食欲魔人日記 08年06月 第3週
6月16日 月曜日
ステーキ乗せたスパゲティ。バター醤油味です。
「551蓬莱」の豚まん
アイスプーアル茶

冷凍庫に、4個だけ「551蓬莱」の豚まんを保存してあった。冷凍庫にはこれからの季節、他に入れたいものも色々出てくるしなと食べてしまうことに。
「私は1個でいいよ?」
「俺も1個でいいよ?」
「僕も1個でいいよ?」
と、なぜか全員で譲り合いになってしまって、結果、息子が2個食べることになった。

そこそこ長く冷凍庫に入れっぱなしだったのだけれど、味に特に問題はなく、普通に美味しい551蓬莱の豚まん。やっぱりこの豚まんは美味しいなぁとしみじみ思いつつ、またこの味が懐かしくて耐えられなくなったら通販しなきゃと密かに決意。

晴れた今日、先週雨で断念した獣医行きを決行した。体調見てもらって、もし可能ならワクチンを打ってもらって……というつもりだったけれど、今日はお薬貰って帰ることに。診察結果は考えてもいなかったもので、

・見た目は生後3ヶ月くらいに見える、半年も経ってないんじゃないかな?という風とのこと
・でも、歯を診て「あれ?この猫ちゃん、生後1年は経ってますね、2年は……経ってないと思うけど」と
・つまり、これまでの人生(猫生?)はなかなか過酷なものだった……と
・鼻風邪をひいている最中、でも栄養状態が良くなったことで既に治りかけているので、抗生物質は処方しなくて大丈夫でしょう
・栄養状態が良くなってきたから、ほら、顎のところに人間で言うニキビできてますよ(餌やりすぎとかいうことでもないらしい)
・まず間違いなく、お腹に虫がいるので、まずそれを下しましょう
・ちゃんと薬飲んでくれれば来週には虫はいなくなるので、そしたら改めてワクチンを
・やっぱり女の子でした

……という感じ。
少なくとも生後1年経っている猫が3ヶ月程度にしか見えないということは、人間で言うと20歳くらいの女性が小学校低学年ほどの体型でしかないということ。
「遺伝的なものもあって、小さくしか育たない子もいるんですけどね」
と獣医さんは言っていたけど、でも、やっぱりどう見ても生後1年には見えない猫が哀れだった。これから、少しでも楽しく元気に過ごしてくれるとこちらも嬉しいんだけど。……あ、去勢について聞いてくるのを忘れてしまった……。

で、帰宅してからが大変。いきなり籠に詰め込まれて外を連れ回されたかすみちゃんは、それでも逃げ去ることなく我が家でそのまま御飯を食べていってくれたけれど、薬には当然口をつけず。詫びも兼ねて昨夜の残りのブリの刺身を一口大に切ってやり、その中に1粒の薬を半割にしたものを鋳込んだもの2切れを混ぜたところ、鋳込んだブリには口をつけようとしない。ブリから取り出した薬を手にして途方に暮れ、ついに業を煮やして、「すまん!」と顔を鷲掴みにして無理矢理口を開けさせ、喉の奥にえいやっと薬を押し込んで強引に飲み込ませてしまった。初めて「シャーッ!」と言われるし、初めて思い切り爪立てられるし、その後何ともいえない表情でジトーッと睨まれるしで、本日私、猫からの株が下落の一途、大暴落。怒ってもいいから、でもまた御飯食べに来てください……。

ころころステーキスパゲティ
ほうれん草のサラダ
冷たいコーンスープ(インスタント)
アイスプーアル茶

「コストコ」で買ってきた数切れパックのUSビーフのステーキ用。厚みは充分だけれど1切れがやけに細長く、
「このまま焼いて食べるというより、四角く切ってサイコロステーキの方が似合いそう……」
という感じのものだった。ステーキ丼が食べたい気分でもないし、手頃なパスタレシピでもないかなーと思って探してみたところ、「ころころステーキスパゲティ」という、ぴったりなものを見つけた。西巻真さんのレシピで、多分『365日スパゲティが食べたい』か『365日やっぱりスパゲティ』(共に西巻真/著)のどちらかの本に載っていたものだと思う。

和食でも中華でも洋食でも、「けっこうなんでもスパゲティに似合うよね」という風なコンセプトのスパゲティレシピ本は、見ているとたいそう楽しくて何度か掲載されたものを作ったことがある。「これ、まんま青椒肉絲じゃん!」などと笑ってしまうものもあって(でも美味しそう)、今回のそれもまた「ステーキ丼の御飯をパスタに変えてみました」という感じのもの。でもとても美味しそうだったのでこれを作ってみることにしたのだった。

パスタを茹で、茹でている間にオリーブ油で刻みにんにくを炒め、角切りにしたステーキ肉を全面焼きつける。塩胡椒して玉ねぎを加えたら、日本酒と醤油、ビーフコンソメを投入。ごく軽く煮詰めたら茹で上げたパスタと和え、盛りつけたらバターひとかけらと適当に切った万能葱を散らしてできあがり。つい、何も考えずに(レシピをあまり確認せずに)万能葱を5cm長さに切ってしまったけれど、これって小口切りにした方が似合っていた気がする。

醤油味の和風スパゲティと、あとはサラダほうれん草をプチトマトやスライスオニオンと合わせて玉ねぎドレッシングをかけたもの、紙パック入りの「開けるだけ」のコーンスープを用意した。「肉の匂いがするわー」とばかりに、調理中にかすみちゃんがやってきたけれど、今日のあれこれがよほどお気に召さなかったのか、なかなか近寄ってこようとしない。急ぐように餌を食べて、あまり一緒にいることもなくフラリと消えてしまったのだった。これで来週ワクチン打った日には、私はどれだけまた嫌われてしまうんだろう。とほほ……。

猫の御機嫌はさておき、パスタの方は上々の出来映えだった。サイコロステーキは赤味肉の方が美味しいと思う。週末にもさんざんこの手の肉を食べたような気がするけれど、コストコで買ってきたステーキ肉はしっかり幸せに美味しかったのだった。炒めた玉ねぎが案外と良いアクセント。

6月17日 火曜日
最近すっかり「猫日記」でスミマセン……(ちょっとは覇気のある顔になりました)
「コストコ」のコーンパン
アイスカフェオレ
オレンジ・さくらんぼ

うっかりしていて他に選択肢を用意しておくのを忘れ、ほんのり食傷気味になってきたところだったコーンパンの朝御飯。冷凍庫に保存しているものなので、そう必死に急いで食べることもなかったのだけれど、
「ごめん、他に選択肢なかった……」
とテーブルに出した。卵とかは要らなーい、と息子が言うので代わりに食後にオレンジと国産さくらんぼ。

「日本のさくらんぼの方が、自然な甘さだよね。あのアメリカンチェリーのバタくさい感じも好きだけど」
「僕は、真っ赤なチェリーの方が好きだなぁ……」
「そっか、君はアメリカンチェリーの方が好きか」
「あとね、メロンソーダに入ってるチェリー」
あの「真っ赤なチェリー」は、また別の意味で真っ赤だし、もはやチェリーの味はしないんじゃないかなと思うのだけれど、息子は幼少の頃から好きだった、あの「ソーダに入ってくる赤いチェリー」が今でも大好きなのであるらしい。

水菜と豆腐のサラダ
ラタトゥイユ
牛肉の野菜巻き
ミニチキンカレー
麦茶

1週間ほど前から、ラタトゥイユ食べたい、ラタトゥイユ食べたい、と呪文のように内心呟き続けていた私。
とりあえずズッキーニは必要だよねと、既にズッキーニは買い置きされている。延び延びになってしまっていて鮮度が心配だったけれど、切ってみたら全く問題なさそうだったので、今日ラタトゥイユを決行することにした。半端な分量残してしまって冷凍保存してあったカレーも解凍して食べてしまうことに。

オリーブ油に、にんにくと赤唐辛子、ローリエを落として軽く炒め、玉ねぎ、茄子、ズッキーニ、パプリカ、ピーマン、トマトをそれぞれ適当にざく切りにして次々加え炒めていく。本当は「トマトピューレ」を大さじ2ほど入れるのだけれど、あいにくピューレを切らしてしまっていたので、大さじ1ほどのトマトジャムを入れてしまってみたり。あとは塩して、野菜の水分がじくじく出てくるのを煮込み続ければできあがり。見た目は今ひとつ美しくない料理なのだけれど(茄子とズッキーニが煮崩れてしまうと、目も当てられない惨状に……)、時々これが無性に恋しくなる。茄子とトマトの組み合わせが好きなのかもしれない。

あとは、明日のだんなのお弁当にも使えそうだなと、じゃがいもと人参をスティックに切って牛肉の薄切りで巻いて、醤油味醂味で焼きつけたものをおつまみ程度に用意した。

牛肉を冷蔵庫から出して、ちまちま1枚ずつ並べて野菜を巻いていたら、足下でかすみさんがうるさい(ちょうど餌食べに屋内に入ってきてました)。
「昨日の事は忘れてあげるから、ほら、その肉を私に少しよこしなさいよ」
とばかりに、「肉だー」「肉だー」「肉くれー」と餌そっちのけで人の足に顔すりつけてはニャンニャン鳴いていたので、そんなに生の牛肉がお好きなのかしらと一口だけお裾分け。お裾分け後すぐに残りの肉を調理してしまったので生肉はもう無くなったのだけれど、「その!味ついちゃったやつでいいから!」とばかりに、しばらくかすみさんは不穏な挙動だった。

「もうダメー君が食べられる肉はもう無いんだよ」
「味のついたお肉はダメなんだって、かすみちゃん」
と、私と息子とで「ダメー」「ダメー」と言い続けていたのだけれど、どうも心なしか、彼女はお刺身よりも牛肉の方がお好きらしい。昔、独身時代に飼っていた猫(20年生きて母の郷里で大往生)は「焼いた鯵に勝るものなし」って感じだったのだけれど、猫によって好みは色々異なるのであるらしい。

久しぶりのラタトゥイユは、野菜の甘さも適度に出て、良い具合の塩加減。スープ代わりにたっぷりよそってがつがつ食べてしまった。

6月18日 水曜日
うまいことロゼに焼けました
「アンデルセン」の
 ミルクフランス
 チーズパン
を、家族で適当に分けつつ
カフェオレ
枇杷

久しぶりに"KKD"でも買ってこようかなと呟いていた昨日のだんなだったのだけれど、残念ながら購入には至らなかったらしい。で、
「じゃあね、君が朝御飯買ってきてください。1000円で買える範囲のもので、適度な量のパンを買ってきてね」
と、漠然とした内容のパン屋さんへのおつかいを息子に頼んでみた。最近、「紙に書いてあるのをそのまま買ってくるおつかいはつまんないなー」とか何とか言っていたので、わざと難易度高めな感じにしてみたのだけれど、けっこう楽しくお買い物してきたらしい。

「ミルクフランスね、1本しか残ってなかったからその1本買ってきた。あと、チーズのパン、2種類買ったから、全員でわけっこしよう!」
とのことで、お釣りは十数円。最後の1本だったのだというミルクフランスと、ベーコンとチーズがトッピングされた小ぶりのパンと、あとはごろりと大きなチェダーチーズ入りのフランスパンが戦利品だった。「ミルクフランスがなかったらチーズもの」という息子の嗜好が見事に反映されている選択だ。

みんなで分けよう!という事だったので、チーズパンを全部オーブンに入れ、その間だんながコーヒーを淹れてくれていた。梅雨にしては雨は少なく、でも比較的涼しい過ごしやすい日が続いているので、アイスコーヒーよりもホットコーヒーが恋しい感じ。見切り品でとっても安かった枇杷を買ってきてあったのだけれど、小ぶりな上にすごく固く、少しも甘くない悲しい枇杷だった。元の価格はいくらだったんだろう。7個で350円だったから買ってきたのだけれど、500円とか700円だったら、暴れていたかもしれない味だった。今度は見切り品じゃなく、ちゃんと美味しそうなのを選んで買ってくることにしよう……。

ラタトゥイユとポテトサラダ
具沢山味噌汁
ステーキ丼
麦茶

今日は午後1時から仕事の打ち合わせ……だったはずが、午後3時に時間変更。それはそれで家であれこれできるしと、あれこれ済ませてから打ち合わせに伺った。帰宅は6時。

「夕御飯どうしよう……あと、明日の朝御飯もどうしよう……」
肉あるし、まずその肉食べなきゃいけないし、ああでもなんかまたマグロが安いぞ、と、家にある野菜を心の中で確認しながら魚屋さんと肉屋さんをうろうろ。マグロは明日でも大丈夫でしょう、と、火を通して食べるつもりで1サク買ってきた。マグロは胡麻まぶして軽く炙るかな、と。

食べなきゃいけない肉は、ステーキ用の赤身の牛肉。先日スパゲティにして食べたのと同じ肉だけど、今日は定番のステーキ丼にしてしまうことにした。塩胡椒強めにして焼いて、焼き上がったらバターと醤油を絡ませてできあがり。あまりにも「肉!そして飯!」という丼物なので、せめてもと味噌汁は具沢山なものにした。大根と人参ん、ほうれん草、豆腐と、冷蔵庫の買い置きものと相談してあれこれ放り込む。

今日も食材切ってる最中にかすみちゃんがニャンニャン言いながら擦り寄ってきていたので、
「豆腐……食べますか?」
と、味噌汁用に切っていた豆腐を1かけ餌皿に乗せてやったら、「冷たい……やわい……味ない……」という風に少し囓って舐め回して「これは美味しくない」という評価を下していた。

あとは、昨日作ったラタトゥイユ、手抜きしてサラダ屋さんで買ってきてしまったポテトサラダを銘々皿に盛りつけて、できあがり。

「今日はねー、給食、すっごい食べたんだよ、僕」
「ほー、揚げパンでもお代わりした?」
「ううん、わかめ御飯を、2回お代わりした」
「あー、わかめ御飯、すごい美味しいよね。……3膳食べましたか……」
「あと、コーンの入ったサラダも1回お代わりして、あと牛乳も残ってたから1つもらった」
「ほー……」

私は給食には割と良い思い出が多いこともあって、昨今の「給食費不払い問題」には「そのくらいちゃんと払いなよー」と思ってやまないのだけれど、我が家は倍額請求されても文句は言えないなと思ってしまった。わかめ御飯は美味しいよね。

「あのさ、ぶっちゃけさ、給食と、私が作る御飯と、どっちが好き?本音でいいから」
お母さんはマッケンチーズも作るけど、君が嫌いだと知っているものもたくさん作ってるって自覚してるから、給食には負けるかもなって思ってるし、と、試しに息子に聞いてみたところ、少し考えて
「うーん……お母さんの御飯、かな」
とのことだった。

「勝利のポイントはどこですか?」
と聞いてみたらば、
「お母さんは、イカ飯出さないから」
だそうで。
……そこまでイカ飯嫌いなのかと思いつつ(息子の最大級に苦手な食べ物のそれが、半年に1度くらいは出るらしいのね、給食で)、給食に対する私の料理のアドバンテージはイカ飯の有無なのかと思うと、少し脱力……。

6月19日 木曜日
息子にも猫にも好評なマグロ
苺入りコーンフレーク with 牛乳

このところ、パンの朝御飯が続いていたので、今日は和風にしようと思っていた。具沢山の味噌汁も昨夜たくさん作ったし、御飯もたくさん炊いておいたし、美味しそうなホッケも買ってきた。でも、昨夜のだんなの帰宅は午前3時過ぎ。とても皆で朝食の食卓を囲める状況になく、そんな寝不足の起き抜けでホッケの朝食は食べられなかろうということで、ほっけ朝食は延期になった。うまくいかないものだ。

というわけで、朝御飯はコーンフレーク。苺のフレークが混ぜられた米と麦入りのコーンフレークに牛乳ばしゃばしゃかけつつ食べる。牛乳が薄くピンクに染まって苺の味になるのが案外嬉しくて、つい牛乳をたくさん入れてしまった。

午前中は久しぶりに美容院に行って来たのだけれど、どういう流れか「ベルサイユのばら」の話で盛り上がり、仕上げのブローどうしましょうという段になって
「今日はもう御予定ないんでしたら、遊びで巻いてみます?簡単にくりんくりんになりますよー」
と、期せずして縦ロールに。笑っちゃうほどくりんくりんに巻いていただいて、「私はマリーアントワネット」という感じの頭になって帰宅した。しかし、黒髪にくりんくりんって、というか私の顔に巻き髪って、笑うしかないほどの似合わなさ。帰宅して30分耐えるのがやっとで、「えーい、鬱陶しい!」と、すぐにいつものまとめ髪に戻してしまったのだった。美しく髪をくるくるしてらっしゃる巷のお嬢様たちは、本当にすごいと思った。

水菜とじゃこと豆腐のサラダ
メジマグロのづけ丼
具沢山味噌汁
アイスプーアル茶

「今日の夕飯は何かなー」
と、今日の給食はカレーうどんだった息子から、帰宅早々夕飯の献立について尋ねられた。
「今日はカレーうどんだったけど、カレーライスでも良し!」
とか言っている。いやいやいや、カレーじゃないし。今日の夕飯はマグロだし。

「マグロ?マグロだったらマグロ丼だね?」
「いや、昨日ステーキ丼だったじゃん……丼続くのって、なんか嫌じゃない?」
「嫌じゃない!」
「そう……」

本当は、白胡麻と黒胡麻をまぶして表面だけ軽く炙ったマグロのステーキをおかずにしようかなと思っていた。でも、息子が熱烈に希望したしということで、急遽マグロ丼。買ってきたのは安価なメジマグロだったので、食べる20分ほど前から「づけ」にしておいた。煮切り味醂と醤油を合わせた中に漬けておいて、あとは揉み海苔と一緒に御飯に乗せるだけ。

昨夜の味噌汁もまだたくさんあるし、あとはサラダくらい作れば良いかなと、水菜とじゃこ、豆腐を合わせたサラダを用意した。ドレッシングは市販の玉ねぎドレッシング。

息子が大好きなマグロは猫の好物でもあるので、づけにする前のマグロの端っこの方を数切れ、細かく切って分けてあげた。もう大変、切っている時から眼がらんらんと輝いて、猫大フィーバー。息子には「マグロ、これだけ?」と言われるし(でも1人7切れ乗せたよ……)、かすみちゃんにも「足りぬ、もっとくれ」と要求されるし、マグロがもっと安くなってくれると私は嬉しい。

6月20日 金曜日
料理の写真撮れなかったので、ベランダの「ランタナ」という花。花色が変化していく不思議な花です。
「コストコ」のコーンパン
アイスカフェオレ

「だんなの朝御飯は、御飯と味噌汁でいいな」
と思っていたのだけれど、私と息子についてはうっかり失念していた今日の朝食。冷凍庫にコーンパンがまだしこたま残っていることもあって、それを温めてしまうことにした。サイズといい、軽い食感といい、適度なコーン感といい、やっぱり「コストコ」のコーンパンはとても好み。

昨夜も尋常ならざる時間に帰ってきただんなは、今日も一緒に朝食の席につくことはできず、ぎりぎりまで布団の中だった。早いところ、もう少し人間的な生活ができるようになると良いなと思いつつ、なんとなく私も寝不足の日が続いている。「そろそろ寝よっか」と声をかける人がいないと、だらだらと12時1時と夜更かししてしまうんだな……。

渋谷の居酒屋にて
 スティック野菜とかほうれん草サラダとか
 ラム肉のグリルとかソーセージ盛り合わせとか
 ビールとか柚子ウォッカとか

今日は久方ぶりに、大学時代のゼミ仲間と渋谷で飲み。
5年ほど前にも会っていたのが何人かと、大学卒業後初の再会となったのが1人。私含め、皆すっかりいい「中年」になっていて懐かしいやら面映ゆいやら、3時間ばかり飲んだくれてきた。息子は事前にだんなの実家に相談し、私の帰宅もだんなの帰宅も遅かろうということで、おばあちゃん家にお泊まりということに。

今日の主賓の1人だったはずの同期が、渋谷まで来たはいいけど、"だれもそいつの携帯番号を知らされてない""そいつ自身、幹事らの携帯番号を控えてない"というグダグダっぷりで結局合流できなかったり、幹事が「結局、お店の予約取れなかったんだー」と、渋谷の夜7時にぞろぞろと店を探し歩いたりと、そうだよね、学生時代からこんな感じだったよねグダグダだったよね……と、笑うしかない感じに。結局、KIRIN CITYに空席があったので落ち着いて、ここぞとばかりにビールあれこれ飲んできた。ブラウマイスターとか、ハートランドとか、ハーフ&ハーフとか。

つまみも適当に
「じゃあ、1人1品食べ物選びましょう」
「じゃ、私殊勝にスティック野菜にしておく」
「俺ほうれん草サラダね」
「何その草食動物みたいな選択……肉は?」
「誰か肉頼んでよ、肉」
「じゃあ俺、ソーセージ盛り合わせに……」
なんて感じで選んで、あれこれと。野菜料理が選ばれたり、それからさっさと減ってってしまうのは、やっぱりそういうお年頃なんだろうか。会社の飲み会で、若手の席からは揚げ物などが一瞬で消えていくのに上司まわりのテーブルには最後まで揚げ物が残ってる、みたいな(そして「ほら、こっちの皿食べちゃって」と若手席にほどなく回ってきちゃう、みたいな)。

印象も顔もぜーんぜん変わってないのがいたり、学生時代は金髪でチャラついていた感じだったのにやたら「ちゃんとした大人」っぽいのに変化していたのがいたり、元々自由人だったのが更にフリーダムな感じに成長してしまっていたのがいたり(周囲中から「どっから見てもニートだ」「フリーターだ」「漫喫で普通に寝泊まりしてそうだよね」と言われていたその人は元ゼミ代……)、学生時代「イイ奴なのに無口だ」とほとんど話したことなかったのが普通の「好青年」になっていてびっくりしてしまうのがいたりと、グダグダながらも楽しい数時間だった。

声かけしてくれたNが「年に一度くらいはさー、こうやって集まろうよ」と言い、私も同意なのだけれど、さて次はいつになるんだろう。
日付が変わる少し前に帰宅すると、ちょうどだんなも帰宅したところで、それから少しばかり話して飲んで、就寝。
だんなが飲み会に行くたび、帰ってくると「またノロケてきちゃったー」とヘラヘラしているのだけれど、その気持ちがわかってしまった今日。ええ、私もノロケてきましたです、はい。

6月21日 土曜日
朝御飯みたいな皿ですが、夕飯のおかず。
小松菜のおひたし
ほっけの干物
豆腐とわかめの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

昨夜の帰宅はだんなも私も日付が変わる頃。息子はおばあちゃん家にお泊まりで、だから今日はのんびり寝坊して……と思っていたのに、朝7時半に息子から「おはよー!」と電話があった。もうおばあちゃん家で朝御飯食べたそうで、これから帰るとのこと。……うう、寝たの1時過ぎなんだけどなぁ……。

朝御飯に食べよう、と、数日前に買っておいていたホッケの干物。干物なのでそれなりに日持ちはするはずだったけれど、でもそろそろ食べたいなと今日の朝食にしてしまうことにした。せっかくだから炊きたて御飯も用意したいところ。羽釜をコンロにかけている間、急いで味噌汁の準備をして、小松菜も茹でておひたしにした。

これでもかと脂の乗っていたホッケはサイズも巨大だったので、焼くのに時間がかかった。コンロ回りでは息子と同じく朝早くから活動していたかすみさんが、「魚だわ魚だわ魚を焼いているわ」と大興奮。これで何もあげないのは拷問かなと、塩気のある魚ではあったけど、少しばかりお裾分けしてあげた。
私の実家ではあまり食卓に上ることはなかった「ホッケ」、だんなが「俺、ホッケ大好きー」とカミングアウトしたことから、結婚後はちょくちょく買うようになった。朝御飯にするにはちょっと食べ応えがありすぎるけれど、「干物」ってなんとなく朝食というイメージなのよね。

「COCO'S」にて
 シーザーサラダランチ(シーザーサラダ・ハーフケサディーヤ・ランチスープ・コーヒーゼリー)
 ドリンクバー

小雨降る中、でもあれこれ買い物もしなきゃいけないしと皆でお出かけ。だんなはそれから更にお出かけなのでしっかり食べていきたいところだろうし、息子は
「ココイチか、ファーキチがいいなー」
と、割と食べる気満々だし、でも私は今ひとつ食欲がないし……と、諸々考えて駅近くのCOCO'Sに行った。微妙にエスニック料理っぽいものがあったりするファミレスで、「シロノワール」を彷彿とさせる「ココッシュ」というメニューが捨てがたい存在感を放つお店だ。

で、「ココッシュにしようかなぁ……でも、お昼御飯が甘いものってのもなぁ……」と考えて、ランチセットのシーザーサラダランチにした。シーザーサラダと2切れのケサディーヤ(ソフトタイプのタコスの皮にチーズと玉ねぎ、ツナなどを挟んで両面焼きつけたようなもの)、デザートにミニサイズのコーヒーゼリーもついてくるセットだ。だんなは丼もの、息子はカレー、とそれぞれバラバラなものを頼んだせいか、料理が揃うのにだいぶ時間がかかってしまった。私の皿が来る頃には、だんなは既に食べ終わって、息子も半分以上食べ終わって……というタイミングで、そういえば前回もそんな感じだった気が。ファミレスとして、毎回毎回「料理が出てくるタイムラグがあまりに大きい」のは問題じゃないかと思うのだけれど、この店舗がたまたまそうなのか、COCO'S全体がそんな感じなのか、気になってしまうところ。

でも、ケサディーヤは思った以上に美味しかったので、なんとなく満足。少しピリ辛味のサルサが添えられたケサディーヤは、表面がパリッと香ばしくて良い感じだった。ドリンクバーでレモンスカッシュやアイスカフェオレをもらってきつつ、サラダとケサディーヤでちょうど良い感じの昼御飯。

昼食後、だんなは筋肉イベントにおでかけ、私と息子は2人であれこれお買い物して帰宅した。
「何買うの?」
「明日のパン買って、あと野菜とか食材少し、お花見て、トイレットペーパー買って、あと本屋寄れたらちょっと見て、おしまいかな」
だから荷物持つの手伝ってね、と頼んだら、「じゃあ僕はお花とトイレットペーパー担当ねー」と言われてしまった。息子、花を買うと、その花を持ちたがる。今現在、かなり鬱蒼としている我が家のベランダなのに「もっと花畑みたいになるといいのになー」とか言っているところを見ると、私が思う以上に息子は花が好きなのかもしれない。

で、ひととおり食材買った後、Aoyama Flower Marketを覗いて、なんとも良い匂いのするクチナシの花束に2人釘付け。クチナシって、こんなに良い香りだったとは知らなかった(切り花はあまり日持ちしないこともあってか見かけることはなかったし、近所にも多分植わっていない)。
「うわ……すっごい、いい匂いするね……」
「お母さん……これ、買うといいと思うよー」
しばらくそのコーナーですーはーすーはと2人で深呼吸して、耐えきれずに1束買ってきてしまった。「明日には、もう花びらが茶色くなってきてしまうかもしれません」と言われたのだけれど、まぁそれでもいいやと。

クチナシは玄関に置くことにして、あとは食卓用には少し派手だったけれど皇帝ダリアも1輪。ダリアとかシャクヤクとか、バボーンと迫力のある大きな花が私は大好きだ。これからの季節はやっぱりヒマワリかなーヒマワリ大好き。アジサイを飾るのも大好き。
そして玄関まわりは大変良い香りになったけど、でもジャスミンなどと同じで嫌いな人は嫌いな匂いらしい。来客を迎えるにはそぐわない花だったかも……(でも食卓に置くのもね……)。

茹でアスパラのアンチョビマヨネーズ添え
プチトマト
スクランブルエッグ
「MOUTOM」のプレーンソーセージ
豆腐とわかめの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

だんなは筋肉イベント後そのまま飲み会だそうで、私と息子2人の夕御飯。
昼食時に、息子がソーセージセットを頼みたがっていたので(カレーとソーセージ両方は多すぎるから止めなさい、と諦めてもらった)、
「じゃあ、夕御飯、ソーセージにしてあげようか?せっかくだから美味しいのを買って帰ろうよ」
と、駅ビルのソーセージ専門店でプレーンソーセージを買って帰ってきた。安くはないけれど、「MOUTOM」のハム、ソーセージ類は美味しいと思う。

「あとね、スクランブルエッグ食べたい。たくさん」
ソーセージと卵の夕飯って、それはまんま朝御飯みたいじゃないかなと思ったのだけれど、そういえばスクランブルエッグは御無沙汰だったかもしれないねとリクエストにお応えしてみた。プチトマト添えて、別皿にアンチョビマヨネーズ添えた茹でアスパラも用意して、あとは「味噌汁と御飯」というのは御愛敬ということで(ガーリックトーストとチーズなんか添えて、あとは白ワイン……という方向にしたら割と完璧な感じだった気が)。

噛むと「シャクッ」という風な音のするソーセージは、シンプルながらとても美味しかった。茹で上げたばかりのソーセージは、皮がピンと張りつめていかにも美味しそうだったのだけれど、「あ、卵にパセリふらなきゃ」「トマトにドレッシングかけたいよね」とバタバタしていたら、写真撮る頃には少し皺が寄った悲しい外見に。ソーセージを綺麗に写真に残すのは案外と難しいものなのだなぁと学んだ夜だった。

6月22日 日曜日
爛れた一日……(すっごい楽しかった)
「アンデルセン」の
 ミルクフランス
 ミニマフィン(マンゴー)
アイスカフェオレ

今日はお客さまが来る予定。掃除は昨日のうちに隨分やっておいたし、今日やるべきことはあまり多くはないのだけれど、朝起きて、とりあえず床の雑巾がけからはじめてみた。お昼用の野菜を刻んでいるところで、訪れていたかすみさんの「飯が足りぬよ」コールがうるさくなってきていたので、急ぎお昼用の肉を炒めることにして、炒めただけの段階のひき肉をお裾分け。それから朝御飯にした。

昨日息子とパンを買ってきたのだけれど、
「何のパンにするー?たまにはサンジェルマンで買おうか」
「アンデルセンのがいいよ」
「なんでよ、最近サンジェルマンで買ってないじゃん」
「だってミルクフランス買わなきゃ」
「"買わなきゃ"なの?ミルクフランスってそんなに重要?」
重要だよ、絶対ミルクフランスだよ、と息子の熱心なアピールにより、選んだのはミルクフランス。期間限定で販売されていたミニサイズのマンゴーマフィンも美味しそうだったので1人1個買ってきてみた。

「アンデルセン」のミルクフランスは、息子はもとより私だって大好きなのだけれど、これからの季節、さすがにクリームがダレ気味になってくるのが悲しいところ。冷蔵庫に入れておいてパンが固くなるのも望ましくないし、これからの季節「朝食にミルクフランス」はちょっと厳しいかもしれない。

タコス
 トルティーヤ(ハードタイプとソフトタイプ)・タコミート・レタス・トマト
 ワカモレディップ・シュレッドチーズ・香菜・サルサ
ビール(Corona)

千疋屋のゼリーとかC3の焼き菓子とか
フルーツジュースとかコーヒーとか

で、やってきたのは私のお友達が3人。以前からの友人で、最近になって「モンハン仲間」だということが判明して、今日は一緒に狩りに行こうじゃないかということになったのだった。お客さんの1人は、現役プロ漫画家の北条晶さんで、息子は数日前から「漫画家が来るの!?」と大興奮だ。

「オンラインで狩りしてると、電池の減りがかなり早いので電源も持参してくださいねー」と、伝えておいたこともあって、PSPだらけ、ケーブルだらけになった居間はちょっと異様な空間。私はしっかり「ハンターランクをあげるに必要なキークエスト表」まで用意していていたりして、その紙っぺら1枚を中央に、皆で「次どうしますー?」「誰と組みますー?」と、膝突き合わせる一日となった。

昼前に集まって、2狩りほどした後でお昼御飯。
準備が簡単で手早く食べられて、食器もあまり必要なくて……ということをあれこれ考慮した結果、「タコス」にすることに。ワカモレディップ用のスパイスというのを先日たまたま入手してあったので、それを使ってワカモレディップも試しに用意してみた。アボカド大きめサイズ1個あるいは小さめサイズ2個に対して半袋使うようにと説明のあった顆粒のスパイスは、それっぽい塩気とスパイスの香りがついて「ああ、こういう味、確かにメキシコ料理屋さんで食べたかも」と記憶のある味のディップになった。美味しくなかったら悲劇だわとアボカド1個しか買ってこなかった事を後悔。もっとたくさんディップを用意すれば良かった。

あとは定番の、タコミートとトマトとレタスとチーズとサルサ。ソフトタイプのトルティーヤを自分で焼こうかとも思っていたのだけれど、地元のスーパーであっさりと冷蔵タイプのソフトトルティーヤを見つけることができてしまったので、それを出すことにしたら、料理らしい料理はほとんど必要のない昼食になってしまった。ソフトタイプだーハードタイプだー、とテーブルに皮2種を適当に積み上げて各自好き勝手食べつつ、ライムを突っ込んだコロナビールも飲みつつ、空腹を満たしたところで「また狩りじゃー!」と。

グラビモスは人数いないと厳しいよ、とか、このクエストだったら2人でも余裕だから、じゃあ私が1人お手伝いにつくよーなどとメンバーを入れ替え入れ替え、3人3人とか4人2人とかで、とりあえず「3人をレベルアップしましょうー」という趣旨で諸々のモンスターを狩りに行っていた午後。千疋屋のゼリーとかC3(シーキューブ)の焼き菓子とか、美味しいおやつをたくさんいただいたのでそれも出しつつ、午後はずーっと狩り続きだった。とりあえず、3人全員砦のシェンガオレンを倒して「上位」のランクにしたところで本日の試合終了、という感じ。早く皆で、「この強さアリエナイ」とか言いつつG級の手強いモンスターあれこれ倒したいよ。がんばれみんなー。

「ドミノピザ」の
 クワトロジャイアント
 ポテトフライ
 ジューシーフライドチキン
カクテルチューハイ

流れによっては、駅前にある美味しい焼き鳥屋さんで夜は飲み会?とも思っていたのだけれど、午後になって大変な大雨。ゲームも興が乗りまくりだし、この雨じゃ外に出るのも億劫だし……と、「ピザでもとっちゃう?」ということになった。飲み物もまだたくさんあるしねと色々飲みつつ、大サイズのクワトロピザを皆でつついて、他にチキンとかポテトとか。

「あの、ごめんなさい……今日、ネーム送らなきゃいけなくて……」
と、ピザが届く少し前から、晶くんが別室に避難してお仕事。「作業邪魔しちゃいけません」と止めたけど「いや、いいっすよー」の晶くんの一言で(晶くんごめん……)、息子が子供部屋の机を作業場として提供しつつ「プロのネーム仕事」の場に同席していた。残りの大人4人は4人で狩り継続。

めでたくも「終わりましたー!」とネームは無事ファックス送信の段階までこぎつけ、気がつけば息子はネーム用紙を1枚分けてもらって晶くんの隣でポケモンのパロディ漫画を1つ描きあげ、5月に出たばかりの新刊にサインまでもらっていた。「絵を描くポイントも教えてもらった!」と、息子の本日のメインイベントはすっかりモンハンではなく「漫画家とのふれあい」にすり替わってしまった模様。よし息子、漫画家への憧れを胸に、今度のキッザニアでは是非集英社のブースで「漫画家のおしごと」を体験してきてください(「ONE PIECE」の原稿を仕上げる仕事なのよね)。

かくして、10時間ばかり、おおいにおおいに楽しんでの散会になった。またやろうね、今度はG級ね、と盛り上がり、次に集まれるのは夏頃になるかな、と。