食欲魔人日記 08年01月 第4週
1月21日 月曜日
合羽橋で買ってきた「ガーリック鍋」がめでたくデビュー
「翠華」の肉まん
プーアル茶

数日前にデパ地下で買ってきた横浜中華街の肉まん、今日は最後に残っていた「翠華」のを蒸かして食べた。これはちょうど3個入りで、値段もそこそこ手頃だった……気がする。買った時はそうは思わなかったけれど、我が家の蒸籠に入れられたそれは、おっそろしく巨大だった。両手でわしっと掴んで食べなければいけないような、そんなサイズ。

で、皮はかなり厚めな肉まん。具には椎茸や筍がみじん切り状態で混ぜ込まれていて、案外と薄味だった。具の位置が少なからず偏っている感があって、皮がやけに薄いところがあったり、泣きたくなるほど分厚いところもあったり。
「……具、なかなか具に、到達しないんだけど……」
とか言いながら、家族3人、皮部分をモハモハと必死に食べたりしていた。皮そのものも、甘さも塩気も特に感じないあっさりした感じのものだったので、醤油かウスターソースかを添えたくなってくる。

今日はまた殊更に寒くて、朝食時に淹れたプーアル茶を昼もずっとお湯を足しつつ飲みまくっていた。でも、寒い寒いと言いつつ、ガスストーブの設定温度はいつも大体18℃くらい。今のところは22℃設定とかでゴンゴンつける必要の全くない冬で、凍えるような寒さはなかなか訪れないなぁと思っている。

ジンギスカン(ラム肉・もやし・ニラ・キャベツ・にんじん・玉ねぎ)
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
ビール(モルツ・琥珀ヱビス)
ほうじ茶

昨日の夕飯でも、もやしをもりもりと食べた気がするけれど、
「もやしが食べたい……炒めたもやし、もやし炒め……」
と、デパ地下をさすらっていた昨日の夕方。

ニラも食べたいな、ニラもやし炒め……だったら豚肉かラム肉と炒め合わせたいところだよね……とぐるぐる考えて
「家でジンギスカンすれば全て解決?」
という結論に達してしまった。週末にがっつり食べる焼き肉的なものではなくて、あくまで「野菜炒めをたくさん食べる」という風なジンギスカンで良いんだよなー……と肉屋を覗いたら、美味しそうな国産ラム肉焼肉用が売られていて、今日の献立決定。ジンギスカンのタレは、ベル食品の「成吉思汗たれ」が好きなのだけれど、あいにくその肉屋には置かれていなかったので、仕方なしにモランボンのジンギスカンのたれを買ってきてみた。……これも案外悪くない。

で、ラム肉は400g、対して野菜はキャベツ半玉に玉ねぎ2個、にんじん1本、ニラ1束、もやし1袋……と、あれこれたくさん用意した。野菜つまんで合間にラム肉……という感じでもりもりと。昨夜のスープの残りの薄切り牛肉も僅かばかり残っていて、それも焼いてやったらそれは息子がほとんど食べた。

タレの味がそう激しく違うわけではないと思うのだけれど、「ジンギスカンならもやしとニラ、あとキャベツも必須」という気がするし、逆に「普通の焼肉だったらもやしは要らない、かわりに南瓜や茄子が欲しい」という気持ちになる。ラムの肉汁を吸ったもやしは本当に美味しくて、
「もやしを一番美味しく食べる食べ方って、ジンギスカンじゃない?そう思わない?」
と、そこまで言いつつわっしわっしと食べていた。焼肉用のラム肉も、肉厚で柔らかくて美味しい。手軽にラム肉が買えるようになって、本当に嬉しいなぁと思う。

で、鉄板の上には、今回デビューの鋳鉄製「にんにく鍋」。先日合羽橋を散策している時にとうとう買ってきてしまったもので、にんにくのオイル焼き(こんなの)をするために存在している蓋つきの小さな鍋だ。これまでは手持ちの直径10cmほどのミニスキレットで代用していたのだけれど、手の部分が邪魔だし浅くて扱いにくいしで、ついに買ってしまったのだった。合羽橋では5〜6ヶ所の店で、その名も「にんにく鍋」とか「ガーリック鍋」とかいう名前で売られていたけれど、ネットで検索しても出てこない謎の鍋だ。

適度な深さのあるその鍋に、皮を剥いたにんにくをごろごろ入れて、マーガリンを入れて(バターはダメ、焦げちゃう。胡麻油とかもそれはそれで美味しいかもだけど)、竹串や爪楊枝でひっくり返しつつ黄金色になるまで火を通す。焼けたら小皿に取って軽く塩ふってつつき、溶けたマーガリンが残る鍋に生卵を割り落として、ぐーるぐるかき混ぜて醤油ひと垂らしして、シメの「卵焼き」を作る。ここまでが「にんにくのオイル焼き」。さすが専用鍋、素晴らしく美味しいにんにくと素晴らしく美味しい卵焼きが出来た。

「そうそう、これー!」
「この卵焼きー!」
「ぼくも食べるー!」
と、にんにく本体にはほとんど興味を示さなかった息子が卵焼きには超反応を示し、結局卵1個では足りずに「おかわり卵」まで焼いてしまった。にんにくも勿論絶品なのだけれど、この卵焼きが反則のように美味しいんだな……。

いつの間にか鉄板の上からは肉が消え失せ、あとは野菜だけという状態に。ビールも飲み終え、御飯とスープを並べつつ、
「はは、ただの野菜炒めになってるね……」
と笑っていたら、だんながいそいそと塩ふって胡麻油を軽く垂らして醤油もかけて、ざざっと混ぜ合わせてくれてしまった。最後はなし崩し的に、「ラム肉風味の野菜炒め定食」という感じに。

1月22日 火曜日
お昼にだんなとオムライス。
フレンチトースト
カフェオレ

「お父さんはホットドッグを食べて出かけたようですが!でも我々は食パンが半端に余ってるのでフレンチトーストにして食べようと思います!」
今日も底冷えのする朝、えいやっと起きあがって息子に告げたら
「なに?ハレンチトースト?」
口調だけはえらくクールに返された。違います。ハレンチ違います。でもちょっと食べてみたいかもです。

で、一応普通のフレンチトースト。卵溶いて、牛乳で伸ばして、砂糖ぱらぱらっとお愛想程度に加えて、そこにパンを浸し、フライパンに薄くバターを引いて焼いた。メープルシロップやハチミツは添えずに、焼きたてのところをもぐもぐと。

甘くないフレンチトースト食べるなら、クロックムッシュ(ハムとチーズ挟んで焼く)でも良かったかもと思いつつ、フランチトーストのあのやわやわとした感じが私は大好き。

新橋 「SEPIAN」にて
 オムライス \1050
 (オムライス・白身魚のフライ・スープ・サラダ)

今日の午後は都内で仕事の打ち合わせ。打ち合わせ場所の近くに馴染みのお店があるので、そこで昼御飯にしようかなと思ったのだけれど、あいにくそのお店、今日は定休日。

「だからね、明日一緒に昼御飯を食べよう!」
と、昨夜のうちに、だんなに「だから奢ってください!」と"たかりコール"をしたところ、「聞いてない聞いてない、俺は何も聞いてない」と、「奢ってください」のところに強く蓋をしようとしていた。
その割に
「……で、どういうのが食べたいの?」
と聞いてくるあたり、ちゃんと優しい。釜飯だー定食だー長崎ちゃんぽんだーパスタはどうだー、と色々相談した結果、「オムライス食べに行こう」ということになった。

新橋駅からほど近いビルの下にある、SEPIANというバーが、今日連れていってもらったところ。
夜はバー、午後は喫茶店、そして昼には洋風のランチセットがあれこれ出されるお店らしい。ランチは3種類、魚料理のセットと肉料理のセット、そして「オムライス」があるらしい。

オムライスは1050円で、カップサイズのコンソメスープ(玉ねぎたっぷり入り)と、小皿に盛られた刻みキャベツとトマト、スパゲティのサラダがついてくる。ケチャップかドミグラスソースかを選べるオムライスの脇にはタルタルソースの添えられた白身魚のフライまで。サラリーマン街で1000円を超えるランチはなかなか強気な値段じゃないかなと思ったのだけれど、充実した内容に納得だった。白身魚のフライの存在が、なんともにくい。

「しかもねー、大盛りは無料なんだよ。定食は御飯が大盛りになるんだけど、オムライスはチキンライスが大盛りなんだよ」
良くね?良くね?と、当然のように大盛りをオーダーしただんなは私と一緒にオムライス。

どこででも食べられるようで、その実、案外と食べることのできないオムライス。薄焼き卵でぐるりとくるまれたチキンライスは鶏肉とマッシュルームが入ったいかにもな懐かしい感じのものだった。残念なのは、お店全体が喫煙OKで(狭い店なので分煙も無理っぽいわけだけど)、煙草の匂いがどうしても漂ってきてしまうこと。どことなくファンシーな雰囲気ただようオムライスだけれど、お店のお客さんはほとんどが私たち以上の年代と思われる男性サラリーマン客だらけで、その前に次々オムライスが運ばれているのがなんとなく微笑ましかった。

やみつき塩キャベツ
茹でほうれん草とチャーシュー
「一の酉」の焼き鳥
「鳥忠」のあぶり焼きチキン・つくね串
しめじとスナップえんどうの味噌汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)
ほうじ茶

そして午後、3時間近くぶっ通しで仕事の打ち合わせ。だんなの帰りが遅くなりそうだと聞いていたので、「息子と2人の夕御飯なら、簡単に……」と、帰り道通りかかった鳥忠で鶏料理を少しばかり買ってきた。老舗の鶏肉屋さんで、売られている肉はどれも美味しそうなものばかり。でも今日は、既に調理されたあぶり焼きを2枚と、つくね串を2本だけ。

が、帰宅途中の道中で「やっぱ今日、帰れそうかもー」とだんなから連絡が。では適当にありものでおかずを増量しますかねと、茹でたほうれん草に買い置きのチャーシュー並べてみたり、具沢山の味噌汁を作ってみたりしながらだんなの帰宅を待った。それでも少しおかずが足りなそうだったので、駅近くの焼き鳥屋さんに「持ち帰り用で焼いておいてもらえますか?」と電話してみて、だんなに受け取ってきてもらったりも。

焼き鳥だったらキャベツよねと、手でちぎったキャベツを「やみつき塩キャベツのたれ」で和えたものも急ぎ準備した。
ついに専用のたれが出てしまったよ、と、かつて牛角に行くたびに注文していた「やみつき塩キャベツ」の専用たれが売られているのを見つけて思わず買ってきてしまったのだけれど、笑っちゃうほど同じ味がする。その前までは焼肉用の塩だれとにんにく、胡麻油を適当に混ぜて揉んだりしていたのだけれど、おかげさまですごく楽ちんに「あの味」が再現できて、これは案外便利かも。

結局あれこれテーブルに出しすぎて、あぶり焼きチキンなどは少しばかり余ってしまった(明日サラダか何かに混ぜよう……)のだけれど、肉汁が染み出てくる、しっとりと柔らかい口当たりの「鳥忠」の肉は確かに美味しかった。つくねもみっちりした感じで非常に美味だったのだけれど、目敏い息子が地元の焼き鳥屋の焼き鳥そっちのけでこちらのつくねにかぶりついてしまい、私もだんなもほんの一口ずつ。
そうそう、このお店、串焼きに「横丁やき」というのがあって、それがとても魅惑的だったのだった。レバーとかハツとかキンカンなどの臓物系が数種類刺さった串で、今度はこれをつまみにビールとか飲みたい感じ。

1月23日 水曜日
急遽牛丼。
磯部餅
抹茶入り玄米茶

今日はなんだかお餅が食べたい気分……と、正月用の餅の最後の残りを焼いてみる。今日は全員お揃いで磯辺焼きだ。

トーストとかホットドッグじゃなくて、アツアツな感じの餅を食べたくなってしまったのはどうやら今日が異様に寒かったからで、異様に寒いのは巨大な低気圧のせいなのであるらしい。北日本は大変な雪になるらしいよー……とテレビを見れば、普通に都心でも雪が降ってきているようだった。

……でも、千葉には降らない。ナイス温暖エリア千葉。でも息子なぞは
「なんでここだけ降らないのー!」
と憤慨しながら"ただの雨"が降る中、登校していったのだった。

ロメインレタスのサラダ
すき焼き丼 温泉卵乗せ
しめじとスナップえんどうの味噌汁
麦茶

今日も一日みっちり仕事……のはずが、確認事項の返事待ち等々で午後には少しばかり時間ができた。久しぶりにビーズでも触ろうかなと、昨シーズンに買ったまま加工していなかった雪の結晶形のスワロフスキーなどいじくりつつ、ペンダント1個作成。調子が出てきてしまったので、桜色の天然石やら何やらを組み合わせて凝ったチョーカーも作り始めたら止まらなくなりそうになった。

と、そんなことしながらだんなの帰りを待っていたのだけれど、6時を過ぎても7時半になっても連絡なし。今日は連絡があってから準備すれば良いやと、買い置きの切り落とし牛肉でハッシュドビーフを作る予定だったのだけれど、
「……こりゃ帰ってこないね……もうちゃちゃっと御飯食べちゃおうか」
と、急遽十数分で作れるものにメニューを変更。2人分だったら冷凍御飯もあるし、ちょうど2人前ばかり残っていた昨夜に味噌汁もあるしと、牛丼の準備をした。湯沸かし器で出した熱湯を使って、急ぎ温泉卵も用意。

醤油や味醂、酒などを沸騰させたところに肉を入れて煮るのが、いつもの牛丼や豚丼の作り方なのだけれど、今日はすき焼き風に玉ねぎと共に一度焼きつけてから調味料を加えてみた。砂糖ふって醤油かけて、いかにもな感じのすき焼き味にして、「だったら椎茸や焼き豆腐も入れれば良かったかしら」と思い至る。

ともかくもめでたく10分ほどで夕食の準備も整い、すっかり空腹だった私と息子でさささと食べた。実のところ、ホールトマト缶を使って煮込むハッシュドビーフよりも醤油味の牛丼の方が好みな味だったりして、さりげなく満足。トマト味のは少し恋しいところだったので、明日は洋風の料理でトマトっぽいものを何か作ろうかなと。

1月24日 木曜日
魚とパスタ、主従がどちらだったのか、もうわからない
ホットドッグ
カフェオレ

「なんか、ホットドッグ食べたくて」
とだんなが材料をひととおり買ってきてくれたのは数日前。今日食べよう、今日食べなきゃ、と、がんばって起きた。炒めたりオーブンに入れたりで、いつもの朝御飯より若干時間がかかるので、もたもたしていると息子の登校時間になってしまう。
オーブンの余熱をはじめてフライパン2つ出してキャベツを刻みつつ、
「あー……だんなさん、パンにマーガリン塗っといてくれる?あとチーズ出して」
とだんなにお願いしつつ、そのだんなはだんなでコーヒーの用意をしたり皿を出したり。

ソーセージを焼いて、キャベツはバターと少量のカレー粉で炒めて、ドッグパンには薄くマーガリンを塗っておいて、で、パンにキャベツを挟んでからソーセージを乗せ、チーズをトッピングしてオーブンでチーズが溶けるまで焼いたらできあがり……という、いつもの我が家のホットドッグ。パンは大手メーカーの市販のドッグパンだし、ソーセージもなんてことない普通のものだけれど、でもこのスタイルのホットドッグは最高に美味しいと私は思っている。

「チーズも無かったでしょ?だから買ってきたー」
と、だんなが買ってきてくれていたチーズは「コルビージャック」なる名前のシュレッドタイプのもの。いかにもなアメリカンな味がするなぁと思ったら、「コルビー」と「モントレージャック」を混ぜたものなのだそうで、コルビーのオレンジとモントレージャックの黄色が綺麗に合わさったマーブル模様になっているものだった。どこかチェダーに似た風味だと思ったら、コルビーがそういう味なのであるらしい。モントレージャックもアメリカで出される料理に何かと添えられてくるものだったので、要するに全体的に懐かしい味のチーズなのだった。……面白いの買ってくるなぁ、だんな……(私はついモッツァレラ入りの普通のピザ用チーズとか買ってきちゃうのね)。

シーザーサラダ
白身魚のクリーム煮 フェットチーネ添え
いんげん豆入りミネストローネ
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)

今日のテーマは「具沢山」。

昨日のリベンジ(トマト缶料理をしようと思ってしなかったリベンジ)でミネストローネ作ろう、あと何か、魚系のパスタとかどうかなー……とレシピを探して、初挑戦の「白身魚のクリーム煮」なるものを作ってみることにした。おかずとしての一品料理で、でもクリームソースに似合うということで、茹でたフェットチーネを添えるらしい。「パスタは添え物、パスタを添え物……パンとか要るかな?」と作ってみたのに、できあがったのは何故か「魚添えパスタ」(パスタがメイン)だったのは、なぜだろうなぜかしら。やっぱり300g茹でたのは多かったのかしら。

ミネストローネは、あれこれ手持ちの野菜を入れてしまおうということで、玉ねぎ、人参、赤ピーマンと緑のピーマン、ブロッコリー、キャベツ、スナップえんどうなどなどを入れてみた。肉っけはソーセージで。あと、豆も欲しいなと水煮缶のいんげん豆も加えてみた。トマト缶1つに対して水気が多めになってしまったようで、ちょっと薄味に出来てしまったミネストローネ。トマトピューレで少し味を調え、隠し味にとトマトジャムもスプーンに1杯加えてみた。

で、同じく具沢山のクリーム煮。タラは一口大に切って塩胡椒して、ベーコンでくるりと巻き、スキレットで両面をこんがり焼きつけて中まで火を通す。ソースは、しめじ、マッシュルーム、赤ピーマン緑ピーマンをバターで炒め、小麦粉をふって馴染ませてから牛乳とコンソメを加えて軽く煮詰めたもの。とろりとしたところで、仕上げに生クリームも加えた。茹でたフェットチーネには軽くバターを和えておき、パスタと魚とソースを皿に盛りつければできあがり。

スパゲッティならいつも450gくらいは茹でているのでフェットチーネ300gは軽めになるかと思いきや、乾麺の状態で300gのフェットチーネは茹でるとスパゲッティ450g強に相当するのだということを、今日改めて思い知った。
「あら?なんか……多い?」
クリームソースだし、息子はきっと大盛食べてくれるはず……と盛りつけてみると、明らかにたっぷり大盛り量。私は一番軽めに盛らせてもらったけれど、それでも充分お腹いっぱいになった。ガーリックトーストとか添えないで本当に良かったと思った。

レシピ名では「クリーム煮」となっていたけれど、「クリームソースがけ 白身魚のベーコンロール」という方が正しい感じがする料理だった。今日の我が家の皿の状態では、「クリームソースがけフェットチーネ 白身魚のベーコンロール添え」の方が更に正しい感じがした。

いつもクリームソースのパスタを作る時は、簡単に生クリームだけをベースに煮詰めることでとろみを出していたのだけれど、きちんとバターや小麦粉、牛乳でホワイトソースを作る方が、あっさりしているのにちゃんと濃厚な風味が漂って良いのかもしれない。適度にとろみのあるソースは、めでたく魚にもパスタにも良く似合っていた。

1月25日 金曜日
ウニ色だったウニスパゲティ
クリームパン
カフェオレ

昨夜のミネストローネと、適当に塩気のある感じのパンで朝御飯!のつもりだったのに、昨日の私はうっかりと、スーパーで安売りしていた木村屋のクリームパンを買ってきてしまったのだった。クリームパンとミネストローネは合わないじゃない……少しは考えようよ、私(多分、お買い物している時にすっごくクリームパンが恋しい気分だったのね……)。

スープにはとりあえず火を通しておき、朝ジムに向かっただんなが淹れていってくれていたコーヒーを飲むことにした。
「苺食べる?苺あるよ」
「……いらなーい」
「クリームパンにはちと合わないけど、スープ飲む?」
「んー、スープもいらなーい……」
今日の息子はやたらと眠そうで、「パンとコーヒー牛乳(←コーヒー1に対して牛乳5くらいのカフェオレ)でいいー」と、それだけ食べて学校に行ってしまったのだった。

だんなが朝ジムに行く日は、息子が登校した途端に家の中が静かになる。
幸い(?)、昨夜遅くにおっそろしく大量の画像データが、小分け状態のメールになってお客さんから送られてきたところだったので、メールの中身を確認しつつ画像の整理から。「デジカメで撮ったまんまの画像2〜3枚を貼り付けた、エクセルファイル」という謎の形式でやってきていたので、1枚1枚Photoshop形式で保存しなおしてみたり。そんなことをついやり始めてしまい、結局朝8時にならないうちから午後までずっと仕事をし続けてしまった。

千葉そごう内 「壁の穴」にて
 スパゲティ 「ウニとタラコ」 中盛 \1200
 白ワイン(デキャンタ) \1000

「今日はお父さん、絶対遅いそうです。……どこかで食べて帰る?」
昨日スパゲティだったから、お母さんとしてはトンカツとか中村屋のカレーとか、あ、韓国料理屋さんでビビンバとかも良いなと思ってるんですけど……と、息子の音楽教室を終えて歩きつつ半分くらい言葉にしたところで、
「でも、クリームソースのスパゲティと、たらこスパゲティはジャンルが違うから美味しく食べられるよ?」
と息子の発言がかぶさってきた。

……ジャンル、違いますか……(そうかなぁ……)。
いまいち腑に落ちないまま、結局息子の熱烈リクエストにより、デパートのレストラン街にある壁の穴のスパゲティを食べて帰ることに決定。

でもその前に本屋さんに寄って良い?パソコンの本と、手芸の本見たいんだー、と、食事前にその1つ下のフロアにある本屋散策。ビーズアクセサリーの本を眺めていたら、息子がちょろちょろと「料理の本はどこにある?近くにある?」と、手芸本のすぐ裏手のレシピ本コーナーを真剣に眺め始めた。

「僕が読めて、楽しくてわかりやすそうな料理の本ってある?僕ね、本見ながら料理してみたい」
と、えらく真剣に本を探している。私も本買うつもりだし、1冊くらいなら買ってあげるよと言っていたら、
「じゃあこれー」
と、"男のはじめて料理"的なタイトルの、やけに分厚い本を持ってきた。いや、はじめてははじめてだけど、これ、3日かけて作るビーフシチュー的なものが載っているんですけど。息子が求める方向より、多分にヒゲやマッチョ方面に偏っている気がする。ダッチオーブンとかの匂いがする本なのだった。

それからも、ちょこちょこと「お母さん、クイーンアリスのフランス料理って、おいしい?」とか、「お母さん、くりはらはるみって人、知ってる?」とか、次々と新刊コーナーからお母さんが返答に困るような本を持ってくる息子。うーん……栗原はるみさんも……昔はすごーく好きだったんだけれども……ねぇ……。

結局、じゃあ一緒に棚見て探そうかと、一緒に家庭料理の本のコーナーを眺めて、
「これは?料理学校の本で、"料理1年生"って書いてあるよ。……あと、こっちのでっかい本もはじめての料理の本だよ、写真大きくて良い感じ」
お母さんとしてはケンタロウさんの『はじめてのキッチン』が割とツボだったのだけれど(何しろ最初のページは「ゆで卵の作り方」というものすごい基本っぷりだ)、吟味の結果『お料理1年生のはじめてクッキング』なる本にすることにした。パスタ料理もそれなりに載っていて、やや洋風寄りの構成も子供には喜ばれそうな感じ。案外とありそうでいて、「カレーライス」「ハンバーグ」「オムレツ」が載っていて更に「御飯の炊き方」「味噌汁の作り方」までカバーしている本(そして辞典のように厚いわけでも高価なわけではない本)は他に見つからなかったのだった。

んで、数冊の本を手にしてパスタ屋さんへ。いつでも「中盛・大盛無料」のこのお店、息子はさも当然という顔をして「たらこといくらのスパゲティ、大盛でお願いしまぁす!」などと注文している。私は冬のメニューから、「ウニたらこ」の中盛と、プラス850円でハーフサイズサラダとソフトドリンク、デザートのセットにしてもらった。ソフトドリンクのジュースは息子にやることにして、私はカラフェの白ワイン。照り焼きチキンサラダとデザートのチーズケーキは息子と2人で半分こした。

バターで和える系のスパゲティは、全て木製の深皿に盛られてくるこのお店。茶色い器にウニ色のスパゲティ、そして照明も赤っぽい感じで、撮影した写真は全体的に赤かぶりしたようなちょっと悲しい状態に。上にはたっぷりの海苔がかけられ、小皿にレモンも添えられてきたウニたらこスパ、我が家ではたらこスパゲティにレモンを絞って食べることはないけれど、確かに「バター+たらこ+レモン」というのも似合わなくない。後半ちらりと絞って食べたら口の中がさっぱりとして想像以上に美味しかった。

ほとんど粒の残っていないウニは、すっかりクリーム状になってパスタに和えられている。ウニの塊が口にできないのは残念だけれど、その分パスタのどの部分を口にしても、口の中がウニウニウニウニとウニの香りがいっぱいになってとても幸せな風味。170gという、「我が家でも、さすがに1人前そんな分量茹でません」という量の大盛を前にした息子は、えらい勢いで好物のたらこスパに取り組んでいた。……ちなみに、中盛(多分150g)でも普通に食べ応えがある。
「食べたー!」
と、私よりほんの10秒ほど遅れて大盛を完食した息子は、「でもまだ食べられそう」と恐ろしいことを言っていた。

帰りの電車に揺られながら、息子は早速「何を作って食べようかなー」と買ったばかりのレシピ本を眺めている。どうやら今週末、料理をしてくれる気満々らしい。
「一番作りたい料理のページに、しおり挟んでおいたからねー」
と言うので後でちらりと見てみたら、「カルボナーラスパゲティ」のページだった。あんだけ食べたのに、なおもパスタ料理かい、息子。

1月26日 土曜日
から揚げ食べ食べ、ビールを飲む
「Krispy Kreme」のオリジナルグレーズド 2個
カフェオレ
ミネストローネ

昨夜の夢は、とても珍しいことにパニック映画調だった。

私は家族と共に熱海チックな海辺の温泉ホテルに泊まっていて、そこでオオダコに遭遇する……というお話。大型タンカーを沈めてしまえるほどのサイズの、ウルトラマンかゴジラあたりと戦えば良いお前は、という感じのタコで、ホテルの屋上プールからそれが岸に近づいてくるのを見てしまった私たちは、ホテルから離れて山側に避難しつつ、「まぁ、こんな巨大なタコは初めてだわ。写真撮らなきゃ」とやけに冷静な事を考えつつ、でも巨大なタコ足に襲われて逃げまどい……みたいな、そんな夢だった。

逃げまどっているだけだったら、私の夢にしてはものすごく毛色の違った夢……で終わっているはずだったのだけれど、気がつけばオオダコはあっさり退治されていて、退治した自衛隊のようなウルトラ警備隊のような人々(何しろ夢なのでそのあたりはいい加減)が、
「みなさまの冷静な対応のおかげで速やかにオオダコを退治できました!」
などと言っていて、なぜか倒したオオダコの足を使ってたこ焼きとか焼いてくれちゃっていて、しかもそのたこ焼きがおっそろしく大量にあって、
「んまー、私ったら逃げてただけよ。なのにたこ焼き食べられちゃうの?んまー」
んまーんまー言いながら家族で美味しくたこ焼きをいただいたのでありました……あれ、結局たこ焼き食べる夢だったのこれは?……と、そんな結末。オオダコパニック映画のくだりは、単に「たこ焼きをお腹いっぱい食べる」という布石だったらしい。そんな布石いらない。

そんなこんなで、結局は「なんかいつもの夢」っぽかった今回の夢。食べ物ネタが多いというか、最終的に力業で食べ物ネタに持っていこうとする己の深層意識がすごくイヤな今日の朝だった。

で、今日の朝御飯はKrispy Kremeのドーナッツ。久しぶりに買ってこようと思います、と木曜の夜に宣言していただんなが、金曜に有楽町で買ってきてくれた。いつも通り、オリジナルグレーズド1ダース。でも、いつも通りに1〜2個が残るということはなかった。朝御飯だけで全て消えた。息子、いくらなんでも7個は食べ過ぎだと思う。

「……あのさ、見ているだけで胸焼けしそうなんだけど……」
「……食べちゃダメ?」
「いや、ダメとは言わないけど、食べたいだけ食べていいけど」
「じゃあ、いいじゃーん」
と、いつも通り4個食べ、も一つ食べ、更にもう1個に手を伸ばしている息子。私は早々に2個で満足して、息子の喰いっぷりになおも口の中が甘くなる気分だったのでミネストローネを少しばかりスープ皿によそって食べはじめた。まだいけそう、と、最後には7個のドーナツが息子の胃袋に消え、私が2個でだんなが3個。1ダースが消えたのだった。

息子は特に甘党というわけではないし(チョコレートはそんなに好きじゃないし、ケーキを買っても肉まんほどには喜ばない。アイスクリームは好きだけど)、ドーナツが殊更に好きというわけではないのに、クリスピークリームだけは別なのだそうで。日本でのフランチャイズ展開を決定したアメリカのエライ人も、ジャパニーズの9歳男児が朝からオリジナルグレーズドを幸せそうに7個も頬張っているとは思うまい。

津田沼 「にんにくや」にて
 お得な5品コース 2人前 \3,148
 (サラダ・ガーリックトースト・鶏の唐揚げ・パスタ・アイスクリーム)
 生ビール \588

息子の発表会用のシャツを買わなきゃいけない、使い切ってしまったビーズのパーツをユザワヤあたりで買いたい……と、あれこれあって家族で津田沼にお出かけ。いつの間にか旧マルイの建物が「ミーナ津田沼」なるファッションビルになっていて、巨大なユニクロがオープンしていた。嬉しいことに、1階にはカルディコーヒーファームもある。西船橋の駅構内のショップは微妙に狭いので物足りない感があったのだけれど、ここは充分広くて良い感じ。

「……トマトのホール缶が78円だってよ」
「……安い……買いたい……」
「6缶くらいなら俺持つよ?」
「じゃあ6缶。籠に入れるよー」
「あっちでキャンベルのスープ缶も安売りしてるよ」
「じゃ、じゃあそれも……」

ユニクロの袋持って、ビーズ屋の袋も持って、そんな状態でカルディで大量にお買い物。トマト缶6つにスープ缶3つ、フォー用の乾麺に、つい見つけてしまった千鳥酢とかハインツのバーベキューソースとかも籠に入れてしまい、大変なことになってしまった。メキシコの調味料は充実しているし、和の調味料も「そうそうこれって美味しいんだよね」的なものが色々揃っているこのお店、本当に素晴らしい。駅から少しばかり歩くけど、比較的行きやすいところにできたのは嬉しいことなのだった。

そうこうしているうちにすっかりお昼時で、そこらをぷらぷら歩きつつ、「そうそう、こういうのが食べたかったー」と「元祖にんにくや」なるファミレスチックなお店に入ることにした。「元祖」と名がついているものの、少し調べたら「にんにく屋五右衛門」(日本レストランシステム運営のスパゲティ屋さん)あたりとは無関係で、しかもそのあたりのより後発のお店なのだとか。

朝にたらふくドーナツを食べた息子は、お子さまメニューのオムライスプレート(ドミグラス、ホワイトの2色ソースがけのオムライス、ジュースとゼリーつき 690円)を、私とだんなは2人で「2人前 お得な5品コース」なるものをとることにした。大根のシャキシャキサラダとガーリックトースト(2切れ)、チキン唐揚げガーリック、パスタ(10種類ほどある中から選ぶ、ガーリックライスにしても良いらしい)、温かいブルーベリーソースがけアイスクリームというセットで、サラダや肉料理も楽しみつつパスタも、という感じで、適度な食べ応え。全体的ににんにくたっぷりで、というかアイスクリーム以外は全て濃厚なにんにく風味で、といった感じで、ビールが大変に似合ってしまった。

選んだパスタは、きのこたっぷりバター醤油スパゲティ。「きのこたっぷり」という割にはそれほどきのこは入っていなかったけれど、しそや海苔の添えられた和風味の(でもしっかりにんにく風味の)スパゲティだった。油淋鶏風の甘酢を絡めた鶏の唐揚げにも、フライドガーリックがたっぷり。

パスタとオムライスがメイン、といった風のお店だったけれど、名物のひとつが「ハニートースト」だったようで、ハニートーストメニューも揃っている。他テーブルで子供達が実に嬉しそうにハニートーストにかぶりついていたけれど、案外お父さんのハニートースト率が高い(向かいでお母さんはパスタとか食べている)のが面白い。

「元祖ハニートースト」とメニューには書かれていたのだけれど……これも"元祖"じゃないよね、と帰宅してから調べたところ、なんでも80年代にディスコ「マハラジャ」で「はちみつトースト」が出されたのが最初だとか?ソースはここ

ついでに、色々調べてみた。

  • 上記ソースより、「はちみつトーストのデビューは川崎キング&クイーン」が真実だとすると、1988年〜1992年にマハラジャの当該店舗で「はちみつトースト」が売られていたことになる。「川崎キング、初日の一時間で完売したよ。」の「初日」が「お店の開店日」なのだとしたら(「メニューに登場させた初日」って解釈もできてしまうのでこのへん不正確)、1988年12月6日が「はちみつトースト」のデビュー日。

  • newsDELI」が発祥との話もあるが、newsDELI1号店のオープンは1997年。「ハニーバタートースト」は人気デザートメニューのひとつということだが、いつ頃から提供されているかのソースは見つからず。

  • カラオケボックス「Pasela」が発祥との話もあるが、1号店オープンは1992年。1号店オープンと同時に「ハニトー」がメニューに載り、「ハニトー」という名称はPaselaの登録商標となっている。
    Pasela公式ページ内に「ハニトーの歴史」なるコーナーがあり、「80年代後半からのバブルといわれた時代に一世を風靡したお立ち台を備えたタイプのディスコ。そこのVIPルームで食されていたVIP食(?)がハニートースト」ときちんと言及されている。

  • ちなみに「元祖にんにくや」の1号店オープンは1999年。

……と、そんな感じ。

で、更に調べると、「元祖にんにくや」の母体「株式会社パワーアップ」の社長が、元々マハラジャの社長だった、ということがわかった。「元祖ハニートースト」と言いたい気持ちも、それでなんとなく理解できた気が。「元祖ハニートースト」の「元祖」の謎は少しだけ解けたわけだけれど、でも「元祖にんにくや」の「元祖」部分については、今ひとつわからないまま。

と、そんな事調べていたら、今度はハニートーストが恋しくなってきてしまったよ。チョコソースとか苺ソースとかかかっているのが好きです。

R1/Fのサラダ(30品目サラダ・ポテトサラダ)
鱈の白子の葱ポン酢
本マグロのお刺身(赤身・中トロ・大トロ)
大根と油揚げの味噌汁
羽釜御飯

買い物終えて一旦帰宅して、夕方は息子の音楽教室へ。発表会まであと少しということで、何かと特別練習の予定が入れられている。我が家での練習はピアノだけれど発表会に使うのはエレクトーンで、しかも足鍵盤も今回かなり使われるとあって、これまで以上に教室での練習が大変なことになっている。練習を終えて外に出ると、もう7時を軽く過ぎていた。

この時間帯だったら、デパ地下の魚売り場が幸せな事になっているはずー、と寄り道すれば、期待以上の値引率。ブリの切り身も金目鯛の切り身も半額、鱈の白子も半額、大トロのサクも半額。要するにほとんど半額なのだった。既にめぼしい品は消えつつあったけれど、ブリの切り身と白子、大トロのサクを購入。1500円の大トロは、値段だけ見るとちょっと勇気が要るものだったけれど、元の価格が3200円だったので、「ああもう、買っちゃえ!」と。その後、デパートの魚売り場に隣接する魚介専門店を覗いたら30%OFFになった本マグロのお刺身セットが売られていたので、それもついつい。サラダも2割引になっていたので、あれこれ買って、自宅で留守番してくれているだんなに一報入れて「こんなもの買ったから、御飯と味噌汁の準備だけおねがーい!」と伝えておいた。

「白子は蒸すの茹でるの?お風呂沸かしといたから入っちゃえば、寒かったでしょ?」
と、「あなたお帰りなさい、お風呂にします?御飯にします?」的な出迎えをだんなから受け、お風呂を済ませてからの夕御飯。私がやったことは、サラダと刺身を皿に盛りつけただけだった。

マグロ専門店の刺身盛り合わせも美味しかったのだけれど、それにも増して危険なほど美味しかったのが、大トロ(これも本マグロだった)。見た目は少しスジっぽいように思われたのに、口当たりはどこもかしこもとろけるよう。常温に置いておくだけで溶けていってしまいそうな脂の乗りっぷりに、「なんじゃこりゃー」言いながら食べた。

で、今日の味噌汁がやたらと美味しい。味噌の加減もちょうど良く、何しろだしの香りが素晴らしい。
「味噌汁くらいしか作るものなかったし、鰹節削るところからちゃんと作った!」
とだんなは胸を張っていて、私は「ごめんなさい……」と言うしかなかった。そう、最近忙しいからと手抜きしてしまって、市販の「天然だしパック」を使ってたのよね…良心の呵責があってか、それでもなるべく良いめのを自然食品系の店で買っていたのだけれども。……今度からちゃんと削ろう。全然味が違うんだもの。

1月27日 日曜日
お昼に食した、角煮丼。またガーリック風味……。
レーズンパン
ポーク卵
ミネストローネ
カフェオレ

「今日の朝は……レーズンパンと、ミネストローネ……」
ポーク卵もつけましょうか?とだんなに告げたら、まだ半分眠そうだっただんなの顔がぱあぁぁぁぁと輝いた。そんなに好きですか、ポーク卵。

……で、私にとっての「ポーク卵」とは、「スライスしてこんがり焼いたランチョンミートに、目玉焼きを添えたもの」というイメージだったので、ついついそうしたものを作ってしまったのだけれど、食卓に出した途端に
「……ポークたまごはスクランブルエッグじゃね?」
とダメ出しされた。……それは、「刻みポーク入りスクランブルエッグ」なのか、「スライスポークを添えたスクランブルエッグ」なのか。……多分後者なのだろう。後者でした。

「えー、目玉焼きじゃない?」
「おゆきさんは、目玉焼きが好きなの?」
「うん、私は目玉焼きが好きなの」
どうしたものかとやいやい言いつつ、今日のところは目玉焼きのポーク卵。

食後にgoogle先生においで願ったところ、イメージ検索で「ポーク卵」を検索するとこうなって、「ポークたまご」を検索するとこうなった。……あれ、目玉焼き、ないですね……。そうか、目玉焼きは少数派であったか。でも、かといってスクランブルエッグという外見でもなさそうだ。

どうも、いわゆる「ポーク卵」は"オムレツ的な卵焼き"(綺麗にふんわりまとめたようなものではなくて、手抜きしたスクランブルエッグです、みたいにゆるくひとかたまりになっている感じ?)が主流であるらしい。味つけは塩ね。でも私は、卵は黄身と白身がきっちり分かれている方が好きなんだな……黄身の部分を黄身だけ満喫したいんだなー。
そしてミネストローネは、まだなくならない。ちょっと作りすぎたかと、ちょっと反省。

千葉そごうB1フードコート内「CELADON」にて
 豚角煮丼セット \1150
 ココナッツミルクティー \350

今日の午前中は、またまた息子の音楽教室。来週末は合同練習もお休みで少し落ち着けそうだけれど、発表会当日までは遊びの予定はほとんど入れられそうにないこの状況……私も少し疲れてきた。

終わるとちょうどお昼時で、だんなはだんなでおでかけ中だったので、適当に食べて帰ることにした。
「簡単に、デパートのフードコートはどう?」
と、千葉そごうの地下のフードコートに降りてみる。セルフサービス式のお店がいくつか壁際に並び、中央はテーブル席が並ぶよくある感じのフードコートだ。でも、よく見るチェーン店などの並びではなく、一つの会社が全ての店舗の運営をしているようで、各店値段とか雰囲気とか味のレベルとか、なんとなく似ている。ものすごく美味しいというわけでもないけれど、大きなハズレもない、という感じ。

息子に「好きなもの買っておいで」と1000円ほどを持たせてやり、私も各店のメニューを眺めつつ、今日はベトナム料理屋さんで豚角煮丼を食べることにした。サラダ代わりの生春巻きがセットになって、1150円。同じお店のタピオカドリンクの中から、ココナッツミルクティーもつけてもらった。息子も一緒にこの店でマンゴージュースなど買いつつ、息子の御飯はパスタ屋さんの、半熟卵を乗せたカルボナーラスパゲティ。けっこう美味しそうなデニッシュを売っているお店などもあるし、わっぱ飯を扱う和風のお店もあったりするのだけれど、気になってしまうのはオムライス屋さんパスタ屋さん、そしてベトナム料理屋さんあたりが多くなってしまう。

大ぶりの角煮が3切れ乗った御飯にはモヤシもたっぷり添えられていた。フライドガーリックもふんだんにかけられていて、はて私は昨日の昼もそんな風味のものを食べてしまったのではないかと苦笑い。煮卵も添えられ、御飯にもしっかり角煮と同じナムプラーベースのたれが染みていた。生春巻きは、海老も入っているけれどそれ以上にサニーレタスがたくさん巻かれていて、本当に「手で持って食べるサラダ」という感じ。スイートチリソースベースのソースもちゃんと添えられていた。

ほろほろに煮込まれて、良い感じに味の染みていた角煮、おいしー。
そういえば最近豚バラ煮たりしていないなと思ったら、上野にお出かけ中だっただんなが「アメ横で皮付き豚バラ買って帰るよ」と。近日中に私はらふてぇを煮ることになるらしい。

ポテトサラダ(昨夜の残り)
もやしのナムル
茄子の煮浸し
ブリの照り焼き
鶏肉とごぼう、舞茸の吸い物
羽釜御飯
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)

夕御飯は、昨日買ってきたブリの切り身で照り焼きを。何か他の調理法はないものかと色々調べたのだけれど、(白菜と煮てみたり、根菜と共にイタリア風の煮物にする、とか色々あったのだけれど)「ブリ、照り焼きに勝るものなし」という結論に落ち着いてしまい、和風の献立にすることにした。吸い物の具は、馴染みのごぼうと舞茸、鶏肉のものにして、買い置きの茄子を煮てみることにする。

茄子の煮物は、牛肉と合わせて生姜をきかせただし汁(味つけは醤油と酒と少しの味醂)で煮る……といったものを何度か作ったことがあるけれど、少し違ったものを作ってみたいなと、以前大田垣晴子さんの本で見かけた作り方を試してみることにした。

縦に細かく切り目を入れた茄子(スライスしたりせずに、へたを取った丸々1本)を油で炒め、昆布を敷いた鍋に移し、ひたひたのだし汁と味醂、醤油、ナムプラー(!)、小口切りにした唐辛子を加え、キッチンペーパーで蓋をしてから鰹節を一掴み乗せ、その上から落とし蓋をして20分ほどことこと煮ていく……というもの。鰹だしや、鰹節そのものも使うのに、ナムプラーという香りが強い調味料を合わせて大丈夫かなと思ったけれど、鰹の風味もさほど消えなかったし、甘くしょっぱく良い感じに煮えてくれた。あとは、外見をもう少し綺麗にできれば良いのだけれど、揚げ茄子と比べると、煮茄子はどうしても色合いが悪くなりがちなのが残念なところ。そうそう、鍋に敷いた昆布も細く切って茄子と一緒に食べるのだそうで、実際この昆布がとても美味しかった。

私は自分がかなりの「秋刀魚好きである」と自覚しているのだけれど、どうもブリもすごい好物らしい。甘辛醤油だれが染みた、焼いたブリの旨いこと旨いこと。閉店間際のデパ地下で、4切れ900円が半額になっていたのを買ってきたブリはなんとも肉厚で、焼いた後しばらくの間表面にパチパチと脂が爆ぜ続けるほどの脂の乗りっぷりだった。独特な魚臭さのある血合い部分も、鰹などではあまり好きな部位ではないのだけれど、ブリに関しては前向きに好きな感じがする。

もしかしたらマグロよりブリの方が好きかもしれない……と思い至り、
「マグロとブリではどちらが魅惑的か」
「ブリと秋刀魚ではどうか」
「アジという存在を忘れてはいけない」
などなどの話でだんなと盛り上がってしまったのだった。私は、秋刀魚>ブリ>マグロ>アジ かなぁ。それに金目鯛が加わっちゃうとまた大変で、すごく悩んだ末に
秋刀魚>金目鯛>ブリ>マグロ>アジ
といった感じになるかもしれない。ああ、どれも脂が乗ると幸せに美味しい魚ばかり。