食欲魔人"今度こそダイエット"日記 99年8月 第3週
8/16 (月)
コーンフレークス with 牛乳

【本日の痩身 : 昨日から変化なし・15日経過で1000g減】

諦めず、今日からまたダイエットがんばるんだもんねと新たな野望に燃え、今日も朝から弁当作り。
さすがに昨夜の疲れで早起きできず、運動はなし。
どこが「新たな野望に燃え」なんだ、自分。

鮭たらこのまぶしご飯
海老だんごのフライ
いんげんのおかか醤油和え
アサリの佃煮
いぶりがっこ
 麦茶

昨日のおにぎり用に茹でた鮭とたらこの残りでまぜご飯。
それに合わせて、おかずは海老だんごとアサリの佃煮と、魚介つくしのお弁当にしてみる。
ちなみにフライは本来揚げるものを油少な目で焼いてみた。へるしー?

チーズ with クラコット
茹で枝豆
ローストポースの柚子醤油漬け
サラダ菜、茹でピーマン、きゅうり、プチトマト、香菜
茄子といんげんの味噌汁
ビール、ご飯
ぷよまん&カーバンクルまん
牛乳

日曜日に豚かたまり肉を買ってみたので、塩胡椒とすりおろしにんにくを擦り込みオーブンで焼いてローストポークにしてみる。
焼きあがったところを醤油と酒、味醂に柚子を加えたたれに漬け込み、和風さっぱりチャーシュウもどき。漬け込んだたれが大量に余るので、肉と共に野菜にそのたれをかけて食す。脂っけのない野菜だらけの料理だけど、これが夏には案外いけるのだな。

で、「愛の貧乏脱出大作戦」見ながら、居間の隅においてあったぷよまんをついつい食す。なんか先月からずっと置いてあって悪くならないのかと不安になってくるし。しかし、腐りもせずカビも生えず固くもなっていなかった広島銘菓「ぷよまん」。ちょっと怖い……。

8/17 (火)
スクランブルエッグ
茄子といんげんの味噌汁
ご飯

【本日の痩身 : 昨日から変化なし・16日経過で1000g減】

ぷよまんとカーバンクルまんの呪いか祝福か、私の体重はやっぱり減らないのであった。
それはそれとして、今日も元気に弁当作成。

海苔ふりかけ御飯
牛肉とピーマンのオイスターソース炒め
しそ入りきゅうりの浅漬け
あさりの佃煮
いぶりがっこ

本日はやや中華風に、牛肉のオイスターソース炒めたっぷりピーマン入り。
ところで、今日は我が家の弁当の「しきたり」を紹介。
夫婦間での長年の協議にわたる結果である。……←うそです、なんとなくこーなってるだけです。
・丼、混ぜ御飯以外の場合、御飯は醤油に浸した海苔を間にはさむべし
・ふりかけを使う際は、隅までまんべんなく均一に散らすべし
・弁当箱付属以外の仕切りは極力使わず、使う場合はアルミカップ1つ程度にとどめるべし(特に意味はないけど)
・華美な装飾はしない そぼろで絵などを描いたりしない
・週に1度は魚介のおかずを心がける(心がけるだけだけど)
・丼ものは楽だけど手抜きにも繋がるので、丼に逃げない
・困ったときの「焼き肉丼」は特に最後の手段とする

かつて、お弁当作りに関して面白い話を小林カツ代の本で読んだ。
あるお弁当本(カツ代の本にあらず)に、ゼラチンでおかず(だかデザートだか)を弁当箱に固めるレシピがあったそうな。ゼラチンだから、当然弁当箱は冷蔵庫に入れなきゃ固まらない。ヒエヒエのお弁当箱に、ヒエヒエのおかず(だかデザートだか)が入るお弁当、ということになる。
そのレシピを読んだお母さんは、子供の弁当でこれをやってみたそうだ。ヒエヒエのお弁当箱を持たせて、いざ幼稚園へ。
ゼラチンは常温では固まっていられない。吐く息が白くなるほどの部屋ならともかく、室温で数時間放置しておいたらどうなるかは自明の理。

結果、母は泣いて帰宅する子供を出迎えることになる。
「あのね、おべんとう、ぐじゅぐじゅになっちゃってたべられなかったの……ごめんなさい……」
嗚呼、母の悲しみや、如何に。
ていうか、レシピ見た段階で気付けよ母。そんな弁当レシピを作る料理研究家がそもそもすごいと思うけれども。
小林カツ代は、「そもそも子供にヒエヒエの弁当持たせることからして悲しすぎる」とその談話中で憤慨していた。もっともだ。もっともだ。
てなわけで、余談でした。ちょっと思い出してしまったのね。

千趣会通販の
 フルーツカレー
アイスコーヒー
ぷよまん&カーバンクルまん
牛乳

帰り道、「今日は豚の冷しゃぶ♪」と思う。
築地に寄り道して国産大豆使用の至極旨い豆腐屋で豆腐を買い、レタスを用意し玉ねぎを刻み、冷やし味噌汁の準備までしていたところで、だんなから電話。
「仕事にはまった。遅くなりそうだから息子に御飯食わせておいて」
の旨だった。しょーがないなと思いつつ、なんか家で夕飯も食べられなさそうな雰囲気でもあったので仕方なしに夕飯作りを中断、息子と一緒にレトルトカレーで済ませることにする。

1人前のカレーを1:2くらいの割合で息子と分け合う予定が、甘いフルーティカレーは息子のお気に召してしまったようだった。
半分以上食われてショックに浸っているとき、だんなから
「これから帰る〜」
のTEL。んな、まだ7時45分で、こんなんならいつも通り夕飯準備して待ってたのにー……と思っても後の祭りである。
半分以上食われたカレーでなんとなくもの足りず、あとでぷよまんを食す。20個あったまんじゅうがやっと全て消え失せた次第。

8/18 (水)
チョコクロワッサン
牛乳

【本日の痩身 : 昨日比400g減・17日経過で1400g減】

暑い。御飯食べる気しない。コーンフレーク食べようにも、昨夜牛乳を飲み干してしまってるし。
で、だんなが食料調達にコンビニに行ってくれた。牛乳だけあれば良いものを、何故かチョコクロワッサン持ってるし。
そんなん買ってきてくれたら当然食べちゃうじゃないかー、とダイエット中の己の神経脆弱さを恨みつつ美味しくいただく。

紅虎餃子房にて
 鉄鍋餃子定食 \880なり
 季節の果実マンゴープリン \500なり

本日は、昼休みに速攻でチャリかっとばし、一人銀座の紅虎餃子房に行ってみる。
横浜あたりで大行列しているのが何度もマスコミに出ている、鉄鍋餃子が名物の店である。銀座に新店舗がオープンし、店頭メニューを覗いたら「マンゴプリン」の文字があり、それが気になっていたのであった。

12時過ぎに入ると、既に半席以上が埋まっていた。
黒い壁にパイプむき出しの天井、赤いテーブルに黒い店員と、洗練された「ネオチャイニーズ」だかを目指しているのかもしれない。しれないけれども私には「悪夢面サイレントヒル失敗版」以外のナニモノでもないように思える。サイレントヒル知らない人には何とも不明な比喩なんですが。
しかして、とりあえず名物の餃子であるところの「鉄鍋餃子定食」を注文、ついでに一緒に「季節の果実マンゴープリン」も頼む。

ほどなくやってきた名物餃子は20cm角程度の鉄製の角皿に5つ並んで入っていた。テレビで見たのと同じ、隅を閉じていない、長細い筒型の餃子である。
黒盆にこの餃子、きゅうりとトマトの小皿、御飯、トマトと卵のスープが乗っている。
熱された鉄皿に餃子はまだジュクジュクと音をたてており、ごま油の香りと共に如何にも旨そうには見えた。
んが、しかし。

とりあえず何もつけずに口に運んでみると、思いの他塩辛い。醤油も何もつけずにいただくべき餃子なのだろう、それにしても味が濃い。
濃い調味料に惑わされ、肉の旨味があまりわからない。肉汁はあるにはあるが、筒状の、口から遠い部分からどんどん流れていってしまっている。仕方なしに御飯の上に乗せて餃子をかじると、今度は水太りした腸詰のような中身がにょろりと向こうから飛び出てしまった。皮はもちもちと、その触感は悪くないけど妙に歯に絡み付く。
……食べにくい。
このように食べにくい餃子が人気であるらしい。何故だろう……と思い餃子と奮闘していると、今度は冷めてきたわけでもないのに餃子がくっつき始めてしまった。んもう、皮と中身はそんなに一緒にいるのがイヤなのか、どんどんと分離してしまう。仕方なしに「皮なし餃子、御飯のせ」を後半は味わうこととなる。
この餃子の利点は、「熱いのが熱いまま出てくる」、それだけだ。ちなみにスープも付け合わせも、特筆すべき美味なる点は全く無い。
むー。何故この店がこんなに人気あるのか私はさっぱりわからんぞ。

ちなみに、しっかり食べたマンゴプリンは「季節の果実」とは名ばかりの缶詰マンゴー使用のもの。悲しかった……。

茹で枝豆
茹でとーもろこし
ひややっこ
冷しゃぶ乗せサラダ with 大根おろし醤油と胡麻だれ
焼茄子の冷やし味噌汁
ビール、御飯

冷しゃぶの機運が高まり、一昨日あたりからアタマの中が全面的に「豚肉豚肉、冷たい豚肉、それに胡麻だれをどっぶわぁぁ〜と……」てな具合だった。
折良く、昨夜に花咲農園から残暑見舞と沢山の野菜が届き、母が田舎から自家製野菜を持ってきたりと野菜づいている昨今である。如何にも「うちの庭で作りました!」的な、少々いびつなきゅうりやピーマン、ちょっと小ぶりなトウモロコシやぷりぷりの枝豆を使い、今日は野菜ばっかの料理になる。

枝豆は強い土の匂いがし、とうもろこしは甘く良い香りがした。輪切りにすると直径10cmはありそうな茄子も大変旨かった。
野菜って、いいなぁ。

8/19 (木)
御飯
焼茄子の冷やし味噌汁
茹でとうもろこし

【本日の痩身 : 昨日と変化なーし・18日経過で1400g減】

ダイエット中に昼に餃子食ったりマンゴプリン食ったりと、もしかしてダイエットはしてないんじゃないかと我ながら思う。
一応、だんなと息子がローストポークと目玉焼きつきの朝食食ってる横で茹でとうもろこしなどを齧ってみているのだが。やはり甘いだろうか。

yan-yaで
 ナシゴレンセット(ナシゴレン・スープ・デザート・ドリンク)
 マンゴーババロア

渋谷方面で午後打合せにて、昼のチャイムと共に会社を飛び出し、表参道でお昼御飯。
以前、インターネットで検索していて見つけたyan-yaというアジア料理店にてランチセットを食す。しかし目当ては当然デザートのマンゴプリン(メニューはマンゴーババロアになっていたけど)。

バリだかタイだかインドだかいまいち判然としない雰囲気だが木の床に木のテーブル、椅子という居心地の良さそうな店内。1000円のナシゴレンセットを注文すると、ほどなくスープがやってきた。おそらく向こうのものなのだろう、化学調味料の味のするスープだが異国の香りがする塩味の効いたスープだ。上にはセロリの葉が浮かぶ。本当は香菜を浮かべるのが一番しっくりくるんだろうけど、ランチセットじゃ仕方ないのかな。
スープをすすり、やってきたアイスウーロン茶をすすっていると、ナシゴレンがやってきた。大きな白い皿に盛られているナシゴレンはちょっと(かなり)お洒落な雰囲気。皿の大きさに比してちんまりと盛られたナシゴレンは鶏肉と鮮やかな赤と黄色のパプリカが入っているのが見てとれ、上には茹で卵が1個、奥には必須の"えびせんべい"(揚げもちみたいなもん)が3枚乗っている。えびせんべいがあるのは、とても嬉しい。……けどなんかキレイキレイでナシゴレンでは無いみたいだ。

口に含むとちょっとがっくし。
これはナシゴレンミックスで御手軽に味つけただけのものじゃないかー。
これだったら、海老たっぷり玉ねぎたっぷりの、我が家で作るナシゴレンの方がよっぽど美味しいぞ。具が鶏肉とピーマンというのもいただけない。しかして卵がゆで卵というのもいただけない。半熟にしようとして失敗した風な"半"固茹で卵のそれは、いちいち目玉焼きなんて作ってられないのよという手抜きの証のようで、悲しい気分がただよう。茹で卵は作り置き出来るしね……とつついていみると、やっぱり冷め切っていた。悲しい。やっぱりナシゴレンには半熟目玉焼きなのよね。しかも油たっぷり吸った下卑たものが良い。あうーん、この店もハズレか、とちょっと落ち込むワタシ(昨日もハズレだったし……)。

気を取り直してデザートを食す。
セットについてきたデザートは可愛い小降りのガラス容器に入った茶色のゼリーだった。柔らかいそのゼリーはスプーンですくうとほろほろと崩れるようで、口に入れるとすぐに溶ける。……美味しい。これはグッドだ。鼻に抜ける香りから、ライチーのゼリーだとわかった。
そしてマンゴプリン。これは……。
まぁ、詳しくはマンゴプリンページ参照、ということで……。

この店、デザートが「カリカリバナナのアイスクリーム添え」とか「タピオカぜんざい」とか「杏仁ババロア」など、ちょびっとココロ惹かれるものが揃っている。
とりあえず、もう1回くらいは来ても良いかな、と思うけど……行かないかも、しれない。

DESSERT COMPANY
 タピオカココナッツプリン

午後のお仕事終了、ふらふらと寄り道して会社に戻る(不良社員)。
寄り道先はDESSERT COMPANY
以前OZmagazineだかに載っていたお店である。香港にあるデザート屋の再現を目指し、マンゴプリンなどがあるとか。それは興味津々だったお店なのであった。

表参道をちょっと脇道にそれたところにあるその店は、如何にも表参道的雰囲気を醸し出していた。チープな感じの(世間ではこれをキッチュと言うのか?)銀のテーブル、銀の椅子。メニューはなんだか前衛的なデザインがほどこされ、コラージュされた写真と文字が少々わかりづらかった。マンゴプリンは……ない。
お店の人に「マンゴプリン、無いんですか?」と聞くと、「今日は無いんですよー」と気の抜けた返事。ちょっとがっかり。
まぁ、材料次第で無いこともあるわな……ととりあえず好みのココナッツ系デザート、ココナッツプリンを注文する。500円なり。

少々して、銀色の小さなアルミの皿にタンブラーが乗せられたものがやってきた。アルミの皿にアルミのスプーン。手に持つと、異様に軽い。
グラスの中には白いプリン、上に茶色がかったミルクが入っている。スプーンを差し込むとちょっと抵抗のあるプリンは、どうやら中にたっぷりの巨大タピオカが入っているようだった。もちもちとしたタピオカと、もちもちしたプリン。上にかかるミルクもココナッツの粉末が入っているのか、ざらりとした舌触りに強いココナツの香りがした。
味は悪くない。悪くないけど……タピオカに芯がある。歯ざわりが良くない。「香港のデザート屋」という演出を狙ったのかもしれないが、アルミの皿とあいまって、それはキッチュでもチープでもなく「貧乏くさい」というものだ。

なんでも、「お店のマークやインテリアにはN.Yの"spin"というデザインチームが手掛けているそう。そして、スタッフさん達は他に本業を持っている方々で、企画から運営までをこなしているそう。」なのだそうだ(どこかのHPに書いてあったの)。
ついでに、お店の人曰く、「素人臭さはありますが、いつも新しい発想を取り込んでお店づくりをしています。そしてなにより、すべて手作りのデザート達は本当に美味 な物ばかり」なのだそうで。素人臭さは、ソープランドならウケるかもしれないけど、飲食店じゃ通用しない。
ついでに「お店の人もいい感じ。」ともあったけど、お店の人は始終中でくっちゃべっていた。
「○○子がぁ〜、どこどこ行ってぇ〜」
「ああー、ソコ行ったんだー、すっごいじゃーん」
それをフランクというのか接客怠慢というのかはそれぞれの判断にまかせるとして……でも私は二度と行かないのね。たとえマンゴプリンが置いてあっても。

茹で枝豆
たらもサラダ
厚揚げのおかか醤油詰
豆腐の味噌汁
しぐれ丼
ビール

なんとーなーく「牛丼ぽいのが食べたい」と思ったら止まらず、本日はしぐれ丼を決行。ついでに酒のつまみに焼厚揚げとたらもサラダも作ってみた。ちょっぴりゴージャス。

【しぐれ丼のつくりかた】

 1. 割り下を作る。同量の酒と味醂を鍋に入れ、煮切る。適当に醤油で調味。
 2. 1人分あたり1/4個分程度の玉ねぎを薄切りにし、割り下適量で歯ごたえが残る程度に煮る。
 3. 残りの割り下で薄切り牛肉適量をしゃぶしゃぶの要領でさっと火を通す。
 4. どんぶりに入れた御飯の上に玉ねぎと牛肉を乗せ、更にかいわれ大根をぶわっと乗せ、とどめに温泉卵(手作りしても良し、スーパーなどで買っても良し)を上にぽとりと落とす。上にもみ海苔を散らせば完成。
 5. 割り下を適当にかけ、喰う。

……要するにしぐれ丼とは牛丼豪華バージョンなのですな。案外温泉卵が良い味出してると思いますが、如何に。

8/20 (金)
コーンフレークス with 牛乳
ブルーベリーの赤ワイン煮

【本日の痩身 : 測り忘れやした……他意はありやせん。本当っす。】

昨日の「どっちの料理ショー」はクレープVSワッフル。
「ああ〜ん、ハチミツだ、生クリームだ、チョコレートにバナナだ〜。どっちも選べない〜。」
とクネクネする私をだんなは呆れた眼で見ていたが、それはさておき。
番組に出てきた美味しそうなブルーベリーから、我が家の冷蔵庫に数週間保存されっぱなしだったブルーベリーの赤ワイン煮の存在を思い出し、ちょっと食べてみた。相変わらず甘くて酸っぱくて美味だった。

塩鮭のせ御飯
焼き海老団子
たらもサラダ
浅漬けきゅうり
あさりの佃煮
いぶりがっこ
 麦茶

3日ぶりのお弁当。
冷蔵庫からヤバめの鮭とヤバめのタラコを発掘し、その処理にあたる。鮭でありタラコでありアサリであり海老であり、魚介魚介した弁当になっている。たまにはこういうのも良いか。

赤飯弁当
R1/Fの
 スペシャルシーフードサラダ
茹で枝豆
豆腐の味噌汁
ビール

何か、仕事がいっそがしく、帰ってきて洗濯物の取り込みやら風呂掃除やらをしていたらすっかり疲れてやる気が失せる。
やる気が失せた日はどうするか。そろそろ仕事を終え帰宅予定のだんなに、
「つかれたー。御飯作りたくないー。何か買ってきてー。」
と言うのみである。
ケンタにしようかデパート閉店前安売り寿司にしようかあれこれ相談した結果、彼は私の好物赤飯弁当を購入してきてくれた。彼の分は、何でも100円引きをしていたそうで、吉野屋の牛丼特盛である。……もっと良いもの買ってくれば良いのに……と思いながらも、何だか久しぶりの吉野屋牛丼を満喫しているらしい彼に、私は口をつぐんだのであった。うんうん、たまには食べたいよね、そーゆーのもね……。

8/21 (土)
地雷也の
 天むす
かにちらし
お茶

【本日の痩身 : 朝、バタバタしていて測りそこねた。】

本日、土曜日だけれど私は出勤。お客様んところの工事の立ち会いをしなければならないのであった。
7時過ぎに起きて、昨夜だんなが買ってきてくれた朝御飯用かにちらしを食す。ついでに地雷屋の天むす(天ぷらが中にはいっているおむすびなのだよ、美味なのだよ)も食す。
あー、かったるいなぁ、と思いつつ外出。あまりのかったるさに、今日という日を仕事だけで終わらせるのがイヤになり、香港ガーデンに予約を入れる。夕食は飲茶食べ放題!

安芸路 酔心にて
 あなごめし

午前中、9時半より工事にかかるも、昼までにはやっぱり終わらなかった。
別部門の営業担当であるおっちゃんと一緒に2人で飯を食いに行く。近所をふらふらしているところで定食メニューが道路に出ていた酔心に入り、あなごめしを喰らう。
塗りの平皿に平たく美しく、飾られて出てきたあなごめしは、「ちらし寿司、穴子乗せ」といった風情だ。脂がじゅくじゅくと染み出る穴子は思ったよりも美味しく、混ざっているれんこんにききすぎている柚子の香りの強さにちょっと閉口しながらも美味しくいただく。はまぐりの吸い物も、良い感じだったし。
結局、同行したおっちゃんに奢られてしまった。恐縮です、ぺこぺこ。

香港ガーデンにて
 前菜3種盛り合わせ
 焼き物盛り合わせ
 皮蛋
 北京ダック 4つ
 干し貝柱入り焼売
 蟹卵のせ焼売 2つ
 鶏肉とほうれん草の焼売
 蝦餃
 ふかひれ餃子
 牛アキレス腱の中華風ソース蒸し
 鶏肉と腸詰の蒸しもの 2つ
 湯葉のオイスターソース蒸し
 海老チリ
 蟹と卵の炒め物
 酢豚
 蟹爪のフライ
 青椒肉絲
 回鍋肉
 五目炒飯
 ふかひれ入り蟹肉スープ 2つ
 小龍包
 チャーシュウ饅
 中華蒸しパン 2つ
 カスタード饅頭
 ココナッツカスタードクッキー 3つ
 芝麻球
 愛玉子
 タピオカ入りココナッツミルク
 杏仁豆腐
 マンゴプリン 8つ
 ライチ 8個
 ビール (何故かグラスプレゼント)
 プーアル茶
……を大人2人と1歳児1人で食い尽くす。

4時過ぎ、めでたくお仕事終了。
早速銀座でだんなと息子と待ち合わせし、明日のパンなどを購入した後香港ガーデンへ向かう。
当初、「マンゴプリンがめちゃめちゃ美味しい」との話をいただいて知ったこの店、昼は3000円、夜は4000円でワゴンサービス飲茶が食べ放題だという。最初うさんくさく思っていた私も、インターネットで検索してみると行く人行く人全て大絶賛の嵐により、どうにも気になっていたのであった。昼は予約を受け付けてくれないそうなので、飲茶以外の料理も充実しているという夜に予約入れて行ってみることにした。

5時半開店、と同時に予約をしていたが、10分ほど前に到着。入り口すぐのショップで「現品限り!」の文字に惹かれ、いきなりマンゴプリンを3個購入。既に待っている客も案外多く、皆期待している眼で奥に広がる席を眺めやっている。
広い。
502席あるらしいフロアは、ワゴンが通りやすいように旨く配置され、高い天井のその奥には九龍半島から見る香港島の景色ジオラマが飾られている。なんだか凄い。

ベビーカーの子供引き連れ、早速席へ。
「子供椅子あったら貸してね。ついでに途中で寝ちゃうと悪いから、ベビーカーも持ちこませてね。」
と言っておいてはいたが、ちゃんと奥の方の上手い具合の席を用意していてくれていた。
席につくなり、いきなり前菜を乗せたワゴンが横を通る。
ちゃんと、客のいる席のところで1回止まり、全ての皿を説明してくれる。「じゃあ適当に……」なんて言ってたら、結局全種類の皿を置いていってくれた。盛り合わせと焼き物と、皮蛋と。まだ鞄もちゃんと置いてないし、子供も席につかせてないしで、バタバタしながら席についてビールを注文、早速食べ始めよう……というところでまたワゴンが通る。今度は蒸しものワゴン。また貰う。
ワゴンサービス飲茶と言っても、ポツポツ来るものだろうと思っていたのだが、想像以上に凄い状態だ。
1分おきに別の種類のワゴンが横を通っていく。通る度に脇に止まる。説明する。しかも旨そうだ。貰うと、「ありがとうございました♪」と軽やかに挨拶。
あれよあれよという間に、テーブルの上は焼売やら蒸しものやらまだ食べきらない前菜やらで凄いことになってしまった。

皿は、どれも少量ずつ乗っている。
餃子焼売系は2〜3個、蒸しもの系料理は3〜4切れという具合。1人で軽くたいらげる事が出来る量だ。えびチリや酢豚などのおかず類も、1人用の取り皿サイズでやってくる。だからどんどん食べられる……ような気になってくる。

前菜盛り合わせ、焼き物、皮蛋、どれもなかなか美味しい。皮蛋はだんながキライだからこれまであまり食する機会を逸していたのだが、食べ放題ならば話は別だ。一皿の皮蛋を存分に自分一人で味わうことが出来る。独特の臭さはあるが、食べやすい皮蛋だ。旨い。
続いて取った北京ダックは、いまいち。美味しい美味しくないで言えば美味しいのだろうが、皮は若干厚めでモチモチしすぎで全体的に「これはぁ!」という程の感動は無い。……まぁ食べ放題だし。
焼売は、おしなべてなかなか美味しい。特に蟹卵乗せ焼売は蟹の味がし、中身のジューシーさと蒸し加減が良い具合。
蝦餃、チャーシュー饅はとりたてて美味というほどではなく、海老チリ、酢豚も「普通」の味。だがアキレス腱煮込みと腸詰めと鶏肉の蒸しものはなかなかイケる……といちいち全部を語っているとキリがないな〜……と今気付いた。

全体的に、良くも悪くも「普通」である。初心者向け飲茶、と言っても良い。不味くはない。取り立てて至高の美味というほどでもない。大ハズレというものもない。そんな感じ。
しかし、これで4000円というのは抜群のコストパフォーマンスだと思う。蒸しものはどれも温かくやって来るし、種類の豊富さはものすごいものがある。威勢良くやってくるワゴンの勢いに、ついつい机上の皿が増えていく。素朴な味わいの中華風蒸しパンが息子は気に入ったらしく、2つの蒸しパンを1人でほとんど平らげた。

デザートは、ワゴンではなく厨房の前にある平台の上に並んでいる。果物に、杏仁豆腐に愛玉子、ココナッツミルクにタルトに、マンゴプリン。そうそう、このマンゴプリンが目当てだったのだ。
詳しくはここに写真入り説明をしてしまったので多くは語らないが、噂になるだけあって、ごっつぅ旨いマンゴプリンだった。ああ、シアワセ。消費量8個の内訳はだんなが3個に息子が1個弱、そして残りは私……。ついでに好物のココナッツミルクは、タピオカを少なくしてミルクだけを心ゆくまで器に入れ(コツはあまりかき混ぜず、旨い具合に上の部分を掬うことである)、心ゆくまで「飲む」ことが出来た。ああ、これもシアワセなことだ。
ちなみに杏仁豆腐は「普通」、愛玉子は「ちょっとハズレ」というところだった。ちと残念……。

喰った喰ったの1時間半。帰りに電車に乗ることもままならず、ふらふらと広尾明治屋を腹ごなしに歩きまわっていた我々であった。タコス材料を安売っていたので買ってみたりして。

「この味はぁ!」という程の美味はそれほど無いけど(マンゴプリンは別♪)、でもきっとまた来てしまう、そんな店でございました。

8/22 (日)
卵のホットサンド
コンビーフチーズのホットサンド
アイスカフェオレ
香港ガーデン
 テイクアウトマンゴプリン

【本日の痩身 : 前回測定比1000g増加・21日経過で400g減】

昨日の今日で、「ダイエットなんてお空の彼方」のうららかな日曜日。
恐れながら体重計に乗ってみたら、昨日の悪行三昧が見事に数字に表れている。いいの、後悔してないわ私……(泣)

今日の朝御飯はホットサンド。
一昨日、つい面白そうで買ってしまった『内田春菊の悪女な奥さん』(内田春菊・メディアファクトリー)という本で、ホットサンドが出てくるのを見てだんなは食べたくなったらしい。私がなんぞバタバタ他のことをしている間にホットサンドを作ってくれた。夏だけど、ホットサンドも悪くない。

冷やしごまだれラーメン

ごろごろしたい気分ではあったが、買い物に行かねばなんねーだろ、と親子で図書館行きがてらお買い物する。
昼用のラーメン買って、ストック用の洗剤などを買って、肉を見ていたところで「やっぱり焼き肉したいねぇ」という話になる。先日立派な茄子やら南瓜やらにんにくやらをいただいたばっかりだったし。この材料があればやっぱり焼き肉でしょう。
と、帰宅後だんなは肉を入手しに新宿に向かう(小田急ハルクのニュークイックがめちゃめちゃ安いんだよー)。
出かける前に、冷やしごまだれラーメンはきっちり食って。

焼き肉の宴 花咲農園スペシャル
牛肉とわかめの中華風スープ
ガーリックライス
よなよなビール

先日、花咲農園からいただいた暑中見舞の品を使って、焼き肉の宴・花咲農園スペシャル。
何がスペシャルって、用意した野菜、すなわち、長ねぎ以外の南瓜・茄子・ピーマン・玉ねぎ・にんにくがすべて貰ったものだから。ついでにシメのガーリックライスの米もにんにくもやっぱり貰ったものだったりする。肝心の肉は……さすがに違うけど。
合わせるビールは「よなよなビール」。だんなが買い物中にデパートで発見してきたらしい、長野のビールだ。何でも柑橘系の味がして焼き肉に合うのだとか。

牛タンに塩胡椒し、具を盛り合わせ、冷房を空気清浄モードにし、テーブルの周辺を片づけたところで宴開始。
塩胡椒をたっぷりした牛タンから宴は始まる。
今日は長ねぎみじん切りをサラダ油に浸したねぎ油を用意し、適宜これを乗せて食べることにしてみた。……旨い。1枚25g強の厚切りタンは入っていたビニールに血(というか体液というか)がべっとりとついているナマナマしいものだが、これを焼くと最高に旨いのだった。タンの為に新宿に出向いて仕入れをすると言っても過言ではないほどである。
スペシャルと銘打っただけあって、野菜も最高に美味しかった。良く考えると、夏野菜は焼き肉に合うものが多い。
米茄子は輪切りにすると直径10cm以上はありみずみずしく、南瓜はどこまでも甘かった。ピーマンを両断した時に、中にいた芋虫も一緒に両断してしまったのなんかは、まぁご愛敬である(心中雄叫び、冷や汗だらだらだったけど)。無農薬で作ってるなら、芋虫怖がってちゃいかんのだ。

全部でカルビ500g弱と牛タン200g強を大人2人と幼児1人でたいらげ、今日もまた歩けないほどに満腹になってしまったのであった。
「ダイエットが……」
と呟いていると、だんなは横で
「なにそれ、美味しい?」
とか聞いてくるし。
……まずいわよ。状況的には。