食欲魔人日記 04年12月 第5週
12月27日 月曜日
今シーズン初のお汁粉を上野にて
卵御飯 しらす乗せ
えぼ鯛の開き
ほうれん草のナムル
鶏と大根のスープ(一昨日の残り)
麦茶

昨日、御飯に水を吸水させちゃったところでのお誘いで、夕飯はだんなの実家にお呼ばれしていた。さてじゃあこの炊くのを待つばかりのお米はどうしましょう……ということで、今朝起きてから炊くことに。久しぶりの和風の朝食、おかずも何か欲しいよねと昨日の夕方、えぼ鯛の干物やしらす干しを買ってきてみた。少量残っていたスープを温め、だんなが作ってくれたほうれん草のナムルも。あれこれ出したらけっこう豪華な朝御飯になった。

毎年年末の時期はこんな感じだったような気もするけれど、最近は異様なまでに卵の価格がお高い。なまじ普段は1パック89円とか99円とかで買えてしまうものだから、今の198円とか215円とかいう価格はかなーりつらいものがある。
「……でも、卵が冷蔵庫に1個もないのも切ないしね」
「まぁ……いいんじゃない、高くても買えば」
「うーん」
だんなと2人、スーパーであれこれ悩んで、「どうせ高いの買うなら、こっちの250円の地鶏卵とか買ったらどうよ」という話になり、現在我が家に冷蔵庫にはお高い卵が陳列されているのであった。昨日か一昨日に買ったばかりのお高い卵、割ってみると黄身が濃厚な色をしていてぷっくりと艶があり、いかにも美味しそう。今朝はそれを使って久しぶりの卵御飯にすることにした。買ってきたしらす干しをたっぷりトッピングして、朝からわしわしと食べる。

菊屋橋 「モスバーガー」にて
 ロースカツバーガー
 アップルパイ
 山ぶどうスカッシュ

まだ年越し準備にはちと早いけれど、今日は上野浅草方面にお買い物。最初の目的地は、調理器具と店舗物品の聖地である「合羽橋」。一日かけて歩いても物足りないほど楽しいお店が詰まっている合羽橋だけれど、今日は次の目的地もあるので足早に目当てのお店で欲しいものだけを購入してちゃっちゃとこの町を後にしようねということになっている。

まずは、お気に入りの和食器のお店「陶庵やぶきた」で、これまで1枚しか持っていなかった蛸唐草のパスタ皿に使えそうな丸皿を3枚。1ブロック隣にあるサンプル専門店「まいづる」では、「合羽橋に来たら、1個ずつ買って揃えてみよう」と決めている、ミニレンゲに蕎麦やうどんやラーメンなんかが盛りつけられているマグネットのシリーズから今回は杏仁豆腐を購入。業務用の食材一般を扱っている「本間商店」では業務用(500gサイズ。でっかい)のコンデンスミルクを2本、業務用カルピスバターを3個買った。で、花瓶や和風雑貨を扱う「創亭やぶきた」では冬っぽい飾りを少々。

「はいはい、どんどんこのリュックに入れてねー」
と、たっぷり買い物するのを見越しただんなが大きなリュックを背負ってきてくれていたのだけれど、それがどんどん重くなる。まだまだ買い物は始まったばかりだというのに、合羽橋を出る頃には"子泣きじじい"状態になっていた。こんな荷物でアメ横は歩けるかしら……。

昼御飯は、あまり時間もお金もかけたくないし、食べるために移動するだけの体力的余裕もあんまりなかろうしで、合羽橋を出てちょっと上野寄りにあるところのモスバーガーで休憩。久しぶりのロースカツバーガーと、だんなと息子がフライドポテトを頼んでいたので私はアップルパイを。大好きな山ぶどうスカッシュを飲み干す勢いで飲んで、疲れた足をとりあえず休めた。いかにもカロリーありそうなトンカツ挟んだバーガーがすっかり空腹になっていた胃袋にしみじみ溜まる……けど、なのに微妙に物足りない。

「……な、なんか、微妙に物足りないよ……そんなに歩いてたっけ」
「まぁ、もう1時近いし。俺もねぇ、なんか物足りないなぁ、と……」
「そう、さっきからスティックチーズケーキから目が離せないんだよねぇ」
「俺は海鮮かきあげライスバーガーから目が離せないんだなぁ」
そんな事話しつつ、でも追加注文は止めて上野に移動。

上野 「みはし」にて
 田舎しるこ

上野にて、まずはヨドバシカメラであれこれゲームの付属品類(だんな、ついにPSPを買ったらしい……)をお買い物。その後は、今日のメインイベント、アメ横でのお買い物。まだ年末というにはちと早いタイミングのような気もするけれど、アメ横はこれでもかという混雑ぶりだった。あの独特のダミ声が
「はい、いらっしゃいいらっしゃい」
「大トロ!1000円でいいよ1000円で!」
「そこのお父さん!やっぱりお正月はカズノコでしょっカズノコッ」
とそこら中に響いていて、3800円の値札がついたマグロが「1000円でいいよっ」なんて言われちゃうと「じゃあいただくわっ」と即答したくなる雰囲気がある。

でもまずは、アメ横に突入する直前にたまたま通りかかってしまったわしたショップでお買い物。賞味期限がけっこう先だった沖縄蒲鉾を隨分前に買ってそのまま放置してなかったっけ?と、沖縄そばの生麺をいくつか購入。シークワーサー味のハイチュー買ったり、ジーマーミー豆腐を1パック買ったり、「これ、かわいい!」とだんなが樹脂製"らふてぇ"のキーホルダーを買ったり。

「それじゃーさー、豚バラが必要じゃん。でさ、あそこだったら皮つきの豚バラがあるんじゃないかって思うわけよー」
と、今回の買い物予定には含まれていなかったアメ横センタービルに立ち寄ることに。ここの地下は、とんでもなく異国の匂いが漂ってくる食料品街。魚も肉も野菜も、あまり普段は見かけることのないものがわんさと売られていて、眺め歩くだけで楽しいフロアだ。中華系の食材も多いので、中華料理に多用される「皮つき豚バラ肉」も絶対あるだろうな、と。

かくして、大きな肉屋の前には鶏ガラやゲンコツ、各種モツ類、ブロック売りしている羊肉やスペアリブ、豚足に耳にとこれでもかと様々な部位の肉が積まれ売られていた。カウンター式の冷蔵ケースもあるけれど、ワゴンの冷凍ケースの中にこれでもかと様々なモノが詰まっている。
「ありました!皮つき豚バラ!」
「ひぇー、でっかー」
と、いつも肉屋さんで買うブロックの豚バラの横幅を2倍にしたような大きな肉を手に取り、
「これで1kgってことはー……でも、沖縄そば作ったら、すぐなくなっちゃうね?」
「らふてぇはらふてぇとして食べたいしね」
「一度作ったら数日楽しめるしね」
もう1個、と、その巨大なブロック肉を手に取った。いきなりの肉お買い上げ、2.5kg。リュックはもう「筋力トレーニングするためにこの荷物は存在しているのですか」というくらいに重くなった。

そんな極限状態で、アメ横を歩く。思ったよりもカニは安くなくて(そう、アメ横の目的はカニだったのよ……相変わらず怪奇カニ星人な人がいて……←いや、私も充分カニ星人)、でもうろうろぷらぷら歩き回り、1000円のマグロの中トロを1サク、1000円でイクラは2パック、そしてでっかいズワイガニは2肩で4000円、手に入れた。何もかもまだガッチンガッチンに凍ってるから、このまま保冷材も何もなしに持ち帰っても余裕で固まったまま持ち帰れそうだ。

たいした距離は歩いていないと思うけれど、人混みに揉まれて疲れてしまい、帰り道に甘いもの屋さんで小休止。老舗の甘味処「みはし」に入り、私は田舎しるこ、だんなは白玉金時、息子は大きなソフトクリーム。
「やっぱりあんこは粒あんよね」
「よね」
とか言いながら、私もだんなも粒あんを使った品を楽しんだ。

甘いもの屋さんでお汁粉を頼むのは今シーズンこれが初めて。水飴が入っているような、ねっとりとした口当たりの煮小豆の中にはこんがり焼いた餅が1枚分、2つに切られて入っていた。卓上に置かれた山椒の実の塩漬けを口直しにショリショリ食べながら、甘い甘い汁粉で一休み。だんなは息子の巨大なソフトクリームから
「ちょっとくれる?アイス、ちょっともらっていい?」
「いいよー」
なんて交渉して、「白玉金時」を「クリーム白玉金時」に自らグレードアップしてつついていた。昼にちょっと物足りない思いをしていたから、これでやっとひと心地ついたよ。あー、疲れた疲れた。

だんな特製 ビーフカレー(ちょっと甘め)
  トッピングにコーンとチーズ
スモークサーモン、チーズ(Saint André)
モスチキン(イブの残り)
冷や奴
ビール(手作りボック)、白ワイン(Drink&Eat Chicken)

苺 練乳&牛乳がけ

案外疲れていたようで、帰りの電車の中、私は爆睡。帰ってから絶対昼寝するぞと誓いつつ4時頃に帰ってきたのだけれど、冷蔵庫や冷凍庫の中をちょっと整理したり(整理しなきゃカニもマグロも入らなーい)、仕事の電話があったり、玄関まわりをクリスマスバージョンから正月バージョンに模様替えしたり、あれこれあれこれやっているうちに夕飯時になってしまった。

夕飯は、ほのかにやる気なく、昨夜だんなが仕込んでくれたビーフカレーを。スープやサラダを用意することはせず、
「あー、こないだだんなが買ってきてくれたスモークサーモンあったよね。あれ出そう」
「冷凍庫の中に、こないだのモスチキンの残りも取っておいたじゃん」
「あー、そうそう。それに、チーズもあったよね」
「あとさ、この豆腐も食っちゃわなきゃ」
芋蔓式にずるずると「これ食べよう」「これ食べなきゃ」なものが発掘されてしまい、特に何するでなく前菜がひととおり揃ってしまった。ビール飲みながらチーズつまんで冷や奴食べて、白ワインに切り替えてだらだらとスモークサーモンやチキンをつつく。だから、すんごく美味しいカレーに仕上がっていたけれど、いつもよりちょっと少なめな分量しか食べられなかった。

今回は、いつものポークじゃなくてビーフカレー。紅花和牛の煮込み用スネ肉を使ったカレーは、昨日私がせっせと年賀状作りをしている間にだんなが仕込んでくれた。
「おうちのカレーは、いつもちょっとからいんだー」
なんて息子が思っていたということがつい1ヶ月ほど前に発覚したので(そういえば物心ついてからずーっと我が家のカレーは容赦なく"中辛"のルーを使っていたわけで)、今回は甘口と中辛を半分ずつブレンドした、ちょっと優しい味のカレー。ダッチオーブンでことことことこと煮込んでいたので、もう肉はホロンホロンに柔らかい。ココイチに行きたがっていた息子のために、卓上にはコーンとチーズを用意した。

「今日のは、辛くないですかー?」
「からくないでーす!おいしいでーす!」
「うん、そりゃ良かった」
息子にも大満足いただけたカレー、私もだんなもうっとりするほど美味しかった。昨日"初日のカレー"を口にせずに"2日目のカレー"から食べ始めたせいもあってか、味がすっかり馴染んじゃってめちゃめちゃ美味しい。カレー皿にごく軽く1杯だけを食べるつもりが、つい2皿目にも手を出してしまったのだった。

カレーは危険だなー……。

12月28日 火曜日
沖縄そばを作ったよ
磯辺焼き
麦茶

昨日、甘味屋さん「みはし」で美味しそうなお餅を売っていたので買ってきてみた。8枚入って500円弱と、あまりお安くはないけれど、久しぶりに美味しいお餅が食べたいなぁ、と。

「なので、早速焼きます。磯辺焼きでいーい?」
俺2個ね、ぼくもーぼくも2こねー、なんて声を背中に聞きつつ、本来はホットケーキを焼いたりするための"グリドル"という平たいフライパンに餅を並べて焼いていく。全員2個ずつだ。

火の通り方が遅いなー……と、ちょっとコンロの前から離れてメールチェックしていたら、あっけなく餅が焦げてしまった。……とほほ……。

「……ごめん、焦げた……」
一番焦げていない2枚を息子の皿に、次の2枚をだんなの皿に、私は責任取って焦げ焦げのやつを皿に。醤油にトプンと浸してから海苔を巻いて食べた。片面がけっこう黒々と焦げたけれど、見た目ほどには酷い味じゃなくて、一安心。

稲毛 「太閤園」にて
 茄子野菜炒め定食

だんなは息子を連れて、
「ポチ袋とか買ってくるよー」
と、電車に乗って出かけて行った。私は昨日買ってきた豚バラ肉で"らふてぇ"の仕込みをしつつ、クリスマスツリーを片づけつつ、録画した番組のDVDラベルを作成したりする。お昼は、まだ残っているカレーにするかなー……と、あれこれ作業していたら、
「今、津田沼出ました」
とだんなからのメールが。
「お昼は太閤園?」
なんて続きがある。

太閤園!太閤園誘われたらしょうがないなぁカレーより太閤園だよなぁ全く困っちゃうなぁ……なんて、我ながら全然困ってないなと自覚しながら出かける準備。店の前で合流して、今年最後の太閤園(たいこうえん)を堪能した。これを中華料理と言ってしまうと中国の人は困っちゃうんじゃないかという味のものが出てくる"中華定食屋さん"なのだけれど、炒め物や炒飯がどうにも不思議に美味しい。なんてことない材料でなんてことない調味料を使っているような感じなのだけれど、なのに心に染みる美味しさのお店でだんなも私もこのお店が大好き。

息子は炒飯、だんなは回鍋肉定食、私は茄子野菜炒め定食。ほんのりジャンクな味の卵のスープがついてきて、だんな皿も私もの皿も、炒め物は油コテコテのいかにもカロリーが高そうな味がする。
「おゆきさん、料理大盛りにしない?俺も食べたいから」
「うん、いいよー」
なんて、餃子も1皿取って2個ずつ皆で分けたりしながらおおいに「今年最後の太閤園」を満喫した。醤油味ともオイスターソース味ともちょっと違う、見知った味なのに他のお店では食べられない味の炒め物は、茄子とキャベツ、白菜、にんじんなどが入っている。あと、コッテリ下味のついた豚の薄切り肉と。

「茄子野菜炒め、つくづく美味しいよなぁ」
「だんなの回鍋肉もしみじみ美味しいよねぇ」
息子も、けっして分量が少なくないはずの炒飯を3/4量ほどはしっかりと平らげ、家族全員おなかいっぱい。

クーブイリチー
フーイリチー
らふてぇそば
ホッピー

昨日買ってきた沖縄そばと豚バラ肉で、今日の夕飯は沖縄料理。
豚バラはまず下茹でして、その下茹でに使った湯は沖縄そばのスープの一部に利用する。泡盛と醤油と砂糖でコトコト煮た肉は、麺のトッピングにも使うし、"クーブイリチー"(昆布炒め)の材料の一部にもなる。んで、その甘い煮汁もまたクーブイリチーの味付けに使うことになる。豚がひと塊あればあれこれ使える沖縄料理は、本当に面白い(豚肉、大好きなもので……)。

沖縄そばのスープは、鰹だし2に対して豚の煮汁1を合わせたもの。それに醤油と塩を加え、あとは市販の"沖縄そばの素"みたいな濃縮スープをちょっと混ぜる。黄色く太めの麺はもっちりとした歯触りのもので、湯で1分ほどゆがいて温めたものを丼に。スープを張って、ことこと煮込んでいたらふてぇ(角煮)を盛りつけ、かまぼこや刻み葱を添えたら沖縄そばのできあがりー。

クーブイリチーは、刻み昆布を水で戻してからこんにゃくや刻んだらふてぇと一緒に鰹だしや醤油、砂糖、らふてぇの煮汁などで柔らかく煮込んで作り、フーイリチーは車麩を水で戻して溶き卵を絡め、にんじんや葱と一緒に炒め合わせて作る。沖縄にはもう隨分と行ったことがないけれど(一度きり行った沖縄は、もう20年近くも前の話だし)、今年は沖縄料理を食べる機会が幾度となくあって、とても楽しい沖縄料理ライフが楽しめた1年だった。

「だから、この年末に沖縄料理ってのも、いいかもねー♪」
「んだねー♪」
と、ホッピー飲みながららふてぇを1かけつまみ、甘辛いクーブイリチーと優しい味のフーイリチーをもぐもぐ。一通り食べたところで蕎麦を茹で、黒々とした色に煮含められた角煮を1つトッピングして美味しくいただいた。ダッチオーブンで調子に乗ってゴトゴト煮込んじゃったら、大変に黒々とした色になってしまって、ちょっと失敗。時々鍋を覗いて、「ん、まだ水気はたっぷりあるな」と思っていたんだけど、私が水と思っていたのは実は肉から染み出た脂で、肝心の水分やら調味料やらはその分厚い脂の層の下ですっかり煮詰まりきってしまっていたのだった。今度から、豚バラ肉煮るときは、その水分が水なのか脂なのか、ちゃんと見るようにしなければ……。

朝食の餅焦がしに続いての失敗で軽くへこみながら食べたらふてぇ、でもしっかり味を含んでいてなかなか美味しかった。何しろ脂の多い肉で、これでもかと脂を抜くように煮たのだけれど、それでもネットリと油っこい。数切れ食べて、すっかり満足してしまった(そして鍋の中にはまだまーだたっぷりのらふてぇ……)。

12月29日 水曜日
夕飯はねぎとろイクラ丼でした
4日目のカレー
らふてぇ少々
麦茶

「水曜日は、私、"ジムおさめ"に行ってきたいなー」
と言っていたら、
「俺も、俺も一緒に行く」
とだんなが言い出した。で、息子をだんなの実家で見ていてもらって、2人で一緒に"ジムおさめ"に行くことに。

ならばしっかり食べてから行かなきゃねと、朝御飯にカレーライス。日曜の午後に作ったカレーはすでに"4日もの"となっていて、「ちったぁ水入れたほうがいいんじゃないか」というほどに煮詰まりきっている。
「こりゃもう、明日はカレーうどんだな」
「そだね……」
と、黒々としたカレーをカレー皿に1杯。もうちょっと何か食べたいなぁと、昨夜のらふてぇも1かけ2かけ。

真っ黒けっけな、これ以上煮込んでももうどうにもなりませんといった風のカレーを食べて、だんなは息子を連れて実家に向かっていった。今日は朝から冷たい冷たい雨が降る。雪が降って、しかも大雪になったら夕方から約束している忘年会は中止にしましょうねと言っているのだけれど、まぁ大丈夫そうかな。

ツナサラダクレープ

今年最後のジムでの参加プログラムは、今年一番がんばって参加していたボディパンプ。年末にこれだけ迫った時期にわざわざジムに行く人々というのは、それなりにそういう人が来るものらしく、今日は気合いの入ったおっちゃんおにいちゃんおねぇちゃんが多かった。だんなと2人、前の方にいっておおいに動く。だんなは男性陣の中では相当にがんばっている方(つけているおもりの重さがね)だし、私は女性陣の中では"それなり"という感じ。今日は
「中小/大/中小/大/中小(中)/中/中小/中(中)」 てな感じ(前回「中/中2/中小/中2/中小(中)/中/中/中(中)」だったから、それなりに今回はがんばった)にがんばった。なんかだんなは私の重量プラス10kgくらいでやっていたように見えたんだけど、あまり見なかったことにする。

どうも前回の分の筋肉痛が微量に残っていたみたいで、後半15分くらいは泣けるほどきつかった。終わった頃には疲れで呆然としてしまい、呆然としたままプールに入って呆然としたままジャグジーにつかり、呆然としたまま風呂に入って着替えて出てきた。呆然が治ったのは、だんなの
「おつかれさまってことで、クレープでも食べていく?」
の一言で。でもここで生クリームのクレープとか食べたらあかんだろー、と自主規制して、ツナサラダと卵とコーンが巻かれた塩辛い系のクレープを頼んでみた。キャンペーン中で全品262円ということで、地味にお得でちょっと幸せ。

「だんなのは何?ミートソースグラタン?……また、なんか、すっごいの頼んだねぇ……」
と、交換しながら甘くないクレープを平らげた。朝御飯あんなに食べたのに、お腹空いちゃってもうもう。

クールン
カフェオレ

ジムを出たら、びっくり。空からはぼってりとした雪がモツモツと降ってきていて、もううっすらとそこかしこに積もりつつあった。そんなに積もりそうにないけれど、でも万が一を思うと外出は控えた方がいいかもしれない(夜に路面が凍結したらちょっと怖いし……)。残念ながら、忘年会の予定は取りやめることに。……代わりに盛大に新年会やりましょうねそうしましょう。

で、クレープ食べたら自分の空腹を改めて自覚してしまい、ほんのり物足りないまま帰宅。
「でも、ここでちゃんと食事しちゃうのもね」
「もう2時だしね……」
だんなと相談し、「ならば買い置きの"クールン"作って、おやつに食べるというのはどうだ」という話に。だんなが大雪のなか息子を迎えに行ってくれている間に、いそいそとクールンを作って待っていてみた。

日清のクールンは、私が密かに愛しているインスタントレアチーズケーキ。カップソーサーにぴったり収まるくらいの、小さな可愛いレアチーズケーキがその箱と牛乳100ccちょっとで簡単にできる。グラハムクッキーの粉に牛乳混ぜてしめらせてから皿に貼り付け、チーズ風味の甘い粉に牛乳加えてその皿の型に流し入れ、冷蔵庫で30分くらい冷やし固めればできあがり。……だんなはこれ、一度も食べたことがない。

「これ、美味しいんだよ、私、大好きなんだぁ」
「じゃあ買えばいいじゃん」
「うん♪」
だんなに買ってもらって、で、何かのついでに作って私一人で食べきってしまったのは、確か息子が産まれる前。

「あ、前にクールン食べられなかった……んだよね。じゃあもう1回買おう」
「うん、いいよ」
「わーい」
と、やっぱりだんなに買ってもらって、で、作って息子と二人で食べちゃったのは数年前の話。

どうもそんな話がここ3〜4回続いていて(いや、もっとかな)、だんなはなんだかんだで一度もクールンを口にしたことがなかったのだった。さすがにだんな、クールンの箱を見るとやさぐれてしまうようになってしまった。だからこのたび、改めて私が買ってきて、今度こそきっっっかり3等分にして皆で一緒にいただいた。

チーズともヨーグルトともつかない微妙な味なのだけれど、何だか懐かしげな味がする、ホニョンとした歯触りも心地良いお菓子だ。すんごく美味しいアイスクリームを食べても、「シャービック」(←特にメロン味、そしてイチゴ味)の味が忘れられないような、そんな感じ。
「はい、まぁ、なんてことない味かもしれないけど……羨望の味というか、待望の味というか?」
「ううん、これは怨恨の味だね」
「……そんなぁ……」
だんなは、私が思う以上に、大変にクールンに対して痛切な気持ちを抱えていたらしかった。……ごめーん。

ジーマーミー豆腐
2日目のらふてぇ
2日目のクーブイリチー
水餃子・焼き餃子
ネギトロいくら丼
ビール(手作りボック)・抹茶入り玄米茶

夕方から、だんなは先日購入したゲーム、METAL GEAR SOLID 3を本格的にやり始めた。私もだんなから数時間遅れで少しずつやり始めている。前作も前々作も好きだったこのゲーム、今回は「ジャングルを歩き、失った体力はその土地で"食料"を入手して回復させる」という要素が入って、とってもとっても面白い。要するにヘビとか魚とか鳥とかキノコを見つけては食べて体力を回復させなければいけないのだけれど、本来の任務そっちのけで
「わぉ!新しいヘビ発見!」
「とりあえずワニ殺してワニ食べよう、ワニ」
などと、伝説の傭兵はすっかり「秘境版くいしん坊!万才」となり果てている。その食物によっていちいち
「ウマスギル!」とか「喰えるかぁ!」「まぁまぁだな」なんて反応してくれるので、
「そうか、このヘビは旨いかー」
「そうか、ワニは旨いのかー」
なんて画面の前で夫婦して頷いていたりして。……全然ゲームが先に進まないね……。

さて、夕御飯は、先日アメ横で買ってきたイクラがあるしと、ネギトロいくら丼。スーパーで安売りまぐろのたたきを買ってきたので、いくらと一緒に御飯の上にトッピングして。葱を混ぜたら息子がイヤがるだろうと、白髪葱をトッピング。昨日のらふてぇやクーブイリチーもテーブルに出し、せっかく食材屋さんで買ってきたのに昨日テーブルに出すのを忘れてしまったジーマーミー豆腐(沖縄のピーナッツ豆腐)もそれと一緒に。冷凍庫に入っていた水餃子と焼き餃子も出して、テーブルは食べ物だらけになった。統一感は全然ないけど、気にしないことにしてネギトロいくら丼。

「ぎょうざなの?すいぎょうざも、あるの?わぁ!イクラまで!」
息子がやけに喜んでいたので、
「こういう風に、好きなものがいーっぱいテーブルにある状態を"ごちそう"と言います」
と教えてみたりして。
「ごちそう?これはごちそうなの?」
「ごちそうと違うかなぁ?」
「ううん、これはごちそうね!そだね!」
息子に新たに"ごちそう"の概念を教えてみたりしながら、先日届いたばかりの手作りビールを飲みながら餃子で乾杯。ジムに行って筋肉痛になってみたり、年末特別番組なんか全然見ずにテレビゲームやったりDVD見たりの年末だけれど、なんだかとっても楽しいわー。

12月30日 木曜日
宴の前。今日はタイスキ!
カレーうどん
おにぎり
クーブイリチー
麦茶

最近、だんなはちょっと早起き……というか、私が早起きしなくなった。だんながゲームをやり始めた音で私が起き、息子が起き、8時半には全員がパジャマ姿で居間にみっちりと集合することに。昨日降った雪はまだ溶けていないところもあって、今朝もすんごく寒かった。冬らしい天気とも言えて、今までの気持ち悪いほどの暖かさよりはこっちの方がいいかなぁとも。

朝御飯は、煮えに煮えたカレーの残りでカレーうどん。だんながサバ入りの混合節でしっかりとした味のだしを取ってくれて、それをカレー鍋にだばだばだ〜とたっぷり注ぐ。あとは醤油と味醂と塩、カレー風味がちと薄くなったらカレー粉なども加えて味を調整すればできあがり。毎回、鍋に残ったカレーの分量やその他諸々の要素が異なってくるので、味が毎回異なるのも「おうちのカレーうどん」ならではの醍醐味というやつで。今回はちょっと甘めのカレーを作ったのだけれど、濃厚なスープになった。肉やじゃがいももまだごろりごろりと入っている。

昨夜のうちに残り御飯で作っておいた塩おにぎりに"のりたま"のふりかけをかけ、海苔を巻いてこちらもテーブルに。つまみにとクーブイリチーの残りも出して、朝からだらだらだら〜っと昼御飯なみにボリュームのある朝食を平らげた。カレーうどん、水溶き片栗粉でとろみをつける時もあるしつけない時もあるのだけれど、どちらもそれぞれ美味しい。今日のはサラサラタイプ。

有楽町 「コカレストラン」にて
 タイスキコース
 ビール(シンハー)、生ビール
 マンゴスティーナ(ソーダ割)(ロック)

今日は高校来の友人たちと忘年会。ニューヨーク在住のYが日本に帰ってくる度に「会おう〜」「いつヒマ〜?」」なんて声をかけあって集合しているいつものメンバー、YとN、TさんとSちゃんと私の5人。年に2度くらいそんな感じで集まっているので、へたな知り合いよりもよっぽど多く会っている感がある。今回は、前回会えなかったNもやってきて、久しぶりに5人で食事することができた。

なんかアジアなのよねエスニックなのよねということで、向かったのは有楽町ビッグカメラのあるビル(旧そごうのビル)の6階にあるコカレストラン。30日に確実にやっていて、皆が集まりやすい場所にあって、万一誰かが予約時間ちょうどに訪れられなくなっても大丈夫なお店、ということでSちゃんが選んでくれた。タイスキコースを予約してあったので、予約時間ちょっと前に店を訪れると、店の前には「なんじゃこりゃぁ!」な大行列。壁にそってぐるーりと30人以上が並んでいて、後に来た友人たちの話によるとその列が尋常じゃなくどんどん伸びていたらしい。階段を下りる方向に列が伸びていたというから、それって入店するまでに軽く1時間半くらいかかっちゃうのでは……?という感じだ。いつの間にそんなに人気になったんだ、コカレストラン。

「前にもさ、このメンバーで絶対来てると思うんだよね、ここじゃなくて……ほら、マリオンの裏にあった、今なんか改装している建物の」
「そうそう、2階か3階で……でも、タイスキじゃなかったよ。確か」
「そうだっけー?」
皆で外食するのももう何十回目かという感じなので、「その話は何年前だ」なんて話に記憶を掘り掘りしてみたり。あの、異国がかった建物の改装中の建物のお店が好きなのだけれど、今日通りかかったら「期間限定 バクテー定食屋」なんて看板が出ていた。どうやらこの建物が取り壊しになるようで、それまでの限定でバクテー(スペアリブのにんにく風味スープ煮込み←シンガポール名物よ♪)屋さんを営業しているのであるらしい。いいなぁ、バクテー。

最初にSちゃんが到着し、次に私が到着し、他の皆が到着するまで
「何が出るのかな?」
「今テーブルに出ている野菜とお団子だけだと悲しいよね……もし足りなかったらこれとかこれを頼もう」
なんて言っていたのだけれど、結果的にコース料理だけですっかりお腹一杯。きのこや白菜、青梗菜にレタスに豆腐にきくらげに春雨に……と盛り合わされたボリュームたっぷりの野菜の皿と、イカ団子、海老団子などの色鮮やかな各種お団子が盛られた皿と、続いてイカや帆立や白身魚やカニが盛られたシーフードの皿がやってきて、皆でわいわい言いながらつついていたら大変にお腹いっぱいになってしまった。

前菜には茹で海老。辛めのスィートチリソースをこてこてつけて、えびせんべいなどもパリパリ囓りながらいただく。中央に置かれたしゃぶしゃぶ鍋状の鍋にはスープが満たされていて、最初にそこで蟹を煮て、あとは適当に欲望のままに具を放り込んでは香菜風味のチリソースにつけて食べていく。このタレがまた案外辛くて、
「食べ終わったら、みんな唇が2倍くらいになっていそうね」
ハヒハヒとそう言いながらもぐもぐと。テーブルがかなり大きくて、中央の鍋に手を伸ばすには立たなきゃいけないような感じだったものだから、
「じゃあ届きやすいように、各自の前あたりに具を入れておきまーす」
と、魚介の皿を脇に置いていた私はイカとか魚を5方向に均等に散らして入れておいたのだけれど、
「しめじどこ行ったー?」
「海苔巻きがさぁ、行方不明なんだけど。あれ、ドロドロになっちゃうよ」
なんて箸やら穴あきお玉やらでぐーるぐーる皆で混ぜていたら、すっかり鍋の中が「流しそうめん」状態に。このころには微妙に酔いもまわりはじめてて、
「あっはっは、具が回ってるよ回ってる」
「だからしめじはどこー?」
つまんない事で大笑いし始める。

野菜にお団子類に魚介、全部食べたところで最後におじや(麺か御飯かの選択だった)。お店の人がスープにどんぶり御飯を放り込み、溶き卵混ぜてオイスターソースみたいな甘辛ダレを入れ、作ってくれた。魚介のだし吸った御飯がうまー。
デザートはタピオカ入りココナッツミルクで、一口食べて「うげ」と言ったY(←甘い酒が苦手で、「甘くないお酒はどれですかー?」と聞いていたY……ココナッツミルクもダメなのか……)の分も貰っちゃって、「私、ココナッツミルク好き好きー」と2杯食べたらお腹たぷたぷになってしまった。

「……で、皆さん厄年だったわけですが、どうよ?」
最後にそんな話をしたのだけれど、「うーん、別にどうってことなかった」という人もいれば、「体調崩した」という人もあり、「体調はともかく、仕事上でいろんなトラブルが……」という人もあり。来年の後厄を無事に乗り切って皆で元気に集まりましょう。
皆と別れてから、私はおせち料理を受け取りに某レストランに。まだ必死でスタッフが詰め込み作業をやっている中、
「はい、そろそろ来ると思ってたから詰めておいたよ」
と、綺麗に箱詰めされたイタリア〜ンおせちを受け取って帰ってきた。今日受け取っちゃうと明日食べたくなってしまうけれど、元旦までじっと我慢かな。

12月31日 金曜日
年越しよ年越しよ
だんな特製 ナポリタンスパゲッティ
アイスカフェオレ

今日も私より早く起きてテレビゲームしていただんな、途中の中ボス戦で行き詰まったらしく、
「おゆきさん……やる?」
と交代してもらった。で、私は興に乗っちゃって
「おゆきさん、朝御飯どうしようか」
「うーん……」
「どっか食べに行く?ブランチで」
「うーん……」
「パンでも買いに行く?」
「うーん……」

全体的にやる気がない。私は、自分の食事より、画面の中の"伝説の傭兵"に毒蛙を食べさせることに必死になっていた。……おかしいなぁ、この沼地に毒蛙いるはずなんだけど……(ダメじゃん……)。
まぁ、一応あれこれ調べたのだけれど、大晦日の昼にお得で美味しそうなブッフェランチを開催しているところなどなかなかないわけで、
「スパゲティでも茹でようか?」
「うん!」
という展開になったのだった。卵もあるし、ピーマンや玉ねぎもある……とあれこれ手持ちの食材を考えて、ナポリタンスパゲティに。とても人には言えないような分量のバターが入っていると思われるナポリタンスパゲティを、だんながじゃかじゃか炒めて作ってくれた。具はスタンダードにベーコンとピーマンと玉ねぎ。ハインツのトマトケチャップもたっっっぷりと。私は中華鍋をふるうだんなの脇で、フライパンで薄焼き卵を1人1枚ずつ焼き上げる。盛りつけたナポリタンスパゲティの上から、表面を半熟に焼いた薄焼き卵をふんわりかぶせ、オムレツのように。卵を崩しながら食べるナポリタンスパゲティは、名古屋の"イタスパ"にちょっと似てる(というか真似しているわけだけど……)。

森永アイス クレープ屋さん(チョコチップ味)

「買いもの行っちゃわない?」
「んー……」
ナポリタンスパゲティ後も、毒蛙探したり発光キノコ探したりしていた私。そうそう買い物行かなきゃ、今日の年越し蕎麦用の天ぷらの材料もないんだったよね、と、やっと腰を上げた時、空からは雨が降り始めていた。

「だから早く行こうって言ったのにー」
「ごめーん……」
自転車かっとばして往復すれば、まぁなんとか濡れないんじゃない?なんて家を出たのに、1軒目のスーパー(←置いてあるものはそこそこ安いけど品揃えはよろしくない)を出た頃にはみぞれ混じりの雨になっていた。
「うわ!痛い、痛いよこれ!」
と言いながら、1軒目では買えなかった品を求めに2軒目に行くと、出てくる頃には立派な「雪」に。しかもけっこうな降りで、ヒーヒー言いながら帰ってきた。ここ数ヶ月のあったかさを解消するかのようにここ数日寒いけれど、大晦日に雪というのもできすぎているような気が。寒い寒い言いながら、なぜかアイスクリーム買って帰ってきた。

「ストーブゴンゴンつけてさ、部屋あっつくしてアイスたべよう♪」
と、おやつにクレープで巻かれたチョコチップアイスを。なんかこれ、美味しそうだよ気になるよ〜と、今回初めて買ってきたアイスだ。俺も俺もぼくもぼくもと、親子3人お揃いのチョコチップアイスのクレープ巻きをもぐもぐと。

夕方になって、久しぶりにテレビをつけたらレコード大賞が始まっていて、やーっと大晦日気分が盛り上がってきた。

ずわいがに
まぐろ・いくら
ン日目のらふてぇ・クーブイリチー
鈴廣のかまぼこ・沖縄かまぼこ・いぶりがっこ
御飯少々
日本酒(獺祭 活性にごり)

日本蕎麦
天ぷら(さつまいも・海老)
日本酒(獺祭 活性にごり)

大晦日の夕御飯は、アメ横で買ってきた蟹やまぐろを解凍して。かまぼこ切ったり先日作ったらふてぇ等々も温め、手間はかけず品数はあれこれと、居間のこたつにみっちり並べ、濁り酒「獺祭の活性にごり」をちびちびやりながらいただいた。

アメ横で買ってきた蟹やまぐろは、けっこう安かっただけあって「まぁ……こんなものかな……」という感じ。買ったときにはずっしりと重かった蟹は、解凍するに従って水気がだばだばと出てきてしまい、溶け切った頃には最初に比べるとずいぶんカサカサした状態に。それでも太い足の中にはしっかり身が詰まっていたけれど、感動するほどの味じゃなかった。……今度は専門店から通販で買おうかな。年末のアメ横のあの雰囲気、「おお、年末だ年末」という気分が盛り上がってけっこう楽しいものではあるのだけれど。

あとは、沖縄そば作った時の残りの沖縄かまぼこと、雑煮の準備後に残った鈴廣のかまぼこもスライスして、わさび醤油で。後で蕎麦も茹でるというのに、つい御飯も少し食べてしまい、更にはお酒もたんと飲んですっかりいい気分になってしまった。
……それにしても、レコ大、ぜんっぜん知らない若手の歌手が続々と出てきててびっくりだよ……もう時代についていけてないよ……。

夕食第一弾は8時頃に終え、しばらくのんびーりしてから10時近くなって年越し蕎麦。毎年かき揚げ作ったりしていたのだけれど、なんか毎年微妙に失敗を繰り返しているので(天ぷらなんて年に何度もやらないし……)、今回はかき揚げじゃなくて海老の天ぷらとさつまいもの天ぷら。しかも市販の天ぷら粉使って、もう絶対失敗しようがない状況を作って揚げてみた。ちょっとフワッとしたフリッターみたいになっちゃって、
「あっはっは、ごめーん、なんかさぁ、アメリカあたりの日本料理屋で出てきそうな天ぷらになったよ」
という事態になったのだけれど、味と歯触りはまぁまぁ問題なし。天ぷら、来年はもう一歩上手く揚げられるようになりたいけれど、そうするには練習を重ねるしかないわけで、でも天ぷらなんてそう頻繁に食べたいものじゃないわけで……(とほほー)。

あと数時間で年越しという頃にバタバタ揚げ物して、
「揚げ玉も作らない?」
「うん、いいよー。作るよー」
「ほら、穴あきお玉そこに出しておいたから」
「んー」
だんなは蕎麦茹での準備しながらめんつゆの準備もして1回目の夕食の食器を片づけてくれ、私は揚げ物鍋に集中。最後まで「俺たちは無敵だッ!無敵のコンビだッ!」というコンビネーションでちゃかちゃか準備してチャカチャカ食べてチャカチャカ片づけた。
今年も色々あったけれど、楽しかったし幸せだった。来年も楽しく美味しい1年になりますように。