カフェオレ
今日は金曜、もしかしたらだんなが朝ジムに行くかもなー……と思って、昨日のうちに「簡単に食べられる朝御飯を」と、カルツォーネを買ってきておいた。オーブンで温めて簡単に食べることができるし、表面がベトつくカレーパンより食べやすい。
結局、出張の疲れも完全には取れていないしちょっと体調不良だし、ということで、だんなの朝ジムは中止で親子3人一緒の朝御飯になった。
息子は「お!カルツォーネだ!」とご機嫌で、聞けば
「カレーパンよりカルツォーネの方が好きだなー」
とのこと。油っけの少ないパン生地はあっさり味で、具も手頃な分量で、重すぎないところが、また朝食にぴったりだなと重宝している。そして何よりお値段もお手頃だ。
ささっと朝御飯を食べた後は、私と息子も身支度整えて、まだ通勤客がちらちらいる時間帯の総武線に乗って江ノ島方面に出発した。なんとなーく思いたって、今日は「かき氷&クラゲ」を堪能の一日。
ドライカレー スープ付 2×\900
かき氷(Wいちごみるく) \900
かき氷(アングレーズとリンゴ) \900
クラゲと深海生物に力を入れている、私の好みど真ん中の水族館が、我が家からは片道2時間(交通費は往復3000円超…)ばかりかかる江の島にある新江ノ島水族館(えのすい)。
お泊まりツアーだなんだとこの水族館には2年ほど前から何かと訪れていたけれど、昨年の夏、衝撃的な出会いを果たしたのが「埜庵 Kohori-Noan」というかき氷屋さんだった。片瀬江ノ島のお隣の駅、「鵠沼海岸(くげぬまかいがん)」から歩いて1分ほどのところにある、一般住宅を改装した風の可愛らしいかき氷屋さん。ネットで江ノ島情報を調べていてたまたま見つけたお店で、一口食べてすっかり魅了された私と息子は、えのすいお泊まりツアーの当日にお店に初めて伺った後、その翌日にも再訪してしまったのだった。
ああもう、なんでもっと早く知ることができなかったんだろう、知っていたら"えのすい"といつもセットで来ていたのに……!と思いつつ、「江ノ島に行く用事」がこれでもう一つ増えちゃった、と、お楽しみが増えて、数か月おきに「水族館行きたい、かき氷食べたい、あと江の島に猫見に行きたい」とうずうずしていた私。
息子が春休みになったら行こう、と思っていたところで震災が起こってしまい、余震と計画停電が続く中では遠出する心の余裕もなく、やっと今週になって
「来週学校も始まっちゃうし!行くか!」
と決断できた。東京駅から東海道線に乗り、藤沢まで移動してから小田急線に。どんどこ移動して、開店したばかりの「埜庵」に訪れた。昨夏は二度ともお店の入り口脇のテラス席でいただいたのだけれど、今日は建物内の2階のテーブル席で。靴を脱いでスリッパ履いて階段をぺたぺたと上がり、本当にそれは「普通のお宅にお邪魔する」感覚で、三角形の屋根の形のままに吹き抜けになった部屋のソファ席に座った。
繁忙期の夏には出ない、「お食事メニュー」がこの季節には楽しめる。
選択肢はなく、ランチメニューは1つだけ。今日は「別名 ジュラシックパーク丼」とお店のwebサイトに紹介されていた、"恐竜卵"つきのドライカレーだ。スープがついて900円。
楕円の皿にこんもり盛られたドライカレーは、パラパラとした絶妙に水分が飛んだもので、角切り野菜やナッツがたっぷり。じんわり辛いけれど、干し葡萄が入っていてほんのりと甘かった。水菜と香菜が「巣」のようにこんもり盛られた中央には、茶色くヒビのように表面に模様が入ったゆで卵。醤油ベースの漬け汁に八角などを加えたのか、ほんのりスパイシーな香りがする煮卵なのだった。てっぺんに輪切りのレモン、糸唐辛子。
これからかき氷を控えているというのに、思った以上のしっかりボリュームで幸せなお昼御飯だった。
そしてそして、待望のメインディッシュ(?)かき氷。
いつでもいただける定番メニューは抹茶、みぞれ、みるく、あずき、金時、いちご、あとは市販のシロップを使ったレモンやメロン、ブルーハワイ、といったものなど。それぞれ美味しそうではあるけれど、何と言っても惹かれるのは季節のフルーツや食材を使った季節商品の数々で、夏のマンゴーと白桃は最高の美味しさだった。今は「Wいちご」、更に「白酒」「さくら」、裏メニューの「アングレーズとリンゴ」があるのだそう。
裏メニューは、ちゃんとwebサイトに告知があるので知ってさえいれば頼めるのだけれど、事前に会計を済ませる1階レジに置かれたメニューシートの、本当の「裏」に"裏メニュー"が貼られている事に笑ってしまった。
先にやってきたのが、息子の「アングレーズとリンゴ」。
いつもの練乳ソースよりも卵色がかった、バニラビーンズの粒がたくさん見えるソースがたっぷりかかった氷のてっぺんにはミントの葉、添えられた容器にはすりおろしリンゴのシロップに角切りリンゴを混ぜたものが入っていた。
一口食べた息子が、「ふわわわぁぁぁ」と奇声を挙げてうっとりしている。相当に美味しいらしい。
私も一口……と言いかけたところで、私のかき氷もやってきた。
こんもり盛られた氷に練乳ソースがたっぷりかかり、苺の自家製シロップが別添でこれまたたっぷり。氷を崩さないように注意を払いつつシロップをかけたのが今日の一番上の写真。
ご主人曰く、本当の理想の口溶けのかき氷を削るのは、かき氷が一番美味しい真夏は不向きなのだそう(と、以前サイトの記事に書いてあった)。真夏はどうしても、「あまり溶けやすくしてもいかん」と氷の温度を下げて削るのも粗めにしないといけないわけで、温度が高めの氷で細かく細かく、という理想の美味しさを味わいたければ、むしろ真夏は外して(いっそ真冬に)いただくのが良いのだそうだ。そうは言っても、「真冬にかき氷」はなかなか勇気が要るわけで……でもこのお店のこのかき氷だったら真冬でも上等、という感じも確かにする。
口に入れるとクシュッとはかなく溶けていく氷は、食べ進んでも頭がキーンとすることはなくて、そして最後の1/3量ほど残る頃にはスムージーかシェイクかといった風なものになる。これを「飲む」のもまた幸せ。私のはまんま「いちごみるく」が残る感じで、息子のは「リンゴ風味のバニラシェーク」が残る感じなのだった。
で、私の「Wいちご」は、氷を掘ると中にゼリー寄せの苺の果肉が2〜3粒分ばかり、ざっくざくと入っていた。苺そのものも甘く、フルーツパフェを食べているような感覚にもなる。
「おいしいね……」
「うん、やっぱり最高だね」
「おかわり、する?」
「ええ!?……いや、してもいいけど……」
でもさ、ドライカレーでけっこうお腹一杯じゃない?だったら、えのすい行って、その後もう一度来ればまた1人1杯くらい食べられるんじゃない?と提案したら、息子の顔がぱああああと輝いた。
「……あ、でも、帰りは江ノ電乗って鎌倉から帰ろうって言ってたんだっけ。じゃあここ小田急だからダメか……」
「いいよ!江ノ電乗らなくていいからこっち来ようよ!」
「ここ来たら、乗り換え1個増えるよ?」
「それでもいいから!」
私も相当、埜庵がお気に入りだけれど、息子がここまで食べ物に執着するのは珍しいなぁと、その事にびっくりだ。
で、久しぶりの「えのすい」を堪能してきた。
節電対応中ということで、ただでさえ暗めのクラゲファンタジーホールは、更に微妙に光量を落としている感じ。半透明のクラゲはただでさえ写真に残そうと思っても綺麗に写らない(半透明なものだから、ピントを合わせるところからして、難しい……)のに、今日は更に難易度アップ!といった風だった。震災後、計画停電等で館内もバタバタしているのか、クラゲたち全体、あまり元気がない風な動きだったのも心配だったところ。
それでも、ウラシマクラゲはたいそう元気で、他にもギヤマンクラゲや綺麗なオワンクラゲが見られたのは何より。クラゲ写真については「フォト蔵」のアルバムにまとめているので、もしご興味があれば……。
私たちが入館したお昼過ぎは「1時間後にイルカショーが始まります」というタイミングで、その後は小学6年生以上が参加可能な有料イベント(\1500)「ハッピードルフィン」があるとのこと。「胴長靴を履いてイルカが泳ぐプールの浅瀬に入り、直接イルカとふれあうことができます。 」というものだそうで、「やるやる!やってみたい!」と息子が参加することになった。
春休み期間中なので館内は夏休み中と変わらないくらいの混雑ぶりだったけれど、このイベントは対象年齢高めということで参加者は少なめ。水族館の飼育員さんのような格好になった息子は、バックヤードのプール(ショーブースの観客席の上の方からようよう見えるところ)で、イルカの尾びれ触ったりイルカに指示出したり、サンマやシシャモの餌をあげたり、隨分色々体験してきたのであるらしかった。いいなぁ、私も参加すれば良かったかな。
かき氷(白酒) \900
かき氷(アングレーズとリンゴ) \900
「……で、やっぱり埜庵に行くんですか?」
「……行かないの?」
「……行くよ?」
今日の主目的が、すっかり「かき氷」になっちゃったよねぇ……と言いつつ、再び電車1駅乗って「埜庵」に向かった。お昼を終えて出てくる時に「これからえのすい行くんですが、また3時頃お邪魔するかもしれないです」と伝えておいたので、レジのお姉さんに「あら、おかえりなさい」と笑顔で言われてしまった。ほんと、近くに住んでいたらこんな無茶せず普通に毎週とか来るところなんですが(んでもってえのすいも年間パスポートとか買っちゃうところですが)。
「美味しいものは立て続けに食べたい派」
の息子は、お昼に続いてまたまた「アングレーズとリンゴ」を注文。
なんでも、「夏の白桃も最高だったけど、こっちも、どっちが良いって決められないほど、おいしい」のだそうだ。
確かに、バニラの香りが漂う、まろんと優しい味の練乳風味のこのソースは反則級に美味しいよねぇ、と思う。
「知らない味に出会いたいから、とりあえず色々試してみたい派」
の私は、今度は「白酒」を注文してみた。
壁に貼られたメニューには、
生苺・小豆ソース添え
酒粕と生クリームを煮こみました
運転の方はご注意を
と書かれていた。
サイトの説明によると、オリーブ油と塩まで入っているのだそう。「クリームチーズのような風味ですよ」と説明いただいて、確かにそんな感じの、クリーミーだけれどねっとりと濃厚な力強い香りが底から漂ってくるような、とても面白いソースに仕上がっていた。
酒粕のソースだけでは濃厚すぎるからか、氷を少し掘ると自家製らしきみぞれのシロップがうっすらかかった層も出てきた。てっぺんには苺の果肉、そして別添でついていたのはサラリとした小豆のソース。
今、日記書いていて写真見ただけで「ああ!たまらん!」という感じなのだけれど、これもとても美味しいかき氷。
ただ、乳製品好きとしては、なにしろ「みるく」が絶品なので、あの練乳ソースが味わえないとそれがちょっと物足りないかな……と感じてしまう、かな。
ちなみに、残りの季節商品「さくら」は、「桜餅をイメージしました」のだそう。かき氷なのに桜餅。
白玉が乗って、あんこもついて……で、桜のシロップがけ、なのだそうで、コンセプトに笑ってしまった。でもすごく色が綺麗なかき氷で、それも良いなぁ、と。さすがにここでお代わりしたらお腹が痛くなりそうだったので、「また来ようね、今度は父ちゃん連れてこないとね」と、帰路につくことにした。
「崎陽軒」のシウマイ
オニオンスープ(インスタント)
御飯
麦茶
かき氷でお腹がたぷんたぷんなのはどうよ……と話しつつ、でも今日は父ちゃん遅いらしいし夕飯は軽くで良いねと、乗り換え駅の藤沢をぷらぷら。「崎陽軒」の売店があるのを見つけて、「これでいいじゃん!」「いいねぇ!」と550円15個入りのシウマイ1箱買って、隣接するスーパーで「なんでもいいからサラダ1つ選んで」と息子に選択をお任せして買ったマカロニ入りポテトサラダも買って、帰宅した。
なんだかんだで帰宅は6時。お風呂を済ませた後は、冷凍御飯をチンしてインスタントスープを添えただけ、一応焼売だけは蒸し器でちゃんと蒸して……の簡単な夕飯にした。それでも息子は満足そう。息子曰く、「崎陽軒は至高の焼売」なのだそうだ。サイズもほど良いし冷めても美味しいんだよね。
私的には「これ以上ないほどの手抜き」だった夕御飯は、息子にとっては「なんか今日、一日御馳走だったなぁ!」というものだったらしい。今日一番の思い出は?と聞いてみたら、それには即答で
「かき氷!」
とのこと。また新しい味が出たら行かなきゃね。ちと遠いけどね。
カフェオレ
昨日かき氷をたらふく食べた「鵠沼海岸」の駅前には、なかなか良い感じのパン屋さんがある。「麻布十番モンタボー」という、チェーン店らしいのだけれど、お値段はそこそこお手頃、私の好物のクリームパンやカレーパンが目立つところに積まれているのでなんだかちょっと嬉しいお店。
名物パンのひとつが「北海道牛乳パン」というものらしく、ほんわか甘くてふかふかのそのパンを以前に買って美味しかったものだから今回も1つ買って帰ってきた。今日はお出かけしてがっつりお昼御飯の予定なので、直径20cmほどのこのパンを3等分して、カフェオレ添えて簡単に朝御飯を済ませることに。
「……つまり、スキー場で売ってる"ミルクパン"とか"牛乳パン"と同じ類の幸せな味なんだよね」
なんでか、あの牛乳パンが大好きでさぁ……と、そうそうこれこれの甘くふわふわなパンをもぐもぐ。
Gordon Ramsay’s Weekend Lunch
グリッシーニとタラコのディップ
海老のカクテル アボカドのピュレ
菊芋のスープ 鴨肉のラグー バロティーヌ仕立て
ベーコンと松の実をアクセントに
和牛ロース肉のロースト じゃが芋のフォンダン
キャベツのソテー添え 赤ワインソースで
クラシックオペラケーキ 多彩なココナッツの共演
パションフルーツのアイスクリーム
紅茶
白ワイン(Fox Creek Chardonnay 2008)
1ヶ月ほど前、震災が起きる前、この週末にレストランとホテルの予約をしておいた。息子の春休み中、卒業と入学のお祝いも兼ねてちょっと良いところでランチして、快適なホテルで一泊して遊ぼうか、と。去年のその時期はちょうど桜も咲き始めていた頃合いだったし楽しいお出かけになりそうだねー、と。
が、世の中がこんな事になってしまって、「浮かれて遊ぶのもどうだろう」と先週くらいまで思っていた。
レストランからは10日ほど前に「ご予約いただきましたが、食材の入荷が不安定でコース料理のご提供ができなくなるかも……」との連絡もいただいていたので、やっぱりこれはキャンセルかなぁと考えていたところ、数日前に「品数は少なくなってしまいそうですが、コースの御用意ができそうです。是非いらしてください」と再度お電話をいただいた。余震も落ち着いてきている様子だし、毎日鬱々と家に籠もったまま春休みが終わるのも悲しいし、行くことにしましょう、と、お出かけの準備。
お昼にと目指したのは、汐留のコンラッドホテル内にある「セリーズ by ゴードン・ラムゼイ」。
時々"神クーポン"を出す共同購入クーポンサイトPiku、1ヶ月ほど前に「ミシュラン"3年連続星獲得"フレンチが楽しめるインフォーマルダイニング!汐留『セリーズ by ゴードン・ラムゼイ』"平日 or 休日" から選べるランチコース6,800円が3,800円!」というクーポンが発売された。一度友人たちとお昼にお邪魔したことがあるお店で、いつか家族とも行きたいなと思っていたところだったので、
「ラムゼイ!?行くー!」
と、クーポン3枚お買いあげ。
選択肢がない固定のコースが提供される平日ランチに加え、プリフィクススタイルの週末のランチも利用できるということで、これは絶対週末に行かなくちゃと早速予約を入れていたのだった。
この状況下ということで、本来は「前菜とメインはそれぞれ5品から、デザートはトロリーからお選びいただくプリフィクススタイルでご提供いたします。」というスタイルだったものが、前菜、メイン、デザートは「2つの選択肢からのチョイス」という縮小版になっていたけれど、載るメニューはどれも美味しそうでわくわくしながら家族で選んだ。
このホテルのメインダイニングは「ゴードン・ラムゼイ」、"セリーズ"はその手前の天井低めで窓もないブロックが本来の場所らしいのだけれど、こちらでございます、と通していただいたのはメインのゴードン・ラムゼイ側。吹き抜けの天井まで大きな窓が自然光を入れる広々とした空間の、奥まった窓際の席を用意していてくれた。自然光の下でいただく料理は格別に美しいもので、気分も軽くボトルのワインもあっさり空に。
……で、いただいたのはこんな感じ〜。
- 食前のお愉しみ:グリッシーニとタラコのディップ
最初にやってきたのは、タラコベースの軽い食感のディップを添えたグリッシーニ。
タラコ好きの息子は初手から大喜び。「あ、これ、美味しい」と、皆でパリパリもぐもぐ「二度づけ厳禁」なんてことも言わずにディップたっぷりつけていただいた。
昼間からだけど、と、オーストラリアの白ワイン1本もらって、重厚感もあるけれどフルーティーで飲みやすいシャルドネを味わいつつ。
本来はこの週末ランチプラン、「お料理の値段+4000円でフリーフローシャンパン、ワイン付き」「お料理の値段+2000円でグラスシャンパン、ワインテイスティング付き」というオプションが用意されているのだけれど、クーポン使用だとこのお得なワインプランは頼めないとのこと。
分厚いワインリストにはたくさんのワインが載っていて、でもワインの価格は開業当時から「不当に高い印象が」とあちこちで言われ続けていたそのままに「うーん……どれもやたらとお高いなぁ」という印象。リストで大体の値段を確認してから、予算このくらいで、軽すぎない、樽やナッツの香りがする方向の白ワインはありますか?と尋ねて、オーストラリアのシャルドネを1本いただくことにした。
- シェフからの可愛らしい一皿:海老のカクテル アボカドのピュレ
卓上にはパンとバターもやってきた。チャバッタと、熟成生地のフランスパンとバゲットから、好きなものをお皿に乗せてくれる。バターは風味の良い(多分)発酵の無塩バター。
3人でこてこて塗って食べているうちにバターが空になってしまったのだけれど、気がつけば「次のバター」がいつの間にかテーブルに鎮座ましましていた。
前菜前の一皿は、「海老のカクテル」。
アボカドのピュレを敷き、その上にシュレッドレタス、その上にぷりぷりの海老、パラッとかけられたパプリカパウダー。アボカドはとても色鮮やかで、でも「色止めにレモンばかすか入れました」的な尖った味もなく、全体的に丸い優しい味わいでコースの始まりにぴったりな皿だった。
- 前菜:菊芋のスープ 鴨肉のラグー バロティーヌ仕立て ベーコンと松の実をアクセントに
2択の前菜、私と息子は「"鴨肉のラグー"が気になるよね、と、菊芋のスープに。
だんなが選んだのはもう一方の「帆立貝のグリル アロマバターで 小烏賊のフリッター カリフラワーピューレ添え ネロソースと共に」。
「菊芋」は、英語で言うと「Jerusalem artichoke(エルサレム・アーティチョーク)」なのであるらしい。芋と言いつつでんぷんはほとんど含まない食物なのだそうで、だからか「芋スープ」で想像したポクポクねっとりした舌触りは皆無で、上品なポタージュスープの味わい。
オリーブ油が落とされたスープの中央には、ギュッと固くかためた風な鴨肉ラグーの小島があって、クリスピーな食感の松の実とベーコンがパラパラッと。
スープの方は若干薄味で、濃厚なラグーをほぐしながらスープと一緒にいただくことで口の中で完成するような料理で、たいそう面白かった。
だんなの皿の方もなかなか賑やかな感じで、黄色みがかったカリフラワーピュレとイカスミのソースの対比がとても綺麗。焼き色をつけた帆立の上には、リズムよく小さなフリッターが飾られていた。
- 主菜:和牛ロース肉のロースト じゃが芋のフォンダン キャベツのソテー添え 赤ワインソースで
メインディッシュは、肉か魚かの選択で、これは全員一致で「肉!」と。
もう一方は「旬の真鯛のポワレ 香ばしいじゃが芋とレンズ豆のプレゼ添え カレー風味のノイリー・プラットのヴルーテで」で、こちらもちょっと気になったのだけれど、和牛ロースの誘惑には勝てなかった。
「こちら、お肉に既に添えてありますがお好みでソースを足してお召し上がりください」と、卓上に赤ワインソースがソースポットに入れられてやってきた。
柔らかく火の通ったキャベツの上に、5mm厚さほどのロゼ色のお肉が4枚。綺麗な円筒形(というか、タブレット型、というか……)をしたじゃが芋は、マッシュポテトを固めた風なものかと思いきや、食感はマッシュしていない、そのままのじゃがいもな感じ。柔らかく火を通し、表面はクリスピーに仕上げ、ほんのりバターの香りを纏ったもので、地味ながらこれがとても美味しい。
お肉の美味しさも言うまでもなくて、「あー和牛美味しいー」「このお肉!超美味しい!」「ソースも旨いよ、足した方が幸せかも」と、家族皆大喜び。
全体的に味付けは「上品だけれどとんがりすぎていない、馴染みやすいもの」ばかりで、コース仕立てのフランス料理など滅多に食べる機会のない息子もとても満足な様子だった。良かった良かった。
- デザート:クラシックオペラケーキ 多彩なココナッツの共演 パションフルーツのアイスクリーム
デザートは、だんなと息子は「ベークドチーズケーキ ニューヨークスタイル ベリーコンポート ヨーグルトソルベ添え」、じゃあ私はとオペラケーキ。
正直、チョコレートケーキよりはチーズケーキの方が好きではあるのだけれど、ココナッツ好きとしては「多彩なココナッツの共演」という文字が見逃せなかった。あと、パッションフルーツも大好きだったものだから魅力倍増。
表面にとろけたチョコレートをコーティングしたオペラケーキは、中は10層を超えてチョコレートクリームの層、スポンジ(いや、オペラだとビスキュイ、なのかな)の層、白いクリーム(ホワイトチョコ入りだったのかも)の層が実に綺麗に重なっている。
上にはココナッツの香りの白い焼き菓子、添えられた透明なゼリーもココナッツ風味、そして添えられた鮮やかなオレンジ色のアイスクリームにはココナッツのフレークがまぶされていた。ココナッツが「ここにもいるぞー」「こっちにもだぞー」と主張する楽しいデザート。
で、今日の予約の確認の際に、「伺えることになって良かったです、息子の小学校卒業お祝いの席にできるかな……とも思っていたので」とちらっと伝えていたからか、息子のチーズケーキのプレートには「おめでとうございます」の文字。
「苺以外のベリー系が苦手なので、ベリーのコンポートは添えないでいただけますか」と伝えただんなの皿にはフレッシュな苺がこんもり添えられていた。一口交換して味見させてもらったチーズケーキは滑らかな口当たりでとても濃厚。私の方のも美味しかったけれど、チーズケーキの皿もたいそう幸せそうな感じなのだった。
幸せランチの堪能後は、大江戸線に乗ってグランドハイアット東京に。
各ホテルチェーン、色々なポイントサービスを持っているけれど、ハイアット系のハイアットゴールドパスポートの特典はとても素敵。プールが無料で利用できるとか、モーニングコーヒーいただけるとか、レイトチェックアウトを受け付けてくれるとか、じわっと嬉しいものが多い。登録が無料で簡単にできるのも敷居が低くて嬉しい限り。
昨年何度か利用していたら、年末に「最近ハイアットのご利用がないねー?期間内に1泊してくれたら1泊分の無料宿泊権を差し上げるよー」というメールが届いたのだった。つまり「buy one get one free」。ならばと年末に1泊して、無料権をいただいていたので泊まったことのないグランドハイアットに予約を入れてみたのだった。
ハイアットリージェンシーよりも豪華で、パークハイアットよりはこぢんまりした風な客室は、そこここに「斜め」のラインをうまく取り入れた機能的なもの。壁際のライティングデスクは使いやすいし、水回りはすごく広いというわけではないけれどとても使い勝手の良いもの。なにより浴室は和式の「浴槽に洗い場がくっついている」タイプのものだった。床の濡れを気にしながらシャワーブースからバスタブに移動する必要がないのでとってもらくちん。
……で、「ホテルに来たからには、プールじゃー!」とばかり、チェックイン後はホテルのプールで夕方まで水遊び。
ジャクジーが青く光るプールはファンも多いそうで、私もこれを楽しみにしていたのだけれど、すごく残念な事にジャクジーは「調整中」の無情な文字。
震災だからとか節電だかというわけでなく、「数日調整します」のお知らせのペーパーに記載の日付は2月の半ば。数日と言いつつもう1ヶ月半も経っていることになるのだけれど、大丈夫なのかしらと苦笑いしてしまった。
プール自体も微妙に節電モードになっていて、「きっと本来はもっとずっと魅力的なプールなんだろうなぁ」と思いながら楽しんだ。途中で疲れてしまって本気で昼寝。プールサイドでの昼寝ってなんでこんなに気持ちが良いのだろうねぇ……。
ピッツァ カルボナーラ \1000
窯焼きスパイシーチキン \1380
葉っぱサラダ(S) \500
牛タンと豚肉のテリーヌとピクルス盛り合わせ
ベルギー風フライドポテトサワークリームソース添え(S) \500
フィッシュ&チップス \1000
デザートピッツァ カスタードとカラメルソース \550
ビール(スノーブロンシュ/レギュラー) \780
ビール(アウグスビール“マデューロ”) \650
ビール(ブラックビター/レギュラー) \780
プールで遊び疲れて、お風呂入って着替えてちらっとホテルまわりのコンビニなど覗いたあとで、夕御飯はお気に入りの「アウグスビアクラブ」へ。
共同購入クーポンで知ったお店の一つ、この界隈で飲み食いする中では「居心地良いし、お手頃価格で美味しくたっぷり食べられる」とあって、ものっすごく気に入っている。地ビール……というか、「マイクロブルワリー」と言うべきなのか、アウグスビールの直営のビアレストランだから美味しいビールが安く飲めるのが最大の魅力。
しかもピッツァはじめ美味しい料理が揃っているということで、
「ハイアットの予約、六本木のグランドはどうかな」
と宿を決めた時点で「じゃあ夕飯はアウグスだな」と決まっちゃったのだった。ホテルから歩いて1分くらい、どんなに酔っぱらってもお部屋まで余裕で帰れる嬉しい距離。
今日はクーポンなどの持参もないので、メニュー見ながら思うさま、食べたいものを食べてきた。
息子のリクエストで頼んだピッツァは、「カルボナーラ」。
トマトソースは使われていない白いピッツァで、玉ねぎとベーコンがたっぷり、チーズも入って、あとは半熟に火が通った卵が乗っている。
窯焼きのピッツァは頼むと何よりも早く出てくるというくらいすぐに焼き上がるので、早速出てきたこれをまずはもぐもぐ。泳いで遊んでお腹も空いた。
胡椒がガツンと効いた窯焼きの骨つき鶏とじゃがいもの盛り合わせと、定番の葉っぱサラダ(水菜やトレヴィスなどが入ったシーザーサラダ風サラダ)、これは外せないフリッツ(ベルギー風フライドポテト、サワークリームベースのソースがついてくる)、フィッシュ&チップスも頼んだら、なんだかテーブルが「芋だらけ」になった。
凝っていることに、すべてじゃがいもの切り方が違うのが面白い。窯焼きチキンに添えられたじゃがいもは皮つきの乱切り、フリッツは細長いフライドポテトの形状、フィッシュ&チップスは櫛型切り。芋が好きな私は、「ビールと芋、サイコー♪」と言いながらもっしゃもしゃ楽しんでいた。タルタルソース添えてモルトビネガーばしゃばしゃかけた魚のフライはだんながたくさん食べると良いよ。
あと、ビールにぴったりだったのが、牛タンと豚肉のテリーヌ。
自家製のピクルスとザラークラウトがたんまり添えられていて、みっちり詰まった「とにかく、肉です」という濃厚な口当たり。
今日のビールは飲み放題ではないので、食事もしっかり楽しみつつ好きなビールを好きなだけ、という感じで、私はお気に入りの白ビールからちょっと濃厚なカラメルのような焙煎臭が漂う「マデューロ」へ。もう1杯飲みたいところだったけれど、かなり眠くなってきてしまっていたので、最後はブラックビターをだんなと半分こ。
でもねでもね、これは外せないのよこれは最後に食べておきたいのよ、と、デザートピッツァは最後にしっかりいただいてきた。
リンゴが乗ったバージョンと、ソースだけでいただくバージョンの2種類があるデザートピッツァ、今日は「カスタードとカラメルソース」。通常のピッツァの半分のサイズで、カスタードを乗せて焼いて仕上げに上からカラメルソースをかけた風なものだ。
生地はアツアツでフワフワで端っこの表面はサクッとしていて、そこにとろける食感のカスタードクリームがたっぷり。カラメルソースもたっぷり。かなりお腹一杯だったはずなのに、家族で奪うようにしながらいただいた。4等分されていたので、最後の1切れはじゃんけん大会になるというありさま。
明るく開放感のあるお店なので、「ビールは抜きで、普通に食事に来るお母さんと小さな子供さん」みたいなお客さんもいたりして、ああ、都内に住んでいたらもっともっと足繁く通うのに、なんて思ってしまったのだった。今日だけは六本木の住人気分。
「Fiorentina Pastry Boutique」のアップルクリームパン
「DONQ」のシュガースティックパン
ヨーグルト(ソフール ストロベリー)
ミルクティー(ルームサービス)
六本木ヒルズ内にあるホテル、グランドハイアット東京で過ごした一夜。
高級ホテルの朝御飯はたいそう幸せなものだけれど、そういえばここでは幸せな「サンデーブランチ」を楽しめるのではなかったっけ?と思い出して調べて、「ホテルで御飯だったら朝じゃなくてむしろ昼の方が楽しいかもー」という結論に。
ハイアットゴールドパスポートの特典でモーニングコーヒーもいただけることだし、朝御飯はパンでも買ってきて適当に済ませるというのはどうでしょう、んで午前中プールで遊んでチェックアウトしてからホテルでお昼にしませんか、と、そんな感じで。
昨日のうちに、ホテルのペストリーショップFiorentina Pastry Boutiqueで各自1個ずつパンを選んで、あとはけやき坂下ったところのスーパーにDONQが入っていたので小ぶりのシュガーバタースティック3本入りを買ってきた。小さなパックの牛乳と、ヨーグルトも買っておいて、準備万端。
特典のモーニングコーヒーのリクエストは、朝食用のルームサービス注文書の一番下にひっそりと枠が設けられている。時間を指定の枠にチェックを入れて、「コーヒー」「デカフェ」「モーニングティー」「アールグレイ」「ダージリン」などの選択肢の前に個数を記入。コーヒーの欄に1を、モーニングティーの欄に2を記入して指定は「8:30〜9:00」の枠で注文書をドアの外にかけておいた。
そしてきっちり8時半、モーニングコーヒー、紅茶の到着。
ピシッと白いシャツに黒いタイ、黒いベスト、白いエプロン着用のイケメン(高級ホテルの美男美女の就業率はほんっとすごいと思うの)が「コーヒーをお淹れしてもよろしうございますか?」と、注いでくれた。
紅茶はあと2分ほどお待ちいただいてからお召し上がりください、と。
で、買ってきたパンをもぐもぐ。ホテルで買ったパンは、角切りリンゴを詰めたチーズクリームパン。外見は普通のクリームパンのようで、でもフィリングはリッチなチーズとリンゴの味。可愛らしいサイズのスティックパンも食べて、ヨーグルトも平らげて、
「じゃあ!プールに行こう!」
と、今日も2時間ばかり泳いできた。
フレンチキッチン ブランチ \6300
で、お昼に訪れたのがロビー階の1つ上のフロアにある「THE FRENCH KITCHEN」。
チェックアウトしてから行こうねと一度フロントに寄り、そういえばと、
「これからお昼をホテルでいただいていく予定なのですが、チェックアウトしてしまうとゴールドパスポートへの加算は無効になってしまいますか?」
と聞いてみた。ホテルのポイントシステムは各社色々で「飲食だけでもOK」というところもあるけれど、ゴールドパスポートは「宿泊とそれに伴う飲食」が対象なので、ただ飲食しただけではポイントが溜まらない仕組み。
ああそれでしたら、と、「ではお部屋の清掃には入らせていただきますが、お手続きはお食事後ということでお部屋付けでお召し上がりください」とのこと。チェックアウトの手続き自体はお食事後で良いよと言っていただいて、ではではとレストランに向かった。
ここの週末向けブランチプラン「土・日・祝限定フレンチキッチンブランチ」は、シャンパン(もしくはソフトドリンク)が1杯ついて、ブッフェスタイルの前菜とデザートが楽しめる。メインディッシュは6種類からの選択。
パークハイアット東京でも同様の「前菜デザート食べ放題」のプランがあってこちらもたいそう幸せだけれど、フレンチキッチンの方が幾分カジュアルな雰囲気で気軽に楽しめる。上質だけれど気取りのない、馴染みやすい味という印象で、以前伺ったときは私はもとより、母も息子も満足の様子だった。
前菜は、焼き野菜やシュレッドキャロットのマリネ、色とりどりのトマトなどの豊富なサラダ類と、肉や魚もとても豊富。
本マグロのタルタル、ローストチキン、ローストポーク、生ハムにスモークサーモン、白身魚のエスカベーシュ、などなど。
日替わりのスープは、今日はカリフラワーベースの滑らかなポタージュで、デニッシュ類も数種類。薄切りのレーズンパンと美味しそうなチーズ色々(コンテ、マンステール、リヴァロ、カマンベール)、添える蜂蜜やドライフルーツ、ナッツなども揃っている。
更に嬉しい事には、目の前で焼いてくれるオムレツなどの卵料理、エッグベネディクトにフレンチトーストといったものも。それらはお願いすると数分で仕上げてテーブルまで持ってきて貰える。メインディッシュも控えているのに、前菜の段階で目移りしてしまってもう大変。
生ハム美味しいよ、こっちのスモークチキンがまた良くてさ……と、メインディッシュを控えているのに隨分色々食べてしまった。息子に至っては、ハンバーガーがメインに来るのにフレンチトーストを貰ってきた挙げ句、ミニサイズのメロンパンにまでかぶりついている始末。
この状況下、都心のホテルもガラガラなのかしらと思っていたのだけれど、海外からのお客さん含めて店内はけっこうな混雑ぶり。きびきびと立ち働くスタッフの方たちの気持ちよさも相変わらずで、そんな「いつも通り」の光景を嬉しく思いつつも少なからずの後ろめたさを感じながらの週末ランチを楽しんだ。
今日のメインディッシュは
・築地から入荷した鮮魚のムニエル 春キャベツ オクラ 桜海老のソテー ハーブバターソース
・フレンチキッチンチーズバーガー シーザーサラダとフレンチフライ
・骨付き仔牛スネ肉のトマト煮込み バターライスと季節野菜
・US産バベットステーキ インゲンとフラジョレ豆のソテー ナチュラルジュ 粒マスタード
・南仏野菜の煮込み ラタトゥイユ 豆腐のフリット バルサミコビネガーとピストー
の5種類からの選択。
息子はさほど悩むこともなくチーズバーガーを、私とだんなはさんざん悩んで、だんなは仔牛のトマト煮、私はバベットステーキにしてみた。「バベットステーキ」はハラミ部位の歯ごたえの若干ある部分のステーキなのだそう。
アメリカンビーフは好んで普段買っているけれど、ハラミというのはあまり買うことがない(というかスーパーも肉屋も扱いがない)ので面白いなぁと思いながらいただいた。確かに独特の内臓系の香りが漂う肉だったけれど、赤色が残る程度に火を入れた肉は「固い」のではなく「歯ごたえがある」という風で、たっぷり添えられた香りのよいマスタードがよく似合う。
メインディッシュのボリュームは、「充実感はあるけれど、前菜もデザートもそれなりにいただける」くらいのほどよい分量で、あ、嬉しい、これならデザートもしっかりいただけるねとしっかり味わった。
デザートコーナーが、また目移りする幸せな世界だった。
ブッフェコーナーの目立つところに丸テーブルがあり、その上に洋梨のタルト、クレームダンジュ、オレンジを添えたクレープシュゼット、グラスに固めたゼリーやムース、そしてピシーッと四角い形のチョコムースケーキ、カシスと苺のケーキ。
更にチョコレートケーキにフルーツポンチ、サラダ隣のフルーツコーナーには苺やオレンジ、グレープフルーツ、キウイにメロン。
更に、フロア隅には小さなチョコレートファウンテンの用意もあり、ウエハースやバナナやマシュマロ、プチシュー、シガー型に丸めたランドグシャなどが並んでいた。
チョコチップやクッキークランチの小さな器の隣には、氷を満たした銀の鍋に2つの容器が入っていて、中にはフレープフルーツのジェラートとシナモンのアイスクリーム。
これはいかんわー食べてしまうわー、と、さっそくクレームダンジュとタルトとムース、クレープシュゼットも盛って、意気揚揚とテーブルに戻った。食後のドリンクにコーヒー紅茶も含まれるので、ポットサービスの紅茶をいただきつつ。
ひととおりケーキをいただいた後だというのに、しっかりワッフルも1切れ。
ストロベリーやチョコレートなどあれこれ選べるソースからカスタードクリームを添えて、フルーツコーナーから果物もあれこれ盛り合わせてきた。シナモンアイスも添えて、「……この上にチョコかけたらもっと美味しい?」と思いながら満腹に近かったのでチョコは自重。
それでも最後の最後にオレンジゼリーも食べてしまって、正真正銘満腹になってお店とホテルを後にした。
ホテルの滞在中、ビル全体が「ビシッ」ときしむ音をたてるほどの余震があって、「千葉北西部・震度4」の文字にヒヤリとしたけれど、帰り道も我が家も何も壊れたりはしていなくて一安心。一番怖かったのは「地震の勢いで冷蔵庫or冷凍庫のドアが開いてしまうこと」だったのだけれど、それもなく、元気な猫たちが
「どこ行ってたのよー」
「餌がないじゃないのよー(丸2日保つくらいは置いていったはずなんだけど……)」
「トイレも汚いじゃないのよー」
と、鳴きながら出迎えてくれたのだった。
スーパーの
鶏唐揚げ
ねぎとろ巻き
ビール(ヱビス ザ・ホップ)
今日はなにしろ昼が重たかったので、「夜要らないかも」「あったとしてもちょびっとていいかも」と、帰宅後は急いで選択したり猫の世話したり、あとはのんびり写真整理などしてみたり。
夕方になって、
「でもビールは飲みたい!ビール買ってくる!」
と、だんなが近くのスーパーに自転車を走らせてくれた。なんかテキトーな食べ物買ってくるよと言い置いて、帰ってきたその手にはモヤシの袋や豚肉の少量パック。唐揚げとねぎとろ巻き。
「俺はたとえBIGで6億当たってもモヤシは喰い続けるよ」
と公言してはばからないだんな、今日も疲れてやる気がないだろうに「モヤシなら炒める!俺が炒める!」と俄然やる気を出して夕食の支度をしてくれた。
昼前にしっかりお風呂入ったから軽くでいいよねと、ざっと汗を流した後に飲んだビールの美味しいこと美味しいこと。
「なんか、俺が作るにしては上品な味になっちゃったかな……」
なんてだんなが呟いていたもやし炒めも、適度な塩加減で「あ、これならいくらでも食べられる」な風の美味しさ。
軽くでいいよねと言っていた割に、もやしが美味しかったものだからもりもりたっぷり食べてしまった。
明日からまたいつもの日常。仕事がんばろう。