食欲魔人日記 07年09月 第4週
9月24日 月曜日
横浜スタジアムで食べるなら、やっぱり崎陽軒のシュウマイ弁当〜
ローストオニオンベーグルのチーズトースト
アイスカフェオレ
ヨーグルト

ここのところベーグルあまり食べてなかったねということで、だんなが外出ついでに買ってきてくれたBAGEL & BAGELのベーグル、いくつか。

「適当に買ってきたんだー、チーズが2個と、ローストオニオン2個と、セサミと、あとブラックペッパー……だったかな」
多めに買ってきたから冷凍しとく?と話し合い、半分は冷凍庫に移動することにした。私が今朝食べたのは、ローストオニオンベーグルだ。甘く炒められた玉ねぎが生地にたっぷり練り込まれている感じで、かなり好み。

いつもは半割にしてトーストしたベーグルにクリームチーズと、場合によって生ハムとかスモークサーモンを挟んで食べているのだけれど、今日はなんだか溶けたチーズが食べたい気分で
「私、チーズ乗せてトーストしようと思いますが、皆さんはいかがしますか?」
と聞いてみたら、残り2人も「そうしてくださいー」とのこと。皆して、チェダーチーズを乗せて焼いた(チーズベーグルを選択した息子まで、なぜかチーズサンドにしているし)ベーグルサンドになったのだった。

チェダーチーズの風味で、なんとなくアメリカンな気分をそこはかとなく味わいつつ、食後しばしのんびりしてから外出の準備。今日は横浜で野球観戦!

横浜スタジアムにて
 「崎陽軒」のシュウマイ弁当
 マンゴー氷
 ビールなどなど

数ヶ月前のだんなの予想によるところだと、
「9月の下旬あたりに、阪神の優勝が決まるかなって思ったわけだよ」
だそうで、関東での試合だったら目の前で優勝決定が見られるじゃんということで、このあたりの日程に狙いを定めてチケットを取ったのだ……ということだった。

2週間ほど前までだったらそれもアリかなと思われたのだけれど、でも、実のところ、ここ2週間ほどの阪神の負け試合続きっぷりといったらいっそすがすがしいほどで、現在華麗に4連敗中。しかもその試合の内容が「完封負け」とか「10点差で甲子園で巨人相手に負け」とかで、だんながだんだん変になってきた。

「うん、ぼくね、やきゅうとかぜんぜんきょうみないからね、ていうか……やきゅうって、ナニ?」
とか言い出している。その割に、目だけは真剣にいそいそとメガホンやユニフォームなどの観戦グッズの準備をしているのだった。
「今日はね、もうね、カクテルチューハイとか飲みながらまったりと観戦って感じかなっ」
勝敗とかね関係ない感じでね、とか言ってるけど、やっぱり目が笑っていない。

そんな感じで、「でも、"勝てるといいな"と思って応援しに行こうね」と、あれこれ荷物抱えて横浜スタジアムで対ベイスターズ戦の試合観戦。2時開始のデイゲームだったので、関内の駅前にいつも出ている崎陽軒のお弁当屋さんでシュウマイ弁当買って球場に向かった。なんか、横浜といったら崎陽軒でシュウマイ弁当なのよね。好きなおかずばかりで、とても好き。すっかり空腹だったので、スタメン発表見た後の試合開始までの数十分でいそいそとお弁当を平らげた。

俵型にまとめられた御飯に固い梅干しが1個。おかずはシュウマイ5個と筍の甘辛煮、魚の照り焼き、かまぼこ、玉子焼き、唐揚げ、漬物と、デザートに干し杏、といった感じだ。筍が案外たくさん入っているのだけれど、歯ごたえが良くて御飯に似合って、これもまた好みだ。3塁側内野自由席からは前方にまさにその「崎陽軒」の宣伝看板と、その上の方には「鳩サブレー」の広告もあったりして、横浜だなぁ(=また何かお土産買って帰らなくちゃ)的な気分を盛り上げてくれる。でも私たちの座る周囲は全面的に白と黒のストライプとか黄色と黒のストライプとか、派手なピンクと黒のストライプとか、全面的に虎であり大阪である感じだ。

試合直前にちょうど食べ終わり、本腰入れて応援続けること4時間の長丁場な試合。
4回表に一気に3点先制して、幸先良いぞと思ったその裏で気前よく3点差し上げちゃって同点となり、6回で1点リードするものの8回裏に2点取られてそのまま敗退……という、「盛り上がって盛り上がって、最後にやられました」的な、かなりがっかりな試合内容で華麗に5連敗決定。

最後の最後に打たれてしまった抑えの投手はまさかの藤川球児で、
「球児だったらきっと大丈夫〜」
とうっかりトイレに立ってしまったところで、「ああぁぁぁぁ」とか「うおぉぉぉ」とか「ぎゃあああ」とか、球場中が揺れるようなどよめきを個室の中で聞くことになってしまった。席に戻ってみたら、1点リードしていたはずが1点リードされている状態になっていてお母さんびっくりよ。

親子丼
豚汁
ビール(サッポロ黒ラベル)

負け戦の帰り道ほど足取りが重いことはないもので、しかも4時間の長丁場の試合だったということもあって、帰宅は8時過ぎ。家に豚汁残ってるし、買い置きの鶏肉もあることだし親子丼でもして食べちゃおう、ということで、急ぎ準備してさらさらっと食べた。
「簡単に、めんつゆとか使っちゃってもいいかな?」
したら俺が作ったげるよー、と、だんなが準備してくれた。ありがとうありがとう。

「俺は、なに"阪神は強い"なんて幻想を抱いていたんかなぁ」
「もう完璧に終戦ムードって感じだよなー」
呟いていることは不穏な内容だったけれど、親子丼の味は不穏じゃなかった。美味しかった。ちゃんと卵は半熟で、つゆの量もほどほど、肉にもほどよく火が通っている。何より、すっかり味がまろんと柔らかくなった豚汁が美味しい。そろそろ食べきりたいところだけど、まだ鍋にけっこう残ってるから明日の夜とかもきっと豚汁だ。

9月25日 火曜日
品川でおかずを買ってダッシュで帰宅
ツインコロネ
アイスカフェオレ

スーパーで「メーカーパン全品3割引」セールをやっていて、思わず買ってしまった木村屋(あれ?神戸屋だったかしら)の「ツインコロネ」。

ミニサイズのチョココロネとクリームコロネの2個がセットで袋に入ったものだった。これは嬉しいわーと買ってきたのだけれど、頭にも尻尾にも今ひとつチョコやクリームがきちんと詰められていなくて、微妙に欲求不満。鯛焼きと同じで、頭にも尻尾にもしっかり「身」が詰まってくれている方が私は嬉しい。

「つばめグリル」の
 つばめ風ハンブルグステーキ
 ミニポテトコロッケ
豚汁
羽釜御飯
麦茶

今日は一人、渋谷にお出かけ。Bunkamuraのシアターコクーンで上演中の「ドラクル」のマチネ公演を見てきた。チケットの前売りが始まる直前にたまたまテレビでこの公演を知って、
「ドラキュラものの劇で、宮沢りえで、ドラキュラは海老蔵!!」
と、興味を惹かれてチケットを取ってみたのだけれど、すごく楽しかった。

もともとドラキュラものは好きで、映画とか小説とか、ドラキュラに関するものはあれこれ見てきた方だと思っているけれど、今回のはまた、なんというか「悲しいドラキュラ」。想像していたよりもかなり切ない話だった。宮沢りえは輝くように美しいし、長髪黒マントの海老蔵もなんとも耽美な雰囲気だったし、総登場人物はあまり多くはないものの脇固めも達者な人たちばかりで、とても完成された舞台という感じ。大がかりで芸術的な大道具や、シアターコクーンの独特な照明機材を駆使しての照明もとても幻想的だった。劇場全体を海の底のような色合いに変える青い照明が素晴らしく綺麗。割と大胆に、「血しぶきビシャー」的な演出が何度かあったりしたのだけれど、長塚圭史作の舞台にしてはこれでも大人しい部類に入るものだったとか。

お話自体は、結局ハッピーエンドのようなそうでないような、といったモヤモヤ感が残るものだったし、「なんでここが、こーなっちゃうの?」と少し前後のつながりがわからなくなったりした部分もなくはなかったのだけれど、全体的にとにかく美しく、「良いものを見させていただきました」と満足して劇場を後にした。
1800円もしたパンフレットも思わず買ってしまったけれど、開いたところに菊地秀行の解説があったのでそれもまた満足(学生の頃、『吸血鬼ハンターD』も魔界都市シリーズも大好きだったです、はい)。

午後2時開演の、終演は午後5時過ぎ。間に休憩があったとはいえ、「6時頃には帰れると思うよ」と息子に告げて出てきたのに、渋谷で電車に乗ったのが5時半過ぎで、予定よりかなり遅めの帰宅になってしまった。「今渋谷!」「今品川!あと電車乗るだけだからね」と留守番の息子に逐一報告入れつつ、これでは家に到着するのは7時近いなと品川の"エキナカ"ecute品川でお総菜買って帰ることに。

お菓子屋さんばかりだったかなぁ、お総菜も売ってるのかしらとと、乗り換えついでに売り場を眺め歩いたところ、「つばめグリル」の総菜屋があったので「これだぁ!」と「つばめ風ハンブルグステーキ」を買って帰宅した。つけあわせになるかなと、一口サイズのポテトコロッケも1人1個ずつ。

息子に、「お米2合、計量して、羽釜にお米入れて水入れて吸水させておいてくださいなー」とお願いしておいたら、完璧な状態で準備してくれていたので、帰宅早々羽釜を火にかけることができて、いつも通りの時間に夕食を摂ることができた。えらいぞ息子。

つばめ風ハンブルグステーキは、焼き上げたハンバーグをビーフシチューと共にアルミホイルにくるんでオーブン焼きにした、このお店の名物料理。アルミホイルできっちりくるまれているので、テイクアウトにも向いている料理だ。オーブンで15分ほど温めてテーブルに出したら良い感じにアツアツになった。出来合いのでゴメン!とテーブルに出したところ、
「うっわー、とろっとしたハンバーグだねぇ!」
と息子はなかなか喜んでいる。そう分量は多くないものの、しっかり仕込まれたビーフシチューが良い味で、シチューの牛肉もハンバーグと共にしっかりホイルの中に詰まっている。

コロッケも美味しいね、ちっちゃいからお弁当のコロッケみたいだよね、と言いつつ、すっかり暗くなってしまうまでの留守番はそれなりに不安だったようで、常以上に息子はあれこれ話してくれながらコロッケとハンバーグにかぶりついていた。鍵かけて外で遊んで帰ってきた後、ピアノ練習して宿題もやり終えて、「あとは、暇だったから久しぶりにプラレール出して遊んでみた」のだそうで、私が帰宅した時には子供部屋で踏切カンカン鳴らしながらやかましく総武線が走り回っているところだった。

「今日は、お米に水入れるところまでのお手伝いだったけど、今度はご飯炊くところまで僕できるよ?」
ということだったので、食事しながら「米の炊き方」についてレクチャーしてみる。米の単位は「1合」で、それは180ccで……なんて事も話した。もう少ししたら、御飯炊いて味噌汁作って待っていてくれるようになるかもしれないなぁと思いつつ、でも平日の昼間、日が暮れるまで遊び呆けるのはほどほどにしておこうと思ったのだった。

9月26日 水曜日
涼しくなってきたので、肉じゃが
ブラックペッパーベーグル
クリームチーズ
アイスカフェオレ

冷凍してあった、BAGEL&BAGELのベーグルで朝御飯。
「ベーグルって、美味しいよね」
「アメリカに住んでいる時、せっかくの本場だったなのに全然食べなかったのにね」
「なんか美味しいよね」

あまりに遅い我が家のベーグルブームの到来。基本的には、出かけたついでに簡単に買えるBAGEL&BAGELの品でおおむね満足しているのだけれど、「このお店のが美味しいですよー」と色々な方に勧めてもらった地方のお店や通販のお店も手元に控えている。まとめて買って冷凍しておきたいのだけれど、なかなか冷凍庫に余裕ができない。余裕ができたと思ったら、だんながいつのまにか大量の「ICE BOX」を詰め込んでいた(で、その状況を少なからず私も歓迎していたりして)。

今日は黒胡椒たっぷりまぶしたピリ辛味のベーグル。今日はクリームチーズを塗る気分じゃないなと、トーストしたベーグルを囓りつつ、時折クリームチーズにかぶりついた。

ここ最近もっぱらの家族の話題は家族全員がやっているゲームの話題で、
「今日はお母さん、ドスガレオス倒しに行こうと思うんだー」
「だったらねぇ、音爆弾が有効だよ」
「素材玉と鳴き袋、だったよね」
「鳴き袋はドスゲネポスの報酬だっけ?」
「いや、ドスランポスで良くなかった?」
「ていうか、ガレオス系は3辺走ったら一度止まるから、そこで待ち伏せるんだよ」

端から聞いていたら何事かと思われるだろう会話で、息子と夫を送り出してから装備を調えておもむろに砂漠に向かうお母さん。ひとバトル終えてから(魚龍、強かった……)仕事をはじめた。

スティックきゅうり
ほうれん草のナムル
肉じゃが
キムチ
ラスト豚汁
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)・冷茶

一進一退ながら、やっと蒸し暑い空気が去って秋らしい空気を感じるようになってきた。今日は一日気持ちの良い涼しさで、
「これだけ涼しいなら、肉じゃがにしてもいいかしらー」
と、今日は牛肉を使っての肉じゃが。我が家には「真夏の肉じゃがは避けるべし」的暗黙の了解(というかお約束というか、トラウマというか……)がある。

ちょうど、あと1回食べればなくなる量の豚汁があったこともあって、和風な感じの夕御飯。おひたしにしようかと思ったほうれん草は、醤油味というより塩味の方が嬉しいかもと胡麻油は少な目のあっさり味のナムルにした。

スキレットで作る肉じゃがは、いつもの小林カツ代さんのレシピで。
スキレットで玉ねぎ炒めて、炒めた玉ねぎを鍋の端の方に寄せてから肉を鍋の中央に置き、肉めがけて醤油と味醂、砂糖を加えてから炒りつけるように玉ねぎと肉にその調味料を絡め、じゃがいもを加えたらじゃがいもにひたひたになるくらいの水を注いで、蓋して強めの中火で10分。時間が短い割に、かなりしっかり味の絡んだ美味しい肉じゃがになる。だしすら要らないのも手軽だし、なのにとても美味しい。

私にとって、肉じゃがは「豚肉を使うのがスタンダード」な感覚なのだけれど、牛肉の肉じゃがも濃厚で美味しいと思う。より白い御飯に似合うのは牛肉の肉じゃがのような気が。

「わ!肉じゃがだ!」
私と同じく芋好きな息子は肉じゃが大歓迎らしく、
「肉じゃが丼とかにしたら……変かなぁ?」
と呟き、「醤油と味醂の味だから御飯に似合うと思うけど」と答えたら、御飯に乗せて食べていた。大人たちはビールのおかずにしつつ、最後は豚汁と羽釜御飯で。

9月27日 木曜日
今回のクリームのスパゲティは、生クリームを多くしてみた
「ミスタードーナツ」の
 リッチドーナツ(シュガーレイズド)
 ポン・デ・リング
アイスカフェオレ

朝御飯用の何かを買ってきてくださいな、と昨夜だんなにお願いしておいたところ、ミスタードーナツの箱をぶらさげて帰ってきた。なんでも今、「リッチドーナツ」なるものが販売されているのだとか。

「なになに?新しいフレーバーか何か?」
「いや、ハニーディップとかチョコレートリングとか、定番のやつが美味しくなったらしいよ?」
「ほー」

そういうわけでね、久しぶりにシュガーレイズドとか買ってみた……と、箱の中には久しく口にしてなかったシュガーレイズドが。こういうシンプルなドーナツも大好きだ。シンプルきわまりないオールドファッションなんかも大好物だ。

いつもの味のポン・デ・リングに、ちょっといつもとは違った感じのシュガーレイズドで朝御飯。なんでもバターと卵をたっぷり使ったのだというリッチドーナツは、ふわふわととても柔らかかった。いつものシュガーレイズドと比較してどうかと言えるほどにシュガーレイズドを食べたことがないので、比べてどうこうというのは言えないけれど、確かに美味しいかも。作りたてはもっと美味しいのだろうなぁ……。

コールスロー風キャベツのサラダ
角切り野菜ときのこのスープ
鶏肉と玉ねぎのクリームソースのリングイネ
ビール(バスペールエール)

「夕御飯のリクエスト、ありますか?個別のメニューについては御要望にお応えしかねる場合がございますが……ジャンルだったらリクエストに応えてあげる」
息子に聞いてみたら、数秒考えて
「麺!」
という答えが返ってきた。おお、幅広いジャンルだな。

「んー……パスタ?ラーメン?そば?うどん?」
そのくらいまで狭くリクエストしてくれて良いよ……と続けて聞いたら
「じゃあマッケンチーズ」
ものすごく狭い範囲の答えが返された。あれこれ相談した結果、冷蔵庫に生クリームもあるしとクリームソースのパスタにすることに。半端な量の鶏肉も残っていたので、鶏肉1枚だんなに追加で買ってきてもらい、リングイネを茹でた。

お店で食べるクリームソースのパスタは、ものすごく濃厚だ。多分、1人分で100mlかそれ以上の生クリームを使っているのだと思う。以前3人分のクリームソースパスタを200mlの生クリーム1パックで済ませようと思ったら「どこらへんにクリームの味が?」というほどのうすら頼りない味のパスタになってしまったので、今日は思い切って1.5パック使ってみた。

お供はありもの野菜をあれこれ使ったサラダとスープ。塩漬け豚肉をベーコン代わりに使ってだしを取りつつ、角切りにした玉ねぎ人参ピーマンとしめじを使ったスープと、千切りキャベツに玉ねぎと人参混ぜてあっさり味のコールスロー風のサラダにしたものを用意した。コールスローは、適当にピエトロドレッシングで和えつつ、塩とレモン汁と隠し味程度にヨーグルトも加えてみたり。

生クリームを惜しみなく使って作ったパスタは、さすがに濃厚。皿の下に少し溜まるくらいにクリームたっぷりで、息子とだんなはそこに粉チーズばさばさかけて食べていた。このソースには、豚より何より鶏肉がめちゃめちゃ良く似合う。

9月28日 金曜日
「イカさつま揚げ」と売られていて、なんだろうと思ったのでした
「アンデルセン」の
 ミルクフランス1/2個
 チーズベーコン1/2個
アイスカフェオレ
ヨーグルト

チーズ乗ったパンと、ソーセージ巻いたパン、んでもってミルクフランスは君と俺とで半分こ……するつもりだったんだけど……なんか俺の口には入りそうにないなぁと、だんなが苦笑いしていた今日の朝。色々見越してだんなが買ってきてくれた朝御飯は、
「ぼく、チーズ乗ったやつと、そのミルクのと、半分ずつ食べたい」
と息子が宣言して、だんなの予想を軽くハズしてしまったのだった。そうか、息子もミルクフランスが好きだったのか……。

で、私と息子でチーズ乗ったパンとミルクフランスを半分こ。想像を絶する量の練乳やらバターやら入っていると思われる甘いクリームの詰まったミルクフランス、まだまだしばらく食べ飽きない感じ。

スライスきゅうりと魚肉ソーセージ
イカさつま揚げ
「R1/F」の九条ねぎとちりめんじゃこのサラダ
秋刀魚の塩焼き 大根おろし・シークワーサー
角切り野菜ときのこのスープ
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)

昨夜作ったスープが、まだちょうど3人分ほど残っている。
「今日は帰って、御飯炊いてスープあっためて、あとなんかおかず用意して家で食べよう!」
と、音楽教室の終わった息子と千葉の駅ビルで急ぎお買い物。金曜日の夜は、のんびり買い物などしていると夕食の時間が8時半くらいになってしまうので、慌ただしくあれこれのお店を見てきた。夕方遅めの時間といえば、やっぱり魚屋さんの値引きが気になるところ。

「金目の切り身が安くなってる……ああ、鮪のサクも……」
と思いつつ、どうしても目が釘付けになってしまうのは「秋刀魚」。今日もまたプリプリツヤツヤとした美味しそうな秋刀魚が売られていた。どうしても細かな骨のある魚はなかなか好きになれないという息子には鮭を買ってやることにして、私とだんなのメインディッシュは秋刀魚の塩焼き。
「そんなに好きなら、1人1尾と言わず2尾焼けばいいじゃないか」
とだんなが常々言っていたので、今日はだんなと2人で3尾焼いて食べちゃうことにした。ああ、なんて贅沢な。

「いや、だから、1人で2尾食べていいんだよ?どうせ1尾70円とかでしょ?」
2尾食べても140円だよ?とだんなは言うけど、いやそんな、1人で2尾なんて口にしちゃったら1回1尾じゃ満足できない体になってしまいそうで、それはいかんと思う。だから1尾と半分くらいでちょうど良いのです……と、時間差で焼いた最後の1尾をだんなと分けつつ半分つついたけれど、ものすごく満足だった。秋刀魚は良い。秋刀魚サイコー。

あとは、お魚屋さんで安売りされていた「イカさつま揚げ」なる謎の物体も買ってきてみた。見た感じ「イカの天ぷら」なのだけれど、イカゲソの周囲にさつま揚げの生地をつけてから揚げたものであったらしい。下味がしっかりついていて、ビールの良いおかずになった。魚シリーズで、ということで、ついでに冷蔵庫から魚肉ソーセージなども出してみる。あとは買ってきたサラダを出して、かなり簡単に食事の支度が調った。ビールはもうばっちり冷えている。

「"秋味"、美味しいよね」
「なんかさ、ものっすごく秋刀魚に合うよね」
「秋刀魚に合うように作ったんかね?」
などと言いつつ、最近気に入っているキリンの「秋味」を今日も飲む。秋刀魚が食卓に上らなくなって、秋味を飲まなくなった頃には冬になっているのねぇ。

9月29日 土曜日
やっと食べられた夕御飯……
ハイジの白パン1/2個
ベーグル1/2個
スモークサーモン
アイスカフェオレ

最近何かと演劇だコンサートだと跳ね歩いているけれど、今日は困ったことに2つ予定が重なってしまった。朗読劇とコンサート。場所は新橋と埼玉。

最初は「この日予定ないよね?」と朗読劇の予約を一人で入れていたのだけれど、その後に米米クラブのコンサートのチケットが家族分、その日で取れてしまい、さて困ったことになったぞと。
蝦蟇の如く脂汗流しながら移動のタイミングを計算し、「朗読劇、最後の10分くらいを諦めて早めに出れば……なんとか?」という結論に達した。朗読劇を諦められない程度には2つのイベントは時間がズレていて、友人知人にチケットを譲ろうかどうかと最後まで悩みつつ、「でもこっちも見たい!」と無理矢理行くことに。

「というわけで、私は3時間ばかり早めに出るからねー」
と、朝御飯は買い置きの白パンとベーグルを適当に分けつつ。軽く温めたそれらのパンと、スモークサーモン、バター、ピーナッツバターなどをテーブルに並べて、好きなように色々添えつつパンを囓った。

今日は朝から小雨で、ものっすごく涼しい、というか寒いとすら感じる気候。なんでも最高気温は昨日から10度も低いそうで、長袖が手放せない一日になった。……でもコンサート会場ではノースリーブじゃないときっとつらい(踊りまくるからきっと汗まみれ)。

「さぼてん」にて
 カキフライ2個セット(だんなと半分こ) \380
 ロースかつ定食 \1260
 生ビール \500

で、まずは新橋の内幸町ホールで開催された朗読劇「天切り松 闇がたり」を見に。目当ては中井和哉さん(ONE PIECE、ゾロ役の声優さん)で……すみません、いやほんとすみません(なぜ謝る)。

10年以上のインターバルを置いて久しぶりに「声優萌え」を感じてしまい、最近ちょっと浮き足だっているところ。浅田次郎原作のこの話は、かなり昔に読んだ記憶があるけれど、再読せずに向かってしまった。中井さんは青年の「騙りの常次郎」役だ。

「朗読劇」と言うからには、声優さんたちは私服(せいぜいスーツ姿くらい)で、椅子にでも座って淡々と朗読していく……という感じなのだろうなと思っていたのだけれど、ある程度ちゃんとした「演劇」だったのでかなりびっくり。役者それぞれ役に見合った衣装を身につけ(場合によっては何度も着替え)、立ったり座ったり簡単な身振り手振りも加えつつの朗読劇だった。

今日の劇の役者さんたちは皆さん「声」が商売道具の人たちなので、何しろ本当に声が素晴らしい。他の演劇で「演技自体は良いんだけど、この人は滑舌がねぇ……」などと感じることが少なくないけれど、今日は安心してその声音、しゃべりを堪能することができた。柴田秀勝さん、佐藤正治といった超ベテランの方たちの声も聞けて、大友龍三郎さんの声に本気でメロメロしてしまいつつ、楽しんできた。そして中井さんはやっぱり良い声だった。

会場はかなり狭く、通路に補助席を置いているような状況。チケットの席は前よりのかなり良いめな座席だったのだけれど、一幕後の休憩時に後方ドア近くに座っていた方と交渉して席を交換してもらった。すぐに中座できる状態にしておいてぎりぎりまで見て、最後の拍手ができなかったのが本当に心残りだったけれど、急いでさいたま副都心へ移動。毎年の恒例の朗読劇だということだから、また次も行けると良いなと思う。

そして食事を摂る時間もなく、さいたまスーパーアリーナでの米米CLUBコンサート、再々感激祭 「ホントマツリ」編。コンサートで使うグッズ買っておいてくださーい、パンフも買っておいてくださーいとだんなと息子にお願いしつつ、客席でめでたく2人と合流することができた。15分の休憩を挟みつつ、3時間ほどの長丁場のコンサート。ああ、米米は良い。相変わらず良い。本っ当に良い。

歌は上手いしカッコイイしアーティスティックなのに、俗っぽくおバカっぽく下品なところがたまらない。今回も
「お子さん連れの、御家族でいらっしゃってる方も多いのにねぇ……スミマセン、子供連れて来なきゃ良かったって思われちゃいますよねぇ」
ヤバイところは目を閉じてあげてくださいねぇ〜、などとカールスモーキー石井が苦笑しながら言うほどの(いや、でもそれほどでもなかったけど)、今回もシモネタ多めのコンサートだった。つい先日NHKの特番で歌っていた「ほんとにいいのかい」とか歌い出してしまって(「俺は子持ち♪子持ちししゃも♪」ってわけのわからない歌……いかがわしい雰囲気だけは満載……)、どうしてくれようかという感じだ。

で、踊る踊る踊る。昔々は「シュークリームシュのダンスビデオ」なんてものがファンクラブ会員向けに売られていたし、今なんかはシングルCDにその曲のダンス指南DVDがくっついてきている始末。米米クラブのコンサートではお客も踊ることを要求される。

「……新バージョンの浪漫飛行は、必須でしょ?」
「再結成直前のシングルも復習しておくべきじゃない?E−ヨとか」
先週くらいから夫婦でいそいそと深夜練習していただけあって、浪漫飛行の振り付け(金と銀のポンポン持って踊るのよ、そのポンポンは会場で買うのよ、1個1000円……)は完璧。ポンポン持って楽しく踊ってきた。

新しい曲も多かったものの、SHAKE HIPもFUNK FUJIYAMAもやってくれて、会場が揺れる勢いで皆してSHAKE HIPを踊っていたのは本当に壮観。本人たちもお客さんたちもすっかり年齢層が高くなってしまった米米クラブだけれど、やっぱり大好きだ。

コンサート終了は7時過ぎ。そして私はコンサート前にチョコ菓子と息子の持ってたポテロングを軽く囓っただけだったのですっかり腹ぺこ。駅も大変な混雑なので、「もしこのへんで食事できるところがあれば、食べちゃおう」と駅近くをぷらぷらして、とんかつ屋さん「さぼてん」に空席があったのでここで手早く夕飯を済ませることにした。お腹減った、とにかく減った、と私はロースかつ定食と生ビール。季節の牡蛎フライもメニューに載り始めたようで、おつまみ用牡蛎フライ2個セットがあったのでこれも頼んでだんなと1個ずつ食べた。

牡蛎フライは、2つ3つの牡蛎を1つの牡蛎フライに仕立てたもので、ボリュームたっぷり。去年はうっかり生牡蛎に大当たりしてしまって牡蛎を食べること自体自粛していたので、久しぶりに感じる牡蛎の味だった。甘くほろ苦く、やっぱり牡蛎は美味しいなと思う。たっぷりのタルタルソースも添えられていたので、惜しみなくつけつつビールの供にした。

すり鉢に炒った白胡麻と黒胡麻が入ったものもやってくるこのお店、カツを食べる前にゴーリゴーリと胡麻をすって濃厚なとんかつソースをそこに注いでカツにつけて食べる。このとんかつソースをキャベツにかけて食べるのも旨いのよねと、卓上にキャベツ用のドレッシングが置かれているにも関わらずキャベツもソースで食べてしまう。御飯と味噌汁、キャベツがお代わり自由なのだけれど、私はキャベツだけをお代わりさせてもらって、独特な"とんかつ屋さんの機械で削ったようなふわふわキャベツ"を堪能しまくった。いかにもな機械切りのキャベツという風だけれど、私はこのキャベツがけっこう好き。

ああ、カツ美味しい、力が漲る……と、今日のコンサート(と朗読劇)の感想など語り合いつつ、家族分のポンポン持って帰路についた。で、帰宅してからNHKの特番見返してもう一回踊っていた私たち。

9月30日 日曜日
今シーズン初鍋でした。
「サンジェルマン」の
 さつまいもパン
カフェオレ

昨夜の帰宅は10時過ぎ。
「もう10時だ……」
「でも、明日の朝御飯、何か買って帰らなきゃ、なんにもないや」

まだパン屋さん開いてるかな?ぎりぎりまだやってるんじゃない?と駅前のパン屋を覗けば、閉店間際で総菜パン菓子パンの詰め合わせ袋が売られているところだった。もう選択肢はほとんどなく、1袋だけ残っていたそのお得袋を手に取って、350円だったそれを買って帰ってきた。

中身は丸いフランパン生地のシンプルなパンとか、チョココロネとかミルクパン(クリームパンではなくてミルク風味の四角いパン)とかあんパンとか。今朝はそれを適当に皆で分けつつ食べた。私が手に取ったのは、「多分このパンを家族で一番好きなのは私だと思う」という理由から、さつまいもの入ったほのかに甘いパンだ。さつまいも入りのパンというと、私が想像するのは蒸しパンのようなものなのだけれど、これはしっとり重い感じのマフィン風の生地。甘く煮た豆なども入っているようだった。あまりに涼しくて、昨日に続いて今日もあったかいコーヒーをお供に。

今日は朝から冷たい雨が土砂降りな勢いで降り続いている。
あいにくの天気になってしまったけれど、だんなは後輩の結婚式におよばれされているということで、礼服来て出かけて行った。雨が止んだら牛乳とか買いに行きたいけど……止まないねぇ。

玉子豆腐
常夜鍋(ほうれん草・豚肉・うどん)
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)

昼からの披露宴を終えてだんなが帰宅したのは午後5時になろうという頃。私と息子は結局家から一歩も出ずに、のんびりしていた。

「ごめん、ちょっと今、ゲームいいとこだから!」
後で片づけるからちょっと置かせておいて!と、乾いた洗濯物を乾燥機から取り込んで、居間に放り出すだけ放り出していたところ、
「じゃあ僕、これ畳んでおくねー」
お母さんはゲームしてるといいよー、と息子が洗濯物を全部綺麗に畳んで、どころか箪笥にしまうところまでやってくれた。お母さんが魚龍倒している間に、タオルまで所定の位置に片づけられている。ごめんねありがとう、無事にゲリョスを倒せたよ。

今日は結局夕方になっても夜になっても雨は止まず、だんなが帰宅してから歩いて最寄りのスーパーまで買い物に行ってきた。牛乳とかも買うなら荷物持ち居るほうが良いでしょ?とだんなも一緒に来てくれた。しかし今日は寒い。長袖の上着を着ていても肌寒く感じるくらい。

「こう寒いとさ……鍋でしょ」
「鍋ですか。9月だけど」
「常夜鍋……とか。ほうれん草食べたくない?」
「ああ、いいねぇほうれん草」

ほうれん草は良い、ほうれん草は良いよねぇということで、2把のほうれん草としゃぶしゃぶ用の薄切り豚肉を買ってきた。我が家の常夜鍋は、

  1. 土鍋に昆布と水を入れて火にかける。
  2. 沸騰したら、ざく切りにしたほうれん草としゃぶしゃぶ用の豚肉を入れて、適当に火を通す。
  3. 適当に火が通ったら、"ミツカンごましゃぶ"をつけつつ、ひたすら食べる。
  4. 最後はうどん。豚の旨味が出たスープに適当に塩胡椒して食べる。

という感じ。たいていの野菜やきのこも似合うとは思うけど、「ひたすらほうれん草」感がなんとなく好きで、我が家の常夜鍋はこんな感じだ。だんなの実家が、こういう常夜鍋なのであるらしい。

「うどんさ、塩胡椒でも良いけど、ヒガシマルのうどんだし使ったら旨くない?」
良いこと思いついちゃった、という感じで、今日はだんなが食料庫からヒガシマルの顆粒うどんだしを出してきて、それをさらさらっとスープに溶かして、最後うどんスープにして食べた。もともと良い具合に豚の旨味が溶けたスープに馴染みのあるうどんだしの味がついて、かなり美味しい。ついついうどん3玉茹でて、みんなでもりもり食べてしまったのだった。鍋料理は手間のかからないものが少なくないけれど、この常夜鍋はとりわけ簡単。でも美味しいし、ほうれん草をしこたま満足いくまで食べられるということで、冬場にはちょこちょこお世話になる食べ物だ。