食欲魔人日記 10年9月 第1週
9月1日 水曜日
今日は鶏をテリテリに焼いてみたり。
スクランブルエッグ
「ビゴの店」のコーンパン
白桃
アイスカフェオレ

今日の朝御飯は、冷蔵庫にしまってあった「ビゴの店」のコーンパン。
 
土曜のうちに買ってあったのに、月曜火曜と「パンという気分じゃないのよね」と非パン食の朝御飯だったので冷蔵庫に避難させておいたもの(本当は冷凍庫の方が良いと知りつつ……冷凍庫内にパンを入れられる隙間がなく……)。オーブンで中までふわんとするように温めて、その間にスクランブルエッグの用意をした。
 
「ビゴの店」はずいぶん昔から(私の記憶にあるだけでも15年くらい前から)プランタン銀座の地下にある。
実のところ、「すんごく美味しい!」というほどの強い印象もなく、普通に美味しいパン屋さん(ただし値段はなかなか)、といった感想を持っていた。今回すごく久しぶりにこのお店のパンを買ってきてみて、やっぱりその感想はあまり変わらなかったかなぁ、という感じ。先日食べたパン・オ・ショコラは悪くなかったけれど、でも、「ああ、"PAUL"のパン・オ・ショコラってすごく美味しかったんだなぁ」なんて思ってしまったりした。
 
甘くて美味しい今年の桃、でも代わりに実が大きくならないからそういう意味では不作らしいよ……なんて話をしながら剥いて食べた白桃はやっぱりうっとりするほど甘くて美味しかった。桃が甘くて美味しいのは何よりだけれど、この夏の酷暑は気象庁にも「異常気象」と認定されてしまったらしい。9月に入った今日も普通に33度ほどにはなるようで、今日も朝からクーラー全開。ていうか、昼夜問わずずっと全開。

モロヘイヤとオクラの玉子焼き
ちぎりキャベツ
鶏肉の生姜焼き
小松菜と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

昨日は魚の夕飯で息子には不評だったので、今日は鶏肉で。
 
ここ数週間ばかりだんなは激ジョブで夕飯に間に合う時間にはとうてい帰ってこられないので、夕飯も外食になってしまうならと、お弁当作りを再開した。お弁当にも流用しやすいおかずをと考えた結果、今日は鶏肉の生姜焼きに。
 
鶏もも焼いて、豚肉の生姜焼きと同様に生姜醤油を煮絡めて照り焼き風にする。本当は千切りキャベツを添える方がそれっぽいけれど、もっとバリバリした食感のキャベツが恋しかったところなので手で適当にちぎったキャベツを下に敷いた。焼いた肉を乗せたその熱で少しばかりクタクタっとしていくのが良い感じ。
 
モロヘイヤは葉をちぎって茹で、オクラと合わせて玉子焼きにしてみた。溶き卵にちらっと醤油と味醂と塩を混ぜて、これでもかと細かく刻んだモロヘイヤと、形を残すように輪切りにしたオクラを混ぜていつも通りの玉子焼き風にパタンパタンと畳みながら焼いていく。「粘る玉子焼き」というのもなんだかちょっと面妖な感じがするけれど、少なくとも息子には食べやすくなって良かったかな、と。
 
「そういえばお母さん、今年僕ら花火してないね、見てないし」
「そうなんだよねぇ……花火大会の日に他の用事が重なってたりしたからねぇ……サマーキャンプとかさ」
花火見に行こう!と鼻息荒くしているのは私ばかりかと思いきや、息子も案外花火大会を楽しみにしていたのであるらしかった。手持ち花火を喜ぶ年齢でもなかろうと思っていたけど、こちらもまだまだ好きなイベントだったのであるらしい。
 
ディズニーランドだったらハロウィン仕様の花火が10月末まで打ち上げられるみたいなんだなぁ。ディズニー自体はあんまり興味ないけれど、ハロウィンの装飾とかは好きな私。

9月2日 木曜日
野菜をあれこれ揚げびたしー揚げびたしー。
「アンデルセン」のコーンフォッカッチャ(ポテト)
アイスカフェオレ

給食も今日から始まり、夏休み明けていよいよ本格始動になる息子の小学校。
日中静かになるなぁ嬉しいなぁと思いつつ、オーブンの余熱をしてその間にゴミまとめやだんなのお弁当の準備を済ませた。梨を剥き始めたところでパンの温めも終わり、ちょっとばかり慌ただしい気分で迎えた朝御飯。
 
今日のパンは、アンデルセンの「コーンフォカッチャ」。コーンブレッドの生地を丸く平らにのばし、その上に角切りポテトとチーズを散らした、一見すると「ミニピザ」な風に見えるパン。ポテトの他にトマトのバージョンもあって、コーンブレッド生地というのが楽しいなぁと試しに家族分ポテトを3つ買ってきてみたのだった。
 
もちもちした独特の食感のパンに、ぽくぽくしたポテトが良い感じ。チーズが乗ってはいるものの、口当たりは案外とあっさりしていて、なかなか好みな味だった。
 
コーンブレッドと言えば7月下旬に私も教わってきているはずで、「ガスコンロの火をガンガンつけるよりはオーブン料理の方が、まだ部屋は暑くならない」と知りつつも、台所に立つ時間は極力少なくしたいと思ってしまっている。絶品チェリーパイの復習もしたいのに、いつになったら「最高気温23℃」なんていう快適な時代が到来するのだろう。今日も暑い。

チーズ(ベルキューブ・ビストロ)
茹でだだちゃ豆
夏野菜の揚げびたし
韓国風牛肉炒め
わかめと油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(キリン秋味 ・ ヱビス ザ・ホップ)

月曜に届いた野菜セットには、美味しそうな枝豆が入っていた。お弁当に入れたりできないわけじゃないけれど、でもどうせだったら家でビールと共に楽しみたい。
「……というわけで、今週どこか、家で夕御飯食べられそうな曜日はない?」
とだんなに聞いたら「木曜なら……帰ってこられるかなぁ……」と、不安気な返事。
 
だんなが帰ってこられるのを期待しつつ、枝豆茹でて、ビールに似合いそうなおかずあれこれを用意してみた。
 
茄子は大好きな揚げびたしにしたいなぁと考え、「だったらその味に似合いそうな野菜ありったけ揚げびたしにしちゃえ」と思い立つ。醤油をベースに味醂と砂糖、酢、香辣脆を加えて、更に刻んだにんにく、生姜、長ねぎもたっぷり混ぜる。一度煮立てたそのタレに、素揚げした野菜を次々突っ込んで漬ければできあがり。
使った野菜は茄子とかぼちゃ、ししとうに蓮根。天ぷらにするような野菜だったら大概美味しくできるよねと次々揚げていったら、バットにどっさりの揚げびたしができた。
 
調理法を考えずに買ってきたお手頃価格のオージービーフのカルビは、万能葱、人参、玉ねぎと一緒にプルコギ風。事前に牛肉を自家製タレ(醤油、オイスターソース、胡麻油、砂糖、おろしにんにく、すり胡麻などなど)で揉んでおいて、野菜と共に一気に炒め合わせた。万能葱を5cm長さほどに切って、同じサイズに揃えて人参や玉ねぎもカット。
味の染みた牛肉をじゅうじゅう焼いて野菜も炒め合わせ、いかにもな「ビールに似合うおかず」ができあがった。
 
なかなか来ない"今から帰るよ"のだんなからの電話を待ち、
「あと5分待って電話がなかったら先に食べちゃおう」
と思ったところで無事に電話が。ビールもたんまり冷やして、久しぶりにだんなも交えての「家御飯」になった。
 
枝豆は文句なしの美味しさだったし、揚げびたしも上々の出来映え。我ながら今日は美味しいおかずが揃ったわと自画自賛しながら、ナイター中継(しかも勝ち試合)を見ながらの夕食はたいそう楽しかったし美味しかった。夏には揚げて美味しい野菜が多く出回って、冬には煮込んで美味しい野菜が多く出回るのは素晴らしい自然の摂理。揚げた茄子やししとうの美味しさは格別だった。

9月3日 金曜日
この猛暑辛抱たまらん!と、おやつにかき氷。
ベーコンエッグ
厚切り食パンのトースト
アイスカフェオレ
白桃(悲しいほどに大ハズレ)

今年の桃は美味しい美味しいと、もうこの日記に10回以上書いていた気がするけれど、今日の桃は歴史に残る大ハズレ。
 
香りはすごく良く、ツルリと皮が剥けた果肉は柔らか。でも、陽が当たっていたと思われる部分、表面の一部こそは濃厚に甘かったけれど、ほとんどの部分は苦くて酸っぱくて渋くて、いかんともしがたい味がした。「甘くない」だけならコンポートにしてなんとかなる(実際なんとかなった)けど、ここまで前向きに「まずい」実だともうどうしようもないという感じ。そのまずさたるや、歴史に名を残せるほどのものだった。こういう実もあるんだねぇ……(香りが良いので騙された……)。
 
で、他の朝御飯は、お気に入りの厚切りにした食パンのトースト(パンは「アンデルセン」の長時間発酵食パン)とベーコンエッグ。どちらも美味しかったのに、桃のインパクトに記憶が霞んでしまったのだった。

練乳がけマンゴーかき氷

こんなに暑い暑い言っていても仕方がないのだけれど、9月に入ってなお、まだまだ暑い。今日の暑さはまた格別で、昨日より明らかに暑い。
 
暑い中でも仕事はしなきゃいけなくて、クーラーつけたうえに扇風機を背中に背負うようにしてぶんぶん風浴びながら作業していた。現実逃避に思わずしてしまたネットサーフィンで"銀座「うおがし銘茶」の大人のかき氷"とか"恵比寿 「京鼎樓恵比寿本店」の雪花氷"といった記事を見つけてしまって身悶えする。
 
ああかき氷良いなぁかき氷食べたいなぁと、「かき氷食べるぞ」の一心で仕事を続け、息子が学校から帰ってきた4時過ぎ、
「かき氷食べる!?お母さん超食べたいんだけど!?」
「食べる!食べるよ!」
と、すごい勢いでかき氷の準備をした。我が家のは、昔ながらの手動のかき氷機。脇に「氷」の文字がついていて、氷は専用の丸いカップに水を凍らせて用意するもの。
 
そういえば、隨分前に買ったマンゴーシロップがあるんだよ、と、明治屋の「マイシロッププレミアム マンゴー」という使い切りサイズのパウチパックを食料庫から出して使ってみることに。台湾風かき氷がご家庭で楽しめる、マンゴー果汁・ブラックタピオカ入りのシロップ。果肉とタピオカのモチモチした食感が楽しめます。」というもので、果肉がたっぷり入ったピュレ状のマンゴーソースだ。中に粒々とブラックタピオカが入っている。
 
これに練乳かけたら、「埜庵」で食べたかき氷っぽくなるかなぁ?と、練乳も。……でも、氷の美味しさや食感も全然違うし、シロップもちゃんと美味しかったけれど、あそこまでの感動はやっぱりなかった。埜庵のかき氷は埜庵に行かないといけないんだなぁ(でも激しく遠いんだなぁ……)。
 
息子にとって、あのかき氷は衝撃の美味しさだったらしい。今年の夏休みは香港に行ったのを皮切りに、サマーキャンプだ飼育係体験だ微生物ワークショップだNECだHPだえのすいだと、イベント山盛りだったのに、この夏一番の衝撃は「あの美味しかったかき氷」だったのであるらしいから、そのインパクトたるや、という感じ。
 
この猛暑が終わったら混雑も緩和するかなぁ。息子がそこまで気に入ったというなら、梨と葡萄のかき氷が出たらまた食べに行かなくちゃ。

夏野菜の揚げびたし
キャベツと冷しゃぶのサラダ
刺身盛り(金目鯛・真鯛・のどぐろ)
じゃがいもとわかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

今週は大変優秀な成績で野菜を消費し続けて、冷蔵庫に残るのはししとうとキャベツの残りくらい。そして手元に豚薄切り肉。
息子と2人だったら「適当に豚丼」とかになりそうなところ、だんなも帰ってこられそうということで、千葉に習い事に行く息子にお使いを頼んだ。
 
「習い事終わる頃にデパ地下の魚屋さんが投げ売りを始めるからね。あのお刺身屋さんに行って"3パック1500円"があるかどうか見てきてください」
で、適当なものを買ってきてください、とお願いしておいた。選択肢に困ったら、正規のお値段が高めのを選んでくれたら、まぁ間違いはないから!と選択をお任せしたら、銚子産金目鯛 (正規値\1000)、大分産関真鯛(正規値\1100)、長崎産炙りのどぐろ(正規値\1300)という素敵な組み合わせを選んで買ってきてくれた。おう、良い感じに半額以下だ♪
 
心が折れるほどの今日の暑さ、豚肉の炒め物とかいう気分でもなくて、レシピを探して「春キャベツときぬさやの豚しゃぶサラダ」のアイディアをもらうことにした。一口大に切ったキャベツと豚薄切り肉をそれぞれ茹でて冷やしておき、自家製のタレは醤油にレモン汁を混ぜ、酒、味醂、砂糖、塩胡椒、胡麻油を加えるというもの。こっくりした甘めのポン酢といったタレで、あっさりしすぎずなかなか良い感じ。
 
昨夜の残りの野菜の揚げびたしも出して、そしてメインは正規値だったらとうてい買う気になれない(だって1300円のパックに6切れくらいしか入ってないのよ)豪華なお刺身。
 
脂の乗った金目鯛は口の中でとろけるようだったし、炙った皮目の部分がなんとも香ばしいのどぐろも、白い半透明の身がムチムチプリプリとしている。ここの刺身はほんっとーに美味しいのだけど、正規の値段で一度たりとも購入してなくて本当にスミマセン。今日も満喫致しました。

9月4日 土曜日
宇治金時。美味しかったぁ〜♪
厚切り食パンのトースト ハニトー風
アイスカフェオレ

ミミの部分も含めた塊の食パンが残っていたので、「だったらこれかなぁ」と、朝御飯はハニトー風のトーストに。
 
ミミを下にしてパンを置き、上から下に貫通しない程度に格子に切れ込みを入れていく。多めのバターを上に乗せてオーブンでトーストして、焼けたら格子のところからちぎるようにして各自パン皿にとって、そのまま囓ったり蜂蜜やジャムを添えたり好き勝手な感じにいただいた。
 
大事に食べているのでなかなか減らない(そもそもパンにジャムつけて食べることがあまりないということもあり)、マンゴー&パッションジャム、マンゴー&パイナップルジャムはサンクゼールのもの。夏限定のこの品ももう販売は終わっているようで、「次に買えるのは来年になってからかー」と思いながら香りの良いジャムをこてこてつけたパンにかぶりついた。トーストに使うバターは有塩のものを使って、そこにジャム乗せて甘じょっぱい味にするのがかなり好み。

錦糸町 「北斎茶房」にて
 氷 宇治金時 \750

今日は早めの夕飯をがっつりと楽しむ予定。
「昼は軽〜くで良いよね」
「甘いものちょこっとつまむくらいで良いんじゃない?」
という話から「どっかで美味しいかき氷食べよう!」ということに。
 
買い物やらカラオケやらで寄るつもりでいた錦糸町界隈にそういうお店ないかなと少し調べたところ、「北斎茶房」というお店がみつかった。お茶とあんこが美味しい甘味屋さんで、夏季のかき氷もたいそう人気があるらしい。実に美味しそうな宇治金時の写真を見て「これ食べたいー!」と思ったのだった。
 
駅を出て、てくてく歩くこと5分くらい。商店街というわけでもなく住宅街というわけでもない大通り沿いにそのお店はあった。パリッと白く綺麗なお店の名入りの暖簾のそばに、「氷」のミニ暖簾がはたはたと揺れている。そう多くないテーブルは既に全て埋まっていて、店内に3人ほど、そこから溢れて店頭に更に3人ばかりお客さんが並んでいた。なかなか席が空かなくてじりじりと20分ほど待って、ようよう中へ。
 
甘味だけではなく、食事も楽しめるお店のよう。ランチは日替わりの和総菜の定食やパスタ、夜には釜飯も楽しめるらしく、その献立も魅力的だった。持ち帰り用のわらび餅やあんみつ、あんこの用意などもあって、清潔感のある洒落たお店。
 
で、家族全員かき氷を食べてきた。
私は初志貫徹で宇治金時、息子は「僕、あんこ好きなんだよ」とか言いながらあずきを選択、80円追加のトッピングで練乳がけ(他にもトッピングとして白玉やアイスクリームが選べる)。だんなは「じゃあ俺は誰も頼まないフルーツ系で」と自家製シロップを使った「生苺」、これも練乳がけで。
 
自家製シロップのかき氷は他に檸檬と杏があった。あとは「宇治ミルク」「黒蜜きなこ」「きなこミルク」なんてものも。うーん、全種類食べてみたい。

※以下のかき氷写真はクリックすると大きくなります※
宇治金時 750円
「北斎茶房」にて宇治金時。ほろ苦甘くて最高でした。 ほろ苦くて、ほど良い甘さの自家製抹茶シロップがたっぷりかかった宇治金時。
 
白玉が4個と、たっぷりの粒あんが盛られている。
 
なんでもこの店のあんこは、春日大納言小豆を使っているのだそう。粒のしっかり残る、テラッと艶のあるあんこがたいそう美味しかった。
 
「ふわふわ」ではないけれど、「ジャリジャリ」でもない氷の加減も悪くなくて、甘いけれどさっぱりと食べられる口当たり。
 
あずき+ミルク 685円+80円
「北斎茶房」にてあずきミルク。練乳とあんこも良く似合います。 美味しいあんこをどっさり、その上からこれでもかーっと練乳をかけてくれたあずきミルク。
 
かけていた練乳は、我が家でも愛用中のチューブ入りの雪印コンデンスミルク480g業務用。馴染みのありすぎる味でちょっと笑ってしまった。
 
それにしてもあんこが美味しい。お餅を食べる季節になったらあんこだけ買いに来たいかも。……いや、家で白玉茹でてここのあんこ添えて食べても最高だろうな。
 
生苺+ミルク 840円+80円
「北斎茶房」にて生苺+ミルク。苺うま!超うま! 果肉たっぷりの苺のコンポートが乗った「生苺」。
 
ほどよく汁っぽくもあって、ちゃんと「ソース」にもなっている甘酸っぱい苺がとても良い感じ。この苺シロップだけだったら湘南の「埜庵」のソースよりも好みかも、というくらい(でも「埜庵」はコンデンスミルクも氷そのものもずば抜けて美味しかったから……)。
 
コンデンスミルクがかかって甘さ増量!という感じだけど、それがまた幸せだったりした。
 

期待以上に美味しくて、錦糸町への帰り道ではペットフードの安売りショップなども見つけてしまい、
「今度はカート引きずって、大量に猫餌買える態勢で来ようか」
「杏も檸檬も食べたいから暑いうちにまた来なきゃ」
と話しながら、うっかり猫餌で大荷物になってしまいながら銀座に向かうことになった。

銀座 松坂屋屋上 「ビヤガーデン ジンギスカン麦羊亭」にて
 2時間食べ飲み放題 \4,500

来週末、再来週末はだんなが出張で不在。暑いうちにビヤガーデンに行けるチャンスもこの週末くらいしかないかも!ということで、
「屋外でビール飲めるとこないかな」
「飲み放題だとなお嬉しいよね」
と、銀座松坂屋屋上の夏季限定ビヤガーデンジンギスカン麦羊亭に行くことにした。
 
ちょうど昨日から、六本木のミッドタウンでドイツビアガーデンが開催されている情報も得たのだけれど、きっと相当な混雑だろうし、食べ物も飲み物もその都度席を立って行列して買いに行くのはちょっと嫌だなと。1杯1500円のドイツビールを値段を気にしながら飲むよりも、今日は昔ながらの泥臭い感じの「飲み放題!しかも食べ放題!」な感じが恋しかったのだった。
 
毎年毎年、もう隨分と昔から(今年で26年目だそう)、夏の松坂屋デパートの屋上は銀座ライオンが運営するジンギスカンメインのビヤガーデンになる。飲み放題プランは、調理場の前に用意されたドリンクワゴンで、小サイズのジョッキにソフトドリンク、サワー類、ワイン、生ビールから好みのものを自分で汲んでくる仕組み。ジンギスカンは肉プレート(手もみジンギスカン 味噌、塩、醤油の3種盛合せ)と野菜プレート(たっぷりのキャベツともやし、そして人参、ピーマン、茄子、かぼちゃは2切れずつ)をそれぞれ注文して持ってきてもらう。
 
最初のドリンクはテーブルまで持ってきてもらえるのだけれど、「生ビール2つ」とお願いしたら、小ジョッキ2つの生ビールの他に、なみなみと2リットルくらいは入っていそうな巨大ピッチャーまでやってきた。もちろん中にはビールがたっぷり。
 
ジーンギースカーン♪ うひゃーと、歓声(半ば悲鳴……だってピッチャーで来たらすぐぬるくなっちゃうじゃない……)挙げつつ、さっそく卓上のジンギスカン鍋でじゅうじゅうと野菜や肉を焼き始める。
 
ジンギスカンを食べるたびに思うのは「ああ、旭川で食べたジンギスカンはほんっとーに美味しかったなぁ……」ということだったりするのだけれど(だんなは、「旭山動物園はともかく、あの店にもう一度行くために旭川行きたい」とまで言う始末。そんな事言わずに旭山動物園もまた行くのよ!)、久しぶりにがっつり食べる羊肉の美味しさはかなりの満足度。
 
ぬるくなって不味くなっちゃわないうちにとハイペースでピッチャーを空にした後は、冷たいタンクに入った生ビール求めてドリンクワゴンをまめに往復しつつ、多分だんなも私も1人2リットル以上は生ビールを飲んだと思う。ビールだけでここまで酔っぱらうなんて何年ぶりかというほどに、とにかくビールを堪能した。私もだんなもアサヒビールよりも(ついでにキリンよりも)サッポロビールの方が好きだったりするので、「やったどー飲んだどーこんなに飲んじゃったどー」という満足感もひとしお。
 
ジンギスカンの方も野菜プレートを2皿、肉プレートは3皿平らげて、息子もこちらが呆れるほど(ぐいぐいビールを飲む両親に対抗心を燃やしたらしい……)りんごジュースを堪能していた。
 
なんだか真夏の一日のようだった今日の食事。
錦糸町てくてく歩いていて、「9月の気候じゃないよね、お盆まっさかりとか、そんな感じ……」と呟いていたけれど、気分としてはまさにそんな感じの一日だった。

9月5日 日曜日
たこ焼き〜。キャベツ多めで溢れ気味〜。
「ホテルオークラ」のクロックマダム
アイスカフェオレ

昨日、銀座松坂屋屋上のビヤガーデンに向かうついでにデパ地下をぷらぷら。
「何か良さそうなのがあったら明日の朝御飯に買おう」
などと言っていたら、ホテルオークラのパン屋さんでタイムセール品のクロックマダムと目があった。食パンの上に目玉焼きとチーズの乗ったそれが、なんと1個100円。これはお買い得!と1人1個買ってきた。
 
クロックムッシュとクロックマダムの違いは「目玉焼きが乗ってるかどうか(乗っていればマダム)」というのは覚えていたのだけれど、このホテルオークラのクロックマダム、なんだかちょっと違う感じ。
 
パンの上に(なぜか)トマトソース、その上に目玉焼きとチーズ、という構成で、
「あれ?ベシャメルソースじゃなくて?それにハムも乗ってない……」
と、どこいらへんが「クロックマダム」なのか、ちょっと謎なものになっていた。これは「トマトソースの目玉焼きチーズトースト」であってクロックマダムではないなと思ったのだけれど、味の方はちゃんと美味しかったし、お手頃価格だったのは何より。
 
今日は予定のない一日、「夕飯はマグロのぶつだ♪んでもって昼御飯はたこ焼きだ♪」という以外に予定もなく、午前中早めの時間にお買い物を済ませた後はのんびりのんびり。

たこ焼き!
ジンジャーエール

昨日、錦糸町駅前の魚屋さん「魚寅」で、この店名物のマグロのぶつとタコぶつを買ってきた。夕食前のお買い物だったから、それを見越して家からクーラーバッグと保冷剤持参という念の入れよう。もともと半分凍った状態で売っているマグロぶつだったので、冷たいまま持ち帰ることができた。
 
「でさ、せっかくタコ買ったし、たこ焼きにしましょう」
と、午前中の買い物で足りないもの(揚げ玉とかソースとか)を揃えて、久しぶりに「家たこ焼き」。残暑厳しい時期にやるもんじゃなかったかなぁと、電気たこ焼き器を居間に持ち込んで、皆で汗かきながらたこ焼きを何個も焼いた。室温上がりまくったけど後悔はしない。
 
たこ焼き粉使って作ったタネを流し入れ、タコと揚げ玉とキャベツをバラバラと入れ、固まってきたところを見計らって竹串を刺してコロコロとひっくり返していく。紅生姜は抜き。焼き上がったらたこ焼きソースとマヨネーズと青海苔、鰹節かけて「一度に18個焼けるから、一人6個ずつねー」なんて言いながらもぐもぐ。
 
粉ものだソースがマヨネーズだ青海苔だで、味としてはお好み焼きと大差ない感じではあるのだけれど、でもたこ焼きにはたこ焼きの美味しさがあるもので、しかも自家製となると惜しみなくタコがごろごろと入る豪華さが嬉しい。ちょうど「お好み焼き食べたいなー」と粉ものソース味が恋しくなっていたところだったので、お昼御飯はこのうえない「御馳走」になった。
 
30個焼ける分量で用意したタネで結局45個のたこ焼きが出来て、それでも息子は「もっと食べられたー」と不満げだったから、次回は倍量のタネを用意した方が良いのかなぁ……。

きゅうりとキャベツ with マヨネーズ
冷や奴
マグロ赤身のぶつ切り
すじぽん
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)

午前中スーパーに行ったら、冷凍の国産牛すじ肉の巨大パック(1.4kgくらい)が100g78円の大特価。
「牛すじねぎスパしよう♪」
と籠に入れようとしただんなだけど、
「……でも君、仕事忙しくてほとんど帰ってこられないじゃん」
お弁当に牛すじ煮入れるのもどうかと思うし、来週末は出張でもう居ないでしょ?と、私としては一応止めてみる。「いや……牛すじねぎスパのために早く帰ってくる日を作るから」と、頼もしい言葉の元、牛すじはレジを通されたのだった。
 
今日の夕飯は、昨日買ったマグロのぶつと、牛すじ煮込み。ただでさえうだるような暑さの中、コンロに火をゴンゴン炊いてだんなが牛すじ煮の仕込みをしてくれた。もうそれだけで汗が止まらない感じになったので、これ以上は火を使いたくないなと冷や奴に切っただけのキャベツときゅうりという手間をかけないメニューで夕御飯。
 
「すじぽん」は、味をつけずに水と焼酎で煮込んだ牛すじ肉に、ポン酢(旭ポンズ)をかけて刻み万能葱をしこたまかけたもの。独特のゼラチン質の食感と濃厚な旨味は普通の肉の部位とは全く違う美味しさで、ついついお代わり。だんなが牛すじ煮をがんばってくれた以外は全く手間のかからない夕御飯だったけど、なんだかとても御馳走だった。