食欲魔人日記 02年02月 第1週
2/1 (金)
半熟卵乗せジャーマンポテト (夕御飯)
ハムチーズホットサンド
ダージリンティー

冬場は、パン屋に入るとついついサンドイッチ用のパンを買ってしまう。ホットサンドに化けるのだ。最近はハムチーズがお気に入り。

サクッと焼けたパンからみょーんと伸びてくるチーズだとか、そのチーズと絡まったあったかいロースハムだとか、具乗せトーストをサンドイッチにしてプレスしただけじゃないかみたいな外見なのに、その美味しさはトーストとは全然違う。これでなきゃ、という味だ。
「なんでだろうね」
「なんでホットサンドにすると美味しいんだろね」
「……それにしても、まンず、さンびな」
「んだ〜、まンずまンず、さび」
まンず=マジで、さンび・さび=寒い。寒いとついつい秋田弁でその寒さを強調してしまう我が家。

ジャムバターサンド
アイスカフェオレ

久しぶりの、一人のんべんだらりとしたお昼御飯。
いまひとつやる気なく、「サンドイッチ用のパン余ってるなー」とパン袋を眺めて、適当サンドイッチを作成。パン1枚にバターを全面的に塗り、もう1枚には苺ジャムを全面的に塗り、えいやっとサンドにする。ジャムバターサンド、すごく好きだったりする。ジャムだけでなく、バターだけでもないというこってりさが良い感じ。

スペアリブのオーブン焼き
半熟卵乗せジャーマンポテト
豚汁
羽釜御飯
よなよなエール、ポーターエール
アイスウーロン茶
みかん

数日前、安売り日だった肉屋でスペアリブを6本買ってきた。塩ガーリガーリかけて、胡椒もガーリガーリかけて、オーブンに放り込む。美味しそうなスペアリブ料理はないかと探したんだけど、白ワインとブランデーで煮てから焼けとか、ハーブたっぷり入れて蒸し焼きにしろとか、今ひとつ「これ!」というものがなかった。骨付き肉は、塩胡椒で焼くのがやっぱり最高に美味しいと思うし。

塩胡椒して焼いたスペアリブにおろしワサビをつけて醤油に浸して喰うというのも旨いらしい。「これだ!」と思い、冷蔵庫の中に保存してあったワサビを発掘したところ、カビ生えてでろんでろんに黒く腐れてしまっていた。ううう、980円も出して買ったのに、こんな簡単に(といっても買ったのは1ヶ月ほど前だけど)カビてしまうとは。一度生のワサビをおろす悦びを知ってからは、いまひとつチューブ入りのおろしワサビを使う気にになれない。仕方がないので、スペアリブは塩胡椒のみ、という味付けになった。

ついでにジャーマンポテト。フライパンで角切りじゃがいもと玉ねぎとベーコンをざかざか炒めて塩胡椒、ついでにてっぺんに半熟のゆで卵を割って落とす。なんだかビールが旨そうな夕飯になった。

「ビール、2本飲んじゃいましょかね」
「よなよなからポーターへのコンボを決めましょうかね」
と、早めに帰宅しただんなと一緒にビールで乾杯。胡椒ガリガリ効かせたスペアリブなどは、息子はきっと喰わないだろうと思ってジャーマンポテトを作ったのに、
「おにくだー、おにく、たべるよー」
と息子はスペアリブをもりもり喰っている。

で、4日目の豚汁。良い感じに煮込まれて美味しくなった豚汁を、おもむろにだんなは2口分ほど残った御飯にぶっかけて食べ始めた。
「え"、豚汁、御飯にかけちゃうの?」
と聞くと、
「基本でしょー、美味しいよ、うん」
と豚汁御飯を美味しそうに啜っている。

何故かはわからないけれど、私の中では「御飯にかけて良いのは豆腐もしくはじゃがいもの味噌汁のみ」という不文律がある。どういうわけか、「大根の味噌汁や豚汁を御飯にかけちゃ、いかん」という感覚がある。何故なのかはさっぱりわからない。幼き頃に母親にでも言われたのだろうか。
でも、豚の脂がほどよく溶け込んで大根やにんじんがぐずぐずになりつつある豚汁を御飯にぶっかけるのはいかにも美味しそうだった。空になった御飯茶碗を掴み、御飯おかわりーの、味噌汁ぶっかけーの。あら、旨いわ。
「ダメだよおゆきさん、お代わりして味噌汁かけてくるのは、反則なんだよ」
う、うるさい。

2/2 (土)
天米(千駄木)にて「かき揚げ丼」 (昼御飯)
ハムチーズホットサンド
アイスカフェオレ

今日は浅草、合羽橋にお買物。食材調理具色々求めに行く予定。だんなは妙に早起きだった。気合いが入っている。

ぱぱぱと準備して、急ぎ食べたものはホットサンド。最近マイブームのハムチーズサンドだ。とろけたチーズとあったまったハムの組み合わせがパンに似合うんだな、最高に。

千駄木 天米にて
 かき揚げ丼 2000円也

「お昼はどうしよう、上野に出るか、浅草か」
「いやいや、いっそのこと銀座に出ちゃうか」
色々言い合いつつ、結局「ちょっと前の『散歩の達人』に載ってたあの、天ぷら屋さんに行ってみよう」と、まずは西日暮里を目指すことになった。駅から歩いて5分ほどのところに「天米(てんよね)」という店はある。雑誌に掲載されていた、茶色くつゆの染みた巨大なかき揚げが乗るかき揚げ丼の写真が、とてもとてもとてもとても美味しそうだったのだ。で、そのかき揚げ丼は実際とてもとてもとてもとても美味しかった。

こぢんまりとした扉をくぐると、玉砂利に飛び石が美しいカウンター席。奥には座敷とテーブル席が少しだけ。季節の花が飾られた清潔感溢れた店内はけっこう高級感が溢れていたのに、働いているおっちゃんもおばちゃんもおばあちゃんも、それに反して恐ろしくフレンドリーだった。
「あらー坊や、年はいくつ?お名前は?はい、スプーンとお茶碗ねー」
息子にせっせと話しかけ、息子用にさつまいもの天ぷらでも頼もうか、と言おうとしたら
「あらあら、大丈夫よぉ、かき揚げ大きいからね、お母さんとお父さんの分けてあげれば充分よ、ねっ!」
ときた。1時過ぎて客も少なく、今度は背後で西日暮里の歴史を語り始めた。……アットホームな店だなぁ……。

やってきたのは、巨大なかき揚げで丼の蓋が持ち上がってしまっているかき揚げ丼だった。甘めのこっくりとしたタレは濃いめの味で、それがしっかりとかき揚げに染み込みまくっている。それなのに衣はサクサクホロホロ。バリバリと固すぎることもなく、グジュグジュに柔らかくなってしまってもいない、とても好みな揚げ加減だ。具は全て魚介。貝柱に海老、イカなどが大ぶりにざくざくと混ざっている。御飯もたっぷり、かき揚げもたっぷり、少食なお嬢さんなら半分食べれば満腹するんじゃないかという食べ応えのあるかき揚げ丼だった。油揚げが浮くワカメの味噌汁と、漬け物がついてくる。

表面はサクッとしているのに、中からは油と一緒にじゅわーっとタレの味が染み出てくるかき揚げ丼は、久しぶりに「これ!」と頷きたくなる味がした。すっかり満腹になったあとは、バスに乗って浅草へ。いっぱいお買物を、するのだ。

浅草 いづ美にて
 あんずあんみつ

お買物、最初の目的地は浅草寺の仲見世通りにあるお土産物屋。「浅草しみづや」なる名前の店には、いかしたシールが売られているらしい。
「どの店だ、どの店だ」
とおばちゃん群と外国人観光客らをかき分けるように仲見世を目指し、千代紙人形だの絵はがきだのが並ぶ、いかにもなお土産物屋さんについた。目当てのシール、大発見。別にこの店が作ったシールじゃなくて青山にある会社が作ったものらしいけど、他の文房具屋を探し歩いて一度も見つけられなかったブツだ。それは、写真を元にした食べ物シール。

それは、ウニや穴子も美しいおすしシールであったり、ラーメン・炒飯・餃子というラーメン屋三大テーマをおさえたラーメンシールであったり、マヨネーズ画像まで乗っているたこ焼きシールであったりする。そして、一番の目当てはこれ、スタミナくんシール
「誰が使うんじゃい、どこに貼るんじゃい」
というツッコミさえ受け付けないような、パワー溢れるシールがそこにはあった。にんにくに生卵に牛丼、牛乳。何故かほうれん草。そして、「スタミナ道場」「毎日焼肉」といった看板のシール。こんなの手紙に貼ってもらって喜ぶ人間はいるのだろうか(いや、私はきっと喜んじゃう)。
「あった〜〜〜」
「これだぁ〜〜〜」
とバカみたいにシール買い込み(何故スタミナくんシールを4枚も買ってますか、私は)、シールだけで4000円のお買物。阿呆だ。

今日の主目的は合羽橋へ行くはずだったのだ。その前にすっかり疲れてしまって、浅草通り沿いにあった「いづ美」なる甘味屋さんで一休み。全てが自家製なのだろう、素朴な柔らかい味のする寒天に豆、ピンクと緑の甘い餅に抹茶味の寒天、上には粒あん、あんずの甘煮、そしてとろんとした黒蜜が横に添えられている。疲労回復には甘いもの摂取に限る。息子はせっせとバニラアイスクリームを食べまくり、だんなは冷やし白玉しるこを旨そうに喰っていた。

あんこの上からだば〜っと黒蜜をかけて食べる私を見て、甘い物が好きなはずのだんなが
「……やっぱりあんみつは喰えないなぁ……ていうか、あまり好きなものの要素がないし……」
と呟いた。え、旨いすよあんみつ。このあんこと黒蜜が溶け合ったところをぷるぷるの寒天と一緒に食べるその甘さだとか、ちょっと塩気のある豆だとか、じんわり酸味のあるあんずなんて入っていたりするともうサイコーだ。この店のは、実際とても美味しかった。さ、お買物の続きだ。

肉味噌うどん
冷茶

午後3時を過ぎて、いよいよ本腰入れてお買物。飲食店を営む業者向けのあらゆるものが揃っている合羽橋は、天国のような場所だ。どっかで見たようなのれんや、駄菓子屋さんで見たようなどら焼きのパッケージ、プロ用コンロにショーケース、どれを見てもわくわくしてしまう。何度か足を運んでいるうちに、「これはこの店が良い感じ」というのがわかってきて、最近は大体決まった店を歩くようになった。決まった店に行くようにしないと、いつまでたっても帰れないのだ。

まずは、食材屋「本間商店」で500g1400円の日高昆布と500g380円のデュラムセモリナ粉、450g750円のカルピス特撰バターをがつがつ購入。更に数件離れた「宇田川商店」で粗塩と1袋190円のディチェコのスパゲッティ(←安い……すっごく安い……)を買い求め、初めて入った「CANION」なる洋食器屋で醤油さしとデュラレックスのコップを購入。

ホンモノじゃありません食品サンプルです、ステキー あちらこちらのお店を覗きつつ、次は「まいづる」に入り、しばらくそこから出られなくなった。蝋や樹脂で作られた、食品サンプル専門店だ。お土産用に、小型サンプルのキーホルダーやマグネットなども売られている。イヤリングになっているのは、うずらの卵(しかも半分になっていて黄身が覗いている)だ。どれも異様にリアルで素晴らしい。トロの握りのサンプルなんて、本当に本物そっくりだ。一度買ってみたいと思っていたけれど、これがなかなかお高いのだ。
意を決して、マグネットを2つ買ってみた。価格は1個1800円。小さなレンゲにラーメン、海老炒飯が盛られたものだ。なるとや葱なんか、小さいのに笑ってしまうほどそっくりだ。炒飯の油っぽい艶には見惚れてしまう。すてきすぎ。

更に、和食器屋「東京名陶」にて、
「吉野家のみたいな、伊万里のどんぶりが欲しいなー」
とだんな、美しい模様のついたどんぶりを2つ購入。最後に私が和食器屋「田窯」で竹籠と桜模様のぐい呑み2つを買い求め、お買物は終了した。時刻は午後5時半。ものすごく歩いた一日だった。

夕食は、昼食がボリュームたっぷりだったので少々軽く。
うどんを茹でて流水で冷やし、豚肉を甜麪醤ベースで甘く味付けて炒めてアツアツのところをトッピング。上に細切りキュウリと白髪葱を盛りつけて、わしわしと食べる。だんなと一緒に適当に作った肉味噌うどんは、思ったとおりの味になった。甘辛くてこっくりした味の肉味噌がうどんに良く絡む。シャキシャキした葱やキュウリも良い感じだ。

歩いて食べて買い物して、最終的に3つも4つも袋をぶら下げて帰ることになった1日。楽しかった〜。

2/3 (日)
モツ鍋初体験 (夕御飯)
浅草 セキネの
 肉まん
冷茶

昨日の浅草散策、浅草寺の仲見世目指して歩いていたところ、「肉まん」の看板を掲げた小さなお店の前を通った。「セキネ」と看板にはある。
「あ、ここ、美味しいらしいんだなー」
とのだんなの言葉に、通り過ぎようとしていた私の足が止まる。
「……明日の朝御飯にどうだい?」
と、肉まん3個あんまん3個を買ってきた。なかなか巨大な中華まんだ。美味しそう。

ちょいと寝坊した日曜日だったので、肉まんあんまん両方食べることはせず、とりあえず今朝は肉まん。
ふわふわの皮は味わいのあるもので、中の肉はとってもジューシー。ラードが多めに含まれているようなその肉は、大好きな「551蓬莱」のものをどことなく彷彿とさせる。どこか古めかしい、懐かしい味のする肉まんだった。
ちなみに私は「肉まんにはウスターソース派」であったりします(いや、何もかけなくても美味しいんだけどね)。

汁なしチャーシュー麺
アイスウーロン茶

先日、とある方から「美味しい煮豚の作り方、教えて〜」というメールをいただいて、「これ、美味しいよ、あれも美味しいよ」といくつかレシピを送ってみた。で、自分も煮豚が喰いたくなった。だんなにもその気持ちが伝染してしまったらしい。
「豚バラ、豚バラ買おう」
と、昨日の夕方、豚バラ肉を買っていた。たまたま売っていた「東京エックス」だ。「東京エックス」なる品種のこの肉、ものすごく美味しい。脂が殊に美味しい。煮豚にするとてきめんだ。

なんでも、東京都畜産試験場が開発に取り組んだ豚だそうで、日本初のハイブリッド豚だとか。病気に強く、霜降りが良く入り、子供が良く産まれるということで北京黒豚とバークシャー種、 デュロック種の3種をかけあわせた豚なのだそうだ。いつも売っているならばいつも買いたいところだけど、そう頻繁に市場に出回るものじゃないらしい。デパートでも週に1度程度が「東京エックスの日」となっているようだ。
値段はあまり安いもんじゃないけれど、何しろ美味しいもんで、ついつい「あ、東京エックスだ東京エックスだ」と見つけると買ってしまう。

で、昨日からだんながことこと仕込んでくれて、昼飯は汁なしチャーシュー麺。刻みチャーシューとそのタレがどかどか入る、こってりピリ辛の「油そば」にも似たラーメンだ。美味しい肉で美味しい煮豚を作ったらこれに限る。あと、チャーシュー炒飯と。

元は、ケンタロウさんの料理本に載っていたものだった。
「でも、ちょっと辛いよね」
「スープ、ちょっと入れた方が良いんじゃないかな」
「ついでにXO醤にしてみよう、うん」
と改良に改良を加えて、だんだん「我が家の味」になりつつある。あまり汁っぽさを無くしても、麺と絡めた時に麺の表面が毛羽立つようになってしまうのだ。適当なスープの量に適当な甘辛さ。汁なしチャーシュー麺道は奥が深い。実際、これの虜になった友人M井さんは一人暮らしの身なのに、何度となく豚バラ肉を購入して自らの味を追及しているらしい。

旨い豚肉で作っただけあって、脂身がぷるんぷるんと崩れてしまいそうな最高に美味しい汁なしチャーシュー麺だった。数時間チャーシューのタレにつけこんだ味つけ卵もつけて、いざいざと麺を啜る。今日は一日雨だというのに、だんなは昼食と夕食だけのために、「美味しい麺買ってくるでしょう、そこは!」と朝食後に千葉そごう内「永楽製麺所」に麺を買い求めに行ってくれた。永楽の麺もこれまた、やっぱりすこぶる美味しいのだった。

モツ鍋
日本酒:水芭蕉 特別本醸造 活性にごり

「モツ鍋、食べたいねぇ」
「わしは、モツが大好きじゃけぇ」
「わしも、大好きじゃけぇ」
「……でも、食べたことないのよね」
などと言いつつ、モツを買ってきてみた。数年前に東京で大流行したモツ鍋だけど、学生だった私はあまり外食することもなく、ついでに実家でも母がモツ嫌いということもあって、モツ鍋体験することなくブームは去ってしまったのだった。だんなも似たような感じらしい。

「……どうやって作るのかな?」
「ていうか、何味であるのかも知らないぞ」
「……味噌味?」
「……いや、ピリ辛の醤油味と聞いたぞ」
とにかくモツ鍋初心者な私たち、とりあえずインターネットで情報収集。特にこのページに大変お世話になってみた。
曰く、

  • 醤油味でなければならない。味噌味は「モツ煮」と言って、別のもの。
  • 野菜はキャベツとニラを大量に用意せねばならない。
  • にんにくも大量に用意せねばならない。
  • 少なめスープにキャベツとニラを鍋から溢れるほど積み上げなければならない。
  • シメはチャンポン麺を投入せねばならない。

……という感じのようだ。しかし、味付けについては「これ!」という分量はないらしい。醤油と塩と酒と味醂で適当に、という味付けのようだ。何となく理解したようなしていないような心持ちのまま、とりあえず大量のキャベツとニラを用意した。モツも一回ゆがいて洗って準備。いざいざ、モツ鍋、楽しいモツ鍋。

「たまには神亀以外の"活性にごり"を飲んでみたいぞ」と群馬の「水芭蕉」なる活性にごり酒を買い置きしてある。だんなと酒を酌み交わしつつ、初めてのモツ鍋だ。
土鍋に少なめのスープ。モツを下に入れ、キャベツを大量に積み上げる。ニラもたっぷりと。土鍋が緑色の塊になったところで頂上に薄切りにんにくを大量に散らし、赤唐辛子を1本乗せる。あとは蓋をして火が通るのを、待つ。しばしするとキャベツから水分も出て、野菜も柔らかくなって、ひたひたな具合になってきた。おお、美味しそう♪

初めてのモツ鍋は、期待以上に美味しかった。コリコリした食感のモツも臭みがなくて柔らかで独特の味わいがあるし、にんにくともものすごく良く似合う。柔らかく煮えたキャベツも、モツの旨味が染みたニラもたまらなく美味しい。どれを欠けても物足りないような、モツとキャベツとニラとにんにくの組み合わせが、ものすごく、良い。
「モツ、モツ、お代わり」
「キャベツも入れちゃえ〜」
「ニラも放り込んじゃえ〜」
と、気が付いたらニラ4束とキャベツ2/3個、モツ500gが消えていた。当然最後はチャンポン麺。縮れのない、太めの黄色い麺が諸々の旨味が溶けたスープを吸い込んで、これまた悶えるほど美味しかった。

今度は本場福岡でモツ鍋食べたいな、と思いつつ。