食欲魔人日記 07年06月 第1週
6月1日 金曜日
「くじらの握り」を食べてきました。……馬刺とちょっと似てるね。
ポテトサラダ乗せトースト
アイスカフェオレ

だんな、朝ジムに行く日は起床が午前5時半。そんな早起きをしているのに、昨夜息子は
「……明日、お父さんと一緒に朝御飯食べていーい?」
とかだんなに言っているのだった。起きられるならいいよ?(でも起きられないでしょ?)と、内心を露わに表情に出しつつ「……良いよ?」とだんなは答えていたけれど、はたして今日の息子は大変な早起きだったりした。ジムに向かうだんなより早く布団から抜け出して、朝からテレビゲームとかやっている。

結局朝御飯も、昨夜のお願いどおりにだんなと2人で摂った模様。そのやりとりが時々聞こえてきつつも、結局布団から抜けられなくて私は眠り続けていた。

で、いつも通りの時間に目覚まし時計が鳴って、止める人が誰もいないじゃん、私が止めなきゃダメじゃん……ともそもそ一人で起きた私。まだ眠い……と、ベッドの上でボーッとしていたら、息子がなぜかピコピコハンマーを持って寝室に突入してきた。「お母さんが起きてこないから」と、ピコピコハンマーで起こすことにしたらしい。目覚まし時計で目覚めていて、とりあえずは良かったかなと思う(ピコピコハンマーで起こされるのも、まぁ、それはそれで楽しい……かなぁ……)。

君はお父さんと朝御飯済ませちゃったのね?じゃあ朝御飯準備する必要はないんだね?と、自分の分はとりあえず後回しにすることにして、登校する息子を見送って、ひと仕事終えてからかなり遅めの朝御飯。というより昼御飯。

半端に残っていたポテトサラダがあったので、バタートーストの上に冷たいそれをこんもり盛りつけて食べることにした。
同じマヨネーズ系の味付けでも、卵サンドやツナサンドよりもぐっと柔らかい味のポテトサラダサンド。どうせだったら色々挟んじゃえ、と、レタスと薄切りキュウリをサラダの下に敷いてみた。カリカリベーコンを用意してそれも挟もうかと思ったけれど、それはとりあえず辞めておいた。

「銚子丸」にて
 北海の劇団6カンセット
     (鮪・本鱒・真いか・生たらば・ウニカニイクラ軍艦・生帆立)
 金目鯛握り・くじら握り
 中落ち手巻き
 生ビール

だんなは飲み会、息子は夕方に音楽教室。私はまだ終わらない仕事が、家に少し。
「……食べて帰ろうか、軽く。すぐ食べられるやつ。時間かからないやつ」
と息子を誘って外食して帰ることにした。息子のリクエストなら、壁の穴か銚子丸か、あとせいぜいラーメン屋さんくらいの選択肢だろうしと思っていたら、案の定
「じゃあ銚子丸」
とおっしゃる。うん、私も銚子丸行きたかったのよねぇ。店頭の期間限定メニューを確認してみると、各キャンペーンの開催期間中に1回は来ないと気が済まないスパンで足を運んでいるように思う。今は「北海道フェア」開催中。6カン盛り980円の特別セットが注文できる。

どうにも喉が乾いていたのでビール1杯貰って、懸案の6カン盛りもビールと一緒に注文。回ってくる皿を眺めつつ、黒板の「本日のおすすめ」も眺めつつ、結局食べたいものがうまいこと回ってこなかったので、今日は全部お願いして握ってもらうことになった。大好物の金目鯛は外せない、シメに手巻きの鮪が食べたい、あとは……と黒板眺めて「くじら」の文字に思わず注文。

私の世代は、ぎりぎり鯨を「懐かしい」と感じられる人が一定数いるはずなのだけれど、私にとっては鯨は「珍しい食べ物」だ。給食では、記憶する限りではほとんど登場しなかった。小学校低学年の頃はあるいは出ていたのかもしれないけれど、少なくとも小学3年生あたりから先は一度も登場していなかったと思う。「竜田揚げ」は、脂身がやけに生臭い感じの、そんな脂身ばかりが多い豚肉が使われていた。

「……だから、懐かしいってわけじゃないんだけれどもー」
と、見た目は馬刺のようなくじらの握りを目の前にする。少々筋張った感じの肉に、葱と生姜。見た目は馬刺に良く似ていて、んで、口にしても「馬刺独特の匂いがない馬刺」というか。歯ごたえがしっかりとあって、でも噛み締めると旨味がじわじわ出てくるような肉だった。「ローストビーフ握り」のような感じで、お寿司にして食べるよりは普通ににんにくや生姜を添えてたたきにして食べたい味だ。
面白い……と思いつつそれを平らげ、シメに中落ちの手巻きを注文してそれでおしまい。

帰宅した後は、「なんだか飲み足りない……」と、買い置きのベイリーズの小瓶を開け、ロックでちびちび飲みつつだんなの帰りを待っていた。アルコール度数は17度程度だから、普段飲み慣れている焼酎や泡盛よりも全然軽いはずだったのに、実にあっけなく酔っぱらって良い気分のままだんなの帰りを待たずに沈没。ロックにしてグラス1杯しか飲んでいなかったのに翌朝も微妙に酔いが残る感じで、ずいぶん遅くまで寝こけてしまい、だんなに
「そりゃアレだよ、体に合わないってやつだよ」
と言われたのだった。ただの甘ったるいクリームリキュールだと思っていたのに……ベイリーズおそるべし。

6月2日 土曜日
「とり豆腐」。うまいよー。
「マクドナルド」にて
 チーズたまごダブルマック
 ハッピーセット(ナゲット・ポテト・ジンジャーエール)

「今、マクドナルドのハッピーセットはワンピースらしいよー」
んでもって週末には「キャラの巻」ってのが貰えるらしいよー。しかも今週はロロノア・ゾロだよーと息子に伝えて、その実喜んでいるのは私だったりするのだった(最近ワンピース好き……ていうかワンピース萌え……)。

そういうわけで、近くのマクドナルドに朝兼昼御飯を食べに。ハッピーセットのおもちゃには興味はなかったけれど、2つないと今ひとつ遊べないおもちゃっぽかったので、私と息子がハッピーセット。ナゲットセットにしてもらって、皆でつつくことにした。

ハンバーガーは期間限定ものらしい「チーズたまごダブルマック」。
月見バーガーとどう違うのかなと思いつつ、分厚い目玉焼きが入ってるわダブルバーガーで肉たっぷりだわ、溶けたチーズが溢れそうだわのボリュームたっぷりハンバーガーにかぶりつく。肉もチーズも、ふにゃっとした食感のバンズも全くいつもどおりの「マクドナルドの味」で、それも久しぶりに口にすると案外美味しいなと思ってしまう自分。ポテトが揚げたてなのも密かに嬉しかった。

息子が
「はい、ゾロだよー、おかーさーん」
と、席に着くなり息子は件の「キャラの巻 ロロノア・ゾロ」を渡してくれて、「おもちゃは僕のね?」とルフィとゾロのコマのおもちゃは抱え込んでいた。
……恐れ入ります……。

枝豆・空豆
魚肉ソーセージ・スティックきゅうり・プチトマト
鱈の煮付け
ねぎとろ
とり豆腐
いかなごの釘煮・いぶりがっこ
羽釜御飯
ビール(キリンブラウマイスター)
泡盛(与那国2006年限定品/崎元酒造所)
焼酎(自家製コーヒー焼酎)
焼酎(こいじゃが)

1週間ほど前から「とり豆腐が食べたいねぇ……」とだんなと2人話題にのぼっていたので、今日の夕御飯は「とり豆腐」。銀座にある「三州屋」という魚介料理屋さん(昼は定食屋、夜は居酒屋)の名物料理だ。ランチタイムには「とり豆腐」と煮魚がセットになっている定食があり、それが人気。何度か口にして「とり豆腐」の美味しさにすっかり魅了されている。

「だから、とり豆腐だったら煮魚なわけよ」
「……そうなりますか」
まず豆腐と鶏肉と春菊は必須でしょ、あとは煮魚用に……とスーパーの鮮魚コーナー眺めて、880円の金目鯛半身分の切り身にすべきか500円弱の鱈3切れにするかものすごく悩んで、今回は鱈を買ってきてみた。醤油と味醂と砂糖で甘辛くこってり味に煮付ける予定。あとはいかにも美味しそうなキュウリや、たくさん袋に入っていて手頃な値段だった空豆なども。

「とり豆腐」、正確な作り方は知らないけれど、食べてみて判断したところによると「だしで軽く煮込んだ豆腐と鶏肉」という感じ。
濃いめに昆布と鰹節のだしをたっぷり用意して塩と酒と薄口醤油で調味。あまり鶏の旨味がスープに出てしまわない程度に(鶏味のスープにはならないように)、鶏肉と豆腐を加えて火を通し、火を通した春菊を添えて深鉢に盛って供する……といったものだ。春菊は、鶏肉の鍋に入れてしまうとスープ全体が春菊臭くなって色も悪くなってしまうので、別茹でにして添えた方が良いみたい。今回は、できあがったスープをお玉2杯分ほど別鍋に除けて、そこでざく切りにした春菊を蒸し煮にして火を通してみた。

新鮮なキュウリはスティックに切ってただただ美味しいマヨネーズ(松田のマヨネーズが大好き)を添えるだけ、枝豆空豆は茹でて塩するだけ。夏が近づくにつれ、「茹でるだけ」「切るだけ」的な食材が増えてくる。キュウリは酢の物も好きだけれど、でも生の手を加えてないのをバリバリ食べるのが本当に美味しい。

「……なんか、カッパでも乗り移ったんじゃないかってほどに、最近キュウリが美味しい……」
今日も1本じゃ足らなくなって追加キュウリを切りつつ、それをパリパリ囓りながら最初のビール(500ml缶を2人で半分こ)は早々に飲み干して、友人から貰ってきた絶品の泡盛の残り少なかったやつを綺麗に飲み干し、続いて芋焼酎飲んだり自家製のコーヒー焼酎の味見をしたり。

コーヒー焼酎は、こんな感じのものらしい。だんなが外で飲んで、それがたいそう美味しかったのだとか。簡単に作れるらしいよ、と1週間ほど前に梅酒用の容器やら何やらを買ってきて、仕込みをしていた。本当は美味しく飲めるのは来週末あたりかららしいのだけれど、今日とりあえず「味見」ということで。

それほどたくさんのコーヒー豆が入っているという風でもなかった容器から出された焼酎は、でも見事にコーヒーの香りと味。使った焼酎(黒霧島)が割とまろやかなタイプだったこともあってか、まろ〜んとした口当たりのとても飲みやすい焼酎になっていた。お、美味しいね美味しいねこりゃ美味しいわ、と、今日もずいぶん飲んで酔っぱらい。

6月3日 日曜日
ちゃんぽん。キャベツたっぷり。
ホットケーキ
 発酵バター・はちみつ・ホイップクリーム・苺
アイスカフェオレ

数週間前、ホットプレートで焼きながら食べたホットケーキの朝御飯が、息子にはすごく美味しかったのであるらしい。
「今度いつやる?あのホットケーキの朝御飯、いつやる?」
と何度もねだられていたので、今日の朝御飯はホットケーキ。ちょうど苺が1パック298円で売られていたところだったので、
「……ホイップクリーム用意して、フルーツホットケーキでも食べられるようにしようか?」
と提案したら、息子のみならずだんなの顔までパアァァと明るくなった。……みんな、ホットケーキが好きだなぁ(私も大好き)。

で、前回と同じように、卓上にホットプレート出して次々焼きながら次々食べるホットケーキ。今度も直径10cmほどの小さめのものをたくさん焼くようにしてみた。その方が味を変えつつアツアツのをたくさん口にすることができる。

焼きたてのホットケーキにホイップクリームをつけると熱ですぐにやわやわと溶けていってしまうのだけれど、それもまた良い食感だねと、バターとはちみつで食べたり、クリームと苺で食べたり、はちみつと苺で食べたり。

お赤飯・五目御飯・山菜御飯を少しずつ
とり豆腐
麦茶

「お昼だ」
「腹空いた」
「夕御飯はちゃんぽんだから、麺類はちょっとね」
外に食べに行くのもめんどくさい、宅配ものも案外時間がかかるらしい……と、家の中をがさがさと捜索の結果、2ヶ月ほど前に賞味期限が過ぎていた非常食パックを発掘するに至った。

だんなの職場で災害用に保管されていたものを「賞味期限過ぎるから」と配られたものであるとのこと。アルファ米使用で、熱湯(か水)を入れて数十分待てば食べられる、というものだ。赤飯とか五目御飯、山菜御飯などの種類があった。

どうせだったら全種類試してみる?と、試食を兼ねて、まだまだ残る「とり豆腐」も温めつつ、皆でアルファ米を多分これが初体験。炊きあがった状態の御飯(アルファ化した澱粉)を乾燥させたのだという米は、思ったよりもベシャベシャしておらず、ちゃんと御飯らしい御飯になった。お赤飯も五目御飯も、それぞれちゃんとその味がする。これはちゃん混ぜ御飯っぽいねとか、赤飯にはちゃんとごま塩までついてきてるよ、と、皆でわいわいやりつつけっこう美味しくいただいた。

スティックきゅうり・いたわさ
だんな特製 ちゃんぽん
ビール(サッポロ黒ラベル)

燻製比内地鶏
焼酎(こいじゃが)

だんなは、「冷凍庫にシーフードミックスが入っていると安心する人」なのであるらしい。シーフードミックス自体にさほど愛情のない私は「ふーん」という程度の感想なのだけれど、
「だって、シーフードミックスあれば、ちゃんぽんが簡単に作れるじゃん!皿うどんも、他にも色々」
というのがだんなの主張なのだった。冷凍庫開けてシーフードミックスと目が合うたびに「あー、ちゃんぽん、しなきゃなー」と思うのであるらしい。

今日の夕方は、息子の音楽教室の特別練習(今月下旬に発表会があるので)。出かけたついでに千葉そごうの地下食料品売り場にある永楽製麺所で、ならばとちゃんぽん麺を買ってきた。
デパートに寄ったのはもう6時を過ぎた時間だったので、
「魚コーナーも見て行こう。色々安くなってるかも」
と息子を連れて鮮魚コーナーもひととおり。1000円の金目鯛が500円、「釣り」のシールが貼られた真鰺3尾400円は200円に。それは買いでしょう!とそれらをすぐ手にして、帰宅した。ちゃんぽんならばと、表面が赤い蒲鉾も、ちょっと良いのを買って帰った。

「ただいまー!魚買ってきちゃったから、まずワタ抜かせてー」
バタバタと帰宅して、とりあえず魚だけなんとかしなきゃと私が作業する脇で、「ちゃんぽんは俺がやるから」とシーフードミックスを解凍し、野菜を刻み、あれこれやってくれているだんな。金目鯛は明日食べることにしてウロコとワタだけ抜き、小ぶりの美味しそうな鰺は開きにして塩してしょっつる軽くふって、網に入れて外に出し、一夜干しにすることにした。

シーフードミックスと豚肉、キャベツとにんじん、多めの蒲鉾を具に使ったちゃんぽん、麺と一緒にお店で買ってきた「ちゃんぽん用スープ」は良い具合に白濁しているとんこつスープで、だんながそれに少し手を加えて味の仕上げをしてくれたもの。粉の味がちゃんとする太めのちゃんぽん麺はやっぱり美味しくて、我が家でまた永楽製麺所への愛が高まってしまったのだった。

ちゃんぽんに使った残りの蒲鉾をスティックきゅうりと一緒に「酒の肴」とテーブルに出したら、息子が次々バリバリと食べていく。蒲鉾は結局皆で食べきってしまい、「つまみがあるなら酒も飲まなきゃ」とちゃんぽんを平らげた後に焼酎ロック飲みながら燻製比内地鶏をつまんだりして、なんとなくゆる〜い感じの夕御飯。

6月4日 月曜日
息子がすごい勢いで食べていたおやつ
「POMPADOUR」の
 レモンクリームパン
アイスカフェオレ

昨日寄ったデパートに、パン屋さん「POMPADOUR」(ポンパドール)が入っている。たまにはここで買うのも良いかなと立ち寄って、でも夕方遅めの時間であまり品揃えがよろしくない中、あれこれ見繕って買ってきた。息子は、紫色の「ベリーメロンパン」という、もはやメロンパンなのか何なのかはっきりしない物体をリクエスト。だんなにウィンナーロール、私はレモンクリームを挟んだクリームパン。

レモンクリームパンは、もう疑いようもなく、どこから味わってもレモンクリームパンでございました……というほどに濃厚なレモン味。甘さもあるけれど、それ以上に酸味がしっかり感じられるレモンクリームが詰まっていた。さっぱりしていて良い感じ。

苺クリームパンケーキ
アイスカフェオレ

昨日焼いたホットケーキ、ミニサイズのが5枚食べきれずに余っていた。当日のうちに「これ、おやつに食べていい?」と息子が2枚食べ、残り3枚。おやつに出してやったら喜ばれるかなと、息子が帰ってくる時間に合わせて生クリームを泡立てて待っていた。生クリームに甘さをほとんど加えなかったのではちみつかけて、苺を添えて。私は1枚分のホットケーキで市販のワッフルのように二つ折りにし、息子には2枚でサンド。

「うおぉぉぉ〜!すっごいおやつだー!」
常ならば、家にクッキーやチョコがあろうとも「遊びに行ってきまーす」とお菓子そっちのけで外に飛び出していく息子(習い事がある日も、習い事に行くギリギリの時間まで遊ぶ……)も、今日はさすがに外に飛び出さずに神妙な顔で食卓について、でもものすごい勢いでその「苺サンド」を平らげて家を飛び出していった。

茹で野菜のサラダ プチトマト
牛丼
わかめと油揚げの味噌汁
麦茶

今日は金目鯛の煮付け!……だったはずだけれど、だんなは飲み会とのこと。息子と2人でキンメをつつくのも……と、2人の夕御飯は肉料理に変更した。
「牛肉があるんだよね。ブロッコリーもあるから……中華風の炒め物にしようか?それとも、牛肉使って牛丼とかの方が嬉しい?」
「牛丼の方が嬉しい!」
とのことで、炒め物改め牛丼。"吉野家風牛丼のタレ"(牛丼が売られなかった頃、幾度となくお世話に……)が冷凍保存されたままだったので、それを解凍して玉ねぎと牛肉をそれらしく煮付けた。

炒め物予定だったブロッコリーは、さやいんげん、じゃがいもなどと共に茹でてトマトと一緒にサラダ風に。胡麻ドレッシングをかけて、あとは簡単に用意したお味噌汁。

「肉いっぱい!肉山盛り!海賊弁当風に!」
海賊弁当風ってどんなだ、と苦笑いしつつ、最近とみに「肉喰い」な息子の丼には肉を多めに。牛丼は、煮えた玉ねぎがまた美味しいだよなと思いつつ、私もついたっぷりめによそってしまった。

6月5日 火曜日
どうにも金目鯛が大好きです
鰺の干物
とり豆腐
御飯
いぶりがっこ・いかなごの釘煮・焼き海苔
麦茶

週末に買ってきた、小ぶりながら美味しそうな鰺を一夜干し(……正確には、1昼2夜干し……)にしてみた。以前、水分のぬぐい方や塩のふりかたが甘かったようで、魚を見事に傷めてしまった失敗を一度しているので、二度と同じ過ちは犯すまいと注意を払って作ったら、少しばかり塩が強めの干物に。

それでも、自家製干物は市販のものとは比較にならない美味しさ。適度に生っぽさも残った身は表面も内側も旨味が詰まっている感じ。少し時間をかけて焼いたからか、魚が小ぶりだったからか、骨までバリバリ食べられた。
「……頭は、さすがに食べないでおくべき?」
と、尾と頭の部分だけを残して私は完食。骨離れがあまり良くない鰺だったようで、息子は「骨が、骨が」と大苦戦している。

いよいよ最後になったとり豆腐と、いかにも朝御飯に似合ういぶりがっこと釘煮、いつもだったら「これは御飯をおかわりした人だけにね」と食卓に出している(←焼き海苔やふりかけがないと御飯を美味しいと思えなくなるのは悲しいので、そういう方針)焼き海苔もテーブルに出して、ついつい御飯が進んでしまう朝御飯になった。

スティックきゅうり・魚肉ソーセージ・かまぼこ
空心菜のにんにく炒め
茶碗蒸し
金目鯛の煮付け
なめこの味噌汁
羽釜御飯
いぶりがっこ・いかなごの釘煮
ビール(サッポロ黒ラベル)

「夕飯は金目鯛の煮付けだよ〜。……つい何日か前に鱈の煮付け作った気もするけど、まぁ、それはそれ」
だんなに予告しておいたところ、
「じゃあ、なめこの赤だしだ」
と。

なにその味噌汁指定?と聞いてみれば、
「三州屋(魚の煮付けが旨い銀座の定食屋)は、とり豆腐じゃなかったら、なめこの赤だしなんだよ」
……だそうで。
そうなの?なめこの赤だしじゃないといけないの?と、素直にスーパーにお買い物に行ってきた。そういえばうちは八丁味噌の買い置きってなかったわぁと、味噌から購入。なめこは、秋田の母が時折大量に缶詰を送ってくれてきていたものを使うことに。

いかにもな"飲み屋の定食"風のが作りたいなぁと、金目鯛の煮付けと赤だし、羽釜御飯の他に、かまぼことギョニソーとキュウリの盛り合わせ(これは酒の肴←でも息子の好物盛り合わせでもある)、茶碗蒸しも用意した。野菜料理も欲しいなと、空心菜の炒めも準備。朝にほぼ空にしてしまった「とり豆腐」、スープだけが2カップほど残っていたので、それを茶碗蒸しのだしに流用してみた。鶏の旨味が溶けたスープで、かまぼこと鶏肉だけを具にした茶碗蒸しながら良い具合の旨味のある茶碗蒸しに。

今回の金目鯛は、長ねぎと一緒に煮込んでみる。割烹料理屋のもの、料理研究家のもの、とあれこれ煮魚レシピを見比べたのだけれど、家庭で作る分にはやはり小林カツ代さんやケンタロウさんのレシピなどが使い勝手が良いように思う。フライパン1つで美味しく煮上がり、調味料の分量などもわかりやすい。
「……でも、金目鯛煮るなら、ちょっと甘めの方が美味しい気がする……」
と、味醂だけ少し多めに調整しつつ、魚をひっくり返さずに上からせっせと煮汁をまわしかける要領で10分ほどかけて魚を炊いた。

いつもはだんなが、酒と塩とにんにくで炒めてくれることが多い空心菜は、「なんかこう、お店で出てくるようなのが食べたい」と、ちょっと調べて「空心菜の炒め」のレシピで調味してみた。スープと塩と少しの砂糖と醤油、胡麻油、鶏油などを合わせておいて、ざっと炒めた空心菜と絡める。レシピに砂糖が入っていたのに少し驚いたけれど、できあがりは確かに「そうそう、こんな感じの味の、良くお店に出てくる」というものになってちょっと嬉しい。

それにしても、キンメ旨いよ。良く煮えた葱も旨いよ。

6月6日 水曜日
居酒屋で、砂肝焼いたやつとか
「永楽製麺所」の
 肉まん
アイスプーアル茶

「明日の朝だけど、肉まん食べると良いと思うよ?」
昨日の夜、冷蔵庫から麦茶を出そうとしていた息子に提案された。うん、お母さんもそろそろ頃合いじゃないかと思ってたです。

週末に、永楽製麺所でちゃんぽん麺と一緒に買ってきた肉まん。3個入りの大きなサイズの肉まんパックと、5個入りの小さなサイズの肉まんパックが売られていて、「肉まんも買うか」という話になった後、
「……どっちにするよ?」
「5個だと、3人で分けられないから、大きなの3個がちょうど良いと思うよ?」
ごにょごにょと冷蔵ケースの前で息子と相談して買ってきたのだった。

それにしても、でかい。蒸籠に入れると、饅頭の高さが蒸籠の高さよりもあるから蓋などが浮いてしまうくらいにでかい。それでも無理矢理、1個の蒸籠に1つずつ肉まん詰めて、三段重ねにして蒸した。

蒸している間にアイスプーアル茶の準備もして、玉ねぎやキャベツがたくさん詰まっていると思われる、優しい味の肉まんにかぶりつく。具の感じはちょっと551蓬莱を思い出す感じで、でもそれよりもちょっと薄めな味つけ。肉汁たっぷりで、まふっとした口当たりの皮も美味しい。

「……このくらいの大きさの小龍包があったら、すごいよね」
「……作れないでしょ」
「端っこ噛むと、ドバドバーッバシャバシャーッて、スープが」
「だから、そんなの作ったら皮が保たないでしょ、スープの重みで」
「ほら、よくある"ギネスに挑戦!1000人分パエリア!"みたいなそういうノリで」
「……俺の話、聞いてる?」
そんなくだらないこと話しつつ、アイスプーアル茶がくいくい進む。紅茶やウーロン茶で作る冷たいお茶も美味しいけれど、夏にはアイスプーアル茶を冷蔵庫に常備しておくのも良いかもしれない。独特の甘渋い感じがたまらなく好き。

「団欒炎」にて
 キャベツ \294
 とり天ポン酢 \399
 博多風もつ煮 \609
 串焼き(うずら肉・チーズベーコン・ぼんじり・レバー・豚大葉)
 つくねチーズ \168
 団欒巻き(卵焼き) \472
 砂肝の鉄板焼き \504
 トマトのピザ \504
 オムそばめし \399
 生中 \250×3
 焼酎ロック(吉兆宝山) \525
皆で、むしゃむしゃ

一応今日の献立は決めてあるものの、「なんか、それって感じじゃない」と、材料を他の献立に変えられないかとあれこれ考える。今日は一日仕事も忙しかったし、
「……外食しませんかー?」
とだんなに声をかけた。じゃあ適当なところ探して決めておいてください、と承諾もらったので、「最近このへん、どんな店増えたのかな?」とクーポンサイトなど眺めてみる。

で、「ここ、入ったことない。割引券ついてるし」と選んでみたお店のひとつが団欒炎。3000円ごとに500円割引になって、しかも期間限定で生ビール250円セール中。しかも九州料理フェア開催中。
「ここ!ここにしませんか?」
地元駅で待ち合わせてクーポンぴらぴら見せたところ、「あ、ここ、チムニー系列だよね」とだんなに言われた。居酒屋のチムニー系列のお店だったらしい。「かなり安めの居酒屋」の感のあるチムニーだけれど、チムニー自体、そういえば私は入ったことがなかった(村さ来も庄やにも学生時代それなりにお世話になっていたんだけど)。

お店の場所も、そのまんま、以前チムニーがあったところが「団欒炎」という店に変わっていて、最近流行の個室スタイルの照明を落とした内装だった。メニューは、よくある居酒屋の感じで、九州フェアということでもつ煮とか鰹のたたきとかさつま揚げとかきびなごの刺身などの別メニューが用意されている。

「ぼくねーぼくねー、チーズフライでしょ、こっちのコロッケでしょ、あとピザでしょ、ポテトも……」
「……ちょっと落ち着け、まぁ、落ち着け」
「こっちのチーズのとあっちのチーズ、両方はダメ?」
「……ダメです。だからさ、ちょっと落ち着いて考えなよ……」

メニューに早速かぶりつく息子と戦いつつ、手早くあれこれ注文。九州メニューから「とり天」や「博多風(とんこつスープ)もつ煮」などを選びつつ、ポン酢かけてにんにく味噌を添えたキャベツや串焼き各種、卵焼きも注文した。ピザとつくねチーズは主に息子用。

「お、砂肝砂肝」
「串焼きのもあるけどさー……こっちに鉄板焼きもあるよ?これ良くない?」
「うん、そっちのが美味しそうかも」
わいわいと相談しながら、次々やってきた料理をつまんでいく。卵焼きはでっかかったし、ぼんじり、レバーなどの焼き鳥もなかなか良い感じ。全体的に値段相応ではあるけれど、充分楽しめてお腹一杯になった。最後どうするよ、やっぱりチャンポン?それともそばめし?と話し合い、こってり味のそばめしでシメ。

6月7日 木曜日
具合悪い時にこんなもの食べて大丈夫ですか、だんなさん。
ベーコンエッグチーズサンド
アイスカフェオレ

だんな、ここ最近ひいていた風邪が悪化してしまったらしい。喉痛い、だるい……と、今日は仕事をお休みすることにした模様。
じゃあ朝御飯も食欲がないかな?と思いつつ、「食欲はある、なんでも喰える」とのこと。ならばと、当初予定していたイングリッシュマフィンを使ったサンドイッチにすることにした。

半割にしたパンは、シュレッドタイプのチェダーチーズをトッピングしてオーブンに。パンを焼いている間にベーコンエッグを用意して、アツアツのパンにアツアツのベーコンエッグをサンドしてできあがり。塩気強めのベーコンなので、塩や胡椒はほとんど加えずテーブルに出した。

卵は半熟が大好きな。本当は囓ってこぼれるほど柔らかい黄身が好きなのだけれど、それではやたらと食べにくいので、パンに乗せて食べる時には心持ち固めに火を通すようにしている。今日の焼き加減は上々だった。

「快活CLUB」にて
 スペシャルトルコライス \890
 アイスティー

「……王将?」(え?)
「……ケンタッキー?」(えええ?)
とても体調が悪いとは思えない、昼食についての算段をだんなとする。中華っぽい炒め物が恋しい気分だけれど、頼みの綱の太閤園はどうも最近休業気味のようだし、電車やバスに乗って王将に行くのもめんどくさい。どうしようどうしようと話していたら、
「あー……快活クラブの、トルコライス……」
と、ぽつりとだんなが呟いた。

地元にある漫画喫茶「快活CLUB」は、アジアな感じの内装で、店内も割と広々。ダーツやビリヤードで遊ぶこともできて、フードメニューもけっこう充実している。名物のひとつが「トルコライス」で、期間限定メニューだったらしいのだけれど、人気のあまりに通常メニューになったものらしい。少なくとも、我が家近辺でトルコライスが食べられる唯一のお店ではあるようだ。

「……トルコライスって、どんなんだっけ?」
「チャーハンとスパゲティナポリタンと、とんかつのひとつ盛り。あ、カレーもかかってる、かな」
「……すっごい……」
病人が食べるものじゃないな少なくとも、と笑ってしまいつつ、結局トルコライスを食べに行くことになった。漫画喫茶の入店料は、ドリンク代と思えばどうってことなく、ついでに最新号の雑誌類を数冊手にとって、広々としたダーツコーナーに移動して昼御飯。少しだけダーツもやってきた。

で、トルコライス。すごいすごいすごい。スパゲティとチャーハンが1つの皿に盛られてくるのだから当然量は少なめなのだろうと思いきや、しっかりどっしり大量のそれらが盛られていたのだった。どどーんとスパゲティ、どどーんとチャーハン、その隙間を埋めるようなたっぷりのカレーソース、そしてとんかつが5切れほど。

「カレーかけたのにする?カレー要らない?」
のだんなの問いに
「……かかってるのにする」
と答えた自分を軽く後悔しながら、フォークを持ってその大皿に取り組んでみた。

漫画喫茶の御飯だからして、当然ながらカレーもチャーハンもレトルトのものっぽい印象なのだけれど、そのジャンクっぽさがいかにもと言うか何と言うか。トルコライスは長崎の名物料理で、かの地にはこんなにたくさんそれを口にできる場所があるらしい。多分、これよりもずっとずっと美味しいんだろうなぁと思いつつ、「こんな、空腹の学生さん相手みたいな料理がなぜゆえに長崎には広く存在するのか」とも思いつつ。

「なんでも、中華のチャーハンとイタリアのスパゲティがひとつの皿の上にあるから、間を取って"トルコ"らしいんだけどね」
「トルコ人が聞いたら憤慨しそうな料理だよね」
などと言いつつ、もぐもぐもぐ。結局食べ切れませんでした(そして病人のはずのだんなに手伝っていただく私)。

シーフードドドリア
息子特製 ミックスサラダ
ホッピー

夕飯は、シーフードドドリア。「シーフード・ドリア」ではなく「シーフード・ドドリア」。昔、妹の友達が"シーフード・ドリア"が言えなくてどうしても"シーフード・ドドリア"になっちゃってね……というだんなの話を聞いてから、なんとなく我が家では「シーフード・ドドリア」が定着している。個人的にはチキンドリアの方が好きなのだけれど、「シーフードミックス残ってるよ」ということで、今日はシーフードドドリアだ。

まずベシャメルソースから準備するかね……と台所に立ったところで、「お手伝うこと、ある?」と息子がやってきた。ここ最近、友達と遊んだ後の夕食前の時間はyoutubeで好みのアニメとか検索して見ているらしく、夕飯の手伝いが二の次状態だった。じゃあベシャメルソースかき混ぜててくれる?と木べらを渡したところぐるぐるぐると10回くらいかき混ぜて「混ざった」とか言っているから、こりゃダメだと別のお手伝いを申しつけることにした。

「サラダ作ろうと思ってたからさ、じゃあ君がサラダの用意をしてください」
と、「サラダ作り、最初から最後まで」を命じてみる。

「サラダの準備、何が必要でしょうか?」
「レタス!」
「そう、レタス。冷蔵庫探してみ?入ってるから」
「あった!」
「それをいつも、お母さんどうやってた?」
「ちぎって水入れて、水切り器に入れて、まわす!」
「そう、正解」

ちゃんとレタスを一口大にちぎってからサラダスピナーに入れているのを「よしよし」と見届けてから、
「あと、何の野菜が入ってると嬉しい?」
と聞く。
「にんじんと、きゅうりとトマトと……あと、ピーマン。玉ねぎは辛いから、僕は入れない」
だそうで、じゃあそれを、サラダに似合うように切ってごらん。ただしトマトだけは水切り器に入れちゃダメだよと教えてみる。

ピーマンの大きさってこのくらい?きゅうりの厚さってこのくらい?といちいち人に聞きながらペティナイフ片手に奮戦していたようだったので、
「……自分がサラダ食べるときに、どういう大きさのが入っていたら嬉しいよ?にんじんとか、厚すぎたら固くて大変でしょ?ピーマンも、大きすぎるとけっこう苦くて食べにくくなると思わない?」
とアドバイス。やっと何かをつかんだような顔になって、きゅうりとにんじんを薄切りにし始めた。ピーマンは「これは薄切りにしにくい」と判断したらしく、小さめの乱切りに刻んでいる。どの具材も私が切るより幾分かは厚かったり大きかったりはしていたけれど、でも立派にミックスサラダができあがり、盛りつけまでお任せして、ドレッシングはいつもの「ピエトロ」のを食卓に出した。

まだまだ不器用そうに包丁を扱っている息子が気になってしまって、手は出さないもののずっとハラハラしながら背後で見守っていたので、準備しようと思っていたスープは結局準備できず、ドリアとサラダだけの夕御飯。玉ねぎとシーフードミックスを加え、コンソメで炊いた御飯に少しばかりベシャメルソースを混ぜ、上からもソースをかけてチーズとパン粉をふって焼いたドリアは、ちょっとばかりベシャメルソース少なめな出来上がりになってしまったけれど、チーズ多めで濃厚な味がなかなか良い感じ。たっぷり用意してくれた息子のサラダも堪能しつつ、2合炊いたシーフードミックス入り御飯は綺麗になくなったのだった。

6月8日 金曜日
早くこないかなー……と思いつつ「えいひれ」
「サンジェルマン」の
 マヨナンロール
 コーンパン
 アイスカフェオレ

「ナン風の生地にマヨネーズ絞って焼き上げました」なる、ちょっと不思議なパンを買ってきてしまった今日の朝御飯。
「……やっぱりマヨネーズ以外のなにものでもなかった」
自分は何を期待していたのだろうと自らを省みつつ、冷たいカフェオレと共に温めたコーンパンも囓る。

「さくら水産」にて
 刺身(中落ち・ブリ・赤尾鰺たたき・トロサーモン)
 エイヒレ \280
 冷奴 \180
 オニオンスライス \80
 魚肉ソーセージ \50×3
 きゅうりわかめ酢 \100
 ポテトフライ \250
 カマンベールチーズ揚げ \300
 若鶏の唐揚げ \350
 厚焼き玉子 \250
 たこやき \280
 しめさば \280
 ちくわの磯揚げ \280
 焼うどん \350
 ホッピー \300×2
 泡盛ロック \300×4
 焼酎ロック \280×2
ずいぶん飲みました

息子の音楽教室帰り、デパ地下でお買い物。そろそろ夕方の割引セールが始まる頃だし(←当日中に売ってしまわなきゃいけない揚げ物類からどんどん安くなる)、天ぷら買って帰って天ぷらそばかなぁ、でもそんな気分じゃないなぁ、とんかつ買って帰って家でカツ丼……でもそういう気分でもないなぁとあちこちうろうろ。「越の誉」の日本酒販売特設ブースができていて、そこで大吟醸とか生酒とか試飲させてもらっているところでだんなから「今から帰る」コールがあった。

どうしよう、今夕飯の材料買おうとしているところなんだけど?と相談して、結局飲みに行くことに。千葉駅前の「さくら水産」で刺身でもつまみながら飲みましょうということになって、一足先に息子と2人入店してだんなの合流を待つことにした。「越の誉」の袋取り雫酒を結局買って、その袋ぷらぷらさせながら居酒屋へ。あまり先にばくばく食べないようにしようねと、冷や奴ときゅうりわかめ酢、えいひれを注文してホッピー1杯飲み飲みだんなの合流を数十分待っていた。えいひれ大好き。

そうこうしているうちにだんなも合流して、お刺身数点や揚げ物、玉子焼きなどを次々注文。泡盛ロック(瑞穂)が1杯300円なのを良いことについつい杯を重ねてしまい、結局ホッピー1杯、泡盛ロック4杯を私は注文していたらしい。
「俺、そろそろ焼きうどんあたり取って、シメかなぁ……」
とか言っているだんなをよそに
「私、それよりかはシメサバと泡盛もう1杯がいいなぁ……」
とか言っていたようで、「このシメサバ、すっぱいねー」などと言いつつ最後までお酒飲んでいた(でもしっかりだんなの焼きうどんも分けてもらっていた)らしい。

……ずいぶん飲みました……。

6月9日 土曜日
ここしばらく飢えていた、かつ丼。
「BAGEL&BAGEL」の
 いちじくピーカンベーグル
アプリコット入りクリームチーズ
アイスカフェオレ

久しぶりにベーグルでも買って帰ろうかと、昨日「BAGEL&BAGEL」に寄ってきた。私の分は「いちじくピーカンベーグル」。赤ワイン漬けにしたいちじくと、ピーカンナッツを練り込んだベーグルであるらしい。新発売らしきそれを選んで、だんなにはセサミ、息子はどうするよ?と振り返れば、「6月限定」の札のついた「バジル&トマトベーグル」の前で「これ」とそれを指さしていた。なんだか息子の分が一番大人っぽい選択になった模様。

プレーンなタイプのクリームチーズ、以前母が買ってそのまま冷蔵庫に入っていた、幸い賞味期限もまだだった「アプリコット入りクリームチーズ」、トマトジャムなどを食卓に出し、各自こてこてと好きなものを塗りつつオーブンで軽く温めたベーグルを囓る。独特の渋いような甘さのあるいちじく入りのベーグルにはトマトジャムは合わないかなとアプリコット入りクリームチーズを少しだけ添えて食べた。

6月から、このお店ではアイスベーグルなるものが期間限定で出ているらしい。「クリームチーズ入りアイスクリーム」が詰まった冷たいベーグルなのだそうで、種類も苺ミルク、マンゴー、ブルーベリー、バニラ、ラムレーズンと気になるものばかり。
「ぼく、マンゴーだな」
「うーん、私は苺ミルクの方が気になるかなー」
ラムレーズンとかも捨てがたいよね、と、今度BAGEL&BAGELに寄ったら絶対買おうねと息子と話し合っている。

「やよい軒」にて
 かつ丼とざるうどんのセット\770

本日土曜日、特に予定もなく、でもお買い物したいものも少しばかり。
「息子用の白いシャツ買わなきゃ。コンサート用の」
「俺、ヨドバシカメラ行きたい」
あれが必要これも必要という話になり、家族皆で千葉にお買い物。

昼御飯はジンギスカン食べたい山田ジンギス山田モンゴル!と、てくてく歩いてJR高架下にある「ヤマダモンゴル」に向かってみた……ら、閉店して、いつのまにかそこは「洋麺屋五右衛門」になっていた。手頃な価格でけっこう美味しいお店だったんだけどなぁ、残念。

「あいやー、そんなはずでは」
「……どうしようか?」
頭の中は全体的にジンギスカンになってしまっただけに途方に暮れてしまい、「そういえば、カツ丼食べたいって前から言ってなかった?」と、目の前にあった定食屋さん「やよい軒」でカツ丼を食べてしまうことにした。「味噌汁飲みたい、でも、このうどんも食べたい」という息子のために、息子が味噌汁つきのカツ丼にして、私がざるうどんつきのカツ丼に。息子にうどんを分けてやって、私はカツ丼を堪能した。

御飯の下にも割り下が入っていたカツ丼は、かなりこってりめに甘めな味つけ。卵たっぷり玉ねぎたっぷり、ちょっと濃いめの甘い割り下ですっかりお腹一杯になってしまった。

だんな特製 塩焼きそば
ビール(ヱビス ザ・ホップ)

「パティスリーフレシュール」の
 ロールケーキ
アイスカフェオレ

昼御飯、「味噌汁も、うどんも」と言った割には息子の箸があまり進まず、だんなと2人で息子の分のカツ丼を手伝うことになってしまったのですっかりお腹一杯に。昼御飯ちょっと遅めだったしね、なかなかお腹減らないね……と、夕方遅くなるまでのんびり過ごし、夕飯は軽く焼きそばということになった。当初、「豚肉とモヤシとニラ、炒めておかずにしよう、御飯炊いて」と言っていたメインディッシュを、そのまま塩味焼きそばに。だんなが手早く炒めてくれた。

ビール飲み飲み、ちょっと軽めに盛りつけてもらった麺を啜り啜り。もやし1袋、ニラ1束を使った焼きそばは、野菜たっぷり肉もたっぷり、ほんのり胡麻油の香りがした。

デザートは、千葉そごうで開催中だった「ちばスイーツフェスティバル」で見つけて買ってきた、「パティスリー フレシュール(Patisserie Fraécheur)」というお店のロールケーキ(1本800円)。千葉のケーキ屋さんの催事だってよ、と寄ってみたのだけれど、やはり人気は谷津の「ル・パティシエ・ヨコヤマ」のよう。昼頃に足を向けたにも関わらず、その店の商品は名物「谷津ロール」も含めて完売状態だった。他には幕張のホテル群のスイーツや、市川「ドルチア」のモンブランやチョコレート。「チューリップ」「バニーユ」など、このあたりに住む人なら名前を知っているお店が20店ほど出店していた。

「美味しそうなロールケーキないかなぁ……」
と売り場を全て見て歩き、だんなと私が同時に「あ」と呟いて足を止めたのが、「パティスリー フレシュール」という、初めて目にする名前のお店だった。シンプルな淡い卵色のスポンジに、たっぷりの真っ白なふわふわクリーム。値段も手頃。
「あ、これ、美味しそうだ」
「ん、美味しそうだ」
ショーケース前に近寄ってお店の説明の札を見ると、「ル・パティシエ・ヨコヤマ」で働いていた人が独立して作ったお店なのだという。試しに1本買ってきた。

これがこれが、かなり良い感じのロールケーキ。好みな感じのクリームのたっぷり感、適度な甘さ、スポンジのふわふわさ。やたらと強く香りがちな洋酒や香料の存在も軽やかで、ふわふわなのに存在感もちゃんとある、すごく好みなロールケーキだった。千葉駅からちょっと歩く(デパート群を背にして歩く……)ところにあるみたいだけれど、他のケーキも美味しそう。今度お店に行ってみようと思う。

6月10日 日曜日
パティスリーフレシュールのロールケーキ。クリームたっぷり♪
磯辺焼き
アイスプーアル茶

冷凍御飯でチャーハンか何か、それともパンケーキ、簡単にパンを焼くか、それともー……と、「日曜の朝御飯はこれ」と特に考えていなかったので、あれこれ家にあるものを考えてみる。
「……あ。餅あったよ、餅。何ヶ月前のだってものだけど、冷蔵庫に、まだ」
そう言ったら、だんながそりゃ良いやという口調で
「いいね、磯辺焼き」
と返事をくれた。なので今朝は磯辺焼き。何ヶ月前のだという餅がやっと消費できて私も嬉しい。

餅を焼いて、醤油に浸して海苔を巻いて、一息ついたところで雨が降り出した。そういえば予報でも雨って言ってたっけ、と暢気に話していたところで、一気に雨足が強くなってくる。あっという間に大雨になり、ついでに雷も鳴り出して、そんな悪天候の中、今日は筋肉イベントだとだんなはお出かけしていった。まだ風邪が治りきってないはずなのに、元気なことだ……。

チキンペンネアルフレッド
茹で野菜のサラダ
コーンスープ
アイスティー

「雨だねー」
「ずーっと、雨だねー」
「しかも雷鳴りまくりだしね」
息子と2人、悶々と窓から外を見ては少しばかり陰鬱な気分になっていた一日。雨が吹き込んでくるから窓も開けられず、それにかなり肌寒い。

結局、近所に買い物に行ったりすることもなく一日のんびりとすごし、夕飯はアルフレッドソースのペンネを用意することにした。瓶入りの、半端に残っていたソースだったので、生クリームと牛乳を足して少しのばして軽く煮詰め、塩と黒胡椒で味を調整する。ソースに炒めた玉ねぎと鶏肉を加え、茹でたペンネを手早く和えて簡単なメインディッシュにした。あとは、パスタを茹でる合間に、茹でたブロッコリーやいんげん、アスパラガスなどを合わせたサラダも用意した。

ありものでなんとかしようと、至極適当に作った夕御飯だったのだけれど、息子には素晴らしく受けが良かった。
「わ!クリームのパスタだ!……なんで?」
なんでと言われても。
「おかわり、おかわりある?おかわりできる?」
……たくさんあるよー。

今回茹でたパスタは240g。80g×3で、おそらく3人前が1袋になったものと思われた。
「……でも、茹でたいのは200gくらいなんだけど」
240g全部茹でるのはいかにも多い感じがするし、かといって半端に残しても太めのペンネだからマカロニサラダにするのも似合わない感じがするしで、「残ったら残ったでいいか」と1袋全部茹でてしまった。鶏肉もけっこうな分量があったので、冗談ではなく「おかわり、たくさんあるよー」という状況だ。テーブルの上に、どかんと鍋ごと「ほら、こんなに」と出してやったら、息子が大歓声を挙げていた。

瓶詰めのそのままの状態のを使うと少しくどい感じがしていたソースだったので、今回生クリームと牛乳で伸ばしてみたのがちょうど良い感じ。一口大に切った鶏肉や玉ねぎもソースに絡めつつ、のんびりペンネをつまんでいたら、息子が早々に「おかわりー」と卓上の鍋に手を伸ばしていた。
「残るのがあたりまえ、ってくらいにたくさん作ったから、無理に食べなくても良いからね」
と一応伝えたところ、
「ん、続き、明日食べる。明日の朝食べきれなかったら、またあとで続き食べる」
これだけあるから、きっと明日の夜まで食べられちゃうかもよー?と、息子はなんだかすごく嬉しそうなのだった。……時間をおいたパスタ料理は美味しくなくなると思うのだけれど、「明日もこれ食べられる!」という事が本当に嬉しかったようで、そこまで君はこの手の味のものが好きなのかとお母さんはちょっとびっくり。