食欲魔人日記 05年12月 第4週
12月19日 月曜日
イモ豚のグリル。ジューシ〜♪
味噌おじや
みかん
麦茶

久しぶりの、「パンじゃない」朝御飯。
昨夜は豚味噌鍋だったので、土鍋には味噌スープがまだまだ残っている。ついでに白菜も豚肉などの具もスープの中にちらちらと残っていて、朝御飯は具沢山なおじやということになった。スープを煮立てて冷凍御飯を放り込み、いーい感じに御飯がほぐれて味噌色に染まるまで煮込んだらできあがり。豚味噌鍋と同様に、刻んだ万能葱と七味唐辛子をパラパラッとかけて食べる。

「朝はパン」派の母は味噌おじやの食卓はパスしていたので、だんなと息子と3人ではふはふ言いながら碗にたっぷりの味噌おじやを平らげた。
デザートは、みかん。

日本橋「マンダリンオリエンタル東京」内「VENTAGLIO」にて
 ランチコース \3500
 白ワイン(E.Walch) \900

今日は、Tさんとのランチ。今年のうちにランチでも御一緒に〜と相談していて、本日一緒にマンダリンオリエンタル東京のイタリアンレストランに行ってみることにしたのだった。母に留守番を頼んで、今日は一人お出かけ。忘年会ですねー、なんて言いながら地下鉄駅出口近くで待ち合わせた。

まだ数週間前にオープンしたばかりの、日本橋三越並びのマンダリンオリエンタル東京。本拠を香港に置く高級ホテルチェーンで、香港のホテルもなかなかにゴージャスだけれど、日本橋に新オープンしたそれはまた一段とシックかつ高級感溢れた内装。いくぶんカジュアルなイタリアンレストラン「VENTAGLIO」は2階の吹き抜けに面した明るい一角にあり、中華料理店、ラウンジ、メインダイニングのコンチネンタルレストランなどが30階以上の高層フロアに並んでいるらしい。

カジュアルな……と言っても、ブッフェスタイルの前菜 ・ 3〜4種からの選択のパスタ(あるいはスープ) ・ 本日の魚料理 or 肉料理の選択メインディッシュ ・ 4種ほどからの選択のデザート ・ カフェ で3500円という内容で、グラスワイン1杯追加すると支払いは5000円札が飛んでいきそうな勢いは「お値段もカジュアル」とはとても言えなかったけれど、でも美味しかったし内容も充実していたし、楽しいひとときを過ごすことができて大満足。

前菜の並ぶブッフェ台は冷菜がメイン。
ミニココットに詰められたパテと薄切りパン、きのこのマリネ、バルサミコ酢風味の揚げ茄子のマリネ、サラミにスモークサーモン、海老とブロッコリーのマスタードソース、白いんげん豆のサラダ。パリッパリの色鮮やかな野菜のチップ、ラタトゥイユ、野菜のピクルス、タコと野菜のマリネなどなど。小さな容器ににんにくとアンチョビのソースが入り、生野菜をどっさりと氷入りのボウルに詰めたバーニャカウダも用意されていた。綺麗な角皿にあれこれ盛りつけて、まずは前菜から。それぞれの料理に使われているオリーブ油の風味も良いし、外見の洗練されている風とは反面、優しい素朴な味のものもあったりして、食べ応えがあった。茄子のマリネがとても好み。白いんげん豆のサラダも美味しかった。

パスタは、私は4種のチーズのフジッリを選択。ゴルゴンゾーラが強めに香るしっかりとした味のフジッリで、軽めの分量。Tさんのイカと小海老のラグーのパスタと交換こしながら食べた後は、ガツンと食べ応えのある肉料理がやってきた。「瑞穂の"いも豚"」を使ったのだという豚肉のグリルは、健康志向なこの御時世で「……度胸あるなぁ……」とちょっとびっくりするほどにしっかりと脂身のついた肉。きのこのソテーと、ほくほくと甘い皮付きの里芋が添えられた、ほんのり和風さが感じられる料理だった。オリーブ油と、甘辛味のソースがしっかり絡んだ肉は肉汁たっぷりのじゅわじゅわ食感。脂身も品のある甘さがあって、これ以上なく食べ応えのあるメインディッシュだった。

イタリアの家庭で食べるようなバーニャカウダは生クリーム入りのソースで、白いんですよ〜……なんて話をTさんから聞きながら(家庭用のソースだと、「にんにくを牛乳でひたすら茹でこぼす」なんてめんどくさい事はやっぱりやらないらしい……)、先日に続き今日も美味しいイタリアンを口にできて幸せだった。あー、豚肉がおいしー。

日本橋「マンダリンオリエンタル東京」内「SENSE」にて
 文華貴妃芒果布甸 \1,600
 中国茶(銀針白毫)

美味しいイタリアンの後は、エレベーターに乗って上階へ。37階にあるSENSEという広東料理のお店の喫茶コーナーで、絶品と噂されるマンゴプリンをいただいた。その価格、なんと1600円! 安い定食屋さんのランチ2食分くらいの価格のマンゴプリン1個。マンゴプリンに限らず、他のデザートもお茶類も気合いの入った価格設定になっていて、
「……お茶、1人1つも要らないですよね……?」
「けっこう何煎も出ますしね、1つで良いですよね……?」
ごにょごにょと話し合って白茶を1ついただいて、白く透き通るように美しい磁器の碗にお茶をじょぼじょぼ注ぎながらゴージャスデザート。

このお店のマンゴプリンは「文華貴妃芒果布甸」。
「Mandarin Oriental Tokyo Style Mango Pudding」「マンダリン オリエンタル東京 特製マンゴープリン」と説明書きがあり、なんだかすごい事になっている。濃厚なマンゴーピューレがたっぷりかかった、果肉がどさどさ混ぜられたプリンだった。思ったより歯ごたえが強めだったのだけれど、確かにゴージャスなマンゴプリン。でも……うーん、1600円払ってまた食べたいかというとちょっと微妙……かなぁ……。

きゃあきゃあとあれこれお喋りした後、
「中華のお総菜買って帰ろうと思ってて。高島屋に行けば福臨門があるんですよ〜」
「あ、私もそこ、御一緒しようかしら」
とぷらぷらと高島屋まで御一緒して、福臨門のお総菜をあれこれ買った後、Tさんとお別れして帰ってきた。今年もお世話になりました。来年もどうぞ宜しく〜。

「福臨門魚翅海鮮酒家」の
 豚バラ肉弁当
 チャーシュー・鶏肉の紹興酒漬け
 野菜炒め・酢豚
 大根餅
 海老入りおこわ
ミックスサラダ
インスタントふかひれスープ
ビール

とうとう明日は母、秋田に帰還。最後の夜はこれでもかーっと美味しい中華を食べさせてあげたいなと、金に糸目をつけずに福臨門のお総菜をしこたま買って帰宅した。あはは……お総菜屋さんで7000円も使っちゃったの初めてだよ……(恐るべし福臨門……)。

お弁当が1つ欲しいなと、豚バラ肉の皮がカリカリに焼かれたおかずのものを1パック。チャーシューと鶏肉の紹興酒漬けを1パックずつ。息子のために大根餅。
「あとー、これと、これと、これもください」
と、野菜炒めに酢豚におこわにと、盛大にお買い物してみた。福臨門の酢豚を食べるのは初めてだ。

帰宅してからりんごとセロリを入れたミックスサラダを作り、インスタントのふかひれスープ(お湯でのばして卵を入れるだけ)があったのでそれも用意し、大根餅はこんがり焼いて、その他のものはレンジでチン。ビールで乾杯しながら福臨門尽くしの夕御飯となった。

「あら、このお肉美味しいわ。すっごく美味しいわ」
と母がチャーシューや鶏肉を絶賛していたので心の中でガッツポーズを取りつつ、
「でしょ?美味しいでしょ?」
と涼しい顔をして私もあれこれたっぷりつまんだ。息子も、このお店の大根餅とか大好きなんだよねぇ……困ったねぇ……(滅多に買わない、というか買えないし)。

さすがにあれこれ大量に買ってしまったのでおかずが少量ずつ余ってしまい、綺麗に1皿に盛りつけてみた。明日の私の昼御飯……かな?

12月20日 火曜日
スコーンを温めて、
「フォートナムメイソン」のスコーン
 クロテッドクリーム、杏ジャム、りんごジャム
自家製ヨーグルト
りんご・洋梨
ミルクティー

いよいよ今日で母も帰還。最後は大好物のスコーンとクロテッドクリームで送り出してあげたいなぁと、昨日日本橋三越デパート内のフォートナムメイソンでスコーンを各種買ってきた。プレーン・カラント・チョコチップ・アールグレイティー・柚子の5種類のスコーンがショーケースに並んでいて、
「どれをママンが欲しがって良いように……」
と、柚子以外のものを2個ずつ購入。柚子スコーンも気になったのだけれど、柚子とクロテッドクリームという組み合わせが似合うのかどうか少々不安だったので、柚子は次回試してみることにした。

濃厚な煮出し紅茶とオーブンで温めたスコーンと、クロテッドクリームと、ジャム2種類。
「はぁ〜……こういう朝御飯もこれで最後ねぇ……これからしばらくご無沙汰だわ〜」
と感慨深そうにしている母に
「だったら送ってあげるよ。クール便でさ、クリームとスコーンと美味しいパンと、送ったら翌日にちゃんと秋田に着くよ?」
と言ったのだけれど、
「いいのよぅ〜、こっちに来て食べるのを楽しみにするんだから、送ってくれなくて良いの」
だそうで。

ふーん、そういうものかねぇ〜……と、私も母も紅茶味のとレーズン入りのを1個ずつ食べた。かなりお上品に小ぶりなサイズのスコーンだけれど、フォートナムメイソンのスコーンはやっぱり美味しい。

「ミスタードーナツ」にて
 焼きいもセサミパイ
 クリスピースティック
カフェオレ

昨夜のお総菜がぽちぽち残っているし、お昼御飯はそれにしよう、と思っていたところ、
「由紀ちゃん、最後に最後に、ミスタードーナツ!」
と母に誘われた。新幹線が発つまであと1時間半。我が家最寄り駅から東京駅までの時間を考えると30分ほどの余裕があった。朝にクリームこてこてジャムこてこてのスコーンを食べておいて、お昼に甘いドーナツなの?それで良いの?と「やっぱり母はすごい」と思ってしまいつつ、私もお相伴に預かった。カフェオレじゃぶじゃぶ飲みながら、ドーナツを1人2個。

「うふふ、ミスタードーナツではじまって、帰りもミスタードーナツ、うふふ」
と、母は10日前に食べたのと同じ小豆抹茶味のマフィンをトレイに乗せ、あとは「これ、私けっこう好きなんだよねぇ」の私のすすめに乗って「焼きいもセサミパイ」。私はそのパイと、クリスピースティック。クリスピースティックは、時々恋しくなるパイスティック。チョコがけとかシナモン風味とかあるけれど、プレーンのが案外捨てがたい。

「それじゃあね。あんたもこの1週間疲れたでしょ?」
母の言葉に素直に「うん、疲れた」と言ってしまいつつ、改札の向こうにたったか消えていった母をお見送り。
さて、そろそろ醤油味の煮物とか味噌汁とかお米なんかが恋しいぞ〜……。

福臨門のお総菜あれこれ
粕漬け鮭の焼いたの
ミックスサラダ
インスタントふかひれスープ(昨夜の残り)
羽釜御飯

ぶり大根とかいいな、単に大根似たのとかもいいな、肉炒めは入れない、野菜だけのビビンバとか……とあれこれ考えたのだけれど、冷静に台所を見れば残りものがあれこれどちゃどちゃ積まれているのだった。昨夜の福臨門のお総菜も野菜炒めはじめあれこれ微量ずつ残っているし、スープも少量ながら2人前弱あるし、サラダもある。

「あとは炊きたて御飯だけあれば、けっこう旨い夕飯になります」的な品揃えだったので、
「……うん、これでいい。今日のところは、これでいいや……」
と夕飯の支度をはじめた。そういえばここしばらく冷蔵庫内をじっくり見てもいなかったなとあちこち覗けば、氷温室の奥の方から半ば凍った粕漬けの鮭も発掘された。

全体的に中華なおかずなのに粕漬けというのもちょっと妙……と思いつつも、粕漬け焼いて食べちゃった。これにはやっぱり炊きたて御飯よねと久しぶりに炊いた白い御飯を茶碗にこんもり盛りつけて、息子にはスープを多めに盛りつけてやり、
「……お母さんと、ぼくと、2人になっちゃったね」
「ひさしぶりに2人のごはんだねぇ……」
「かなしいね」
「そっか、かなしいかー」
などと話しながらの夕御飯。久しぶりに我が家がすごーく静かになった。でも、もうすぐクリスマスだしね。

12月21日 水曜日
この冬一番の生牡蠣は居酒屋で……
ハムエッグ
バタートースト
自家製ヨーグルト with りんごジャム
カフェオレ

家には、母があれこれ買い求めたパンがまだ残っていた。
「……まだ食パン、けっこうあるじゃんー……」
と、それらをトーストに。美味しいハムも残っていたのでこれをハムエッグにして、あとは自家製ヨーグルトと自家製ジャムと。

ぱたぱたしていたら、眠そうにしていただんながコーヒーを淹れてくれた。息子も眠そう。私も眠い。
寒い日は、布団からなかなか出られないんだよねぇ……。こう行動が鈍ってくると、「常夏の国に住みたい」という気持ちがもりもりと沸いてくるのだけれど、暑けりゃ暑いでだるくて動けなくなるのだから、人間は地球の気温に適応しきれていない生物だなぁと思う。毎日が23度くらいだったら幸せなのになー。

だんなが海外出張に向かう直前に作ったりんごジャム、この度初めてヨーグルトにトッピングする形でだんなは口にしたのだけれど、
「お、うまいね、このジャム、うまいね」
とちゃんと気づいてくれて妻はほんのり嬉しかった。

納豆御飯 葱増量
麦茶

今日はジムに行くぞ、ジムに行くぞー、と午前中にぶわーっとお仕事して、出発前に軽く腹ごしらえ。納豆が食べたいなと、納豆にこれでもかと刻んだ長ねぎを混ぜ、しっかり練ってねばねばねばねばさせまくったやつをチンした冷凍御飯に上に乗せて食べた。お供に麦茶。

そういえばこんなに簡単な昼御飯もひっさしぶりだなぁ……とほんのり感慨を深くしつつ、さらさらっと腹8分目でジムに出発。もうすぐ息子の学校も冬休みに突入してしまうし、年内にあと何回ジムに行けるかどうか。そう思いながら今日もほんのりバーベルを重めに設定してしまいながらがんばった。

「天狗」にて
 生牡蠣
 牛すき焼き鍋セット
 生ビール(小)

アイス(pino)

今日は階上の家が何やら騒がしい。我が家にも工事の予定が告げられているのだけれど、あちこちの老朽化した配管を取り替えたり古い設備を取り替えたりと、けっこう大がかりな事になっているらしかった。上からドリルの音がゴリゴリとしょっちゅう聞こえてくるし、ゴーンゴーンと何かを叩く音がするたびに振動と共に砂天井からパラパラと砂が降ってくる。ま、夕方には終わるだろう……と思っていたら、終わらなかった。5時を過ぎてもギュイーンドガガガ、パラパラパラ(←色々降ってくるし……)という音が止まない。

この状況でお料理しても、もれなく砂入り料理になるわ……と困惑して、
「どうしよう息子?どっか食べに行く?工事終わるのおとなしく待ってる?」
と相談した。今日は私も息子もジムの日で2人ともお疲れで、2人とも腹ぺこ。だんなは今日も激ジョブ。

「食べに行くー!おなかすいたー!」
「だよねぇ、母ちゃんもぺこぺこなんだよ、実は……」
相談の結果、実にあっさりと外食することが決定し、行くお店についても協議を重ねた結果、実にあっさりと「天狗にしよう」という結論が導き出された。なんかこう、鍋っぽくてビールっぽくて居酒屋っぽいものが懐かしくて。あそこなら息子の好物バターコーンもお子さまセットもあるしね、と厚着してお出かけした。

「ぼくね、ぼく、お子さまセットにするからね、お母さんもセットにするといいよ?」
「え、そうなの?セットがいいの?」
「そう、おそろいにするの。お母さんは、このセットがいいよ、お肉いっぱい」
息子の薦めによると、私は「牛すき焼き鍋セット」を注文すべきなのであるらしい。一人用の可愛らしいサイズのちゃんこ鍋のセットも悪くないなと思ったのだけれど、息子の薦めにおとなしく従うことにした。すき焼き鍋セット。

で、ビールもグラスサイズのを1杯頼み、「つまみも欲しい〜」とメニューを眺め、ついつい誘惑に負けて「生牡蠣」を。3個からの注文とあったので、1個180円の生牡蠣を3個いただいた。ポン酢かカクテルソースかわさび醤油をおつけします、という事だったので、今日はポン酢な気分だったのでポン酢で。

やってきたのは、4個の生牡蠣。「ちょっと小さめの牡蠣だったので、3個分のお代ですが4個お持ちしました〜」と言われ、ほんのり得した気分になる。レモンも添えてあったので、レモンを搾って2個、ポン酢で2個平らげた。ニュージーランドの牡蠣だとかと書いてあったけれど、ぷりぷりとしていて甘さもあって、悪くない味。ビール、グラスサイズじゃなくて中ジョッキのにすべきだったかしらと後悔しつつ、ツルツルと久しぶりの生牡蠣は嬉しい味だった。息子は向かいの席でもくもくとバターコーンを堪能している。

そして息子はお子さまセット、私はすき焼き鍋セット。牛肉と豆腐と水菜と白菜と長ねぎ、玉ねぎなどが小鍋に盛られて、いかにもなすき焼きタレに浸っている。生卵もちゃんとついていて、御飯と味噌汁と漬物セットで800円弱というのはステキだ。
「ちゃんと食べてる?」
「食べてるよー、お母さんもちゃんと食べてる?」
「食べてる食べてる」
あったかい御飯で幸せの私たち。お互い綺麗に平らげた。

「はい、これね、お母さんの分ね」
と食後、子供用にともらった2個のラムネ菓子のうち1個を息子が私にくれたので、
「じゃあお母さんはデザートを買ってあげよう。コンビニ寄ってく?」
ラムネのお礼に、帰りがけにコンビニ寄ってアイスを1個ずつ買った。風呂上がりにアイスを食べて(私は久しぶりのピノ〜♪←大好物)、静かで平穏な一日。

12月22日 木曜日
歯が痛い息子にはちょうど良かった……らしい。なにより。
「ミスタードーナツ」のD-ポップ
カフェオレ

金曜は休日ゆえ、「木曜に、俺、ジム行ってくるから!」とだんなの鼻息がなんだか荒かったので、
「……じゃあ朝御飯に何か用意しておいてあげるべきだなぁ」
と、昨日ミスドに寄ってきた。メインの目的は6枚溜まったポイントカードをブランケットと交換するためだったのだけれど、交換ついでにフランクパイを1個とD-ポップ2箱を買ってきた。もちろんフランクパイがだんな用。

「という想定になっておりますが」
「……俺がD-ポップを食べちゃ、あかんわけですね?」
「食べたら私か息子のどちらかが悲しむねぇ……まぁ、悲しみながらフランクパイを食べるのは私になるだろうけど」
「D-ポップ、2箱分12粒あるうちの1粒だけなくなってるっていうのは?」
「……それは、いやがらせ??」
「いや、そしたらどうするかなー……って」
どうもしません。

D-ポップ1粒1粒に言及されてしまった昨夜だったけれど、朝起きると無事に何事もなくD-ポップは2箱、それぞれ6個ずつきちんと揃っていた。コーヒーがやけに酸っぱくて「あり?」と思ったのだけれど、どうもやけに早くにコーヒーメーカーのスイッチが入れられていたようで。だんなが朝ジムの日は、朝が温かくて(←ストーブのスイッチを入れたまま出かけてくれるから)

「若鯱家」のインスタントカレーうどん
麦茶

昨日はご近所さんの番だった住居の修繕工事、今日は我が家の番。あそことこことあっちもとずいぶん工事箇所が点在していて、たっぷり1日仕事になった。各部屋のガス栓を交換するということで、でも使っていないガス栓は衣類ラックの裏だったり食器棚の裏だったりピアノの裏(!!)だったり。もう大変なことになってしまった。老朽化した配水管も取り替えるということで、流しの下のものを一度全部出して詰め直す必要があったり、我が家は「引っ越し3日目ですか?」くらいの大変な状況になった。

で、朝9時から玄関ドアが開けっ放しの状態になって業者さんが複数人出たり入ったりを繰り返していた。ガスストーブは使えなくなっていたけれど、幸い居間のこたつは使える状態だったので、ひたすらこたつにこもってDVD見たりパソコン触ったりで静か〜におとなし〜く待機。うう、トイレの前にも色々置かれていて用を足すのすら困難……。

そんな状況で、昼飯時もいまいち落ち着かない状態が続いていて、台所も使えるありさまじゃなく、とりあえずお湯を沸かして
「……インスタントラーメンしかないでしょう……これは……」
と、秘蔵の「若鯱家」のカレーうどんを発掘。本当はだんなと一緒に食べようと2つ買ってきたものだけれど、状況が状況なので先に食べてしまう私を許してね〜……ということで。

日清が開発した若鯱家のカレーうどん。今は冷凍ものが出ているようだけれど、おそらく限定販売という形で愛知万博開催時に「ラ王」タイプの生麺が出ていたのだった。一度かやくと麺を湯でゆがき、たっぷりのペースト状スープと、更に別の小袋入りの顆粒スープを湯と共に加えて仕上げるというもの。尋常じゃない「スープの素」の量にびっくりしながら表示通りにやってみたところ、あの片栗粉っぽいトロ〜ンテロ〜ンのカレーうどんができあがった。じわじわ〜っと感じられる甘みと辛さが確かに若鯱家っぽい。

簡単に準備できたのは良いけれど、家中がカレー臭くなったなぁ……昼に何食べたか、工事のおっちゃんらにバレバレだなぁ……と苦笑いしつつ、ともかくも準備できたお昼御飯。油揚げがふわふわと浮いているのに「うんうん、それっぽいそれっぽい」と思いながらちるちると平らげた。ああ、また食べに行きたいなぁ……と思ってしまい、どんぶり傍らに調べたところ、この近辺というと葛西とか木場とか汐留とかにあるらしい。うーん「わざわざ食べに行く」って類の店でもないしねぇ。

ほうれん草とスモークサーモンのクリームパスタ
コーンスープ
アイスティー

息子の学校、今日でおしまい。明日から2週間ほどの冬休みだ。今日はクリスマス会だったということで、お菓子が先生からプレゼントされたり、ゲームをやったりと色々楽しいことがあったらしい。しかも給食は

チョコレートパン・フライドチキン・温野菜・コンソメスープ・苺・牛乳

という、なんだそのお子さまランチ的ステキメニューは!という感じ。いいなぁ。

そんな報告を息子から受けつつ、でも工事は全然終わらない。1人でこたつに籠もっていたのが、今度は2人になり、「さむいね」「こたつから出られないね」と話しているうちにやっとやっと工事が終わった。まだ家の中はわやくちゃだけれど、パスタくらいなら準備できそうだと、買い置きのスモークサーモンを使ったクリームソースのスパゲティ。

スモークサーモンにはほうれん草がよく似合う。いつもの「ぐだぐだに茹でたブロッコリー」も悪くないのだけれど、今日はほうれん草な気分なのよねと、ざく切りにしたほうれん草をバターで炒める。塩をして、生クリーム加えて軽く煮詰め、そこに茹でたてスパゲティとスモークサーモンを加えて急ぎ和えたらできあがり。横のコンロで紙パック入りのコーンスープも温め、
「はぁ〜、なんとか準備できたよー……でも食べたら片づけしなきゃ、台所まだまだぐちゃぐちゃだよー」
とこたつの部屋に持っていった。

息子、前歯が先日からグラグラしていたのだけれど、いよいよ抜けそうになってきてしまったらしい。
「給食のときは大丈夫だったんだけど……今はちょっと……つらい……」
と困った顔をしながら歯をいじくったり、顔を横に倒しながらスパゲティを食べようとしたり。塊肉を焼いたようなものじゃなかったのが幸いだったのだけれど、スパゲティもずいぶん食べにくそうにしながら必死の形相で平らげていた。息子の好きな具の、好きなソースのスパゲティなのに、これじゃ味がわかったのかどうか。

「あー!もう!うがいしても抜けないんだよ!?」
うがいだけで歯が抜けちゃったらその方が大変だよ……と笑ってしまいながら、気にしいしいいじくること2時間ほど。食事も終え、風呂も終え、日記を書こうという段になって、やっとそのやっかいな歯が抜けてくれたのだった。抜けた歯、これで6本目ねー。早いもんだ。

12月23日 金曜日
黒豚が当たりました!やったー!
「マクドナルド」にて
 ハッピーセット(エビチキ・ポテトS・白ぶどうQoo)
 デミグラきのこバーガー

今日から、マクドナルドのハッピーセットでポケモンキャンペーン。
「おもちゃ欲しーい!早く行ったら、ポスターも、もらえちゃうんだってー!」
息子の鼻息が大変荒くなっちゃっていて、
「んじゃ、行くかー」
「久しぶりにマクドナルド行くかー」
と、朝寝坊の休日の朝、皆でお出かけした。

大人でも注文できるハッピーセット、でも、一応子供向けということになっているのでポテトもドリンクもSサイズだ。選べるバーガー類も種類が少なく、
「あー……ナゲットとかにしておいて、別にハンバーガー単品で注文すればいいのかな?」
と、だんなと真面目な顔であれこれ相談した。セットにするのはナゲットと"エビチキ"にして、期間限定品のデミグラきのこバーガーを追加することに。息子はチーズバーガーとポテトとジュースで御満悦。ルカリオとピカチュウとマイナンのおもちゃをもらってきた。ポスターも3枚貰えることになったのだけれど、「ポスターは1枚でいいですー」と。

ひっさしぶりのマクドナルド。期間限定ものでも、どんなに凝ったハンバーガーでも、否応なしに「マクドナルドの味」がしちゃうところに「ああ、やっぱりマクドナルドだ……」とある意味感動してしまいながら、これが初体験の海老ナゲット(タルタルソースつき)を。

実のところ、マクドナルドのハンバーガーを「まずい」とは思っていない私。「すっごく美味しいなぁ〜」とは思わないし、一度食べると「あと2週間は食べなくていいわ」くらいの気持ちになるのだけれど、でも食べている間は案外幸せだったりして。あのいかにも〜なオレンジ色のチーズの味が好きなのかもしれない。

……と、久しぶりのマクドナルドを堪能しつつ、でも店内はやけに騒がしかった。子供連れのお母さん3組ほどのグループが一角を陣取っていたのだけれど、子供たちが早速ポケモンのおもちゃで遊んでいるらしい。遊ぶのは良いのだけれど何かするたびに「キャー」だの「ウォー」だの「やったぜー」だのの嬌声が店中に響いていて、他のお客さん全員が顔をしかめているのに子供のすぐ脇にいる母親たちは「静かにしなさいよー」とたまーに声をかけるだけ。

いや、その「静かにしなさいよー」の効力、全然なさそうだし。ていうか、ないし。
「私は注意をしたのよ」の体裁だけ整えたいようなその注意の仕方に、「なんだかなぁ」と思っちゃうのだった。我が家だと、「注意したのに言うこときかない」なんて展開になろうもんなら、すっごい雷が落ちることになるんだけどなぁ。"本気じゃない、口先だけのしつけ"というのが私は大嫌い。もう。

しゃぶしゃぶ
(鹿児島黒豚・国産牛バラ・白菜・水菜・かぼちゃ・にんじん・ぶなぴー・マロニー・うどん)
ビール(超長期熟成エビス)・黒ホッピー

「あのね、お母さんとお父さんのプレゼントを買いたいの。でも、お金足りないの。どうすればいい?」
いや、それをお母さんに訴えられても……と笑ってしまいながら、以前おばあちゃんから貰った千円札を息子の財布に戻してやった。大金を持ち歩くのは危険だからと、別にとっておいたものだ。

「じゃあね、千葉のね、ヨドバシカメラに行きたいの」
と続けてリクエストが出され、それにはだんなが応えて
「あ、俺も買い物行きたかったから。おゆきさんとじゃなく、こっそりと行きたかったから、だから息子と一緒に行ってくる」
だそうで。秘密を抱える男たち2人は一緒にお出かけしていった。

私は、あれこれお買い物。今日の夕食に使う予定の野菜と、明日の夕食に使うはずの野菜や生クリームや卵あれこれをたっぷりと買い込んだ。だんなと息子2人がいないのを良いことに、私もこっそり家で作業。

で、夕方届いた鹿児島産黒豚セット。
先日、モルツの抽選に応募して「こだわりの逸品プレゼント」なる企画の商品で、
「フォアグラやキャビアもあるよー」
「いや、それはいらない。……米、とか?」
「いや、ここは肉!でしょう」
「そうですね、肉!ですね」
などと話し合いの末、"鹿児島県産黒豚セット"を申し込んだのだった。当たった、当たったよ黒豚!ばんざーい!
お好みの時期に届けますとあったので、今日届くように指定したのだった。

でも、どんな形状の肉が来るのかいまいちわからない。「厚切りだったらポークソテーに、薄切りだったら生姜焼きにしましょう」と想定していたのだけれど、届いたのはしゃぶしゃぶ用の肉だった。生姜焼きにするには……ちょっと薄すぎる。
せっかくキャベツとか、ポテトサラダ用の材料とか買ってきたのだけれど、ここは黒豚を美味しく食べるためにと急遽しゃぶしゃぶに献立変更。しゃぶしゃぶ用の野菜がなかったので、慌ててだんなと2人、スーパーに駆け込んだ。

「冬至の日に食べられなかったから、かぼちゃも入れちゃえー」
「葉野菜欲しくない?白菜とさー……あと、水菜はどうだろ?」
「ぶなぴーぶなぴー」
「あと、マロニーマロニー」
「肉ももう少し……牛肉にしよう」
と、久しぶりにだんなと一緒にお買い物。

黒ホッピー(たいてい瓶1本100円で販売)が、なんと特価30円になっていて、
「奥さん奥さん!1本30円だって!!!」
「……130円の間違いじゃなく?」
「いや、だって、ほら!」
「うひょー」
うひょーうひょー言いながら籠に5本6本と詰めようとするだんな、いやまてここは箱買いしてしまうのが得策だ、2ダース買っても800円だよ?と迫る妻。結局、1箱(24本)+10本ほど残っていた売り場の黒ホッピーのうち1箱が我が家のカートに乗せられてしまうのだった。こんなに投げ売りするってことは、今後もう「黒ホッピーはウチの扱いから外しますよ」ということなのかしら。だったら悲しい。でも30円は嬉しい。

ビールも買って、歳末を感じさせる大荷物で帰宅して、急遽執り行われた「鹿児島産黒豚肉のしゃぶしゃぶ」の夕べ。
「モルツの景品なのにモルツ飲まなくてすみません」
と、超長期熟成エビスビールを傾けて、大漁記念に黒ホッピーに亀甲宮焼酎入れたのも1杯。

届いたお肉は、黒豚ももしゃぶしゃぶ用の250gパックが2つ。ここ最近、もりもり食べるようになった息子は
「豚のお肉2枚入れてくださーい、次は1枚入れてくださーい」
「今日は、牛よりも豚のが、おいしいねぇ」
とびっくりするような発言を続け(そりゃこの豚、美味しいわよねぇ……)、当然、家族で500gの肉は「全然足りなーい」という状況になった。買い足した和牛のバラ肉の薄切りもしゃぶしゃぶして、超薄切りにしたかぼちゃとにんじんもヒラヒラさせてポン酢と胡麻だれで。

黒豚は、すご〜くすご〜く美味しかった。脂の部分が甘く柔らかで、旨味が肉自体にぎゅうぎゅう染みこんでいるような感じ。適度に歯ごたえもある肉で、牛肉よりも圧倒的に早く豚肉は綺麗に消え去っちゃったのだった。
そしてすっかり酔っぱらってベッドに直行する私たち。ああ、いい気分〜。なにしろ黒ホッピー1本30円。

12月24日 土曜日
息子と一緒に飾りつけしました、自家製ミルフィーユ
「サンマルクカフェ」のチョコクロ
カフェオレ

昨日「秘密の買い物ミッション」で出かけて行っただんなと息子。
「もし余裕あったら朝御飯について思いを馳せてきてくださいな」
と伝えておいたら、サンマルクカフェでチョコクロ買って帰ってきた。好きねー、チョコクロ。

「チョコクロ」が商品名の、サンマルクカフェ名物のこれは、板チョコ入りのミニクロワッサン。そのチョコのたっぷりな入りっぷりがなんとも幸せなチョコクロワッサンだ。チョコはでかいけれど、クロワッサンそのものサイズは小さめ。箱の中には1人2個想定と思われる、6個のチョコクロが収まっていた。

「今日は、クリスマス♪クリスマス♪」
と御機嫌に早起きしていた息子につられて私も早起きしてしまい、だんなも若干早起き。早速コーヒーの準備をして、チョコクロを食べた。

箱の説明によると、チョコクロ1個につき15秒電子レンジで加熱の後、1分ほどオーブントースターで温めるのが理想の温め具合なのであるらしい。チョコがとろ〜んと柔らかくなって確かに美味しいのだけれど、それだとかなり口に甘ったるさが残ってしまうので、板チョコの冷たいままバリバリと食べるのもお気に入りな私たちだった。

宅配ピザ
コーラ

今年のクリスマスケーキは、自作することにした。ここ数年Tさんのお手製のをいただいていたりしたのだけれど、今年はあいにく海外旅行にお出かけということで、さてどうしようと。市販のケーキを買う気にもいまいちなれなくて、「じゃあ、なんとか自分でがんばってみよう!」ということになったのだった。幸い、数週間前に Cucina Tokionese Cozima の料理教室で冷凍パイ生地を使ったミルフィーユの作り方を習ってきたばかり。これしかないでしょう。

冷凍パイ生地は、本当はちょっと伸ばして薄くした方が良かったのかもしれないけれど、めんどくさかったのでそのままの大きさで使用。室温に出して柔らかくした生地にフォークでぶすぶすまんべんなく穴あけて、生地よりちょっと大きめサイズのバットを重しに乗せてからオーブンへ。薄く茶色に色づき始めるほどに焼けたところで上下を返し、粉砂糖を上からかけて更に加熱し、表面がカラメリゼされたパリッパリのパイ生地を3枚作る。……言葉で聞いたのは簡単そうだったけれど、これが案外綺麗なパイ生地になってくれなくて、
「……なんでそんなに歪んじゃうの〜?」
「なんでそんなに天板に貼り付いちゃうの〜?」
と、トラブル続出。我が家のオーブンレンジでは1枚ずつしか焼けないので、計3枚のパイ生地を焼き上げるまでに1時間半ほどかかってしまった。

そしてその間にカスタードクリーム作り。卵と砂糖と小麦粉と牛乳を練って練って加熱して、バニラビーンズたっぷりのぽってりと艶やかなカスタードクリームを作る。更に、いちごは砂糖をかけてしばらく置いておいて甘くしておく。

ここまで準備すれば後は簡単で、パイ生地の間にカスタードクリームを絞りつつ、薄切り苺を挟みつつ、3段重ねにデコレーション。チョコや苺や生クリームで飾りつけすれば、ミルフィーユのできあがり。3段重ねができたところで息子を呼んで「一緒に飾り付けする?」と誘ったら、喜んであれこれ乗せてくれた。私はマキシムのナポレオンパイのように「苺を一列にずら〜り」という上品かつゴージャスなできあがりを想定していたのだけれど、子供ならではの奔放さで
「チョコ、こことここに乗せていーい?」
「いちごはねぇ、ここと、あっちと、あと……こっちかな?」
と無秩序にぽんぽんと飾りつけをしてくれて、賑やかなクリスマスケーキが仕上がった。うんうん、かわいくてステキね。

……と、そんなことをやっていて、お昼御飯についての考えなんて全然なかった私。
「おゆきさん……お昼、どうする?」
「……んー?」
「ピザでも取ろうか?」
「んー」
「……これでいいかなぁ?」
「んーいいよー」
と、非常にいい加減な返事をしていたところ、お店の名前も品物名もわからない「謎ピザ」が届いた。サラミが乗ってるやつとか、海老と卵っぽいやつとか、茄子とベーコンっぽいやつとか、芋っぽいやつとか。だんなセレクションに異議もないので(だんなが美味しそうと思うものは、たいてい私も美味しそうと思うから)、美味しくありがたくいただいた。コーラも届けてもらったのでそれをがぶがぶ飲みながら
「……そういえば私、けっこうお腹空いてたかもー」
と思いながらもしゃもしゃと。

さーて、次は鶏焼くぞー。

チーズ(モンドール)
バゲット・茹でじゃがいも・茹でブロッコリー・パプリカ・ラディッシュ
大和鶏のロースト ガーリックピラフ詰め
スプマンテ(Ferrari Maximum Brut)

自家製ミルフィーユ
カフェオレ

ビーフシチューにしようか、ちょっと凝った鶏料理にしようか、あるいはローストビーフにしようかなどと考えつつ、つい「クリスマスっていうとねぇ、やっぱり焼きたくなっちゃうのよねぇ」と思ってしまうのが丸鶏。焼くのは楽しいし、モモだ手羽だときゃあきゃあ騒ぎながら解体するのも楽しい、いかにもな「特別な日」のメニューだ。昨年息子に大好評だったことから、もう何度目かになるガーリックピラフ詰めの丸鶏を今年も焼くことにした。

今日の昼頃に届いたのは大和肉鶏丸焼き用。マッシュルームと玉ねぎだけを具にした、バターの香りぷんぷんのピラフをだんなに作ってもらって、それをしこたま鶏のお腹に詰めた。にんにくも一緒にたっぷりと詰めて、肉の表面にはしっかりと塩胡椒。

今年は足や手羽もきっちり縛って見事な「緊縛鶏」状態でオーブンに入れたのだけれど、格好つけすぎて足を高めに結んだらオーブンに引っかかってちゃんとお腹を上にしてオーブンに収まってくれないよ……という状態に。結局、モモ部分を片面ずつ上にして上下を返しながら焼き、更にお腹を上に向けるように斜めに置いて、それをまた反対側に返してと、アクロバティックな体勢の鶏を焼くことになってしまった。それでも1時間半ほどで美味しそうな鶏の丸焼き完成。数日前に届いた大好きなチーズ「モンドール」を食卓に出し、そのとろっとろのチーズをつけて食べられるように各種野菜やバゲットも用意した。

昨日、外出ついでにだんなが「これ、イブ用〜」と買ってきてくれたスパークリングワインは、イタリアの「Ferrari」というもの。イタリア料理店のグラススプマンテを注文するとよく出てくるもので、カラッと辛くて軽やかで、でも軽いだけじゃない美味しいものだ。鶏肉にすごく良く似合うと思う。息子にもちゃんと息子用のシャンメリーを用意した。

「うわー!とりの中に、ごはんだー!」
と今年も息子はおおいに喜んでくれて、2合近く詰めたガーリックピラフを大変な勢いで食べまくってくれた。自分の家で焼いた鶏は胸の脂っけ少ないところも、そしてモモも手羽も格別の美味しさ。口と手をべったべたにしながら、今回はそんなに大きな鶏でもなかったのでほとんど全部平らげた。

そして、食後にプレゼント交換とデザートの自家製ミルフィーユ。息子には新しいパソコンが贈られ(←今まで使っていたのがスペック不足でflashサイトの処理が異様に遅かったり、ゲームの音が出なかったりとずいぶん不服だったみたいで、Thinkpadの中古品を買ってあげたのでした)、私には壁かけ可能なCDプレイヤー、だんなにはネクタイその他小物少々。
料理しながら音楽聞きたいと言っていた私の願い通りのプレゼントでとても嬉しい〜。「ヤクザっぽくて、でも若々しいの」をコンセプトに選んだネクタイも気に入ってくれると嬉しいわ。そして息子は新しいパソコンでめちゃめちゃ楽しそうにflashサイトのゲームを堪能中。

12月25日 日曜日
骨も身も、余すところなく
マカロニと野菜入りの鶏スープ
アイスティー(秋摘みダージリン)
自家製ミルフィーユの残り少々

丸鶏料理をした翌日のお楽しみが「骨を煮込む」こと。美味しい鶏を用意したら用意しただけ美味しいスープが取れるので、状況が許す限り、丸鶏料理の後には肉を骨から取り除き、骨についた御飯粒なども綺麗にしておくようにしている。で、翌朝にスープ作り。

今回は肉もそこそこ残っていたので骨から肉を綺麗に剥がしてほぐしておき、骨はなるべく大きな塊のままで大鍋に入れる。あとは玉ねぎ、にんじんなどの野菜を入れ、アクを丁寧にとりながら煮込むこと30分ほど。途中でブロッコリーなどの適当な野菜とショートパスタを入れて煮込めば具沢山スープのできあがり。

今回はやっぱり美味しい鶏肉だったということなのか、とんでもなく美味しいスープになった。強火で煮込んで煮込んで白濁させた「とんこつスープ」様のものにしても良かったかしらと思える美味しさで、でも朝御飯だからとあっさりめの味にとどめておいた。

優しし味のマカロニスープはだんなや息子にも好評だった。食後には、自家製クリスマスケーキの残りをだんなと半分こ。パイ生地が、まだ水分吸ってクニャクニャになっておらず、サクサクのバリバリだったのに感動した。時間をかけて丁寧に、まんべんなく粉砂糖ふってキャラメリゼしながら焼いたのがよろしかったようで、濃厚なカスタードクリームの美味しさとあいまって「そのへんのお店には負けてないわー」という美味しさに。
こんなに美味しいケーキなのに、
「んー、ケーキいらない……ヨーグルトもいらない……」
と静かに居間にひっこんでしまった息子。……あれ?

「びっくりドンキー」にて
 チーズバーグディッシュ 300g
 エッグトッピング
 コーンスープ(小)
 ビール(中)

ケーキの残りを「いらない」と言ったり、「買い物に行くよー」と誘ってもいまいち乗ってきてくれなかったり。息子は単に、サンタさんからのプレゼントのゲームをしたがっているだけなのかしらと思っていたのだけれど、後から思うと体調が悪かったのであるらしい。

お昼は、お買い物ついでにびっくりドンキー
「なんかさぁ、びっくりドンキーが恋しいんだけど、最近」
と私が言った一言に
「それ良いね。うん、それ、良い」
とだんなが即答して、ビックリドンキーを目指すことになった。

チェーンハンバーグ屋さんのびっくりドンキー。「イチゴミルク」という飲み物がめちゃめちゃ気になっている(他のテーブルにやってきた大きなジョッキを見て更に好感度急上昇)のだけれど、ビールへの誘惑が逆らいがたくて、だんなも私も1杯ずつ。
「お昼だし、少なめに300gにしておこう〜」
という私と、
「そうだね、軽めにね、俺400gね」
というだんなの発言にはそれぞれ微量な間違いが含まれている気がするのだけれど、気にしないことにして、だんなも私も、そして息子もチーズハンバーグ。私は御飯とサラダが一緒に1皿に盛られた「ハンバーグディッシュ」なるものにした。目玉焼きも乗せてもらって、なんだかゴージャスお昼御飯。

クリスマスゆえ、お店の店員さんは全員サンタクロースになっていた。子供連れのお客さんがいっぱい。

お刺身(本マグロの大トロ・メバチマグロの赤身・ブリ)
ほうれん草の胡麻和え
豚汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)

「豚汁の材料買ってあるんだよね……豚汁食べたい」
「いいねぇ、豚汁……あと、最近肉続きだから……」
「だよね、魚買って帰ろう」
と相談の結果、昼御飯の帰り道にお刺身を買ってきた。脂の乗りまくったブリと、赤身3サク880円の特売マグロ、そして1サク1000円ちょっとという値段だった本マグロの大トロ。息子もきっといっぱい食べるよね〜、赤身はづけにしておけば良いしね、なんて言いながら買ってきたのだけれど、帰宅するなり息子の様子が少し変。

「なんかね……頭いたい……ぐあい、悪いかも……」
と起きていられなさそうな感じにこたつにもぐったりストーブの前に座りこんだりしている。少し熱っぽくなってきていたので、慌てて氷枕作って寝かせてやった。せっかく始まった冬休み早々に寝込むなんて、それはちょっとかわいそう。関節のあたりを痛がっていて、「これはもしやインフルエンザ?」と危惧しつつ、「単にそれはゲームのやりすぎじゃ……」とも思いつつ。とりあえずは高熱が出てしまうかどうかを気をつけながら、寝かせておくことにした。……これじゃお刺身、食べられないかな。

結局、息子は赤身をほんの2切れと、御飯を2口、豚汁を椀に半分ほど飲むのがやっとという風で布団に戻っていった。豚汁もお刺身も大好物なだけに、
「食べたいのに、食べられない……」
と、とても悔しそう。豚汁は大鍋いっぱい作ったし、まだまだ残っているからねと宥めて、布団に戻してやった。

息子の笑い声も「ねぇねぇ、あのねあのね?」といういつもの声も聞こえない夕食の食卓はちょっとばかり寂しくて、でもお刺身はどれもこれも脂乗りまくりで御飯が進んでたまらなかった。若干こっくりめに味をつけた豚汁の味も良い感じ。
「ぼく、かぜだからね、野菜食べないといけないからね、明日はトマト買ってきてくれるお母さん?」
と息子にお願いされたので、明日はプチトマトを買ってこよう。