カフェオレ
みかん
冷蔵庫の中にはJohnsonvilleのソーセージがあと3本。ホットドッグにして食べてしまおうかと昨日ドッグパンをスーパーで買ってきたのだけれど、このメーカーのソーセージはおっそろしく太いのを忘れていた。
「……挟まる……かなぁ?」
「なんか、パンとソーセージの大きさがほとんど同じって言うか……?」
それでも"いつものホットドッグ"の方が美味しいよねと、いつも通りにキャベツをバターで炒めカレー粉で風味づけ。切り込みを入れたパンにキャベツを詰め、(無理矢理)ソーセージを乗せ、(更に少々無茶な感じで)チーズもトッピング。リクエストにより、息子は普通のとろけるチーズで、私とだんなはチェダーチーズのとろけるスライスだ。
かなり無茶をやったおかげで、非常に肉感およびチーズ感溢るるホットドッグになってしまったけれど、それもまた良しということでケチャップぐりぐりかけて端から囓る。お供にカフェオレと、まだちょっと小ぶりな感じの出始めのみかん。
茄子の味噌焼き
鶏肉とかぶの煮物
蕪の葉とじゃこの和え物
キャベツとベーコンの和風スープ
羽釜御飯
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)
ざらめカステラ
抹茶入り玄米茶
なんとなく胃が重くて、お昼はリッツを数枚とあったかい紅茶を数杯。当然ながら夕方には腹ぺこになって、そして早めに夕御飯の準備を始める。
レシピを見ながら試しにと作った料理、一度きりで二度と作らないものも少なくない中、「鶏肉とかぶの煮物」のように数ヶ月に一度思い出したように作っているものもある。その作り方は不安になるほどに簡単で、だしも要らない、味醂も酒も砂糖も要らない。
「ほんっとーにこれだけでいーのかなー」
と思うのは毎回の事で、それでも毎回実に美味しくできるのだった。
行平鍋を温め(サラダ油などはひかない)、鍋底にひっつくのを恐れずに鶏肉を皮目を下にして並べて炒め始める。焦げないように剥がしてひっくり返しつつ全面の色が変わったら蕪を加えて「お愛想程度に」(←こういう表現がいちいちステキで、その料理本『日本料理でたいせつなこと』はお気に入りの本のひとつ)鶏の脂をなじませて、ひたひたに水を加える。中火のまま10〜15分炊いて、最後の最後に薄口醤油を40cc加えたらできあがり。醤油を入れたらもうほとんど煮込まず、加えた水には昆布さえ入っていなくて、そんな煮物なのにすんごく美味しい。鶏の味が蕪に染みて、蕪の香りが鶏に染みて、どちらもすんばらしく美味しいのだった。
立派な葉がついた蕪を買ってきていたので、葉は軽く油通ししてじゃこと共に塩と醤油と胡麻油を軽く揉み込んで「しっとり系ふりかけ」のような感じに。茄子には豚味噌鍋用の味噌を軽く塗りつけてグリルで焼き、スープはキャベツとベーコン入りの生姜風味の和風コンソメ味。あと1品何か作ろうかと思ったのだけれど、冷凍庫内の大根餅の存在がずっと気になっていたのでそれを焼いてしまうことにした。
「わー、大根もちだー」
他にもいろいろあるというのに、息子はそのおかず1点を集中的に喜んでいて、そのおかず1点を集中的に食べようとして私とだんなに怒られていた。5切れある大根餅を前に、どう計算したら
「みんな1個ずつでー……で、ぼくは、じゃあ、3個だね?」
ということになるのか。蕪食えよ息子。肉も食え。
キャベツとベーコンの和風スープ
茹でブロッコリー・茹でアスパラガス
りんご・梨
麦茶
昨夜の蕪と鶏肉の煮物は、実は私以上にだんなのお気に入りでもあったらしい。
「残ってる?残ってるね?朝食べていって良い?」
と、少量残った鍋を嬉しそうに眺めていただんなは、それをおかずに御飯を温めて朝ジム前に食べていったらしかった。
あと、鍋の中には昨夜の和風スープの残りも2人前ほど。私と息子はそれを添えてふりかけ御飯にすることにした。茹でブロッコリーと茹でアスパラガスにマヨネーズを添えたものと、あとは小さめの一口大に切ったりんごと梨もテーブルの中央に。
我が家でもっとも人気のあるふりかけは、おそらく丸美屋の「のりたま」なのだと思うけれど(私は「すきやき」も好き〜……)、密かなる人気者が山本山のふりかけ海苔。今日は息子と一緒に、このふりかけ海苔をさらさらかけた御飯を堪能した。絶妙なる海苔感とか、適度な塩加減とかがさりげなくとっても美味しい。
茹で野菜のドレッシング和え
ミルクティー
微妙に風邪気味な一日。
「やる気なーい……」
とベッドにごろごろしている間に仕事のメールもぽつぽつ届き始めたので、いつもよりスローペースでぽちぽちとお仕事。メインマシンのデータをノートパソコンに転送しつつ、こたつに下半身突っ込んだままで俯せの体勢で仕事をする。……無線LAN化している我が家で本当に良かった。こういう時、しみじみらくちんだ。
昼御飯は、先日のチーズフォンデュの残りの野菜とパンを適当に。残っていた茹で野菜はレンジでチンしてからドレッシングで和え、一口サイズに切っていたパンはピザ用チーズをかけてオーブンで軽く焼いた。はちみつ入りのミルクティーもたっぷり用意して、ミルクティーお代わりしつつ全体的にあったかい昼御飯。午後に少し昼寝したら元気になってきた。今日も乾いた冷たい風が強く吹いている一日。
排骨麺(パイタンベース) 900円
刻みチャーシュー 150円
杏仁豆腐 150円
グラスビール 280円
だんなは飲み会。息子と2人ラーメンを食べに行くことにした。なんだか数日前から無性にラーメンが食べたくて、しかも「こだわりのラーメン」みたいなのじゃない、あっさり味のなんてことない感じのラーメン(でもとんこつラーメン)が食べたくて。駅前で明日の朝ごパン買って、急ぎ送らなければいけなかった荷物をコンビニに手続きしに行き、欲しかったパソコン雑誌を買い、ひととおり用事済ませてから駅前の「旨麺」に息子と向かった。
そう大きくもない我が町だけれど、どういうわけかラーメン屋だけはえらい数ある。駅から歩ける圏内だけでもざっと10軒はすぐに思いつく。その中で駅にかなり近いお店のひとつがこの「旨麺」(ういめん)。脂っこすぎず濃厚すぎず主張しすぎず、でもちゃんと美味しいラーメンが食べられるので、私はけっこうこのお店を気に入っている。ラーメンとセットにすると150円で食べられる杏仁豆腐も美味しいし。
すっかりお腹が空いてしまって、私はカレー風味の揚げ豚がトッピングされた排骨麺をとんこつスープベースで。息子は醤油ラーメンに海苔トッピング。喉が乾いたなと、ミニサイズのビールをいただき、おつまみに「刻みチャーシュー」も注文した。刻み葱と刻みチャーシューを辛じょっぱいタレで和えて胡椒ごりごりかけたような、ラーメンのトッピングにもできる小皿だ。ラーメンができるまで、と、ビール飲み飲みチャーシューつまみつまみ。ビールは280円、刻みチャーシューは150円で、ささやかないい感じの晩酌。
そしてどんぶりの縁に沿って一周ずら〜りと海苔がみっちり並べられた壮観な外見のどんぶりがやってきた。私の方も中央にどっかりと揚げ豚が居座っていて、これもまた壮観。しばらく無言になりつつ、息子と二人ラーメンを満喫した。私と(そしておそらくだんなも)は「とんこつ至上主義」というほどにとんこつラーメンを愛しているのだけれど、息子は一貫して「醤油ラーメン」好み。今日も実に幸せそうに、おばちゃんが持ってきてくれた子どんぶりに麺をよそっては啜っていた。
「そんなに……醤油ラーメンが良いんだ?」
と聞けば、
「だってねぇ、麺にスープがしみた味がね、しょうゆラーメンが一等おいしいよ?」
だそうで。「ぼくは、メンマとかほうれんそうも好きだしね」と続け、つまりは醤油ラーメンを構成するあらゆるものが息子のツボなのであったらしいのだった。
たっぷりコーン
メープルシフォン
カフェオレ
昨日の夕方、「朝ごパン買おう」と立ち寄ったパン屋さんで、むすこが唸りながら棚の前をいったり来たり。何を悩んでいるのかと思えば、
「お母さん……3個から2個に、どうしても減らせない」
と悩んでいるのだった。「朝御飯に食べるパンは多くても2個にしておきなさい」と常々言っているのだけれど、候補が3つあって絞りきれないのでいるらしい。彼の選択はメロンパン(超大好物)、たっぷりコーン(こないだ私が食べていたのを見て惚れちゃったらしい)、そしてハムチーズ。いくらなんでも3個は多いから2個にしときな?必死に選びな?と息子に伝えて、そして私とだんなの分の朝御飯も選ぶ。
私も「たっぷりコーン」でしょ、あとはクリームのが良いなぁと「メープルシフォン」。だんなにはソーセージ入りとかハム入りとかのが無難だけれど、でもきっとこれが好きだろうなぁとタルタルソース添えの魚フライがトッピングされたパンを選んでみた。あとチョコパンと。
「こういうの、好きだよね?」
と、温めた「たっぷりコーン」と共に温めた「タルタルフィッシュ」をテーブルに出したところ、
「そうそうこれこれ、こういうの俺の超好物♪」
とおおいに褒められて妻、鼻高々。
「たっぷりコーン」はそのネーミングとおりにコーンがたっぷりで私も息子も幸せだった。
アイスカフェオレ
今日はジムだー!とジムに行っていつも通りに「BODY PUMP」やって、プログラム後に軽く泳いでいたところで「……そういえば今日、息子は短縮授業じゃなかったっけ?」と思い出す。そうだとしたらもう帰ってきてしまう頃合いで、これは大変と急いで着替えて急いで帰宅した。夕飯の買い物をする時間はおろか、お昼御飯を見繕う余裕もなくて、帰宅してから空っぽの胃袋をもてあます。
「おなかすいたーおなかすいたー……でも、息子の前で一人がっちょり昼御飯を食べるのもな」
と、昼御飯は4つ残っていたコッペパンのうち1つにピーナッツバターを軽く塗って食べるだけに。朝御飯の残りのコーヒーに冷たい牛乳入れてアイスカフェオレにして、ちょっと味気ないお昼御飯。夕方にスーパーに行ったら大変に色々なものが美味しそうに見えて、大変に困った。もうね、お総菜コーナーとかが花畑に見えるのよ。空腹時にスーパーに行くのは危険だ。
(牛肩ロース肉・春菊・椎茸・えのき・長ねぎ・焼き豆腐・白滝・お麩)
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)
というわけで、夕方のスーパーで常以上に物欲と戦いつつ夕飯の食材購入。
今日の献立は牛肉の洋風煮込みをかけた御飯とあったかいサラダ、ミネストローネという感じ。数日前からだんなが
「すき焼きしたいなー」
と呟いていて、そして私も確かにすき焼きが恋しい気分ではあったので、すき焼き用のお肉も一応見てこようという計画ではあった。……で、肉コーナーに華々しく輝いていたのは、
「すき焼き用黒毛和牛 通常価格980円→タイムセールにつき半額」
の文字。ショーケースの中で輝きを放っていた牛肉は、「980円」に相応しい霜降りたっぷりの存在感を放っていて、これは買うしかないと鼻息荒く、すき焼き肉をお買いあげ。今日の予定だった献立は明日に回すことにして(そういえば明日はボージョレヌーボー解禁日じゃないですかー……)、すき焼きの材料を買って帰ってきた。
「というわけで、今晩はすき焼きになりました」
と報告したところ速攻で帰ってきただんなと、家族3人ですき焼きディナー。
昨日あたりに
「いいお肉買ってきて、すき焼きしよう」
「……100g600円ぐらいの?」
「いやいや、100g450円ぐらいの」
「……それ、あんまし"いいお肉"じゃないじゃん」
なんて話していたのだけれど、100g450円ぐらいで「いいお肉」が手に入って何より何より。運が良かった。
やっぱり関西風が良いよねぇと牛脂を塗ったすき焼き鍋で肉を炒めてから砂糖と醤油を投入し、酒や湯なども加えて少し薄めながらあとは具材を煮込んでいく。今日用意したのは、春菊と長ねぎと焼き豆腐と白滝(このへんまでが必須)、そして椎茸とえのきだけ、お麩。
霜降りのお肉にあまり興味をそそられなくなってきたとはいえ、すき焼きはやっぱり霜降りが美し〜く細か〜く入っている肉の方が美味しい。うっわ、とろけるよー、うっわ、やわらかいよーと歓声あげながら、息子も大人たちも良く食べた。最後は取り皿に残った卵液を御飯にかけて、すき焼き味の卵御飯。
カフェオレ
りんご・梨
朝起きると、息子が
「なんかねぇ、ここらへんが、痛い」
と耳の下をつっついている。見ると、耳の下が左も右も、見た目にわかるほどにモヤンと腫れている状態。……おたふく風邪?いやいやいや、それはもう5年くらい前にやったはず。しかもその後、アメリカで三種混合(麻疹・おたふく風邪・風疹)の予防接種もしっかり打っている。まさか、と思いつつ、とりあえず今日は学校をお休みさせて病院に行くことにした。
朝御飯は、残ったコッペパンにハム詰めてチーズ乗せて、軽くトーストしたもの。りんごと梨も切ったのだけれど、息子はパンを半分食べるのがやっとの状態で可哀想な事になっている。
「ん。あとは……食べられる時に、食べるね」
と、ハムチーズサンドを半分残して、牛乳だけはちゃんと飲んで、しんどそうに息子はよろよろと居間に戻っていった。大変大変、かかりつけのお医者さんは小児科も耳鼻科もどっちも木曜休診なんだなぁ。
麦茶
で、今回初めて行ってみた耳鼻咽喉科の医院。
「おたふく風邪……今、けっこう流行ってきてるんですよ……」
と診察しながら、息子相手にもきちんと言葉を選びつつ説明をしてくれたのは感じの良い若い先生だった。抗体ができているかどうかをきちんと確認しておいた方が良いでしょうということで、期せずして採血されることになった我が息子。
「ちょっとだけチクッてするからねー……でも動かないでね」
と注射器が迫り来る中、でも息子は泣き言ひとつ言わずに眉をしかめただけで採血を耐えた。結果が出るのはまだ少し先だけれど、状況としては「おそらくはおたふく風邪ではなく、別の要因の耳下腺炎でしょう」ということで。でも一応、様子見で今日明日は学校はお休みした方が良いでしょう、ということになった。
「えらかった、えらかったね。突然注射しなきゃいけなくなったのにちゃんと我慢できたね!」
もし食べられそうなら、お昼になんでも作ってあげるよー……と、処方された薬を受け取っての帰り道、息子がぽつりとリクエストしたのは
「……流しそうめん」
……。
「……え?流しそうめん?流れてなきゃダメですか?」
「そう、流し!そうめん」
「難しいよ、流れてないやつだったら用意できるけど……流れてるのは、ちょっとねぇ」
「……流れてないなら、いい」
「ただのそうめんなら、いらないんだ?」
「そう」
どうしたもんかなぁ、流しそうめんは、どうやっても無理だよなぁ……と途方に暮れてしばし無言でいたところ、息子が続けて妥協案を提示してくれた。
「だったらさ、だったら……あの、台所に前からある、あの、たらこのスパゲティ!」
「いただきものの、たらこソースのこと?たらこ本体も冷凍庫にあるからそれでもたらこスパゲティ作れるよ?」
「あのソースの、たらこのが食べてみたい!!」
息子が言っていたのは「キューピーあえるパスタソースたらこ」。だんながたらこグッズをあげたお返しか何かで、「じゃあこれどうぞ」とパスタソースをお返しにいただいてきたものだったと思う。「適当にお昼御飯とかに食べていいよ、2人前だし」と言われていたので、じゃあ食べてみようかと
「たーらこー♪たーらこー♪たーっぷーりー♪たーらこー♪」
と歌いながら麺を茹で、ソースの準備。茹でたパスタにソース絡めて、ソースとセットになっている刻み海苔散らしてできあがりだ。おっそろしく簡単だ。
息子は「スパゲティの前に、お腹すいちゃったから朝のこれ、食べちゃうね」とハムチーズサンドの残りを平らげ、「たーらこー♪たーらこー♪」と歌いながらスパゲティの茹であげを待ちかまえ、自分でせっせとソースと麺を和えてたらこスパゲティを食べていた。
あのCMは私もそりゃもう大好きだけれど、でも商品の味としては、やっぱり普通。美味しいたらこと美味しいバターを使って家で作るたらこスパゲティの方が、ずっとずっと「たーっぷりー♪たーらこー♪」だし「つーぶーつーぶー♪たーらこー♪」だ。でも息子は満足げに1人前パスタをぺろりと食べきった。「痛い……」とか言いながらのあっぱれな食べっぷりだ。
「……で?なんでまた流しそうめんなんて食べたかったの?」
そんなに気になるなら今度の夏、どっかに食べに行く?あれは夏の食べ物だから今はどこにもないと思うよ、と、話を蒸し返してみると、
「……夢に見た」
のだそうで。……一体どんな夢なんだ。流しそうめんの夢。私もちょっと見てみたいじゃないか。
ゆで卵とブロッコリーのサラダ
牛肉のハンガリー風煮込み
ミネストローネ
バターライス
赤ワイン(ボジョレーヴィラージュヌーヴォー マルキドボーラン)
今日はボジョレーヌーボー解禁日。昨日あたりまですっかり失念していたのだけれど、昨日予定していた洋風の牛肉煮込みかけ御飯がすき焼きに献立変更になったところで
「そっか、木曜日に洋食にすればボジョレーヌーボーが美味しく飲めるんだなぁ」
と初めて「ボジョレーヌーボー解禁」の事を思い出した。バターライスを添えた牛肉のハンガリー風煮込みにミネストローネ、ゆで卵とブロッコリーのサラダ。この献立は赤ワインにも似合うのではないでしょうか。きっと似合う。
「というわけでね、ボジョレーヌーボーを買ってきてくれると嬉しい晩御飯になるよ」
だんなにお願いしておいたら、ちゃんとワイン専門店カーヴドリラックスで、お店オリジナルボジョレーヌーボーを買ってきてくれた。マーガレットの花が敷き詰められたような柄のラベルが張られた軽やかな印象のボトルだったけれど、中身はボジョレーヌーボーにしてはどしんと存在感のある赤ワイン。でも飲みやすい。
今日のメインディッシュは「牛肉のハンガリー煮込み」。
細切りにした牛肉に塩胡椒とパプリカを揉み込んでおき、小麦粉ふってバター少量で香ばしく焼きつける。別鍋でマッシュルームと玉ねぎをバターで炒め、赤ワインを軽くふって飛ばしたら、ビーフコンソメキューブを溶かした湯をひたひたに注いで、パウダーのパプリカと隠し味程度のトマトケチャップを加え、肉も入れたら弱火でことこと。水分がかなり減ったところで生クリームを加えて塩胡椒してできあがりだ。
「ビーフストロガノフ」には、ビーフシチュー並に茶褐色の色合いが濃いものと、クリームシチューのように白っぽいものがあったりするけれど、白っぽいビーフストロガノフにこの料理はよく似ている。初めて作ったのだけれど、なかなか美味しくできた。御飯もちゃんと、玉ねぎと米をバターで炒め合わせたものを炊いたバターライスで。
刻みキャベツをたくさん入れたミネストローネも小鍋いっぱいに作り、茹でブロッコリーをツナとゆで卵、刻み玉ねぎ、コーンで和えてマヨネーズで味をつけたサラダも用意した。ワインのおかずには薄切りにしたスモークチーズとりんご、そしてオイルサーディン。
そんな感じで、何日も前から考えていたわけじゃなかったけれど、なんとなくボジョレーヌーボーに見合った感じの夕御飯。初めて作った料理が何皿かあった割にはどれもこれもちゃんと美味しくて、ハムとチーズは誰よりも息子が嬉しそうに食べていたのだった。
ボジョレーヌーボーは1滴残らず1本が綺麗になくなりましたとさ。
ミネストローネ
牛乳
すわ「おたふく風邪」かと焦った息子の耳の下の腫れは、抗生物質が効いたのか実にあっさりと引っ込んできた。触っても何かを食べても、もうほとんど問題ない状態。病院からは「腫れがすっかりなくなった状態になったら連れてきてください」と言われているので、今日のところは学校休んで様子見て、明日明後日にも病院に連れて行くかな、というところだ。月曜日からは多分学校に行けるだろう。
朝御飯は、昨日焼いた自家製コーンパン。バター多め、牛乳たっぷりの「リッチ生地」に缶詰のホールコーンをたっぷりめに混ぜ込んでやいてみた。焼いてみてから「これはフランスパン風の生地の方が良かったのでは?」という思いもあったのだけれど、でも初めて(適当に)作ったにしては上々の出来のコーンパン。息子がとても喜んでくれて、
「パン、2個はダメ?2個食べたい」
なんかね、モカモカする歯ごたえがとっても美味しいんだよ〜と嬉しい事を言ってくれつつ、息子はコーンパンを2個平らげた。
昨夜のミネストローネの残りも一緒に。
麦茶
家にお籠もり生活2日目の息子、そろそろ体力を持て余しているようで(熱などは全然ないので、とにかく暇らしい……)、みっちりと学研の科学の本を読んでいたり、怪しい工作をしていたり。朝御飯がかなり遅めだったので、昼過ぎに冷凍うどんを茹でて「かまたま」にして、1玉を半分こして食べた。
午後、息子に少し留守番していてもらって私は一人千葉に用事を済ませにお出かけ。デパ地下でケーキ買ってきてあげるよーと約束して家を出た。
豆の富詰め合せ
カリスマ豆富
からすみ大根
青菜ともやしの塩鮭炒め
なめこの味噌汁
舞茸入り炊き込み御飯
日本酒(英勲 しぼりたて生原酒)
「PROVENCE」の「いちご畑」
カフェオレ
夕飯の食材を見て、ケーキ屋さんを見て……と一人千葉のデパ地下をぷらぷら歩いたところ、酒屋の店頭で見慣れぬ日本酒の試飲販売をやっていた。京都伏見の英勲というお酒で、ちょうど数日前に「しぼりたて生原酒」が入荷したばかりらしい。
「まぁまぁまぁまぁ、飲んでってくださいよぅ!この原酒がねぇ、とにかくおすすめなんですよぅ!」
確かこの人は以前、おっそろしい勢いで赤ワインを勧めてくれんじゃなかったっけ……という記憶が残っている、お酒売り場の売り子のおばちゃんが、今日はこの日本酒を熱烈な勢いで勧めてくれた。何が熱烈って、注いでくれるお酒の量が、普通に1種類「1杯」ずつあるのだ。「舐める程度」じゃなく、普通にごくりとたっぷり2口分ほどあるくらい。幸い私は顔に酔いが出る方じゃないし……と、しばらく立ち止まって生原酒やら濁りやら純米大吟醸やら、すすめられるままに隨分いただいてしまった。おちょこで軽く5杯分くらいはあったんじゃないかと思う。
で、確かにそこのお酒は美味しくて、特に「生原酒」のこってりしながらも後を引かない後味の軽さがとても好み。「とりわけ、これが美味しいですよ」と勧められた「古都千年」なるお酒も、なんとも気品が感じられる味。
味がゴージャスなら値段もゴージャスで、
「こんなの、普段飲みにできませんね……」
「そうですねぇ。お正月なんかにね、良いですよぅ!!」
「ですよねぇ……おせち傍らに飲んだら最高に幸せですねぇ……」
すごく悩みながらお店のおばちゃんとそんな話をして、結局「古都千年」も買ってしまうことにした。あああ、ケーキ用の予算を遙かに超える金額がお酒に化けてしまって、でもこれで「ごめーん、ケーキじゃなくてお酒買ってきちゃったー」ってことになったら息子は暴動を起こしかねない。ケーキはちゃんと買わなければな。
……で、大量の試飲ですっかり良い気分になってしまって、
「じゃあ今日は日本酒飲む夕御飯にしよー!」
と、ちょびっとずつつまめる何かが欲しいなとお豆腐屋さんのお総菜セット(9種類ほどで700円。豆腐入りの焼売とか、湯葉、がんも、卯の花、お煮染めなどなど)を1つ買い、ケーキは苺のロールケーキ。野菜もいくつか買って、そして帰ってきた。
お総菜セットが案外と食べ応えがありそうだったので、おかずは一品、塩鮭とターツァイ、もやしをさっぱり塩味で炒め合わせたもの。以前母がくれた缶詰の「舞茸入り炊き込みご飯の素」を使ってご飯を炊き(炊きあがり後、数十秒強火にかけて「おこげ」を作ってみた……ちょっとやりすぎたっぽい)、八百屋さんで買ってきた立派ななめこは味噌汁にした。この酒ならきっとからすみも似合うはずー!と、冷蔵庫から秘蔵のからすみを取り出して、数枚スライス。薄切り大根とミルフィーユ状に交互に重ねて小皿の上に並べておいた。
昨夜はボジョレーヌーボー、そして今日はひやおろし。酒飲みにとって至福の2日間だった。まろ〜んとした生原酒にからすみがもう、美味しくてたまらない。お豆腐屋さんのお総菜も、期待以上に美味しかった。
デザートは「PROVENCE」(プロヴァンス)の苺味ロールケーキ。中も苺、外にも苺。耳下腺炎のお見舞いということで、息子にはでっかい苺が乗ってるところを切ってあげた。
牛肉のハンガリー風煮込み
ミネストローネ
カフェオレ
息子が「おいしー!」と食べてくれた自家製コーンパン、このままだとだんなの口に入らぬままなくなってしまうんじゃないかということで、今日の朝御飯に温めて出してみた。大きめの2個、小さめの2個が残っていたそのコーンパンは、小さい2個が息子の口に。私とだんなは大きいのを1個ずつだ。ほんの数口分残っていた「牛肉のハンガリー風煮込み」も出して、あとはミネストローネの残りも。
「トマトのスープは、すんごく好きってわけじゃないけどー……嫌いじゃないけど、……普通」
と言う息子は、ミネストローネは要するに「あんまり好きじゃない」スープらしい。だんなはだんなで「クラムチャウダー至上主義者」なものだから、ミネストローネは我が家においてはなんとなく肩身の狭い存在なのだった。こんなに美味しいんだけど、いまいち人気度が低い我が家のミネストローネだ。
今回のミネストローネはトマトの水煮缶ではなく瓶詰めのピューレ(カルフールオリジナル商品らしい)を使い、キャベツをたっぷり入れてみた。ソーセージでもベーコンでも豚バラ薄切り肉でも似合うのだけれど、今回は角切りベーコンで。片手鍋に口切り一杯作ったミネストローネだったけれど、けっこう早くなくなってしまったのだった。
抗生物質が効いたようで息子はもうすっかり頬の腫れはどこへやら、体中に元気が充満している。昨日一昨日と家でおとなしくしていたので、体力が余って仕方がないらしい。ベッドの上でぽいんぽいんと跳ねている。……やめてください……。
麦茶
台所の棚、目立つところに置かれていた「黒亭」という熊本のラーメン屋さんのインスタント麺。濃縮スープとスパイスと麺、海苔とフリーズドライ刻み葱までセットになった4人分のラーメンセットで、だんながお友達からお土産に貰ったものらしい。
そろそろこれ、食べてしまいたいねとだんなと相談して、スーパーにお買い物に行ったついでにチャーシューのミニパックなどを買ってきた。ほうれん草もたっぷり茹でてトッピングし、博多ラーメンとはまたちょっと違う、熊本のとんこつラーメンを堪能する。
麺はけっこう太めの、縮れのない卵色をしたもの。にんにくの匂いがかなり強く漂う濃厚なスープに、添付の小袋入りスパイスは白胡椒。まろ〜んとした、味噌ラーメンのような濃厚さのあるとんこつラーメンですごく好みだった。
ところで、ここ数週間ほどでやっとやっと青菜の価格が安くなってきた。10月半ばまでは1束200円近くしていたほうれん草が、今は98円とか88円とか。春菊も白菜も水菜も、ついでに長ねぎなども安くて美味しそうなものが八百屋さんに並ぶようになってきていて、だからせっせと青菜を買うようにしている。
蕪の葉とじゃこの和え物
刻みきゅうり with マヨネーズ
回鍋肉
野菜スープ
羽釜ご飯
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)
焼酎(黒瀬)
特に予定のない今日、午後はコンロであれこれ煮てみる。私は豚バラ肉のブロックの下茹でをし、だんなは牛すじ肉の下茹でを。以前筑波のお肉屋さんで買ってきた牛すじを「そろそろ調理したいね」と引っ張り出し、いつもは醤油と味醂でこってり甘辛味に煮込むところ、今日は焼酎を大量に使って何度も茹でこぼしてみる。
食べてみたいのは、「すじポン」。味をつけずにひたすら柔らかく煮た牛すじ肉にたっぷりの刻み万能葱をかけ、ポン酢をかけて食べるというものだ。これのモツ版は食べたことがあって(モツポン?)、それはたいそう美味しかった。臭みのない上品な味にするには、やっぱり焼酎たっぷり使うのが良いのかなぁ……と、だんなはせっせと鍋のお世話に取り組んでいた。豚バラ肉は今日の夕飯の回鍋肉用なので、40分も下茹ですれば大丈夫だ。煮汁はスープに活用することにした。
回鍋肉は、ブロックの豚バラ肉を使うに限る。こればっかりは薄切り肉を使っちゃいかん、と思う。ブロック肉を下茹でし、それを好みの厚さにスライスして作る回鍋肉は、もうそれだけで最高に美味しくなる。今日の「豚スープ」には大根、にんじん、スナップえんどうを入れて具沢山なものにしてみた。先日作った「蕪の葉とじゃこの和え物」も食卓に出し、あとは、だんな渾身の「すじポン」。
「すじポン」は、めっちゃめちゃめちゃめちゃ美味しかった。美味しすぎて、今日も美味しくできたはずの回鍋肉の旨さが霞んでしまうほどで、コップに半量くらいしか残っていなかったビールを早々に飲み干した後は
「牛すじだったら……これだよね」
「焼酎だよね」
と、焼き芋焼酎「黒瀬」をロックで飲んでしまう始末(焼酎と回鍋肉はあんまり合わないと思うのだけれど)。
ぷるんぷるんの牛すじは、そのすじそのものもとても美味しくて、それがとろけるように柔らかく煮えている。甘辛い煮付けも美味しいけれど、ポン酢でさっぱりいただく味も格別。「まだそんなに煮込んでないから、お味見程度ね」とちょびっと小鉢に盛っただけだった牛すじは、息子が「こりゃうめー!」と前のめりになり、私たちも「も、もう1杯だけね?」とお代わりするに至り、今晩だけでけっこう減ってしまったのだった。恐るべし牛すじ。
なんだかここ数日、美味しいお酒の美味しい夕飯ばかりで人間がダメになりそう。
そして明日は、もっと人間がダメになるイベントが待っている。
舞茸入り炊き込みご飯
野菜のスープ
麦茶
数日前、冷凍庫から牛すじを出した時に目が合ってしまった551蓬莱の豚まん。1箱だけ奥の方に忘れ去られた状態でキュッと押し込まれていて、
「あ〜……ヤバイもんと目が合っちゃった……」
「あああ〜、そりゃ、食べなきゃだよねぇ」
ということに。
2個あった豚まん、1個は当然のように息子が「ぼくが食べる!」と宣言したので、残りの1個をだんなと私で半分こすることにした。それだけでは少し物足りないかなと、冷凍しておいた炊き込みご飯を1人分だけ解凍してこれもだんなと半分こ。昨夜の残りのスープも出した。
組み合わせとしては、なんだかわやくちゃな朝御飯だけれど、全体的にあったかくて良い感じ。今日は雨も降るみたいだし、寒い一日になりそうだ。
白トリュフランチ♪♪♪
蕪のスープとベビーにんじん・生ハムペーストのクロスティーニ
厚岸産生牡蠣 グリーンレモン添え
カルボナーラの冷たいソースをかけたアスパラガス
ズワイガニのフラン オマール海老のソース with 白トリュフ
白子のグリル バルサミコ酢のソース with 白トリュフ
そら豆の豆苗としらすのペペロンチーノスパゲッティ
黒毛和牛のステーキ 春菊のサラダとじゃがいものグラタン with 白トリュフ
タルトタタンとシナモンジェラート with 白トリュフ
プチフール・ハーブティー
食前酒(スプマンテの葡萄果汁割り)
白ワイン(Mille Uve/Nicola Manferrari)
赤ワイン(Barolo)
今日は総勢10人でCucina Tokionese Cozimaへ。
毎年、イタリアから白トリュフがやってくるのは10月から12月のほんの短い時期。黒トリュフより香りが良いと言われる稀少な存在の白トリュフの魅力に取り憑かれたように、この季節になるとこの店で「トリュフを喰おう会」を催している私たち。今年で白トリュフを食べるのも4年目になる。
「とにかく全部の料理に下品なほど白トリュフをかけてください」という時もあれば、おまかせでメリハリつけてトリュフをかけてもらうこともあり、今回は後者の方で予算を伝えてお願いしてみた。ワインを入れるとお一人様2万円を越えてしまうほどの、年に一度だけのお祭りのような食事会だ。時間もたっぷり4時間ほど。久しぶりの友人も来てくれたこともあって、わいわいと皆で楽しくおしゃべりしまくった。
小皿に盛られた突き出しは、一口量の蕪のスープに生のベビーにんじんが添えられたものと、ペースト状にした生ハムが乗ったクロスティーニ。葡萄果汁入りのスプマンテで乾杯しながらそれらをつまみ、次のお皿は今シーズン初めて口にすることになった「生牡蠣」!厚岸産のぷりぷりした甘い牡蠣にグリーンレモンを添えただけのシンプルな皿で、次はアスパラガス。まだトリュフは出てこない。
アスパラガスの上には冷たいふわふわとしたカルボナーラ味のクリーミーなムースがたっぷりとかけられていて、レモン風味のオリーブ油と覆うように散らされたパルミジャーノ・レッジャーノで全体的に卵色、レモン色をしたふわんとした印象のお皿。味の方もとても柔らかだった。
次には、写真の「ズワイガニのフラン」。ズワイガニの身がたっぷり入ったフラン(茶碗蒸し)にオマール海老からとったソースがかけられて、上からは待望の白トリュフ!「シンプルな、素材だけの味」を堪能するお皿が続いた後に、ひたすら手がかけられたリッチな味の一皿に組み合わされたトリュフに、皆でうっとり。蟹と海老という組み合わせ、スープのだしも「昆布だし」ということで、字面の印象は和風なのに、しっかり洋風な料理になっていた。百合根やきのこも入っている。そしてそこら中に漂うトリュフの香り。
畳みかけるように、次のお皿もちょっと濃厚めな、「白子のグリル」。バルサミコ酢の甘さが舌にじわ〜っと広がって感じられるソースがかかっているのは白子を香ばしく焼いたもの。半生の白子の中央部分はプリンのような触感で、上からはこれまた白トリュフがたっぷりと添えられていた。バルサミコ酢のソースに、添えられたキャベツがとてもよく似合っていた。続くパスタはさっぱりと少量、豆苗としらすのペペロンチーノ。
いつも美味しいCozimaの野菜だけれど、今日はまたとりわけ不思議なものが登場した。ペペロンチーノに使われた豆苗は「そら豆の豆苗」なのだそうで、スーパーで見るような「でっかい貝割れ大根」のような豆苗ではなく、小松菜のような大きな葉。表面にふわふわとした繊毛が生えているような葉で、見た目よりもずっと柔らかく優しく甘い味のする葉だった。永田農法の野菜を多く使っているのだそうだけれど、この豆苗もそのひとつなのだそうで。
メインディッシュは、山盛りの春菊のサラダが添えられた黒毛和牛のステーキ。「ここはもう、基本に戻ってという感じで」とシェフ小嶋さんが出してくれたステーキは、スタンダードな赤ワインソースのステーキで、じゃがいものグラタンとパルミジャーノ・レッジャーノと共にドレッシングで和えられた春菊のサラダが目に鮮やかだ。上からは、またまた白トリュフがたっぷり。
そういえばこのお店で牛肉のメインディッシュは久しぶりな気がするねぇと、「牛」の美味しさを噛み締めつつ、合わせたワインはバローロ。ワインの選択はお店にお任せしたのだけれど、「料理に合った赤ワインを」とのお願いに
「2本、どちらが良いか決めきれず……牛に合わせるならこちら、でも、トリュフということを考えるとこちらの方が……」
と持ってきてくださったうちの1本が、「ちょっと枯れた感じの」バローロだった。今まで飲んだことがないタイプの、だんな曰く「本枯節みたいな香り」という感じの干し草のような乾いた感じのする赤ワインで、でもその枯れた感じが白トリュフの香りにすごくよく似合う。メインディッシュの直前にワインを1本追加してしまったので、ドルチェの前にチーズも少し切ってもらった。
カマンベール、ブリー、モンドール、ゴルゴンゾーラとパルミジャーノ・レッジャーノ、そしておそらくはテット・ド・モアンヌ(ジロールなる削り器で削っていたので、おそらくは)、それぞれ少しずつ盛り合わせてもらい、モスタルダや蜂蜜を添えつつ、赤ワインを飲み干した。
そして最後の最後までやっぱり白トリュフ。ドルチェは「タルトタタンとシナモンジェラートの盛り合わせ」で、とどめとばかりに白トリュフがトッピングされていた。薄焼きされた台に、煮られた紅玉りんご。タルトタタンそのものもほんのりシナモン風味だったけれど、それに添えられたジェラートがまた良い風味だった。この頃には口中がトリュフトリュフしていて、今回も幸せなトリュフ会は終了したのだった。あー、今年も美味しかった〜。フランと白子の流れが、もうもう幸せすぎた。
豚味噌鍋
日本酒(英勲 しぼりたて生原酒)
冷茶
それにしても今日は寒い。お店を出るとすっかり雨模様になっていて、気温もぐんと低くなっている。寒い寒いと急いで帰ってきて、お風呂もつけて、ストーブもつけて、あったかくして夕御飯にした。「お酒飲みながら、適当につまみを作って食べれば良いかな?」なんて言っていたのだけれど、あまりの寒さに「これは鍋だ、鍋しかない」ということに。午後3時過ぎまでお昼御飯だったこともあって、軽くで良いよねと、分量少な目の鍋にした。
で、幸せだったのが、鍋にたっぷりある「牛すじ」。とろとろに柔らかく煮えたすじに、今日もポン酢と葱を添えて食べる。残っていた「しぼりたて生原酒」もついつい杯を重ねてしまいつつ、「すじぽん→酒→すじぽん→酒→鍋→酒→すじぽん……」と、もう止まらない。何だかんだですっかりたらふく食べてしまったのだった。