食欲魔人日記 11年06月 第2週
6月6日 月曜日
夏っぽい鶏料理が食べたいなー、ということで
米粉パン
ビーフカレー(シチュー風)
アイスカフェオレ

今日、月曜の朝はうどん!……のつもりだったのだけれど、そういえばだんなは朝ジム。
じゃあ手軽に食べられるものの方が良いよね……と、急遽、昨夜夕飯の支度と並行してパンを焼くことにした。
 
計量の手間とかなるべく省きたいなと、買い置きのcuocaの食パンミックス粉を取り出して、「もっちり米粉入り食パンミックス」を使ってみることに。水とバターとドライイースト混ぜてパン焼き機にセットするだけ。「焼き」の工程はパン焼き機任せよりむしろオーブンでちゃんと焼いた方が好みな感じに仕上がるので、一次発酵後に手でまるめて二次発酵させ、それをオーブンに入れて15分くらいかけて焼き上げよう、と。
 
子供にでもできそうな簡単パン作りだったはずなのだけれど、夕食の準備もあって私はどうも焦っていたらしい。乱暴に水を入れたら指定より20mlほど多く注いでしまって、できあがった一次発酵後のパン生地は、スライムのようなテロンテロンしたものになってしまった。
 
丸めることもままならず、手で持ち上げても指の隙間からテロ〜ンと落ちていってしまうようなテロテロ生地。なんとか6等分にしてみたものの、キングスライムになりそこないのスライムがのたうちまわっているような怪しいオブジェができあがることになってしまい、
「もういいや、このまま二次発酵させて、このまま焼いちゃえ」
と半ばヤケになって焼いてしまった。……幸い、幾分柔らかい食感になっただけで普通にちゃんとパンとして焼き上がってくれて、スプーンで落として焼くタイプのクッキーのような外見に見えなくもない……狙ってこういう形にしたんですよーという風にも見えなくもない……かもしれない、というシロモノが出来上がった。
 
で、今朝、あちこちがくっついたパンを1個ずつにちぎり分けて、ビーフカレーをスープカップによそったのを添えていただいた。とろみの少ないカレーなので、スープカップにそのままよそうと、まんま「カレーシチュー」のよう。シュレッドチーズを少し落として、パンを浸しながらもぐもぐ食べた。
 
幸か不幸か、パンはふわふわもちもちと心地よい食感で、見た目が少々(そう、少々)いびつな以外は問題がなくて何より。
今度はちゃんと落ち着いてパン焼きしよう。

ほうれん草のサラダ
鶏の塩焼き ラタトゥイユ風夏野菜炒め添え
ビーフカレー(ミニサイズ)
麦茶

「カレーはいつカレーうどんになるの?」
と、今日の朝食時に、息子。
 
「んー……まだちょっとじゃがいもとかゴロゴロしているから、もう1回ちょこっとだけカレー食べて、そしたらうどんにするかなー」
と答えた。
早くカレーうどんが食べたかった?と聞いたら
「いや、カレーうどんも食べたいけど、カレーそのものももっと食べ続けたいからいつまであるのかなって」
だそう。
 
この時期、朝晩火入れしているとはいえあまり長々と取っておきたいものでもないし、じゃあ夕飯にもカレーを出してしまおうと、今日の夕飯はミニサイズカレーと洋風のおかず、という組み合わせで。
 
茄子やらズッキーニやらトマトやらが残っているところだったので、ラタトゥイユ風の炒め物にすることにして、小ぶりの鶏肉を塩焼きにしてそれを添えることにした。
 
ラタトゥイユだったらもっと大量にトマトが入る(ピュレとかも入る)ところ、ありものの野菜を適当にアーリオオーリオで炒めて5分ばかり蒸し煮しただけのものにしたので、ラタトゥイユというより「夏野菜炒め」くらいのものになってしまった。色もあんまり良くなくてせめて赤色か黄色のパプリカ買ってきて入れれば良かったかしら、と。
 
ともあれ、それを皮目こんがり焼いた鶏肉に、ソースのようにかけてみた。添えたのはサラダほうれん草を使ったサラダ。ちぎった葉っぱに市販のドレッシングをざっと絡め、ローストオニオンとベーコンビッツもざらざらっと加えて全体を混ぜたもの。
 
今週は野菜セットの宅配をお休みしたのだけれど、でもまだ冷蔵庫には三つ葉にニラに小松菜に……とあれこれ野菜が残っている。今週中にささっと美味しくいただいてしまって、また来週からの野菜セットを楽しみにしたいところ。

6月7日 火曜日
お仕事合間にゴチランチ〜
「IKEA」セットのホットドッグ
アイスカフェオレ
ヨーグルト
これが最後ですよーの「IKEA」のホットドッグが今日の朝御飯。昨夜のだんなの帰宅がたいそう遅かったから朝練の息子の分は先に作って食べてもらい、1時間後くらいに改めてだんなの分を用意した。ホットドッグはそれが簡単にできるのでありがたいメニュー。
 
目下、ローステッドオニオンに夢中で何にでもかけたい今日この頃だったりするのだけれど、ホットドッグのトッピングは殊更にお似合いで美味しい。パンにソーセージとチーズ、そしてピクルスとローステッドオニオン、具沢山な感じにしてケチャップにょろにょろ〜と絞って食べるとたいそう幸せだ。
 
今日も暑くなりそうかなぁ、そうでもないかな?と曇り空眺めながらお出かけ準備、今日はお仕事〜。

池袋 「魚禅」にて
 ランチ御膳
  お刺身盛り合わせ・天ぷら盛り合わせ・茶碗蒸し
  サラダ・小鉢
  漬け物・赤だし・ご飯

午前中は池袋のお客さんと打ち合わせ。お客さん馴染みのお店で打ち合わせして、そのままご飯にして、ご飯のそのままそこで打ち合わせ……という感じで、今回もゴチになってしまった。
 
魚禅」は、ディナータイムにはボリュームたっぷりのお刺身の舟盛りが出たりするお店のようで、ランチに出てくるお刺身もしっかり美味しいのが嬉しいお店。
 
「うち、夕飯にあまりお魚出せなくて。息子が"肉じゃないのか〜"ってしょんぼりするから、夕飯はどうしても肉が多くなっちゃいます」
だからお魚のお昼御飯は幸せなんです、と言ったら
「どこの家もおんなじですねぇ〜」
と、私より年輩のお客さんがにこにこと。うちの息子より幾分年が上のお子さんがいる(しかもブラスバンドをやっている)お客さんなので、「子育て、この先」についての話が食事中の話題になることも多い。
 
ボリュームたっぷり、お値打ちのランチ御膳は、日替わりのおかずに天ぷら、茶碗蒸し、サラダに小鉢にご飯や赤だしがセットになった豪華なもの。天ぷらは揚げたてだし、小鉢や茶碗蒸しは毎回内容が違うちょっと手のこんだものだし、「わーいわーい」という内容だ。
 
前回はスタンダードな茶碗蒸しで、それも好みな感じだったのだけれど、今日はちょっと甘めのべっこうあんを張ったもの。魚介が得意なお店らしく、中には巨大な海老がごろりと入っていた。
 
小鉢は鶏のささみを裂いてシャキシャキした食感の野菜と和えたもの……なのだけれど、この野菜がちょっと不思議なもの。皮は緑で身はクリームがかった白色で、食感は大根に似ていて、見た目は冬瓜かズッキーニかというものだけれど、
「ズッキーニ……ですかね?」
「瓜っぽい……ですよね??」
「その割に水っぽくはない……ですね???」
と首を傾げながらもぐもぐ。お店の方に聞いてみれば良かったな。
 
今日のお刺身はマグロの赤身にブリ系が多め、あとは鯛が2切れ。ごろっと大きく切られていて、これだけでご飯一膳いただけるようなものなのだった。
 
ご報告に持参した資料もおおむねOKいただけて、今日も打ち合わせより食事の方が長かった風な打ち合わせ。
 
食後は別のお客さんと「共同購入クーポン」についての打ち合わせ。大幅な値引きをしてもいいからお客さんに来て欲しい……みたいな相談を受けたので、「メリットもデメリットもありますが、共同購入クーポンを出す……という手段もありますね」とお話したらたいそう乗り気になってくれて、代理で私が諸々資料請求をしてみていたもの。
 
個人的に「お客さん」として共同購入クーポンをたいそう購入してはいたけれど、裏事情やシステムを知るまたとない機会だわ……と、実は私もちょっと楽しんでいる。業界最大手のG社P社のマージンはやはりたいそう高いもので(特にP社!なんだそれ!みたいな)融通が利かない部分も多々。中小規模の会社となれば、システムもかなり違うし、独自のプランを組んでいるところもあって色々興味深かった。
 
今日お話させていただいたG社は、さすが最大手の抱えるスタッフだわと感動する人当たりの良い爽やかな好青年がやってきて、セールストークも非常に滑らか。
 
「こうしたフラッシュマーケットは、クチコミの占める部分も大きいです。パソコンでクーポンを買うお客さまは自分でブログ、mixi、twitterをされている方もいて、そういう方は日記をつける。会社に行って、習い事に行って……という内容だと新鮮みがないから、クーポン使って何かすれば"クーポン使って食事した、サロンに行った"と店名挙げて書いてくれるわけです」
そういったところが長い宣伝に繋がっていくわけです……というトークに
「良くも悪くも……ですよねー……」
来てくださった方に悪い印象抱かせて帰してしまうと、そういう報告をネットにされるわけですよねー……と、身に覚えのある事に苦笑いしながら言ってしまう私。
 
業界最大手の営業手法としては、「○社×社と色々ありますが、弊社を知っていても○社×社を知らない方は多い。逆に○社×社を知っている方で弊社を知らない方はゼロです、それは自信を持って言えます」だそうで、確かにそれはそうだろうけど、でもその認知度の右上あたりには常に「"あの"おせち料理のアイコン」がちらついてしまう人も未だ少なくないと思う……と、それに関しては突っ込まなかったけれど、大手は一度コケるとその影響も多大だから、大変だろうな。
 
ともあれ、たいそう興味深いお話を聞けて(掲載するうえでの目安となるラインとか、その掲載内容の御希望では弊社の審査には通りません……とか)、なるほどなぁ、そうやって先方はご商売しているわけなんだなぁと、今後はそんな事も考えながらクーポン買うことになりそうだ。

厚揚げと小松菜の煮物
塩豚の薬味ポン酢
塩豚そうめん
ビール(サッポロ黒ラベル)

お総菜買って帰ろうかなと思いつつ、今日は息子の習い事もあって夕飯は遅くになるんだった……と、帰宅してからあれこれ用意することに。
 
帰宅してまず、塩豚を数十分冷水に晒して塩抜きしてから茹でていく。
 
塩豚は豚バラ肉のブロックに粗塩たっぷりすり込んで、空気入れないようにラップでくるんで更にそれをジップロックに入れ、冷蔵庫で保存したもの。けっこう日持ちするうえ、気分によってはそのままパンチェッタ、スーチカー(沖縄の塩漬け豚料理)にも移行できる嬉しい食材。2〜3日も漬けておけばそこそこ中まで塩が染みて「燻製臭のないベーコン」感覚で扱える。
 
にんにくと酒を入れて煮込んだその煮汁は、肉が茹であがったところで醤油と味醂で調味して、粗熱とってから冷蔵庫に。冷えて表面に浮いて固まった脂は丁寧に取り去って、今日のそうめんメニューのスープに使う。
 
我が家としては珍しい感じに、今日の夕飯のメインは「汁入り冷やしそうめん」だ。確か『ELLE a table』に載っていたもの。
 
茹でて水で揉んでしっかり冷やした麺に冷やしたスープ張って、トッピングに茹でた塩豚を刻んだものと、ちぎった三つ葉、そして薄切りにしてからナムルな感じに調味した(醤油と酢と砂糖、炒り胡麻とにんにくと一味唐辛子)きゅうりをトッピング。
 
三つ葉あるしきゅうりあるし……と数日前に調べたところ、「これだ!」と見つけた料理が「塩豚そうめん」なのだった。
 
お肉が入る分ボリュームも出るし、割と簡単に作れるから夏のランチメニューにも悪くなさそう。これはなかなか好みなメニューになった。
 
そうめんにトッピングするだけは塩豚が無くならないので、しそや茗荷の入った薬味を散らしてポン酢を添えてビールのアテにすることにして、あとは小松菜を食べたいなと厚揚げと一緒に醤油味醂味で炊くことに。
 
ただご飯を炊くよりも幾分手間のかかった夕飯だったけれど、期待以上に美味しくできて何よりだった。
この夏はどこに行っても節電節電で外出しても「寒くなるほどの冷房」は望めない(どころか、電車に乗るだけで疲労困憊なほどの過酷な状況じゃないだろうかと)から、さっぱり寄りの料理のレシピを活用しないとなぁと思っているところ。

6月8日 水曜日
ニラの炒め物は、クタッとならずにピシッとしているのが好みです
カレーうどん
麦茶

カレーもそろそろ残り僅か、昨夜のうちに鰹だし入れて醤油や味醂で調味して、うどん用のスープに仕上げておいていた。満を持して今日はカレーうどん。
 
本当は冷凍うどんを使いたかったのだけれど、昨日仕事帰りに覗いた駅ビルスーパーにはあいにく冷凍うどんがなく、「……でっかいスーパーまで足をのばそうかなぁ……でもめんどくさいなぁ」と、冷蔵ケースを見に行ったところ、3玉150円ほどの冷蔵うどんを発見。カレーうどんだったらこういのでも良いかな、と、それを買ってみることにした。
 
が、冷凍うどんだったらそれほど水分を吸わないのだけれど、この冷蔵うどん、スープを吸う吸う。いつも通りな感じのスープの分量にしておいたら、できあがりは「カレー和えうどん」くらいのものになってしまって、「やっぱり冷凍うどん買うべきでした?」とちょっとがっかり。うどんそのものはそれほど不味いものではなかったけれど、いつも使っている扱いやすいものがやっぱり一番だった、ということで……。

鴨燻製を添えた冷たいラタトゥイユ
厚揚げと小松菜の煮物
牛肉とニラのオイスターソース炒め
油揚げと新玉ねぎの味噌汁
羽釜御飯
ビール(FOSTER'S)

そろそろ激ジョブが終わっただんな、昨日に続いて今日も一緒に家族揃っての夕御飯。
 
……の割に、いまひとつ献立がピシッと決まらない感があったのだけれど、今日の夕飯のテーマは「ニラを食べてしまおう」ということで、手持ちの牛薄切り、豚薄切りと見比べて牛肉と炒めることにした。
 
刻み生姜、刻みにんにくをしっかり炒めてから牛肉を加え炒め、酒と味醂と醤油、オイスターソースで調味。肉にしっかりめに味がついたところで最後にニラを加えて、ざっざっと数回あおったら出来上がり。ニラは生でも食べられる野菜だし(かといって根元のところとかがあんまりゴリゴリと生しいのもいただけないけども)、火を通しすぎずにさっさと火を入れてさっさと食べるのが好き。今日はなかなか美味しい炒め物ができたかなと思う。
 
昨夜の残りの厚揚げの煮物と、あとは冷蔵庫に残っていたラタトゥイユ(風の夏野菜炒め)を敷いて脇に鴨の燻製を切ってならべたおつまみ風の皿と。鴨の燻製は、アメ横でマグロのオマケにつけてもらったもので、これが案外ちゃんと美味しかった。「これ美味しいね!」と息子、大喜び。
 
もうひとつ息子に好評だったのが、なぜか味噌汁。
油揚げが1枚残っていたので、油揚げと共にじゃがいもと新玉ねぎを具にしたところ、これがたいそうツボだったらしい。この味噌汁旨いなー、とお代わりしてくれて、お母さんは非常に嬉しかった。単に手頃な野菜がなかったので、これならとありものを使っただけだったとはとても言えない。

6月9日 木曜日
ジャンボロースかつは、ほんとにジャンボでした
自家製米粉パン
炒めウィンナと目玉焼き
パイナップル
アイスカフェオレ

月曜に作った自家製パン、そろそろ食べてしまわねばなと、起きてすぐオーブンの余熱を始めた。不格好にできた(指定の分量より水多く入れちゃったのが要因……)米粉パンは、でも味の方はさして問題なく、改めてうっすら焼き色がつくくらいオーブンで焼いたらそれなりに美味しそうな感じになってくれた。
 
添えたのは、ウィンナーと目玉焼き。ケチャップやらトリュフ塩やらを食卓に出して、好き勝手に添えながらいただいた。
 
今日の幸せなデザートはパイナップル。
今週、宅配の野菜セットを注文しなかった代わりに……というわけではないけれど、「八重山のピーチパイン」なるものを注文してみた。小ぶりなパイナップルで、素晴らしく良い香り。スーパーで簡単に買える類の、大ぶりの輸入ものパイナップルと比べると、表面の棘の部分がかなり中まで食い込んでいて、剥くのにたいそう苦心した。
 
「パイナップルは螺旋状に剥け」という事を、その言葉だけは知っていたのだけれど今ひとつ実感をもってわかっていなかったところ、この動画を見て合点がいった。なるほど、そうやってV字に切っていくのか!と全てが理解できて、これからは丸ごとのパイナップルを買うのにもより一層前向きになれそう。
 
……でも、毎度剥いてみて思うけれど、パイナップルってほんと、可食部分が少なくてゴミの多さにしょんぼりしてしまう。スイカのように皮のキワまでがんばって食べるというのも難しいし……そもそもそんなことしたら口の中傷だらけになってしまいそうだ。
 
で、その「ピーチパイナップル」は、果肉の色こそ薄くて淡泊な見た目だったけれど、素晴らしく良い香りで爽やかな甘酸っぱさがあるたいそう美味しいものだった。こりゃ美味しいなーとついつい手を出してしまって、案の定舌が痛くなってしまった、という……。

津田沼パルコ内 「とんかつうえだ」にて
 ジャンボロースかつ定食 \1050

今日はだんな、午後にお休みを貰うことになってるらしい。千葉マリンスタジアム……もとい、名称が変わった「QVCマリンフィールド」で交流戦観戦なのだそうだ。
 
家を出るのは3時過ぎで充分だから、お昼一緒に食べる?ということになって、「津田沼でとんかつを食べよう」みたいな流れに。調べてみたら、大手チェーンが大型スーパー内に入ってるし、あとは駅前のPARCOに「とんかつ うえだ」というお店もあるらしい。こちらの店は、本店が本八幡にある地元展開のとんかつ屋さんだ。
 
津田沼行くならー、だったら早めに行ってカラオケしてからだんなと合流するかなー、と、午前中に諸々の用事を一気に済ませて(図書館行ってスーパーで買い物して、昨日からの仕事を仕上げて報告して……)、11時開店と同時にカラオケボックスに入店し、2時間歌ってだんなと合流。今日もジャイアンリサイタル、満喫してきた。
 
初めて入ってみたとんかつ屋さん「うえだ」、昭和な雰囲気が漂う、とんかつ屋さん兼居酒屋……みたいな品揃えのお店。あくまでお店のメインはかつだけど、お刺身があったり鰻重があったりモツ煮込みがあったり、という感じだ。このお店に限ったことではないけれど、とんかつ屋さんは(揚げ物のお店なのに)案外と年輩客が多いというのが面白い。1時を過ぎてお店はほぼ満席、私たちよりもうちょっと年輩の女性客グループやご夫婦連れなどで店内は賑わっていた。
 
だんなも私も無性にとんかつが恋しかったこのタイミング、頼むのはこれがいいねと2人お揃いで「ジャンボロースかつ定食」。
 
どどーんと巨大なカツに、刻みキャベツとポテトサラダ、くし形にカットされたレモンと辛子が添えられている。白菜のお漬物とご飯、わかめと三つ葉の味噌汁つき。残念ながら他チェーンではありがちな「ご飯味噌汁キャベツのお代わり無料」というのはなかったけれど、ご飯はだんなに手伝ってもらってちょうど良いくらいの分量だった。……でもキャベツはもうちょっと食べたかったかなー。
 
衣のパン粉がざっくり粗めで、それがカリッと揚がっているのが良い感じ。ロース肉の脂と肉のバランスもちょうど良くて、このボリュームと味で1050円ならお値打ちだわ♪と幸せに味わったランチだった。
 
津田沼パルコの上階、以前は非常にいけていない(端的に言って美味しくなかった……)中華料理屋さんなどがあった記憶があるのだけれど、私の記憶の中のレストランフロアとはかなり入れ替わっていて、サンマルク系のパン食べ放題レストランなんかも入っていた。今度は息子連れてこちらの店にも来てみるかなー。

豚ロース肉とキャベツのシンプルパスタ
油揚げと新玉ねぎの味噌汁
麦茶

ということで、だんなは球場に行ってしまっての、息子と2人の夕御飯。
 
2人ということで簡単にパスタにでも、と思いつつ、昨夜の残りの味噌汁もあったりしたものだから、「組み合わせ的にこれってどうよ」な献立になってしまった。パスタがオイルベースの塩味のものだったから、トマトやクリームソースほどには「味噌汁に全くもって似合わない」という感じでもなかったのが幸い。
 
豚肉とキャベツがあるから作りましょう、ということで選んだパスタレシピは、米国食肉輸出連合会が発行している無料冊子『Be&Po』に掲載されていたアメリカン・ポーク バラとキャベツのシンプルパスタというもの。
 
送料もあちら持ちで無料で送ってくれるフルカラーのこの冊子、肉好きの我が家には嬉しい感じの「とにかく肉尽くし」なレシピがあれこれ載っているのがありがたく、何よりびっくりするような著名な料理人のレシピが掲載されていたりする。このパスタも落合務さんのレシピだ。
 
アーリオオーリオペペロンチーノに豚肉足して炒めて、パスタ茹でるついでにさやいんげんとキャベツも茹でてしまって、あとは全体で和えるだけ……と、乱暴に言えばそんな感じの作り方だったので、本当に簡単。あいにく使ったのは「アメリカン・ポーク バラ」ではなく「アメリカン・ポーク 肩ロース薄切り」だったのだけれど(でも偶然にして手元にあったのはアメリカンポークなのだった)、それなりに脂もついた肉だったので、パサパサではない出来上がりになって満足。今日はお手本の写真になかなか近い感じのものがちゃんとできた……と思う。
 
うっかりつけたテレビで、AKB48の総選挙の生中継なんてやっていたものだから、「ほほー」と息子と見てしまい、興味ないないと言いつつそれなりにメンバーの名前と顔を覚えだしてきている自分に愕然とした。モー娘の見分けがつかなくなったときに「もうダメだ、私は年だ」と潔く自覚したはずなのだけどー。
 
なかなか美味しかったパスタを平らげた後でもう一度テレビをつけたら、肝心の上位陣の発表を前にその番組はあっさり終わってしまって、続きはネットのリアルタイム速報などでなんとなく順位を知ってみた。前田敦子が1位に返り咲いたそうで、
「ほほぅ……麻里子様4位……」
とか思っていた私。

6月10日 金曜日
親子丼が食べたかったなぁ〜いやでも、そぉ〜でもないかなぁ〜♪
「Delifrance」の
 キッシュ・デミ・ロレーヌ
 フォカッチャ(ハムチーズ)
 ベーコン&トリプルチーズフランス
 クロックムッシュ
 を、ちょびっとずつ
アイスカフェオレ
パイナップル

昨日津田沼行ったついでに買ってきたパンは、JRの改札前にある「Delifrance」というお店のもの。
 
何ヶ月か前に、最近流行の「エキナカ」というにはこぢんまりしたお総菜屋さんなどが並ぶ一角が駅構内にできて、と同時に改札まわりの店もあれこれ入れ替えがあってこのパン屋さんも新規オープンしたのだった。
 
どうやら「Vie de France」の系列店らしいけれど、Vie de〜よりもこちらのお店の方が若干洒落た雰囲気。バゲットやデニッシュ、お総菜パン系も数多く揃っていてお値段も手頃だった。
 
なんとなくトレイに乗せたものは、どれもチーズだったりベーコンだったり卵だったり……と似たような感じになってしまったのだけれど、「これは私が食べる……で、息子はこれが好きかなー」と選んできたもの。今朝はだんなが朝ジムをお休みしたので、じゃあ皆で一緒に食べましょう、と、パンを温めてから3〜4等分にカットして、色々なパンに手をのばせるようにしてみたのだった。
 
だんなのリクエストでトレイに乗せたクロックムッシュがどうも一番人気で、「あ、これ旨いね」と4切れあったそれがあっという間になくなった。私が選んだのはフォカッチャだったのだけれど、カルツォーネのように中に具を巻き込んだもので、これもなかなか。

池袋サンシャインシティ内「AGIO」にて
 ワンプレートランチ \1260

今日は都心にお出かけ。午後から一人でさらっと演劇のマチネ鑑賞の予定で、何か軽く食べてから行こうかなーと、劇場のあるサンシャインシティの中で済ませることにした。事前に調べてから向かったお目当ては、以前入った事のある焼き鳥屋さんの親子丼。
 
……が、まもなく12時というタイミングでの到着で、そう広くはないお店は既に満席、どころか店頭に2組ぐらいの行列ができていて、「あちゃー」と。お客さんのほとんどが丼を注文しているから開店は早いのだろうけれど、並んで待つのもめんどくさいなと親子丼は諦めた。
 
「親子丼が食べたかったな〜」
いやでも、そぉ〜でもないかな〜と、他の候補など全く考えてなかったので、レストランフロアをうろうろ。節電の影響で冷房があまり効いておらず全体的に蒸し暑くて、「ハンバーグとか揚げ物って気分じゃないし……でも今は冷やし中華って気分でもないのよー」と困惑しながら、何度か訪れている「AGIO」の前までやってきた。
 
三笠会館が手がけるイタリアンのお店で、お値段若干お高めだけれどお店は広いしそこそこ居心地良いしスタッフの対応も良いし、そしてちゃんと美味しい。プリンが絶品。
 
パスタセットとピッツァセット……とランチの案内を見ていたら、「シェフのおすすめ ワンプレートランチ」というのがあるそうで、
・サラダ
・日替わりパスタ
・骨付きグリルチキン
・アンチョビ風味の半熟玉子
・ガーリックトースト
・コーヒー 又は 紅茶
で1260円。
 
グリルチキンと半熟玉子……親子丼じゃないけど、なんか親子っぽくなった!と思って、これを食べることにした。ドリンクはジンジャーエールも選択肢に入るそうで、あまりの暑さにこれを選択。
 
ぼばーんと大きなガーリックトーストが印象的だったお皿、トーストの下の器には、アンチョビ入りのオイルをかけた半熟玉子が入っていた。黄身を崩してから、ガーリックトーストを浸して食べるのがおすすめ、とのこと。
 
やや小ぶりだけれど骨つきチキンも「もも1本」という感じだったし、トマトやチーズが添えられたサラダにはツナもたっぷり。パスタはブロッコリーなどの野菜入りのトマトベースのもので、うん、これはなかなか幸せ〜……ともぐもぐもぐ。
 
食後はサンシャインシティ内で開催中の沖縄物産展を覗いてしまって、うっかり「2個で500円でいいよっ!」と勧められて買ってしまったパイナップルと、うっかり味見してうっかり美味しくてうっかり衝動買いした久米仙の泡盛10年古酒を手にしてしまって予定外の大荷物に。
 
それを抱えてよろよろしながらサンシャイン劇場で公演中の演劇集団キャラメルボックスハーフタイムシアター「ヒア・カムズ・ザ・サン」「水平線の歩き方」を見てきた。
 
ここ最近(てか数年)、新作があまり楽しくないなぁと感じるキャラメルボックス、でも今回再演の「水平線の歩き方」はとても好きなお芝居。演じる役者さんの魅力に負うところも大きいと思うのだけれど、笑えて泣けて最後は幸せになる、いかにもキャラメルボックスらしいお話。初演とほぼキャストが一緒だったので新鮮みこそあまりなかったけれど、でもまた見られて良かったな、と。
 
対する新作の「ヒア・カムズ〜」は、こちらも家族愛がテーマで、でもそこにとってつけたような超能力を持つ人が絡んできて、その必然性があまり感じられなくて、「うーん……?」という印象。
 
今日は高校生の団体のお客さんが1階席後ろ側にいらっしゃっていて、開演前はそりゃあもう賑やか。上演中は大丈夫かしらとちょっとハラハラしていたのだけれど、観劇中のマナーは素晴らしく良くて、笑えるシーンでは常になく"若い笑い声"が会場を満たしていた。
 
劇場を出るともう5時近くで、「家に帰ってご飯作らなきゃ!弁当の仕込みしなきゃ!」と急ぎ帰宅。

レタスのサラダ
トンテキ丼
角切り野菜のスープ
麦茶

明日は息子、土曜日だけれど登校で(授業参観……)、弁当持ち。
 
「たまにはサンドイッチ弁当にしようか?」
と提案したらたいそう乗り気だったので、本当はパンも自家製パンにしようかなと思っていた……けど、時間もあまりないし焦って作っても良いことないし(また水の分量とか間違えそうだし……)と、メゾンカイザーのドッグパン風のパン買って帰ってきた。
 
詰める具とサラダなどの準備をして、並行して夕飯の支度を。
茹で筍が余ってるので、それ使って青椒肉絲にでもしようかなとソテー用の豚肉買ってきたのに、肝心の筍がもう傷んでいて青椒肉絲はできないようになってしまった。
 
で、「じゃあ何か丼にしちゃえ」とレシピデータベースさらって、ケンタロウさんレシピの「トンテキ丼」にすることに。肉は焼いて、味醂や砂糖入れてちょっと甘くした味噌だれを絡ませる。汁ごとご飯に盛って、焼きねぎや焼きピーマンも添える……というもので、長ねぎの代わりに刻み万能葱をぶわっと添えた。「鳥はむ」を仕込んだ時のスープにはミックスベジタブルや玉ねぎ、いんげんなどのありもの野菜をあれこれ加えて、あとはレタスのサラダ。なんとなく体裁は整った。
 
初めて作ってみた(と思う)トンテキ丼は、なかなか好みな味。そこそこ主張する味噌の味が悪くなくて、万能葱添えるより焼き葱の方が確かに相性は良さそうな感じだった。

6月11日 土曜日
久しぶりに「Cozima」でディナー♪
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玉子サンド
鳥はむサンド
ミルククリームサンド
鶏の唐揚げ
じゃがいもといんげんのサラダ
アメリカンチェリー
アイスカフェオレ

昨日の夕方、帰宅して早々息子が習い事で家を空けているうちにいそいそと弁当の仕込み。
 
弁当箱開けて「うわぁ!」と思わせるために、息子に気付かれぬうちにやってしまわなきゃと冷蔵庫からバターを出して、「常温に出しておいて柔らかくする」なんて時間はとれないので電子レンジの弱に30秒単位で何度もかけて確かめながら柔らかな状態にした。
 
上白糖をすり混ぜて、柔らかくなったところに練乳も入れて、作ってみたのは「ミルクフランスのクリーム」。
こんな感じでググると、けっこう作り方はネットに転がっているもので、「そっか、バターと砂糖と練乳で良いのか、アレは」と、作ってみることにしたのだった。アンデルセンのミルクフランス、そうお高いものではない(120円くらいだったはず)から、必ずしも「手作りした方が安上がり」というわけではないかもだけれど、自家製できたらこれは楽しいんじゃないかな、と。
 
もったりした良い感じのクリームができたところで、絞り出し袋に移しておいて、冷蔵庫に入れておいた……ら、ものの数時間で、「これじゃ絞れない」くらいにカキーンと固まってしまったので、結局昨夜のうちに常温に出しておいた。
 
で、今日は6時起きで弁当作り。今日は授業参観ということで弁当持参の特別登校、同じものを多めに作って、息子の弁当と共に私とだんなの朝御飯にもすることにした。息子の分の朝御飯は、別途買ってきたマンゴーのデニッシュ。
 
息子の弁当と、ほぼ同じ感じの私たちの朝御飯。 ドッグパンを半分にしたものを3つ用意して、1つに玉子サラダ、1つに鳥はむ(とレタスとチーズとマヨ)、そして最後の1つにミルククリームをサンドする。
 
あとは(買ってきた総菜で申し訳ないけど)鶏の唐揚げ詰めて、サラダは昨夜茹でておいたじゃがいもといんげんをマヨネーズとレモン汁と粒マスタードで軽く和えたものを。
 
2段弁当箱の、おかず入れの方にサンドイッチ詰めて、ご飯容器の方におかず詰めて、おかずを詰めた残り1/3ほどのスペースにはアメリカンチェリーごろごろ詰めて、「うん、なかなかインパクトのある弁当になった……と思う」と満足して包んでおいた。
 
別にインパクトを重要視しているわけではないけど、「すげぇ!」と思われたらなんか嬉しい、みたいな。
 
「というわけでね、これ作ったの」
とミルクフランス出したら、だんなも
「これ作っちゃったかぁ〜!」
と大笑いしてくれた。
 
アンデルセンのクリームよりは若干柔らかめなクリームになったけど、でも味の方は思っていた以上に似たものになってくれて、これは美味しいしたいそう楽しい。自家製パンで作るのもきっと美味しいなー……と、使われたバターと砂糖と練乳の分量には目をつむる方向で……。

初挑戦シシリアンライス
角切り野菜のスープ
アイスウーロン茶

と、息子のお弁当分の献立を私たちは朝御飯に食べてしまったので、「私たちのお昼御飯はどうしましょう」と考える。
 
外は雨(しかも大雨)でどこかに食べに行く気分にもならず、レトルトカレーがたくさんあるからそういうのでいいかしらねー、なんて言いながらネットサーフィンしていたら、ちょうど今日更新されたばかりのデイリーポータルZに「佐賀名物シシリアンライスが美味すぎる」という記事が。
 
シシリアンライス?シチリアのご飯?佐賀名物?と、記事を読んでみると、これがなかなか美味しそうな食べ物。簡単に言えば「焼肉サラダ丼」とでもいう感じか、ご飯の上に炒めた肉乗せて(焼肉のタレ味とかで良いらしい)、サラダ乗せて、最後にマヨネーズをかけて、お店によっては温泉玉子乗せたりして、で、いただくものなのであるらしい。肉と野菜とご飯と言うと、タコライスに似ている感じも?
 
これがまたなんで「シシリアン」なのかといえば、wikipediaに載るところによると

トマトの赤とゆで卵の白とキュウリやレタスの緑がイタリア国旗の三色旗をイメージし、地中海に浮かぶシチリア(シシリー)島にちなんで「シシリアンライス」と名付けたとされる。

のだそうで、シチリア市民もまさか自分の住む地域名がこのような料理になっているとは思いもよらなかったろうなー、という。
 
ともあれ、手元に豚薄切り肉が半端に余っていたところで、あいにくトマトはないけれどレタスやラディッシュがある。冷凍ご飯も食べてしまいたかったところだし、幸い昨夜のスープも残っていたところで、
「作れる!シシリアンライス作れるよ!」
と、作ってみることにした。タコライス大好きだから、この料理も実のところかなりツボだろうなと思いながら準備した。
 
「シシリアンライス」に初挑戦 肉は普通に手持ちの焼肉のタレで炒め、こってりめの味の方が良いかと、醤油を少々増量。
 
軽く煮詰める風にしてトロッとした汁気多めの焼肉にして、それをご飯の上にこんもり盛りつけた。
 
その上に、ちぎったレタスと薄切りにしたラディッシュだけの簡単なサラダをたっぷり散らして、温泉玉子割り落とし、あとはマヨネーズを格子にかけてできあがり。
 
私は少なからず「マヨラー」な気があるので、期待通りにこれはなかなか良い感じ。あまりやらないけど、「唐揚げ+マヨ」とか「焼肉+マヨ」とか、そりゃ美味しいよねと思う。サラダもっしゃもしゃ食べられることを思えば、簡単な丼メニューだけどそこそこ野菜も摂れて良いかもだし、何より温泉玉子絡んだ、ほんのりマヨ風味の焼肉とその汁が染みたご飯が、「んもー!」という感じに美味しかった。
 
やっぱりトマトも加わった方が味のバランスは良いような気がするので、きっと近々リベンジを。

富里 「Cucina Tokoinese Cozima」にて
 おまかせコース
 スパークリングワイン
 グラス赤ワイン

そして午後、息子の学校の授業参観に行って、帰宅後息子の帰宅を待ってからいそいそお出かけ。
成田からほど近い、富里にあるCucina Tokionese Cozimaに向かった。
 
青山にあった頃にそれは足繁く通っていた、一番のお気に入りのお店だったCozimaが千葉に移転して、1年半が過ぎたところ。同じ千葉に住む我が家としては青山に向かうのとそう時間は変わらずお店に着くことができるはずなのだけれど、でも「都心に出て、○○の用事済ませがてらあのお店でお昼にしよう!」みたいな事ができなくなった分、あとどうしても最寄り駅から車(バスかタクシー)で移動しなければいけない分、酒飲みの我が家としては伺うタイミングを図るのが難しくなった。
 
本当は3月半ばに予約を入れていたのだけれど、その1週間ほど前にあの震災が起こってしまい、ガソリン不足が一番深刻な時期だったこともあって泣く泣くキャンセルすることに。あの時は「息子の小学卒業&中学入学祝い」が名目だったのだけれど、今回は少々フライング気味ながら「結婚記念日のお祝い」ということで、がっつりコースをいただく旨、お願いしていた。
 
千葉富里「Cozima」、日が暮れる前のとても良い時間 早めの時間に予約を入れていたので、私たちは今日のディナー最初のお客さん。
 
前回訪れた時は普通の草地だったお店脇の空き地は、見事な菜園に変貌していて、席につく前にシェフ小嶋さんにあれこれ見せていただいた。
 
ピーマンに茄子にトマト、バジルに空豆にイタリアンパセリ、などなどなど。ズッキーニには可愛い花がつきはじめているところだった。テラスには葡萄の木などと共に我が家とお揃いの"緑のカーテン対策"ゴーヤーの苗も。
 
1年半ぶりくらいにお会いした小嶋さんはまた一層痩せられたようだったけれどたいそうお元気そうで、野菜と直接ふれ合って「自分のお店を作り上げていく」ことを心から楽しんでらっしゃってるようで本当に何よりだった。青山の穴蔵のようなお店も、お客からすると心地よい空間だったけれど、
「ここは厨房が地下ですから……"あ、今日一日太陽見ないで終わっちゃった"ということも少なくないんですよねぇ」
とシェフや厨房のスタッフが言っているのを聞いていたので、この環境でのレストラン開業は本当に長らくの夢だったのだろうな。
 
というわけで、ゆるゆるとディナーの始まり。

タラのクロスティーニ・きゅうりのスープ
「Cozima」にて、突き出しの2品。きゅうりのスープが新鮮な美味しさでした。 小皿に乗った小さな2品は、突き出しの「タラのクロスティーニ」と「きゅうりのスープ」。
 
滑らかな口当たりのタラのペーストが乗った薄切りパン、スープは新鮮な味わいのものだった。
 
瓜特有の青臭さは感じず、でも喉を通った後にふんわりと「あ、これきゅうりの味だ」と感じる余韻がとても爽やかで、甘さもある。きゅうり100%ではこの優しい味にならないわけで、聞けば玉ねぎと生クリームが入っているそう。
 
「きゅうりと生クリーム」というのもなんだか不思議な組み合わせだけれど、なのに美味しい。不思議な感じ。
 
富里野菜のテリーヌ
千葉富里「Cozima」にて、スペシャリテの野菜のテリーヌ 前菜の1品目は、富里に移転してからのCozimaのスペシャリテ、富里野菜のテリーヌを。
 
絵画のように色鮮やかな綺麗なテリーヌには、人参にトマトに茄子、あと長芋と……あ、とうもろこしも入ってる!と、野菜がそれはもうたくさん、ぎっしりと。
 
それはなんだかミックスジュース飲みながら「バナナ入ってるよね」「あと桃も」とフルーツ当てクイズをするのに似た楽しさがある。
 
テリーヌの周りには色とりどりの5色のソースが飾られて、キイチゴ、マンゴー、トマト、アンチョビガーリック、グリンピースのピュレなのだそう。あとは貝割れ菜とピクルスにした茗荷、さやいんげんが添えられていた。
 
テリーヌ自体に塩気はあまり感じず、上にパラッと添えられた岩塩の塩気でいただくテリーヌは、サラダのような感じもして、ねっとり濃厚な動物の脂と肉の味がするテリーヌ(それももちろん大好物だけども)とは対極な味わい。
 
空豆のムース
千葉富里「Cozima」にて、前菜2皿めの空豆のムース 冷やされたグラスに入ってやってきたのは、前菜2品目の空豆のムース。
 
空豆自体の味がしっかり漂うふわふわした色鮮やかなソースに、これまた綺麗な色合いの甘酸っぱいトマトのソースがたっぷりとかけられていた。
 
このトマトソース、卓上のパンにちょりっとつけて食べるのも美味しくて、あっという間に平らげた。息子はいつのまにか2個目のパンに手を伸ばしている始末……メインディッシュを待たずしてお腹一杯になっちゃいますよ?
 
いわしのシチリア風ロール揚げ
千葉富里「Cozima」にて、シチリア風のいわし料理〜 続く魚介の前菜は、「いわしのシチリア風ロール揚げ」。
 
骨はないけれど身を細かくほぐしたりもしていない、ちゃんと身の歯触りを感じるいわしがくるりと巻かれてコロッケ状のフライになったもの。カリカリサクサクアツアツのできたてがやってきた。
 
下に敷かれた"野菜のソテー"風のものは、「ビアンコカポナータ」という面白いもの。
 
本来トマトが入るカポナータのトマト抜きだからビアンコ(白い)カポナータ。トマトの味がしない分、淡泊な味の玉ねぎや茄子の旨味が感じられて、「イワシとトマトの○○」みたいな料理になってしまいがちなところが、主役のいわしの存在感がたっぷり感じられるお皿になっていた。
 
フォアグラのソテー
千葉富里「Cozima」にて、フォアグラ出ました〜! 「フォアグラ〜!」
と息子がうっとりしながら食べていた、迫力の前菜最後の料理が「フォアグラのソテー」。
 
甘味をしっかり出して焼いた輪っかの玉ねぎの上に、ごろりと巨大なフォアグラが乗って、その上に乗るのは「とうもろこしのクレープ」なのだそう。
 
表面はサクッカリッとした食感で、でもねちもちとした食感も中に感じられるくらいの厚さに焼かれた、「クレープ」で想像するにはちょっと厚めなそのとうもろこしのクレープの甘さが、フォアグラのねっとりした甘さに素晴らしくよく似合っていた。
 
玉ねぎも甘く、そしてソースに使われた「10年もののバルサミコ酢」の甘さもあって、このお皿は全てが「甘さがあるもの」なんだなぁ……と思いながらもぐもぐ。その甘さの方向が全部違っていて、「どこを食べても御馳走」という感じ。
 
ずっとボトルのスパークリングワインをいただきながら食べていたのだけれど、この皿だけはとグラスの赤ワインを出してもらった。
 
カベルネソーヴィニヨンの渋さがまたお似合いで、うっとり。
 
たこのリングイネ アラビアータソース
千葉富里「Cozima」にて、蛸たっぷりほんのりピリ辛味のリングイネ パスタ料理は、柔らかく火を通した蛸がどっさり入ったアラビアータソースのリングイネ。
 
じんわり辛さがあって、ここはもう、これでもかという感じに「トマト」!
 
お店でいただくパスタは何かとスパゲッティーニであることが多くて(具材の組み合わせもあるのだろうけれど、茹で時間が短くて済むから、という理由もあるらしい……)、でも私もだんなもリングイネなどのちょっと太いものが好み。リングイネだったのがすごく嬉しかった。
 
蛸は本当に驚きの柔らかさで、食感ははんぺん……とまで言うと言い過ぎだけれど、でもかまぼこと大差ないくらい、力を入れずに歯がすんなり通るくらいの柔らかさ。でもムッチムチと弾力のある美味しい蛸で、それがごろごろとたっぷり入っていた。
 
そろそろ外はすっかり暗くなり、そしてお客さんも増えてきた。お子さん連れの方がいたり、地元のご夫婦らしき方がいたり。
 
ミラノ風カツレツ
千葉富里「Cozima」にて、驚きの厚さのミラノ風カツレツ! メインディッシュは、こればっかりは事前にリクエストして「メインはこれで!」とお願いしていたミラノ風カツレツ。
 
先日、小嶋さんのブログで「林SPF豚の骨付きカツレツ」を見て、これ食べたいねー美味しそうだねーと話していた後での予約だったので、リクエスト。そう、これを見てしまったから、このところずっと「とんかつ熱」が盛り上がっていたのだわ……。
 
3cm、いや、4cmくらいはありそうなお肉は3人分同時に仕上げられた、迫力のサイズのもの。薄い衣はサクサクで、肉はしっとりとジューシーで、ソースではなくレモンとすりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノでいただくのが「トンカツ」とは違うところで、でもやっぱり「トンカツ」を知る私たち日本人にはどこか愛着がある料理。
 
たっぷりの葉野菜とトマトのサラダを合間に口にしつつ、口いっぱいに豚肉が「どうだー旨いだろうー!」と主張する、「がっつりとした肉料理」を存分に味わった。息子曰く、「フォアグラもスゲーって思ったけど、でもこのカツが一番美味しかった!」だそうで。わかるわかる。
 
マンゴ・マンゴ
千葉富里「Cozima」にて、マンゴー!なドルチェ ドルチェは、シンプルながら強いインパクトのあるマンゴーのお皿だった。
 
濃厚な甘さ、そしてランの花のような香りのあるマンゴーの果肉の上に、マンゴーのジェラートがこんもりと。
 
ジェラートも甘いけれど、その下の果肉も負けず劣らず濃厚に甘く、果物の味自体が一つのお菓子のようだった。
 
「これ、沖縄産のマンゴーじゃないかなぁ?」というだんなと、「いや、国産のマンゴーじゃない匂いがするよ、どこの国かまでは分からないけど」という私で意見が割れて、「私の主張が外れたらワイン代は私が持とう」という賭になってしまった。
 
結果は、「インド産アルフォンソマンゴー」なのだそうで、私の勝ち〜。
国産のマンゴーはとにかく繊維が少なくて口当たりが上品だけれど、香りの方もとても上品な印象。このマンゴーはねっとりとした極彩色な派手さがあるものだった。
 
プティフール
千葉富里「Cozima」にて、最後のプティフールのプレート。 食後の飲み物をいただきながらのプティフールのプレートには、嬉しいことに「おめでとう」の文字が。そう、明後日で結婚14周年になるんだねぇ……(覚えていなかった私)。
 
皿の上には一口サイズのクッキーとチョコレート。
幸せなディナーでございました。
 

帰りはお店にタクシー呼んでもらって、最寄りの「酒々井(しすい)」駅まで送ってもらった。そこから我が家までは、うまいこと快速に乗れれば乗り換えなしで帰ることができる。
 
「今日はお店、混んでました?」
と、運転手さん。賑わってましたよ〜と答えたら、
「東京で人気のお店だったんでしょう?こちらに来てもう2年になろうってところですよね」
「お昼もね、すごいですよ。駐車場に入れなくなっちゃくらいで、予約しなきゃあ入れないって話ですもんねぇ〜」
最初は東京かららのお客さんが連日来ていた感じだったけど、今はむしろ地元のお客さんが車で乗り付けるって感じですね〜、といったお話を伺って、ああすっかり富里に根を張ってらっしゃるんだなぁ、と、お話伺って嬉しくなった。
 
ちょっと前、うっかり「評論家気取りでお店に星つけて格付けする」タイプのクチコミサイトの記事を目にしてしまったのだけれど(若かりし頃、私も自サイトで似たようなことしていたけど、今はもう恥ずかしくって星つけるなんてできませんです……)、都心から「都心のリストランテレベル」の期待を持って富里に来たら、確かに違和感はあるのかも。
 
「交通費往復2000円かけて」きてしまえば、たとえ3000円のコースをいただいたとしても5000円分くらいの満足がなければ物足りないと思ってしまいそうな面もあると思う。地元のお客さんで賑わうランチタイムに来ればなおのこと、都心からのお客さんはむしろイレギュラーな存在で、そういう場で「試す」ようなオーダーしたり、移転前とここが違うあれが違うとあげつらったりするのも、なんだか違うんじゃないかなぁ、と。上手く言えないけれど。
 
「あの時にできて今できない事」もあれば「あの時できなかったけど今できてる事」もたくさんあって、そして今の小嶋さんはたいそう楽しそうで料理の味はやっぱり素敵なものだったから、私たちはまた楽しくご飯を食べに伺わせていただくんだ〜。ごちそうさまでした!

6月12日 日曜日
わっふるわっふる!と夫のリクエストにより朝御飯わっふる。
ワッフル アメリカンチェリー添え
アイスカフェオレ

昨夜、Cozimaさんで帰りがけにパンをお裾分けしてもらったので、今日の朝御飯はそれでもいいなぁ〜と思っていたところ、だんなが
「わっふる!わっふる!」
と。
 
いただいてきたパンは月曜の朝にジムに行く前に食べていきたいから、だから日曜の今日は別のがいいなぁ……と、ワッフルのオーダーが入ったのだった。
 
うん、材料は揃ってるけどね、でも今は似合う果物がないんだよ……アメリカンチェリーしかなくて、それってあんまり似合わなくない?コンポートにする時間はないし……と頭抱えて、いやでもホイップクリームは用意できるしなんとかなるかな、と生地の用意を。
 
「ワッフルの朝食」なんて、字面だけはなんだかメルヘンでほっこりしてふんわりして、というイメージがあるけれど、実際はなかなかの戦場。ボウルがいくつも並び、ハンドミキサーで卵白や生クリーム泡立てるとたいてい何処かに飛び散って「あばばばば」と狼狽えることになり、今日に至っては電子レンジで溶かしバターを作ろうとしてうっかり設定を間違えて派手に爆発させる始末。ああ……カルピス発酵バター、数十グラムが器の外に飛んでいってしまったよ……としょんぼりしながら掃除した。
 
一応彩りにとアメリカンチェリーを添えたりしつつ、でも実際ワッフルに添えて食べたのはホイップクリームと、練乳、そして少量残っていた「ミルクフランス」用のバターミルククリーム。全体的に乳製品。
 
練乳は、先日発売されてわくわくと購入した『お家でいただく、ごちそうかき氷』に載っていたのを作ったお手製だ。
 
この本、あの湘南のかき氷のお店「埜庵」のご主人がまとめたレシピ本で、あの美味しいシロップや練乳の作り方があますところなく記されている。どこをめくっても幸せなかき氷本で、さっそく材料揃えてシロップと練乳を作ってみたのだった。なかなかめんどくさかったけど、でもちらっと作って食べてみた練乳かき氷は、お店で食べるものになかなか似た感じのものに。使う氷自体の美味しさと、削りの技術はとうてい及ばないものだけれど、でも今年の夏のかき氷はひと味違ったものになりそう。早速かき氷機専用の器に氷を作り始めているところ。
 
で、その練乳を添えつつ、ホイップクリームも絞ったりして、全体的にミルク感溢れる今日のワッフル。ふわんふわんで今日も幸せな味と食感だった。
しかし私も好きだけど、みんなワッフル大好きね……。

一口串カツ
胡麻だれざるラーメン
麦茶

午前中は食料の買いだしにスーパーに。
 
「お昼どうする?」
「すごい簡単でよくない?」
昨日美味しいものたっくさん食べたしねー……と、お昼には「ざるラーメン」を買ってきた。
 
胡麻だれだと、「冷やし中華を別盛りにして食べる」みたいな感じではあるのだけれど、でも冷やし中華にはない楽しさがなんとなく漂う「ざるラーメン」。
 
あとひとつ、なんか、ちょっとしたもの添えたくない?と、スーパーのお総菜コーナーで見つけたミニサイズの串カツも買って帰ってきた。うん、良い感じ〜。
 
うどんもスパゲッティも普通のラーメンも大好きだけれど、暑くなってくる季節の「冷たい中華麺」の美味しさは格別。実は私、つけ麺とか大好きなのよねーと思いながらツルツル食べた。

牛肉とピーマンの味噌炒め
ニラもやし炒め
肉と卵のいりつけ
簡単中華スープ
羽釜御飯
ビール(FOSTER'S)

午前中の買い物中、だんなが着ていたのがこの王将Tシャツ
 
背中にずらりと料理名が書かれているのを見て、
コーテル(=餃子)、ソーハン(=焼めし)、エンザーキー(=鶏の唐揚)……」
と買い物中に呟いていたら、
「ああ、ムーシーローが食べたいなぁ」
と、だんな。
 
ムーシーローは、木須肉(ムーシューロウ)、肉と卵のいりつけだ。王将の定番メニューの一つ。
ちょうど卵も安かったし、確かにそれは良いかもねと、今日の夕御飯はだんなが「馬(まー)さん」になって中華鍋をふるいまくってくれた。もやしも食べよう!と、これも炒め物に。こんな感じの料理だと、この食器が無性に欲しくなるなぁ、なんて思ったりして……。
 
「あと、明日のお弁当の仕込みもしちゃうね〜」
と、パパッと牛肉の炒め物も作っただんなは、「ちょっと余ったから」と小鉢に入れてそれも食卓に出してくれた。これがまたこっくりしたご飯のお供の味噌味で、やけに美味しく、今日のメインの料理そっちのけで私はこれをつまみまくるという展開に。
 
だんなが何度か作ってくれているムーシーロー、作るたびにじわじわと"本家"の味に近づいていってるのが素晴らしい。今日もビールとご飯に似合う、なんとも良い感じの中華炒めだった。