食欲魔人日記 10年12月 第4週
12月20日 月曜日
今宵はクリスマスパエージャレッスン♪
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「Johan」のパネトーネ
牛乳

月曜の朝はうどんで良いかなぁ?と、昨日何も買わずにいたのだけれど、夜が明けてみれば
「俺、残った豚汁食べようかな、御飯もあるしふりかけ御飯で」
「じゃあ僕、卵かけ御飯が食べたい!」
と、家族皆好き勝手な感じに。
 
えー、御飯、あるけどだんなと息子の分でぎりぎりって分量だしなぁ……と、自分の分はどうしましょうと考えた後、
「あ、パネトーネがありました」
と、私はパネトーネと牛乳を食べることにした。
 
パネトーネは、クリスマス時期に食べられるイタリアの甘いパン。ドライフルーツがたっぷり入れて「パネトーネ種」という酵母を使って焼き上げる。
「クリスマス時期に食べるのはわかるんだけどさ、一日のうちのいつ食べるんだろね?」
甘いし、おやつなのかなぁ……それとも朝御飯?夕食の後?日本で「七草粥は朝食べる、夜食べたりはしない」みたいなのが厳然とあるみたいにパネトーネもそういうのがあるのかなぁ……?と思いながら、朝御飯にもぐもぐ食べている私。
 
今日はイタリア料理の先生に会うのだからそれを聞いてこなくちゃ!と思っていたのにうっかり忘れてしまったのでありますよ。

田中玉緒さんのパエージャ教室
 熟成肉のタルタル ブルスケッタ仕立て
 パエージャ2種
 ポテトのアンチョビ和え・胡麻のパン
 クレーマ・カタラーナ
 スプマンテ、サングリア、カフェ

数ヶ月前から「パエージャ好き好き」「ちゃんとした作り方ってわからないんだけどね」と仲間内で盛り上がっていたところ、
「この時期だったらスケジュールにちょっと余裕があるからパエージャレッスンしましょうか」
と、田中玉緒先生が特別レッスンを設けてくれる運びになった。
 
友人たちばかりの参加ということで、通常のレッスンだったら連れて行けない息子も一緒。夫も仕事が終わり次第教室に向かうことになり、友人たちも夫同伴、子供同伴で気分はすっかり「クリスマス会」。
 
大人たちはペンと配られたレシピを手に熱心にレッスンを受け、子供たちは背後のソファでくつろぎつつ、着席しての試食を楽しみに、パエージャが炊きあがっていく様をじっくりと学んできた。
 
田中玉緒さんのお料理教室。最初の一品、熟成肉のタルタル 一品目は、これは私は前回の教室で教えていただいていた「熟成肉のタルタル」のブルスケッタ仕立てを。
 
軽く火が入った熟成肉の美味しさはやっぱり格別なもの。カリッと焼いたラスク状のパンの仕込みや保存についても教わりつつ(思った以上に保存が効いて、これは色々便利そう)、スプマンテを片手に味わった。熟成肉は甘さがあって香りも最高で、乳飲み仔羊を食べた時に感じる「これは確かに羊なんだけどでも羊じゃないみたい」と同じような感覚がある。確かに牛肉なのだけど、明らかに「普通の牛肉じゃない」という感じ。
 
田中玉緒さんのお料理教室、炊きたてパエージャをサングリアと共に で、メインに教わったパエージャ、目の前で炊いていく工程を見せていただいたのはイカスミを使った黒いタイプのもの。
 
事前に用意されたサフランベースのノーマルタイプのパエージャと共に、1種ずつの試食になった。卓上には良い感じの重量感のあるサングリアも。氷をグラスにたっぷり入れて飲むタイプの、「ワイン風味オレンジジュース」みたいな軽いサングリアも悪くはないけれど、オレンジとスパイスと甘さと重さが良いバランスのこのサングリアもまたとても美味しいものだった。ついついお代わり。
 
立派な海老に大きなアサリ、ムッチリしたムール貝、骨つきの鶏肉……と、具材のだしを存分に吸った御飯は最高の美味しさ。パエージャは、使用する米に含まれた水分量や魚介や野菜から出る水気によってその都度状況が異なるから「この米の量にこの水分量」と一概には言えず、そこが炊きあげの難しいところ。
 
私も大昔にバルセロナに旅行してパエージャを食べた事があるけれど、先生がおっしゃるとおり「店によってベチャベチャだったり芯があったり」と、「これが正しいパエージャ」というのが今ひとつあるような、ないような……という感じだったりする。でもやっぱり、スキレットを使って直火で炊いていくよりは専用のパエージャパンがある方が美しくかつ美味しいものが仕上がりそう。デザートに使ったバーナーと共に、
「ああ、そう頻繁に使うものじゃないとはいえ、やっぱりパエージャパン欲しい……バーナーも欲しい……」
と心から思った。
 
しかし、今まで軽視していてごめんなさいイカスミ。イカスミのパエージャは香ばしくて味わい深く、とても良いものだった。サフラン味も大好きだけど、イカスミも素敵。
 
田中玉緒さんのお料理教室、デザートの「クレーマ・カタラーナ」 デザートは、スターアニスやシナモンで「大人のクリスマス」なあしらいをした、スペインのプリン「クレーマ・カタラーナ」。
 
ほんのりとオレンジ香りが漂い、卵がたっぷり。表面に砂糖をふってバーナーで焦がし、パリッとした層を作るところは「クレーム・ブリュレ」と似た感じだけれど、生クリーム多めでふわとろ食感の〜ブリュレに比べると〜カタラーナの方が卵の存在感が強め、という印象。
 
本場のレシピは更に卵多めで砂糖も多めという話だったので、本来更に濃厚なデザートになるのであるらしい。
 
田中玉緒さんのお料理教室、最後にちらっと熟成肉♪♪ コーヒーもいただいて一段落した後、最後に「追加料金払っても良いから熟成肉を食べたい」という面々が残って、熟成肉の試食会。
 
塊のまま軽く炙って、少し落ち着かせてからスライスした熟成肉のこの色合いの素晴らしさ!
 
もうお腹いっぱい、ってくらいにパエージャをいただいた後だったのに、しっかりがっつり味わってからのお開きになった。
 
今日は夕方、ちらっと表参道のイルミネーションも見ることができたし(ちらっとだけ表参道ヒルズも歩いてみた)、いよいよクリスマス気分も最高潮。あー、インフルエンザが治って本当に良かったー!と心から思いながら帰宅した。サングリアでほろ酔い、良い気持ち。

12月21日 火曜日
パン鍋フォンデュ、だそうです
「アンデルセン」の
 パン・オ・ショコラ
 デンマークモーニングトースト
カフェオレ

「アンデルセン」は街のあちこちにあるけれど、青山のお店はやっぱりちょっと別格。
広島本店は更に別格感が漂っているのかしら……?と思いつつ、昨日あれこれお買い物してきた。地元のアンデルセンではあまり見かけることがないパン・オ・ショコラとか、前々から気になっていた「パン鍋フォンデュ」の箱とか。
 
朝御飯は、パン・オ・ショコラとカフェオレ、それだけでは少し物足りないかと「デンマークモーニングトースト」という小ぶりなサイズのデニッシュ食パン風のパンをスライスして軽くトースト。パン・オ・ショコラのチョコの量がけっこうたっぷりあって、これがなかなか良い感じに食べ応えがあったりした。

パン鍋フォンデュ(クリーム)
 (鶏肉・じゃがいも・人参・ミニキャベツ・マッシュルーム)
 (パン鍋フォンデュスティック プレーン・くるみ)
麦茶

今日明日と、夫は寒い地方に出張。
「"白い恋人"買ってきてねー」
「私は"黒い恋人"がいいな」
「え?"エロい恋人"!?」
「……もういいよ、"グロい恋人"で」
一体どんな恋人がお土産として我が家に来るのかわからない感じになったけれど、ともあれ今日は息子と2人の夕御飯。
 
夕飯は、朝食用のパンと一緒に買ってきた「パン鍋フォンデュ」という面白いものを使ってみることにした。クリーム味とトマト味があって、買ってきたのはクリーム味。
 
この濃縮タイプの液体のルウを牛乳と水でのばし、そこに野菜や肉を入れて煮込んでシチューのような感じで食べて、鍋に残ったソースにチーズ加えて最後はチーズフォンデュ風にしてどうぞ♪というものらしい。青山のアンデルセンには、このパン鍋フォンデュ専用のスティックパンまで売られていた。一口サイズに切り込みが入り、そこでざくざく切ると良い感じにフォンデュ用のパンらしくなる。味はプレーンとくるみの2種類。
 
で、箱を見たら、このルウとは別にチーズが100g必要らしい。てっきりチーズもセットなものだと思っていたから
「あらあら大変、チーズそんなにうちに無いよ……」
と、習い事でお出かけ中の息子にメール入れてシュレッドチーズを買ってきてもらった。シチューの仕上げにもチーズを加え、フォンデュの時には更にチーズをたっぷり入れる。
 
箱に記載された具の組み合わせは白身魚をメインにじゃがいもやしめじなどという事だったけれど、お肉の方が良いなぁと鶏肉を使うことにした。なんとなくクリスマスっぽい組み合わせかなぁとマッシュルームやミニキャベツなどをごろごろ入れて軽く煮込む。
 
本当は「具を食べて、食べた後にチーズフォンデュ」という流れを推奨されていたものの、
「いや……どうせパン食べるなら、おかずと一緒に食べた方が気持ち良いし」
と、煮汁を少量小鍋に取り分けてチーズを溶かし、煮た具は「鍋」というより「シチュー」な感じで深皿に盛りつけてしまってテーブルに出した。チーズソースをパンに絡めて楽しみながら、シチューの具をもぐもぐ食べる。
 
箱に記載の通りに作ってみたところ、思っていたより、「割と普通にクリームシチュー」な風だった(もっともっとチーズっぽくなるものだと思っていた)。ゆえにさほど胃もたれせずに「チーズ風味の、シチュー絡めパン」をせっせと食べられたので、これはこれで良いのかなという印象。ちょうど買ったばかりだったマッシュルームやミニキャベツを美味しく食べられたのも幸い。

12月22日 水曜日
今日はワイン飲み放題クリスマス女子会♪トリュフ♪トリュフ♪
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「アンデルセン」の
 ミルクフランス
ミルクティー
りんご

今日は息子、今年最後の登校日。そしてなぜか「お弁当の日」。
 
食育目的だか何だか、親にしてみれば割とはた迷惑なイベントで、今回は私も息子も病み上がりで朝方は咳もけっこう出ていたりして、
「この状況で食育……?咳しながら親子でお弁当作れって……?」
と困惑しながら、今回は極めて手抜きのお弁当。メインおかずの揚げ物とサラダはお総菜屋ので誤魔化させてもらった。あとは青菜茹でたりリンゴ剥いたり。息子の食欲もまだ全開というわけではないので、御飯も軽め。
 
そんな次第で、手早く済ませた朝御飯は青山アンデルセンで買ってきたミルクフランス。しょっちゅう最寄りのアンデルセンで買っているミルクフランスだけれど、青山店のそれはなんだかちょっと長いような感じで、ピカピカしていてとりわけ美味しそうに見えたのだった。
「うー、端までクリーム詰まっていてシアワセ!」
やっぱり美味しいねぇ、なんか今日のはとりわけ美味しい気がするよ、と話しながらもぐもぐ。

市川 「Mercato」にて
 セイコ蟹の冷たい前菜
 ヒゲダラの昆布〆 自家製からすみ添え
 白子のグリルと百合根のピュレ バターのソース
 手打ちの3色パスタ 海老とタコとウニ
 甘鯛と牡蠣のグリル 黒トリュフと柔らかく煮た白菜添え
 濃厚なチョコレートムースとマスカルポーネのクリーム
 ワインしこたま

まだまだ蒸し暑かった、9月の上旬。
「まだまだ先の話なんだけど」と、「12/22にクリスマス会しない?」とお友達から誘いがかかった。何度かランチに伺った「Mercato」で、早々にクリスマスシーズンの予約受付が始まったのだそうで、今年はおまかせコースに飲み放題つきで5000円なのだそう。
 
「そんな先のスケジュールは、まだわからない〜」
と言いつつ、でも行く気満々でちゃんと予定は空けておいた。今日はその友人と私と、もひとり友人が御一緒できることになってクリスマス忘年女子会、って感じで。だんなと息子はお留守番。
 
市川「Mercato」にて、前菜のセイコ蟹♪ 厨房に入るご主人1人きりのお店で、接客から何から何まで1人でこなすスタイルの、ちょっと変わったイタリア料理店。
 
使用する食材は魚と野菜だけ(肉は使わない、乳製品やチーズもドルチェ以外にはほとんど出てこない)というのも面白い。
 
新鮮な魚介は美味しいものばかりで、ボリュームもたっぷり、伺えば「あー半月分くらいの魚介食べたわ!」と満足して帰宅するのがいつもの事だ。
 
今日も、期待を裏切らずに蟹に白子に牡蠣にウニにと幸せな料理ばかり。ワインも次々飲ませてくれてすっかり良い気分になった。
 
市川「Mercato」にて、ヒゲダラの昆布〆。上に乗るのは自家製唐墨。 まず、冷たい前菜が2品。
 
蟹の甲羅に盛りつけられたのはセイコ蟹のたっぷりの蟹肉。
 
下にはほうれん草が敷かれていて、でもとにかく蟹肉がたっぷり。「口いっぱいに蟹〜♪」と初手から夢心地の幸福感。
 
出回り始めの菜の花の上にグリーントマト、その上に昆布〆のヒゲダラと自家製唐墨を盛った次のお皿は、お酒にぴったり。最初のスプマンテは早々に空になり、私は白ワインに移行。次々新しいワインを持ってきてくださったのだけど、全体的にフルーティーで飲みやすい美味しいイタリアワインだった。
 
市川「Mercato」にて、白子〜♪たっぷり〜♪ で、ひときわ高い歓声が挙がったのが次のお皿、こんもり盛られたふくふくの白子〜♪
 
白子の下には、優しい甘さの百合根のピュレ。
 
自家製のドライトマトとパセリとケッパー、バターのソース。
 
真っ白な白子はプリップリムチッムチで、白子がとりわけ私の好物だということもあるけれど、今日一番幸せだったのがこのお皿だったなぁ……という感じ。口一杯に美味しい白子を頬張るという体験もそうそう頻繁にできるものではないなぁと、うっとりしながら平らげた。
 
客席はほぼ満席で、料理の仕込みの合間を縫って、シェフ自ら「おかわりどうぞ〜」と次々ワインを持ってきてくれる。
 
市川「Mercato」にて、色鮮やかな手打ちパスタ 白とオレンジと緑、クリスマスカラーの綺麗な色合いのパスタは、手打ちパスタ。
 
これまた惜しみない具沢山っぷりで、大きな海老がごろごろ、柔らかなタコもごろごろ、てっぺんにはごく軽く焼き色をつけたウニがこんもりと盛られている。シンプルなオイルベースのパスタだから、麺と具の美味しさが際立っていた。
 
メインディッシュは甘鯛で、大ぶりの牡蠣も数個添えられ、魚の下には柔らかく火が通った甘い白菜。上からはバサバサッと無造作に黒トリュフが大量にかけられていた。ものすごく香りの良いトリュフだったのでシェフに産地を聞いたところ、
「イタリア産です……」
もうね、クリスマスは色々と赤字です。完全赤字、と、でもなんだか嬉しそうなシェフ。食べに来るお客もお祭り気分だけど、シェフの方もお祭り気分なのであるようで、常以上に大盤振舞状態なのであるらしかった。この内容で飲み放題ならもう1000円(いや、2000円)お値段高くても文句は出ないですよ、という感じだ。
 
市川「Mercato」にて、ドルチェはチョコとマスカルポーネで そして最後は苺のソースやベリーを散らした濃厚なチョコレートムース。
 
手前にはマスカルポーネチーズがベースのふんわりしたムースも添えられ、甘くて冷たくてフワフワした心地よい食感のものでディナーはおしまい。
 
平然を装っていたけれど(いや、嘘。装えてなかった、絶対)、その頃には私、すっかり酔っぱらい。「じゃあねぇ〜良いお年をね〜♪」と友人たちとふわふわ別れてふわふわ電車に乗ってふわふわ座り、「今から帰るよ、全然酔ってないよ」とだんなにメール(←メールでも打ってないと寝てしまいそうなので)。
 
速攻、
「さっさと帰って来い、このヨッパライ!」
なんて返事が返ってきたので「失敬な!酔っぱらってないよ、失敬な!」なんて思っていたのだけれど、後になって送ったメールを見返してみたら「トリュフ食べたのに上位ロアルの素材(※モンハンのアイテム)が足りないよ〜?」なんてたわけた内容になっていて、そりゃ確かにヨッパライだったわねと、もう笑うしかない。

12月23日 木曜日
初めて食べたレバノン料理。美味しかった〜♪
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パンいろいろ
カフェオレ

今日は祝日、天皇誕生日。息子は昨日が年内の最終登校日で、明日からは冬休み。で、今日はお出かけして都内のホテルにお泊まりの私たち。
 
先月頭に、「ハイアットにて無料宿泊特典をプレゼント」というタイトルのメールがHyatt Gold Passportから届いたのだけれど、その内容は

ここしばらくの間、ハイアットでゴールドパスポートの会員特典をご利用いただけていないようです。 大切なお客様に再びご愛顧いただけるよう、xxxx年xx月xx日までに適用客室料金にてご滞在いただいた方へ、無料宿泊特典をプレゼントさせていただきます。

というもの。
 
え?これって、期間内に1泊すればハイアット系(パークハイアットでもグランドハイアットでも)の無料宿泊権が貰えるってこと!?と、それは大変、是非無料宿泊権は貰わなくちゃと、新宿のハイアットリージェンシーに宿泊の予約を入れてしまったのだった。
 
朝御飯は、手元に残るパンあれこれを焼いて食べてしまうことに。デンマークモーニングトーストにパネトーネ、チーズパン。全部軽く焼いて、適当に手を伸ばすよう大皿に盛りつけた。
「とりあえずホテルに荷物置きに行かなくちゃ」
「じゃあ新宿でお昼御飯ですかね」
と、話しながらもぐもぐ。

新宿 「ゴーゴーカレー」にて
 ロースカツカレー(ヘルシー) \600

ダメかダメじゃないかで言えばダメだろう、ってくらい、「ゴーゴーカレー」が最近気に入っている私。世の中のカレーチェーンが全部ゴーゴーカレーになっても私は困らないよってくらいにゴーゴーカレーがお気に入り(ゴメンよCoCo壱番屋……あんなに食べまくっておいて……←いや、ココイチも好きなんだけども!)。
 
「お昼どうしよう……ゴーゴーカレーでいっか?」
それもちょっとあんまりかなぁみたいな口調でだんなが言うのに
「ゴーゴーカレー!いいねぇ!」
とすごい勢いで乗っかってきたものだから、だんなはちょっと呆れ顔だった……気がする。
 
今日行ってみたのは2008年夏にできた、割と新しい店舗の西新宿店。カウンター席がメインのゴーゴーカレーにしては珍しく、テーブル席もあるお店だった。ここの「エコノミー」(=普通盛り)はなかなかヘビィであるということを学んだので、今日は一段軽めの「ヘルシー」で。チーズも入れない。でもカツは外せない。息子はカツ抜きでチーズ入りのヘルシー。だんなは一番の定番メニュー、ロースカツカレーのエコノミー。
 
なんでこんなにツボなのかなぁ、黒いドロッとしたカレーとか、刻みキャベツが食べ放題とか、手の届くところにいつもちゃんと並んでいる水とか福神漬けとか、なんだか色々ツボなのだった。今日は御飯軽めの分、キャベツをお代わりしてカレーのルーまぶしながらもりもり食べる。
 
でも、息子はむしろココイチの方が好きなんですって。ココイチのチーズカレーのあの感じが最強なのだそう。
 
そして午後は家族で池袋、演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアー「サンタクロースが歌ってくれた」を見に。
 
私は既に一人で何度か見に来ている今回の演目、なにしろ退団した「かつての看板役者」2人を招いてのお祭りみたいなものだから、10年来のファンにとってはたまらなく嬉しい内容だったりする。内容は昔のキャラメルボックスならではのドタバタハチャメチャなのだけど、それもまた良し、という感じ。
「ぜ〜ったい面白いから、一緒に行こう!」
と息子も誘ってみたところ、劇中ゲタゲタ笑い続けて満喫しまくっていた。どうだ上川隆也のツッコミは最高だろう、と、何故か得意気なお母さん。
 
帰りにはうっかり「同期のサクラDVD-BOX」(上川隆也・近江谷太朗が共演した舞台作品4作+2人による解説DVDのセット……)まで予約してしまい、どれだけ気に入っているのか私は、と。満喫しました。

新宿 「SINDBAD」にて
 ジョーの厳選コース \4300 ×2
     タブーリ・ホンモス・ババガヌージ・ラブネ
     コブス
     サンブセックチーズ
     ケッベ
     シャルムラ
     シシタウク
     シシカバブ
     マッシュポテト
     マクルウバ
     アラビックコーヒー
 ビール(レバノンビール アルマザ)
 レバノン蒸留酒 アラック 1/4ボトル

そして夕方、ホテルに移動。
新宿駅至近とは言い難い立地のホテルで、さて夕飯どうしましょう何も考えてないんだよ実は、と言ったら、だんなが
「レバノン料理を食べに行かない?」
と。
 
以前お仕事関係で来たことがあるお店なのだそうで、なんと日本で唯一のレバノン料理専門店、なのだそう。「SINDBAD」はアイランドタワーの地下にある、各国料理店が軒を連ねる「スパイスロード」の中にあった。
 
このコース料理を2つ取って3人でシェアするくらいで丁度良いと思うんだけど……とメニューを貰って開いただんなが呟いていたら、まるで同じことをお店のおっちゃんも言っていた。
「これ、2人分でチョウドイイと思いますヨー」
とのことで、ではそれで、とお言葉に甘えて2人分のコースをお願いした。春巻などは2本単位でやってくるので、適当に分けつつ食べる。
 
新宿「SINDBAD」にて、「シャルムラ」と「シシタウク」 しかしレバノン料理、メニューの名前だけを見てもさっぱりわからない。
 
地理からして「イラク……とかのそばだよね??」といった程度の感覚しかない。
 
やっぱりスパイシーなのかな、羊とか多いのかな、という印象だったけれど、実際のところはシンプルな味のものが多くて、スパイスもそれほどくどくどしくない感じ。食べやすかったし野菜もあれこれ出てきて、美味しかった。
 
しかし品名の方はさっぱりで(シシカバブ、くらいしかわかる言葉がなかった……)、コースの料理は
 
タブーリ:7種類の野菜のオリジナルサラダ(今日の一番上の写真、左手前の小皿)
ホンモス:ひよこ豆と白ごまのペースト(同上、右手前の小皿)
ババガヌージ:焼きなすとピーマンの練り合せ(同上、左奥の小皿)
ラブネ:ホームメイドのソフトチーズ(同上、右奥の小皿)
コブス:ピタパン
サンブセックチーズ:アラビア風チーズ春巻
ケッベ:アラビア風松の実入りビーフロール
シャルムラ:白身魚のハーブ風味ソース
シシタウク:チキンのレモンガーリック焼き
シシカバブ:牛サーロインの串焼き
マッシュポテト:ポテトとミンチの重ね焼き
マクルウバ:牛肉のアラビア風炊き込みライス
アラビックコーヒー又はミントティー
 
……という感じ。
 
料理名を覚えたところで、レバノンの言葉はアラビア語だから、現地の店でメニューを読解するのはとうてい無理っぽい。でも、どれも美味しかったし、「あ、ギリシャのフムスとかに通じる料理があったりするんだ」となかなか興味深かった。前菜の焼き茄子のピュレとか、白胡麻たっぷりのホンモス(=フムス)がとても良い感じ。ピタパンに1種類ずつ挟んで食べて、それがビールの良い肴になった。
 
新宿「SINDBAD」にて、初めて飲んだレバノンのお酒「アラック」 そうそうこの蒸留酒が面白いんだよ、とだんなが注文してくれたのが、「アラック」というお酒。
 
1/4サイズのボトルはたったの140mlしか入っていないものだったけど、氷を満たしたアイスペールと水の入ったピッチャーなどを持ってきてくれたマネージャーさんは
「このお酒……強いですよ?大丈夫ですか?」
と心配気。
 
聞けば度数は50度と日本の焼酎よりも若干強く、ゆえにロックで飲むのではなく水で薄めて飲むのだそう。小さなグラスに氷を1個2個落として高さ1/3ほどにアラック注いで水を加えると、透明だったはずのお酒が一気に白く濁った。なにこれ、面白い。
 
白濁するのは「非水溶成分が析出するため」ということだけど、魔法のように真っ白になったグラスの液体に大人も子供もわくわく。いかにも蒸留酒らしい喉が焼けるようなアルコールの強さで、でもほのかに甘くて香りも独特。
 
「……インド料理屋さんで、最後にレジのところで貰うあのスパイスに似てるけど……」
なんだっけフェンネルシードだっけ?と聞いてみれば、香りづけにアニスシードを使っているのだそう。「歯磨き粉みたいな匂いで嫌い、という方も少なくないですねー」だそうで……なるほど、確かにそんな感じもしないではない。
 
実際、日本ではそれほど人気のある酒ではないようで、ボトルが出たのも久しぶりならそれを飲み干されたのも久しぶり、だったのだそうだ。通常はグラスで注文されることが多く、それすら飲み干せずに残すお客が多いそう。
 
新宿「SINDBAD」にて、牛肉のアラビア風炊き込みライス「マクルウバ」 最後の御飯ものにあたる料理は「マッシュポテト」か「マクルウバ」の選択だったのだけれど、2人分コースということでお店が配慮してくれてそれぞれ1皿ずつ出してくださった。
 
マッシュポテトにはミートソースが器の底に敷かれていて、これがほんのりスパイシー。「マクルウバ」はバターたっぷりの炊き込みご飯を型抜きして、これは割合とシンプルな味わいだった茄子たっぷりのトマトソースが添えられたものだった。
 
トマトや玉ねぎ、ピーマンなどと共に串に刺して焼かれた牛サーロインの「シシカバブ」もお肉自体がたいそう美味しいものだったし、最初から最後まで目新しく楽しめたクリスマスイブイブディナー。
 
ホテルにほど近かったので体が冷たくひえる前に部屋にも戻ることができて、「ひと狩りしようぜー」とモンハンに興じながら交代でお風呂に入って早々に就寝。
空気が綺麗に冴えていて、明日は晴れたイブになりそうだ。

12月24日 金曜日
今日はクリスマスイブ♪
新宿 「ハイアットリージェンシー東京」にて
 朝食ブッフェ

ハイアットリージェンシー東京に宿泊した昨夜。
 
このホテルは無料でLANが使えるのが便利よねと、持ち込んだノートPCを開いてメールチェックしていたら息子やだんなも起きてきた。今日はだんな、普通に出勤なので時間を見計らって階下に朝食を摂りに行く。今回は朝食付きのプランでの宿泊だったので、ロビーフロアの「カフェ」でブッフェ朝食を堪能してきた。
 
ハイアットリージェンシー東京の、ブッフェ朝食♪ テーブルや椅子がどっしりと大きめで、ブッフェ料理の提供を前提に作られたようなオープンキッチンも格好良く、センスが良いな居心地良いなといつも思うこのお店。
 
朝食ブッフェ料理の品揃えは恵比寿のウェスティンホテルの「ザ・テラス」の方が充実している感があるけれど、スタッフの方たちの応対も良いし「種類の豊富さより味で勝負」とばかり、並ぶものは美味しいものばかり。朝からたいそうがっつりとあれこれいただいてきてしまった。
 
ローファットノンファット、豆乳なども一緒に並ぶミルクコーナーに、ジュースはオレンジ、グレープフルーツ、アップル、ベジタブル。ドライフルーツやコンポートなども種類豊富に揃ったシリアルコーナー、パンは美味しそうなデニッシュあれこれとトースト用の食パンやバゲット類も揃っている。
 
美しく並べられたハム類もどれも美味しそうなもので(実際美味しかった)、特に秀逸だったのはスモークサーモンの美味しさ。良い具合に熟成されていたチーズと一緒に葉野菜をこんもり貰ってきて、ハムやスモークサーモンと共にわしわしと食べた。
 
ハイアットリージェンシー東京の、ブッフェ朝食♪ 温かい料理のコーナーにスクランブルエッグの用意はあるけれど、オムレツや目玉焼きはカウンターで作って貰える。
 
ハムとチーズとマッシュルーム、オニオン……と好みの具を入れて作ってもらえるオムレツは、かなり悩んだ末にマッシュルームとオニオンで焼いてもらった。見事に中が半熟にふんわり綺麗に焼けたオムレツにケチャップ添えて、カリッカリのベーコンとベイクドポテト、きのこのソテーを添えてみる。
 
いちじくのジャムとマーマレードを添えたバタートーストと、チーズの乗ったデニッシュを平らげてデザートにストロベリーヨーグルトと果物あれこれ(パイナップル、メロン、グレープフルーツ、ぶどう、リンゴとプルーンのコンポート)を食べる頃にはすっかりお腹一杯になった。ああ、ホテルの朝御飯ってなんて幸せなのかしら。

新宿 「東京麺通団」にて
 ひやかけ(小)
 半熟卵天
 かしわ天

ホテルから出勤していっただんなを見送った後は、
「じゃ、泳ごうか!」
と、ホテルのプールで2時間ほど水泳。
 
今回は宿泊プランにプール利用無料の特典もついていたけれど、そもそもHyatt Gold Passportの特典に「プール利用無料」があって、更に「状況が許せば無料でレイトチェックアウト可能」という特典もあったりする。チェックイン時に
「レイトチェックアウトは可能ですか?」
と、できれば午後1時くらいまで居られたら嬉しいのですが〜……とお願いしてみたら、快くOKしてくれた(本来のチェックアウトは11時)ので、これは嬉しいねと水遊びを満喫。
今日もほぼ貸し切りという幸せな空間で、ついプールサイドで昼寝まで満喫してしまった。
 
じゃあお昼食べて帰ろうか、あとケーキの予約してあるから受け取って帰らないとねと、チェックアウト後の遅い昼御飯にと向かったのは息子のリクエストで 「東京麺通団」。
 
冬季メニューということで、けんちんうどん、カレーうどんといった美味しそうなものもあれこれあったのだけれど、どうしてもここに来たらこれを食べずにはいられないのですと、今日も「ひやかけ」、そして「半熟卵天」「かしわ天」という、本当にいつもの組み合わせ。
 
息子の方もひやかけ(しかも"大")、好物のちくわ天2本という定番の選択をしていて、なんだかクリスマスイブなのに変わり映えのしないものを頼んでいるよね私たち……と苦笑いしながら冷たいうどんをつるつる食べた。
 
「麺通団はすごく美味しいけど、でもやっぱり僕はまた香川に行きたい」
がもうに行きたい!がもうのうどん食べたい!サンライズ瀬戸に乗って!……と、鼻息の荒い息子。
 
また行きたいねぇ、寒い時期だと谷川製麺所の具沢山のうどんがまた格別な感じになるよねぇ……と私も香川のうどんに思いを馳せてしまったりしながら、でも食べているのは「ひやかけ」。全然あったかいものじゃないのだった。ひやかけ好きなんです。

じゃがポックル
モッツァレラチーズのトリュフ塩がけ
「鶏三和」の鶏もも焼き
マッシュルームのガーリック焼き
ミニキャベツのグラッセ
クラムチャウダー(キャンベル缶)
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)
 
「シェ・シーマ」のクリスマスケーキ
カフェオレ

「帰ったら私も仕事しなくちゃだし、家に着くのは夕方になっちゃうだろうから夕飯はちょっと簡単にしちゃおうね」
と、予約しておいたクリスマスケーキ受け取りがてら新宿伊勢丹でお買い物。
 
ケーキは、「24日は新宿にいるし、新宿のデパートのなら受け取って帰れるかな」とあちこちのデパートの案内を見て、「チーズでもなくチョコでもなくショートケーキ」のものを探して、値段などの折り合いもあって「シェ・シーマ」のものにしてみたのだった。
 
クリスマスケーキや予約したお総菜の受け取りはレストランフロアの宴会場で、と面白いことになっていて、それは最後に寄るつもりで混沌の地下食料品売り場を大荷物持ってよろよろと歩く。デパ地下は大変な混雑、確かにケーキの受け取りとかは別フロアにしておかないとこれは大変、という状況になっていた。
 
美味しそうな前菜セットにローストビーフ、スモークサーモン。でもそういうのは今日の朝に口にできたばかりだったから、ますます簡単で良いなぁという気分になって、息子の
「あ!僕、これが食べたい!こういうのがいい!」
と指差した先の、いかにもな風に茶色くテラッと焼き上げられた鶏ももに私も「いいねぇ」と1人1本買って帰ることにした。足先につける用のふわふわした紙飾りとリボンもついて、いかにもクリスマスの鶏料理。
 
あとはありものでなんとかしましょう、と、帰宅してからミニキャベツをグラッセにして、マッシュルームはざくざく切ったにんにくと共にオリーブ油、パセリと共に炒め合わせ、本当はカプレーゼにするつもりだった買い置きのモッツァレラはトマトの鮮度が残念な感じになってしまっていたのでモッツァレラ単品でオリーブ油と胡椒、トリュフ塩をかけて出すことにした。
 
「……ビールのアテに良いかしら?」
と、だんなが北海道出張で買ってきてくれた「じゃがポックル」もテーブルに。スープは買い置きのキャンベル缶クラムチャウダー……と、簡単ながらなんとなーくクリスマスらしい食卓になった。昨日も明日もご馳走だから、谷間のイブはそんな感じの夕御飯。
 
オーブンで皮目がパリッとするように時間をかけて温めた鶏も良い感じだったし、期待通りに「スポンジ・クリーム・苺!」という感じのケーキも悪くなかった。
 
食後にはプレゼント交換で、息子からはネイルにつけるスワロフスキーの綺麗な石とカードをもらった。だんなからは既に12月上旬に化粧品あれこれをもらっていて、今年は息子からもだんなからも「美容」な感じのプレゼント。今年も家族で賑やかなイブを過ごしたのだった。しかし息子、女性客で溢れる化粧品コーナー、どんな顔して買ってきたのかしら。「お店の人が、綺麗に包んでくれたよ」とにんまり笑って手渡してくれた。うん、彼女が出来たらその心遣いで心を掴むと良いと思うよー。

12月25日 土曜日
脱出打ち上げに、シュラスコ〜♪
「中村屋」のカレーパン
メープルヨーグルト
カフェオレ

連日お出かけ予定のある、今年のクリスマス週。今日はそのクライマックスデー!ということで、若干早起きしてオーブンの余熱を始めた。
 
昨日の夕方、新宿を歩いての帰り道中に
「……あ!朝御飯について何も考えて無かったわ!」
うどんも私たち、お昼に食べちゃったしね、と、急遽通り道にあって買ってきたのが「中村屋」のカレーパン。今回こそピロシキにしようと思いつつ、今日もうっかりカレーパンを選択してしまった。
 
信頼と実績の味、という感じの、サイズや味が絶妙な感じの中村屋のカレーパン。サクサクした細かめの衣も、中に詰まったカレーのほんのりスパイシーだけど優しい味もとても良い感じ。
 
しっかり食べて出かけようね、神宮球場は寒いよ〜と言いつつ急ぎ身支度。

丸の内 「BARBACOA CLASSICO」にて
 シュラスコ・ランチ \3,600
 フリードリンクセット \1,900

見事な晴天だけれど見事な寒さのなか訪れたのは、神宮球場。「今年は脱出の年」とばかり参加しまくっていたリアル脱出ゲームやナゾトキゲーム、その今年の集大成という感じで「東京リアル脱出ゲーム vol.7 あるスタジアムからの脱出」の開催が決まり、夜の参加よりは昼の方が良いよね……と、今日クリスマスの昼の枠のチケットを取ってみたのだった。
 
野球選手が誰もいないグラウンドに、応援客の誰もいない観戦席という、何度も野球観戦で訪れた事のある球場なのにそれは不思議な光景で1時間ばかりてんやわんやしながらの脱出劇。
 
今日の私はダメダメで、冴えた意見1つ出せることなく、だんなの奮闘で相当良いセンまでは謎が解けたものの最後の一手が足りず、私たち家族は脱出不成功で今回のイベントを終えることになった。ああ、あそこまでわかってたのに!気付いてたのに!みたいなギリギリ感が本当に残念。だんなはたいそう悔しそうだった。
 
残念ながら「勝利の祝杯」にはならなかったけれど、イベント後は丸の内に移動して「BARBACOA CLASSICO」でクリスマスシュラスコランチ。
 
クリスマスイブと当日の夜間はスペシャルコースになるそうだけれど、ランチは通常の「ウィークエンドランチ」と同じ内容。値段も夜よりはぐっとお手頃で(その分メニュー数は少なくなっているようだったけれど)、絶品の「ピッカーニャ」や「フラウジィニア(カイノミ)」「アルカトラ(ランプ)」、鶏手羽にハツに焼きチーズに、と、あれこれたっぷり堪能してきた。
 
サラダバーには葉野菜各種にスティック野菜、魚介のマリネ類などがたんまりと。パスタやカレーの類もあって、デザートコーナーにはミニロールケーキや紅茶のシフォン、ゼリーやプリンなどもあれこれ。
 
シュラスコ屋と言えばやっぱりこれでしょ、と、飲み物もフリードリンクプランをつけてもらってハートランドビールを1杯いただいてからは立て続けにカイピリーニャ(ブラジルのサトウキビ蒸留酒ピンガ+砂糖+ライムのカクテル、意味は「田舎のお嬢さん」)をぐいぐいいただいてきた。私は3杯は軽く飲めるけど、4杯を越えると頭の上に星が飛び回る感じになる、強いお酒。雑味もあるけれど、それも含めて美味しいお酒。シュラスコにたまらなくよく似合う。
 
今日も結局カイピリーニャを3杯飲み飲み、なかなか回ってこないから
「焼きパイナップルが食べたいですー」
とリクエストして焼きパイナップルを持ってきてもらいながら(甘酸っぱくてものすごく美味しい……うえに、これを食べると肉がたっぷり食べられる魔法のパイナップル)、ピッカーニャをメインに次々持ってきてくれる肉をたっぷり堪能した。
 
すっかり良い気分になって、苦いエスプレッソコーヒーでシメつつ、きっちりプリンやゼリー、シフォンケーキにミニモンブランに、とデザートもしっかり。
 
お安くはない店だけど、間違いなく美味しいし(がっつり肉!という気分はこれ以上なく充足させられる)、お店の人の対応も良いし、カイピリーニャたんまり飲めるしで、やっぱりここはお気に入り。「2010年最後の肉イベント」にふさわしい感じの(あ、いや……まだ肉を食べる予定、残ってました……山形で)ランチになった。
 
電車の中で爆睡しながら帰ってきて、その後はとても夕飯を食べられる腹具合にはならず、帰宅してからは夜までずーっと家族でモンハン三昧というクリスマス。
 
テレビもつけず、
「緊急クエ、出ました!」
「3人分やらなくちゃだよね……じゃんけんして順番決めよっか」
と、「ダメな正月」みたいな空気でわいわいと、めでたく家族揃ってハンターランク5になりましたというクリスマスの夜。

12月26日 日曜日
おなかすいたー、と、「壁の穴」。
千葉そごう 「壁の穴」にて
 ナスのミートソース (レギュラー)

連日のお出かけでさすがにお疲れ。
 
私も息子も8時過ぎまでぐーぐーと寝ていたけれど、だんなに至っては10時過ぎまで起きてこなくて、でも私も息子も昨日のシュラスコが(夕飯も摂らなかったのに!)ちょっと尾を引いている感じ。
 
どうしたもんかな、買い物も行きたいけど……と思っているうちにだんなも起きてきたので、
「パンとかも買ってきてないし、うどんは昨日のお昼に私と息子は食べちゃったとこだし、お出かけついでに早めに昼御飯にしませんかー?」
と提案する。なんかパスタな気分だからあそこにしましょ、と、千葉そごうの中にある「壁の穴」を目指した。
 
息子はいつも通りのたらこスパ(しかも大盛)、だんなはほうれん草とベーコンと卵の和風炒めスパ(こちらも大盛)、私は中盛で、茄子入りのミートソース。
開店直後から十数分後にはお店に到着していたのにほぼ満席という盛況ぶりで、残念ながらテーブル席には着けずカウンター席で3人並んでのお昼御飯。でもその方が照明が綺麗だから写真は綺麗に撮れたりして。
 
同じ「壁の穴」という名前ではあるけれど、でも私はやっぱり新宿の京王モール街のある「元祖壁の穴」の方が好きなんだなぁと今日も思ってしまいつつ、茄子どっさりのミートソースをもぐもぐ。「日本のスパゲティ屋さん」ならではの、太めの麺が良い感じ。
 
今年はサンタさんが「PS3」をプレゼントしてくれたので、「でもソフトが無いよね?」とヨドバシカメラに見に行って(私が「これがいいー!」とおねだりしてだんなが「塊魂TORIBUTE」を買ってくれた)、あとは夕飯の食材などあれこれ買って帰宅した。
 
大変カオスな状況と化しているテレビ裏。PS3の設置はなかなか大変で、今日の午後はテレビまわりの大掃除という事に。
私の方は「今のうちに作らなきゃ」と年賀状作成に励み、息子は父ちゃんの手伝いをあれこれ頑張っていて、「家の事をいろいろやりました」という今日一日。街もあっというまに「クリスマス?そんなイベントあったの?」という風に飾りもイルミネーションも撤去されていた。

みぶ菜のおひたし
厚揚げの葱おかか挟み焼き
「魚久」の鰆の酒粕・白味噌漬
お刺身(本マグロ・ブリ)
しじみの味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ 冬物語)

で、夕方、「この作業もやっちゃおう」と別棟の倉庫にしまってあった荷物を家に持ってきたところ、その袋にネズミが1匹紛れ込んでいたらしい。居間から寝室に駆けていった小さな灰色の何かを確認したらしいだんなが「ネズミだ!ネズミがいる!」と声をあげ、夕食作りも佳境だった私は「えええええ!?」と。
 
とりあえず台所に来られてしまってはたまらないので、寝室を閉鎖して、
「ここに猫放せば良くない?」
「イヤだよ、ネズミはばい菌の塊だよ……?」
と、猫も隔離して、とりあえず寝る前までに片をつけよう、と、夕飯を済ませることに。気もそぞろで、美味しかったけどお酒は控えたし(古酒飲もうと思ってたのにー!)、慌ただしい夕食になってしまった。
 
そういえば「魚久」の粕漬けが1つだけ残ってたんだよ、と、これを食べる事にして和風のものをあれこれ取りそろえてみた夕御飯。本マグロとブリのお刺身、葱とおかかを醤油で和えたのを挟んだ厚揚げを弱火でじっくりパリッと炙ったもの、おひたしに、「肝臓をいたわりましょう」としじみの味噌汁。
 
なんだか御飯を炊いたのも久しぶりで、醤油味のものを食べたのも久しぶりなような感覚。ああ、日本酒に合いそうな献立にしてみたのに……と、ささっと夕飯を終えた後は、いざネズミ捕獲クエストにと徒歩数歩の距離の寝室に出発。
 
とりあえず隠れる場所を撤去していきましょう、と、寝室と居間の境界にバリケードを作り、床に置かれたものや布団類を次々と居間に移動。なかなか見つからず、「すみません、やっぱり手伝ってください……」と猫2匹も寝室に来ていただいたところ、りゃんりゃんが本棚の裏にしきりに行こうとしている。「何かいる、何かいるよ!」と鳴いている感じなので本棚の裏も捜索……と、部屋をぐちゃぐちゃにしていたところ、小さなネズミはその反対側に移動。
 
「あそこ!いた!見えた!」
ああでも逃げちゃう今度はベッドの裏だ!と、なったところで人間には手が出せない隙間に逃げ込んでしまい、りゃんりゃんお願いします!とそちらに猫をけしかける。ほんの5秒ほどで、
「ご主人たちが騒いでいたのはこれですかニャ?」
とばかり、小さなネズミをくわえたりゃんりゃんが戻ってきた。おお猫すごい!りゃんりゃんすごい!ナイス捕獲!
 
これからコレで遊びますニャよ、とばかりに甘噛みでネズミを持ってきたので、
ネズミ離させてビニール袋に入れようとする
→人間モタモタしていてネズミに逃げられる
→即、りゃんりゃんがネズミを確保
というのを2回くらい繰り返して、やっとネズミの捕獲に至ることができた。
 
都心の地下鉄駅などで時々見るネズミは子猫くらいのびっくりするサイズのものがいたりするけれど、捕獲したネズミは体長6〜7cmの可愛らしいもの。子ネズミ?と思うようなサイズだった。無事に寝る前に大捕物が終了して、本当に何より。それにしても家がぐちゃぐちゃだ。
 
これは神様がくれた大掃除の機会のプレゼントだったんだよ……と、滅多にやらないベッド下やら棚の裏やらの掃除を念入りにすることができたのは何よりだけど、諸々が一段落したのはもう夜も11時になろうというところ。つっかれたー。