食欲魔人日記 99年2月 第1週
2/1 (月)
なし
コーンフレーク(グラノーラ) with 牛乳
カキフライ with タルタルソース
千切りキャベツ
チーズ、レーズンバター with リッツクラッカー
コンソメスープ、御飯
ワイン

昨日、安売りしていたカキを、だんなのリクエストによりフライにする。タルタルソースも玉ねぎとピクルスとゆで卵刻んで手製で用意。うー、美味しい。10個くらいあったカキフライはあっという間になくなり、ちょっと切なかった。

2/2 (火)
プリン
御飯
納豆
筑前煮
蕪と人参の和え物
ほうれん草のおひたし
せりの味噌汁、御飯

野菜が大量にあり、かつ、和食な気分だったのでこんなもんを作ってみた。だんなの帰宅がちょっと遅くて、筑前煮が煮詰まってしまった(T_T)
しかも、どうやらインフルエンザにかかったらしいだんな、いきなり深夜になって吐きはじめる。朝まで吐く。だいじょうぶか、おい……。

2/3 (水)
納豆
せりの味噌汁、御飯
オニオンパン
牛乳
すうどん 少々

だんな、具合激悪し。赤子も具合悪し。だんなが吐き止んだと思ったら、今度は子供が吐きはじめ、私は一人でパニックになる。夕飯は、うどんを一玉茹でて、だんなが半分、子供が1/4、んで、私はその残りの1/4を食べる。

2/4 (木)
お粥
納豆

だんなと子供にお粥を作る。二人とも、やっぱり具合が悪いらしい。
私も一緒にお粥を食べる。うう、なんか私まで病人みたいじゃん。

パニーノ (ナス&ミートソース&チーズ)
アジアご飯 (チリガーリックご飯)
ヨーグルト

だんなと子供にはラーメンを作る。私も……と思ったが、買い置きのものが一人前しか無くて断念、自分は近くのファミリーマートに行って食べたかったパニーノを買ってきて一人で食べる。アジアご飯、大盛が発売されててびっくりする。

麻婆豆腐
牛肉とわかめのスープ
ご飯

回復してきただんなが「麻婆豆腐が食べたい」と言ったので、本人の希望通りにしてやろう、と作ることにする。陳建一の、本場もんのレシピで作ろうとするも、さすがに辛いのはまずかろうと豆板醤を控えめにしたところ、麻婆豆腐は麻婆豆腐でも、「麻婆豆腐風豆腐の味噌煮込み」のようになってしまった。甜麪醤が多すぎたらしい。しくしくしく。
それはそうと、先日、テレビの「愛の貧乏脱出大作戦」(テレビ東京)で、全くもってダメダメな中華料理店が出てきていたなぁ。麻婆豆腐の味付けが醤油と砂糖とラー油だけ。修行に行っても豆鼓、甜麪醤すら知らない。おいおい、そのくらい、俺たちだって知ってるよ、と笑ったのであった。うちの麻婆豆腐はちゃんと豆鼓入りなのだ。凝り性なのだ、えっへん。

2/5 (金)
目玉焼き
ご飯
牛肉とわかめのスープ

だんな、若干の復活が見られる。子供は朝からシーツがげしょげしょになる程のスペシャルスーパーゲーリーを披露してくれる。でも、高熱も出ないし、様子を見るしかないみたい。我らは夫婦、朝からとりあえず、喰う。

トースト
コーンスープ
蕃茄牛肉[火曾]飯
ほうれん草のオイスターソース炒め

蕃茄牛肉[火曾]飯([]内はこれで一文字とみなしてください、なのだ)は、簡単に言うと、なんのこたーない「牛肉とトマトの煮込みあんかけご飯」だったり、する。中華料理の本に載っていて、なんか美味しそうなので作ってみた。にんにく、セロリ、玉ねぎを炒めてホールトマトをぶっこみ、炒めた牛肉を混ぜて出来る、ハヤシライスもどきだ。あー、なんか、美味しい。
だんなは大体体調復活の模様。赤子は……まだらしい。ゲーリーなだけ、なんだけれども。母はちょっとだけ、心配。

2/6 (土)
蕃茄牛肉[火曾]飯 目玉焼きのっけ
粒コーンスープ

ご飯に半熟目玉焼きを乗せて、昨日の残りのソースをかけて食った。深めのスープボールに入れたら、アジアな感じで良い感じ。

つばめグリルにて、カキフライ
紀之善にて、粟ぜんざい
ますだ屋にて、コロッケ

うう、羅列すると、なんかやたら食べたような感じがする……(汗)
今日は、長年の夢(ちょっとオオゲサ)だった、" 紀の善 の粟ぜんざい"を食べるために、だんなとお出かけする。そのブツは、私の敬愛する林望先生が、

 熱い湯気をを上げる炊きたてのみずみずしい粟飯、その薄黄色い豊満な粟飯の上に、淡い藤色の熱い餡が品良くのせてある。その色彩、椀の中の風景を想像して頂きたい。餡自体はもちろん相応に甘いけれど、良い豆と砂糖で練ってあるらしくて、その甘味にちっとも嫌味がない。色といい味といい、あっさりしていかにも江戸風に小粋である。しかも、それ自体はまったく甘味のない柔らかな粟飯との組み合わせ、それによって私の舌は餡の甘さと粟飯の無味の間を行きつ戻りつして、少しも飽きが来ないのである。
(『テーブルの雲』 林望/著 新潮文庫)
なんて書いていたりして、なおかつ神楽坂に詳しいだんなまで「ここは美味しいらしい。赤飯なんかも絶品だそうだ。」なんて煽ってくれちゃったりしたもんだから、ずっとずっとうずうずしていたのである。というわけで、だんな病み上がりにも関わらず、お出かけ。

今日のお昼ご飯は、食欲が戻ってきただんなが「ハンバーグ、食べたい」というので、銀座を経由して つばめグリル に寄ることにした。私もハンバーグのつもりだったのに、つい一昨日に放映された「どっちの料理ショー」でカキフライが題材になっていたばっかりに、ついついカキフライを頼んでしまう。ぷりぷりのフライが8個も来て、せりあ、めちゃめちゃシアワセすー。ここの名物は"つばめ風ハンブルグステーキ"という、ビーフシチューで煮込んだハンバーグだったりして、これもやっぱり美味しいんだなぁ。だんなのを奪ってがふがふと食う。

で、その後、本命の 紀の善 。飯田橋の駅からすぐの、いかにもな風情のその甘味屋さんは2階建てで、中は女性客ばかりみっしりと詰まっていた。
念願の粟ぜんざいは800円。塗りの盆に、塗りの器と口直しの塩昆布が盛られた小さな器が乗ってやってきた。蓋を開けると、いきなり想像していた餡色ではない、藤色の物体が目に入って驚く。んが、これが林先生曰くの「淡い藤色の餡」だった。キメの細かいこしあんで、つやつやとしている。その下には黄色のつぶつぶ団子がへちゃっと収まっていて、これが粟飯というものらしい。
あんこが上質で上質で、とても美味しいぜんざいだった。
でも……林先生、あれは「味といい、あっさりしていて」というのでは無かったです。ひっじょーに甘かったです。甘党の私も「こりゃ甘い」と思い、"男の中では割と甘党"を自認するだんなは、「目の裏が痛くなっちゃった」というほどのものでした。うう、美味しいんだけどねぇ。
だんなおすすめの赤飯弁当を1つ買って、店を出た。

食後。
おもむろに神楽坂を駆け上がり、だんなゆかりのお店に寄る。「ますだ屋」という、地元では人気のお弁当屋さん(いや、本業は肉屋さん……らしい)で、揚げ物が美味しいらしいのだ。お弁当の値段の安さも相まって、だんなは学生時代、「ここで弁当を買わない方が珍しい位」ここで買っていたらしい。で、歩き食いするためにポテトコロッケを1つずつ買ったところ、奥からおっちゃんが出てきて、
「あ、久しぶりだねぇ!おや、結婚したの?いやいや、そういうのは早い方が良いもんねぇ!」
なんていきなりだんなと会話をし始める。……びっくり……。
コロッケは、んまかったす。肉屋のコロッケ。いいねぇ。

赤飯弁当

昼に、あまりに食ってばかりいたので、全然おなかがすかない。
私は、ありがたく昼間買っていただいた赤飯弁当を食べることにして、だんなはナポリタンスパゲッティを作っていた。
お弁当の中身は、赤飯が3/4ほど詰まっていて、あとは高野豆腐と肉団子の含め煮と、厚焼き卵と、胡麻豆腐と、お新香少々。卵がうっすら甘くてかなりしあわせ。赤飯もやたらと美味しくてやっぱりしあわせ。

2/7 (日)
きなこボール (だんなと二人で半分こ♪)
クリームチーズマフィン
バタークランチ
コーヒー

昨日、渋谷で買ってきたミスタードーナツのものを食べる。
丁度、キャンペーンの点数が集まって、パスタ皿&ココット皿と貰ってきたのさ。

井泉のかつサンド&ポテトサンド

朝御飯を食べた後、お買い物しに一人で銀座に出る。バレンタインデーのチョコ材料だとかを買って帰る。
帰り際、松屋のお総菜売場に井泉のブースがあり、思わず小さなサンドを買ってしまう。うう、美味しい

ベビー帆立の白ワイン蒸し
ワイン
クリームチーズ、レーズンバター、リッツ
牛肉と玉ねぎの醤油炒め
大根の味噌汁 ご飯

今日の買い物で350円のベビー帆立お買い得品が出ていたので、試しに買ってみる。どう食べたら良いか、あんまりわからなかったので、とりあえず白ワインで蒸し煮にしてみる。仕上げにバター落として、そーしたらなんかワインじゃないか、これは!という感じになったので、チーズやらレーズンバターやらを出して酒盛りする。
んが、それだけでは物足りないので炒めものも作り、大根の味噌汁なんか用意したら……なんか違う風になってしまった。ヘンじゃん……。