食欲魔人日記 06年2月 第4週
2月20日 月曜日
これが、クーブイリチー
クーブイリチー
じゅーしぃ
スープ
中国茶(黄金桂)

昨日初めて作ってみた沖縄の炊き込み御飯「じゅーしぃ」は、おっそろしく美味しかった。
干し椎茸の香りとらふてぇの甘みと、その他諸々素材の旨味が染み渡りまくった炊き込み御飯は、豚の脂っけもあいまってこっくりとした口当たり。味つけはらふてぇに染みた味をベースに、でも煮汁などは加えずに塩で調味したのだけれど、これもちょうど良い具合だった。

美味しくできたじゅーしぃだったけれど、昨日はごくごく軽くしか食べなかったので、今朝改めて「本番」を食べることに。沖縄そば用のスープが残っていたのでこれに葱を散らして出し、温めなおしたじゅーしぃと、まだまだ山盛り残るクーブイリチーを食卓に出した。スープに使われているのも豚の茹で汁だったりするので、昨日の夜に引き続き豚感溢れる食事だ。朝御飯にしてはほんのりヘビィだった。

カツ丼
わかめときのこのスープ
茹で野菜の葱ソースがけ
アイスウーロン茶

だんなは今日から泊まり込みの英語特訓研修だそうで。「えいご漬け」を置いていってくれたので、私は私で家で地道に英語の勉強をすることにした。今日は一日仕事したり、合間にちらりと英語をやったり。何をどう聞き間違えたのか「彼はダイヤルを回して電話をかけた」みたいな例文を「彼は自転車で転んで死んだ」と聞いてしまったりして、私の英語スキルは悲しいほどにトホホみたいだ。……ここんとこ英語を意識的に聞くようなこともなかったしなぁと反省しつつ、ちょっとがんばってみようかと。
ボリュームたっぷりの朝御飯だったので、昼御飯はスルーしてお仕事続行。

夕御飯は、カツ丼。
先日、お肉屋さんで1枚250円のトンカツを買ってきて「カツ丼を作ろう!」と思ったのだけれど、当日急遽献立が変わって冷凍保存しておいたカツがあってずーっと気になっていた。そろそろ食べないと冷凍臭くなってしまいそうで、予定通りこれはカツ丼にするしかないかなと。緑黄色野菜がここのところ足りてなかった感があるので、雨の中スーパーに行ってあれこれ野菜も買ってきた。明日は明日で具沢山なシチューにする予定で、今日はブロッコリー、カリフラワー、スナップえんどう、にんじん、かぼちゃなどを茹でて、シンプルな味でばりばり囓ることにする。添えたのは、サラダ油少量と塩で和えた刻み長ねぎと、塩胡椒、E.V.オリーブ油、ポン酢。それぞれ小皿に盛りつけて、好みのソースに野菜を軽くつけながら、歯ごたえを残して茹でた野菜をぱりぽりと囓った。

小鍋に残してあった豚の茹で汁は塩で調味して、わかめときのこのさっぱり味のスープにして、そしてメインディッシュにドカーンと、カツ丼。丼鍋に酒と味醂と醤油を同量ずつ合わせて熱して玉ねぎを煮て、温めたカツもそこに加えて軽く煮て、1人2個の卵でとじる。お肉屋さんのカツはすごくでっかくて、御飯を少なめにしたのだけれど異様にボリュームたっぷりなカツ丼になってしまった。

「おかあさん!カツ丼、でっかいよ!すっごくでっかいよ!」
「うん……すっごいでっかいカツだったんだねぇ……2枚じゃなくて1枚買えば良かったね」
息子と2人ヒーヒー言いながら食べて、結局2人とも食べきれなくてちょっとだけ残してしまった。スープも野菜のおかずも、全体的に具沢山な夕御飯。

2月21日 火曜日
シチューに菜の花添えてみる
「サンジェルマン」のレーズンパン
ココア
いちご

毎週火曜日の朝は、息子はお父さんと会えないのが常なのだけれど(だんなはすごい早起きをしてジムに行く……)、「寝ていて会えない」のと「帰ってこなくて会えない」のはやっぱり違うみたいで。
「お父さんいないねぇ……会えないとさみしいねぇ……」
と、朝からセンシティブな息子だった。ま、もうすぐ帰ってくるしさ、今日の夜はおねぇちゃんが来てくれることになってるしさ、そう嘆くな。

今日の朝御飯は、レーズンパン。週末に息子のリクエストで買ってきたパンの残りをオーブンであっためて、久しぶりにココアを準備した。苺に練乳添えたものもテーブルに出して、全体的にほのかに甘い朝御飯。

ココアは、最初から甘みがついているものはちと甘すぎる感があるので、買うのは甘さのついていないものばかりだ。以前友人がくれたDEAN&DELUCAのが、適度に苦々しくて濃厚で好きな味で、バボーンとした丸い缶も可愛らしくて、以来ちょこちょこと買い続けている。今日のもDEAN&dDELUCAのココアで、甘さ控えめなミルクたっぷりココアを2人でふーふーとたっぷり飲んだ。外で飲むココアは美味しいんだけど、甘いの通り越して舌が塩気を錯覚してしまいそうなほどに甘かったりするんだよねぇ……。

御飯
チャンジャ
クーブイリチー
わかめときのこのスープ(昨夜の残り)
アイスウーロン茶

今日もせっせとお仕事お仕事。昨夜作ったスープがまだあるなぁと鍋を眺めて、冷凍御飯をチンして一人昼飯は簡単に済ませることにした。おかずはクーブイリチーとチャンジャという、調和を微妙に無視した組み合わせ。でも、醤油味醂味の甘じょっぱいクーブイリチーとチャンジャはどちらもヤバイくらい御飯が進むおかずなので、交互に箸を伸ばしてもりもり食べた。

静かな平日の昼間はすごく仕事がはかどるけれど、何か「音」がないと寂しかったりもするので、だらだらと海ものDVDを流したり(深海ものとか、クラゲものとか……)、CDかけたりしている。今日は先日スカパーで放映されていた坂本龍一の2005年のピアノコンサートを流しっぱなしにしていたのだけれど、何度聞いても素晴らしい。勢い余ってコンサートで流れた曲が収録された坂本龍一完全監修楽譜(これこれ)の通販申し込みをしてしまった。ピアノ8台で弾くための楽譜なんかも載っているそうだけど、一体どうしろと。……連弾だったらいつか息子がつきあって弾いてくれるかしら。

スモークチーズ with 柚子のモスタルダ
サーモンのカルパッチョ風サラダ
きのこと春野菜のクリームシチュー
羽釜御飯
ビール(モルツ)

今日は義妹と夕御飯。お義父さんお義母さんが旅行中なので、一人真っ暗な家に深夜帰るのも可哀想だと、我が家に泊まってもらうことになっている。我が家もだんな不在で寂しいところだったので、何より何より。毎日忙しく仕事している義妹なので、帰りが遅めになったり「やっぱり今日は帰れない〜」ということも想像できるので、鍋にたっぷりのシチューを作っておくことにした。どうもここ数日、また微妙に寒さが戻ってきたこともあるし。

使ってみたシチュールーは、ZEPPINという、初めて買ってきてみたもの。「とろける」や「北海道」や「ハウス」などなど、スーパーの棚を眺めまくって
「よっしゃあ!一番高いやつ買ってみよー!」
と、二層仕立てだかなんだか、なにやら物々しいそのルーを試しに買ってきてみた。スタンダードに具は鶏肉と玉ねぎ、じゃがいも、人参。更にしめじとマッシュルームを加え、仕上げには軽く茹でた菜の花を添えて、春っぽさを微量ながら演出してみた。

夕方になって、
「今日、帰れそうだよー、おねぇん家で夕飯食べられそう〜」
と義妹から連絡があったので、他のおかずも数品。ミックスリーフをたっぷりと平皿に積み上げ、薄切りにしたサーモンを並べて、半熟の茹でた卵を飾ったカルパッチョ風のサラダ。スモークチーズをスライスして柚子のモスタルダを添えた酒の肴。あとはー……少しばかりのお酒があれば幸せかなぁと、てぐすねひいて待っていた。

で、めでたく仕事を終えて帰ってきた義妹と3人で夕御飯。息子が終始御機嫌で
「あのね、ポケモンのね」
「ぼくのゲームがね」
としゃべりっぱなし。わいわい賑やかに御飯を食べた後は、
「ニンテンドーDSって、面白いの?」
という話になって、「脳を鍛える大人のDS」とか「えいご漬け」を貸してみた。お、やってるやってる……かなりムキになってやってる……。

2月22日 水曜日
「巣ごもり卵」風。
チーズトースト
ミルメーク牛乳(コーヒー)
いちご

昨夜は日付が変わる頃までお茶を飲みつつ義妹とおしゃべり。
義妹の出勤時間は息子の登校時間とさほど変わらないので一緒に朝御飯も食べられるかなと思ったのだけれど、朝はたいてい何も食べずに行くのだとか。
「朝に無理無理食べていっちゃうと、電車の中で気持ち悪くなっちゃうんだよー……」
だそうで、いつもはお義母さんに作ってもらったおにぎりを職場に着いてから食べているとのこと。だったらと、私も簡単なおにぎりを用意してあげることにした。ついでに私の昼御飯の分も一緒に握って、義妹の分は小さなプラスチック製の使い捨てパックに詰めて。

義妹を見送ってから、私と息子は改めて朝御飯。なんだか無性にチーズトーストが食べたくて、ピザ用チーズをこんもり盛りつけた食パンをオーブンでとろけるまでトーストした。粉砂糖をパラッとかけた苺数粒を添えて、チーズをびよびよ伸ばしながらの朝御飯。なんで突然にこんなにチーズトーストが無性に食べたかったんだろうなー……と思っていたらどうやら同じ頃合にだんなも研修所の朝御飯でチーズトーストを食べていたらしい。……電波でも飛んできたかな?

おにぎり(鮭・おかか)
鶏から・玉子焼き
クーブイリチー
抹茶入り玄米茶

仕事の合間をみて、今日は2週間ぶりほどのスポーツジムへ。明日は仕事と遊び両方の予定が入っているので重傷な筋肉痛になったらヤバかろうということで、ごく軽めな負荷でボディパンプに参加して、その分多めに泳いできた。

で、昼御飯は義妹が仕事場で摂っただろう朝御飯と同じもの。鮭フレークを詰めたおにぎりが1個と、醤油和えおかかを詰めたおにぎりが1個。おにぎりパックに余裕があったので、お弁当用に買ってあった冷凍唐揚げを1個詰め、玉子焼きも2切ればかり詰めたのだけれど、私もその残りを少しずつ。

今回、おにぎりパックにきっちりサイズのおにぎりを作るべく、100均で「おにぎりの型」を買ってきてみた。おにぎりパックと並べられて売られていたものなので当然サイズも合うだろうと試しに買ってきてみたのだけれど、これがなかなか便利。全てのおにぎりが均一のサイズにできあがり、具もはみ出さず、非常に素敵な出来映えになった。こりゃいいや。息子のお弁当とかにも活用できそうだわ。私の好みよりは若干小さくできあがって、仕上げに握るのがちょっとやりにくいのだけれど、見た目は綺麗。

オニオンスライスとサーモンのドレッシング和え 菜の花と半熟卵のパルミジャーノ焼き
きのこと春野菜のクリームシチュー
羽釜御飯
アイスティー

昨日の夕飯に食べたものがほぼ全部残っているので、夕飯は手間いらずな内容に。シチューはいじくりようがないので、せめてもと昨夜茹でておいた菜の花、サーモンを使ってちょっと別のおかずを用意した。

スライスしたサーモンは大量のオニオンスライスと合わせ、ピエトロのドレッシングで和えてマリネっぽく。菜の花はココットケースに詰めて卵を割り落とし、パルメザンチーズをたっぷり削りかけてオーブン焼きにした。目指したものはこれなのだけれど、なんだか微妙に異なるできあがり。パルメザンチーズがあっけなく焦げて、でもその割に卵にはさほど火が入らず、一応白く火が通った白身と、とろっとろの黄身を菜の花とチーズに絡めて食べるような感じになった。仕上げに黒胡椒をかける予定だったのだけれど、うっかり失念。

ちょうど夜の番組でトリノオリンピックフィギュアスケートの模様が放映されていたので、それを見ながら息子と御飯。演技も衣装もスタイルもすんばらしい各国の選手にうっとりしつつ、
「あー!この曲、お母さんがピアノでひいてるよね?ね?」
「うん、弾いてる弾いてる」
「かっこいいねー!お母さんは、こういうふうに、踊れる?」
「踊れない踊れない。お母さんは弾けるだけだよー」
「この人、100点?優勝?金メダル?」
「んとね、金メダルかどうかは、もう一回踊らないとわからないのね、2回踊って、点数足さなきゃいけないの。日本のおねぇさんたちは相当いい線行ってるんだけどね」
「合計、するんだね?」
「そうそう、合計するの」

そんな事を話しつつ、ミキティの衣装は一見地味だけど素敵だなぁなどと思いつつ、すっかり味の馴染んだクリームシチューを平らげた。高いだけあって、ルー「ZEPPIN」はなかなか美味しい。今度はカレールーも買ってきてみよう。

2月23日 木曜日
この「つぼ焼き」が食べたくて食べたくて
ベーコンポテトパン
コーンスープ
牛乳
いちご

今日は朝からお出かけの予定。午前中は飯田橋界隈で仕事の打ち合わせ(というか仕事完了後のご報告)があって、午後は新宿で観劇。久しぶりの一人の外出だわーと、胸ときめかせて起床した。

朝御飯は、昨日買ってきたベーコンポテトパンとインスタントのコーンスープ、牛乳といちご。ドッグパンサイズのフランスパンに炒めたベーコンと茹でたじゃがいもを詰めた、ほんのり粒マスタードとマヨネーズの味のするパン。けっこう食べ応えがありそうだったので、息子と半分こして食べた。
「今日はかえってくるね、お父さん、かえってくるね」
と息子は朝から御機嫌だ。

新宿 「ペチカ」にて
 ランチバイキング \980

仕事のご報告は滞りなく終わり、12時頃までかかるかなと思われていた予定が1時間ほど早くあがった。今日のお客さまは、中華や和食を中心にしてアジアな料理の教室を開いていらっしゃる方。これは先日習ってきたばかりのお菓子なの、と、フランスのケーキ(濃厚なバタークリームがスポンジの間に数層に挟まれていて、淡い苺色の綺麗なデコレーション)を中国茶と共に出してくださった。初めて顔を合わせた方とひとしきり「あんこう鍋が美味しい」「鴨鍋が美味しい」などという話で盛り上がり、辞して新宿に移動。

時間がなかったらハンバーガー屋に駆け込むしかないなと覚悟していたのだけれど、案外時間があったのでのんびりと昼御飯を楽しむことに。先日、週末に通りがかった時に満席で入れなかったロシア料理屋さんの「ペチカ」に今度こそ行きたいなと足を向けてみた。ランチバイキングは土曜日だけだろうと合点していたのだけれど月〜土がランチバイキング開催曜日なのだそうで、12時を前にして小さなレストランは大混雑。別にバイキングじゃなくていいんだけどなー、ピロシキとボルシチのセットで良かったんだけどなー……と思いつつ、結局ランチバイキングを大満喫してきてしまった(ランチバイキング開催中はランチバイキング以外の選択肢はないのね……)。

このお店は、独身時代にだんなとデートで何度も使った懐かしのお店。伊勢丹デパートの裏にひっそりと建っている「伊勢丹会館」の中にある。1階から入って薄暗く狭い階段をにょろにょろと上がったところにある小さなお店で、「ナターシャセット」(ボルシチとピロシキ、壺焼き、サラダ、ロシアンティーのセット)が大好きだった。懐かしいなぁ〜と思いつつ、もう8年ぶりくらいになるこのお店の変わらない味が嬉しかった。

ロシア料理っぽいものはニシンのマリネ、ピロシキ、ボルシチ、きのこのつぼ焼き、チキンストロガノフなどなど。更にマカロニサラダ、ベーコンと玉ねぎのスパゲティ、ドリア、さつまいものポタージュ、フルーツ、コーヒー紅茶、オレンジジュースにグレープフルーツジュースなどが並び、それで980円はなかなかお値打ちだと思う。何しろ、「きのこのつぼ焼き」が美味しい。ボルシチやピロシキも捨てがたいのだけれど、なんといっても「きのこのつぼ焼き」が食べたくてこのお店が恋しくなってしまうのだ。

片手のひらにちょうど収まるくらいの可愛い陶器のカップに、きのこのスープがほんの3口分ほど。そこにチーズを落とし、薄く伸ばしたパン生地でカップの表面をくるんでオーブン焼きにしたのが「きのこのつぼ焼き」。キャンベルのマッシュルームスープにチーズ散らして冷凍パイシートを薄くしたものをかぶせて焼けば、自宅で似たようなものは作れるのだけれど、やっぱりこの店のこのつぼ焼きが美味しいんだな。パン生地をくしゅくしゅ崩してスープに落としつつ食べるのも、容器にくっついたパン生地をむしって食べるのもすごく美味しい。淡泊だけれどほのかに甘いパン生地が良い感じ。

ロシアには行ったことないから「本場の味」なるものがどのようなものか全然わからないのだけれど、このお店のロシア料理は日本人の口にちょっと合わせてあるのではないかな、と思っている。ボルシチも自家製のピロシキも、全体的に懐かしさが漂うような親しみやすい味。サワークリームの酸味がほのかに漂うチキンストロガノフも、異国の匂いがするようであんまりしない、これまた食べやすい味なのだった。「異国の味」って感じじゃないのよね、息子もきっと「このパンおいしい!」とか言いながらもしゃもしゃ食べまくるだろうなぁと思いながら、ついついつぼ焼きをお代わりしてしまいつつひととおりのものをいただいてきた。食後にはジャムを落とした紅茶も1杯。

で、午後に見てきたのはシアターモリエールで公演中の演劇集団キャラメルボックス賢治島探検記
いつもは座席数800強のサンシャイン劇場で公演しているところ、今回のこの芝居は座席数180のシアターモリエールが会場となっている。今から15年以上前、この劇団が結成してまだ数年の頃に公演していたのがこの劇場なのだそうだ。ベテラン女優陣や入団数年目の若手たちが出演する「いかにもな小規模公演」の試みで、演目は2002年の初演に続く再演。初演をビデオで見て、「これは楽しい……」と、この公演を楽しみにしていた。でも、なにせ「いつもは座席数800だけど今回は180、でも日程は短いくらい」だったりするので、チケットを取るのが大変で大変で、イープラスの抽選予約でなんとか1枚、奇跡的にチケットを取れた。ばんざーい。

キャラメルボックスは、高校時代にクラスメイトが制作部に関わっていて、知った劇団。なんとなく1回見に行って、面白いなと2回目見に行って、友人誘って見に行って、演劇が嫌いだと言っていただんなを連れて見に行って、かれこれもう15年くらい。ちょうどシアターモリエールからシアターアプルにキャラメルボックスの拠点が移った頃から見ていることになる。シアターモリエールは、これが初めてだ。

肘掛けなんかない席は、けっこうキュウキュウ。隣の人と肩やら足やらが触れてしまいつつ、段差もあまりない客席は舞台の下の方がちょっと見にくくもある。でも、比喩じゃなく「役者の毛穴まで見える」舞台で、歌あり楽器演奏ありの楽しい劇だった。宮沢賢治の各童話が劇中劇の形で次々と出てきて、私の大好きな「注文の多い料理店」も出てきたり。若手役者のアラも目立ったけれど、びっくりするほど近くで見るお芝居は本当に楽しかった。

お義母さん家で
 お刺身(中トロのづけ・ホタテ・ねぎとろ)
 ほっけの塩焼き
 酢味噌 ほたるいか
 鰺の骨せんべい
 カニカマ入りサラダ
 イクラ・玉子焼き・酢飯
 とろろ御飯
 日本酒

帰宅するとお義母さんから「帰ったら連絡ちょうだいねー」と留守電が。「今日、夕御飯食べにいらっしゃいな」と誘われた。夕飯の準備も全然していなかったのでこれは嬉しいわとお呼ばれされることにした。だんなも研修を終えて帰ってくる予定で、だんなの実家に直接向かってもらうことに。

「おねぇは何飲むんだ?何でもいいよ、何でもあるよ」
とお義父さんがにこにことこれは麦焼酎、あっちに日本酒と示すので、じゃあ遠慮なくと倉敷の古米を使った大吟醸を開けて、お義父さんとその1本で酒盛り。だんなが帰ってくるまでの1時間で、2人で4合瓶を空にしてしまった。

食卓には、魚介が山盛り。冷凍ものじゃない、生の帆立のお刺身に、づけにしたまぐろ。出はじめの山盛りのほたるいかに酢味噌添えたものや、脂の乗ったほっけの塩焼き、などなど。だんなが帰ってくるまでにできあがってちゃいけないわよねぇ〜とのんびり飲み食いしていたはずなのだけれど、すっかり良い気分になってしまった。

飲んでいる間に続々料理が増えてくる。酢飯と海苔といくらも出てきて、ねぎとろ巻いたりいくら巻いたり、手巻きにしてもぐもぐもぐ。えんえんと手巻き寿司を食べたい気持ちもありつつ、卓上にあるとろろが美味しくて美味しくて、山かけで食べても物足りなくて、酢飯じゃない御飯を1膳もらってとろろ御飯で食べちゃう。

午後8時過ぎてだんなも無事に帰ってきて、引き続きお義父さんと一緒に酒盛り。3時間近く食べて飲んでお話しして、我が家が持ち込んだ岩手の酒も4合飲み干したところでお開きになった。3人で8合開けちゃって、みんなすっかり良い気分。帰宅してお風呂に入って、
「もう!寝るじゃ!」
と布団に入って、もう1分後には意識がなかった。はー、飲んだ飲んだ。

2月24日 金曜日
あまりの寒さにチーズフォンデュ
コーンパン
ン日目のクリームシチュー
牛乳

眠い中、必死に必死に口をこじ開けて(目はこじ開けられなかった)
「パンがあるからー……あと、シチューもあるよー」
そこまで言ったところで意識がなくなった。本当は、その続きで「くるみパンっぽいやつは中にミルククリームが入ってるからね、半分は食べていって いいからねー」と言いたかった。言いたかったのだけれど何しろ眠くて(しかも微量に二日酔いで)、最初の一声を出すのがやっと。ジムに向かうだんながあれこれ準備している気配を感じつつ、眠りに落ちながら「伝われー伝われー電波〜」と念じていた。……でも今日は電波うまく伝えられなかったみたい。やっぱ眠いと電波もダメね。

改めて6時半に起きて台所のパン袋を見ると、3個買ったコーンパンの1個がなくなって、シチューを食べた形跡があった。あああだんな、だんなの好きなミルククリームが詰まったパンもあったのに、うまく伝えられなくてごめん……と思いつつ、朝御飯はコーンパンとクリームシチュー。残りわずかとなっていたシチューはちょうどスープカップに1杯ずつ息子と分けたら綺麗になくなった。こんがりあっためたコーンパンとシチューと牛乳でまったりとした朝御飯。ああ、でもメールボックスが大変なことになっているよ、今日は一日お仕事だ……。

ミルククリームくるみパン
お茶「よろこび」

昨日は丸一日外出したあげくに夜は食べまくりの飲んだくれで仕事は1mmも進まなかった。こういう時に限って仕事のメールというのは届くもので(しかも仲間を連れてやってくるもので)、今日は朝から1つ1つ仕事に取りかかる。昼前には舞い込んだ仕事が全部終わって、長らく取りかかっている長期的な仕事だけが手元に残った。

昼御飯は、朝に食べなかったミルククリーム入りのくるみパンを。長さ15cmくらいの細長いくるみパンに練乳味のミルククリームが挟まっているそれを囓りつつ、「よろこび」なる怪しいお茶を淹れてみた。なんでも、「グリーンルイボス入り緑茶をみずみずしい果実で香りづけした、さわやかで上品な仕上がり」のお茶なのだとか。

「よろこびという名のお茶……怪しい……」
試供品でLUPICIAからもらったそのお茶は、花のような果物のような甘い香りが漂う、ちょっと独特な風味のお茶だった。紅茶でもなく、日本茶でも中国茶でもなく、グリーンルイボスの存在感のせいかあまり馴染みのない口当たり。面白いお茶だ……と思いながら、何杯かそれをお代わりして飲みつつ、パンを1個の昼御飯。3時頃からお腹が空いちゃって、もうもう大変だった。

稲毛 「アン・ビィ」にて
 チーズフォンデュ
 追加 ウィンナー
 ニース風サラダ
 カルボナーラ風ピッツァ
 生ビール
 オレンジジュース
息子と一緒にフォンデュ食べてきました

夕方は、息子の音楽教室。「ヨドバシカメラの地下でできる、ポケモンレンジャーの体験版をやってみたいやってみたい」と息子がずっと言っていて、金曜の教室の帰りに寄ろうねと約束していた。そういう約束はきっちり忘れない息子が、「行こ?さぁ行こ、すぐ行こ、走って行こう!」とすごい勢いで小雨の降る中、カメラ屋のゲームコーナーに走っていく。週末のゲームコーナーは子供たちで大変な混雑だったけれど、今日はガラガラ。めでたく体験版を触ることができて、息子も大満足の様子だった。

今日はいきなり気温が低くて、ここ数日感じた初春の空気なんてどこかに行ってしまったよう。寒くて寒くて、しかも夕方遅くなってお腹も空いちゃって、
「あー……どっかで食べて帰ろうか?お母さんねぇ、近所で気になっていたお店があるんだよー」
「なんのみせ?」
「チーズフォンデュがあるお店。クーポン持ってくと半額になるっていうからさー」

チーズフォンデュ!ぼく食べたい!と息子が諸手をあげて賛成してくれたので、駅からすぐのところにあるアン・ビィというお店に初めて寄ってみることにした。フレンチのお店とばかり思っていたら、メニューにはピザもありパスタもあり、「地中海料理」のお店なのだそうで。

クーポン持参で、このお店名物なのだというチーズフォンデュ2650円が半額になる。食べてみると、この内容とこの分量だったら半額で妥当かなというか、定価だったらちょっと注文しにくいな、というか……。
まだ6時を回ったばかりの時間帯だったから、お客は他に誰もいなくて、私たちだけ。とりあえずチーズフォンデュと、ニース風サラダを注文してみた。卓上には量手鍋に入ったチーズソースと、籠盛りのパン、あとは生のトマトと茹でたじゃがいもと茹でたスナップえんどうが4〜5切れずつ。パンはお代わり自由なのだそうだ。追加注文で、500円のソーセージもつけてもらった。

久しぶりのチーズフォンデュに、息子はとにかく大喜び。チーズソースにはさほどワインも使われていないようで、エメンタールと山羊乳のチーズがベースになっているというそれは、でも思った以上に食べやすい。じゃがいも美味しいね、パンがやっぱり最高かな、なんて言いながら、もぐもぐもぐもぐ「チーズ和えパン」を平らげた。籠盛りのパンは1回おかわり。

ニース風のサラダは半熟に焼いた目玉焼きがトッピングされた、オリーブを散らしたサラダ。茹でた海老とじゃがいも、トマトと共にレタスが盛りつけられていて、オリーブ油とビネガーをベースにしたドレッシングがかかっていた。悪くはないのだけれど、すごく良いという感じでもなくて、ほんのりビミョ〜な感じの料理。薄暗い店内にはあちこちに熱帯魚の水槽が置かれていて、その1つの水槽の脇に座った私たちは熱帯魚眺めながらの食事で楽しかったのだけれど、その水槽もあちこちが茶色く汚れていたりして、そのへんの煤け具合とかお店全体に漂う疲れ加減だとかが、ほんのり悲しいお店だった。

サラダとチーズフォンデュでずいぶんお腹も満ちてきたのだけれど、最後にピザを1枚。
「……パスタにしない?さっぱりめのさ、魚介とかトマトの」
メニュー見ながら息子とごにょごにょ相談すると、
「ピザがいいな、このピザ」
と、"2月のおすすめメニュー"からカルボナーラのピッツァを指さしている。ピザじゃまたチーズじゃない、チーズだらけな夕飯だよ……と文句言いつつ、息子の意向に沿ってあげた。半熟状の溶き卵をトッピングしたようなピザで、ベーコンたっぷりチーズもたっぷり。チーズフォンデュの6〜7割のパンは息子が食べたはずなのだけれど、ピザもきっちり半分平らげて、すごく満足げな息子だった。

「お母さんお母さん、今、どんな気分?」
「え?気分?いっぱい食べたなー腹一杯だなーって気分」
「ぼくねぼくね、"おいしかったなー、また行っちゃいたいなー"って気分だよ」
「そっか、そんなに美味しかったか」
「チーズフォンデュって、すごいりょうりだよね。すごく強いよね」
「ん、強くなれるかもね、カルシウムたっぷりだしね」

そんな事話しつつ、小雨降り止まぬ中ぽてぽてと帰宅。
本か雑誌で見て気になってしょうがなかった私が「チーズフォンデュというものを食べてみたい!」と母に何度もお願いして専門店に連れて行ってもらったのが小学6年生か中学1年生頃の時。あの時は容赦なくものっすごいワイン臭濃厚なものを出されちゃって、数切れのパンを食べて酔っぱらってしまって「思ったよりも美味しくないものなのだ」と思うに至ったのだけれど、今の私はチーズフォンデュが大好き。その血を受け継いだか、息子もどうやらチーズフォンデュが大好き。さすがにアルコール臭がぷんぷんするものは嫌がるけれど(そんなの私も食べさせないし)、でもクセの強いチーズは全然平気らしいのがすごいなと思う。今日の山羊乳入りのチーズフォンデュも美味しかったね。

2月25日 土曜日
ばりばり食べました
モスバーガーにて
 モスライスバーガー カツカレー
 オニポテセット(オニポテ・山ぶどうスカッシュ)
 モスチキン

1週間研修でお疲れだっただんな、当然のように今日はぐーぐーと朝寝をしまくっていた。私は春の気配が感じられるようになったベランダで植物の世話したり、お洗濯したり。息子と2人でひそひそと活動していたら、やっとだんなも起き出した。

朝御飯どうする?という話になって、
「モスバーガーが恋しい。新商品のカツカレーライスバーガーが食べてみたい」
ということに。

えー、おゆきさんがカツカレーバーガー食べちゃうの?じゃあ俺別のにしなきゃ、とか、別に同じの食べればいいじゃん気にせずに、とか、ぽつぽつ会話しながら自転車こいで最寄りのモスバーガーに向かった。注文してもらっている間にコンビニで今日発売の雑誌を1冊買いたいなと、
「注文しておいてくれる?カツカレーバーガーのオニポテセット、山ぶどうスカッシュでね。あとモスチキンもつけて、ポテトにケチャップつけてもらってね」
と伝えた後に道中別れてコンビニに行った私。何も考えずにそう伝えたのだけれど、カツもオニポテもモスチキンも揚げ物ばかりで、後にテーブルにやってきた品々を見て「しまったー」と思ったのだった。ううう、一日のはじめの食事が揚げ物ばっかり。ちょっと失敗。オニポテじゃなくてサラダにしておけば良かったかもー。

「本格カツカレーを、スマートに召しあがれ」というコンセプトのカツカレーライスバーガー。
なんでも、カレーソースにはアーモンドやカシューナッツや枝豆、レーズンなどが入っているそうで、カツとカレーソースと共に、刻みキャベツと「パスタサラダ」が添えられているらしい。ソースたっぷり、具沢山のライスバーガーで、ライスバーガー独特のモニュモニュした袋を開いてみて
「……喧嘩売られているような食べにくさを感じる……」
と、思った。

ただでさえ、ライスバーガーはあんまり食べやすい食べ物とは言えない(私が不器用なだけかもしれないけども)のだけれど、これはカレーソースがかかってる分一層崩れやすく、更にキャベツだパスタサラダとあれこれ挟んであるから安定感悪いことこの上ない。袋を必死にうまくまとめつつ、がぶーっと囓ろうとしても鼻の先か頬にカレーソースがついてしまう感じで、あちこちげしょげしょにしながらカツカレーライスバーガーを平らげることとなった。うう、全然スマートに召し上がれないよ。

でも、味はなかなか。ちゃんとカツで、ちゃんとカレーで、キャベツやパスタサラダとの組み合わせも悪くなく、食べ応えもある。こりゃいいなー美味しいなー、でも山ぶどうスカッシュと合わせるより麦茶や抹茶入り玄米茶の方がお似合いかも、と思いながらもぐもぐもぐ。ライスバーガー、大好き。

千葉 「甘太郎」にて
 特選焼き肉食べ放題 \2,480
 生ビール(中) \819

先週末、なぜか必死に「焼き肉食べ放題情報」を調べていただんな。こっちの店は和牛食べ放題だってよ、こっちはけっこう近所で安いかも、と何やらうきうきしていて、でも先週は焼き肉を食べに行くことはできなかったのだった。では今週行きましょうかと改めてあちこち調べて、千葉駅近くにある「甘太郎」というお店がよろしいんじゃないかという話になった。

「特選焼き肉食べ放題」はカルビ・上カルビ・ロース・上ロース・ハラミ・ランプ・ラム・豚とろ・ねぎ塩豚とろ・豚たん・黒豚カルビ・辛味噌上ミノが食べ放題、2時間で2480円。更に野菜と石焼きビビンバとサラダとジェラートも食べ放題。現在キャンペーン中で、Edy決済すると食事代が30%OFFになるそうで、
「それはけっこうお得かも?」
「それはけっこう嬉しいかも?」
「生ビールはモルツみたいだしね、嬉しいね」
とお出かけしてみることにしたのだった。

「元祖焼き肉居酒屋」とかいうのがウリの居酒屋チェーンということで、ちょっとばかり期待していたのだけれど、出てきた肉は最初の頃は見事に冷凍ガッチガチのもので、しかも最初に強制的に出てきた肉がいまいち美味しくない……。全然噛みきれないロースに閉口しつつ、しかも息子にまで
「このお肉(ロース)はイヤ。こっち(カルビ)がいい」
とか言われる始末で、必死にそのロースを食べてから上カルビとハラミ、それに豚とろや黒豚カルビをせっせと食べた。上カルビはさすがに美味しくて、柔らかで臭みも少ないハラミも良い感じで、それらをせっせと食べつつ、塩ダレでレタスを和えたサラダも肉に似合うのでこれも2皿ばかりばりばりと食べる。シメの食べ放題ジェラートは選択肢がなくて、桃ジェラートが2スクープやってきた。

上ミノもあるんだってー食べたいねーと楽しみにしていたのに、夕方早々に入店して「申し訳ありません、今日はミノはありません」と言われ、更にハラミを3人前食べたところで「ハラミはこれが最後です」と言われ(まだこれからが夜の営業本番の時間帯だろうに……)、しかもEdyでの30%OFFは食べ放題は割引対象外だと言われ、全体的にしょぼーんしょぼーん。食べ放題が割引対象外なんて聞いていなかったよねぇ、なんか納得行かないねぇと、「もうこのお店に来ることはあるまい……」としょぼーんしょぼーんと店を後にした。

でも、めげずに次なる「焼き肉食べ放題」の店を探している私たち。
食べ放題じゃないけど「やまと」もすごく美味しいと聞いているし、和牛食べ放題の「ジュン&BEER」は前からチェックして気になっているところ。今日たらふく食べちゃったから「もうしばらく焼き肉はいいわー」な気分だけれど、1ヶ月もしたら忘れたように「焼き肉焼き肉」言い出すのは必至なので、密かに調べ続けていようと思う。

2月26日 日曜日
今日も焼きサバは美味しうございました
「アンデルセン」の
 ハムサンド・卵サンド
 生クリームフランス
カフェオレ

昨夜焼き肉食べて帰宅して、
「明日の朝御パンがないよ〜」
などと言いつつ閉店間際の「アンデルセン」に寄ってきた。閉店間際でほとんどの品が無い中、なぜか「生クリームフランス」はけっこう残っていて、その対策のためか試食販売をしている。ここのところ我が家全員がハマッている「ミルクフランス」の仲間の品で、フランスパン生地のコッペパンの中に、ミルクフランスのクリーム(練乳風味の甘いクリーム)と共に、ホイップクリームが挟まっているものだった。

「うま!」
「おいし!」
「ぼく、これ、好き〜!」
と、試食戦略にまんまと乗せられた私たちは、美味しい美味しいとこれを3本購入。それだけじゃ物足りないかなと、サンドイッチのパックも1つ買ってきた。サンドイッチはだんなと私で半分こ。

週末なれど、今日は健康的に8時前に全員起床。息子は「ポケモンサンデー」にかぶりつき、その間にだんながコーヒーを淹れてくれ、ポケモン後に朝御飯となった。ミルクフランスも美味しいけど、生クリームフランスも美味しい。超美味しい。カスタードクリームの詰まったクリームパンと同じかそれ以上にポイズンの香りもするけれど、気にせず食べる。もぐもぐもぐ。

ミートソーススパゲティ
アイスカフェオレ

だんなは本日、筋肉イベントにお出かけ。朝からずっと冷たい雨が降りっぱなしなもので、私と息子はおとなしく家でゲームしたり、ピアノの練習したり、私はちょびっと仕事もしたり。仕事の過程で絵文字のフォントを探す必要が出て、あちこちネットサーフィンしていたらドツボにはまってしまった。仕事に関係ないファイルもあれも素敵これも素敵とダウンロードしまくって、大変なことになる。Dingbat Depotというサイトで、えんえんと何十種類もダウンロードしまくってしまった。ハロウィン用の素材やイースター用の素材なんて、使う日が来るのかどうか。

昼御飯は、スパゲティが恋しいな、でも手間はかけたくないなということで、「もしもの時のために」に買ってきてあるスーパーブランドの1パック70円ほどのミートソースを使ってみる。さすが70円商品だけあって、「ミートソース」色よりも「トマトソース」色の強いもので、味もあっさりめ。代わりに茹でた麺にバターを少量絡めてみたりして仕上げてみた。

子供の頃、私はミートソースが大好きで大好きで(今も大好きなんだけど)、土曜日に小学校から帰ってくると母が「壁の穴」の缶詰ミートソースをあっためて山盛りのスパゲティを用意して待っていてくれたなぁと思い出す。あの缶、4人前くらい入っていたのに、母と2人で(たぶん私が7割ほど)ぺろりと食べていたんだよなぁと、レトルトのミートソースを口にするたびにあの味が懐かしくなる。あの(20年くらい前の)「壁の穴」のミートソースは本当の本当に美味しかったんだけれど、あの味はいつの間にか無くなってしまったのだった。今も真空パック入りバージョンの壁の穴ミートソースは見かけることがあるけれど、あの味じゃないのよねぇ……。

稲毛 「四季のさんぽ道」にて
 ディナーブッフェ \1700
 生ビール \550

だんなは今日も当然飲み会で、せっかくの日曜だけど私は息子と2人だけで、
「はまちのアラ買ってはきたんだけどー……"ぶり大根"的気分じゃないのよねぇ……」
と、ちょっとくさくさ。それでもはまちと大根の炊き合わせ作って、あとは菜の花のスープでも用意しようかなと重い腰を上げかけた夕方、Kさんからメールが届いた。Kさんもくさくさした気分だったようで、ぽろぽろとメール上に愚痴がこぼれていて、「愚痴でごめんー今夜はなんかおいしいもの食べてこよっと!」と。え?おいしいもの食べてくるんですか?食べに行くんですか?だったら一緒に行こうよこっちも寂しくてさぁーと、いっそいで電話してみた。

午後6時を過ぎて突然決まった外食の話。どうしようどうしよう、どこに行こう、和食がいいなぁ〜などと話し合い、結局我が地元まで来ていただくことになった。目指したのは、オーガニックブッフェ屋さんの四季のさんぽ道。品数豊富な和食、野菜食、御飯ものにお茶やジュース等々、全体的に健康的な料理が楽しめる。野菜も美味しい、肉も魚も美味しい、良い店だ。料理自体は家庭料理で、ひじきの煮たのとかこんにゃくの田楽とかゆで卵とかが並んでいたりするので、人によっては「食べるものがない!」と評価がわかれるところであるらしい。だんなや私の母はあんまり好きじゃない系のお店なのだった。私はかなり好き。

今日御一緒したのはKさんと小学生の娘さん、そして今日が初対面のKさんのだんなさま。
突然賑やかな夕御飯になって、私もハッピー息子もハッピー。子供たちは食後にずーっとポケモンゲームの話をしたりゲームしたりして遊んでいた。Kさんも少しは気分が晴れたかな。晴れたといいな。

そうそう私はこういう料理が恋しかったんだよと、前回もたらふく食べた気がするけれど、今日も焼きサバをせっせともらってきてせっせと食べた。バイキング用に用意されているサバだから、1切れが幅2cmくらい。鉄板の上でこんがり焼かれたサバはいつも脂が乗りまくってて、なんとも香ばしくて、旨い。大根おろし(←これも美味しい)どっさり添えて、醤油をチーッと垂らしてみたりしながら、今日も3〜4切れほどいただいてしまった。あとはビネガー風味のにんじんの煮たのとか、胡麻山盛りのきんぴらごぼうとか、ひじき煮たのとか人参ドレッシングかけたサラダとか、三之助豆腐とか、野菜の天ぷら、唐揚げにポテトコロッケなどなど。あとは、たらこスパゲティにきのこのスパゲティにほうとう汁、こんにゃくの田楽とかところてんとか、キムチなんかも食べてきた。喉が乾いてビールもらっちゃったものだから、御飯ものは口にしないで、おかずつまんでビール飲んでという感じ。

真面目にパソコンのソフトの話をしたり、お仕事の話をしたりもしたのだけれど、なんか話はヘンな方向にも進んじゃって
「同人誌の基本はコピー誌だよね」
「そうそう、表紙に凝ってね、伊東屋に表紙用の特殊紙探しに行ってね、"ああっこの紙はうまくコピーが乗らない!"とかね」
「私は聖闘士星矢の聖衣(クロス)だったら何も見ないで描けたよ、当時」
とか、そんな深い話もちょっとだけ。ちなみに最初の台詞をKさんのだんなさんが、あとの2つは私が発言しました。ええ、聖衣描けましたとも。アンドロメダとキグナスは特に詳細に。

大人の話も盛り上がり、子供たちも盛り上がり、そして食べて飲んで食後に「シナモン茶」(シナモン風味の甘いお茶。松の実入れて飲むのだけれど、"ひやしあめ"のような懐かしさ)なども舐め舐めし、2時間半くらいわいわいとやってしまった。楽しかった楽しかった。そして私は美味しいサバが今日も食べられて、満足。

2月27日 月曜日
淡い淡い色の煮物。
ホットサンド (こんたまちー)
カフェオレ

久しくホットサンドを食べていなかったねぇと、週末にサンドイッチ用の食パンを買ってきた。よく行く安売りスーパーにはサンドイッチ用のパンがなくて(いや、あるにはあるんだけど、耳なしのパンしかないからホットサンドにできない……)、他の最寄りスーパーには12枚切りがなくて10枚切りだけがいつも置いてあるので、微妙に欲求が不満している。パン屋さんで食パンを薄く切ってもらうのがやっぱり美味しいのだけれど、買い物に行くタイミングによっては「すみません〜、焼きたてでパンが柔らかすぎて、薄切りは難しいんです〜」と言われちゃったりして、しかもそう言われることが頻繁で、なかなか思い通りに行かない。で、12枚切り食パンは我が家において滅多に手に入るものじゃない稀少品になっている。

「まぁ、10枚でもいいんだけどねー」
と、今朝は起きるなり卵を茹で、パンにマーガリンを薄〜く塗り、ホットサンドメーカーの電源を入れる。だんなはコンビーフ&チーズがお好みで、息子は卵&チーズ(もしくはコーン&チーズ)がお気に入り。私は、コンビーフ&チーズだとちょっとくどくどしいし、でもコンビーフのコクも捨てがたいものがあるしで、「こんたまちー」(コンビーフ&卵&チーズ)が好きだなぁと思っている。で、各自の意見のままに、組み合わせを変えて3種類のホットサンドを用意した。「右のが私、左のが息子……」と間違えないように気をつけつつ、こんがり焼けたホットサンドを皿に乗せる。

じわりじわりと温かくなってはきたものの、まだまだホットサンドが美味しく思える季節。

おにぎり(鮭フレーク・あんだんすー)
麦茶

昨夜はバイキング、明日は都内の飲茶屋のはしごランチとなんだか胃が重々しい事態になりそうなので、今日は気合い入れてジムに行ってきた。でも筋肉痛はやっぱり避けたいところなので、軽めに軽めに。筋トレ種目は軽めにして、その分水泳を多くしてきた。明日階段上ったり下りたりするたびに「おぉぉぉ〜」とか雄叫びをあげるわけにもいかないし。

昼御飯は、先日買って使ってみたおにぎり作り器が案外と楽しかったものだから、更なる技術の習熟(というほどのものじゃない……)を目指してみようと、またその容器引っ張り出しておにぎりを作った。冷凍御飯をチンして、あつあつの御飯で鮭フレークとあんだんすー(油味噌)を握る。容器に御飯6割ほど詰めて、具を中央に乗せて、御飯で蓋して容器の蓋をぎゅっと軽く抑え、あとは手に出してぎゅぎゅっと。自分が作ったおにぎりとは思えないほど綺麗に形が整った(そして少々小ぶりな)おにぎりが2個できた。飲み物は……いいや、麦茶で。まだ汗かいてるし。

「崎陽軒」のシュウマイ
淡味はまち大根
お義母さんのイクラ
菜の花と卵のスープ
羽釜御飯
りんごのお酒のペリエ割り
麦茶

昨日の夕飯予定だった「はまちのアラ」を今日は食べなきゃなと、大根と一緒に煮ることに。「青柳」のぶり大根のレシピを参考にしたのだけれど、おっそろしくシンプルで、「こんなんで良いのかなぁ……本当に味がつくのかなぁ……」と半信半疑で調理する。今日はコテコテの味醂や砂糖の甘い味がするんじゃない魚の煮たのが食べたい気分だった。

大根は、適当に切って、ひたひたの水を注いで煮る。魚のアラは一度湯通しして霜降りにして、綺麗に洗ってから大さじ3ほどの醤油に漬けておき、大根が柔らかくなったらその醤油ごと魚を加えて、あとはほんの数分炊けばできあがり。酒も砂糖も味醂も使わない「ぶり大根」で、色合いあっさりな煮付けができあがった。そこにたっぷりめに木の芽を添えろとレシピにはあったけれど、まだ木の芽の季節じゃなくてベランダの山椒は丸裸なので、代わりに針生姜を添える。デジカメのピントも合いにくいほどの淡い淡い料理ができた。

あとは、チキンスープで刻んだ菜の花とトマトを軽く煮て溶き卵を流したスープ。お義母さんが先日持たせてくれた、イクラ。だんなが昨日お土産に買ってきてくれたシュウマイ。シンプルながら食卓はけっこうな御馳走になったのだけれど、息子はほんのり不満顔だった。

「あー!ぼくねぇ、骨のあるお魚は、イヤなんだよぅ」
「イヤ言わないでよ、骨のないところよそってあげたんだから、鰺とかより食べやすいよ」
「あのね……でっかいかたまりの大根もね……ぼく、苦手かもしれないの」
「大根?豚汁とかお味噌汁に入れたやつは、君大好きじゃない」
「でっかいかたまりのはねぇ〜……にがいよ……?」
「そうか、苦いか」

生牡蠣とか塩辛とかキムチとかゴーヤーなど、「そりゃ子供には無理だろう」というものの他は、なんでもよく食べてくれる息子。これまで「大好きなもの」「好きなもの」「そうでもないもの」の境界線はうすらぼんやりとしたものだったけれど、ここ数ヶ月くらいで「好きな食べ物」の順位づけがものすごくはっきりしてきた。おおきな大根の塊は、ちょっとだけ苦い。魚のお腹の部分も、すごく苦い。魚の形をした魚の料理は、骨がいっぱいあるから食べにくい。まぐろや鮭は骨がないから食べやすい。クリーム味の食べ物は、文句なしに大好き。乳製品万歳。

今日も
「菜の花は、ちょっと苦い」
と、またひとつ食べ物の名前を味がつながって脳味噌に格納された模様だ。「お花はきいろで、きれいなのにねー?」とか言いながらスープを飲んでいた。

醤油だけで味をつけた「はまち大根」は、やっぱり薄い淡い味だったけれど、魚の変な生臭さが鼻につくかといえばそんなこともなく、魚と淡い醤油の味が染みた大根が美味しかった。煮込みすぎず、さっと火を通しただけの魚もホロホロで良い具合。まだまだ残ってるし、明日には醤油と味醂を足して煮てみようかなと思いつつ、今日はりんごのお酒をペリエで割ったのをちびちび飲みつつ淡い淡い味の煮物を楽しんだ。おいしいのになー、魚のアラと大根の煮物。

2月28日 火曜日
トリッパ大好き♪
コーンフレーク 苺山盛り with 牛乳

息子がここしばらく、
「コーンフレークは食べないのかな?しばらく、食べてないな?」
と首を傾げているので、久しぶりにコーンフレークを朝食に出すことにした。そういえば、息子が幼稚園に行っていた頃にはしょっちゅう食べさせていたコーンフレーク。小学校ともなるとお昼までにお腹空いちゃって大変みたいで、腹持ちが良いとは言えなさそうなそれを食卓に出すのは意識的に控えていたのだった。そうか、食べたかったか……と、今日はグラノーラに玄米フレークも混ぜて、刻んだ苺を大量にトッピング。甘さの全然ないグラノーラとフレークだったので、ほんの少し砂糖を上からかけた。あとは牛乳をだばだば〜っと。

「今日ね、お母さんね、お出かけしてくるの。玉ちゃんと会って、御飯食べてくるね」
と息子に伝えつつ、もぐもぐ。
「出かけるの?ぼく、おるすばん?じゃあね、帰ったら、ぼく、ごはん作って待ってるね」
「いやいやいや、遅くなんないよ、君の帰りとほとんど同じ頃には帰ってくるよ、御飯はちゃんとお母さん作るから大丈夫だよ」
大丈夫だよと言ったけど、でも息子の言う「ごはん作って待ってる」って、どんなごはんなんだろう。ちょっとドキドキ。(後で聞いたら、「サラダ!」ですって。どんなサラダ作ってくれるのかなぁ……)

恵比寿 「Le Parc」にて
 エビ餃子
 ニラ餃子
 もち団子
 さといもの薄皮揚げ
 腸粉(帆立と豆苗)
 マンゴープリン

代官山 「美味飲茶酒樓」にて
 海老蒸し餃子
 トリッパのXO醤蒸し
 チャーシューパイ
 マンゴープリン

「恵比寿のこのお店で飲茶したんですよー」と、先日Tさんからメールをいただいて、あ、そこは、以前マンゴプリンが美味しいよと教えてもらったことがあるお店なんですよ、どうでした?点心美味しかったですか?なんてやりとりをぽつぽつと。せっかくだから御一緒しましょうか、そういえば代官山にあるお店も美味しいという話ですよ、なんて話になって、それが発展して「飲茶屋さんハシゴしましょう」ということになった。今日はうきうきと都心にお出かけ。

最初のお店は、「パリの下町レストラン」という謎めいたコンセプトのお店、Le Parc。なぜ飲茶屋なのにパリの下町なんだろう……と、重厚な雰囲気の細い階段をのぼり、2階の席へ。開店直後のお店はまだ人影もまばらだったけれど、ほどなく満席になる人気っぷりだった。お得なランチセットも数々あったのだけれど、
「これは1軒目ですしね」
「軽く点心つまむだけにね」
「御飯とか、要りませんものね」
とごにょごにょ話し合い、蒸しもの3品、揚げもの2品を注文することに。後になってみると微妙に選択が偏っていた(蒸しものが全部浮き粉系プルプルものだったり、揚げ物の具がかなり似通っていたり……)のだけれど、これ美味しい、あれも美味しいと蒸籠の中身を半分こしてあれこれいただいてきた。

このお店の蒸しものは、全体的に皮が厚め。腸粉は、一般的には海老あんやチャーシューが具になっているものが多いけれど、このお店のは「帆立と豆苗」という面白い組み合わせのものもメニューに載っていた。これが前回美味しかったですよ〜とTさんに勧めてもらって注文してみたのだけれど、あっさり淡泊な具がもちもちクニュクニュの腸粉の生地にくるまれて、実に美味しい。揚げ物類の揚げ具合も最高で、スパイス臭が全くしない(お店によっては、ものっすごく五香粉臭かったりする)「もち団子(咸水角)」も、そのあっさり具合が良い感じ。里芋のネチネチした食感が楽しい「さといもの薄皮揚げ」も、外側のサクサク感と内側のねっとりほくほくしたそのギャップが楽しい料理だった。

ガラス容器に固められた、ちょっと独特な酸味がただようマンゴプリンをデザートにいただいてから、
「さて、それじゃ、2軒目に」
「道わかりますよ、こっちです」
と、てくてく歩いて代官山に。都内の鉄道の路線図はだいたい頭に入っているのだけれど、恵比寿と代官山が歩ける距離にあるとは知らなかった私はびっくりで、地図をまじまじと見て「ああ、本当に近いんだ……」と今回初めて学べてしまったのだった。一度歩いたり車で地上を通ったりするとそのエリアごとのつながりが頭に入るのだけれど、地下鉄だけに乗って移動していると、なかなかこういうのはわからないもので。実際に歩いてみた恵比寿〜代官山間は腹ごなしに歩くには適度な距離で、途中の雑貨屋さんを覗いたりしつつ美味飲茶酒樓というお店に向かった。

なんでも代官山のこちらのお店は、欧陽菲菲の妹さんが経営しているお店なのだとか。Tさんのお知り合いがLe Parcよりもこっちが美味しいですよ〜、とおっしゃってたそうで、じゃあこちらも試してみましょうというのが本日のハシゴチャレンジの内容なのだった。やっぱり基本の海老蒸し餃子は両方で食べなきゃねぇとか、マンゴプリンももちろん外せませんねぇ、と、2軒目でもしっかり飲茶。なんだか大変なチャレンジになりつつあった。

さすがに先ほど揚げ物を2品も取ってしまったこともあり、お茶を飲み過ぎたせいもあり、そして腸粉が地味にお腹の中で膨れつつもあり、
「けっこう点心の粉類ってお腹で膨れるものですよね」
「いや、先生、粉以前に油がけっこう……胃にきます……」
2人でケタケタ笑いつつ、でも食べるものは食べる。今度は海老蒸し餃子に、私が「これ、食べたいです〜XO醤大好きなんです」とリクエストさせていただいた、トリッパのXO醤蒸し、そして「ここのチャーシューパイって、どんななのかしら?」と注文してみた、チャーシューパイ。持ち手つきのティーカップに注いだウーロン茶(ティーカップに中国茶……ちょっと違和感……)を何杯もお代わりしつつ、これまた繊細な味わいの点心類を楽しんだ。

海老蒸し餃子は、確かにこちらの方がレベルが高いかも。海老は歯ごたえが残る程度にざっくりと切られていて、皮は薄く、どこを囓ってもプリプリブリブリと海老の良い食感。独特の中華のパイ生地に包まれたチャーシューパイも、優しいチャーシューあんの味がすごく好みだった。そして、なんと言ってもXO醤蒸し!丁寧に下ごしらえされたものなのか、とても柔らかなトリッパが、XO醤入りの、でも辛さはなく甘さ強めのソースで和えられて蒸された逸品。コリコリな食感ながら口に入れるととろけるようで、この段階でかなりお腹いっぱいになっていたのに
「あ……もう1つ……あと1つ……」
といくらでも口に入ってしまいそうだった。デザートのマンゴプリンは、ハート型の昔懐かしいタイプのもの。外見と同じく、味の方も懐かしさ漂う風情のものだった。

旅行の話をしたり、料理の話をしたり、今日も美味しく楽しく幸せなひとときが過ごせて、心もお腹も満たされた。
「……でも、飲茶のハシゴなんて、無謀でしたかね?」
「いや、でも私、まだあのトリッパだったら食べられるかも〜」
などと言いつつ、このお店でお土産を包んでもらって(←明日の朝御飯用のおまんじゅう)、帰路についた。

玉子焼き・スモークチーズ・レーズンバターwithリッツ
牛肉と春野菜のオイスターソース炒め
2日目のはまち大根
菜の花と卵とコーンのスープ
羽釜御飯
チャンジャ・イクラ
ビール(モルツ)
日本酒(大吟醸原酒 菊水麗流)

帰宅すると、「今日は帰れそうだよー」とのだんなからのメールが。「昨夜の残りのはまち大根を食べたい」との仰せだったので、昨夜のはまち大根をベースにしつつ、何品か用意した。外食の夕御飯じゃ野菜もなかなか摂れなかろうと、肉少なめ野菜多めの炒め物を1品。半端に残ったスープは湯を足してクリームコーンのミニ缶を1つ開けて入れ、刻んだ菜の花を追加した。あとは既製品の玉子焼きとか、酒の肴類を少々。

野菜と春野菜のオイスターソース炒めは、自己流で適当にやってみたのだけれど、案外美味しくできあがった。菜の花、ブロッコリー、スナップえんどうを最初にさっと湯通し(中華鍋に2カップ分ほどの湯を沸かし、小さじ1の油と塩を入れ、その湯を和えるような感じで野菜に火を通す)してザルにあけておき、空になったその中華鍋を再び熱して、油をしく。刻みにんにく刻み生姜を入れて熱して牛肉を炒め、火が通ったところで酒をふってオイスターソースと塩で調味して、最後に野菜を加えてざざっとなんどか煽って和えればおしまい。肉だけにこっくりめに味をつけて野菜はあまり味を染みさせないようにして作った炒め物は、緑の色も鮮やかななかなか美味しそうなものになった。いや、実際ちゃんと美味しくて嬉しかった。

はまち大根だったら日本酒かなー、と、軽くビール飲んだ後に日本酒を軽く酌み交わし、すごく久しぶりな気がする平日の家族の夕御飯。息子は玉子焼きとイクラと海苔を前に「すしだ〜♪」と上機嫌で(酢飯じゃなく、普通の御飯なのだけれど、そのへんは頓着しないらしい)、たっぷり余っていたはまち大根も綺麗になくなった。あまりにあっさり味なのもなと今日は醤油と味醂を加えて再びことこと煮たのだけれど、お酒に似合う良い感じの煮え具合。