食欲魔人日記 09年04月 第5週
4月27日 月曜日
お昼に友人とピッツァ半分こ
「ユーハイム」のミートパイ
カフェオレ

「お母さん、東京駅に来ると、いつもこれ買うよね?」
「そうよー、だってこのお店のこのミートパイ大好きなんだもん、地元じゃ買えないんだもん」
などと息子と話しつつ、昨日丸ビルで買ってきたのはユーハイムのミートパイ。

シュラスコを食べに食べて、その翌朝の食事にミートパイを選択するとは、我ながらまだまだ元気だなと思う。もう少し自重しろとも思う。でもだんなに至っては「ミートパイと、あとパン・オ・ショコラもあったら買ってきてね」などとリクエストするのだから、輪をかけてすごいなと思う。私はミートパイ1個で充分です……。

卵の存在感が少なくない、優しい味のサクサク食感のミートパイはいつもながらの美味。
オーブンでしっかりめに温めつつ、コーヒーの準備しながら
「取っ手が取れてもすぐに沸く♪ティファール♪」
と歌っていたら、だんなと息子双方から「なんでだよ!」「注げないじゃん!」とツッコミをいただいてしまった。なんかCMソングが2つ混ざっちゃった模様。

牛乳少し少なめのカフェオレにしてちびちび飲みつつ、ピンガとシュラスコで少々胃もたれ気味だわと思いながら午前中はせっせとお仕事していた。

稲毛 「トラットリア ヴィーノ」にて
 パスタランチセット \1050
 ピッツァランチセット \1680

「今日、お昼一緒しませんか?」
と友人が声をかけてくれて、お昼御飯を御一緒に。他の駅で待ち合わせでもいいし、もしこちらの地元で良かったらトラットリアヴィーノとかいかがですか〜?とお返事したら、「気になっていたんです、是非そこに!」ということになった。お手頃価格で、値段相応以上にちゃんと美味しい、地元にこういうお店があって良かったなぁと思えるイタリアンのお店。私も気に入っているけれど私以上に母がお気に入りにしているお店だ。

どうせだったらピッツァとパスタと両方いただきましょうかと、日替わりのパスタランチセットとピッツァランチセットを半分こしていただくことに。ピッツァランチにはスープもついてくるので、スープは追加でもう1つつけてもらった。デザートもピッツァランチの方にだけついてくるので、追加で1つ。それぞれサラダがついてきて、パスタとピッツァは半分こ。

3種類から選べるパスタは「ツナと玉ねぎのピリ辛トマトソース スパゲッティーニ」を、そして今日のピッツァは「4種のチーズのピッツァ」。薄焼きパリパリの軽い食感のピッツァと、シンプルながら具沢山の優しい味のパスタは変わりのない安定した美味しさで、食後の日替わりデザートはティラミス、追加でつけてもらったのはパンナコッタ。アイスティー飲みながら美味しくいただいた。

友人は、ただいま大変な状況下で新天地でのお仕事中。「辞めちゃえ」も「がんばれ」も簡単には言えない状況なのは詳しい話を聞けば聞くほど……なんだけど、でもブレずに揺れずに腹をくくるしかないのかな……と思ったり。また笑顔で美味しいランチを御一緒できるよう、影ながら応援しています。

玉こんにゃく
鰆の海藻バター焼き 茹でキャベツ添え
蕪と小松菜の味噌汁
菜飯
麦茶

さて、今日は月曜、「野菜の日」。三越の御用達便の野菜セットが届くのが月曜なので、月曜の夜はいきおい野菜中心の献立になる。備忘録がてら、今日届いた「ベジタS」は
大根1本、蕪5つ、シルクレタス1株、小松菜1束、サラダほうれんそう1束、きゅうり2本、エリンギ1パック
というところ。大根と蕪の根菜コンビに「さてどうしよう」と思う。大根1本食べるのは、なかなか大変なことだ。そして3週間連続で小松菜……小松菜、ちょっと飽きてきた……目先を変えて水菜やみぶ菜、青梗菜あたりが来ると嬉しいんだけどな。

今回は単品でプチトマトも頼んでみた。けっこうたっぷりやってきたので、半量ほどはドライトマトに加工してみることにした。半割にして塩をふり、天板に並べて120℃のオーブンで90分、オーブンを切ってそのまま温かい庫内に放置して90分、乾きが足りない感じだったら天日で乾かし、あとはオリーブ油に漬け込むだけ。遠からず使う予定なので、オリーブ油は軽く和える程度にして、密閉容器に入れておいた。

このところ肉続きだったので、夕飯はお魚で。「今日はなんといっても鰆がいいよ!」と魚屋さんで勧められたので、鰆の切り身を買ってきた。塩して焼き付け、海藻バターと醤油で簡単に味付け。茹でたキャベツを敷いておいた皿に上にバターソースと共に盛りつけた。

野菜と一緒に届けてもらった、有機の玉こんにゃくはいりこのだし汁に醤油と酒を入れて、山形の玉こんにゃく風に。味噌汁は蕪と小松菜。そして届いた大根に立派な葉がついていたので、細かく刻んで塩揉みしたところに熱湯をかけて絞り、炒り胡麻と少量の胡麻油で和えて御飯に混ぜ込み「菜飯」にした。無農薬、低農薬の野菜は、それゆえに根菜の葉などは虫食いだらけだったりすることが多いけれど、今日届いた大根と蕪の葉はどちらもほとんど虫食いのない(全くなかったとも言えないけれど)綺麗なもの。葉を天日干しにしてから浅漬けにすると美味しいと聞いたことがあるので、明日天気が良かったら干しておこうかな、と。

「そんなわけで、お野菜たっぷり夕御飯です〜」
と、食卓に並べたら、「あ、玉こんにゃくだ!」と、そこに食いつく息子。こんにゃくか、今日の夕飯のメインはこんにゃくなのか、息子よ。
鰆はバター焼きなどにせず、単に塩焼きでも充分なほどの脂の乗りっぷりだった。お勧めされたものを買って正解だったわ、安かったし、と思いながらもぐもぐ。

4月28日 火曜日
トマトがすごい存在感だった今日のパスタ
ミニづけ丼
蕪と小松菜の味噌汁
麦茶

先日、だんながおっそろしく安いマグロのサクを買ってきてくれた。安いだけあって、お刺身として食べても楽しくない感じかなぁと、昨日のうちに「づけ」にしておいた。今朝はそれを使ってミニサイズの「づけ丼」を。一晩も醤油と味醂に漬けておくと身の色の方は今ひとつな色味に染まってしまうけれど、味の方はしっかり染みて良い感じ。御飯の上にづけを乗せ、上から揉み海苔を散らして食卓に出した。

今日は久しぶりに病院の日。
経過は良好な模様で、レントゲン室に行く時にすたすたと早足で歩いていたら、
「あれ?手術されたのは先月の日付で間違いないですよね?」
と係の人に確認されてしまった。

「痛くないですか?痛くなることはないですか?大丈夫ですか?」
患者さんによっては、まだ痛み止めが必要な方もいるんです、と言われて、ほほーそうですかーでも全然痛くありませーん……と他人事のような私。テレビゲームに夢中で陣痛にも気付かなかったほどの鈍感な動物なので、あいにくと「天気が悪くなると傷が痛むのよ」などということもなく、動物としてこれで良いのかと思ったりする。

次は来月。あまり間が空いてしまうと、病院に行くのをうっかり忘れてしまいそう。

シルクレタスとスティック野菜のサラダ
牛肉とドライトマトのスパゲッティ
麦茶

夕飯は、昨日作っておいたドライトマトを使ってパスタ料理にすることにした。アーリオオーリオベースで、薄切り牛肉とトマトとほうれん草を使って。
昨日届いたほうれん草は、サラダ用の茎が赤いものだったから、トマトと合わせるとなんだか色鮮やかな料理になった。水煮缶のトマトも入れてもっとトマトトマトさせても良かったかなと思いつつ、あっさりめな感じで。

プチトマトを乾燥させてドライトマトにすると、トマト特有の青臭さが消え、甘酸っぱさが際立ってくる。ナイフの刃がなかなか通らないほどに張りのあるトマトで、驚くほど香りが良かった。甘味は少なく酸味が強めで、パスタに使ったのは8〜9個分ほどのプチトマトだったのに出来上がりは大変にトマトトマトした感じに。生食用にも残してあるしと、シルクレタス(エンダイブとリーフレタスの交配種なのだそう)のサラダに生のプチトマトを添え、ついでにスティックにしたキュウリと人参も添えた。

今日使った野菜は全部宅配で届いたものだったので、いつにも増して「あ、材料が美味しいとやっぱり料理って美味しくなるんだ」と実感しながらの夕御飯。バーニャカウダのソース作って、バーニャカウダに似合う野菜をあれこれ買って食べたいなとムラムラしてきてしまった。

4月29日 水曜日
「しろたえ」のチーズケーキは息子にもツボでした
津田沼 「はなまるうどん」にて
 温玉牛肉ぶっかけ(冷・中)
 かしわ天・半熟卵天

台所の今度に土鍋がかかりっぱなし。週末に食べた豚味噌鍋のスープの残りが入っていて、うどんかおじやにしようと思いつつ延び延びになってしまっていた。
今日こそ〜、と思いつつ、だんなが起きてきたのは10時過ぎ。時間も時間で、買い物の外出ついでに朝昼兼用で食べてしまわないかという話になって、豚味噌うどんは更に明日に順延になった。毎日火を入れているけど、火を入れているゆえにけっこう煮詰まってきてしまったような。……明日こそ食べよう……。

で、「ではどこで食べようか」と話した結果、息子の「うどん!はなまるうどん!」のリクエストで(なぜここでまた「うどん」なのか、息子……)津田沼の大型スーパー内のフードコートを目指すことになった。「はなまるうどん」があるし、他にもファーストフード形式のサイゼリヤがあったり、長崎ちゃんぽんのお店があったり、色々あっていつも賑やか。すごく久しぶりにSUBWAYのサンドイッチも良いなと心揺らいだけれど、息子に引きずられる形で私もうどん。「温玉牛肉ぶっかけ」に、つい半熟卵の天ぷらまでつけてしまって、私はそんなに卵が恋しかったのかという献立になってしまった。

息子は温かいわかめうどん、だんなはサイゼリヤのスパゲッティ。各自好き勝手な感じに買ってきて、ランチタイムを前に混雑する直前のフードコートで手早い昼御飯となった。はなまるうどん、だしがもっと甘さの少ないいりこだしで、更に「冷たいかけ」があると最高なんだけどなぁ……それさえあればすごく幸せなお店なのに、と思いつつ、やけに甘いたれが絡むぶっかけをつるつると平らげた。

台所用品買ったりペットショップ寄ったり、夕飯の食材を買ったりして、本当に目当てだったものは買えなかった(=キングサイズのベッドカバーを探してた……)けれど、なんだかんだで大荷物で帰宅。3ポット200円の野菜の苗が売られていたものだから、ついつい茄子とトマトとズッキーニの苗を買ってきてしまった。それほどには日当たりの良くない我が家、無事にいくつか収穫できると良いのだけれど。ついでにひまわりと朝顔の種も植えて、「無事に育てよー」と帰宅後はしばし土いじり。

「しろたえ」のレアチーズケーキ
アイスカフェオレ

昨夜、だんなが「おみやげだよー」と、「しろたえ」のレアチーズケーキを持って帰ってきてくれた。しかも1切れずつではなく、長く四角いホールタイプ。先日息子の誕生日ケーキを作っていて、しろたえしろたえ言っていたから、買ってきてくれたのであるらしい。

尋常ではない量のクリームチーズが使われているというこのお店のレアチーズケーキは、ピスタチオが控えめに飾られているだけの、実にシンプルな外見。ものすごく濃厚で、少量食べるだけで満足できてしまう、どっしりと重いチーズケーキだ。

「ピスタチオとピスタチオの間に包丁入れるって感じ?」
「いや、それだと5等分になっちゃうでしょ、多分このホールのは、バラで売ってるやつの10切れ分だと思うんだよね」
じゃあどうしよう、このへん?このへん?と、結局各自が好きな分量で食べることにした。私とだんなはいつもの1切れの1.5倍分くらい、息子は2倍くらい。

「ぶっちゃけ、どうですか。こないだ私が作ったのと、こっちのと、好みな味の方はどっち?」
目を輝かせながらもくもくとフォークを操る息子の表情で想像はついていたけれど、息子は「こっちー」と、「しろたえ」のチーズケーキを指さした。そっか、やっぱりこのくらい濃厚でも良いんだなぁ。

とって美味しうございました。

玉こんにゃく
スティックきゅうり with マヨネーズ
ナムル(もやし、ほうれん草)
回鍋肉
豆腐とコーン、卵のスープ
羽釜御飯
ビール(プレミアムモルツ)

キャベツがあるしピーマンもあるし、夕食は「回鍋肉にしましょう」ということに。
回鍋肉は、やはりこうやって作らねばと美味しくないしねと、豚バラのブロックを買ってきて煮るところから。茹で汁には豆腐とホールコーン、溶き卵を加えて軽くとろみをつけ、中華風スープにしておいた。

で、私がスープを用意したり冷蔵庫の野菜の整理などをしている間に、だんながもやしとほうれん草のナムルも用意してくれていた。回鍋肉の準備は火を入れる直前まで私が用意しておいて、中華鍋ふるうところはだんなにお任せ。分担して作業したおかげで、常より手早く夕飯の準備が終わった。

そろそろ息子も辛いものが平気になってきたしと、いつもはほとんど辛味を加えない回鍋肉に、今日は香辣脆を小さじ半分ほど入れてみた。が、最初に香味野菜と炒めるようにはせずに合わせ調味料の中に加えてほとんど火を通さないようにしたためか、さほど辛くない出来上がりに。肉を噛みしめピーマンを噛みしめしていると、後味がじわ〜っと辛くなってくるような、ほのかな辛さの回鍋肉だった。……けっこう思い切って辛くしても良いのかも。

私は唐辛子の辛さは嫌いではない(それほど得意でもないけれども)し、牛すじ肉と大根を下茹でしておいて、香辣脆で調味してピリ辛の炒め物……なんて料理もやってみたいのだけれど、そんな事を話していたら、息子が隣で
「いや、辛さ、このくらいがいいから。このくらいが適度で、んで限界だから」
と訴えていた。辛い辛いってヒーヒー言いながら食べる料理も、たまにだったら楽しいんだけどなー。

ところで、だんなと一緒にテレビで見ていると、阪神が一向に勝てません。なぜでしょう。

4月30日 木曜日
大根をさらっと煮ました
豚味噌うどん
麦茶

「満を持して」というか「やっと」というか、今日の朝御飯は、週末の鍋の残りで豚味噌うどん。ここまで引っ張るなら残ったスープを捨てて鍋を洗ってしまっても良かったのだけれど、でももう練り味噌もほとんど残っていないし「今シーズン最後の豚味噌鍋だったしなぁ」と思うと捨てるに捨てられず、火を通したり水を加えたりしながら機をうかがっていたのだった。

残ったスープにうどん入れるだけでは芸がないかなと、薄切り豚肉を追加して、更に別茹でにしておいた小松菜も刻んでトッピング。2玉のうどんを3人で分けて軽めの分量にしたものの、けっこうな具沢山なものになった。

うどんにこっくり味が染みた、肉と野菜のエキスが溶け込んだスープがおいしー。すっかり煮詰まってしまって、見かけの方はとうてい美しいと言えるものではないけれど、作って良かった。幸せ幸せ。

シルクレタスのサラダ
鶏と大根と油揚げの煮物
豆腐とコーン、卵のスープ
羽釜御飯
麦茶

今日はだんなも息子も仕事と学校に、そして私も1日お仕事。
夕御飯は、大根を鶏と煮ることにした。あまり時間をかけずに簡単に作れるものにしようと、大根は7mm厚さほどの半月切りに。一口大に切った鶏肉と大根を胡麻油で軽く炒めてから油揚げと合わせ、醤油と味醂ベースの少し甘口に整えただしで20分ほどことこと煮込んだ。仕上げに大根の葉をざく切りにしたものを混ぜ合わせてできあがり。

プチトマトと玉ねぎを混ぜたシルクレタスのサラダも出して、今日は簡単あっさりめな夕御飯。短時間で作った割には大根にちゃんと味が染みたし、何より宅配で届いた大根はしっかりと「味」のあるもので美味しかった。油揚げを鶏と煮たり豚肉と煮たりする(牛肉と、というのはあまり見ない……)レシピは良くみるけれど、これがまた不思議と似合うんだな。あっさり味の煮物にコクも加わり、油揚げ自体が私も息子も好物だから「お、油揚げだ」とちょっと嬉しくなる。

とても美味しい大根だったからふろふき大根にでもしたいところだけど……この季節にふろふきというのもちょっとどうかな、とも思う。上新粉と干し貝柱、干し海老なんかがあれば大根餅も作れるらしいので連休中に挑戦してみるのも良いかも、と思ったり。あとはピーラーで薄く削って、大根のサラダというのもいいかもなー。