牛乳
どうやら……ここ数日、食べ過ぎたみたいだ。
私より胃腸の弱いだんなが、昨夜おそくに消化不良を訴えていた翌日、私は胸焼けと吐き気に襲われていた。そりゃなー。ケーキに揚げ物に肉に魚にたっぷりの炭水化物を摂っていればな。さすがの我が家も、今日はちょっぴり静かであった。
もそもそと起きだし、茶碗に軽く一杯、昨日のピラフ。
大きな海老が1匹ごろんと入っているのを見て、ちょっと嬉しくなっちゃったりして。
ここ数ヶ月ぶりかの「自制の日」。
胃が重くて、私にしては珍しいことに食べたいものも思い浮かばないので、100%オレンジジュースなどを飲んでみる。ぐびり。
昨日のポテトサラダ
モルツ、麦茶
本日の夕食はシンプルに、おそば。「にらとにんにくの和えそば」だ。
「あぶそば」風のこの冷やしそば、以前遊びに来たM井さんに馳走したら隨分とウケてくれた記憶がある。
揚げにんにくたっぷり、生のニラは更にたっぷり入った、なんとも匂いの強いこの麺料理は、ワイルドすぎてもてなし料理にはなりにくいものだったりするんだけど。
まず、ニラと長ねぎをたっぷり山盛りみじん切りにすることから料理は始まる。2人分でニラは1束検討、葱は1本検討。細かく細かくみじん切りにしていく。包丁を構えた頃にコンロにかけた水は、刻み終わる頃にはきっと沸騰している。
そこから先は、人手があったら2人でやるとスムーズだ。1人は麺担当。も1人はにんにく担当。
帰宅してきただんなに麺の担当になって貰い、私は中華お玉に薄切りにんにくを2かけ分とサラダ油をたっぷりと満たし、それをコンロに上に捧げ持つ。油を垂らしたら炎がたつこと必至なので、ひたすら彫像のように畏まってにんにくお玉を捧げ持つ。じくじくと泡が出て、シュワシュワと揚がって、こんがりキツネ色ならぬタヌキ色になる頃には、テーブル上は「にんにくをかけるだけ」の状態になっている筈だ。
そして麺担当のだんな。麺を茹で、湯をすっかり切り、その麺を今まで茹でていた鍋に戻し入れる。上から塩をパラパラ、胡椒をガリガリ、ひとたらしの胡麻油を垂らしてわっしわっしとかき混ぜておく。調味料はこれだけだ。この麺を各々の器に盛りつけて、最初に切ったニラと葱をこれでもかこれでもかとふりかける。これが「にんにくをかけるだけ」状態の和えそば。
最後に、こんがりにんにくを適当に分けつつ、ぐつぐつ言ってる油をジャジャジャーとニラの上からかければ完成〜♪
速やかにグラスにビールを満たして、ついでに昨日残り物だったポテトサラダなんかも出しちゃって、今日は準備20分の夕御飯。
カリカリのにんにくは臭いし、生のニラは口中ニラニラニラニラしてしまうほど香りが強いし、それが葱と胡麻油と塩と絡むとエンドレス麺料理になる。
胃腸、復活。
麦茶
土曜日の自家製ビビンバの、残りのナムルが冷蔵庫にて冷えていた。ちょっぴりのもやし、ちょっぴりのぜんまい、ちょっぴりの大根にちょっぴりのほうれん草。ほんの少しばかりの牛肉の甘辛煮。
「もう少しだからおゆきさん食べなさいよ。」
「いやいやいや、やはりここは家族で食べ納めを。」
などと、良く分からない譲り合いの会話などをしつつ、結局そのちょっぴりのナムルを皆で分け合いつつミニビビンバ。
3日目のナムル、これが意外と旨かった。胡麻油が良くなじんでくたくたぁ〜となった具がそれぞれ良い感じ。
「また……やろう、ビビンバ」
「おう、絶対やろうビビンバ」
と決意も新たに、実は、「石鍋」が欲しかったりする私たちなのだ。ううう、買いたいなぁ。
カフェオレ
ジャーマンドック
忙しい。午前中から外に出ずっぱりで昼食を摂ることもままならなくて、結局出先のビルそばの隣にあったドトールコーヒーで一休みすることにした。うーむ、煙草の煙が無い分スターバックスの方が本当はありがたいんだけど、こういう時は贅沢言ってられない。
カフェオレと、ジャーマンドック。
学生時代、それはもうしょっちゅうしょっちゅう食べていたジャーマンドックだ。高校から駅への通り道にあったドトールは私たちの丁度良いたまり場となっていて、何かというとカップやグラスを抱えてだべくっていたのであった。放課後の午後3時半、何故かテーブルにはジャーマンドックも置いてあったりして。他校から「三田の養豚場」と噂されていた我が校の生徒の食欲は旺盛だった。とりわけ私の食欲は旺盛だった。
粒マスタードを知らなかったあのときの私にとって、ドトールのあのホットドッグは衝撃だった。歯ごたえのあるパンにソーセージ、たっぷりの粒マスタード。
「うわあぁぁぁ、なんと辛いホットドッグなのだ!これが大人の味なのね!」
なんて一人納得していたりした。
そして数年後、社会人になっていたデパートで「マイユ」の粒マスタードなるものを見つけた。おおお、これこそドトールのジャーマンドック粒マスタードみたいじゃないか!
以来、うちでソーセージ系を食すときは大概これが皿の隅に盛られるようになったのだ。
などということをツラツラと考えつつ、ジャーマンドックを口に運ぶ。
ああ、学生時代のあの味とおんなじ味がする。
……ケーキも1つ注文すれば良かったかな。
家族全員、午後6時半前後に帰宅。冷蔵庫に保存しておいた一昨日のグラタンの残りと、炊飯器の中の、今朝炊いた御飯の残りを見ながら家族会議。
「御飯にグラタン乗せて焼いて、ドリア!」
「チキンライス作って、それとグラタン!」
色々建設的な意見を出してみたところ、だんなが一言、
「んんん〜。カレー……。」
と呟きながらレトルトカレーの袋が入った棚を覗きこみ始めた。……やる気ないでしょ。アナタ。
「手抜きするなら、徹底的にしましょうよ。楽だし。」
とか言いながら、「千趣会 和風カレー」なんてものをつまみ出している。私は食料庫から賞味期限が若干過ぎた、ヤバめの「ヨコイのハッシュドビーフ」の袋を取り出してみた。
ヨコイ、は名古屋のスパゲティ屋さんだ。
とろりと濃度の高い、ケチャップソースのようなドミグラスソースのような、固体のないミートソースのような、面白いピリ辛のパスタソースを販売している。だんなが関西方面出張の折、この店のハッシュドビーフなんてものを発見、嬉しそうに数箱抱えて帰ってきたのだ。東京ではスパゲティソース以上に入手が困難な、ハッシュドビーフソース。こちらもドロリと濃度があって、ヨコイの極太スパゲティに絡めて食べるとなかなか旨かった。
で、その最後の1箱ハッシュドビーフを御飯にかけつつ、マカロニグラタンもいただく。とろけるチーズをたっぷりかけて、パン粉を少々、パルメザンチーズをたっぷり。オーブンで20分、じっくりじっくり焼いて表面がこんがりカリカリになったところではふはふ言いつつ食べる。やっぱり自家製のマカロニグラタンはしみじみ美味しいなぁ。今度はポテトグラタンを作ろうかなぁ。
デザートは、季節到来の自家製マンゴプリン。
デパートなどで良質のフィリピンマンゴーが1個200円以下、150円なんてのも見かけるようになったので、早速うきうきして購入してきた。マンゴーの他は砂糖とゼラチン、水に氷に生クリームのみ。あとは余裕があったらエバミルクを仕上げにかける。恐ろしく簡単な手順と材料で出来てしまう、ナイスなアジアデザートだ。
先日Rから貰ったオレンジスフレを皿に盛り、大きな苺を横に飾ってマンゴプリンをたっぷり。最後にちろりとエバミルク。
何だかステキなデザート盛り合わせになってしまった。写真入りマンゴープリン作成レポートはこちら。
チョコクロワッサン
たっぷりたまご(←パン)
いちごカルピス
やる気、ないのである。ぜーんぜん、ないのである。そしてどうやら、だんなのやる気もないらしいのである。5月病?
外は、朝から雨だ。
「うーうーうー、やる気ない。全然ない。」
「休んじゃおっか。休んじゃおっか。」
「休んじゃうの?休んじゃうの?」
「休んじゃおう。そうしようそうしよう。」
という不穏な会話が夫婦間で繰り広げられ、今日は会社、2人してお休み。
息子はいつものとおり保育園に送り届けられ(←ひどい)、「せっかくだから遊びに行きましょ。」などと、やる気なかったわりには妙なアクティブな方向に事態は進んでいく。朝御飯はやる気のないままコンビニ御飯。
だんなに食料調達を任せたら、私の好物チョコクロワッサンと、初めて見た"たっぷりたまご"なる惣菜パンが袋の中に入っていた。
お供には、「いちごカルピス」!!!
原液で売られている、期間限定の「とよのか苺」入りのカルピスである。
だんなが昨日見つけて2本買ってきてくれたもので、私は驚喜乱舞してさっそくパッケージを空け、初体験カルピスを口にする。あのカルピスがうっすらピンクに染まって周囲にただよう苺の香り。うにゃ〜ん、美味しい〜♪苺系加工物はなんでも大抵好きな私だけど(苺フルーチェはたまりません)、この苺カルピスはめっちゃ美味しい〜。えらいぞカルピス。これを是非定番商品に。
「平日のランチに行ったことないしね」と、今日はアクアパッツァ青山店に赴く。
最近、ホームページの更新のみならずお店の広報ペーパーのデータ入力やレイアウトまでやっている私なのであった。「青山店で"シェフズテーブル"が始まります!」「今、雑穀のリゾットが新鮮!」なんて文字をぺけぺけ打っていると、当の私が喰いたくなってしまって仕方がないのである。結果、頂いた報酬はお店に還元されていくことになっている。……ま、いいのだ。これぞ本懐。
11時半、お店に到着。開店直後のお店は、さすがに誰もお客が来ていない。薄暗い、地下の隠れ家のようなフロアに降りていく。席数10くらいの、この狭いフロアがなんとなく心地よくて先日来すっかりお気に入りになってしまった。イタリア帰りのシェフKさんが作る料理はどれもキラキラ輝いていてすこぶる美味しい。今日も厨房の奥で、彼の緑色のエプロンがぱたぱたと動いている。
前菜盛り合わせにパスタ、"野菜の一品"にドルチェとドリンクがつくBセット\2600なりにすることにした。ドルチェ抜きのものにすれば\2000になったりするのに、どうしてもどうしてもドルチェ抜きにすることはできない、ダイエットの神様をまたも足蹴にしている私たちだ。
8種類ほど出てきた盛り合わせ前菜は、"焼き茄子の肉味噌"風の1種類の他は、どれもこれもだんなの皿と私の皿が異なるものだった。
「ま、また見たことのないものが……」
などと呟きつつ、全種類をお互い分け合って食べちゃう。"ヒイラギ"と呼ばれる小さな鯵のフリットだとか、シナモンがほんのり香るかぼちゃのソテーだとか。冷たく冷えた雑穀の酸味のあるリゾット、なんてものも盛られている。殻つきの海老がにんにくと一緒に揚げられたものがカリカリと香ばしくてビールが恋しくなってしまう。甘いものあり酸味のものあり、塩のみのものあり。この前菜盛り合わせにはいつもわくわくさせられる。
パスタは3種類。オイルとトマトとクリームベースのものから好きなものを選ぶ。本日は「稚貝(帆立のちっこいの)のオイルパスタ」「茄子のアラビアータ風」「比内鶏と小松菜のクリームパスタ」、だという。私は鶏肉が大好きだ。ちなみにクリームソースも大好きだ。すかさず
「クリームパスタ」
と呟くと、だんなは「あ、取られた」という表情を一瞬だけよぎらせてから「オイルパスタで」と言っていた。食べ物の好みが似すぎているというのも考えものだ。
いつものパスタの1皿に比して7掛けくらいの量のパスタがやってきた。「あれ?」と表情に出てしまう私たちに、K氏が
「今日は、この間作っていただいたペーパーに載っていた"Farotto"をちょっと食べていただこうと思いまして、パスタは少なめにしました」
とおっしゃる。わ。わ。わ。何だか嬉しい。気になっていた料理をこちらが頼もうとする前に喰わせてくれるのは大変に嬉しい。
ともあれ、目の前にあるのは旨そうなパスタだ。
比内鶏はやや大きめのごろごろとしたソテーがパスタの上に盛られていた。青々とした小松菜と不思議と似合って良い味だ。自宅で作るよりはやや強めの塩が細めのパスタに絡み、さらりとした生クリームベースのソースがたっぷりと。ほえほえと幸せ気分でこいつをいただく。
だんなの稚貝のパスタには、万能葱がちらちらと舞っていた。帆立とは思えないほどの、親指の先ほどの小さな"稚貝"は確かに帆立の味がする。唐辛子の効いたアーリオオーリオペペロンチーノを基本にして濃厚な海の味。あ。なんかだんなずるい。すごく美味しい。
そして、"Farotto"。
リゾット、というものがある。これはイタリア語で「Risotto」と記すが、「Riso」は「米」という意味だ。
同様に大麦(Orzo)を炊いたものは「Orzotto」と言い、スペルト小麦(Farro)を炊いたものは「Farotto」と言う、らしい。「Farotto」はすなわち、「Risotto」の材料を米から小麦に代えたもの、というわけだ。
麦に似た、中央に1本線の入った穀物がほっこりと盛られたものがやってきた。中には先の稚貝やアサリ、海老などなど。小さな魚介がたっぷり絡む中、薄茶のスープが下にたまってほわほわと湯気が立っている。潮の香り。
"もちもち"とも"んにゃっ"とも表現しがたい、不思議な食感の穀物料理だ。アルデンテに火が通ったそれは、最後にほんのり歯ごたえが残るけれども御飯のような柔らかさもある。麦飯にちょっと似た、大ざっぱな野生臭さのようなものも漂っている。こういう"味のある"料理、私は大好きだ。……あ、だんなも大好きみたいだ。
「魚介のスープで炊いたんです」と教えてもらったが、きっと甘辛く煮た鶏肉とか豚肉とかも合うと思うなぁ。また食べたいなー。
ドルチェは盛り合わせ。私の皿には「苺のタルト・バニラアイスクリーム・ティラミス」。だんなの皿には「リコッタチーズのタルト・カラメルのアイスクリーム・チェリーのズッパイングレーゼ」。またお皿を交換しながら食べる。ダブルのエスプレッソを飲みながら。
大体何度か食べたことのあるデザートだったが、「カラメルアイスクリーム」は初体験。砂糖の焦げた匂いが香る、甘さはあるものの基本は苦いアイスクリームだ。まさにカラメル。これが香ばしくてクリーミーでなんとも美味しくて、「美味しい」「美味しいよ」「ほんとに美味しい」とお互いスプーンを刺しつついただいた。
フォー
海鮮焼きそば
マンゴプリン
タイ風アイスティー
昼食後、バスに乗って新橋へ。そこからゆりかもめで台場へ急ぐ。
最終目的は「トイザラス」での紙おむつ購入。これ以上なく安いトイザラスオリジナル紙おむつに、目下私たちは魅了されている。ヴィーナスフォートがなんだ、アクアシティーがなんだ、メディアージュがなんだ。台場と言えば紙おむつだ(あ、あとアンナミラーズ)。……ああ、書いていてすごくむなしくなってきた。
最終目的はそれはそれとして、時間はまだあるので子供抜きで夫婦楽しく台場散策を満喫する。
雑貨屋を覗いてみたり、初めて足を踏み入れる「Mediage」なるところへ行ってみたり。ひととおり歩いたところで、「モンスーンカフェ」の案内をペーパーで見つけてしまった。「モンスーンカフェ」と言えば、渋谷や代官山、麻布に何店舗かあるアジア料理店なのである。このアジア料理店にはマンゴプリンがあるのである。
途端、
「モンスーンカフェモンスーンカフェモンスーンカフェ!」
と叫びだし、
「マンゴプリンマンゴプリンマンゴプリン!」
と連呼しながらだんなを引きずり店を探しだす私。なんだかやたらと薄暗い、「グリエンパサージュ」などと名付けられた一角にその店はあった。
マンゴプリンはまず必須〜♪
とレインボーブリッジが良く見える席でメニューを繰っていると、だんなが
「あ、僕、フォーね。」
とか言っている。おーい。おやつじゃないんかい。麺、喰うんかい。
とツッコミ入れつつ、何故か私も食べ物の注文してるし。
かくして、懸案のマンゴプリンを食する前にテーブルにはコーヒーやらタイ風アイスティーやら焼きそばやらフォーやらが並べられている有様である。
"フォー"とは、ベトナムの汁そばのこと。稲庭うどんにも似た、ひらぺったいうどんのようなものが鶏スープに満たされている。スープにはそのうどんと豚肉のみ。他に別皿でニラと香菜ともやしと、甘辛いタレがついてくる。好みで具をどかどかと乗せ、タレを垂らして食べるらしい。
あとは、海鮮入りのあんがかかった、表面パリパリの焼きそば。店のロゴが入るアジアンチックな皿に乗ったそれを、二人で分けてわしわしと食べる。む、安っぽいような本格的なような、異国の匂いがする料理は楽しくて美味しい。だんながいらない、と言ってくれた香菜を山盛りにしたフォーを小ぶりどんぶりに入れてすすりながら、まったりまったり。
タイ風アイスティーは、アイスティーの底にコンデンスミルクとココナッツミルクが沈んでいるものだった。
ココナッツ愛好家の私は驚喜乱舞。うひゃ〜ココナッツ!うひゃ〜、甘甘!ふへへへへ。
マンゴプリンもフィリピンやタイのような、南国的雰囲気のものでこってり濃厚。んまかったのでありました。
豚肉と大根のスープ
モルツ、麦茶
いちご with コンデンスミルク&牛乳
雨の中、懸案の紙おむつ2袋計214枚を抱えて帰宅。
夕飯は、昨日から煮込まれていただんな特製チャーシューを使っての「チャーシュー丼」!
大きな豚バラ肉を下茹でして、それを醤油と酒でくつくつと煮込んだチャーシューは、正確には"チャーシュー"でなくて"煮豚"なのだが、まぁそんなこたどうでも良い。ツヤツヤと光る大きな豚肉が中華鍋にごろんと入っているのを見ると、わくわくしちゃう。
豚を下茹でにしたときのスープと、下茹でが終わった段階で薄切りにしておいた豚肉数枚を残しておいたので、こいつでスープも作っちゃう。細長く切った大根をバラバラ入れて、塩をぱらぱら、胡椒をがりがり。万能葱をどばっと散らせば、牛テールスープのような透明で旨味のあるスープができた。
茶色く染まったチャーシューは、これまた薄切りにして一度煮汁にとぷんと漬けて御飯の上へ。どんぶりの表面が覆い尽くされるほどのチャーシューを盛りつけて、周囲には茹でたほうれん草を飾って上から煮汁を更にとろり。てっぺんには白髪葱をこれでもかこれでもかと乗せたら、自家製チャーシュー丼のできあがり〜♪
これがんもう、チャーシュー麺とはまた違った風情でたまらんのだ。御飯にチャーシューは、凄く似合う。
角煮ほど甘くなく、角煮ほど濃厚に味が浸みてない豚肉はそれでも脂がとろんとしていてそこから甘さがじんわり広がってくる。濃い醤油味のたれと一緒に御飯とほうれん草と豚肉を一緒にわしわし掻き込むと、体力メーターがどばばばばっと回復していく感じ。
豚肉って、やっぱり美味しいのだ。としみじみ思う。(しかも東京Xは本当に美味しいと思う)
マロンデニッシュ
焼きプリン
カフェオレ
昨日、台場のアクアシティー内の神戸屋で買ってきたパンで朝御飯。
サクサクのマロンデニッシュに、「焼きプリン」という名前の蛋撻(タンタ)すなわちエッグタルト。家族分、ちゃんと3個買ってきた「焼きプリン」を皆で1個ずつ、あとはだんながミートパイ。私と息子がマロンデニッシュを半分こ。お供には、やっぱりいつものとおりカフェオレだ。
牛丼・並
味噌汁
午前遅くまで仕事。午後も一番で仕事。
で、通り道に八丁堀のお気に入りカレー屋LATINOがあったのでチャリで乗りつけると、タイミング悪く大行列。あああ、時間がない。並べない。御飯食べられない。コンビニはイヤだ。ドトールもイヤだ。プロントもイヤだ。
ぐるぐるぐるぐる考えながらチャリで疾走。パンでも買うか。どーするどーする。
……で、目の端にオレンジ色の看板が見えてしまったのであった。
学生時代だったら、いや、独身時代の頃だったら一人じゃ入れないし買うこともできなかった店だ。
"最盛期には週に5回だった"などと言っているヘビーユーザーのだんなと出会ってからだ、吉野家牛丼の供給が事欠かなくなったのは。こちらが恋しくなるタイミングよりも絶対に早く、だんなが"食べたい"と言い出して休日の昼などに買いに行ってくれるからだ。
……しばらく、食べてないなぁ。
って、店の前で思うともうたまらない。何度か食べているうちに、とうとう吉野家ジャンキーになっていたらしい私なのであった。
ふらふらと店の前にチャリを止め、カウンターに座り、「並と味噌汁ね」とかてらいもなく注文している私がいる。ああああ、イヤだよ注文まで慣れちゃって、このヒトは。
さらっと一人で入ってしまった自分に呆れながら、見慣れたどんぶりを抱えて牛丼を食す。
ああああ、イヤだよ美味しいじゃないか相変わらず。んもう。
豚肉と大根のスープ
アイスアールグレイティー
自家製マンゴプリン
だんなは仕事で帰りが遅いらしい。だんなのいない夕食のテーマは大体コレだ。
「香菜(シャンツァイ)尽くし」
彼がキライで私の大好物であるこの野菜は、こういう日こそ思う存分食べられる。
鍋には、昨日の豚スープ。よしよし、こいつにもどっぷわぁ〜と香菜入れちゃれ。
メイン料理は「ナシゴレン」だ。
インドネシア語で米(=ナシ)炒め(=ゴレン)を意味し、海老が入ったり卵が入ったり、甘辛い独特の調味料が入ったりの独特の炒飯の一種である。ずっと前に無印良品で「ナシゴレンの素」なる怪しげな調味料パックを見つけて買ってきたものが棚の上におかれていたのであった。
唐辛子とピーマンと鶏肉と卵と御飯を用意せよ、とある。表記に合わせてししとうと赤ピーマンと鶏肉を具にすることに。卵は本当は半熟目玉焼きにして上に乗せたいところだけど、パックの「作り方」を尊重してスクランブルエッグにする。
えっさえっさとスクランブルエッグを作り、それは脇に寄せておいて具を炒める。パックの中の輪切り赤唐辛子も一緒に炒める。炒まったら御飯を放り込み、パック入り「ナンプラー」と「ナシゴレンミックス」なる粉をふりかけて混ぜる。先のスクランブルエッグも。最後に「チャイブ」なるハーブの乾燥小袋も混ぜ込むと出来上がり。海老も入ってないし、"えびせんべい"もついてないし、卵は目玉焼きじゃなくて混ぜ込んであるし、そもそも調味料がナンプラーだし、で、隨分本来のナシゴレンとは違ってる気がする。けど、まぁいいや。美味しければOKOK。
仕上げに香菜をたっぷり。そもそも香菜もナシゴレンに必要なものじゃないのである。
アイスティーに、香菜たっぷりのスープに御飯。一風変わった、ナンプラーが香るナシゴレンは独特のクセがあって旨かった。
ビール空ければ良かったかなぁ。
カフェオレ
グレープフルーツ
神戸屋の食パン使って、トースト。
バターたっぷり塗って、上にひらりと海苔1枚乗せた、海苔バタートーストだ。バターの香りと磯臭い海苔は、とっても良く似合う。コーヒーとはいまいち似合わないような気がしないでもないが、構わず海苔バタートースト。
朝のフルーツは金のフルーツ。冷蔵庫で冷やされていたグレープフルーツを1つ、両断して食べる。
どうしても砂糖をかけて食べないと気が済まない私は、いそいそとシュガーポットを取り出してグラニュー糖をふりかけてしまうのだ。
昼は木村屋ペストリーショップに赴いて、サンドイッチを購入。
予め"作っといてね"と予約するか、あるいは店頭で待っていれば、中の喫茶コーナーで供されるサンドイッチがテイクアウト可能だ。だけれども、今日は余裕が無かったので、冷蔵ケースに入っていたパックもののサンドイッチを購入。600円のビジネスサンドイッチ。ついでにそばの自販機でジャワティーも買い求め、一人わくわくと包みを開く。
ゆで卵のみじん切り、レタスにハムにチーズに自家製コールスローが挟んであるビジネスサンドは相変わらずしみじみ旨い。
"あんぱんの木村屋"から暖簾分けした筈の店なのに、どうしてここはサンドイッチが突出してこんなに旨いのだろうか。店に大量に並んでいる菓子パン・おかずパンは、この狭い店のいったい何処で作っているのだろうか。その大量のパンを作ってなお、毎日日替わりのデイリースープだとかサンドイッチの具だとかを全部手作りで用意できているのは一体どうやっているのか。店のそこここにあるイラストはお店の人が描いてるらしいが、あの味のある絵は色々謎はあって、いつかお店の人に聞きたいと思いつつ、親しく話せるようになるのはなかなか難しいものだ。
今日もだんなは帰りが遅い。
香菜料理も昨日やってしまったし、今日は"初めて挑戦メニュー"が夕食のテーマ。
一昨日にアクアパッツァで食べた、鶏肉のクリームソースパスタが再現できないかと思い、チャーレンジ。同じものが出来るとは到底思っていないけど、忘れないうちに何とか近いものに歩み寄れないかという努力をしてみる。
鶏肉と、買い置きのほうれん草を使用。
まずは鶏肉にたっぷり塩と胡椒をすりこんでオーブンに放り込む。グラグラ煮立てた湯にパスタを放り込み、別鍋にバターと塩と生クリームと顆粒コンソメ、ついでにマンゴプリンを作った時の残りのエバミルクも入れちゃって、フツフツと水をちょっとずつ飛ばしてとろりとした状態に。お店の濃厚な良い香りのスープの味は無いけれど、それなりに濃度のある良い感じのソースができた。
反則かと思いつつ、ほうれん草を別茹でにするのがめんどくさくて茹であがり直前のパスタ鍋にざく切りしてぶっこんじゃう。適当にざざざとかき混ぜ、そのまま湯を切って生クリームの鍋に。えいやっと絡めて皿に盛り、上にオーブンから出した鶏肉を盛って出来あがり!
うーむ簡単だ。こんなで良いのかなぁ。
……と思いつつ食べてみたら、これが案外んまかった。"粗挽き胡椒ガリガリ"が効いていて、こんがり鶏肉にこってりしたクリームソースは良く似合う。バターを生クリームに落としたのが、巧い香りつけにもなったらしい。
でも……ほうれん草を使ったのはやっぱり良くなかったようだ。パスタ鍋に入れてしまったのも悪かったみたいで、全体的にほうれん草ほうれん草した匂いがするパスタになってしまった。やっぱり小松菜使用か、でなきゃアスパラとかブロッコリーとか、クセの少ない野菜を使った方が良いんだろうな。
殊勝に自己分析と反省を鑑みつつ、初挑戦パスタを食べる。
息子はそんな母の苦悩は何処吹く風で、両手をクリームだらけにしながら麺と格闘中なのであった。そうか旨いか。でも君は大抵何あげても旨そうに喰ってくれるんだよな。
デザートは、Rからいただいた「ジュレ・スールス」なる新発売ゼリー。
「クラッシュゼリー」なるパックと「ソースゼリー」なるパックが2つ組みになっていて、それらを容器に一緒に入れて混ぜ合わせて食べるらしい。シロップ状の、とろ〜んとしたものと小さい角切りのぷりぷりしたゼリーが一緒になる、洒落たデザートだ。ごめんねだんな、あと1袋になっちゃったよ。ははは〜。
天丼<竹>
「天丼が食べたいねぇ」
爽やかな土曜の朝、ゴールデンウィーク始まりの日に言ってるセリフではない。
でも、だんなのその言葉に『銀座特集hanako』なんぞを取り出して祝日に開いてそうな店をチェックしている私も私なのであった。
で、買い物がてら
「天ぷらだ〜」
「天丼だ〜」
と銀座にでかけていく。
「そういえば、どっかのデパートの下で天国か天一の天丼が安く食べられたんじゃなかったっけ?」
とか言いながら。
果たして銀座松坂屋の地下1階、テイクアウトの天ぷらを販売しているブースに、カウンター10席程度の小さな小さな天丼屋が併設されていたのであった。一応「天一」の名がついている。松・竹・梅と3種類ある天丼は1000円から2000円。
かき揚げが乗っているのに惹かれて「竹」を注文、1500円。
ほどなくしてやってきた天丼には海老2本とキス、ししとうに、貝柱と海老の入ったかき揚げが乗っていた。
デパートの惣菜屋だけあって天ぷらは揚げたてすぐ、という感じではなかったけどかき揚げはサクサクだったし、甘めのたれも好みだったし、でかなり満足。
ここは案外人気があるのか、午前11時半すぎ、客は絶え間なくどんどんやってくる。天ぷらという油っけのあるジャンルであるのに、やってくるのは壮年の夫婦連れの割合が高かったのにちょっとびっくり。
タン塩・骨付カルビ・カルビ
長ねぎ・玉ねぎ・ピーマン・茄子・南瓜・にんにく
ガーリックライス
だんな特製牛肉とわかめのスープ
デパートの肉コーナーで焼き肉用の肉と目が合う。骨付きカルビ、カルビ、厚切りタン。
ううううう、こういうの見てしまうと焼き肉食べたくなっちゃうのよね。
「買います?」
「やります?」
「やっちゃいます?焼き肉」
とだんなに目配せしつつ、大量の肉と野菜を抱えて帰宅する。牛タン200gにカルビ200g、骨付きカルビ400g。
「ほらほら、骨付きって骨の分があるからね。多分200gくらいしか食べるとこないんだよ。」
とか言いながら。そんなことないっつーの。
野菜もたっぷり準備。巨大な鉢状の和皿に南瓜と茄子、玉ねぎ長ねぎピーマンを放射状にどかんと盛りつけ、中央ににんにくのでっかい塊をごろごろと積んでおく。焼いたにんにくは栗のようにホコホコとしてとても美味しいのだ。
じっくり焼いて食べたい長ねぎをホットプレートの周囲に並べ、息子にあげる南瓜も早めに焼き始めたところで、宴の開始。居間のドアを閉め、クーラーを空気清浄モードで全開にする。
最初は、やっぱりタン塩でしょう。
肉屋で添付してくれた、にんにく風味の塩だれに揉み込んでみたタンをちょちょいと軽く焼いて、自家製葱油(みじん切り葱をサラダ油に浸したもの)を乗せて巻いて食べる。レモンにガリガリと胡椒をひいたやつをつけて。タンで塩でにんにくでレモンだ。ビールがすすむすすむすすむ。
野菜には目下お気に入りの「赤と黒」を皿に垂らして、ついでにこちらも肉屋で添付してくれた「XO醤たれ」なる辛味の強いたれも混ぜつつ、つけて食す。こんがり焼けた南瓜に玉ねぎ。あああ、やっぱりビールがすすんでたまらない。
タンで調子が出たところで骨付きカルビ。四角い骨が端っこについた、べろりと長い肉の塊だ。
ホットプレートの端から端までべろーんと伸ばして焼いて、程良い具合のところでトングで掴んでキッチン鋏みでチョキチョキと一口大に切る。骨のところもしっかり分けて、両手で掴んで食べられるところは全部食べちゃう。
焼き肉はとりわけ「肉喰ってます」と実感する肉料理だけど、骨付きカルビは殊更「私、肉食なんです」としみじみ思わせられる。
美味しくやけたところをタレにとぷんとつけて、サンチュに乗せて、御飯とコチジャンと一緒にくるくる巻いてポイと食べる。肉をそのまま食べるのもサイコーだけど、こいつがんもう絶品で、野菜のショリショリ感と、蛋白質と油と炭水化物が一体となって「栄養の塊」という味になる。サンチュの表面に「滋養」という文字が浮かんできそうな、なんとも栄養価の高そうな肉巻きレタスだ。これをひたすら10数個、わしわしと食べる。野菜も食べる。
ついでにだんなが作ってくれた、わかめのスープもがぶがぶ飲む。胡麻油で炒めた牛肉をビーフコンソメで伸ばしたスープは、焼き肉料理にとても合う。今日はまた、近年稀に見るナイスな味のスープになっていた。
これで牛肉600g消費。
「さ〜、次はカルビだ〜」
と飽きもせずホットプレートに対峙している私たちと私たちの胃袋。
今日購入してきた中で一番高価なカルビ肉は軽くあぶってXO醤たれでいただいた。噛むとじわりとしみ出す脂を味わっていると、やっぱり牛肉ってすばらしい!……と、思う。薄切り肉など食べていると、豚肉鶏肉の方に魅力を感じてしまったりするのに、焼き肉の威力の恐ろしさよ。
勢いに乗ったまま肉も野菜もなくなって、最後はにんにくたっぷりのガーリックライス。鉄板を綺麗にする意味もあって、バターでじんわり炒めたにんにくを御飯と一緒に、鉄板のそこここの脂を吸い取らせながらざくざくと炒める。醤油をひとたらしして、できあがり。厚切りにんにくはホコホコとしていて、バターの香りと一緒になって何とも言えない幸福感。
「焼きうどんも、いいかもね。」
とか言いながら、それでもいつもいつもガーリックライスにしていまうのはこの旨さ故なのだ。
……さすがに肉800gは食べ過ぎた。
よろよろしながら何とか後かたづけを終えた私たちは、そのままソファーに寝っころがって1時間ほど爆睡してしまったのだった。
このまま牛になってしまうところだった。
だんな特製 牛肉とわかめのスープ
アイス水仙烏龍茶
朝9時30分。
お腹が空いて、目が覚める。
昨日の「牛肉800g/2人 消費」は何処へやら、今日も元気なせりあ邸一同なのであった。
朝御飯は、だんなが作ってくれた特製炒飯。水曜日の夜から、ぐつぐつと煮てあったチャーシューの最後の残りを分厚く角切りにしてたっぷり混ぜ込んだ炒飯だ。市販の焼き豚とは全く違う、バラ肉の脂がツヤツヤと光る炒飯。味つけは、そのチャーシューの煮汁がたっぷりと。
いつもの炒飯よりも黒々ツヤツヤとした、葱と卵入りの炒飯が食卓に並んだ。お供は昨日の残りの牛肉スープと、氷を満たしたポットに熱いお茶を注いで作った水仙烏龍のアイスティー。
じんわり甘辛くて濃厚な、「また朝からこんな重いもの」的炒飯はそれでも絶品級に旨かった。
またやろう、チャーシュー。
ASAHIスーパーモルツ、麦茶
いちご
昨日、牛筋肉のパックを買ってきてみた。見た途端、我ら夫婦の脳裏に浮かんだ文字は
「牛筋ねぎスパ」。
そうして昨夜、焼き肉の準備をしつつガーッと下茹でして焼酎たっぷりで煮込み、だんなは牛筋肉の下ごしらえをしてくれていた。
そうして今日、甘辛くとろんと味つけして牛筋ねぎスパ、である。
オリーブ油で炒めたにんにくと牛筋肉を合わせ、刻み万能葱をパラパラ。これを茹でたパスタと絡めて皿に盛り、最後に刻み万能葱をたっっっぷりとかける。七味唐辛子をパラパラふれば、出来上がり。醤油と砂糖、葱に唐辛子、という何とも和風な味のスパゲッティ料理だ。
今日の牛筋ねぎスパも美味だった。
昨日じっくり煮込んでおいた牛すじ肉はとろ〜んとゼラチン状になっていて、油っこさも葱と唐辛子でスカッと抜ける。冷めていくにつれ、煮こごり状になっていってしまうすじ肉をがつがつと急いで平らげた。
はぁ〜、昨日に続いて、今日も何だか家中ケダモノ臭くなってしまった。とほほほほ。