食欲魔人日記 05年12月 第1週
12月1日 木曜日
Tさん家でフォカッチャ焼いてきましたよ
炒めウィンナーと目玉焼き
白パン
カップスープ(ポタージュ)
ヨーグルト・牛乳

今日の朝御飯は、昨夜遅くに帰宅した(というより今日の午前中に帰宅した)だんなと、ちょっとゆっくりめののんびり朝御飯。

通学のぎりぎりまで寝ていた息子はバナナだけを飲み込むように平らげて出かけて行ったので、だんながシャワー浴びて出てくるのを待ちつつカップスープの準備して、フライパンでウィンナーと卵を焼いて、昨日スーパーで買ってきた白パンを皿に盛る。私ももうすぐ出かけるしと慌ただしくあれこれ準備した割にはなかなか美しい朝食の食卓になって、ちょっと嬉しくなりながらだんなと一緒にあれこれ話しながらもりもり食べた。……って、私そういえば昼にこれでもかとパンを食べる予定だったんだわ。

Tさん家で
 パン各種(フォカッチャ2種・カンパーニュ・ミルクパン)
 バーニャカウダ
 サラダwith クァトロ・アネッリレシピのドレッシング
 チキンホワイトシチュー
 牛ホホ肉と牛タンのシチュー
 りんごのタルト・ラズベリーとバナナのジェラート
 ワイン(コロンビア産シャルドネ・DRINK&EATのPORK)
などなどなど。

電車に揺られて、千葉県から茨城県へ。にょろにょろーっと都心を経由せずに北上していくので、乗り換え回数こそそれなりにあるけれど、あまり混雑することもなく1時間ちょっとで移動できる。電車賃が少々お高めなのが唯一の難点なのだけれど、それにもめげずに近頃筑波にせっせとお出かけの私。

今日はTさん家でパンを焼くのだ。焼いて喰うのだ。パン焼きは案外簡単で楽しいのよということを教わりに、Mさんと一緒に、料理持ち寄ってT邸にお邪魔してきた。

私が持っていったのはバーニャカウダ。昨晩、1株分のにんにくを薄皮剥いて芯を抜いて、牛乳で何度も何度も何度も茹でこぼしながら柔らかくしていって、にんにくと同量ほどのアンチョビペーストを加え混ぜ、風味の良いオリーブ油で伸ばしてできあがり(ちゃんとした作り方はこのへんに)。

手間だけはけっこうかかるめんどくさい料理で、でも生野菜をポリポリ食べられてパンにも似合うし良いかなと、2色のパプリカとにんじんとセロリとルッコラとラディッシュを刻んでタッパーに詰め、ソースを瓶に入れて持っていく。材料費があまりにかからない品だったので、せめてもと我が家が抱える十数本のワインの中から、バターの香りがして美味しかったコロンビア産のシャルドネと、単にラベルを見せたいという理由でDRINK&EATシリーズの豚さんも持っていった。

Mさんはお得意の「ガツンと肉料理」系ということで、なんと和牛ホホ肉とタンのシチューをタッパーにたっぷり。「1人1品持ち寄りましょうよ」の提唱者Tさんが、なぜかシチューとサラダ(先日行ってきたクァトロ・アネッリドレッシングまで作って!)と、更にタルトを用意して、しかもパン作りの合間に冷凍果物でジェラートまで作ってしまい「1品じゃないじゃん」「異様に多いじゃん」と叱責と賞賛(主に賞賛)を浴びていた。さすが「かめーかめー攻撃」の国のお人、最後までかめーかめーでした。お土産用のパンまで1人1本あるし!

そして、昼前に集合して、手こねでプレーンフォカッチャ(にんにく風味)を、フードプロセッサー使用でトマトフォカッチャ(ローズマリー風味)を作成。発酵させてー分割して丸めて休ませてー成形して休ませてー焼いてー……という工程の合間合間におしゃべりしたり酒かっくらったりしつつ、フォカッチャ焼き上がりに合わせてずら〜りと料理をテーブルに並べた。ワインの栓も2本開けておき、好きなように好きな酒を飲みつつ、あれこれつまんでおしゃべりおしゃべり。書斎でお仕事中だっただんなさまタローさんも出てきて、
「なぜあなたがたはビーフシチューを食べながらマトンの話で盛り上がるのだろう……」
と今日もほのかに呆れられながら(でもバーニャカウダをすごい勢いで食べてくれていたのでちょっと嬉しかった)、女性4人(大人3人+Mさん家のお嬢ちゃん)でわいわいきゃあきゃあ大騒ぎしてきた。

いやー、フォカッチャ、旨かったです。「私のピザ生地はこんなにツルンとしてないわ」と、こねの足りなさを実感し、ベンチプレス……じゃなかった、ベンチタイムの重要性も理解致しました。なんとなくコツのようなものがわかった気になったので、この会得したモヤモヤが霧散しないうちにフォカッチャから始めてみようかしら(←フォカッチャは薄いのでいまいち使いづらい電気オーブンでも良い具合に火が通るかな、と……)。

最後にはしっかり、りんごのタルトとジェラート(好みの果物を冷凍したもの400gとレモン汁約20cc、生クリーム100gをフードプロセッサーでギャギャギャギャギャと攪拌する……って感じのレシピだったような)もしっかり堪能。ラズベリーとバナナという組み合わせが思った以上にお似合いで、ほのかにバナナの香りとねっとり感の漂うさっぱりしたラズベリー味が最高だった。

そして日が暮れた頃、解散。 さんざん飲み食いしながらした会話は、
「とんかつ屋行ってヒレカツ頼むなんてあり得ないよね」
「ロースよね」
「ロースロース」
「脂が必要なのよ」
とか、そんな感じのものばっかりだったような気が。あ、あとメイド喫茶話でも盛り上がりました。

だんなの実家で
 海老フライwith刻みキャベツとトマト
 肉じゃが
 御飯
 ほうじ茶
 りんご・柿

帰宅はさすがに暗くなっちゃうかなと思っていたので、息子には「おばあちゃんの家に行って待っててね」と伝えてある。ちゃんとおばあちゃん家で、学校の宿題やりながら待っていてくれた息子。帰りは結局6時半を過ぎた頃になっちゃって、
「今日もお父さん帰り遅いんでしょ?夕飯あがっていきなさい」
のお義母さんの声にぶんぶん頷いて夕食いただいてきた。肉じゃがと、海老フライ。御飯にお茶に果物いっぱい。

クリスマスを前に、息子は「お父さんにもらう予定のプレゼント」「サンタさんにもらう予定のプレゼント」「おじいちゃんにもらう予定のプレゼント」とあれこれリストアップを始めていて、今日はちゃっかりおじいちゃんに「これが欲しい」と伝えてきたらしい。ご丁寧にGoogleで商品検索して、写真つき正式名称つきのページをプリントアウトしてそこに赤丸つけて「これが欲しいの」と。

今日の息子はカレーライスを3杯も食べたり、牛乳を2本飲んだり、グレープフルーツを2個食べたりしたらしい。おじいちゃんとたき火して焼き芋作ったり、そりゃ楽しい放課後を過ごしたらしく、「今日はいい日!」と喜んでいた。うん、私もとってもいい日だったのよー。

12月2日 金曜日
期せずして天狗。サラダパリパリ。
Tさん家のミルクパンの卵サンド
カフェオレ
ヨーグルト

食卓には、昨日Tさん家でいただいてきたパンがいっぱい。
「フォカッチャあるよー、ミルクパンもあるよー、そうそう、卵サンドも」
とだんなに伝えておいたら、ミルクパンを食べてジムに向かったらしかった。で、私と息子は卵サンドをカフェオレ傍らに、もぐもぐもぐ。

バター入りのリッチな生地の、ほのかに甘いミルクパン。「これねぇ、卵サンドにするととっても美味しいのよ」と、昨日のお昼にいただいた卵サラダは確かにしっとりモチモチふかふかでとても美味しかった。昨日はあれこれ大量の食べ物があってあまり何個も食べられず、残ったものは
「せりあさん持って帰る?」
と声をかけていただいて、いそいそと持ち帰り。息子がえらい勢いで卵サンドを食べていくので、私は追加にミルクパンをスライスしてバターつけていただいてみた。うまー。

鮭おにぎり
わかめと豆腐と油揚げの味噌汁
麦茶

ちょっと気分が乗らなくてのんびりやっていた仕事があるのだけれど(←コラ)、来週と再来週はいくつか予定があって、それが終わればクリスマスホリデイは目前!ということで、あまりのんびりやっていられない事に気がついた。このままだと年明けまでお待たせしてしまうことになるので、それはいかんとエンジンかけて鋭意お仕事。ジムにも行きたかったのだけれど幸い(?)先日の無理がたたってすっごい筋肉痛になっていたのでジムもなし。

「これ、筋肉痛が軽くなるよー」と何度かだんなにもらってアミノバイタルなるタブレットを口にしているのだけれど、今回は自ら進んでジム後に飲んでみた。おお、確かに、あの日の無茶ぶりにしては筋肉痛がかなり軽いかもー……と思いつつ、でも今日の運動は全然ムリー。

お昼御飯は、「片手で食べられる御飯ものにしよう」と、台所に行ってちゃちゃっと鮭おにぎり作ってパソコン脇に持ってきた。味噌汁も残っていたのを思い出して、温めてこたつの上に。パソコン前でもぐもぐおにぎり食べてはこたつにいそいそ移動して味噌汁ずずーと啜って、またパソコンに戻って……と、一人ならではの非常にお行儀の悪い食べ方で昼御飯を済ませてしまった。息子がいたら
「お母さん!ちゃんと座って、ちゃんと食べないとだめでしょ!」
と怒られること必至。

「天狗」にて
 和風かりかりじゃこサラダ \399
 バターコーン \294
 ポテトフライ \294
 寒ぶりの刺身 \399
 サイコロステーキ \\609  もつ鍋 \609
 つくね串 2×\168
 手羽先串 2×\168
 お子さまうどん \378
 茶碗蒸し \210
 とろろそば \609
 天重 \609
   ビール:ビア・ブラウン(中) 4×\441
 チョコパフェ \294
……家族でよーさん、食べました。

今日は息子の音楽教室、家にはまだまだたっぷりのパン。
「……そういうわけで、パンに似合う夕飯にしましょう。何がいい?」
教室が終わってから、息子と相談しながら帰ってきた。

「マッケンチーズ!」
「それ、おかずじゃないじゃん。却下」
「クリームのスパゲティ!」
「それもダメだよ……」
「じゃあ、トマトソースのスパゲティ!」
「スパゲティから離れたほうが良いと思うよ」

あれこれ話しながら最寄り駅まで帰ってきたところで、「そうだ!コロッケ!」と高らかに宣言された。ああ、確かにコロッケはパンに合うかも。それは良いかも。
「そうそう、そういう意見を求めていたんだよ〜」
と、さすがに帰ってからコロッケの準備をするのは遅くなってしまいそうなので、コロッケ屋さんのコロッケを買って帰ってきた。

お店の棚には「チーズコロッケ」とか「ミルクコロッケ」「ダブルコーンコロッケ」などなど、息子のいかにも好きそうなアイテムが山盛。
「んとねー……3個でもいい?いい?ダブルコーンの2つとー、ミルクコロッケ1つください!」
さんざん悩みながら息子はコーンを2つにしていた。私はコーン1つとチーズの1つ。ここしばらくの毎日のとおり、だんなからも何も連絡がないから今日も息子と2人の晩御飯だねぇと、サラダの野菜も買って帰ってきた。夕飯は、パンとコロッケとサラダと、あと野菜のスープでも作ろうと。

そしたら、夜も7時をまわって「そろそろスープの準備をするかぁ」という段になって、だんなが突然帰ってこられることに。パンとコロッケの夕飯の予定なんだけどどうしましょう……と相談して、「なんだか飲みたい気分だし」と、急遽方針を転向して天狗に行くことになった。パンの似合う洋風の子供向け夕御飯は、ビールの似合う和風夕御飯に。息子は大好物のバターコーンが食べられるとあって御機嫌だった。

「でもだんな、外食続きで野菜足りてないでしょ?野菜喰っとけ、野菜」
寒ぶりの刺身やサイコロステーキを頼みつつ、せっせとサラダ注文したり、ニラやキャベツの入るもつ鍋を注文したり。ミニサイズのガスコンロに乗ったミニサイズの鍋におさまったもつ鍋はとても可愛らしいサイズで、
「……そういや私、もつ鍋って外で食べたことないんだよ。これが初もつ鍋かも」
とか言いながら、家族で分けると椀1杯にしかならないもつ鍋をつつきながらビールを2杯。

「あー……御飯……ミニ天丼気になるんだけど、さすがにちょっと重いよねぇ……とろろそばも気になるんだけど……」
「じゃあおゆきさん、君がとろろそばにしなさい。俺は天重にするから」
「……ミニじゃなくて?重?」
「そう、重」
「重かぁ……」
天だ重だと半ば酔っぱらいながらきゃあきゃあとシメは私が冷やしとろろそば、だんなが天重。甘辛いタレの味がたまりませんねとか言いながら、それも分け合って平らげた後はゲーセンのUFOキャッチャー覗いてのんびりと帰宅した。

数百円の投資でだんなが入手したのは、ポップコーンにうまい棒にクッキーにチョコバーにミニゼリーに電車のおもちゃに……と10アイテムくらいが詰め込まれた20cm四方くらいのお菓子バスケット。UFOキャッチャーが得意なだんなは、でもぬいぐるみ類を取っても私があまり良い顔をしない(←だってどこに片づければいいやら……飾るのも……ねぇ……)ので、もっぱら菓子類を積極的に狙ってくれる。今日のも良い収穫でございました。息子ますます大喜び。

12月3日 土曜日
麻婆豆腐というより「豆腐入り肉の甘味噌煮」ですが、ウマー
コロッケ(ダブルコーン・チーズ・ミルク)
ミックスリーフのサラダ ほうれん草ドレッシング
フォカッチャ(プレーン・トマト)
ミルクパン
カフェオレ

昨夜食べられなかったパンにコロッケにサラダ。朝御飯に食べようねとしまっておいたのを取り出して、コロッケ温めパンを温め、先日バーニャカウダ用に用意した野菜の残りをあれこれ刻んでミックスリーフに混ぜ込んだ。ぱたぱた動く私のそばでコーヒーを淹れてくれるだんな。
「あー、コロッケあったまったから出してくれる?で、代わりにパン入れて焼いてくれる?あと、お皿お皿」
きゅうりとラディッシュとパプリカを刻みながら背後の気配にそう伝えると、ちゃんとリクエスト通りに事が進んでいるのが素晴らしい。だんなよ今日もありがとう。

コーンコロッケ3つにチーズコロッケ、ミルクコロッケ。みんなでつつけるように一口サイズに刻み、サラダはどっさり山盛りに。先日Tさん家でいただいてきたほうれん草ベースの甘酸っぱいドレッシングはお店のと同じ味がしてだんなにも好評だった。

「これ、この穴って、どうやって開けるの?」
「んー?あ、それね。指で。ぐりぐりぐりって。全員でぶすぶす穴開けた」
フォカッチャの表面にまんべんなくあけられた凹凸は、指に油つけてぎゅうぎゅうと生地を押したもの。自家製パンは美味しいもんだねぇと話しながら、もう昼近い本日最初の食事をたっぷり食べた。

だんな特製麻婆豆腐
水餃子・茹で青梗菜
羽釜御飯
ビール(モルツ)
麦茶

だんなが先々週あたりから、「マーボードウフ、マーボードウフ♪」と呪文のように呟いている。

餃子の王将が先日開催していた麻婆豆腐フェアがそれはそれは気になっていたらしく、夕飯は麻婆豆腐ということになった。私は急ぎの仕事があって週末だというのにパソコン前から剥がれられない一日だったのだけれど、 だんながお買い物してきてくれた。ついでに夕御飯も作ってくれた。ありがとうありがとう。

今日の麻婆豆腐は辛みのまったくない、味噌味噌して肉肉したもの。「豆腐入り、肉の甘味噌煮」という感じで、これがやたらと御飯に似合って美味しかった。冷凍庫に長らく入っていた餃子は茹でてスープ餃子に。青梗菜があるよーってことで、台所に出ていった私が適当に縦4つ割りにして一緒にスープに入れてしまい、大変に具沢山なスープにしてしまった。

甘く味噌っぽい麻婆豆腐は美味しくて、でもちっと辛みが足りなくもあったので適宜ラー油をかけながらいただいた。葱もたっぷり入っている。
いいねいいね麻婆豆腐いいねとだんなとせっせと食べたのだけれど、誰よりせっせと食べていたのが実は息子。「麻婆丼」がいたく気に入ったようで、たっぷり2杯の麻婆丼を平らげ、
「おかわり!最後はねぇ、ふりかけ御飯!」
と、洗ったお茶碗に改めて御飯をよそってたまごふりかけをかけて、それも綺麗に完食して軽やかに居間に去っていった。最近の息子の食欲は、ほんとすごい……。

12月4日 日曜日
冬はなんといってもほうれん草が旨いよね
フォカッチャ・ミルクパン
牛乳

息子がなんだか風邪気味。鼻を詰まらせてちょっと苦しそうに
「あさごはん……みかん食べるね、みかん」
と、こたつにすっぽりもぐっている。だんなは昨夜の残りの、小さな器に入れた麻婆豆腐を食べると言い、私は私で「フォカッチャがあと2切れくらい残ってるしなー」とそれを食べたがり、3人3様の日曜の朝御飯になった。

今日はめちゃめちゃ寒い。メールのやりとりをしていた広島の某お店からは
「今日は雪ですー」
なんてメールも入ってきて、12月になっていよいよ「冬!」って感じになってきた。ストーブごんごん炊いておこう。

「CoCo壱番屋」の
 ロースカツカレー ほうれん草トッピング
 麦茶

今日はだんなも私も一日中「BIOHAZARD 4」。既にゲームキューブ版が出ていたこのゲーム、いよいよPS2版が出たということで、予約していたものが我が家に先日やってきた。

「ひたすら隠れて進んでいく」がコンセプトの「メタルギアソリッド」なら私もけっこう得意なのだけれど、襲い来るゾンビやゾンビ犬やその他怪物を倒していくバイオハザードは私は苦手。なにしろ怖い。ゾンビが怖い。毎回「ささ、だんな、おやりなさい」とだんながゲームを進めていく様を脇で応援しているのが常だったのだけれど、今作はなぜかあんまり怖くない。お化け屋敷的な怖さがかなり減ったような感じで、「俺、ジム行ってくるから」とだんなが出かけて行った後は私がコントローラーを握りしめて自分のメモリーカードでゲームを新たに始めてみた。おお、面白いぞ。ライフルが操作できるのが楽しいぞ。

どうにも不器用な私の操作では
「地面に置かれたトラバサミに足を噛まれまくる合衆国エージェント」とか、
「地面を這い去っていくヘビをひたすら追いかけていってブービートラップにひっかかる合衆国エージェント」とか、
「アイテムを持ったカラス一羽倒せない合衆国エージェント」
といった姿が随所に見られたのだけど、チキンなエージェントはひたすら逃げまくり、とりあえず最初のボスキャラは無事に倒せて一安心。その頃だんなが帰ってきて、手にはお昼御飯のCoCo壱番屋のカレー。

だんなはパリパリチキンとうずら卵フライのトッピング、私はロースカツにほうれん草のトッピング。夕飯は常夜鍋の予定だったのに何を考えたのか「豚とほうれん草」の組み合わせにしてしまい、
「しまった……なぜ私ったら豚とほうれん草を……」
「まぁ、いいじゃん。れん草カレー旨いよね」
「ん。カツ食べて。れん草もあげる。チキンもらうから」
などと話しつつ、だんなとトッピングを適当に交換しながらいただいた。

食事中の話題は、「なぜスキー場のロッジで食べるものはカツカレーかカツ丼になってしまうのだろう」ということとか。

常夜鍋(豚バラ肉・ほうれん草・うどん)
日本酒(一ノ蔵 松籟)

今日はなにしろ寒くて「なんといっても鍋!」な気分になり、今シーズン初の常夜鍋。

昆布だしに豚バラの薄切りとほうれん草のざく切りをどかどか入れてどかどか煮込み、胡麻だれをつけてひたすらいただく冬の鍋だ。幸い、今日は美味しそうなほうれん草が安売りされていたので、バリッと葉が見事に張った立派なほうれん草をたらふく食べることができた。生ではそう分量食べられない野菜をこれでもかと食べられるのが鍋料理の嬉しいところ。風邪気味な息子にはうどんがよろしかろうと、うどんもたっぷり茹でて息子の器に入れてやった。

常夜鍋は「毎日食べても飽きない」とか「一晩中食べていても飽きない」とかいう意味なのだそうで、料理法もこれというものがないらしい。私の実家では食べなかった鍋で、我が家の常夜鍋はそのままだんなの実家からの文化の踏襲になっている。使うタレはなんといっても「ミツカンごましゃぶ」なのだそうで(お高い胡麻ダレは、味は美味しいけれど、濃厚過ぎて途中で飽きがきてしまう……)そのタレでひたすらに煮た豚と煮たほうれん草を食べていくのだけれど、これがどうにも飽きなくてたまらんのだった。
「ちょっと辛さがあってもいいかもねー」
とタレにラー油を数滴落としたりしつつ、日本酒を軽く2合ほど。