食欲魔人日記 07年04月 第4週
4月23日 月曜日
気合いの入った醤油ラーメン
海苔バタートースト
カフェオレ

昨夜の「お子さまランチ」はさすがにあれこれ翌日に持ち越すことになって、台所にはマッケンチーズの残りが約1人前。
「ぼく!これ食べるから!」
息子が宣言し、朝から実に嬉しそうに「マッケンチーズの続き」を食べている。ここ3年ほど「ぼくの大好物」不動の一位ぶっちぎりを継続しているだけあって、本当に好物なのであるらしい。

「マッケンチーズ……こう、チーズに含まれる微生物とかが、息子に麻薬的な効能をもたらしたりしてるんじゃないかしら」
などとだんなと話しつつ、大人たちは焼き上がりに海苔を1枚ぺろっと乗せた、海苔バタートーストを囓る。食後に、ケーキ用にスライスしたけれど結局挟みきれなかった苺をつまむ。

4月も下旬にさしかかると、苺の価格がぐっと下がる。今はどの店を見ても1パック300円台前半、ともすると280円くらいで買える感じ。せっせと買ってせっせと食べようと密かに誓う。

モヤシのナムル
唐揚げ(昨夜の残り)
スライスチャーシュー
醤油ラーメン
ビール(プレミアムモルツ)

カフェオレ
苺ショートケーキ(ちょびっと)

週末はほとんど仕事をしなかったので、今日から真面目にまたお仕事を。昼には数口分残っていたオムライスの残り御飯などつまみつつ、夕方近くになってから今日の夕飯のスープの仕込みを始めた。今日が息子の誕生日の当日で、今日のメニューは「醤油ラーメン」。

息子に好きなものは何ですか?と尋ねれば、
「1位、マッケンチーズ!2位!麺類!」
と、1位から2位へものすごくマクロな視野の答えというかグローバルな展開をもった答えが返ってくる。聞けば、たらこスパゲティもカルボナーラスパゲティも、きつねうどんも、醤油ラーメンも、みんなみんなすごく大好きだから「2位:麺類」なのだそうだ(でも不動の1位はマッケンチーズ……)。

では、それほどに好きな醤油ラーメンを、ものすごく真面目に作ってみようじゃないかというのが、今日の夕御飯。
昨日のうち、だんながチャーシューを煮ておいてくれていた。醤油ラーメンなので、スープの味付けの基本は、そのチャーシューの煮汁にすることに。豚の茹で汁も残してある。

そして今日は私が鶏ガラスープの準備。2羽分の鶏ガラを2時間ほどかけて煮出して、でも骨は砕かないようにして透明なスープを準備した。具は息子が好きなものということで、コーンと海苔(増量)、わかめと葱、そしてチャーシューと煮卵。具の準備がだいたい終わったところでだんなが帰ってきてくれて、一緒にラーメンの準備をした。2種類のスープを合わせてチャーシューの煮汁を加え、
「……なんか、コクが足りない?」
「少しだけ、コレ入れてみる?」
なんて相談しつつ顆粒鶏ガラスープも少しばかり加えてみたりして、そしてできた醤油ラーメン。あとはもやしのナムルと、昨夜の残りの鶏の唐揚げ、スライスしたチャーシューもおつまみに少し。

昨日の「お祝いディナー」よりもずっと地味な外見の夕御飯だったけれど、息子は昨日と同様に大喜びしてくれた。海苔だー、コーンだーと具を大切そうにつつきつつ、大盛りラーメンの麺も綺麗に平らげた。……今日茹でたラーメン、4玉あったんだけどなぁ……。

4月24日 火曜日
かぶを炊いたのって、めちゃめちゃ旨いです
「サンジェルマン」のクリームパン
アイスカフェオレ

昨日、イングリッシュマフィンを買ってきてはいたのだけれど、
「パン屋で何か買ってく〜?」
とのだんなの帰るコールに、ついつい「よろしく」と言ってしまう。パン屋さんのお総菜パンは美味しい。もちろん菓子パンも超美味しい。だんなが私と息子のために買ってきてくれたのは、コーンマヨパン(おそらく私用)とクリームパン(おそらく息子用)だった。あと、チョコブレッドも1ブロック。

半分寝ぼけながら起きてコーンが乗ったパンをオーブンに入れ、今日は冷たいカフェオレを用意して、クリームパンを皿に乗せる。パン、あったまったよ〜と皿に乗せて自分の前に置いたところ、息子の目線が私の前のコーンパンに一直線。

「……もしかして、こっち食べたいですか?」
「うんっ!」
「そうですか……」
最近君、甘いものから遠ざかりつつあるよね……と話しつつ、息子にコーンパンを渡し、私はクリームパンを貰うことになった。いいの、クリームパン大好きだから私は後悔はないの。

でも、サンジェルマンのカスタードクリームは、好みな具合よりちょっとばかり甘さが足りないんだよなぁ……と密かに思いながら、もぐもぐもぐ。

ミックスリーフのサラダ、プチトマト
かぶと豚肉の卵とじ
大根の味噌汁
羽釜御飯
麦茶

習い事のない火曜と木曜はお友達を呼んで家で遊んでもいいよ、と息子と約束したところ、余すことなく火曜と木曜に我が家に大量のお友達が押し寄せてくる。今日もわいわいと居間が大騒ぎになり、夕方数時間は台所に避難しつつお仕事していた。デスクトップのメインマシンにあるファイルを無線LANでノートパソコンに飛ばして、台所で作業。あまり仕事にならないかと思いつつ、大きめの音量で音楽聞きながらやっていたら、それなりにはかどった。

だんな激ジョブとのことで一緒に夕飯は摂れず、私と息子2人の夕御飯。今日の夕御飯は「さっぱり和食」が食べたいなということで、5株198円だった蕪を使ってあっさりめの煮物にした。

蕪の葉も使って豚バラ肉の薄切りと一緒にサッと煮込んで、軽く卵とじ。野崎洋光さんのレシピで、味つけは薄口醤油とお酒だけだ。蕪を使ったお気に入りのレシピに鶏と炊き合わせるのもあるのだけれど、それも味付けは醤油のみ。「だし、入りませんか……味醂とかも使いませんか」と、レシピを見て毎度「ほんとにそれだけ?」とびっくりしてしまうのだけれど、どうも蕪にはそうしたあっさりめの味の方が似合うらしい。鶏との炊き合わせもたいそう美味しいけれど、豚の旨味を吸った蕪もまた格別だった。

あとはシンプルに大根の味噌汁、羽釜で炊いた御飯、ミックスリーフのサラダとプチトマト。
「2人の夕飯だと、ちょっと寂しいね」
と呟いた息子と、あれこれおしゃべりしながらの夕飯にした。

「今日の給食なんだったのよ?えーと、唐揚げとわかめ御飯、けんちん汁といよかん……なんか御馳走だねぇ、いいなぁ」
「うん、肉、おかわりした!」
唐揚げは、小さいのを数個ずつではなく、1人1個の大きなものがドーン!だったのだとか。

「……え、唐揚げおかわりあったんだ、そりゃ良かったねぇ」
「わかめ御飯もおかわりしたよ?」
「……なら当然、けんちん汁もお代わりしたわけだよね、スープ好きの君としては」
「うん、したよ?」
「……いよかんは?」
「うん、残ってたからね、それも食べた」
「……一応聞いておくけど、牛乳は?」
「うん、あまってたから1本もらった」

それは「今日も給食おかわりした」というレベルではなく、過不足無く「2人前食べた」というやつじゃないかなぁ……と天を仰いで笑ってしまいつつ、昨今の給食の残り物争奪戦は倍率が低いのかしらと思ってみたり。
私もかなり給食をおかわりする方だったけど、その日全てのメニューをお代わりできるほどには状況は甘くなかった。牛乳なんて毎日3本くらいは飲みたかったけれど、2日に1本おかわりできるのが精々だった記憶がある。カレーやシチューのおかわり合戦はかなり壮絶な状況を呈していたように思う。唐揚げのおかわりなんて、とてもとても(唐揚げ食えず、泣く泣くコールスローとかおかわりするんだよ)。

今の子供はそんなにがっついてないのかな、ていうか、朝晩きっちり食べている我が息子が「給食スパちゃん」だというのはどうよ、と思いつつ、今日も私が食べた量ときっちり同じ量の夕飯を平らげた息子なのだった。
「ぼくね、かぶ、わかるよ。大根とはちょっと違うよね、形とか、あと味も」
と蕪に思いを馳せながら、「でも旨いのは、肉だよね」とつけたしていた息子は、そろそろ肉喰い心が芽生えた模様。ああ、思春期の息子の食欲とか、そろそろ想像したくない域に入りつつある。

4月25日 水曜日
すごく簡単、春野菜と生ハムのパスタ
鮭の西京焼き
かぶと豚肉の卵とじ(昨夜の残り)
大根の味噌汁
御飯
味付け海苔
麦茶

今日は久しぶりの和朝食。御飯もたくさん炊いておいたし、味噌汁も残っているし、昨夜のおかずの残りも少し。
冷凍庫には鰺の干物もイワシの一夜干しもあったのだけれど、今日のおかずは鮭の西京漬けにした。食べる機会がなかなか巡ってこなくて、かなり漬かりすぎの感のある鮭だったのだけれど、特に傷んでもおらず、まずくもない。というかちゃんと美味しい。

「粕漬けもけっこう保つけど、西京漬けも同様にけっこう保つのかも……」
と思いつつ、でも早く食べるに越したことはないなと反省しつつ、とろんと甘く柔らかくなった鮭を焼いてつついた。味噌床は、まだ問題なく使えそうなので、また何か白身魚の切り身でも買ってくる予定。

朝御飯ということで、「味付け海苔あったら嬉しいよね?」と1人1袋。
いつもは、「白い御飯の美味しさがわからなくなってしまうのは悲しいから」と、ふりかけも、ごはんですよも、味付け海苔も、「1膳白い御飯を平らげて、おかわりしたら使用可能」ということになっている我が家。1膳目から味付け海苔を添えるのはあまりないことで、だから皆して(私も含めて)大喜びだったりした。

春野菜と生ハムのスパゲティ
押し麦入りトマトスープ
ビール(サッポロ黒ラベル)

冷蔵庫の中には、半端に余っていた野菜がたくさん。グリンピースに春キャベツ、マッシュルーム、にんじん、パプリカ、ミックスリーフ、そして茹で筍などなど。夕飯に、それら全部を使ってオイルベースのスパゲティにすることにした。にんにくも唐辛子も加えない、あっさり塩味のパスタで、仕上げにかける上質のE.V.オリーブ油と生ハム、硬質チーズ「グラナ・パダーノ」でコクを出す。

麺を茹で、「あと3分」「あと2分」「あと30秒」とタイミングを変えつつ、火の通りにくい野菜から順に麺の鍋に全部加えていく。湯からパスタと野菜を引きあげてから、最後に4つ割にしたプチトマトと少量残っていたミックスリーフも加えて、塩を軽くふって和えたらすぐに器に盛りつける。オリーブ油を垂らし、温泉卵を中央に割り落としたらチーズと黒胡椒をふりかけてできあがり。お店で食べた、ものすごく美味しかったパスタの真似っこだけれど、具沢山なのが良かったのかとても美味しくできた。蕪などの根菜も似合うし、緑黄色野菜はたいていなんでも似合う、手軽なパスタ料理だ。

あっさり味のパスタに対してスープはこっくりしたものが良いかなと、押し麦入りのトマトスープを用意した。刻み玉ねぎ、刻みベーコン、にんにくをオリーブ油で炒めたらトマトの水煮缶とスープストック、冷水に数十分漬けておいた押し麦を加え、アクをひきつつ数十分煮込んだらできあがり。

今回のスープストックは、一昨日に息子の醤油ラーメンを作ってあげたときに用意した鶏ガラスープの残りで、「まだ、だしが出る……」「まだまだ」と昨日も今日も水を加えながら火を通していたもの。骨の旨味が出た、少し白濁しかかったスープを使ったので、ものすごく濃厚なトマトスープになった。鶏の滋養溢れるスープを吸った、モチモチした押し麦がとても良い感じ。仕上げにティースプーンでひとすくいのリコッタチーズを浮かべてテーブルに出した。

「生ハム、まだあるよ?」
「ぼく、ぼく生ハム大盛りで!」
「俺も大盛りで!」
野菜のパスタに生ハムは良く似合う。カルディコーヒーファームを通りかかるたびに買い溜めている切り落とし生ハムが、分量といいお手軽価格といい、その適度な一口大の「切り落とされ」っぷりといい、家庭で使うにはとても手頃。パスタのトッピングに1パック使い切るのは少し多かったかなと思いつつ、結局綺麗に1パック消えちゃったのだった。

4月26日 木曜日
自家製の鶏ガラスープって、ほんっとに旨いんですわ
「サンジェルマン」のチョコブレッド
押し麦入りトマトスープ
アイスカフェオレ

昨夜作った押し麦入りのトマトスープがまだ残っている。
「食パンとイングリッシュマフィン……あと、チョコブレッドもあるけど?」
合わせるのは昨夜のスープだよと続けたところ、
「んー、チョコブレッド……」
とリクエストが入ったので、今朝はスープとスライスしたチョコブレッドを1人2切れ。今日の予報は25度を超える暑い日になりそうで、お供はアイスカフェオレにした。

穀物やショートパスタの入ったスープは、翌朝になるとすっかり水分を含んで雑炊のような感じになってしまう。まだ大鍋に残るチキンスープを1カップほど足してスープを伸ばしつつ、こっくりした味のトマトスープを啜りつつパンを囓った。

トマトスープ、使った水煮缶トマトがけっこう酸味強めなタイプだったようで、煮始めた当初はかなり大人っぽい味。少しだけ甘みがある方が良いなと、「トマトジャム」を隠し味程度に入れてみたのだけれど、適度なコクも出てとても良かった。トマトジャム、あれこれ使うのがとても楽しい。

牛冷しゃぶ
 レタス、水菜、刻みきゅうり、かいわれ大根、にんじん
 ポン酢、胡麻だれ、マヨネーズ
キャベツと春雨、鳥団子のスープ
ビール(Corona)

「小ざさ」の羊羹
抹茶入り玄米茶

大鍋にまだ残る鶏ガラスープをどうしようかなと考える。チキンカレーも良いなと思い、もう少し気温が低かったら無理矢理鍋料理という手もあるんだけど……と考えて、結局昨日に引き続きスープにすることに。

美味しい鶏のスープは、キャベツと良く似合う。春キャベツには特にすさまじく良く似合う。濃厚なスープなので、それに合わせて少し肉っけも欲しいなと思い、鶏ひき肉も100gほど買ってきた。刻み葱と生姜を加えてよくこねて、団子にして数個スープに投入する。
「団子入れるでしょー」
と団子を入れて、アクをひきつつ煮込んで浮き上がってきたところで
「キャベツも入れるでしょー」
ちぎりつつ春キャベツも加え、
「んで、せっかくだから春雨も入れちゃうでしょー」
と、ピェンローを思い出しつつ春雨も入れてみた。味つけは塩胡椒のみ。適当に作った割には、スープストックの味が良いのかすんばらしく美味しいスープになった。

で、今日のおかずは牛薄切り肉で冷しゃぶ。だんなが牛薄切り肉を買ってきてくれていたのを「そろそろ食べなきゃ」と氷温室から冷蔵庫の手前側に移動させておいたのだけれど、
「あ、これね、冷しゃぶにして食べたいなって思って買ってきた」
と告げられて、では冷しゃぶにしようかなと。小山のような生野菜を添えて食べることにした。水菜はざく切り、きゅうり、にんじんは細切り。貝割れ大根も添えて、レタスは1枚の葉を2つに分ける程度にざっくりと大きく用意してみた。レタスで肉を巻いてみたり、普通にサラダっぽく野菜をつまんでみたりしながら、ポン酢や胡麻だれを添えつつ食べる。野菜用にマヨネーズも出しておいたのだけれど、肉と野菜をレタスで巻いたところにマヨネーズつけて食べるとめちゃめちゃ良い感じ。

さっぱりおかずなら酒もさっぱりめが良いかなと、今日のビールはコロナ。食後には日本茶と「小ざさ」の羊羹。
「今日の食後は小ざさの羊羹にしようか、まだちょっと残ってる」
「ごちそうさま」の直後にそう話しかけると
「じゃあ日本茶だねー。……焙じ茶?抹茶入り玄米茶?」
とすぐにお茶の準備をしてくれるだんな。

「今日の食後はケーキだよー」
という日には
「んじゃコーヒー淹れようか」
と、毎日の食後の飲み物はなぜかいつもだんなが用意してくれるのだった。毎日毎日デザートを必ず用意しているわけではないけれど、最近はなんだか食後の時間がゆったりめに取れる感じがして嬉しい。ちなみに今日の羊羹とお茶は、居間に移動して阪神戦見ながらいただきましたとさ(勝った!)。

4月27日 金曜日
金曜の夜は、どこも大混雑……
イングリッシュマフィンのチーズトースト
アイスカフェオレ
グレープフルーツ

朝から息子は、少しつらそうに咳を繰り返している。
「あー……卵焼いて食べるって感じじゃないかな?……グレープフルーツとかの方が嬉しかったりする?」
と、パンは簡単にチーズトーストにして、食後にグレープフルーツ。

グレープフルーツ食べたら飲んでおきなと風邪薬の錠剤を渡し、でも学校を休む気はひとかけらもないらしい息子は薬を飲んで元気に登校していった。

ゴールデンウィーク前、良い感じに大きな仕事も終わりつつあって、今日は一日比較的のんびりと。……あとで千葉に行ったら、欲しかったゲームでも買って来ることにしようと思いつつ。

「銚子丸」にて
 お刺身盛り合わせ
 金目鯛握り
 炙りサーモン握り
 カツオ握り
 ホウボウ握り
 茗荷握り
 白海老軍艦
 中トロ握り
 生ビール
など、ちょっと軽めに

自宅で
 「吉野家」の牛皿
 スティックきゅうり
 焼酎(黒瀬)

夕方、息子の音楽教室に行きついでに、本屋に寄ったりデパートを覗いたり。予定通り、欲しかったゲームも買ってみた。

なんとなく今日はお店で飲みたい気分で、幸い私の懐も少々あったかい。
「おごるので飲みに行きませんかー?」
とだんなに連絡をして、海鮮居酒屋とか良いねと千葉駅前で待ち合わせて、いくつかめぼしい海鮮居酒屋系のチェーン店を回ってみた……が、どこも満席。

「……そっか、金曜だもんねそう言えば」
「しかも月末で、連休前だしね」
「みんな考えることは一緒なのね……」
しょんぼりなーしょんぼりなーと、それからまた少しさまよい歩くも、居酒屋系はどこも混雑。
「銚子丸は?銚子丸じゃダメなの?」
と息子が提案し、銚子丸を覗いてみれば、すぐに入店できそう。結局、「なんか飲みたい」という気分を引きずりつつ、お寿司つまんで帰ることになった。

今回、初めて頼んでみた980円の刺身盛り合わせ。ちょっとお時間いただきますけど、と、10分ほど待って出てきたそれは、四角い器に玉子、鮪、鰺、イカ、サーモン、帆立の盛り合わせ。あとスライスオニオンと、飾り切りされたきゅうり。2人でビールの肴にするにはちょうど良い分量で、
「……あ、けっこう良いかも」
「なんか、"居酒屋行きたい気分"がこれで少し軽減されたかなって感じ?」
と言いつつ、それで十数分楽しんだ分、あとの寿司はだんなと1皿を半分こしつつ軽めに済ませた。相変わらず美味しい金目鯛(旬は冬と梅雨の時期と聞いた記憶があるのだけれど……)と、淡泊だったホウボウ、透き通るような綺麗な白色の白海老軍艦などなどつまんで、腹八分目というところ。

色々楽しめたのだけれど、でも、やっぱり夜の銚子丸の品揃えは今ひとつだった。注文しようとした品のいくつかが「すみません、終わっちゃいました」状態で、やっぱりこの店に来るならランチタイムか早めの夕方が良いのねと再認識しつつ帰ってきた。

……で、結局、微妙に物足りなくて、帰り道に吉野家で牛皿買って、それとスティックきゅうりをおつまみに家でだんなとプチ二次会。

4月28日 土曜日
すごく可愛かった、かめぱん。
「Johan」の
 ハムコーンパン
 チョコデニッシュ
カフェオレ

昨夜、閉店間際のデパートを「何か美味しそうなもの、安くなってたりしないかな?」と歩いたのだけれど、今ひとつ欲しいものは見つからず。結局、朝御飯を買おうと、パン屋に寄っただけでデパートを出ることになった。
「Johan」では、ただいまゴールデンウィークキャンペーンということで、子供向けのパンが目立つコーナーに並べられている。ミニハンバーグを乗せたパンとか、ウィンナーパン、いかにも息子が好きそうな「マカロニチーズパン」とか、そして「カメパン」とか。

「うぉっ、息子、可愛いよ、このカメパン超可愛いよ。これ、買わない?」
「メロンパンみたい?これ、メロンパンなの?」
「いや……説明には、"カスタードクリームが入っています"って書いてあるけど」
「ん、それなら僕、それ食べる」

息子とやいやい話しながら、閉店間近のパン屋さんでお買い物。あまり品数も残っておらず、私の分はチョコデニッシュとハムコーンパンということになった。……それにしても、カメパンが可愛いよ。

一見メロンパンな外見のカメパンは、それでも甲羅の部分が菱形模様ではなく、サッカーボールのような模様に綺麗に六角形の線が入れられている、凝ったもの。黒目のチョコの下にはきっちり白目もついていて、手足もついていてやたらとキュートだった。可愛いな、私もカメパンにすれば良かったかな。

Johanのパンは美味しいと思う。デニッシュ生地もちゃんとしてるし、何よりパン・ド・ミーなどの食パン系がとても好み。チョコブレッドも他店と比較すると「王者の風格」という感じで、今のところ一番美味しいと感じるチョコブレッドはJohanのものだ。
「……でも、チョコデニッシュは、チョコ感がほんのり物足りないのよねぇ……」
というのが、今朝の感想だったりして。

「麺珍亭」の油そば
麦茶

至極平穏なゴールデンウィーク前半戦。今日明日は特に予定なくのんびりと、昨日買ったゲームで遊んだりしていたのだけれど、昼前に急ぎの仕事が入ってしまった。概要を送ってもらって、こりゃ数時間かかる作業だなと判断して大人しくパソコンに向かう。

「昼、どうする?」
特に予定もないねと朝のうちのんびりしていた時には「午後早めの時間に黒ビールでも飲みに行くー?」などと話していたのだけれど、そうもいかなくなっちゃったねと、だんなとあれこれ相談して、昼御飯は「油そば」。私が
「マウスの電池がなくなっちゃった……単4の買い置きがない……動かない……」
とパソコンの前でマウス振ったり叩いたり囓ったりしている間にだんなが手早く昼食の準備をしてくれていた。

麺珍亭の油そば、セールを開催している時にだんなが時々まとめ買いしてくれて、冷凍庫に保存している。タレもメンマや海苔もセットになってやってくるので、「油そばが食べたいなぁ」と思った時に、すぐに茹でて食べることができるのがとてもありがたい。少し辛いコクのあるタレの絡んだ太麺を、今日も美味しくいただいた。

そして単4電池は、
「いいからおゆきさん、仕事してなさいよ」
と、だんなが食後に買いに行ってくれたのだった。……お手数かけます……。

刺身(マグロ・イナダ)
串カツ
ニラともやしと豚肉の炒め物
いぶりがっこ・いかなごのくぎ煮・ふくの骨煎餅
中華風コーンスープ
羽釜御飯
ビール(プライムタイム)
焼酎(こいじゃが)

うららかな暖かい一日だったのだけれど、夕方になってから夏のようなすごい夕立。今日の夕飯どうしましょうとのんびり相談しているうちにみるみるうちに暗雲たれこめ、けっこうな嵐になった。小雨になるのを待ってから、適当に何か買ってくるよーと、だんなが近所のスーパーに向かってくれた。

豚肉とニラとモヤシを炒めたようなの食べたくない?というのが当初の予定だったのだけれど、
「なんかね、刺身がいろいろ安かった」
と、手元にはイナダの刺身とマグロの刺身。ビールの肴にミニ串カツ。炒め物も当初の予定どおりにだんなが準備してくれて、私は御飯と中華風コーンスープの支度だけしてだんなの帰りを待っていた。

ここ最近ハマッて飲みまくっていた芋焼酎「焼き芋黒瀬」は昨夜とうとう一升瓶が空になってしまったので、今日からは同じ醸造元の「こいじゃが」という芋焼酎を。「こいじゃが」という名前がなかなか覚えられなくて、
「じゃがりこ飲もう、じゃがりこ」
「それはお菓子」
「うん、とにかくじゃがりこ飲もう」
と、私の中ではすっかり"じゃがりこ"になりつつある、黄麹使用の芋焼酎。黒瀬も、まろ〜んと甘さのある柔らかい味の焼酎なのだけれど、こいじゃがもやっぱり似た感じ。美味しいわ美味しいわとあれこれつまみながら飲んで、最後には母がお土産に持ってきてくれたフグの骨煎餅もポリポリやりながら、ゴールデンウィーク初日は終了したのだった。

4月29日 日曜日
肉喰いの日
イングリッシュマフィンサンド(卵&チーズ)
カフェオレ

イングリッシュマフィンの残りが3個。今日の朝御飯は、半割にしたこのパンにチーズ乗せて焼いて、目玉焼きを挟んで食べることにした。ベーコンかハムがあれば良かったのだけれど、残念ながら買い置きがなかったのでチーズと卵サンドということに。

予定のない今日、先日買ったゲームをやり三昧の、ゆる〜い一日になりそう。

ヨコイのスパゲティ ポークピカタ乗せ
アイスカフェオレ

昨日か一昨日、
「昼飯にヨコイ喰わない?ヨコイしばらく喰ってない」
とだんなが提案し、「ポークピカタ乗せよう」と豚肉も買ってきてくれた。そういうわけで、お昼は久しぶりにヨコイのスパゲッティ

太めのスパゲティを茹でてバターで炒め、レトルトのソースをかけて(上からかけるのではなく、麺の周囲に敷くようにかけるのがそれっぽい)、トッピングをあれこれ乗せればできあがり。トッピングはチキンナゲットとかフライものとか、あっさりと野菜とベーコンを炒めたものとか目玉焼きとかが似合う。今日乗せたポークピカタも、卵の優しい味がとても良い感じ。

「……よいこの、スパゲティ?」
ヨコイだヨコイだとだんなと盛り上がっていたら、息子が脇から「よいこ?」と聞き間違えている。ヨイコのスパゲティでも……まぁ、いっか、と笑いつつ皆で食卓についた。

けっこうしっかりとピリ辛感のあるソースだけれど、息子はこの味が好きらしい。
「トマトとピーマンみたいな味のする、コロッケのソースみたいなソースだよね」
これいっぱいつけるとちょっと辛くなるけどね、と言いつつ、肉も麺もしっかり食べていた。私とだんなも、久しぶりの独特な味のあんかけスパゲティの味に大満足。そういえば、麺もソースももうストックがほとんどない……。

「OUTBACK」にて
 オージー・チーズフライ
 リブアイステーキ225gコンボ \2,790
   (リブアイステーキ・ハーフリブ・シーザーサラダ・温野菜・コールスロー)
 ビール(Foster)
 フローズンストロベリーマルガリータ

面白いキャンペーンやってるよ、と、だんなが見せてくれたのが「オリジナルステーキナイフがもらえるコンボセット」という、OUTBACKのキャンペーン。
ステーキナイフはいいねぇ、このコンボも好きな内容だしねという話になり、夕方になってから最寄りのアウトバックにお出かけ。アペタイザー無料券があったので、それを使って「オージー・チーズフライ」(フライドポテトの上にベーコンとチーズがトッピングされ、ランチドレッシングの小皿も添えられる)をもらい、それをつまみつつビールをくいくい。リブアイステーキ225gとハーフリブのセットを美味しくいただいてきた。

コンボセットになるのは、ステーキとハーフリブ、もしくはステーキとクリスピー・シュリンプ(要するにエビフライ)。
「……そりゃー、ハーフリブでしょう」
「だよねぇ」
ステーキはサーロインかリブアイ。
「……そりゃー、リブアイでしょう」
「だよねぇ」
ということで、だんなも私もリブアイステーキとハーフリブという組み合わせになった。焼き加減もおそろいでミディアム・レア。ここしばらくの野菜不足を解消すべく、せめてもと温野菜とコールスローサラダをサイドディッシュに選んでみた。

225gのステーキは、オンスにすると8オンス。8オンスなら楽勝だよね、アメリカじゃ12オンスとか16オンスとか食べたこともあったもんね、と半ば舐めてかかったのだけれど、これがなかなかどうして食べ応えがあった。ハーフリブ、8本の骨つき肉と一緒に平らげようとするとなかなかのボリュームで、皿がやってきた早めの段階で
「……スペアリブ、手伝ってくれる?骨2本、いや1本でもいいから……」
とだんなに泣きついて少しばかり手伝ってもらってしまった。

最近食べられなくなってきたなぁと素直に自分を省みるべきか、いい年してそんなボリュームたっぷりの料理を食べるのはどうよと思うべきか、判断に困るところだわと思いつつ、だんなは華麗に完食、私はコールスロー2口分ほど残してようよう肉は完食、という結末に終わったのだった。

……コンボを注文するときは、前菜は控えるようにしよう……(←本日の教訓)。

4月30日 月曜日
今日は写真が撮れなくて、これは昨日のポイズンポテト
冷凍ワッフル
カフェオレ

三連休最終日は、だんなのおばあちゃん家に御機嫌伺いに。
先日買ったWiiのワンピースゲームがやたらと面白くて、かなり早起きしてやり始めてしまったり。微妙に寝不足の頭を抱えて外出することになった。

朝御飯は、冷凍庫にまだ残っていたアメリカンなワッフルを1人2枚。四角くて厚みのあるものではなく、凹凸のあるワッフル生地ではあるけれど、若干薄めでまん丸な形をしている。

おばあちゃん家にて
 おばあちゃんのお赤飯
 白菜とベーコンの煮物
 きんぴらごぼう
 玉子焼き
 トマトとグレープフルーツのサラダ
 きゅうりの浅漬け

 チーズケーキ
 コーヒー

そして、おばあちゃん宅におでかけ。我が家3人と義弟一家、義妹、だんなの従姉妹やおばさんも集まって、とても賑やかな午後になった。

おばあちゃんが炊いて待っていてくれたお赤飯の餅米の量はなんと3kgもあったそうで、
「ほうら、いっぱい蒸しておいたからねぇ、いっぱい食べなさい」
と、食卓にはいつもの美味しいきんぴらごぼうと玉子焼き、サラダや煮物がずらりと並べられた。もうすぐ立ち上がりそうな月齢の姪っ子もやってきて、さすがに「一緒に遊ぶ」という風にはいかない息子は興味深げに初めてできた従姉妹に話しかけている。

数えで米寿を迎えるおばあちゃん、相変わらずとても元気だ。こっくり濃い味に染みた美味しいきんぴらごぼうも、お赤飯も変わらずの味でとても嬉しかった。たっぷりのお昼御飯の後にはケーキが出てきて、それから数時間もたたないうちに
「ケンタッキーのチキンでもとるかい?食べるだろう?家に帰ってから世話なしで良いからねぇ」
とおばあちゃんがケンタッキーに電話しかねない勢いだったので、「それは無理、もう食べられない〜」と全員で必死に辞して帰ってきた。

おばあちゃんの頭の中には高校時代の「人生で一番食べました」の頃の孫たちの食欲がインプットされているようで、嫁の私たちの食欲も同程度のものと見積もられているらしい。……あと5年くらいしたら、きっとうちの息子がおそろしい勢いの食欲を見せ始めるのだろうなと思うけれども。

握り寿司いろいろ
ざるそば
天ぷら(さつまいも、イカ)
ビール(プライムタイム)
抹茶入り玄米茶

最寄り駅に帰ってきた頃には、もうすっかり夜の8時。さすがに軽く夕食は摂った方が良いでしょうと、閉店間際の駅ビルを覗いてきた。閉店前の魚屋さんは今回もうっとりするほど色々安く、1200円の握り寿司セットは400円、500円の鮭の切り身のパックは100円といった具合。お蕎麦茹でて天ぷら添えて、あと軽くお寿司でもつまめば良いかなと安売りの品をあれこれ買ってきてみた。

穴子や玉子、ねぎとろ軍艦、白身にイカに海老にマグロに、と、いかにもな感じの握り寿司のパックを2種類と、お総菜屋さんの「1パックどれでも250円」といった風に特売されていた天ぷらを購入し、お風呂に入ってからのんびりビール飲みながらあれこれつまんだ。

「ねえ、ねぎとろって、わさびついてた?」
買ったお寿司セットに2個入っていたねぎとろ軍艦、1つを平らげた後、残りの1つを手にとろうとしながら息子が言う。
「……君がついさっき食べてたのは何だったよ」
「ねぎとろ」
「じゃあ、ねぎとろにわさびついてるかどうかは君が一番知ってるんじゃない?」
「……辛かった?」
「……私たちに聞かないでよ……」
「辛くなかった」
「うん、辛くなかったなら、いいよ、食べれば?」
「食べる」
微妙に噛み合ってないような、なんなんだこの会話といった感じの話をしながら、結局ねぎとろ軍艦は2つとも息子のものに。