食欲魔人日記 07年01月 第4週
1月22日 月曜日
今シーズン2回目のおでん。たっぷり。
ボローニャソーセージと目玉焼きのイングリッシュマフィンサンド
カフェオレ

今日は久しぶりにイングリッシュマフィンの朝御飯。残念ながら手作りする余裕はなくて、市販のを買ってきた。

子供の頃は「どこが美味しいんだろう……表面のザラザラとかあんまり好きじゃないし……」
と思っていたイングリッシュマフィン、大人になって美味しくなったもののひとつだ。炒めたボローニャソーセージと目玉焼きを挟んで食べると、とっても美味しい。

今日もそんな感じで準備したのだけれど、切ったソーセージが厚切りすぎてしまったのか、目玉焼きになかなか火が入らなくて苦戦した。「焼けた!」と思ってサンドにしたのだけれど、黄身はまだトロトロのユルユルだったようで、家族全員お皿に黄身をこぼしてしまいながらの朝御飯。……次回は卵を「両面焼き」にする必要があるかもしれない。

ラスク
牛乳

今日も一日、真面目にお仕事。昼御飯は、残っていたシュガーラスクと目があって、これをつまみながらお仕事続行。このラスク、息子が
「これねぇ、気になっていたんだよ、ずーっと気になっていたんだよ」
と、スーパーの一角に私を引っ張っていって「ほら、今日は安売りしているよ?」と言ったもの。輸入品を多く扱っている、ほんのりと高級めなスーパーで売られていた、その見慣れぬメーカーのラスクは、たまたま試食販売がされていたところだった。試しに食べてみて、「……あ、確かにけっこう美味しいかも」と。

シュガーラスク、最高に美味しいのはパン屋さん「サンジェルマン」のものだと、私は密かに思っている。ガーリックラスクが美味しいのは、築地の木村屋ペストリーショップ。昔からサンジェルマンのシュガーラスクは何かと買っていて、でもその「バターたっぷり」といった風の危険な味わいはなるべく封印するようにしていた。美味しいけど、サンジェルマンのはちと高い。このスーパーのこのラスクは、特売価格で199円だった。お手軽だ。

んで、息子の要望通りに買ってきたシュガーラスクは夕飯のつまみに半分ほどがなくなった。残った数切れをポリポリ食べつつ仕事して、気がつけばパソコンまわりが粉っぽく……ていうか、砂糖っぽく……慌てて掃除機を出してきた。

おでん
春菊の胡麻和え
甘酒漬けたくあん・悪魔の塩昆布
羽釜御飯
ビール(よなよなエール)
日本酒(銀の露/亀岡酒造)

「おでん食べたいね」とスーパーを歩いていた昨日、「天からの啓示」とばかりにおでん種が安かった。うずらボールいるよね、ちくわぶ必須だよね、ちくわもね……と、たくさん種を買ってきた。牛すじも欲しかったけれど、おでん種コーナーにあったものはやけに高かったので、肉コーナーで生肉のを買ってきた。大根も1本あるしと、今日は午後からおでんの仕込み。牛すじを何度か茹でこぼして焼酎で煮込んで柔らかく臭みを取るように煮て、大根は米のとぎ汁で下茹で。おでんだしも、昆布と鰹だしで濃いめのをしっかりとった。味つけは、塩と薄口醤油と濃口醤油、少しの砂糖という感じ。

調子に乗ってあれこれ買ってきたものだから、大きな量手鍋だったのにそこから溢れそうなほどにおでんが出来た。夕方に仕事がまた飛び込んできたせいで他には春菊の胡麻和えを作るのがせいぜい。常備菜の小皿並べて、「ま、おでんいっぱい食べればいっか」という感じの夕御飯になった。

息子もおでんがけっこう好きなのだと今シーズンになって初めて知ったのだけれど、息子もよく食べる。コーン入りのさつまあげは大きいのを2枚食べ、うずらボールや餅巾着も嬉しそうにつついている。……でも、煮た大根はいまいち好きではないらしい。あと、はんぺんのフヤフヤした食感も。

私は大根もはんぺんも、もちろんコーン入りのさつまあげも好き。餅巾着は最高に大好き。練り辛子こてこてつけつつ食べるおでんは美味しかった。

今日のお酒は、だんなが買ってきてくれた銀の露というもの。贈答用に「すず音」を探していたけれど売られていなくて、酒屋のお兄ちゃんに
「すず音がお好きでしたらこれもおすすめ」
と教えてもらったものなのだとか。フォルムの綺麗な小さな瓶に入った日本酒は、純米大吟醸の活性にごり酒。ほのかに甘く、ヨーグルトのようにとろんとしたとろみと酸味のある面白いお酒だった。日本酒とは思えない風味で、日本酒の味を想像して口にすると意表をつかれてしまうけれど、カクテルのような気分で飲めば違和感もない。おでんと合うかどうかはこれまた「???」な感じではあったのだけれど、飲みやすいお酒はすぐに空になってしまったのだった。

1月23日 火曜日
久しぶりになす野菜
チーズ乗せマフィン
バナナ
牛乳 with ミルメーク(コーヒー味)

今日はパンを食べたいな、チーズトーストがいいな、と言う息子。
パンはあるけど、サンドイッチ用のが6枚(6枚だから家族3人でホットサンドにしたい……)と、あとはイングリッシュマフィンの残りが1個なんだよねぇ……という感じ。朝ジムに向かうだんなは「おでんと御飯」という組み合わせで朝御飯を済ませて行ったらしかった。

イングリッシュマフィン半分こすることにしようか?チーズいっぱい乗せてチーズトーストにしてあげるよ、と提案したら、満面の笑みで頷かれた。息子はチーズトーストが相当な好物だ。この世から乳製品が消え失せたら、家族の誰よりも嘆くのがきっと息子だ。いや、私もめちゃめちゃ嘆くけど。

パンが小さめな分、バナナなど添えつつ息子と2人で朝御飯。コーヒー味ミルメークを溶かしたほの甘い牛乳を飲みつつ。

ふりかけ御飯
麦茶

今日も悲しくなるほどに仕事があって、それでも午前中早いうちは「待ち」の空白もあったりしたので、Wiiで少し遊んでみたり。色々なゲームに使える「似顔絵キャラ」を作るところでおおいにはまり、家族の顔を作った後は「じゃあ漫画のキャラだ」「プロレスラーはどうだ」と、いろいろ作って遊んでみた。アンダーテイカー(=プロレスラー)と、"L"(=漫画「DEATH NOTE」のキャラクター)はけっこうよく出来たんだけど、ストーンコールド(=これもプロレスラー)と夜神月(=DEATH NOTE)はいまいち。この調子でムスカとかクラリスとかも作りたいところ。

それでも昼にはやることがたくさんできてしまったので、ゲームどころでも「のんびり外に昼御飯」どころでもなくなってしまい、今日はふりかけ御飯と麦茶。夕方までにさっさと終わらせて、息子のピアノの練習見てやって夕飯もちゃんと作って……と思っていたのだけれど、全然無理だった。しょんぼりな。

「太閤園」にて
 なす野菜炒め定食
 餃子
 ビール

無理です、無理……ごめんなさい……と涙に暮れつつ、でもちょっとわくわくしながら、結局夕飯は中華定食屋さん「太閤園」。2007年初の太閤園で2007年初の茄子野菜炒めを食べてきた。この店では

回鍋肉
酢豚
八宝菜
肉ニラ炒め
レバーとなすの味噌炒め
海老と卵とキャベツの炒め
青椒肉絲
厚揚げと野菜の醤油炒め
鶏肉とキャベツのピリ辛炒め

……と、色々な料理を頼んできたけれど(頼むようにしているけれど)、やはりこのお店の肝は同じ味付けのラインナップであるところの「野菜炒め」「肉野菜炒め」「なす野菜炒め(肉野菜+なす)」にあると思う。基本に立ち返るということで、今日はなす野菜。だんなは「豚肉とキャベツの醤油炒め」という、似て非なる炒め物を頼んでいた。息子はいつも通り醤油ラーメンで、「チャーハンは頼まないのかな?少しの量のチャーハンとかは、ないのかな?」と呟いている。残念ながらこのお店には「半チャーハンセット」とかはないのね……。

今日も素晴らしくキャベツであり白菜であり茄子である、具沢山の炒め物を満喫した。薄切り肉にはしっかり下味がついていて、具材はどれも一度サッと油通しされている感じ。醤油がベースだけれど「醤油炒め」とは全然違う、こっくりした味のタレが全体にテラテラと絡む、今日も絶品の炒め物だった。ビールにも似合うし御飯にも似合う。

「私、なす野菜だな」
と決めた時に、だんなの目がキラキラーンと輝いたので、「あ、これはきっとこの人も食べるな」ということで今日は「おかず大盛り」(150円増し)。私もしっかりだんなの皿からピーマンはキャベツや肉をいただきつつ、ビールは少なめにしておいて、帰ってからもまたお仕事。……うう、まだ終わらない……。

1月24日 水曜日
ゴードンラムゼイ。なんともリッチな空間と味でした。
バタートースト
ミニチョコパン
カフェオレ

昨日の午後、お義母さんから電話があった。
「おねぇちゃん(=私のこと)が良く買ってる皮つきの豚バラブロックが半額セール中なんだけどー、買って行こうか?」
とのこと。わぁ嬉しい。お願いしますお願いしますついでに卵もお願いします、とお言葉に甘えて我が家の分のお買い物をお願いしてしまった。

「はいどうぞー」
と、数時間後に手渡された袋の中には、豚バラ肉と卵、そしてなぜか薄皮ミニチョコパン5個入り袋。
「ほほほほほ、これは孫にね♪」
と置いていってくれたそのパンを、家族皆でもしゃもしゃと食べる。食パンも少し欲しいねと、薄切り食パンをバタートーストにしてそれも添えた。あとはいつものカフェオレと。

CONRAD TOKYO 内 「GORDON RAMSAY」にて
 レディースランチ \6,000
   フレッシュフルーツとシャンパンのカクテル(アップル)
   白にんじんのスープ アーモンドクリーム添え
   フランス産鶉胸肉のマリネ ヘーゼルナッツドレッシング
   きのこのコンソメ マッシュルームトルテリーニ フレッシュハーブを添えて
   ポーチした鶏胸肉にセージとパルマザンチーズを包んで バターポムピュレ
   デザートの盛り合わせ
   紅茶

今日は、友人たちとのランチ会。冗談まじりに「セレブランチの会」などという名前をつけているのだけれど、
「やはりお題目に沿った素敵なところにしなければ」
「新年会という意味合いも込めて、ちょっとリッチなところはどうだろう」
ということで、向かったのはCONRAD TOKYOGORDON RAMSAY(ゴードン・ラムゼイ)。公式ページによる説明によると

ミシュラン三ッ星に輝くロンドンの伝説シェフ、ゴードン・ラムゼイによるシグネチャーディッシュをアジアで唯一ご堪能いただけるモダンフレンチレストランです。ダイナミックな高層ビル群が窓一面に広がる開放的な空間と、オープンキッチン間近でシェフとの会話や特別料理をお楽しみいただける“シェフズ・テーブル”、お好みでお選びください。

なのだそうで、「伝説のシェフ」だ「シグネチャーディッシュ」(な、なに?それ?)だと、色々と大変なことになっている。このホテル開業直後はなかなか予約も取れなかったレストランなのであるとか。数週間前にこの店にしてみようと決めて予約の電話を入れておいたのだけれど、案外と人影はまばらだった。ガラガラというほどでもないけれど満席というほどでもない。ランチにしてはかなり気合いの入ったお値段の「レディースランチ」を楽しみつつ、これでもかと気配りされたくすぐったいほどのサービスを受けつつ楽しく美味しく御飯を食べた。同じホテル内の別のレストランで、ちょっと悲しいディナー(サービスも悲しい、味も悲しい……)を体験したことがあったので内心戦々恐々だったのだけれど、今日はとても楽しめた。

6,000円のレディースランチ、豪華なデザートと、食前酒のシャンパンカクテルもついてきて、税サービス料込み。そう思うと、思ったほどの割高感もなく、しっかりお腹もいっぱいになったし、食後にのんびりお菓子つまみながらお茶も飲めてとても満足できる内容だったと思う。天井は高く、大きな窓からは晴れた都心の風景もよく見えた。

アミューズは、小さな胴鍋に入って出てきた、白にんじんの甘いスープ。アーモンド風味のクリームが浮かべられて、カプチーノ仕立てになったふわふわの泡が浮かんだスープはお菓子のよう。続いてウズラ、コンソメスープ、メインディッシュの鶏胸肉、という感じ。ウズラにはプチトマトのファルシーが添えられていたり、メインディッシュに焦がしバターを混ぜたじゃがいものピュレや飴色に火を通したエシャロットが添えられていたりと、細部まで手がかかった料理ばかりだった。トリュフの香りが濃厚に漂う、やや濃いめの味のコンソメもちょっと不思議な風味。全体的にしっかりとした味の料理で、けれどもくどくどしいということもなく、「フレンチ」と言うにはちょっと斬新な料理だった。

壮観だったデザートの盛り合わせは、5種類。
濃厚なチョコレートのクレームブリュレ(洋梨がトッピングされていた)、エメラルドグリーンの層が実に色鮮やかだったミント風味のチョコレートケーキ"オペラ"、アーモンド風味のアイスクリーム、栗のムースのミルフィーユ仕立て。そしてオレンジとリキュールで風味漬けしたクリームチーズを詰めたコロネ型のお菓子、イタリア料理で言うところの「カンノーロ」(カンノーリ)。1つ1つは小さかったけれど、5種類も揃うとなかなかの迫力で、チョコ菓子がそれほどお得意でない1人の友人は
「だ、だめ……オペラで、もうチョコがお腹一杯……」
と嘆いていた。(そしてチョコブリュレをしっかりもらってしまった私)。

芸術作品のように美しい料理、その運ばれてくる様もなんだか仰々しくて、それも楽しかった。私たち4人がついているテーブルにやってくる、4人のスタッフ。2人のスタッフの手には大きな盆に載った2つの皿があり、テーブルの前に着くなり残りの2人が全く同じタイミングで私たちの席の2人の前に料理を置く。ひと呼吸置いて、また同じタイミングで残りの2人の前に皿が。食後のおしゃべりの合間にもお茶の継ぎ足しが過不足なく行われて、なんとも居心地の良いランチ会になった。

一応「セレブ」ということで、今日の話題は海外旅行の話とか、お化粧品の話とか、なんとなく高尚な(?)ものを目指してみたりして。女友達だけでリゾート地とか行くのいいよね、バリ島のヴィラ借りて、買い物三昧遊び三昧!……とか、やってみたいことは色々と。

3日目のおでん
豚バラ肉とキャベツの味噌炒め
羽釜御飯
いぶりがっこ
ビール(よなよなエール)
ほうじ茶

夕御飯は、おでんの残り(まだまだたっぷり)と、メインのおかずはお義母さんが買ってきてくれた豚バラ肉を薄切りにしたものをキャベツと共に味噌炒めに。味噌をベースに醤油や酒、砂糖で合わせ調味料を作って炒め合わせる回鍋肉風の料理は、ラー油が入って少しだけピリ辛味。いつもより心もち控えめな量のビールを飲みつつ、おでんはしっかりたっぷりといただいた。すっかり煮えた大根は、まさに「鍋底大根」の風格で、柔らかく琥珀色に火が入ってかなり良い具合になっている。だんなが実に幸せそうに
「大根♪あ、白滝もまだあるじゃん、あと、このでっかいさつまあげは喰っちゃっていい?」
などと言いながら自分の深皿に取り分けていた。

今回、なんとなく「あ、白滝も入れなきゃ」と結び白滝を買ってきて入れたのだけれど、良く考えたらおでんに白滝って入れるものなのかしら?と我に返ってみる。私の実家では入れなかったし、だんなも
「……あんまり、入れないよねぇ?」
とのこと。そうだよねぇ?と思いつつ、でも息子は嬉しそうにおでんのだしを含んだ白滝をお代わりしているし、案外と美味しい。

検索してみたら、「おでんに白滝」は一般的に認識されているものであるらしい、ということも今回判明したのだけれど、私にとっておでんとは
「うずらボールと餅巾着があったら嬉しいなぁ、ちくわとちくわぶと卵と大根は大体入ってるものだよね、美味しい牛すじもあったら超嬉しい、はんぺんはなくてもいいよ」
という感じ。美味しいつみれは大好きだけれど、ただ苦いだけのつみれも多いので警戒している。

1月25日 木曜日
豚味噌鍋のシメはうどん。うまいよ。
磯辺焼き
おでん(ファイナル)
抹茶入り玄米茶

年末年始に食べていたお餅、まだきっかり6枚冷蔵庫に残っていたので今朝は磯辺焼き&おでんファイナル。1個だけ残ったさつま揚げとか、2本残っていたちくわぶなどを適当に切って3人分の器によそう。昆布は1人1個。白滝も1人1個。大根は残ったちっちゃいのを私とだんなが1つずつ。思った以上におでんが多めに残っていたので、1人餅2枚はなかなかのボリュームになってしまった。

やっぱりおでん、作ったその日よりも作った翌日、翌々日あたりが圧倒的に美味しい。何が美味しいって大根が美味しい。中の中まですっかりだし色に染まった大根はちょっと箸を入れるだけで溶けて崩れそうなほどに柔らかくなっていて良い感じ。

おにぎり屋のおにぎり(鮭・たらこ)
ほうじ茶

昨日遊び歩いてしまったので今日は一日仕事!……の予定だったのだけれど、映画「マリー・アントワネット」を見に行くとしたら今日が一番良いことに気付いてしまった。行こうと思っていた映画館、来週になると初回上映が午後の遅い時間になってしまう。息子が不在の平日の昼間にその映画館に行くなら今日か明日しかなくて、そして今日は割引デーで1,000円。
「……行っちゃおう、うん」
と、出かける直前まで仕事をして、上演数分前に劇場に到着した。見た後は地元駅前のおにぎり屋さんでおにぎり買って急ぎ帰宅。慌ただしかったけれど、見たかった映画を無事に見ることができて満足満足。

映画は、「ベルサイユのばら」を知っている人だったら「うぉー、フェルゼン」「うぉー、ポリニャック夫人」「うぉー、メルシー伯」と楽しめる感じで(もちろんオスカルやアンドレは出ないわけだけれど)、マリーアントワネット役のキルスティン・ダンストはたまらなくキュートだった。ウェディングケーキをぶちまけたような可愛らしい色合いのドレスにケーキに帽子に靴に建物内の壁紙にと、私の中の希薄な乙女心も満たされた。ただひとつの違和感は、フランスが舞台なのに全編英語だったこと。ベルサイユ宮殿の中で「メルシィ、ボクゥ」じゃなくて「サンキュー」が連呼されるのは少なからず変な感じだった。源氏物語をアメリカ人が作って全編英語にしちゃいました、みたいな。

満喫致した、と、帰宅して午後2時近くなってから食べたのは鮭おにぎりとたらこおにぎり。大変大変息子がもうすぐ帰ってきちゃう、と、あまり悩んだりもせずに好みな具を店頭ですぐに伝えて包んでもらったおにぎりと、これだけは丁寧に淹れてみた日本茶と。

豚味噌鍋(豚肉・白菜・長ねぎ・うどん)
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)

数日前、薄切り豚肉がお安かったので買ってきた。切り落としのしゃぶしゃぶ用バラ肉で、そういう肉なら「豚味噌鍋」以外に考えられないねと、今晩は豚味噌鍋。いつも通りに白菜と長ねぎを山ほど用意して、山ほどの白菜を食べつつ肉もしっかり食べた。息子の豚味噌鍋好きはますます拍車がかかっているようで、今日もびっくりするくらいおかわりして食べている。うどんも家族で1玉ずつ食べる勘定で3玉が消えた。

昼間にあまりに慌ただしく出かけてしまったものだから、鍋の材料の万能葱もうどんも買えていない状況で、だんなに帰宅途中のお買い物をお願いしたのだけれど、
「スーパーでみつけたよー」
と、その手には久しぶりに見た黄金色の樽生ビール、キリン樽生ブラウマイスター。ばんざーいばんざーいばんざーいと、生ビールをたいへん美味しく3杯(私も3杯、だんなも3杯)も飲んでしまったのはここだけの秘密。

1月26日 金曜日
久しぶりに自然食ブッフェ。今日は何だか葱多め。
「サンピエロ」の
 コーンマヨパン 1/2個
 ソフトフランス1/2個
カフェオレ

昨日、映画を見に外出したついでに、朝ごパンを買ってきた。

「……そういえば、このお店のいちごメロンパン、息子が食べたがっていたなぁ」
と思い出して寄ったのは、JRの駅改札付近でよく見かけるパン屋さん「サンピエロ」。抹茶メロンパンとかチョコチップメロンパンとか紅茶メロンパンとか、謎めいた品揃えのメロンパンが色々とある。先日新宿を通りかかった折にはいちごミルクメロンパンが売り切れで、息子が
「ああ……これ、食べたかったなぁ……」
と、空の籠の前につけられた商品札を眺めてがっかりしていたのだった。お総菜パンも菓子パンも豊富で、価格も高からず安からずといった風の、割と普通のパン屋さんだ。

朝ジムに向かうだんなには小さめサイズのコロッケパンと、ソフトフランスを想定して買ってきたのだけれど、だんなはソフトフランスを1/2本分だけ食べて出かけた模様。コロッケパンはそのままパン袋の中に残されていた。

「……じゃあ、これは私の昼御飯ということで……」
と、残されたソフトフランス1/2本と、息子と半分こしたコーンマヨパンで朝御飯。ソフトフランス、普通のフランスパンよりも柔らかめな食感のものを使うお店がけっこう多いように思うのだけれど、このお店のは割としっかりとした硬め食感のフランスパン。食べ応えがあった。

「サンピエロ」の
 コロッケパン
カフェオレ

一昨日昨日のしわ寄せが一気に来て、大変に忙しかった昨夜から今日。昨日寝たのは2時を回ってからで、今日も息子が登校した7時半からすぐにお仕事。今日の私はちょっとがんばっていた。

「……パンが残っていた良かったかもー」
と思いつつ、本当はだんなの朝御飯予定だったコロッケサンドをオーブンで温めて食べる。朝のコーヒーがそのまま残っていたのを良いことに、昼御飯にもせっせと飲みつつ、ソースの味がしっかり染みた柔らかパンのサンドを囓る。

千葉そごう内「はーべすと」にて
 ディナーブッフェ \1554

今日は金曜日。息子の音楽教室の後、あれこれとお買い物をしていたら7時になってしまった。
「今日はお父さんも遅いって言ってたし……どっかで食べて行こうか?」
と、パン焼き用の強力粉を製菓材料コーナーで買いがてら、千葉そごう地下の自然食ブッフェ屋さん「はーべすと」に。数ヶ月前に来て以来だけれど、デパートリニューアル直後の混雑もすっかり落ち着き、フードコートの人影もまばらになりつつある。週末はきっとかなりな混雑なのだろうけれど、ブッフェレストランもガラガラだった。

料理は前回と同様に揃ってはいたのだけれど、なんとなく、どことなく寂しい感じ。お客さんが少ないから……というだけではなくて、
「今晩はお客も少ないし、あと1時間ちょっとで閉店だし、まぁこんな感じでいっか?」
とばかりに、保温されていない料理はすっかり冷え切っているし、「豚肉と○○の炒め」とか「うずら卵と××の煮込み」なんて料理は、豚肉もうずら卵もすっかりさらわれてしまっていてただの「○○炒め」とか「××煮込み」になっている。

元々肉っけ魚っけは少ない自然食ブッフェなのに、ますますその存在が希薄になっていて、思っていた以上に精進料理然とした夕御飯になってしまった。
息子もひじきの煮込みやべか菜入りのグラタンなどをつつきつつ冷やしうどんを啜っていたけれど、
「……やっぱり、スパゲティ屋さんにすれば良かったかな?」
という表情。

そうだねぇ、上のレストランフロアに行った方が良かったねぇ……と話しつつ、私の皿に上には玉ねぎのステーキに玉ねぎの和え物に長ねぎのマリネ、と、なんだか全体的に葱が多かったのだった。

1月27日 土曜日
どどーんとしたハンバーグを食べたくて
味噌おじや
ヒレ串カツ
冷茶

昨日の朝はパンにしたので、コンロにかけたままの土鍋の中には豚味噌鍋の残りのスープが残っている。
「やっぱり味噌おじやは食べないといけないよね、うん」
ということで、土曜の朝御飯に味噌おじや。昨日の夜、デパ地下にて衝動に駆られて買ってしまった串カツも温める。

閉店間際のデパ地下は危険だ。半額ほどの値札になったお総菜とか、美味しそうな魚とか豆腐とかを見ると、手がにょきにょきと伸びてしまう。昨夜は
「あ〜!蟹クリームコロッケだっ!」
の息子の声についつい揚げ物屋さんのショーケースに目をやってしまい、半額になったヒレ串カツを目が合っちゃったのだった。同じく息子は蟹クリームコロッケと目が合っちゃったらしく、ショーケースに張りつかんばかりの勢いでキラキラした目をそちらに向けている。……で、半額のカツとコロッケを買って来ちゃったのだった。

味噌おじやと串カツというのは合うのか合わないのか微妙な感じ。でもどちらもちゃんと美味しかった。

「びっくりドンキー」にて
 チーズバーグディッシュ300g エッグトッピング
 コーンスープ(小)
 生ビール

「昨日の夕食のブッフェはちょっと悲しかったんだよ」
「ほー」
「豚肉とオイスターソースの炒め、っていう料理があったから、わーいってお皿見たら肉なんかもうさらわれちゃって"もやしの炒め"になっていたし、うずら卵と厚揚げの煮物があったから、わーいって近づいたらうずら卵もどっか行っちゃってただの"厚揚げの煮物"になってて……」
「……それは悲しいねぇ……」
「ただでさえ、肉や魚が希薄な自然食ブッフェなわけよ。そんな状態でそんな状況だったから、もう悲しくて悲しくて……」
「うん」
「で、ここまでが前フリなんだけどね、肉が食べたい。今、私の元には"肉心"が訪れているのです。ドンキーとかアウトバックとかトニーローマとか、そんな感じの肉心が」

ずいぶん長い前フリだったねぇ、とだんなは笑いながら、でも昼御飯に一緒にびっくりドンキーに行ってくれることになった。ひたすらにハンバーガー料理ばかりのファミレスだ。ハンバーグステーキは、200g、300g、400gというサイズ展開になっている。こう、がつーん、どかーんと、でっかいハンバーグが食べたかった。昨夜はほんとに、葱とかばっかりの夕御飯になっちゃったので。

やっぱりチーズだ、チーズが良いよとチーズトッピングの300gハンバーグを注文。「ハンバーグディッシュ」なるものにすると、でっかい1つの皿に御飯もサラダも盛りつけられてやってくる。追加トッピングで目玉焼きも乗せてもらい、ハンバーグはとてもゴージャスな感じになった。だんなはカレーがけの目玉焼きトッピングハンバーグ、息子はキッズサイズのハンバーグの「ダブルチーズ」。全体的にテーブルが賑やかなことになった。特に息子の「ダブルチーズ」がすごいことになっている。ハンバーグにたっぷりとけたチーズがかかっていて、いかにも美味しそうだった。

大きな皿の上には、どどーんと柔らかなハンバーグ。マヨネーズを添えた大根ベースの野菜サラダとプチトマト、御飯が一緒に盛りつけられている。「ハンバーグディッシュ」ではないセットにすると、ハンバーグは鉄板の上に乗せられ、御飯やサラダは別皿でやってくる。ハンバーグ自体は鉄板の上に乗せられてしばらくアツアツなそれのほうが美味しいだろうと思うのだけれど、ハンバーグディッシュだと肉汁吸った御飯が楽しめる。半熟の目玉焼きを御飯の上に移動させてみたりして。

土曜の昼下がりのお店はけっこうな混雑で、そして存分に「肉心」を満足させられた昼御飯。こりゃ、夕飯は魚が良いかもねーと話しながら帰ってきた。

茹で空豆
ほうれん草のおひたし
骨せんべい
お刺身(イナダ・鰺のたたき)
ぶり大根
豚汁
羽釜御飯
いぶりがっこ・悪魔の塩昆布
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)
ほうじ茶
みかん

魚だよね、魚よね、と昼食後にだんなと2人お買い物に行き、美味しそうなイナダを見つけた。1尾600円弱。イナダのお刺身、美味しいかもね……と、魚屋さんの鮮魚ケースの前でしばし相談。目の前には美味しそうなアジもあった。こちらは4尾で400円弱。
「アジ……たたきにしようか、んで、中骨は骨せんべい」
「イナダも刺身にしたら、残りのアラはブリ大根風に、ってことで」
じゃあアジとイナダを買いましょう、5尾分の内臓だとけっこうな量になりそうだね(ゴミの回収は明後日の朝……)と、お願いして全ての魚を3枚におろしてもらってきた。あとは、だんなのたっての希望で豚汁。

さすがのプロの手で美しく3枚におろされた魚は、それぞれ皮をひいて骨を丁寧に抜き去った後に刺身にしたりたたきにしたり。イナダのアラは一度熱湯で軽く茹でてから下茹でしておいた大根と一緒に生姜を効かせた甘辛味に煮つけていく。もうひとつのコンロでは豚汁の仕込みが続いていて、コンロが空いた合間を見てほうれん草と空豆を茹でて箸休めに。最後の最後に、アジの中骨に小麦粉はたいて低温の油に入れ、骨せんべいを作った。できるだけ時間をかけて、中の中までカラッと揚げると骨もしっぽも全部美味しく食べられるサクサクのせんべいになる。私もだんなも、これが大好き。

「いつだったか、居酒屋で鰺のお刺身頼んだ時に"皿に残ったこの中骨、揚げて骨せんべいにしてくれる?"って言ったら快くやってくれたよね」
「あれ、すんごく嬉しかったけど、でもちょっと骨が骨っぽかったよね」
「もうちょっと粘って揚げる方が美味しいよね」
と、根性入れて揚げた今回の骨せんべいは、「あと一歩でチョコレート色」(=そろそろ苦いです)という色合いのもの。中の中までサクサクに揚がったそれをつまみつつ、今日は魚尽くしの夕御飯になった。

血生臭さを感じさせないように注意を払ってみたイナダの刺身も良い感じ。最初から最後までだんなが作ってくれたアジのたたきも最高だった。

アジのたたきには生姜醤油を添えてみたり、粗塩と少量の胡麻油で和えて御飯の上に乗せてみたり。「粗塩&胡麻油」が実に美味しくて、御飯がすごい勢いで減ってしまった。

1月28日 日曜日
久しぶりの「虎汁」。
「ミスタードーナツ」の
 ハムチーズパイ
 ポン・デ・あずきホイップ
カフェオレ

パンにしようか、ボローニャソーセージと目玉焼き添えてさ……と提案した日曜の朝。だんなが「なんか違う感じなんだよなぁ」という表情になって
「……ドーナツ、買って来ようか?」
と呟いた。喜ぶ息子、喜ぶ私。コーヒーだけサーバーにたっぷり用意しておいて、買い出しに行ってくれただんなの帰宅を待った。

買ってきてくれたのは、私の好みな「しょっぱい系1個に、甘系1個」。軽く温めたハムチーズパイと、目下の好物「ポン・デ」シリーズのあずきホイップ。温めたパイの方から先に食べつつ、ポン・デはゆっくりと丸1個ずつを惜しみつつ口に入れてみたりした。

久しぶりに予定のなんにもない週末で、撮り溜めたアメリカンプロレスなどテレビで流しつつ、本を読んだりネットサーフィンしたり少しばかり仕事もしたり。

「ラーメン虎ノ穴」にて
 肉ラーメン(並) \900

昨日の「肉の呪い」(=肉心発動)に続いて、今日は「虎汁の呪い」が発動。
「昼は冷凍してある油そばでも喰う?」
というだんなに、
「いや……だったら、"虎汁"飲みたいなぁ……」
と本音をさらっと口にしていまい、だんなの眼もキランと輝いた。

我が町の人気のラーメン屋さん「虎ノ穴」は、「家系とんこつ」というジャンルであるらしい。家系がなんぞや、というのは私にはいまひとつわかってないのだけれど、すごーく美味しい濃厚コッテリキトキトとんこつラーメンが食べられるお店なのだった。昼夜を問わず、いつでもお客さんが入っている人気のお店だ。やっぱり日曜は混んでるかね、と、昼をちょっと過ぎた頃に行ってみたのだけれど、やっぱり案の定混雑していた。数分待って席につき、食べ終わるまでにも続々とお客さんがやってきて最後は6人ほどが背後で待っていたような感じ。

味が味なので、お客さんの8割ほどは10代〜30代の男性で占められるといった雰囲気のお店なのだけれど、今日は、常連らしきおばあちゃんがいたり(手慣れた風に1人で食べに来ていた……)、あからさまに「はじめてです」という感じのおばちゃんが1人で来ていたりと、ちょっと面白い雰囲気。だんなの隣に座ったおばちゃんは、だんなの前に来た「中」サイズラーメンを見て
「これ……何サイズ?」
と、少々ギョッとしていた。1.5玉分の中サイズですよ、と聞いて、ちょっと安心した風な顔になったけれど、私の前にやってきた肉ラーメン並もやし大盛りを見てまた不安そうになっている。うん、けっこうボリュームあるんだよね、ここのラーメン。味も味だし。

それでも恋しくなるここのラーメンのスープ(虎ノ穴のスープだから、略して"虎汁")、脂というよりコラーゲンという感じで食べてるそばから粘度が増して、顔の下半分がキトキトツヤツヤと光を放ちはじめそうな感じになるのだけれど、濃いだけではなく塩辛いわけでもない深い味がなんとも良い感じ。しっかりした太麺にスープが絡み、薄味に作られたチャーシューや茹でたほうれん草にもスープが染みて全部すっかりその味になっていく。今日は、「あ、盛り忘れた」という感じに、
「すいません、これ、肉ともやしね」
と、トッピングの追加肉(びっくりするほど多い……)と追加もやし(これも御飯用のどんぶりに山盛りって感じ……)が別どんぶりでやってきてしまったものだから、横のおばちゃんの顔はますます引きつっていくのだった。つい調子に乗って肉ラーメンにしてしまったのだけれど、年も年だし、そろそろ普通のラーメン(もちろんサイズは並で)で良いかもしれない。大盛りのもやしは幸せだったけれど、最後は大変にお腹一杯になってしまった。

あの、ちょっと脅えていたおばちゃんはちゃんと完食できたかなぁ……と少しだけ気になりつつ、スーパーでお買い物して帰宅。

ほうれん草のおひたし
茹で空豆
鶏の塩焼き
ぶり大根
イナダのお刺身
いぶりがっこ・悪魔の塩昆布
納豆
2日目の豚汁
羽釜御飯
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)

抹茶入り玄米茶
甲子園名物「とら焼き」

なんと1年ぶりだった虎ノ穴、もう夕方になっても夜になってもお腹が空かなくて困ってしまう。買い置きの鶏肉があるから「チキン南蛮にでもしようか」と言っていたのだけれど、揚げ物なんてとても無理。夕飯も要らないかも……という勢いだったのだけれど、さすがに息子の手前そうするわけにもいかず、昨日の残りのおかずをちょこちょこと出して食卓に並べた。イナダの刺身も、そのアラで作ったブリ大根も息子はあんまりお好きじゃなさそうなので、息子用に鶏肉を1枚塩胡椒でスキレット焼きに。あとは少しずつ残ったお刺身や空豆、おひたしなども並べて軽く色々なものをつまんで食事を終えた。

食卓の隅っこで、さりげなく輝いていたのが「納豆」。
テレビ「あるある大事典」の納豆ダイエット特集放映のおかげで、ここ数週間ほとんど目にできなかった、目にすることができてもものすごくお高かった納豆が、「データ捏造」が判明した途端に普通に見かけられるようになった。今日の納豆は3パックセット入りで98円。

「わーい、価格が戻ったよー」
と、ここしばらく恋しく思っていた納豆を買ってきたのだった。背後では何やら息子も一緒になって喜んでいて、夕飯に私と息子は納豆御飯。納豆嫌いのだんなに少々申し訳なく思いつつ、ねーばねばねばと良くかき混ぜて、御飯にたっぷりかけていただいた。うまい、うまいよ納豆。ダイエットとか関係なく美味しいよ。1日に2パック食べ続けるというのもすごく不自然だけれど、かといって「なーんだ、ダイエットに効かないのか」と一気に買い控えされてしまうというのも何だか悲しい。ダイエットに効こうが効くまいが、それでも納豆は身体に良いものだと思うし、何よりこんなに美味しいのになぁ。

食後には、お茶煎れて「とら焼き」。スーパーでたまたま売られていた甲子園名物のどら焼きは、そのネーミング通りに表面が虎縞模様になっている。
「……あっ……とら焼き……」
と、熱血阪神ファンのだんながシマシマ模様の箱を見て足を止め、
「でもお高いね……」
と呟いていたので
「いいよ、買っちゃいな買っちゃいな、どら焼きはみんな好物だよ?」
と私が悪魔の囁きを担当してあげてみた。くっきり綺麗な縞模様つきのどら焼きの中には、水飴たっぷりという風の艶がある粒あんがたっぷり。

1月29日 月曜日
チキン南蛮♪
「かのん」の
 クリームパン
 エピ
カフェオレ

我が町、駅からちょっと離れたところに数年前にできたパン屋さん「かのん」。小さな目立たないお店で、買い物のついでに寄るにも若干不便な場所なのだけれど、でも美味しい。しかも安い。クリームパンは100円せず、ほとんどのパンは100前後で買うことができる。500円でスタンプ押してくれるスタンプカードがあるのだけれど、500円買うのも大変なような、そんなお店。昨日行ったラーメン屋さん「虎ノ穴」の並びにあるので、久しぶりに寄ってきてみた。

ちょっとばかり甘さ控えめな、でもちゃんと作られた濃厚な味のカスタードクリームがたっぷり詰まった柔らかいクリームパンに、皆で分けたごろりと大きな「エピ」が今日の朝御飯。麦の穂状("エピ"はフランス語で"麦の穂"なのだそうで)に楕円が左右に連なったような形をしているパンなので、適当にちぎりやすいところでちぎりながら食べた。見た目はそうでもなかったけれど、中に巻かれたベーコンにかなり強く黒胡椒がふられていたようで、かなりピリッと刺激がある味。「辛いのは嫌い」と公言して憚らない息子なのに、なぜかこのエピは文句も言わずにせっせと食べていた。パン生地の表面がバリッとしていて小麦の良い香りがするからなのかしらん。

納豆御飯(大)
いんげんの胡麻和え
麦茶

昨晩食べた納豆御飯があまりに幸せに美味しかったものだから、今日に残った1パックを堪能してみたり。冷凍御飯をチンしたら、かなり大きめな塊だったようで大盛飯になってしまった。
「……大盛飯、悔いなし……」
と、そこに納豆かけてわしわしと食べる。

青いものが欲しいなということで、残りもののいんげんをさっと茹でて、すり胡麻と薄口醤油と少量の砂糖で簡単に胡麻和えにした。胡麻和え、練り胡麻を使うのももちろん好きだけれど、どちらかというとすり胡麻だけを使うものの方が好み。甘さも控えめな方が好み。
「……ほとんどこれって、"すり胡麻かけおひたし"って感じ……?」
と密かに思いつつ、好みな味の胡麻和えを食べる。

ぶり大根
チキン南蛮
刻みキャベツとプチトマト
豚汁
羽釜御飯
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)
中国茶(白牡丹)

今日のメインディッシュはチキン南蛮。昨夏の宮崎旅行で買ってきた「チキン南蛮用の甘酢」が冷蔵庫に入りっぱなしだったのでこれを使ってしまいたいなと。ここ連日、新宮崎県知事のニュースで宮崎名物がやたらとテレビ画面に映し出されることもあり、
「……地鶏の炭火焼きとか、恋しいなぁ……チキン南蛮も、冷や汁も……」
と、少なからず思っていたということもあったりした。私も遊びに行くまで知らなかったけれど、宮崎には美味しいものがたくさんある。鶏肉は美味しいし、マンゴーも名産だ。レタス巻きも不思議な美味。もはや我が家の食卓には「夏の冷や汁」が欠かせないものになりつつある。観光は……確かにあんまり、これというのがないかもしれないけれども……(でも青島の海水浴は楽しかったよ)。

で、宮崎リスペクトというわけで(?)チキン南蛮。タルタルソースは自作した。お店で食べるチキン南蛮は、赤みがかったタルタルソースがかけられていることが多い気がして、ケチャップも少量混ぜてみる。小麦粉はたいて溶き卵を絡ませて揚げた鶏肉を甘酢に絡めて、タルタルソースをたっぷりかけて、チキン南蛮の完成。鶏の唐揚げはただでさえ美味しいものだけれど、チキン南蛮はより一層危険だ。何も甘いタレにつけて、カロリーたっぷりな卵とマヨネーズのソースをかけなくても良いじゃないかと思わなくもないのだけれど、この暴力的なまでの「御馳走感」たとっても好み。たまらなく好み。だから鶏肉が1人1枚というボリュームでも全く後悔しないのよ〜。

あとは、まだ残っていたぶり大根を鍋からさらい、もうン日目になる豚汁と、炊きたて御飯。チキン南蛮に添えたのは刻みキャベツとプチトマト。
「なんかこう、いかにもな"チキン南蛮定食"になったね」
「100円追加して、味噌汁を豚汁に変えました、みたいな」
「そうそう、更に150円払ってぶり大根の小鉢つけちゃいました、みたいな」
「"もう今日は店じまいだからね、ちょっと盛りをおまけしといたよ、ぶり大根"みたいな」

そうそう、そんな感じ〜、と、盛り上がりながら食べるチキン南蛮(定食)。たまたまスーパーで売られていたのをだんなが見つけてくれたキリン樽生ブラウマイスターもあったりするものだから、幸せ感がますます高まってしまったのだった。
食後のお茶は、中国の白茶「白牡丹」(パイミュータン)。

1月30日 火曜日
なんだか肉続きです
チーズトースト
牛乳
りんご

1週間ほど前に我が家にやってきた「Wii」に夢中な息子、今日はなんと朝5時半に早起きして(だんなが朝ジムに向かうべく早起きした時に一緒に起こしてもらった)、テレビの前で跳ねていた。Wii Sportsは、なかなかどうして侮れないほど「ちゃんと運動できる」ソフトで、初日にテニスとボクシングと野球……とひととおりやったら華麗に筋肉痛になった私。息子も、リアルなテニスの経験が全くないながらもテレビの前で手をぶんぶんふりまわして遊んでいる。朝からトレーニング、という様相だ。

「……おなかすいたでしょ?お餅焼こうか?それともたっぷりチーズ乗せたトーストとか?」
「チーズトースト!!!」
息子に聞いたらすかさず答えが返ってきて、朝御飯はチーズトーストということになった。息子の分はチーズ特盛。私のは普通盛。

今日は仕事があるようなないような、暇なような暇でないよな、微妙な一日。仕事の返答待ちの時間にWiiで遊んでみたりしていた。昨夜のチキン南蛮が思いのほか胃に溜まっている感じがするので、昼御飯はゲームしながらスルー。

豚肉のロースト 蜂蜜醤油だれ
レタスと玉ねぎのサラダ
豚汁(まだあるよー)
羽釜御飯
焼き海苔
麦茶

今日の夕御飯は何にしようかな、里芋と豚肉入りの炊き込み御飯と、ニラの和え物、海老の炒め物……などと考えて献立をメモしていたら、だんなから
「遅くなりそう……」
の電話が。息子と2人の夕御飯、4合近く炊けてしまう炊き込み御飯を作るのは次回に回そうということで、献立を変えた。

軽く塩もみして保存してあった豚厚切り肉をスキレットでローストし、焼き上がって肉を取り出してからスキレットに蜂蜜ひと垂らしと醤油ひと垂らし、バターをひとかけら落として煮詰めてソースにして肉にかければできあがり。同じ皿の上に玉ねぎとレタスのサラダを多めに添えた。あとは味噌汁と御飯。

「お母さんあのねー。ワンピースのゲームがインターネットにあって、それがすっごい楽しいんだよ」
「ほー」
ググるといいよ?なんて教えてもらいつつ、常よりちょっと静かな夕御飯。スキレットで脂を落とすようにじくじく焼いた豚肉は、適度に塩味も染みていてとても良い具合だった。

1月31日 水曜日
この季節は居酒屋入って最初の注文が「白子」(もしくは「あんきも」)
卵御飯
豚汁(ファイナル)
抹茶入り玄米茶

「鰺の干物焼いて食べる?」
という言葉に対する皆の反応(私含む)はいまいちなのに、
「卵買ったばかりだし、卵御飯にしよっか」
という言葉に対する皆の反応(私含む)は、すごく幸せそう。家族全員(私含む)の顔が輝いた事を確認して、朝御飯は卵御飯ということになった。

豚汁も、「かつて豚汁だった、"汁"」になり果てているような感じだけれど、人数分くらいの分量が残っている。ちょっと、いや、かなり具が少ないけど、ごめんね……と、御飯茶碗と汁碗をテーブルに並べた。だんながあったかいお茶の準備をしてくれる間に、食後用の苺のへた取りをする。

みんな卵御飯好きねぇ……と他人事のように呟きつつ食べる卵御飯は、今日もめちゃめちゃ美味しかった。おばあちゃん家で貰ってきた味付け海苔(←我が家で買うことはおそらくありえない、贈答用のお高そうなもの……)を1人1袋添えて、ほんのり豪華め。

「かのん」のシュガーラスク2枚
紅茶

ここ数日いたって平穏だったのだけれど、今日は平穏じゃなかった。今日は1月最終日で、明日は月はじめ。月が変わると色々やらなきゃいけない仕事もあるもので、今日は昼を過ぎた頃からヒーヒー言いつつ仕事する事になった。

お昼御飯は、少量残っていたシュガーラスクを2枚。紅茶は我が家最大級のマグカップになみなみと淹れてしばらく飲みながらお仕事を続けてみた。このラスクって、揚げて作っているのか焼いて作っているのか……揚げていると想像するとおそろしいけれど、「ただトーストしただけなのにこんなにバターの風味が」というならば、それはそれでやっぱりおそろしい。美味しい食べ物はおそろしいものだらけだ。チキン南蛮とか。

「天狗」にて
 ぶりの刺身 \504
 白子ポン酢 \504
 わかさぎの唐揚げ \336
 もつ鍋 \504
 サイコロステーキ \609
 バターコーン \294
 ミニねぎとろ丼 \399
 ビール(ビアブラウン中) \483
 シークァーサーサワー \462
などなど、皆で

そして今日は一日、お仕事の山がおそろしかった。夕方になってもやっぱり終わらなくて、仕事半ばで
「ダメですー、全然仕事が終わってませんー」
とだんなに泣きつき、軽く飲みに行く。……で、帰宅してまたお仕事。

ここ数日宮崎都知事が「宮崎地鶏宮崎地鶏」言うものだから(「鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ」という声もそれ以上に聞こえてくるのではあるけれども)、宮崎名物地鶏の炭火焼きが恋しくて仕方がない。幸い、我が町には地鶏の炭火焼き屋さんがあったりするのでそこに向かおうと電話してみたのだけれど、あいにく今日は宴会で空席はないとのことだった。

「んじゃ……どうする……?駅前の居酒屋かなぁ……」
「"坐"か"天狗"かな……」
「てんぐー!僕、天狗がいいなー!」

と、お店に電話した携帯電話を手にしたまま駅前で家族会議して、向かったのはちょっと久しぶりなチェーン居酒屋「天狗」。座るなり
「白子ポン酢とわかさぎの唐揚げと、あと馬刺しね」
と、"季節のおすすめ"のメニュー3つを立て続けに指さしたのだけれど、あいにく馬刺しは品切れ中とのこと。白子ポン酢とわかさぎの唐揚げは美味しくいただいた。

白子といいブリといい、冬の魚介はモチモチと美味しいものが多いねぇ……と、ビール飲みつつ魚介多めのおつまみを。いかにも冬のメニューらしい、ニラやキャベツ、ごぼうがちゃんと入ったミニモツ鍋も注文し、あとは息子の好物バターコーンとか、忘れちゃいけないサイコロステーキとか。シメは、私はミニサイズのねぎとろ丼、だんなは今日も家長の誇りを見せつけつつ「牛すき焼き定食」。御飯と味噌汁、茶碗蒸しつきの「定食」だ。だんなは今日もすごかった。しかもすき焼き鍋の中にはうどんまで入っている。

「……それでもさ、最近めっきり食べられなくなってきたよね」
「息子がすごい量喰うようになってきたのに、お会計が2年前よりちょっと安いくらいだもんね」
などと言いつつ、いかにもな居酒屋飯を堪能した夜だった。さ、お仕事お仕事……。