食欲魔人日記 07年11月 第5週
11月26日 月曜日
「かもしびとくへいじ」って読むですよー
「毬毬」の肉まん
アイスプーアル茶

週末に東京駅GranSta毬毬というお店で買ってきた肉まんで、今日は朝御飯。「毬毬」という店名は聞き慣れないものだったのだけれど、なんでも中華街の肉まん屋さん「江戸清」プロデュースのお店なのだとか。店頭にはシンプルな肉まん、あんまんを始め、高菜まんとかきのこまんとか、色々な種類の饅頭が蒸かされていた。で、買ってきたは良いけれど、昨日の朝はミートパイを食べてしまったので、肉まんは冷蔵庫にしまって今日改めて食べることに。

それなりに値段の良い肉まんだったけれど(「江戸清の肉まん」というのはまた別の商品になっていて、それもまたすこぶるお高かった……)、味の方は実のところ、あまり印象に残らない感じ。あんの色がかなり強め(というか赤っぽい)で、肉の他にも魚介なども入っているような様子だ。甜麪醤でも使われているかのような濃い色なのだけれど、対して味の方は濃いかというとそうでもない。具沢山ではあったのだけれど、今ひとつ印象に残らない不思議な肉まんだった。

だんな特製 角煮大根
豚肉と芹の卵とじ
鶏の唐揚げとか、さつまあげとか
羽釜御飯
ビール(キリン一番搾りとれたてホップ)
日本酒(醸し人九平次 純米大吟醸 別誂)

今日は都内で仕事の打ち合わせ。以前から取り組んでいた仕事のデータすり合わせと修正確認のための打ち合わせだったのだけれど、
「修正点はですね、ここのここをこうして、あっちのここをこうして、そしてそちらのここをこうして……」
と立石に水な如くにツルツルツルツルーと説明をいただいて、脳味噌がいっぱいいっぱいになった。一応メモもしてみたけれど、頭傾けると聞いた内容が全て零れてしまいそうないっぱいいっぱいな状態に。そのままそろそろと、頭を揺らさないように余計な情報とか入れないように、買い物もせずに速攻家に帰ってきて内容を少しでもと入力してみた。ああ、零れる零れる、消えて無くなる。

で、夕方、今日一日かけて出張だっただんなが、
「今、ターミナル駅から帰るところー。……なんか、要る?デパートあるけど」
と連絡をくれたので、「ゆ、夕御飯……角煮はあるし、御飯も炊くし、あと一品何か作るけど」とお願いしておかずを少し買ってきてもらった。

「こっち、ビールの肴ね。んで角煮あるし、こっちは日本酒の肴ね」
とだんなが買ってきてくれたのは、鶏の唐揚げのパックとさつまあげ数種類が詰まったパック。味噌汁よりは野菜たっぷり食べられる料理が1つあった方が良いかなと、買い置きの豚肉を醤油と味醂でさっと煮て刻んだ芹を散らし、卵でとじた柳川風(って、柳川はごぼうが入らなきゃ柳川って呼ばなかったですね普通……)をささっと準備した。脳味噌からデータ零れる零れる言ってる端からついつい日本酒の封を切っちゃって、そして今日はもう仕事にならなくなった。帰宅してから一度資料確認しながら復習してメモを書き直すところまでは済ませたので、多分大丈夫なはず……。

開けた日本酒の、美味しかったこと美味しかったこと。数日前にGranStaの酒屋さんで買ってきた「醸し人九平次」の純米大吟醸 別誂は、瓶に扇形のシールで「EAU DU DESIR」と書かれていて、シンプルな白紙金字のその外見は洋酒の瓶のよう。懇意の板前さんのブログによると「EAU DU DESIR」は「希望の水」、「欲望の水」、「渇望の水」といった意味になるのだそうだ。

「醸し人九平次」という日本酒そのものも充分評価が高いらしいのだけれど、これはまためちゃめちゃ美味しい酒だった。適度な酸味があって軽さも感じるのに、口から鼻から広がりまくるふくよかな香りに、いつまでも残る後味。でもくどいということはなく、とても上品だ。上品なだけのお酒はあまり好きではないけれど、きちんと芯が感じられるもので、大変に危険な日本酒だった。いくらでも飲めてしまえそう。

「ももももも、も少し飲もう?」
「飲もうって……おゆきさんお仕事途中なんでしょ?」
「ここで止めてもどうせ仕事にならないから飲もう?」
「僕も今、PSPでラオシャンロン倒してる途中だから酔っぱらうわけにいかないんだけど」
「せめて、その、シールの文字の線のとこまで飲もう?」
「……あと一杯だけね……」
と、ついつい2杯3杯と飲んでしまって瓶は半分ほど(いや1/3ほど)が空いてしまった。きっちり蓋して、近日中に続きを飲む予定。

お酒屋さんには他にも九平次シリーズ、「純米大吟醸 別誂」とか「大吟醸 EYE collection」とか魅惑的な品があれこれあって「なにこれ……飲んでみたい……飲んでみたい……」と冷蔵ケースの前で唸っていたのだった。
お酒好きだけど、さすがに「金に糸目をつけぬ」というわけにはいかなくて、なんとなく「4合瓶2000円までだったら躊躇しないで買ってもよし」的な線引きが我が家にはある。2000円を越したらさすがに「どうしましょう」と考えるし(具体的にはその場で家族会議が開かれるし)、4合瓶で3000円を超える酒は、いくら美味しくてもあまり買う気にはなれない。お正月用に「中取り大吟醸 3年熟成」の別誂、買っちゃおうかなぁ……(多分5000円くらいしたんだよなぁ、4合瓶で……)。

と、お酒の話ばかりしてしまったけれど、さんざん煮込まれてとろんとろんのほろんほろんになった角煮もたいそう美味しかった。すごく適当に作った割に、豚と芹の卵とじもなかなか良い感じ。角煮美味しいわぁ、卵とじも案外ちゃんと上手くできたわぁとのんびりつついている間に、ものっすごい早さで鶏の唐揚げが消えてしまい、
「あれ?私、唐揚げ1個か2個しか食べてないよ?」
と呟いたらだんなと息子に
「ごめんなさい」
と同時に頭を下げられた。唐揚げ好きだね、君たち……。

11月27日 火曜日
マグロのユッケ風でビビンバ風
フルーツグラノーラ with 牛乳

昨夜それほどあれこれ食べたわけではないと思うのだけれど、今朝はどうにも胃が重い。トーストも、先日買ってきたお餅も、「なんか違うなぁ〜」ということで、コーンフレークをごくごく軽めに。

お客さんのオフィスでゴチ
 玄米ライス
 カレー(ビーフ、海老マサラ、野菜)
 タンドーリチキン
 紅茶

今日も昨日に引き続き、昨日とは別件で都内で仕事の打ち合わせ。大きな仕事が並行して入ることは珍しくはないけれど、今回はちょっと大変そう。もうすぐ12月になって慌ただしくなる一方だけれど、さて……(半ば他人事……こらこら)。

午前中から打ち合わせしいしい、「お昼時ですし、カレーでも御一緒にいかがですかー?」とお誘いいただいて、デリバリーのインドカレーをゴチになってしまった。自宅を兼ねたオフィスだったので奥様玄米を炊いてくださっていて、デリバリーのインドカレーをかけて色々と。なんでも目黒駅前にあるお店なのだそうで、しっかりスパイスの香りが漂う美味しいカレーだった。タンドーリチキンも、下味がしっかりついていて、少しもパサパサしていない大ぶりの鶏肉。

ほのかに甘い海老のマサラカレーとコリアンダーの香りが強いビーフカレー、優しい味の野菜のカレーにはオクラがたくさん入っていた。今回の打ち合わせのお客さんは、インドからの輸入紅茶を扱っているお店。ウバ茶も美味しいけれど、バニラティーやアップルティーといったものもあって、それらがすごく良い香り。今日の打ち合わせも始終紅茶をいただいていた。カレーも紅茶も美味しくて幸せだ。そして打ち合わせも良い感じで終わった。

タコぶつ
マグロのユッケ風
もやしのナムル、ほうれん草のナムル
豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)
日本酒(醸し人九平次 純米大吟醸 別誂)

帰り道、乗り換えついでに錦糸町駅前の魚屋さん「魚寅」でお買い物してきた。この魚屋さんの名物はタコぶつとまぐろブツ。少し前までタコぶつ100g250円マグロぶつ100g200円だったのだけれど、昨今のマグロ価格の高騰その他諸々の諸事情でタコぶつが300円、マグロぶつが250円に値上げしてしまった。それでもマグロぶつは美味しいし、相変わらず店頭にはマグロぶつ専用の行列ができあがっている。タコぶつを200g、マグロぶつを500g買って帰ってきた。

「マグロぶつ買ったなら、ユッケ風で食べたいなー」
とだんなからリクエストが入ったので、マグロぶつはユッケ風に。醤油とオイスターソースと少々の砂糖、すり胡麻と刻み葱、胡麻油で揉めばなかなかそれっぽい感じになって、御飯にも酒にもよく似合う。マグロをユッケ風にするならと、もやしとほうれん草を買ってきてナムルにした。ユッケ風のマグロとナムルを御飯に盛り合わせると、ビビンバ風のものになる。卵の黄身を落とすと更に良い感じだ。

「というわけで、日本酒飲みますか?」
「んー……今日は止めておけば?仕事あるんでしょ?」
「えー、飲もうよ」
「うん、いいよ……って、それじゃあ最初に聞く意味ないよね、"飲みますか"じゃあないよね?」
そうだよね、聞く意味ないよね……と、昨日に引き続き「醸し人九平次」を飲み飲み。

結局ビビンバ風のものはビビンバ風にして食べることはあまりなく、ユッケとナムルはそれぞれ酒の肴として消えていったのだった。
あ、タコぶつも柔らかくでぷりんぷりんで非常に美味しかったです。残ったら後日たこ焼きにしようと思っていたのだけれど、全部食べちゃったよ。

11月28日 水曜日
鶏肉が好きでねぇ
海苔バタートースト
ヨーグルト
カフェオレ

だんなが作ってくれた肉うどんには、なぜか肉じゃなくて豆腐が大量にトッピングされていた。
「なんで?肉うどん作るよって、言ってたよね?なんで豆腐?肉乗ってないよ?」
くってかかる私に、だんなは無駄に輝かしい笑顔で
「何言ってるんだよ、豆腐は畑のお肉じゃん」
と言い切るのだった。

えー、うそー、ちょっとほんとに豆腐しか乗ってないよ……と、せっせと"肉の乗っていない肉うどん"を食べているところで目が覚めた。私の夢は、なんでこんなにいつもギャグテイストなんだろう。「なんで君の夢の中の俺って、いっつもそんなんなんだろうね?」と呟きつつ、起きるなり私に理不尽に責められる事にだんなも慣れつつある。
「ダメだなーおゆきさんはー。肉だったら、うどんの下にいっぱい入れておいたのにー」
とか言っているのだった。うう、トッピングの豆腐から取り組まずに、うどんを底からさらってみるべきだったか。

そういうわけで、朝御飯が肉うどんだったということはなく、朝御飯は普通に(?)トーストとかヨーグルトとか。厚切り食パンの買い置きがあったなと、
「チーズトーストですかー?ハニトーですかー?」
とだんなと息子に問うたところ、
「ん、俺海苔トー」
「ぼく、バタートースト」
「はーいお二人様、ハニトーで」
「いや、だから」
「ぼく、バタートーストって言ってるじゃん!」
……誰もハニトーが良いって言ってくれなかった。じゃあ私も海苔トーストでいいやーと、バタートーストにした厚切りパンに焼き海苔乗せて食べることにする。

ヨーグルトは、目下お気に入りのチチヤスヨーグルト。

稲毛 「串じまん」にて
 おつかれ一杯セット 2×\1050
 串コース5種 2×\735
 串焼き(つくね) 6×\157
 串焼き(レバー塩) 2×\105
 串焼き(皮塩) 3×\126
 串焼き(チーズ焼) 2×\157
 串焼き(うずらマヨ) 4×\189
 串焼き(いかだ) 2×\126
 串焼き(にんにく) 4×\126
 豚しゃぶサラダ \577
 鳥唐南蛮ソース \504
 鶏もも1枚揚げ \787
 焼きじゃが ガーリックバター \315
 アボガドとクリームチーズのディップ \609
 ぎんなん \420
 焼おにぎりお茶漬け \420
 ジャコわかめチャーハン \493
 鳥皮キムチ \315
 やき鳥丼スペシャル \661
 梅酒とか、焼酎とか、色々
 デザートも、色々
6人で、まぁ良く食べました……

友人が「コストコ行くけど、行くー?」と声をかけてくれて、行きます行きますぜひぜひぜひ!と、今日の午後は友人一家と一緒に久しぶりのコストコへ。

全てが安いというわけじゃない、高いものはしっかり高い、そしてどの商品もポーションが大きめ、というこのお店、でも行けば何かしら買いたいものは見つかるし、少なからずわくわくしてしまう。そんな常軌を逸したサイズの肉なんて、コストコと「肉のハナマサ」以外じゃ一般消費者はなかなか目にすることはできないよ、という外見の塊肉とかが普通に売られているのが何しろすごい。キッチンペーパーはダース単位、トイレットペーパーあたりになると2ダース単位が不思議じゃない、そしてシャンプーは1リットルボトルでの販売があたりまえ、というお店なのだった。欲しいものは色々あっても「そんなにはいらなーい」という品もとても多い。で、我が家と似たような家族構成の友人一家と一緒に買い物に行くと「これ、半分こする?」「うん、半分だったら買う買うー」とついついあれこれ手を伸ばしてしまうのだった。

今日の戦利品は、900g強の米国産牛肉ブロック、ベイビーバックリブを2かたまり、コーンパン、友人一家と半分こしたドーナツ、キッチンペーパー、ジンジャーエール(1単位2ダース売りだったのだけれど、1缶あたり35円だそうで……)、などなど。一番欲しかった、衣類乾燥機用の柔軟剤シートは残念ながら今日は見かけることができなかった。いつもあるように思っていた品が、実にあっさり品切れになっていたりするところも、いかにもコストコっぽい感じ。

で、夕方我が家に帰ってあれこれ山分けの後、夕食は連れだって一緒に外食することにした。
ちょうど、もう一度行きたいなと先日から思っていた「串じまん」、友人も「そうそう、そのお店気になっていたのー」と言ってくれたので、連れだって行くことに。

ビールと串焼き5種類(ハツ、ぼんぢり、ねぎま、しそ巻き、アスパラ巻きという組み合わせ)で1000円というお手頃なセットがあるので、私とだんなはそれを、ビールを頼まなかった友人夫妻は5種セットと飲み物を別々に注文。他にもつくねとかレバーとか皮とか、好きなように頼んでずいぶん真剣に食べてしまった。

前回も思ったけれど、この店のハツはほんっとうに美味しい。臭みがなく柔らかく、血なまぐささが全然ない。ハツのプリンとした食感がとても素敵な感じだったので、今日はレバーも頼んでみた。これもほのかに甘さを感じる味で、とても美味しい。

一品料理は豚しゃぶサラダをはじめとして、鶏唐揚げの南蛮ソースや、名物の「1枚揚げ」、調子に乗って銀杏とか「鳥皮キムチ」とか、そういうものも。焼酎もぽいぽいお代わりしつつ、かなり好き放題に飲み食いしてしまった。このクーポン持参で事前に一報入れてからお店に伺ったら、子供たちの分までも全員デザート(柚子シャーベット、胡麻アイス、キイチゴアイス、杏仁豆腐から選択)をつけてくれて、最後の最後まで満喫してしまった。店員さんの対応も良くて、とても気持ち良く過ごせる良いお店だと思う。お酒も手頃な価格で本当に嬉しい。

今日、始終飲んでいたのは芋焼酎の「不二才」。
「ぶにせ」という読みがどうしても覚えられなくて
「えーと……ほら、だんなちゃん、頼んでください"ふじこ"もひとつ」
「だから……おゆきさん……"ぶにせ"だってば」
「そう、そのふじこもひとつ」
「……自分で頼めば?」
とやりとりしつつ、おおむねだんなに注文してもらっていた。いかにも芋焼酎らしい芋焼酎で、んでもって焼き鳥に芋焼酎は良く似合う。

11月29日 木曜日
鶏続きですがー
「コストコ」のドーナッツ
カフェオレ

コストコのドーナツは、なかなかの人気商品なのであるらしい。4×4の16個がみっちりと平箱に詰められ、確か650円くらい。1個40円程度ということで、なかなかすごいのだった。昨日はちょうど揚げたてのが売り場に出されたところだったようで、そこら中に甘い匂いが広がっていて、小山に積まれたそれが次々とお客さんのカートに消えていく。

「……買ってみる?」
「うーん、買ってみる……?」
1家族で16個ものドーナツを消費するのは大変だけれど、8個だったらなんとかなりそう。ということで、友人と半分こして買ってみることにした。

買いたてのドーナツの外見は、クリスピークリームのオリジナルグレーズドに近かった。白い砂糖のコーティングがしっかり全面にまぶされていて、キラキラと光っている。友人と分けるついでに子供たちと分けつつ少しだけ味見したのだけれど、ふわんふわんでとても心地よい食感だった。適度な甘さも悪くない。で、今日の朝御飯に続きを食べることにした。

一晩あけてみると、グレーズドはすっかりドーナツに吸収されてしまっていて、白いコーティングはほとんど残っていなかった。友人と半分こする過程で紙容器から陶器の平皿に移してしまっていたのだけれど(グレーズドが溶けたのはそのお皿への移動もまずかったかな、と)、皿の底には油がうっすら溜まっている。クリスピークリームほどのふわんふわんさもなくなってしまっていてちょっと残念な状態になっていた。

生地はちょっと塩気が感じられて、クリスピークリームのそれほど甘くはない。良くも悪くも「普通のドーナツ」(値段を考えるとめちゃめちゃお値打ちではある)で、そう熱心に買って食べる味ではないかな……という印象だった。クリスピークリームのよりサイズが少し大きめとは言え、クリスピークリームを朝から5個平らげて登校する息子が、今日のドーナツは2個しか食べなかったことからも、そんな感じの味なのかな、と。だんなも私も1個食べれば充分だった。

大味の、いかにもなアメリカーンな味なのだけれど、でもなぜか憎めない味。どこか懐かしい味。なんでだろうと考えて、
「あ、そうか、WALMARTとかで売ってそうな味なんだ」
と気がついた。WALMARTの味、すなわち安モーテルの味。1泊40ドルくらいの宿の朝御飯は、薄いアメリカンコーヒーとWALMARTのロゴ入り包み紙がそのまま見えるように無造作に置かれたドーナツだったりマフィンだったりした。あー、卵とかないのね、卵はまぁ良いとしてもバナナやオレンジすらないのね、シリアルはあるけど、ああ牛乳はローファットかー……と、そんな事思いながら甘い甘いマフィンやドーナツをもそもそ食べて車に乗り込んで旅行したのはもう5年くらいも前の話だ。懐かしいなー。

焼饅頭
サラダ菜の塩マヨ和え
鶏とかぶの煮物
豆腐と油揚げの味噌汁
舞茸入り炊きこみ御飯
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)

今日も一日、真面目にお仕事。「仕事が家でできる」というのは引きこもり体質気味かつ私にはとてもらくちんな事で、自分にすごく似合っている事なのだけれど、仕事が詰まってくるとなかなか大変。今日もだんなが出勤した8時半からぶっ通しで仕事をしていた。

昨日外食したことだし、今日は簡単なものでもいいからとにかく何か作って食べたいなということで、ありものを活用しての夕御飯。母が以前くれた、缶詰の「舞茸入りの炊き込み御飯の素」があったので、それを使って炊き込み御飯を用意した。昨日もたらふく鶏肉を食べたような気がしないでもないけれど、買い置きの鶏肉を冷凍するのも何だか嫌だったので蕪と一緒に炊いて食べてしまうことに。

もう何回も作っている気に入りの料理が、鶏と蕪を薄口醤油だけで炊いた料理。だしも使わず、塩すら使わず、「鶏肉・蕪・水・薄口醤油・仕上げに生姜少々」だけが材料の煮物なのだけれど、これがどういうわけかとても美味しい。熱した鍋で鶏肉を焼きつけ(油は加えず、鍋肌に肉がひっつくことを恐れずにじくじくと焼くのだそうで)、蕪を加えて全体をざっと混ぜたらひたひたに水を加え、沸騰したら中火で10〜15分。蕪が柔らかくなったら薄口醤油を鶏肉2枚蕪5個に対して50ccばかり加え、あとはほとんど煮込まずに軽く火を通せばできあがり。針生姜を乗せてテーブルに出す。

本当はキャベツを使うレシピだったのだけれど、サラダ菜は塩マヨ和えで。マヨネーズと牛乳、和辛子と塩と胡椒を合わせたところに葉っぱを入れて和えるだけの簡単なサラダは、多分ケンタロウさんの本で見たものだった。「塩マヨ和え」というくらいだからそれなりに塩が入ってる方が味が引き締まるようで、だからレタスとかサラダ菜とかのやわな葉っぱよりはキャベツの方が似合う味のようだった。でもサラダ菜でもちゃんと美味しくできて、だんなは「……シーザーサラダ、風?」と不思議そうな顔をしていた。辛子が入ってるから、ちょっと新鮮な味がする。

で、なんとなく健康的っぽい今日の夕御飯だったけれど、明日の夜はがっつり牛かたまり肉の予定。コテコテにアメリカンな洋風な感じにする予定。

11月30日 金曜日
コストコの戦利品でがっつりアメリカンディナー
「コストコ」のコーンブレッド
ミルクティー

コストコで買ってきたドーナツの残りが、あと3個。でもさすがに油が回ってる気がするし、あんまり食べる気がしないなぁと思っていたのだけれど、
「ダメー!捨てちゃダメー!」
と息子がえらい剣幕で怒っているのだった。ぼく食べるよ、捨てちゃあダメだよと、朝からその残りドーナツにかぶりついている息子。
「……クリスピークリームほど美味しくないんじゃなかったっけ?」
と聞いたら、
「うん、クリスピークリームの方が好きなんだけど、このドーナツの味も好きだから」
と、朝から元気にまりまりとドーナツを噛み締めている息子なのだった。ああすごい、今日も朝からこのけっこうなサイズのドーナツを2個食べてるよ……。

で、今日は甘いものを食べる気がしなかった私は、同じくコストコで買ってきたコーンブレッドを2個温めて食べることにした。そのあたりのパン屋さんで扱っているコーンパンより2まわりほど小ぶりで、ちょっと大きめの大福といったサイズだ。白っぽくて形も不揃い。コーングリッツがしこたままぶされた粉っぽいパンは、トーストしてから食べると香ばしくてなかなか美味しく、コーンの風味も濃厚なので私は大好き。ミルク少なめにしたあっさり味のミルクティーを飲みつつ、朝御飯を終えた。

そして1個残ったドーナツは、学校から帰った息子が「まだある♪まだある♪まだあったー♪」とおやつに平らげていた。
息子がドーナツ好きなのは、よーくわかったから、これからはなるべく買うのを控えるようにしよう……。

サーロインステーキ バター醤油味
ベークドポテト・ミックスリーフのサラダ
マッケンチーズ・コーンパン
クリームマッシュルームスープ(キャンベルの缶詰)
ビール(Corona)

で、夕御飯もコストコ絶賛フェスティバル。
たまにはステーキ良いよねステーキ……と、コストコのいつもの冷蔵ケースの牛肉コーナーにて見つけた、スライスされたステーキ肉の3枚セットをカートに入れたのだけれど、その直後にその真後ろのキャンペーン商品用冷蔵ケースに大量のUSビーフが積まれているのを見つけてしまったのだった。折しもそこでは試食販売をやっていて、一口大に切られて焼かれたサイコロステーキもなかなかの味。いかにもな、サシの少ない赤身の肉は厚さ6cmくらいのブロック状になっていて、1かたまりが850g〜900gくらい。

ローストビーフにするならもうちょっと厚みがある方が上手くできると思うんだけどなぁ……と思いつつ、「これをスライスしてステーキにすれば、かなり良い感じじゃない?」と思い至って(何しろ先に手にしたステーキ肉と比較して100gあたりの値段が半分近かった)、そのごっつい塊肉を買ってきたのだった。

「我が家のステーキ御奉行様、帰ってからステーキ焼いてくれる?」
と、我が家のステーキ御奉行様にお伺いをたてたところ「くるしうない」という事だったので、ステーキ焼きはだんなにやっていただくことに。夕方、息子の音楽教室が終わってから速攻帰って、添え物などの準備をした。

息子のリクエストもあって、御飯の代わりに久しぶりのマッケンチーズ。スープはだんなの熱烈リクエストでキャンベルのクリームマッシュルームスープ。適当にコンソメスープかコーンスープでも用意しようかなと当初思っていたのだけれど、
「ステーキなら、おゆきさん、スープあれにしようあれ。クリームオブマッシュルーム。キャンベルの」
とリクエストされて、帰り際にスーパー寄って買ってきた。1缶3〜4人分ということだけれど、我が家のスープカップになみなみ3杯注いだら1缶では足りないような気がしたので、念のためにと2缶購入。小鍋にたっぷりのスープを用意した。

あとは帰宅するなりオーブンに入れて焼いた、アルミホイルでくるんだじゃがいもが1人1個。30分も焼いたらほくほくに焼き上がったので、四つ割りにしてバター落としてつついた。ミックスリーフのサラダも添えたところ、全体的に大変なボリュームの夕御飯に。ちなみに900gほどの塊肉は、きっちり厚みを2等分する形で2枚のステーキ肉にして、1枚はだんな用、1枚は6:4くらいに分けて大きい方が私の、小さい方が息子のという感じにしてみた。

で、肉がどどーん、芋がどどーん、野菜もどどーん、といった夕御飯。ライムを落としたコロナで乾杯して、だんながバター醤油味ソースで焼いてくれたステーキは、見事な具合のレアだった。中は綺麗なバラ色なのに、ナイフを入れても肉汁が赤くならない。素晴らしい。さすが我が家のステーキ奉行だ(私はどうしても焼きすぎてしまう傾向がある……)。

最近やっとナイフとフォークをそこそこまともに操れるようになった息子が、
「う、ステーキって、切りにくいね……」
と悪戦苦闘するのを応援しつつ、家族皆良く食べた。何しろ肉がでかかった。だんなの皿に乗った肉は、それこそ1ポンド(450g)くらいはあったのだろうなと思う。醤油とバターの馴染み深い味のソースを絡めつつ、適度に塩も効いた肉をもりもりつつきつつ、スープもパスタも惜しみなくアメリカンな味の夕御飯。アメリカで毎日こんな味のものを食べていたわけではないのだけれど、なんとなく懐かしくて嬉しかった。……あ、セロリ味のコールスローとか用意すべきだったかも。