食欲魔人日記 10年3月 第4週
3月22日 月曜日
「たにべい」行ってきましたよ。んもう最高!
今日の内容は旅行記に詳しくまとまってます♪
最終日!の香川うどん屋さん巡り
 
まんのう町「やまうち」にて
 かけうどん(小・あつあつ) \200
 串カツ
 
まんのう町「三嶋製麺所」にて
 つめたいの1玉
 あったかいの1玉
 卵1個
 で合計 \270
 
まんのう町「谷川製麺所」にて
 うどん(小・あったかいの) \120
 卵 \30
 
高松市「竹清」にて
 うどん1玉 \140
 てんぷら(ちくわ・卵) 各\90

「やはり最後に"たにべい"は行っておかねばなりませぬ」
「たにべい、ですか」
遠いよね、あそこ……でも唯一無二のお店だよね、と言いつつ、でも今日のメインは「たにべい」。そう略される、目指すお店は「谷川米穀店」だ。
 
「まんのう町」という、高松市からはそこそこの距離がある町にあり、しかも住宅街を遠く離れて尋常じゃなく山に入っていったところにある。似た感じのお店に「やまうち」というものがあり、これもまんのう町で山の中。
 
おなじ町だし今日一度に行けるかなぁ……がんばってみる?と、「では9時開店のやまうちに9時に着くのを目標に」と宿を出発。食べたらすぐ谷川米穀店に目指す感じでどうだろう、と、最終日の予定を色々たててみた。
 
ともあれ、最初に目指したのは「やまうち」。
 
風光明媚なお店が多い香川のうどん屋の中でも、ひときわすごいロケーションなのがこの「やまうち」。山あいをローカル線がのどかに走り、とある踏切の脇に、すごくそっけなく「うどん」の看板が出ている。これを見逃さずに踏切を渡らないと他に目印はなく、
「うどん、うどん……あった!あの踏切!」
「あそこを曲がるぞー」
と、曲がった先のまた「うどん」の看板を目指して、急な坂を一気にあがると、そこがお店。ロケーションがロケーションなだけに、それほど混雑していなかった。9時過ぎに到着してすんなりとうどんの入ったどんぶりを受け取り、店内の丸テーブルについて啜る。
 
「あつあつ」「ひやあつ(冷たいうどんに温かいだし)」「ひやひや」を頼むと、だしも入った状態で渡してもらえる。卓上にはごろりと巨大な生姜とおろし金が置かれていて、でも生姜は添えずに"あつあつ"のをいただいてきた。朝一のハラペコの胃に、思わず串カツも1本(だんなはゲソ天を1本)。
 
このお店は「宮武系」なのであるそうだけれど、あまり「宮武!」という感じはしない、ちょっと優しい感じのうどんだ。ひやひやで味わえるドシッとしたコシ、ギュギュッとしたねじれは確かにそれっぽくはあるのだけれど、「松岡」などと比べるとずっと優しい口当たり。でも濃厚ないりこだしの味はいかにもという風だ。朝一番に美味しいうどん、美味しい水(このロケーションゆえか、水が素晴らしく美味しいんだ……)に爽やかな気分。
 
店頭では無造作に大きなみかんやお米を売っていて、それもまた素敵な感じ。
 
そして山の中の1車線道路を走り走って十数km、思った以上に順調に次なる目的地「谷川米穀店」の近くまでやってきてしまった。オープン11時に対して、今の時間はまだ10時前。いくらなんでも早すぎるねと、道中にある製麺所、「三嶋製麺所」に寄り道することにした。
 
「究極の製麺所うどん」という風に本に紹介されていたこのうどん屋さん、店頭に「うどん」の文字ひとつも存在していない。まんま普通の民家で、ただ、建物の中からはダンッダンッとうどんを切る音が静かに響いている。
「どこだろ?」
「このへん?」
と地図を見ながら車をゆっくり走らせて、このへんかしらと見やった建物の軒下でおっちゃんがうどんを食べていたので「ここかー!」「ここだー!」と無事に辿り着くことができた。
 
うどんは温かいのか冷たいのかを選ぶだけで、あとは生卵が無造作に籠に入れられているだけ。卓上の醤油や葱をかけつついただく。お会計は「○玉と、卵○個食べました」と申告制の後払い。まだ他のお店も行くしねと、あったかいのとつめたいのを1玉ずつもらって、あったかいのには生卵混ぜて釜玉風に。金額がどこにも書かれていなくて、うどん2玉と卵1個で270円だったから、うどん1玉120円卵1個30円ではないのかなと想像してみた。
 
店内に小さな飲食コーナーが設えてあったので、肌寒かった今日は店内でうどんをいただいてきた。温かいのも冷たいのも優しい味で(冷たいのが、キーンと氷のように冷たいわけではなく、ぬるい感じなのがまた悪くない)、モチモチと喉を落ちていく食感がたまらない。
 
店頭に小さく張り紙があって、「坂の下に"さくら"がいます、撫でていってね!」といった風な事が書いてあった。「さくらって、なんだろ」「犬かな、猫かな」と時間もあるしとお店脇の坂を下りてみたところ、焦げ茶色をしたシベリアンハスキーみたいな顔つきのでかいわんこが尻尾振って「お客さんだ!」と立ち上がったところと目が合った。
 
うわー可愛いな、おとなしいな、モフモフだなー、と、おとなしいさくらさんに甘えて、家族皆思うさまモフモフしてきた。初対面の人間なのに、お腹見せてごろーんと転がってみせるさくらさん。大きい犬とふれあえてかなり幸せだった。
 
そろそろ10時も過ぎたし、まだかなり早いけど「谷川」目指してみる?と車を走らせると、まだ開店まで1時間近くあるはずなのに、店頭にはすごい人の数。ざっと30人以上は並んでおり、そこらへんの道路に路駐の車が続々と増えているところだった。ここで昨日の友人と「タイミングが合えば一緒にうどんを」と話していたので、「合流できるかなー」とのんびり待っていたところ、本来の開店時間までまだ45分くらいあるというのに早めに開店したらしく、じわじわと列が進み始めた。ここでほどなく友人たちと無事合流。
 
このお店、一度入店してしまうと「おかわり優先」で麺が配られるので、なかなか列が進まない。1玉で満足しない(できない)人が多いことにも驚かされるけれど、ともかく「がもう」のようにはスルスル列が進まない。
 
じわりじわりと進む列を並ぶこと、それでも数十分ほどでめでたくうどんにありつけた。私は「あったかいうどん+卵」で、息子は「つめたいうどん」、だんなは「つめたいうどんの大」で、「お互いのをわけっこすればいいよねー」などと話していたのに、だんなは私から分けるうどんだけでは飽きたらず、新しくあったかいのをもう1玉お代わりしてもらっていた。親子3人で食べたのはうどん5玉、卵2個ということに。
 
うどんもちょっと独特なうえに、このお店は調味料がまたちょっと変わっている。卓上に置かれているのは醤油に加えて「酢」、そして自家製の青唐辛子の漬物。見た目はみじん切りにしたピーマンの佃煮のようなこの漬物が、少量でビリビリくるおっそろしい辛さ。でもそれがうどんに似合って不思議な美味しさを感じさせてくれる。酢も各自好みで、醤油と共にうどんにかけて食べたりする。謎うどんだ。
 
だんなが頼んだ冷たいうどんに、「唐辛子も入れてね、ちゃんと入れてね」とお願いして耳かき1杯ほど入れてもらったのだけれど、そんな分量だから見た目はごくごく普通のうどん。なのに後味にピリピリとくる刺激があって、食べ終わった後も数十分は口の中と唇がずっとピリピリ痺れたような感じになっていた。
 
ここのうどんは「往年の女優」のような、「かつてはすっごい美女だったんです、今は田舎に引きこもって野菜とか育ててるのよ」みたいな、女っぽくて美しい(でも煌びやかという感じとも違う)麺。だんなが3玉弱をぺろりと飲むように平らげたように、いくらでも口に入れられてしまう不思議なうどんだ。で、実際腹持ちもあんまりよくなくて、ここで3玉食べても数時間後には普通にカツ丼とか食べられちゃうぞという感じ。原料は小麦粉じゃなくて、綿アメのような感じの何か空気のようなものなのかもしれない。
 
「やっぱりたにべい美味しい!」
「たにべい最高!」
と感動しつつ、友人御一家とは「またどこかで会いましょうねー♪」とここでお別れ。私たちは高松駅に帰って、そこから電車で帰路につくのだ。
 
でもまだ1軒くらいは行けるでしょうということで、「水曜、土曜日曜は定休」という、うどん屋巡りにおいてはシビアな営業日の、高松市内の「竹清」へ。
 
うどんがどう、だしがどう、というより、このお店のうどんは「天ぷら」が名物。今はあちこちのうどん屋さんで見かけるようになった「半熟卵の天ぷら」はこのお店が発祥で、サクッサクの揚げたて衣の香ばしさは他の店の追随を許さないと言われている。ゆえに非常な人気店。
 
並ぶだろうなとは覚悟していたけれど、12時過ぎに到着してみると、店の前を大通り沿いに10mほどずらーりと並び、そこから更に直角に折れて住宅街の中を15mほどずらーりと大行列ができていた。
 
それでも、セルフのお店だし(自分でゆがき、だし、揚げ玉と葱は乗せ放題)、そこそこ早く入れるのではないかなと思って並び始めたのだけれど、全然列が進まない。どうやらネックは天ぷらで、「ちくわ」と「半熟卵」は事前に注文をとって次々揚げていくのだけれど、それがなかなかおっつかないという状況なのであるらしかった。お店のおばちゃんやお兄ちゃんが、「うどんだけ召し上がる方はいらっしゃいませんかー?でしたらすぐにご案内できまーす!」などと行列に声をかけるのだけれど、ほとんどの人は動かない。みなさん揃って天ぷら目当てなのだった。
 
でもまさか、1時間半くらいも並ぶことになるとは。
乗らなければいけない高松発の列車の発車時刻は14:10。行列には12:00頃ついて、13:20頃には店頭のドアを入ったあたりに来られたのだけれど、そこから更にうどんの注文に至るまでに10分、うどんを受け取って席について食べ終わり、でも天ぷらが出てこないで待つこと10分、と、そんな感じ。
 
天ぷらが出てきたのは13:40を回ろうというあたりで、先に出てきた1人分の天ぷらを「俺、これ先に喰って駐車場に車とりに行ってくるね!」と、ちょっと離れたところのパーキングに止めておいた車をだんなが急ぎ持ってきてくれることになった。私と息子は、その直後に出てきた天ぷらを火傷する勢いで平らげて、だんなと落ち合い、急ぎ駅へ、急ぎホームへ。5分ほど残してなんとか目的の岡山行き快速列車に乗れたけれど、まさかうどん屋さんで2時間近く潰すことになるとは思わなくて、たいそう慌ただしかった。
 
でも久しぶりに口にした揚げたてのちくわ天と半熟卵天はかなり幸せ。
かつては、目移りするほど色々な揚げ物があったような記憶があるのだけれど、今日選択可能だったものはちくわと半熟卵の2種類のみ。揚げおきのものが置かれるだろうコーナーには、魚の切り身の天ぷららしいものがたった1枚だけひっそりと残っているだけだった。
 
平日もかなりの混みようだそう(だんなが数ヶ月前、出張で来て平日の昼に来てみたそうで)だけれど、県外からも多くの客が来ていたであろう今日の混み具合はちょっと異様。「うどんと天ぷらを両方楽しむ」という風にはいかなくなっていて、しかも「電車が出ちゃう〜!」と飲み込むように食べることになってしまったのが残念。また平日にゆっくり来られる機会を持ちたいな。
 
そうそう、揚げ物コーナーに、5分置きに新しい綺麗な油がじゃんじゃか追加されていた事が印象的だった。次々揚げているのに衣がベタッとした感じじゃなくて素晴らしく香ばしいのは、こういう手間をかけているからなんだなー、と。

「神戸コロッケ」の「柔らか牛すじ煮込み重」
麦茶

で、無事に快速に乗って瀬戸大橋を渡り、岡山で新幹線に乗り換えて一路東京へ。「のぞみ」に乗ると、岡山から東京までは3時間半そこそこというところで、しかもN700系は座席にコンセントがついていて、しかも大阪東京間は無線LANも使えるとか。車内では一睡もすることなく、この日記書いたり3日分のネットサーフィンをまとめてしたであっという間に過ぎてしまった。座席もややゆったりめで、「息子も私もコンセント使うから」と車両の端の席にしたら素晴らしく快適。ノートパソコン置いて雑誌置いてペットボトル置いてもまだ余裕があるよ!というテーブルの広さが本当に嬉しかった。
 
帰りはなんだかやたらと大荷物になってしまって、キャリーも劇的な重さになったし、キャリーに詰め込めなかった本類(現地で『さぬきうどん全店制覇攻略本』とか、麺通団のうどんムックとか買っちゃってるし……あとジャンプも……)とパソコンは息子のバッグに詰めてしまったので、息子のバッグも尋常ではない重さ。
 
「お母さん……僕のバッグ、肩抜けるほど重いんだけど……?」
「うん、お母さんのキャリーも凶器になるくらい重いから大丈夫よ?」
「そうじゃなくて……」
と息子を涙目にさせてしまいながら(ゴメンよ息子)、一番重い荷物は私担当ということで、平地ではキャリーを息子に引っ張ってもらい、階段では私がキャリーを下ろし、という感じで、よろよろとなんとか帰ってきた。
 
夕飯は、ここで買って帰るのが多分一番簡単、ということで、東京駅地下のGranStaで弁当を購入。新幹線の改札を出てからすぐ目の前に地階に行くエスカレーターがあるし、そこから総武線ホームも遠くない。地元の駅ビル寄るよりはよほど簡単で、家に帰ったらとりあえず猫の世話とか色々やらなきゃいけないことがあるからねと、私が選んだのは「神戸コロッケ」の「柔らか牛すじ煮込み重」。甘辛くコッテリと煮付けた牛すじ肉とうずら卵、こんにゃくが御飯の上に乗っている丼だ。
 
息子が「僕はここのお弁当が好き!」と「アカシア」を目指したのを見て、「あ、私もアカシアが良かったかなぁ、洋食っぽいのが確かに恋しかったかも」と軽く後悔しながら、「やっとこう、肉の塊食べられた!」と思いつつ牛すじ丼。
 
猫たちは「あら、帰ってきたの」という風にクールなかすみさんも、対極的に吠えるようにニャオンニャオン鳴くりゃんりゃんも、ちゃんと元気に留守番していてくれていた。今日、途中で犬をさんざんモフモフしてきたせいか、「浮気?浮気なの!?」という風に、りゃんりゃんがジーンズの匂いを嗅いでは不機嫌そうな顔になっていた。……余所の動物可愛がってきてしまって、ほんとすみません……うどんがメインだったので許してください……。

3月23日 火曜日
ごちそうさまでした!
「BURDIGALA EXPRESS」の
 ショコラ・ザマンド
ホットミルク

とりあえず、朝御飯には美味しいパンを食べたくないですかー?と、昨日、新幹線で東京駅に着いてから、駅構内のGranStaにある「BURDIGALA EXPRESS」でちらっとパンのお買い物。そういえば家に美味しいバターがあるんだった……ということをうっかり忘れて、息子はガーリックトースト、私は「ショコラ・ザマンド」なる、パン・オ・ショコラにメロンパンのクッキー生地風なものをかぶせた感じのパンを選んでしまった。しまったー、普通にバゲットとかにするべきだったー。
 
正式名称「ショコラ・ザマンド」という名前だった私の選んだパンは、カスタードクリーム入りのパン・オ・ショコラにサクサクの甘い生地をかぶせたもの。だから普通のパン・オ・ショコラよりもひときわ濃厚で、朝からなんともリッチな味。
 
サクッとしたパン生地はなかなか香り高いもので、こういうパンが手軽に東京駅構内で買えるのはありがたいこと。昨日の夜寄った時も、パンを買って帰るお客さんでこのお店はたいそう混雑していた。
 
香川での3日間は乳製品から遠ざかっていたので、こういうのが飲みたいのよねとホットミルクを用意する。
牛乳の味、久しぶりだよね……などと言いつつ、ちょっとぬるめに温めた牛乳をごくごく。

Tさんのお手製ランチ
 酵素ポークのカツレツ レタスとトマトのサラダ
 御飯
 お茶いろいろ

息子の学校もあと2日間。もう給食もなく、昼前には下校する。
 
朝から大量の洗濯物を片づけて仕事をちらっとした後は、帰宅した息子と一緒に家を出て都内までお出かけ。
頼まれものだった夫の出張先での戦利品と、昨日までの香川旅行の戦利品を抱えて、友人Tさんのところに伺ってきた。「お昼御飯は酵素ポークがあるから、トンカツにしましょうか?」と言っていただいていて、お言葉に甘えてお昼はお手製トンカツ(ならぬ、カツレツ)を御馳走に。
 
お皿には酸味の効いたドレッシングを和えたレタスのサラダ。たっぷり刻みトマトを添えて、風味のちょっと面白いパン粉を使った厚切りのカツがどどーんと乗っていた。魚醤風味の胡麻のふりかけを添えた御飯と、食後に香りの良いお茶を何杯か。
 
「酵素ポーク」は、飼料に数種類の酵素を加えて健康に豚を健康に育てましょう、というコンセプトの元、飼育された豚肉なのであるらしい。熟成肉のような鮮烈な「この肉の味は違う!」という強いインパクトはないものの、脂の部分も美味しくいただける、良い味のお肉だった。
 
ざっくりとした衣で揚げる、いわゆる日本の「とんかつ」とは違う、"Cotoletta"といった言葉の方が似合うカツだった。「でも、一緒にお出ししているのがお米の御飯ですからねぇ」とお箸を出していただいて、なんだか不思議な感じ。
 
サプライズで持っていった「がもう」のお土産さぬきうどんをとっても喜んでくださって、ネタとして持っていった「犬用のさぬきうどん」にも期待以上のリアクションをいただけて何より。これでさぬきうどんの魅力をアピールして、そのうち香川に連れて行ってしまえと目論んでいる私(そして1日7軒のうどん店巡りにつきあわせる、と……)。

稲毛 「太閤園」にて
 茄子野菜炒め定食 \780
 餃子 \350
 ビール(スタイニー)

午後はそれから息子も交えてTさんと共に3人でカラオケに行ってしまったりして、帰宅は6時半頃。
 
「なんかねぇ……野菜が食べたい。茄子とかキャベツとか、人参とか。炒めたようなやつ、野菜炒め」
と息子と話していたら
「太閤園でいいじゃん」
と素晴らしい提案が息子から出た。そうか、それでいいんだ!(いいのか?)
 
だんなは、今日からまた出張(というか、昨日香川にそのまま残留して、その足で今日からまた出張)。
これから数日、またもや息子と2人の生活が続くわけで、ゆえに野菜の宅配もここ数週間ストップ中。家に帰ってもまだ何も食材買ってないしねと、息子の提案に乗って地元の中華定食屋さん「太閤園」に寄ってきた。「茄子野菜炒め」を頼めば、茄子もキャベツも人参も、白菜もたっぷり食べられる。
 
タイミングよく、開店したての時間帯だったらしく、店内はガラガラ。いつもは料理が出てくるまで20分以上待たなければいけないから、その間にこれでもかと普段読まない下世話な週刊誌(週刊ゲンダイとか週刊女性とか、その類のが雑誌コーナーに置かれている)を読むのが常なのだけれど、今日はお客さんがいなかったので、かつてなく早く料理がテーブルにやってきた。まだ「民主党はもうダメだ特集」とか読めてないのに、と苦笑いしながら手早く夕御飯。
 
あんがみっちみちに詰まった、1個のボリュームがある餃子も息子と分け合いつつ、久しぶりの茄子野菜炒めをおおいに堪能した。醤油味ベースなのだけれど、その味はちょっと独特で、御飯にもビールにもよく似合う。野菜の切り方が微妙に変わってきたり、味の方もちょっと変わってきた風に思う(残念ながら、10年前の方がずっと美味しかった)けれど、でも地元にこういうお店があって嬉しいな良かったなと心から思うお店の一つ。
 
食後に、息子が当たり前のような顔をして子供向けに用意されているキャンディーを貰おうとしているから
「君はもうすぐキャンディー卒業なんじゃないの?」
と告げたら、顔なじみのおばちゃんが
「いいのよぅ、いつまででも貰ってっていいのよ。大人だって貰っていく人多いんだから」
と笑っていた。そうか、いつまででもいいのか!と喜ぶ息子。しょっちゅう「早く大人になりたいなー」なんて言う割には、こういうところがまだまだ子供。

3月24日 水曜日
謎なお店でチーズフォンデュとか、すごい価格のつくねとか食べました
「アンデルセン」のダッチブレッド
ミルクティー
ヨーグルト ブルーベリージャム添え

美味しいバターが手元にあるので、昨日、青山アンデルセンでパンをあれこれ買ってきた。「アンデルセン」自体は地元の駅前はじめ色々なところにあるけれど、表参道のあのショップはちょっと別格な感じ。他のお店で見ることのない品も色々あり、表面に米粉生地の独特な模様がついた「ダッチブレッド」など、お気に入りのパンがいくつかある。
 
パンに似合うパンを買わなきゃ、と、このダッチブレッドやレーズン入りのパンなどをトレイに乗せつつ、残り少なかった「パングラタン」もすごく気になってしまい、それもつい一緒に。明日の朝と昼はアンデルセンのパン確定だわーと思いながら大袋抱えて帰宅したのだった。
 
今朝はダッチブレッドをトーストしてバター塗りつつ、ミルクティーとヨーグルト。香川にいる間乳製品とご無沙汰だった(宿でおつまみチーズくらいは食べたけど)から、反動のように牛乳などが恋しくて仕方ない。
 
有塩も無塩も風味の良いバターは期待以上の美味しさ。ついついたくさん塗ってしまったので、ヨーグルトに加えるジャムはせめてもと控えめにした。
スーパーで扱いがあるプレーンヨーグルトの中では「小岩井プレミアムクリームヨーグルト グルメファン」というのがお気に入り。酸味控えめで、口当たりが滑らか。甘味を加えなくても抵抗なくいただける味だけど、蜂蜜とか入れても美味しいんだわー。

「アンデルセン」の
 パングラタン(シーフード)
茹で野菜とレタスのサラダ
アイスティー

今日は息子、修了式。息子不在の静かな日中も明日からはしばらくないということで、午前中は真面目にお仕事、。
 
お昼御飯は、予定通りに「アンデルセン」のパングラタンで。息子はチキンで私はシーフード。今朝も食べたダッチブレッドの、手のひらサイズの小さく丸いタイプのものが器になっていて、くりぬかれた中にとろみのあるシチュー風ベシャメルソースが詰まっているというもの。小ぶりだけどみっちりと中身が詰まっているのでなかなか食べ応えがあるものだった。
 
最近あまりに野菜を摂っていないので、スナップえんどうやブロッコリー、人参などを茹でて粗熱を取ったものをレタスと盛り合わせて簡単なサラダに。刻んだ玉ねぎと、4つ割りにしたプチトマトも散らしてからピエトロのドレッシングをかけた。
 
なんか朝と似た感じのパンになっちゃってゴメンよーと言いつつ、でも中までほっくりと温められたパン生地とベシャメルソースの組み合わせはとても良い感じ。私のには帆立や海老も入っていて、なかなか豪華な感じだった。

市川 「やきとり串揚げチーズフォンデュ亀太家」にて
 海老とアボカドのカクテルサラダ \580
 シーザーサラダ \480
 ポテトフライ 2×\73
 えいひれ \480
 白子ポン酢 \680
 あん肝ポン酢 \580
 燻製鴨のレモンソース \680
 鶏の唐揚げ 2×\73
 温野菜 \580
 揚げ串盛り合わせ \1200
 焼き串(つくね) 8×\10
 焼き串(芋) 2×\90
 焼き串(ウィンナー) 2×\200
 TKG 2×\280
 ビールとか、チューハイとか、泡盛ロックとか
などなど、謎なお店で。

今日大きな仕事が一つ終わったんだわー、でもそれ以前に、貴女に渡したいお土産があるんだわー、と友人に声をかけて、「じゃあ今日どこか食べに行く?」ということに。適当に落ち合って、焼き鳥と串揚げとチーズフォンデュの店という一風変わったお店に行ってみることになった。店名から「チーズフォンデュ」文字が浮いている。激しく浮いている。
 
メニューにはでも「チーズフォンデュ」の文字がなくて、「一体どこにチーズフォンデュが?」と思っていると、突き出しとしてクラッカーとミニスキレットに入れられたチーズソースがやってきた。このお店に来るお客、全員問答無用でチーズフォンデュを口にすることになる、ということらしい。
 
卓上のIHヒーターにスキレット置いて、クラッカーつけつつぽりぽりと。で、よくよくメニューを見ると「おかわりチーズは300円」などと書いてあって、でもチーズフォンデュらしい「じゃがいもとバゲット切ったもの」などは存在せず、1本から注文できる焼き串や揚げ串を適宜チーズつけつつ食べてくださいね〜、と、そんなスタイルのお店なのだった。
 
サラダが500円前後、白子ポンズやあん肝ポンズが600円前後……と、普通の居酒屋価格(ものによっては若干割高感)かと思いきや、そこそこのボリュームがあるポテトフライが73円、大きめの鶏もも肉の唐揚げが4個盛られたものも73円、そしてちょっと小ぶりながらつくね串は1本10円、と、謎めく安さの品もある。
 
ついついその「激安商品」を注文してしまいつつ、お店の思惑通りポテトやら串揚げやらをチーズソースに絡めて食べ始め、あっという間に無くなったチーズソースを「おかわりくださーい」と注文し……不思議なフォンデュ屋(フォンデュ屋、という説明がこれまたそぐわない)の宴会を楽しんだ。子供たちは「家でも食べられるじゃない、それだったらー」という親の言葉も聞かず、「TKG」(卵かけ御飯)とか食べていたりして。

3月25日 木曜日
あれもこれも、という風の夕御飯。おかえりだんな!
「アンデルセン」の
 ダッチブレッド
 レーズンパン
ミルクティー
ヨーグルト ブルーベリージャム添え

今日から息子は春休み。だんなが出張から帰ってくるのは今日の夕方。だから、
「だから、今日はたーっぷり寝ていても良いんだもんねー!」
と意気揚々と昨夜夜更かししてから布団に入ったというのに、起きたのは7時過ぎ。……ほとんどいつもと変わらなかった。むしろ夜更かしの分、寝不足なくらい。
 
息子も早くから起きてきていて、朝のニュース番組やら何やら見た後に、ちょっと遅めに朝御飯にした。昨日と同じく、美味しいバター塗って食べましょということで、ダッチブレッドとレーズンパンを軽く温めて、牛乳多めのミルクティー用意して、食後にヨーグルト……って、またなんだか乳製品が多い朝食に。
 
気がつけば、「アンデルセン」で購入金額に応じて貰えるシールがえらいこと溜まっていて、そろそろ何かと交換しても良いかなと。「Johan」のシールの量も見過ごせない感じになってきた。
 
シールがある程度財布に溜まって、「さぁて、まとめて貼るか」と台紙を出すと、たいてい息子が寄ってきて「僕が貼る、僕が貼る」とシール貼りを手伝ってくれる。3歳くらいの頃から「ぼくがペッタン、って、するなんだよ」とか何とか言っていたけど、そろそろ思春期に差しかかる今も変わらないのが面白い。いつまで「僕が貼る」と言い続けるのか、ちょっと見ものだなと思っている私(お母さんもね、貼るのけっこう好きなんですよ……?)。

「たごさく」のミニ弁当
麦茶

そういえば息子は今日午後イチで習い事だったんだわ、と、午前中にあれこれ用事済ませがてら急いでお買い物に。朝からずっと小雨が降り続いていて止みそうにもなかったけれど、図書館にも寄らなきゃいけなかったので無理矢理自転車に乗って移動。でもビールも買えたし牛乳も買えたし、自転車に乗って行って正解だった。
 
「でもですね、そんな状況だったんでパン買えなかったんですよ。今日チーズつけて食べて、明日バター塗って食べて美味しいようなパンをね、買おうと思ったんだけどね」
「バター塗って美味しいのって、食パンとか?」
「そうそう、食パンでもいいし、バゲットでもいいんだけど。フランスパン」
 
どっちでも良いんだけど、いっちょう習い事の帰りに買ってきてくれると嬉しいなーと頼んだら、「フランスパンって、どんなんだっけー?」と首を傾げている。こらこら、しょっちゅう見ているだろう。しょっちゅう買っているし。
 
長くてさ、ちょっと表面固くてバリッとしててさ……と説明しようとしたら、閃いたような顔をして
「そっか!タカティンが持ってるみたいなやつか!(参考画像:右の大男が"タカティン")」
と。
 
そうそうタカティンタカティン、彼が握りしめてたようなパンだよ、あれがフランスパンだよ正しいよ、と、一件落着。なんでそこで「銀魂」のキャラクター(しかも3〜4話だけ登場した、すごい脇役←それを覚えている私も私だ)が出てくるかな。
 
お昼御飯は、簡単に済ませられるものをということで、おこわ屋さんの「たごさく」のミニ弁当を買ってきた。
おこわをおにぎりにしたものと、小さないなり寿司とかんぴょう巻き、玉子焼きとかまぼこと鶏肉の唐揚げ、きんぴらごぼうがちょこちょこっと少量ずつ詰められた小さなお弁当。麦茶飲みながらさらっと食べて、そして息子は習い事に出かけて行った。
 
数時間後に「習い事終わったよ、今パン屋さんまで来た!」と息子の携帯から連絡が。
 
「で?フランスパンみつかった?」
「んー、このお店、色々種類があるよ。太いのや細いのがある」
「困ったら、一番タカティンっぽいの選んでくれれば良いから。それで大丈夫だから」
「そっか!タカティンぽいのでいいのか!」
パン屋の店頭で電話していたらしい息子、タカティンタカティン言っていた彼はちょっと不思議なキャラになっていたに違いない。
 
んで、数十分後、帰ってきた息子の手元にはそりゃもうタカティンっぽい見事なフランスパンが。グッジョブ。

いかなごのくぎ煮
粕漬けたくわん
モンドール バゲットの薄切り添え
ポテトサラダ
茹でホワイトアスパラガス
「551蓬莱」の甘酢団子
豚肉の生姜焼き 千切りキャベツ
ビール(シルクヱビス)

今日はやっとだんなが出張を終えて帰ってくる。この2週間、ほとんど家にいなかっただんな、一応今回の帰宅で一区切り。
 
「生姜焼きとか、ハンバーグとか、そういうのが食べたいかなぁ」
とリクエストもらっていたので、今日は生姜焼き用の少し分厚い豚肉を買ってきてみた。生姜焼きならこれでしょ、と、刻みキャベツにポテトサラダ、味噌汁はいりこのだしで豆腐と油揚げ。旬到来だし、と、豆御飯にした。
 
いりこだし、香川で買ってきた大ぶりの煮干しを使ったのだけれど、1尾が10cmくらいある巨大なそれはいかにも猫が好きそうだなと、
「りゃんりゃん、1匹だけお相伴しますか?」
と、りゃんりゃんにあげてみたら(かすみさんは歯が悪いので煮干しは食べたがらないの)、目の色変えて熱烈な喜びよう。
 
「ナニこの美味しいものはっ!?」という感じで、食べ終えてからずっと台所を鳴きながらうろうろしていたので、
「……だしとった後の煮干しでもいいの?もうあんまり味しないかもよ?」
とあげてみたら、これにもすごい勢いで食い付いてきた。猫だから猫舌なはずなのに、ニャフニャフ文句言いながら、でも湯気のあがる煮干しにしゃぶりついている。
 
そっかー、そんなに美味しい煮干しだったかー。瀬戸内の魚を使っているらしいこの煮干し、500gほど入って700円ちょっとくらいの価格だったから、けっこうお値打ちだったのだ。もっと買ってくれば良かったな。
 
そして、他にも色々と。
 
美味しそうなホワイトアスパラガスをもらったので、茹でて、塩と黒胡椒とオリーブ油かけて、燻製半熟卵の「スモッち」と削ったパルミジャーノ・レッジャーノを添えてみる。確か皮剥いて茹でるんだったよね……と記憶を辿り、ちらっと検索してこちらのサイトにあるような感じで茹でてみた。
 
あとは、今月いっぱいで今シーズンの販売も終わる、トロトロのチーズ「モンドール」も、バゲット添えつつテーブルに。少し室温に置いておいたらうっとりするほどトロトロになった。常温で楽しめるチーズフォンデュのような感じで、とても濃厚な香りがあたりに漂ってくる。本当にチーズフォンデュのように、茹でたじゃがいもとか添えても良かったかも。
 
更に、だんなが「おみやげー」と手渡してくれたのは「551蓬莱」の大きな袋が2つ。中には肉まん4個入り箱×3、焼売6個入り箱×2、そして甘酢団子が詰まっていて、わーい豚まん豚まん!と喜びつつ、甘酢団子をさっそく夕御飯に出すことにした。甘酢団子は都内の催事に551が来てもこれを扱ってくれることはまずない、貴重品だ。
 
関西のお友達が先日くれたいかなごのくぎ煮と、ついムラムラして買ってしまった「COOK&DINE」の「粕漬けたくわん」も並べたら、誕生日ですかお祝いですかという感じの賑やかな食卓になってしまった。
 
あまりにあれこれありすぎて、生姜焼きもポテトサラダも全ては食べきれず、でも何故か甘酢団子は完売。息子が、私の用意した生姜焼きよりポテトサラダより、まず最初に甘酢団子に箸を伸ばしたので、軽くジェラシーを感じてみたりした。
 
全体的にシアワセに美味しかったけれど、ほのかな苦みも感じつつも良い感じに甘くシャキッと茹で上がったホワイトアスパラガスはとても美味しかったし、粕漬けたくわんも上質な酒粕の風味が心地良かった。あらこれ美味しいわ、あっちも美味しいわ、と箸の進んでしまう夕御飯だった。

3月26日 金曜日
「ミスターデンジャー」でデンジャーな一夜
「POMPADOUR」のバゲット
ボローニャローセージ&目玉焼き
カフェオレ
苺 with 牛乳・練乳

昨日、息子が「POMPADOUR」でタカティンタカティン言いながら買ってきてくれたバゲット。昨夜はごく薄くスライスしてチーズを添えつついただいたそれを、今朝は厚切りにしてバター添えて食べることにした。
 
お供にボローニャソーセージを軽く炒めて目玉焼きを添え、ハムエッグ風に。食後に苺もあるよー、と3つのガラス製サラダボウルにヘタを取った苺を次々入れて用意していたところで、「あー、そういえば久しぶりに家族3人の朝食なんだわ」と思った。つい数日前に香川で"うどんの朝御飯"を3日連続一緒に食べていたような気もするけれど、それはそれ。

「パセラ秋葉原店」にて
 給食セット(くじらの竜田あげ)
 グラス白ワイン

今日は友人とカラオケ。たっぷり歌いましょう、しこたま歌いましょう、と、午後待ち合わせして秋葉原のPASERAに行ってきた。マニアックな歌もまず間違いなく入っているカラオケチェーンなので客層もマニアックな方たち(=自分含む……)が多かったりするけれど、秋葉原店は、お店までもがマニアックな感じだった。店頭は駄菓子屋のようで、各部屋も「交番風」とか「部室風」とか、妙な内装部屋が揃っている。
 
春休み期間で混雑するだろうしと一応予約を入れて向かい、「変わった部屋空いてませんかー?」と到着後に尋ねたら「笑ゥせぇるすまん」に出てくるバー、「魔の巣」風の部屋に通された。バーカウンターに向かってのカラオケ。不思議な感じ。
 
今日同行の友人は、私にボカロ曲を勧めてくれた人。"初音ミク"自体は発売当時から知っていたけれど、当時はさほど興味を持てなくてスルーしていたところ、勧めに従っていくつか聞いてみているうちに、ここ1ヶ月ほどでズドーンとはまってしまったという次第。
 
とりあえずボカロ曲縛りにしてみよう、と、「メルト」にはじまり「炉心融解」「裏表ラバーズ」「パラジクロロベンゼン」「ダブルラリアット」「恋は戦争」「ワールドイズマイン」などなどをえんえんと3人(私と友人と、息子……)で入れては歌い続けてみた。(←リンク先は、"歌ってみた"の動画で私のブックマークに入っていた方たちデス)
 
「次の炉心融解、誰が入れたやつ?」
「ぼくぼく」
「君か」
と、大変にカオスな状態になりつつ、でも4時間カラオケにいて2時間ほどでレパートリーが尽きた。
 
ボカロ曲好き歴が長い友人は「まだまだダイジョブッす!」と、それから30分以上、更にボカロ曲を入れ続ける一方で、私はおもむろに「人面瘡」とか歌い始めてしまって、ほんとうにすみません。「ここは秋葉原だし」とPVクリックが流れる曲を探してIDOLM@STERとからき☆すたとかハルヒとか。いやー、ディープで楽しかった!またつきあってください>友人
 
……で、夕飯は大変にヘビィなものを予定していたので、ここは何も食べずに向かう予定だったけれど、さすがに午後3時頃に空腹で歌えないようになってくる。「秋葉原店限定メニュー」なづフードメニューを見ていたらムラムラきてしまって、息子はパスタ、私と友人は「給食セット」を1つずつ。
 
「ソフトめんミートソース」の給食セットはソフトめん・ミートソース・マカロニサラダ・杏仁豆腐・牛乳・ミルメーク(いちご)という組み合わせ、「くじら竜田あげ」の給食セットはくじらの竜田あげ・あげぱん・マカロニサラダ・みかん・牛乳・ミルメーク(コーヒー)という組み合わせ。ミルメークに揚げパンだなんて、それなんて御馳走!?という組み合わせ。
 
料理を持ってくるために、わざわざスタッフさんが給食用の割烹着を着用して部屋に届けてくれたのがたいそうツボだった。「魔の巣」で、なぜか給食セットを食べている私たち。ますます不思議な光景。
 
竜田あげはかなり冷めていていかにもな「揚げおき」だったけれど(いや、そこがむしろ"給食"であるのか!?)、ふかふかの揚げパンは記憶のそれよりも美味しく感じるくらいだったり、いかにもな感じのマカロニサラダも嬉しい存在。マヨネーズとケチャップ混ぜただけ、みたいなオーロラソースの、かかる竜田あげをお裾分けして、代わりに友人からソフト麺を一口もらってみた。これもなんというか……いかにもの味。笑ってしまった。

立花「ミスターデンジャー」にて
 デンジャーパーティー
 生ビール

……で、夕食は、男性陣が同行してくれないと太刀打ちできないお店のパーティーメニューを楽しみに、仕事を終えただんなたちと合流して、総勢5人でちょっと遅めの夕御飯。
 
亀戸駅から東武亀戸線に乗って数駅、「東あずま」駅から歩いて数分、そこに「ミスターデンジャー」というお店がある。店名まんま、それがニックネームのプロレスラー松永光弘さんのステーキ屋さんだ。
 
有名人○○のお店と言っても本人をその店で見かけたことがない、なんていうようなお店もざらにある中、ここは店長自ら肉を焼いている。行けばほぼ、尋常じゃない太さの二の腕と胸囲を持つ、「どこからどう見てもカタギの人じゃありません」という外見のコワモテオヤジが肉を焼いている。ミスター・デンジャー、その人だ。
 
ボリュームのあるステーキ目当てに何度か来ているお店だけれど、いつも私たちの興味を惹きつけてやまなかったのが、店内の壁に貼られたポスターにある「デンジャーパーティー」の文字。内容は公式サイトでも確認できるけれど、尋常じゃないサイズのサンドイッチ(いや、この物体の写真を見ただけで「これはサンドイッチである」と言える人はあんまりいないんじゃないだろうか)が気になって仕方がない。
 
サンドイッチのボリュームにもびっくりだけど、「写真は5人前です」と書かれたそこにはやっぱり尋常じゃない風に見える前菜の皿とかハンバーグとステーキとか、もう色々気になって仕方がなくなる感じの品があれこれ載っているのだった。一度は来てみたいよね、でも私たち家族だけじゃちょっとしんどいよね、と、この機会を狙って「秋葉原からだったら亀戸は電車一本だし」と言葉巧みに友人を「夜、ここに行ってみない?」と誘ってしまったのだった。
 
息子は小学生だし、「大人4人分」で注文して息子も一緒に食べてくれれば完食できるかも、という希望を抱きつつお店に予約の電話を入れてみたところ、
「小学生のお子様は1500円になります♪」
とのこと。ああ、子供もやっぱり人数にカウントされるのねハーフポーションって感じかしらと思いながら「わかりました」と答えたら、
「ご安心ください♪お値段1500円でボリュームは大人様と同じでございます。大変お得です♪」
うわぁぁぁぁ、当初の予定より量がすごい増えたぁぁぁぁ。
 
ちなみにこのパーティーメニューは「3名より注文可能」で、しかも「前日までの要予約」。確か前日夕方以降のキャンセルは、材料費として一部負担してもらうとのことだった。そういえばパーティーメニューにはその巨大食パンが出てくるけれど、通常メニューにはパンを使ったものはなかった気がする。このパーティー料理のキャンセルはことさらお店に迷惑がかかってしまうものなのだろう。
 
ともあれ、キャンセルする事態にもならず、ぞろぞと店に向かって奥のテーブル席でデンジャーなパーティーをしてきた。お腹一杯になってしまわないように飲み物は若干控えめに、ビール1杯頼んだ後はだんながお代わりしたビールを少し分けてもらいつつ、がっつり食べてきた。
 
まず、前菜に肉。メインディッシュの第一が、肉(ハンバーグ)、そして第二が肉(ステーキ)、ライスの代わりのサンドイッチも、中は肉(と、野菜もたっぷり)。魚?魚介?なにそれ?というほどに、肉!という感じの夕御飯だった。でも、案外野菜類もも口にするので、いつもいただくコースの「とにかくステーキ!」というものよりは、むしろ口にした肉自体の量はそれほど多くなかったかも。
 
最初はサラダと前菜の大皿がテーブルに。
 
レタスがベースのサラダにはきゅうりや細切り人参、トマトはごろりと丸1個分、そしてたっぷりの缶詰のコーン。胡麻ドレッシングがかかっていて、「普通の1人前サラダ」×人数分より若干多めのような気がする。前菜は生ハムと牛のたたき。専用のピリ辛だれが添えられて、たたきはそれにつけつつ食べる。赤身ベースの、柔らかいけれど軟弱じゃない歯ごたえの肉が良い感じ。こちらもレタスがたっぷり敷かれているので、今日のこのパーティーメニューでレタス1個半くらいは使われているんじゃないかという感じだ。
 
「16文ハンバーグ」は、粗挽き肉ベースのハンバーグの半量にチーズとチョリソー、もう半分にトマトとチーズを乗せたもの。大きなハンバーグは大きな鉄板から溢れそう……というか、普通に溢れていた。端は鉄板に乗り上げて持ち上がっていた。焼きたてでジュージューいうハンバーグは香ばしくてかなり良い感じ。
 
そしてここでスープの注文をとりにきてくれて、各自コーンスープかデンジャースープを選ぶ。スープで「カレー」を選ぶことができ、それは通常ライスをつけたセットメニューで御飯にかけて食べるためのもの。今回はライスではなくサンドイッチなのでカレーは誰も選ばず、私は初めてのデンジャースープを頼んでみることにした。「辛口で人気!!」だそうで、店内には「当店のデンジャースープはしっかり骨からダシを取っています」などという看板まである。
 
一度は食べてみようかなぁと試しに選択してみたけれど、これがもう、予想以上に辛かった。びりっびりした。口にして数秒で一気に口から胃袋まで燃え上がるように熱くなってくる。ヒーヒー言いながら飲んだけど、辛いだけじゃなくて旨味もある……と思う(気弱)。ビリビリくるけどちょっとくせになりそう。
 
ここが盛り上がりですよとばかりに、卓上には「モンスターサンドイッチ(今日の写真)」とステーキがやってきた。400gのステーキの写真よりもたっぷりめにあったから、5人分で500gといった感じだったのではないかなと思う。
 
基本は「にんにくつけ」のステーキ。「にんにく無し」も選択できるけれど、焼き上がった"後"におろしにんにくをたっぷりなすりつけるという危険なステーキに、卓上の甘口辛口等揃った好みのソースをつけながら食べるのが、なんとも良い感じ。一口大にカットされてから焼かれた、「大ぶりのサイコロステーキ」状のもので、口当たりの柔らかさはちょっと他ではみない面白さがある。
 
上品とはほど遠く、むしろどちらかと言えば「ジャンクフード」に分類されてしまう料理かもしれないけれど、時々これが無性に恋しくなるのよね。私が恋しく思っていたくらいだから、私より数段このお店を愛しているだんなは、数ヶ月くらい前から時々「今日の夜、デンジャー行く?」などと週末に呟いていたのだった。
 
ミディアムレアに焼いた肉の上にバター1かけ+おろしにんにく、というデンジャーなメインディッシュにかぶりつきつつ、パン3斤分、その長さをそのまま残した巨大サンドイッチは一緒に来たパン切りナイフで厚さ2cmほどにカットして切り分けていく。
 
たっぷりのレタス、トマト、きゅうりなどと共にハムやチーズ、チョリソーなどが挟まっていて、パンはふかふか。持ち帰れると聞いていたから元々それほどがんばって食べるつもりもなかったけれど、皆で1切れずつ食べたら半分ほどが残った。残ったものを更に適当に2つに分けて「食べきれないのでそれぞれ包んでいただけますか?」とお願いしたところ、ラップとビニールで持ち帰るように包んでくれた。
 
食後には、息子にはバニラアイス、大人たちには柚子シャーベットが。
お手洗い行ってくるねとデザート後に席を立ったら、洗面所ドアが厨房のすぐ近くにあって、肉焼きコーナーがよく見えた。すごい二の腕とすごい背中のおっちゃんがオーラ出しながら肉焼いてた。
「ミスターデンジャー今日もいた!肉焼いてた!」
いや、顔は見てないけど、明らかに"すごい人"が肉焼いてたから!と席に戻って報告したところ、友人も「私もお手洗い行ってくる!」と。
 
いたいたミスターデンジャーいた!すごかった!と興奮しながら「ごちそうさまぁ!」とお店を後にしたのだった。うん、男はやっぱり"ムチマッチョ"だよ、それでいいよ(結論がそれ!?)。

3月27日 土曜日
肉が固くてスミマセン……てな感じの夕御飯。
モンスターサンドイッチ(昨夜の残り)
カフェオレ

このところほぼ毎日、「そんなに遊ぶか」という勢いで外出しまくっていたせいもあってか、さすがにちょっと疲れ気味。
「いかん……"歌いすぎて喉痛い"って感じじゃないわこれ……」
と、朝起きて喉の痛みに気がついた。だるいし頭重いし、ちょっと熱っぽいし、「でもまぁ、食べ過ぎだよね、この症状は。うん、単にそんな感じ」と結論づけて洗濯機まわして朝御飯の用意。用意と言ってもコーヒー淹れるだけ。
 
昨夜持ち帰った「ミスターデンジャー」のモンスターサンドイッチは、"うまいこと切ってちょうど3人分"という絶妙な分量だった。このサンドイッチ、下からパン・具・パン・パン・具・パン、という風な構成になっていて、中央のパン・パンのところはバターなどを塗っておらずにそのまま分けることができるので、実はけっこう食べやすい。
 
上の段がチョリソー入りで、下の段がハム&チーズ、両方とも野菜がちゃんと挟まれている。
カフェオレ飲みながらぺろっと平らげて、朝御飯終了。
 
ああ、昨日の事を思い起こすだけでなんだかお腹一杯になってくる気分……などと思いながら昨日の日記をつらつらとつけはじめてみたり。

だんな特製 "かんたんミートソース"スパゲッティ
ジンジャーエール

本当は読みたい小説もあったのだけれど、今ひとつやる気無く今日はボーッとしてしまう。
「じゃあお買い物行ってくるよ、奥ちゃんは家でおとなしくしてると良いよ」
と、だんながスーパーにひとっぱしりしてくれた。
 
今日明日、どちらかより気温の低い方の日に豚味噌鍋やらない?と話し合い、もう今日の夜でいいや今日は寒いし、などと言っていたのに、
「そういえば、うっかり忘れていたけど、今日の夜は自治会の会合があるのでした……」
とのこと。ちょっと(いや、かなり)がっかりした風に(でも、豚味噌鍋の材料はちゃんと手にして)だんなは帰ってきたのだった。今日の夜食べるものがないと困るかなと思って、と、牛の切り落とし肉も買ってきてくれている。おお、ありがとう。
 
昼御飯はこれにすることにしましたよ、と、市販のレトルトミートソースのパックが2つと、ひき肉が1包み。ひき肉炒めて(しっかり炒めて)ワイン注いで塩をして、で最後に市販のソースを混ぜるという「簡単ミートソース」は、市販のソースの「肉はどこに?」というほどの肉の存在感の無さを解消してくれ、しかもゼロからソースを作るよりもずっと簡単なので時々だんなが作ってくれる。
 
私は「手間をかけると決めた時はその手間を惜しまないけど、"今日は手間かけない"と決めたらどこまでも手をかけたくない気持ちになるので、もういっそ"スパ王"でもかまわない」くらいの気持ちになってしまうので、その「ひと手間かける」ことを厭わないだんなはエラいなぁ、と思う。私なら、レトルトソースを手にした次点で、もう鍋を使う気持ちにはなれない。
 
あとね、これ飲み物ね、とアップルタイザーやジンジャーエールまで買ってきてあって(炭酸っぽいの飲みたくない?だそうで)、喫茶店のように、ジュース傍ら、粉チーズバサバサかけて食べる、ちょっとチープな味のミートソースがなんだか良い組み合わせだった。チープな味なのに、ちゃんと肉たっぷりというのがなんとも。

ポテトサラダ・刻みキャベツ
牛肉の中華風煮込みかけ御飯
豆腐と油揚げ、スナップえんどうの味噌汁
麦茶

そしてだんなが出かけた後、「さてどうしましょ」と私たち。
 
牛薄切り肉もあるけれど、でもそれ以前にこの煮込み用の牛肉をなんとかしないといけないのよ、と、冷凍うどんにスペースを圧迫されて冷凍庫から出さざるを得なかった煮込み用の一口大カットの牛肉を取り出した。
 
最近、生肉や刺身用のまぐろなどの解凍は「氷水漬けによる解凍」が手早く、ドリップも出さずに解凍できるなと実感している。食材に水が入っていかないよう、きちんと密閉されている(&氷水と食材の間に空気は極力入っていない)のが大前提だけれど、食材がすっぽり入る鍋に水を入れ、氷か冷えている保冷剤を入れ、そこに凍った食材を沈めて(浮かぶようなら軽く重石して)数時間放置。
 
食材の大きさにもよるけれど2〜3時間で調理できる頃合いまで持っていけることが多いので、午後に思いたって「そうだ、今日の夜はあれ食べよう」ということになっても間に合うのがありがたい。これまで冷蔵庫に前の晩から移して……という方法を採る事が多く、でもそれだと翌日になってから急に予定が変わったり、「今日食べよう」という事には対応できなかったりしていた。氷水漬け、便利便利。
 
美味しそうな鮪のサクの冷凍など、これでもう電子レンジで焦って解凍してなんかもう台無しな感じにしてしまったりということはしないで済みそうだ。「流水に浸けて」というのもよく聞く方法だったけれど、流水となるとなんとなく心臓によろしくない(えー!?水出しっぱなし!?みたいな)感じだったし。
 
ともあれ、解凍した煮込み用の牛肉。中華風に甘辛く煮付けて御飯の上にかけて食べよう、と思って当初買ってきたものだったので、予定通りにそんな感じにしてみた。醤油やオイスターソース入りのスープで煮込んで、煮詰まってから片栗粉でとろみをつけてできあがり。ほんのり八角の香り。
 
御飯に煮込み肉かけて、ついでに同じプレートに刻みキャベツとポテトサラダも乗せてしまって、ワンプレートディッシュにしてしまった。お供に味噌汁と麦茶。
 
でも、冷凍したのがあかんかったのか、元々の肉の質があかんかったのか、煮込み方があかんかったのか、えらく固い食感の煮込みになってしまった。最初にじっくり炒めつけるから中華鍋で調理したのだけど、ル・クルーゼかダッチオーブンにして水分少なめにして蒸し煮にした方が良かったかなぁ。圧力鍋だったらこんな大変な歯ごたえにならなかっただろうに……と猛省しながら、息子と二人すごい形相で「がぶーっ」と肉にかぶりついていた。味は悪くなかっただけに、本当にすみません……。ほんと、奥歯が痛くなりそうなくらいに固い出来映えでした。

3月28日 日曜日
今シーズン最後かなー、なんて言いながら豚味噌鍋。
「551蓬莱」の豚まん
「大珍樓」のあんまん(1/2個)
冷茶

私と息子が起きたのは7時過ぎくらい、だんなは先週までの出張続きがたいそう疲れたか、ずいぶん長いこと爆睡していた。なので朝御飯はちょっと遅め。
「うどーんですか〜?豚まん?パンもあるけど?」
と起き抜けのだんなに尋ねたところ、「ん〜豚まん、かな」とのことで、今日の朝御飯は豚まん。
 
そうそうそういえば、1個だけあんまん残ってたんでした、賞味期限過ぎちゃってるんだけど……と、「大珍樓」のあんまんも取り出して、それは分け合いつつ、「551蓬莱」の豚まんは1人1個。
 
大阪から買ってきてもらった551の豚まんは、気のせいではなく「都内のデパート催事で購入する551の豚まん」よりも美味しかった。皮の厚み、皮とあんとの分量のバランスなどが絶妙で「そうそうこれこれ」という感じ。
 
「今回買ってきたのは、上の方の皮がやけに厚いよねー」
などと言いつつ食べる催事での調達品もそれはそれで嬉しい存在なのだけれど(大体皮が厚めなのだ……なんだか……)、「ああ、なんかホンモノの味だ」と改めて思った。豚肉たっぷり玉ねぎたっぷりの味わいでほのかに甘く、それに胡椒の刺激が少量加わった美味しさは相変わらずのもの。
 
皮もちょっと甘さがある感じで美味しいのよねと、食べている最中だというのに私の膝に飛び乗ってきたりゃんりゃんに「食べますか?」と冗談半分皮のところを少しだけ差し出したら「いらなーい」と拒否られた。そっちのがいいのになーと肉あんの方に視線を向けていたけれど、あんの部分は玉ねぎしこたま入ってるから猫には尚更あげられないのよ。

チョコレートとかマカロンとか
カフェオレ

遅めの朝御飯だったので、昼御飯は特に何を食べるということもなく、おやつをちょっと多めにいただくことに。
 
出張土産にと買ってきてくれた「La Maison du Chocolat」のチョコレートとかマカロンとか、「LADURÉE」のマカロンとかをもぐもぐもぐ。
 
ラデュレといえばマカロン、という印象があるラデュレのマカロン、でもラ・メゾン〜のマカロンも負けず劣らず美味しいと思う。今回改めて両方を同時に食べ比べることができたのだけれど(買ってきてくれてありがとう〜>だんな)、うん、やっぱりラ・メゾン〜のマカロンは負けてなかった。むしろ、ラデュレの方がよりねっちりした口当たりで、私の好みはやや軽めな食感に感じたメゾンの方かも。
 
まぁ、どっちもすっごく甘いし、可愛いけどちょっと不思議な感じのお菓子だよね……と、数年前までメレンゲが苦手だったくせにもしゃもしゃとマカロンをつまんでいたら、僕も僕もと息子に1個奪われた。「あ!おいしい!」という顔をしていたので、マカロンの箱の中身を狙う者がどうやら1人増えてしまった模様。

豚味噌鍋
 (豚肉・白菜・長ねぎ・うどん)
ビール(シルクヱビス)
日本酒(梅乃宿 本醸造昭和57年産古酒)

3月も下旬、そろそろ桜も咲き始めたというのに今日は鍋に頃合いの肌寒さで、「そろそろ今シーズンも終わりかしらねー」などと言いつつ豚味噌鍋を。
 
でも、つい先日だんなが練ってくれた練り味噌はまだたんまり残っているし、何より息子が真夏の暑い盛りに
「そういえば、最近豚味噌鍋食べないよねぇ?」
などとすっとぼけた事をおぬかしあそばすので、練り味噌自体は煮込みうどんとかモツ煮などにこれからの季節も有効活用されることになるのだろうなと思う。
 
1/2玉分の白菜入れて、長ねぎ入れて、豚肉入れて〜……でいつも通りの組み合わせで肉も野菜もたっぷりいただき、シメのうどんは息子が先に入れた1玉を一気に平らげた後で「もっと食べたい」と言って、結局3玉投入。今日もよく食べました。
 
ビールは500ml缶のシルクヱビスをだんなと半分こした後、おもむろに「梅乃宿」の本醸造昭和57年産古酒(これ)を飲んでみることに。
 
このお酒、東京駅GranStaの酒屋さん「はせがわ酒店」で先日だんながみつけ、「おおお〜梅乃宿の古酒だあぁぁぁぁ」と、速攻買い求めたもの(確か醸し人九平次と一緒に買った)。
 
駅構内にある酒屋と侮るなかれ、そう広くはないお店なのにその品揃えは素晴らしい。私の好きな「醸し人九平次」がいつも買える(しかも"別誂"なんかもちゃんとあったりして)のが有り難いし、肴も美味しそうなのがあれこれ冷蔵ケースに揃ってる。「スモッち」を初めて知ったのもこのお店でだ。先日覗いたら、蔵王で買って飲んで美味しいなーと思っていた、山形のタケダワイナリーのシードルも冷蔵ケースの隅っこに並べられていた。なんだか色々とツボなお店。
 
で、25年ものの日本酒の古酒は、風格を感じさせるそれは綺麗な琥珀色。味の方も、何も言わずに出されたら「これは日本酒である」とすぐに断言できるか怪しい感じのヒネ香があって、むしろ洋酒を思い起こさせる。洋酒というより紹興酒、という感じかも。でも舌を通った後にお米のお酒特有の甘さも感じられて、こってりした味噌味の鍋なんかには、よく似合うお酒なのだった。
 
あらやだ美味しいわーあらやだー、と、ついついついついお代わりしてしまって、ボトルの中身は半分以下に。
はせがわ酒店、千葉駅構内あたりにも出店してくれないかしら。週に一度くらいは覗きに行くのになー、もう。(千葉は千葉でシマヤというこれまたマニアックなものを置いている素敵な酒屋さんがあるんだけどね←ちょっと不便な場所にあるのよね……)