食欲魔人日記 09年06月 第4週
6月22日 月曜日
野菜を煮たり、魚を焼いたり。
「アンデルセン」のコーンパン
小松菜とウィンナーの塩炒め
プチトマト
アイスカフェオレ

表面に薄く粉がまぶしてあって、ふわふわしていて白っぽくてコーンの粒たっぷりで……という印象のあるコーンパン。その印象の出所はJohanのコーンパンが元になっているのだけれど、昨日「アンデルセン」で買ってきたコーンパンは、こんがりきつね色に焼けていて、なんだか固そうで、サイズも小さめ。私が想像するコーンパンとはいささか違った感じのものだった。  
今朝はそれを軽く温め、「昨夜は野菜をあんまり食べなかったし」と小松菜を炒めて食べることに。
フライパンでウィンナーを軽く炒めて油が少し染み出てきたところで小松菜を加え、塩と胡椒で味つけしただけの簡単な炒め物にプチトマトを添えた。お供にカフェオレ。
 
今日の野菜宅配は、久しぶりに「ベジタS」を頼んでみた。
「何が届くかわからない」はロシアンルーレット的で少なからずドキドキするものがあって、けっこう楽しんでいる。たとえ小松菜が連続で届こうとも……。蓮根とたて続けに対面しようとも……。
 
今日届いたのは、
 サニーレタス1株、水菜1束、ミニかぼちゃ1個、ブロッコリー1株、とうもろこし1本、人参3本、キュウリ2本
といった内容。でっかい水菜が嬉しい。深緑色のかぼちゃはなんだかオブジェのような可愛らしさ。とうもろこしは早速今日茹でて食べるとして、pal〜で届いたのも含めて人参が大量にあるんだなぁどうしようかなと思いながらとりあえず牛乳などを買い足しに(あと週刊少年ジャンプ買いに)お買い物に行ってみたりした。

茹でとうもろこし
じゃこと水菜のサラダ
「魚久」の粕漬け(本さわら)
筑前煮
わかめと葱の味噌汁
羽釜御飯
麦茶

夕飯は「筑前煮」にしてみることに。
 
あまり今日届いた野菜とは関係ないおかずだったけれど、まだ少量残っていた大根やごぼうを使いたかったのと、なんだかそういう味のものが食べたかったということで。久田雅隆さん(「割烹久田」のご主人)のレシピを参考にしたところ、鴨肉を使い大根とくわいが入るというちょっと面白いもの。そして筍は入らない。幸い鴨肉の買い置きがあるし、作ってみようかなと思ったのだった。
 
里芋、大根、人参、ごぼう、蓮根、こんにゃく、椎茸(あと、今回は入れなかったけれど、くわいも)は5〜6分ほど下ゆでしておく。鴨肉とさやえんどうはそれぞれさっとゆがく程度に。
 
鍋に胡麻油を熱して肉とさやえんどう以外の具材を炒め合わせ、だし汁と煮きった日本酒を加えて沸騰させ、砂糖を加えて更に強火で数分。そこで醤油を加えたらことこと煮込んでいき、ある程度煮汁が減ったところで鴨肉を加え入れ、更に煮詰めて煮詰まる寸前にさやえんどうをざっと混ぜてできあがり、という作り方だった。
 
だし汁250ccに対して煮切り酒が300ccというのがちょっと衝撃で、しかも「煮切れ」と書いてあるから、小鍋で沸騰させた日本酒からメラメラと炎が上がるのを数分見続けることになった。青い炎だなー綺麗だなーと見ながら、鍋くるくる回して「メラゾーマ〜」とか言ってみたり。醤油と砂糖をほぼ同量(砂糖35g、醤油は大さじ2と2/3だそうで)加えて煮込んだ煮物は、やや甘めにほっこりと煮上がった。うん、良い感じ〜。里芋にも人参にもちゃんと味が染み染みで、良い感じ〜。
 
そういえば氷温室で半分凍った状態にはなっていたけれど粕漬けもあったんだった、と、鰆の粕漬けも焼いて出した。今日届いたとうもろこしを茹で、水菜はちりめんじゃこと共にさっぱり味のサラダにして(すり胡麻、醤油、酢、胡麻油などで適当に調味)、なかなか立派な夕御飯。
 
まだ出始めだろうとうもろこしは、でも上の方まで身が詰まっていて素晴らしく甘く美味しかった。スーパーで買うのは当たりはずれが激しいから、「"味来"(みらい)しか買わない」と甘い品種を選んで買うことが多いけれど、今日届いたのは文句なしに美味しいとうもろこし。これでコーンスープ作ったら最高に美味しいだろうなぁ。注文すると1本300円くらいするので、もうちょっとだけ安くなると嬉しいなと思う。

6月23日 火曜日
全体的に緑色の夕御飯……
ヨーグルトブレッド
サニーレタスと玉ねぎのサラダ
プチトマト
アメリカンチェリー
アイスカフェオレ

野菜と一緒に昨日届いた「ヨーグルトブレッド」というパンをスライスしてトースト。なんとなく注文してみたそのパンは、少し小さめサイズの食パンのような外見のパンだった。多分これも天然酵母を使っているのかな、ヨーグルト由来ではなさそうなほのかな酸味のあるパンだ。みっちり詰まった感じの重いパンで、食感は少しポソモソした感じ。
 
昨日届いたサニーレタスがたいそう大きな株だったので、少し食べないと野菜庫に余裕がないぞと、オーブンを余熱している間に玉ねぎスライスしてサニーレタスのサラダを用意。プチトマトを添え、食後のフルーツにアメリカンチェリーを買ってきてあったのでこれも出した。今日は肉っ気のない、野菜山盛り朝御飯。

筑前煮(昨夜の残り)
グリーンマッシュポテト・スライスきゅうり
豚の冷しゃぶ サニーレタス添え
わかめと葱の味噌汁(昨夜の残り)
羽釜御飯
麦茶

数日前からやたらと蒸し暑いなとクーラーを使い始めていたところ、今日はまた輪をかけて暑い1日。なんでも30度近い、30度越えたところもあるくらいの今日の暑さなのであるらしかった。
 
そりゃ暑いわー猫もダレるわー、と、今日の夕飯は「豚薄切り肉で炒め物でも」の予定を切り替えて、冷しゃぶに。とにかくさっぱりした味のものにしようと、茹でた豚薄切り肉を氷水で冷やし、大根おろしとポン酢を添えて食べることにした。肉の下にはまだまだどっさりあるサニーレタスを多めに敷き、あとは早めに作って冷やしておいた緑色のマッシュポテトとスライスきゅうり。
 
マッシュポテトは、皮を剥いて一口大に切ったじゃがいもを茹でる途中でブロッコリーも同じ鍋に加え、クタクタに煮えたところでじゃがいもと一緒にマッシュして作ったもの。どこかの料理雑誌で見て「こりゃ良いわ、綺麗だわ」と覚えていたものだけれど、肝心の味付けの方は控えていなかったので、適当に調味した。
 
あまりマヨマヨしい味付けは似合わないかなと、レモン汁と塩をメインに味を付け、マヨネーズは少し存在を感じるかな、くらいの量で。それぞれを盛りつけて写真を撮ってみたらやたらと緑色な皿になっていたので、プチトマトを添えれば良かったと反省した。
 
野菜をバリバリ食べながらの夕御飯、今日も息子が痩せたい痩せたい言っているので「なんでまた最近になって急にそんな事を?」と聞けば、
「だって夏だよ!水着だよ!?」
と、年頃の女の子のような事をおっしゃる。
 
まぁ、健康的な食生活を目指すのは良いことだしねと、今日も「動物性蛋白質少なめ、油少なめ、野菜多め」のダイエット指向の健康的な感じを目指してみた夕御飯。
 
「そ〜んなに痩せたくて、しかも早く痩せたいなら、たとえば"金曜の夕御飯はダイエットシェイクにする"とか、試しにやってみる?」
痩せたいからって給食をわざと残すような事をするくらいなら、学校の生活に影響のなさそうなタイミングを選んで食事制限してみたらと提案してみたら、「それ!それする!」と目を輝かせていた。
 
うーん、でも、ああいうのってあんまり美味しくないしなぁ、そもそも息子の体型(BMIは標準範囲内)と年齢でそこまでする必要性は感じないし。
どうしたもんかな。いっそこんにゃく&海藻料理フルコースでも用意しようか。

6月24日 水曜日
懐かしいお店でナシゴレン
ヨーグルトブレッド
ウィンナー入りスクランブルエッグ
サニーレタスと玉ねぎのサラダ
アメリカンチェリー
アイスカフェオレ

昨日の続きで、今ひとつヨーグルトっぽくないヨーグルトブレッドの朝御飯。
トーストしてバターを塗って、添えたのはサニーレタスのサラダとスクランブルエッグ。そう大きなパックを買ったわけではないアメリカンチェリーは、でも1人2〜3粒くらいずつしか食べないので、なかなか減らないので今日も出す。……明日も出すようかなー。
 
梅雨らしい、と表現するにはちょっと激しすぎるほどの、今日は朝からの大雨。せっかく遠出するのに、雑貨屋さんとかも見たいのに、あんまりだ……と外を眺めていたら、だんなと息子がそんな会話をし始めた。
 
「今日、すっごい雨だねぇ」
「だってほら、お母さん今日お出かけって言ってたじゃん。だからだよ」
「あーそっかー。かーちゃんお出かけかーだからかー」
だそうで。(そりゃ君たちは晴れ男で私は雨女だろうけれども!)

下北沢「タラート」にて
 ナシゴレン \997

というわけで、今日はお出かけ。下北沢の本多劇場に劇団昴の「隣で浮気?」を見に行った。劇団昴は、声優の平田広明さんが所属していて、その平田さんが出る劇だから……というのが、不純な動機。
 
去年公演の「アルジャーノンの花束を」は原作も大好きなものだったし、とても見たかったけれど、地方公演が多い公演で気がついたら東京公演は終わっていた。だから今作はと思いチケットを取ろうとしたところ、チケット発売開始が東京でインフルエンザ患者が確認され始めたタイミングだったこともあってか、実にあっさり前から数列目の中央付近の席が取れてしまったこともあり、わくわくとお出かけ。
 
「サンジの中の人を見にいくんだよー」
と数日前息子に告げたら、
「ああ、バルフレアの中の人か」
と言われ
「そうそう、京極堂の中の人だよー」
と答えてみた。
 
せっかくの久しぶりの下北沢、早めについて散策しようかなと思いつつも大雨で断念。昼御飯だけ摂ることにして、飲食店がランチ営業を始めるだろう時間に着くよう、下北沢に移動した。
 
駅付近の道を適当に歩き、昔ながらの定食屋さん「千草」で昼御飯にしようかなと思ったのだけれど、目の端に見覚えのある看板が見えた。「タラート」は、学生時代に足繁く通ったお店。当時このあたりに友人たちが住んでいたこともあって、下北沢はしょっちゅう訪れる町だった。このサイトのリニューアル前のプロフィールページで、変なお面をかぶっていた私の写真は、まさにこの店で誕生日に撮ってもらったもの。
 
まだあったんだ、しかも全然変わってない……と、入ってみることにした。ランチメニューは、997円。炒め物やカレー、フォー、丼ものなどのメインディッシュのうち1つを選び、10種類ほどのサラダと数種類の温菜、スープ、ソフトドリンク、デザートはブッフェ形式で食べ放題とのことだった。店の雰囲気も変わらずで、お客さんが入ると入り口のドラがゴワワワワーンと鳴らされる。吹き抜けの地下フロアにはパラソルが立っていたり布があちこちかかっていたりと、これまた相変わらずな感じだった。……最初に来てから、もう20年くらい経っているんだけどなぁ……すごいなぁ。
 
ナシゴレンを注文し、やってくるまでサラダをあれこれ。タラモサラダ、卵サラダ、キュウリのたたき、ツナとひじきとレタスのサラダ、そしてスモークサーモンとクリームチーズの入った生春巻、と種類豊富で、あとは揚げシュウマイやチリソースを添えて食べるえびせん、タイ風もやし炒めに麻婆豆腐、トムヤムクンとコンソメスープ。
 
コーヒー紅茶などもあるソフトドリンクは、ソーダ類の他にパイナップルジュースやアプリコットジュース、ブルーベリーとカシスのジュースというちょっと面白いものも揃っていた。デザートコーナーにはセルフサービス式のソフトクリームマシンに杏仁豆腐、タピオカココナツミルク、ティラミス、プリン(これはいかにもなプッチンプリンだったけど)、チーズケーキと南瓜と人参のケーキ、など。ついついあれこれ盛ってきて食べ過ぎてしまった。
 
ちょっとベチャリとした口当たりだったのが残念だったけれど、フライドチキンと目玉焼きが添えられたナシゴレンは、それでもちゃんと懐かしいような味。タバスコを混ぜたようなピリ辛のケチャップがやたらとたっぷりかかっていて閉口したけれど、多すぎるケチャップはえびせんにつけながら食べた。
 
で、演劇鑑賞。
アラン・エイクボーンというイギリスの劇作家の作品で、いかにも翻訳ものらしい言い回しが独特で面白かった。翻訳ものに限ったことではないけれど、日常ではあまり使わない「いかにも、いかにも私は〜」とか「さよう」「いやはや」「まったく、ぜんたい、君たちは〜」とか、そういった言い回しが舞台劇では良くでてくる。その言い回しがけっこう好き。
 
平田さんは(大変失礼ながら)、「ああ、やっぱりちゃんと俳優さんなんだなぁ」という感じだった。体の動きや発声は舞台に立つ人のもので、アニメなどの声優として聞く声とはまた違う風。出演者はたったの6人、でも実力のある役者さんたちばかりで、スピーディーなまくしたてるような展開に飽きることはなかった。
 
私は人嫌いのくせに(初対面の人と会ったりするのがほんっとに苦手……)、演劇とか見にいくのは好きなんだなぁ。機会があればオペラとかバレエとかオーケストラの方面にも興味を広げたいと思いつつ。

チーズ&リッツ
「梅の花」の湯葉とひじきの和え物
ブロッコリーのにんにく風味和え
鶏もも肉の塩焼き サニーレタス添え
「魚久」の粕漬けの炙り(ゲソ)
豆乳のゆるゆる冷製スープ
羽釜御飯
ビール(キリン樽生)

劇が終わって午後4時近く。デパ地下で買い物して帰ったらもう6時になっちゃうなと、肉や魚にお総菜も少し買い足して帰宅した。明日のだんなの弁当にも思いを馳せつつ、「きじ焼き丼にしようかな」と思っていたところでだんなから電話が。今日は早く帰れそうということで、少し遅めの時間にはなるけれど家族皆で御飯をということになった。
 
夕方にはすっかり雨も上がって蒸し暑さ倍増という天気だった今日、まず冷蔵庫に入れておきたいものをということで、豆乳のスープとブロッコリーの和え物を用意した。
 
豆乳スープは以前雑誌で読んだもの。卵2個を溶きほぐし、豆乳2カップ、湯を1カップと顆粒鶏ガラスープを加えてよく混ぜる。味付けに醤油をひとたらし。それを耐熱ボウルに入れてラップで蓋してレンジで5〜6分。軽く固まるのでざっくり混ぜて碗によそい、小さく切った厚揚げと万能葱をトッピングしてどうぞ……というレシピだった。
 
それを見て、「冷たくしても美味しいんじゃない?」と思い、ちょっと強めに固まるようにと「にがり」代わりに粗塩を醤油と共に混ぜてからレンジへ。予想通り、良い感じにフルリと固まったので、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れておいた。碗によそってから、刻み万能葱と胡麻油と醤油を軽く回しかけてから出してみたら、とても美味しかった。だんなにも好評だったけれど、残念ながら豆乳が今ひとつ好きではない息子には妙な顔をされた。台湾で食べた朝御飯みたいな感じに美味しくできたのにー、茶碗蒸しみたいな食感で美味しかったんだけどな。ちなみに豆乳は「大地〜」の宅配で、美味しそうな濃厚なものを買ってみたもの。
 
ブロッコリーはケンタロウさんレシピ。塩ゆでしたブロッコリーをレモン汁、オリーブ油、マヨネーズ、おろしにんにく、ドライバジルで和えたもの。買ってきたばかりの美味しそうな鶏肉はシンプルにオーブン焼きにして、「魚久」のゲソの粕漬け(だんながお買い得セットを買ってきてくれた)を軽く炙った。
 
平日の夜、家族で御飯を食べられたのは久しぶりで、遅めの夕食後にはミラボレアス狩りに行ってしまったりして(そこでモンハンなんですか、という……)。

6月25日 木曜日
冷やし茶碗蒸しとか、魚を煮てみたりだとか
「アンゼリカ」のカレーパン
アイスカフェオレ
アメリカンチェリー

下北沢の駅前商店街を数分歩いたところに「アンゼリカ」というパン屋さんがある。昔懐かしい風情の小さなパン屋さんで、カレーパンが名物。前にも買ったことがあるお店で、そういえばと思い出して昨日帰りに寄ってきてみた。
 
カレーパンは、普通タイプのと、きのこ入り、中辛タイプ、あと野菜……だったかな、何種類か並んでいる。菓子パンの基本のクリームパンやチョココロネ、メロンパンなども並ぶ中、「みそぱん」という怪しい品もあったりする(しかもこの"みそぱん"は人気商品だ)。あとはバナナケーキなどのパウンドケーキ類や焼き菓子の類もあれこれ揃っている。どれもとても素朴な風合い。
 
カレーパンは翌朝用として、具なしのパンだったら明後日の朝でも大丈夫かなと、ついあれこれ買い込んで帰ってきたのだった。
 
やや大きめの、どっしりとしたサイズのこのお店のカレーパンは、見た目通りに具もたっぷり。低めの温度で長めにオーブンに入れたつもりだったのに、それでも中心部分はアツアツというほどには温まってくれなかった。パン粉がまぶされているのは片面だけで、軽く表面を揚げただけ、という風。パン粉はいわゆるきつね色よりも、もう少し薄めに色づいている。
 
もっちりとした食感の、存在感のあるパン生地に挽き肉たっぷりの重さを感じるカレーは良いバランス。そうそうこんな感じのカレーパンだったのよ、と思い出しつつ美味しく平らげた。

「梅の花」の冷やし茶碗蒸し
春雨ときゅうりの胡麻和え
金目鯛とごぼうの煮付け
茄子と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

新宿の京王デパートの地下食料品売り場は、天井が低いし狭いしあまり目立たないのだけれど、品揃えはそう悪くない。総菜類も一通り揃ってるし、京王線改札と直結するフロアにある鮮魚精肉野菜売り場はいつも賑わっている。
 
先日はここのお肉屋で「東京X」を買ってきたのだけれど、昨日は九州の銘柄豚が安かった。鮮魚コーナーではえらく巨大な金目鯛を次々さばいて売っていて、半身分のぶつ切りが1300円ほど。いかにも美味しそうな金目鯛だったたので、思わず買ってきてしまい、今日の夕飯はそれを煮付けにすることにした。
 
酒たっぷりに水も加え、醤油と味醂と砂糖と薄切り生姜を合わせてフライパンに入れ沸騰させ、金目鯛の切り身を皮目を上に並べて少々強めの火加減で煮込むこと数十分。崩れるからひっくり返さず、代わりに鍋を傾けて煮汁をすくっては魚の上からかけてやる。良い具合に煮詰まる頃には美味しい煮魚のできあがり。
 
「煮魚なんて、フライパンで簡単にできるのよぉ〜」ということは、結婚して直後くらいに購入した小林カツ代さんの本に書いてあって知った方法だったりする。もう、我が家の煮魚はもっぱらフライパンで、短時間で一気に煮込むやり方ばかり。
 
「冷やし茶碗蒸し」は、同じく昨日買ってきたもので、息子と2人の夕飯であることを想定して2個しか買わなかったので、昨日出さずに今日のおかずに出した。豆腐料理屋さんの茶碗蒸しということで、茶碗蒸し生地の上に豆腐のトッピングがあるのが面白い。あとは海老とお麩と椎茸、青菜などが乗り、濃いめの味つけのだし汁のジュレが飾られている。しっかり冷やしておいた冷やし茶碗蒸しは、ババロアのような食感でとても美味しかった。
 
春雨の和え物は、たまたま今日ぺらぺらめくっていた今月の『ELLE a table』に載っていた、ウー・ウェンさんのレシピのもの。
 
茹でた春雨とたたききゅうり、刻んだ茗荷を合わせて練り胡麻と酢と醤油で味をつけたちょっと面白い和え物だった。レシピ通りに作ったのだけれど少し薄味で、かつ酸味が少しとんがったものになってしまったので(レシピには「あれば黒酢を」ということだったけれど普通の酢にしたからかな……)調整に少しだけしゃぶしゃぶ用の胡麻だれ(=ミツカンごましゃぶ)もかけてみた。仕上げにすり胡麻かけて、なんとなくそれらしい味の和え物に。
 
春雨の和え物というと酢醤油で和えたような味のものを想像するけれど、練り胡麻味も悪くない。そして茗荷を入れるというのも、これまた悪くなかった。さて、問題はこれをどうだんなのお弁当に入れようかなという事なのだけれども……(弁当箱全体を電子レンジで温めるのが前提だから、和え物のところだけにアルミホイルをかけておくとかの対処が必要かな、と)。
 
魚は、骨のない食べやすい切り身は2つばかりだったので、それはだんなと息子の取り分にすることにして、私は主に骨まわりのところをバリバリと食べることに。骨が多くて食べるところが少ない分、しっかり2切れいただいた。ベランダで山椒の葉がわさわさと繁りまくりなので、摘んできて魚の上に飾ってみた。
 
煮魚、美味しいのだけどなぁ、息子は「……お魚かぁ……」とちょっとがっかりしている模様。
まぁ、「肉かぁ……」とがっかりする小学生男子というのは今ひとつ想像できないので、わかりやすくて良し、とも思う。

6月26日 金曜日
こうして食べると中華粥っぽい
「アンゼリカ」のみそぱん
豆乳のゆるゆる冷製スープ
麦茶

一昨日、豆乳の冷たいスープを作った時に、だんなが
「まだ残ってるの?じゃあ朝御飯に食べられるなぁ……」
とうっとりしていたのだった。
 
あいにく昨日はカレーパンを買ってきてしまってそちらを食べるのが先と判断して、豆乳朝御飯は今日ということに。豆乳スープはあまり好みでなかったらしい息子には「アンゼリカ」のレモン風味のミルクパンを出してやり、私とだんなは豆乳スープの朝御飯。「アンゼリカ」のみそぱんも買ってあったので、それも小さく切って添えることにした。
 
冷凍庫にかなり前に中華街で買った油条が入っていたのを思い出し、さすがに冷凍臭くなっちゃったかなと試しにフライパンで焼いてみることにした。電子レンジやオーブンで加熱するだけでは冷凍臭さが取れないだろうなと、胡麻油をうすくひいたフライパンを弱火にかけてじくじくと焼きながら温めてみる。味見してみたら普通に美味しく食べられそうな感じだったので、テーブルに出した。とろとろの口当たりの冷たいスープに胡麻油と醤油を軽くたらして葱乗せて、油条添えたらなんだか中華粥のような外見に。
 
「みそぱん」は本当に味噌味のパンで、白味噌の甘い味と香りがしっかり漂う面白いもの。味も口当たりも、あまり洗練された風ではなくていかにも素朴なものだけれど、それがまた悪くなかった。
……また下北沢に用事があったらこのパン屋さんに寄ってくることにしよう。
 
「この豆乳スープ、好き?また作ったら食べたいと思う?」
私は多分家族で一番豆乳が好きだから、豆乳で作った茶碗蒸しみたいなこのスープがいたく気に入ったのだけれど、だんなはどうかしらと聞いてみれば
「ぜひ!また作って!」
とのこと。野菜と一緒に宅配してもらえる豆乳も美味しいものだったし、駅ビルの中の豆腐屋さんにも美味しそうな豆乳を売っていたし、これからの暑い季節にはなかなか嬉しい朝食じゃないかなと思う。ただ……腹持ちが悪いんだよねぇ。
 
朝食後はだんなのお弁当の準備。今日のお弁当も、いつもと同じく「昨日の夕飯」とほぼ同じ献立だ。
 
卵料理もつけたいなと卵を割って市販の卵焼きのたれ(これ←デパ地下でたまたま見つけた買ったのだけれど、これがなかなか美味しくて便利)の瓶を少し傾けたところで、「あ!ちりめんじゃこの残りがあるじゃない」と思い出した。溶き卵にじゃこ入れて、刻んだ葱入れて、たれを少なくした分少し醤油を入れて、それで玉子焼きを作って「いけちゃんのだいじょうぶのあじ」を目指してみる。本当は、スクランブルエッグ状に混ぜつつゆるく固めるだけで良いみたいだけど、お弁当だから食べやすくした方がいいなと玉子焼きにした。
 
見た目は普通に玉子焼きだし、わからないかなぁと思いつつ、隣に入れた春雨の和え物に電子レンジの加熱避けのアルミホイルをかぶせ、そこにいけちゃんの絵を油性ペンで書いておいてみた。「おしごとがばてね」とも書いてみた。おお、キャラ弁みたいだな(←ちがう)。
 
「がばてね」は、息子が幼稚園児の頃によく見ていた文字。キーボードのローマ字変換の配列を覚え途中の息子が、「っ」や「ん」の入力の仕方をまだよくわかっておらず、よくそう打っていた。私やだんなの携帯電話に息子のパソコンから「おしごと がばてね。すきなたべものはばなな。」などというメールが届いて「なぜバナナ!?」とハニワ顔になっていたのも、もうずいぶん昔の事な気がする。
「なんでバナナなの?」と聞いたら、次のメールには「すきなたべものは いちごとバナナ」となっていたりして、「そうじゃなくてー」と脱力したのもずいぶんと昔。

「Lieta」 キャラメルモカ味

「……で?ほんとに今日の夜はダイエット食にしてみるの?」
「するって言ってたじゃん!ダイエットシェイク飲んでみようよ!」
と、念押しの会話の後、今日の私と息子の夕御飯はダイエットシェイクという事に。
 
このところダイエットダイエットうるさい息子。
「給食減らしたり朝食減らしたりして学校でフラフラになっちゃうくらいだったら、"金曜の夜はダイエット"とか決めてその日のその食事はきっちり低カロリーにするというのはどう?」
ダイエットシェイクってのもあるよ、前に私が買ったのがまだまだ残ってるし、それなら文句無しに低カロリー……と提案したら、「それ飲もう、金曜の夜はそうしよう」と息子が食い付いてきたのだった。
 
「でもなぁ……ほんとに、言っておくけど美味しいもんじゃないよ?楽しい御飯とは言えないよ?」
「でもシェイクなんでしょ?甘さはあるんでしょ?」
わかってない、わかってないよ息子……私はこれ、3回くらい飲んで「ダメだこりゃ」って諦めたんだから……と思いつつ、しまっておいた「Lieta」を取り出した。味はいろいろ、選ぶ段階ではちょっと楽しみもある。500mlくらい入る大きなコップを出してきて、息子はいちご味、私はモカ味。袋入りのたっぷりの粉を350mlの水に溶いたらあとは飲むだけ。
 
「…………」
「ね?美味しいってもんじゃないでしょう?」
無言になる息子。神妙な表情でグラスを睨みつけている。
 
「お母さん……これ飲んで、吐いたことはない?」
「ないよ?なに、吐きそうなくらい美味しくないって?」
「違うよ!僕は全然大丈夫だけど、お母さんが大丈夫かなって心配になっちゃっただけ」
「私はほら何度か既に飲んだことあるし、わかってるもん。無理しないでいいのよー?」
「無理してないよ!僕は全然大丈夫だけど!問題ないけど!」
息子が微妙に涙目になっていた。そ、そんなに美味しくないのか……。
 
ちゃんと溶かしてはいるのだけれど舌触りが粉っぽく、どの味にも共通して"ふすま"を食べているような後味が漂うのがどうにも苦手。あるいは息子は「好き!」と言って飲むかなと思ったりもしたけど、私以上に拒否反応は強かった。君、小さい時から美味しいもの食べ過ぎだ……。
 
「……で?ダイエット食はこんな感じだったわけだけど、来週の金曜日もこれにしてみる?」
食後、ニヤニヤしながら聞いてみたら
「……これ、3回続いたらトラウマになりそう……ていうか、1回で既にトラウマになりそう……」
だそうで。

6月27日 土曜日
焼き鳥いろいろ
パンケーキ
炒めウィンナー&目玉焼き
バジル風味のグリル野菜
アイスカフェオレ

今朝は、ものっすごい空腹で目が覚めた。7時半。
 
息子も空腹だろうなぁ、ちゃんと用意しないとなぁと、パンケーキを焼くことにした。大手メーカー製のホットケーキの素の味が無性に恋しくなって、ついこの間に大きな袋を買ってきたばかり。卵と牛乳溶いて焼く本当に普通のパンケーキを、熱したグリドルに小さく垂らして一度に4枚ずつ焼く感じにして、全部で9枚のミニパンケーキを焼いた。
 
で、少々小ぶりながら見事に実ってくれたベランダでのプランター栽培中の茄子を初収穫。かぼちゃと共に焼き、焼き上がり間際に半割にしたプチトマトも加え、表面に焼き色をつける程度に焼いてみた。塩とドライバジルをふって、あとは好みでピエトロのドレッシングなどかけつつ食べられるように。ウィンナーと目玉焼きも添えたら、我が家でそこそこのサイズだったはずの丸皿が窮屈なくらいあれこれ盛られた朝食プレートになった。
 
肉や卵を添えたパンケーキなので、バターやはちみつは控えめにして、焼いたそのままの味を楽しむべくもぐもぐ食べる。この、いかにもなバニラの香りがするパンケーキも大好きだけど、少し塩気がついているような、バターミルク使って焼くようなのも懐かしく思う。材料さえあらかじめ合わせておけばと思いつつ、なかなか無精してストックできない自分を反省。
 
初収穫の茄子は、市販の茄子に比べるといくぶん小さめ。もっと大きくなるかなと数日様子を見続けていたのだけれど、あまり大きくなる風でもなく、あまり放置していても種が目立つようになって皮も固くなりよろしくない……と、どこかで読んだので、このあたりが頃合いかと摘んでみたのだった。3ポット150円だかの安い苗だったけれど、無事に実がなるようになって良かった良かった。

「日高屋」にて
 和風チャーシューつけ麺 \630
 味付玉子 \50
 餃子 \190
 生ビール \350

今日はまた猛烈に蒸し暑い日。クーラーの設定温度を相当低くしたのに家のそこここが蒸し暑く、6月にしてバテてくる。
 
お昼御飯どうする?お蕎麦でも茹でる?夕食の食材買いがてら外に食べに行く?と相談しつつ、買い物ついでに外食、「
日高屋」でラーメンでも、ということに。つけ麺が食べたい、冷やし中華よりもつけ麺で、という気分だったので、初志貫徹で「和風チャーシューつけ麺」を注文した。誘惑に負けて、つい餃子とビールも。
 
ラーメンが1杯400円弱という、かなり安めなラーメンチェーンの日高屋は、味もまぁ、値段相応に「こんなもんかなー」という印象。駅前にあるという立地が便利で、メニューの種類はそこそこ豊富なものだから、時々足を向けてしまう。餃子もラーメンもすごく美味しいというわけではないけれど、店内は今日も賑わっていた。
 
煮玉子半額割引のクーポンがあったので添えてもらい、でも麺が1.5玉分なのだというつけ麺はかなりの食べ応えがあって大変にお腹いっぱいになってしまった。チャーシュー麺にしなくても良かった、玉子つけてもらわなくても良かった、何より餃子とかあんまり要らなかったかも……と猛烈に後悔していたら、だんなが一言
「なんだ、言ってくれればビールくらいいくらでも手伝ったのに」
だそうで。いや、ビールは手伝ってくれなくても結構ですのよ。

稲毛 「串じまん」にて
 串コース5種類 2×\735
 串焼き(チーズ焼き) 3×\189
 串焼き(もも) 3×\136
 串焼き(白レバー) 2×\189
 串焼き(うずらマヨ巻き) 2×\180
 キャベツの浅漬け \320
 ねぎとろ冷奴 \472
 豚しゃぶサラダ \577
 特製煮込み \504
 お茶漬け \420
 ちょびっと鶏がらラーメン \357
 焼きおにぎり \136
 ビール(プレミアムモルツ) 2×\546
 焼酎ロック(やきいも黒瀬) \546
 焼酎ロック(くじら) \546
 ラムネ \252
……を、家族皆でもぐもぐ。

一応あれこれ、夕食に食べるつもりのものを買って帰ってきたのだけれど、午後も引き続き家でダレダレ。「かすみさん、美しい……」「りゃんりゃん、可愛い……」とベッドの上でくっついて寝ている猫どもを眺めながら、人間も一緒になってゴロゴロしていた。夕方には、だんなが
「もう大変にやる気がないし、今日は飲みに行きましょうか」
と言い出す。
 
「うーん、でもね、外出自体がまためんどくさいというか……車輪とか羽とかオールとか……そう、モーターがついている乗り物乗って行かなきゃいけないところだと、余計めんどくさくない?」
「じゃあ王将も銚子丸もダメだねぇ……」
「そうだねぇ……」
と、結局目指したのは「串じまん」。安くて美味しい焼き鳥屋さんは、土曜の今日も混雑していた。テーブル席はほとんど埋まっていて、基本は2名用らしい小さな小上がりスペースに3人でちんまりと入ってあれこれ食べてきた。平日限定、日曜限定のセットメニューも使えない日なので、単品メニューであれこれと。
 
「串コース5種類セット」はハツとつくねとぼんぢり、にんにく芽としそ巻き。私はしそがあまり得意ではない(わざわざ除けて食べるほどではないけれど、外食で前向きに注文したいほどの食材ではない)けれど、このお店のしそ巻きはけっこう好き。梅味噌が添えられてきて、その梅味噌との味のバランスが良くて、他の料理にあまりない味でもあるのでさっぱりと美味しくいただけるのであるらしい。
 
これまたほんのりしそ風味だったキャベツの浅漬けをポリポリ食べつつ、大量のねぎとろが乗った「ねぎとろ冷奴」をつつきつつ、定番料理の煮込みなども楽しんできた。牛すじとモツがベースの味噌味の煮込みは、大根やにんじん、こんにゃくなども良い色に煮込まれていてとても好みな味。息子は今日もチーズ焼きを堪能しまくっていた。
 
で、気持ち良くほろ酔い加減の帰り道。いつもの駅近くの細道を歩いていたら、ブロック塀の隙間からひょいと顔を出してきた猫と目が合った。あれ?と思う間もなく顔を引っ込め、塀の上から「あれ?あれ?」と見ようとする私たちに気付いて後ずさり、一目散に逃げていった白猫は……もしかして「すーちゃん」???
 
「なぁ、今の猫、すーちゃんじゃね?」
「うん、やっぱりそう思う?」
「すーちゃん!?」
と、一家騒然。
 
白一色の体に長い尻尾、体の大きさは今のりゃんりゃんと同じくらいの若い猫。1ヶ月ほど保護して暮らしていた「いー・りゃん・さん」の子猫3匹と一緒に並べても違和感のなさそうな大きな目の綺麗な顔立ちで、何より頭の上、耳と耳の間に「いー・りゃん・さん」と同じ、うっすら黒い毛が生えていた。
 
あれはすーちゃん、絶対すーちゃん、と皆で話しながら帰宅。
確証はないけれど、あれがすーちゃんだったら嬉しいなぁ。ちゃんとがっしりしっかり育っていて、誰かからちゃんと御飯をもらっているという風に見えた。保護したくて結局できなかった(警戒されてしまい、ほんの数日で姿を見せなくなってしまった)子猫だったから、幸せにたくましく生きているのなら本当に何より。

6月28日 日曜日
お昼はパスタ、お皿が派手で花畑のよう
冷や汁
麦茶

昨日は、午後のお買い物の段階では「夕飯は豚を炒めて、あと冷や汁とか作って食べましょう」ということになっていたのだった。だから、冷や汁を食べるなら早めに用意しなきゃなぁと"あごだし"でだしとって、麦味噌を魚焼きグリルで軽く炙り、濃いめの味噌汁を早いうちに用意していた。あとは食べる直前に豆腐やキュウリを入れるだけー、と冷蔵庫に入れておいて、昨日は結局そのまま外食に。
 
冷や汁は元々多めに作っておいて「翌朝も食べられるね」という風にするつもりだったので、今日の夕御飯に回しつつ、朝御飯にも出すことにした。手でざっくり潰しながら混ぜた豆腐と薄めの輪切りにしたキュウリ、すり胡麻をたっぷり入れて、あとは好みで刻んだしそや茗荷を添えつつ食べる。
 
一晩くらい置いておいた冷や汁はうっとりするほどキーンと冷たくなるので、むしろ作った当日よりも翌朝の冷や汁を楽しみに思ってしまうほど。
 
今日は夕飯もキーンと冷たい冷や汁が食べられるなと思うと、かなり楽しみだ。

津田沼 「タパス&タパス」にて
 ツナ・ナス・トマトの田舎風スパゲッティ \830
 ソフトドリンク飲み放題

相変わらず平日は連日連夜深夜帰りのだんななので、週末の一日くらいはどこにも出かけずに家でのんびりしたいのかと思いきや、「津田沼に行きませんか?」と提案された。確かに息子の服を買いに行かなくちゃと話していたけれど、
「……でも、今日ぐらい家でのんびりしたいとか、ないの?」
と聞けば、
「普段嫌でも狭苦しいところで働いてるしさ、休みの日くらい外に出たいって気持ちもあるんだよね……」
俺、お買い物大好きだし、と。
 
そういうことなら、と、お昼頃にお出かけしてついでにイタ飯屋の「タパス&タパス」でスパゲティを食べることにした。
 
具がごろんごろんした感じの塩味のパスタが恋しい気分だったので、私は「ツナ・ナス・トマトの田舎風」というものを。
字面はさっぱりした味のもののように思われたのだけれど、やってきたのはツナが1缶分は入ってるのではと思うほどにたっぷりで、揚げ茄子が1本分ほど、そして大きなカットトマトが3切れほどという、ツナと茄子の油で大変にギトギトしいものだった。ごろごろと大きい具は好ましく、塩味の加減もちょうど良くてアツアツのパスタはギトギトながらちゃんと美味しい。だんなは日替わりのランチメニューからサルシッチャ入りの塩味パスタ、息子はカルボナーラ。
 
大きくて分厚い絵付きの皿に盛られてくるのがこのお店のパスタで、3人分が一気にやってくるとテーブルは花畑のように賑やかになる。青とピンクの花模様の息子の皿なんか、「家でもこういうお皿使ってみたいなぁ」と思うものだったけれど、いかんせん大きすぎ、そして重すぎる。陶器の皿は欠けやすくもあるようで、そこここが小さく欠けたお皿ばかりだった。
 
ランチタイムはスープ含めてソフトドリンクが飲み放題。コーヒー紅茶ソーダ類の他は、マンゴージュースやアセロラジュース、ピンクグレープフルーツジュースやオレンジジュースなど。あれこれお代わりしながら、いつしか店頭には行列も出来ていたので食後は早々にお店を後にした。
 
食後は当初の予定通り息子の服をユニクロで見繕ったり、せっかくここまで来たのだからと大型スーパーを覗いたり。
 
服のサイズがいよいよ「150cm」サイズに突入の息子は、「そろそろ、羽織ったりするものなら大人用のSでもいけるんじゃない?」と試しに半袖シャツとか着せてみたら、ちょっと大きめながらあまり違和感なく羽織れてしまう。150〜160cmくらいのサイズは子供服としても微妙なサイズらしくてあまり扱いが多くないお店もあるから、もうそろそろ大人用のSを探す方向で良いのかもしれない。
 
で、その後にはうっかり鍋を衝動買い。すごく重い鍋を衝動買い。
分厚く重い鍋一辺倒だった私が、ついに「LE CREUSET」に手を出してしまった。これと同じ、青のオーバルの鍋が無造作に特売ワゴンに積まれていて、それが1個14000円。ルクルーゼを買うなら、定番の暖色系より青いのがいいなと長らく思っていて、それがそんな価格で売られていたものだから、思わず買ってきてしまった。
 
帰ってからまじまじと
「ほんとにル・クルーゼ?」
「実は"LA CREUSET"とか、別の綴りになってたりしてない?」
と鍋をひっくり返しつつ確認してみたけれど、ちゃんとこれ、ル・クルーゼらしい。うーん、嬉しいなぁ。最近煮込み料理をあれこれやってるから、なおのこと嬉しい。お高い鍋が宝の持ち腐れにならないよう、せっせと使わなければ。

枝豆
卵豆腐
もやしときゅうりと豚薄切り肉の和え物
だんな特製豚肉のスタミナ炒め with 刻みキャベツ
冷や汁
ビール(モルツ・ザ・ビター)

夕御飯は、昨日予定していた献立をそのまま今日にということで、だんなが炒めてくれた豚肉のスタミナ焼き他、枝豆やもやしの和え物、卵豆腐などなど。
 
手元に、なぜだか豚の薄切り肉ばかりが色々あったので、炒め物に使いつつ、和えものにも少し使うことにした。茹でたもやしと細切りにしたキュウリ、刻んだ万能葱と茹でた薄切り豚肉を合わせ、味つけは旭ポン酢をメインにおまじない程度の量の砂糖、風味づけに胡麻油を少しと、すり胡麻はたっぷり。枝豆を固めに茹で、卵豆腐はパックから出すだけ。バタバタと最後の盛りつけをしている隣で、だんなが豚肉を一気に炒めてくれた。
 
ビールは、昨日たまたまスーパーでみつけた「限定醸造」の文字入りの「モルツ・ザ・ビター」。なんでもイオングループの限定販売なのであるらしい。黒ビールっぽいビールなのかしらと思って試しに買ってきたのだけれど、甘さは全くない、強いコクと強い苦味のなかなか美味しいものだった。いつものモルツとは方向性が全然違うけれど、とても好み。値段も手頃だったからまた買ってきたいところ。
 
今日の「スタミナ炒め」はオイスターソースなども使った、いつもの「にんにく入りの生姜焼き」という風な味付けとは違ったもの。白い御飯にも刻みキャベツにも似合う、こっくりとした味付けの炒め物は、某定食屋さん(?)の味を目指してみたものなのだそう。キャベツに染みたたれもすごく美味しかったから、山盛りのキャベツと肉と一緒に平らげた。
 
いよいよ枝豆も食卓にのぼって、夏到来という感じ。

6月29日 月曜日
大人も子供も、ひき肉料理が大好き
ナイススティック(生キャラメルクリーム) 1/2本
アイスカフェオレ
さくらんぼ

だんなはヤマザキの「ナイススティック」が大好き。昨日スーパーを歩いていたら「黒糖」とか「キャラメル」といった色々な種類のナイススティックが山積みになっていた。いくつかは特売対象っぽく特売シールがついている。
 
「お、朝御飯……」
と、わしっわしっとミルク味のナイススティックを3本手にして籠に入れるだんなに、
「……3本同じの買うの?1人1本?」
と笑って言ったら、「そうか、他の混ぜようか」と。そこで混ぜる対象もやっぱりナイススティックなのが笑えてしまった。ナイススティック好きなんだねぇ……。
 
結局ミルク味2本と生キャラメル味1本をお買いあげ。1本を2等分して適当に大皿に盛り、「生キャラメル味が2本混ざってるよー」と声かけて、好きなものを2本取って食べるようにした。生キャラメルは私と息子が1本ずつ。
 
かなり長くて食べ応えがあるナイススティック、私は生キャラメル味の1/2本で止めておいた。たまに食べると美味しいけど、パン屋さんのミルクフランスの方がやっぱり好みかなー。
 
食後の果物は、さくらんぼ佐藤錦。アメリカンチェリーのワインのような芳醇な香りや甘さはないけれど、繊細な甘さや上品な香りがとても素敵。
 

茹でとうもろこし
千切り人参のサラダ
小松菜とソーセージの塩炒め
ロコモコ(ドミグラスがけハンバーグ丼 目玉焼き乗せ)
冷製コーンスープ(インスタント)
アイスプーアル茶

なんとなく「ひき肉料理」が恋しくなって、合いびき肉を買ってきた。肉団子系か、肉詰め系かあれこれ悩みつつ、一番食べたかった「ロコモコ」に。ハワイ料理の「ロコモコ」は、「白飯の上にハンバーグと目玉焼きを載せ、グレイビーソースをかけたものが基本形」(from wikipedia)であるところの、丼もの料理。照り焼き味にしたり、おろし醤油を添えて和風にしたりもするらしいけれど、基本はハンバーグと目玉焼きとグレービーソースだ。で、レタスやトマト、茹でたブロッコリーなどを添えたりする。
 
基本に忠実に〜と、パン粉やみじん切りの玉ねぎ、ナツメグなどを入れてこねたハンバーグだねを平ための楕円に整形して、スキレットでジュージュー焼く。焼き上がった後、スキレットに湯を注いで市販のドミグラスソースの素を適当に混ぜ、更にソースやケチャップなどで味を調整、少し煮詰めてから御飯にもかかるようにハンバーグの上からそのソースをたっぷりかけたらできあがり。ハンバーグと平行して目玉焼きも用意して上に乗せる。
 
添えたのは、いよいよ甘く美味しいものが出回り始めたとうもろこしと、少量のオリーブ油で炒めて塩胡椒した小松菜とソーセージ、塩揉みした千切り人参に玉ねぎやイタリアンパセリを混ぜてワインビネガーやオリーブ油などで和えた簡単な人参サラダ。買い置きの紙パック入りのスープがあったので、冷たいままのコーンスープとして出した。今日もバタバタ仕事してたけれど、夕飯の支度はけっこう簡単に済んでしまっていつもよりも少し早いくらいの夕御飯に。
 
「わー!肉だー!」
と、非常にわかりやすい喜びっぷりを表現してくれた息子は、「好きなものは最後に食べる」のポリシーのまま、小松菜とソーセージ炒めの小松菜だけを食べ、人参サラダを食べ、御飯とハンバーグ、目玉焼き、ソーセージ、とうもろこし、コーンスープが残ったところで実に嬉しそうな顔になってとうもろこしにかぶりつきはじめた。で、最後まで残していたのはハンバーグ。そこまで喜んでもらえて、良かった良かった。

6月30日 火曜日
焼き鯖!なんか御飯がてんこ盛りでした
チーズトースト
アイスカフェオレ
さくらんぼ

今日の午前中は仕事の打ち合わせで、家を出なければいけない時刻はだんなのいつもの出勤よりも早いくらい。
 
これは大変、と、お弁当は昨日のうちにあらかた準備しておいて、今朝は早々に起きてオーブンの余熱を始めて猫の世話と洗濯を身支度と、あれこれあれこれバタバタしていた。
 
朝御飯はチーズトーストにいつものアイスカフェオレ、そしてさくらんぼ。
 
朝の混雑する時間帯に外出するなんてことは滅多になく、今日は初めて「女性専用車両」に乗ってしまった。ほんとに女性ばっかりで……なんというか、不思議な光景だった。普段見慣れた電車内の風景なだけに、目に入るのが女性だけというのはとても奇妙な感覚になる。
 
で、更に今日は、初めて「日暮里・舎人ライナー」にも乗ることができた。「ゆりかもめ」のような新交通システムで、ゆりかもめより少し狭いかな、という車内。1人がけの席が並んでいるのが面白かった。移動時間片道2時間の打ち合わせ。

川口 「ろばたやさん 暖炉」にて  塩鯖定食 \780
 ホッピー \390

有意義な打ち合わせが終わって、行きとは別のルートで近くの駅に抜けたところ、川口駅に到着。東京あたりまで戻ってからお昼御飯にしようかなと思っていたけれど、既に12時を回っていたのでお腹も空いたしと駅前のビルをぷらぷら。ほっけや金目鯛の開きの定食があったお店に入ることにした。
 
ろばたやさん暖炉」というその店は、魚介が中心の居酒屋らしい。塩鯖定食があったので、ほっけでも金目鯛でもなく塩鯖にした。メニューに「ホッピー390円」の文字を見て、ついついついついホッピーも。打ち合わせの会社に向かうのに片道3km弱をてくてく歩いた(幸い帰りには1時間1本しかないバスにタイミングよく乗れた)ので、「何か飲まなきゃ死ぬ」という気分で、ついついついついホッピー。このくらい、と踏んでいたお仕事が打ち合わせしてみたら2倍くらいの規模のお話になったんで、「受注おめでとう頑張れ私」の祝杯も兼ねて。
 
レモンと大根おろしが添えられた焼き鯖と、御飯とわかめともやしの味噌汁。漬物の小皿と、おろし生姜と葱を添えた厚揚げの小鉢もあった。これは良い肴だわーと、厚揚げつまみつつ鯖つまみつつ昼からホッピー。こんがり炙られた鯖はちゃんと脂が乗っていて美味しかった。
 
なんでこんなに鯖が好きかなぁ。最初は金目鯛の開きを食べようと思って入ったはずだったのに、どうにも青魚の魔力には抗いがたいものがある。特に鯖とサンマの魔力ときたらすさまじいものがある。
 
せっかく東京方面まで出たことだしと、帰り道は東京駅構内の「GranSta」でお買い物してから帰宅。

「アカシア」の
 ハヤシライス
 白カツ
 ポテトサラダ
千切り人参のサラダ
水菜とじゃこのサラダ
コーンクリームスープ(レトルト)
麦茶

「GranSta」には、新宿のロールキャベツ屋さん「アカシア」が入っている。他のお店も、他のモールではちょっと見かけない類のお店があれこれあって魅力的なのだけれど(お酒売り場も素晴らしい……)、ここでお買い物となるとアカシアに目がいきがちな私。アカシア好きなんです。
 
「とはいえ、ロールキャベツて気分でもないんだなぁ……」
と売り場を眺めて、ルーだけの販売があったのでハヤシライスのソースを1パック買ってみた。「白カツ」という聞き慣れないカツも売られていたので、気になってそれも2個。それとポテトサラダも1包み。パック入りのスープが残ってるし、御飯炊けば他の準備は要らないなぁ、と思って帰宅したものの、そろそろ食べきりたかった水菜が冷蔵庫に残っていたり昨日の人参サラダも残ってたりで、ちょっとサラダが多すぎな感のある夕食になってしまった。ポテトサラダまでは買う必要がなかったかも。
 
しっかり煮込まれた風のハヤシライスは、見事に焦げ茶色をした濃厚な味。1パック700円ほどながら2人分たっぷりの分量が入っていて、しかも味の方はとてもハイレベルなものだった。家で簡単にこんなに美味しいハヤシライスを手軽に食べられるとは、嬉しい限り。一緒に売られていたカレーもきっと美味しいんだろうな。気になるなー。
 
「白カツ」は、ソーセージの生地をカツにしたようなもの。メンチカツよりはねっちりもっちりとしたハムっぽい歯触りで、分厚いハムカツを食べているような感じがした。息子が好きそうかも、と思って買ってきたのだけれど、これはきっとだんなも好きだ。
 
そういえばGranSta、いっつも行列しているお菓子屋さんがあって、今日は「30分待ち」だとか。何かと思って今日まじまじと看板を見たらかりんとう屋さんだった。「日本橋錦豊琳」というお店。「和菓子よりも洋菓子派」の私は、ついカップケーキなぞ買ってきてしまったのだけれど、そこまで人気のあるかりんとう、私の知るかりんとうの味とどう違うのか、ちょっと興味がある。