食欲魔人日記 04年08月 第4週
8月23日 月曜日
アジアな丼飯
3日目のカレー チーズ入り
ナン
アイスカフェオレ
山梨の葡萄(ピオーネ・ロザリオ)

スーパーで売られていた特売の真空パック入りのナン、買ってきたのは2枚入りの袋を2つ。昨夜1袋食べてまだ1袋余っていたので、今朝、だんなと一緒に食べることにした。私は2食続けて似たようなものを食べたことになるのだけれど、気にしないことにする。息子はお気に入りのコーンフレークを食べ、私とだんなが朝からナン&カレーというがっちょりもの。朝からよく食べた。葡萄も食べた。

温めてアツアツになったもちもちふわふわのナンをそのまま囓ったり、カレーにぺたぺた突っ込んだりしながらつまんでいく。もう肉もホロンホロンに煮くずれつつあって、玉ねぎもにんじんもほとんど跡形なし。煮込んで煮込んでとろんとろんになったカレーは絶品だった。おいしおいし。今日はクーラー要らずの涼しい朝で、ますますおいし。

ナンプラー風味豚肉炒めと目玉焼きのっけ御飯
皮蛋豆腐
ビール(モルツ)・アイスティー
山梨の葡萄(ピオーネ・ロザリオ)

明日は朝から晩まで遊び歩く予定が入っているので、それに備えて今日は一日おとなしく。どっしりした朝御飯を食べてしまったので昼にもいまひとつお腹が空かず、手持ちの適当なお菓子をポリポリつまむだけで夜を迎えた。朝食にコーンフレークだけだった息子には魚のそぼろ入りのおにぎりとあんだんずー入りおにぎりを昼御飯に。今日はちょりっと仕事もしたけれど、『クラゲガイドブック』とか『深海生物学への招待』といった、昨日図書館で借りてきた本をニヤニヤしながら読みふける。深海が面白くなっちゃったのはこの夏に見たDEEP BLUEの影響に他ならない。でも、深海に関する本ってあんまりないものなのねー。牙がシャーッと突き出ているような深海魚っぽい深海魚をこれでもかと見たいのに、あんまり見つからない。

さて、夕飯は息子と2人。朝食昼食と軽めだったので、
「おなかすいちゃったな。すっごくすっごくすいちゃったな」
と5時頃には熱烈に夕食を求められ、急いで食事の支度をした。

残っている豚薄切り肉を使ってしまいたい、ついでに残っている香菜も使ってしまいたいとあれこれ考え、ほんのりタイチックな丼ものを作ることに。肉は適当に一口大に切り、ナムプラーと砂糖と酒とおろしにんにくを適当に加えて揉んでおき、それをこんがり焼きつけてから玄米を混ぜて炊いた御飯の上に乗せる。黄身をトロトロの状態にして焼いた目玉焼きをトッピングし、トマトと香菜を添えたらできあがり。肉の焼き汁も御飯に染みこませるようにかけ、全体を適当に混ぜつつ食べる。豚肉を海老に変えて、刻んだバジルとか加えても美味しいと思う。

丼にも香菜はたっぷり添えてあるのだけれど、更に香菜を使う料理をもう1品。豆腐を皿に盛り、ピータンも刻んで一緒に盛り、香菜もトッピング。タレは醤油と酢と砂糖と胡麻油とすり胡麻を混ぜ合わせたものを用意した。

「わー、きょうのごはんは、みどりいろがいっぱいだねー」
息子にうけた。
「……でも、この葉っぱはからくておいしくないねー」
だが、評判は悪かった。

まぁ、辛いと言えば辛いし、香菜はそもそも臭いとも思う。うん、君は香菜、食べなくていいよ……と息子の皿から香菜を引き取り、私は香菜山盛り料理を堪能。ナムプラーの下味とつけた肉と香菜の相性はばっちりで、微妙にエスニックな風情を楽しめた。中華街で買ってきたピータンも、黄身の部分が美しく黒とグレーと渋い黄褐色にとグラデーションになっていて、ほわっと甘い。
なんでもピータンはその黄身の固さによって「硬心」「柔心」「糖心」と分けられるそうで、今回買ってきたのは多分「硬心」。以前台湾で
「こっちが美味しいよー」
と勧められて買ってきたものは「糖心」で、白身を切ると真っ黒な黄身部分がトロントロンになっているものだった。値段が高かったところをみると、硬心、柔心よりも一手間余計にかかっているピータンだったのだろうなと思う。話によると、一度硬心になったピータンがそのうちトロトロに変化していくのであるらしい。20個くらいまとめ買いして買ってきた台湾のピータンは、それはそれは重宝していたのだけれど、土が既に取り去られていたこともあってか買ってから10ヶ月くらいで食べられないシロモノになってしまった。最後に2個ほど残っていたそれを、「なんかもう……食べ物じゃなくなっちゃった」と悲しく思いながら捨てたのが数週間前。土がついたままのものはおそろしいほど長持ちするものであるらしい。

全体的にアジアな味のものをもりもりと平らげ、お風呂に入ってから
「のどかわいた、のどかわいた」
と言いつつジューシーな葡萄をたっぷりと。深い赤紫色のピオーネと、鮮やかな黄緑色のロザリオの皮を剥いては口に運び、
「ぼくはねー、みどりのぶどうが好きなー」
「うん、緑も美味しいよね。でも、紫色のはでっかいよー。すごいよー。ほらほら」
キャンディーよりも一口ドーナツよりも大きいような葡萄をほおばった息子は、しばらくリスのように頬を膨らませて居間をうろついていた。少しずつチューチュー吸ってジュースを飲んでいるそうで。

8月24日 火曜日
新宿で沖縄料理を食べてきたよん
南国デザートグラノーラ with 牛乳

今日は一日、動き回る予定の日。夕方に小学校来の友人Nと一緒に新宿で御飯を食べよう!ということになっていて、どうせ都心に出るならばあそこ行こうかなここも行こうかなと予定をたっぷり立ててしまう。先日うっかり閉館時に訪れてしまった水族館を朝一で目指して、西荻窪のかき氷屋さんも行きたいし、あと新宿パークタワーで子供向けのイベントを開催中だったはずだし……と、詰め込む詰め込む。
「……明日、朝の9時に家を出て、いろーんなとこ行って、お友だちと夕御飯食べてから帰ってくるつもりなんだけど……がんばれそう?それとも午後からゆっくり遊ぶ?」
息子に聞いてみたのだけど、返事は当然、
「ゆっくりじゃなくてー、朝から遊ぶ!」
というもので。朝8時に起きていそいそと出かけることにしたのだった。

ちなみに今日は都区内フリーきっぷを買ってみた。我が家から新宿までの単純往復じゃ元は取れないけど、どこかに1ヶ所でも寄り道するならお得になる、嬉しい切符。今日は稲毛→葛西臨海公園→西荻窪→新宿→稲毛と移動するので、ますますお得な切符。

パパパーッと済ませた朝御飯は、コーンフレーク。さらさらっとかっこんで手早く準備して家を出る。大好きな南国デザートグラノーラ(ココナッツ味、更にマンゴーやパパイヤなどのドライフルーツがたっぷりと)、もしかしてそろそろ販売終了ではなかったか。店頭から消える前に買っておかなくちゃだわ。

西荻窪 「大戸屋」にて
 炭焼き鶏ご飯と稲庭風うどん(御飯小) \693
 ミニビール \189

さて、最初に目指したのは葛西臨海水族館。ずっと前から一度は来てみたいと思っていた水族館だけれど、これまで一度も来たことがなかった。この水族館は深海魚もいるらしい、と最近耳にしてからますます気になっていて、ついに息子を引っ張って行くことに。そう、楽しみにしていたのは、息子よりも私。

ペンギンはどっさりいるし、一番の見所の「マグロ回遊水槽」はやっぱり迫力だったし、エスカレーターを降りて最初に目の前に広がる「サメ水槽」も最高だったし(私の大好きなシュモクザメがたくさん……うっとり……)、思った以上に楽しい水族館だった。広くて展示内容も充実。深海魚コーナーには十数種類の目玉がギョロギョロしたいかにもな魚がいてそれも素敵。独特な風貌のギンザメは、日本国内では3ヶ所くらいでしか見られないものなのだそうだ。深海魚、なんとなく「すごく特別な魚」のように思えてしまったりもするのだけれど、分類状はキンメダイ(美味しい……)もタカアシガニ(美味しい……)もメルルーサ(←フィレオフィッシュなどに使われる魚……美味しい……)も深海の生物。けっこう普通に食べられているものに深海魚は少なくない。ムツやアンコウやタチウオも深海魚。

息子もそれなりに楽しんだようで、私はリーフィーシードラゴンも見ることができて、「これでミズクラゲ以外のクラゲ展示と、マンボウがいれば最高な水族館だったわ」と満悦。大体予定していた時間に電車に乗り、次なる場所、西荻窪に向かう。

で、何やらこのあたりから微妙に不運だった私たち。
乗ろうとする電車電車、なぜか目の前に「弱冷房車」が止まる(私は弱冷は嫌い……)。西荻窪に行ったら「夢飯」という海南飯のお店に行こうと思っていたのだけれど、ここは火曜が定休。それは出かける前からわかっていたので、別の気になっていたパスタ屋さんに行こうとしたのだけど、それがいくら歩いても見つからない。結局お腹も空いたし歩き疲れたしで駅前にあったチェーン定食屋「大戸屋」で昼食を摂ることになったのだけれど、これまで10分も待てばテーブルにやってきていたこのお店の料理が、今日に限ってはなぜか25分待ち。せめて食後に、西荻窪の第一目的地だった「甘いっ子」(公式ページはなかったみたいなのでトーキョーウジキントキさまの記事にリンクを張らせていただきました〜)という甘味屋さんで美味しいかき氷をと思ったのに、店に向かってみれば「本日臨時休業」の張り紙。あうあうあうあう……一体どうして、こんなことに。美味しそうないちごのかき氷、とってもとっても食べたかったのに〜。

そんな顛末で、すごく悲しい昼御飯。「あ……大戸屋見つけた……もう、ここでいいや……」とヨレヨレとお店に入れたのは、もう1時半を過ぎていて、一般店のほとんどがランチの看板を片づけつつあるところだった。すっごい空腹で、一刻も早く飯を!という意図もあって大戸屋にしたのに、料理は全然出てこない。喉が乾いたあまりに、つい私は生ビールを、息子にもソフトドリンクを1杯注文してやって、それはあっという間に2人とも飲み干してしまう。でも全然料理は出てこなくて、近くに座った2人連れのご夫婦らしきお客さんもすさまじく不満顔。s
「おこさまランチ……こないね。おかあさんのおうどんも、こないね」
「こないねぇ……」
ため息つきつつ、御飯にありつけたのは午後2時過ぎ。やれやれだ。

注文したのは、「炭焼き鶏ご飯と稲庭風うどん」。うどんと丼のセットということもあり、夕飯は5時からと早めなので御飯を小サイズ(20円引き)にしてもらった。息子はハンバーグと海老フライ、チキンライスとサラダがプレートに盛られたお子様ランチ。香ばしい焼き鳥がししとう、長ねぎと共にトッピングされた小さな丼に、シコシコとした稲庭うどん風のうどん("風"ってなんだ……)。普通に美味しかったけど、どうせだったら中央線沿線ならではのこぢんまりした怪しいお店で御飯を食べたかったなぁ。しょぼん。

新宿 「THE CONRAN SHOP CAFE」にて
 アイスロイヤルミルクティー \600

悲しい思いで西荻窪を後にして、新宿に移動。次なる目的地はOZONEで開催中の「おやこでたのしむOZONEのなつやすみ」。毎年夏のお茶のイベントなどとは異なる小さなイベントのようだけれど、段ボールボックスを組み立てた遊具施設やら何やらがあるそうな。覗きたいお店もあったし、息子も喜ぶかなぁと行ってみる。

かき氷が食べられなかったショックもあって、館内で遊びつつコンランショップ脇のカフェで休憩。息子は「バナナミルクフロート」という何やら美味しそうなものを注文し、私はアイスロイヤルミルクティーを。きちんと淹れられた、濃厚な紅茶の味がする、牛乳たっぷりのロイヤルミルクティーは洗練された味で、ほのかにレモンの風味がついたバナナミルクも優しい味。バニラビーンズたっぷりのアイスクリームがこんもりと添えられていた。お安くはなかったけれど、店の調度品も洒落ていて(さすがコンラン……)適度に落ち着ける空間で、なかなか良い感じ。隣に座ったおねぇさんが食べていたキッシュも旨そうだった。

そして息子は、私の想像通り、段ボールとBRIO(スウェーデンの玩具メーカー)の木製電車と車の遊具にもう夢中。縦横に積み上げられた段ボールのトンネルの中を這いずりまわり、そこここに作られたレールの上で電車や自動車を楽しそうに走らせていた。他のお客さんの影もほとんどなくて、20畳ほどあるその遊び空間を独占状態。もうそろそろこのビルを出なきゃ夕食の予約の時間に遅れちゃう、というギリギリまで遊びまくっていた。プラレールも良いけれど、BRIOのおもちゃは温かみがあって、とってもすてき。木製のレールが触っていて心地よかった。

新宿 「ナビィとかまど」にて
 お通し 4×\300
 ミミガーピーナッツバター和え \630
 ナビィ風海人サラダ \945
 イラブチャー刺身 \998
 スーチカー \683
 ラフテー \788
 ゴーヤーチャンプルー \788
 フーイリチー \683
 ソーミンタシヤー \683
 ティビチ \630
 沖縄そば \788
 沖縄そば(小) 2×\578
 何だばー!? \315
 シークァーサーシャーベット \350
 うちなー3種あいすくりーむ \630
 ゴーヤーケーキ \350
 オリオン生ビール 4×\609
   泡盛 1ショットセット 3×\1000
 泡盛カクテル(風音) 2×\683
 泡盛カクテル(ナビィ) \578
 泡盛カクテル(かまど) \578
 カルピスソーダ \525
 マンゴージュース \525
 シークァーサージュース \525
4人でこんなに食べました。腹いっぱい……。

さて、これだけ遊んで遊んで歩いて歩いて、午後5時から今日の本当のメインイベント、「ナビィでかまど」の夕御飯。新宿にある人気の沖縄料理屋さんだけれど、予約は5時からと8時から(8時半から、だったかな?)のどちらかしか受け付けてくれないらしい。以前、高校時代の友人たちと行ってみようか、なんて言っていたのだけれど、そんな半端な時間からしか予約は受け付けてもらえず(それ以外の時間帯に入ろうとするなら行列覚悟というわけで)、
「ダメじゃーん」「他の店にしよう……」
と、この店ではなく別の店に行くことにしたのだった。今日会おうと言っている小学校時代からの友人Nは
「○曜日と○曜日だったら夕方早くても新宿に出られるよー」
と言ってくれ、うきうきと予約を入れたのだった。しかし最近、ほんとに沖縄料理が好きだね、私。

私と息子と、Nの3人で夕御飯。
「合流できるようならしなよー。どうせ4人テーブルに通されるんだろうから、1人増えても大丈夫だろうし。来られるなら、ソーキソバくらい奢ってあげるよん」
とだんなに伝えておいたところ、必至に仕事を切り上げて7時過ぎにやってきた。「もう時間なので……」とお店の人に声をかけられるまで3時間ちょっと、飲んで飲んで食べて食べた。安くはなかったけれど(大人3人子供1人で2万円強……)、けっこう洗練された味で美味しかったかな。泡盛カクテルも好みな味だった。

「お通し」は、先に着席した3人にはお店手製の寄せ豆腐にだしを張ったもの。後から来ただんなには、ツナとポテトのサラダのようなもの(タラモサラダみたいな味がした)。こってり濃厚な味のピーナッツ風味のミミガー(豚の耳)と、海ぶどうがこれでもかとトッピングされてプチプチムチムチとした磯臭い食感が心地よかった、お刺身入りのサラダ。刺身の「イラブチャー」はアオブダイの事。美しい青緑色をした巨大な、いかにも熱帯魚チックな魚(こんなの)だけれど、なかなか美味しいという話は聞いたことがある。タイに似た白身の魚で、でも銀色の表皮は青いウロコの色が残って見える。上品に、海藻などと共に1切れずつ並べられていた。ワサビも添えられていたけれど、生のシークァーサーを絞って醤油をちらりと垂らして食べるのがすごく美味しい。淡泊だけど、適度に脂っけもあってねっとりした口当たり。

「スーチカー」は、豚バラ肉を塩漬けにして茹でてスライスした料理。ポン酢がかけられ、白髪葱がたっぷり添えられていた。我が家でも塩揉み豚肉を茹でてスライスして……というのはしょちゅう食べるけれど、味わいが違うのは、多分、使っている塩が違うから?皮つきの豚バラが使われていて、コリコリとした表皮の食感が心地よかった。角煮、「ラフテー」もやっぱり皮つき豚バラで嬉しい。ランチョンミートが少量混ざり、卵と豆腐、そして大量のゴーヤーで炒められたゴーヤーチャンプルーは、優しい塩味。
「Nも沖縄料理、家で作ったりしてるんだよね?で、どう?」
「うーん……私が作ったのは、どうやらゴーヤーチャンプルーじゃなかったみたい……」
「うん、うちのもね、どうやら"肉入れすぎだった?"って思いがね、ひしひしと」
「ゴーヤーの色が綺麗だよね、ぐちゃぐちゃしてなくて、ちゃんと緑」
「うん、シャキシャキしてるよね、塩で揉んだりしないでスライスして水にさらして、それだけで炒めるのかな?」
なんて言いながらもりもりと。最初に頼んだこんな品なほとんどなくなりかけた頃、だんなが合流した。

「フーイリチー」は、「麩の炒め煮」。チャンプルーが炒め物なら、イリチーは炒め煮、更にンブシーが汁気のある煮物、ということであるらしい。厚揚げに似た食感の、くにくにプニプニしたざっくり大きな麩が、だしの汁気を吸ってたぷたぷとしたものになっている。他には葱とかランチョンミートなども入っていて、上品な優しい味。「ソーミンタシヤー」は、素麺炒め。「ソーミンチャンプルー」と言っているお店の方が多いような気がする。「タシヤー」は、それだけで素麺の炒め物を指すものなのだとか。ツルリとした食感の、適度に油でコーティングされた素麺は、缶詰のツナが入っている。あとは葱。それまで「なーんか、あんまり好きな食べ物がないのよね」という顔をして刺身をつまんだりゴーヤー抜きのゴーヤーチャンプルーをつついていたりした息子は、目の色を変えて
「もっとたべてもいーい?これ、もっとおかわりしていーい?」
と皿を抱える勢いでソーミンタシヤーにかぶりついた。その後の沖縄そばもすごい勢いで啜っていたけれど、息子はほんとに麺が好き。パスタでもラーメンでも焼きそばでも、麺料理のある文化圏ならどんな国でも厭わないわという勢いで、麺料理はよく食べる。

最後の最後に「あら、そういえば注文するのを忘れてたわ」と、豚足の煮物、「ティビチ」。いかにも足です、という風の、細かな骨がざくざく入ったゼラチン質の豚肉を適当に箸で崩しながら皆でつつく。ラフテーと同じような味付けで煮られたものを以前食べたけれど、このお店のはさっぱりとした、沖縄そばのスープに似た煮汁で煮られたもの。上品な味で、すごく柔らか。美味しかった〜。

これだけ食べておいて、最後にしっかり沖縄そばも、デザートも。
薄味に煮られた豚バラの厚切り肉とカマボコ、紅生姜が添えられた、むちむちした黄色い麺の沖縄そば、私が頼んだデザートはブルーシールアイスクリーム(数種類から選べるけれど、さとうきび、シークァーサー、マンゴタンゴの組み合わせで)の盛り合わせ。だんなは、ごわっと大きなさーたーあんだぎーのホイップクリーム添えの「何だばー!?」という品、Nは3切れも盛りつけられていた「ゴーヤーケーキ」(別に苦くはなかった)。
「うーわ、3切れも!」
「俺も2個もさーたーあんだぎー喰えないから君たちもつついて」
なんて言いながら、デザートも皆でつつきつつき。

飲んだアルコールもけっこうな分量で、私はオリオンビールをジョッキで2杯飲んだあげくに泡盛3種類が1ショットずつやってくるセット(20種類くらいの醸造所から好きなもの3つを選ぶのだけれど、久米仙(爽・薫)、はんたばる(熟・醇)、かりゆし(熟・薫)という組み合わせで)を頼み、更に泡盛カクテルをくぴくぴと。
「風音」は泡盛にライチのお酒とライム、トニックウォーター
「ナビィ」は泡盛に桂花陳酒、ブルーキュラソーにジンジャーエール
「かまど」は泡盛にカンパリ、シークァーサー、トニックウォーター
というものらしかった。「風音」はNも私も1杯ずつ、「ナビィ」と「かまど」は同時に注文して、交換しながらくぴくぴと飲んだ。じわっとした苦さが舌に心地よい「かまど」が案外美味しく、でもまた飲みたいのは「風音」かな。

Nと会ったのは昨年末以来。小学校5年6年の時に同じクラスになっただけ(私は小学校3年の時にその町に越してきて、中学生になる直前にまた引っ越した)だったNだけど、家が近所のこともあって毎日のように一緒に遊んでいた。20年以上前の交友関係が未だに続いているのもびっくりだけれど、一時期年賀状だけのやりとりになりつつあった関係が数年前に復活したのは、私の出した年賀状にこのサイトのURLとメールアドレスを書いておいたから。「読んだよー」とメールを貰って、それからあれこれあれこれ、Nが当時おつきあいしていた彼氏さんの話とか、その彼と結婚することになりました、なんて話をメールでやりとりしたり、ぽちぽち会ったり。「キャー!あのねっあのねっ私ねっ」なんてハイテンションになることもなく、いつも静かに、「あのね、私ね、」と話すNは幼い時の印象そのままで、相変わらずだなぁと嬉しかった。

ずーっと友達、というのは簡単なようで難しい。私は子供の頃3年単位くらいで引っ越しが続いていて、幼稚園を変わったり転校をしたりでそれほど人に執着しない性格になった。人間関係でああもうダメだと思ったら、修復するのもめんどくさくなってバッサリ絶交して音信不通状態に自分からしてしまったりして。だからNと今でも仲が続いているのは私にとってとてもとても珍しく大切な事なのよー。今日は楽しかったわん。

8月25日 水曜日
このバナナケーキが好きなのです
カレーうどん
麦茶

残ったカレー、私は一昨日の夜のうちにカレーうどんのためにとだしを加えて醤油や味醂や酒で調味しておいた。昨日の朝はなんだかんだで全員カレーうどんを口にすることはなく、今朝に持ち越し。食べるでしょ、食べるよね?と、朝起きるなり冷凍うどんを茹で始めた。息子はさすがに眠かろうと、今日は起こさず寝かせてやり、だんなと2人でうどんをちゅるちゅると。

カレー粉と胡椒がいつもより多めに入っていたカレーだったので、カレーうどんに仕立ててもちょっと大人っぽい味に。じゃがいもの入っていないカレーだったのでモッサリした口当たりにもならず、サラサラとしたものになった。バラ肉は1かけだけ、鍋の底に沈んでいる。
「んー……だんな、食べなさい。1個だけあったから……クールンのお詫び……」
「1個しかなかったの?……じゃあ、おゆきさんにも半分どうぞ」
一口サイズの肉をちまちまちまちま分けっこして、今日も仲良しな私たち。

なんでもだんなの好きなタイプは「俺を好きな人」であり、私の好きなタイプは「優しい人」なのであるらしい。昨夜だんなに聞いたのだけれど、
「結婚したいと思う相手の条件を3つあげて」
(私は「好きな人」「私を好きでいてくれる人」「強い人」を考えた)
「で、そこでその条件を完全に満たした2人の異性が目の前に並んだ時、その2人から1人を選ぶ条件を考える。それこそが本当に相手に求めるもの」(空白をドラッグして読んでねん)
なのだとか。それで私が考えたのが「優しい人」。だんなは以前同僚か誰かに聞いて、「俺の事を好きな人」という結論を出したのだそうだ。なかなかおもしろい。

シコシコツルンと心地よい食感のさぬきうどんを入れた、ほのかに甘いカレーだし。穏やかな会話の穏やかな朝。途中まではそんな感じだったのに、
「あ、そうだ、前にも言ったと思うけど今日俺、Cozimaで夕御飯だから。職場の若い連中を連れていく約束をしててさぁ……」
の声に、こめかみがピキーンと。あ、いいな、なんか悔しいな、Cozimaで夕飯。子供抜きで大人だけで優雅な夕飯。でもここでネチネチ言ったら大人気ないし、昨夜だんなは帰宅してベッドの上でぐにゃぐにゃしていた私に冷たいお茶を持ってきてくれたし、いただきものの豆も冷蔵庫にしまっておいてくれたのだ。ここは優しく送り出して、大人の微笑みで。
「あら、そう。楽しんでらっしゃいね。えがおえがお」
「う、うん、行ってくるよ」
「うん、いってらっしゃい♪えがおえがお」
えがおえがおー、と言いながら真剣にニコニコしようとがんばっていたら、だんなは「こわいよこわいよ」と呟きながら出勤してしまった。なんでよ、一生懸命笑顔にしてるのに。えがおえがお。

「パークハイアット東京 ペストリーブティック」のバナナブレッド
牛乳

10時頃に起きてきた息子にもうどんを食べさせてやり、そうするとなんだか昼御飯はいらないかなぁという感じに。でも午後には息子をジムに連れていかねばならず、軽く腹ごしらえしてから向かうことにした。おやつに、昨日パークハイアット東京で買ってきたバナナブレッドを。

バナナ味のパウンドケーキなんて、さほど高級フルーツを使ったという風でもないし材料は割合とシンプルだし、誰にでも作れそうな印象のあるケーキだけれど、不思議とホテルのペストリーショップに置かれていることが多い。ホイップクリームを添えて食べるととっても美味しく、各店それぞれ味わいがある。一時期すごーく好きだったのはAfternoon Tea(←ホテルメイドじゃないけど)のものと、ホテル西洋銀座のもの。特にホテル西洋銀座のそれが、その高級なホテル構えとは裏腹に素朴な風情でとても好みだった記憶がある。10年くらい前に頻繁に買っていたのだけれど、いつのまにかペストリーショップの店頭から消えてしまった。美味しかったのになー。

で、ここ数年、機会があると買ってしまうのがパークハイアット東京のバナナブレッド。ここのものはバナナの風味がこれでもかと濃厚で、クルミもたっぷりの香ばしいもの。色はかなり暗めの、ややどっしりめのバナナケーキだ。泡立てただけの、砂糖を入れないホイップクリームがよく似合う。ちょっと甘いホイップクリームでもやっぱりよく似合う。幸い冷蔵庫内に生クリームの買い置きがあったので、適当に泡立てて添えた。いまいち子供向けじゃないかもしれない味のケーキだけど、私はこれが好きなんだなぁ。

だだちゃ豆
穴子の煮物、きゅうり添え
サンマの蒲焼き丼
豆腐とわかめの味噌汁
ビール(モルツ)・麦茶
山梨の葡萄(ピオーネ・ロザリオ)

毎月、息子が通うジムの最終週は進級テスト。今月のお題は「跳び箱」で、息子はめでたく新しい級ワッペンを持って帰ってきた。開脚跳びができるようになった模様。よかったねよかったね。しかももうすぐ、私がこれまでの人生で2回くらいしか成功していない鉄棒の「逆上がり」ができるようになるらしい。6歳児に追い越されるような身体能力の自分がちょっと情けない。

「とびばこできたぼくは、えらい?」
「えらいえらい。すっごーく、えらい。とてもとてもえらい」
「えらかったなんだらー、ゆうごはんは、ぼくの好きなものがいいな?」
「うんいいよー……今日はね、魚を買おうかなって思うんだけど」
「お魚?お魚はねー、マグロかウナギがいいなぁー」
「うんうんマグロかウナギね。……あ、ごめーん、今日はどっちもお高いよ。今日のはあんまり美味しそうにも見えないし、やめようよ」
「えー……マグロかウナギ……」
「あ、ほらほら息子、キンメダイだよ。昨日水族館の深海魚コーナーで泳いでたでしょ?」
「おかあさーん、マグロかウナギ……」
「ほらほらこっちはタチウオだよ。これも深海魚コーナーで……」
ごめんねー、でもほんとにマグロもウナギも高いうえにいまいち美味しそうじゃなかったんだよ。

で、買ってきたのは、いよいよ出回り始めた新サンマ。ムチムチブリブリと太くて長い立派なサンマが1尾150円だった。塩焼きにして食べるより丼ものにしたいなぁ、と、蒲焼き風にしてみることに。2尾分入って200円ほどだった生の穴子も買ってきてみた。これはサッと煮てキュウリと一緒に酒の肴にしてみようかな、と。

そして、"だだちゃ豆"を食べきれる分だけ茹でて皿に盛る。これは夕べ、Nが「いただきものだけど、おすそわけー」と持たせてくれたものだった。粒がキュッと締まって豆の味が濃厚な美味しい枝豆。穴子は一口サイズに切ってから甘めに味を調えた醤油味のタレで軽く煮て、冷ましてから刻みキュウリと一緒に穴子と煮汁を盛りつける。お寿司の穴子より、ちょっとさっぱりした感じ。

サンマは3枚におろしてからフライパンで両面こんがりと焼きつけ、最後に醤油と味醂と砂糖と酒をだいたい同量ずつ合わせたタレをかけて絡める。フライパンには、「鶏を焼いてもこんなに出ないよ」というほどの油がたーっぷりと滲み出てきていたけれど、醤油ダレと一緒に御飯にかけちゃう。あとは焦げ目をつけて焼いた長ねぎを添え、仕上げに刻んだ万能葱と焼き海苔をパラパラと。てっぺんに、ベランダで栽培中の山椒の葉を1つペロリと乗せたらできあがり。うん、香ばしくて美味しそう。あとは、すっごく久しぶりに作った気がする味噌汁も。

「ほらほら、ウナギの御飯みたいな味にしたよ。色も似てるっしょ?」
「……でも、ウナギじゃないのね?」
「……うん、ウナギじゃないけど、サンマっていうお魚だけどね」
ふーん、と、気のない返事をしながら丼をかっこみ始めた息子だけど、食べ始めたらえらい勢いで魚と御飯を口に詰め込み始めた。サンマの溶けた油が醤油だれと一緒に御飯に染み込み、その魚臭くてコッテリした味わいの御飯が、鰻丼の御飯を思い起こさせる。下旬とはいえ8月にサンマを食べるというのはなんだかちょっと違和感だったけれど、サンマはすっかり旬な味がした。スーパーの品揃えも着実に「スイカと桃」から「葡萄と梨」に移行しつつあって、嬉しいような切ないような。

8月26日 木曜日
久しぶりの、肉詰めピーマン。こーんがり。
「Cozima」のバジルパン
「パークハイアット東京 ペストリーブティック」のバナナブレッド
ハム入りパン
野菜ジュース(野菜生活ソフトほんのりピーチ)
山梨の葡萄(ピオーネ・ロザリオ)

今朝、起きてみると私は激しく寝違えていた。背中の上の方から首、肩にかけてイヤンな感じにつっていて、激しく痛い。首を大きく上に向けることができなくなっていた。
「君のせいだ、君の。君がいーっつも真ん中で遠慮もなく寝るもんだから、私やとーちゃんが追いやられてこんなことに」
「ぼく、なんにもしてないよ?なーんにも、してないよ?」
寝違えるような体勢になるのは、「川の字」が「Hの字」になるような激しい寝相の人が真ん中にいるからであるのだけれど、その真ん中の人は全然そういう自覚がないのだった。次の春は小学校なんだからさー、そろそろ一人で寝てくれよー……と思いつつ、こんなこともあと数年かもしかしたら数ヶ月で終わるかもしれないので幼稚園の間は大目に見ていようと思う。いや、でもそれにしても首が痛いよ。横に倒すのも痛いよ。

今朝は何やら色々なパンやケーキが手元にあったので、適当にざくざく切って大きな皿に盛りつけてみる。スーパーで買ってきた、ハムを巻き込んだマヨネーズ味のパン、昨日だんなが「お店でもらってきたー」とお土産にいただいてきたというCozimaのバジルパン、そしてパークハイアット東京のバナナブレッド。小さく切ったそれらに適当に手をのばしつつ、お気に入りの野菜ジュースをコップに1杯、たっぷりと飲んだ。微妙に野菜だけれど、微妙に桃の味がする甘い野菜ジュースだ。

今日は夕飯の材料もあるし、一日家から出ない予定。首も痛いしちょうどいいやー、と、パソコンの前にもあまり座っていられなくて、ベッドの上に倒れ伏してひたすら読書していた。ああ、クラゲクラゲ、深海魚〜(←読んでるのがまたそんな本だし……)。

最上納豆 with "あなたにほれ辛"
御飯
豆腐とわかめの味噌汁(昨夜の残り)
麦茶

サンドイッチ用のパンもあるし、お昼はホットサンドにでもしようかな、BLTもいいな、なんて考えていた午前11時過ぎ、お友だちのIさんからの荷物、みちのくの味詰め合わせがやってきた。山形が郷里のIさんはこれまでも何度か山形の味を「せりあさん、食べて食べて〜」と送ってくださっていたのだけれど、今回もまた面白いものを色々と。中には「新庄・最上そば」「最上納豆ゴールドA」「あなたにほれ辛。(唐辛子味噌)」「にんにくみそ」「さとうのじんだん」「ごまゆべし」「おしどりのサクサクミルクチップ(プレーン&アーモンド)」「みちのく限定ずんだ餅アポロチョコ」などが入っていた。うぉー、ずんだ餅アポロなんて見たことなかったぞ、私の大好きなミルクケーキに"ミルクチップ"なんて新商品が!じんだん……って、これはなぁに?(←ずんだ餅に使われる、枝豆の甘いペーストでした。ずんだ餅は、別名じんだん餅とも言うそうで)

袋の中からは、母の郷里の秋田から届く荷物と同じような匂いがしていた。1個1個眺めて、冷蔵が必要なものは冷蔵庫に移し、
「あー、それにしてもこの納豆が美味しそうだわ、納豆が」
と、経木と紙できちんとくるまれた昔ながらの納豆を1つあけて食べてみることにした。冷凍御飯をチンして納豆は軽く刻み葱混ぜて醤油を垂らしてねばねばねば。一緒に届いた「あなたにほれ辛。」という唐辛子味噌は納豆に添えても美味しい!なんてパッケージに書いてあったので、さっそく開けて添えてみることにした。唐辛子がたっぷり入った練り味噌だけれど、用途は柚子胡椒と似た感じで良さそうに思える。「パスタに添えて!」ともパッケージには書いてあったし。

「うーわ!でっかいなっとうだねぇ〜」
「わかる?でっかいよねぇ。すっごい大粒だよね」
スーパーで安売りされている納豆は小粒のものも多く、大粒のものも匂いが控えめだったりして、そういえば最近、納豆らしい納豆を口にしてなかったなぁと思い出す。いただいた納豆は「ゴールドA」なんて書かれていて、なんだかいかにもすごそうだった。実際、すごかった。かなりな大粒で1包みの両もたっぷり。匂いも強めで粘りも強い。ねーばねばねばねばーとこれでもかとかき混ぜて、息子と2人で分け合ってもたっぷりと食べられた。ちゃんとした納豆って、しみじみと美味しいものなのだなぁ。

息子も久しぶりの納豆を堪能した模様で、最近やっと器用に使えるようになってきた箸を操って、一粒ずつヒヨヒヨ〜ホヨホヨ〜っと糸を伸ばしながらつまんでいた。昼御飯が終わる頃には、食卓の周囲半径5mが強烈な納豆臭に包まれていたりして。

だだちゃ豆
スティックきゅうり with にんにくみそ
ゴーヤーとツナのマヨネーズ和え
ピーマンの肉詰め
壺漬・あんだんすー
野菜たっぷり中華スープ
玄米入り羽釜御飯
ビール(青島黒)・アイスティー
山梨の葡萄(ピオーネ・ロザリオ)

「ピーマンがたっくさんあるからねぇ、明日の夕飯は、肉詰めピーマンしようと思うんだよねー」
と昨日の夜だったか今日の朝だったか我が夫に伝えたところ、
「じゃあ帰る!がんばって帰ってくる!」
と鼻息を荒くして出勤していった。月曜は激ジョブで帰宅が遅かったけれど昨日一昨日と夕飯は外食していたし明日も外食の予定が入ったし、さすがに今日は早く帰れないんじゃないかなぁ……なんて思っていたのに、ほんとに早く帰っていた。そんなに好きか、ピーマンの肉詰めが。

肉は、ハンバーグ用に売られていた特売品の合い挽き肉を使用。なるべくこまかく刻んだ玉ねぎとパン粉少々、塩と胡椒とナツメグ少々を加えてしっかり練り、半割にしたピーマンの内側に軽く小麦粉をはたいてからぎゅうぎゅうと詰めていく。あとはこんがり焼いてできあがり。中の方はどうしても火が通りにくいので、スキレットに水を加えて蓋をしてしっかりと蒸し焼きにした。赤ピーマンもちょっと混ぜて、華やかな色の肉詰めピーマンのできあがり。

そして食卓はいただきもの盛りだくさん。先日友人Nにもらった"だだちゃ豆"を食べきれるだけ茹で、スティックに切ったきゅうりには山形のにんにくみそを添えて。冷蔵庫に残っていたゴーヤーは薄切りにして水にさらしてからキュッと絞ってツナ、マヨネーズと和え、醤油をちらりと垂らして食べた。

「んでー、スープは"やばいもの消費スペシャルスープ"でーす」
「あー、ヤバいブロッコリーとかね」
「そう、そして危険な青梗菜も入ってまーす」
スープは冬瓜と干し海老の中華スープにしようと思っていたところに冷蔵庫から引っ張り出したヤバいブロッコリーと危険な青梗菜も切って加えちゃったもの。ものすごい具沢山な、スープというより「煮物」なシロモノになっちゃったけど、野菜がたっぷり食べられたので良しとしよう。うむ。

久しぶりに親子3人、我が家で食卓を囲んだ気がする今日の夕飯、品揃えもちょっと豪華になった。以前東急ハンズで見つけて「なんだなんだ、このビールは〜」と面白がって買ってきた青島ビールの「黒」を飲み飲み、肉詰めピーマン。私は幼少時代、すっごく甘やかされていて、「青椒肉絲の肉だけを食べる」「肉詰めピーマンのピーマンは剥がして親に押しつけ、ハンバーグ部分だけを食べる」なんて事が許されていたのだけれど、今の我が家ではそんなことは絶対許されない。

「ピーマン……からいよ。それにね、ちょっとかたい……」
「かたくても食べなきゃいかんよ。そういう料理なんだから」
「うん……もう1こ、食べてもいーい?」
「いいよー何個でも食べなー。でも、ピーマンもちゃんと食べるんだよ?」
「うん、だいじょうぶ」
幼少時代の私にとっては肉詰めピーマンのピーマンはかなり前向きに嫌いな食べ物だった(あのおそろしい味のピーマンがあんなに巨大な塊で!という感じだった)けれど、息子はちょっと不満気な顔をしながらもピーマンの塊をちゃんと2つ、パリポリと囓っていた。うーん、えらいな。あ。それはすごくえらいことだ。25年くらいさかのぼって、過去の自分に「あんたの息子はそれをちゃんと食べてるんだよ、あんたもちゃんと食べなさい」と言ってやりたい。

さて、明日はジンギスカーン。飲むぞー、食べるぞー。

8月27日 金曜日
山盛りの肉。超、肉。
ホットサンド (エッグ&チーズ)
アイスカフェオレ
葡萄(ピオーネ)

今日も息子はよく寝ていた。夏休みはいつのまにか残り10日を切ろうとしていて、ぐーぐー寝てられる日々もあと少しだし……と思い、起こさずに放置してみる。静かな朝で、おかげで仕事がはかどった。

息子が起きたのは午前9時半頃。さぁ、じゃあ朝御飯にしましょうか……と声をかけようとしたところ、
「おそとで!おそとでおともだちの声がする!あそんできますっ!」
と何も飲まず、何も喰わず、着替えだけ済ませて外にすっとんで行ってしまった。……え?朝御飯は?え?と呆然と見送る私。

しょうがないので紅茶など飲みつつ待っていたところ、息子はきっかり正午に汗みどろで帰ってきた。
「ただいまー。あー、おなかすいたぁ」
そりゃそうでしょうとも。
「あとね、のどもかわいた」
とうぜんでしょうとも。

涼しくなってきた今日このごろ、暑い間は好物のホットサンドも作って食べる気力がなかったので、そろそろ作ってみるかな、と卵を茹でる。茹で卵をマヨネーズで和え、チーズと一緒に挟んだだけの、ごくごく普通な具のホットサンド。美味しく作るコツは、極力薄切りのパンを使うこと、鉄板に触れる側にバターかマーガリンをしっかりとまんべんなく塗っておくこと、こんがりと焼き目がつくまで焼くこと。そのくらいの事を守るだけで、バターが染みた部分がサクサクッと心地よい食感の美味しいホットサンドになる。喉が乾いたという息子は、牛乳多めのアイスカフェオレを一気に2杯飲み干した。

「ほら、あったかいうちにホットサンドも食べなよ。チーズがピヨーンってなるからさ」
「うん……。あ、おかあさん、ほらほら、ピヨーンって」
「ピヨーンって、なった?」
「なったなった」
はしゃぎながらチーズをピヨピヨさせてホットサンド。明日の朝もホットサンドにしようかな。

船橋 「サッポロビール 千葉ビール園」にて
 手もみジンギスカン食べ放題 8人
 牛ロース肉×2
 フライドポテト×1
 ビール×12
 ソフトドリンク×4
 デザートいろいろ×4
8人で喰いに喰ったわ……でもお会計は2万円くらい。

天候がいまいちよろしくない今日の夜、友人"某Dちゃん"の「ジンギスカン行こう。行こう行こう行こう」の声に乗って、ぞろぞろうじゃうじゃと「千葉ビール園で食べ放題ジンギスカンを食べよう」をテーマに合計8人が集まった。某Dちゃんとその彼女さん(これがもう、Dちゃんにはもったいないほどの美人さん)、私たち一家3人、そしてKさんとKさんの息子さん、娘さん。ほとんど全員がWeb日記書きなので(8人中7人が日記書き……"元"日記書きもいるけど)、これは「オフ会」になる……のかな。
息子は久しぶりに近所の子供たち以外の子供と会えたのが嬉しかったらしく、ずーっとKさんの娘さんとゲームの話をしていた。

大人は挨拶もそこそこに、
「まず、肉だぁー」
「ビール持ってこーい」
「まず食べてから!話はそれから!」
と、怒濤のように食べる食べる食べる。頼んだのは90分2000円の「手もみジンギスカン食べ放題」(野菜と御飯も食べ放題)で、ひたすらビール頼んでは肉を焼いてもりもりと食べた。卓上には醤油だれと味噌だれが置いてあって、好きなようにぶっかけつつ食べる。野菜はモヤシとキャベツ、ピーマンとかにんじんとか玉ねぎとか。肉の質や味はすっごく良いというわけでもないけど2000円でこれならけっこう幸せだな、という感じ。札幌のビール園でわーわー言いながらつついたジンギスカンをほんのりと思いおこさせてくれるし。

「焼き肉、ダメだよね……とりあえずさ、腹を満たさないと、話すこともできないって感じで……あ!肉もう1皿お願いしまーす」
話ができたんだかできてないんだか、よくわからない状況だったけれど皆さん揃ってよく食べた。羊肉が苦手そうだったお子さまたちだけは牛肉をちらちらとつまんでいたけれど(でもうちの息子は途中から「羊喰わせちゃえー」と皿にポンポン乗せて牛肉からすり替えてやったら文句も言わずもりもり食べていた……鈍い奴……)、大人たちは最初から最後までひたすら羊肉。まぁ、とにかくよく食べた。

「90分の食べ放題、ラストオーダーになりますー」
の声に、
「肉、4皿くださいっ!」
と反応したKさんに全員がギョッとしたけれど(で、4皿分の肉を積み重ねたら写真の状態に……)、この肉も見事な勢いで消えていった(でも、ちょっとだけ残っちゃった……ごめん、肉……)。なにしろよく食べてくれたのが高校男児と20代男子、いやでも30代男子や女子も侮りがたく、要するに全員よく食べた。でもなんか、自己紹介も半ばすっ飛ばす勢いでひたすら食べたって感じだった。

8時頃から食べ始め、お店の閉まる10時までさんざん飲み食いしたあげく、最後のシャトルバスに乗って解散。今度はもうちょっと大人な雰囲気の、落ち着いたオフ会にしましょうねぇ。ただし、「食べ」はやっぱりメインになっちゃうんだろうね、私たちのことだから。

8月28日 土曜日
ババーン! (相変わらず、すっごい迫力……)
ホットサンド (こんたまちー)
アイスティー(ペニンシュラ)

そろそろ涼しくなってきたし、こういうものもいいかなー、と12枚切りサンドイッチ用パンを買ってきたのが一昨日。
「朝食に、ホットサンドができますよー」
と昨夜だんなに伝えたら、めちゃめちゃ喜ばれた。そうだろうそうだろう、ホットサンドが嬉しい季節だろう。

「具はやっぱりコンビーフがいいなぁ……」
「ん、コンビーフもあるけどねぇ……"こんたまちー"はいかがでしょ」
「おお!こんたまちー!」
「うむ、こんたまちー」

"こんたまちー"とは、コンビーフ+卵+チーズの組み合わせを指す、我が家の造語。コンビーフは適当にほぐし、卵は茹でて刻んでマヨネーズで和え、チーズはピザ用を。バランス良くパンの間に詰め、こんがーり焼けばできあがり。微妙にジャンクな味で、そこがホットサンドに良く似合う。コンビーフは、缶の縁を専用ネジみたいなのでクルクル巻き付けて外す昔ながらのもので、ピザ用チーズもなんてことない安売り品。
「ホットサンドはさ、"カフェの軽食"みたいな感じでも人気らしいけどさ、モッツァレラチーズ入れたり、上品なミートソース詰めたりして」
「いやー、でも、こういうコテコテのが良いでしょ」
「そうそう、このバタくさーいところがいいのよね」
我が家のホットサンドは、毎回ほのかにレトロな感じ。焼いてる機械も20年以上のものだしねぇ。

上野 「Who's Food's」にて
 ナシゴレン \830
 
 イチゴミルキートースト \730
 ジンジャーエール

そういえばさ、これ見に行こうって言ってて全然行ってなかったじゃん、と思い立って、今日は国立科学博物館で開催中のテレビゲームとデジタル科学展を見に行ってみた。10月まで開催している催し物なのでそう急ぐ必要もなかったのだけれど、どうせだったら夏休み中に行っておいた方が気分が出るかな、と。常設展の方は「夏休みの宿題、最後の追い込み」組がたくさんいそうな予感がぷんぷんしたけれど、それゆえにテレビゲームの特別展は入場料も余計にかかるし空いてるかなぁという気もしたのだった。

その予想は的中したみたいで、常設展の方はすごい混雑、反して特別展のそちらの方は思ったより入場者数は控えめだった。テレビゲームの歴史はそのまま家庭向けのパソコンが開発されていく歴史でもあって、「手回し計算機」の時代からポリゴンバリバリの「今」のテレビゲームの時代まで、いくつかのブースをまたいで歴史を眺められる構成になっている。この展覧会を誰よりも楽しみにしていただんなは、1つのブースを移動するたびに、いや、1つのショーケースを移動するたびに、
「……おおっ」
「おお!これは……ッ!」
と、決め技がクリーンヒットしたプロレスを鑑賞しているかのような感嘆の声を発していた。もう、何度「おゆきさん、おゆきさん、こっちこっち」と手招きされた事か。はいはい、私も全部見てますって。かなり萌えてますって。

私が最初に手にしたテレビゲームは、発売されたばかりのファミリーコンピューター。テニスやドンキーコングやマリオブラザーズ(スーパーマリオじゃなくってね……ただのマリオ)は相当やりこんだし、「ディスクシステム」とか「ファミリーベーシック」なんて物まで持っていた。小学4年生頃のその時から私はずーっとゲーマーだったので、私もやっぱり頭に血がのぼっちゃう。展示内容に「なつかしーなつかしー」と涎を垂らし、最後のゲーム体験ブースでは、EyeToyもちらっと。数十人の観客が全員参加できる巨大テレビゲームイベントにもきっちり参加し、「CINEMATRIX」と「EyeToy」を大人数で楽しんだ。窓拭きゲームとかやっちゃったわ。EyeToy、めちゃめちゃ楽しいわ。最前列に座った息子は、
「はーい、ここから左とここから右で、2つのチームに分けようと思いまーす。最前列に座っているそこのお兄ちゃん、チームの名前を考えてくれるかな?好きな果物の名前を教えてくれる?」
のコンパニオンのお姉さんの問いに、大きな声で
「マンゴー!」
と。また隨分トロピカルな果物の名前を挙げたね息子……それはお母ちゃんの影響かしら?おかげでその回のチーム名はマンゴーチームVSいちごチームになったのだった。マンゴーチームが、2種目とも勝利〜。

そんなこんなですっかり展示を満喫し(だんなはうきうきと図録まで購入し)、時間は午後2時。
「おなかすいたおなかすいた!」
「ハニトー食べよう、ハニトー!」
と、ハニトーが食べられる御飯屋さん、Who's Food'sにてくてくと歩いて向かった。よく考えたら、ハニトーはおやつみたいなもんだから、どこかでちゃんと腹ごしらえした後にそこに向かえば良かったのだけれど、何しろお腹が空いていて血走ってそこを最初に目指しちゃった始末。実際入店してメニューを見たら、1品1品がけっこうお高いし、しかもあんまり気になるものもないしで、
「しまった、腹ごしらえは別のところでしてくれば良かったー」
と思いながらナシゴレンを注文した。だんなはオムライス、息子は750円くらいしたお子様ランチ。

味は、悪くはないんだけれど、カラオケボックスで出てくる料理としてはかなりいけてる方だとは思うけれど(この店の母体はカラオケボックスのPasela)、でも、レストランの味と思うと激しく物足りないかな、という。ナシゴレンは「ナシゴレンの素」を使ったようなそのまんまの味がして、ぺらっと添えられた香菜もなんだかクタッとしていて、しかも目玉焼きじゃなく温泉卵が添えられていた。"えびせん"(かっぱえびせんじゃなく、ピンク色の大きな揚げせんべいね)が添えられていたのがちょっとした救い。息子のお子様ランチはチキンライスと海老フライと唐揚げ、ポテトとコーンのサラダとレタスとトマト、苺シロップを添えた杏仁豆腐もついてきた。盛りは良かったけれど、でもなーんかやっぱり「出来合い」みたいな味。いまいちだった。

「しょぼーん」
「しょぼしょぼーん」
「……まぁ、ちょっとだけカラオケ行ってさ、そこでハニトー食べようか」
と、同じビル内にあるカラオケボックスPaselaに移動して、1時間カラオケ。何ヶ月か前に、息子に
「つぎはいちごのハニトーにしようね、ぜったいぜったいだよ」
と約束させられていたので、その約束を守って「イチゴミルキートースト」。はちみつはかかっていないので、「ハニトー」の名はついていないシロモノだ。1斤のパンがトーストされ、た〜っぷりの練乳と苺シロップのソース。上にはドカンとバニラアイスクリームとホイップクリームとイチゴの飾りとミントの葉。ハニトーも相当甘い凶悪なシロモノだったけれど、これまたどっぷり甘く手強い食べ物だった。でも、この甘ったるさが美味しいと感じてしまうのだから、ヤバイと思う。

このカラオケボックスは曲数が豊富な事でも有名なのだけれど、今日も微妙にマニアックな曲を歌いまくった。そして口の中は異様に甘ったるくなった。

焼き餃子
玄米入り御飯
ビール(モルツ)・麦茶
 
「チューリップ」のあんずのタルト
アイスカフェオレ

帰宅は午後6時半。そんなにじっくり博物館を動き回ったわけではないのに、ヘロンヘロンに疲れ果てた。
「……つっかれたー」
と帰るなりベッドに仰向けになってそのまま動けなくなっていると、
「お風呂沸いたよー」
と、だんなの声。すごい、いつのまにかお風呂の支度が。じゃあお風呂いただいてきますね……と、だんなと息子の後にホゲーッと入浴していたら、ちょうど体を洗い終わったところでだんながニョッと顔を出してきて
「……もうすぐ出るかな?出るなら夕飯の準備始めておくけど」
と。すごいすごい、だんな、おっかさんみたいだよ。なんかめちゃめちゃ癒されるよ。

今日の夕飯は、冷凍餃子。「千趣会」から届いた餃子がまだまだどっちゃり冷凍庫に詰まっていて、「まん天餃子」のしそ餃子と「ひごもんず」・「ぎょうざ屋五右衛門」の焼き餃子をじゃかじゃか出して40個ほど焼いて食べる。御飯も冷凍しておいた玄米入りの御飯で、非常に適当。適当だけれど、疲れた日に餃子をちまちま包むことなく美味しい餃子が食べられるというのは案外嬉しい。しかもだんな、冷凍餃子の焼き方も着実に上手になってきている。最後に食べた餃子は皮がカリッサクッと完璧なる香ばしさで美味しかった。

餃子&ビール&飯の黄金の組み合わせを堪能した後は、昨日、去り際にKさんが「おみやげー」と持たせてくれた、「チューリップ」というお店のあんずのタルト。しっかりと甘く、誠実に作られたような素朴な味のタルトだった。小さな可愛らしいタルトだったけれど、1人で120度を食べるという荒技はせず、6等分して1人60度。明日また、続きを食べよう。あんずが表面にたっぷりと並べられた鮮やかなタルトで、今日の食事はおしまい。

8月29日 日曜日
消えさる直前に、ナンチョリソ
「がもう」のうどん あつあつ

やーっと涼しくなってきたねと窓を開けたまんま寝ているここ数日(これまでは窓なんか開けられないほど暑かったので毎晩クーラーつけっぱなし……)、今日は寒いくらいの気温だった。朝から冷たい雨がしとしとしとしと降り続いていて、今日はどうも一日中こんな天気であるらしい。

「……うどんにしようと思ってたけど、こりゃ、冷たいうどんじゃないほうが良いかもね」
釜玉にしよう、いや、あつあつの方がいいかも、とあれこれ相談した結果、冷凍うどんを茹でて「あつあつ」で食べることになった。数日前に届いたばかりの千趣会の冷凍さぬきうどん、「さぬきうどん麺とつゆの会」の今月分は「がもう」のうどんだった。素晴らしく風光明媚な場所に店を構える、すごく有名な讃岐うどんのお店のひとつだ。麺もだしもそりゃあ美味しいお店だったのだけれど、でもそれ以上に体も心もぐにゃぐにゃになってしまいそうなのどかな場所でうどんを啜った、そのロケーションがたまらなく心地良かった。あまりにも細い道路を進んでいかなきゃいけなくて、乗ってた車が脱輪しそうになったのも良い思い出。

茹でたうどんをどんぶりに入れ、湯で割った濃縮だしをかける。あとは刻み葱とすり胡麻を散らし、適当に冷凍保存してあった揚げ玉などを散らしつつズルズルと。あったかいうどんを食べたのは隨分久しぶりな気がするけれど、しみじみと美味しかった。あったかいものが美味しく感じてしまうのだから、今日はよほど気温が低いのだろうなぁ。雨でしっとり濡れたベランダの花を見ながらすするうどんは、現地で食べるには全然及ばないとはいえ、でもとってものどか。

「モスバーガー」にて
 ナン・チョリソ
 オニポテセット(オニポテ・ラッシー)
 モスチキン

数日前に寝違えた首、治りつつあるとはいえ未だ痛くて、今日のジムは断念。
「じゃあ俺、代わりに行ってこようかな……」
と呟いていただんなも、
「やっぱいーや……雨だし……今日はだらだら撮りだめしてあるプロレスでも見てよ……」
ということになり、今日は一日だらだらだら。それでも、買い物に行かなきゃ夜に食べるものがなんにもないのよー、ということで、家族3人ぞろぞろ連れだって、傘さしてお買い物に向かった。カレーかな、ラーメンかな、いや、あの店のタイ料理はどうだろう?なんて話をしながら、結局モスバーガーでお昼御飯。同じような事を考える家は少なくなかったようで、12時を過ぎたモスバーガーはなかなかの混雑ぶりだった。

食べたのは、期間限定品でもうすぐ販売が終了するであろう、「ナン・チョリソ」。ナンの上にピリ辛ソーセージが乗り、パパイヤとマンゴーのカレーソースとプルーンの黒っぽいソースがかかっているというもの。私は「肉!」という感じのものが好きなのでソーセージものはどうしても好みのランクが下に下にとなってしまうのだけれど、一度くらいは食べておきたいなぁということで、今日になってやっとこれを。肉っ気がなくて物足りないのでモスチキンをつけてもらい、そしてオニオンリングとポテトと、ナン・チョリソーに合わせて発売されたラッシーをセットに。

甘さ強めの、サラリとしたヨーグルトドリンクといった風のラッシーをズビズビと飲みながら、見た目どおりにきっちりと食べにくいナン・チョリソを、手をベッタベタにしながらかぶりつく。適度に甘く適度に辛く、もちもちしたナンもハンバーガーのバンズと違ってなかなか良い感じ。思ったよりも食べ応えがある、どっしりとした食べ物だった。辛さもしっかり。

息子はチーズバーガーにストロベリーシェーキ、だんなはモスチーズバーガーにアイスコーヒー、それぞれ好みなものを思う存分、はぐはぐと平らげた。モスバーガーの"モスバーガー"は、最後に袋に残ったソースをポテトになすりつけて食べるのが美味しいのよね。それがやりたくて、時々無性に恋しくなる。

だだちゃ豆
卵豆腐
戻り鰹のたたき
大根と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)

「チューリップ」のあんずのタルト
アイスカフェオレ

昼食とってお買い物して、雨の中帰宅してから、ふとテレビゲームがやりたくなって、ごそごそとプレステの電源を入れる。昨日展覧会であれこれ見て懐かしくなっちゃったのが要因だけれど、
「そうそう、これ、ずいぶんハマッたのよねぇ〜」
なんてXI[sai]をやってみたり、
「そうそうこれもね、出たときは"なんて美しいゲームだぁ!"なんて思ってねぇ……」
なんてFantavision(プレステ2の発売と同時に売られた花火ゲー)をやってみたり。

息子も私と一緒になってXI[sai]に興じていたけれど、ルールを理解しているのかいないのか、微妙に邪魔してみたり微妙に助けてくれたり、彼なりに楽しんでいた様子だった。こういう、数十分でチャラッとできるゲームは簡単で楽しい。でも今、気になってしょうがないのはBIOHAZARD OUTBREAK FILE2METAL GEAR SOLID 3という、いかにも長くかかりそうなものばっかりで、しかもお子様には不向きな「このサイトには暴力シーンが云々、残酷シーンが云々」とばっちり警告シールが貼られているものだったりして、さてどうしたもんやらなー、と(でも、きっとやる、きっとやっちゃう……メタルギアは予約しちゃったし……)。

で、せっかく雨でせっかく家にいて色々できそうだな〜なんて思っていたのに、ゲームばっかりしていて日は暮れちゃったのだった。
夕御飯は、安売りしていた戻り鰹(1サク400円くらいだった)をたたきに。フライパンで全面をこんがりと焼きつけ、皿に敷き詰めたたっぷりのさらし玉ねぎの上に、薄切りにしたそれを並べていく。これでもかと大量の刻み万能葱を散らし、茗荷の千切りも添えて。今回はにんにくは薄切りにした生のものではなく、おろしにんにくをタレに混ぜるようにして食べることにした。タレは味醂と酒をお玉1杯ずつ小鍋に入れて熱して煮切り、お玉1杯の醤油を加えて、そこに更に1/2個分のライムの絞り汁(やっぱり柚子が美味しいと思うけれど、たまたまライムが余ってたのだった……)を混ぜたもの。

それと、友人Nから先日もらった「だだちゃ豆」の最後の残りと、
「鰹のたたきするならさ、卵豆腐食べよう、卵豆腐♪」
と、スーパーでだんながうきうきと籠に入れていた卵豆腐を1人1パック。御飯炊いて味噌汁作って、簡単ながらほのかに豪華な夕御飯になった。

サンマもスーパーの店頭に並び始めたし、鰹もいよいよ安くなりつつあって、いよいよ秋だなという感じ。脂がコッテリ乗った戻り鰹は春のものより数段美味しく感じられた。下に敷いた玉ねぎが案外美味しくて、進んだ進んだ。

8月30日 月曜日
今晩は、野球場でビール!
だんな特製 "猪肉皮蛋粥"
(油条・刻み葱・香菜)
麦茶

冷蔵庫に、まだ油条(中国の揚げパンみたいなもの)が残っている。ピータンもあるし、焼き豚も残っていたはず。
「だからさ、全部ダメになっちゃわないうちにお粥食べようよ、お粥作ろうよ」
と昨日あたりにだんなにお願いしてみたところ、今日の朝に作ってくれることに。今日はだんな、仕事はお休み。ただし息子は幼稚園(新学期が始まったわけじゃなくて、「夏期保育」というのが今日だけあるそうで。新学期は来週の月曜から……)。

息子はあんまりお粥は好きではないらしいのでコーンフレークの朝食を済ませて登園していただき、息子を送り届けた後に落ち着いてだんなと2人お粥の朝御飯にした。中華粥にはいつも干し貝柱をどっさり入れるけれど、今日は薄切り豚肉もちらちらと。ピータンも入れれば、香港のお粥屋さん風に言うところの「猪肉皮蛋粥」という感じになる。薄切り豚肉じゃなくて、塩漬け豚ブロックを薄切りにして加えれば「痩肉皮蛋粥」になったりとかね。

残念ながら少量残っていた焼き豚は「以前焼き豚だったもの」になってしまっていたけれど(腐ってた……しょぼん……)、油条はまだまだ大丈夫。お粥をするならと買ってきた香菜もたっぷり散らして、大変な具沢山状態にしてもりもりとかっこんだ。お米1合でたっぷり3〜4人分はできてしまうお粥なので全然お腹にはたまらないのだけれど、これだけ具を散らすとさすがにしっかりとした食べ応え。

「はりや」のうどんでかしわざる
麦茶

今日の夜は、野球観戦に行く予定。
「お昼さぁ、かしわ天作って"はりや"のうどん食べてさ、で、ついでに唐揚げも作らない?それを野球に持ってくの」
だんなはそんな事を言いだした。

「え?だって、かしわ天って、鶏肉の天ぷらじゃん。唐揚げ作ったら、それも鶏肉じゃん。昼も夜も鶏肉でいいの?しかも揚げた鶏肉……」
そんな事したら、一体何枚鶏肉が必要なんだろう、と少々の目眩を感じながら答えたのだけれど、
「えー、かしわ天と唐揚げは全然別物じゃん。問題なし!」
というお答えが。そうですか、問題なしですか……と、午前中保育で帰ってくる息子を迎えに行きがてら、鶏もも肉を4枚買って帰ってきた。2枚はかしわ天に、2枚は唐揚げに。今日は鶏肉過剰摂取の日になることが確定した。

千趣会の冷凍うどん、先月に届いていたのが「はりや」というお店のもので、そこは"かしわざる"がすこぶる美味しいお店だったりする。鶏の天ぷらが添えられたざるうどんなのだけれど、そのサクッとした衣の鶏天とキュッキュとした歯触りの力強いうどんがなんともすてきな組み合わせ。「はりや」のうどんを食べるなら、やっぱりかしわ天は作らなきゃねと言い続けていたものの、結局1ヶ月くらい機会を逃し続けていたのだった。で、今日こそかしわざる。

毎回、天ぷらの生地は非常に適当に作っているのだけれど、今日は卵を加えたどっしりめの衣にしてみることに。溶き卵に冷水加えて薄力粉を混ぜ、サラサラしすぎずベタベタ重すぎない程度に適当に合わせたら、一口大に切った鶏肉をそれに絡めてドカドカと揚げていく。肉の中まで火が通った風になり、衣がカリッサクッとした感触になればできあがり。あとは茹でて水でキンキンに締めたつめったいうどんと、つめったいだしと一緒に食卓に出すだけ。

ちょっと甘ったるい感じのだしだったけれど、でも、かしわ天にはこれがこれで良く似合っていた気が。卵入りのふわんとした衣が案外美味しくできあがったかしわ天は、もも肉2枚分でどっさりできあがってしまったけれど、
「ようちえんでね、プールはいったよ。あとね、はたけも見てきたの。おいもとねー、あさがおが、たーくさん!」
と盛りだくさんの内容でお疲れだったらしい息子がもりもりもりもりかしわ天を食べていく。息子に目をやるたび、新たなかしわ天を握っているような状態で、おかげで余ることなく綺麗にかしわ天も4玉分茹でたうどんも消え去った。

さて、昼食終わったら揚げ物の続きよ続き……。

野球場で
 自家製鶏唐揚げ・コロッケ・だだちゃ豆
 球場のかき氷・ラーメン
 かっぱえびせん
 ビール

夕方、ナップザックにビール詰めておかず詰めてお菓子も詰めて、バスに乗って幕張にある千葉マリンスタジアムに。今日はロッテマリーンズ対西武ライオンズの試合。なんで突然野球観戦に行くことになっちゃったかというと、理由はちょっと不純なもので、
「マリンスタジアム、8月中の試合は、5回裏の後に花火が上がるってさ。まぁ、300発くらいらしいけれど、楽しくない?」
「楽しい楽しい!野球観戦しながらビール飲んでー、花火見てー、楽しいかも」
なんてものだったりする。

地元なのに、マリーンズの試合を見るのはこれが初めて。マリンスタジアムに行くのも初めて。缶ビールを鞄に詰めて、「これって、入り口でチェックされるんだっけ?紙コップに移してくださーい、なんて東京ドームなんかでは言われるよねぇ……」なんて言いながら向かったのだけれど、特に荷物をチェックされることもなく、にょろにょろ〜んと外野自由席に入ることができた。一応ホームグラウンドのマリーンズ側で応援する?とそちらに向かってみれば気合いの入ったファンで外野席はもうぎゅうぎゅうになりつつあり、
「いかんいかん、これでは"ぬるい野球観戦をしよう"の趣旨にそぐわない」
とライオンズ側外野自由席の隅っこに腰を下ろす。今日は平日、しかも台風接近中という天気予報つきということもあってか、球場内はガラガラ。内野席は笑っちゃうほどのガラガラぶりで、でも外野席はそれぞれの応援団が旗をふり、ユニフォームを着用し、ドンドンパンパンと大声援を送っていた。

試合内容は、1回裏からマリーンズが点を入れ続け、対してライオンズは1点も取れず……という、かなり一方的な展開に。私はとにかくひっさしぶりな野球観戦だったので、どちらの選手の名前もさっぱりわからなかったりして、
「あー、あの人、すごいね。もしかして、盗塁のすごい人?」
「そうそう、小坂はね、盗塁頻繁にするよ。足早いしね、しかも守備も上手い!」
なんてだんなに教えてもらいながら「おー、あの人、すごい」「こっちの人もすごい!」と、予定どおりのマターリした野球観戦。船橋市長が始球式をしたり、入場時に配られたくじの抽選会で「千葉の梨と小松菜」が500人くらいにプレゼントされたりと、全体的にのどかーなアットホーム感が漂っていた。

で、そんな光景を前にしながら自家製の唐揚げをつまみつつビールをくいくいと。冷凍もののコロッケが冷凍庫に突っ込まれたままになっていたのでこれもついでに揚げ、昨夜の残りの枝豆もパック詰めして持っていった。生姜とにんにくの醤油ダレを揉みこんだ、ちょっと強めの味の唐揚げはお弁当にぴったり。3回裏で
「……かき氷買ってきまーす」
とかき氷買ってきて食べたり、7回表で
「ラーメン、買ってこようかな。おゆきさんも食べる?食べるよね?」
とだんながラーメン買ってきて啜ったり、のんびりのんびり。

花火もまた、すぐ目の前でドカンドカンと上がり、小さめ花火だったもののかなりの迫力。7回裏に「Take me out to the ball game」が流れ、表と裏それぞれでジェット風船がピーピー飛び交うのを眺めた後、そろそろ雨も降ってきそうだねと早めに球場を後にした。マリーンズは12点、ライオンズは7回で1点返して12対1。さすがにこれはひっくり返せないかなぁ、なんて言って帰ってきたのだけれど、結果はそのままお互い追加点なしに12対1で終わった模様。

こんな風にビール飲み飲み、つまみを食べて食べ観戦するのはとっても楽しい。適度に生ぬるい空気の中で飲む冷たいビールは格別だった。

8月31日 火曜日
いよいよ秋っぽい果物。桃と葡萄と梨。
ピーナッツバターパン
牛乳

台風が日本列島を横断して、また北海道に上陸しようとしているらしい昨日から今日にかけて。我が町は、深夜か明け方か、時間はわからなかったけれど寝ている頃に猛烈な雷雨が襲ってきていた。ドガーンバリバリーンというすさまじい音に、
「鳴ってるわー、落ちてるわー、楽しいわー」
と思いながら、またうつらうつらと。目覚めたら8時過ぎだった。だんなは私が全然気づかないうちに起きてジムに向かった模様。がんばってるなぁ。えらいなぁ。私も来週から(息子の幼稚園がいよいよ始まったら)またがんばろう。

さてその、未だ夏休み満喫中の我が息子は、9時過ぎに起きてくるなり
「おかーさん!今日は、おかーさんとぼく、けっこんしなきゃ!けっこんしよう!」
と愉快な事を言ってくれる。
そもそもは昨日の夜、一緒にお風呂に入っているときに
「ねぇねおかあさん。明日さ、けっこんしない?」
なんて、「チーズバーガーでも食べない?」みたいな口調でプロポーズされたのが発端。

「はぁ?結婚?誰と誰が?」
「んとね、ぼくとね、おかーさん」
嬉しい事を言ってくれる。いや、でもね、おかーさんはおとーさんと結婚しちゃったのね。結婚は、1人としちゃったら別の人とはできないから……君とは結婚できないなぁ〜、と説明してみる。全然納得してなさそうなので、
「んじゃ、おかーさんはおとーさんと結婚してるから、おとーさんに聞いてみ?"おかーさんと結婚してもいいですかー"って」
ニヤニヤしながらそう伝えたら、風呂上がりの息子はだんなに突撃していった。

「おとーさん!おかーさんと結婚してもいーですか?」
「ダメです。そんなの絶対ダメだよ」
「えー、なんでー、おとーさんのけちー」
「ケチでもなんでもダメ」
「じゃあさ、おとーさん。交代。おかーさんとけっこん、交代。ね?」
「交代もしなーい!」
いいなぁ、結婚の「交代」。それはなんだか「離婚再婚」とかいうものよりすごくお手軽な感じ。

「んー、結婚はできないけれど、おかーさんはピーナッツバターパンは作ってあげよう。あと、XI[sai]の対戦もつきあってあげよう」
適当に話をはぐらかしながら、残っていたパンにピーナッツバターをこてこて塗って朝御飯。ちょっと固くなりつつあったパンなので、軽くトーストしてからピーナッツバターを塗った。お供に牛乳。今使っているピーナッツバターもそのへんのスーパーで売られていた適当なものなのだけれど、不味くはないけれどいまいち前向きに「美味しい」というものじゃなくてビミョ〜な感じ。今度は昔ながらの紙パック入りのピーナッツバター買って来ようかな。水飴が入っている風のネトネトしているピーナッツバターなのだけれど、あれはあれで大好きなのよね。

息子の「結婚しよう」発言ついでに、最近彼がハマッているらしい「なぞなぞ」を書き記してみたり。確かこんな感じで、私と会話していたのだった。後になって面白いかなと思うので備忘録がてら……。

「お茶にお茶を入れると、どうなるでしょう」
「……お茶にお茶?じゃあ、お茶で変わらないじゃん」
「せいかいは!あふれちゃう!」

「あついにさむいを合わせると、どうなるでしょう!」
「……ぬるい」
「せいかいです!」(正解かよ……)

「なつに、よるを合わせると、どうなるでしょう!」
「……夏の夜……」
「せいかいは!花火でしたー」

なるほどなぁと思ったり、「それでいいのか!?」と思ったり。
そして強風吹き荒れ、その後は蒸し暑いことこのうえなかった今日一日、息子とXI[sai]で遊びまくっていたのだった。

たらこスパゲッティ
アイスティー

桃・葡萄・梨

だんなは激ジョブ。ソテー用の豚の厚切り肉を買ってはあったのだけれど、昨日山のように鶏肉を食べてちょっと「肉」はいらないな、という気分。冷蔵庫に残っていたたらこを発掘して、簡単にスパゲッティにしてしまうことにした。たらこは生のまま御飯に和えるのも好きだし、こんがり焼いたのをおにぎりに詰めるのも大好き。でも、たらこスパゲッティも大好き。タラモサラダにしたりイカそうめんに和えたり……といったものも好きだけれど、たらこはやっぱり白い御飯かスパゲティに合わせるのが好きだなぁと思う。

ほぐしたたらこは酒少々と昆布茶少々で和えておき、バターも2人分で大さじ3くらいの分量用意しておく。各自の皿の上にたらことバターを盛りつけておき、茹でたてスパゲティをその上にガバッとあけたらフォークとスプーンを両手に持ってざっかざっかとかき混ぜればできあがり。自分で自分の皿の面倒を見られる時ならこれで良いのだけれど(だんながいるときはこの方法で2皿作り、息子の分を2つの皿から取り分けている)、今日は大きなボウルに2人分のたらこスパを作り、それを皿に盛りつけた。上からは刻み海苔をたっぷりと。

「あー……たらこスパにすることがわかってれば、昨日あたりに生筋子を買ってきたのにね」
と、調理を終わった後になって思う。いよいよ「生筋子」がスーパーに並び始めたけれど、1パックが1300円くらいしたりして、まだまだお高い。醤油漬けの筋子とは違い、ぶりぶりむちむちとした外見の生筋子は、綺麗に薄皮を剥いで1粒ずつに分け、酒や醤油に漬け込んでおけば綺麗な「自家製いくら」になる。買ってくるいくらよりもずっと大粒で水分吸ってプクプクにふくれた自家製いくらはすっごく美味しくて、生筋子が出てくる秋のお楽しみなのだった。でもまだ、もうちょっと購入は我慢かな。せめて1パック1000円くらいになればなー。
たらこスパゲッティに、その自家製イクラをトッピングすると、とってもゴージャス。

今日はちょっとバターが多めだったのか、少々バタくさくなってしまったたらこスパを2人でたっぷりと食べ、ちょっと物足りない感があったのでデザートに果物をたっぷり剥いた。昨日の朝、お義母さんが
「八百屋さんでいっぱい買ったから。お裾分けー」
と持ってきてくれた梨と桃。先日いただいてもう残り十粒くらいなってしまった葡萄。どれもこれもがお菓子のように甘くて、果汁染み出る桃も、ふわっと鼻から頭に抜けていきそうな良い芳香の梨も、作りたての赤ワインに似た濃厚な味の葡萄も、どれもそれぞれひたすら甘く美味しかった。いよいよ桃の季節は終わって梨が店頭に並び、その次は洋梨。お義母さんからは生の栗もいただいていて、それはやっぱり栗御飯、かしらん。