食欲魔人日記 11年03月 第5週
3月28日 月曜日
今日のランチはフォアグラ入りのハンバーグ♪
「サンジェルマン」のカレーパン
ヨーグルト
カフェオレ

昨日の午後にやっと海外出張を終えたばかりだというのに今日から普通に出勤なのだというだんな。
 
現地の朝御飯は「パンとコーヒー」的なものが続いていたのだろうし、朝食はお米の方が良いのかなぁ……と思いつつ、でもそれだと昨晩の「御飯と、とり豆腐」とお揃いな感じになってしまうしな……と、「ならば日本的なパンにしましょう」とカレーパンを買ってきてみた。カレーパンは日本の味。多分。
 
カレーにはこれがお似合いとヨーグルトも出して、中までしっかり温めたカレーパンをもぐもぐ。掃除済ませて、だんなのお弁当も用意して(昨夜の残りものが色々あって、それを見ただんなが「これ、お弁当にしてくれる?」とリクエストしてくれた……昨夜の献立とほとんどかぶってるんだけど、いいのかしら……)、そして私もぼちぼち外出の準備。震災以来はじめての、今日は仕事の打ち合わせだ。

池袋「Bar De Rico」にて
 フォアグラハンバーグ
 サラダ・人参スープ・バゲット
 杏とラズベリーのケーキ
 アイスティー

仕事の打ち合わせ……というか、今日の主な用件は「twitter指南」。
 
ほんの数か月前までは、巷でじわじわ流行りつつあるとは言っても、
「twitter便利ですよーwebサイトにその内容掲載できるようにもできますし、携帯電話から簡単に投稿できるので手間がないですよ、たとえば日替わりランチの内容など、ランチタイム前に毎日呟いたりすると宣伝効果も見込めるし、常連さんにとっても嬉しいサービスになりますよ」
なんてお客さんにお勧めしてみても、「ふーん……?」と、今ひとつ興味を持っていただけなかったりしていたのだけれど、この震災で「twitterは有用である」という認識が爆発的に広がったように思う。
 
で、今日の打ち合わせも「twitter便利ですよー」と先日お伝えした事に対して「詳しいお話聞かせてくれる?」とのことで、ランチをゴチになりながらtwitterについての説明会。結局その場でお客さんの携帯をお預かりして、ID取得からtweet画面のブックマーク化までさせていただいた。
 
「ツィッターのお話聞いて、これならできるかなってね、携帯もiPhoneに変えたんですよ」
って、お客様、私の携帯もまだ全然iPhoneじゃないです……私もiPhone欲しいなぁ。(でも災害時、ユーザー少ないのかPHSは都内からでもとてもすんなり繋がったのよねぇ……)
 
ハンバーグお好きだったらね、ここの、このフォアグラハンバーグランチはお勧めですよ〜、と連れて行っていただいた南欧風居酒屋のランチは、なんとフォアグラ入りの200g、ボリュームたっぷりのハンバーグセット。スープとサラダとパン(かライス)がついてきて、なのに1000円以下というお値打ち価格なのだそう。池袋のサンシャインシティ近くではあるけれど裏通りに面しているからか、この界隈にはお手頃価格で美味しそうなランチを提供しているお店がたくさんある。
 
ランチのセットと言うには嬉しいボリュームのレタスベースのサラダと、カップに入った人参のスープをいただきつつ待つこと十数分、こんがり焼けた大きなハンバーグがやってきた。半割にされたハンバーグからはフォアグラの断面が覗けていて、周囲にはぐるりとフライドポテト。ケチャップとデミグラスソース的な黒っぽいソースが添えられていて、さっぱりとした酸味のあるこの黒いソースは口にしてみるとバルサミコ酢を煮詰めたような味がする。
 
「デザートも食べません?ケーキがたくさん載ってて気になってたんですよ〜」
とお客さんに誘われるままに「いただきます!」と全力で答えて、大きなハンバーグを食べた後だというのにケーキもちゃっかりいただいてきた。杏とラズベリーの入ったしっとりとした口当たりの玉子色のケーキをもぐもぐしながら、話も佳境。
 
それから場所を変えての作業を少しして、久しぶりに都心のデパ地下でお買い物してから帰ってきた。
 
帰宅すると、台所には今日「大地を守る会」から届いた野菜の袋が。何が届いたかは既に息子がメールで教えてくれていて、「じゃあこれとこの葉ものは冷蔵庫に入れておいてね」とお願いしておいた。
 
今日の「ベジタS」は
 大根1本、ブロッコリー1個、ニラ1把、わけぎ1把、ベビーリーフ1パック、きゅうり2本、ミニトマト1袋
というもの。
 
きゅうりとニラは福島県産。
もちろん、放射線が規定値以上に出てしまった出荷制限がかかっている品は入っておらず、でも「制限がかかっていない品は普通に流通させますよ」という姿勢に好感が持てた。もちろん美味しくいただく予定。
 
この状況下、「ウチは福島県産、いや、東北産の野菜は危ないから一切使いませんっ!」なんて、「国民の皆さんの不安に配慮しました」という顔をしつつ、その実"自分が怖がっているだけ"みたいな対応をするところもあると聞いたけれど(そしてその恐怖感もわからないではないけれど)、とりあえず、自分がいつも購入しているところが同じ立ち位置にいることを「良かった」と思った。

チーズ(テート・ド・モアンヌ、モンドール)
酢油キャベツ
揚げ茄子と厚揚げの煮物
「白熊」のアジフライ・ミニヒレカツ
ローストビーフのサラダ
とり豆腐
羽釜御飯
いかなごのくぎ煮
ビール(シルクヱビス)

帰宅後は仕事もあるし、簡単に用意できるお総菜を探そうと、デパ地下を歩いてきた。「白熊」という名前の、フライを扱うお店でアジフライが3枚セットでお値打ち価格になっていたのでそれを1つ。ついでにと、同じお店でミニヒレカツを人数分と、だんなと息子用にとハムカツも1枚買った。
 
あとは、肉と魚も一応見ておこうかなと精肉鮮魚売り場に移動。
 
節電で照明を少なくしながらも、冷蔵ケースはどこもいっぱいで客足もそれなりにたくさん。やっぱり都心は賑わっているなと見て歩いたけれど、高級和牛などの贅沢品にあたる食べ物は、売り上げが相当落ちているらしい。100g2000円などという、普段だったら絶対手に取ることがないようなローストビーフを売るお店でも、「半額」の赤いシールが貼られたパックがいくつも並んでいた。
 
……あ、美味しそうな和牛ステーキ用も3割引だ……こっちは半額……とじっくり見て、半額になっていた本来価格1パック1000円のローストビーフを1包み買ってみた。他にも黒豚ロースなども買い込んで「良いお買い物ができたー」と帰宅。
 
夕飯は昨日たんまり作った「とり豆腐」の他、厚揚げの煮物も酢油キャベツも残っていたので、追加に用意したのはローストビーフに添えたサラダくらい。今日届いたばかりのミックスリーフとトマトとキュウリを盛り合わせた。たんまりあるチーズももちろんテーブルへ。
 
自分で揚げることはほとんどなく、買ってくることもあまりない久しぶりのアジフライはたいそう美味しかった。こちらにはウスターソースをじゃばじゃばかけて、ヒレカツの方にはトンカツソースをかけながらもぐもぐ。
 
ローストビーフは4枚入り。「そっかー1枚250円のローストビーフだったかー」と思うとなんとも贅沢な味。とろけるような歯触りで、家族全員「なんだこれめっちゃ美味しい!」と感動しながら味わった。

3月29日 火曜日
包み紙がなんとも可愛かった、おみやげバター
「MAISON KAYSER」のバゲット
燻製鳥はむ・目玉焼き
カフェオレ

海外出張のお土産で、だんなが大量のチーズと共にバターも2包み買ってきてくれた。北欧の刺繍のような可愛らしい模様のついた包みにくるまれた、手作業で成形したような素朴な風合いのバターは、青い包みが有塩で赤い包みが無塩なのであるらしい。
 
パンに塗って食べたいなーだったらやっぱりバゲットとかがお似合いかなと、昨日出かけたついでに「MAISON KAYSER」でバゲット1本買ってきた。スライスして軽くオーブンで焼いてから有塩無塩、それぞれ味見するように塗りつつ食べてみる。……うまー♪
 
一体何が違うのか、育てている牛の種類なのか牧草の違いなのか作り方の違いなのか、酪農が盛んな国の乳製品は本当に美味しい。ミルクの香りが濃厚で、塩入りのもミネラルたっぷりといった旨味を感じるもの。あらーやだーやっぱり美味しい!と感動しながらバゲットは1人3切れ。
 
あとは、少量残っていた燻製鳥はむに目玉焼きを添えて、お供にカフェオレ。
 
ここ最近暖かくなってきたこともあって、木曜の夜に停電して以来、我が家はずっと計画停電の対象にならないでいる。冷房が必要になってきたらまた停電するようになるんだろうなーと構えつつ、でも停電の事を考えずに一日暮らせるというのは本当にありがたい。
 
午前中は「卵も牛乳も、あとティッシュが最後の1箱だから買いにいかなきゃ」と開店直後のタイミングに駅前大型スーパーに行ってみた。さすがに需給共に落ち着いてきた感じで、欲しかったものは皆無事に買うことができた。それでも牛乳はいつものメーカーのものをいつもの分量入荷できないでいるらしく、見たこともないメーカーの品も合わせて、6種類ほどの「無調整牛乳」がずらーりと並んでいた。お一人様2本限りの制限つき。美味しそうなお魚があったら買いたかったけれど、残念ながらこれというのは見つからず。

チーズ(テート・ド・モアンヌ)
酢油キャベツ
黒豚とニラのこっくり炒め
とり豆腐
羽釜御飯
いかなごのくぎ煮
ビール(ヱビス)

週末に、ル・クルーゼの鍋いっぱいに「とり豆腐」を作ったのだけれど、このところ他のおかずが豪華な感じだったので、とり豆腐の消費が今ひとつ。そろそろ食べてしまいたいし、今日は「とり豆腐をたくさん食べよう」ということでおかずは控えめに用意してみた。
 
チーズはあるし、酢油キャベツも残ってるし……と、用意したのは黒豚(昨日デパ地下で見切り品を買ってきた。3割引♪)とニラの炒め物。胡麻油を薄くひいた中華鍋で豚肉を焼き色がつくくらいに炒めて、醤油と味醂をばさばさっと入れて軽く煮詰める。こくが出るかなと、ここに「おやじ味噌」を小さじ1ほど入れて、味噌が溶けたところで刻んだニラをぶわっと加え、ざかざか混ぜて2〜3度あおったらできあがり。
 
適当に作った割に、これがなかなか美味しくて良い感じ。目分量で加えた醤油と味醂のこっくり具合もぴったりで、これと「いかなごのくぎ煮」があったら御飯が進みまくってしまってヤバイです……という風なおかずができた。
 
"テテドモア"は、購入して最初の1〜2日は独特の香りが強く漂っていたのだけれど(「古漬けのような」と評されるらしい)、日にちもたってややマイルドな感じに。最初は「臭い〜」と言っていた息子も「あ、なんか、美味しくなった!」と、ジロールで削る動作も楽しいものだから、皆でショリショリ削りまくっては今日も食べまくってしまった。いいなぁこのチーズ超楽しいなぁ。もちろん美味しいし。

3月30日 水曜日
お昼御飯は酢豚〜♪
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
肉味噌うどん
麦茶
ヨーグルト

震災からこちら、それなりに気を張った毎日だったからなのか、微妙に寝不足が続いていたからなのか、記憶に残る夢はほとんどみなかった。どんな状況下でも、どこか脳天気な私の夢だけれど、今日の朝方の夢は
「酢豚食べたいなー酢豚がいいんだよなー」
と、右往左往している自分……というもの。中華料理屋さんにいるというわけでなく、なんだか殺風景なところで「酢豚ー酢豚ー」言っている夢なのだった。私の潜在意識はどうやら酢豚を求めている。……で、結局酢豚は食べられなかった。
 
久しぶりに変な夢見た……と思いつつ、朝御飯はうどん。
 
一度作って気に入ってしまった簡単うどんメニューは、

  1. 冷凍うどん茹でる。好みで水で締める(あったかいままでももちろん美味しい)。
  2. 湯煎で温めておいた無印良品の「豚味噌炸醤」(本当は御飯用だけど)をかける。
  3. 刻みきゅうりと白髪葱をかける。
  4. 混ぜながら食べる〜♪

というもの。筍や椎茸が入った豚味噌はほんのり中華な味わいではあるけれど、至極簡単に「盛岡じゃじゃ麺」風の豚味噌うどんが楽しめる。今日はやらなかったけれど、卵とスープ落としてシメの「チータンタン」をするのも悪くない。密かにお気に入りの料理(とも言えない料理)で、無印良品に寄る機会があると、つい「家に豚味噌あと何個あったかなー」なんて思ってしまうここ最近なのだった。
 
日曜日の夕方近くに出張から帰ってきて、そのまま一日も休まず週末をつぶしたまま通勤していただんなは、やっと今日お休みを貰えることになったそう。のんびり家族で過ごす水曜日。

稲毛 「太閤園」にて
 酢豚定食 \850
 餃子
 ビール

で、せっかくだんなもいることだし、と、昼は地元の中華定食屋さんの「太閤園」に。
 
お昼過ぎて、お店はいつもの賑わいで、でも幸い早めの昼食を終えて出てくるお客さんと入れ違いの形で席につくことができた。小上がり2卓、4人がけテーブル2つ、あとはカウンター席5つくらいの小さな店で、相席になることも多いお店。料理が出てくるのものんびりペースで、でも皆それをわかってて雑誌など読みながらのんびり料理が出てくるのを待っている。私は、いつもは読む機会がない「女性セブン」とか「女性自身」とか「週刊ポスト」といった大衆紙を読むのを、実は密かに楽しみにしている。
 
今日も雑誌読み読み料理が出てくるのを待って、夢にまでみてしまった「酢豚」定食をいただいた。
 
テラッと甘酢あんが絡んだ酢豚はいつもの美味しさ。ケチャップ入りのベタベタした味ではなく、油もそれなりに大量に使われているのにくどくない。シャキシャキの絶妙な火の入り具合の玉ねぎとピーマンと人参と、こちらはほとんど生のキュウリ、下味のついた豚の衣揚げが今日も良い感じに盛られていた。高級中華料理屋さんの酢豚とは方向性が違う、定食でたった850円の酢豚は私の大好物。「日本の中華料理」の味で、「そうそうこれこれ」という味がする。
 
「太閤園」の定番のおいしさ、「なす野菜炒め」 だんなの選択は、これまた定番メニューの「なす野菜」。息子もお気に入りのラーメン(松本零士の漫画に出てきそうなシンプルな醤油ラーメン)を選び、あとは餃子とビール。
 
白菜にキャベツ(今日は白菜の割合が多かったっぽい)、人参、玉ねぎ、あとは茄子がざくざくたっぷり、豚肉と共に醤油味ベースで炒め合わされた「なす野菜」。
 
一度油通ししているのだろう茄子は、今日もテーブルに出てきて10分経っても火傷しそうなくらいにアツアツで、酢豚と交換しながら私はなす野菜もしっかりたっぷりいただいてしまった。

チーズ(テート・ド・モアンヌ、モンドール)
里芋とたこの煮物
カツオのたたき
とり豆腐(ラスト!)
羽釜御飯
いかなごのくぎ煮
ビール(ヱビス)

お昼にがっつり肉、という感じだったので、じゃあ今日はお魚にしましょうかね……と、昼食後に魚屋さん見て帰ってきた。今日はカツオがお値打ち価格で、
「カツオのたたきはどうだろうねぇ……ほら、葱あるし、わけぎ」
「いいねぇ」
と、1サク買ってきた。
 
カツオは鉄串数本刺して、直火で表面を炙ってから氷水に通してスライス。オニオンスライスを盛った皿にカツオを並べ、上から刻んだわけぎをしこたまかけた。タレは旭ポンズとおろし生姜とおろしにんにくを好みで。
 
里芋が半端に残っていたので、これを食べてしまいたいなと、茹でダコも買ってきた。こちらは醤油と味醂ベースで、「居酒屋の突き出し」みたいなちょと濃いめの、塩気多めの味付けでことこと煮込んだ。やっとこさ鍋が空になってくれた「とり豆腐」は春菊山盛り、あとはチーズはくぎ煮も出して今日も割とにぎやかな食卓。
 
「初鰹」と記されていたカツオ、2〜3月のカツオは初夏のものと比べるとまださほど肥えていないから味は今ひとつ……なんて聞いたことがあったけれど、今日のカツオの脂の乗りっぷりはなかなか素晴らしいもの。炙っていると端から脂が溶けてパタパタ落ちてコンロの火が何度も盛大に爆ぜることになった。とろけるような口当たりで、久しぶりに家飯で美味しい魚を出せたなぁという印象。
 
ここ数日の福島原発は、大気中に飛散する放射線量こそ落ち着いているけれど、汚染された水が大量に漏れ出てきてしまっているということで少しも安心できる状態じゃあない……という感じ。原発に面した海の汚染も報道されるたびに深刻な数値を目にすることになって、悪夢が全然終わらない……どうか早く事態が収束しますように。

3月31日 木曜日
あんまりクリームっぽくないけど、今日はクリームソースのスパゲティ
エメンタールチーズ乗せトースト
苺 with 練乳&牛乳
カフェオレ

まだエメンタールもスプリンツもラクレットも食べてないなー……と、目下「チーズ屋か!」という状況下にある我が家の冷蔵庫。一応カビ対策など施して半硬質〜硬質チーズは長く楽しむつもりでいるけれど、朝御飯にエメンタールを出してみましょう、と、大きな塊取り出して3mm厚さほどにスライスしてみた。
 
手元に直径25cm、厚さ4cmほどの「平たいテーブルロール」的なパンを買い置いてあったので、3等分に切って厚さ半分に開いてからチーズを乗せてオーブンへ。「トム&ジェリー」に出てくるチーズそのままみたいな、大きな気泡がいくつもできている独特な形状のエメンタールはものの数分でトロリと溶けた。
 
パンの上にチーズがこんもりと溶けて、ノリとしては、「たき火で炙ってパンに乗せて食べるハイジのチーズ」的な感じでもあるけれど、あれはエメンタールじゃなくてラクレットなんだろうな……。今度はラクレットもパンに乗せて食べてみよう。
 
チーズがかなりどっしり充実感のある口当たりなので、卵やソーセージは抜きにして代わりに食後の苺をたんまり出した。
 
今日は3月最終日、息子の学校は「離任式」があるということで息子は登校。私も銀行やら何やら新年度に向けて色々手続きがあってお出かけ、午前中は慌ただしく過ぎていった。

ミックスリーフのサラダ
鶏肉とブロッコリーのクリームソースのスパゲティ
ビール(Kronenbourg)

朝に続いて、夜は「ではスプリンツを使ってみましょう」の夕御飯。手元にブロッコリーもあるし鶏肉(←当初大根と煮るつもりで買ってきた)もあるし、生クリーム(←当初スイートポテトを作るつもりで買ってきた)もあるなと、クリームソースのスパゲティにすることに。
 
ブロッコリーは小房に分けてパスタと一緒に茹でる。サラダに添える時は歯ごたえがしっかり残る程度に軽く茹でるけれど、パスタの具に使う時はクッタクタに柔らかく煮るのが私はけっこう好き。並行してフライパンで一口大に切った鶏肉を刻みにんにくと共に炒めて、適当に火が入ったら生クリームを加える。2人分で200mlくらいが理想で、3人分200mlではちょっと(いや、かなり)足らない感じ……。
 
で、生クリームはそのままの濃度だとパスタに綺麗に絡んでくれない(し味も足りない)ので、数分煮詰めていい感じのとろみがつく濃度にしておく。あとは茹でたパスタとブロッコリーを和えて、できあがり。
 
仕上げに硬質チーズのスプリンツを皮剥き器でショリショリ薄く削っておいたのをたっぷり散らした。黒胡椒もたっぷりと。
 
「スプリンツ」は、パルミジャーノ・レッジャーノと似た傾向のチーズで、かなり歴史のあるものなのだそう。「ヨーロッパの中でも最古のチーズ」と評されてもいるのだとか。
 
粉チーズのようにすりおろすのも簡単だし、パルミジャーノと違って薄くスライスするのも簡単だった。パルミジャーノはモロモロと崩れやすくて、その食感が魅力でもあるのだけれど、スプリンツの方は「固い、けど滑らか」という口当たり。独特の熟成臭のようなものはパルミジャーノに通じるものがあった。クセもさほどなく、使いやすく食べやすいチーズという印象。
 
だんなは「スプリンツ、高かったよ〜」と言っていたけれど、1kgが29.77EUR(≒3400円)。パルミジャーノの良いめのを日本で買おうとすると100g700円くらいはしたりするから、それに比べると「スプリンツは、んもう惜しみなく使っちゃってOK」という感じのお値段なのだった。
 
どうせビール飲みながら食べるし、と、スープは抜きであとはサラダを添えるだけで。ミックスリーフにプチトマトとキュウリを添えて、サイゼリヤドレッシングかけながらいただいた。
 
お出かけらしいお出かけもしていなかった春休み、明日はちょこっとお出かけの予定。桜……は、まださすがに咲いてないわよねぇ……。