けんちん汁
アイスカフェオレ
連休3日目、今朝は9時起床。11時20分に新宿駅で友人Sちゃんと待ち合わせしているのだ。
一人で起きてこっそり行こうと思っていたのに、8時55分に「あと5分で9時ですよ〜」とだんなに起こしていただき、あまつさえ朝御飯まで作っていただいてしまった。一昨日買ってきて、ちょっと固くなってきたであろうフランスパンでフレンチトースト。卵と牛乳と砂糖の液にたっぷり浸してから焼かれたアツアツのパンに、ホットケーキ用のシロップをぶっかけて食べる。そして傍らには2日目のけんちん汁。
バターの香りのするパンと、味噌汁というのは妙に似合う。熱い汁をはふはふしながらすすり、パンを囓るのは一見アンバランスなのに妙に美味しい。
皿洗いも洗濯物干しも全部だんなにお任せして、いそいそと10時すぎに家を出る。すまんだんな。ありがとうだんな。
ランチコース \1500也
(前菜・スープ・パン・メイン・デザート・コーヒー)
10年来(いや、正確には13年来くらい?)の友人Sちゃんと5ヶ月ぶりくらいに会った。彼女と私は再来週、同じく10年来の友人Tさんの結婚式二次会で受付をやることになっている。その話も含めて、久しぶりに一緒に御飯でも、ということになった。
新宿で働くSちゃんに「美味しいところ教えて〜」と、連れて行って貰ったのが「ル・クープシュー」というお店。ヨドバシカメラ本店からほど近い、怪しい本屋やパソコンショップも御近所の、「こんなところにフレンチレストランが?」という立地の店だった。11時半の開店と同時に入ったらしばらく客はいなかったけれど、食べ進むうちにすぐに満席になった。店を出る頃には、雨の中待っている客までいた。人気のあるお店らしく、その人気の秘密は1500円という格安のコースランチにあるようだった。薄暗い店内には銅製の調理器具などが天井近くに飾られていたりして、こぢんまりとした作りが隠れ家のようで良い感じだ。
肉か魚かのメインを選び、前菜やスープ、パンにデザートにコーヒーがついてくる。かなりお得だ。
まずは、スモークサーモンの前菜。サーモンが大きく3切れレタスやトマトと一緒に盛られて、ドレッシングがかかっている。刻み玉ねぎがたっぷりのちょっと甘めのドレッシングが、厚めのスモークサーモンと良く似合う。
丁度食べ終わったタイミングで調子良く次のお皿がやってくる。セロリの香りのする、さらっとした熱いポタージュスープと、温められたフランスパンが2切れ、陶器の器に入ったバターもやってきた。
このバターが妙に美味しい。柔らかめのバターはふわっとしていて、ミルクの香りが強いけど軽い食感。生クリームでも混ざってるのかな、という風味だ。フランスパンにこてこてつけて食べるとしみじみ美味しくて、ついついぺたくたとパンに塗っては食べてしまう。超、美味しい。
メインは、Sちゃんがスズキのソテーを、私はポークソテーを。大きな豚肉の切り身が2切れ、椎茸などのきのこが甘辛いソースになって、たっぷりとかかっている。下には粗く潰されたマッシュポテト。
全体的にちょっとばかり強めの味付けではあるけれど、素直な味で美味しいものばかりだった。実は一番気に入っていたのはパンに添えられたバターだったりして。
デザートは、ココナッツのブランマンジェ、そしてコーヒー。
いつもまにかお店の席は全部埋まっていて、コーヒーを飲み干した後には素早く立ち上がって店を出たのだった。1500円ランチ、良かったわぁ。とてもステキ。
海馬宮茶とフルーツケーキのセット
久しぶりに女友達と二人だというのに、ヨドバシカメラに行き(←私がラベル用紙とリンクリボンを欲しがったから……)、高島屋デパートで「北海道物産展」を覗き(←覗こうと言ったのは、私だ)、御飯茶碗を買い(←これも私のお買い物だ)、どうも色気のない散策になってしまった。
ひとしきり歩いた後で、デパート内の中国茶喫茶「茶語」に入る。
「フルーツケーキ、美味しそうだよ〜」
「でも、私はお腹いっぱいだよ……」
「でも、私は注文しちゃうよ〜」
「私も、私もフルーツケーキ食べるよ〜」
と、私がSちゃんを引きずり込む形で一緒にフルーツケーキつきのお茶を注文することにしてしまった。Sちゃんは台湾の烏龍茶、私は「海馬宮茶」なる黄茶。
どちらも蓋椀に茶葉が入ってきて、湯を注いだ椀の蓋を少しだけずらして閉じ、カップに注ぐようになっている。お代わりのお湯は3杯くらいずつ。
黄茶の中では献上品として用いられてきたのが「海馬宮茶」なるものらしい。説明によると、
「貴州省産。皇帝献上茶として名高く、官能的な味と香りの余韻は茶通のあこがれ」
なのだそうだ。官能的なお茶だなんて何だかすごいわね〜、なんて言いながら飲む私。
で、官能的なお茶を飲みつつ、それ以上に官能的(?)な話をSちゃんから聞くことができた。話している間に、お店の入口は長蛇の列ができていたのであった。
ナッツやお茶っ葉の入るフルーツケーキはとうの昔に胃袋の中で、ちびりちびり楽しんでいたお茶もお湯が底をつき、話は尽きないまま夕方お開きになった。
けんちん汁
御飯
ポーターエール、冷茶
六花亭のマルセイバターサンド
ロイズの生チョコ(オーレ)
コーヒー
Sちゃんと別れ、紀ノ国屋書店をじっくり見てから帰宅してみると午後6時前。
ネットオークションで落札し、昨日届いてから発泡スチロールのケース内で解凍し続けていたマグロの頭が良い具合に溶けきったので、いざいざ、とオーブン焼きにすることにした。アルミホイルでびっちりくるんで、オーブンで焼くこと1時間。最後はホイルを取って表面に焦げ目をつける。
一見すると骨だらけだけど、3人家族じゃ多すぎるくらいに食べるところがあるものだった。目玉1個にしても片手から溢れそうなほど大きいし、首の付け根の肉も大きな塊がごろりと2つ取れる。頬肉だって、「こんな大きいんですか……マジ?」というくらいに巨大だった。どこをつついても喰うところが出てきて、焼きたてのところをナイフでこそげとりながら塩ふったり醤油かけたりして食べる。
ほどほどに脂の乗った首の肉をつまみつつ黒いビールを飲み、ゼラチン質がプルプルと白く光る目玉の周りを食べながら御飯を食べる。私は、虫でさえなければ食べ物に対して「気持ち悪い」という感覚はないので(でも、虫だけはダメだ。イナゴもダメ……)、目玉も全然OKだ。「うぉーこれって水晶体?」などと、目玉の構造は良くわからないけど、食べられそうなところはとりあえず食べちゃう。
首の付け根の部分の巨大な肉と、頭頂の肉、頬肉くらいを食べたらすっかり満腹になってしまった。見かけはちょっとすごいけど、魚の頭を食べるのも美味しいものだ。
デザートは、本日新宿で買ってきたお土産、北海道物産展で入手したマルセイバターサンドに生チョコレート。どちらも大好物で、見つけるとだんなも私もついつい買ってきてしまう。案の定、このお土産にだんなはひどく喜んでいた。食後に早速コーヒーを入れてばくばく食べる。
レーズンがみっちりつまったクリームがサンドされたバターサンドに、口に入れると溶けてしまいそうな柔らかいミルクチョコレート。「北海道の味覚だ!」とか言いながら今晩もついつい食べ過ぎ。
ミルクティー
昨日の朝に引き続き、今朝もフレンチトースト。
「フレンチ」トーストという名前だからというわけじゃないだろうけど、フランスパンで作るフレンチトーストはやはり旨いと思う。卵を2個、パカパカとボウルに割り、牛乳を卵と同じくらいの量だばだ〜と注ぎ、砂糖を小さじ1分くらい放り込んで軽くかき混ぜ、そこに6切れほどの厚切りフランスパンをどかどかと放り込んで絡ませる。バターを敷いたフライパンにて弱火でじくじく焼いたらできあがり。
食事のお供はすっかり温かい飲み物に移行しつつある今日この頃、今日はダージリンティーのミルクティー。牛乳が大好きな私は、ダージリンだろうとアールグレイだろうと、ついつい牛乳を入れてしまう。さすがに中国茶に牛乳を入れることはしないけど、実はプーアル茶のミルクティーも美味しいと聞いた。いつか冒険してみたいけど、なかなか勇気が……。
お茶
お仕事の日。
仕事の時間は10時半からなのだけど、この時間は、ちょうど弁当の仕入れが終わるかどうかという時間帯であるらしい。「がんぎ」という蕎麦屋の店頭で売られている「い和多」なる店のラベルが貼られたお弁当は安くてボリュームたっぷりで味も悪くなく、私は大好きなんだけど10時半には店に届いていたりなかったり、なのだ。今日は買えた。「鶏のおろし煮」なんて今日のおかずが書かれた黒板の文字を見、うきうきと大きなビニール袋をぶらさげての出勤だ。
仕事場についてインターネットで調べてみると、「がんぎ」も「い和多」も同じ会社の経営なのだった。日本橋が本店の、34年も弁当を売り続けている会社らしい。「今月のお献立」なんてコーナーもあって、「おおおっ来週の火曜は見逃せないなっ!」なんて思わずチェックしてしまう。
1つ1つのおかずがいちいち手間がかかっていたり、魚や肉や野菜もまんべんなく使われているお弁当を今日も美味しくいただいた。メニューによると、今日の献立は
・肉じゃがコロッケ
・煮たまご、ウィンナー
・白身魚の吟醸粕漬け焼き
・日高切り昆布煮
・ビーフウィンナー
・揚げ鶏のおろし煮
になっているらしい。大きなパックにおかずが詰まり、別の発泡スチロール容器に御飯が入る。
茶色く良い感じに染まった半割のゆで卵も、酒粕の匂いが漂うこんがり焼かれたお魚も、しっかり水切りされた大根おろしが良い感じに絡まる鶏からも、「大人の学校給食」みたいなノリで今日もとても旨かった。そう、大量に作られている味ではあるけど、どこかホッとしてしまうこの味は本当に学校給食を思い出させる。来週は「自家製散らし寿司」。また買わねばならなさそうだ。
秋刀魚の塩焼き
鮭フレーク
御飯
抹茶入り玄米茶
今日は仕事の後に打ち合わせがあり、自宅に帰ってきたのは7時半過ぎだった。急いでだんなの実家に息子を迎えに行き、やっとスーツを脱げたのはもう8時過ぎ。だんなは遅いらしかった。
帰宅の道すがら、ほとんど空の冷蔵庫を思って「夕飯、こりゃ出前か何かだな……」と覚悟していたのだけど、有り難いことにお義母さんが色々と食材を分けてくれた。切り干し大根とひじきの煮付けに、「たくさん買ったから」と秋刀魚に塩をしたもの。ついでにパック入りの鮭フレークまで。
「ありがとーございます、これで味噌汁作ったら完璧な夕飯ができます〜」
と言って帰ってきたものの、味噌汁作る余力もなくて、結局、調理は秋刀魚を焼いただけという手抜き夕飯になってしまった。「おかーさま、ありがとう」と煮付けを盛りつけ、昨夜炊いた御飯の上に鮭フレークをぶっかけて、焼きたての秋刀魚を息子とつつきつつ食す。
甘く煮付けた切り干し大根やひじき、油揚げやにんじんは御飯が進む。塩気のある魚のおかずだから、この甘さが一層嬉しい。
そういや、母の日も誕生日もお義母さんに大したお祝いをしてあげてないんである。クリスマスには、奮発して何か贈ってあげなきゃなぁ。
牛乳
NYに住んでいる友人Yが、先週末から1週間だけ日本に帰ってきている。公務員やら公認会計士やらドラマ制作会社勤務やら、高校時代の友人たちは軒並み超多忙な日々を送っているはずなんだけど(しかも1人は再来週結婚式だ)、「Yが帰ってきたなら会わなきゃね」がお約束のようになっている。というわけで、今日の夜はYと私とNとTさん、Sちゃんの5人で「飲み」の予定。
私だけ、ヒマなんである。Yの家にはYの姉のMさん夫婦も住んでおり、そこには5歳と2歳のお子さまたちもいらっしゃる。
「せりあちゃん、私は今日の昼間、ヒマよ?良かったら遊びにいらっしゃいよぉ〜」
となんてYからお誘いも貰っちゃったりなんかして、いそいそと支度して、保育園を休ませた息子と一緒に横浜のY邸に向かうことになった。子供絡みの友人知人はほとんどいないので、実は「同い年くらいの子供がいる余所の家に遊びに行く」というのは今日が初めてだ。わくわく。
「遊びに行くよ、横浜だよ」
と息子をせかしつつ、バナナと牛乳を胃袋に詰め込んで駅に向かった。宴会は夜なのだから、別に急ぐこたないのである。やっつけなきゃいけない仕事が2つ3つあるんだから、片付けてから午後遅くに行っても良いんである。でも、急いじゃうのよね。遊びには真剣になっちゃうのよね。
ガルシア
ネギベエ
ローステッドポテト
フォーシーズンサラダ
シーザーサラダ
ビール
10月10日は「晴の特異日」なはずだ。雨が降るのは10年ぶりらしい。
私は恐ろしいほどの雨女で(そして、だんなは見事なまでの晴男で)、偶然とは思えないほどに「だんなと一緒に行動する日は晴れ、私一人のイベントの日は大雨」ということが頻発しまくっている。もう5〜6年も前になるけど、以前Y邸にNの車で遊びに行ったときにはY邸に着いたと同時にものすごい嵐になったんだった。
「せりあちゃん、今日も嵐を呼びながら遊びに来たわねぇ」
と笑われつつ、昼過ぎにY邸到着。
お昼はMさん親子も一緒に、総勢6人でピザを食べることになった。
「子供らにはコーンサラダと、ポテトと」
「あ、あのねぇ"ネギベエ"はけっこう美味しいんだよ〜」
「ビール飲んじゃおうか、ビール」
と注文は大騒ぎに、ピザが届いてからはもっと大騒ぎにピザを食べまくる。
「昼間のビールって、美味しいよねぇ〜」
「働いている人たちに、"すまん"って思うけどねぇ〜」
とピザを右手、ビールを左手にひとしきり喰って飲んだ。
キノコの味の玉ねぎとにんにく入りソースに、タコやイカが散らされた魚介ピザの「ガルシア」と、照り焼きチキンの味に焼き葱が散らされた「ネギベエ」。醤油味のドレッシングのサラダとチーズドレッシングのサラダを交互につまみつつ、食事もおしゃべりもとても楽しい。「私たち、もうすぐ三十路よ三十路、信じられる?」なんて言いながら、でもノリはあんまり学生時代と変わらないのだ。
鯛のお刺身 上海風
マグロの生春巻 ラー油ソース
大皿広東焼豚ねぎまみれ
鶏唐揚のガーリックソース
海老のチリソース炒め海老センといっしょに
小龍包 柚子胡椒のきいたポン酢で
胡瓜のピクルス
モンゴウイカと野菜の塩炒め
水餃子のトムヤムクン風
おこげの海鮮あんかけ
海鮮炒飯
フレッシュマンゴープリンバニラアイス添え
青島ビール、ロングアイランドアイスティー、烏龍茶
午後6時半、Yの運転する車で桜木町に辿り着いた。仕事を終えた友人達がかけつけて、ぽつりぽつりと人を増やしながらの飲み会。
「だらだら居られて、酒があって料理も適当に揃ってて合流しやすくて」
と考えて、桜木町クィーンズスクウェアの中の「熱烈食堂」という中華だかアジア料理だか良くわからない店に行くことにした。メニューにマンゴプリンがあったのがずっと気になっていたからここにした、というのは私だけの秘密だ(←でもここに書いたらバレバレだ!)。
飲みの席に息子はちょっと可哀想だし実のところちょっと邪魔だし……と思っていたところ、だんなが息子を拾いに来てくれるという。「新橋まで連れて行こうか?」と言うと「うんにゃ、桜木町まで行ったげるよ」と嬉しいお言葉。Yと最初にやってきたTさんと、私と息子でとりあえずちびちびと飲み。とりあえず青島ビール、とりあえずお刺身上海風、とりあえずチャーシューや生春巻。冷たい系の料理を頼んで、「遅れてきても、まぁまぁ美味しく食べられるし」みたいなものを注文しておく。
午後8時過ぎ、だんな到着。その2分後くらいにN到着。だんなと息子が場を去って、それからかなり遅れて午後10時間近にSちゃんが到着。やっと顔なじみの5人が揃って飲んで飲んで喰って喰って喋ったり笑ったりできた。
薄暗い店の壁には、何故かお玉や中華鍋が飾られていて、そのお玉の中央に電球が1個1個ついていて怪しいオブジェになっていたりする店だ。「ネオチャイニーズ、ちょっと失敗」という感じの内装。こういう内装の店は、料理もちょっと失敗だったりするところが多いけれど、ここはまぁまぁ美味しかった。
揚げた春巻きの皮やナッツや大根、玉ねぎなどを醤油と胡麻油味のドレッシングで鯛の刺身と一緒に絡めたサラダっぽい「上海風刺身」、胡麻とラー油のソースが皿に敷かれた生春巻は、お上品に一口サイズにちょんぎられて盛りつけられている。チャーシューの乗った皿は超巨大でテーブルの半分が埋まりそうなものだったり、海老チリは海老が見えないんじゃないかというくらい海老せんべいが盛られていたり、なんか妙にお洒落すぎる盛りつけやお皿だったりしてそれが妙に笑える。でも、味はそこそこ悪くなかった。
Tさんはジントニックをかぱかぱと飲み、「今日はあまり飲まないわよ」なんつっていたYはワインを飲んでシャンパンを飲んでフローズンマルガリータを飲み干して「どこが"飲まない"だよ」とツッコミを入れられ、アルコールに弱いSちゃんはオレンジジュース多めのミモザで「……酔っちゃった」と顔を赤くしていた。Nは飲んでるのか飲んでないのかわからない顔をしながら、「アルコール飲むの、久しぶりでさー」とか良いながらやっぱりかぱかぱと飲んでいた。
高校時代には酒は飲めなかったけど、おおっぴらに飲めて(しかも校則とか気にしないで盛大に外食できる)今の年齢は嬉しいことだ。話の内容は相変わらずのものだったり、それなりに大人っぽいものもあったりなかったり、そうして、「ラストオーダーです」と言われるまで飲み食いに励んだ私たちだった。
最後、しっかりマンゴープリンも食して午後11時を過ぎて店を出る。帰りがけに入った化粧室で何故か鼻血が出てきてしまって、
「上海風刺身に入ってたナッツがいけないんじゃないか」
「いや、飲みすぎじゃないか」
「……単に食べ過ぎじゃあないの?」
と各方面からツッコミも入れていただき皆と別れ、急ぎ横浜駅から横須賀線で千葉に帰った。11時半発千葉行きの最終電車。午前1時前に帰宅したら、遊び疲れた息子と仕事疲れのだんなは高いびきで爆睡中だった。どーも皆様、おつかれさまでした。次の年末の飲み会は屋形船に乗ろうね(←乗るのか?ホントに?)。
冷茶
バナナ
昨夜の帰宅は午前1時。それでも化粧は落としたいし汗も流したいしで、必死の思いでシャワーを浴びて寝た。当然朝は、つらい。
「おゆきさーん、朝だよー」
の声に頭だけは頷きつつ、でも目は開けられず、
「……うどん、食べるー?」
の声になんとか「たべるー」とだけ返し、再び爆睡。次に目が覚めたら食卓には温かいうどんが置かれていた。刻み葱まで、小皿に入って置かれている。
私「……昨日は、どうもありがとー」
夫「いやいや、遅くなってごめんね」
私「……いやでも、ありがとー」
夫「12時半まで起きて待ってたんだけどね、眠くて寝ちゃった」
私「……かさねがさね、どうもありがとー」
と、あれもこれも「ありがとー」と感謝をふりまきつつ、熱いうどんの朝御飯。最近ブームの揚げ玉入り。しかし……眠いよ、かなり。
烏龍茶
本当は、今日は出勤日だ。「電車1本遅らせるとしても……9時10分には出なきゃ」とわたわたと準備していたところ、別の仕事が入ってしまった。かなりの急ぎだ。
ある飲食店の店名ロゴを作って欲しい、という依頼。馴染みのオーナーからのその依頼はたいそう切羽詰まっている様子で、本来の仕事は休ませてもらうことにしてしまった。教授、すんませんすんません。
既製のフォントをそれっぽく並べ、「こんなマークを作って」との御依頼に頭を抱えつつ、なんとか「うん、これで良いですよ」とOKの電話を貰うことができた。自分のサイトのマークとかだったら数十分で適当にやっつけもするけど、印刷されたり看板になったりするロゴマークなんて、考えるだけで緊張する。「ああ、あのラインはああすれば良かった」などと思うに決まっている。かなりつらい。
「でね、ここ、青く塗ってください」
という次なる要求に
「"青"ってどんな色だっけー」
と頭真っ白になりつつ何点か例を送って、「これでOKです、うん、ご苦労様です」と最終OKが出た頃には昼などとっくに過ぎていて、お腹も相当に空いていた。
幸い、台所のテーブルの上には「究極の豚まん」という巨大な赤い文字が書かれた箱がある。昨日の飲み会で、テレビ撮影帰りのNが「これね、もらったんだけど余ったのー」と私にくれたのだ。蓋を開けたら、巨大な肉まんが2個入っていた。何故か生卵2個と。
「これ、喰おう……」
と、蒸籠で蒸す余裕もなくレンジでチンしてかぶりつく。葱(というか青菜というかニラというか)の味が強い、野菜っぽいけど肉肉した味の豚まんだった。巨大で良い感じだ。皮もけっこう美味しい。
熱い烏龍茶をガーッと飲みつつ、目はモニターにひっつけたままで、10分で済ませた昼御飯。
「来週、お昼ご一緒しながら打ち合わせしましょうか」
の件のオーナーの電話に「……旨いもん、喰わせてくださいよぉ(でなきゃワリに合いませんぜー)」と心中でだけ毒づいて、なんだか忙しい日中だった。
わかめと長ねぎの味噌汁
モルツ、冷茶
梨
ずっとバタバタしていたから、夕飯の支度もできなかったのである。冷蔵庫にはお義母さんから貰った秋刀魚があり、「秋刀魚と大根のパスタかなぁ……多分20分くらいでできるし」と手抜き夕飯について思いを馳せていたところ、だんなから「何か買って帰ろうか?」とTEL。
「とんかつ買って帰るから、カツ丼しない?俺、作るし。」
と更に嬉しい言葉が続いた。
かくして、御飯を炊いて待つこと1時間。「さぼてん」のとんかつを買っただんなが帰宅した。
「ビールのお供もありまーす」
と、牡蠣フライも持っていた。1人2個。
着替えただんなと一緒に台所に立ち、私が味噌汁を作り、だんなが玉ねぎを刻む。割り下も作り、「あとはカツ丼作るだけ」の状態で、とりあえずビールを飲みつつフライを囓る。フライに添付のタルタルソースをたっぷりつけて、今シーズン初の牡蠣フライを噛みしめる。旨い。
で、御一人様卵2個使用の豪華カツ丼。1個は溶いてカツの周囲に流し、1個はカツの上にパカンと割って軽く蒸らして火を通す。
そういえば、昨日の飲み会はともかくとして、最近は魚料理ばかりが続いていた。我が家で肉を食べるのは何だか久しぶりな気すらして、カツからじゅわっと染み出る脂と甘辛いタレの味がとてもシアワセ。
……で、明日は魚がやってくる。鰹とイカ、カマスやサザエが届くのだ。そして「M井さん」もやってくる。久しぶりのM井さん。うふふ。
わかめと長ねぎの味噌汁
御飯
我が家の冷凍庫には、鯵の干物が詰まっている。
御飯と味噌汁のある朝には、「おかずは干物」が最近の決まり事。
グリルでこんがりと焼いている間に洗濯やら花の水やりやらを終わらせ、裏に返して両面こんがりと焼いたところで朝御飯だ。じっくり焼くと骨も囓れるようになって香ばしく、それがたまんなく美味しい。
アップルティー
本日の午前中には「クック&ダイン」から魚のセットが届く予定。
そしてだんなの実家で野菜を分けて貰いにも行かなければならない。
昨日の夜、お義母さんから電話があったのだ。
「あのねあのね、お野菜いらない?八百屋さんが山のように持ってきちゃって食べきれなくてー」
ちょうど、買い物に行かなきゃいけないと思っていたところで、これは幸いと保育園に息子を置くついでにだんなの実家に寄らせてもらった。
茄子だのいんげんだの大根だのきのこだのほうれん草だの長ねぎだの、山のような野菜を貰ったついでに茶飲み話。
「これね、2つだけ残ってたのよー」
などと六花亭のマルセイバターサンドなども頂戴し、アップルティーを啜りつつ1時間ほどしゃべっていた。話の流れで
「今、巨大な和風の大皿探してて〜」
なんて話になって、「それならこの家にいっぱいあるから持って行きなさいよ」と作家ものの素敵な皿を4枚も5枚もいただいてしまう事になり、ヨロヨロと大変な大荷物で家に帰る。帰宅した途端に魚のクール便も届き、家の中はわやくちゃだ。
「えーと、魚の片付け」
「野菜の片付け」
「掃除、掃除」
「お皿洗って、片付けて」
と、それからかつてなく家事にあけくれる今日。今日はなんだか主婦っぽい私。
アイスカフェオレ
午前中、お義母さんにJohanのパンをひと塊貰ってきてしまった。見ると、「パネトーネ」と書いてある。イタリアのぶどうパンであるらしい。デニッシュっぽい生地にレーズンやナッツ類、オレンジピールっぽいフルーツなどが練り混まれたほの甘いパンだ。「夜は……きっとたらふく飲み食いするし」と予感があったのでお昼はごくごく軽く。
あおりいかの刺身
サザエの壺焼き
茄子といんげんのピリ辛炒め
ベーコンときのこのほうれん草サラダ
豚汁
御飯
モルツ、冷茶
梨
今日届いた魚は宗太鰹1尾にかますが3尾、あおりいかが1ぱいとサザエが3個。親子3人じゃちょっと多いけど、来客が来れば丁度良い。というわけで、魚が届くのに合わせて我らが友人「M井さん」を呼んでみた。稀代の変人だ。
鰹は当然のように、たたきにする。サザエは網の上で焼いて醤油を垂らし、壺焼きに。あおりいかは解体して刺身にした。魚介だらけのおかずなので味噌汁は豚肉たっぷりの豚汁に、更に万年野菜欠乏症のM井さんのためにほうれん草のサラダや炒め物も作ることにした。献立の構想が大体まとまり「……これじゃ多いかな?」と思っていたところ
「おねぇおねぇ!M井さんが来るって聞いたんだけど行っていいかなぁ?」
と義妹からTEL。大学帰りの義妹もそのままやってくることになり、大人4人に子供1人の夕御飯になった。メンツも豪華で、料理もまた豪華。腕のふるい甲斐がある。
届いたのは昨日の朝まで泳いでいたような魚なので、どれもピチピチと良い感じ。このところ魚を扱う日々が続いていたので、さばくのも何となく慣れてきた。首を落とした途端にシパーッと溢れてくる血潮にも動じなくなる。
シコシコとしているのに柔らかなイカも新鮮そのものだったし、ちょっと柔らかめの鰹もなかなか良い感じ。
ベーコンと各種きのこを炒めて醤油と酢と砂糖を絡めたものを刻んだほうれん草とトマト、玉ねぎの上にかけたサラダも着々と無くなり、干し海老や刻みザーサイを山盛り入れて作ったラー油入りの茄子といんげんの炒め物もなかなか好評だった。大人4人でも余るんじゃないかというくらいの量を作って、「……残ったら朝食に回すぞ」と画策していたのに、朝食分も残らなかった。料理が残るよりは無くなってくれた方が、作った側としてはかなり嬉しい。
いつもいつも黒ズボン及び白シャツを装着しているM井さんは今日も同じいでたちで、義妹は大喜びだった。
「あ〜!やっぱり靴下も黒なんですねっ。(←彼の靴下はいつも必ず黒だ)……何足くらい持ってるんですか?」
「……16足くらい、でしょうか」
「キャー!!(狂喜乱舞して20秒ほど会話続かず」
「その胸に下げている袋は?」
「色々なものが2秒以内に出せないと不便ですので……」
「なんでなんでハサミまで身体に装着してるんですかっ!?」
「え?ライターもありますよ……(←彼は煙草は吸わない)」
「キャー!!(笑い悶えて30秒ほど会話続かず」
今日のM井さんは(いや、今日のM井さんも)大人気だった。
彼は、「これ、美味しいです」と言うことはそれほど多くないけれど、食べ方ですぐわかる。美味しいと感じた料理は猛烈な勢いで皿を空にしてしまうのだ。背筋をピッと伸ばして優雅な手の動きで、一見ゆっくりとした箸使いなのに食べる食べる食べる。今日のサラダも茄子の炒めも口に合ったようで、見事なまでの消費っぷりを見せてくれた。喰わせ甲斐のある友人で、私はとても彼が好き。(しかも愛すべき変人だし)
いつのまにか、日記のカウンターが20万越えてるし!!
御愛顧ありがとうございます。感謝感謝。
かますの一夜干し
刻み葱入り卵焼き
いぶりがっこ
豚汁
御飯
抹茶入り玄米茶
遊びに来ると、限りなく100%の確率で宿泊していく友人M井さんである(何故100%でないかというと、一度だけその日のうちに帰ったことがあるからだ)。
なにしろ、我が家の居間に据えられているソファーベッドは彼が購入してくれたものなのだから。しかも「お泊まりセット(=着替え一式)」も居間の押入の天袋に即座に出せる体制にまでなっているのである。もう、彼の宿泊は疑問の余地なく「明日の朝は自家製の干物だよーん」なんて会話が交わされているのであった。
今朝のメインディッシュは自家製の一夜干しだ。
手製で魚を干物にできるということは聞いたことはあったけど、これを店長Yさんから勧められて、思わず購入してしまった。確かに、新鮮な魚でその日のうちに干したやつを翌朝に食べるのはすごく美味しいもんじゃないかと思う。で、昨日届いた「かます」を使って早速干してみた。腹に切目を入れて内臓を掻き出し、頭を顎から割ってぺろんと開きにする。塩ふってナンプラーまぶして、あとは干すだけ。昨日の昼過ぎから干していたら、見事なその名の通りの「一夜干し」になった。
【私の好きな道具たち − 干物用網かご】
「刺身でも食べられる新鮮な魚を、干物に」
ベランダに、この青い籠がぶらさがっているのはちょっと異様だ。ガーデニングに凝っていてハーブやら花やら満載のベランダなら尚のこと「なんじゃこりゃ?」という感じ。
そう、それに、私はいつも「自家製ドライトマト」を作る時に苦労していたのだ。オーブンで1時間焼いた後のプチトマトを天日で乾燥させると、甘くて酸っぱい美味しいドライトマトができる。でも、虫が来る。埃もかぶる。薄い布をかぶせたり籠をかぶせていたりしたこれまでの苦労はこれで解消だ。それもまたサイコーに嬉しいじゃないか。
ここで買えますが、全国のアウトドアショップでも購入可能の模様です。 |
……で、本当に美味しかったのだ。なんでも塩をした魚の身にしょっつるかナンプラーかニョクマムか、とにかく「魚醤」を軽くつけておくと風味がアップするらしい。ナンプラーをつけたかますは、でもそれほどナンプラーの味もせず、海の香りが漂ってきそうなすてきな干物になった。ああ、なんかシアワセ。
で、刻み万能葱をたっぷりと混ぜ込んで焼いた、卵4個の卵焼き。御一人様2切れ。
豚汁あり卵焼きありお魚あり、そして秋田のいぶし沢庵「いぶりがっこ」ありの食卓は、M井さんを大層嬉しがらせた様子。良かった良かった。
本日午前中は、息子の保育園の運動会だった。2歳児クラスの息子は、自分の出し物が終わったところで流れ解散。11時頃に早々と解放されて、「じゃ、カレー食べに行こうか?」と最近すっかりお気に入りの「高円寺ナイルカレー」に向かった。黒くて辛くなく、でも濃厚なほの甘いカレーはどうも中毒性があるみたい。お店の雰囲気も合わせて、もうすっかり虜になっている私たちだった。
私は海老フライカレー大盛、だんなはカレースパゲッティ大盛。カレースパゲッティは、その名のとおりスパゲッティの上にポークカレーがかかったものだ。
大皿に御飯たっぷり、それ以上にルーもたっぷり、緩いカーブを描く海老フライが3本、ころんと乗せられたカレーがやってきた。外で食べるカレーって、ルーが妙に少なめで御飯が余ってしまったりすることが良くあるけど、ここは御飯が足りなくなりそうなくらいにルーがたっぷりだ。それもまたとても嬉しい。
柔らかな豚肉の塊肉がころころと入る黒いカレーは、今日もほの甘くて良い感じ。さくさく海老フライも良い感じ。そして、ポークカレーがかかった「アルデンテ?なにそれ?」ってくらいにクタクタに茹でられたスパゲティ(その柔らかさがまたカレーのソースに合う)もまた妙に味わい深かった。
付け合わせは、酢の酸味がとても柔らかい、優しい味のコールスロー。これまた柔らかい味の自家製マヨネーズがちょろっとかかっている。
このお店、テイクアウト用にも作ってくれるけど、容器代が1人分30円取られてしまう。
「鍋持ってきたら入れてくれるかな?」
なんて冗談半分に言っていたけど、本日試しに聞いてみた。
「あのー、鍋を持ってきたら、カレー入れてくれますか?」
カレー皿を運んできた店主はにこにこと、
「はい、喜んで。どうしても容器代がかかってしまうものですから、そうしていただけると逆にありがたいです。」
とのこと。
「蓋つきの……タッパーなどでも、鍋でも、お入れしますよ。」
と、何とまぁ嬉しい返事なのだった。1人分、ルーのみなら400円だ。3人分鍋に入れてもらっても1200円。
忙しい日、やる気のない日、米だけ炊いておいてオーブンに鶏肉でも放り込んでおき、絶品カレーを鍋で貰ってきてそのまま温めて喰う!
想像するだけで嬉しい夕食だったりして、多分私は鍋持ってお店に行ってしまうのだ。
冷茶
火曜日にお義母さんから貰ってきた秋刀魚が2尾、冷蔵庫に入っている。
「……ヤバイかな?」
「さっすがに、食べられないかな?」
とくんくんと匂いを嗅いだりつついたりして、結果、「パスタにして喰っちまおう」ということに。
たっぷり塩をして、頭とわたを落とした秋刀魚は、なんとか食べられそうだった。
今月の『dancyu』に「秋刀魚と大根おろしのスパゲッティ」が載っていて(しかもそれは「Cucina Tokionese Cozima」の紹介ページだったりして)、作り方は載ってないけど「これだ!」と勝手に想像しつつ作ってみることに。
秋刀魚はグリルでこんがりと焼き、パスタは太めのやつをたっぷりと茹でたあとにオリーブ油を軽く和えておく。パスタの上にほぐした秋刀魚を乗せ、大根おろしを乗せ、刻み万能葱を散らし、あとは醤油をぶっかけて食べる。雑誌には青唐辛子が入っていたり、トマトらしきものが写真に写っていたりとしていたけれど、和風チックな醤油味のパスタも悪くないよなと適当に。
太いスパゲッティは御飯のようにモチモチとして、「秋刀魚ぶっかけ丼」みたいな味であり食感であった。大根おろしとスパゲッティというのも、不思議と良く似合う。適当に作った割には美味しくできて大満足だ。
で、その「Cucina Tokionese Cozima」だけど、だんなが昨日一人でパニーニランチを喰ってきたらしい。超羨ましい。いいな、いいな。
「パスタマシーン、買ったんですよ!」
とシェフのKさんに報告したところ、色々アドバイスしてくれたそうな。プロのアドバイスを忘れてしまったら勿体ないから、自分の備忘録代わりにメモしちゃう。
- 「デュラムセモリナ粉」はパスタ用ではあるけど、粒子がちょっと粗い。デュラムセモリナ100%で作ると生地が固くなってしまって、扱いが難しくなってしまう。(そう、前回それで作ったらすっごく固くて困ったのよ……)
- パスタの粘りは粉を練ることで増える「グルテン」で決まるものだけど、粒子の粗い粉はそのグルテンがすごく出にくくなってしまうから、慣れないと大変。
- 「グルテン」は生地を寝かせることで落ち着いていく。最低でも2時間、できれば1晩は寝かせておきたい。
- 手打ちパスタは、すごく水を吸う性質がある。だから、野菜と炒め合わせるようなものよりは、魚介のエキスたっぷりのソースを絡めたり、ラグー系のソースなどが良く似合う。
もっぱら「自家製」にはまりつつある、最近の我が家。