食欲魔人"今度こそダイエット"日記 99年12月 第3週
12/13 (月)
鶏たまご雑炊
抹茶入り玄米茶

【本日の痩身 : 前回測定比プラス1000g・あと20日で目標5.8kg減】

私は昨夜、鶏肉を1kg喰ったとでも言うのだろうか。
この体重増加はなんなんでしょうか。しくしくしく。

朝食は昨日の残りスープで再び雑炊。
刻み葱もたっぷり散らして、あつあつのところを土鍋からすくって食卓に出す。
鍋の翌朝のおじやはやっぱり嬉しい。昼食まで胃袋がもたないのが難点といえば難点。

築地 銀だこの
 たつた丼
ホット烏龍茶

パンでも買おうと、ふらりと昼休みに出てみたは良いけど、どうもパンの気分じゃなくなる。
で、銀だこでたつた丼買って会社に戻る。450円。これを買うのは初めてだ。

触ったところ、ちょっと冷たくなっていたので、ついでに途中の自販機でホットの烏龍茶も購入。
席について、熱い茶をすすりながらたつた丼を食べる。
御飯の上に鶏肉の竜田揚げがごろごろと乗り、たっぷりの炒り胡麻と海苔がふってある。厚切りのたくわんと甘酢生姜つき。
やっぱりここの漬けだれは妙に美味しいのだ。御飯に染みている割下が、おにぎりと同じで、どうも油っこい。
油っこいけどくどくはなく、御飯を噛むとじゅわっと滲み出る汁に妙に旨味がある。
うーん、旨いぞたつた丼。悔しいぞ銀だこ。

なめこの大根おろし和え
にんにくの芽と牛肉のオイスターソース炒め
白菜とベーコンのスープ
ご飯
ビール、麦茶

にんにくの芽があって、幸い牛肉も買い置きしてある。なんてことになったら、やっぱりオイスターソース炒めにしなきゃいかんと思うのだな。

帰って早々、米研ぎして炊飯器にセットして、牛肉の下味つけ。
風呂洗いと洗濯物畳みを終えたら、野菜を切る。
あったかいスープを作ろうと、今朝洗ったばかりの土鍋に白菜とベーコンを敷き詰め、コンソメふっておく。あとは白ワインをたらし、水を加えて煮込めば10分でスープが出来る。ボールに入れて冷蔵庫に入ったままだったなめこは、大根おろしを作ってだし醤油で食べることに。

火を通す寸前まで完了したところで、のんびりパソコンに向かう。
午後7時半、まだ帰らない。
午後7時45分、電話すらない。
空腹に堪えかねて電話すると、もう帰ろうとしていたところだったらしい。
いそいそと私も夕食準備の続きを始める。

塩味強めで下味つけた牛肉を、湯通ししたにんにくの芽と一緒に炒める。仕上げの味付けは砂糖少々加えたオイスターソース。
なめこを片口に持って大根おろしを積み上げ、これは味醂のちょっと効いた醤油だしをぶっかけて食べる。
まもなく帰ってきただんなは、近所の生協でマンゴーを買ってきてくれた。2個で398円。マンゴプリンを作るぞー。わーいわーい。

12/14 (火)
木村屋ペストリーショップ
 あんぱん
牛乳

【本日の痩身 : 前回測定比マイナス600g・あと18日で目標5.2kg減】

朝食は、あんぱん。
先週金曜日の夜に買っておいたまんまのやつだ。幸い固くもなっていない。

「今朝はこの冬最低気温」を日々更新しているところだが、あんぱんの横には冷たい牛乳。
あったかい牛乳とあんぱんというのは、どうも違うんじゃないかと思う。我ながら良くわからない主張だけれども。
一家揃って目の前に和皿に乗っけたあんぱん。横には背の低いごっつりした厚めのグラスに入れた牛乳。絵になる。美しい。

この店のあんぱんは、本店に比べるとちょっと大きめ。
皮が薄く、中にはこしあんがたっぷり詰まっている。芥子の実がぱらぱらと散っていて、ほんの少しいびつなやつなんかもあったりして、それがまた悪くない。
どっしりしたあんこをもりもり食べたら、満腹になってしまった。いざいざ、師走の出勤である。

新富町 La brise de vallee(ラ・ブリーズ・ドゥ・ヴァレ)にて
 クラブハウスサンドイッチセット 1200円なり

クラブハウスサンドイッチが美味しいらしい。
と聞いていた。
有機野菜たっぷりのサラダが、また良いらしい。
ともどこかで見た。

新富町駅からすぐ、細い道路に面したところに小さなフレンチレストランがある。
工事中からずっと、前を通る度に気になっていた店はどうやら評判も良いらしく、かくして今日、ふと思い立って訪れる機会を得たのであった。
夏場は通りに面した床までの窓を開け放ち、オープンカフェ調になるその店は、さすがにこの季節は窓を閉め切っている。ガラスの嵌まった扉を押し、1階の隅の席に座る。軽食も供される1階は喫茶兼バーコーナー、2階が本業のフレンチレストランであるらしい。1階で出されるクラブハウスサンドイッチが今日の私の目当てだ。

ランチはクラブハウスサンドイッチセットの他、「今日の肉or魚料理」とパン・有機野菜のサラダのセットやパスタセットがある。入り口の黒板に書かれたランチの内容は日々変わるようで、今日はアーティチョークのパスタが云々、と書いてあった。私の中の食欲魔人アンテナが「悪くない」と示している。期待の持てそうな店なのである。

注文し、席に座って文庫本を読みつつまつこと10分程度。1200円のクラブハウスサンドイッチがお目見えした。
ローストビーフと卵焼き、たっぷりの野菜が3段になったトーストの間に挟まっている。
3切れ、と書いてしまうと何だか少ないが、その1切れは普通のサンドイッチ3切れ分はありそうなボリュームである。パンの奥にはロメインレタスやカリフラワー、ズッキーニなどの野菜がマリネされてキラキラと光っている。ぬー、美味しそうじゃないか。

とりあえず、サンドイッチを1切れ持つ。上下のパンを上手いこと持とうとしたところで、厚切りトマトがずるりとおっこちた。
「あらあらあら」と焦ったところで卵焼きもおっこちた。レタスもずれる。肉の端もぺろんとたれさがる。
1切れ目にして、既に悲惨な状況が皿に展開されていた。皿に展開されているだけならいいけど、レタスの一部は私の膝の上にも展開している。ありゃりゃー。

私のクラブハウスサンドイッチ歴は長くない。
ていうか、前に食べたのは何年前だろう、というのが正しい。
クラブハウスサンドイッチ初心者の私に、この店のゴージャスなサンドイッチはラストボス級であった。手強い。どうしてくれようか。
仕方なしに、とりあえず崩壊した最初の1切れはバラしたまま食べる。
あ、ローストビーフ、ジューシーで美味しい。卵焼きもふわんと焼けていて良い感じ。トマトも締まっててでも酸っぱくなくて……あああああ、全部まとめて口に入れたら絶対美味しい!と煩悶しながら崩壊済のクラブハウスサンドイッチに対峙する自分。

続いて2切れ目。今度は絶対崩さないぞ。
決意も固く、今度は両手指第二関節まで駆使して、パンを両サイドからがっちり固定することに成功。両手でひっしと掴んだサンドイッチをそろそろと口に運び、一口。
お上品な口の開け方ではとても入れたもんじゃないので、「ああああああ〜んむううぅぅぅ」と顎関節も外れよとばかりに大口開ける。
私の向こうは壁だけなのだ。かまうものか。

トマトの香り、肉の味、卵の甘さとチーズの塩味、カリカリサクサクのパンの間にこれらが挟まり調和して、これぞ確かにクラブハウスサンドイッチ!
私の求めていた具のハーモニーが今ここに。顔中トマトの汁だらけにして満悦する私である。
……などと感動している間に、またもやパンが崩れそうになってしまう。
クラブハウスサンドイッチを食す者、優雅に間を楽しむ時間は与えられないのであった。1切れを食べ終わるまでは、人はその1切れに全霊を注がなければいけないらしいのだった。
むんぐむんぐ、と全てをたいらげること5分。
食後に紅茶をすすって、人心地。結構食べっぷりのあるサンドイッチで、胃もココロも満足だ。

サンドイッチは勿論、噂の有機野菜も手をかけているようで美味しかった。
レタスに絡まるオリーブ油は良質の香りがした。しかも、レジそばのケースに入るシュークリームやリンゴのタルトはいかにも美味しそうだ。
店内は清潔で、店員の対応も過不足なく、何というか、気に入った。
気に入ったけど、店内がうすら寒くて、それだけが悲しい。
1階のオープンカフェを気取った石畳の床が、この季節にはしんしんと冷たくなり、足裏から寒くなってしまう。これがなんとかなったらなぁ。

ミクニのモンブラン
紅茶

2時過ぎ、会社でケーキ。
隣に座る同僚のおじさまが、営業なんとか賞だかをいただいたのでお裾分けにとミクニのケーキを買ってきてくれたのであった。
嬉しい私は遠慮せずにいただく。うっふっふっふ、モンブランだモンブラン。

ミクニのモンブランはやけに甘さが少なくて、「栗喰ってます。誰がなんと言おうと栗喰ってるんですっ!」てな味がする。混ぜものがほとんど無いような感じで、クリームを舐めると口中がひたすら栗栗栗栗状態になる。むー。美味しい。予想外にケーキを食べられたというのがまた嬉しい。はー、シアワセ。

茄子の肉味噌スパゲッティ
白菜とベーコンのスープ
麦茶

「何か、麺を食べたい」
と思い、
「味噌味ひき肉系はなおよい」
と至った。
ジャージャー麺風にするか和えそばにするかと色々考えたが、結局スパゲティにすることに。
買い置きの茄子があるので茄子の肉味噌を作ろう、と決めて帰宅。

豚ひき肉を炒め、刻み茄子と刻み葱をたっぷり入れて味噌と酒、醤油、味醂、砂糖で濃い目に味付けして煮込む。
茹でたてのスパゲティにたっぷり肉味噌かけて、万能ねぎふってできあがり。ヨコイの太いスパゲティを使って、アルデンテ通り越して茹でたので、なんだかうどんじみている。イタリア人が見たら怒りそうなパスタ料理だ。そもそも味噌味だし。ごめんよイタリア人。
味噌の香りのするスパゲティと昨日の残りのスープを出して、本日のディナー。
甘辛い肉味噌は思う以上にスパゲティと合っていた。もうちょっと細い麺でも美味しいかもしれないなぁ。

そうそう、だんながマンゴーを今日も買ってきた。何でも昨日のより安いのが見つかったからだとか。
台所の棚に4つ並ぶマンゴー。熟したらマンゴプリンにするのだ。ふふふのふ。

12/15 (水)
お茶漬け
白菜とベーコンのスープ
抹茶入り玄米茶

【本日の痩身 : 前回測定比マイナス200g・あと17日で目標5.2kg減】

混ぜ御飯風のを作ろう、とか、炒飯にしよう、とか色々考えつつも布団の中から出られない午前7時。
なんたってもー、寒くてやる気が出ないのである。暑くてもやる気は出ないのだから、言訳にもならない。
もそもそと布団から這い出し、冷凍御飯をチンして簡単にお茶漬け朝食。

ところで、私はお茶漬けの中の「カリカリ」がイマイチ好きではない。
今は入っていても「しょうがないなー」と食べてしまうが、幼少の頃は本当にキライで、お茶漬けをすする時はまず、あの「カリカリ」を全部つまみ出して排除することから食事が始まったくらいである。あの顆粒の茶漬けの素も、細かいフレーク状の乾燥鮭も大変に美味しいのに、あの「カリカリ」が邪魔なのである。最初のカリカリ状態はまだしも、ふやけてふにゃふにゃになった「カリカリ」はどうにも度し難い。「なんと度し難い混入物なのだ、こいつは」と子供心ながらに思っていたのである。
時代は変わり、細長い「カリカリ」は小さい丸型の「あられ」状になり、一層私を困らせた。
「量が多くて、つまみにくくて、邪魔くさくて、ほんとにどうにかしてちょーだい!」
と嘆いた青春時代。

でも、だんなは好きなのだそうだ、あの「カリカリ」を。
ていうか、ここまで嫌いだと言っているのはどうやら自分くらいらしいのだ。
「きのこの山とたけのこの里、どっちが好き?」
と聞いて、「たけのこの里!」と返してくれる同志は少なくないが、お茶漬け海苔の「カリカリ」が嫌いという同志は今のところ見たことがない。
しくしくしく。

フレッシュネスバーガーにて
 ランチコンボ
 (チーズバーガー、フライドオニオンリング、ベジタブルスープ)

師走に入って毎日カレンダー配りをしている今日このごろ。
昼の時間が読めない(会社に帰ってこられるかも予想がつかない)ので、弁当を作りたいにも作れないのである。ダイエットには弁当が一番なのに。むー。

というわけで、今日はフレッシュネスバーガー。
日替わりランチコンボの、今日のバーガーは「チーズバーガー」と書いてある。これを注文。
ランチコンボは、日替わりバーガーと、オニオンリングとスープがセット、これで570円。
やっぱりハンバーガー屋だと思うとちょっとだけ高いフレッシュネスバーガー。でも美味しいから、まぁ良いのだ。

驚くべきことに、チーズバーガーはどうやら南瓜入りのバンズを使っていないようなのであった。今まで食べていたバーガーはいつも黄色だったのに、今日のは白い。
厚切りトマトが入り、スライスした玉ねぎやら何やらが入っていて、悪くない。どころか、前向きに美味しい。

でも、フレッシュネスバーガーの魅力はハンバーガーのみにあらず、あのころころと輪っかになっているオニオンリングの存在が大きい。
カリカリでほこほこのオニオンリングは愛しい。愛しくて、距離5mの調味料棚までケチャップを取りに行くのも厭わないほどだ(←私は極度のめんどくさがりや)。ケチャップをちろりとつけて、さくりと噛む。ここで犬歯を上手いこと使わないと、中身の玉ねぎのみが噛み切れず、つるつるつると玉ねぎの脱皮が目前に展開する羽目になる。これは下唇にぺちょりと玉ねぎが張り付き、ちょっと見苦しく、恥ずかしい。
巨大なオニオンリングの一口目でそれをやらかした日には、10cm近い玉ねぎがだらんと垂れ下がることになる。一層恥ずかしい。

ともあれ、フレッシュネスバーガー。野菜たっぷりのスープも、なかなか美味しい。

新富町 La brise de vallee(ラ・ブリーズ・ドゥ・ヴァレ)にて
 特製フレッシュハーブティ 700円なり
 クレームブリュレ 350円なり

午後の営業途中、空き時間が出来てしまった。
約束の場所のすぐそばにいるのに、30分ほど暇になる。目の前には、昨日クラブハウスサンドイッチを食べた、La brise de vallee。
「神のおぼしめしだ」と勝手におぼしめされた私はお茶でも飲もうと扉をくぐる。

昨日からメニューを見ていて気になっていた「フレッシュハーブティ」なるものを注文。ショーケースで美味しそうに輝いていたクレームブリュレも注文。
まもなくやってきたポット入りのフレッシュハーブティを見て、私はぎょっとしてしまった。
確かに「フレッシュハーブ」である。注文したのも私である。しかし。

ぽってりと下膨れのガラスポットの中には、みっしりと青々とした葉っぱが詰まっていた。笹の形状のもの、茎だけのもの、種類は豊富のようだったが、いかんせん青々としている。しすぎている。
お湯の中に茶葉およびハーブ、あるいはハーブのみが"ただよう"状態であるのが通常ハーブティと呼ばれるものではないだろうか。
ただよっていない。「葉っぱの隙間にお湯を入れた」という状景のフレッシュハーブティである。

注いでくれたガラスのティーカップに入るのは、薄青い液体だった。青汁とは言わないが、薬草茶のようである。
……困惑しながら一口すする。
爽やかなレモンの香り。青臭くはなく、清涼感のある草の香りだけがする。へ、へんなの。いや、美味しいけど。珍しいというか、不思議というか。
喉から鼻から、ほえええええ〜んとレモンの香りが広がるお茶。そもそもこれはお茶なのか。いや、美味しいんだけど。

クレームブリュレは普通に美味しかった。
小さな小さな、万惣フルーツパーラーの当社比1/5ほどしかないココットケースの大きさは悲しかったが、味は充分上質だった。表面にカリッとカラメルがバーナーで焼かれ、中はふんわりとろんとしたクリームが入っている。濃厚で、美味しい。レベル高い。ブラボーだ。

思ったとおりに美味しかったので、帰りがけに洋梨のタルト2つとレモン風味のマドレーヌを購入。どちらも350円。
2階のランチは2500円くらいからあるらしい。1つのお店を開拓したくて興味津々の私なのであった。
(で、ケーキ箱を鞄の下に潜ませて営業を続ける私……)

R1/Fの
 ジャーマンポテト
ノルウェーサーモンのバター焼き
ほうれん草の塩バター炒め
なめこの味噌汁
ご飯
ビール

カフェオレ
La brise de vallee(ラ・ブリーズ・ドゥ・ヴァレ)の
 洋梨のタルト with アイスクリーム

退社後、タンパク質を求めてデパートに立ち寄る。
500g1000円の牛肉を買い、ノルウェーサーモンの切り身がセールの上に閉店前の割引になっていたのでこれも1つ。
R1/Fで、お気に入りのジャーマンポテトサラダを買って帰宅。今日は魚を食べるぞー。

フライパンにバター(週末に買ってきたカルピスバター!)をたっぷり溶かして、サーモンをちょいちょいと並べ、隙間に刻んだほうれん草も放り込む。適当にひっくり返しながら放っておいて、これで2品。ジャーマンポテトをあっためて、なめこの味噌汁も簡単に作って、なんとなく今日は手抜きの夕食。
ほうれん草とサーモンの塩気がちょびっと少なかったけど、魚が食べたかった私はとりあえず満足。

デザートは、今日買ってきた洋梨のタルトー♪
「タルトさぁ、きっと、アイスクリーム一緒に盛ると美味しいよねぇ……」
などと胸躍る発言をだんながしたばっかりに、"洋梨のタルト ハーゲンダッツのバニラアイス添え"というゴージャスなデザートと化す。
冷たいアイスクリームつけるなら、タルトはやはり温めたい。
オーブンに入れて待つこと5分。湯気が立つくらいに温まったタルトの横にアイスクリームをすくって乗せる。
あったかいタルトは甘味もしっかりあって生地がサクサクで、シアワセな味がした。ミルク分たっぷりのバニラアイスが合うの合わないのって、
「んもぅ、美味しいねぇ〜」
「これはアタリだねぇ〜」
とくねくねしながら食べちゃうほどであった。
……ところで、ダイエットはどうしたんでしょうか。我ながら。

12/16 (木)
目玉焼き
なめこの味噌汁
御飯
抹茶入り玄米茶

【本日の痩身 : 前回測定比プラスマイナス0g・あと16日で目標5.2kg減】

昨日から日記のレイアウトが変わったり直ったりしております。
まぎらわしくてすみません。試行錯誤中です。
軽くて見やすくて綺麗なページとは!……と、htmlこねくりまわしております。

日記猿人登録サイトでおなじみの、"空メールボタン"というのもつけてみました。
果たしてこのような食いもんのことしか語らないページに賛同すべきナニモノかがあるかどうかは不明なのですが、おヒマな時にぽちっと押して下さると
「ああ、貴方が読んでくれたのね、ウレシー!」
と私が一人小躍りすることが可能です。それだけです。それだけなのですが、御活用いただければ幸いです。
ピンポイント感想を下さるY先輩、K先輩にあたりましてはそれなりに有益なツールかと思われます。

……で。今日の朝御飯。ごくごく簡単に目玉焼きと、御飯と味噌汁。
ベーコンがあれば、シアワセ度が50ccくらいアップするんだけど、ベーコンは使いきっちゃったのである。購入予定は明後日なのである。切ないなぁ。

スワンベーカリーの
 緑黄色野菜のサンドイッチ
 クリームパン
 シュークリーム
紅茶花伝ロイヤルミルクティー

「なにがなんでもシュークリーム」
の決意も熱く、今日はスワンベーカリーに赴き、パンを入手してみた。
「女性に人気!」と書いてあった緑黄色野菜のサンドイッチをトレーに乗せ、続いて懸案のシュークリームを。もうひとつ何か……と見渡したところ、「焼き立て」の文字がついたクリームパンに誘惑されたので、これを1つ。あったかい紅茶も買って今日のお昼はパンランチ。

買ってきたパンをずらりと並べて、ここで気付いた。
「カスタードクリーム系が2つあるじゃん……」
そもそも手にした時に気付くべきことだが、あの時の私はクリームパンに目がくらんでいたらしい。
どうせならチョコレートコロネとかにすれば良かったのに。バカバカ自分。

気を取り直して、
「クリームパンの中身とシュークリームの中身は同じクリームであるのか」
を検証することを今日の課題とする。
まずサンドイッチを片付け、しかる後にクリームパンとシュークリームをちょっとずつ食べ比べて検証を行おうと思う。

とりあえずサンドイッチ。
普通の山形パンのスライスに挟まるのはポテトサラダとトマトである。サラダには玉ねぎ人参、そら豆まで入っていてなかなか歯ごたえがある。マヨネーズ臭の薄い、イモイモしたポテトサラダだ。普通の味だが、このイモイモ感は悪くない。

もうひとつのサンドイッチ。黒胡麻が沢山入った山形パンには、ブロッコリーとかぼちゃ、にんじんのマリネなどが挟まっている。「緑黄色野菜のサンドイッチ」という名前そのままの、何というか「濃い」具である。南瓜のオレンジ色とブロッコリーの緑、にんじんの赤が混ざり合い、なんだか凄い断面図である。
味は……野菜だ。野菜の味だ。当たり前か。でも一言で言って本当に「野菜の味」なのである。
酢でもなくマヨネーズでもなく野菜味。これはこれで何だか凄いサンドイッチのような気もするが……もう少し味の調和が欲しいなぁ、と思う。
身体には良さそうだけど、身体に良いというだけの理由で食物を選ぶ趣味は私にはあんまり無いのである。
さようなら、緑黄色野菜のサンドイッチ。
今度は鮭のピカタサンドイッチに挑戦することにするよ。

さて、カスタードクリームものに臨もう。
クリームパンはトラディッショナルな半月型。縁がうねうねうね、と波形に凹凸している。凹凸の根元に線状にクリームがにょーっと飾られている。何だか細かい仕事だ。
あんぱんのパン生地のような、歯ごたえのあるもっちりしたパンの中に白っぽいカスタードクリーム。一口舐めて、今度はシュークリームにかじりつく。
ああ、同じクリームだ。そうそう、このクリームだ。
美味しいねぇ。ふわふわでとろんとろんだ。……検証終了。

後は無心でクリームパンをたいらげ、無我の境地でシュークリームを食す。
美味しいものを食べるとき、やはり邪念は払わなければならない。
ふわふわとろんとしたクリームは、やっぱり美味しい。うふふん。

銀座 魚民にて
 スモークサーモン入りサラダ
 鶏鍋
 おこわ
 スベアリブ
 つくね
 刺身盛り合わせ
 クリームコロッケ、ポテトフライ、鯵フライ
 さつまいもプリン
 ビール大量
 ロゼワイン更に大量

BIG ECHOにて
 杏露酒 2杯

チョコクロワッサン
牛乳

課の忘年会にて、チェーン居酒屋「魚民」に向かう。
6時過ぎ、扉をくぐると既にアルコール臭がただよう。どこもかしこも宴会まっさかりだ。
上階の、カラオケセット付き個室に8人が詰まり、忘年会の始まりだ。居酒屋は久しぶりなので、ちょっとわくわく。飲み放題つきのコースで、早速ビールが運ばれてくる。

じゃかじゃか運ばれてくる料理を前に、私もじゃかじゃか食べる。
んが、美味しくない。酒もなんだか変な匂い。比較的マシかと思って注文した、「辛口」と書いてあるロゼワインは何だか醸造アルコールのようなぽわわ〜んと甘ったるい味が舌に残る。
こういう店に味を求めるのは、いけないのだろうか。……でも天狗は悪くないと思うんだけど。

経験から学んだことだが、「酒好きなおじさん」というのは「アルコールが飲めればなんでも良いおじさん」と変換しても問題ないのが7割方はいるようである。
「俺は日本酒が好きでねぇ。」
と豪語する人に
「錫製のちろり、良いですよね。いつか買いたいんですよ。」
と振ったら顔中にハテナマークが浮かんでしまった。周囲に聞いたら、その場で「ちろり」を知っていたのは九州出身のおじさん1人だけだった。
日本酒好き、しかも熱燗愛飲の方だったら欲しいものじゃないかと思ったけど、そうでも無いらしいのだった。

どうにも何を食べても飲んでもあまり美味しくないなぁ……と思いつつも、宴はすすむ。
ううう、ちょっと悲しい。どうせ酔うなら美味しい酒が飲みたいよー。

などと考えていると一向に酔えない。そもそも余程気の許せる人とじゃないと全く酔わない自分である。
デキャンタワインを1人で3本も4本も空けてるくせに顔色ひとつ変わらない自分を、周囲は「"ざる"どころか"枠だけ"」などと酷いことを言っている。違うって。酔ってるんだって。表に出てないだけなんだって。

へべれけになった一団はそのままBIG ECHOに向かう。今日飲んで、初めて美味しいと思った杏露酒をお代わりしつつ、おじさま方のド演歌熱唱を聞く。若手も若手で「大迷惑」「ラブ・マシーン」を熱唱する。ある人はセクハラおやじに変化してしまったり、なんだか凄い状態だ。
お開き11時。

おなかがすいた。
食べたようで、実はあんまり食べてないんじゃないかと振り返る。
どうやら私は、どうしてもどうしても酒の後には炭水化物が必要な人らしい。今日に始まったことじゃないけど。
皆と別れた後で初めてふらつく足取りになりながら、
「ごはんごはん」「おそばおそば」「いっそのこと、パンでも」
と呟きつつ帰宅。
その手にはいつのまにかチョコクロワッサンと牛乳が入った袋がぶらさがっていた。本能でチョコクロワッサンを求めてしまったのであるらしい。
いやはや、おつかれさまでした。

12/17 (金)
フルーツグラノーラ with 牛乳

【本日の痩身 : 前回測定比プラス400g・あと15日で目標5.6kg減】

声が掠れる。頭が重い。
二日酔いの典型的症状を抱え、ふらふらしながらコーンフレークを食す。
うう、あまり美味しく感じられない。ていうか食欲が無い。
あたりまえである。

新橋 翠園酒家にて
 ランチセット
 前菜点心・アヒルのロースト・豆腐と魚介のスープ・牛肉とピーマンの炒め・御飯・デザート
 咸水角

新橋 coffeeミコにて
 ミックスジュース

午前中、仕事で丸の内に向かう。
外出ついでにだんなと待ち合わせて一緒にお昼を食べることにする。
最初は「お好み焼きかカレーが食べたい」と言っていたくせに、待ち合わせた時には「翠園酒家に行かない?」などと言っている移り気な私である。
お好み焼き気分で待ち合わせに現れただんなを引きずりつつ、翠園酒家へ。
目当ては1750円のランチバイキングだ。
朝はほとんど食欲無かったくせに、数時間後に大復活する強靭な胃袋を、我ながらどうかと思う。

んが、翠園酒家は満席だった。「セットメニューの1階もバイキングの2階も、どちらもお待ちいただくことに……」と言われ、早く座れる方に入ることにする。
ほどなく待って1階の席へ。昼はアラカルトも頼めるが、1人2000円のセットメニューも供しているらしい。曜日別になっているセットは、前菜代わりの点心、焼きもの、おかず、スープ、御飯、デザートで構成されている。このセットを2人分と、あと大好物の咸水角(ハムスイコク。もち米の揚げ饅頭。)も追加で注文。

席についた途端に出てきたジャスミンティーを飲みつつ待つこと数分。
1人1つの、小さめ蒸篭が湯気を立てて運ばれてきた。中には3種類の焼売。純白の透き通るような焼売は海老あん焼売らしい。ふわりと香草が香るグリーンピースが飾られた焼売と、あとは生姜がたっぷり入ったものと。3種3様ですべて違う味がする。どれもプリプリもちもちとしていて肉汁たっぷり。3個の焼売からいきなりシアワセになっちゃう私たちである。
「……やっぱり翠園酒家って、美味しいねえぇぇぇぇぇ」
と感心している間に、続々と皿がテーブルに並び出す。

揚げたての咸水角、大きなスープボールに入った豆腐のスープ、アヒルローストに御飯とザーサイがずらりと並ぶ。
スープを取り分けて置いていってくれたが、ボールの中にはまだまだ半分以上が残っている。たっぷりのスープは嬉しい。

咸水角は、チャーシュー的甘辛たれでこってり味をつけた肉野菜が具になって、もち米団子の中に詰まっている。鶏卵大の、フットボール型の揚げ饅頭は表面キツネ色でカリカリしていていかにも美味しそうだ。私の最大好物の1つの点心である。具の味が濃く、塩気も充分なので、大抵何もつけずに食べられる。
サクッとした衣の下はねっちりとした餅の歯ごたえ、その下にはとろんと甘辛く味付けした具。この味と歯ごたえのバランスが、何とも快感なのである。
「おゆきさんって、ほんっっっっっっっとに咸水角、好きなんだねぇ。」
と呆れ顔のだんなが言う。ええ、好きなんです。大好きなんです。
ここの咸水角はスタンダードなタイプだと思う。翠華樓で食べた時のものは独自の香辛料が効いていて、あれはあれで「すんばらしい!」と思ったが、この店のものもやっぱり「すんばらしい!」と思う。油を吸いすぎていたらくどいだけだし、具が弱いともち米の存在感に負けて味気ないものになるしで、なかなか奥の深い点心なのである。

そしてスープ。5mm角ほどに美しく切り揃えられた豆腐と海老、白身魚、ザーサイのかけらなどが半透明のスープの中に漂っている。ちょっと強めのとろみがついていて、掬うと"とろ〜ん。とろとろ〜ん。"という具合に滑らかに流れていく。特段高級な食材でだしを取った風でもないのに、ここのスープは美味しい。以前お粥を食べたときも感動したが、飲んでも飲んでも飽き足らないスープなのである。果たして、得体のしれない食材でも使っているのだろうか。

アヒルのローストは骨付きだ。甘辛いたれがかかっており、八角の香りが漂う。皮はパリパリと香ばしくなっており、肉にはじっくり味がついている。"皮""焼き物"と私の好きなキーワードが揃ってしまう料理に、私はかなりごきげんである。箸でつまむのも厄介なので手で持ってかぶりつく。ビールが欲しくなる味だ。

最後に来た、牛肉とピーマンの炒めをいただきつつ、御飯をかきこむ。
牛肉とピーマン、玉ねぎだけの具の炒め物は、見た目はとても地味だったが驚くほど旨味がある。肉はぎりぎり火が通ったくらいの炒め加減で、しかし味はしっかりしている。ピーマンも玉ねぎも、生くさくないのにシャキシャキという歯ざわりがしており、昼の定食にも関わらず手抜きのない仕事がされている。ちょっとびっくり。かなり感動。御飯に合うんだ、これがまた。

しかもザーサイまで美味だ。ごま油が輝くそれはちょっと辛めだが風味抜群。今まで桃屋の瓶詰めが美味しいと思って食べていて自分ってなんなの!?と目の前の小皿に問い掛けてしまうほどだ。小皿に山盛りあったザーサイの8割以上を私が食べる。
このザーサイなら豚肉と一緒に炒める、とか、ザーサイ入り焼きそばにする、とかするときっと美味しい。絶対美味しい。美味しいに違いない。ザーサイ相手に妄想を膨らませる私である。

そして最後はデザートだ。
「タピオカ入りココナッツミルク」と「ミント風味の杏仁豆腐」が本日の選択肢らしい。杏仁豆腐は大好物だが、ミントは苦手だ。だんなも私もココナッツミルクを所望する。
ほどなくタピオカ入りココナッツミルクとコーヒーが共にやってきた。
ココナッツミルクにはタピオカの他にナタデココも入っている。こってりと濃度があるココナッツミルクは心なしか2階で供されるバイキングのものよりも濃い目になっている。んー、シアワセ。やはり最後はこういうものでなくては。

コーヒーをすすって店を出る。
「もうちょっと時間あるねぇ」
「ジュースでも、飲むぅ?」
と向かう先はcoffeeミコ
coffeeと言いながら、その実はフレッシュジュース屋さんである。店内にメニューはなく、「今日あるものは?」と尋ねると
「バナナ、オレンジ、グレープフルーツ、バナオレ、ミックスです。」
と呪文のような台詞が返ってくる店である。
怪しいところだらけのこの店を、一度だんなに連れてきてもらってから私はちょっとトリコになっている。

「coffeeミコ」を記された看板だけがある扉をくぐる。1階はカウンターの他は4人がけテーブルが2つ。
席について、オレンジとミックスを注文。カウンター内のおじさんと青年の間くらいの年の頃のマスターがオレンジの皮を剥き始めた。
店内を一見すると喫茶店然とはしているが、妙なところが多々目に付く店だ。
テーブルの脇に子供用のプラスチック玩具のようなもの。紙粘土で作った小さなマンボウが2つ。その奥にはアールデコ調の花の絵が飾られ、脇には競馬中のレース写真入りの額。あまつさえ隣には生命会社の卓上カレンダーがちんまりと置かれている。雑誌があったり紙箱があったり、妙に生活臭満載の喫茶店である。落ち着くのか落ち着かないのかさっぱり不明だ。でも人気があるらしい。ここに集うおじさんたちは妙になごんでいる。

櫛形オレンジが飾られたジュースが2つやってきた。太めのガラスコップにごく普通のストローが刺さり、アルミのお皿が敷かれている。
ミックスジュースはバニラアイスクリームが乗っている。アイスの上にはメロンソーダの素のような、緑色の液体がちょこりとかかっている。レトロだ。ぞくぞくするほどレトロだ。すばらしい。このへんの「緑色、ちょこり」が霞ヶ関界隈のおじさまの心を引きつけてやまないのだ、おそらく。

マックシェーク並にどろりとした濃度のジュースをいただく。
バナナたっぷりミックスジュースは、バニラアイスも入って一層とろんとしている。相変わらず、何とも良い感じだ。
願わくば、バナナ、オレンジ、グレープフルーツ以外の日々のバリエーションというのが欲しい。
「このミックスジュースは柿の味がする!」とか「今日のはなんかドリアンくさい!」とかだったら一層楽しいのに。
でもそうじゃないところがきっとこの店ならではなのだ。いつも同じ味のミックスジュース。多分それで良いのだ。

だんな特製 麻婆茄子
大根と干し海老の中華スープ
ご飯
ビール、麦茶
マンゴプリン

本日は美容院。
髪切ってすっきりして帰ると、だんながご飯炊いて待っていた。
冷蔵庫を漁りつつ、
「牛肉と……キャベツと茄子……ピーマンもあるから、回鍋肉もどき!……かな」
などとごそごそやっている。
方針が決まったらしく、茄子を切り始めたところで
「茄子、でっかいよぉ。すごい量だよぉ。」
とまた何やら言っている。しばらく沈黙が続いたところで台所から飛び出し、
「おかず変更!麻婆茄子!」
と宣言した。
……どうやら茄子が想像以上に多かったので方針が変更になったらしい。

というわけで、今日はだんな特製夕御飯。甜麪醤たっぷり、豆板醤ちょびっとの甘辛茄子炒めが出てきた。ビールに合う。ご飯にも合う。おいしい。

食後、熟したマンゴーを抱えて台所に立つ私。
機が熟したのでマンゴプリンを作成する。
お風呂に入ったらデザートに食べるのよ、ふふふ。(←今はお風呂前)。
ではまた明日。

12/18 (土)
木村屋ペストリーショップ
 パン各種
紅茶 Morning Tea

【本日の痩身 : 前回測定比マイナス600g・あと14日で目標5.0kg減】

昨日、髪を切って6時半前に家路に急ぐ途中、道中木村屋ペストリーショップに寄り道した。
閉店直前の店に飛び込むと、残りわずかとなったパンが並ぶ。買うか買うまいか迷っている私に、そばかす顔の店員さんがニコニコと、
「こちらの棚、ぜ〜んぶ、3割引です♪」
とおっしゃる。
その笑顔と値段に負けて、大きな紙袋を抱えて帰宅したのであった。

で、朝食はパンの盛り合わせ。
レピシエ製ブレンド茶「Morning Tea」を入れて、とうもろこしの粉入りのチーズパンを薄切りにする。
クワルクチーズを練りこんだ甘いカシューナッツソテー入りのパンと、同じくクワルクチーズを練りこんだ甘いクリームチーズ入りのパンも半分こして盛りつける。アーモンドの乗せられたイタリア地方だかの円盤形のパンも櫛形に切って添えて、何だか見た目豪華になった。
ちょっとずつ沢山の種類のパンを食べるというのは、ちょっと楽しい。

追記。
昨夜遅くに食べたマンゴプリンはまぁまぁ美味しかったです。詳細はこちらのマンゴプリンページに。

千駄ヶ谷 Mangia Pesceにて
 ホリディーランチ \3,800なり

横浜クィーンズイーストでのdancyuイベントに参加したのは10月31日であった。
ACQUA PAZZAのオーナーシェフである日高良実シェフと話す機会があり、
「子供がまだ1歳なので、なかなかお店にも行けないのです。」
と言ったところ
「千駄ヶ谷のマンジャペッシェは休みの昼にはお子さんも沢山いらっしゃいますし、是非来てください。」
と教えられたのだ。
"ならば行かねば!"と鼻息も荒く、経つこと2ヶ月。
ボーナスを握りしめ、予約を入れて店に臨む。

予約は午後1時からだ。地図を見るとどうやら原宿駅あたりが最寄りらしい。千代田線明治神宮前駅から明治通りをひたすら歩き、千駄ヶ谷住所の店に入る。
ビル1階の角、大きなガラス窓が並んでいる。華美でなく、樹木が植わって清清しい印象の店である。
席についてメニューを検討。
土日はホリディーランチというセットメニューが2種類供される。高い方の\3,800のものは、前菜盛り合わせ・本日のパスタorリゾット・本日の 魚料理or肉料理・ドルチェ・コーヒーという構成らしい。

アラカルトメニューを眺め、本日の料理の内容を聞き、結局ホリディーランチで頼むことにする。
食前酒だ食前酒だ食前酒を飲むぞっ!とリストを見ていると、マネージャー氏がスプマンテをサービスしてくれるという。
予約の時に「横浜のイベントで日高さんにお会いしたんですっ、子供連れでも良いと聞いたので食べに行きますっ」と確かに伝えてはいたのだが、それに対して
「日高シェフはあいにく本日、実家に帰っているのですが、お二人にくれぐれも宜しくということです」
ということだった。
ちょっとびっくり。いや、かなりびっくり。めちゃめちゃ恐縮。

・antipasti−前菜の盛り合わせ
全粒粉を使った味のあるパンを囓りつつ、前菜をいただく。
盛り合わせは、1人1つのプレートに8〜9種類の一口サイズの前菜が各種乗っている。しかもだんなと私の皿の乗っているものがちょっとずつ違う。
「あ、あ、あ、だんなのにはポロポロしたサラダが乗ってる」
「おゆきさんのにはキッシュがあるじゃん」
とやいのやいの言いながらお互い分け合って食べる。
乗っているものは、かぼちゃのバニラ風味のソテー、紅心大根のピクルス、金目鯛のタルタル、スペインチョリソーとスモークチーズの串刺し、プチオニオンのロースト、パンのサラダ、茄子のマリネなど。オリーブ油と塩だけの味付けのもの、一品料理としても充分美味しいんじゃないかと思うようなものと様々あるが、どれもそれぞれ完成している。
見るだけでもキラキラしていて素晴らしいのに、どれを食べてもしみじみ美味しい。

・primi piatti−パスタ
今日のパスタはヒイカとルッコラのオイルパスタ、茄子とソーセージのトマトソースパスタなのだそうである。
自家製スモークサーモンのリゾットでも良いらしい。
だんなと私で別々のパスタを選択。当然皿を交換して2種類を満喫するためである。
注文の段階で、「取り分けてお持ちしましょうか」と言われてお願いしたところ、それぞれのパスタが1人分ずつ取り分けられて時間差でやってきた。最初はオイルパスタ、続いてトマトソースパスタ。

親指大のイカを刻んだものがごろごろと、あとはルッコラがたっぷり混ざったオイルパスタは、イカの内蔵をおそらく使っているらしく、絡むソースに濃厚なイカの香りが混ざっている。細目のパスタにこくのあるオイルが絡んで何とも旨い。

トマトソースパスタには素揚げした茄子がたっぷり、粗みじんにしたソーセージもたっぷり入っている。ちょっと酸味のあるトマトソースに唐辛子の辛さが混じり、ガーリックの香りがぽわんとする。ぬー、美味しい。ものすごく上等な食材使ってる、って風じゃないのに、妙に美味しい。
「はあぁぁぁ、やっぱりプロって、すごいねぇ。」
と、おもむろに呟くだんな。
そうだね、「愛の貧乏脱出大作戦」なぞ見ている日には"これなら自分たちにも料理店くらい経営出来そうじゃん!"などと燃えてしまうが、こういうの食べてしまうとね……永遠に無理だわ。はあぁぁぁ。

全粒粉のパンも、すすむすすむ。
横に置いてある上質のオリーブ油が目について、
「あの〜、パンにつけて食べたいので小皿をくれませんか」
とだんなが尋ねたところ、
「チーズはお入れ致しますか?」
と返事が返る。へ?チーズ?チーズをオリーブ油に入れるんですか?と未体験な私たちはちょっとびっくり。お願いします、と頼んだところ、縁のある小皿にパルミジャーノ・レッジャーノを敷いたお皿を持ってきてくれた。たらたらとオリーブ油を上になじませ、パンをつける。

お、お、お、美味しいじゃないですかっ!
上質なオリーブ油は、それだけでパンをつけても美味しいのに、チーズが混ざるとまた一層素晴らしいことになってしまう。
これがあれば、もうバターなんて永遠にいらないわ、とまで思えてしまうナイスバランスだ。
「ちょっと待ってよ、美味しいよ、これ。」「なんだこれなんだこれなんだこれ、美味しいよ〜、いやーん。」
とパンをちぎりながらヘラヘラしてしまう怪しい夫妻がここにいる。

・secondi piatti−魚&肉料理
メインも当然、本日の肉料理と魚料理をそれぞれ取る。
「スズキの蒸しもの海苔ソース温野菜添え」と、「豚肉の煮込み白ポレンタ添え」が今日の料理であるらしい。
取り皿を持ってきてくれたので、お互いに自分の皿から相手分に半分取り分けて食す。

魚はスズキ。切り身を茹でて火を通し、温野菜もただ茹でただけという風情で、上から生海苔を使ったソースがかかっている。塩気は少なく調味料も特になく、ただただ素材と海苔の味がする皿である。
魚が新鮮だからか生気があって、それが美味しさになっている。ぬー、シンプルなくせに美味だ。
でも、ケッパーやオリーブたっぷりのアクア・パッツァの方がやっぱり好きだ。

肉料理は豚肉の煮込み。筋肉の部分や耳の部分らしきところなど、内臓含めてごっちゃに煮込まれている、ラグーというやつだ。ひたすら煮込んだ様相で、どの部位もどの部位か分からぬほどにてろてろに崩れている。臭みはなく、もちもちした歯ごたえのところ、とろーんと溶けてしまうところなどと歯ごたえも楽しめる。
トウモロコシの粉を原料をする、ポレンタが添えられている。通常黄色のポレンタだが、これは白い。白ポレンタ、というらしい。塩気も少なく、ふにゃっとしているポレンタははんぺんのようだ。濃厚な煮込みに良く似合う。
「これ、ふっといパスタにかけて食べたら美味しいぞおぉぉぉぉ」
とだんなが目をキラキラさせている。そうだね、フェットチーネなんかにかけたらきっとサイコーだ。

マネージャー氏の話によると、この季節のナポリの名物料理らしい。今頃になると、どこのレストランでも
「うちのは最高だよ、是非食ってってくれ!」
と言ってくるとか。ううう、いいなぁナポリ。

・dolci−ドルチェ
デザートは盛り合わせ。だんなと私、全く別々のものがやってきた。それぞれ3種類が乗っている。
「別々の種類を乗せましたので、交換してお召し上がりください」
とウェイターににっこり言われる。完全に私らの行動は読まれているらしい。
それとも、カップル客などが相手だと大抵そうしている、ということだろうか。そう思いたい。

私の皿はリコッタのタルト、パンナコッタ、モカアイスクリーム。
だんなの皿はチョコレートケーキ、ズッパイングレーゼ、レモンソルベ。
エスプレッソもやってきて、シアワセなデザートタイム。
リコッタタルトは上に松の実がみっしり乗っている。リコッタチーズが大量に入っていそうな風の割には爽やかなタルト。バニラビーンズたっぷりのパンナコッタの濃厚さと調和して良い感じ。皿を交換しつつ全種類を食べる。イタリア料理のデザートは乳製品がたっぷり使われているものが多くて、踊っちゃうほど嬉しい。大好物のパンナコッタをしみじみ味わう自分である。

いやー、美味しかった美味しかった。
2人で食って1万円切って、これだけ楽しめるなら全然高くない。
「また来ます絶対来ます、ていうか1ヶ月ごとくらいに来店したいです。」
と宣言しつつ店を出る。
んー、シアワセだったシアワセだった。めでたし。

新宿小田急ハルク内 千疋屋にて
 バナナストロベリージュース
 プリンアラモード

昼食後、千駄ヶ谷まで歩き、新宿で買い物をし、ちょっと足裏からじわじわと疲労してくる。
買い物終了後、ハルク内の千疋屋でひとやすみ。
昼食中に寝くさっていた息子の為にプリンアラモードを食べさせつつ休憩する。

バナナとストロベリーのミックスジュースをいただきつつ、プリンアラモードのおすそわけをいただく。
プリンは蒸して作った自家製のものだったが、カラメルに洋酒が入っているようで、口にするともわもわ〜んとブランデー臭がただよう。
プリンお裁き担当者のだんな曰く、
「洋酒くさいよこのプリン。……邪道だっ!違うぞっ!」
とのことだ。そうか、邪道か。でも不味くはないぞ。
しかし、こんなに洋酒くさいプリンじゃ息子にやれんじゃないか。仕方ないなぁ……と口に運ぶ私の顔が笑顔になるのは何故だろう(愚問)。
プリンの周囲にはフルーツたっぷり。苺にバナナに林檎に洋梨。メロンにオレンジ、グレープフルーツ、キウイフルーツ。親子3人で美味しくいただく。

お刺身 (まぐろ、鯛、甘海老)
大根と干し海老の中華スープ(昨日の残り)
ご飯
ビール、日本茶

マンゴプリン
紅茶 (ペニンシュラ)

帰宅6時、夕食8時。
小田急ハルクで買ってきたお刺身で簡単夕食。
サクをざくざく切ったまぐろも鯛も大量にあった。甘海老は更に大量にあった。
ビールで食べつつ、白い御飯でもおおいに食べる。ものすごく食べる。今日は魚を食べてばっかりだ。

デザートは紅茶飲みつつ、昨日作ったマンゴプリン。
今朝に引き続き、紅茶はレピシエのブレンドティー。どうも紅茶消費月間であるらしい我が家である。
ペニンシュラという名のお茶は、中国の半発酵茶と日本茶のブレンド。オレンジの香りがただよう爽やかなものだ。夏場にアイスティーにしてもめちゃめちゃいける。好物なのよね、これがね。

12/19 (日)
角煮カーポ
プーアル茶

【本日の痩身 : 寝ぼけて測定忘れ〜】

昨日、銀座松屋で買ってきた角煮カーポをあっためて朝御飯。
豚まんの皮のような生地を円盤状にして2つに折ったものの間に豚の角煮が挟まれている、というものである。4個1200円もしたそれを全部ふかして山分けし、プーアル茶を入れていただく。
脂身がとろんとなった豚肉がもちもちする皮と似合って美味。

牛すじ葱スパ
アイス烏龍茶

昼前、だんなの友達Tさんが遊びに来る。右手には大きなプラレールの箱を持って。
息子へのクリスマスプレゼントであるそれを、早速組み立ててしまっているのは母親である私だ。プラレール、いいねぇ。楽しいねぇ。「だめー、触っちゃだめー」と息子を押しのけて組み立てる私。いいのかそれで。

昼御飯は皆で一緒に牛すじ葱スパ。だんなが昨日から仕込みしていた、せりあ家定番料理だ。

【牛すじ葱スパのつくりかた】

 1. 牛すじ肉を一度煮こぼした後、30分ほど煮る。焼酎をたっぷり入れると臭みが取れる。余裕があったらひたすら長時間煮る。
 2. 牛すじ肉をザルに上げ、牛すじ100gに対し醤油・味醂・酒各大さじ1、砂糖小さじ2、塩少々、水200ccほどを加えて鍋に入れ、弱火で煮汁が無くなるまで煮る。
 3. パスタを茹でる。太いものの方が美味しい気がする。
 4. オリーブ油でにんにくスライスを炒め、香りが出たら牛すじ肉を加える。
 5. 茹でたてのパスタを4.と和え、塩胡椒、七味唐辛子を適宜加えてちゃっちゃと炒める。
 6. 器に盛りつけ、上から刻み万能葱をこれでもかとふりかける。七味唐辛子もふって、いただきます。

1束刻んだ万能葱を全部かけて、3人分のスパゲティ。七味唐辛子もたっぷりの、甘辛スパゲティだ。
ナイスゼラチン状態になった肉のかけらを味わいつつ、ちょっとオイリーなパスタをいただく。太めのスパゲティとこってり牛肉が良い感じ。

たこ焼き
ビール
巨大茶碗蒸し
鴨と長ねぎの澄まし汁
百合根ご飯

「茶碗蒸しが、食べたーい」
とだんながおっしゃるので、茶碗蒸しを作成。
具は鶏肉と銀杏、百合根をたっぷり。大きなサラダボールに入れて蒸したので、茶碗蒸しならぬボール蒸しである。

茶碗蒸しは茶碗蒸しとして、「たこ焼きを作らねば」という課題も別途抱えていた私たち。
先週土曜日に買ってきたたこ焼き器を活用せんと、昨日美味しそうなタコを買ってきたのである。私が茶碗蒸しやら吸い物やらの仕込みをしている脇で、キャベツを刻み、紅生姜を準備し、タコを切り刻みするだんな。
なんだかめちゃめちゃなメニューだが、
「たこ焼きでビール、そのあと茶碗蒸しでご飯」
という流れでええんでないかい、ということに。

食卓にカセットコンロを置いて、南部鉄器製の可愛い小さなたこ焼き器を乗せる。9個しか焼けない、キュートなたこ焼き器だ。
キャベツたっぷりのタネを流して、大きめタコを乗せて、更に上にタネ。紅生姜と揚げ玉をふって、あとはハリ持って一生懸命丸くする。最初は黒こげになったり崩れたりしつつも、2度目あたりから綺麗に丸くこんがりと出来るようになる。
ちなみに出来るようになったのはだんなで、私ではない。
何を隠そう、私は不器用なのだ。もんじゃ焼きの土手も上手に作れなければ、お好み焼きを美しくひっくり返すのも苦手である。たこ焼きなんて、なにをかいわんや。いくつかハリ持ってつついてみたものの、たこ焼きとも何ともつかぬ不気味な物体ができかけてしまった。とほほ。

たこ焼きの後は、お食事。
"ボール蒸し"をメインに、百合根どっちゃり百合根ご飯。吸い物はこんがり焼いた長ねぎと鴨を具にした鴨葱汁。