食欲魔人日記 08年09月 第1週
9月1日 月曜日
生姜焼き丼。これからマヨネーズかけます!
バタートースト
ハムエッグ
アイスカフェオレ
梨(幸水)

今日から息子は学校へ。息子の登校時間に合わせて、夏休み中の目覚まし時計の設定を元通り1時間ほど早く切り替えた。

朝御飯は、バタートーストとハムエッグ、あとは桃と入れ替えに季節そろそろ到来といった感じの梨。
梨、豊水の方が好みではあるのだけれど、9月初旬に店頭に並ぶのは幸水の方。リンゴよりも水分が多くてシャクシャクした歯触りは果物の中でも特に好きな食感で、やっと梨の季節だわ、そいでもって秋刀魚の季節だわと、少なからずうきうきし始めてしまっている今日この頃。

今日の梨はかなり美味しくて、一緒に買ってきた桃(まだちょっと固いので常温で追熟中)も期待できるかなと食べられるのを楽しみにしている。
この間、そこそこの値段の大ぶりの桃を買ってきたのだけれど、これがさっぱり甘くなくて、残っていた2個は今日シロップ煮にしてしまう予定。
「桃缶みたいな桃の甘いやつを自家製するよー」
と息子に伝えたら、何やら大喜びしていた。参考にしようと思っているレシピは、バニラビーンズとコリアンダー(パウダーではなくシードの方)が入るのだけれど、果たしてこれは美味しく煮上がるのかしら。冒険しない方が良いかしら。

蒸し茄子の胡麻和え
豚生姜焼き丼
わかめと油揚げの味噌汁
麦茶

今晩はひよこ豆の煮物をしようと思っていたのだけれど、うっかり豆を戻すのを忘れてしまっていて、豆の煮込みは明日に延期。切り落とし豚肉が手元に少し残っていたので生姜焼きにしてしまうことにした。平皿に取り分けても少し心許ない分量だったので、刻みキャベツと共に丼にしてしまうことにする。キャベツに汁を吸わせるようにトッピングした生姜焼き丼は、これはこれでいわゆる「豚丼」とはまた違った風に美味しい。味を強めにつけ、生姜も多めにして汁ごと御飯に盛りつけた。

あとは、茄子を蒸して細く裂き、すり胡麻と醤油と少しの砂糖、胡麻油で和えた小鉢。私の分だけラー油を垂らした。茄子は美味しいのに(夏から秋にかけての茄子はもう最高に美味しいのに)、息子は今ひとつ好きではないらしい。息子の鉢には茄子少なめにしてスティックキュウリを添えてやり、私はこれでもかと茄子を食べた。そして簡単に用意した味噌汁と。

「桃のシロップ煮、できたよ。ほら、缶詰の中身みたいでしょ」
と、半割にして煮込んだ桃を見せたら、息子大喜び。結局コリアンダーのパウダーは大量にあったけれどシードは手元にないのでコリアンダーは抜きでバニラビーンズだけ入れてみて作ったコンポートだった。レモン汁もしっかり利かせて、でもしっかり甘い。

「バニラって、何?花?」
と聞かれたので、あれは実でね、乾燥させたり発酵させたりして、この紐のようなものができます……と、実物見せて「バニラビーンズ」について語ってみる。バニラエッセンスという液体のもあってあれは便利だけど、でもレストランでジェラート食べたりプリン食べたりすると黒い粒々入っていることあるでしょ?あれがバニラビーンズの中身だよー……などと話していた。一晩冷蔵庫で冷やして、明日美味しく食べられるかなー楽しみだなー。

9月2日 火曜日
桃がツルリと丸く綺麗に煮えました
コーンフレーク with 牛乳
桃のコンポート

食パンが残ってるよー、と伝えてあったのだけれど、だんな、パンは食べずに朝ジムに向かったのであるらしい。
「パン……3枚残ってる……」
ここで息子と2枚食べても半端なことになるしなと、食パンはしまっておくことにして、今朝はコーンフレークを食べることにした。

一晩冷蔵庫で冷やしておいた桃のコンポートも、とても良い具合に冷えていたので、これも出してみた。アボカドのように、周囲に一周切り込みを入れれば、桃は綺麗に2つに割れる……とどこかで読んだのだけれど、少しも綺麗に割れてくれず、種が取れずに苦心した桃。それでも表面の皮は綺麗にツルリと剥けてくれたので、煮上がった桃はツヤツヤと滑らかな非常に綺麗なものになったのだった。

甘口の白ワインを加えて煮た桃は思っていた以上に甘く仕上がり、更に思っていた以上にバニラの香りもついていて、息子は「缶詰の桃と、違うねぇ……」とほんのり不満気。美味しいけれど、缶詰の桃の方が好きだなぁ……と悲しい感想をいただいてしまった。私は、酸化防止剤などが入っていない自家製コンポートの方が断然美味しいと思うけどなー……バニラがいかんかったのかしら。これはこれで、ミルクプリンや牛乳使った杏仁豆腐、シフォンケーキあたりに添えたら美味しいと思うのだけどな。

コーンキャベツ
ひよこ豆と鶏肉の煮込み
羽釜御飯
サンペレグリノ

昨日「豆が食べたい」と思いたち、でも乾燥豆を戻しておくのを夕方まで忘れてしまっていたので、改めて今日、朝からひよこ豆を水に漬けておいてみた。

買い置きの鶏もも肉があったなと、本当は骨つきの鶏ももか、手羽元肉あたりと一緒に煮込みたいところだったのだけれど、鶏もも肉と一緒に煮ることにした。
刻み玉ねぎとにんにくを炒めたところに鶏肉も加えて軽く炒めつけ、最後に戻した豆を加えたらひたひたの水を加えて水分とばしつつ煮込んでいくだけ。香りづけにローズマリーとタイムの枝も鍋に入れて……というこのレシピは、確か雑誌か何かに載っていた有元葉子さんのものだったと思う。肉や野菜から旨味が充分出るので、豆料理はシンプルな味で煮込むのが一番好きかも。

煮ただけで完成のこの料理、でもジェノバペーストを添えたい気分になったので、盛大に繁った鉢植えバジルの収穫も兼ねて、一気に大量のジェノバペーストの仕込みもしてしまうことにした。葉っぱを1枚ずつちぎり、松の実、にんにく、オリーブ油と一緒にフードプロセッサーで粉砕する。密閉容器に入れたら、色が悪くならないように表面を覆う感じにオリーブ油を足して冷蔵庫にしまえば、それからしばらくあれこれ使い続けることができる。今年はバジルが大変元気に育ってくれたので(元は、スーパーで土つき容器に入れられて売られていた"ちぎって使ってね"系のヒヨヒヨ細長い苗だった)、カップ1杯ほどのジェノベーゼができた。塩気を強めにつけて、肉に少しばかり添えてみる。

あとは、息子の好きなバターコーンをキャベツ入りで。キャベツとホールコーンをバターで炒めて顆粒コンソメ少しふって塩胡椒したものを用意した。こういう夕飯にはガーリックトーストとかの方が良かったかなと思いつつ、今日もいつも通り羽釜御飯で。

いんげん豆もレンズ豆も好きだけれど、独特のホクホクした食感が好きで、ついひよこ豆を選びがち。今日もホクホクと美味しく煮えて、ローズマリーとにんにくの香りでいかにもな感じに仕上がって何よりだった。いつか「フムス」(にんにくや胡麻の香りのするひよこ豆のペースト……という感じのもの)も作ってみたいと思いつつ、まだ挑戦したことはない。

今日の息子の学校の宿題は、1人1枚仕上げる「夏休み新聞」を書いてくること。既にタイトル部分や本文部分などがいくつか枠取りされていて、その中を埋めるようになっていたのだけれど、一番最初のトピックに息子は「水族館のお泊まりツアー」を選んでいた。一番最近体験した事だから特に強く記憶に残っているのかもしれないけれど、私と息子が水槽の前で寝ている絵まで描いてあった。私が思った以上に息子もあの一夜が楽しかったんだなぁと思いつつ、「朝御飯がパンとジュースでむなしかった」なんて事まで書いてあって苦笑い。

9月3日 水曜日
早く涼しくなれー!と祈願しつつ、涼しい居酒屋に避難……
「アンデルセン」のスコーン(プレーン・カラント)
イチゴジャム・クロテッドクリーム
アイスマサラティー

バターが品薄になってから、あちこちのスーパーでクロテッドクリームが売られているのを見るようになった。
「バターの代わりにパンにつけてお召し上がりください」などと宣伝札がついていたりしたけれど、クロテッドクリームはクロテッドクリームで(確かにクロテッドクリームの乳脂肪分は生クリームとよりはずっとバターに近いけれども)、バターの代わりにはならないと思うけどなぁ……と思いつつ、クロテッドクリームが手軽に買えるようになったのは嬉しい限り。

でも、まだまだ知名度も需要もそれほど高くないらしく、賞味期限間近の3割引シールが貼られているものも良く見かけるのだった。
「わーい、安くなったー」と、見かけるとつい手を伸ばしてしまう私。

で、クロテッドクリームを買ってしまったので、さてスコーンをどうしましょう、自作しましょうか、と思っていたところ、「アンデルセン」で総菜パンと並んで普通にスコーンが売られているのを見つけた。プレーンのとカラント入りのと2種類あって、やや平べったい形をしているパン屋さんのスコーンを1人2個ずつお買いあげ。ジャムはストロベリーのみ、用意した。

スコーンといえばミルクティーなのだけれど、まだまだ冷たい飲み物の方が恋しいような連日の気温なので、昨日のうちに"マサラチャイの素"を作って冷蔵庫に入れておいてみた。鍋に湯を沸かしてアッサムティの茶葉を通常の倍量くらい入れてルピシアマサラ・ジンジャーと砂糖も加えた後、弱火で軽く煮出したもの。そのまま飲むには濃すぎて苦いそのお茶を同量か1.2倍量くらいの牛乳で割ると、思った通りの具合の冷たいマサラチャイになった。ルピシアのチャイ用のスパイスミックスは何種類かあって、他にはカルダモンベース、シナモンベースがある。一通り試してみたのだけれど、私はこの生姜味のスパイスミックスが一番好きだった。

スコーンとマサラチャイという組み合わせはどうだろう……と思ったのだけれど、これが案外悪くなかった。サクサクモロモロという食感よりもパフパフとしたパン生地に近い食感のスコーンに久しぶりのクロテッドクリームをこてこて塗りつつ、朝から乳製品たっぷりな水曜日。

「天狗」にて
 秋刀魚のたたき \336
 肉豆腐 \399
 ミモザサラダ \399
 バターコーン \294
 讃岐風うどん \399
 ビール(ビアブラウン中) \515
息子と分けっこ

今日もイヤな感じに蒸し暑い。ここしばらくクーラーをつけない日が続いていたせいか、クーラーをつけても今ひとつ室内の温度が下がらず、湿気の高さもなんとも不快。

「あー……外に食べに行っちゃおうか?私、野菜買おうと思ってたけど昼間買い物に行けなかったのよね」
と、息子と2人外に食べに行くことにした。
「僕、天狗がいいなー」
「……天狗だったら、"テング酒場"の方が私はいいな」
「えー、僕はフツーの天狗だいいなー」
「そっかー……」
八百屋であれこれ買い物して(茄子もキュウリもトウモロコシも安かった!)、大きな袋ぶら下げて、足を向けたのは結局「和食れすとらん 天狗」の方。昔はいわゆる「居酒屋」だったこのお店、今は定食メニューも充実して、お酒を飲まない家族連れや女性客もずいぶんと増えた。飲み屋として利用しているお客さんも相変わらず一定数いるので、店内はちょっと不思議な雰囲気になっている。

秋刀魚の塩焼きと松茸御飯というセットメニューに激しく心動かされつつ、でもそれよりは「ビールと秋刀魚のたたき」といった組み合わせの方が魅力的だったので、息子と2人、定食メニューは注文せずに好き勝手にいろいろ注文。息子の頼んだバターコーンを分けてもらいつつ、「せめて野菜、サラダくらいは食べようよ」とミモザサラダを半分こしたり、あとは私は肉豆腐と秋刀魚のたたきをつつきながらビールを飲んだ。

肉豆腐、美味しくないわけではないのだけれど、道路向こうの「テング酒場」のモツ煮込みの方が好みの味。豆腐たっぷり、ゆで卵も1個ごろりと入った肉豆腐は食べ応えがあった。

「ごめんね、今日は家で夕御飯食べなかったもんね」
帰宅したら、今日はお裾分けをねだるタイミングがなかったぞ、という風に猫たちが台所をうろうろしていたので、ドライフードを足してやりつつ、ウェットフードも1袋開けてやった。

りゃんりゃん("りゃんちゃん"の呼び名がすっかり最近"りゃんりゃん"になった)が相変わらず痩せっぽっちなので、なるべく栄養価の高いキャットフードにしてあげたいなとあれこれ調べて、現在米国製の「INNOVA EVO(イノーバ エボ)」というプレミアムフードをメインにしている。

効果はなかなか顕著な感じで、りゃんりゃんの腰骨や肋骨のゴツゴツした凹凸はここ最近で肉がついて隨分目立たなくなったし、何より、かすみさんがコロコロと猫らしい体型になってきた。パサパサだったかすみさんの毛艶はずいぶん良くなり、りゃんりゃんも素敵に美しいしなやかな体格になってきたし、プレミアムフードさまさま。でも、国産ペットフードより隨分良い値段のするものだったので、使い続けるのは、ちょっと苦しい……かも。

9月4日 木曜日
しらすごはん!
シナモンブレッド
アイスマサラチャイ
梨(幸水)

起きて、まず猫に餌、続いて猫トイレの掃除、それから人間の朝御飯……と、いつも同じ感じでバタバタと。

ここ数日、玄関の近くに赤い薔薇の花が飾られていて、視界に入るたびにちょっと嬉しくなる。
確か一昨日の夜に、「今日は先に寝ないで俺が帰るの待っててね」とだんなから連絡があって、何事かしらと待っていたら「昼間、外歩いていて、通りかかった花屋で異様に安かったから」と薔薇の花束を渡されたのだった。「起きて待っててね」の意味するところは、自分では花を水揚げさせることも花瓶に生けることもできなくて翌朝には花をダメにしちゃうだろうから……ということだったらしい。

薔薇は大好きな花だけれど(ベランダに3株も鉢を並べているくらい)、切り花にすると日持ちが良いとは言えないので、自分で買うことはまずない花の1つ。とりわけここ2ヶ月ほどは、ダイニングテーブルに花を飾ったら猫たちがちょっかい出すに決まっているので、切り花を買うこと自体を控えていた。

バラだわバラだわーと、猫たちが絶対に手を出さない、台所を出入りするたびに目に入れることができる玄関近くに花を飾ることにした。やっぱり花はいいなぁ。

朝御飯は、「アンデルセン」でキャンペーンセールをやっていた、シナモンブレッド。甘いシナモンペーストを練りこんでクルミを散らした、「シナモンロール」ほどには甘くないけれど、でも甘いパン。しっとりどっしりと食べ応えがありそうなパンを1人1個と、梨も剥いた。だんなはアイスコーヒー、息子はアイスカフェオレを飲む脇で、私は昨日の残りのアイスマサラチャイを飲んでみたり。

昨日も甘い朝御飯だったから、シナモンブレッドという選択は失敗だったかも。シナモンブレッドは美味しかったけれど、反省。

茹でとうもろこし
肉じゃが
ひよこ豆と野菜のスープ
しらすごはん
麦茶

午前中、数日前に注文した釜揚げしらすがクール便で届いた。クック&ダインで毎年販売しているものなのだけれど、今年は今ひとつ安定した水揚げが望めないらしい。数十セット限定販売の案内メールが届いたので、販売の時間を待ちかまえて購入したのだった。

届いたしらすは、1尾ずつのサイズが若干大きめな気がする。昨日の朝に水揚げされたしらすをすぐに炊いているのだそうで、それが今日の昼食に間に合うような時間に届いてしまうのだから、今の時代はすごいなと思う。ふくふくと柔らかくてエグミが全くなく、塩気も淡めの程よい感じで、このしらすは本当に美味しい。
嬉しいな嬉しいなーと、2パック届いたうちの1パックは早々に冷凍庫に入れ、残り1パックはとりあえずタッパーにと移していたら、猫たちが尋常じゃない表情で「それをくれー」と訴えに来た。

塩気がないわけじゃないから少しだけねと小皿にあげたら、親も子も関係ない勢いで皿にかぶりついてきた。いつもは「お母さん、どうぞ」「いえいえ、息子さんどうぞ」と割と遠慮しいしい食べている2匹なのに(主に譲ってあげてるのはかすみさん)、今日のかすみさんは「息子よりも、しらす」だった。和牛生肉級の食いつきを久しぶりに見た。マグロのアラだって、ここまでいかない。でも私だってこのしらすが大好きだから、そんなにあげるわけにはいかない。

夕御飯は、そのしらすをしこたま乗せたしらす御飯。当初の予定は「肉じゃが」だったので、それは予定通り作ることにして、予定していたゴーヤーのツナ和えは食べきれないかなと中止した。ひよこ豆と鶏肉の煮込みが鍋に少し残っていたので、鶏肉は裂いて、スープは薄めて、そこにさやいんげんと人参を足して煮込んでスープ仕立てに。あとはとうもろこしを茹でて、夕飯の支度は予定より簡単に済んでしまった。

今日の肉じゃがは、牛肉使用。豚肉で作る肉じゃがも、牛肉のも、どちらも好きなのだけれど、あえてどちらかと言えば豚肉の肉じゃがの方が「私の想像する肉じゃがの味」になる。牛肉だと、なんだか御馳走という感じ。今日のは和牛の切り落としだったので、ますます御馳走感が高まった。

しらす旨いよね、最高だよね、と、息子と争うように御飯にしらすを乗せて、しらすと御飯とどちらが多いのかわからないような感じの茶碗になってしまった。
しらすは一度に50匹、100匹単位で口の中に入っていくわけで、他の食材でそこまで多くの生き物の個体を一度に口に入れることはないので(魚卵類は、あれは臓物みたいな感覚だし……)、なんだか自分がジンベイザメにでもなったような気分になる。ジンベイザメは現生最大のサメなのに、食べ物はプランクトンが主で、大量の海水ごと小魚やプランクトンを口に入れてエラから海水だけ抜くという食事方法をしている。人間は海水とか抜きで美味しいシラスだけを口いっぱい頬張れて、贅沢だわぁと思ってしまうのだった。

明日の朝は、しらすトーストかな。パンにマヨネーズ塗ってしらす乗せてチーズ乗せてトーストすると、とっても美味しいらしい。鮮度の良いうちに、しらすを堪能しまくりたい。

9月5日 金曜日
綺麗な彩りで美味しそうだったんです。……が!
しらすマヨトースト
アイスカフェオレ
桃コンポート添えヨーグルト

美味しいしらすがたくさんあるので、美味しいうちに食べてしまおうということで、今朝は「しらすマヨトースト」。
パンにマヨネーズ塗って、しらす散らして、ピザ用チーズをトッピングしてトースターでこんがり焼くだけというもの。以前どこかで見かけてから、機会があったら作ってみようと思っていたのだった。今こそ好機とばかりに朝食に作ってみる。

うーん……確かに悪くはないのだけれど、しらすとマヨネーズとチーズの組み合わせは確かに良く似合うのだけれども、でも「炊きたて御飯にしらす」の組み合わせには到底かなわなかった。かなわないにしても、8割くらいの美味しさに届くかなという期待があったのだけれど、5割くらいだったかな……みたいな。
単にトッピングしたしらすの分量が多すぎてアンバランスになっちゃっただけかもしれない。

このしらす、冷蔵庫から出したところで猫たちがえらい勢いですっとんでくる。
他の魚や肉はここまで騒がず、「それちょうだい、それちょうだい」とこれほどに大騒ぎするのは本当に珍しい。本当に美味しいんだなぁ……。

丸の内 丸ビル内「筑紫樓」にて
 什錦沙律麺(具だくさんのサラダ冷麺) \1500

今日は楽しみにしていた観劇。
「久しぶりに宝塚歌劇見に行きたいなぁ」
と思っていた矢先に「9月に東京で上演する"スカーレット・ピンパーネル"は面白いですよ」とお勧めいただいて、チケットを取ってみた。平日のマチネにぺろっと行ってしまうのがらくちんなので、1人で適当な日程を押さえて行ってしまうことに。

前回の宝塚観劇は2年前に母と見に行った「愛するには短すぎる」。今日も前回も星組の公演で、現在の星組トップの安蘭けいは前回見に行った舞台にも当然立っていたのでかなり楽しみだ。

……が、出発直前、あと5分ほどで電車が来ますという段になって息子の学校から電話があった。息子が毛虫に刺されたらしく、腕やお腹に発疹があるので、できれば迎えに来て早めに皮膚科に連れて行ってください、とのこと。これは大変と観劇を諦めて帰ろうと思ったのだけれど、同じ町に住むお義母さんたちに連絡してみたら、代わりに対応してくれるとのこと。よくよくお願いして、予定通り劇場に向かうことにした。

お昼御飯は、東京駅で乗り換えついでに丸ビルで。食事時間は45分くらいしかなく、店頭に行列ができているお店はまず無理だなとレストランフロアを早足で見てまわり、すぐに入店できそうだった筑紫樓に入ることにした。フカヒレ料理が名物の中華料理店だ。

冷たいものが恋しかったので、注文したのはランチメニューから「什錦沙律麺」を。「具だくさんのサラダ冷麺」と説明書きがあり、麺料理の他に点心2種(春巻・焼売)、高菜と豆腐の和え物の小皿、ザーサイがついてくる。

アラカルトメニューも充実したいかにもな高級中華のお店といった風だったのだけれど、カウンター席についたところ、私より10分ほど後に来た隣席のお客さんのところに同じ冷麺が先にやってきたり(私のはその10分後……)、お茶がなかなか出ないので「お茶をください」と伝えたら、隣席のポットを持ち上げて注ごうとして途中で気付き、「失礼しました」の言葉もなく立ち去って新しいポットを持ってきたり……と、ちょっと驚いてしまうような対応が多かった。ランチタイムだからと思いたいけれど、でも昼食にしてはやや値の張るお店なので、どちらにせよ「これってどうだろう」と思ってしまう。

で、サラダ冷麺の方も、今ひとつ口に合わず。鶏肉に海老、ハム、甘く煮た椎茸にトマトにキュウリに……と角切りにされた具はとても綺麗な色合いだったけれど、肝心の味つけの方が「???」という感じ。豆乳とマヨネーズを合わせたような「クリーミーでしょっぱ酸っぱい」という味は、爽やかさや濃厚さが中途半端なバランスで、私には意味するところがわからない味つけになっていた。焼売などはちゃんと美味しかっただけに、本当に残念。
定食メニューには他に豚バラの煮込みなどもあったので「そっちにしておけば良かった……」と思いつつ、急ぎ足で移動。

だんなの実家にて
 たたききゅうり
 大根と帆立の煮物
 イカゲソの照り焼き
 焼き餃子
 イクラ・イカの共和え・焼き海苔
 御飯
 麦茶
 葡萄(巨峰)

久々の宝塚歌劇は、素晴らしく楽しかった。元は英作家による小説で、ブロードウェイミュージカルになったものなのであるらしい。フランス革命(マリー・アントワネット亡き後)の、義賊の英国貴族の話。ルイ・シャルル(アントワネットの子供)やロベス・ピエールが出てきたりした。やっぱり宝塚はこのあたりの時代背景のドレス山盛りの演目が似合うと思う。主演の安蘭けいは見事な歌唱力、元々がお茶目な方なのであるらしく、アドリブでぽろりと笑えるセリフが出ては客席が沸いた。

フィナーレの冒頭は、「宝塚と言えばこれ!」のラインダンス。
私はもしかして、宝塚歌劇でこれを一番楽しみにしてたのかなと自問自答してしまうほど、わくわくしてしまった。網タイツ!若いお嬢さんたちの健康的な脚線美!横に広がったミニスカートの衣装もスカーレットと黒が基調の色っぽくも可愛らしいもので、私の心の中の小さなおじさんは大興奮だった。

終演後は、急ぎ帰宅。息子は午前の診療時間のうちにおばあちゃんに連れられてお医者にかかり、学校に戻って給食にもありつけて午後の授業にも出ることができたらしい。放課後はおばあちゃん家に寄せさせてもらっていたので、迎えに行ってそのまま夕飯も御馳走になってしまった。何から何までスミマセン……。

「今年初めての生すじこ、買ってきたところだったのよ〜」
と、自家製イクラが食卓に出て、息子は大喜び。焼きたての餃子や、ゲソの照り焼き、大根と帆立の煮物などなど、息子の夏休み中の話などをしながら賑やかな夕御飯になった。

息子の毛虫刺されの方は心配していたほどの大惨事ではなかったけれど、でも両腕と顎、お腹や背中にまで発疹が出ていて、見るからに痒そう。昨日、学校の友達たちと一緒に地面を這う毛虫をいじっていたらしく、症状の酷い子数人は今日、学校を休んでいたのだそうだ。チャドクガでしょう、とのことで、多分、毛虫がいた地面のそばにツバキの木でもあって毛虫の大群がいたんだろうな、と。

飲み薬やら塗り薬やらを処方してもらったそうで、デザートにいただいた甘い巨峰を「まだまだあるから持って行きなさい」とお裾分けしてもらい、あれこれ抱えて帰宅した。

9月6日 土曜日
ろくな食べ物写真が撮れなかったので、籠に収まるかすみさんなど。
「JUCHHEIM」のミートパイ
アイスカフェオレ

昨日、丸ビルに立ち寄りついでにユーハイム(JUCHHEIM DIE MEISTER)のミートパイを買ってきた。ユーハイムと言えばバームクーヘンという印象が強いけれど、お総菜類を扱う店舗で見かけるミートパイも忘れてはいけないものの一つ。丸ビルに行くと条件反射のように「あ、ミートパイ買わなきゃ」と思ってしまうのだった。

で、朝御飯に温めたミートパイとアイスカフェオレ。そろそろ季節も終わりとなりつつある桃も剥いた。
卵と玉ねぎたっぷりのミートパイは相変わらずの美味しさ。テーブルを見上げる猫たちからは「今日はしらすじゃないのかー」という表情をされた。それほどあのしらすが好きですか……。

胡麻だれ冷やし中華
麦茶

お昼御飯は「なんか冷やし中華食べたい、胡麻だれの」というだんなの音頭で、冷やし中華。
私があたふたと他の作業をしている間に、茹で鶏の準備も刻みキュウリも錦糸卵も、何もかもが準備されていて、私がしたことは麦茶を冷蔵庫から出したことくらい。

そういえば今年の夏は冷やし中華も素麺もあまり食べないで終わってしまった気がするなぁ……と思いながらつるつる。ハムや焼き豚を乗せた冷やし中華も大好きだけれど、胡麻だれ味には鶏肉が良く似合うと思う。1枚茹でた鶏もも肉は、皆で奪い合うような感じでなくなった。

「ナポリの窯」の
 生ハムとルッコラのピッツァ
 5種類のチーズのピッツァ
レタスのサラダ
コーンとミックスベジタブルのスープ
サンペレグリノ

午後からだんなはお出かけ。ジム仲間たちと運動してからステーキを食べに行くそうで、「いいなーステーキいいなー」と、私もスーパーで安売りされていたオージービーフのステーキ肉を買ってきた。が、昼前から取りかかっていた作業が夜までずっと長引いてしまい、台所回りがぐちゃぐちゃな状態なまま夜7時を回ってしまった。

「ごめん……ちょっと米も炊ける状態じゃないから、とりあえずピザでも注文していいかな?」
と、ハーフ&ハーフのピザを1枚、届くまでの間に、コンロ一つと流しまわりで適当に準備できるものをと、簡単なスープと簡単なサラダだけ用意しておいた。炭酸系のものが飲みたいなと、サンペレグリノも冷凍庫に突っ込んで冷やしておいた。

生ハムとルッコラがトッピングされたピザも、チーズ多種類があれこれ乗ったピザも、どちらも息子の大好物。もちろん私の大好物。ここからここまでが君の取り分ね、こっちは私ね、と、きっちり等分して食べた。息子はピザにトッピングされた青カビチーズが相変わらず平気みたいで(単独で口に入れるのはさすがにクセが強すぎて苦手らしい)、本当にこの子はチーズが好物なんだなぁ、と。つい先日も、白いちじくジャム添えのシェーブルをすごい勢いで食べていたし……。

9月7日 日曜日
ホッピーとモツ煮込み〜♪
「明治屋」のスコーン2種類
クロテッドクリーム・杏ジャム・苺ジャム
アイスミルクティー
桃・葡萄

クロテッドクリームがまだ容器に半分ほど残っている。
「あと1回スコーン食べて、クリーム食べきっちゃいたいなぁ」と買ってきたのが、明治屋で売られていた和風素材のスコーン。胡麻入り、玄米入りなどと書かれていたそれが1袋3個入りだったので、ちょうど良いわと2種類購入。ついでに、マイジャム・ヌーボーのアプリコットも出ていたので、久しぶりに1瓶買ってきた。このヌーボーシリーズのジャムはすごく美味しくて好きなのだけれど、いかんせん巨大すぎるので、なかなか手が出せないでいる。今なら冷蔵庫に少し余裕があるかなと買ってきたけれど……やっぱり巨大だった。

今日は、前回のように前日からマサラチャイ用の紅茶の準備をしたりはしていなかったので、直前に紅茶の用意を。濃いめに淹れたアッサムティーを急冷させて、砂糖抜きスパイス抜きの普通のアイスティーにして、牛乳注いでアイスミルクティーにした。毛虫刺されの薬を服用中の息子はカフェイン摂取が禁止されているのでミルメーク入りの牛乳を、だんなはアイスコーヒーを、と、今日は家族バラバラの飲み物。

スコーンは普通、厚さ半分ほどのところで上下にぱかりと割れるものだけれど、このスコーンは割れることがなくてポソポソと崩れてしまう。
塗りにくいね、ジャムとクリーム、ちょっと塗りにくい……と、皆で苦心しながら、めでたくクリームも空になった。食後には秋らしく、桃と葡萄。

「ファーストキッチン」の
 ダブルチーズベーコンエッグバーガー
 ベーコンと温泉卵のシーザーサラダ
アイスミルクティー

溜め録りして見ていなかった「家庭教師ヒットマンREBORN」を息子と見たり、一緒にモンハンやったり、買い溜めた本を眺めたり、特に予定のない日曜日。好きな本に囲まれてベッドにごろごろしていたら、りゃんりゃんがピタリと寄り添って寝始めたりして、良い気分だった。

子猫全員を里親に出そうとしていた頃は、下手に構っても情が沸いてしまうしなと、なるべくベタベタ接しないようにしていたのだけれど、事ここに至って、りゃんりゃんがすごい勢いで私に懐いてきた。昼間も寝ている時は私の横にいることが多いし(しかも体の一部がくっつくようにしてくるし)、夜も夜で私の横にぴたりとくっついている。同じような見た目のノートパソコンが何台もあるのに、キーボードの上に乗ってくるのは私のパソコンであることがほとんど。

その割に、かすみさんはあんまりくっついてきてくれないんだなぁ……すり寄って来てくれるのは御飯をあげる時だけ。撫でられるのは嫌いじゃないけれど、抱っこは嫌がるし、そばにくっついて寝ることもない。「このツンデレめー」と言ってはいるけれど、ツンばかりで、なかなかデレが訪れないのだった。私は大きな猫に顔すりつけて抱え込むのが大好きなのだけれど、そんなことをすれば「シャー」と言われてしまう。

で、昼御飯。「ハンバーガーが食べたいね」という話になり、「モスバーガーにでも行って来ようか」という話になり、息子の「だったらファーストキッチンがいいなぁ!」の一声でファーストキッチンになった。だんなは家でお仕事中だったので、自転車こいで私が買い出しに。

ダブルにしようか止めとこうかさんざん悩みつつ、ついダブルにしてしまったチーズベーコンエッグバーガー。せめてもと、セットはサラダにしておいた。飲み物は、朝の残りのミルクティー。

ファーストキッチンのハンバーガーは、私の中では「とても美味しい」というものではないのだけれど、でもベーコンエッグバーガーは好きな味。サイドメニューも豊富だし、息子は何よりフレーバーポテトが大好きなのだった。

午後は久しぶりに、家族皆で「狩り」。
「大きなサイズのフルフルを倒すぞー」と挑んで出ず、「大きなサイズのドドブランゴにも行くぞー」と挑んで出ず、「じゃあ、小さめクシャルダオラでどうだー」と挑んで出ず。モンスターには大きさの設定があって、あるサイズ以上、以下のモンスターを倒すと、リストに金色の冠の表示が出るのだけれど、そのやりこみがなかなかどうしてめんどくさいし、なかなか揃わない。しかし、3月末に発売されてからこっち、6ヶ月近く良く遊んでいるなぁ……。

「テング酒場」にて
 もつ煮豆腐 2×\368
 もつ煮玉子 2×\95
 さんまの刺身 \336
 さんまのなめろう \336
 味噌キャベツ \294
 串焼き(豚カシラ) 2×\84
 串焼き(豚シロ) 2×\84
 串焼き(ぼんじり) 2×\147
 串焼き(焼き鶏) 4×\95
 串焼き(にんにく) 2×\105
 串焼き(ねぎいかだ) 2×\105
 鶏の唐揚げ \399
 メンチカツ \294
 ホッピー・泡盛ロックなど

今日はどうにも飲みたい気分。モツとか食べたい気分。
「じゃあ、テング?」
「テング酒場?」
と、夕方早めの時間に「テング酒場」に赴いた。串焼きのモツ類が手頃な価格で食べられるし、何より「もつ煮豆腐」が好みな味だしで、「テング酒場」は私とだんなの目下のお気に入り。今日も「もつ煮豆腐」は一人一杯だ。

「やっぱり煮込みだよねぇ。このもつ煮豆腐もいいけど、"この世で好きな食べ物10個挙げろ"って言われたら、萬月の煮込みが間違いなく入るもんなぁ」
「ほー」
「あとね、万かつサンドと、吉野家の牛丼も入る。あ、あと太閤園のチャーハンね」
「ほー」
「ほとんどB級メニューだよねー……」
「ほほー」

と、「この世でも最も好きな食べ物10個挙げろ」について真剣に話し合いつつ、豆腐ごろごろの煮込みをつつく。私はあまり、「この店のこの料理」というのが思い浮かばないなぁと思いつつ、でも「カツ丼」とか入っちゃいそうだなぁと思いながらキャベツもパリパリ。この店の「味噌キャベツ」はすごい。キャベツ1/4個が無造作にごろりと皿に盛られてくる。

テーブルに並ぶメインのおかずといったら串焼きであり、煮込みであり、鶏の唐揚げであったりするのだけれど、でもその合間につまむ味噌キャベツや、ねぎいかだが実に美味しくて、「こういうのが美味しく感じるのは嬉しいけど、年取ったなぁとも思うよね」とキャベツはほどなく綺麗に無くなった。

このお店、ホッピーがあるのは実に嬉しいけれど、氷入りでやってくるのが実に残念。氷入りのグラスだとホッピーを注いでも瓶に半分ほど余ってしまうので、途中で「中」(グラスに氷と焼酎を入れただけのもの)をお代わりして、ホッピーを2回に分けて飲んだ。ついつい泡盛ロックも頼んでしまって、帰る頃には当初の予定通りの酔っぱらいに。