食欲魔人日記 02年03月 第4週
3/18 (月)
牛もも肉のステーキ丼(夕御飯)
ローストビーフサンド
アールグレイティー

7時10分、いつも通りに鳴る目覚まし時計がパシリと止められた。止めただんなはそのまま寝てしまい、目覚まし時計が鳴ったことすら気が付かなかった私と息子はそのまま爆睡。カサカサと布ずれの音だとか動き回る気配で目を覚ますと、だんながスーツを着て「行ってくるね〜」と手をひらひらさせているところだった。うげ。朝ですか。ていうか朝御飯は?いやいや、そんなことより、だんなの体調は大丈夫なの?私は、58ダメーといったところなんだけど。
「うん、大丈夫よ。無理だと思ったら帰ってくるから」
と、だんなはいつも通りに出かけていった。あうー、ごめんね。ごめんよぉ〜。

ダラダラしているのもいかんと、8時半過ぎて息子を「ほらほら、保育園行くぜよ」と息子を起こす。不機嫌に起きた息子は、思い切り鼻声だった。ゲヘゲヘと咳もしている。家族全員、風邪ひきという事態になった。かなりトホホな事態だ。熱が無いのは幸いだけど、息子はとりあえず休ませることにする。

起き抜けで食欲もないので、朝昼兼用の御飯でいっか、と、プラレール遊びを所望する息子と一緒に自宅で遊ぶ。
「おかーさんも、やりな?」
と言われて真面目にレールをつなぎ始めたところ、息子は息子ですごい創造物を作成していた。駅から出たレールは直後に踏切とつながり、それから直角に上方向に伸びていた。銀河鉄道のレールでも敷いているつもりだろうか。
「ね、ね、電車はどうやって動くの?」
と聞いてみたところ、
「こうやってー、駅についてー。……ぴゅーんって」
息子が手に持った秋田新幹線こまちは、駅を出るなり直角に上昇していった。あ、やっぱり銀河鉄道でしたか。すごいわー。

そんなこんなで、11時を過ぎた頃におもむろに御飯の準備。
冷凍していた自家製パンをサンドイッチ用の厚さにスライスし、バターをたっぷり塗ってトースターへ。1枚にはとろけるチーズを山ほどかけておく。
こんがり焼けたパンにほうれん草とスライス玉ねぎを乗せ、厚切りトマトを乗せ、数日前にサラダにした残りのローストビーフをぶわっと何枚も乗せ、塩胡椒してマヨネーズかけてからチーズの溶けたパンをかぶせる。包丁で両断してからテーブルへ。パンの厚さより具の厚さが倍くらいあるような、迫力あるサンドイッチができた。息子も私も、とにかくしっかり食べて風邪などぶっ飛ばしたいところだ。

サンドイッチを前に「これなに〜?」と首を傾げた息子は、早速サンドイッチをバラし始めた。
「これはぁ〜、トマト。これはぁ〜、おにく。ちーず」
「……いや、だからさ、挟まったまんま、そのまま囓ってみなよー」
「パン、パンたべるのよー」
母の助言を聞きもせず、パンを主食に、その他のものをおかずにしてフォークを片手に食べ始める息子。

3枚も4枚もローストビーフを挟んだサンドイッチはボリューム充分。厚切りトマトの甘酸っぱさとかシャキシャキした野菜の歯ごたえとか、「おお!サンドイッチ屋みたいじゃん!」と一人感動しながら食べてしまった。
あ、どうせだったらクラブハウスサンドイッチ(パン3枚の間に具を挟むやつ)にすれば良かった……卵も入れて。

ステーキ丼
インスタント卵スープ
冷茶

体調の悪いはずのだんなは、仕事で帰宅が遅いらしい。凝った夕食を作る気力がいまひとつなく、でも肉っけのあるものをガツンと食べたいような気もして、買い置きの焼き肉用牛もも肉を使ってのステーキ丼。バターたっぷりだ。

ボウルに醤油と味醂、おろしにんにくと溶かしバターを合わせておく。塩胡椒して焼いた肉を焼き上がったはしからボウルに放り込んでタレを絡めて、御飯の上に乗せていく。最後に胡椒と葱と胡麻ふったらできあがり。肉色一色のどんぶり飯を、親子でわしわしと食べる。羽釜とフライパン以上の調理器具を洗うのもめんどくさいという理由で、スープはインスタントの卵スープ。

バターで肉を焼くとすぐに焦げついてしまうので、焼いた後に溶かしバターを絡めるなり御飯にバターを乗せるなりする方が旨いと思う。にんにくとバターの香りと醤油の味は牛肉と良く似合う。

午後9時過ぎ、よれよれになっただんなが「明日は休むぞ〜」とぜーはーしながら帰宅した。手には、同僚の韓国土産だという蔘鶏湯(サムゲタン)の大きな箱を持って。おお、それは明日の晩飯か!?
更に、だんなの実家からも朗報が。
「ビーフシチュー煮たの〜。鍋持ってきたら分けてあげるわよん♪」
お義母さんのビーフシチューは絶品だ。するってぇと、こっちも明日の晩飯か!?とすると、蔘鶏湯は明後日の晩飯、と。

風邪ひき一家の献立、数日後まで決定しちゃったらしかった。やる気のない時に、それは嬉しい。本気で嬉しい。

3/19 (火)
かしわぶっかけ (昼御飯)
かしわぶっかけ(大)
冷茶

だんな、風邪ひき。私、風邪ひき。息子も、風邪ひき。昨日へろへろになって帰ってきただんなは、今日はお休みすることになった。
そろそろ花見の季節なのである。週末はお出かけ予定だ。日曜には弁当作ってお花見しようねと言っている。風邪ひいている暇などないのであった。ここ数日で家族全員、完治させなければならぬ。

で、皆で午前中だらだらと寝た後に、朝昼飯をいっしょくたにして、「かしわぶっかけ」を作る。
うどん愛好仲間のKさんのホームページをいつも通り覗きに行ったところ、「40000ヒットを踏んだ人にプレゼント」の告知が。見ると、カウンターは40002。悔しい。で、「40002だったっすー。悲しいすー。」と掲示板に書いたところ、40000の人の告知が無かったということで、私がキリバンゲッター代理ということになった。で、昨日、手打ちうどんが届いたのだ。いりこのきいた、だしも入っている。

「やはり"ひやひや"で食べねば」
「天ぷら、買ってくるやつではうどんに対していかにも力不足だ」
と、色々考えた挙げ句、「目指せ"はりや"」をお題として、「かしわぶっかけ」を作ることにした。お店では、一人分5〜6個の巨大な揚げたての"かしわ"がごろごろとトッピングされていたっけ(人さまのサイトへのリンクで恐縮ですが、こんな感じ)。

「いや、しかし、"かしわ天"ってどう作るのかな?」
「単に鶏肉の天ぷらでしょ?」
「衣も、一緒?」
「うん、一緒だったよ。"はりや"のおばちゃん、確か同じボウルに天ぷらの具も鶏肉も突っ込んでたよ」
だんな、良く見ている。というわけで、これが正式なものかどうかは今ひとつわからぬまま、おもむろに「鶏肉の天ぷら」を作り始める。

うどんをゆで始めるのと同時に、もうひとつのコンロにフライパンを置き、油を注いでかしわ天作成の開始。
卵と冷水合わせて1カップをボウルに入れて1カップの小麦粉を投入。少々ダマになるくらいに適当にかき混ぜて、そこに塩胡椒して一口大に切った鶏肉をどんどん突っ込んでいく。
・フライパンに油を深さ半分くらいに入れる
・具を表面を覆うようにみっしりと入れてしまう
・弱めの中火でじっくり揚げていく。あまりいじくらない
という、揚げ物の方法は、小林カツ代さんやケンタロウさんの本で幾度となく読んだもので、慣れるとこの方法が楽だし案外と美味しくできたりするのであった。今日もフライパンの表面は鶏肉だらけ。10切れ以上はある鶏肉がじわじわと揚がっていく。

十数分でうどんが茹で上がり、急いで流水でキューッと締める。だしを"ひたひた"くらいに注ぎ、揚げたてのかしわ天をごろごろ盛りつけ、葱ふって胡麻ふって、できあがり。1人前2玉見当はありそうな、サイズは"大"、という感じ。
「おおー、"かしわぶっかけの大"だ」
「うむ、どこから見ても"かしわぶっかけの大"だ」
と一同感心しつつの昼御飯。病人が揃っているというのに、たっぷり茹でたうどんをゾルゾルと啜る。

ピシーッと切れ味シャープなKさんのうどんは相変わらず強い押し返しが心地よく、いりこの風味がたっぷり効いただしは「あ〜、香川の味だわぁ」と幸せな気分に浸らせてくれた。で、初めて作った"かしわ天"は絶品の出来だったのだ。
ちょっとこんがりめに揚げた衣はサクサクフワフワとしていて、ちょっと強めにきかせた塩胡椒も良いアクセント。ただ鶏肉を天ぷらにしただけなのに、何だかめちゃめちゃ美味しいのである。
次は、同じく"はりや"の名物、ゲソ天にチャレンジしたい。

お義母さん特製ビーフシチュー
マッシュポテト
ほうれん草のバター炒め
羽釜御飯
モルツ、冷茶

家族全員体調が今ひとつな今日この頃。ものすごく嬉しいタイミングで、お義母さんが「ビーフシチュー作ったの〜」と鍋一杯にお裾分けしてくれた。お義母さんのビーフシチューは絶品だ。私も何度か数日がかりでビーフシチューを作ったことがあるけれど、これには負ける。肉の繊維が崩れそうに煮込まれたビーフシチューは甘くて 旨味たっぷりで濃厚で、3日続けて食べてもあきそうにない。有り難いことに、マッシュポテトまでつけてくれた。

何でも、3〜4日かけて作るシチューらしい。台所に巨大な鍋が出て、美味しそうな香りがしてきても「食べられる?」「まだ。もうちょっと」と何度も止められ、数日後にやっとありつけるものなのだとか。野菜がこれでもかと入っているらしいけど、肉の塊以外はほとんど溶けてしまっているようなものなのだった。御飯にかけても、超旨い。

で、ほうれん草のバター炒めだけを作ってシチューに添え、マッシュポテトと共にシチューを盛りつける。御飯をつけると、気分は「ビーフシチュー定食」だ。肉をおかずに御飯を食べ、後半は更に残ったシチューのソースの上に御飯を乗せてかき混ぜてハヤシライス状態にして食べちゃう。

たっぷりもらってきたシチューは、あと2食分くらいありそうだ。バタートーストを添えても最高に美味しそうだし、ただただハヤシライスを堪能するのも快感だろう。うひひひひ。

今週末は、お花見予定。数ヶ月前に購入した樺細工(←母の故郷秋田県角館市の名産、桜の皮を加工する工芸品)の重箱に手製弁当を詰めてお出かけするのだ。クーラーボックスにビール詰めてジュース詰めて、お菓子も詰めて。
「やっぱり唐揚げと卵焼き、だろう」
「おにぎりは鮭とたらことおかかの3種類で〜」
「そいでもって、タコさんウィンナーも必須だ」
「お菓子はさ、やっぱりコアラのマーチとかラムネだよね、デパートで売ってるようなクッキーなんかは却下」
色々と妙なこだわりのある私たち。イタリア風なんちゃらとか、プロヴァンス風うんちゃらとか、お洒落な弁当作ってみたいと思いつつ、どうしても行き着く先は"タコさんウィンナー"になっちゃうのだ。

3/20 (水)
パヂョン(ちょっと焦げ)(夕御飯)
釜玉(大)
冷茶

昨日に引き続き、Kさん製の手打ちうどんで、朝御飯。
「今度は"釜玉"にしようか」
「うひょー、釜玉!うひょー!」
と妙なハイテンションで"釜玉"に臨む。"釜玉"の"釜"は"釜あげ"の"釜"、"玉"は卵だ。茹でたてのうどんを熱いままどんぶりに入れ、溶き卵と絡め、だし醤油をかけて食べるのだ。茹でたてのうどん独特のぴよ〜んと歯茎に貼り付くような伸びやかな歯触りを楽しめるのが、釜あげの楽しさだ。

湯を沸かしたり茹でたりで時間もかかるしということで、いつもより15分ばかり早い起床。起きるなりぐらぐらと湯を沸かし、うどんをゆで始める。ゆで汁で丼も温めて、アツアツの丼にアツアツのうどんをぶっこみ、溶き卵を絡めていく。かき混ぜると卵はやんわりと半熟状態になっていって、黄色く膜が張ったようなうどんを啜るのだ。うー、朝からうどんなんて、香川人になった気分。

昨日の夜、先日のうどん旅行時に買ってきた『TJ Kagawa』(←香川のタウン誌。『恐るべきさぬきうどん』はこの中の連載をまとめたもの)をぺらぺらとだんなと捲っていた。いや別に「高松の美味しいパン屋さん特集」なんて見ても、千葉にいる私らはどうしようもないんだけど。
「おおっ、すごいよ、アパートの家賃3LDKで5万円くらいだよ〜」
「うっひゃー、それで1玉65円のうどんとか食べに行っちゃうんだよね、物価安くていいなぁ〜」
「いいなぁ〜安いなぁ〜香川に住みたいなぁ〜」
って、こらこら、本当にそれで良いのかみたいな会話をしていた私たちだった。

お義母さん特製ビーフシチューで、ハヤシライス
アイスカフェオレ

我が家の上から5番目くらいに大きな鍋に、お義母さんから貰ってきたビーフシチューがまだ3皿分くらいあるのであった。
「一人で喰ってすまん、すまんだんな」
呟きつつ、そのビーフシチューを御飯に山盛りかけて、一人ハヤシライス昼飯。

良く見るとにんじんもマッシュルームも入っている。でも、ほとんど輪郭も危ういほどに煮込まれて、崩れた肉と共にグズグズになり果てている。まだギリギリ形をたもっている巨大な肉の塊が3個。そのうち1個を食べちゃう。
肉の味とか赤ワインの味が混ざり合い、ふわっと上品な甘さもある。そのへんの洋食屋にも負けないようなビーフシチューは(実際、これより美味しいと思ったビーフシチューは3〜4回あるかないかというところ)、それでも子供にはちょっと大人っぽい味かもしれない。ていうか、子供の頃からこの味に慣れたら、デパートの大衆食堂あたりの「ビーフシチュー(もどき)」はすごく物足りないんじゃ……?

疑問に思ってそれをだんなに伝えたところ、
「そうね、給食に出てくるやつなんかは"これ、なんか違う"とか思ったよ」
だ、そうだ。義妹はとにかくこのビーフシチューぶっかけ飯が大好きで、ビーフシチューがある限り3日でも4日でもそればっか食べていたのだとか。
私も息子もそう思ってもらえるような得意料理ができるといいんだけど、うーむ。

お土産もののレトルト蔘鶏湯
パヂョン
牛肉とワカメの中華風スープ
羽釜御飯

先日、だんなが同僚からの韓国旅行土産を貰ってきた。蔘鶏湯のレトルトパックだ。おお、面白い。韓国には1度だけ、母と二人で行ったことがあるけれど、蔘鶏湯は食べずに帰ってきたのだ。で、日本で韓国料理というとイコール焼き肉になってしまい、結局蔘鶏湯を食べる機会が無いままに現在に至っている。
箱には、丸のままの鶏肉がどどーんと写真で載っていて、期待を煽る……が、開けてみたらぶつ切りの鶏肉がごろごろと白濁したスープに絡まっているのであった。1羽分くらいありそうだけど、これってパッケージ写真は過大広告みたいな感じ。

で、蔘鶏湯は器に移してから電子レンジで温めることに。
それだけじゃ物足りないので、韓国料理つながりで「パヂョン」を作ることにした。アサリと葱のお好み焼きというか卵焼きみたいなもの。これ、韓国のビビンバ専門店で食べたやつがそれはそれはそれはそれは美味しくて、家に帰ってから何度となく作ってみようとしたけれど、5回に1回くらいしか上手にできた試しがない。久しぶりにやってみることに。

フライパンの直径に合わせて万能葱をざくざく切る。小麦粉を軽くまぶしてから溶き卵を絡め、胡麻油を垂らして熱したフライパンに敷き詰める。溶き卵をつなぎにちょっと垂らした後、今度はアサリの剥き身に小麦粉をふって卵を絡めて葱の上に。赤ピーマンの千切りも散らしてから、つなぎの卵をひとたらし。あとは胡麻油を適当に足しつつ、両面をこんがりと焼いていけば完成……と言うのは簡単だけど、どうもネチャ〜ッとヘタクソな出来映えになってしまっていたのだった。
今日は、そこそこ上手くできた。ただ、こんがり焼こうとするあまり、ちょっときつね色通り越してタヌキ色みたいになってしまったのは気にしないことにする。醤油と酢、レモン汁を2:1:1に合わせた酢醤油を添える。

胡麻油と胡麻たっぷりの牛肉のスープも作って、なんとなく韓国風な夕御飯。
ぶつ切りの骨付き鶏が米の入った白濁スープに沈む蔘鶏湯は、朝鮮人参やらナツメやら栗やら、色々なものが入っている。そして、すごい匂いがした。材料の匂いとか、レトルトパック特有の匂いとか、そこら中一体がモヤモヤと日本のものではありえない香りに包まれる。一度嗅いだら、鼻のあたりが"むが〜"となってしまいそうな。口と鼻の間の空間が全部その匂いで満たされちゃうような。まぁとにかくすごい匂いなのだった。嫌いじゃないけど……すごい。

圧力釜でガーッと煮られたらしい鶏肉は、「肉が骨からほろりと外れる」というより「肉が骨と共にもろもろと崩れる」というくらいまでになっていた。油断すると骨まで喰ってしまう。そこそこ珍しい味で美味しかった蔘鶏湯は、でもきっと専門店で食べたらものすごい美味しいんだろうなという気がした。
あ〜、韓国もいいですねぇ。ワールドカップのごたごたが終わった頃に行きたいなぁ。

3/21 (木)
だんな特製天津丼(夕御飯)
お義母さん特製ビーフシチューで、ハヤシライス(大盛り)
アイスカフェオレ

朝、起きるなりハヤシライス、しかも大盛り喰ってる私たち。休日の今日も胃袋は絶好調だった。
そろそろ煮詰まりつつあるお義母さん手製のビーフシチューに少々水を加えつつ軽く火を通す。御飯にたっぷり、どばーっとぶっかけて、家族揃ってがつがつと食べる。

そこそこ良い天気だけど、やたらと風が強い今日。あれこれ買い求めに千葉に行こうということに。

千葉そごう内「アンナミラーズ」にて
 マロンパイ
 ペリエ

ヨドバシカメラで「半熟英雄」(←かつてスーパーファミコンで出たコミカル戦闘シュミレーション。私もだんなも大好きだったそれが、2月にワンダースワンソフトとしてリメイクされた)を購入、100円ショップで雑貨を購入、千葉そごう内の小林カツ代さんの調理器具コーナーで鍋つかみを購入。目的のものを無事に全て購入できた。

「……喉、乾いたな」
「アンナミラーズで、パイかなぁ?」
「おお!いいねぇ!」
「じゅーす、じゅーすのむよぉ〜」
と、アンナミラーズで一休み。ドリンク高い。御飯類もあまり美味しくない。でも、パイは美味しいし、店員さんの制服も見逃せない。アンナミラーズが大好きな我らだった。

お子さまメニューも多いから、店内は子連ればかりだ。我が家も子供連れ。「キッズアイスクリーム」は150円だし、「キッズドリンク」は200円。お得といえばお得なのである。その割にキッズじゃないアイスティーとかジュース類は550円したりする。
「俺、チョコバナナパイ〜♪」「私、マロン〜♪」「ぼくぼく、あいすくりーむぅ〜」と、ずらっと並んだ甘いもの。
ホイップクリームがたっぷり積まれた、甘い栗とカスタードクリームがざくざく入るマロンパイはいつ食べてもやっぱり美味しい。微妙にチープな味がまたたまらない。

そういえば、食べ放題ものはけっこう行っていたけれど、ケーキバイキングは片手の数ほどしか行ったことがない。うどん8玉続けざまに食べることはできても、どうもケーキは比較的早く限界が訪れてしまうのだ。ケーキばっか食べ続けていたら、8個目くらいから本当は美味しいものであるはずのケーキが美味しくなく思えてしまい、好物だけに悲しくなってきてしまうのだった。

でも、この店は気になる。マキシム・ド・パリの直営店なのだそうである。1700円、60分ケーキ食べ放題。まず9種類くらいのケーキが出てきて、それを全部食べきらないと好きなものが食べられない、とか、名物のナポレオンパイは2切れまだとか、あれこれめんどくさい掟があるものの「こりゃいいなぁ」と思ったのだ。「せりあちゃんの行きたいお店リスト」に密かに追加。

だんな特製 天津丼
「Kakiyasu Dining」のマカロニとハムのタルタルサラダ
牛肉とワカメの中華風スープ
モルツ、冷茶

駅前のショッピングモール内の魚屋がリニューアルして、ここ数週間セールが続いていてちょっと嬉しい。で、蟹が安いので買ってきた。夕飯は、それを使って天津丼。
「その料理をより好きな者がその料理を作るべし」
の我が家の掟に乗っ取って、天津丼作成はだんなの役目だ。何しろ私より圧倒的に上手なので。

レシピは概ねこんな感じ。その昔、「チューボーですよ!」でやっていた作り方だけど、最初に蟹や筍や葱にざっと火を通すのが適当に香ばしくて美味しいと思う。台所でふんふんと米を研ぎ、下準備を始めただんなは
「今日は酸っぱくない"あん"にしようと思います〜」
と言っていた。私の心の中にある"天津丼"はほんのりケチャップ味の甘酸っぱいあんがかかってるやつだけど、だんなの中のそれは酸味のない醤油とスープの味のものなのだとか。

「だーっ、グリンピース、忘れたっ忘れたっ」
などとちょっとばかり騒ぎつつ出来上がった天津丼。中華鍋に油を敷いて、くるんくるんと卵液を焼いていく。両面こんがり、中はふんわりと焼けばできあがり。あんの味はちょっとばかり薄めだったけど、酸味のない天津丼というのも案外と美味しい。缶詰じゃない蟹肉がざくざく入った天津丼は豪華な味。5玉の卵を使ったという卵液を全部焼いて平らげてしまった。

お供に、デパートで買ってきたタルタルソース和えのサラダ。「R1/Fのパクリのようだわ……」みたいな品揃えと店構えの「Kakiyasu Dining」はけっこう人気があるらしい。試しにと1つ買ってきてみたけど、感動するほど美味なものではなかった。まー、普通かなー、みたいな。ここ数年のデパート地下食料品売場は「松坂牛のコロッケできたてで〜す」とか「限定○○個の××でぇ〜す!」とか、隨分とうるさくなった。そんな現状が、ちょっとイヤ。

3/22 (金)
ベトナム風角煮 (夕御飯)
自家製パンのトースト
 バター、はちみつバター、ジャム、チョコペースト
ボローニャソーセージのフライパン炒め
アイスカフェオレ

「パンはスライスしてから冷凍しましょう」
こんな基礎中の基礎を守らなかった私。冷凍庫には、自家製パンが1/3斤分ほど、塊のまま凍りついていた。スライスするのがめんどくさくて、「焼く前に切れるわよねー、うん」と塊のままジップロックに放り込んで冷凍庫に入れてしまっていたのだ。
今朝は……それをスライスして……食べようと……思ったんだけど……切れないじゃん!!!

パン切りナイフをギコギコと動かした挙げ句、泣きそうになっている私だった。だんなは横で苦笑しながら
「そのまま焼けば?」
なんて言ってるし。無理に切ろうとしたやつは斜めにナイフが入ってしまって食パンとは言えない形状になり果ててるし。
次からは絶対スライスしてから冷凍しよう、と、人生で1つ大切な事を学んだ後、塊のままのパンにオーブンに入っていただいた。10分ほどかけてじわじわと焼いていき、ようやく焼けたパンをざくざく切ってテーブルへ。

適当に切ったパンにバターだのはちみつバター(←確か"四つ葉"製、新発売らしいそれを面白がって買ってきた)だのジャムだのチョコペーストだのを出しまくってつけまくりつつ食べる。
昔はピーナッツバターやジャムが欠かせなかった。今はシンプルなバターが一番美味しいと思う。

三田「よし田」にて
 穴子天丼 1200円也

久しぶりにお仕事。未だ春休み期間なので学内に学生の姿はほとんどなく、代わりに入学手続きに来たらしい父母の姿が目立つ。息子さんと一緒に図書館の前で記念撮影なんかしていたり。いいねぇ、春だねぇ〜。

で、人の少ない今を謳歌しようと、昼休みはちょっと遅めに出て周囲の飲食店開拓にいそしんでみた。目当てだった「牛角食堂」は1時過ぎだというに長蛇の列で、早くも店仕舞いしつつある店も目立つ。「もうちょっと早く出てくれば良かった……」と嘆きつつ、"ランチ天丼800円"の看板に惹かれて小さなビルの1階にある天ぷら屋さんに入ってみた。

小綺麗なカウンターにテーブルがいくつか、おばちゃんはものすごく愛想良く、でも遅めの時間のせいもあってか客は1組みだけ。お品書きを見ると、穴子天丼の文字が。1200円と、ランチ天丼の1.5倍の値段だ。でも、穴子は良い。穴子は大好物だ。ついつい穴子天丼を注文。即座にやってきたお茶を啜りつつ、奥で油の音がし始めたのを聞きながら本など読んで待つ。

しじみの味噌汁、大根ときゅうり、にんじんの漬物、そして天丼がやってきた。大きな穴子が2本、南瓜と茄子とししとうも乗っている。見た目はステキ、でも味は……今ひとつだった。何より天ぷらがサクッとしていない。タレに負けて、へちょ〜とやわやわになってしまっている。野菜も火が通りすぎて柔らかくなり、茄子からはモロッと衣が剥げてしまう。割り下の味はこっくりと濃厚で、でも甘過ぎなくて好みなんだけど。

衣はともかく、穴子はふくふくと柔らかくてしかも食べ応えがあって、それは嬉しかった。寿司もそうだけど、穴子には甘辛いタレが良く似合う。

ベトナム風角煮
ツナと焼き豚のサラダ
羽釜御飯
モルツ、冷茶

豚バラ肉ががつんと食べたくて、昨日、塊肉を買ってきた。短い時間で作るには、ベトナム風角煮が簡単で美味しいんである。醤油やナンプラー、砂糖とにんにくを絡めた後に水入れて煮ていくだけ。ゆで卵が似合うったらない。

今日は残り野菜処分ということで、ほうれん草を茹でて角煮の下に山盛り敷き、レタスとパプリカは刻んでツナのペーストを盛りつける。玉ねぎのみじん切りとオリーブ、アンチョビも混ぜてマヨネーズ少なめにした、ちょっとだけ大人っぽいツナペーストに。冷蔵庫の奥から焼き豚も発掘してしまったので、「いまひとつ調和がとれぬ……」と思いつつ薄切りにしてサラダの下に並べてみた。

1時間半ほどしか煮込んでいない角煮は、それでもすっかり味が染みてなかなか良い感じ。ナンプラーの独特の風味とガツンと効いたにんにくが御飯をどんどん進ませる。この煮汁がまた茹でたほうれん草に合うんだなぁ。もぐもぐ。

ところで、
「"ビーフシチューをゴハンにかけたらハヤシライス"ということなのですが、ごはんにかけてハヤシライスになるのは、ハッシュドビーフではないですか?」
なるメールを友人から貰いました。そう、私も実はちょっとだけ「アレ??」と思いながら書いていたのですが(←おいおい)、そもそも私の実家では「ビーフシチューを自作する」なんて文化はなかったのです。だんなの実家では昔々から自家製ビーフシチューが身近なもので、それを御飯にかけたやつを「ハヤシライス」と称する歴史も長かったようです。で、それに倣った、と。

気になったので、私も少々検索をば。
ここここを参考にしたところ、ざっとまとめて

ビーフシチュー
牛肉の塊肉をデミグラスソースで長く煮込んだもの
ハッシュドビーフ
薄切り(細切り)の牛肉を炒め、デミグラスソースでさっと煮たもの
ウスターソースが隠し味、らしい
そのまま出てくることもあるし、御飯が添えられることもある
ハヤシライス
ハッシュドビーフ(牛肉以外も有)を御飯にかけたもの
語源は考案者とされる「早矢仕有的」氏の名前からという説の他、諸説あり
ビーフストロガノフ(おまけ)
ソテーした牛肉をソースで和えたもの
サワークリーム、生クリームが入る
こんな感じ、だろうか。
参考するところによっては「ハッシュドビーフ=ハヤシライスで問題ない」とするところもあり、更には「ハッシュドビーフはビーフシチューの簡易版ということ」なんてのもあって、結局ますます混乱するに至ったのだった。
すると、「ビーフシチューぶっかけ飯」は「豪華ハヤシライス(or豪華ハッシュドビーフ)」の解釈で問題ないのか、それともただの「ビーフシチューぶっかけ飯」でしかないのか。ま、お義母さんのビーフシチューはそれはそれは濃厚でモッサリしていて、御飯とたまらなく似合うからハヤシライスで良いのかなぁとも思ったり。

3/23 (土)
MOS's-C(神楽坂)にて「チーズバーガー」 (昼御飯)
日清冷凍食品の、かき揚げうどん
抹茶入り玄米茶

讃岐うどんを愛する者たちの中で有名な、「ピギー食品」というメーカーがある。冷凍うどんを販売していたその会社は、「数ある冷凍うどんの中でも最高峰」との評価を受けていたのだけど、日清に吸収されて、現在は「日清冷凍食品株式会社」と名を変えた。が、相変わらずうどんは売っているようだ。
先日ホームページを突き止めただんなは「通信販売もあるぅぅぅ!」と絶叫し、ものすごい勢いでうどんを注文していた。そんなに讃岐うどんが無ければ生きていけないか、君。

かくして、計20玉ほどはあろうかという、うどんの山が届いたのが昨日だ。普通のうどん5玉パックの他、きつねだのかき揚げだの肉だのぶっかけだのと、具つきのパック入りのものがたっぷりと。しかも、販売担当者さんと「讃岐うどん大好きで、千葉在住だけど今月初旬に行ってきたです!」みたいな内容のメールをやりとりした挙げ句、「サンプルです、どうぞ」とカレーうどんまで貰ってしまった。牛丼でいっぱいだった我が家の冷凍庫が、今度はうどんでいっぱいに……。

早速、今朝は「かきあげうどん」を食してみた。いただきもののだしが残っていたので、私は茹でたうどんを水で締めてから冷蔵庫に入れていた冷たいだしをぶっかける。冷凍のかき揚げはレンジでチン。本来は、添付のだしを水で薄めて火にかけ、うどんとかき揚げを一緒に放り込んで火を通すだけの簡単なものだ。
当然、香川の製麺所で食べるほど美味しいわけはないのである。でも、コシは十二分にあって喉ごしもつるつると心地よい麺だった。確かに美味しいかもしれない。醤油の味が強めのだしは、でも期待していたいりこの風味はほとんど無くて、それはちょっと残念だった。やはりだしは自作するしかないのかもしれない。

神楽坂「MOS's-C」にて
 チーズバーガー
 オニオンリング
 クラムチャウダー
 アイスティー

本日は、午後2時開演、新宿シアターアプルでのキャラメルボックス公演「アンフォゲッタブル」なるものを観劇しに行くのだ。息子は劇場の(というかこの劇団が契約してくれている)託児サービスを利用。すぐそばの会議室で観劇中だけ子供を見ていてくれるので、親としても気兼ねなく観劇できて、ちょっと嬉しい。

お昼御飯は、ちょっと早めに新宿に向かいつつ飯田橋で途中下車してハンバーガー。
だんなは昨日、ハンバーガーが恋しくて六本木の「ジョニーロケッツ」に昼休みに向かったところ、休みだったそうなのである。私もここ数日、実は妙にハンバーガーが恋しかった。
「あ〜、アメリカンなごっついハンバーガーが食べたいぞ」
「わしわしとオニオンリングが食べたいぞ」
と、以前Y先輩が教えてくれた「MOS's-C」という店に行ってみることにしたのだった。店名のとおり、モスバーガーが経営母体のハンバーガーショップだ。

飯田橋から坂を上っててくてくと10分ほど。カウンター席の他は4人がけ席が5組あるほどの、割合と小さな店だった。実際を見たことはないけど、アメリカのハンバーガーショップっぽい内装だ。カウンターの奥では常にフライヤーが油を跳ねさせている音だとか肉を焼く音だとかが聞こえてくる。12時20分、店は満員だった。数分待って奥まったソファー席に入る。

Sサイズもあるハンバーガーは、数種類。チリドッグとかサンドイッチなどもある。チーズバーガーにオニオンリングを追加し、更にクラムチャウダーも注文。アイスティーは300円で飲み放題だ。
ほどなくやってきた揚げたてオニオンリングが、皿にこんもりと。香ばしいそれにケチャップつけつつ、わしわし食べる。ちょっと太めで不揃いで、カリッとしたそれは塩をふるだけでもなんぼでも食べられそうだ。ていうか、既にバーガー来る前に皿が空になってるし。太くてごっついグラスになみなみと入った飲み放題アイスティーをここで飲み干し、お代わり。

そして、白い平皿にどかんと来たのがチーズバーガーだった。パンは、お店で毎朝焼いているというソフトタイプのフランスパン。見かけは「バリバリするのかなぁ……」という感じがあったのだけど、予想に反してすごく柔らかで香ばしいかった。パンの表面が普通のフランスパンのごとくバリバリと砕けて上顎などに刺さってくることもなく、少しばかりのサクサク感を伴いつつ歯がふんわりと沈んでいく。そして挟まっているのが分厚いハンバーグに厚切りトマトにレタスにチーズ。高さ10cmほどになったそれを、大口あけてかぶりつく。そうそう、この手と口がべちょべちょになる感覚、これが味わいたかったのだ。口から溢れそうなほどのハンバーガーは、なかなかファーストフードじゃ味わえない。皿の手前には大きなピクルスが2本と、たっぷりのフライドポテトが盛られていて、それもまた嬉しい。

息子は瓶でやってきたコカコーラとポテトを前に御満悦だ。ベーコンエッグバーガーを頼んだだんなは、ソースで口をべちゃべちゃにしながら私より分厚いハンバーガーと格闘していた。出てきたときには「案外小さいかな?」と思ったものの、食べ終わった頃にはしっかり満腹に。
「ハンバーガー、サイコー」
「もーもー、サイコー」
とすごく幸せな気分で店を後にしたのだった。開演まであと50分〜。

新宿「東京大飯店」にて
 特製鴨焼
 小龍包
 中華蒸しパン
 蘿蔔[米羔]
 咸水角
 叉焼酥
 フカヒレ焼売
 蝦餃
 叉焼饅
 五目焼きそば
 蛋撻
 マンゴープリン
 生ビール×2
 コーラ
 プーアル茶
……を親子3人で平らげる。げふ。

観劇は……「ま、まぁまぁかな……」という感想で。私は学生時代から、だんなは私と結婚してからちょこちょこと見に来ているキャラメルボックスだけど、ここ3年ばかり今ひとつ面白く思えなくなってきたような。ちょっと残念。

4時すぎ、劇場を後にしてから「食材を買いに行こう〜」と伊勢丹「クィーンズシェフ」でお買物。私の大好きなスパイス販売会社「浅岡香辛料」の商品が山ほどあって目がくらむ。美味しそうな酢を買ってみたりマヨネーズを買ってみたり、明日作成する花見弁当の材料を買ってみたり。珍しいものが並ぶマーケットは、棚を見ているだけで1時間くらいふっとんでしまうので、大変に危険だ。「危険だ、危険だ」と言いつつ、セール品を手にとって買う予定もないものを買ってしまうのだ。今日もフライドオニオンの瓶詰めとか買ってるし。

そして、時刻は5時半。
「何か食べて帰っちゃおうかー」
と、飲茶が旨いと聞いたことがあった「東京大飯店」に行ってみることに。マンゴプリンもあるらしい。時間が半端なので、飲茶ワゴンが回るという客席はまばら。大テーブルで10人ほどの宴会が催されていたりもするけど、店員さんの姿はなんとなくまばらだった。

とりあえず、ビール。メニューを見ながらあれこれ注文し、"ワゴンで回ってきます"サインがあるものは座してワゴンの到来を待つ。鴨肉のグリルに、小龍包。海老餃子にフカヒレ入り焼売、咸水角(ハムスイコク)などなど。
だが、期待していたほどには満喫できなかった点心の数々だった。チャーシューパイは、一体いつ作ったものなのか、パイからじっとり油が染み出てきていてすごく油っこい。中のチャーシューも焦げているような味がして、旨味も甘味もあったもんじゃない。これまで食べた中で「最も不味いチャーシューパイ」と言っても過言ではないくらい、これは美味しくなかった。息子ですら、パイを囓って「もういらな〜い」とか言っている。

チャーシューパイの他は、前向きに「不味い」という程のものではなかったけれど、感動するほど美味しいものでもなかった。小龍包の皮を破るとスープはたっぷり、海老餃子の中には海老がごろごろと。でも物足りない。饅頭や蛋撻の皮は不快な感じに粉っぽさがあり、チャーシューまんの下側の皮は水分を含みまくってべちゃっとしていた。しかも、使っている油が私の身体に合わないだけかもしれないけど、食べた後しばらく胸焼けしてしまった。私は滅多に胸焼けなどしない強靱な胃袋が自慢なのに〜。

不味い店、と切り捨てるほどには不味くはない。でも、
「ここ、もう来なくていいや……」
「うん、ここ来るなら別の店に行くね……」
とちょっと悲しくなりながら店を出た。
それでも午後7時過ぎた店は、大混雑。続々と予約の客が訪れている様子だ。
い、いいのか皆。そんな味で、本当に満足なのか!?
しかも安くはない。これで1万円を軽く越えてるんだから、「安いから、まぁいいか」という気分にもなれない。
なんだかとても消化不良な気分の夕食になっちゃったのだった。

3/24 (日)
お花見弁当〜♪
自家製お花見弁当
 鮭胡麻おむすび・たらこおむすび
 鶏の唐揚げ・フライドポテト
 たこさんウィンナー・うずらの卵
 鴨の葱和え
 卵焼き
 ポテトサラダ
 菜の花のカレーマヨネーズ和え
 プチトマト
よなよなエール、モルツ、中国緑茶
お菓子色々

今日は、お花見!他の花をわざわざ見に行くことはまず無いのに、桜だけには心浮き立ってしまう。あれこれ考えて材料を買い揃え、今朝は8時前に起きてせっせと花見弁当を作ってみた。

小さなタッパーを総動員しておかずを詰め、アルミホイルにおにぎりをくるんで、というのも悪くはないけど、なんかこう、優雅な雰囲気で花見をしてみたくて(←『ギャラリーフェイク』の花見の話に触発されたというのはヒミツ)、数ヶ月前に重箱を買ってしまった。漆の塗りは高価だし持ち運びには向かないし、で、母の故郷の名産品「樺細工」の3段重を購入。桜の皮を加工した重箱で、桜の下でお弁当。それで紙皿に割り箸は悲しいので、同じく樺細工のお皿と使い捨てじゃない箸も持っていく。

モルツのポイントキャンペーンでもらったクーラーボックスつきテーブル(というか、テーブルつきクーラーボックス?)にドリンク類を詰め込んで、大荷物でお出かけ。目指すは「青葉の森公園」。1500園の桜が園内にあり、「お花見広場」には500本のソメイヨシノがうじゃうじゃと植えてある。去年来てみて、広くて近くて良い感じだったので今年もそこに。

おお〜、満開♪

11時半、続々と花見客が集まりつつある公園に到着し、「お花見広場」の小さな桜の下に小さな宴会場を作る。テーブル広げて、2段重に詰めたおかずを並べ、別パックのおにぎり出してビールを出す。ちょっと風は冷たいけど日差しは温かく、時折強めの風が吹くと桜吹雪がどさどさと。

にんにくと生姜をたっぷり揉みこんだ唐揚げに、息子の好物フライドポテト。卵焼きはちょっと甘めに作って、弁当の基」本(基本か?)のたこさんウィンナーも詰めた。出来合いのものは入れないつもりだったけど、昨日新宿の「クィーンズシェフ」で旨そうな鴨の葱和えが安かったもんだから、それも買って詰めてきた。私がおかずを作ってる脇で、だんなが作ってくれたおむすびは8個。ほぐした鮭と胡麻を御飯に混ぜたおにぎりと、焼きたらこが大量に詰まったたらこおにぎりが4個ずつ。朝御飯抜きでやってきたので、花を見るより目の前の食べ物に家族全員、しばし集中。
外で食べる御飯って、なんでこんなに美味しいんだろうねぇ〜。

私とだんなは「花よりだんご」状態、息子に至っては「花よりだんごより遊び」状態だった。がつがつと卵焼きを食べ唐揚げを食べフライドポテトを頬張った後は
「あそぼー、あそぼー、くつはいてー。ねー?」
と大騒ぎだ。結局、弁当を食べてしばし呆けた後に、人口密集度が一番高い「お花見広場」は抜け、「わんぱく広場」なるところに移動して遊具で遊ぶことにした。桜の下は日陰が多くて肌寒かったけど、木の少ない広場は昼寝したくなるほど温かい。

「おやつは1人300円までだけどー、3人いるから900円分!」
と言いながら、買ってきたお菓子をざらざら出しておやつの時間。
アーモンドチョコにかっぱえびせん、ヨーグレットにハイレモンにコーヒービートにコアラのマーチ。昔大好きだったお菓子は今もちゃんと売っているのが嬉しくて、マーケットで
「私はチョコベビーが好きだなぁ〜」
「いや、俺はこのコーヒービートがいいっ!」
「パイの実とコアラのマーチはどっちがいいかなぁ〜」
「ぼくはね、ぼくはね、これー(コアラのマーチを指さす)」
などしながら色々買ってきてしまった。日が陰ってくるまでごろごろしつつあれこれ遊ぶ。
花見じゃなくても、公園で過ごす休日は楽しいものだ。また来よう。

日清冷凍食品の"おろしぶっかけ"
お花見弁当の残り
アイスウーロン茶

何だかんだで疲れ果て、午後3時に帰ってきてからしばし昼寝。山ほど飲み食いしてきたので、夜になっても今ひとつ空腹にならない。
「こういう時は、うどんだ〜」
「おろしぶっかけだ〜」
と、数日前に届いたばかりの冷凍うどんをがさがさと開け、「おろしぶっかけ」にすることに。弁当の残りもあれこれ残っているので、「これは、オプション」などと言いつつつまみながら、うどんの夕飯。

凍っただしに凍った大根おろし、揚げ玉と海苔のパックが入っている。うどんは茹でて水にさらし、さっと解凍した冷たいだしをそのままぶっかけ、シャーベット状の大根おろしを盛りつける。揚げ玉と海苔をかけたらわしわしとかき混ぜて啜りこむ。甘めの醤油だしが大根おろしの辛さに似合って、インスタントにしてはかなりいける味だった。やや丸っこい切り口のうどんはずしっとした歯ごたえがあって、讃岐うどんの風味を味わうには手軽で美味しく、良い感じだ。少なくとも、関東のうどん屋で「きつねうどん」「山菜うどん」などと並んで「讃岐うどん」なんていうメニューがあるような店の「讃岐うどん」を食べるよりは、よっぽど香川のあの味と食感に近いものが。

そろそろ、うどんを打ってみたく(正確には"踏んでみたく")なってきた。道具は全然ないけど近々週末にでもやってみる決意をじわじわと固め中。