っている。残念だったのはクリームパンがなかったことだけれど(初めてのパン屋さんではクリームパンを買いたくなる私……)、でも
「わー、これ、おいしそ」
「こっちのプリンパン……?も、おいしそ」
あれこれ買ってきた。"カルピス特撰バター使用"の食パンも1/2斤買ってきた。昨夜のスープが余っていたのでそれを温め、あったかいコーヒーと共にパンをテーブルに。
私はコーンパン、だんなにはカレー風味のチーズとソーセージトッピングの惣菜パン、息子にはプリンパン。それと、ごろっと大きなチョコデニッシュを1個買ってきた。これは1人1個じゃ多いなということで、チョコデニッシュは両断してだんなと半分こ。
お洒落〜な外見のお店だったけれど、パンは意外に素朴な風で、どれも「ちゃんと作りました〜」という匂いが漂う、誠実さ漂うものだった。コーンどっさり乗ったパンは温めるとサクサクと香ばしく、気泡多めのチョコデニッシュは板チョコが中央に収まる他に表面にしっかりとチョコのコーティングがされている。こちらはこちらでしっかり甘く、食べ応えがあった。明日か明後日に食べるだろう食パンの味も、楽しみ。
ムール貝のスープ(まだなくならない)
アイスティー
割とボリュームたっぷりの朝御飯だったので昼にいまいちお腹が空かず、午後3時頃に「……めちゃめちゃお腹空いたんですけどー……」と思いながら、夜まで結局耐えてしまった。
だんな不在の夕御飯、今日はまぐろのユッケ風。先日買って残っていた塊のマグロ、スライスして食べたけどどうにもスジっぽくて歯触りイマイチだったので、細かく細かくダカダカ叩いちゃう。胡麻油混ぜて、刻み葱混ぜて、あとは醤油と塩と酒と砂糖と豆板醤(息子用には少し私にはちょい多く)、すり胡麻などを適当にドカドカ入れてそれっぽい味に揉み混ぜる。あとはそれを御飯の上に乗せ、卵の黄身をぽとんと落としてできあがり。適当に混ぜつつわしわしといただく。
大量のムール貝を使って作ったスープはなかなか無くならず、朝食に続いて夕食もそのスープを温めた。
「あのね……ぼくね、この貝はちょっと苦手だな……」
息子はムール貝はお嫌いらしい。
「あのね、この、口のところが、キモチワルイ……」
だそうで。
貝?貝の口ってどこよ……?と息子の説明を聞いてみれば、端っこのピラピラとした黒ずんだ部分が「口」なのだそうだ。言われてみれば確かに「口」っぽくもあって、なるほどなぁ、と。これはね、多分口じゃあなくてね、んでもって、ムール貝は君の好きな「しじみ」とかの仲間だよ、と言ってみるのだけれど、やっぱりムール貝のムチッとした食感を息子は好きになれないらしかった。まぁ、私も貝類は大人になるまで苦手だったしね。