食欲魔人日記 05年10月 第4週
10月24日 月曜日
夕食は、ちょっと不思議なスパゲティ
「DONQ」の
 クリームコロネ
 マイース
カフェオレ

昨日歩いた千葉そごう。地下食料品売り場の奥まったところには、アンデルセンがある。地元の駅ビルにも入っているパン屋さんだから最近あまり立ち寄ることがなくなっていたのだけれど、昨日久しぶりに寄ってみたら「DONQ」に変わっていた。名前は知っているけれどあまり買ったことのないパン屋さん。

「……ちょっと見てみる?」
と棚のパンをひととおり眺め、
「お!ミートパイがある!」
「クリームコロネも美味しそうだなぁ……」
などと話が盛り上がり、好みのパンを買ってみることにした。だんなはチョコデニッシュとミートパイ、私はクリームコロネとマイース、息子はクリームコロネ。美味しいクリームパンが食べたいなぁと思っていたところだったので、艶やかなクリームが詰まったコロネに釘付けになっちゃったのだった。

マイースは、コーンとマヨネーズがトッピングされたパン。コロネもマイースもほんのり生地に甘さがあって、カスタードクリームもなかなか充実した甘さがあった。最近は甘さが控えめだったり、控えめすぎたりするカスタードクリームが多かったりするので、この甘さに満足。また買ってこよう〜。

サーモンピラフ
これが最後のミネストローネ
アイスティー
メロン

本日、息子は振替休日。
「一緒にゲームしようね、ポケモンカードゲームしようね」
と約束していたので、今日は自宅で何度もカードゲーム。

夏に「これ、何に使うカードだろうねぇ」と名古屋のポケパークで何枚かもらってきたポケモンカード。あれこれカードを組み合わせて60枚のデッキを作って戦わせるゲームのカードだとわかり、
「とりあえず、このセット買わなきゃダメみたいよー」
「ロケット団のカードはこのセットを買わなきゃだめみたいだなぁ……買ってくるか……」
と、だんなと私も一緒になってカードを集めること3ヶ月ほど。やっとここ1ヶ月ほどでどんなカードが強くて効果的なのかがわかってきた。

息子はひたすら強さ重視のexカードメイン(exは強いカードだけれど、負けたときのペナルティが大きい)、「やっぱり悪役よ、やるなら悪役よ」という私は「わるい」カードメイン。だんなは相手の弱点を突くような隙のないカードの組み合わせ。子供向けのカードゲームとはいえ、それなりに戦略は必要だし、頭も使うし、油断すると息子相手にメタメタにやられたりする。「やっぱニャースよねーニャースかわいいしねー」と戦って、今日は2勝2敗だった。

お昼御飯は、一昨日炊いたサーモンピラフと鍋に少しだけ残っていたミネストローネを。米2合に対して玉ねぎ1個を入れたサーモンピラフは4〜5本加えたサフランの香りがふわふわと漂い、玉ねぎの甘さがじんわりと溶け込んでいる。汁気がすっかり少なくなってラタトゥイユのようになってしまったミネストローネも深皿によそい、E.V.オリーブ油と粉チーズを添えていただいた。

みそバタースープスパゲティ
玉ねぎとコーンのスープ
茄子とチーズのオーブン焼き
アイスティー

冷蔵庫の中に黒豚の切り落とし。昨日は醤油と味醂コテコテの味の夕飯だったし、さっぱりした味のが恋しい気分。できれば米よりもパスタが食べたい気分。でも、オリーブ油とかトマトとかじゃなくて、味噌の味がちと恋しい。
「……そんなうまい料理は、ないよねぇ」
と探したら、あった。お気に入りのパスタ料理本、『365日やっぱりスパゲティ』(西巻眞 文化出版局 2001年)に載っていた、「みそバタースープスパゲティ」。ちょっとびっくりするようなレシピだったのだけれど、試しにと作ってみることにした。

8年前にだんなと結婚して、でも私は全然料理ができなくて、好きな料理は中華とイタリアンだなぁ……とあれこれ買うようになったレシピ本のひとつが、『やっぱり〜』の前に発売された『365日スパゲティが食べたい』(1996年)。ひたすらにスパゲティのレシピばかりが載った本は「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニ」とか「ボンゴレ・ビアンコ」「バジルとモッツァレラのトマトソース」などの基本的なものから「貝割れ菜とたくあん」「インド風カレーミートソース」「ごぼうとビーフ」などのちょっと変わったものも載っている。結婚後、かなりこの本に助けられた記憶がある。

で、今日は「みそバタースープスパゲティ」。鍋にバターを溶かし、薄切り豚肉とささがきにしたごぼうを炒め、湯を加えて軽く煮る。味付けは味噌と酒と塩胡椒、隠し味程度に生クリームを少々。茹でた麺をスープで和えて、スープと肉とごぼうと共に更に盛りつければできあがり。トッピングは刻んだ葱(本当は万能葱を使うのだけれど、長ねぎで代用……)と七味唐辛子。

味噌バターラーメンのようであり、でも具にごぼうが入って豚汁のようでもあり、なかなか不思議で美味しい料理ができあがった。実のところスパゲティじゃなくても、素麺とか「すいとん」でも似合いそうな感じではあるのだけれど、美味しくできて満足。パスタを茹でる間に、薄切りにしてピザ用チーズを載せた茄子をオーブンに突っ込んでおいた。スープスパゲティにスープを添えるのは変かしらと思いつつ、薄切り玉ねぎとコーンのコンソメスープも。

「ぼく、ダンディー?それとも、セクシー?」
いただきまーす、とフォークを持ったところで、息子が突然そんな事聞いてきて、鼻から味噌スープを吹きそうになった。
最近テレビで流れる映画のCMが気になっていたようで、「どんな人がー、ダンディ?」と。

「あー、ほら、アレだ。毛利のおっちゃんみたいなのが、ダンディー。で、蘭ちゃんみたいなのが、セクシー」
ちょうど名探偵コナンが始まったところだったのでそう答えたけど……答えになってなかったでしょうかもしかして。

10月25日 火曜日
久しぶりに魚の煮物
自家製ヨーグルト with はちみつ

さらさらっと朝御飯を済ませたかったので、今朝の私の朝御飯はヨーグルト。1ヶ月ほど前にカスピ海ヨーグルトのタネをもらい、培養しては別容器に新たなヨーグルトを作り、そのできあがったものから更に別容器にヨーグルトを……とせっせと培養していたのだけれど、そろそろ微妙に風味が異なってきたような気がする。

とろんとした粘りのあるできあがりも柔らかい酸味もそのままなのだけれど、以前には感じなかった苦みのようなものがほんのわずか出てきたというか。端的に言って「あまり美味しくない」状態になってきたので(多分ヨーグルトの菌と共に雑菌も繁殖しているのだなぁという感じがありありと……)、そろそろ培養は終了かなという状態になった。

最近はあちこちで色々な種類の蜂蜜が売られているし、千葉そごうの地下にフランス(?)のジャム専門店がオープンしたようでもあるし、そのへんを色々試したい欲望もあるのでヨーグルトをマメに摂取したいなぁと思う。そのうちどこかでヨーグルトの種菌買ってこよう。

「KONNICHIWA」のクリームピラフ \650
ルッコラとくるみとチーズのサラダ
アイスティー(オレンジ)

日本シリーズ華やかなりし今日このごろ、夫の頭は虎縞一色なのだろうけれど、千葉の我が家近辺は「ロッテ優勝祈願セール」一色になっている。
昨日食べた黒豚切り落としも、一昨日の黒毛和牛も、ここ1週間ほどの食材はほとんど全てロッテ優勝が祈願されたセール品ばかりであるのが我が家の実状で、「そんなもの食べながら応援しているから阪神が勝てないのかしら」と密かに思ってしまう私。でもセールは嬉しい。セール万歳。

「だから、ポイント5倍セールやってるうちにお買い物してくるのよー」
と、今日の午前中は会員カード持って駅ビル食料品売り場に行ってきた。美味しそうな水茄子が100円、煮込み用牛肉が100g98円、子持ちカレイの大きな切り身3つのパックが500円。わーいわーい嬉しいなと、両手にどっさりの買い物をしてきた。お昼御飯には、一度買ってみようと思っていたクリームピラフ。グリルした海老がどどんとトッピングされた、なかなかボリュームのある"クリームソースがけチキンピラフ"といった感じのもので、ちょっと美味しそうだなと通るたびに思っていたのだった。

これまた安かったルッコラを刻み、テフロンフライパンで軽く炒ったくるみ、薄くスライスしたパルミジャーノ・レッジャーノと合わせてオリーブ油とバルサミコ酢と塩胡椒で軽く和えただけのサラダも準備して、オレンジ風味のフレーバーティーをアイスにしたのと一緒にお昼御飯。

シンプルな外見のクリームソースだったけれど、中にはイカとか海老とかアサリとかが思った以上にたっぷり詰まった、シーフードドリアのようなもの。お、案外まともな味で美味しいぞー……と見た目以上に美味しくて見た目以上に食べ応えのあったピラフを堪能した。

子持ちカレイの煮物
カツオのサラダ
しじみの味噌汁
羽釜御飯
ビール(長期熟成エビス)
梅酒

夕飯は、久しぶりに煮魚。セール品の子持ちカレイに
「おおー、こういうの、久しぶりかも」
と手を伸ばし、生姜を通した醤油味醂汁でことこと煮付けてみた。一度落葉してしまったベランダの山椒の葉がまたちょうど芽生えてきたところだったので、それを摘んで散らしてみたりして。

で、今日は魚尽くしにしましょうと、サラダと汁物も魚介で。1サク350円だったカツオは1/3程をサイコロ状に切り、刻んだレタスやベビーリーフ、玉ねぎと合わせ、フライパンに押しつけながらカリカリに焼いた油揚げを散らし、揚げにんにくとおろし生姜、すり胡麻を適当にかけて、ポン酢で和える。しじみはごくごくフツーに味噌汁にした。

「なーんか、今日はだんなが帰ってくる気がするのよねぇ……」
と、3切れのカレイを全て煮付け、サラダも"2人分にはちと多い"くらいに作っておいたところ、息子と2人で「いただきます」と手を合わせる直前に「今から帰る!飯、なんかある?」と電話が。おおー、今日の電波も絶好調だったわと、サラダも魚も味噌汁も全部ちゃんとあるのを確認して、とりあえず息子と2人で先に夕飯をすすめながらだんなの帰りを待つ。

ほろほろりと崩れやすい身の、白身のちょっとねっとりとした身のカレイ。好きな魚なのだけれど、それほど頻繁に見かけないのであまり買ったことがない。私は卵がこれでもかと詰まった部分をもらったのだけれど、あまりにも卵ばっかりで魚の身が少なくて、
「ちょいちょい、息子、卵ちょっとあげるから魚の身のとこちょっとくれない?」
と相談して息子とトレードしながら食事する。

私は、カズノコだけがいまいち好きじゃないのだけれど、魚卵は基本的に好き。だんなは魚卵が基本的に嫌い。さきほど聞いたところによると、イクラはOK、筋子は苦手、タラコはタラコスパゲティなどになっていれば好きだけれど、生のタラコそのものや火を通したタラコは好きじゃない。煮魚の魚卵とか"子持ちシシャモ"あたりが特に苦手だということだった。美味しいんだけどなぁ、コリコリプリプリムチムチして。いかにもコレステロールの塊という感じだからそう頻繁に食べないようにしているのだけど、でも大好物。

私と息子の食事が終わり、さてあと10分でだんなが帰ってくるねと、居間のテレビの前にだんなの分の食器を並べる。チャンネルはもちろん日本シリーズに合わせ、魚と、サラダと、あと麦茶と……とあれこれ並べている私と息子の目の前で、続々とロッテに点が入りまくって阪神との点差が開いていく。ああ……一番美味しいはずの(もとい、美味しくあって欲しいところの)御飯のおかずが、大変なことに……。

10月26日 水曜日
体調不良につき、せめて綺麗な花でも……
「アンデルセン」のマロンクイニーアマン
はちみつ入りホットミルク

だんな、今日は健康診断があるのだそうで朝御飯は食べちゃダメなんだそうである。かわいそうにーと思いつつ、私と息子で朝御飯。昨日おやつに食べるつもりで買ってきた「マロンクイニーアマン」があって、それをうっかり食べ忘れていたので朝御飯にしてしまうことにした。ちょっと(いや、かなり)お菓子っぽいし、大きさも小ぶりなのだけれど、今日のおやつまで保存しておくのもちょっとなぁと思ったので、私と息子で1個ずつ。。

なかなか寒くなってきたので、今朝の飲み物はホットミルク。レンジで温めるより鍋で温めた牛乳の方が美味しいような気がするのでホーローの鍋で牛乳沸かして、はちみつをひと垂らしした。
「牛乳?あったかくしたの?なにいれたの?」
と、最初ちょっとばかり不審な表情をしていた息子の評判も上々。これからの季節、ラム酒垂らしたホットミルクがしみじみ美味しくなってくる。

正調卵どんぶり
しじみの味噌汁
麦茶

なーんか、どうも、不調。ひととおり家事を片づけ、ほんのちょびっとあった仕事を片づけ、「さー、あと2時間したらジムに行くぞー」とジム道具を用意して、本でも読むかとベッドに倒れ込んだらそのまま起きあがれなくなった。気温だけじゃないゾクゾク感が体の内側から感じられて、鼻水止まらないし心持ち頭も重いし、
「……風邪?……これは風邪?」
と、そのままおとなしくベッドと仲良くすることになってしまった。……仕事が少ないタイミングで良かった……と、週末の大きなイベント(土曜に観劇、日曜に結婚式)に向けて、とっとと風邪を治すべく今日は大人しくしていることにする。

「美味しい卵御飯が食べたいなぁ〜……でも冷蔵庫の中のはあんまり新しい卵じゃないんだよなぁ……」
と思いつつ、昼にもそもそ布団から抜け出して、「卵どんぶり」を作ることにした。

数日前に、この日記を読んでくださっている方からこの商品を教えていただき、ずっとうずうずしている私。安くはないけど、さぞ旨かろうなぁというこのセットにうずうずしていて、「これでなくてもいいから、とりあえず卵御飯食べておきたい」と思っていた今日この頃だったりする。

……が、卵の鮮度上、手持ちの卵で卵御飯は止めておくべきだろうと、お昼御飯は「卵どんぶり」。小林カツ代さんのレシピのそれは「正調卵どんぶり」という名前がついていて、簡単で美味しい卵丼。何度も作ったことがある。

丼鍋にだし大さじ2、醤油大さじ1弱、酒・味醂・砂糖を小さじ2ずつ入れて温め、沸騰したところで2個分の溶き卵を流し入れる。蓋をしないで30秒加熱、ざざっとかき混ぜてから蓋をして20秒加熱。gそれでちょうど良い半熟加減に固まるので、つゆごと卵を御飯に乗せればできあがり。幸い昨夜のしじみの味噌汁も余っていたので、「滋養滋養……」とか呟きながらそれも温めていただくことに。

ああ、あの卵御飯セットはさぞ美味しいんだろうなぁ……と思いつつ、こっくり甘い卵丼をさらさら食べて再び布団に。

「CoCo壱番屋」の
 肉じゃがカレー
麦茶

午後になっていよいよ「風邪〜」ということになってきて、ひたすらおとなしく布団にくるまっていた。だんなは今日は遅かろうということで、息子と自分の分の夕御飯をなんとかしなきゃいけない。

鍋焼きうどんがいいなー、とか、ここはコッテリ味のカレーうどんじゃないか、とか色々考えて、
「……あ、うどんは2玉あるなー」
「若鯱家のレトルトカレーうどんがある……」
家の中であれこれ発掘。でも、発掘したところで力尽きてしまってヘナヘナと居間に戻ってきてしまった。確か、CoCo壱番屋で、こないだからカレーうどん販売していたはず。
「ねえ……ココイチのカレーでいいかな?お母さんちと具合が悪くてさー……」
と息子に相談して、ココイチに電話した。

残念ながら、カレーうどんは配達してくれないとのこと。カレーうどんは通常メニューではないし、普段のメニューに汁もの麺ものはなかったりするので配達はできないのだそうだ。しょぼーんとなりつつ、息子はお子さまカレー、私は季節限定の肉じゃがカレー。

肉じゃがもカレーも材料は似たようなものだし(豚肉とじゃがいもとにんじん……)、どう違うのだろうと思っていたら、本当に「肉じゃが」カレーでびっくりした。糸こんにゃくやきぬさやが入っていたのもびっくりだし、煮られた野菜と肉にちゃんと肉じゃがの下味がついていたことにもびっくり。「昨日作った肉じゃがを、今日はカレーにしちゃいました」的な味で、かなりびっくりだった。皮つきのごろごろとしたじゃがいもが良い感じ。

息子もしっかりお子さまカレーを平らげて、私も肉じゃがカレーを平らげて、とりあえず一息つけた。お子さまカレーにはゼリーとお菓子(ビスコかキャラメルの小箱1個)のおまけがついてきていて、食後にゆっくりゼリーを食べていた息子が、
「おかあさん、はい、どうぞ」
とキャラメルを1つお裾分けしてくれた。

「お母さんかぜだからね。食べると、なおるかなーって思って」
と手渡された1粒のキャラメル。……いい奴だなぁ。

10月27日 木曜日
水茄子のサラダ
ホットサンド(はむたまちー)
カフェオレ

朝起きたら喉がガラガラで「まだ風邪治ってなーい」と悟らされてしまう今日。それでもすっきりと目が覚めてしまったので、
「朝御飯はちゃんと食べよう」
とホットサンドの準備を始めた。

パンは、「アンデルセン」で買ってきたサンドイッチ用のもの。買いに行ったタイミングが悪くて、まだパンが温かいから薄切りはできませんと言われてしまった。

「8枚切りまではできますが……それじゃあダメですか?」
「あー……ホットサンドにしたいんです。だから12枚か、せめて10枚のが良いんですが……」
「んー……ちょっと待っていただけますか、試してみますね」
試す?試すの?と苦笑いしてしまいながら奥を伺っていたら、その店員のおっちゃんが巨大なスライサーで冷めかけたパンを選んで10枚切りにしてくれていた。手にして戻ってきた袋には11枚の薄切りパン。
「端っこが出たからね、それも入れておきました」
と、10枚切りのパン10枚と、ちょっといびつなミミの部分の薄い1枚をいただいてきた。おー、優しいなおっちゃん。

そうやって入手したサンドイッチ用の食パンでホットサンド。マヨネーズ味の具がいいなぁということで、ゆで卵のマヨネーズ和え。1枚だけ残っていたボローニャソーセージもどき(サラミ入りのハム?)を刻んで、チーズと一緒にパンに挟んだ。

1枚のハムを3人分に分けたのでちょっと物足りないかなと、その分チーズを多くしてみた。1人1個のホットサンドにあったかいコーヒーで、朝からあったかい朝御飯。

牛肉の煮込みかけ御飯
水茄子のサラダ
麦茶

風邪っぽさ継続中で、昼間はおとなしく布団に入ってうつらうつらしていた。でも寝てばかりいるのもどうも病人気分が盛り上がっていく一方なので、午後から起きあがってパソコンに向かってみたり本を読んでみたり。買い置きの煮込み用牛肉の下茹でもしてみたりした。今日の夕御飯は、ことこと煮込んだ牛肉の中華風煮込みのかけ御飯にすることに。

下茹でした牛肉を刻み生姜と共に炒め、醤油、塩胡椒、砂糖、オイスターソース、酒を入れた湯で、甘辛味にことこと煮込む。適当に煮詰まったところで片栗粉でとろみをつけた煮汁と共に御飯にかけてできあがり。好みが別れるところだけれど、八角の匂いが今日は懐かしくて、煮汁に八角をほんの2かけ(8片が星形に組み合わさった種子の、2片分)入れておいた。

塩茹でした青梗菜やほうれん草を添えるとそれっぽいのだけれど、今日は買い物に出られなかったので青菜は添えず、代わりに刻み野菜たっぷりの水茄子のサラダを用意した。水茄子は生でも食べられるサラダ向きの茄子。炒め玉ねぎがたっぷり入る温かいドレッシングを用意して、貝割れ菜・スライス玉ねぎ・千切り大根・千切りにんじんと共に盛りつけた薄切りの茄子にかけて食べた。

夕飯は、かけ御飯をメインにサラダをおつまみ程度にする予定だったのだけれど、思いの外サラダが美味しくて、2回もおかわりしてもぐもぐ食べた。生の水茄子はシャクシャクとしていて、りんごのような甘さがある。野菜らしい瓜のような青臭さがほんのり漂いつつも甘い茄子に感動しながら、玉ねぎのドレッシングをぱしゃぱしゃ添えつついただいた。

ドレッシングは、刻み玉ねぎ1/4個分と刻みにんにく2片分を少量のオリーブ油で飴色になるまでじっくり炒めて、そこに醤油大さじ2とぎゅっと絞ったかぼすの果汁を加えたもの。玉ねぎの甘さが茄子に似合って、刻み野菜と一緒にいくらでも食べられそうな味だった。昨日あまり野菜を口にしなかったこともあってか、御飯そっちのけでサラダをぽりぽり。水茄子って美味しいわぁ。

10月28日 金曜日
牛煮込みかけ御飯。美味しいんだけど、少し塩辛い……
自家製ヨーグルト with はちみつ

昨夜、日付が変わるちょっと前に帰ってきただんなはアイスを2つ手にしていた。「TOEIC自己記録更新おめでとう記念」だそうだ。数週間前に受けたテストの結果の出来がたいそう良かったそうで、
「はい、俺、おめでとー。おゆきさんもおめでとー」
と御機嫌にアイスを差し出してくる。

で、私は「だんなTOEIC自己記録更新おめでとう私も負けなくてよキャンペーン」中だった。昼頃にだんなから自己記録更新の旨メールをもらい、「私も負けなくてよ」とそれから衛星放送のCNNをつけっぱなしにしていたのだけれど、激しくつまらなかったので途中からX-FILES英語版を流しっぱなしにしていた。Oh、日本語字幕をオフにすると話の筋がワカリマセーン(情けない……)。

朝御飯は、そろそろ残り少ない自家製ヨーグルトにはちみつ垂らして。
「お父さんは……うん、牛肉の煮込み御飯食べてったみたいだねぇ。……君は何食べたい?」
「カリカリ!!」
「そう来たか……またしてもそう来ましたか……」
などというやりとりの後、息子の朝御飯はコーンフレーク。コーンフレークはちと気分じゃなかったので、息子がシャリシャリとコーンフレークを食べる向かいで私はヨーグルトをつついたのだった。

「吉野家」の豚丼
麦茶

卵と牛乳、そしてここ数日に発売になった本あれこれを買いに午前中ふらりと外出。漫画何冊かと、新創刊の『REAL SIMPLE JAPAN』という雑誌を買ってきた。パステルカラーが基調の表紙、シンプルなタイトルロゴ、余白多めの誌面構成。アメリカに住んでいた時に何度も買って読んでいた雑誌の日本版だった。

料理に家事全般にインテリアにファッションに……という主婦向けの雑誌なのだけれど、気負いすぎない適度な(シンプルな?)お洒落っぽさがあり、割と肌に合う感じ。巻頭に「毎日を楽しく過ごすには……」なんていうミニコラムがあるのだけれど、この部分にちょうど今頃の季節、
「もうすぐホリデイ(←サンクスギビング週間の)です。フットボールだけ見て終わらないように、自分なりの計画を立てましょう」
「スポーツは見るより、自分でやる方が楽しいですよー」
「こういう時こそ絵画や音楽などに取り組むのが良いでしょう」
みたいな事がアメリカ版のに書いてあった記憶がある。そうか、サンクスギビングってそんなに啓発しなきゃいけないほどダラダラしちゃう休みなのか……と、その記事で学んだのだった。

そんなお洒落な本など買いつつ(漫画も買いつつ)、お昼御飯は何故か豚丼。数週間前、だんなが
「ほら、おゆきさんにも3枚あげるよ」
と、「3枚で100円引き」の吉野家割引チケットをくれたのだった。これなら100円引きで豚丼食べられるよともらったのだけれど、使わないままもうすぐ使用期限が来てしまう。本当はジムに行く前にでも寄ろうと思っていたのだけれど、今週は結局一度もジムに行けなかったので、今日使ってしまうことにした。豚丼一杯テイクアウトで帰宅。

なんでも最近豚丼がリニューアルしたのだそうで。リニューアル前の味も2〜3回しか口にしていなかったからそれほど記憶に残っていないのだけれど、生姜味が強くなったような。蓋を開けたときの匂いがなんとも「吉野家」で、それがちょっと嬉しくなってしまったりしながらお洒落雑誌を読みつつ豚丼を平らげた。肉がいっぱい入ってるのは嬉しいけれど、私は煮えた玉ねぎが大好き。

牛肉の煮込みかけ御飯 茹で青梗菜添え
カツオのスモークとチーズ、ルッコラのサラダ
ハイチュー(ダブルグレープフルーツ)

毎週金曜は息子の音楽教室。終了後に「学校の、ノートがもうすぐなくなるよ」との息子の注文に、それじゃあデパートの文房具屋さん覗いてみようかと千葉そごうの中をうろうろ。エレベーターまで上まで行き、降りたところが「北海道物産展」の会場真ん前で、見事に足止めをくらった。

「あー!お母さん、ソフトクリームがあるよぉ〜」
「あー……ありますねぇ……モカソフトとバニラソフトだって」
「食べたいなぁ〜……」
「……食べたいよねぇ〜そりゃあねぇ〜」
と、ここで1回休み。息子はバニラソフト、私はミックス。

その後、チーズ屋さんの前でもまた1回休み。
「お母さん、チーズだ!」
「チーズだねぇ……おいしそう」
「あ、全種類試食ありますよ。どうぞどうぞ、ぼくもどうぞ?全部食べて、どれが美味しかったかおばちゃんに教えてくれる?」

やたらと愛想の良いおばちゃんは、北海道に小学2年生の息子さんを置いて千葉まで売り子に来たのだそうで。その言葉をそのまんま受け取った息子は、本当に全種類のチーズを試食し(モッツァレラもゴーダもシェーブルもブリーも……)
「チェダーがいちばんだな!」
と高らかに宣言していた。山羊乳のチーズまで旨い旨いと食べていて、おばちゃんも私もちょっとびっくり。
アメリカ〜ンな、オレンジ色のチェダーじゃない、クリーミーな淡い黄色のチェダーチーズ。確かに上品な味で美味しかったので、安売りしていたモッツァレラチーズと共にいただいてきた。試食しすぎて、物産展の会場を出る頃には私も息子も何だか顔がテカテカしていた。

ノート1冊買うつもりの寄り道がなんだか大変なことになっちゃって、慌てて帰宅。昨夜の牛肉の煮込みが残ってるからと、スーパーに青梗菜を買いに行った。残っていたカツオはスモークしてサラダにしようと、ルッコラも購入。もう6時半を過ぎようという時間帯だからか、店内は壮絶な値引きシール地獄(天国?)になっていた。和牛切り落としパック50%OFF、マグロのサクも50%OFF、昼間は88円だったはずのサンマが、1尾50円。
「サンマ50円!50円ですよ奥さん!」
と、一人盛り上がり、これはコンフィにせねばならぬと7尾まとめて買ってきた。7尾でたったの350円〜。ブラボ〜♪

残念ながら、コンフィは夕飯に間に合わない。仕込むだけ仕込めば10日は冷蔵庫で保存できるそうなので、一度作ってみたいと思っていたサンマのコンフィに挑戦してみることにした。頭を落としてワタを抜いたサンマを洗って水気をよくふきとり、両面よーく塩をして1時間放置(その間に今日は夕飯の支度して食事を済ませた)。フライパンに入る大きさに適当に切って、フライパン(できればテフロン加工の)に並べ、ローズマリーを3枝と半分に割ったにんにくを3片分くらい適当に乗せる。あとはひたひたになるくらいオリーブ油を注ぎ入れて火をつけ、110℃くらいを維持する感じで30分ほど「油で煮る」。

要するにオイルサーディンのようなものができあがり、これをマグロで作ればツナ缶のツナのようになる。ほぐしてパスタの具にするもよし、表面を炙ってサラダの添え物にするもよし、そのまま冷菜のようにつまみにするもよし、色々遊べそう。美味しいといいなー。

で、昨夜の残りの牛肉の煮込みには、茹でた青梗菜を添える。カツオのサクの残りは、中華鍋にスモークチップ入れて強火にかけて煙を出し、その上に網乗せてカツオ乗せてドーム型の蓋をして、火を消して2分待機。ほんのり淡く香りがつく程度の軽い軽い燻製にした。このくらいなら家で簡単にできるし、ご近所に不審がられるほどの煙もくもくにもならず、中華鍋の燻製(燻製風味づけ)は本当に簡単。それをスライスしてルッコラと共に盛りつけ、適当に皮むき器で薄く削ったハードタイプのチーズを散らし、ランチドレッシングを牛乳とマヨネーズとマスタードでちょっと味を調整したものを回しかけてカルパッチョ風のサラダにした。

なんかこりゃ酒の肴だなぁと、買い置きのチューハイ1缶開けちゃって、それ飲みながらサラダを食べて牛肉御飯を食べて。今回もレシピ通りにやったはずなのだけれど、周富徳氏レシピの牛肉の煮込みはどうも毎回塩気が強いできあがりになってしまって(多分私が煮詰めすぎなのだと思う……)、次回は塩は入れずにやろうと心に決めた。ここで書いておいてもきっと次回作る時には忘れているだろうから、レシピデータベースに「このレシピのままでは塩多すぎ」と注釈つけておいた。次は塩抜き、塩抜きよ。

10月29日 土曜日
お昼にシズラー。懐かしいアメリカンな味。
目玉焼きトースト
ベビーリーフとサンマのコンフィ
カフェオレ

今日は一日お出かけ。ありもので朝御飯を済ませようと、サンドイッチ用のパンをトーストにして目玉焼きを乗せる。昨日仕込んだサンマのコンフィもいい感じに冷えたので、ベビーリーフと一緒に皿に盛りつけた。

要するに「巨大なオイルサーディン」といった感じのサンマのコンフィ。ワタを抜いてしっかり塩をしてから油で煮込んだので、適度な塩味がして良い感じ。風味づけに入れたにんにくとローズマリーの香りもばっちりで、思った以上に美味しかった。まだ6尾分もあるから、これからじわじわと食べていく予定。

亀戸「Sizzler」にて
 みつせ鶏むね肉のグリル マスタードクリームソース \1780
 サラダバーつき
 ビール(Corona)

今日は観劇、明日は結婚式。今日の帰宅は遅くなりそうだし明日は午前中に家を出なきゃいけないしでかなり慌ただしいので都心のホテルに泊まってしまうことにした。礼服、化粧品、靴にとあれこれキャリーケースに詰めてお出かけ。

観劇は5時開場ということで、とても微妙な時間帯。夕飯を済ませて行くには早いし、観劇後にとなると9時過ぎになってしまう。
「……遅めの昼飯をガツンと食べてから、何も食べずに劇場へ……って感じ?」
「そうなるかなぁ」
と、行きの電車でどうするどうすると家族協議しながら都心に向かう。丸ビルの中のハンバーガー屋はどうだとか、この時間じゃそこは混んでるだろうから飯田橋のMOS's-Cにしとこうかとか、ナポリピッツァ食べたいんだよねぇとか、あれこれあれこれ。

「あぁ!そうだ!シズラー!」
朝それなりに食べたはずなのに、腹空いたなぁ、腹ぺこなんだよなぁ……と飢えていただんなが「閃いたッ!」という顔をしてそう言った。確かに Sizzlerだったらガツンと食べる昼御飯にちょうど良いよねぇということで、亀戸で途中下車。カレーやサラダ、スープのデザートが食べ放題のサラダバーが各種肉料理(と魚料理)についてくる、このうえなく満腹になれる店に向かったのだった。

私はマスタードクリームソースがかかった鶏肉のグリル、だんなはハンバーグ、息子はハムチーズサンド。つい昼からビールなぞ頼んでしまい、その頼んだCoronaビールにこの上なく似合っちゃうタコスの材料がサラダバーコーナーに置いてあったりするものだから、ついつい昼からたらふく食べてしまった。柔らかいタイプのトルティーヤに刻みレタスとトマトとタコミートと保温ポットに入れられているとろけるチーズをかけて、ぐるりと巻いてかぶりつく。

チキンサラダ、卵サラダ、コールスロー、どのサラダからもセロリの味がむんむん漂ってきて、「なんだかすごくアメリカの味……」とちょっと嬉しくなってしまいながらボリュームたっぷり昼御飯を楽しんだ。折しもハロウィーン間近ということで、お店はハロウィンイベント中。給仕する店員さんたちがドラキュラだったり魔女だったり天使だったり死神だったりと大変なことになっていた。そこら中にカボチャの風船が浮かべられ、サラダバーのメニューにもかぼちゃのスープがあったりかぼちゃのプリンがあったり、かぼちゃのグラタンがあったり。ほのかに甘くナツメグの香りが漂うかぼちゃのスープがとても美味しかった。

「餃子の王将」にて
 チャーハンセット
 餃子 ×4
 八宝菜
 ニラ肉炒め
 天津飯
 生ビール ×4
を、家族で分け分け。

で、宿泊ホテルに一度寄って荷物を置いてから、五反田と大崎の間にある特設劇場へ。6ヶ月も前から予約していたミュージカル「CATS」を家族で見に行った。私は小学3年か4年の頃、母に連れられた、新宿の都庁があるあたりにかつて建てられた特設劇場に「CATS」を見に行ったことがある。それ以来だから、もう25年ぶりくらいになる2度目の「CATS」観劇だ。

当時のそれがミュージカル初体験で、しかも役者たちがすぐそばの通路をうろうろするような内容だったものだから、とにかくびっくりしたし楽しかった。音楽もやけに耳に残って、それからしばらくメインテーマのドーソシ(♭)ーラソーミファーレ……の音が耳から離れなかった。まぁ、息子は私じゃないし、男の子だしまだ1年生だし、どのくらい楽しんでくれるかどうかはわからないけれど、「オペラ座の怪人」よりは子供向けかなと。

ちょっとばかり端の方だったけれど前の方の通路席。
「いいから、今日は君が通路側ね、お母さんとお父さんの間じゃなくてさ」
と息子を通路寄りに座らせて、いざいざ観劇。

始まって猫がうじゃーっと出てきたところで
「お母さん……前の方に、見に行っちゃ、ダメ?」
息子に小声でひそひそと聞かれ、ダメダメと首降ったちょっと後に、またひそひそと
「このねこさんたちは……しゃべるねこさんたちなんだねぇ」
と言っていた。途中眠そうにもしていたけれど、まぁまぁ楽しそうに舞台を見ていた模様。途中、「あら、子供がいたわ〜」という感じで、通路に来た猫役者さんがヒラヒラと手をふってくれた。

筋らしい筋があるようなないようなCATS。音楽と歌と衣装と舞台装置を見せつけるような「オペラ座〜」とはまた違う、猫っぽい動きやダンスに魅せられるミュージカルはやっぱり相変わらず楽しかった。こうなると、アンドリュー・ロイドウェーバーつながりで「エビータ」とか「ジーザスクライスト・スーパースター」あたりも見たいような。

「……で、これからどうしましょ」
「お腹も空いたよねぇ、けっこうペコペコなんだけど」
「でも、ホテル帰ったら9時だし」
観劇後、駅に向かいながら途中の居酒屋なども眺めつつ電車に乗り、手早く安く餃子とビールにしましょうかねとホテル近くの「餃子の王将」に。

餃子とビールくらいで良いねという感じだったのに、
「ぼく、チャーハン食べるー」
「……あ、ニラ肉炒めとかいいなぁ……八宝菜も捨てがたい……」
「じゃあ両方取りゃいいじゃん、安いし」
と、なし崩し的にビール4杯に餃子3枚にセットに炒めものにと大変なことになってしまった。安っぽ〜い味のもやしたっぷり入りニラ肉炒めだったり、白菜多めの八宝菜だったりしたけれど、その安っぽさがやけに美味しかったりして、足取りふらふら御機嫌にホテルに戻った。

10月30日 日曜日
結婚おめでとー。
「ミスタードーナツ」の
 ポン・デ・リング
 あらびきフランクパイ
牛乳

ホテルで迎えた朝。午後には結婚式と披露宴を控えているしと、ホテルのブッフェ朝食を摂る気にはなれなくて、近くのミスタードーナツにだんなが買い出しに行ってくれた。ぬかりなくコンビニで牛乳なども買ってきてくれて、ポン・デ・リングやソーセージパイで朝御飯。

息子リクエストの「D-ポップ」がなかったそうで、その代わりにと買ってきてくれた「じゃがまるこ」とかいう新商品は、ちょっとビミョ〜な味だったようで息子には不評。私もだんなもつついてみたけれど、確かにこれはあんまり好みじゃないかな、という感じ……。しょっぱ甘い味の、モチモチした、たこ焼きサイズの一口ドーナツで、なんだかバランスがあんまりよくない中途半端な味に思えたのだった。後日改めて食べたら美味しかったりするかしら……。

さ、着替えて化粧して結婚式行く準備しよ。

義弟の結婚式お祝いの席
 祝いの前菜5種盛り合わせ
 ふかひれと季節野菜のスープ
 海の幸の強火炒め
 蟹の爪の揚げ物
 牛ヒレステーキ まんとう添え
 季節野菜のオイスターソースあんかけ
 ひすい色のおそば
 デザート2種とフルーツの盛り合わせ
 シャンパン・ビール・紹興酒

レインボーブリッジやお台場を臨む、ベイエリアのビル内にある小さな教会で、今日は義弟の結婚式。会社の人も友人も呼ばない、親族だけを集めたこぢんまりとした式だった。その後の宴席も「披露宴」というよりは「食事会」という雰囲気の、和やかな会。教会近くの中華料理店で円卓についてコース仕立ての中華料理をいただいた。

身内だけのささやかな会だったけれど、でも「ケーキ入刀」も「両親への花束贈呈」も「花嫁から母への手紙」もある、ちゃんと流れのある披露宴。私とだんなの結婚式も身内だけの食事会で終わらせたのだけれど、それは本当に「ただの食事会」(だんなが乾杯の挨拶、私がシメの挨拶をして終わり、花束も手紙もケーキもなし!)だったので、こういうのも良いなぁと、8年前を懐かしく思い出したりした。久しぶりに孫や曾孫が揃い、おばあちゃん(だんなや新郎のおばあちゃん、息子にとってはひいおばあちゃん)も嬉しそう。

料理は、柔らかい牛ステーキにサラダと花巻が添えられたものや、青梗菜とブロッコリーに帆立のあんがかかったもの、大きな蟹爪にじゃがいもで作られた籠に盛られた魚介炒めが添えられたもの、などなど。お祝いの席らしい、華やかな盛りつけの料理がいくつもあった。
「あはは、ふかひれ食べたの、お義父さんの還暦祝いの席以来かもー」
とか言いながら、義妹と隣の席だった事を良いことにあれこれおしゃべりしながらもぐもぐ。

デザートは、ケーキカットで使われた大きな苺のショートケーキ。各テーブルに何等分の一かになった大きな塊が大皿に盛られてデデーンとやってきたので、各テーブルでざくざく切り分けていただいた。
むらさき芋入りのタピオカココナッツや柿や葡萄をつつきながら中国茶を飲み終わる頃にはすっかり満腹に。みんな楽しそうで、天候も悪くなく、良いお式で良かったねぇと帰路についた。食事が終わったのは4時半くらいだったのだけれど、もう満腹で夕飯はパス……。

10月31日 月曜日
給食っぽい?
日清どん兵衛 肉うどん
麦茶

昨日の夜、私やだんなは飢えていた。
お腹一杯になった結婚式のお食事会、こりゃ夕飯はいらないねぇ〜と言っていたのだけれど、8時半を過ぎた頃からお腹が空いちゃって空いちゃって、

「あー……何か食べる?カップ麺とか……」
「カップ麺かぁ……ちょっと悲しい……つっても、今たいした食材ないし、ラーメン屋ももう閉まるよねぇ……」
「……」
「あ、なしなし、ラーメン、なし!顔輝かせないでよ。これからラーメン屋行くなんてやだよ、もー」
「ん、大丈夫、あと5分で閉店しちゃうから」
「そうですか……」

なんてくだらない話をえんえんとした後、だんなと息子はカップスープを飲んでいた。
私は夜遅くに何か食べるのも嫌だなぁとパス。飢えたまま翌朝を待った。
「明日の朝、チャーハンでも作って食べようか、がっちょりとね」
とか言いながら。

そして今朝。卵いっぱいあるし、だんなにチャーハン作ってもらうんだ〜♪とうきうきと起きてみたら、あると思っていた冷凍御飯が全然残っていなかったことに気がついた。半人前のチャーハンしか作れそうにない感じ。
ないよないよ、御飯がないよ……と少なからずショックを受けつつ、でも御飯炊くほどの時間は残っていなかったのでお湯を沸かして一同カップ麺の朝御飯。

「ごめん、朝御飯"あかいきつね"でいいかなぁ?」
「うん!いいよ!」
息子から、ものすごく嬉しそうな返事が返ってきたことについてはあまり深く考えないようにして(そんなに好きか……)、息子は「あかいきつね」、私とだんなは「肉うどん」。

「俺ねぇ、肉うどんはどん兵衛シリーズの中の最高峰だと思うんだよ」
「ほー……」
そんなだんなの告白を聞きつつ、ぺらぺらな肉を麺の中から掘り起こしつつほんのり甘い汁を飲み、平たいうどんを啜りこんだ。揚げ玉がふわふわと浮いていて、確かに甘っぽいそのうどんは悪くなくて、「ほほー、どん兵衛シリーズ最高峰……」とどこか納得しながら平らげた。でもきっと息子の最高峰カップ麺は「あかいきつね」。

カステラ
牛乳

先週一度もジムに行けなかったので、いそいそとスポーツジムに。運動して野菜やパンや牛乳を買って帰ってきた。運動後の昼御飯どうしよーどうしよーと買い物しながらスーパー内をさまよい歩き、カツ丼……ちゃうねん……サンドイッチも……ちゃうねん……おにぎり……ちゃうねん……と、いまいち食べたいものが見つからず、うろうろ。最後に寄った駅ビルで文明堂にカステラと目が合い、
「……あ、これ食べたいかも」
と小さな包みを買ってきた。3切れ分ほどの小さなものだったので、2切れをお昼に食べて1切れは息子のおやつに。

カステラには牛乳〜、当然牛乳〜♪とコップになみなみ冷たい牛乳注いで、カステラ食べながら牛乳をぐびぐび。
全然昼御飯っぽくないけど、一人飯を満喫した。蜂蜜の匂いのする甘い甘いカステラは、洋風の焼き菓子よりもずっと懐かしいような味で、剥いだ紙をこっそり歯でしごいちゃったりして。

鶏肉とマカロニのクリーム煮
サンマのコンフィとほうれん草のサラダ
羽釜御飯
麦茶

今日はハロウィン。別に何かイベントがあるわけじゃないけれど、なんとなくかぼちゃだけは買ってきた。が、
「ただいまーん♪今日の給食はね、かぼちゃのグラタンとかぼちゃのプリンだったよーん♪」
と息子が帰ってきて、かぼちゃ料理は夕飯から外すことに。息子の学校、ぬかりないな。

明日から11月ということで新しい献立表がやってきたのだけれど、

「麦御飯の豚丼・小松菜のおひたし・味噌汁・りんご・牛乳」
「肉まん・カレーうどん・うずらの卵・和え物・バナナ・牛乳」
「食パン(ジャム&マーガリン)・鮭のムニエル・ミネストローネ・乾燥プルーン・牛乳」
「栗入り赤飯・焼きししゃも・大豆と昆布の煮物・しめじ和え・みかん・牛乳」
「シュガートースト・ポトフ・きのことわかめの和え物・桃缶詰・牛乳」
「御飯・納豆・めかじきの竜田揚げ・きくらげの野菜炒め・オレンジ・牛乳」

と、まぁ今月もバラエティに富んだ素晴らしい献立だ。なかなか渋いメニューだったり、好き嫌いが分かれそうな食材も果敢に使われているけれど、来月も息子は完食できそうな内容だった。いいなぁ給食。

夕飯は、「鶏肉とマカロニのクリーム煮」。先日体調を崩したときにベッドの中で『なつかしの給食』(アスペクト 1997年)という本を眺めていて、
「揚げパン食べたい〜、鶏肉のホイル焼き食べたい〜、ソフト麺なつかしー」
と身悶えしてしまい、給食チックなものが無性に恋しくなっていたのだった。今日はすごく寒いし、煮込み料理にちょうど良いよねということで、給食で大好きだった「鶏肉とマカロニのクリーム煮」。シチューというよりホワイトソース和えという感じの、あまり汁っぽくない料理だ。味気ないコッペパンや冷凍みかんとよくセットになっていた。で、先の本にそういうレシピがあれこれ載っているので、それを参考にクリーム煮作り。

鶏肉と玉ねぎを炒め、更ににんじん、じゃがいもも加えて炒める。更に「きのこも入れちゃえー」とエリンギ、しめじ、舞茸も加え炒め、別鍋でマカロニを茹でる。
そして別鍋でホワイトソースを作成。バターで小麦粉炒めて牛乳加えてごくごく普通のホワイトソースを作り、塩と顆粒コンソメで味を調えてから炒めた肉や野菜、マカロニと一緒に和える。じゃがいもがいまいち固かったので、それから少しだけ煮込んでみた。おお、なんか給食っぽくなったぞ、多分。

あと一品緑色っぽいのが欲しいなと、刻んだほうれん草と玉ねぎをピエトロドレッシングで軽く和えて、サンマのコンフィをほぐしたものをトッピング。クリーム煮にマカロニが入っているけれど、御飯も炊いた。
息子の前歯が抜けそうにグラグラしていたのでこういう煮物で良かったねぇと息子と2人で夕御飯。柔らかく煮えたじゃがいもをがぶりとやったところで、前歯が綺麗に抜け落ちた。
なんで乳歯が抜けちゃうんだろうねぇとか、大人の歯はなんででっかいんだろうねぇなんて話をしながら、息子はたっぷりよそったクリーム煮を綺麗に食べて、
「うん、今日の給食よりおいしかった!」
と言ってくれた。やった、給食に勝った!(←すごく嬉しい)