食欲魔人日記 10年10月 第1週
10月1日 金曜日
今日は「終戦記念日」だからケーキだそうです。
「アンデルセン」のチェダーチーズ
アイスカフェオレ
葡萄

「アンデルセン」の「チェダーチーズ」は、時々買うお気に入りの品。フランスパン生地の中にチェダーチーズとプロセスチーズが入っていて、温めるとそれが適度に溶けてとても良い感じになる。その小ぶりサイズ、ちょうど手のひらに乗るバターロールの1.5倍くらいのサイズのが売られていたので、買ってきてみた。
 
1人1個ねーと温めて、今日は卵料理とかは要らないかなと簡単な朝御飯。

茹で鶏乗せサラダ
秋刀魚のコンフィと茄子のパスタ
青菜とブロッコリーと油揚げ入り鶏スープ
ビール(サッポロ黒ラベル)
 
「不二家」のモンブラン
カフェオレ

夕御飯、手元にあるのは鶏もも肉が2枚。今週はすごく優秀な感じに届いた野菜を使い切りつつあって、冷蔵庫に残るのは少量のブロッコリー、小松菜、大根、茄子も1個だけ……と、そんな感じ。
 
そういえば秋刀魚のコンフィもあったなー……と、作れそうな料理を検索していて、「秋刀魚のコンフィと茄子のパスタ」に「これだ!」と思った。
 
本当はちょうど新米が届いたところだったし、炊きたてご飯と味噌汁と、という気分でいたのだけれど、秋刀魚のコンフィのパスタ食べたいなぁ……と、急遽そんなメニューで。
 
オリーブ油でにんにくと唐辛子炒めて、そこに角切り茄子とざく切り長ねぎ投入。ざざっと炒めたら、ほぐして骨取った秋刀魚を加えてソテーして、パスタの茹で汁加えて軽く煮詰める。で、茹でたパスタと絡めてできあがり。食べ際に刻み万能葱をぶわーっと盛る。
 
鶏は茹でて、茹で汁は残り野菜あれこれ入れてスープにして、肉は常温に冷ましてからちぎったレタスと共に盛りつけてサラダに。3人分のパスタだしこれで作ろう、と中華鍋と格闘しているところでだんなも帰ってきた。手には「不二家」のケーキ箱。
 
「ケーキ!?モンブラン!?」
と、ここ数日「モンブラン食べたいなーモンブランだなー」と呪文を唱えていた私の望み通り、中にはモンブラン、それにチーズケーキ。
 
「ほら、今日、終戦記念日だから」
だそうで、そう、「今日の試合に負けたら、その時点で中日のセ・リーグ優勝が確定」という今日の試合で、今日の阪神は良いとこなしの5点差の負け試合中だったりするのだった。ああ、長かった今年の夏もとうとうおしまいという感じなのかしらねぇ、と、秋っぽいパスタの夕御飯。
 
魚は、特に青魚は、火を通してご飯やパスタなどの炭水化物と合わせると、やたらと「魚臭さ」が強調されちゃうんだなぁと、今更ながらに気が付いた。秋刀魚好きの私はともかく、いまいち得意でない息子にはちょっと有り難くないパスタだったかも。普通に秋刀魚買ってきて、炊きたてご飯に大根の味噌汁、焼き秋刀魚、なんて組み合わせの方が今日はよろしかったかもしれなかった。
 
で、食後にありがたく、終戦記念日モンブランをいただく。
和栗を使った、1個700円くらいしてしまうモンブランも大好きだけれど、さつまいもの味がする不二家のモンブランも「思い出の味」という感じでかなり好き。下にしっかりスポンジ部分があったりするのも「そうそうこれこれ」という感じ。

10月2日 土曜日
しんまーい!
コロッケサンド

カフェオレ

朝御飯について何も思いを馳せてなかったので、何か買ってきてください……と、昨日、帰宅途中のだんなにお願いしたら、
「パン屋、これっていうのが残ってなくてさー」
と、ロールパン3個とメンチカツ2個、コロッケ1個を買ってきてくれた。メンチカツサンドとコロッケサンドセットでーす、だそうだ。
 
コロッケ類を温めて、ロールパンは切り込み入れて、適当に挟んでソースかけてかぶりつく。カツのサイズに比してパンが小ぶりだったので、コロッケは半分はそのまま食べて、半分はサンドにして、といった具合で。食後に梨。
 
今年は桃も当たりが多かったけれど、梨も甘いのが多くてほんと嬉しい。

「吉野家」の牛丼(並)
麦茶

朝食後、だんなはお出かけ。息子は何だか調子が悪そう。
「なんか……熱っぽい?変な感じ……」
と言い出して、布団に戻ってしまった。本格的に寝始めてしまい、熱も出てきてしまった様子。
 
昼御飯、適当なもの買って帰るよと言っていただんなが牛丼を買ってきてくれたのだけれど、息子は起きずにこんこんと眠り続け、しばらくして起きた時も
「牛丼……?うーん、今は食べられないや……」
とのこと。たらこスパゲティ?カツ丼?カレー?うーん、全部無理……夕飯に冷たいうどんだったら、なんとか……大丈夫かも……と、そんな感じ。
 
「体の不調は寝れば治る」という、少年漫画の登場人物みたいな息子だけれど、食欲が無いとなったら話は別で、途端に心配になる私。
 
ともあれ、息子を起こさないようにだんなと2人、ひっそりと昼御飯。
「これ、クーポン使ってもらってきたー」
と、温泉卵やコールスロー、味噌汁なんかも並べられて、並サイズ牛丼を美味しくいただいた。
 
吉野家のコールスローは、フレンチドレッシング味。私は、コールスローと言うとちょっと甘めの、セロリの香りがするアメリカ〜ンな感じ(正確にはアメリカ南部な感じ)の方がしっくり来る、もとい、しっくり来るようになってしまった。
 
「昔はさ、ケンタのセットのコールスローが隙じゃなくて"コーンサラダに替えてください"が基本だったんだけどさ」
「うん」
「今はむしろ"コールスローにしてください"って感じになったよ。ケンタのコールスロー、美味しいよね」
「コーンサラダさぁ、"缶詰空けただけ"みたいな感じだよね」
「それがいいんだよ!コーンサラダはそれで良いんだよ!」
「……そうなの?」
なんだか話が「ケンタのコーンサラダ擁護」になってしまっていたけれど、ケンタのコールスローが好きだわ、と、そんな話。

スティックきゅうり
冷や奴
茹で鶏乗せサラダ
まぐろぶつ・たこぶつ
鶏の唐揚げ
青菜とブロッコリーと油揚げ入り鶏スープ
羽釜御飯(新米!)
ビール(アサヒ 世界ビール紀行 ドイツ・メルツェンタイプ)

午前中のお出かけついでに、だんなが錦糸町駅前の「魚寅」で"まぐろぶつ"と"たこぶつ"を買ってきてくれた。
夕飯はそれをつまむ感じで良いかしらねぇ……と、駅前スーパーにお買い物に。
 
息子具合悪いし、適当にビール飲みながらつまめるようなおかずで良いんじゃない?と売り場を見て歩いたら、肉屋さんの特売唐揚げと目があった。どっさり入って300円ほど。
 
「唐揚げいいな!」
「唐揚げだな!」
と、買ってきた。あとは「切るだけー」のきゅうりとか、「盛りつけるだけー」の豆腐とか、とにかく手間がかからない感じで。
 
ビールは、初めて見かけたアサヒの「世界ビール紀行 ドイツ メルツェンタイプ」というものを、試しに。甘さとこくがある、かなり好みな味のビールだった。お刺身や唐揚げと合わせるのはなんだか申し訳ない感じ(粒マスタードを添えたソーセージやらジャーマンポテトやらの方にいかにも似合いそうだった)だったけれども。
 
夕飯の時間になってもやっぱり息子は眠り続けていて、期せずしてだんなと2人の夕御飯。
「唐揚げにマヨネーズって美味しいよね」
「うわ、この人、新米のご飯に唐揚げ乗せてマヨつけたよ」
「……おゆきさんだってやってるじゃん!」
「私は新米に唐揚げ乗せるような無粋な真似はしーまーせーんー」
「俺は唐揚げを、そのきゅうりの皿のマヨにベチャッてつけるのはいかんと思ったから、一時避難的にご飯の上に置いただけで」
「あー、私、普通にベチャッてやってたわ、きゅうり皿に」
おゆきさんたらお行儀わるーい、だんなったら無粋ー、と、きゃいきゃい話しながら食べた夕飯は楽しくて美味しかった。
 
今日のご飯は新米!
手元のお米がなくなっちゃったので馴染みの花咲農園にあきたこまちを注文したら、タイミングよくちょうど「新米発送開始初日」のタイミングだった。
 
米の袋には綺麗な稲穂も数本ついてきて、写真はその稲穂と共に。
水分多めの収穫したてのお米はふっくらピカッと炊けて、ほの甘く、たまらなく美味しい。ここしばらく、いただきものの他県産のコシヒカリを食べていて、それも美味しかったのだけれど、食べ馴染んだ味は秋田のあきたこまちなんだなぁ。
おかわりしたくなるところを、ぐっと我慢。

10月3日 日曜日
できたてチャーハン。
ホットサンド(パムたまちー)
葡萄
アイスカフェオレ

じわじわと涼しくなってきた今日この頃。
昨日、「明日の朝御飯どうしよう」と買い物していたところ、だんなが輝かしい笑顔で「ホットサンド〜♪」と、サンドイッチ用のパンを手にしていた。昨日一日風邪で倒れていた息子が食べられるかどうか微妙なところだったけれど、1日2日遅らせてもまぁ大丈夫だろうしねと、12枚切りの食パンを買ってきた。
 
で、その息子はというと、18時間ほどぶっ続けで食事も摂らずに寝続けた挙げ句、
「はーらへったーーーーー!」
と、今朝、見事復活。
「なんでもいい。おなか空いた。あ、ホットサンドなら3個はいける」
とか不穏な事を言っている。
 
めでたく息子も食べられそうだということで用意したホットサンドの具は、「ランチョンミート炒めとスクランブルエッグ&チーズ」という組み合わせ。角切りにしたランチョンミートがごろごろ入って、「ハムたまちー」(ハム+マヨ卵+チーズ)より食べ応えがある。その肉の塩気もちょうど良かったりして、なかなか美味しいホットサンドになった。
 
「今日のコレ、なんだろね。"ミートたまちー"?」
「"スパムたまちー"?」
「今日の、スパムじゃなくてチューリップの缶だよ」
「いいよチューリップでも。"ハムたまちー"ならぬ"パムたまちー"でどうだろう」
「ああそれは可愛らしくて良い感じかも」
と、これに名前つけながらもぐもぐ。
 
話は戻るけど、昨夜、私は子供部屋の息子のベッドで寝ていた。
居間に近いという理由で、私とだんなの寝室(の、だんな側ベッド)で息子が寝てしまったので、じゃあ私が子供部屋に行くよと、だんなが私のベッド、私が息子のベッドを使うことにしたのだった。
 
ここで気になるのが猫の動向。りゃんりゃんはいつも私の近くで寝ていて、最近はベッドの端に近い隅の方(私が左足を動かすと当たる位置)にいることが多かった。かすみさんも、私の足元あたりにいたりいなかったり。りゃんりゃんは"ここ"が好きなのかしら、それとも"私のそば"にいたいのかしらと興味津々だったのだけれど、昨夜りゃんりゃんがいたのは、息子のベッドの上、私の足の横。
 
夜目が覚めても朝目が覚めても、りゃんりゃんは私の左足の横でちんまり丸まっていて、なんだかとても嬉しかった。かすみさんは……来なかったけども。
 
そっかー、りゃんりゃんはやっぱり私が大好きなんだなー、と、私はご機嫌な一日。でもトイレにまで付いてきていただかなくても良いのです。

だんな特製チャーシュー炒飯
だんな特製簡単中華スープ
麦茶

「一週間に最低一度は料理しないと勘が鈍るから」
だから日曜の昼御飯は俺が作るよー炒飯作るよーと、お肉屋さんで買ってきたチャーシューを使って、お昼御飯はだんな特製チャーシュー炒飯。卵たっぷり葱たっぷり。
 
炒めている間に、柔らかだったらしいチャーシューが粉々になってしまったらしいのだけれど、ゆえにどこを食べても肉の旨味たっぷりでとても良い感じ。卵も葱もご飯もパラッと、今日も美味しい炒飯だった。
 
「炒飯山盛り!あと、昨日の牛丼も、食べる。食べたい。食べられなかったし」
と、冷蔵庫に入れておいた、昨日のお昼の吉野家の牛丼まで食卓に出して、だんなと息子は2人して牛丼まで食べていた。ああ、息子ったら食欲爆発。

まぐろぶつ・たこぶつ
今シーズン初・豚味噌鍋
 (豚肉・白菜・長ねぎ・うどん)
ビール(ヱビス ザ・ホップ)
日本酒(滋賀 北島酒造 しぼったそのまま一番酒)

昨日、お肉屋で切り落としの豚バラ肉が安かったものだから、
「……豚味噌鍋にちょうど良さそうなお肉だよね」
「やっちゃおうか……味噌、昨シーズンのが冷蔵庫に残ってるし」
「とりあえず白菜の値段見てからじゃない?」
と、だんなとごにょごにょ相談しながら、結局材料を揃えて買ってきてしまった。
 
いつもは今年の酒の、大吟醸の酒粕(などが出回りはじめてから、それを買って味噌を練って、その味噌で……という流れになるから、どう頑張っても10月下旬か11月上旬にならないと口にできない「豚味噌鍋」だけれど、今年はまだ練り味噌自体が残っているということで(で、舐めてみたけど悪くなっている気配もなく)フライング気味に、この時期に豚味噌鍋。
 
今日は、マグロやタコの残りもあるし、「がっつり豚味噌鍋」じゃなくて「さらっと豚味噌鍋」にしておこうね、なんて言っていたのだけれど、結局白菜を1/3玉以上は食べる勢いで平らげてしまったし、肉もしっかり食べてしまった。食事前にお風呂も済ませたから、最初の一杯はビールね、でもせっかく豚味噌鍋だから日本酒も飲もうねと、日本酒も4合瓶空にしてしまって、「よく食べました、よく呑みました」の夕御飯に。
 
空けたお酒は、滋賀県の北島酒造生貯 しぼったそのまま一番酒というもの。いただきもののこのお酒、アルコール度数が高めでとろ〜んとした口当たり。甘めでどっしりと重さを感じる後味で、その強い存在感は豚味噌鍋に負けていなかった。あ、このお酒はこの鍋に合うね、良かったね、と、くいくいお猪口を空にしてしまって、ものの1時間ほどで空っぽに。
 
ああ、寒くなってくると日本酒が美味しくて幸せ。煮物や鍋といった献立も日本酒に似合うものがぐっと増えてきて(夏に食べたくなるおかずはやっぱりビール!という感じなのよねぇ……)、酒店を覗くのも楽しくなってくる。
 
最近はデパ地下の酒売り場も侮れない品揃えだけれど、さりげなくすごいのが東京駅Granstaのはせがわ酒店。小さな店なのに「うわ、こんな良い酒が!」みたいなのが置かれていて、試飲販売されているものも魅力的なものが多い。
 
蔵王にスキーに行くとよく見かけるタケダワイナリーの、美味しかったシードルも扱いがあるし、何よりここには数種類の「醸し人九平次」が常備されていて、「ああ九平次、今日も美味しそうなのがいろいろある……♪」と、くへいじくへいじ言いながら、つい覗きに行っちゃうのだった。
 
で、先日もうっかり1本そのお店で買ってきてしまったのだけれど、その酒は「鶴乃江酒造 会津中将純米吟醸もやしもんラベル」だったりして。かもすぞー。