食欲魔人日記 06年1月 第3週
1月16日 月曜日
貧乏人のパスタ……な割には、お金がかかる
味噌おじや
冷茶

今朝も「豚味噌鍋の翌朝」の定番、味噌おじや。週末にどっさり遊んで疲れちゃったのか、今朝はどうにも眠くて眠くて起きられない。仮止めすると5分置きにまた鳴り出す目覚まし時計を何度もパシパシ叩いて止めていたら、だんなが先に起きてくれた。ボヘーッとしながら台所に行くと、もう味噌おじやの準備ができている。昨夜の食器が入った食器洗浄機の中身も綺麗に片づけられていて、冷茶の準備まで。

寝ぼけながらも
「ありがとうねありがとうねだんな〜♪」
と喜び&感謝の舞を踊ったのだけれど、「おゆきさんが壊れてる……」とあまり良い反応をいただけなかった。ちゃんと感謝が伝えられる舞を会得せねばならぬ、と小さく決意して、ともかく朝御飯は味噌おじや。

今日のは御飯少なめ、スープ多めの雑炊状の味噌おじや。表面が見えなくなるほど、これでもかと刻み万能葱を上からかけて、ざっくざっく混ぜながらいただいた。この練り味噌の味は、刻み葱と素晴らしくよく似合う。葱の香ばしさと味噌と酒粕の甘さが絡んで、豚味噌鍋も味噌おじやも美味しいったらなくて、だから毎回(今年は葱もお高いのに……)万能葱を1束ずつ消費する勢いで刻んじゃうのだった。

胡麻鮭おにぎり
たらこおにぎり
麦茶

仕事は山盛りだけど、先日から「ジム強化月間」実施中。ジムに行くぞジムに行くぞと時計を睨みながら午前中必死に仕事して、参加プログラムに間に合うギリギリの時間に家を出て運動してきた。月曜はボディパンプの45分。45分だから、いつもの60分10曲に比較して3曲も少ない。「アームカールのつらさもランジの悶絶も肩のトドメもないパンプなんてパンプじゃない……」とちょっとばかり思ってしまいながら、ちょっと重めにバーベルかついで余裕で完走。これなら水曜日も行けるかもー。

そうそう、前に、「で、ボディパンプって、どんなのよ?」と聞かれたので、言葉を尽くして説明するより動画で見ていただいた方が宜しいかと思って探してみた。ここ(←ただしイベント画像なのでマッスル度がより高くなっております)でバーベル抱えた兄ちゃんたちがえっさほいさの動画を見られます。こんなに「ありえない」映像が国内のジムで展開されているわけじゃないけど、まぁ、こんな運動なんですということで。

昼食は、運動後。今日明日に食べる分の食材を買いがてら、駅ビル食料品売り場を歩いてきた。サンドイッチもいいな、いなり寿司も悪くないなと思いつつ、結局値段との兼ね合いもあっておにぎり屋さんのおにぎりを2個。胡麻と鮭をまぶした混ぜ御飯のおにぎりと、焼きたらこのおにぎりを。パンや魚や肉も買って、大荷物で帰宅してからぽそぽそと食べた。鶏から揚げとかが恋しかったけど、ぐっと我慢。

貧乏人のパスタ
水菜とトマトのサラダ
アイスティー(キャロル)
アイスティー(アッサム)

息子に、
「そろそろ御飯しない?おなか、すっごく空いたよー」
と言われたのが6時半。やばいやばいもうそんな時間かどうしよう……と仕事していたパソコンから顔を上げて、今日は簡単にすることにした。本当は魚も肉も買ってきてあって、「ソーセージと押し麦のスープを作ろう」とか「サゴシ(←サワラの稚魚よ)と大根の味噌煮を作ろう」とか今日明日分の献立をちゃんと考えてあったのだけれど、今日はとりあえずスパゲティとサラダということに。明日魚を煮よう……。

おそろしく簡単に作れるパスタ、卵とハードタイプチーズがあれば作れるパスタ、それが「貧乏人のパスタ」。
「貧乏人のパスタ」には複数の説があって、「アーリオオーリオペペロンチーノのことである」というのと、「卵とチーズを使ったもののことである」などと耳にしたことがあるけれど、私は一番最初に「貧乏人のパスタ」と目にしたムック本のレシピをそれと思うことにしている。

本当は、チーズは羊乳を材料とした「ペコリーノ・ロマーノ」を使うのが良しとされているらしい。日本ではそれよりもパルミジャーノ・レッジャーノが買い求めやすいのでそれを使うことが多いみたい。今日はペコリーノを持っていなかったのでパルミジャーノ・レッジャーノを使うことにした。

パスタを茹で、別フライパンにてオリーブ油で揚げ焼き状態にした目玉焼きを1人1個用意。パスタが茹で上がる間際、そのフライパンを再び熱して卵を1人1個割り落とし、それを崩しながらパスタを加えて和え、最後におろしたチーズをどっさり加えて溶かすようにしながら絡めてできあがり。皿に盛って、卵乗せて、黒胡椒をガーリガーリとかけまくって食べる。「貧乏人の〜」という割にはかなりリッチなパスタだ。

サラダは、あまりにもレタスもサラダ菜もミックスリーフもお高いので、柔らかそうな水菜を選んで買ってきてみた。刻んだトマトと合わせて市販のドレッシング添えただけの簡単なサラダを用意して、せめてもとアイスティーを用意。普段絶対に飲みそうにない紅茶をアイスで淹れようかねと、試供品の紅茶葉をあれこれ発掘して、LUPICIAの「キャロル」を出してみた。ストロベリーとバニラと薔薇のお茶。漂う甘〜い匂いに、「ちょっとだけ砂糖入れた方がいいかも?」と少しだけ甘みをつけた。食前酒代わりくらいにはなるかなと思ったのだけれど、一口飲んで息子が「これ、へんな匂いがする」と一蹴。確かにとんでもない匂いのお茶で(私もこの手のフレーバードティーはちょっと苦手なもので……)、早々にくせのないタイプのアッサムティーに切り替えた。

よし、明日も一日仕事するぞ。んでもって、金土日と遊ぶのよ〜。

1月17日 火曜日
これがほんとの「タコライス」??
「アンデルセン」のベーコンチーズパン
カフェオレ
味わい 練乳いちごヨーグルト

火曜はだんながジムに行く日だから……と、昨日のうちにパンを買ってきた。だんなにウィンナーロール、私はベーコンチーズ、息子にはメロンパン。……が、朝、目覚まし時計が鳴って止めてみると、横でだんながぐーぐー寝ているのだった。数十分前に家を出てなきゃいけないはずのだんなが横にいて、
「……あれ?」
「あれあれ?」
と顔を見合わせてハニワ顔になる私たち。どうやら、だんな用の目覚ましアラームがちゃんと鳴っていたにも関わらず、誰も気づかずぐーぐー寝てしまっていたのであるらしかった。……どうも家族全員疲れているらしい。

そして期せずして家族一緒の朝御飯。平日の夕飯はまず一緒に食べられることがなくなってしまった今日この頃、一緒に食べられる朝食は貴重な時間になりつつある。息子はだから、かなり嬉しいみたいだった。だんなは「この2年ジムに通い続けてこんなの初めて……」と意気消沈。

皆でパンをつつき、デザートに1人1個の大サイズの練乳いちごヨーグルト。練乳いちごヨーグルト、大好きで大好きで1〜2年ほど前からしょっちゅう買っているのだけれど、私が買うのはたいてい3個パックの小さなやつ。このでっかいサイズのは、週末に1人買い物に行ってくれただんなが
「これ、特売してたー」
と家族分3個買ってきてくれたのだった。いつも食べているのは80g、今日のは150g。いかにも巨大だ。練乳味が濃厚で甘くて美味しいのだけれど、150gサイズはさすがにどっしりと食べ応えがあった。食後は口の中にしばらく苺味と練乳味が残っていて、幸せ。

ラム肉カレー(冷凍もの)
アイスティー

今日も一日お仕事お仕事。やっと、ひとつ抱えていた巨大な仕事の出口が見えてきて、ちょっとゆとりを持ちつつ「午後は証人喚問見るんだもんねー」と午前は必死に、午後はテレビをちらちら見ながら若干のんびりとお仕事。これまで民主党は特にどうという印象を持たなかった政党なのだけれど、あの馬淵さんという人は前回と同じくすごいね。3時過ぎてから、しばらくテレビにかぶりついてしまった。

お昼は、「よーし、あと2時間がんばったら証人喚問だー!」と12時に一旦休憩して、冷凍庫内にあった自作のラム肉カレーを取り出して温めた。ちょうど1人分だけ残ったものを冷凍してあったので、それを湯煎で温めて、冷凍御飯をチンして。スパイシーなカレーは変わらずちゃんとスパイシーなままだったので、「ちゃんと美味しい〜。うまー」言いながら食べた。

たこめし
サゴシと大根の味噌煮
豆腐とわかめの味噌汁
水菜のサラダ
麦茶

昨日作れなかった魚の煮物を、今日こそ。美味しそうな大根を先日買ってきて、「角煮大根」か「ぶり大根」か、ともかくそんな感じのものを煮たいなぁと思いつつ、同時に「サバの味噌煮」あたりも恋しいなぁと昨日魚屋を見てきたのだった。サバが無ければイカでも良いかなと思っていたのだけれど、1尾200円くらいの美味しそうな「サゴシ」という魚を発見。サワラの幼魚なのだそうで、テラッと青く光る身がサバとほんのり似てもいたので、試しに買ってきてみた。

「青柳」のレシピの「サバと大根の味噌煮」の作り方で、サゴシと大根を煮てみる。
鍋に1と1/2カップの水、1/2カップの酒、大さじ3の砂糖を入れて沸騰させ、そこにざく切りにした魚と厚さ5〜6mmにスライスした大根を入れて中火で煮込む。大根が柔らかくなったら、味噌70gを溶いて引き続き軽く煮込んでできあがり。コッテコテに味噌味じゃなく、ほのかに甘くふわふわとした味噌味で、なかなか美味しく炊きあがった。

で、更に魚介繋がりということで御飯は「たこめし」。年明けに名古屋在住の友人が「名古屋もの」をどっさり送ってくれたのだけれど、その中にひっそりと入っていた「たこめし」の箱。柔らかく煮たタコとだし汁が真空パックになっていて、米に混ぜて水を加えて炊くだけ。
「これがほんとのタコライス〜……?」
とか言いつつ、赤いタコがどさどさ入った、薄味の茶色い炊き込み御飯を用意した。タコが柔らかくてプリプリで、良い感じ。

息子の大好物な豆腐の味噌汁(わかめ入り)も作り、あとは昨日の残りのサラダと。

1月18日 水曜日
優しい味のトマトのスープ
たこめし
サゴシと大根の味噌煮
豆腐とわかめの味噌汁
麦茶

昨日息子も私もそれほどたっぷり夕御飯を食べていなくて、想定以上にあれこれ残ってしまったので、朝御飯に続きを。たこめしもあるし、魚の煮物も味噌汁もある。だんなはそれらを口にできていなかったのでまぁ丁度よいかなと全部温めて食卓に出した、久しぶりの和風朝食。魚の煮物とかじゃなくて「鮭の塩焼き」とか「鰺の干物」とか「卵焼き」あたりの方がそれっぽいんだけどねー、と思いつつ、茶色くこっくり煮えた大根を小鉢に盛りつけた。

ぽろぽろ取れる小骨がちょっとばかりやっかいだけれど、サゴシはサワラと同じく美味しい魚。サバよりもほくほくとした食感で、味噌煮も悪くなかったなと思いつつ、今度買ったらシンプルな塩焼きも試してみようかなと。

チーズトースト
ホットミルク

今日も一日お仕事お仕事。先週末、あまりに仕事がドサーッと積み上がってしまったので、仕事1つ1つを付箋紙に書いてパソコンまわりにぺたぺたと張りつけた。「○○作成」「○○更新」とか書いた紙が1つずつ剥がれていき、「○○作成→連絡待」とか「○○→確認待」なんてものが少しだけ増え、とりあえず付箋枚数は全部で5枚くらいになった。ほとんどに「待ち」の文字が書かれていて、やっと一安心。

「……でもまだ、勉強してからやらなきゃいけない仕事もあるのよね……」
実はそれが一番大変だったりしてなー……と冷や汗かきつつ、昼御飯時はちゃんと休憩。とろけるチーズを山盛り乗せた食パンをオーブンに入れ、ラム酒をほんのひと垂らし入れて香りだけつけたホットミルクと。

仕事が煮詰まってくると「ウッキー!」と爆発してしまって、10分だけゲームやって休憩するつもりが30分くらい休んでしまったりしてしまう。カルシウム摂取、カルシウム摂取、イライラしないイライラしない……と、念じつつ、ほんのり甘い牛乳啜りつつ厚切りパンを囓った。

午後もがんばろう。

サイコロステーキと水菜のバルサミコ酢ソース
サルシッチャと押し麦のスープ
レーズンパン
黒ホッピー

「お母さん!今日の夕ごはんは、なに?」
夕方ジムに行った息子を迎えに行ったら、汗みどろで戻ってくるなり夕飯についての問いを投げかけられた。

「えー……スープ、かな。トマトと麦の入ったスープ」
「と?」
「……と?」
「スープと、あとなぁに?」
「あとはね、レーズンパン」
「と?」
「あとー……お肉と野菜かな」
「と?」
「まだ足りませんか」
「うん」

最近の息子の食欲と、献立にかける欲望にはびっくりすることが多いのだけれど、今日の「と?」にはちょっとびっくりした。コロッケでも買って帰るべきかなとも思いつつ、そのまま帰宅。

夕飯は、先日Tさんに教えていただいてきたスープがメイン。押し麦を30分ほど水に漬けておけば、あとは30分くらいで作れる料理だ。トマトとサルシッチャ(ソーセージ)を押し麦と共に煮込んだ「おっかさんの味」的なスープ。麦が入って「リゾットとスープの中間」くらいの食べ物なのだけれど、息子にはちゃんと炭水化物を用意してやらないと悲しむだろうなぁと、ころりと丸いレーズンパンを買ってきた。

あとは、スープに合わせてちょっとイタリアンなおかずを1品。水菜(大きな束買ったら、食べても食べてもなくならない……ここのところ毎日食べてる……)を刻んでオリーブ油と少量のビネガーで和えて皿にこんもりと。その上に、サイコロ状に切ったステーキ肉を塩胡椒して焼き、仕上げに醤油とバルサミコ酢を垂らしてさっと絡めたものをトッピングした。やけに喉が乾いてしまって、私はホッピーを1杯。

「パン、1個だけ?このレーズンパン、1個しかないの?」
息子にダメ出しされてしまって、慌てて食パンも切って温めてやった。美味しいスープがあろうとも、たっぷりのおかずがあろうとも、息子的には「御飯か麺かパンが山盛りあってなんぼ」というのが食事なのであるらしい。私はレーズンパン1個で、あとはスープお代わりして肉をつまんで野菜も食べて、「はー……まんぞくー」と満喫してしまったのだけれど、息子はもくもくとレーズンパンを食べ、食パンも食べ、スープも肉も野菜も綺麗に食べ、そして満足そうに「はぁー、おなかいっぱい。ごちそうさま」と。……今度は、パンを多めに準備しておくことにしよう。

1月19日 木曜日
ハリハリ鍋っぽく
サルシッチャと押し麦のスープ
バタートースト
ミルクティー
タンカン

穀物を入れたスープは、翌朝にはリゾットになる……と、わかってはいたけど、
「ジムに行くだんなには、きっとこういうのが嬉しかろう」
と昨夜たっぷり作っておいた。片手鍋にたっぷりできていたのだけれど、だんなが朝ジムに出かけていった後に起きてみると残りは案外少なめ。だんなもしっかり食べていったようだし、そういえば昨夜は私も息子もお代わりしていたんだっけ。

そして鍋にたっぷりのスープは、2食で綺麗に空になった。今朝の分は、息子も私もスープカップに1杯ずつ。もうスープというよりリゾット、いや、リゾットは米(riso)を煮たものだから、大麦(orzo)を煮たものはオルツォット(orzotto)になるのかな。トロリととろみのついた、穀物だらけのスープに変貌していたけれど、そのクニュクニュ感がなかなか心地よかったり。

スープはかなりちょびっとだったので、厚切りパンを1枚バタートーストにして息子と半分こ。デザートにはみかんを半分こ。

ビスケット
牛乳

「この仕事とこの仕事は連絡待ち〜♪」と割とのんびりしていた午前中。でも昼前に、その連絡待ちだったものほとんど全てに返事が来て、また大変なことになった。大変すぎて泣きが入り、一部の仕事は私よりもその分野がもっとずっと得意そうな友人にも手伝ってもらうことに。結局夕方までずっとバッタバタになってしまって、昼御飯は気がつくと華麗にスルーしてしまっていた。3時頃に「そういえば昼御飯食べてないじゃん!」とビスケット3枚をぽりぽりと牛乳で流し込む。

水菜と春雨、豚肉の鍋
羽釜御飯
キムチ・チャンジャ
麦茶

息子が帰ってもヒーヒー言いながら仕事しまくっていたら、
「お母さん、夕ごはん、どうする?お仕事いっぱいなら、どこか食べに行く?それとも、たのんじゃう?」
と、控えめな提案が息子からあった。食べに行くにも今日はめっちゃめちゃ寒いし、店屋物も懐がやや寒いし、明日の夜は外食だし。
「ん、作ろう。すぐ作ろう、すぐ食べられるものを作ろう」
立ち上がって米を吸水させ、さささっと鍋の準備をした。食べても食べてもなくならない水菜対策に、今日はハリハリ鍋(風)。

水菜の鍋、ハリハリ鍋。本当は鯨肉を使うのだそうで、でも今日は適当に手持ちの薄切り肉の豚バラを入れて。味も適当。土鍋に水と酒を入れ、塩と醤油で薄味に調味したところで春雨と豚肉を投入。適当に火を通してから水菜をひとつかみ加え、さっと火を通してできあがり。水菜は大きめボウルにたっぷりあるので、せっせとその都度投入し、水菜たっぷり鍋にした。そのまま食べても美味しいし、時々ポン酢などかけても、それもまた美味しい。適当に作ったわりにはちゃんと美味しい鍋になって、良かった良かった。

キムチとチャンジャをつまみにしつつ、でも今日はお酒は抜きで鍋たっぷりよそって食べて、御飯は軽く。息子も鍋を満喫していたけど、なのに御飯を3膳も食べていて2合の米がほぼ空になっていてお母さんはびっくりよー。

私が忙しいのを重々理解してくれているらしい息子、
「お皿、はこびまーす」
「麦茶も、持ってっていい?」
「テーブル、ふきまーす」
と、いつもに輪をかけて甲斐甲斐しく働いてくれた。食後もあれこれ運んでくれて、更にいつの間にかお風呂に火がつけられ、毎日寝る前につけている布団乾燥機(←布団が冷たいと苦痛な季節なので、寝る前にかけることにした)にもちゃんとスイッチが入れられている。すごいすごい、どうもありがとう。御飯を作ってくれるのもきっと遠くない将来だ。

1月20日 金曜日
婚約おめでとう記念、海苔のストラッチ。
水菜と春雨、豚肉の鍋(昨夜の残り)
御飯
麦茶

今日も冷え込む、寒い寒い朝。いかにも「冬!」という感じの気候になってきて、だから昨夜の鍋がコンロに残っているのはちょっと嬉しい状況だった。
「まだ水菜も残ってるしー、全部入れちゃえ〜♪」
と、豚のだしがたっぷり溶けたアツアツのスープに残る豚バラ肉と春雨のところに、水菜を2つかみほどもりもり投入。昨夜炊いた御飯は残りすくなくて、「おひとりさま0.7膳」という感じになった。その分はたっぷりスープ飲んでいただきましょうということで。

「おゆきさん……麦茶もないよー」
「あいやー、麦茶もありませんか」
残り少ない御飯に加えて、麦茶まで残り少なく、それらをちまちまと家族で分けっこ。

「麦茶は夏の飲み物」だと思っているのだけれど、ここ数年は「冬に飲む麦茶もまた格別」と思うようになってしまって、麦茶は通年用意されるようになっている。なにしろ息子が、学校から帰ってくれば「はぁ〜、のどかわいちゃったー」と言って飲み、遊んで帰ってきては「はぁ〜(以下同文)」、風呂に入っては「はぁ〜(以下同文)」と飲んでくれるものだから、この季節でも1.5リットルの麦茶は2日と保たない。
「ジュースはね、あとでのどかわいちゃうから、お茶でいいの」
と最近とみにお茶ばっかり飲んでいる息子だった。

やきとり丼
麦茶

今日明日と美味しいものをあれこれ食べる予定なので、午前中はジムへ。
「あと2時間で息子帰ってくるからー……買い物して急いで帰って昼御飯食べて出かける準備して……」
と、しっかり動いた運動後は急いでわたわたと帰ってきた。お昼御飯は、買い物したスーパー内の焼き鳥屋さんで買ってきた焼き鳥丼。つくねとモモとねぎまが御飯の上に乗り、甘い卵そぼろと蓮根とこんにゃくの煮物、漬物が添えられている小さな500円の丼だった。味は、まぁ……普通。

青山 「Cucina Tokionese Cozima」にて
 「Menu Sapori」
 7種前菜の盛り合わせ
 ふきのとうのフリット アンチョビバターがけ
 鱈の白子のムニエル
 マッシュルームのスープ カプチーノ仕立て
 海苔のピリ辛クリームソースとエビ、インゲンのストラッチ
 鳩のグリル 黒トリュフがけ オレンジのソース
 小さなドルチェの盛り合わせ
 バニラのジェラートとミルフィーユ
 ハーブティー

 チーズ盛り合わせ
 白ワイン・赤ワインいろいろ

息子の音楽教室終了後、急いで向かった渋谷。
中学時代からの友人Kちゃんがこの度結婚することになり、そのお祝い兼「ちょっと詳しい話を聞かせなさい」ということで、同じく中学時代からの友人Rも交えて一緒に食事でもということになった。食事会には私のだんなも、Kちゃんのフィアンセとその友人(2人を引き合わせたキューピッド)、Rのだんなさまも途中から加わることになり、賑やかなことになりそう。気心の知れた「Cucina Tokionese Cozima」に予約を入れておいた。

最初に向かったのは、渋谷から歩いて数分のところにあるギャラリー。写真を趣味にしているRがグループ展を開いたということで、その会場でRとKちゃんに落ち合った。二眼レフとはまた違うみたいだけれど、上から覗き込んで撮影する昔のカメラで撮影されたモノクロの浅草での写真が数枚飾られていて、すごいすごい。温かみがある写真が多くて、「デジカメは、パキパキ鮮明な写真が撮れるけど、こういうあったかみに欠けるのよねぇ」などと思いつつ、ギャラリーを後にしてお店に向かった。結婚間近のKちゃん、今日はヘアメイクのリハーサルをしてきたのだそうで、幸せオーラをむんむん放出中。

夕食は、8400円の「Sapori」というコースで。
花形の小皿に盛られた7種の前菜は、生ハムとチーズの一口サイズパニーニ、和牛のカルパッチョ、サラミとオリーブなどなど。苺果汁でスプマンテを割った食前酒をいただきつつ、続いて前菜が3品、パスタ1品、メインディッシュ1品、プチフールの盛り合わせに本番のドルチェにと続くコースを堪能した。2皿出たところでだんなも合流し、だんなも前菜やパスタ、メインディッシュのしっかりめのコースを。

続いて出てきた温かい前菜は、ふきのとうのフリット。中にモッツァレラチーズがひそんでいて、上からはほのかに甘さのあるアンチョビバターのソース。「ここんところ寒いですしね」といった感じに、温かい料理が次々とやってきた。鱈の白子のムニエルは、柔らかなマッシュポテトとトマトソース添え。上からはバルサミコ酢を使った甘いソースがかかっている。カプチーノ仕立ての小さなきのこのスープは、「マッシュルームのスープです」と伝えられたけれど、ポルチーニ茸の香りもぷんぷんと。2口3口で少量食べるのがちょうど良いような、こってりと濃厚なスープだった。

そしてパスタは、このお店のスペシャリテ(というかアクアパッツァ系列店全店のスペシャリテというか……←もともと日高良実さんが編み出したレシピだったと思う)、柚子胡椒をピリリと効かせた「海苔のピリ辛クリームソース」のパスタ。幅広の手打ちパスタ、ストラッチに絡めて、具は海老といんげん。海苔と柚子胡椒のパスタの作り方はこんな感じなのだけれど、塩の加減と柚子胡椒の分量がなかなか難しくて、バランスが悪いとなんともボヤけた味になる。お店で食べるのは、当然のことながらそのへんのバランスが格別で、今日もピリリと香る柚子胡椒が絶妙だった。

メインディッシュは、1人1羽分の鳩のグリル。足の骨などもそのまま残っているので、フィンガーボールを傍らに、両手をべたべたにしながら食べまくる。ジューシーに焼けた鳥の下にはソテーした青菜もたっぷり。途中合流しただんなの元には黒豚のグリルがやってきていて、
「あ、だんなずるい、そっちのが美味しい」
「そっちこそ、鳩じゃん、すごい量じゃん、羨ましい」
などと言いつつ、肉を適当に交換こして食べた。

……と、ここで、Kちゃんのフィアンセ氏と2人を引き合わせたお友達が合流。すでにひととおりの食事を済ませてから来られたそうなので、ワインを2本ばかりいただきつつ、チーズあれこれを盛り合わせたプレートをいただいて、皆でわいわいとドルチェ前の話を楽しんだ。アメフト経験があるのだというフィアンセ氏は、「熊みたいな人なの」という事前のKちゃんの紹介どおりに熊のような人。「うわっ熊だっ!」「でかっ!」と騒ぎつつ、だんなと同い年のフィアンセ氏ともあれこれ話せて楽しかった。
「俺が着物着ると、なんか"両国"って感じになります」(フィアンセ氏語る)
「あー、わかるわかる、俺ねぇ"後楽園ホール"って感じになるから」(我が夫語る)
男3人が固まる席になったのだけれど、そんな会話を繰り広げつつ食べ物話でも盛り上がり、名刺交換などして「今度飲みに行きましょうね」とか話している。気が合いそうなフィアンセ氏で良かったねぇ。Kちゃんの結婚後は家族ぐるみでおつきあいできるかな?できるといいなぁ。

そんなこんなで盛り上がり、こっそりKちゃんとフィアンセ氏の名前をお店に伝えておいて、「おめでとう〜」のサプライズドルチェも出してもらい、赤ワインのスパイス風味のジュース(ワインのアルコールを飛ばして、スパイス加えて作った冷たいジュース)や生姜のアイス、チョコレート、パンナコッタなどなどが小さく盛り合わせになったミニドルチェのあれこれを。その後には「本番ドルチェ」のミルフィーユも出てきて、気がつくと夜の11時を回ろうとしていたところだった。3時間半以上もお店でだらだらしていたようで、お店の前で記念撮影した後に解散。東京駅にタクシー飛ばして、終電1本前の電車に乗って帰ってきた。楽しかった〜。

1月21日 土曜日
100個の牡蠣をひたすら剥く
ホットケーキ
カフェオレ

昨日布団に入れたのは日付がとうに変わった頃。さぞ皆朝寝坊するだろう……と思いきや、息子は8時前に起き出して居間でがさごそと活動を始めた。私もついトイレに起きてしまったところ、眼をキラッキラと輝かせた息子が
「外!ゆきゆきだよ!すっごい雪だよー」
と。おお、予報では今日の午後に降り始めると言われていた雪だったのに、外は一面綺麗な雪景色。もう何時間も前から降り始めてしまったようで、ベランダの手すりなどにもう3cmほど積もりつつあった。

「外、行っていい?遊びに行っていい?」
もう我慢できませんという風に浮き足立っている息子を制しつつ、とりあえず朝御飯にホットケーキを。昔ながらのコテコテな味のホットケーキの方が今日は恋しかったので、買い置きの「森永ホットケーキミックス」1袋4枚用のを2袋使って生地を作った。分厚い大きなホットケーキが食べたいなー……と思いつつ焼いて、本当は8枚分の生地だったはずなのに焼き上がりは6枚。巨大なホットケーキを1人2枚、バターとはちみつ添えて平らげることになった。

「あー、おともだちが、外で遊んでるー」
「わかったから、とりあえずちゃんと食事してから行きなよ」
ちゃんと座って、ちゃんと食べなさーいとお説教しつつ、息子はちゃんと2枚のパンケーキを綺麗に食べてから外に出ていった。スキー用のジャケットはおって、スキー用の手袋装備して、近所の友達と朝から雪合戦。今日は筑波の方まで出かける予定なんだけど、電車はちゃんと動くのかしら?……と、私とだんなは戦々恐々だ。

船橋「榮華光」にて
 八宝菜 \750
 ライス \200

今年、我が家は「牡蠣イカダ」のオーナーになっている。タネ牡蠣を30個ずつ入れた五連のイカダのオーナー権利が1万円。最大収穫は150個、最低保障は110個、その範囲内の個数で、1月半ばから2月末までの期間中に指定の場所(複数指定可能)に届けてくれる。難点は、「じゃあ1月20日に50個、30日に残りを届けてね〜」とはいかないことだけれど、でも複数人で一気に食べることにすれば、けっこうお得だし楽しいかも〜……と、昨年の夏の終わりに申し込んでおいたのだった 。

その牡蠣使って、今日は牡蠣パーティー。会場は茨城のMさん家で、Mさんご家族3人と我が家3人と、だんなたちの高校時代の同級生Fさんと、今回は「人数少ないし、ご近所だし、ぜひぜひおいで〜」とお誘いしたTさんも御一緒に。

そんな日に雪で、「人がちゃんと集合できるのかどうか」「そもそも牡蠣が今日中に届くのか」と二重の意味でハラハラしながら持っていく食材の準備。ケチャップとホースラディッシュをベースにした「生牡蠣用カクテルソース」を準備したところで、Mさんから
「ヤバイかもー。電車、けっこう遅れて始めてるみたい」
と連絡が入って、こりゃ大変ととにかく現地に向かうことにした。何品か作る予定だった品は、材料持っていって直接現地で作ることに。

……で、荷物持って電車乗ったは良いのだけれど、昼御飯について全く思いを馳せていなかったことに気がついた。
「乗り換え……船橋だしねぇ」
「ああ、じゃああの駅前の中華屋はどうだ」
「あー……チャーハン1皿とかね、いいかも」
と、船橋駅前の昔ながらの中華屋さん「榮華光」に寄り道した。息子は中華そば(なんと400円!)、だんなは青椒肉糸丼(700円)、私は野菜炒めっぽいのが恋しかったので八宝菜と御飯。ちょっと後に「中華丼」があるのも知って「なんだ、これで良かったんだわ」と思いつつ、ボリュームたっぷりの八宝菜をもりもり食べてきた。「野菜も多いが肉も多い」という理想の八宝菜、ちゃんとうずら卵も1個乗っている。しかも頂上に。

「松本零士の漫画に出てきそう」と形容したい感じの、古い古い、昔懐かしい風情の中華料理店。店頭で売られている巨大なあんまん・肉まんも実に美味しそう(実際美味しいらしい)なのだけれど、ここに寄るのがたいてい目的地に行く途中の寄り道というタイミングだったりするので、未だ饅頭は買えずにいる。八宝菜はイカ、海老、薄切り豚肉に加えて、大きなチャーシューも何枚か。そして筍、マッシュルーム、キュウリ、白菜、葱、人参などなどがたっぷり入っていた。さて、電車はちゃんと動いているかなー。

牡蠣会!
 生牡蠣・焼き牡蠣・オイスターロックフェラー
 レバーペースト (Tさん)
 からすみ (Mさん)
 ほうれん草ディップとトルティーヤチップ・野菜 (せりあ)
 スペアリブ(豆鼓蒸し・バーベキュー) (Mさん)
 牛すじ煮 (Mさん)
 ほうれん草とベーコンのキッシュ (Tさん)
 羽釜御飯
 あんずパイ (Tさん)  お酒色々
 

千葉もけっこうな積雪だったけれど、茨城はまた大変な積もりっぷり。それでも電車はちゃんと動いていたし、めでたく牡蠣も到着した。予定メンバーも、全員がめでたく集結。到着後、私はM家の台所を借りてほうれん草ディップとロックフェラー用のソース(←ほとんど同じものなんだけど……クリームチーズが入るか入らないかくらいで……)を作成。息子はMさん家のお嬢ちゃんやその父親たちと一緒に何十分も外で猛烈な雪合戦をして遊んでいた。靴が沈むほどの雪なんて本当に久しぶりで、もう息子大喜び。

そして日も暮れた頃に、続々と料理がテーブルに並んでいく。Tさんはキッシュとパイと、えぐみの全然ない美味しいレバーペーストを。Mさんは「スペアリブ買ったけど、どういう料理にする〜?これこれこういう3種類を考えてるけど、どれにする?」と事前に皆に聞いた(そして「豆鼓とバーベキュー!」とか「バーベキュー!」とか「全部!」とか色々なリクエストが……)結果、作ってくれたバーベキューと豆鼓蒸し、そして牛すじ煮を。私はクリームチーズの入ったほうれん草ディップを温めながらトルティーヤチップや野菜に添えつつ食べるおつまみ、あとは牡蠣用のロックフェラーソースとカクテルソースをそれぞれ食卓に。女性陣がわあわあキャアキャアやっている隅で、だんなとFさんの2人がひたすら大量の牡蠣を剥いて準備してくれた。

100個の牡蠣もさることながら、あれこれ酒の肴もあって、宴は大変に盛り上がった。酒も、ワインが得意なFさんがシャンパンを2本、我が家は日本酒(大吟醸浦霞)、あとはビールや白ワインなどなどがこれでもかと凍りそうな寒さのベランダに並べられて、それが次々空になる。
「牡蠣剥けたよー、とりあえず生で食べる人〜!」
「はーい!」
「ロックフェラー焼くけど、食べる人〜!」
「はーい!」
「聞くだけ無駄だね、全員だね」
と、人数分以上の生牡蠣や焼き牡蠣を出してもすぐに消えていく状態で、うまーな牡蠣と、うまーなスペアリブ(バーベキューもさることながら、豆鼓蒸しが……豆鼓蒸しが……ヤバイこと旨い……)と、うまーなキッシュに酒も話も進んじゃって大変だった。特にTさんが大変だった。

「○○が〜、○○で〜……あ、いや、これ以上言うのやめときます」
「やめるなぁ!飲め、まずは飲め。そしてあることないこと話しなさい!」
などと言葉責め酒責めを駆使してそれはそれは楽しい話をあれこれ聞けた。いやー、楽しかった楽しかった。

すっかり食べて飲んで、でもシメのホールのあんずパイも綺麗に全部消え失せて、TさんとFさんはやっと雪も止んだ中、帰宅していった。我が家は揃ってMさん宅のお世話に。居間に布団並べてひいているのを見て、「あー、いいな、楽しそうだな、いいなー」と後ろ髪ひかれまくりだったTさん、じゃあ今度は女性陣だけで「シティホテルに女性陣だけで1泊して、あることないこと話しまくる夕べ」とか開催するのも……良いかも。

1月22日 日曜日
朝の豆鼓蒸し
Mさん家で
 山の酒盗
 皮蛋豆腐
 ほうれん草とトマト入り卵焼き
 スペアリブの豆鼓蒸し
 牛すじ煮
 中華粥

昨夜遅くまでごにょごにょとMさん宅"女部屋"で語っていた私とMさん。それでも朝8時過ぎには起きて、子供たちの「おなかすいたー」の合唱を前に、Mさんが盛大なる朝御飯を作ってくれた。
「この、余っちゃってたロックフェラー用のほうれん草、卵焼きにするねー?」
と、生クリーム入りのほうれん草ソースに刻みトマトや卵を入れて色鮮やかな卵焼きにしてくれたり、昨夜の残りのスペアリブや牛すじ煮を出してくれたり。皮蛋豆腐にお粥にと、朝からすごい御馳走になった。

シナチクみたいな「山の酒盗」がお粥にぴったりで、これと牛すじ煮を添えながらお粥を食べる。今日もグラタン皿にいっぱいの分量がある豆鼓蒸しスペアリブをもしゃもしゃと皆でつつきながら、
「やばい……もはや朝御飯じゃない……」
「もう昼御飯は絶対いらない……」
とか言いながら、「飲みの翌朝の胃袋に優しいお粥を、お腹一杯」という大変に矛盾した状況に陥ってしまったのだった。

肉屋店頭で
 焼き鳥(ハラミ・皮・レバー)

つくば市「クーロンヌ」にて
 ロングソーセージフランス
 カルピス

車でちょっと行ったところに、愛用しているお肉屋さんがあるのよ〜……と誘われて、帰宅前に筑波お店巡り。まずはそのM家愛用のお肉屋に行き、今晩用の鶏肉とか、ついでに豚バラ肉などを買ってきた。手頃な値段で質の良いお肉がある、といった風のお店で、冷凍用のケースにはシャモ肉や真鴨の肉が詰まっていて、更にはイベリコ豚のサルシッチャがあったり、諸々の種類のチーズも並んでいたり。すき焼き用の牛肉(100g900円!)が、ものっすごく美味しそうだった。

いくつかの肉を購入して外に出ると、店頭で炭火焼きの焼き鳥を売っている。鴨つくねやハラミや皮やレバーなどなど、全部1本80円。あんまり美味しそうで、「私たちは買って帰って焼き鳥丼にしようか」というMさんたちと、そして「ここでちょっとだけ食べてっちゃおうか」という私たち、それぞれ数本ずつお買いあげ。私はハラミと皮とレバーを1本ずつ貰ったのだけれど、ムチムチしたレバーがいかにも新鮮な味で美味しかった。普通の肉よりほんのりケダモノ臭さが漂うハラミも良い感じ。
息子は息子で、店内のショーケースに並ぶ"あとは揚げるだけ"の串カツやコロッケなどを見て、
「ねぇね、ぼく、ハムカツ食べたい」
と。頼めばその場で揚げてくれるそうで、1枚揚げてもらった息子は超厚切りの美味しいハムのフライを堪能しまくっていた。一口だけもらったけど、これも美味しい。良いお店だなー。

続いて、「このパン屋さん、美味しいんだよ〜……いっつも混雑してて、子供連れだとなかなか買いに来られないんだけどね」と連れて行ってもらったのがクーロンヌというパン屋さん。何台も止められるようになっているのにお店の駐車場はいっぱいいっぱいで、狭くはないお店の中もぎゅうぎゅう。食パンもフランスパンもお総菜パンもどれもつやつやピカピカ光っていかにも美味しそうで、そして石釜のある工房からは次々と新しいのが焼き上がってくる。

名物のひとつだという「ロングソーセージフランス」という30cmくらいありそうな、ソーセージ巻きフランスパンの焼きたてのを1本もらい、更に明日の朝御飯用のパンもいくつかもらい、大荷物で店を後にした。焼きたてのロングソーセージフランスは、店の前で皆でもぐもぐと食べちゃう。店頭には「ご自由にどうぞ」とホットコーヒー、紅茶、水、カルピスなどの各種サーバーと紙コップが置かれていて、更には店外にテーブルや椅子の用意もあって、買ったばかりのパンを食べていくことができる。ありがたくカルピスやコーヒーをいただきながら口にしたロングソーセージフランス、とっても美味しかった。粉の味がちゃんとするバリッと焼けたフランスパンに長い長いソーセージが、ばばーんと1本。粒マスタードが適度なアクセントになって、数人で食べるのにちょうど良いくらいの、すごいボリュームのパンだった。

「このパンといい、さっきの焼き鳥といい、ビールが欲しくなるね」
などと言いつつ、つくば駅まで送ってもらい、帰りはつくばエクスプレスで帰ってきた。つくばエクスプレス初体験のだんなも、2回目の息子も、なんか楽しそう。

焼き牡蠣
キムチ・チャンジャ
きりたんぽ鍋
日本酒(浦霞大吟醸)

金曜の夕方、秋田からきりたんぽ鍋のセットが冷凍便で届いた。先日の母の誕生日に花などを送ってあげたのだけれど、そのお返しに送ってくれたらしい。料亭のセットなのだそうで、お店でとったらしい濃縮スープに、比内地鶏もセットになっている。白滝に舞茸に芹にささがきごぼうにと全てがセットになっていて、
「……でも、肉が足らない」
「芹も、もうちょっとあると嬉しいかも」
などと言いつつ、追加で少しだけ材料買ってきて足しつつ食べた。ちょっと甘めの醤油味のだし汁に溶けたごぼうと舞茸と鶏肉の味は、そのまま吸い物の具の組み合わせにもなったりするので、私がまず想像する「母の郷里の味」になっている。鶏の旨味の溶けたスープにきりたんぽ入れて、スープ吸いまくって柔らかめにぐずぐずになったところを食べるのがまた美味しかったりして。

そして、昨日の続きの焼き牡蠣も。100個の牡蠣を大人6人(1人16〜17個)では昨夜平らげられなくて、ちょうど1人4個ずつの個数が余っちゃったのだった。「これはちゃんと加熱して食べなきゃね」と各自が持ち帰り、我が家は8個。熱したダッチオーブンに入れて蒸し焼きにして、粗塩とすだちを添えてみたり、キムチやチャンジャを添えたりして食べてみた。

「ふおぉぉぉ〜焼き牡蠣もサイコーですね」
「すだちかけただけのが、また日本酒に合いますねぇ」
昨日飲んで残った酒を持ち帰ってきた、浦霞の大吟醸。残り少ないそれをだんなとちびちびやりながら、牡蠣も比内鶏も堪能しまくった。
この週末は3日間美味しいものだらけ。……また来週はジムにがんばって行ってこよう……。