食欲魔人日記 07年05月 第2週
5月7日 月曜日
ミートソースに、茄子乗せる
花巻 with チャーシュー
カスタード饅
プーアル茶

もしも中華街の近くに住んでいたら、毎朝食(毎夕食も??)中華っぽいものになっちゃうのではなかろうかとそろそろ危惧したくなる今日の朝御飯は、花巻蒸かしてチャーシュー2切れを挟んだもの。ついでに小さな大福サイズのカスタード饅も1人1個蒸してみた。

花巻は永楽製麺所製、チャーシューはまるた小屋製、そしてカスタード饅は大珍樓製。まぁ色々買ってきたよねと、ここ数日冷蔵庫の中が饅頭系でぎちぎちだったのがやっとこれで少しすっきりした。

肉まんの皮の部分だけをくるくるっと丸めたような花巻は、中華街のどこででも見かけるけれど、今回買ってみた永楽製麺所のものは3個で240円くらい。けっこう安かった割に、高さのあるこんもりと大きめなもので、思った以上に食べ応えがあった。
卵の黄身の色をした、濃厚な、でもミルクっぽくはないカスタード餡が綺麗に詰まった丸い饅頭も、もぐもぐ。

ゴールデンウィークも終わって、やっと静かな平日が訪れた。

クラッカー with トマトジャム・クリームチーズ
バーニャカウダ(人参・大根・キュウリ)
茄子を乗せたミートソーススパゲティ
ビール(Corona)

そろそろミートソースが食べたいなと思って、ひき肉を買ってきた。牛肉だけで作ることも多いけれど、今回は合いびき肉で。豚肉を入れた方がしっとりとジューシーなミートソースになるような気がする。暖かくなってきていよいよ茄子も手頃な値段になってきたので、炒めた茄子をトッピングすることにした。

クラフトの粉チーズが似合っちゃうようなミートソースがいいなということで、ごくごく普通の作り方をしたミートソース。オリーブ油で刻んだにんじんと玉ねぎをじっくり炒め、ひき肉を加えて更にじっくりじっくり染み出た水分が全部飛ぶくらいまで炒め、そうしたら赤ワインを1/2カップほど投入。沸騰させてその赤ワインの水分も全て飛んでしまった頃に、水煮缶のトマトを潰しながら加えて、少し水も加えたらあとは煮込んでいくだけ。仕上げにバターをひとかけらと、隠し味程度にトマトジャムも少しだけ加えてみた。本当は、最初に野菜を炒めるときにセロリのみじん切りも加えると良いらしい(……いつも入れない……)。

今日のミートソースはたっぷり食べたいなぁと思い、茹でてしまったパスタの量は500g。ここのところは、自分の分のパスタはせいぜい120gくらいを目安にしていたのだけれど、今日はなんとなく「150gは食べたい」という気分。450gくらいゆでたいところ、でも1袋500gの麺で50gだけ残してもあまりに半端で困ってしまう……とパスタ袋を前に少し悩んでしまい、「もういいや」とドサドサと500gの麺を鍋に入れてしまったのだった。さすがに各人、見事な大盛りっぷり。だんなが180g、息子が170g、そして私が150g……という感じに麺を盛りつけた。私が一番小盛りだけど、それでも充分大盛りだ。

「うぉっ、多いな」
「すっごい大盛りだねー」
この大盛りっぷりを予想してスープは作らずにいたのだけれど、パスタだけというのも何だしで、スティック野菜にバーニャカウダソースを添えたものをテーブルの中央に。それと、クラッカーと、それにつけて食べる用のトマトジャム(今回もミートソースに少しばかり隠し味で使用)とクリームチーズも用意した。

……で、結局、クラッカーはほとんど食べず、スティック野菜も1/3ほどしか消費できない勢いで、皆で"がつがつと"ミートソーススパゲティに取り組んだ。麺が多ければミートソースも多く必要なもので、「いっぱいできたから冷凍して取っておこう」と思っていたミートソースは冷凍するほど残らない事になってしまった。

自家製ミートソースは、市販の缶詰やレトルトパックのものと違って甘さはあまりない。かといって、赤ワインもそれなりに使っているけれど、そのアルコール分はしつこいほど丁寧に飛ばしているから、酸味もない。トマトの味がしっかり感じられる濃厚なコクのあるミートソースが今日もできて、しかも今日は塩味がちょっと強めなくらいにばっちり決まって上出来だった。

……そして、私とだんなはともかくとして、息子が大盛り麺を完食。私よりも盛りを良くしたはずで、これはさすがに食べきれないだろう、残しても良いからねと言っていたにも関わらず、
「ん!食べられた!」
と綺麗になった皿を見せられて、ちょっとびっくり。みんなミートソースが好きだねぇ……。

5月8日 火曜日
居酒屋で肉豆腐とか食べてました。たまご入り。
ホットドッグ
カフェオレ

ミートソースを作ることは数日前から決まっていたので、
「じゃあホットドッグするんじゃない?」
「ああ、ミートソース、トッピングしてね」
買い物先でだんなと話しつつ、ドッグパンとロングソーセージを買ってきた。だんなは予定通りにミートソースをトッピングしたチリドッグ風ホットドッグを食べて朝ジムに向かったようだけれど、私は昨夜のミートソースが少しばかりお腹に溜まっていてチリドッグという感じじゃない。

「息子は?君はミートソース乗せたのにする?チーズだけでいい?」
「僕もホットドッグ、チーズだけでいい」
私も僕も今日はミートソースいらないね、と、チェダーチーズをトッピングしただけのシンプルめなホットドッグの朝御飯にした。

チェダーチーズ、シュレッドタイプのものを確かコストコで買ってきたのだけれど、これがすっごく巨大な袋。1kg入りで、使っても使ってもなかなか減っている感じがしなくて、ついたくさん使いたくなる。何に乗せてもアメリカ〜ンな味になるので、けっこうお気に入り。

「天狗」にて
 馬刺し \504
 肉豆腐 \336
 サイコロステーキ \609
 バターコーン \294
 生ハムとチーズのピッツァ \609
 あんかけ炒飯 \609
 ミニねぎとろ丼 \399
 ビール(ビアブラウン中) 4×\483

夕方遅くになってから、今日は一気にお仕事がやってきた。急ぎでということなので、真面目に必死にモニターに向かう。

最近、平日はほとんどお昼御飯を食べていないので(食べないようにしている、というのもあるし、仕事する以外の時間を全力でテレビゲームに当てている……というのも少なからずある)、すっかり腹ぺこで
「夕御飯は何にしようかなー……ゴーヤーチャンプルーかなー」
などとぼんやり考えつつも、もうはや7時になろうというところ。だんなから「今から帰るよ」電話がかかってきてしまった。仕事、あと1時間くらいで終わりそうだけどまだちょっと終わらない……と、結局仕事を仕上げてから最寄り駅でだんなと待ち合わせて外で食べてしまうことに。

「俺ねぇ、昼があまりに重かったから、あまり食べられない……ていうか、食べない」
と、だんながだんならしからぬ事を言っている。私もそんなにたくさん食べたいわけじゃないし、と、ビール飲み飲み(でも2人で2杯ずつ飲んでるし……)、数品おつまみとって、あとは炒飯とかミニ丼でいつもよりは軽やかに終了。

「やや、今のおすすめは肉豆腐だって……おお、馬刺しもある」
「うん、それ取ろう」
「ぼくねぇ!この生ハムのピザが食べたい!」
「うん、じゃあそれも……」
サイコロステーキは外せないでしょ、バターコーンも食べたいんだよね?といつものオーダーも重ねたら、サラダとか取る余裕がなくなってしまった。……でも、サイコロステーキは外せないのね……何があっても外せないのね……。

飲み屋で注文する"あんかけ炒飯"が決して"すごく美味しいもの"じゃないことを重々承知していながらも、そのメニューを目にするとついつい注文してしまいたくなるのがこの料理。そんなに好きですか私、あんかけ炒飯が……と、半ば呆れつつ、白菜や蟹の入るあんかけ炒飯をがふがふ食べて、夕食終了。
仕事は明日にもドーンと来そうだけれど、でも明日はカレーを煮ようと思っているのよー。

5月9日 水曜日
カレーでした
「サンジェルマン」の
 ベーコンポテトパン
 サラミとオリーブのフォカッチャ(らしきもの)
カフェオレ

昨日、閉店間際のパン屋さんの店頭には、「1袋350円」のパンセットが並んでいたのだった。毎日恒例のものだったようで、仕事帰りと思われる人々が手慣れた風に次々と袋の中身を確かめては購入していく。

「うわ、なぜか全部にめんたいフランスが入ってる……」
と笑ってしまいつつ、でも袋の中身は軽く700円以上のものが入っている感じ。初めんたいフランスの良い機会じゃないかと、好みな感じのパン袋を1つ選んでレジに持っていった。中身はフォカッチャにチーズとサラミ、オリーブをトッピングしたもの、ベーコンとポテトを詰めたフランスパン生地の丸いパン、ミルクパン(らしきもの)とコーンパン、そしてめんたいフランスという感じ。適当に皆で分けつつ食べることにした。

具入りのものをなるべく早く食べるべきかもと、今朝はベーコンポテトパンとピザ風のフォカッチャをだんなと半分こ。
……で、だんなと私はこの記事の影響で、めんたいフランスが密かにすごく気になっている。……明日食べよ。

茹で空豆
スティック野菜 バーニャカウダソース&マヨネーズ
ビーフカレー
トンカツ、ゆで卵
ビール(キリン ブラウマイスター)

ここ数週間、無性に「家カレー」が恋しくて、我慢できずに思わずゴールデンウィーク中にCoCo壱番屋の宅配などを利用してしまったりもしたのだけれど、手頃な価格のシチュー用牛肉を買えたこともあって、本日煮込むことにした。大量の玉ねぎとにんじんとしっかり炒めて塩胡椒とカレー粉を揉み込んだ肉を加えて更に炒め、あとはカレールーのパッケージにある作り方と大体同じ。ダッチオーブンで4時間くらい、蓋をしてとろ火で煮込み続けたら、肉が見事にホロンホロンに柔らかくなった。

ルーを溶かす15分前くらいになってからじゃがいもと、"食感を楽しむ用"のざく切り玉ねぎも追加で1個投入し、ルーを溶かしてから最後にバターひとかけ落としてできあがり。ビーフカレーは久しぶりだ。

で、だんなからは「今晩カレーなら、カツ買って帰ろうか?2人で1枚半分こするくらいのイメージで」という悪魔の誘いがあり、悪魔の誘いと知りつつまんまと誘いに乗る私。もとより、カレーの日は「カレーをお腹いっぱい食べるだろうから」と副菜の類はあまりあれこれたくさん用意しないようにしているのだけれど、空豆茹でて、数日前の残りのスティック野菜を出せばそれで良いかなという気分になった。ビールは冷えてる。卵も茹でた。

ビーフカレーは本当に久しぶりで、
「あー……ビーフカレーって、美味しかったんだねぇ」
「いや、ほんとに旨いよね」
と、ビーフカレーの美味しさを再認識することになった夕御飯。豚肉好きの我が家としては、カレーは「やっぱり豚肉が美味しいよね」という意識があるのだけれど、やっぱりビーフはビーフで王者の風格というか、煮込んで煮込んで美味しくなるお肉だなと。

5月10日 木曜日
今日もカレーだったので、今日の写真はベランダで咲き始めたクレマチス
「サンジェルマン」の
 めんたいフランス
 コーンパン
2日目のカレー(シチューっぽく)
アイスカフェオレ

昨日の朝に引き続き、閉店間際パン屋さんの「1袋350円」で詰め合わされていたパンを食べている今日の朝。ワゴンに並べられた袋の中身は、コーンパンが入っていたりいなかったり、甘そうなパンが入っていたりいなかったりで様々だったのだけれど、ただひとつ「めんたいフランス」だけはどの袋にも必ず入っていたのだった。

私は「めんたいフランス」をまだ一度も食べたことがないのだけれど、以前この記事を目にした時から、ちょっと気になるなと思っていた。別に……明太子はそれほど好きなわけではないのだけれど。

「ここのは、ちょっと辛いらしいですよ。あと、ペーストがちょっと少なめらしい」
「……そうなんだ……」
いち早く、"サンジェルマンのめんたいフランス"についてのレポートを確認し終えていただんなが、もぐもぐ食べながら教えてくれた。バリッと固い、ソフトタイプではない固めのバゲットのパン生地が使われていて、かなり歯ごたえがある。明太子の味もしっかりするけど、確かに少し薄味……というか、ペーストが少なめかも。

炭水化物、たらこ(の加工品)、油脂(バターとかマヨネーズとか)の組み合わせは、たらこスパゲティにも通じるものがある。……でも、たらこスパゲティの方がやっぱり好物だなと思った私なのだった。
ちなみに「理想の王子様」的めんたいフランスは、件の記事によると「Johan」のものだったとか。Johanのも……そのうち買ってきてみようかな。

一晩経ってますます美味しくなったカレーは、少しだけスープ皿によそって、シュレッドチーズをトッピングして、シチュー代わりに添えてみた。

茹で空豆
炒めきのことほうれん草のサラダ
2日目のカレーライス
麦茶

夕方に突然バシャバシャーと盛大に夕立があり、夜も夜でものすごい勢いで雨が降ってきた今日。だんなは飲み会で、そして夕方つけたニュース番組では「阪神が2点先取」なんて言っている。
「居間で食べちゃおうか?」
「阪神応援しながら食べようか?」
と、いそいそ居間のテーブルを片づけて、カレー食べつつ阪神戦を観戦することにした。なんでも今は「地獄の8連敗中」なのだそうで……。

「朝にも少し食べちゃったけど、夕飯もカレーで良い?カレーいっぱい残ってるしさ」
「やった!カレー!ばんざーい!」
2日連続カレーは息子には全然苦ではないみたいで、お言葉に甘えて今日もカレー。塩ガーリックで炒めたきのこを乗せたほうれん草サラダにピエトロドレッシング添えたものと、茹で空豆を用意した。

「……うちのカレー、ちゃんと美味しい?」
「おいしいよー。すっごくおいしいよ?辛くないし」
本当にそう思ってくれているらしい息子は、今日も大盛りカレーをぺろりと平らげていた。

でも、うちのカレーは息子が幼児の頃から容赦なく「中辛」のルーを使っているし、肉に揉み込んでいるカレー粉はそれなりに辛さもあるものだから、甘口というわけではないと思う。学校給食で子供向けのカレーを食べるようになって、
「お母さん!うちのカレーは辛いよ!学校の方が甘くておいしいんだよ」
と言われる日が来るんじゃないかと恐々としていたのだけれど、けっこう大丈夫なものらしい。最近めっきり、「甘いお菓子より、酒と肴の方が嬉しい」という嗜好にシフトしつつある私は、カレーも、も少し辛口にしても良いかなー……と思っている。

5月11日 金曜日
だんなが炒めちゃんぽんを作ってくれました
チリドッグ
カフェオレ

冷蔵庫の中に、自家製ミートソースがあと少し。
1人分のミートソーススパゲティで無くなりそうな感じだったのだけれど、どうせだったら皆で食べたいなと朝御飯はチリドッグにすることにした。ソーセージを炒め、ミートソースをレンジで温め、パンにソーセージとミートソースとチーズを挟んでからオーブンで数分。ミートソースの上から適当にチリパウダーをかけて、自分の分はピリ辛味にした。息子の方に辛いのがいかないようにと、目印にチーズの上からもチリパウダーを少しかけておいてみたりして。

スパゲティで食べれば1人前ほどのミートソースも、ホットドッグのトッピングだと3人分でもなお余る。残ったのはそのうちミニサイズのラザニアにでもするかな、それとも茄子のオーブン焼きとかに添えることにしようかなと考えつつ。

茹で空豆
炒めちゃんぽん
ビール(ブラウマイスター)

中華街で買ってきた「ちゃんぽん麺」が、まだ冷蔵庫内に入っている。中華麺のはずなのに、どこかうどんくさい食感もあるちゃんぽん麺は、私も息子も大好きだけれど、だんなが殊更に大好物。永楽製麺所で買い物するたび、だんなは
「ちゃんぽん麺、ちゃんぽん麺」
と冷蔵ケースを眺めたおしている。中華街のお店では「1袋しかなかった!1袋だけあった!」と、2食入りの袋を握りしめ、店員さんに「もっとありませんか?」と詰め寄っていた。……そんなに好きですか、ちゃんぽん麺。

今度は汁麺じゃなくて、炒めたやつが食べたいと思うんだ、と楽しそうにお買い物していたので、今日の夕御飯のちゃんぽん麺はだんなにおまかせ。普通の、汁ありちゃんぽんと具はほとんど同じで良いということだったので、豚肉とシーフードミックス、もやしあたりを用意した。あと、キャベツたっぷり、あと、ニラ。

息子の音楽教室が終わるのが今日はやけに遅くて、結局夕飯の準備はバタバタにだんなにほとんどやってもらってしまった。スープくらい作ろうかと思っていたのに、それも抜きで「ま、ビールでいいや」と(スマン息子……)。茹で空豆だけはテーブルに出して、あとは野菜も肉も魚介もたっぷりな炒めちゃんぽんを堪能した。
「シーフードミックスがまだ凍ってるから溶けない溶けない、火力が足りない!」
とヒーヒー言いながらだんながやりにくそうに炒めてくれたのだけれど、ちゃんと見事な炒めちゃんぽん。今回、ちゃんぽん用の顆粒スープを味付けに加えたのだそうで、それはもう笑っちゃうほど見事な「ちゃんぽん味」になっていた。

5月12日 土曜日
「タイガース、ラッキーセブンの攻撃です」
ローストオニオンベーグル
クリームチーズ&トマトジャム
カフェオレ

久しぶりに「BAGEL&BAGEL」のベーグルを昨日買ってきたので、今日の朝御飯はベーグル。夕方遅くにショップに寄ったら品揃えはさほど良くなく、あまり選択肢がなかった。だんなと私はローストオニオン、息子はシナモンレーズン。両断してオーブンで軽く温めてからクリームチーズとトマトジャムを添えていただいた。

今日の息子は授業参観。月曜が休みになる代わりに午後まできっちり授業があり、給食も出るらしい。いつも通りの時間に起きて、いつも通りの時間に朝食を摂って、元気に息子は登校していったけれど、「せっかくの土曜日なのに、こんなに早起きを……」と、だんなと私は少しばかりお疲れ気味。でも夜は野球観戦の予定なのよね。

ビーフカレー(ラスト)
福神漬
アイスカフェオレ

「……なんだか今日は平日って感じですね」
「息子、学校だしね」
「そうそう、こっちが仕事を休んでいる気分になる」

静かだねぇと午前中だんなと2人でのんびり過ごし、お昼はちょうど2人前ほど残っていたビーフカレーを食べてしまうことにした。煮込んだ肉はカレーができあがった当初からホロホロに柔らかくなっていたけれど、今はもうにんじんもじゃがいもも玉ねぎも、すっかり全体的にやわやわとした感じになっている。それなりにピリ辛感のあったカレーだったけれど、もうすっかりまろやかな感じに。ビーフカレーも美味しいものだよねぇと、うっとりしながら平らげた。

どういうわけか、食事中の話題は「何をもって"オタク"の定義とするか」という内容に。
「マンガをたくさん持ってるくらいじゃオタクにならないよね」
「ならないねぇ……フツーに"マンガ好きの人"って感じ?」
「同人誌買ったり作ったりは……」
「そりゃー完全にアウトでしょ」
「……アニメージュとかアニメディアとか買って読む……」
「あー……それはギリギリ……崖っぷちでアウト?」

そんな感じにコレはどうだアレはどうだと話し合う。

  • 本屋や文房具屋で売っているアニメグッズ(シールブックとか、ノートとか下敷きとか)を買った
    →ぎりぎりセーフ
  • じゃあ、「アニメイト」に行ってアニメグッズを買うのは?
    →アニメイトという時点でアウト
  • 劇場版アニメのDVDを買った
    →これはセーフ
  • OVA(オリジナルビデオアニメ=販売とレンタルを主たる販路として作られる商業アニメ作品)を買ったことがある
    →……アウト?
  • アニメを見ていて作画監督にチェックが入ってしまう
    →完っ全にアウト
  • 「シャア専用」「性能3倍」「坊やだからさ」を知っている
    →そのくらいは、普通(……普通?)
  • じゃあ「悲しいけど、これ戦争なのよね」「弾幕薄いぞ何やってんの」を知っている
    →……オタクはオタクだけど、それは"ガンオタ"(ガンダムオタク)……。

ぎゃあぎゃあと話した結果、
「"トップをねらえ"を見たことがある」
「"風の谷のナウシカ"の"積み荷を燃やして"というセリフに異常反応する」
あたりがボーダーではないかという結論に達しました。積み荷……私には燃やして欲しい積み荷がいっぱい……。

球場にて
 「ほんのり屋」のおにぎり(たらこ・いくら・天むす)
 焼酎ロック・焼酎お湯割り

自宅で
 「吉野家」の牛丼(並)

そして午後に授業参観。息子が下校するのを待って、応援グッズと焼酎とお湯をそれぞれ入れた水筒などを持って神宮球場に向かった。今シーズン何度目かの野球観戦で、そろそろ鶏の唐揚げなどのおつまみも食傷気味。軽くで良いかなと、JRのおにぎり屋さん「ほんのり屋」でおにぎりを数個ずつ買って向かうことになった。神宮の観戦席はかなり狭めということもあって、膝の上におにぎりパックを乗せて観戦しながら簡単な夕御飯。

今日は微妙に体の調子が悪くて、「とっとと酔っぱらっちゃった方が体が楽かも」と、紙コップに球場近くのコンビニで買ってきた氷と持参した焼酎を注いでは、くっぴくっぴと飲みつつの応援。最初はビールを数杯あおっていただんなが
「うぉっ、もう焼酎ほとんどないじゃん!」
と言うほど、今日はハイペースで飲んでしまった。おかげさまで体調の悪さも無視できるようになって、しかも阪神が先制点。2回に早々に1点取り、続く4回で2点追加し、2点返されつつも逃げ切る形でめでたく勝つことができて、楽しいお酒になった。

「……良い試合でしたね」
「……おにぎりだけじゃ、ちょっとお腹空きますね」
「祝勝会しようか、家で、軽く」

どういう祝勝会をするのかと思えば、「ん、吉野家で、牛皿?……いや、"並"?」とか言っているだんな。夕飯おにぎりで夜食に牛丼??と苦笑いしてしまいつつ、でも確かに応援疲れと移動疲れが重なって炭水化物が恋しい感じ。結局、帰り道の吉野家で並サイズ牛丼買って帰り、柚子味のサワーの缶をだんなと半分こしつつ小さく乾杯したのだった。勝ち試合はやっぱり気分が良いね。

5月13日 日曜日
日曜お昼のナポリタンとイチゴジュース
だんな特製 ナポリタンスパゲティ
苺ジュース

野球観戦疲れで、皆さん朝寝坊……と思いきや、やけに早起きした息子がテレビゲームを始めている。その電子音で何となく目が覚めてしまい、私の起床は8時前。君は早起きだねぇと息子に声をかけたのだけれど、それから十数分して「もう一回寝るねー」と息子が布団に逆戻りしてしまった。……何よ、それ。

私は一人まんじりともせずに
「……寝られない……」
と、ネットサーフィンしたりちょっと仕事したりしつつ数時間。だんなが起きてきたのは10時を軽く過ぎてから、息子が起きてきたのはもう11時になろうというところだった。昨夜野球観戦から帰ってきたのは夜11時を回っていた遅い時間だったとはいえ、皆さん寝過ぎ。

本当は、「ホットケーキ食べたいなぁ」という息子に「じゃあ日曜にホットケーキかな」と話していたのだけれど、時間も時間なのでもうちょっとちゃんとした食事にする方が良いのではないかと冷蔵庫の野菜や肉を確認する。ベーコンやソーセージがあるし、ピーマンと玉ねぎもあるからと
「ナポリタンスパゲティなら作れそう」
「お、いいね、ナポリタン作ろうか」
と、だんなが台所に立ってくれた。バターがあまりないよ、もうちょっとバターがないと、こういつものこっくりしたナポリタンが作れないよ?とだんながガサガサと冷蔵庫を漁って「いいや、足りない分は無塩バター使っちゃえ」とか呟いていた。カルピスバターの大きな包みがまだあったはずだけど、ナポリタンスパゲティにそれを使うのはちょっともったいないのだとか。

んで、玉ねぎとピーマンとベーコン、そして半端に残っていたウィンナーも少し加えたナポリタンスパゲティ。
「やっぱり粉チーズよね」
「クラフトのこれがないと、締まらないよね」
とか言いつつ、粉チーズをパサパサかけた。

お供には2パック500円だった苺を使っての自家製苺ジュース。
「牛乳で割ったのが良いですか?牛乳抜きのが良いですか?」
と息子に聞いてみたら「牛乳抜きのー!」ということだったので、苺果肉と多めの氷、少しの砂糖を合わせてバーミックス(もどき)で粉砕したスムージーのような食感の甘酸っぱいジュースを用意した。「苺100%」だといかにも濃厚すぎるので、氷で倍くらいに薄めた感じ。

おうちで焼肉
 ゲソバター
 牛肉・豚肉・ラム
 茄子・かぼちゃ・ピーマン
 もやし・ニラ
 玉ねぎ・長ねぎ・にんにくオイル焼き
 醤油味焼きそば
 ビール(Corona)

お好み焼きとか食べたいね
→焼きそばとかもいいかも
→焼きそば、いいね。だったら焼肉?
→ジンギスカン屋に行くというのはどうだろう
→出かけるの、なんだかめんどくさくなっちゃった
→やっぱ家で焼肉だ
→じゃあ俺、肉とか買ってくるよ
→お好み焼きは結局どうなった(→そのうち平日にでもしよう……)

という流れで、今日は焼肉。俺が買ってくるよと夕方スーパーに行ってくれただんなは、アレが安かったコレが安かったと色々な戦利品を見せてくれた。なんでも「いろいろ半額セール」をやっていたそうで、牛肉豚肉の焼肉セットが半額、ラムも半額、ゲソも半額。……げそ??
「ゲソ、よくない?ゲソバター。肉焼く前に、バターでゲソ炒めて酒の肴にしようよ」
と、ゲソ込みで肉と野菜あれこれを買ってきてくれた。

用意した野菜は、いつも通りにかぼちゃと茄子、ピーマン、そして玉ねぎと長ねぎと"にんにくオイル焼き"。モツ焼き屋さんの人気メニューを真似した"にんにくオイル焼き"は、本当は鉄製の深さのある小鍋ににんにくとマーガリンを入れて熱するのだけれど、我が家のそれに相当する鉄製の容器は、直径8cmほどのミニスキレットということになる。ちゃんと小さな持ち手もついているミニスキレットににんにく入れて熱しつつ、だんながチクチクと楊枝で上下を返しつつ良い具合にこんがりと火を通してくれた。長ねぎも俺の担当だと、これまた全面こんがりと良い色になるように長ねぎのお世話をしている。私は適当に肉を焼いたり、茄子やかぼちゃの面倒を見たり。

牛肉も豚肉も美味しかったけれど、かなりツボだったのが焼肉用に切られたラム。しゃぶしゃぶ用のように薄いものではなく、適度に厚切りの肉はしっかりくっきり濃厚な羊の味がして美味しかった。ラムの香りは思った以上に濃厚だったようで、最後に鉄板の汚れと脂をきちんと拭いてから焼きそばを炒めたのに、その焼きそばがしっかりくっきりラム肉風味だったのがなんとも。