食欲魔人日記 10年12月 第3週
12月13日 月曜日
栗のスープ。甘栗せっせと剥きました(そして3時間後にインフルエンザ発症……)
スティックパン
ミルクティー

調子悪いから寝る……と、昨夜早々にベッドに赴いただんな、朝になってみると38℃超えの見事な発熱。なんかこれはヤバい気がする……と、ろくに起きることもできない状況。
 
私もなんだか体の表面に薄い紙が1枚へばりついているような、味覚や触覚、その他諸々の感覚が脳とちゃんと繋がっていない感じ。体調が悪化する一歩手前という感覚で、
「これはもしかしてもしかすると……」
と思いながら、でもまだ熱が出ているわけではないので私と息子はとりあえず普通に朝御飯食べて、息子は普通に学校に行った。
 
朝御飯は、3本ほど残っていたスティックパンを2人で半分こ。ほのかに甘さのあるパンはトーストしたらますます甘さが増して、なんだかお菓子のよう。
 
で、お医者が診療を始める時間を見計らって早々に診てもらってきただんな、病院から電話で
「新型インフルエンザでした……」
と衝撃の報告。ああ、想定していた最悪の展開になってしまった……と思いつつ、もう無駄かとも思いつつ、私と息子への二次感染は避けたいところ。「だんな隔離作戦」と、子供部屋の息子の寝具とだんなの寝具を取り替えて、シーツ類も洗えるものは洗って取り替えて、加湿器用意して、「あと換気もしておこう!」と家中の窓開けたところでだんなが帰ってきた。
 
私も明らかに体調が不穏な感じだから、対策するだけ無駄かもなぁ……と思いつつ。

うどん(ひやひや)
アイスプーアル茶

病院で抗インフルエンザ薬(タミフルとかではなく、今年10月に販売開始した新しいものなのだとか)を投与されてきただんな、さすがにまだ熱が下がるということもなく、でもお腹は空いてきたらしい。
 
「冷たいうどんなら食べられそう……」
というので、お昼にうどんを茹でて食べた。こういうとき、「かければ良いだけ」のかけだしがあるのは本当にらくちん……と思いつつ、冷蔵タイプの生麺茹でてだしかけて刻んだ万能葱散らす。

塩豚と根菜のスキレット焼き
栗のスープ
羽釜御飯
麦茶

夕方になって、だんなは多少具合がよくなってきた様子。
「なんか全然楽になってきた!食欲も普通にあるし!」
ということで、当初予定していた肉料理を決行してしまうことにした。
 
ブロックの豚ロース肉を、長時間保存できるようにと塩多めにすり込んで肉庫の奥の方に入れてあったので、それを取り出してスキレット焼きに。周囲にじゃがいもや紫いも、玉ねぎなどを散らして蓋したスキレットで30分くらいかけて弱火でじっくり火を通した。
 
週末に甘栗を見つけて買ってきたところだったので、料理教室で習ってきたばかりだった「栗のスープ」も作成。ペティナイフ使って甘栗の殻に傷をつけつつパカパカと大量に剥いていき、火を通した後にブレンダーにかけて牛乳入れて……と、丁寧に作ってみた。仕上げに刻んだ栗の実を少し散らして、トリュフ塩も風味づけにかけてみる。
 
どの料理もなかなか上手に出来た……はずなのだけど、息子も今ひとつ食欲がなく、だんなの方もさすがにいつもの食欲の1/3ほど(←それでも、一日遅れで翌日同じ体調を体験した私からは、「よくあんな体調で肉とか食べてたなぁ」という感じなのだけど)。私の方も、「なんだか体がざわざわして落ち着かないから栗でも剥こう、料理しよう」と動いていた感じがあったので、本来の美味しさの半分くらいしかわからなかったかも。
 
それでも、甘栗の甘さや香ばしさがちゃんと感じられるスープは、手持ちの格安価格だった国産メーカーのブレンダー(昔バーミックス使っていたけど壊れちゃったんで……)でも綺麗に滑らかなペースト状になってくれ、たいそう美味しく感じられた。
 
……で、食後にさてお風呂となった頃からいよいよ私にも危険な寒気が。
入浴中は追い炊きしまくっていたのに鳥肌が立ちまくり、これはいかんと早々に布団に入るも、ほどなく歯の根が合わないほどに寒さで体が震え始めた。やばい、きた、これは高熱の前兆だわ……と、フリース重ね着して布団ひっかぶって、寒い寒いと震えているうちに、隣に寝ている息子まで寒い寒いと同じように言い出すことに。
 
あーあああー家族全員インフルエンザだ確定だーと目の前真っ暗になりながら、息子の布団をしっかりかけてやって、結局私は朝まで寝苦しくて熟睡できなかった。うとうとと数時間おきに目を覚まして時計を確認して「あー具合悪いーあー頭痛いー」と唸っていた月曜の夜。

12月14日 火曜日
体調最悪な時にはこれだ!の桃缶
ドリンクヨーグルト
フルーツゼリー

さて、どのくらいの熱なのかなーと、「もうこんな高熱滅多にないから楽しんでしまえ」くらいの勢いで朝一に体温計を使ってみると39.3℃。見事なまでに39℃超え。ああもうほぼ確実にインフルエンザだわーと、息子の熱も計ってみると、こちらも38.9℃と似たり寄ったり。
頭は重いし、ろくな思考もできないし、体もフラフラ。私は割と高熱が出やすい体質で、38℃くらいの熱だったら案外普通に動けたりするのだけれど、さすがに39℃を越えると「うわー、私、なんか体調悪いわーすごく悪いわー」という感じだ。
 
とりあえず、父ちゃんが罹ったお医者と同じところに行って薬貰ってこよう、と時間を見計らって2人でお医者に行ってきた。
「……はい、結果すぐ出ましたね、お父さんと同じA型インフルエンザですね〜」
咳がよく出るのが特徴の、新型ということでまず間違いないかと思いますよ〜と、あっさり判決が下った。
 
だんなと同じく、今週金曜までは出勤登校は禁止。だんなと同じ新薬「イナビル」(こういうの)をもらい、
「これは毎日飲む必要はなくて、今日この1回で投薬終わりですからね」
と、病院にいるうちに、小さな容器に入った粉薬をスーハーしてきた。あとは咳止めなどの薬をあれこれ処方され、薬どっさり抱えて病院を出た。
 
帰宅してから昼御飯代わりにと口にしたのは、ドリンクヨーグルトとフルーツゼリー。「甘くて酸っぱくてプルプルしている」ものしか口にしたくない感じで、処方された粉薬をようよう飲んで、あとは息子と2人してベッドに沈没。
 
「俺、今日はかなり具合良い感じだよ?熱も下がったし」
と、昨日とは逆な感じで、だんながせっせと看病してくれた。2人分の氷枕用意してくれて、洗濯も2回、加湿器はじゃあ重病患者のいる部屋に移しましょうね……と、あれこれあれこれ。

葱と豚薄切り肉と煮た柔らかいおうどん
白桃の缶詰
アイスプーアル茶

でも、よく考えてみれば「いずれインフルエンザに罹る必要があるのだったら、今回のこれはベストタイミングだったのかも」と、このタイミングで罹ってしまって良かったなぁ……という思いが。先週中もあれこれ予定が入っていたし、今週末からは年明けまで予定が目白押し。このタイミングでなければ、楽しみな予定のどれかに穴を開けていたのは確実だったので、「これもかみさまのおみちびきー」と思うことにして、熱が下がるまでの1日をがんばって乗り切ることにする(イナビル投与後16〜24時間で高熱はひくそう)。
 
夕飯は、「うどんなら食べられそう」という息子の意見もあって、だんながあったかいうどんを用意してくれた。柔らかめに煮たうどんに薄切り豚肉とたっぷりの長葱入れて柔らかく煮たもの。食後には「病気となったらやっぱりこれでしょう!」ということで桃のシロップ煮。しかも国産桃、しかも白桃。
 
たいていの病気や怪我では食欲を失わない自信がある私だけど、さすがに今日ばかりは何を食べれば良いのか、どのくらい自分が食べられるのかもわからない状態。しかも味覚もなんとなく変で味がよくわからない。
 
それでも「あ〜お肉たっぷりだ、嬉しいな〜」と思うだけの心の余裕はあったし、「あ、体あったまる……おだしの味もちゃんとする」と、温かいうどんの存在はなんとも幸せなもの。食後の白桃もうっとりするくらい美味しかった。
 
まだまだ熱は39℃超えだけど、お風呂に入れる状況でもないし、夕食後は早々に就寝。明日の朝には復活していますようにー。

12月15日 水曜日
どうやらやっと半回復。夕飯はココイチのハッシュドビーフ。
「Johan」のコーンパン・パネトーネ
炒めベーコン・スクランブルエッグ
カフェオレ
桃缶

朝4時、なんとなく目が覚めてしまって、トイレ行ってお茶飲んで、なんだか空腹。
「……どうしよう、なんかもう一度眠れる気がしない……」
とメールチェックしていたら、息子まで起きてきた。
 
息子もお茶飲んで、なんかちょっと小腹空かない?と2人でみかんをもぐもぐ。なんとなく体は楽になってきた気がしていたけれど、まだ熱は39.2℃もあった。まだ熱あるなぁ……と、それでも丸1日以上できなかったメールのチェックなどをして、もう一度布団に戻った。
 
目覚めると8時近く。なんか体が軽くなった!ほんとに軽くなった!と体温計を手にしたら、今度は37.3℃。おおおなんか下がった!ブラボー!と喜んだら、俄然お腹が空いてきた。
 
「今こそケンタという気がする。カツ丼もOK」
「俺は天一のこってりか二郎食べれば全快する気がする」
不穏な事を呟き始める私たち。息子の方は、まだ初体験の高熱のショックが残っているらしく、「でも僕、あんまり食欲ないよ……?」と、大好物なはずのスクランブルエッグを残すほどダメージは大きく残っているようなのだった。私とだんなは「食べられなくなった方が負け」とばかり……まぁ、なんか、元気。
 
そんな朝御飯、スクランブルエッグと、炒めたベーコン、「Johan」のコーンパンとパネトーネ。食後に桃缶。
その桃缶すら、息子は「1切れでいいや……」と言い、その1切れを食べたところで、「あ、あと1切れ、1切れでいい……」とお代わりするくらいの控えめさ。
 
「じゃあ残りは食べちゃおう♪」
と桃缶の残りはだんなと私で美味しくいただいたら、後で息子に
「えええーもう全部無くなっちゃったのー?」
僕、まだ2切れしか食べてなかったのに……と、ものすごく悲しそうな顔をされてしまった。ま、まだあるから。桃缶あるから。

卵かけ御飯
アイスプーアル茶

高熱は去ったとはいえ、まだ体の節々は痛いし、まだとうてい「本調子」とは程遠い。だんなに至っては「なんか昨日よりむしろ体調悪いかも」と言う始末で、おとなしーくおとなしーくしながら、昼御飯は息子のリクエストで「卵かけ御飯」。お茶碗2杯分用意したのを息子用の茶碗に少しずつ取り分けて……と3人で食べた。
 
そろそろ「野菜とかもちゃんと食べたいし冷蔵庫には色々入ってるんだけど」という気持ちもある(気持ちだけはある)のだけど、まだまだ「食べたいものを食べたいだけ食べる」ので精一杯。誰より息子が常の1/4〜1/3程度の食欲しかなくて、見ているこちらはたいそう心配。私は既にケンタのチキンでもカツ丼でも食べられる自信が沸いてきているのだけど。

「CoCo壱番屋」の
 フレッシュきのこのハッシュドビーフ
麦茶

夕方、私と息子は2人でお医者へ。
「熱は下がったね、よしよし」と、次回診療の指示と薬を貰って帰ってきた。
 
夕飯は、「今日は宅配お願いしようか」とCoCo壱番屋
調理すれば食べられる肉や野菜はあるけれどがっつり料理する気力体力は「まだもうちょっと」というところだし、スーパーや駅ビルにお総菜買いに出てウィルスを巻き散らす危険よりは宅配を頼む方が良いかなということでカレーの宅配。
 
メニューを見たら「フレッシュきのこのハッシュドビーフ」という目新しい期間限定ものがあったので、私はこれを。
 
ココイチのスープカレーは、「あ、やっぱりココイチの味のスープカレーだ」という感じだったのだけど、ココイチのハッシュドビーフは「あ、やっぱり〜」という感じではなかった。カレー味ではないのだから当然といえば当然だけれど、思っていたよりは割と普通なハッシュドビーフ。カレーと同様、サラサラした感じで、あまりコクとか甘さとかは感じないソースだった。きのこがどっさり入っているのが地味に嬉しい。
 
もっとこう、品数色々食べたいな、"ちゃんと美味しいもの"が食べたいなと思えるようになってきたのは良いこと。今朝までは「何か食べておかなきゃ」「何なら食べられるかな」という気持ちだったので、やっとまっとうな心持ちが戻ってきたという感じ。
 
明日は何食べようかなー。

12月16日 木曜日
やっと、(そこそこ)まともな夕食が準備できた……♪
イングリッシュマフィンのベーコンチーズエッグサンド
カップスープ(コーンクリーム)
牛乳

今日もうっかり早起き。
「体力も戻ってきてるんだなー……病気だからって早寝すると超早起きに……」
と思いながら体温計を手にすると、見事に平熱に戻っていた。微熱も無し。
 
喉の痛みや頭痛、咳や鼻水その他諸々の「風邪の諸症状」は残っているけど、でも体はずいぶん楽になった。息子の方は咳が多くて、ゆえに食欲も今ひとつないらしい。
「豚まんあるので蒸しますかー?」
と言っても、息子は「なんか違う感じ……」と言っているので、買い置きの「紀ノ国屋」のイングリッシュマフィンを使ってトーストサンド。定番のチーズとベーコンと目玉焼きを挟んだ。コーヒーよりはこういうものの方が良いかなとカップスープを出して、あとは牛乳をコップに1杯。
 
今回かかったお医者さんは、漢方薬を多く処方する先生で、食前食後に飲む薬も漢方薬が主体。ほんのり甘さがあったりシナモンの香りがしたりするものもあるけれど、基本的には美味しくない顆粒のもの。それを食前に飲まなければいけないので、家族で「うー」言いながら飲み下すのが食前の儀式になりつつある。

「吉野家」の牛丼(並)
麦茶

一見健康そうな家族3人がみっちりと居間に集まって外出もままならない感じは、「野戦病院」というより「軟禁状態」という雰囲気になりつつある。
 
「お昼……どうしよ……」
なんかねぇ、美味しいものが食べたいよ、"ちゃんと美味しいもの"が食べたいよ、と考えて、
「カウンターですぐ買えるし、駅前のとんかつ屋の売店でお弁当買ってこようか……」
もう卵もないし、夕飯に考えている食材を除くと青菜と芋くらいしかないし……と思いを巡らせていたら
「じゃあ吉野家だ!」
と、だんな。
 
ああ吉野家は良いねぇ……駅前はセルフの店(カウンターでどんぶり渡されて自分で席に持っていく)だからテイクアウトの受け渡しも簡単だしね……と、お昼は久しぶりの牛丼。食欲が未だいまひとつな息子はフルーツゼリーだけ。
 
ここ数日味覚も今ひとつちゃんとしていなかったけれど、いよいよそれも復活してきた。ちょっと煮込まれすぎな感のある牛肉の味もいつもの吉野家の味だったし、「そうそうこれこれ」という感じ。紅生姜多めで。

みぶ菜の胡麻和え
「魚久」の粕漬け(げそ・銀だら・鮭)
豚汁
羽釜御飯
麦茶

今日こそ料理します!ただし簡単なものから!……ということで、今日は御飯を炊いてありものの材料で豚汁を用意してみた。少量残っていた豚肉と、大根も少し。あとは人参とごぼうはあるなと、今日明日食べたら無くなるくらいの分量で用意。
 
だんなが買ってきてくれていた「魚久」の粕漬けパックもあったので、これ幸いとこれを炙っておかずに。今日こそは野菜をちゃんと食べるぞと、みぶ菜をさっと茹でて食べやすく少し甘味をつけた胡麻和えにした。
 
どうせ皆インフルエンザなのだから銘々皿にこだわらなくても良いかしら……と、粕漬けはゲソと鮭と銀だらを1切れずつ3種盛りにして適当に箸を伸ばす事に。胡麻和えも皆で手を出してねとテーブル中央に出した。
 
豚汁に散らす長ねぎは切らしていたから万能葱を刻んだものを代わりにしたり、粕漬けには似合うけどビールや日本酒はもちろん厳禁、と、まだまだ「いつもの食卓」にはほど通り感じではあったけれど、でもここ数日のトホホな感じからやっと脱却できた食卓の光景が嬉しかった。炊きたて御飯おいしー、豚汁もおいしー。

12月17日 金曜日
夕飯はヨコイのスパ♪
「崎陽軒」の肉まん
プーアル茶

このところ息子の意向を尊重した朝食の献立だったのだけど、
「そろそろ肉まん食べてしまわないといけないし」
ということで、朝御飯は「崎陽軒」の肉まん。
 
551蓬莱の豚まんは、焼売と大体中身が一緒だよねぇと、
「だから崎陽軒の肉まんも、焼売と同じような感じなのかな」
と蒸籠をテーブルに出してみると、これが想像していた以上に本格的な肉まん。中には椎茸や筍などがごろごろと食感がわかるくらいに入っていて、皮はふっかふかと柔らかで良い感じ。
 
たいそう美味しくて幸せな、香港で買った20年もののプーアル茶をマグカップにたっぷり淹れて、全体的にあったかい朝御飯。
お籠もり生活もそろそろおしまい、だんなは今日の診療で「インフル治った、外出OK」のお墨付きを貰ってくる……はず。

ざるそば
麦茶

お昼はごく簡単に、ざるそば。
 
我が家のお蕎麦はいつも小妻屋の名代手折りそば
正方形に小さく畳まれた蕎麦のパッケージもかわいらしく、長期保存ができる乾麺でしっかり美味しい。ついてくるだしの味もとても好み。
 
天ぷらなどの具はなく、葱もなく、ほんとうにシンプルな「ざるそば」をツルツル食べた。「穴子の天ぷら食べたいなー……美味しいやつ」とか思うのは、いよいよ復調したということで良いかしら。

ポークピカタ乗せ ヨコイのスパゲティ
豚汁
麦茶
白桃の缶詰(明治屋)

午後、お医者に行っただんなは「もう会社に行って良いって言われたよー」と、帰りがけにスーパー寄って帰ってきた。
 
夕飯は「たらこスパが食べたいなぁ……」という息子のリクエストで、私もだんなも合わせてパスタ。たらこスパを食べたい気分ではなかったので、相談の結果「ヨコイにしよう」ということになった。
 
「じゃあ、ポークピカタっぽいの乗せようか♪」
と、だんなが用意してくれたのは、豚薄切り肉をこんがり炒めてから卵でとじたピカタ風トッピングのヨコイスパ。黒胡椒の効いたスパイシーなあんかけソースをぐるりと皿に敷き、炒めた太麺を盛りつけ、上にその"肉と玉子の炒りつけ"(←違う)をこんもりと。
 
「君のたらこスパは和風だから味噌汁も、まぁ合わなくもないよね」
せめてこれで野菜摂ろうよと、私たちには組み合わせとしてどうかなと思いつつ、昨夜の残りの豚汁を添える。
 
じんわり辛さのあるあんかけソースの味は久しぶり。
全員常になくパスタの量は控えめで、息子に至ってはいつもの量の半分以下。それでもなんとなく皆お腹一杯になってしまったのは本調子じゃないからというより、単に「一日家に籠もりっぱなしだから」が多分最大の理由だったのだろと思う。
 
デザートに、これが最後の桃缶ですよ、の秘蔵の明治屋の大サイズ缶を開けてしまうことにした。ごろりと大きな半割の桃が全部で5個。適当に3等分して皆で美味しくいただいた。……またいつこういう事態になるかわからないし、また桃缶たっぷり買って食料庫に入れておかなくちゃ。

12月18日 土曜日
祝!外食!
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「アンデルセン」の
 クリームシチューロール 1/2個
 ミルクフランス 1/2個
カフェオレ

美味しいパンが食べたいなと思っていたところ、息子曰く「ミルクフランスが食べたい」とのこと。
なるほどそう来たか、と、一足先に外出解禁になっただんなが昨日「アンデルセン」でパンを買ってきてくれた。私とだんなもミルクフランス、ただ1本丸ごとはちょっと甘くて多すぎるので、それは半分こして、「クリームシチューロール」も半分こ。
 
チーズがトッピングされたクリームシチューロールは本当にクリームシチューが詰まっていてちょっとびっくり。柔らかめのフランスパン生地は「ミルクフランス」と共通なものなのだそうで、なるほど食べやすいわけだわーと、"バリバリッ"ではなく"バリフワッ"な食感を楽しんだ。ミルクフランスのクリームの美味しいことったらー♪とうっとりしながらもぐもぐ。
 
やっと日常が戻ってきた感じ。

「モスバーガー」の
 テリヤキチキンバーガー
 オニポテ
 ストロベリーシェイク(M)

まだ私と息子は診断が下っていないから外食というわけにいかず、「毎日の昼御飯考えるの、嫌になってきたね……」とか言いながら今日はモスバーガー。電話で予約しておいて、だんなが受け取りに自転車を飛ばしてくれた。
 
私はお久しぶりなテリヤキチキンバーガー。どうしてもシェイクが恋しい気分だったので、これまたお久しぶりねのストロベリーシェイクも。高校生の頃、これが大好きでこればっかり食べていた時期があったんだよなと懐かしく思い出しながら照り焼きチキンにかぶりついた。レタスがたくさん挟まっているのが気持ち良いのよね。
 
私がシェイクを注文したら息子も真似して「ぼくもぼくも」とバニラシェイクを注文。だんながバニラシェイクを一口もらって「あまっ!」と呻いていたので、
「いやいや、モスのシェイクは甘くない方でしょ。Steak 'n Shakeのとかすごかったじゃん。アメリカで」
と返したら
「ステークンシェイクー!あれはある意味なんというかナイトメアだったよね……」
とか、ますます渋い顔になってしまった。
 
まぁちょっと、量がナイトメアだったよねと思い出しながら、でもあのノリが懐かしいなと思う私。

麻布十番 「武千代」にて
 おまかせ 6品
     + 鮑の柔らか煮
     + 但馬牛のステーキ
 グラスワイン たっっくさん

午後はまず、お医者へ。
「もう大丈夫ですね。他の人に伝染す危険はもうないですよ」
と、めでたく「外出OK」のお墨付きをいただいた。
 
それでも月曜くらいまでは家でおとなしくしている方が御自身の体には良いですよ……と言われつつ、でも私は今日の夜から予定が入っていたりする。いそいそと着替えて夜の街にお出かけした。久しぶりのシャバの空気だー!と思いつつ、駅前のイルミネーションや煌びやかなショーウィンドウにうっとり。街はいよいよ本格的なクリスマスシーズンの装いになっていた。
 
今日は"火サスの先輩"たちとの飲み会で、実質忘年会という感じ。
先輩の馴染みなのだという、モダン和食とシャンパン、ワインの品揃えが豊富な「武千代」というお店に連れて行っていただいた。駅近くだけれど裏通りに位置する、ひっそりとした隠れ家的なお店。カウンター席メインでテーブル席は4人がけが2つという、これまた良い感じの「穴蔵」っぽさがあった。
 
いただいたのは、土鍋で炊いた御飯とデザートでシメの、「おまかせ6品」コースに鮑と但馬牛もつけた豪華なコース。「グラスで白ワインください」の一言で、お料理に合わせた幸せに美味しいワインを持ってきていただけるものだから、ゴチディナーだったというのについつい杯を重ねてしまった。シャンパンいただいて、その後は白ワイン、赤ワイン、赤ワイン、赤ワイン、白ワイン……とボトル1本以上は口にしていたような。病み上がりの「飲酒解禁」にはかなり派手な事になってしまった……と反省しつつ(嘘。反省してない)、たいそう美味しく楽しい夕食だった。
 
麻布十番「武千代」にて、ずわい蟹の天ぷら〜♪ 野菜が多め、優しい味に仕上げられた和食は病み上がりにも嬉しいものばかり。
 
揚げたお芋とシャキシャキしたごぼう、その後ろになますを盛り合わせた突き出しの次は、とても色鮮やかな「春菊の茶碗蒸し」。春菊特有のきつい青臭さは全く感じない、でもほのかに春菊が香るとても素敵な茶碗蒸しの中には百合根もころりと入っていた。
 
びっくりするほど美味しかったイカのお刺身の次には、ずわい蟹の天ぷら〜♪
 
茄子やごぼう、青菜もカラリと揚げられて共に盛りつけられ、食べるところたっぷりの蟹の身で口の中がいっぱいになる。蟹〜♪蟹〜♪
 
麻布十番「武千代」にて、肝と共に炊いた鮑♪ で、肝をソースに使った、でもあっさりとした味わいの煮鮑も。ブロッコリーとわかめが添えられ、お供にちょっと軽めな赤ワイン。
 
どっしりと重い赤ワインでの最後のお料理は良い感じにレアに火が入った但馬牛のステーキ、そして土鍋で炊いた百合根ご飯に赤だしにこれまた美味しいお漬物。
 
美味しい料理に美味しいお酒、そして話題はなぜか
「マツコ・デラックスは、アレはガチホモなのか」
というものだったりして、
「アレは単にポーズで、彼はノーマルですよね?」
「いや、あの人は割とホンモノだよ、いや、女もイケる人なんだろうけど」
と、なんでそんな事を真剣に語っているのか私たち、と。
 
最後には、目にも鮮やかな紫芋のぜんざい。栗芋と小さな角餅が浮いた温かなぜんざいで、すっかり良い気分になって終電近くの電車で帰宅。
自分的には、かなり派手な「快気祝い」という感じだった土曜の夜。

12月19日 日曜日
今日はジャンフェス!
「アンデルセン」のチーズベーコンパン
カフェオレ

今日はちらっと早起き。
 
コーヒー淹れて、昨日買ってきたパンを温めて手早く朝御飯にした。防寒メインで身支度整えて、今日は息子と2人幕張にお出かけ。
 
だったら車で送ってったげるよ?とだんなが嬉しいことを言ってくれて、車で会場前まで送ってくれた。
我が家、車は持っていない(私は免許を持っていないからそう頻繁に乗る機会がないし、何より「車で出かけるとお酒飲めないし」ということで車に乗るメリットをあまり感じない……)のだけれど、ちょっと前にカーシェアリングの利用契約をして、手軽に15分単位でレンタカーを借りられる環境が整った。月会費には1時間程度の利用料金も含まれるということで、
「今月使ってないし、どうせ月会費は取られるからさ」
と、にょろっと車を出してくれたのだけど、これはすごいね便利だね。カーシェアリングさまさまだった。

ジャンフェス会場にて
 ONE PIECE あこがれの海賊弁当 \700
 銀魂 じゃがまる串 土方スペシャル風 \400
 トリコ 巨大グルメ玉焼き \350
 NARUTO 巻き巻きクレープ \350
 ドデカミングレート モンハンコラボボトル
息子と分けっこ。

昨日今日と幕張メッセで開催される「ジャンプフェスタ2011」は、集英社の少年漫画「ジャンプ」の年に一度のお祭り。
 
連載漫画関連のアトラクションがあったり、グッズ販売があったり、新作ゲームの発表があったりする。ゲーム会社各社も出展するので、小さなゲームショウのような感じもある。何より私が楽しみにしているのは、声優陣が一堂に揃うジャンプスーパーステージ(もちろん目当ては「ONE PIECE」)で、
「今年も名前借りるよ、息子」
と、息子の名前と年齢でせっせと完全招待制のそのステージのチケット欲しさにハガキを書いた。今年もめでたく当選。小6男子、しかも千葉在住というこの息子のステータスは今年もなかなかに強力なのだった。
 
漫画家の原画展示コーナーは見たいけど、あとは今回あまり見たいものもないなぁ……と思っていたのだけれど、カプコンブースで10時半から「MHP 3rd スペシャルステージ」なるものがあるとのこと。去年か一昨年、同様のステージショーを見て息子はクイズ大会の景品でけっこう立派なモンハンロゴ入りのスポーツバッグを手に入れた。今年もこのステージ見ようか、と、それに合わせてちょっと遅めの会場到着。
 
ジャンフェスにて。あったーカプコンブース〜! 何しろ何万人もの集客がある人気のイベント。開場していても中に入るには長い長い行列につかなければならず、30分ほどかかってようよう中に入ることができた。
 
目指すはカプコンブース!とマップを見ながら歩き、「アイルー!いた!」とモンハンのキャラクターを見つけていそいそとステージ前へ。
 
今回はゲーム発売直後のイベントということで、ショーのメインはお客さんから4人選んでステージ上で「チャレンジクエスト」に挑戦するというもの。「僕も参加したーい」と、最前列に陣取った息子が「はーい!はーい!」と手をあげまくり、3回戦目の「ロアルドロス亜種」戦に挑めることになった。さすが年期の入ったゲーマーの息子(父ちゃんと母ちゃんには負けるけどな……ふふ……)、そつのない動きを見せて、他の参加者3人と共にめでたく討伐成功。
 
チャレンジ成功の景品ということで、非売品のロゴ入りの赤い鞄と、非売品版(背中に大きくロゴが入っている)のユニクロのモンハンTシャツモンハンコラボ版ドデカミングレート、クリアファイルにコースターとどっさり貰って戻ってきた。おお、今年もなんか、良かったねぇ息子。
 
お昼は、「ジャンプ屋台村」で漫画にちなんだ食べ物あれこれ、
「まぁ、お祭りだしねぇ……」
と、適当にあれこれ買って息子とつついてみることに。
 
肉ばっかりという設定の「海賊弁当」は、スパゲティやガーリックピラフが敷かれた上に骨つき肉やソーセージがあれこれ詰まった、見事に「肉」という感じのもの。自分で心ゆくまでマヨネーズをかけられる"土方スペシャル"のじゃがいも串とか、うずら卵などが入った球状のお好み焼きだとか、「NARUTO」にちなんだうずまき模様のクレープだとか。
 
クレープが思いのほかがっかりな味だったのが残念だったけれど、後はそこそこ良い感じで楽しめた。
 
会場には今年もコスプレイヤーが山盛りで、ONE PIECEの海軍が食べ物の行列に並んでいたり、忍者に死神にマフィアに七武会に真選組(←誤字にあらず)ととても賑やか。今年もREBORNと銀魂の人気はすごいものがあった。
 
午後は原画展示コーナー見て、ゲーム会社コーナーもひやかしながらスーパーステージ入場の行列に。
「当選したよ、君はAブロックね」
と、閲覧エリアのブロックまで指定されていた当選チケットは、今年はステージ最寄りのAブロック。早めに並んだ事もあり、今年は前から2列目の観覧となった。あああああ、なんか幸せーすごく幸せー。田中真弓さんの声は相変わらず素晴らしい。中井和哉さんもそりゃもう素晴らしい。皆さんとにかく素晴らしい。
 
キャラのイメージカラーと揃えたカラフルな羽織をはおった着物姿の声優陣は、「この格好ならやっぱりこれやらなきゃですよね」と大喜利をはじめ、たいそう楽しいステージだった。最後は「Family」を会場全体で歌っておしまい。
 
「なんか幸せだったーとにかく楽しかったー」
と、心から満喫して夕方5時、幕張メッセを後にした。バスに揺られて自宅方面に向かい、途中下車して夕飯はお寿司!

「銚子丸」にて
 劇団セット 冬万歳!
 おつまみまぐろ
 まぐろ三貫盛り
 まぐろ中落ち握り
 金目鯛握り
 とろサーモン炙り握り
 生ビール

だんなと時間合わせて落ち合ったのはちょっと久しぶりの回転寿司屋さん「銚子丸」。
 
12月末までが使用期限のお食事券が残っていることがわかり、年末になって慌ただしくなる前にと行ってしまうことにした。
 
「銚子丸」にて、なんだか今日はまぐろ祭り♪ なんだか今日は「まぐろ祭り」な感じだった品揃え。
 
ビンチョウ、上赤身、中トロが1貫ずつ盛り合わされた特別皿があったり、美味しそうな切り落とし盛りの皿が回ってきたり、「まぐろ中落ち、出ましたー!」とカウンター向こうから声が挙がって中落ち握りが出てきたり。
 
どのまぐろも幸せな味のものばかりで、それと「劇団セット」を中心に、あとはいくつか握ってもらうだけですっかり満腹になってしまった。8貫盛りのちょっと豪華な劇団セットは、まぐろ赤身、ぶり、オーロラサーモン、ずわい蟹、帆立、筋子、ウニ、甘海老という組み合わせ。ウニも筋子も私は大好きなので(夫はどちらもあまり好きではない)、このセットもまた幸せだった。今日はとにかくまぐろと、あと金目鯛が美味しかったなー。