食欲魔人日記 11年04月 第4週
4月18日 月曜日
キャベツと豚肉を味噌炒めで〜。
コロッケパン
カフェオレ

「月曜は朝ジム行くの?」
「行く予定だよー」
「そうそう、僕も月曜は早く登校だよ!」
「おおー、そう来たかー」
 
男連中が揃って早出予定の今日。だんなが5時に起きた時に、じゃあ私もと一緒に起きることにした。息子もほどなく起きてきて、スタートの早い月曜の朝。
 
起きてすぐ食べられるようにと、昨日のうちに買ってきてあったのは、スーパーで値引き販売されていた焼きそばパンとコロッケパン。男連中が焼きそばパンで私の分はコロッケパン、なんだか「学校の購買の昼御飯」みたいな組み合わせで笑ってしまう。
 
眠い、すごい眠い……と眠い目こすりながらコロッケパンをもぐもぐ。ちょっと温めて食べるとなかなか幸せ。

チーズ(テテ・ド・モア)
ツナサラダ
豚とキャベツの甘味噌炒め
大根と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

今日は野菜が届く日。
 
震災以来原発トラブルで放射能汚染の心配を抱えて暮らさなければいけないようになり、おまかせの野菜セットは「どこから届くのか、何が届くのかわからない」ところが不安要素になってしまったのかなと思う。出荷停止の措置が取られているもの以外の野菜は普通に扱っているため(我が家的にはそれは全く問題ないのだけれども)、そこに不安を覚える会員が相当数減ってしまったのかしらと勘ぐりたくなる、ここ最近の配達タイミングの早さだ。
 
今日届いたものも充実した内容で、
キャベツ1玉・レタス1玉・ほうれん草1把・青ねぎ1把・アスパラガス1束・長芋20cm、トマト2個
と、全体的に緑色が多かった。長芋とトマト、レタスにお目にかかることが多い今日この頃。
 
夕飯は、さっそく届いた美味しそうなキャベツを使ってみようと、「豚とキャベツの甘味噌炒め」にしてみることに。味噌炒めだけれど、甜麪醤を使う回鍋肉とは違う、和風味。以前料理雑誌で見かけた「五臓六腑七八」というお店のレシピだ。
 
豚を炒め、ちぎったキャベツも加え、調味料は信州味噌をベースに、おろし生姜やおろしにんにく、味醂や醤油、ラー油などを合わせたもの。炒め終えた後に胡麻油で軽く風味をつけて、仕上げに白髪葱をこんもり盛りつける。
 
昨日焼いて残っていた「マグロの尻尾」は、もう一度軽くオーブンで焼いてからほぐし、マヨで和えたものをサラダにトッピング。御飯に混ぜようかなと思ったけれど、「焼き鮭の混ぜ御飯」は馴染み深い美味しさだけれど、「焼きマグロの混ぜ御飯」というのはこれがちょっと違和感だったりして、だったら「ツナマヨ」かなと。
 
焼き色がつくくらい焼いた魚肉をほぐしたわけなので、ツナ缶のツナのような綺麗な色にはならなかったけれど、塩してマヨネーズ和えてみるとなかなか美味しいものに。サラダのトッピングに盛大に使いつつ、「ご飯に乗せたらツナマヨおむすびと同じ味になるよ」と息子に伝えたら、ご飯にこんもり乗せて食べていた。私もご飯に乗せてみて、「あらやだ、思った以上に美味しいかも」ともぐもぐ。
 
キャベツと豚肉の炒め物も、ご飯に似合うコッテリ味にできあがって、今日は「酒の友」というより「ご飯のおかず」な夕御飯だった。

4月19日 火曜日
今日の夜はプライムリブをいただきに〜♪
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
フレンチトースト
カフェオレ
ヨーグルト(朝食りんごヨーグルト)

今日の朝御飯は、バゲットの残りを使ってフレンチトースト。
 
フレンチトーストと言えば、私は「ホテルオークラ特製フレンチトースト」がちょっとした憧れの存在。本当だったら4月頭に母が上京して(で、だんなはその時期に海外出張の予定で)、都内でちらっと遊んでホテルオークラにも泊まって、朝御飯にはこのフレンチトーストを!、などという計画を立てていたのだった。が、震災で諸々の予定が変更になり、ホテルの予約もキャンセルすることに。
 
そのオークラフレンチトーストの作り方を見て、「丸一日卵液に浸しておくのか……そりゃ大変……」と思っていたら、だんなが「レンジで、卵液とパンをチンするとすごい勢いで吸い込むらしいよ」と。ほほぅと思って検索してみると、最初にヒットしたのがGIGAZINEの記事で、「料理ブログとかじゃなくて最初に出てくるのがGIGAZINEなんだ」と笑ってしまいながらそれを参考にフレンチトーストを作ってみた。
 
いつも通りに卵液用意して、いつも通りにパンに卵液を染みこませた後、平皿にパン並べて残りの卵液かけてレンジで30秒加熱。それから上下を返し、更に30秒。皿底にひたひたと残っていた卵液は、電子レンジ1分かけ終わる頃にはすっかりパンに吸い込まれていた。
 
で、愛用のグリドル出して、薄くバターをひいたグリドルにずらりと放射状にパンを並べてじくじくと焼いていった。いつもは多少、卵液の吸い込み具合にムラがあったりするのだけれど、今日はどこもすっかり良い具合に卵液を染みこませているので、それは綺麗な焼き色ができてくれた。中までじゅわっと染みていて、これは確かにとても良い感じ。いつもは卵液に砂糖は加えない主義なのだけれど、この作り方だとむしろ少し甘味がついている方が美味しいかも。
 
仕上げにバターひとかけ乗せて、はちみつかけて食べるフレンチトーストは御馳走のような美味しさだった。食後にヨーグルト。

溜池山王 「LAWRY'S The Prime Rib」にて
 Party Course \5,000
     シュリンプカクテル&スモークサーモン
     スピニング・ボウル・サラダ
     クラムチャウダー
     プライムリブ(The Lawry Cut)
     イングリッシュ・トライフル
     アイスティー
 赤ワイン(Leaping Lizard Cabernet Sauvignon '08) \5,800

レストランのメールマガジン(あと最近では公式アカウントのtwitter)は、行ったことがある店ない店問わず、気になるところはちょこちょこと登録している。写真が綺麗なメールを送ってくれるところも多くて、定期的に届くメールマガジンが届くのを楽しみにしているお店もいくつか。
 
「行ったことない、でも行きたいと思っているお店」でメールマガジンを購読しているお店の一つが、溜池山王にある「LAWRY'S The Prime Rib (ロウリーズ・ザ・プライムリブ)」。アメリカ〜ンなプライムリブを食べさせてくれるお店だ。いつか行ってみたいなと思っていた。
 
そんな折り、3月上旬に届いたのが「2011/04/19-21 10th Anniversary Fair 10周年特別企画」という案内。
 
「10周年を記念して、東京店では4月19日(火)、20日(水)、21日(木)の3日間、プライムリブディナー50%OFFを行います」
とのことで、いつもよりぐっと安価に(いや、ぐっと、どころではなく、とんでもなく安価に)プライムリブをいただけるチャンス。これ幸いと今日の日付で予約を入れておいたのが震災直前。
 
が、そんなイベントを前に、あの大地震。お祝いムードという感じでもなくなったようで、3月の下旬にお店から電話があった。
曰く、10周年企画ディナーではなくチャリティーディナーに変更したいとのこと。「プライムリブディナー50%OFF」から「プライムリブディナー40%OFF」の提供価格にして、10%分は義援金として寄附に回したい、との旨だった。それでもかまいません喜んでお伺いします、と伝えて、伺うのを楽しみにしていた。
 
ワインレッドが基調の、食欲をそそる色使いの店内。入り口入って階段を下りたところがダイニングフロアで、高い天井の高さがとても素敵。私たちのテーブルは壁際の、半円型のソファのボックスシート。高級感を感じさせる店内に、息子は「なんだか、すごいお店だね……」とおっかなびっくりだ。
 
メニューを眺めて、息子は「Prime Rib Dinner」にすることに。一番シンプルなセットメニューで、サラダとパン、そしてマッシュポテトとヨークシャー・プディングを添えたプライムリブが食べられる。お肉のサイズがあれこれ選べる。
 
私とだんなは「Party Course」をいただくことにした。「Prime Rib Dinner」に加え、アペタイザーのシュリンプカクテル、クラムチャウダー、食後のデザートとコーヒーがついてくるコース料理だ。息子曰く、「クラムチャウダーよりも、肉たっぷりと、あとクリームド・コーンが食べたい」だそうで。
 
お店のスタッフは誰もが明るくフレンドリー。「本日こちらのテーブルを担当させていただきます、○○です♪」と、チャーミングなお姉さんが担当になってくれて、
「プライムリブ懐かしいです、アメリカでさんざん食べたけど日本じゃなかなか食べられないし」
「どちらにいらっしゃったんですか?」
「ナッシュビルです、テネシーの」
「あー、私、アーカンソーにいたんですよー」
お隣でしたねぇ、そうですねぇ、なんて会話を食事の合間にちょこちょこと。
 
あのあたりはロウリーズの支店も無いから(本店は確か西海岸)、お店の存在は知っていたけど食べに行くことはできなかったんですよねぇ……なんて話をしていた。
 
ワイン1本いただくことにして(これもチャリティキャンペーンの一環で、通常リストにないお手頃価格のものを出しているとのことで)ナパのカベルネを。
 
美味しかった美味しかった楽しかった!の今日の夕食は、こんな感じ↓
なんというか、色々なものが「まさにアメリカ」な感じで、身悶えする懐かしい味のものばかりだった。

シュリンプカクテル&スモークサーモン
「LAWRY'S The Prime Rib」にて、アペタイザー。カクテルソースが美味し♪ コースにしなかった息子にスモークサーモンを分けてやりつつ、アペタイザーのミニプレートを。
 
スモークサーモンと大きな海老、海老がひっかけられたココットケースには「そうそうこれこれ」の味のカクテルソース。
 
一番簡単に作るなら「ケチャップにホースラディッシュを混ぜればOK」という感じのカクテルソースは、生牡蠣に添えて食べたりもした超定番のソースだったりするものだから、「カクテルソースきたー!」と嬉しくなっちゃう私たち。
 
スピニング・ボウル・サラダ
「LAWRY'S The Prime Rib」にて、名物スピニング・ボウル・サラダ バボーンとがっつり、アメリカンサイズのサラダはこのお店の名物の一つなのだそう「スピニング・ボウル・サラダ」。
 
テーブルの脇にワゴンがやってきて、そのワゴンにはクラッシュアイスを満たしたボウルと野菜を満たしたボウルが入れ子になっている。
 
テーブル担当のお姉さんが、野菜入りのボウルを氷の上でぎゅるんぎゅるん回して、そしてソースポットを頭の上に掲げて野菜に垂らし落とし、ざざっと和えて銘々皿に取り分けてくれる。そのプレゼンテーションが可愛くて楽しい。
 
帰宅してから調べてみたら、ラスベガスのお店の動画を発見。そうそうこんな感じ。
 
これ食べないとお肉は来ないからね、がんばってね、なんて息子に言っていたのだけれど、その息子が「なにこのサラダ、すんごく美味しい!」と誰よりも早く平らげていたのが印象的だったこのサラダ。
 
ドレッシングはサウザンアイランドドレッシング色の、ちょっと甘めなもの。野菜はレタスとほうれん草をベースに千切りのビーツ、トマト、刻んだ卵、クルトンが入っている。「こちらお好みでお使いください♪」と、テーブル中央にオリジナルスパイスも出てきた。胡椒がベースっぽいけれど胡椒以外のスパイシーな(カレー粉のような)香りもするこちらのスパイスも良い感じ。
 
クラムチャウダー
「LAWRY'S The Prime Rib」にて、具沢山のクラムチャウダーカップサイズと言いつつ、バケツサイズのスープ出てきたらどうしよう」
と戦々恐々としていた(その危惧もあって息子の分はコースにしなかった)クラムチャウダーは、常識の範囲内のサイズでちょっと安心。
 
トマト味ではない、クリームの味のボストン風クラムチャウダーは、貝ごろごろ玉ねぎごろごろの具沢山なもの。
 
滑らかな口当たりの高級感溢れるスープ……という方向ではない、どこか素朴な感じもするあったかいスープ。息子にお裾分けしたらけっこうな勢いで口に運んでいた。肉に備えたい私は、そんな息子に「飲んでいいよ、いっぱい飲んでいいよ」と。
 
プライムリブ
「LAWRY'S The Prime Rib」にて、宇宙船のようなこの物体 そして、目の前にどんごろどんごろと宇宙船のような銀ピカのワゴンがついにやってきた。
 
高さは子供の背丈ほど(120cmほど)はあるだろうか、かなり迫力のある外見のワゴンだ。これが店内を4〜5台、絶え間なく動き回っている。
 
「お肉カット担当」のおっちゃんら(大体が、いかにもな感じの大柄のマッチョ体型のおっちゃんらだ)が押して歩くそのワゴンこそ、メインディッシュのプライムリブが詰まった魅惑のワゴン。
 
ここで、肉のサイズと火の通り具合、添え物を指示してお皿に盛りつけてもらう。
 
宇宙船の中にはたっぷりの肉!肉が!! こんな感じで、中には肉塊といくつものポット類。
 
ここは食べます!わたくし、がっつりいただきますわ!と、私は(だんなも)ロウリーズ定番カットの「The Lawry Cut (ロウリー・カット)」をお願いした。量は10oz(300g弱)。
 
うりゃーっと厚切りにした肉を皿に乗せ、無造作にマッシュポテトを添えて、ソースを垂らすお玉でぐりぐりっとマッシュポテトの中央をへこませて、ばしゃばしゃとソースをかけてくれる。
 
更に添え物に「Creamed Spinach (クリームド・スピナッチ)」「Creamed Corn (クリームド・コーン)」「Buttered Peas (バタード・ピース)」が選べ、私はほうれん草をつけてもらった。
 
息子は、厚切りよりもむしろ薄いものの方が良いでしょう、と、「The English Cut (イングリッシュ・カット)」を。こちらは「伝統的な英国式の薄切りカット」だそうで、それにすると、外見は「プライムリブ」というよりむしろ「ローストビーフ」という表現の方が似合う感じになってくる。サイズは1枚が65gでそれが3枚とのことだ。
 
あとは、チャレンジメニューですかというサイズの「The 'Diamond Jim Brady' Cut (ダイヤモンド・ジム・プレーディー・カット)」が20oz、女性子供向けにとカリフォルニアカット、トーキョーカット、といった軽めのサイズも用意されている。ランチタイムには更に小さな(てか、薄い)ものもあるそうで。
 
ほどなく、直径20cmほどの銅のフライパンを持ったテーブル担当のお姉さんもやってきて、「ヨークシャー・プディングでーす」と、3等分して各自の皿の隅っこに乗せてくれた。ふかふかしたパン状のそのプディングはソースに浸しながらいただく。
 
そしてテーブル中央の、カレーの薬味皿みたいなノリで置かれたものが、フレッシュホースラディッシュをおろしたものと、「ホイップド・クリーム・ホースラディッシュ」。ホイップクリームにホースラディッシュを合わせたふわふわしたもので、リブの熱でじんわり溶けていくこのホイップソースも美味しかった。
 
見事な赤身の肉は、ブラックアンガスなのだそう。一時期アメリカ牛の輸入が止まった時にはやむを得ずオーストラリア産牛肉になったこともあるそうだけれど、今はめでたくブラックアンガスが使えているとのことだ。
 
そうそう、この肉!この感じ!と、悶えてしまう肉の美味しさ。サシの入った和牛の美味しさの方向ももちろんありだと思うけれど(あれはあれで大好きだけども!)、こちらの、「脂身はカットされた肉のフチだけで、肉はみっっちりと赤身」の肉の美味しさというのはアメリカでステーキを食べてから知った、別ベクトルの美味しさ。「固い」というのとは違う、しっかりとした弾力を感じる歯ごたえで、脂のとろけるベタベタした甘さではない肉の美味しさが感じられる。
 
ミディアムからウェルダン気味に焼いてしまうと、その脂身の少なさからパッサパサしたものに感じられてしまうかもだけど、こうしてプライムリブや、厚切りステーキをレア〜ミディアムレアでいただく美味しさときたら、たまらないものがある。
 
クリームド・スピナッチも、息子からちらっともらったクリームド・コーンも、これまた懐かしい味で身悶えした。
 
イングリッシュ・トライフル
「LAWRY'S The Prime Rib」にて、食後のイングリッシュ・トライフル で、すっかり満腹になってのデザートは、イングリッシュ・トライフル。
 
ざっくり混ぜた、ラズベリー味のショートケーキのような感じのデザートに、アイスティーつけてもらって、「ああ、普通のサイズのケーキで良かったわ」と。
 
アメリカでこの手のお店に行くと、たいていデザートはお腹一杯で食べられない(ちっちゃいケーキなら食べられても、こういうお店のデザートって呆れるほど巨大だったから……無理……)のが常だったので、ちゃんとデザートが食べられるのが密かに嬉しかったりした。
 
だんなはラズベリーが苦手なので、だんなの分のデザートはそのまま息子のお腹の中へ。
 

プライムリブ、息子にはどうかしら、美味しく食べてもらえるかしらとそこが心配だったのだけれど、
「この肉美味しい!大好き!」
クレームド・コーンもなんだか懐かしい味がしたよ!(そりゃあそうさ、4歳頃の君はmeat & 3の店でこればっかり食べていたんだから……)と御満悦。また来たいまた来よう来週でも良い!って言いだすくらい気に入ってしまったようだった。
 
お値打ち価格のチャリティーディナーということで今日の店内は本当に大盛況。
外国人のお客さんも多くて、その雰囲気からしてなんだか懐かしくなる感じだった。またアメリカ行きたいなぁ。
 
普段のお値段だとそう頻繁には訪れられないけれど、ランチ(通常平日と、あと時々週末にも開催)だったらサラダとスープ、デザートがブッフェ形式でいただけるとのこと。
 
ランチだったらプライムリブは若干小ぶりなサイズでも満足できそうだし、昼からワイン1本なんて事にならないだろうし、だから懐もそんなに痛まなさそう。
 
で、食事してきて早々に「4月5月の週末ランチの営業予定ってどうなってるんだろー」とか調べている私……。

4月20日 水曜日
隠しきれない隠し味……になってしまったのであるらしい、今宵の牛肉炒め。
「PONT DES ARTS」の
 ミルクフランス 2/3本
 カフェオレロール 1切れ

昨日、習い事で千葉に行っている息子を拾いがてら千葉そごうの食料品売り場をぷらぷら。朝御飯用にとベーグルを買った後で、特設コーナーで見慣れぬパン屋さんが人だかりになっているのを見つけた。
 
お店の名前は「PONT DES ARTS (ポンデザール)」。埼玉にあるお店だそうで、店頭には「テレビチャンピオン2位」とかなんとか、紹介ポスターが揺れている。
 
お店の紹介、アピールに「テレビチャンピオン○位」を使うのはなんとも安っぽく感じられてしまうことだなぁ……と感じて、そのまま回れ右して息子との待ち合わせ場所に向かおうかなと思いつつ、「でも、テレビチャンピオン○位の店とかいっても、ちゃんと美味しくて良い店もあるわけだし」と気を取り直して並ぶ品を眺めてみた。
 
この、「"テレビチャンピオン○位"のアピールが、どうにも好きになれない」という感覚は、入ろうと思った飲食店の店頭に「芸能人のサイン色紙」とか「シェフと芸能人の記念撮影写真」がずらりと貼られているのを見てしまった時と同じ感覚。それらを否定するわけではなく、「だから美味しくないに違いない」とまでは思わないけれど、「あ、あなたと私は相性が合わないみたいです失礼しました」と、おいとましたくなる気分になってしまう。
 
ともあれ、気になるパンが並んでいるし値段もそれほどお高くはないし、と、試しにいくつか買ってみることに。「アンデルセン」のものより若干長めなミルクフランスは1本210円。1人1本ではもてあましそうなサイズだったので、これを2本買って、あとは「カフェオレロール」だったか「コーヒーロール」だったか、白とベージュの2色の生地がうずまき模様になったレーリュッケン型(側面が波打った円筒形の型)で焼いたパンを1包み。適当に分けながら食べることにした。
 
ミルクフランスは、家族皆で「アンデルセン最強」と思っている。
パンの絶妙な食感(固すぎず、でも柔らかすぎず)とミルククリームの美味しさ、サイズのほど良さとか、そして地元でいつでも買えるお手頃さもあって、なかなか他の追随を許さない存在だ。
 
「こっちのが、でっかいね」
「うん、んで、固いね……割としっかりフランスパンだ、こっちのは」
どうかなーやっぱりアンデルセンの方が美味しいかなー、なんて家族皆で味わいながらバリバリかぶりつく。
 
白っぽいクリームは、アンデルセンのものに比べると若干柔らかめで、クリームに混ぜ込んだグラニュー糖のジャリッとした舌触りを感じるもの。主張の強いパンにお似合いのクリームで、「どちらが好みか」と聞かれるとやっぱりアンデルセンの方が好みではあるのだけれど、でもとても美味しいミルクフランスだった。

チーズ(ベルキューブ・ビストロ)
アスパラガスのミモザサラダ
葱と牛肉の中華炒め
キャベツとトマトのスープ
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

昨日アホほど牛肉を食べたところだったし、今日は魚の煮つけにでもしたいところ、手元にはそろそろ食べてしまいたい鮮度の牛の薄切り肉がある。
 
せめてさっぱりめの味付けにして食べようかなと、参考にしたのがウー・ウェンさんレシピの「牛肉と九条ねぎの炒めもの」。月曜に"青ねぎ"が届いたところでもあったので、これを使うことにした。味付けはオイスターソースと醤油がベースだけれど、大さじ1/2ほど黒酢が入る。だから若干さっぱりした感じになるかなと期待したのだけれど、そしてちゃんとレシピ通りに作ったはずなのだけれど、だんなは一口食べて
「この肉、傷みかけてる!?」
と思っちゃったのであるらしかった。
 
最初にその懸念を表明してくれれば「いんや、調味料に黒酢入ってるんだよ」とすぐ言えたのだけれど、だんなは最後まで食べ進み、"ごちそうさま"の直前に至って「この肉、ヤバイ感じじゃなかった?」と。
つまり微妙な気持ちで食べ進んでいたわけで……だんなにも牛肉にも申し訳ない事をしてしまった。しょんぼり。黒酢の指定の分量から言って、隠し味程度の酸味よりは若干強く味を感じる分量だっただろうから、その微妙な加減が尚のことそんな感じに思わせてしまったのかも。
 
作った私は調味料の構成を知っているから「まぁ、こんな感じか」と違和感なく食べていたのだけど、酢を使った料理は難しいものだと再確認した。酢豚みたいなわかりやすい甘酢味とか、あるいはサラダや酢の物のような定番の系統でないとやっぱり難しいということなのかなぁ。
 
副菜のアスパラガスは、茹でてからみじん切りのゆで卵とトマトを散らし、オリーブ油かけてトリュフ塩と黒胡椒かけて混ぜながら食べる感じで。半端に残った豚肉を入れたスープはトマトベースでキャベツ入り。そうそう冷蔵庫にこれもあったのでした、と久しぶりに出したベルキューブは、トマトとハムとオニオンの味の、息子お気に入りの「ビストロ」アソートパック。
 
ベルキューブはいつのまにかリニューアルしていて、先日スーパーで見かけた時は「ビストロ」は消え去っていて、代わりに「赤ワインセレクト」「白ワインセレクト」「フレンチ オードブル」という3種類のパックが冷蔵棚に並んでいた。「スモークチーズ風味」とか「チェダーチーズ入り」は歓迎だけれど、息子があまり歓迎しなさそうなオリーブ味やペッパー味が入ってくるのがちょっと使いづらそうな印象。
 
でもきっと、「やっぱり気になる〜」とか言って買ってしまいそうな予感。ベルキューブ、小さくて可愛くて食べやすいから(で、ビールやワインのつまみにぴったり)大好きだ。

4月21日 木曜日
トマトクリーム味のスペアリブ煮込み。
ツナとチーズのベーグルサンド
カフェオレ

自家製ツナマヨ(まぐろの尻尾をオーブン焼きにしてほぐした身をマヨで和えて作ったもの)が残ってたんでした……と、買ってきてあったのが「JUNOESQUE BAGEL」のプレーンベーグル。
 
半割にして炙ったベーグルにクリームチーズ塗ってツナ乗せてレタスも乗せて、マヨネーズうりうりっと回しかけてからサンド。レタスどっさり挟んだので上からぎゅうぎゅう押しながらかぶりついた。トマトもあったからトマトもスライスしておけば良かったかなーと思いながらもぐもぐ。
 
パンは白米に比べると腹持ちが悪い印象があるけれど、みっしりと詰まったベーグルはたいそう食べ応えがある。腹具合も充実したところで、今日もがんばろう。

チーズいろいろ
ゆで卵とブロッコリーのツナマヨネーズあえ
 レーズンとチーズのパンの薄切り添え
豚スペアリブとキャベツのやわらか煮込み
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

今日はキャベツを食べよう、とレシピを検索してみたら「豚スペアリブとキャベツのやわらか煮込み」というビストロ料理をみつけた。スペアリブだったら冷凍の買い置きがある。食べてしまいたいなとこれを作ってみることに。
 
オリーブ油で玉ねぎ炒めて、トマトの水煮缶を加え、別スキレットで炒めたスペアリブを加える。ひたひたに水を加えて1時間ばかり煮込んだら、ざく切りキャベツをどっさり加えて更に煮込み、生クリームと塩で調味。パスタのソースでみるようなトマトクリーム味の煮込み料理だ。
 
手持ちのブロッコリーは、朝の残りのツナと和えてサラダ風。茹でたブロッコリーとツナ、ゆで卵を刻んだのをざっくり合わせてマヨネーズ足して、薄切りパンをトーストしたものを添えた。
 
作ってみてから気が付いたのだけれど、今日のおかずは昨日のスープの材料とほぼ同じ。
「しまった……どっちも豚でキャベツでトマトだった……」
なんで作るまで気が付かなかったのかなぁ私は……と、少量残っていた昨夜のスープはそのまま今日のおかず鍋に加え、最後一緒に煮込んでしまうことに。
 
スペアリブの煮込みにはかなりな量(1/2玉分ほど)のキャベツを入れた。火の通ったキャベツはもりもり食べられるものだから、「スペアリブを食べたぞ」というよりは「キャベツを食べたぞ」的な印象の夕御飯。
 
トマトと生クリームの組み合わせはパスタソースで時々口にするけれど、煮込み料理もこれまた良い感じ。トマトの酸味と生クリームのまろやかさはとてもお似合い。

4月22日 金曜日
今日のお昼はこんな感じ〜
二色パン
苺 with 練乳&牛乳
カフェオレ

今日は金曜、だんなは朝ジムに行くのかしらー……と、簡単に食べられるものをと、たまたま見かけた「二色パン」を買ってきてみた。
 
三色パン(チョコ・クリーム・ジャムの組み合わせが好き……ジャムじゃなくてあんこ入りのも多いのよね)や二色パンは、パン屋さんで見かけるよりもスーパーで見かける方が多い類のパンだけど、私はこれがけっこう好き。子供の頃、当時住んでいた駅前のパン屋さんで扱っていて、親にねだって時々買って貰っていた記憶がある。今日のはスーパーで買ったもので、「銀座木村屋」のロゴが入っている。チョコとカスタードクリームの二色パンだった。
 
だんな今日はジムも仕事もお休みということで、家族でちょっとのんびりな気分での朝御飯に。
苺も出して、いつも通りに練乳と牛乳添えて潰しながらいただいた。

「フォルクス」にて
 フォルクスハンバーグワンダフルセットランチ \1190

……で、だんなと2人の昼御飯。
 
家でスパゲッティでも茹でましょうか、それともどこかに食べに行きましょうかとあれこれ算段の結果、ステーキファミレスの「フォルクス」に行くことに。ちなみに他の候補はしゃぶしゃぶ食べ放題とお寿司で、
「うーん、それだと今の気分は6:4でステーキ:しゃぶしゃぶ、かなぁ」
「そっか、うん、フォルクスはコーンスープ飲み放題だしそうしよっか」
と、「ステーキ食べたい」よりむしろ「飲み放題スープたんまり飲みたい」「食べ放題パンをがっつり食べたい」という気分でお店を目指すことに。
 
結婚当初住んでいた町にも自転車圏内にフォルクスがあったこともあって、フォルクスはなんとなく身近な存在。すごーく美味しいというわけでもない(し、すごーく安いというわけでもない……)けれど、サラダバーやスープバーの存在が地味に嬉しい。更に今は「焼きたてパン食べ放題」などというのもあったりして、ますます魅力が増えてしまった。
 
「おゆきさんは……パンが好きだね?」
「うん、パン、すっごく好きー」
と、せっせとパンをテーブルに運んでは、サラダは2杯、スープは2杯と少し、パンは全部で8個ばかりもりもり食べてしまったお昼御飯。
 
一番のお値打ちランチは880円の日替わりランチで、その金額でサラダバー(かスープバー)とパン(かライス)がついてくる。今日はデミマスタードソースのチキンカツだそうで、それも気になったのだけれど「でもスープバーとサラダバー両方つけたいし、そうすると210円アップになるし」とあれこれ考え、最初から全てついてくるハンバーグセットを選んだ。このメニューだと食後の飲み物までついてくる。
 
フォルクスのコーンスープは、いかにもな"ファミレスの味"ではあるのだけれど、でもこれがどうにも好物で、私もだんなもこればかり飲んでしまう。日替わりスープは今日は他にも「ケイジャン風スープ」「健康にやさしいめかぶのスープ」も用意されていたけれど、他に口にしたのはケイジャン風スープをお味見程度にほんの2口ばかり。
 
「ほんとに私たち、他のスープ取らないよね」
「あ、でも俺、スープバーのとこのカレンダーに書いてあった"桜エビとタマゴのスープ"は気になったよ」
「あー私は"オニオンスープ"なら交互に飲むかな、コーンスープと」
と、なんだかやたらとスープの話をしてしまいながら焼きたてのハンバーグをもぐもぐ。

クレソンと長いものごまびたし
中華風チキン レタスを敷いて
だんな特製 じゃこ入りチャーハン
ビール(サッポロ黒ラベル)

ここ数日は千葉では体感のある地震も少なくて平穏な日々……の感じだったけれど、午後3時過ぎ、「高さ30cmのフリーフォールに乗せられました」的な感覚で垂直方向にガタンと衝撃が来た。その揺れの数秒後にパソコンの画面に「緊急地震速報」の文字(これ入れてます)。
 
そしてその数分後に確認できた震源と震度を見て、かなり驚いた。震源は我が家から20kmたらずの千葉内陸部。最大震度は3と、全然大きな地震ではなかったのだけれど、こんな揺れ方を感じたのは初めてのことで、しかも震源のこの近さにはちょっと不安になってしまった。
 
余震は福島震源のものがずいぶん頻繁に発生しているし、日々こんな直下型の揺れを感じていたら被災地の方々は本当に気も休まらないと思う。早くこの地震だけでも落ち着いてくれると良いのだけどなぁ。
 
今日の夕御飯は、「冷凍御飯がずいぶん溜まってきたのでチャーハンしましょう」「買い置きの無印良品のタレ使って鶏肉焼きましょう」がテーマ。
 
鶏は、無印の「中華風チキンの素」なるものを何ヶ月か前に買ってきてあったので、これを使ってみることにした。調べてみたら、今はもう廃盤になっている商品らしい。パウチに入ったタレを鶏もも2枚に絡めて一晩おき、あとはオーブンで焼くだけという簡単なもの。
 
至極簡単に調理できて、チャーシューに似た馴染み深い味の焼き鶏ができた。これはなかなか良い感じ。お値段も手頃だし、また買っても良いかなと思える品だっただけに、既に買えなくなってしまっていたというのはちょっと残念だ。
 
無印良品は、覗くたびに怪しいレトルト食品やエスニック料理の調味料セットなどが増えていたりするので、ここしばらく気になってちょこちょこ覗いている。
 
箸休めにと、簡単に用意したのは「クレソンと長いものごまびたし」。スライサーで薄く千切りにした長芋と、茹でてざく切りにしたクレソンを混ぜて手製の胡麻だれをかけるというレシピは、元々野崎洋光さんのものだけど、「ごめんなさい、めんどくさいから胡麻だれは市販ので……」と、ミツカンごましゃぶを使ってしまったから多分本来とはかなり違う味になってしまったはず。
 
でも、「スライサーで薄く削った長芋」というのはなかなか楽しい食感で美味しかった。シャキシャキだけどトロトロしている不思議な感じ。ほろ苦いクレソンと合わせるというところもまた新鮮だった。
 
で、チャーハンは、今日お休みだっただんなに作成をおまかせ。
「チャーハン用の肉っ気ないから、代わりにおじゃこはどうでしょう」と、じゃこ入りのチャーハンを作ってもらった。大きな器にドカンと盛って各自自分の皿に取り分けるようにしたら、なんだか食卓が「御馳走でいっぱい」という感じに。
 
明日はやることたくさんの一日になる予定。

4月23日 土曜日
今日は息子の誕生日〜
うどん(ひやひや)
麦茶

今日は息子の誕生日。
 
だから、というわけではないけれど、今日は息子ととーちゃん、2人でボーリングに行くことにしたらしい。私も誘われたけれど、朝一で行くような事を言っていたので、
「いいよ私は留守番してるよ、君たちいないなら、その間にやりたいことあるし」
と謹んで辞退。
 
今朝は結局ややのんびりめの起床だったので、男たちは朝食とってからボーリングという事になった。朝御飯は、うどん。この季節になると問答無用で(私の好みで……)「ひやひや」。うどんは水で締め、ストレートタイプのパック入りのだしも氷水で冷やしておく。万能葱と揚げ玉用意して、ばさばさかけながらいただいた。
 
「……今日は君の誕生日です。おめでとうございまーす」
「おめでとうございまーす」
「ありがとうございまーす」
「つきましては、お昼御飯と夕御飯のリクエスト、何かないですか?」
「……んとね、お昼はファーキチ!夜はたらこスパ!」
即答。
「……えええええー……」
 
なんか、そんな簡単なのでよろしいのですか、腕のふるい甲斐が全くかけらもないんですけど……と、
「わかった、たらこスパゲティは材料も手元にあるし、必ず近日中にやってあげる。今日は週末でそこそこ手間もかけられるし、他のリクエストはないでしょうか」
と、再度尋ねてみたら、じゃあねぇと少し考えて
「お母さんが作ったピザがいいな」
と。よしきたピザね!と、じゃあボーリングの帰りに材料買って帰ってきてくれると嬉しいなと、買い物メモの用意をした。
 
だんなたちが出かけた後は、私は一人お菓子作りに励む午前中。

「ファーストキッチン」の
 チキン竜田サンド
 フレーバーポテト(コンソメ)
 CCレモン

息子からは「誕生日ケーキはレアチーズケーキがいいな」とリクエストを貰っている(よく考えたら、夕飯もピザでチーズなんだよねぇ……まぁ良いけど……)。
 
美味しいお店探すとか、赤坂の「しろたえ」(←目下、息子の「至高のレアチーズケーキ」の店)とかで買ってこようか?それとも私が作ってみる?と聞けば手作りが良いそうで、ならばと、「目指せ"しろたえ"」で手持ちのレシピから一番濃厚な感じの配合を探して作ってみた。
 
生クリームもヨーグルトも入らない、クリームチーズの配合が多めのもの。「サワークリームも入れないで」となるとなかなか難しく、結局『チーズケーキの本』というレシピ本に載っていた「基本のレアチーズケーキ:濃厚タイプ」なるものを選んでみた。
 
台は、レジピでは確かスポンジということだったけれど、「でもここはグラハムクラッカーの台だけは譲れない」と、砕いたグラハムクラッカーに溶かしバターを混ぜてラビオリ用の耐熱角皿に敷き詰める。クリームチーズと砂糖を練って練って、少量の牛乳とサワークリームを加えて更に練り、ふやかした粉ゼラチンと合わせて固めるだけ……の、レアチーズケーキはケーキと言うけれど「焼き菓子」ではなく「冷菓」の類。よほどの事がなければ失敗はしないので作る側としては気楽に作れるお菓子の一つ。
 
……で、息子の誕生日に向けてやる気が盛り上がっているところだったので、ついでにアイシングクッキーも作った。
 
折しも明日はイースターということで(毎年3月下旬から4月中旬の範囲でこれが毎年全然違うんだな)、ちょっと前からネットではイースターエッグとかパステルカラーのお菓子の画像をとこちょこ見かけるようになっていた。
 
実のところ、私は味はそれほど好きじゃない(砂糖のコーティング、甘すぎるし……)けれど、その細工の細かさと色使いの美しさがたまらないアイシングクッキー。イースターは、そのアイシングクッキー界においても、クリスマスやハロウィンと並んで盛り上がるイベントのひとつになっている。素敵なイースター飾りのアイシングクッキー画像をちょうど見たばかりということもあって、「私も作ってみるかなぁ」と思いたったのだった。
 
アイシングクッキーを作ってみるのは、確かこれが二度目。前回はおおむね失敗に終わり、今度こそちょっとはまともなものを作りたいと気合いを入れたものの、これがやっぱり難しい。
 
・凝った型の、大きなサイズのクッキーを焼くのがそもそも難しい。天板乗せる前に形が崩れるよ……と思ったら、後にこんな記事を発見。そうか、こうすれば良いのね!
・均一の厚さで均一の焼け具合のクッキーを焼くのも難しい。
・細く繊細なアイシングを絞るためにはアイシング濃度の調節がとっっても重要。
・何より技術の習熟が大切……
 
と、色々難関は山積みで、結局クッキー型はシンプルな花型と蝶型のクッキーをメインに使い、不格好な巨大花型と猫型のクッキーも1枚ずつなんとか焼きあげたところで、だんなと息子が帰ってきた。
 
クッキーを冷ましている時間に、買ってきてくれたハンバーガーでお昼御飯。
 
事前に「これがいいな」と伝えておいた私のリクエストはチキン竜田サンド。ポテトはコンソメフレーバー。
 
どこまでもチーズ好きの息子は、ここでもチーズ入りのバーガーを選択して、ポテトのフレーバーまで「トリプルチーズ」とかそんな感じのものを選んでいる。いつもだったら「だったら夕飯にピザは止めようよ……」とか言いたくなるところだけれど、年に一度の誕生日だしこういうの(=ひたすら体に悪そうな食事の一日)も、稀には良いかなと。
 
食後は、「僕もやりたい」と混ざってきた息子も一緒に、クッキーのアイシングデコレーション。
アイシングは筆記用具のように「描く」のではなく、「絞って置く」感覚でいかなければいけないのがなかなか体で理解できなくて、ろくな文字も線も描けないまま格闘すること数十分過ぎていく。
 
クッキーの飾り自体は、大昔に買ったイースター用のデコレーション用砂糖菓子が何種類か手元にあったので、アイシングを絞った後に可愛らしい色合いのグラニュー糖をかけたり小さな砂糖菓子を飾ったりという感じでなんとなくお茶を濁せたけれど、「綺麗な線に絞る」というのがとにかく難しかった。
 
息子の方はフリーダムにアイシングをこってりかけた上に飾りの砂糖菓子をパラパラかけたり、蝶型のクッキーの中央にカタカナで「イェイ!!」と記してみたり、なかなかにやりたい放題。賑やかな色合いのクッキーが増えていった。
 
で、終盤になって、やっと、「あ、なんか掴めてきた……気がする」と、作業台の上に「Happy Birthday」の文字を絞ってみたら、これが思いのほか良い出来映え。その勢いで最後の何枚かを仕上げて、料理とも工作とも手芸ともつかない作業は終了した。

おつまみクレソン
自家製ピッツァ
 マルゲリータ
     (トマトソース・トマト・モッツァレラチーズ)
 コーンポテト
     (トマトソース・生ハム・ポテト・パプリカ・コーン・玉ねぎ・チーズ)
 とりマヨたま
     (中華風チキン・ゆで卵・万能葱・マヨネーズ・シュレッドチーズ)
 クワトロフォルマッジォ
     (エメンタール・ラクレット・スプリンツ・ゴルゴンゾーラ)
 ハワイアン
     (トマトソース・ハム・パイナップル・シュレッドチーズ)
豚スペアリブとキャベツのやわらか煮込み
ビール(Corona)
 
レアチーズケーキ
カフェオレ

食卓のテーブルの上に、パンこね用の作業板を出しっぱなしの一日。夕方になってから、今度はピザ生地作りに入った。
 
設定可能な最高温度が250℃と、それほど高くはない我が家の小さなオーブンレンジでも、"ピザストーン"を使えばそこそこちゃんとしたピザが焼ける。
本来は強力粉500gで4枚分とされているピザ生地を6等分して薄く小ぶりに伸ばす感じにして、ピザストーンも15分くらいかけてしっかり余熱しておく。具を乗せる前に生地だけ空焼きで4〜5分、少し焼き色がつくくらいに焼いておけば、あとは具を乗せて3〜4分で焼き上がる。
 
本当は300℃ほど出力できるオーブンが欲しいところだけれど、設備が無いなりになんとかなっているのは、やっぱりピザストーンのおかげ……なのかな。
 
今日は息子の好きなものをあれこれ焼こうと、事前にピザ屋さんのメニューなど見て、
「そっかパイナップル入りとか作ってみようか……これは生ハムじゃなくて普通のハム使った方がらしくて美味しいよね」
「あと、じゃがいもとコーン入りとかも良いかも」
と、方向の違うものを何種類も用意してみることにした。
 
1枚目はシンプルにマルゲリータ。バジルはわざわざ買っては来なくて、自家製のトマトソースにドライバジルをふってある。こればかりはと、チーズはちゃんとモッツァレラを使った。
 
お腹の空いているうちにと2枚目はコーンポテト。手持ちの冷凍生ハム解凍して使って、コーンもたっぷり使った。
 
で、3枚目が目先を変えた「とりマヨたま」。
 
トマトソースは使わず、昨夜の残りのチキンを散らして、あとはゆで卵とざっくり刻んだ万能葱をばさばさ散らして、マヨネーズを細く格子にかけてから、チーズをトッピング。
 
チーズは若干控えめにしてあっさり味に仕上げたら、これがなかなか良い感じだった。「トマトとチーズ」のいかにもな味ではなく、いくらでも食べられそうな味わい。
 
そして4枚目が「クワトロフォルマッジォ」。
 
ピッツァはイタリアのものだから、クワトロ〜もイタリア産チーズを使うのが一般的。
 
普通はモッツァレラ(柔らかく溶けて伸びるタイプ)、パルミジャーノ(風味の良い硬質)、ゴルゴンゾーラ(ピリッと刺激のある青カビ)と、あと1種類はお店によってタレッジオとかリコッタとか、色々組み合わせている感じ。
 
でも手元にあるのはあいにくイタリアチーズじゃありませんで……と、今日のクワトロフォルマッジォはエメンタール、ラクレット、スプリンツという組み合わせ。青カビだけは手元になかったので、だんなにミニパックのゴルゴンゾーラを買ってきてもらってちょびっと散らした。
 
本来の組み合わせではないけれど、美味しいチーズを使ったクワトロフォルマッジォの美味しさときたら格別で、エメンタールもラクレットも伸びのよいタイプだから、面白いほどのぴよーんと伸びた。
 
クワトロ〜を食べてしまったら一気にお腹も膨れるだろうしなと、最後に出したちょっとさっぱりめなピザが"ハワイアン"。私はパイナップルを乗せたピザが、時折狂おしく食べたくなったりするくらいに好きなのだけれど、息子も好物なのだそうで、今回初めて作ってみた。
 
ここはやっぱり缶詰ではなく生のパインを使いたいところ、と、だんなに「缶詰ではなく、筒切りにして果物売り場の冷蔵ケースに置かれているようなものを買ってきてください」とお願いしていたら、あいにくカット済みのパインは無かったんだよーと、丸ごと1個のパイナップルを買ってきてくれた。
 
そういえば私、パイナップルを切ったことって無かったかもしれない……と、苦心しながら1個のパインをばさばさ切り分けて、実際ピッツァに使ったのは1/8ほどの分量かなという感じ。残りは朝食でヨーグルトに散らしたりして美味しくいただくつもり。
 
トマトソース薄く塗って、パイナップルとハム、そしてチーズを散らした甘酸っぱいピッツァはどこかデザートピッツァ的でもあって良い感じ。生地はまだ1枚余っていたから「カスタードクリーム塗って焼きましょうか?」なんて冗談半分に言ったのだけれど、さすがに皆お腹一杯になっていた。デザートもあるし。
 
「……で、ロウソクふーってしませんか?」
「しません」
「13本のロウソクをふーってしませんか?」
「しません!ケーキ穴だらけになっちゃうじゃん!」
「ケーキを穴だらけにしながらロウソクふーってしませんか?」
「しーまーせーんー!」
 
などというやりとりをしながら、食後しばらくしてから誕生日ケーキ。ついさっきさんざんチーズものを食べたばかりだけど、ここで出てくるのはどっしり濃厚なレアチーズケーキ。ねっとりどっしり、なかなか美味しくできあがっていた。
 
でもこのケーキ、グラハムクッキーの土台の存在とあいまって、食感といい味わいといい、とーってもクールンに似た感じのものになっていて、笑ってしまった。
「あはは、美味しいけど、これまんま"高級クールン"って味だわねぇ……」
と、私苦笑い。
 
ともあれ、もうすっかり「お子さまランチ」とは無縁になってしまったけれど(事前に息子に打診したけど「却下!」だそうで……)、今日はなんとなくお祝い料理を作り続けていた感のある一日。充実したお祝い日だったのでした。

4月24日 日曜日
本日のおひるごはん〜
「サンジェルマン」の
 マヨコーンパン
 ハムオニオンパン
カフェオレ

今日の朝御飯は、「サンジェルマン」のパン。だんなが買ってきてくれたもので、「おまかせ〜」と伝えておいたら、コーンがどっさりトッピングされたマヨコーンを買ってきてくれた。私の好物だ。
 
他にもハムオニオンパンなど何種類かあったので、温めてから適当にカットして食卓に出した。コーンパンは私と息子で半分こ。
 
昨日張り切って色々やりすぎた反動か、今日はわたくし、少々お疲れ気味&微妙に体調不良。
今日はのんびりするぞーなんにもやらないぞー、なんて呟いていたら、だんなが
「いいよ、今日は俺いろいろやるよ」
と、なんとも頼もしい事を言ってくれた。

だんな特製 肉絲炒麺
麦茶

というわけで、お昼御飯はだんながさささっと「肉絲炒麺(るーすーちゃおめん)」を作ってくれた。
 
なんか、固焼きそば風の麺に青椒肉絲っぽいあんかけたの食べたくない?と、昨日のうちに材料あれこれ買ってきてくれていた。ピーマンたっぷり筍たっぷり、
「肉も全部使っちゃうね、余ったら余ったで御飯にかけてもいいし〜」
とたっぷり作ってくれたあんは、結局3人の皿にちょっと多めによそったら綺麗に無くなってしまった。
 
普通の焼きそば風の、麺に具が絡んだものも好きだけれど、私もあんかけ焼きそばはとても好物。あのパリッパリの固麺は家で作るにはやっぱりなかなか難しい感じで、パリッパリの麺はまた今度永楽とかで買ってこようねー、ともぐもぐもぐ。

ほうれん草のおひたし
あさりの酒蒸し
手巻き寿司
 (マグロ・アジ・サンマ・ブリ・キンメ・サーモン・玉子・イクラ・コーン)
大根と油揚げの味噌汁
ひれ酒

夕飯……やる気ない、お出かけするのもめんどくさい、さてどうしましょう……と、午後はテレビで野球観戦しながらごろごろごろ。
 
「お寿司買ってこようか?」
と、だんな。
食べに行くんじゃなくて買ってきてさ、で、家でひれ酒飲みながらつまむの。どう?と、たいそう魅惑的な提案をしてくれた。ひれ酒良いねぇ、本格的に暖かい季節になってしまったら、もうひれ酒という気分でもなくなってしまうだろうし、熱燗が美味しく飲める季節のうちに飲みたいよね、と、今日のテーマは「ひれ酒を飲みましょう」ということに。
 
結局、考えたらアメ横で買ってきたマグロのサクやイクラの残りもあるわけだし、お刺身買ってきて手巻き寿司しようか、大人はお刺身としてもつまめるし、ということに。だんなが魚屋さんを覗いて魅惑的なお刺身セットを買ってきてくれた。珍しくもマグロが入っていないセットで、サンマとアジ、そしてブリとキンメという光もの多めのセットは私の好物ばかりが入っている。
 
あとは厚焼き玉子やイクラやサーモン。昨夜のピッツァに使った残りのコーンなどもあったので、それも出した。
 
野菜が少ないのでほうれん草のおひたしを用意して、味噌汁は大根と油揚げ。あとは「これもひれ酒に合うかと思います!」と、だんながあさりの酒蒸しを作ってくれた。
 
息子は最初からアクセル全開でイクラ巻きとか玉子巻きとか、思うさま手巻き寿司を楽しんでいて(今日も御馳走だねぇ、息子……)、私とだんなはだらだらとひれ酒を堪能。焼いたヒレの香りが香ばしいひれ酒は、主張の強い料理にもけっこう似合うので、にんにく入れたあさりの酒蒸しにもよく似合う。
 
あさりの殻を持ってぱくぱく食べていただんなが、
「君は殻ごと持ってパクッといかないんだねぇ、箸で摘んで食べるんだ」
と言ったので、
「そう、幼少の頃ね、パクッといこうとして剥がれなかった悲しい過去が…ないんだけど」
と流れるように答えたら、だんなではなく息子が「ブホォ!」と吹いていた。私はサラッと嘘をつくから、油断しちゃいけないんだよ。