食欲魔人日記 04年02月 第1週
2月1日 日曜日
だんなが作る天津丼は美味しいなぁ〜
「モスバーガー」にて
 モスチーズバーガー
   オニポテセット(オニオンリング&ポテト・山ぶどうスカッシュ)
 モスチキン

私と息子が目覚めたのが午前9時。
「焼きそばがあるけど……朝御飯に焼きそばってのもねぇ……」
と思っているうちに10時を過ぎまもなく30分になろうかというところで、だんなも起きてきた。午前中のうちに買い物に行こうかという話になっていたので、結局外出ついでに食事を済ませることにした。目指したのは、モスバーガー。

「軽くでいいわー。気になっていたフォカッチャを食べるくらいで」
などと外出前は言っていたはずなのに、いざレジの前に立ってみるとつい
「んとねー、モスチーズバーガーをオニポテセットでね。山ぶどうスカッシュにして……それと、モスチキン」
と、「そんなに喰うのかよ!」という注文をしている私。いや、でも、フライドポテトは息子用なのよ、そうなのよ。

玉ねぎがどっさり入るミートソースが挟まった"モスバーガー"は時々無性に食べたくなる。袋に残ったソースをポテトにつけて食べるのがまた美味しかったりして、昔はもうちょっと肉肉してたような気がするんだけどね、なんて思いながら、美味しくいただいた。

「築地 銀だこ」の
 たこ焼き
 ねぎだこ
冷茶

買い物を済ませ、午後はだんなはスポーツジムへ。私はいきなり思いたって居間を小さく模様替えなぞしてみたり。かつてビデオテープを収納していたワゴンがDVDに移行したため空になったので、代わりにしばらく読まないような雑誌類をそこに移動。細々と片づけたところ、少しは居間がすっきりしたような気がする。モノに溢れた家は格好悪いなぁと思うのだけれど、本もCDもDVDも増える一方だ。

居間とベッドルームをわやくちゃにしている頃に、だんなから
「今から帰るけどー。……なんか、いる?」
という連絡が。いんや、なんにもいらないよー……と答えるか答えないかのうちに
「たこやきとかは?それもいらない?」
とのこと。そういうことは早く言ってよー、もー……と伝えてしばし待つと、だんながたこ焼き2箱抱えて帰ってきた。10個入りのたこ焼きは駅前にある「築地 銀だこ」のものだ。以前はすっごく好きでよく買っていたチェーンだけど、ここ数年あんまりパッとしない印象になってきた。それでも、駅近くにある他のたこ焼き屋に比べると美味しいかな、という感じ。

胡麻マヨネーズが添えられた普通のたこ焼きに、刻み葱がぶわっと散らされ醤油ベースのあんかけみたいなソースがかかった「ねぎだこ」なるものの2種類。油をたっぷりめに使い、表面をカリッと焼いたこの店のたこ焼きは相変わらずちょっと変わっていたけれど、「たこ焼き喰ったぞ」という満足感はちゃんとあった。

だんな特製天津丼
しじみの味噌汁
ビール(モルツ)

「マグロの刺身が食べたい気分……」
なんて言いつつスーパーでマグロのサクを籠に入れたのだけど、その直後に1パック68円の安売り卵を発見し、更に安売り蟹缶を発見し、
「今日は天津丼だ!」
「んだ!」
と今晩の献立が決定した。

「その料理をより好きな人がその料理を作るべし」
の我が家の掟にのっとって、天津丼作成はだんなの役目。私はまだ模様替えが終了していなかったので細々した片づけをずーっとやり続けさせていただいた。
「先にお風呂に入っちゃってさー」
「風呂上がりにビール!天津丼!」
「んー、サイコー!」
と、夕方に入浴。風呂を出てから御飯を炊き、だんなが天津丼に仕立ててくれた。できたてのそれを傍らに、ビールで乾杯。

我が家の天津丼の作り方は、「チューボーですよ」でずーっと前に放映された作り方が基本になっている。斜め薄切りにした葱と、細切りにした茹で筍、蟹の身(缶詰でも冷凍ものでも適当に)を最初にザッと炒め、そこに溶き卵を混ぜ合わせてこんがりと焼いていく。あんは、ケチャップの入らない醤油と酢がベースのもの。

私は、天津丼といったら「こってり甘めのケチャップ味のあんがかかったもの」というイメージが強かったので、当初だんなが作ってくれた醤油ベースなさっぱり味のそれを「ああ、こういうのもアリなのね」という風に感じていた。今ではそちらの味の方が好きになり、ギトギト光る赤い色のあんを見てしまうと「うわ、甘そう」と思うようになってしまった。
「冷凍のグリンピースってなかったっけ?え?ミックスベジタブルしかないの?……なんか毎回、ミックスベジタブルからグリンピースだけより分けて使ってるような気がするなぁ……」
だからさ、グリンピース買おうよ、冷凍の……と呟きながらだんなが作ってくれたあんは、さっぱりと甘酸っぱく、でも少しだけ味が薄めだった。充分美味しいのだけど、ちょっと薄いかなという印象。

「あんの味の濃さが次回の課題!忘れないようにちゃんと日記に書いておいてね。あんの味の濃さ!」
と、だんなはちょっと悔しそうだったけれど、でも、こんがり焼けた卵の具合は相変わらず完璧だし、両面ちゃんと焼けてるけど中はドロドロじゃない程度にふわんと半熟。すごく美味しかった。

「とっきどき、無性に天津丼が食べたくなるんだよね」
「わかるわかる。良いんじゃない?今日は卵が68円だったし!」
と、生地が少量残ったのをよいことに、おかわりしてまで天津丼をガツガツと食べまくった。えーと、使った卵の個数は7個だったそうです。

2月2日 月曜日
お気に入りのタイ風サラダ。香菜たっぷり。
磯辺焼き
ほうじ茶

昨年末に購入した角餅(真空パック)が発掘され、
「うわー、これ、食べちゃわなきゃなぁ」
と思いつつ弁当作成に励む私。早朝ジムに行くだんなの都合もあるし、昼に同僚とランチの約束もあったりするだろうから毎日とはいかないけれど、週に3回くらいは弁当を作れたらいいねぇ……ということになっている。今日は弁当持参の日。

真空パック入り角餅は、でもメーカーのものじゃなくてお米屋さんで買ったもの。ちゃんとお米の味がする餅で、それをフライパンでこんがり焼いて醤油に浸して海苔でくるみ、だんなと私は2個ずつ、息子は1個。
水曜と金曜は休んじゃったから、今日は久しぶりにジムに行ってこなければー。

おうちで弁当
 牛丼
 ちくわの磯辺揚げ(冷凍もの)
 きゅうりと人参の胡麻ドレッシングサラダ
 プチトマト
麦茶

今日は寒い寒い寒い。昼になっても午後になっても全然気温が変わらないような一日で、いつもは汗がいまいち引かないままジムから帰ってくるところ、今日は建物を出るなり
「……うっひゃあぁぁぁぁぁ」
とコートの前をかきあわせ、手袋とマフラーを速攻装備して帰るに至った。

昼御飯は、家族3人お揃いの弁当。今朝は眠かったわ昨夜に下ごしらえを何もしていなかったわで、ほんのりと手抜き。買い置きの薄切り牛肉を玉ねぎと一緒に甘辛く味をつけて御飯にかけて「牛丼」にし、きゅうりと人参は薄切りにしてざっと胡麻ドレッシングで和える。冷凍のちくわの磯辺揚げを詰めた残りの空間には……えい、トマトでいいやー、と、そんな感じ。

「なんかねぇ、ここんとこ毎日テレビで牛丼牛丼言ってるから牛丼食べたくなっちゃうのよねぇ」
と御飯をかっこみながら、夫と息子も同じ事を思ってくれるかしらん、なんて考える。

マグロの刺身
焼き鳥(ねぎま・皮・つくね)
タイ風サラダ
羽釜御飯
しじみの味噌汁(昨夜の残り)
ビール(ウィンターペールエール)
抹茶入り玄米茶

「今週は、いや、今週も、いっそがしいんだけど、月曜日は早く帰ってくるから!」
と宣言しただんなは、6時半頃に「今からかえるー」と連絡してきた。本当に早い。

なのに私ときたら、数日前から「お片づけモード」のスイッチがずっと入りっぱなしで、今日の午後はみっちりと台所の片づけに取り組んでいたのだった。いろいろとわやくちゃになっていたものを整理し、古すぎる食材は処分して(賞味期限3年過ぎた"とよのかいちごカルピス"はなかなかすごかった……)、これまでちょっと取り出しにくい位置になっていたスキレットとダッチオーブンを一番良い場所に据えてやる。へへへ、一気にウェスターンなオヤジの厨房っぽくなっちゃったぞ……(それでいいのか)。

なんとか台所は片づいたものの、料理できる時間がそれほどないことになってしまったので、昨日買ってきてあったマグロはただただ刺身にして食べることに。お米を羽釜にセットして、昨日の味噌汁を温めて、でもちょっとおかずが足りないかなという結論に達したので
「肉っ気ないから焼き鳥でも買ってきてぇ〜」
とだんなにお願いする。あと、15分くらい余ったのでお弁当の残りだった僅かな牛肉と半端に余っていたビーフンを使ってタイ風サラダを作ってみた。

ビーフンは戻して適当な長さに切り、牛肉は1枚を綺麗に広げて塩胡椒しておろしにんにくをサッと塗ったらくるくる巻いてフライパンで焼きつけ、ざく切りに。それらに薄切りキュウリや玉ねぎやレタスや何やら適当な野菜を合わせ、ナンプラーとレモン汁と砂糖をほぼ同量ずつ、そしてその1/2量の酢やひとたらしの醤油といった調味料を放り込んでかき混ぜればできあがり。ほんのり異国の味がして、ナンプラーは大好きな調味料の1つだ。そうそう、上から香菜ぶわっと乗せると更にそれっぽい。

だんなは、山のような本を抱えて帰ってきた。
私とだんなは「散歩の達人」という雑誌が大好きなのだけれど、その再編集本みたいな『東京おさぼり喫茶』やら『東京夜ふかし案内』、『立ち飲みクローリング』、『ホテルを楽しもう』、『東京で温泉!気分』は、発行された2002年はじめにウキャーッと買いそろえていた。第2弾第3弾が出てることなんて全然知らなくて、本日仕事中のだんなからメールを貰って知ることになった。

「おゆきさん、今、こんなに出てる!」
「うげ!そんなに出てるのか!」
「俺ねぇ、"定食"と"漁師町"と"古本"が気になる」
「私ねぇ、"定食"と"現代遺跡発掘"と"こだわりアート"が気になる」
「……それって、要するに"ほとんど全部"ってことかな?」
「うーん……」
などとメールをやりとりし、仕事帰りに本屋に寄っただんながあれこれ買ってきてくれたのだった。『東京早起き案内』と『東京こだわりアート生活』と『定食屋ブック』と『現代遺跡発掘の旅』と『うまい江戸前漁師町』。ずらっと並ぶとかなり壮観だ。

『定食屋〜』の料理の写真なんかは、もう涙ちょちょぎれるほど美味しそうで、夕飯後に玄米茶ずるずる啜りながら
「ここここ、このお店が気になるんだよー」
「おー、美味しそうだねー。……そういえば、最近外食あんまりしてない……」
「え?いつ外食してないって?」
「いや、だからさー、近所のカレー屋とか近所の回転寿司とか、"ここしか行ってないやん!"みたいなイタ飯屋とか除くとさー……」
なんて家族会議。散歩の達人に載ってる写真の雰囲気なんかが好きなんだわぁ。

2月3日 火曜日
焼き肉後のホットプレートで作る焼きそば〜
万かつサンド (半パック)
牛乳

昨日、近所のスーパーで「万かつサンド」を発見してしまった。秋葉原に本店がある肉料理屋さん「万世」が作っているカツサンドが「万かつサンド」なのだけれど、何故かここ最近、近所のスーパー内のパン屋さん店頭にこれが積まれていることが多い。安いものじゃないのであんまり頻繁には買えないのだけど(カロリーも高そうだしねぇ)、見かけるとついニヤリとしてしまう。昨日もニヤリとしてしまい、
「えーとえーと、朝御飯かなぁ……、いやでもだんなは朝早く出る日だったっけ……」
買おうかなやめとこうかなと売り場でしばらくクネクネと迷ってしまい、で、買ってくることにした。

「1パックだけ買ってきたからね。君には半分だけ食べる権利があるからね。食べるの忘れてったら、私がもれなく1パック食べきっちゃうからね」
昨夜夕飯を食べながらだんなに言った。「万かつサンド」が大好きなだんなは嬉しそう。朝早く起きてジムに向かっただんなはガサガサと箱をあけてちゃんと半分食べていったようだった。

「おかあさんおかあさん、その箱は、なぁに?」
「ん?カツサンドー。……いっしょに食べる?」
「んーん、ぼくはね、ぼくのチョコのパンがあるからいいんだよ」
と、彼にはチョコパン、私は残りのかつサンド。オーブンで軽く温め、牛乳を片手に3切れ食べた。ミミなしの白いサンドイッチパンに挟まった分厚いカツにはソースがジュワッと染みている。キャベツはなし、他の添え物はなんにもなし。でもこれが素朴に美味しいんだな。

「ほっかほっか亭」の唐揚げ弁当
麦茶

今日は一日お仕事。細々とやることがあって1個1個片づけていくうちに、昼御飯を食べ損ねてしまった。ホットサンドでも作ろうと思っていたのに、もう息子を迎えに行かなきゃいけない時間だ。
「息子が帰ってから何か作って食べるのもなぁ、なんだかなぁ……」
と思いつつ自転車をこぎ、途中通りかかった「ほっかほっか亭」の前で足が止まる。昨日、『散歩の達人』の本、『定食屋ブック』なんかを読んだものだからハンバーグ定食とか豚の生姜焼き定食とかが懐かしい気分。

「焼き肉弁当……うーん、ハンバーグ弁当……」
と、各種弁当が並ぶ案内ポスターを眺め、なのに口から出たのは
「唐揚げ弁当くださーい」
というものだった。どうも私は唐揚げが好きだ。帰宅してから、息子に
「なぁに?なに食べてるのかなーおかあさんはー」
などと言われつつ、わしわしと食べた。レモン汁と塩胡椒などの顆粒スパイスの粉が添付されていたのでパラパラとかけつつ、漬物やポテトサラダをつまみつつたっぷりの御飯を食べる。なんで、お弁当の御飯ってこんなにたっぷりかなぁ〜と思いつつ、そのたっぷりさが嬉しかったりして。ちょっと安っぽい味の唐揚げとかも、またけっこう好きだったり。

プチ焼き肉
 (骨付きカルビ・ピートロ・かぼちゃ・茄子・人参・長ねぎ・玉ねぎ・にんにくホイル焼き)
焼きそば
キムチ
ビール(モルツ)
麦茶

「水曜から金曜まではもう絶対帰って来られそうにないけど、今日は帰るから!」
との連絡がだんなからあり、だったら家庭料理らしい家庭料理を作って待ってるかなー……と思いつつ冷蔵庫を開けると、先日やった焼き肉の残り肉が入っている。息子と2人で焼き肉というのもいまいち空しさが漂うしねぇ、でも早く食べなきゃだしねぇ、と、その残り肉で焼き肉やっちゃうことにした。あんまり肉の分量もなさそうだし「プチ焼き肉」だね、んでもって、メインは焼き肉じゃなくて焼きそばという感じで。

カルビもピートロも焼きそばもキムチもネットショップの「キムチでやせる」で買ったもの。ここの甘辛味のキムチが大好きで(ついでに焼きそばも大好きで)、
「あー、あそこのキムチが恋し」
「ついでに焼きそば買っちゃおう」
「あとあと、これも気になるなぁ」
などと、つい毎回あれこれまとめ買いしちゃうのだった。で、調子に乗って買った肉が残っているのだった。プチ焼き肉のつもりでいたのに、確認したら400g以上ありそうな感じで全然「プチ」じゃないし。

「いや、でも、プチ焼き肉だから。どのへんがプチかというと、いつもは2本切る茄子が1個。1本切る長ねぎも半分くらいでね……」
誰に言い訳してるのかわからないけど言い訳しつつ、野菜をざくざくと切る。焼くのに時間がかかるピートロをじゅうじゅう焼きながらホットプレートの周囲にずらりと野菜も並べ、合間に数切れ残った骨付きカルビも焼いていく。今回は買った店の焼き肉のタレを使ったのだけど、いかにもな焼き肉屋さんぽい味がしてなかなか美味しかった。

そして最後はぶっとい麺の焼きそば(というより、もはや焼きうどん)。鉄板に残った脂をじくじく吸わせて独特な醤油系甘辛味のタレをジャーッとかける。具は薄切り豚肉のみ。2玉茹でた焼きそばを最後にちゅるちゅる〜っと食べ、すっかり満腹になった状態でプチ焼き肉は終了した。ほーら、全然「プチ」じゃなかった……。

2月4日 水曜日
ああ、ファイヤーキングにこんなの盛りつけて良いんだろうか
磯辺焼き
抹茶入り玄米茶

お弁当作成日の今日。えいやーっと布団から抜け出して、3人分の弁当を作った。

朝御飯は、先日に続いて正月からの残りの餅の消費に励むことに。4枚しかなかったので2枚はだんなに、私は1枚半、息子はその残りの半枚。先日、餅を1枚食べきってから幼稚園に向かった息子は
「おひるにね、あんまりおなかが空かなかったなんだよー」
と珍しく弁当を残して帰ってきてしまったのだった。だから彼の分のお餅は少なめ。

芸のない磯辺焼きだけれど、でもそれが美味しいんだな。

おうちで弁当
 ごまどり丼
 タイ風サラダ(先日の残り)
 ほうれん草のおひたし
 焼き豚・ゆで卵
麦茶

今日は仕事にまみれる一日だというのが確定しているのだけれど、でもスポーツジムには行っておきたいなと午前中はジムへ。効果があまり体に出ていないようでいて、でも着実に数週間前は25kgで10回動かすのがやっとだったマシンが30kgで10回動かせるようになっていたりする。そのうちダンベル持ち上げてトレーニングするようになったりして……。

よれよれと正午間近に帰宅してから、一人でおべんと。
今日はこんがり焼きつけてから醤油と酒と味醂と砂糖を合わせたタレにまぶしつけ、更にこれでもかとすり胡麻もかけつつ御飯の上にタレごと乗せた鶏肉の丼もの。胡麻を大量に使うだけでも、よくある醤油と味醂味の丼とちょっと風情が違うものになる。あとはちょっと残っていたタイ風サラダを詰め、その脇にだし醤油で和えただけの茹でほうれん草を詰め、あとは焼き豚(いただきもののパックもの)のスライスとゆで卵のスライスを少しずつ。私の弁当箱はそれでいっぱいになったけれど、空間の余っただんなのそれには半分に割ったみかんを入れておいた。残りの半分はラップに包んで息子の弁当袋に。

「へへー、この丼、けっこう美味しいじゃない」
なんて自画自賛しながらミニサイズの弁当箱はほんの数分で空になった。

ぐりとぐらのカステラ
牛乳

よーっぽど先日一緒に作った「ぐりとぐらのカステラ」が気に入ったらしく、ここしばらく日に二度も三度も
「こんどはいつ、つくろっか?あした、つくろっか?」
と「あのカステラをまた作ろう」と息子に催促されていた。あれ作ると、おやつがすごいボリュームになっちゃうしなぁ……夕飯食べられなくなっちゃうしなぁ……と躊躇していたのだけど、あまりに瞳をキラキラさせながら「次はいつ?」と言うものだから、「水曜日に作ろうね」と約束してしまった。あうー、こんなに仕事が来るとわかってたら水曜とは言わなかったのにー……と全力で後悔しながら、でも約束だから作る。

前回、"フライパンのふちギリギリまで"とは生地の分量の問題でうまくいかなかったので、今回は全ての分量を30%増しにして作ってみた。そして手抜きして卵の泡立てはハンドミキサーのお世話にもなっちゃう。ハンドミキサーのおかげですっごく簡単に今回はできたけれど、でもやっぱり"フライパンのふちギリギリまで"とはいかなかった。……こりゃ、生地を2倍くらいにしなきゃいけないのかもしれないなぁ。

それでも、またもやふんわりと良い感じに焼き上がったカステラに息子は大喜びだった。
「今度は、カステラの生地がたっぷりだからね。全部食べちゃダメだからね」
息子に伝えると、ちゃんと神妙な顔をして、
「うん。おとーさんに残してあげるんだよね。あしたのあさに、食べるんだよね」
と、良くわかってる様子。おやつには焼き上がった半量くらいを息子と半分こして食べ、残りは明日のみんなの朝御飯にすることにした。卵たっぷりで断面が真っ黄色のふわふわカステラ。……そりゃ美味しいよなぁ……(また特売の卵買ってこなきゃなぁ……)。

オイルサーディン丼
インスタント味噌汁(あさげ)
麦茶

苺 with コンデンスミルク&牛乳

ジムとカステラが要因で、夕方からはずーっと仕事。もう夕飯は宅配ピザか?という勢いで、何も考えずに気がつけば午後7時。ピザ頼むより御飯炊いちゃった方が早いか、と急いで御飯を炊いた。

ふと思い立って食料庫を漁って出てきたオイルサーディンで作ったのはオイルサーディン丼(以前この日記に載せたレシピは日記書き始めて1ヶ月目くらいのものだった……古っ……)。呆れちゃうほど簡単で、でもバカにできない美味しさだ。オイルサーディンの蓋あけて、缶のままコンロにかけて(弱火でね)、グツグツいったら醤油をチャーッと上から垂らし、アツアツの御飯にそのオイルサーディンを乗せて、白髪葱も乗せて、食べる。缶に入った油もちょっと垂らすとより美味しい。

簡単な料理(料理と言えるのかなぁ……)だけあって、オイルサーディンは美味しいものを使うにかぎる。だんなの親戚が京都に住んでいることもあって、「丹後オイルサーディン」を結婚当初からだんなの実家からお裾分けしてもらっていたのだけど、これがとっても美味しい。一度「缶詰なんだから、どれも同じじゃん?」と輸入ものの安売りオイルサーディンを買ってしまったことがあったのだけど、ちゃんと魚の味がするところとか、変にギトギトしすぎていないとか、ああやっぱり丹後のは美味しかったんだなぁとしみじみ思った。

やる気ないまま、味噌汁もインスタントで。「御飯だよー」の声に食卓にやってきた息子が
「……これだけ?」
と寂しそうに言うものだから、せめてもとデザートはたっぷりの苺。たーっぷりの苺にたーっぷりのコンデンスミルクかけて、たーっぷりの牛乳もかけて、苺をグジュグジュと苺スプーンで潰しながら食べた。これはあんまり「苺の美味しい食べ方」ではないような気がするのだけど、でも苺風味の牛乳がめちゃめちゃ美味しいのよねぇ……。

2月5日 木曜日
チーマ・ディ・ラーパのスパゲティ。
ぐりとぐらのカステラ
ホットミルク
ヨーグルト

「おとうさんに残しておこうね」
と、フライパンで焼いたままの状態で残しておいた「ぐりとぐらのカステラ」。ホットミルクを合わせるのなんかがそれっぽいかな、と、砂糖を少し入れたホットミルク。カステラだけではほんのり物足りなかったのでヨーグルトも1人1個。

すっかり冷めたカステラは、それでもふわんとしていてなかなか美味しい。バターはそれほどたっぷり入っていないので"数日置いたほうがしっとりと馴染んで美味しくなる"というものではないのだけれど、冷めてもちゃんと美味しかった。うーん、今度はココアパウダーとかバナナとかくるみとか混ぜて焼いてみるかなー(←けっこうクセになってるし)。

おうちで弁当
 ふりかけ御飯 & いぶりがっこ
 豚肉とキャベツのソース炒め
 かぼちゃのバター焼き
 にんにく味噌漬けきゅうり
麦茶

昨日に続き、今日もお弁当。ちょーっとヤバめなキャベツが発掘されたので(えーと、買ったのは年始め、いや、もしかしたら年末かも……)、豚肉と一緒に炒め合わせることにした。回鍋肉っぽい味噌味もいいなと思ったのだけど、今回はソース炒めで。塩胡椒で肉に下味をつけ、キャベツと共に炒めてから最後にウスターソースをチャーッと回しかけた。仕上げに青のりをふると、「あ、もしかして、ここは焼きそばにしちゃった方が良かったかも?」なんて気分になった。……でも、御飯詰めちゃったし、おにぎりも作っちゃったし……と、御飯に海苔ふりかけをパラパラと。

添えたのは少しのサラダ油を混ぜたバターで炒めた薄切りかぼちゃ。そして昨夜から"にんにく味噌床"に漬けておいたキュウリをざくざくっと刻んだもの。息子の弁当箱にはプチトマトを1個追加した。

「みんなちゃんと食べてるかなー」
と思いつつ、仕事の合間に一人飯。ソース味の炒め物と御飯というのは案外と似合うし、しかも冷めてもなかなか美味しい。バター炒めにした野菜の味なんかにもそぐうし、色合いがあまり美しくないことを除けば弁当おかずとしてけっこう良いものだと思う。

牡蠣とチーマ・ディ・ラーパのスパゲティ
Cozimaのトマトパン
赤ワイン(チリ・ERRAZURIZ 1997)

昨夜も毎週恒例の英会話学校に行き、帰りには「Cucina Tokionese Cozima」で夕食を摂ってきただんな。そして恒例のパンのお土産もいただいてきたのだった。……でも、今朝私が見た食卓の上には、パンの袋以外に小さなアルミホイル包みも置かれていて、
「……なんだぁ?」
ガサガサ袋をつついていると、弁当ができあがった後に起きてきただんなが、
「あ。それね、あの……なんだっけな、なんとかいう野菜。シェフが"奥さん、きっとご存じですよ"ってお裾分けしてくれた」 と教えてくれた。

あ、あれか!とすぐ思い出したのが「チーマ・ディ・ラーパ」という野菜。つい昨日、Cozimaと同じグループのお店、広尾のACQUA PAZZAのページに「今が旬」というミニコーナーを作ったのだけど、今回の題材の一つがその「チーマ・ディ・ラーパ」。"蕪の塔"という意味を持つ野菜で、見た感じは茎と葉がついている小さなブロッコリーのよう。初春の短い期間に出回る野菜なのだそうで、
「アンチョビ効かせて、にんにくと唐辛子で炒めたりすると美味しいですよー」
ということだった。

アドバイスに従い、アンチョビを効かせ、にんにくも効かせ、パスタに仕立てることにした。ちょうど牡蠣も食べたかったのよねー、と、250円の安売り剥き牡蠣パックを買ってきてみた。牡蠣とルッコラのスパゲッティの作り方を先日雑誌で見たばかりなので、それを応用しつつチーマ・ディ・ラーパも合わせてみる。

チーマ・ディ・ラーパはパスタの茹で汁に放り込んで一緒に茹でちゃう。シャキッと歯ごたえを残すのも良いし、グダグダに火を通すのもそれはそれで美味しい。今回はグダグダにしよう!と決め、パスタと同時に鍋に放り込む。息子にチーマ・ディ・ラーパはちともったいない(2つしかないし!)、と、息子用の野菜にとブロッコリーもパスタ鍋に投入した。牡蠣は水気を拭いてから塩胡椒して小麦粉を薄くはたき、オリーブ油を敷いたフライパンでこんがりと炒める。ふっくら牡蠣が膨れてきたら薄切りにんにくと赤唐辛子、2切れほどのアンチョビも投入。アンチョビを溶かすようにしながらオリーブ油を全体に馴染ませていき、そこに茹で野菜ごとパスタをざざっとあけてジャジャッと混ぜればできあがり。適当だけど、なかなか美味しそうに仕上がった。

菜の花の仲間だというチーマ・ディ・ラーパは、確かにほんのりとした菜の花に似た苦みがある。でも苦みだけじゃなく、じわっとした甘さもあってすごく美味しい。にんにくをガツンと効かせて炒めた牡蠣にアンチョビの風味も加わって、私が作った中では近年稀に見る美味しさのパスタになった。

パスタの他は、Cozimaのパンを1個2個オーブンで温めたものをテーブルに。ふと思いたち、普段使いのデュラレックスのグラスに残りものだったチリの赤ワインをだばだばだ〜っと注いでみた。ワインくいくい飲みながら、パスタをチュルチュル。
チーマ・ディ・ラーパは、南イタリアでよく食される食材だそうで、伝統的な調理法はオレキエッテ(耳たぶ型ショートパスタ)と共にパスタ料理として仕立てることなのだとか。きっと菜の花でも同じように調理すると美味しいだろうなぁと思ったのだった。

2月6日 金曜日
ひとり昼食、ホットサンド♪
おいもとあずきグラノーラ with 牛乳

私と息子が大好きな「フルーツグラノーラ」を先日買いに行き、これまで目に留まっていなかった商品と目があった。フルーツグラノーラと同じカルビーから出ている、「おいもとあずきグラノーラ」。なんじゃこりゃ?と、面白がって買ってきてみた。昨年末頃から今年の5月頃までの限定販売らしい。

で、今朝の朝御飯はコレ。
「ええー?いつものと、ちがうの?いちご、はいってないの?ベリーも、はいってないの?」
と、息子にはいきなり不評。ベリー類が入っていないという理由で息子から大減点をくらっている可哀想な「おいもとあずきグラノーラ」だ。

食してみたのだけど、確かにあの甘酸っぱいベリー入りの「フルーツグラノーラ」の方が好みかなという印象だった。薄く四角いおいものチップと褐色の小豆の粒が入っているその優しい味わいは悪くはないのだけれど、フルーツ入りの爽やかさと比べると、どうかな……と。

「ほぅらぁ、フルーツのほうが、いいでしょ?おかあさん」
と息子に言われ、言い返せない私だった。ちぇ。

ツナとチーズのホットサンド
紅茶(マロンショコラ)

今日も元気にスポーツジム。
本日は今のジムに通いはじめてから初参加の「ベーシックステップ」なるプログラムに出てみた。7〜8年前の独身時代にウリャウリャとジムにかよっていた頃はたまーに参加していたので、まるっきり初めてというわけではないのだけど、何しろ久しぶり。数段階に高さを調節できる踏み台を上ったり降りたり上ったり降りたり上ったり降りたりする、"踏み台昇降"が苦手な人(私)にはこたえられないプログラムだ。でも、まぁ、何事もチャレンジかなー、と……。

結果として、「わ、けっこう楽しい。やって良かった」と、汗みどろになりながらも大満足。つらいけれど爽快感もあるし、"ベーシック"の名を冠しているせいか、あまり長い動きを覚える必要もなかったし。
そんなこんなでジムに楽しくせっせと通っているわけだけれど、ただひとつ、ちょーっとうざったいことが……。

いっつもいっつも、えらそーに語りかけてくるオッチャンがいるのである。月水金といつも行っている曜日に必ず見かけるし、先日別の曜日に行った時にも会ってしまった。もう毎日の午前中に来ているという感じ?ヌ……ヌシ?ジムのヌシ?

話しかけるのも決して私だけというわけじゃなく、老若男女ありとあらゆる人に声をかけているのだけど、"ジムに通ったおかげで痩せて健康になった自分が誇らしくて仕方ない"という風情で……(でも体型は小太り……)。

「お?最近どうよ?」
「はぁ、まぁまぁです〜……」
「アレだね、汗かけるようになったらいいよね。効果でてきたでしょ?」
「はぁ……」(私は以前からシャツが絞れるほど汗かいてますが何か?)
「水分補給は大事だよ。水分が大事だからね」
「はぁ……」(今、700ml入るCONTREX入りスクィーズボトルを持ってますが何か?)
「続けることが大事だからね。続けることがね」
「はぁ……」(あんたに言われなくても!言われなくても!)

あーもー、鬱陶しいよぅ。そんなこと10年前から知ってるよぅ。「うるさーい!」って言ってやりたいんだけど、一応私の信条には「年長者は敬いましょう」というものがあってそうそう無碍にもできないわけで……。

体を鍛えたのとは別の意味で今日も微量に疲れつつ、一人の昼御飯はホットサンドを作ることにした。食べたかったのよね、ホットサンド。
具はツナとたっぷり刻んだ玉ねぎ、そしてピザ用チーズ。L'PICIERから先日もらった試供品の「マロンショコラ」というお茶を淹れてみた。紅茶なのに、チョコの香りが漂う不思議なお茶。しかも確かに栗の匂いもしてきて、「うわー、お茶なのにお茶じゃないー」と面白がりながら牛乳など入れつつ飲んでみた。食事中に飲むものじゃなく、おやつにいただく方が美味しいお茶かもしれなかった。

焼きたてのホットサンドは今日も美味。今年の冬はホットサンド頻度が低いなぁそういえば。

チキンマカロニグラタン
魚介のトマトスープ
「R1/F」の
 緑の30品目のサラダ
 柔らかイカと野菜のマリネ マスタード風味
ビール(San Miguel Dark)

「翠江堂」のいちご大福
抹茶入り玄米茶

当初、今日も帰りが遅いと聞いていただんなだけど、早く帰れることになったらしい。昼頃に投げられていた「今日は帰れそう」というメールを5時半を過ぎた頃に見てしまい、おおいに慌てる。手抜き夕食の準備が着々と整えられているところだったのだ。

先日食料庫を整理していて見つけたのが、「賞味期限00年09月」という非常に危険な状態のハインツのホワイトソース。
「うっわー、ヴィンテージものだぁ……」
とおそるおそる取り出して、今日試しに開けてみたら特に問題はなさそうで。これを使ってチキンマカロニグラタンを作ることにしたのだった。120gほど、半端に残っていたペンネがあったので茹で、鶏肉は一口大に切ってこんがり炒め、そのソースを混ぜたらチーズをかけてオーブンで焼くだけ。あとは適当に茹で野菜でも添えようかなぁと思っていたのだった。

だんなが帰ってくるとなると、話は別。冷凍庫に入っていた少量のシーフードミックスをトマト入りのスープにし、グラタンもちょっと心もとない分量だったので
「ごっめーん……サラダ2種類くらい、買ってきて」
とだんなにお願いする。駅ビルがリニューアルしていて本当に良かった。半年前は総菜屋というとフライ類とか煮物類くらいしか買えなかったけど、今はR1/FもFLOも入っていてこういうときには色々と助かる。

「グラタンって聞いたから、クリームっぽくないサラダにしたよー」
と、だんなが買ってきてくれたのは葉野菜がいっぱいの30品目サラダと、イカがどっさり入ったマリネ。あと、仕事中に通りかかったとかで八丁堀の和菓子屋さん「翠江堂」のいちご大福も手にしている。

ちょっと時間を見誤ってオーブンに入れてしまったグラタンはちょっとばかり焦げ気味で、しかもホワイトソースがかなりしょっぱかったところに、ちゃんと塩入れて茹でたペンネと塩胡椒して焼いた鶏肉を加えたものだからちょーっと塩辛くなってしまっていた。でも、息子はあんまり気にしていなかった。

「うわー、マッケンチーズだぁ〜」
彼にとってはグラタンも"正統派マカロニ&チーズ"も、「マカロニがクリームっぽいもので和えられてチーズの風味」であれば全て「マッケンチーズ」であるらしい。御機嫌にモリモリ食べていた。

食後は大好物のいちご大福。3つパック詰めされている大福の1個だけがやけに大きくて、はいこれは息子のね、はいこっちはだんなのね、と計画的に配り、
「あらぁ、私のが一番大きいわぁ」
と白々しく呟いたら
「……わざとそうしたくせに……」
だんなに完全に見透かされていた。でも、私もだんなの行動を見透かしている。

「でも、だんなは今日すでに1個食べているはずだ!」
「うぐぅ、一言もそんなこと言ってないのになぜそれを!」
「あの店行ったら、ぜーったい"今すぐ食べるので1個だけ袋に入れて"とかって言うんだもんね。買ってすぐ食べるのが一番美味しいんだもんね。ぜったいぜったいそうするんだもんね」
「……はい、今日すでに1個喰ってます……」
勝った!……と思ったのだけど、食べたのはその場ではなくて"職場で"で、周囲の同僚に「おみやげ〜」と何個か配りつつ一緒に食べたんですって。私の読みもまだまだ甘い……。

2月7日 土曜日
だんなが作った炒め物は下町の定食屋の香り
ホットサンド(コンタマチー)
アイスティー(ペニンシュラ)

「おはよー」
「……おはよー」
「……朝御飯は何にするかね」
「ホットサンド、できるよー……」
「たまご……かな。たまごチーズ……」
「コンビーフもあるよ」
「おおー。こんたまちー……」
「……こんたまち?」
「そう。こんたまちー」

朝、目が覚めるなり、布団かぶったままゴニョゴニョとそんな事を話している夫婦。息子はというと、とっくの昔に起きてストーブをつけ、こたつをつけ、一人でパソコンをいじっていたりする。

で、朝御飯はコンビーフと卵とチーズのホットサンド。略してコンタマチーホットサンド。
「私はパンにバターを塗るからさ」
「じゃあ俺はコンビーフをあけよう。……あ、卵がゆだるからそっちからやろう」
「お茶もいれなきゃ。お茶お茶お茶」
ばたばたとホットサンドの準備とお茶の準備。

今日のお茶はL'EPICIER(レピシエ)のPENINSULA(ペニンシュラ)というお茶。柑橘系の香りのする、焙じ茶入りの中国茶なのだけど、レピシエで売られている中で一番好きなお茶と言ってもよいほど、このお茶が大好き。温かくして飲んでも美味しいけれど、アイスティーで飲むのがなんともいえず爽やかで、夏には恐ろしい勢いで消費されるお茶だ。多分、焙じ茶の香ばしさが心地良いんだろうなぁと思う。

コンタマチーホットサンドは、すっごく美味しかった。ぴよーんと伸びるチーズに柔らかくほぐれた適度な塩気のコンビーフ、ざっくりとマヨネーズで和えたゆで卵。
「パンにはマーガリンどっさり塗ってるしさー」
「コンビーフだしさー」
「おまけに、マヨネーズにチーズ……」
「超ハイカロリーな食べ物だよね」
「平日の運動の成果はパァ、ってところ?」
苦笑いしながら、家族1人1個のコンタマチー。美味しかったから、カロリーのことは気にしない。

「吉野家」にて
 牛丼(並)
 半熟卵

なぜだか突然、息子が昨日からボーリングボーリング言い出した。
「おかぁさん、あしたはね、ボウリングに行くんだよ」
「……え?そうなの?」
「ボウリングにね、行きたいの。行くの」
「……じゃあ、お父さんにも相談してみたら?」
「そうする」

そうする、の数分後にはだんなに「あした、ボーリング、いこよ」と速攻メールを書いていた息子。あー、うん、いいんじゃない?と、今日はボーリングに行くことになったのだった。これまで何度か「私のところで一回投げていいよ」などと息子に転がさせてあげたことはあったけれど、ちゃんと1ゲームするのは今日が初めて。子供用の靴を借りて、6号の玉を持って、子供向けのノンガーターレーンにしてもらって、しっかり2ゲームやってきた。ひょろひょろ〜ヨレヨレ〜とした風にしか転がらない息子のボールだったのに、どうして私よりもスコアが上だったんでしょうか、神様。あまり深く考えないことにします神様。

昼御飯は、X-DAYは近し、ということで吉野家。「よしのや」がスラスラと言えない息子は、いつも「よーしのやー」という発音になっている。ちなみに「てぶくろ」も「てーぶくろー」。
「よーしのやに行くの?ぼくもね、牛丼、食べるんだよ」
と、駅前の吉野家のカウンターに3人並び、多分これからしばしの別れとなる牛丼を堪能した。私だけ半熟卵つき。

目の前には「しばらくの間、ご迷惑をおかけします」みたいな事が書かれたポスターが貼ってあり、
「もうね、俺は涙出ちゃうね」
なんて言いながらだんなはガフガフと牛丼を堪能していた。なんでも、
"牛肉の輸入が再び始まったときには、私たちは精一杯の腕をふるって皆様に牛丼をご提供します"
あたりのくだりが泣けちゃうのだそうである。私にはそこまでの愛着はないのだけれど(しばらく食べられないのは寂しいなぁとは思うのだけど)、だんなにとっては、青春時代の空腹を何度となく救ってくれた吉野家の牛丼が"第二のおっかさんの味"みたいなものなのだろうなぁと思う。

ちなみに私も、青春時代の以下同文でマクドナルドの事をあんまり悪くいえなかったりするんである(高校受験前、塾が終わって家に帰る前とかにホントにお世話になったのよ……)。

だんな特製 豚肉のにんにく生姜焼き
千切りキャベツ
「ながしま農園」の白菜漬&たくわん
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(PORTER)

今日の午前中、白菜の漬け物とたくわんが届いた。ここのところの激ジョブっぷりに「お買い物欲」(しかも食物のお買い物……)が盛り上がりっぱなしらしい我が夫が注文してくれた、クック&ダインながしま農園の漬物セットだ。
「君……そんなに漬物好きだったっけ?」
「うん。好きよー。白菜の漬け物なんか、特に。たくわんなんか、すごく好き」
「そっかー、知らんかったなー」
と、"夫が好きなのはとにかくいぶりがっこ"と思っていた私はちょっとびっくり。私は漬物、"あれば食べるけど"くらいの嗜好なものだから、あまり買ってきたりすることはないのである。

んで、今日の夕飯のテーマは「漬物を美味しくいただく夕御飯」。
「そりゃもう、白い御飯だわなー」
「久しぶりに、ちゃんと味噌汁を作るわね」
「あとは……御飯が美味しく食べられるおかず、と」
「刺身が安いといいなぁ」
「でなきゃこう、薄切り豚肉のあまじょっぱい炒め物とかね」
なんて話し合いながらボーリング後にお買い物してきた。残念ながら魚は安くなかったので(寒ブリの刺身なんか、すっごく美味しそうだったんだけどねー)、豚の薄切り肉を。

たくわんを薄切りに、白菜漬けをざく切りにして、深鉢にざっくりと盛りつける。千切りキャベツを準備して、アゴだしでだしを取った味噌汁の具は豆腐と油揚げ。あとは、"冷凍してお弁当に使おう"とたっぷり4合炊いた羽釜の御飯。そのあたりは私が準備して、メインディッシュの肉炒めはだんなが作ってくれた。にんにくたっぷり、生姜はそれよりたっぷりの醤油と味醂の甘辛い炒め物。汁気たっぷりで、その甘じょっぱい汁を含んだ千切りキャベツがまた美味しいんだな。

結局、漬物を食べるために御飯を食べてるんだか肉炒めを食べるために御飯を食べてるんだか、御飯を食べるために漬物や炒め物を食べているんだかわからないような状況になった。要するに、何をどう食べても、美味しい。

「つけもの!おいしいねぇ」
「たくわんも白菜もいーい感じに甘さがあるよね」
たくわんをパリポリパリポリ食べつつ、白菜の甘さを噛みしめつつ、今日も御飯が進んでしまった。御飯が進むおかずは、ちょっと(いや、かなり)危険。

2月8日 日曜日
びびんば。
卵御飯
豆腐と油揚げの味噌汁(昨夜の残り)
抹茶入り玄米茶

風邪だかなんだか、今日は一日通してずーっとダルダル。せっかく止まって完治したとばかり思っていた鼻水がまたズルズルビーという感じ。
「だれだれー。だるだるー。……ねむいしー……」
と、非常にやる気がない日曜のスタートになった。
「あー、はいはい。いいのよ。俺がやるからね」
優しい我が夫に今日のおさんどん担当を譲り渡し、今日は本腰入れて一日だらだらすることに……。

ここしばらく、行くマーケットマーケットでなぜか卵の安売りと遭遇し、常に卵が20個以上冷蔵庫に詰まっているような状態だったので、朝御飯は買ってきたばかりの卵を使っての卵御飯。昨夜の残りの味噌汁も温め、ちゃかちゃかっと生卵ぶっかけ御飯を堪能した。

だんな特製 たらこスパゲティ
冷茶

昨日、魚屋さんで安売りタラコを発見し、
「おー、たらこだ」
「タラコスパ、久しくやっていないね」
「食べたくなってきたねぇ」
と、1パック買ってきた。今日の午前中は、だんなはうきうきとスポーツジムへ。私はどろーんととベッドの中で漫画や雑誌を読みまくり、しずかーに待っていた。で、昼過ぎに帰ってきただんなが
「よぉし、スパゲティ茹でるぞー」
すぐさま台所に立ってくれる。……すまないねぇ、お前には世話をかけるねぇげほげほげほ、なんて神妙にしてみたり。

たらこスパゲティはすっごく簡単だけれど、工夫のし甲斐もけっこうある。
バターはけちらず、美味しいものをたっぷり使う。ほぐしたたらこは、酒と顆粒の昆布茶で和えておく。茹でたての麺はすぐさまバターとたらこのソースで和える。我が家の工夫はそのくらいだけれど、でもなかなかどうして美味しいたらこスパだと思う。……あ、使う麺は「ヨコイのスパゲッティ」、2.2mmの極太麺。うどんのように太くごつい麺をオーバーボイル気味にしてたらこバターと和えるのが、超美味しい。和風のパスタは太麺がよく似合うような気がする。

ひっさしぶりのたらこスパはすんばらしく美味しかった。バターとたらこと麺ってどうしてこんなに似合うのかしらとうっとりしてしまう。

だんな特製 焼き餃子
「キムチでやせる」の
 ビビンバ
 キムチ
火腿玉米濃湯
ビール(モルツ)
みかん

仕事のストレスを転嫁させてるがごとくに物欲爆発中の夫がまたもや買い求めたものは「キムチでやせる」の石焼きピビンバセットだった。いや、もともと「ビビンバ用の石鍋、欲しいね」とは言っていたのだけど、お店のホームページでオークションをしているのを見て、ダメもとで5000円くらいで入札したところ購入権をいただいてしまったものらしい。角閃石の石鍋2つとトレイやスプーンがセットになり、ナムルセットやミニパックのキムチもついてくる。なかなかお得なお買い物だった。

金曜日に冷凍便で届いたナムルやキムチを本日解凍して食べることにした。夕飯のメインディッシュはビビンバなはずだったのだけど、息子が昨日から
「あしたは、ぎょうざたべよう。ね?ぎょうざ。ぎょうざ」
と怪奇餃子男に変貌してしまっていたので、餃子も作ることに。私は包むところだけは一緒に作業したけれど、タネを作るところも焼くところも今日も全部だんながやってくれた。すみませんねぇ、げほげほげほ。

なんかこう、卵系のスープも食べたいねと台湾で買ってきたクノール社の「火腿玉米濃湯」なるレトルトスープをあけてみた。800ccの湯を沸かし、ペースト状のスープを溶かして卵を1個溶き入れるだけ。いかにもな味の卵とコーンの中華スープで、これが妙に美味しかった。

「……で?今日の食卓は何料理なんだろ……」
「スープの袋には"港式"って書いてあったから、多分香港風なんだよ。で、ビビンバとキムチが韓国、焼き餃子は日本……」
「めちゃめちゃやー」
「まぁ、めちゃめちゃですけどー」

今日のビビンバは、石焼きにすることもないか、と普通に手持ちのどんぶりに入れて食べちゃうことに。モヤシとほうれん草とゼンマイと大根のナムルはそれぞれ美味しかったし、今日の焼き餃子は肉が多めでこれまた美味しかった。だんなの"おいしく餃子を焼くコツ"は、「最初に置いた餃子と、最後に置いた餃子とをそれぞれひっくり返してちゃんと焼き色を確認しながら湯を入れたり油をかけたりすること」なのだとか。