食欲魔人日記 99年6月 第2週
6/7 (月)
牛筋と大根のとろとろ煮
中華コーンスープ
ご飯

復職2週間目の朝。
起きると、ひんやり涼しい。なんとクーラーが昨夜からつけっぱなしだった。
そして、息子はじんわりと熱かった。なんとまた発熱した模様だった。
誰が悪いのか。……やっぱり昨夜クーラーをきっちり確認しとかなかった私の所為?ごめんよ息子。

で、今日は息子の世話はだんなが仕事休んでみてくれるというので、私は出勤。
朝御飯は、土曜日からとろとろ煮込んでいた牛筋と大根。醤油&味醂の風味が上質の牛筋(なんたって松坂牛の筋肉だ)とあいまって、朝からいきなり胃袋が充実してしまうのであった。

ビジネスサンド \450
缶烏龍茶

今日のお昼は、木村屋ペストリーショップのビジネスサンド。
午前中、銀行に行くついでに店に寄って買ってきたのであった。
更に、先日「レジにサンドイッチメニュー(モノクロコピー・ホチキス綴じ)がありました」との有り難い情報も頂いていた私は、当然それもターゲットとし、無事にゲット。
3枚の用紙を袋とじにした、シンプルなメニューだ。表紙はいきなり手書きの店への道順、そして中は41種類ものサンドイッチの紹介。そして単品の値段が書いてある。

一部紹介すると、
・チャーシウカリビアン (800円)
 自家製ローストポークにセロリコンディメンツ、野菜、玉子にボイルサラミ。
・オケアンサンドウィッチ (800円)
 自家製スモークサーモンマリネ、玉子ハーブソース和へ。トーストサンド。
  ・ハナヤギトースト (450円)
 花柳流家元さんお気に入りのベーコン、チーズ、コールスロウトースト。
てな感じ。良いでしょう、良いでしょう。「和へ」や「スロウ」の文字がたまらんでしょう。
ちなみに、私はチャーシウカリビアンが大好きだ(他のも大概大好きだ)。

ともあれ、今日はビンボーなので一番安いテイクアウトものサンドイッチの「ビジネスサンド」。
ハムと卵、ポテトサラダ(とはまた違うけど、敢えていうならポテトサラダ)のシンプルな3種のサンドイッチだけど、どれもどれも目に見えるところも目に見えないところにも手がかかっていていつも唸らせられる。
うう、また中で食べたいな……。早く給料日来ないかな……。

鶏肉のクリームソース
きゅうり with マヨネーズ
玉ねぎたっぷりコンソメスープ
ご飯
ビール

午後から激ジョブになりて、少々フラフラになりて帰宅すると、だんなが夕飯作って待っててくれた。
今日の夕食は、「生クリームを使い切って下さい」(←マンゴプリンに使った残り)のリクエストに従い、クリームソースの鶏肉煮。鶏肉は息子も食べられるようにちょっと細かくなっていて、ご飯に乗せるとドリア風味でなかなか良かった。

6/8 (火)
ウィンナーエッグ
玉ねぎたっぷりコンソメスープ
ご飯

朝。6時半、起床。
給料前の財政難ゆえ(というか、給料前とは関係なしに最近激貧乏化しているのだった)、今日からお弁当作成に励む。
お弁当作り終わって、一息ついて、目覚めた息子の首を触ると、熱かった。まだ熱があるらしい。熱、37度8分。
うひー、全然無理じゃん、保育園預けられないじゃん。……と気が重くなりつつ、だんなが作ってくれた朝御飯を食す。
今日は私が会社休んで息子の介抱。
介抱と言っても、鼻水たらして首熱くしてそれでも遊び回る息子を「やめて〜、ちゃんと寝ていて〜」と追いかけ回すような介抱なんだけど。

9時過ぎて、やっぱりだるいのか寝こけた息子を尻目に、さっそくDDRをひっぱりだして踊り出す私。「アイヤイヤ〜♪」などと一緒に歌いながら、へこへこばたばた踊ってみた。お、面白い。が、難しい。しかも疲れる。子供の介抱していて筋肉疲労を起こしてどーする。

牛肉とアスパラのオイスターソース炒め
かぼちゃのバター焼き
大根の紹興酒漬
茗荷のおかか醤油まぶし
いぶりがっこ
ふりかけご飯
 麦茶

出勤用に作ったお弁当だったが、家で一人、「笑っていいとも」見ながら食べる。
息子も横でバナナを食う。元気でへらへら笑っているが、鼻からしっかり鼻水が。思い切り夏風邪のようである。
お弁当、って美味しいねぇ。ちょっと「御飯のおかず」が多くて、御飯進むわ麦茶も進むわで困っちゃったけど。
同じ時間に、だんなも仕事場で同じもの食べてると思うと、ちょっと面白い。

食後、やっぱり踊る私。
曲によっては評価「S」(最高ランク)なんてのも出て、楽しくてしょーがない。
調子に乗ってぴょんぴょんやってたら、いきなりふくらはぎに衝撃が来た。
慣れない運動で筋肉がつった模様。
情けなさすぎ。ゲーム止めて不貞寝する。

ポークソテー
キャベツの千切り
コールスローサラダ
牛すじ肉と大根の煮込み
豆腐と茗荷の味噌汁
御飯
ビール

だんな、息子が心配だったか早めの帰宅。
豚の厚切り肉をウィスキーとバターと醤油ひとたらしの味付けでソテーにし、ナイフとフォーク駆使しながらがつがつと食べつつ、だんなが終末から煮込んでいた牛すじ肉でビールをいっぱいやる。
ポークソテーも牛すじ肉もビールとごっつぅ合う。しかも御飯にも合う。
ビール2缶空けつつ、全部たいらげてすっかり満腹。

6/9 (水)
卵ご飯
豆腐と茗荷の味噌汁

6時半、起床。今日もめげずにお弁当作り。
こんな母の努力をあざ笑うかのように、息子の熱は相変わらず下がらない。
しかも今日は鼻水が美しい緑色に変化している。どっから見ても小汚いはな垂れ小僧だ。うう、私のプリティー息子ちゃんが。
嘆いている間もなく、今日も会社を休むことを決意。明日休むとさすがにヤバイような気もするが。

鶏肉の照焼丼
コールスローサラダ
ほうれん草のおひたし
アイスティー

今日も一人家で手製弁当を食う。今日は鶏の照焼丼だ。
丼ってやつは御飯も味が染みて美味しいし、案外手もかからないしで、ついついやってしまうのよね〜。
おかずはヘルシーにコールスローとおひたし。なんか油分が多くて全然ヘルシーぽくないけど、いいの、ヘルシーなの。
午前から午後にかけて、ホームページの更新。マンゴプリンについて、更なる言及を重ねてみた。なんかまるでマンゴプリン研究者な自分。

なし
 (だんな : 牛肉と茄子の生姜煮・ひじき煮・玉ねぎの味噌汁・御飯)

昼過ぎから、やっと息子の熱が下がってきた。しかし相変わらず緑鼻水だ。なぜ緑なのか。体内にアオミドロでも増殖してるというのか(絶対違う)。
今日は和食。何がなんでも和食!と夕方からひじきを煮始める。
あとはさっぱり生姜風味で茄子と牛肉を煮て〜♪とうきうきしていると、早めに仕事切上げて食材買ってきてくれるはずだっただんなから
「まだちょっとかかりそう〜」
の電話が入る。
こりゃ予定が狂った、と明日の弁当用の魚だけを買いに生協へ出向き、弁当用甘塩鮭をゲットする。
ぼちぼち準備しつつだんなの帰りを待つも、結局帰宅は10時をまわっていた。
だんなに御飯食べさせたが、私はなんとなく時機を逃して夕食抜き。

6/10 (木)
牛肉と茄子の生姜煮
小鯛のささ漬
玉ねぎの味噌汁
御飯

だんな、仕事休み。

私が弁当作ってシャワー浴びてる間に、だんなが朝食の膳を整えてくれていた。
昨日の残りのおかずと、「小鯛のささ漬」は実は5月末のだんな出張の際のお土産だ。加工月日5月27日、賞味期限6月3日。ほぼ倍の期間がすぎている。やばい。やばすぎる。
おそるおそる蓋を開けると、ん、まだ大丈夫みたい。気にせず、食べる。

鮭乗せ御飯
ひじき煮
ピーマンのきんぴら
大根の紹興酒漬
いぶりがっこ
 Teao

仕事はおおむね順調だ。ていうか、今日はヒマだ。
ひじき煮は、にんじんと油揚げと大豆入り。おふくろの味系料理。
味付けは醤油3、砂糖2、味醂1.5、酒1.5、などという適当な配分の割にはかなりイケた。

スパゲッティミートソース
R1/Fのサラダ
 奇跡のトマトの冷たいサラダ
 ぱたーた!
じゃがいものポタージュ
ビール
アイスコーヒー

日中、自宅と私の職場間で「今晩は何を食べるか」についてのメールの応酬があり、今晩は「スパゲッティミートソースにしよう」という結論で合意を得られた。調理人もだんなという事で決をとる。
午前中に銀座まで買い物に行っただんなに、R1/Fのサラダも買ってきてもらい、なんだかイタリア風豪華ごちそうの様相を呈している。
「ただいまー」と6時過ぎに帰宅すると、おたま持っただんなに「おかえりなさーい」と言われてしまう図というのはなんだか楽しい。彼は専業主婦を楽しんでやっている様子だ。なんだか洗濯もパーペキにしてあるし。

R1/Fでは、ただいま毎月、「人気シェフのオリジナルサラダ」などというコンセプトのイベントを行っており、
 4月 熊谷喜八
 5月 小山裕久
 6月 山田宏巳
 7月 脇屋友詞
 8月 三國清三
という流れできているらしい。というわけで、今月は山田宏巳さん。失礼にも、イタリア料理人の彼を「ひろみちゃん、ひろみちゃん」と呼んでいる我々である。
彼が作ったサラダは4種類。
 奇跡のトマトの冷たいサラダ
 ぱたーた!
 フルッティ・ディ・マーレ
 チキンとハーブのサラダ(リコッタチーズ)
とあって、だんなは上の2つを買ってきたのであった。

「腹減った腹減った」と騒ぐ私に、だんなは400gものパスタを茹でて(ちなみに1人分は80〜100g程度だったりする)、各々の皿に山盛りに盛りつけ、ビールで乾杯。
ミートソースは肉肉していて、非常に美味しかった。イタリアトマトの缶詰使った、だんなの力作である。
なんでも挽肉、400gも買ってきたそうだが、なぜ2人で食って無くなるのだろう。謎である。

サラダもとっても美味だった。正直言って、喜八よりも小山さんよりも美味しいぞ、ひろみちゃん。
トマトのサラダはパスタのサラダ。カッペリーニのような細いパスタにバジルとモッツァレラ、フルーツトマトが乗る。食べる食前に別添のオリーブ油をかけてざっと混ぜる。これがこれが。フルーツトマトは何でも「スパルタ農法」だかで厳しい環境で育てた甘い甘いものなのだとか。本当にフルーツのように美味しい。生トマトがいまいち好物でない我々もがつがつ食べられる。あたりまえの食材だけのサラダなのに、めっさ美味しい。
ぱたーた!はポテトサラダ。アンチョビとマスタードのソースでちょっと辛口の大人の味。美味しいトマトがこちらにも入り、いんげんの色味も鮮やかなサラダだった。
来月は、脇屋"トゥーランドット"友詞さんだ。楽しみだが、ちょっとコワイ。

あ、サラダのことばっかで忘れてました(おいおい)。
手製ミートソースも、ミルクたっぷりじゃがいもスープも大変美味しかったです。主婦できるじゃーん、だんな(笑)

6/11 (金)
ひじき煮
小鯛のささ漬
御飯
麦茶

30分早く起きて弁当作成、という事にもやっと慣れてきた。案外早く終わったりして、朝の時間も多少余裕が出るし。
しかし、今朝は準備も何も無いおかずばっかだ。
一昨日のひじき煮と、少々残っている腐敗直前デンジャラスな鯛と。

豚肉と玉ねぎの生姜焼き
ひじき煮
アスパラのマヨネーズ和え
海苔ふりかけ御飯
いぶりがっこ
 烏龍茶

そろそろ、自分宛の電話もかかるようになり、なんというか仕事するぞ、仕事してるぞという状況になってきた。
やっと給料貰えるだけの仕事をするようになったというか。
今日のお弁当は、朝起きてからなんとなく勢いで作ってみた。アスパラが良い感じの味のアクセントになったと自画自賛。今後の課題はひじき煮の水分をいかに少なくするか、かな(ちょっとげしょげしょだったのよね)。

自家製 ベトナム風生春巻
タンドーリチキン
大豆のサラダ
チキンのピリヤニライス
ビール

先日、だんながThe dancyu Shopにてアラブの「インド風パキスタン料理スパイスセット」なるものを買ってくれた。んで、今日はそれを駆使して豪華エスニック料理を作成する。
タンドーリ・マサラを使い、ヨーグルトやにんにくと共に骨つき鶏もも肉を漬け込んでおき、準備は万端怠りなく整っていた。

昨日から漬け込んでおいたタンドーリチキンは、蛍光黄色のマリネ液が絡んだままホイルに包み、オーブンへ。
そして、刻んだ玉ねぎとトマトを炒め、そこにスパイスと肉とヨーグルトとにんにく、生姜も加えて炒め合わせて米に混ぜて炊飯器へ。「ピリヤニライス」というのは中近東の炊き込みご飯なのだとか。この作業だけで、何だか家中エスニックな香りである。
ここで、だんな、早めの帰宅。

ちゃっちゃと準備して、ビール飲みつつ生春巻を自分で巻きつつ、わしわし食べる。
生春巻の具は、海老、豚肉、春雨(本当はビーフンなんだけど)、きゅうり、レタス、バジル、香菜というところ。
これを適宜食べやすく切っておいて、自分でライスペーパーを水で濡らして戻しつつ巻いて食べる。
たれはナンプラーたれ(本当はニョクマムなんだけど)と甜麪醤たれ(本当は海鮮醤というのを使うらしいんだけど)を用意して、なんとなく変則的生春巻だ。
しかし、甜麪醤の甘いたれとナンプラーの個性的な香りがあいまって、進む進む。
"チャットマサラ"というサラダ用スパイスをかけた大豆のサラダも食べていると、丁度肉が焼けて御飯が炊きあがった。

肉も御飯も、どちらもピリピリと辛く、本場の味がした。チキンはまぁ、想像範囲内の「タンドリーチキン」そのままだったけど、初体験のピリヤニライスが、なかなかなかなか。トマトと玉ねぎの甘味と肉の旨味、カレーとは又違う複雑なスパイスの絡み合いが面白く、見事に異国の味がした。
食べながら見ていた阪神×巨人戦は、残念ながら阪神の負けだったけど、楽しい週末ディナーとなったのでありました。

6/12 (土)
ピリヤニライスの生卵乗せ
アイスコーヒー

朝起きて、
「鰻、食べたい」
「いやいや、私は上野に行ってハヤシライスが」
「どっちみち買い物に行かなきゃいけないし」
と、唐突に外出が決定する。
とりあえず、残っていた昨夜のピリヤニライスに卵の黄身乗せてかき混ぜて、豪華卵御飯。
マイルドになった異国の炊き込みご飯をかっこんで、家を出る。

大海老・穴子天丼 \2400也
小ジョッキビール ハーフ&ハーフ

朝食後、いそいそと洗濯を終えて外出。
目指すは銀座のお気に入り鰻屋、「ひょうたん屋」だった。でも、ここは土曜日は2週に一度休みらしい。
「1/2の確率だあぁ!」
と勇んで行くも、今日は残念ながら休みだった。

夫 「さて、どこで食べるよ?」
妻 「ん〜、パエリア食べに行く?」
夫 「ちょっと……昼からそれは重くない?やっぱり天丼じゃない?」
妻 「うん、天丼かな、さっぱりとね」
この会話の、まちがいと思われる部位を10文字程度で指摘せよ。(5点)

などという心温まる会話の結果、一度行ってみたかったTEN・ICHI deuxという名の、老舗天ぷら屋「天一」の別館天丼屋に向かう。「鰻丼と天丼で、"丼"つながり〜♪」とか言いながら。
なんか、モダンな内装で、天丼屋では無いようだったが、メニューも看板もそこが天丼屋だと大声で主張していた。
ランチ天丼は穴子丼とかき揚げ丼で各\1300。
だが、我ら夫婦の目は、卓上に乗るスタンドメニューにさりげなく書かれていた
「スペシャルアソート 大海老・穴子天丼 1日限定20食!」
の文字に釘付けになっていた。やはりこれを食べなければならないだろう。
ついでに、外気の暑さからついつい小ジョッキビールも注文。
天丼が来るまでの間、ハーフ&ハーフのビールを、一緒に出てきた山葵風味柿ピーとポテトチップをぱりぱり食べながらだらだらする。何故昼間のビールというのはこんなに美味しいのか。人間をダメにしていく空間がここにある。

まもなく運ばれてきた天丼は、蓋が乗らないほどに溢れた穴子と海老が外から見てとれた。
蓋を開けると、大きな大きな海老と穴子、それにアスパラの天ぷらもついている。御飯が案外少ないのかと一瞬思ったが、それは相対比で少なく見えるだけで、十分多めの御飯が入っているのであった。そのくらい、具が大きい。
天丼にはしじみの赤だし味噌汁、漬物、お茶もついてくる。
この天丼が、ご飯も具も絶妙のたれ浸し加減で、かなり心に響くものだった。甘すぎず辛すぎずの味加減も私好みだし。
何より、噛むとたれがジュワッと出てくるにも関わらず衣のサクサク感が無くなっていない具が最高である。穴子なんかもう、、噛む度にヘラ〜っとしてしまう位だ(わたくしは穴子が大好き)。
しばし無言でがつがつ喰い、たらふく食べたら上野に向かう。いざ、アメ横へ。

氷 宇治金時

アメ横行き、第一の目的はセンタービル地下の食材屋に行ってみることだった。
「アジア食材探しにはここへ行け!」
とどこかで読んだのがその理由。生春巻にすっかりはまった私は、タレに使う海鮮醤などを求めてここにやってきたのであった。
ビルに到着、地下への階段を降り始めると、いきなり異国の香りがした。腐敗臭が少々混じる、魚介と果物の香り、そしてスパイスの香り。インドネシアの市場で嗅いだような匂いである。

降り立った正面の店にはいきなりレモングラス、カー(タイの生姜)、バイマックルー(コブミカンの葉)などが並ぶショーケース。先日発見して、小躍りして買ってきた私は何なのだ。奥に進むと、生きているスッポンはじめ、豚足、牛テール、様々な食材を並べる店が続く。調味料も各国産の珍しいものが大量に並ぶ。すごい、すごすぎる。ここ来れば、アジア料理は何でも作れるといった状況だ。
とりあえず目当ての海鮮醤、それにビーフンと、初めて見た種類のタイ産ココナッツミルクと350円だった新鮮そうな香菜を購入。

さて、アメ横目当ての店はもうひとつ。1000円でチョコレートたたき売りなんてのをやっているチョコレート屋さんだ。
さまよいつつ上野方面に進むと、チョコレート山積の店頭がまもなく見つかった。
「これも、これも、ぜーんぶつけちゃうよぅ!」
とか言っているオヤジの前で思案していると、私の大好きなリンツのリンドールチョコってやつを手に積み上げている。他のチョコもどんどん手に積み上げる。
「く、ください」
と言うと、次には
「ホワイトチョコもつけちゃうよぅ!」
と"ダース"3箱もつけ、更にビニール袋にざらざらとスナック菓子を入れ、とどめにカップ入りスナックチョコも大量にぶっこみ、渡してくれた。
帰宅して見ると、
 ・Lindt LINDOR (ミルク) 2箱
 ・HERSHEY'S KISSES 1箱
 ・森永 Cacao70 2箱
 ・森永 白いダース 3箱
 ・森永 MEDAL CHOCOLATE 10箱
 ・森永 チョコ星人 7箱
 ・森永 レール&トレイン ビスケット 1箱
 ・森永 SCREEN CHOKOLATE 1箱
 ・森永 焼素材 3箱
おう、こうして書いてみるとほとんど森永じゃあないか。オヤジ森永のまわしもの?
損だか得だかわからないけど、とりあえずLindt2箱で600円はしそうだから、まぁいいや。

で、いい加減疲れて、御徒町方面にへろへろになりつつ、歩く。
へろへろになったのは、途中のヨドバシカメラでDDR専用コントローラー(しかもマナークッションも)を1セット買ったからに他ならない。
うちには既に1セットある。何故更に1セット増やすのか。
だんなと2人で一緒に踊るからに決まっているのである。
……わたしら、バカ?……いいの、ほっといて頂戴。この投資を考えるとゲーセンで数百回遊べるような気もするけど。……いいのよ……。

ともあれ、疲れ果てた我々は御徒町の甘味屋に入り、ひとやすみした。
入店前に、入り口の「氷」ののれんを確認した事も、表記すべきであろう。
今年初めてのかき氷は、ひっじょーに美味しかった。粒あんたっぷり、抹茶も香り豊かで、しあわせしあわせ。

北海道ソフトクリーム

おやつ、2!
そんなんばっかやってるから痩せないんだよな。まぁいいじゃないかセニョリータ。
やっと帰ってきて4時。銀座で寄り道して食材買って帰る。
最後に寄ったのはプランタン銀座。無くなりそうなオリーブ油を購入し、トマト水煮缶を投げ売り処分やっているのを良いことにダースで買って配送を依頼したりなどする。

で、おやつ2。
エスカレーター登り口付近に、北海道の牛乳屋のワゴンがあり、オリジナルソフトクリームを販売していたのであった。
ソフトクリームに限りない情熱を注ぐ(別の料理にも大概限りない情熱は注いでいるのだけれども)我々としては無視することは到底出来難く、ついつい購入。260円なり。
これがんもう、ミルクミルクミルクした風味と、それに反する軽やかな甘さでもって非常にさっぱりしたソフトクリームだったのだった。かなり美味しい。相当美味しい。

鰺のたたき
刺身盛り合わせ (鮪、鯛、カンパチ)
油揚げの味噌汁、御飯
ビール

本日の夕食、昼間の暴飲暴食の影響で「さっぱりめでいこう」がコンセプト。
3枚おろしにしてもらった鰺と、刺身を買ってきて軽やかな夕食。
……のはずが、何故か御飯2膳半も喰っている奴がいた。
私じゃない。私の斜め前で鰺のたたきを幸せそうに2/3以上程度は食べた、私以外の我が家の住人である。
……食べ過ぎだよ、だんな……(溜息)

6/13 (日)
スパゲッティナポリタン

今日は結婚2周年記念♪
遅くない時間に起床したものの、昼食は食べないで予約した夜のディナーに備えようと、だんな手製ナポリタンをたらふく食べてこれで済ませる。
留守中、息子を預かってくれる母のために肉じゃがを作り、準備は万全。

モスバーガーにて
 マンゴプリンアイスデザート

夫婦二人で、ひっさびさのデート。
とりあえず、銀座に出て町をぷらぷら。昨日CMを初めて見た、モスバーガーの「マンゴプリンアイスデザート」なるものを食べに行く。
マンゴプリンと名がつくものの……なんか違うぞ。美味しいけど。

で、続いてぷらぷら。なんとなくOZONEに行きたいぞ、と思っていたので新宿に向かう。
コンランショップをぶらぶらして、セール品になっていた巨大なすくい網を購入。更に、魂に響いたスパイス用の乳鉢をも購入。ついでにポーチドエッグ用茹でおたまも購入。せっかくコンランショップ入ったのに、買ったのはやっぱり調理器具ばかりなり。
都庁の更に奥にある、こんなところにはそうそう来ないので、ついつい「お土産買っちゃえ」とパークハイアット東京のペストリーショップに入る。
ここに売ってるのは、ケーキもパンも、焼き菓子もどれもピカピカしていて(別に金箔が貼ってあるとかじゃないんだけど)、とても美味しそう。ついでに値段もピカピカだったりする。
1年に1回の記念日だし、とだんなが盛大にいろいろ買ってくれた。
バナナブレッド・スコーン2個セット (これは留守番してくれてる母への土産)
キッシュ2つ、デニッシュ2つ (これは明日の朝御飯)
マンゴープリン2つ、白桃とラズベリーのショートケーキ (これは今日帰宅してからのデザート)
ココナッツムース、モンブラン (これは明日食べる)
と、紙袋いっぱいのシアワセな品々。なんと全部で4000円強。うひー。

これだけケーキ買っておいて何なのだが、夕食はこれからなのである。
夕食がホテルなのを良いことに、ケーキは冷蔵庫で預かってもらうことにする。
んが、夕食のホテルは別のホテルだ。なんか悪いような気もするが、まぁいいか。はっはっは。

全日空ホテル 「花梨」にて
 食前酒 : 花梨酒のオレンジジュース割
 前菜・3種焼き物の盛り合わせ
 あわびのクリーム煮
 酢豚
 季節野菜の蟹肉あんかけ
 豆腐と牛挽肉のとろみスープ
 福建炒飯
 季節のフルーツプリン

夕食は、全日空ホテル内の「花梨」。広東料理屋さんだ。
以前、友人Yが「ここ、美味しいわよ」と教えてくれて、だんなと2人デートで使ったのだった。そのとき福建炒飯を注文し、とても美味しかったのだがその時点で満腹だった為ほんの少ししか食べられず、おおいに苦汁をなめたのであった。福建炒飯、再チャレンジの意気込みである。

とりあえず、オリジナルカクテルを貰って(オレンジジュースがベースの、ほのかに良い匂いのする軽いカクテルだった)、ちびちびやりながらメニューの検討。福建炒飯を中心に、いろいろな味が楽しめるように、頼んでみた。酢豚は私のリクエスト。なーんか知らんけど、大好物なの、わたし。
3種の焼き物は、腸詰とチャーシュウと、豚バラ肉のカリカリ揚げ、みたいなもの。この豚バラ肉が脂こってりなのに全然くどくなく、皮部分のパリパリした食感も楽しいものだった。腸詰はやや味が軽やかなものの、旨味の塊といった風情で非常に美味。チャーシュウ含めて、全部炒飯に入れてみたいと思ってしまう。

続いてあわびのクリーム煮。だんなの好物。
私はあわびの美味しさというのはあまり良くわからんのだが、これは「味」があって非常に良かった。クリームソースも絶妙だし。ミルク味の奥に隠れるスープが底無しの奥深さを感じさせてくれ、とりあえず4切のあわびをがつがつ食べる。お、美味しいじゃないか。ウェイターの目を盗み、皿からソースも全部食べちゃう。

酢豚。これは普通……かな。いや、充分に美味しいのだが。
私的ナンバー1が池袋の摩天楼大飯店だったりして、これが相当に美味しいもんだからついつい評価が厳しくなる昨今。
でも、これも野菜の歯ざわりも肉の火通し加減もばっちぐーで、甘酢の加減もちょうど良く、とっても美味しい酢豚でありました。し、しあわせ。この倍量は食べたい気分。

んで、野菜の蟹肉あんかけ。
最初、なんだか珍しい旬の野菜もあるとか聞いたので、それにしようとしていたのだが、あいにく品切れになってしまったとのこと。ちんげんさいのあんかけになってしまったが、これはこれでさっぱり味のスープも良い味で、蟹肉は大きいのがゴロゴロ。非常に良い感じでありました。ちょっとおなかがいっぱいになってきた気分。

更にスープと御飯。
同時に持ってきてくれて、スープと御飯、交互に美味しく頂く。
なんか、厨房では「あそこの客、食べるの早いから要注意ネ!」とでも言われているのか、妙に各皿の出るスピードが速い。待たされることが無いのは良いことだ。
スープは、とろみ加減がやや強めの、とろんとしたスープ。ポロポロに炒めた風の牛挽肉と、細かい豆腐がたっぷり。しかも、せりあ大好物の香菜もたっぷりで、非常になんと言うか、心に染みる味である。
福建炒飯とは、あんかけ炒飯のこと。シンプルな卵炒飯に、海老や肉、野菜たっぷりのあんがどちゃっとかかる。
これがんもう、御飯の油加減とあんの絡まり具合が良い感じになり、ちょっと他では味わえない美味しさだ。そうそう、これが食べたかったのだ、これが。
で、御飯とスープでもう満腹満腹。「まだまだ食べられるじゃん」と酢豚の頃までは思ったのだが、ちょうど良い量でお食事終了。

最後は季節のマンゴプリン。写真入詳細はこちらに載せていたりする。
きわめてスタンダードな、奇をてらわない美味しいプリンでございました。美味、美味。
会計を済ませようと席を立つと、偉そうなウェイターさんが出てきて
「本日はご結婚記念日だそうで、おめでとうございます」
とバラとカーネーションの入った小さな花束をくれた。予約するときに「言っておくと良いことあるかも」と記念日の旨、伝えておいたのだった。特に食事のサービスも無さそうだったから、全然予想もしていなかっただけに、なんかうれしい。
ポラロイドカメラで入り口で写真を撮ってもらい、記念日ディナー、終了。
ホ、ホテルでもポラロイドで撮影とかしてくれるんだ……、ちょっとびっくり。

マンゴプリン
アイスコーヒー

帰宅、夜8時半。
食事が割合に早く済んだおかげで、思ったよりも早めの帰還である。
待っていてくれた母といっしょにケーキを食す。パークハイアットのマンゴプリン。全日空ホテルは食事の間、パークハイアットのケーキをちゃんと冷たく冷やしておいてくれたのだった。全日空、すまん。

こっちのマンゴプリンはこんなかんじ
って、今日のマンゴプリン、これで3個目やーん!!!