ルビーグレープフルーツ
アイスカフェオレ
1枚だけ残っていた厚切り食パンをだんなと半分こしてバタートーストにし(そして息子はシリアル)、2個残っていたグレープフルーツはうりゃっ!と横両断して1人1/2個ずつの朝御飯。なんてことないパン屋さんのパンで、なんてことのない内容の朝御飯なのだけれど、でも、パンに塗ったバターはカルピス特撰バター。
「……おいしいな」
「ただのバタートーストなんだけどねぇ」
「カルピスバター、おそるべし!だね」
「旨いよねぇ……」
そんな事言いながら、バタートーストをもぐもぐと。同時に食べ終わって、同時にグレープフルーツスプーンを手に取ってショリショリと果肉をすくっていく。息子はグレープフルーツをまだうまいこと使えないので、代わりに私がすくってやった。
見ると、だんなのグレープフルーツはすごく綺麗。見事に薄皮だけが完全な状態で残り、赤い果肉は美しく綺麗にこそげ取られている。私のは、なんとなくゲショゲショ。薄皮なんてもうあちこち破れまくって崩れまくってるし、その薄皮に果肉があちこち張り付いて残っている。私は、私のグレープフルーツの食べ方がそんなに下手だとは自覚しないままこれまでの人生を歩んできたのだけれど、どうやら私はグレープフルーツの食べ方が下手くそなのであるらしかった。
「……あれ?あれあれ?だんな、うまいね。グレープフルーツ食べるの、うまいね」
「……おゆきさん……下手くそだね」
「え、だってさ、こうやってスプーンを刺すとさ、グジュグジュ〜ッて……」
「いやだから、グジュグジュにならないように、まず薄皮側にスプーンを刺すわけよ。で、こうやってこう」
「おおー、美しいね、美しい。うん」
すごいねすごいねと言いながら、結局グジュグジュ〜ッと食べている私。
そう、あんまりそうは見られないのだけれど、私の方が大体において大雑把。だんなの方が大体において几帳面。
豚肉と玉ねぎの生姜焼き
茹でブロッコリー・茹で卵 マヨネーズ添え いぶりがっこ
御飯
麦茶
今日はだんなからのリクエストがあって、久しぶりに弁当を作った。だんなの分の弁当を作る日は息子の分と共に私のも作るようにしていて、その日は親子3人、そう変わらない時間帯にそれぞれの場所で同じ内容の弁当を食べることになる。それがちょっと楽しい。
今日の弁当は、昨夜のうちに献立を考えるのも仕込みをするのも忘れてしまったので、今朝になってから数十分で用意したごくごく簡単なお弁当。簡単だけど、多分美味しいお弁当。豚肉を強火でガーッと炒めて薄切り玉ねぎも加え、醤油と味醂を同量くらいずつ、そしてたっぷりめのおろし生姜を加えてジャカジャカッと炒め合わせればできあがり。汁気が適度に御飯に染みこむように御飯の脇にたっぷりと盛りつけておく。そして茹でたブロッコリーとスライスした茹で卵を脇に並べて添え、隙間にちょろっとマヨネーズを絞ればできあがり。弁当の御飯にはふりかけをかけておくことが多いのだけど、「豚肉の生姜焼きだったら……ふりかけは不要かな?」と、いぶりがっこだけを添えておいた。
凝ったおかずも美味しいけれど、"切り落とし牛肉を焼き肉のタレで炒めただけのを御飯に乗せる"、"市販のトンカツを買ってきてカツ丼にする"みたいなのが、実は私は一番好き。肉も魚も卵もとあれこれ詰め込むよりも、美味しい肉料理か魚料理が1品あって、箸休めになるような野菜料理が1つ2つあればそれでいいかな〜、と思っている。その好みをそのままだんなと息子のお弁当に反映させてしまっているのだけど、誰も文句言わないから、これで良いのだ。
豚肉の生姜焼きは冷めてもとっても美味しいのよ。もぐもぐ。
でも、サラダ油をちょっとフライパンに垂らしてから炒めないと豚の脂が冷えてガビガビになっちゃうから要注意なのよ。
枝豆・キムチ
御飯
麦茶
スイカ・桃
「帰れそう」と言っていただんなの帰宅は遅くなり、私もあれこれ献立を考えていたのだけど夕方過ぎてから仕事のファックスがやってきてしばしお仕事。気がつくと、名探偵コナンが「真実はいつもひとつ!」とか言っていた。ありゃ、御飯もまだ炊いてないのに、もうすぐ8時だ。
もういっそ宅配ピザでも取ろうかな、丼もの屋とかもあったよな……とチラシをがさがさ引っ張り出して眺め、
「いや、適当にチャチャッと炒めただけの料理でも、自分で用意した方が美味しいわよね」
と判断。冷凍御飯をチンして、冷蔵庫から枝豆とキムチを出し、昨日買ってきた薄切りラム肉をもやし、玉ねぎと一緒にジンギスカンのタレ(肉のパックについてきた)で炒め合わせる。私は塩も胡椒もふらない、ただただ調味料まかせの簡単炒めもの。こういう料理は自分で「料理している」という実感が沸かなくてちょっとした自己嫌悪に浸ってしまうのだけど、あったかい御飯と御飯に似合うおかずが用意できたから、良しとする。
「遅くなっちゃってごめんねー。御飯とお肉の炒め物と枝豆くらいしかないけど、ちゃちゃっと食べちゃおう」
テーブルに出すと、息子の
「……今日のゆうごはんは、おみそしるはないのかな?」
と冷たい一言が。ごめん、味噌汁ないのよ。代わりに後で桃とスイカ出してあげるからどう?とよくわからない取引条件を提示する私。
「うん……あしたはぁ、おみそしる、作ってね?」
と念押しされて、簡単な夕御飯を済ませた。
近所のスーパーでは、最近薄切りラム肉のパックをよく見かけるようになった。この調子でラムチョップ(骨つき)も置いてくれると嬉しいんだけど、今のところは薄切りばかり。薄切りだと、炒めるくらいしか調理法が思い浮かばず、それもジンギスカン風味とか焼き肉風味といった系統のものくらいしかイメージが沸かなくて、毎回あまり工夫のない食べ方になってしまう。
臭みもほとんどなく、こっくりした甘辛ダレが絡むラム肉は今日も好みな味だった。モヤシがとってもよく似合う。味噌汁の不在に不満そうだった息子も、
「うん、このお肉は、おいしいやー」
ともりもり食べていた。
デザートは、今シーズン初の桃。4個で500円だった桃は、思ったよりも甘くて果汁たっぷり。美味しいわ美味しいわ♪
(でも果物もポイズン……)
アイスカフェオレ
桃
昨夜、日付がとっくに変わってから帰ってきただんなは今朝もジムに行くらしい。昨夜、寝こけていた私は寝ぼけながらもなんとか
「ジム……行くの?だったらー、ウィンナーロール買ってきておいたから、食べておいきなさい。ね」
とだんなに伝えることができて、今朝起きてみるとちゃんとウィンナーロールは消え失せている。「ああ良かった。だんなに伝えたのは夢じゃなかった」と一安心。
そしてなぜか私のパソコンの前にはだんなのデジカメがちょこんと鎮座ましましていて(普段はそんなところに置かれていない)、何らかのメッセージがそこに残されていることを知る。
「置いてあるってことは、"中のデータを見よ!"という意味なんだろうね、これは」
と判断して見てみると、そこには全く同じ体勢で、膝を丸めて右を向いて寝ている私と息子が写っていた。なんだ、なんなんだ。朝から何やってんだだんな、寝不足なのに。
「おとうさん、もう、いないの?」
「いないのよ。でも、犯人はいろんなメッセージを残して行ったわ……」
「はんにんって、だれ?おとうさん?」
「そう、おとうさん」
とか言いながら、息子と2人で朝御飯。息子はクリームパンで、私はコーンマヨパン。自家製アイスコーヒーに牛乳だばだば入れながら飲んで、食後に桃を1個剥いて食べた。まだまだ出始めなのに、買ってきた桃はやたらと美味しくてすごく幸せ。
そして、本日収集の資源ゴミもきっちり消えていて、これも幸せ(これも"どーだ、ちゃんとゴミ出しして行ったぞ!"という犯人からのメッセージ)。
麦茶
今日は真面目にお仕事。終わったと思うとタイミング良く次の仕事がヒャラヒャラとやってきて、そうしてこなした仕事の量に応じてお金がいただけるのは大変に喜ばしいこと。でも、今やっている仕事の報酬が入るのはもう8月も半ばに入ってからで、そして先月はあんまり仕事がなかった私は現在ちょっと貧乏だったりした。次の報酬支払日まで数週間、がんばれ私。
「だからー、外には食べに行けないので、なんとかしなければなりません」
と、お昼御飯は冷蔵庫をがさがさと。いーい感じに酸っぱくなったキムチを出して、少量残っていた豚薄切り肉を出して、冷凍御飯をチンして、待望のキムチチャーハンを作った。最近キムチがめちゃめちゃ好物になってしまって、ずっとずっと
「あー、キムチと豚炒めて、御飯のっけて食べたいなー、チャーハンでもいいなー」
と思っていたのだ。息子はさすが嫌がるだろうし、だんなもキムチが好きになってきたとはいえ豚キムチチャーハンはあんんまり喜びそうにない気がしたので、私一人のお楽しみ。
胡麻油で薄切り豚肉を炒め、炒めたところにおろし生姜とおろしにんにくをひと匙ずつ投入し、御飯を加えて炒め合わせる。キムチもわしっとひと掴み入れてざざっと全体を混ぜ炒めたら醤油と塩胡椒で味を調えてできあがり。赤茶色のチャーハンはいかにも辛そうで、いかにも美味しそう。なんか多めにできちゃったけど……まぁいっか、食べちゃうか、と、レンゲを持ってわっしわっしと平らげた。からー。うまー。
焼けた肉の端っこがカリッと焦げたところとか、表面の赤い漬け汁がすっかりなくなっても辛くて酸っぱい白菜の美味しさだとかがいちいち美味しくて、
「ふふふ、旨いわー。豚キムチチャーハンは思ったとおり旨いわー」
一人ニヤニヤ。再来週には息子が夏休みに突入しちゃうから、こういう大人昼飯はもう少ししたら暫しおあずけになっちゃうのだ。
鶏もも肉のトマト煮込み
とうもろこしとブロッコリーのスープ
ビール(モルツ)
桃
「今日は帰るぞー」
とだんなから連絡のあった本日、私はカルボナーラが無性に恋しくなっていた。冷蔵庫には「パンチェッタ」という、イタリア版ベーコンの塊が入っている。もう1〜2ヶ月前に買ったものだけれど、真空パックだし賞味期限はまだまだ先だしと冷蔵庫に入れっぱなしにしていたのだった。それを使ったカルボナーラはさぞ旨いだろうなぁ、と、ざっくり角切りにして、ほんの数枚ピラピラと薄くスライスしてスープにも入れることに。カマボコくらいの大きさのが1000円くらいしてしまうベーコンなので、大切に使わねばね。
角切りパンチェッタは深鍋に入れて弱火でじくじくと炒めていく。脂っけの多い肉なので(店のおっちゃんは「脂が多いほうが美味しいよー、なんたって、パンチェッタは脂が美味しいからねぇ!」と言っていたので、特に脂多めの塊を買ってきたのだ……)、これでもかと脂が染み出てくるけれど、かまわずに表面がチリリとするまで焼いていく。適当なところで薄切りにんにくを少しだけ投入し、そこに生クリームを100ccほど加えて簡単に煮詰めていく。そこに茹でたパスタを加えてクリームソースを全体に和えたら、別ボウルに用意しておいた溶き卵(1人1個)にすりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノ(3人分でひと掴みくらい)を混ぜて黒胡椒をふっておいたものをパスタの上からドバーッと加え、火を止めてからパスタの熱で卵を半熟状に固めればカルボナーラのできあがり。火が通りすぎると「炒り卵スパゲティ」になっちゃうし、あまりにも火の通りが甘いと「生卵スパゲティ」になっちゃうので、カルボナーラは案外と難しい。今日はトロンとクリーミーな、なかなか美味しそうな外見に仕上がった。
「きょうは、クリームのスパゲティかな?」
料理をしているともれなく寄ってくる息子は、今日はいつにもまして嬉しそう(スパゲティだから)。
「ぼくのすきな、クリームのスパゲティ?」
「おいしそうな、クリームのスパゲティ?」
「おいしそうで、おいしくて、大好きな、クリームのスパゲティ?」
脇でずっと歌い踊っていた。歌い踊るだけでなく、調理のお手伝いもしてくれるようになると嬉しいなー、お母さんはなー。
そしておかずに、鶏肉のトマト煮を。深鍋でバター炒めした玉ねぎとセロリに、別のフライパンでこんがりと焼きつけた鶏肉を加え、刻んだトマト1個分と少しのトマトピューレ、白ワインとローリエとタイムを入れてコトコトと1時間ほど煮込んだもの。更に、昨日息子に
「……今日のゆうごはんは、おみそしるはないのかな?」
と非難されてしまったので(息子は汁物が大好き……スープも味噌汁も大好き……)、コーンとブロッコリーと玉ねぎとパンチェッタを入れたコンソメスープを。煮物の鍋とスープの鍋とパスタの茹で鍋と和え鍋でコンロ周辺がなかなか大変なことになったけれど、なんとか全部温かいまま食卓に出すことができた。
スープはさっぱり味だけど、鶏の煮物もパスタもコッテリ味の夕御飯。卵とチーズがどっさり入ったカルボナーラはそれは見事な卵色で、息子の評判も上々だった。そしてデザートには甘い桃(←ポイズン)。
麦茶
暑い。
まだ7月の半ばにもなっていないのに、この暑さは一体なんなんだ。しかもやけに湿度が高くて、昨日も今日も外出すると身体中がベタベタしてくる。海は近いとは言えないのに(遠くもないけど)、空気はずっと潮の香り。今日は34℃くらいなるらしい、とテレビで聞いて目眩がする。
こう暑いと、とにかくヒヤヒヤした食感のものが恋しくなるわけで、冷凍うどんを茹でて冷水で締めて冷たいだし張って、冷たい冷たいうどんを啜ることにする。通販会社「千趣会」から買っている「さぬきうどん(めんとつゆ)の会」は先日から第二期目に突入して、先月届いたのが「清水屋」というお店のもの。
二期目のうどん、12ヶ月に渡って12店のさぬきうどん屋さんの麺とつゆがやってくるのだけれど、その12店中7店は実際に行って食べたことのあるお店。「清水屋」さんは、行ったことがない。茹で麺なのでほんの2分ほど熱湯に入れてすぐザルにあけて水にさらす。ピカッと光ってぬめるように光るうどんの表皮が美しい。澄んだ薄い色のだしをシャバシャバとかけ、刻み万能葱をふってたっぷりといただいた。暑い日の冷たいうどんは格別に美味しいね。
GooCup「鶏マヨ」
麦茶
絶え間なくやってきていた仕事も一段落したので、今日はジムに行けそうだなとわくわくしていた。……が、午前中に仕事が、しかも
「あのね、○○の操作マニュアルをWordか何かでちゃちゃっと作って欲しいんだけど、簡単な作業なんだけど、でも……入稿は今日中、いや午後くらいまでに……」
と悲しいほど切羽詰まった仕事がやってきてしまい、ジムは諦めてヒーヒー言いながら作業。画像は入れなきゃいけないし、適当な紙サイズにピシッと美しくまとめなきゃいけないし、でも余計な事している時間的余裕は少ないし……と、数時間目の色を変えて働いた。息子の幼稚園のお迎えまでにカタをつけようと頑張ったら、昼御飯を食べはぐれ。
「コンビニ寄って帰るよー」
「おかあさん、おべんとう食べなかったの?」
「……よくわかるじゃん……そうよ、お母さん、お昼御飯食べてないの」
「おべんとうならー、ほっかほか亭に行くと、いいと思うよー?」
色々アドバイスをくれる息子。
「ほっかほか亭にはねー、グーカップがあるんだよ。ぼくはね、それを食べてみたいんだよ」
「……食べるのはお母さんだよ。君じゃなくて。君はお弁当食べたでしょ?」
「でもねー、ひとくちでいいからね、グーカップ食べてみたいなんだよ」
グーカップにしなさい、グーカップ食べてみたいでしょ?ぼくは食べてみたいんだよ、と数分自転車の後部座席から囁き続けられ、私はその営業マンの熱意に負けてほっかほっか亭に向かったのだった。最近CMも流れているGooCupなるものは、要するに丼もの弁当。割と安くて、かわいらしい容器が子供の目を引くらしい。数種類用意されているそれから、「鶏マヨ」なるものを買ってきた。営業マンも大満足。
いかにもなテラテラテリヤキ味の揚げ鶏と茄子、ピーマンの炒め物が御飯の上に盛られている。甘辛味のその炒め物に、添付のマヨネーズをニョロニョロしぼって食べるのだけど、いかにもなジャンクな味がなかなか美味しい。
「おいしいですか?おいしかったですか?」
相変わらずうるさい営業マンに数匙お裾分けしてやり、今日何杯目かわからない麦茶をクイーッと一気飲み。しかし暑いね。
味噌汁(インスタント)
麦茶
だんなの遅い日。陽が傾いても一向に暑さは和らぐことはなくて、コンロを使う気がもりもりと低下し続ける。スーパーでマグロのサクを安売りしていたのと目があって、
「うん、夕飯はマグロにしよう。鉄火丼?づけ丼?韓国風のユッケ丼とか?」
とあれこれ考えながら買ってきた。赤身だけど適度に脂も乗っていたので、づけ丼が美味しいかな、と酒と味醂を同量ずつ小鍋に入れて煮切り、そこに醤油をだばだばと加え、バットに広げたらそこに薄切りにしたマグロを並べ漬けていく。
御飯を炊くのも暑苦しい気分だったので、保存してあった冷凍御飯を適当な分量解凍し、そこには酢と砂糖と塩で作った合わせ酢を回しかけて寿司飯に。その御飯に"づけ"を並べてその漬けダレもちょっと御飯にかけ、刻み葱を散らし、刻み海苔を散らし、そしてもう何週間か前に買ったワサビをショリショリとすり下ろして脇に添える。づけ丼、完成。インスタントの味噌汁も用意して、麦茶を入れたら(もう、本日10杯目くらいの麦茶)、食卓の準備完了。申しわけないほどの品数少なめ夕飯だったけれど、今日の暑さじゃこれが限界。
づけ丼は美味しい。白い御飯じゃなくてひと手間かけて寿司飯にすると更に美味しくなるし、添えるワサビをチューブ入りのじゃなくて本物のすりたてのにすると、もっと美味しくなる。1本1000円近い、お安くないワサビだけれど、それからしばらくのワサビライフがすごく幸せになるものと思えば、そう悪い買い物じゃない。刺身も蕎麦も、本物のワサビを使うと1まわり2まわり美味しくなるので、我が家にはたいていワサビが絶やさずに常備されているのだった。今日もたっぷりすりおろして、たっぷりトッピング。じわっと甘い漬けダレの味が染みたマグロにはワサビの辛さがなんとも良く似合い、幸せな夕御飯だった。
牛乳withミルメーク(コーヒー味)
とよのかいちごヨーグルト
そろそろ、「一日中雨」とか「一気に冷たい空気がなんちゃら」とかいう気候になっても良さそうなものなのに、今日もうだる暑さ。ベランダの花に水をやりながら、「もーイヤ」「もーなんとかしてよー」と、ついブツブツと愚痴たれてしまう。ああ、今日も暑い。
それでもめげず、こういう時こそちゃんと食べておかなきゃねとバタートーストに焼き海苔1枚トッピング。たっぷりの牛乳にはコーヒー味のミルメークを溶かし、そして初めて買ってみた日清の「とよのかいちごヨーグルト」なるものをテーブルに出してみる。苺入りのヨーグルトは家族全員が愛するところだけれど、今のところ森永の「味わい練乳いちごヨーグルト」が我が家における苺系ヨーグルトの人気ランキングをぶっちぎりでトップ独走中の状態。たまには他のものを……と買ってきてみたのだけど、王者の優位は揺らぐことがなかった。あの森永製の練乳味が、卑怯なほどの美味しさだ。ちょっと甘ったるいけど、でもやっぱりアレが好き。
ランチセット \980
(チキンフライ・ハンバーグ・白身魚フライ・スープ・ライス)
数日前、だんなが
「木曜日、Dちゃんと飯喰いに行くんだー。わらじメンチ、喰いに行くんだー」
と言っていて、その木曜日は私の出勤日でもあったものだから
「行く!私も行く!絶対行く!」
とついて行くことに。千葉よりも体感3℃ほど気温が高い新橋駅の前をてくてくと虎ノ門方面に向けて歩き、とあるビルの1階で待ち合わせ。そこからニョロニョロと碁盤の目状の新橋界隈をざくざくと歩き、飲食店が並ぶちょっと静かな一角の地下のその店に。
「洋食すいす」というそのお店は、もう何年も前にだんなに連れてきてもらったことがある。だんなに言わせると
「この店に最初にやってきた者はね、メンチカツを食べなきゃいけないの。絶対。で、できればLサイズを食べて欲しいの」
なのだそうだ。そのお言葉に従い、前回私はメンチカツMサイズを食している。そして今日はDちゃんがメンチカツLサイズ。私も久しぶりなそのメンチカツを食べようかなと思ったのだけれど、日替わりランチがちょっと旨そうだったのでそちらを頼むことにした。そしてだんなのメンチカツMサイズを虎視眈々と狙う私。DちゃんのメンチカツLサイズもあわよくばと狙う私。一同、「夏バテ?何それ?」というほどに食欲に満ち溢れていた。
この店はメンチカツが名物で、その美味しさはもとよりその恐ろしく巨大なサイズにとにかく驚かされる。Mサイズでも大人の手のひらをすっぽり覆い隠すほどの大きさがあり、それがLサイズになるともう比喩ではなくて「わらじサイズ」。その分、厚さはさほどでもないのだけれど、それにしたってLサイズメンチは400gくらいはありそうな迫力の品だった。楕円の白い皿から完全に溢れている。カリッサクッとした薄い衣の中に、ふわんとした食感の肉が詰まっていて、それほどズシッと目の詰まった状態じゃないので案外とたっぷり食べられる。すっごく美味しい!……というほどの美味しさではないのだけれど(いや、不味くはないけど、美味しいけど)、笑っちゃうほどのこのメンチカツの大きさが楽しくて、近所に勤めていたなら時々恋しくなるだろうなというお店。
ランチセット、今日はチキンカツとハンバーグと白身魚のフライという組み合わせ。ビーフコンソメのインスタント臭さがちょっと漂うスープと、平皿に盛られた丼飯1杯分はありそうな御飯がやってくる。楕円の皿にはドカン!ドカン!ゴロン!という風におかずが3種。そして刻みキャベツとトマトとパセリが添えられる。
コテッとマヨネーズっぽいタルタルソースが添えられた白身魚は「それだけで一品料理」ほどの大きさがあって、俵型のどっしりとしたハンバーグ、大きな2つのスパイシーな唐揚げ、それぞれかなりの食べ応え。だんなはメンチカツMサイズを「楽勝♪」という顔で食べていたけれど、Dちゃんは
「いやー、これは……大きいっすね。いや、大きい」
と、ちょっと苦しそう。不要なら貰うわよ、私はまだまだいけるわよー……とニヤニヤしながら眺めていたのだけど、結局ぺろんと食べきられてしまった。……っち。(8歳くらい年下の男の飯を奪おうとする自分って……)
私は今、「勤め人」とはとても言えないような、2週に1度くらいぷらぷら〜っと都心に仕事(というか打ち合わせ)に出る生活をしているけれど、ランチタイムの繁華街を歩くと会社勤めをしていた頃が懐かしく思い出される。もっともっと近所の色々な店に入ってみとけば良かったなぁとか、「わざわざ家から食べに行くほどではないけど、会社の近くにあってすごく幸福だった、助かった〜」という店は今頃どうなっているのかな、とか。
とりあえず今は、溜池山王周辺のお店を食べ歩いてみたいなと思うのだけど、ついだんなと「来る?」「行く行く〜♪」と、一緒に食べちゃう結果になっているのよね……。
冷や汁
麦茶
揚げ物と山盛り飯でタプタプの胃袋抱えて、お仕事。ものすーっごく複雑な仕事をしているボスとものすーっごく簡単な仕事をしている私の2人しか事務所にはいなくて、
「暑いですねぇ……」
「雨、ほんっと、降らないよね」
「降らないですよねぇ……水不足なんてことにならないですかね?」
「ていうか、枝豆だよ!今年は雨が降らなくて、枝豆の中がカスカスなんだってさ」
「はぁ〜、枝豆ですか。そりゃ困りますね枝豆は夏に欠かせないものですし」
「……ま、僕は枝豆あんまり食べないから関係ないんだけどね♪」
「……そうっすか……」
複雑な仕事をしているのに、おっそろしくくだらない事を話しているボスだった。
息子をだんなの実家にみていて貰っていたので、仕事があけてからお迎えに。
「由紀さん、これ、持ってく?これとね、これとね……あと、卵はあるかしら?」
「ありまっせーん!卵は残り1個だったんです。全部、いただきます〜♪♪♪」
毎度毎度、野菜だの豆腐だのを分けてくれるお義母さん。今日も豆腐と卵と大量のシラス干しをいただいて、うきうきと持ち帰ってきた。幸せ幸せ。
昼にはガツンとハイカロリー飯を食べてきたけれど、さすがにこの暑さでちょっとダレ気味。食欲がないというより、火を使う調理をする気が全然沸かなくて、だんなの宮崎土産の「冷や汁」を使ってみることにした。宮崎観光ホテル製で、1食分ずつレトルトパックになっている。冷蔵庫で冷やしておいたそれを、温かい御飯の上からかければ良いらしい。「キュウリや崩した豆腐をお好みで添えてね」みたいな事が書いてあったので、あれこれトッピングしてみることにした。
御飯は白米2:玄米1の割合で玄米を混ぜて炊いてみる。クリーム色のプチプチとした食感の玄米が混ざる炊きたて御飯を丼に盛りつけ、シラス干しと崩した豆腐、刻んだキュウリを添えてみる。胡麻をゴリゴリ擦って散らし、そして冷たい冷や汁をピャーッと注いでいく。
これまで、夏になると刻みキュウリや刻み茗荷入りの冷たい味噌汁を作ることはあったけれど、自作以外の"冷や汁"をいただくのはこれが初めて。思ったよりもずっと濃厚な味噌の味で(そのまま飲むにはかなり濃いめの塩加減)、七味唐辛子に似たスパイス臭がふわふわと漂っていた。御飯の熱さとスープの冷たさが混ざりそうで混ざりきらない温度差が心地よくて、ついでに豆腐やキュウリの食感も心地よくて、サラサラと飲みこむように食べられる。茗荷を散らしてもきっと美味しいだろうなぁと思われた。焼き茄子添えても美味しいかも。
あー、明日こそ涼しくなりますように。全然台所に立つ気力が沸かないよ……。
今日も……暑い。
数週間前までは「電気代もバカにならないしね、なるべく設定温度は上げておいて、我慢できる間はクーラー抜きで扇風機で……」と思っていたのだけど、もうダメ。24時間、クーラーが手放せないようになってしまった。
このクソ暑い中、だんなは早朝ジムに向かったようで(私も3時間後くらいには行く予定だけど……)、
「おとうさんは……げんきだねぇ……」
と、ヨレヨレと起き出して息子と2人の朝御飯。さすがにちょっとバテてきたか食欲があんまりなく、シリアルを2人でさらりさらりとかっこんだ。
私は春夏シーズンの限定販売らしい、カルビー社のグラノーラ、「南国デザートグラノーラ」。ココナッツ風味でマンゴーだパパイヤだといったトロピカルフルーツがどっさり入っていて、とても好きな味のシリアルだ。コーンフレークのようなパフパフした食感じゃなくてガリッゴリッザクッとした歯ごたえがグラノーラの好きなところ。香ばしくて美味しい。
息子は、「ほしいなほしいな、これ、食べたいな」と30回くらいリクエストして、私が根負けして買ってきたリング状のやたらとカラフルな色合いのシリアル。人工香料着色料バリバリでとってもジャンクな匂いが漂う怪しいシリアルだ。息子はこれが、それはそれは気に入ってしまったらしい。
「……どこで食べたのよ、こんなの……買ったことないし」
「えー、だってさ。サイパンのね、ホテルでね、あさごはんに食べたよ?おいしくって、おいしくって、これが好きな〜♪」
私は朝食ブッフェにそんなものがあったとはほとんど覚えていないのだけれど、息子はしっかり覚えているらしい。離れて座っていても甘ったるい匂いが漂ってくるようなものなんだけど、そこもきっとお気に入りなのね……。
夏のジムは、ウォーミングアップがほとんど不要になる。到着した段階で汗はだらだら止まらない状態で、ストレッチをしても、どの筋肉も「今すぐ動けるぞー、ばっちこーい!」という状態だったりして、そのまま汗だくのまま運動する事になる。で、終わって冷水シャワーを浴びたりしても汗は引くことがなくて、なんだか「常に汗だか水だかわかんないけど身体中がしっとりと塗れている」というすごくイヤ〜な状況に。結局、家に帰ってからもう一度シャワーを浴びる羽目になった。そしてクーラーは全開。
「せっかく、やっと、汗がひいたのに、もう火なんて使いたくない……」
と、昼御飯は昨日の夕飯に引き続き、「冷や汁」。内容も全く昨夜と同じで、玄米入りの御飯を温めて、そこにシラス干しと豆腐とキュウリとすり胡麻をトッピングし、冷蔵庫で冷やしておいたレトルトパックの「冷や汁」をジョボジョバ〜とたっぷり注ぐ。"味噌味のさっぱり冷やしおじや"といった風のそれを、丼一杯、ざくざくとかっこんだ。御飯はほんの茶碗に軽く一杯分くらいだったけれど、汁気とトッピングで食べ応えは充分。
昨年はこんなにも「暑くて、もう何を食べて良いんだかわからない」という気分はほとんど味わった記憶がないのだけれど、今年は本当につらい。これから何度も冷や汁とか素麺とかざる蕎麦とかが登場しそうな予感。
「柿安ダイニング」の
スモークサーモンのサラダ
バター男爵コロッケ
缶チューハイ(グレープフルーツ味)
森永 ICE GUY
風が吹いてきてもその風が耐え難い熱風……という気候の中、午後は息子のピアノ教室。終わった後、
「どっかで涼もう、デパ地下ででも……」
とフラフラと千葉そごうの下に寄り道し、サラダとコロッケを買ってきた。今日のだんなも遅い帰宅になるようだ。
「ぼく、いい子だったかな?ピアノで、いい子だった?」
「うん、まぁ、良い子だったんじゃない?なんで?」
「いい子だったなんだらー、ゆうごはんは、マッケンチーズ!」
「……はい?」
「マッケンチーズ!いい子だから!」
これまで特に、「良い子だったら○○してあげる」とか言ったことはなかった……と思うのだけど、「こんなにがんばったんだから僕の言うことを聞けよオラ」とばかりの輝く瞳と強気の態度で
「マッケンチーズ!」
と言われてしまった。うーん、マッケンチーズですかー。前回作ったのは1ヶ月くらい前だったような気がするけれど、でもつい最近カルボナーラスパゲッティとか作ったし、大体マッケンチーズってかなりコッテリしてるから夏っぽくない……ゴニョゴニョと考えつつも、息子のリクエストに応えてあげることにした。材料なら腐るほど我が家にある。大きなチェダーチーズは2塊くらい冷蔵庫の奥に突っ込まれたままだ。
今日は玉ねぎ入りのマッケンチーズ。小麦粉をバターで炒めて牛乳加えてホワイトソースを作るときに刻み玉ねぎも一緒に加えて火を通してみる。少量のゆるめのホワイトソースができたら、そこに皮剥き器で薄く削いだチェダーチーズをひらひらと加えつつ熱してそれを溶かし、茹でたマカロニを和えるだけ。「マカロニ&チーズ」はアメリカの定番的お子さま向け料理であり、ステーキなどの添え物であり、手軽な手抜き一品料理であったりもした。どういうわけか息子はそれにハマッてしまい、ピザよりハンバーガーよりマッケンチーズを愛している。
買ってきたお総菜は「柿安ダイニング」のバター男爵コロッケと、スモークサーモンのサラダ。デパ地下のこの店はいつもなかなかの人気で、一時期お客が押し寄せまくっていた「R1/F」よりも多くのお客がやってきている様子。何度か買ったことがあってその度に「うーん……不味くはないんだけど、美味しいんだけど、いまいちピンと来ないのよね」と密かに思っていたのだけど、今回もやっぱりいまいちピンと来なかった。不味くないんだけど、美味しいんだけど、「うわー、これ、また買って食べたいな」とまではあんまり思えない味。安くないし。
それでも厚切りスモークサーモンがどっさり入るサラダと、バターがこれでもかとたっぷりじゃがいもに和えられている様子のコロッケはマッケンチーズの添え物としてはそこそこ良い相性で、サラダの鮮やかな色で食卓が賑やかになった。
だんなが帰ってきたのはそんな夕飯から2時間半後。たとえコンビニしか開いていない時間に帰ってくるときでも
「なんか買ってくもん、ある?」
と電話して聞いてくれるだんなに
「アイス!カルピスアイス!アイス〜!」
と即答。カルピスアイスはなかったからこっちにしたよと買ってきてくれたのは、森永の「ICE GUY」なる見事なチョイスだった。そうそう、カルピスアイスが食べたいときはこういうのが食べたいのよ〜♪と喜び踊る私。パピコじゃなくて、カップ入りかき氷系でもなくてICE GUYの選択が素晴らしい。皆で順番にお風呂に入って、風呂上がりにウマーウマー言いながら食べた。
ああ……この週末には、どっかに美味しいかき氷食べに行きたい。(……でも、遠出するのもちょっとイヤ……)
カレーパン
完熟トマトのカレーパン
揚げクリームパン
アイスカフェオレ
「ピアード・パパ」という、サンタクロースみたいなおっさんのイラストがトレードマークのシュークリーム屋さん、「ティオグラトン」という細長い1本100円のチーズケーキ屋さん、そしてカレーパン屋さんの「ガラムとマサラ」。これらは全て同じ系列の会社で、店員さんがカウンター越しに大声出して客寄せしているのが共通項。"最後の仕上げ"なるものをお客の目の前でやってみせて手作り感をアピールするのも共通項。なんだかそのへんが「あざといなぁ……」と感じてしまいつつ(←お客に商品を手渡すのに時間がかかり、ゆえに店の前にちょっと客が溜まるとすぐに行列化してしまい、「人気店?」と、その人の"溜まり"でもって更なる行列が……という展開になっていることが多い)、でもそこそこ美味しく値段もそこそこなので、たま〜に恋しくなるお店だった。
で、千葉そごうの地下で「ガラムとマサラ」のカレーパンを久しぶりに買ってきてみる。新商品らしい「揚げクリームパン」なんてものがあったので、つい足を止めてしまったのがその要因。クリームパン?揚げたクリームパン?なんとなく味の想像はできるのだけど、「よくそんな、こってりしてそうなものを売る勇気があったなぁ……」と思ってしまい、思わず1個注文してしまう。ついでにプレーンのカレーパンと、完熟トマト入りカレーパンも1個ずつ。で、3個の揚げパンを適当にザクザクと切り分け、少しずつ3種類をいただいてみた。今日もうんざりするほど暑い。
"最後の仕上げ"にカレーパンの表面にガリガリ削って散らされた胡椒やコリアンダーやクミンの香りがぷんと漂うカレーパンは、辛さは少ないけれどスパイシー。トマト入りのはその酸味と甘さがほのかに感じられて、そちらの方がちょっと好みな味だった。「揚げパンのカスタードクリーム入り」といった風の揚げクリームパンも香ばしくて美味しい。
「……おいしいね」
「うん、確かに美味しい……なんか悔しい……」
「でもこれ、すっごいカロリーだよね。恐ろしいほどのカロリーだよね」
とか言いながらもぎゅもぎゅと。今日も朝からポイズンを摂取。
穴子の卵とじ定食
特に予定のない今日、そういえば数日前から津田沼の本屋さんにアランジキャラバンが来ていたなぁ、と、家族皆で行ってみることに。ベネッセの"たまちゃん・ひよちゃん"とか愛知万博の"モリゾー・キッコロ"などをデザインしたキャラクターグッズユニットアランジアロンゾはもう隨分前から大好きで、ディズニーグッズもミッフィーグッズもスヌーピーグッズもほとんど存在しない我が家で最大級に存在を主張しているキャラクターグッズがここのもの。可愛く愛らしいだけじゃないのがお気に入り。
「うーん……可愛いけど、お高い……」
「これもすてきだけど、お高い……」
設置されたビデオから流れていた「ペロリの歌」をだんなと一緒に「ペロペロペロペロペロリはね♪おかおーもピンクーなのよー♪」と小声で歌ったりしながら、本屋さんの特設会場で色々なグッズを見つつお買い物。さんざん通信販売でもTシャツだお皿だと買っていたので、あんまり買うものはなかったけど面白かった。ガチャガチャでどんな柄が出てくるかはお楽しみのポストイットなんかも入手できたし。
ちなみに私が好きなのは"カッパ"と"うお"で、だんなは"わるもの"と"ことり"(←"子捕り"……このうえなくシュールなキャラクター……←私も大好き)、息子は"パンダくん"。
で、腹が空いたので特にあてもなくパルコをぷらぷら。あれこれお店を覗いた結果、魚介の和風定食のあれこれが気になって「日本海庄や」に入ってみた。居酒屋「庄や」のちょっと高級めなお店。
「まあ……庄やだし」
「安居酒屋だし」
とあんまり期待しないで入ったのだけど、こざっぱりとした狭い小上がりは秘密基地みたいで快適だったし料理も案外と美味しかった。テーブル上にキンキンに冷えた麦茶がピッチャーに入っているのもこれ以上なく嬉しかった。私は穴子の卵とじ定食、だんなは鮭三昧丼(イクラと鮭フレークと鮭の刺身が乗った丼)とミニさぬきうどんのセット、で、どうせうどんは息子が食べてしまうだろうということで、追加注文で豚の角煮も1つ。私の定食についてきた御飯と味噌汁がお代わり自由なことが幸いして、息子にも御飯と味噌汁をたっぷりお裾分けすることができた。
ふくっとした穴子は柳川鍋みたいな感じで玉ねぎやごぼうと一緒に卵とじに。切り干し大根の小鉢とマグロの山かけもついてきて、なかなか食べ応えがあった。適度に味が染みた角煮も、濃すぎず薄すぎずで柔らかく、ビールや日本酒が恋しくなる味。旨かった旨かった。
だんな特製 モツ煮込み
焼き厚揚げのおかか醤油
キュウリのXO醤和え
しらす干し
玄米入り羽釜御飯
ビール(モルツ)・麦茶
「モツ煮込みしよう!」
「そうそう、おいしい焼酎あるし!」
と先週くらいから言っていて、本日やっと作成。2kgものモツを買ってきて、午後3時頃からだんなが仕込みをしてくれた。
我が家のモツ煮込みは、「豚味噌鍋用の味噌」で仕込むのがお決まり。冬に仕込んだ味噌がまだ残っているから……とモツ煮込みにすることにしたのだけど、残りはほんの少ししかないことが判明して、台所からは
「うっわ!味噌がない!少ししかない!」
「かくなるうえは……醤油をドバドバと……」
と、マッドサイエンティストチックなだんなのうめき声があれこれと聞こえてきた。私は寝室で、山のような『名探偵コナン』の漫画読み(数日前に全巻衝動買い……古本で……)に没頭中。私が数冊の漫画を読んでいるうちに、めでたくモツ煮込みはできあがった。
せっかく焼酎に似合いそうなモツ煮込みができあがったけれど、今日はとにかく喉が乾いてしまってビールをグビグビと。まだできたてのモツ煮込みは若い味がしたけれど、適度に味噌味で適度に醤油味で、プリプリコリコリとしたモツの食感が心地よい。板ずりして叩き割りしたキュウリにXO醤と胡麻油をちゃっと和えたものと、厚揚げとコンロで焼いておかかと刻み葱と醤油をかけたものと、しらす干し、そして3割ほど玄米を混ぜてたいた御飯を用意して、夏っぽくケダモノ臭い夕飯を楽しんだ。
モツ煮込みはきっと明日にはすっごく美味しくなる予定なので、明日の夜は焼酎飲み。漫画ばっか読んでないで、明日はもうちょっと手をかけた肴を作ろうかなー、と小さく決意。
アイスカフェオレ
桃
日曜日の朝御飯は、通称"ラピュタトースト"。
「天空の城ラピュタ」でシータとパズーが洞窟の中で食べるお弁当が"目玉焼きをのっけた食パン"で、それがなんだかめちゃめちゃ美味しそうだったもんだから、目玉焼き乗せトーストは我が家では通称"ラピュタトースト"。なんてことはない、バタートーストに半熟焼きにした目玉焼きを乗せるだけなのだけど、これが妙に美味しいんだな。大好き。
バタートーストは、表面にほんのり焦げ目がついてサクッと焼き上がった状態が好み。バターが溶けて染みただけのグジュッとした水っぽいトーストじゃなくてサクサクのもの。そこに完璧に黄身を半熟状に焼いた目玉焼きを乗せて、岩塩と黒胡椒をガーリガーリとたっぷり散らして食べる。氷多めに入れてキーンと冷たいアイスカフェオレと、食後に桃を剥いて、ちょっと軽めでちょっと遅めの朝御飯。
今日はそれほどには気温が高くなくて(でも暑いことに変わりはない……)、ほんのり快適。
麦茶
特に予定のない今日、午後に私は一人でスポーツジムに行く予定。だんなも私も週末のジムプログラムに参加するのをお互いに狙っていて(私はボディコンバットは週末にしか出るチャンスがなく、だんなも平日に参加しているのは45分プログラムなので週末の60分プログラムに出ることを狙っている)、今日の午後は私の番。
「運動する前に、ちゃんと食べていきなさいよー、焼きそば作るから」
と、だんなが出発前に焼きそばを作ってくれた。
普通のソース焼きそばも、塩焼きそばも大好きだけれど、我が家が目下ハマッているのは「キムチでやせる」というネットショップで売られている焼きそば。ソースとも醤油ともつかない、じわっと辛さのあるコクのあるソースで炒めるごつく太めの麺は、味も食感もかなり独特。豚薄切り肉とすごく相性が良くて、キムチをつまみながら食べたりするのもまた美味しい。4玉茹でて、息子の分はオイスターソースと塩で炒めて辛くないものに。私とだんなはテラテラ光るピリ辛味の麺をたっぷりと堪能した。具はキャベツと豚肉。すっごく美味しいけれど、無性にビールが恋しくなる味なのが難点……。
3時過ぎまで2時間ほど運動して、今日もヘロンヘロンになって帰ってきた。格闘技的なエアロビクスといった風の"ボディコンバット"はジャブだフックだアッパーだサイドキックだニーキックだと、手足をシャドーボクシングのように音楽に合わせて繰り出すのだけれど、本気で目の前の"敵"を倒す勢いで動いていると本当に疲れる。まだ1時間を軽々と乗り切る体力はなくて、クールダウン直前の曲あたりでいつも脳裏にお花畑が。持っていった700mlくらいの容量があるボトルに入れた水も足りないくらいの勢いだった。
私がジムから帰ったらパフェしようね、パフェ食べようね、ということになっていたので、帰宅するなり
「パーフェ♪パフェパフェ♪パフェの準備♪」
と、あれこれ準備。先日合羽橋で買ってきたパフェグラスをいよいよ取り出し、使ってみる。家でパフェが食べたいなぁ、心ゆくまで自分の好きなパフェを作ってみたいなぁと買ってきたパフェグラスは、縁がひらひらんとフリルのように波打ったいかにもなもの。お店で食べるパフェの器より少し小さく、手頃な感じ。
「やっぱ、最初はチョコバナナパフェみたいな定番っぽいのが良いかな、と」
「ポッキーも刺そう、ポッキーも」
「コーンフレーク入れるときっと美味しいよ」
材料をずらずらーっとテーブルに並べ、各自思うまま好みのパフェを創作してみた。
グラスの底にバニラアイス、その上にちろっとハーシーズのチョコソースをかけ、刻んだバナナとコーンフレークを少量詰め、更にアイスクリーム。チョコをかけたらホイップクリームをちょこちょこ絞り、バナナとチェリーを心ゆくまで飾ったらポッキーを2本。ちょっと不格好だけれど、いかにもパフェなパフェができた。
「すごいよね」
「うん、すごい」
「この器、かなり小さい方だよね、お店のに比べると……」
「でもこんなにアイスとか、入っちゃうんだね……」
「ポイズンよ、ポイズン。超弩級よキングオブポイズンよ」
「いや、キングっちゅーよりエンペラーオブポイズン……?」
「ポイズンの帝王……?」
くだらない事を言いながら、悔やむことなく"家パフェ"を堪能。なんてことない材料で作ったパフェだけど、アイスとチョコソースとホイップクリームの組み合わせはとっても素敵。
「イチゴパフェなら、イチゴ味のフルーチェ入れたりしてね」
「いやー、イチゴパフェなら、"練乳いちごヨーグルト"入れちゃうでしょ〜」
「うっわー、それは反則だ。美味しそうでなんかズルイ」
今後の展望をあれこれ言いつつ、全員ぺろりと平らげた。マンゴー味のフルーチェ買ってきてマンゴーのアイスかシャーベットも買ってきて、マンゴーの果肉山盛り飾ってマンゴーパフェというのも素敵かも。エンペラーオブポイズンだろうが何だろうが、次回のパフェもとっても楽しみ。
卵豆腐
まぐろの山かけ
大トロの刺身
ホッケの塩焼き
2日目のモツ煮込み
羽釜御飯
冬瓜と豆腐の吸い物
ホッピー
焼酎(碧い永劫:宮崎 落合酒造 )
「焼酎を美味しく飲もう」という目的で、モツを煮込んだのが昨日。モツ煮込みに似合うおかずを用意しよう、ということでお買い物に行って来た。
「大トロ、安いよ。……けっこう美味しそう」
「赤身も安いよ。山かけ、とか。残ったら"づけ"にして明日あたり、づけ丼を……」
ホッケも安いよ、卵豆腐も食べたいよ、ぼくはねぼくはねとうもろこしが〜……と、わちゃわちゃと色々買ってきた。その結果、枝豆だ卵豆腐だ山かけだホッケだモツ煮込みだと、当初の想定以上に果てしなく「居酒屋」な献立に。で、調子に乗ってホッピーまで買ってきてしまった。
ホッピーとは、"ビールの代用品"みたいな形で飲まれていた低アルコールなビールのようなもの。そのまま飲むより焼酎:ホッピーを1:5くらいの割合で混ぜて飲むのが一般的で、その"焼酎のホッピー割り"がビールによく似た味わいでしかもビールより安い!ということで、もう何十年も前に世のおっちゃんらに愛されていた飲み物なのだそうだ。最近まだじわっとブームになっているようで、近所のスーパーでも見かけるようになって、ずーっと気になっていたのだった。ホッピーはモツに似合うらしいということで、いざいざと手持ちの焼酎を割って飲んでみる。本当はクセのあまりない焼酎を使うほうがよりビールっぽくなるらしいのだけど、そんなもんで割っちゃもったいないような焼酎を使ってしまった。結果、「なんだかビールっぽいけどやっぱり焼酎」という微妙な飲み物になってしまったのだけれど、カラッとした苦みと炭酸で爽やかな味は思った以上に美味しい。。
そして食卓は満載の居酒屋メニュー。こんがり焼いたホッケをつつき、枝豆をつまみ、だし醤油で伸ばしたトロロをたっぷりかけた角切りマグロを平らげる。そんな料理にホッピーはものすごく良く似合っちゃって、でもものすごく回る。調子に乗って引き続きロックで焼酎を飲み続け、食事が終わる頃にはかなりぺろんぺろんになっていた。すっかり居酒屋気分の夕御飯。