食欲魔人日記 08年02月 第1週
2月1日 金曜日
あぶりきんきのお刺身。はぁ〜……(至福)
豚味噌うどん
麦茶

豚味噌鍋の翌日は味噌おじや……が定番のはずなのだけれど、昨日の朝にこれを食べなかったので、今日の朝に食べることに。

ちょうどうどんが3玉冷凍庫に残っていたということもあり、今日はだんなが朝ジムの日だった(=皆で一緒におじやを食べられる状況ではなかった)ということで、おじやではなく、うどんにすることにした。少量残っていた薄切り豚肉もうどんと一緒に残ったスープの中に入れ、最初からスープに残っていた白菜のかけらなどと共に濃厚かつ具沢山な感じの味噌うどん。

今日も寒いねと、1人1玉きっちり食べたうどんは、豚肉もしっかり入ってるわ味も濃厚だわで、けっこうな食べ応えがある。
今年の豚味噌鍋頻度はこれまでの年を凌駕しているような感覚があるのだけれど、実際のところはどうなのだろう。

切り干し大根の含め煮
お刺身
 佐世保産 あぶり甘鯛 \1800
 石巻産 あぶりきんき \1500
 大分産 関あじ \1200
 三重産 肝つきかわはぎ \1200
 ……が、4パックで2000円
串揚げ
 豚肉と玉ねぎ・はんぺんチーズ・じゃがチーズ
焼き豚少々
ビール(ヱビス)
日本酒(一ノ蔵 金龍蔵)

今日は金曜。いつもの息子の音楽教室を終えて、「デパ地下軽く見て帰ろうか」と、恒例の鮮魚コーナーなどを眺め歩いた。デパートの運営による鮮魚コーナーの品揃えは悪くなかったのだけれど、今日は特にこれという品が見つからず。

「魚、あまり安くなかったねぇ……もし何だったら、お父さんと合流してどこかで食べて帰るでも良いけど」
と話しながら魚介の専門店売り場に移動したところ、いつも美味しい刺身を扱っている「尾辰商店」(でも、値段もかなり良いので、なかなか手が出ないのが現実というお店……)が、大変なことになっていた。「お刺身どれでも2パック1000円」という札はこの時間ならたいてい目にするものではあるのだけれど、その対象商品となる冷蔵ケースの中が、びっくりするほど豪華だ。一度通り過ぎてから、「……え?」と我が目を疑って、そのまま後ずさってケースを覗きこんでしまったのだった。

「……え?どれでも2つで千円なの?あの甘鯛でも良いの?」
「ええ!この甘鯛でも大丈夫ですよっ!」
"あぶり甘鯛"と書かれたパックは、1つが1800円だ。その脇の"あぶりきんき"は1500円だし、ツヤツヤとしていかにも美味しそうな関あじは1200円。

「……そりゃ、お高いお刺身いただいてった方が、お得ってやつですよね……」
「奥さん、持ってく?この並びの高級お刺身セット、4つで2000円だよ?」
こういう時だけ計算が早い私の脳味噌が、「普通に買うと5700円のお刺身が、たったの2000円……」と結論を出したところで、
「……はい、その4パック、いただきます……」
と、手が勝手にお財布を鞄から出し始めていたのだった。この寒い日にお刺身はないだろう、って思ってたのに、思いっきりお刺身買っちゃったよ。でも炙りきんきが美味しそうだよ。肝もついたカワハギも、透き通るような綺麗な身。

で、結局、この手の「マグロでもサーモンでもないお刺身」はそれほど好まない息子のために、1本105円セールを展開中だった串揚げ屋さんで、はんぺんチーズ揚げなど数串を買って帰宅した。あとは昨夜の残りの切り干し大根の煮物など、適当に出して食卓を整えてみる。

急ぎ串カツなどを温めている間に、だんなも帰宅。「ビール冷えてない、ごめん」と連絡したので酒屋に寄ってきてくれただんなは、冷えたビールと共に、限定品なのだという日本酒も手にしていた。

一ノ蔵という何度か飲んだ事のある蔵の、金龍蔵というお酒。全国で60ほどの酒屋さんしか扱いがない酒だとかで、でも、何故かこのちっこい我が町の駅前の酒屋に並んでいたのだそうだ。最初は冷やで、途中からぬる燗で、ちびちびと2合ばかりを空にする。

「一の蔵」のお酒は、私の印象では「良くも悪くも飲みやすいお酒」という感じ。強すぎず弱すぎずの存在感のあるお酒で、変に料理の邪魔をしない分、物足りないなと感じることもある。金龍蔵も、そんな感じのお酒だった。全体的に丸く滑らかな口当たりで、ツルツルと飲めてしまう。強いインパクトがなかった分さほどの印象が残らなかったものの、でもしっかり美味しいお酒だった。

「別にね、醸し人九平次の別誂えが飲みたいとは言わないから、このくらいのお酒が居酒屋とかで飲めたら良いのにねぇ……」
と呟いたら、
「またこのヒトは何言ってるんだろうね」
という顔でだんなに呆れられた。言っておくけどこれだって相当良い酒だからね。奥さん最近良い酒飲み過ぎだからそんな事言ってるけどね、と窘められた。好みの酒を色々知ってしまうのも、色々考えものなのだなと。

「カワハギの肝を醤油に溶いて、肝醤油にします」
「肝醤油にカワハギの刺身つけて食います」
「肝醤油うめー」
「カワハギうめー」
と、身悶えしながら刺身をつまみつつ、そんな大人たちの向かいで息子は主に串揚げにかぶりついている。大人たちはビールの肴に早々に揚げ物は平らげ、あとは幸せにお刺身と日本酒を堪能していたのだった。途中で、「でもなんか肉っけが恋しい」とか言って、今日デパ地下でついでに買ってきたチャーシューなど切って温めてしまったのは御愛敬ということで。

ここのお刺身は本当に美味しくて(だったら定価で買ってやれよと常々思ってはいる……思うだけで終わってる……ごめん……)、燻された香ばしい香りがちゃんと残る炙り系も、ムチムチした関あじも、すんばらしく美味しかった。殊にきんきの脂の乗りっぷりときたら!もう!と、ついつい日本酒を飲むペースを上げてしまいつつ、結局御飯に到達することなく刺身と酒で良い気分に。

2月2日 土曜日
「肉!」とい感じの昼御飯
バニラクリームサンドメロンパン
カフェオレ

昨日の夕方、「ワンピースお宝キャンペーン」目当てに、ローソンに寄ってきた。ONE PIECEのパッケージのお菓子やらパンやらが発売されるということで、
「お母さん、僕チョッパーのお菓子欲しい」
「チョッパーはねー、2/5発売らしいからまだだよ。お菓子は、今のところルフィのとサンジのが出てるはず」
息子よりチェックが細かいお母さん。とりあえずメロンパンがあるらしいから買ってあげるよ、君メロンパン好きだったでしょ、とパンの棚に向かって目当てのパンを発見し、「10種のシールのうち、どれか1枚入ってます」の説明文に足が止まった。

「……シール入ってるって」
「シール欲しいよね、お母さん」
「欲しくないかと言われたら、欲しいです、はい……」
でも私、それほどにはメロンパン(まして甘いクリーム入り)は好きじゃないんだな、お父さんもきっとそれほど好きじゃないのよね……と思いつつ、シール欲しさに3個お買いあげ。今日の朝御飯は問答無用に1人1個のバニラクリーム入りメロンパンということになった。

「あ、ゾロだ」
「あ、私、ニコロビンだ」
「俺のは……これ、映画のポスターだっけ?」
と、食べる前にがさがさと袋からシール出して眺めて、「とりあえずゾロが出たし、これで試合終了?」な気分になりつつ、どうせだったら一通り欲しいかもとダメな事を考えつつ、甘いパンをもぐもぐ。「ゴムゴムの実風」と書いてあったけど、パンの模様そのものはあんまりそれっぽくなかったりした。

津田沼 「ふらんす亭」にて
 コンビプレートP4 (テリマヨハンバーグ+サイコロステーキ) \1480
 生ビール \480
 アイスクリーム \100

お昼頃、津田沼に買い物へ。私はパルコに化粧品を買いに行き(色々使ってみた結果アイブロウペンシルはエレガンスのが好きだなと、使い切ったそれを買いに)、だんなはスポーツ用品店に行き。昼御飯は、大型スーパーの食料品フロアにあるフードコートで軽く済ませようかとそこで合流したのだけれど、席は満席、更に続々とお客さんが増える一方、という感じ。こりゃダメだー、とレストランフロアに移動して、ふらんす亭に入ることにした。レモンステーキ(レモンソースのかかった薄切りステーキ)が名物のお店だ。

私は照り焼きマヨネーズソースのハンバーグとサイコロステーキが乗ったコンビプレートを、だんなはガーリックハンバーグと薄切り肉の葱塩焼きのコンビプレートを、そして息子はオムカレーを注文。アイスクリーム100円OFFのクーポン券を入り口で貰ってしまったので、ついつい食後にアイスクリームも。そしてついつい生ビールも("ついつい"ばっかりね……)。

セットメニューは、追加料金でカレールーをつけたり、カレーに変えたりすることができる。
「俺、カレーにしてみよう」
とだんなのセットライスがカレーライスになったのだけれど、これが見事なサイズの「普通のカレー」だった。肉のプレートもそれなりに分量があるものだから、「どこの学生さんメニューですか」という盛りの迫力の食卓になっている。すごいわぁと驚きつつ、だんなと息子からちゃっかりカレーのルーを分けてもらって私もカレーライスにさせてもらったりした。

「はい、これ、照り焼きマヨネーズ味のハンバーグ」
と息子にハンバーグを分けてやれば、「甘くて美味しい!」とえらく喜ばれ、結局ハンバーグの1/3ほどは息子の皿に。ちゃんとお子さまランチもあるお店だったのだけれど、オムカレーを1人でぺろりと食べる息子にはそろそろお子さまランチは卒業の時期なのかもしれない。

「そうそう奥様。ニトリに"白い食器"ってシリーズがあるらしくてね、奥様好きそうだなって思ったんだけど」
食後建物内をぷらぷらしていたら、目の前にニトリのショップ。素通りしようとしたらだんなにそう言われ、試しにと覗いてみたら、ずっと探していた手頃な感じのオーバルプレートと出会ってしまった。合羽橋を歩いてもこれというのが見つからず、デパートの食器売り場も100円ショップも「なんか違う」という感じだったのに、ニトリでツボに入ってしまうとは。そうそうそうそう、こんな感じ……と、ディナー皿サイズのオーバルプレートを3枚買って(けっこう重かった……)、鉄のフライパンは毎回息子に泣きが入るということで、料理初心者用にと格安だったテフロンフライパンも1個購入。食材もあれこれ買って、大荷物で帰宅した。

鱈白子の葱ポン酢かけ
おでん
羽釜御飯
ビール(プレミアムモルツ)
日本酒(一ノ蔵 金龍蔵)

「美味しい日本酒開けちゃったし、風味落ちないうちに飲みたいよねぇ……」
とスーパーをぷらぷらしながら夕飯の献立について思いを馳せる。最初は「湯豆腐とか?」と安売りされていた鱈をカートに入れたのだけれど、直後に
「……おでんとか?」
「ああ、おでん……ちょうど大根、冷蔵庫に入ってる」
と、おでんに転向。セットになった具のパックと、あと具を何個か買い足して「軽くおでん」という感じにしようかねと適当に見繕って買ってきた。でも牛すじを買うのは忘れない。

関東のおでんで「すじ」と言えば、グレーっぽい魚肉の練り物なのだけれど(こちらによると、"白身魚のすり身に軟骨を加えて棒状に形づくり、ゆでたもの"だそうで)、それが関西以西になると「牛すじの煮物」になる。ここ最近は関東のコンビニのおでんでも普通に牛すじの串を見かけるようになったけれど、8年ほど前に香川にうどんを食べに行った時には、どのうどん屋さんのおでん鍋にも牛すじが入っていた事にちょっとした衝撃を覚えた。魚肉のすじも悪くないけど、牛すじの串の方が圧倒的に好みだ。おでん汁がケダモノ臭くなってもそれもまた良し!ということで、我が家のおでんには牛すじが必須なのだった。

練り物少なめ、大根たっぷり牛すじたっぷり、ついでにちくわぶとはんぺん多めの今日のおでん。「ボールくださーい、お肉もくださーい」と、息子も大根以外のおでんをおおむね堪能していた。いつの間にか息子が2本牛すじ持っていくわ、だんなもさりげなく2本目を皿によそってるわで、
「……じゃあ、私も2本食べるしかないじゃない」
とか言いつつ6本仕込んだ牛すじは全て消えてしまうことに。

昨日の続きの「金龍蔵」を今日もお燗つけていただきつつ、ちびちびだらだらとおでんを楽しんだ。「酒の肴に」と買ってきた鱈の白子はいつも通り日本酒入りの湯でさっとゆがいて、葱ポン酢で。味噌汁や鍋で食べても美味しいのよねと思いつつ、白子もあん肝も葱とポン酢で食べるのが一番好き。ああ、今日のもプルプルで、白子は大変良い感じだった。

日本酒もいつの間にか2合ばかりを残す感じで空になり(多分今日だけで4合くらい飲んだのだと思う)、日記も書かずに(もとい書けずに)布団に沈没。やけに静かな夜だなと思っていたのだけれど、夜中にモツモツと雪が降り続いていたらしかった。

2月3日 日曜日
タコス屋さんの「タコス丼」
プレーンパンケーキ
自家製苺プレザーブ
カフェオレ

雪、雪、と、息子とだんなが楽しそうに会話している声で目が覚めた。「んあ?」と声にならない声を出して何してんのと意思表示したら、息子が満面の笑みで
「お母さん!すっごい雪!」
と。見れば息子の服はもう濡れた後があって、どうやら「1回戦終了後」の模様のようで、これから本格的なスキーウェアに着替えて第2戦に臨もうというところのようだった。……まだ9時になったばかりなのに、もう頭からびしょ濡れの息子というのは、どういうわけだろう。

確かに外を見れば大変な雪になっていて、滅多に雪の積もらない温暖な千葉にしては珍しいことに既に草木の上や車のボンネットには5cmほどの雪が積もりつつあった。現在進行形でモツモツと湿った大粒の雪が降り続いていて、息子はその中、いてもたってもいられず飛び出して行ったのであるらしい。いつも着ているフリース素材の上着がぐしょ濡れになってしまったので一度帰還し、装備を調えて再出撃という騒ぎの中、私が起きてきたのであるらしかった。

こりゃ息子、またしばらく帰ってこないかしらと思いつつ、じゃあのんびり朝御飯の仕度をしようとパンケーキの生地を作ることにした。今日は初めて試すレシピで、バニラエッセンスの香りが漂うパンケーキ生地。自家製のレシピはもっぱら「バターミルクパウダー」を使うものが多かったのだけれど、今回のは卵と牛乳、薄力粉とベーキングパウダーと砂糖、という馴染み深い食材の組み合わせのレシピだ。見切り品の苺を買ってきたところだったので、生で食べるのも外見が良くないしと、果肉の粒が残るジャムに加工することにした。上白糖とレモン汁を和えて、20分も加熱すればすぐにできる。家中に苺の甘い香りを漂わせつつ、大きなボウルに生地を作り終えたところでまたもびしょ濡れになった息子が帰ってきた。……もう今日は何度着替えることになっても良いよと、私もだんなも苦笑い。

深さのないフライパン「グリドル」で1枚ずつ中央に生地を垂らして焼いた方が、丸く綺麗なパンケーキが焼けることを知ってはいるのだけれど、親子3人分を1枚ずつ焼いていくのはあまりにも効率が悪いので、グリドルを120度ずつ使うような形で、レモン型というか涙型というかなちょっといびつな形のパンケーキを3枚同時に焼いていくことに。ちょうど10枚焼けたので、だんなと私が3枚ずつ、朝から遊び狂っている息子が4枚食べることにした。バターを添えたり、バターとハチミツを添えたり、苺のプレザーブを添えたりで、各自好き勝手に焼きたてパンケーキを頬張った。砂糖がそれなりに入っている生地だったので、生地そのものがしっかり甘い。砂糖少なめのバターミルクパウダー入りのパンケーキは卵料理と炒めベーコンにも合う味だけれど、今日のパンケーキはホイップクリームや果物の方が似合うような感じだった。

「タコスの王様」の
 タコス丼(チーズ入り) \540
 ビール(モルツ)

相変わらず雪が降り続く中、だんなと息子は精力的に、連れだって髪を切りに行ったり、帰りに買い物してきてくれたり。私は結局、今日は一歩も家の外に出ず、ベランダから「すごいすごーい」と外を眺めたりしていたくらい。昼御飯は、外出ついでにだんなが「タコスの王様」でタコライスやタコスを買ってきてくれた。その1時間ほど前に、何だか虫の知らせがあって「なんか、ビールを冷やしておいた方が良い気がする……」と、いそいそとビールを冷蔵庫に入れていた私。元々気温の低い場所に置いてあったビールなので、冷蔵庫に入れてほどない時間でキーンと冷えていてくれて、早速それを空けてしまいつつの昼御飯。

「タコスの王様」、オープンは数年前で、ついこの間までは店内に椅子が4つばかりあって店内でも食べることができるようになっていた。この度、1月一杯かけてお店を改装して、そのテーブル席を削った代わりに厨房を広くしたらしい。メニューも少し増えて、ますます素敵なことになっていた。メモ代わりに、だんながデジカメで撮影してきてくれたメニューを記しておこうかなと。

タコス
特製(チーズ入り)タコス \340/2piece (\460/3piece \650/5piece)
チーズチョリソータコス \290/2piece
チリビーンズタコス \290/2piece
アボカドビーフタコス \300/2piece
ピリ辛ビーフチーズタコス \320/2piece
タコス丼(タコライス)
タコス丼 \490
タコス丼(チーズ入り) \540
ナチョス
チーズナチョス \250
アボカドナチョス \290
チリビーンズナチョス \310

タコライスはそれなりの値段だけれど、でも「5個で650円」のチーズタコスは本当に素晴らしい価格設定。アツアツのタコスに、ビニール袋入りの別添刻みレタスが添えられてきて、シャクシャクしたレタスを自分で巻いて食べる喜びときたらたまらないものがある。
「俺たちはタコライスね。で、きっと息子はタコスかな、と思って」
と5個入りタコスとチーズ入りタコライス2つを買ってきてくれただんなは見事な読みで、息子はえらい勢いでタコス3つを食べて、また外に遊びに行く準備をし始めていた。

コーンがトッピングされたタコライスは、御飯onレタスon肉(と玉ねぎ)onチーズonコーンとサルサ という構成。甘いような辛いような、スパイシーだけど優しい味の炒め肉が相変わらず美味しくて、
「……あ、ヤバイ。タコスも相当美味しいけど、このタコライスもすごい美味しいね……」
などと話しつつ平らげた。アメリカで何度か食べたメキシコ料理屋さんのタコスの味とはまた違う感じではあるのだけれど(そしてどれが「正しいタコスの味か」なんてこともさっぱりわからないのだけれど)、このお店の味は大好き。地元で気軽に「ビールのつまみにナチョス買って帰るよー」なんてことができるのがまた素晴らしい。

そして食後に再び飛び出して行った息子は、夕方4時を過ぎてから「もう、たくさん遊んだ……」と大変な状態になって帰ってきた。なんでスキー用の上着を着ていて、その中のシャツのお腹が絞れるほど濡れているんだろう(雪合戦して首もとから雪が入ったのね、多分……)。防水のはずのズボンもぐしゃぐしゃ、たまたま先日買ったばかりだったスノーブーツも中までぐしゃぐしゃ。

近所の子供がたくさん出てきて雪合戦大会になったらしく、それはもう楽しいことになっていたらしいのだけれど、
「あとね、雪で滑り台もみんなで作って、そりで遊んだ」
のだそうで。
「365日、毎日雪でもいいのになー!」
と夕方になっても外をうっとりと眺めていた息子だけれど、お母さんそれはさすがにちょっとイヤだな……。

もやしとハムの和え物
炙りじゃこ天
おでん
ビール(モルツ)
日本酒(一ノ蔵 金龍蔵)

節分の豆

昨夜の「簡単おでん」、でも大根やちくわぶが微妙な感じに鍋に残っていたので、
「練り物少し買い足してまた食べよう」
という話になって、だんなが買ってきてくれた。揚げボールにうずら卵入り練り物、ちくわに厚揚げに、牛すじ500g……って、「少し買い足す」のレベルじゃ無くなっているよ、だんな。

で、結局、鍋には昨夜以上に「どこから見ても立派なおでん」がなみなみと出来上がることになった。牛すじの串も、下茹でして細く切って串に刺して、9本できた。練りものもたくさん。軽く炙った「じゃこ天」と、あとは茹でたもやしと刻んだハムを塩だれで和えたものも簡単に用意した。3日連続、一ノ蔵のお酒をお燗つけて飲みつつおでんをつつき、そして3日で1升の酒が消えてしまって、3日連続すっかり良い気分のこの週末。

「すじぽん」(味をつけずに焼酎と水でとろとろに煮た牛すじに、刻み万能葱かけてポン酢かけて食べる)が好きだと言っていた頃からこれはと思っていたけれど、息子の牛すじ肉好きは本物なのであるらしい。今日仕込んだ牛すじ串は、また少し歯ごたえがあるところもあったしケダモノ臭さもまだ残るところがあったにも関わらず、旨い旨いと今日もむしゃむしゃ食べていた。
「……お前も牛すじ好きなのか……」
「まいったなぁ……」
と、牛すじ愛好者の私とだんなは「これから今までの1.5倍量仕込まなきゃいけないのか」と苦笑い。

食事している時、何度か「鬼は外ー!」の子供の声が外の各所から聞こえてきていた。そうそう今日は節分だったよねと、私たちも食後に「鬼は外ー!」と雪原に向かって豆を撒いてみる。家の中にも少しばかりだけど、ちゃんと撒いた。
ああ、炒り豆も酒の肴に良いよねぇと、豆つまみながらなおも飲み続けていたダメダメな私たち。

2月4日 月曜日
鍋つづき。
肉まん 1個と半分
麦茶

今日の朝御飯は、肉まん。
「5個あります」
と言えば、
「じゃあ僕は2個ー!」
と当然のように主張するお子さまがいて、お子さまは主張通り2個。小ぶりの肉まんだったので、私とだんなも残りの1個を半分こして食べてしまうことにした。

「……どこ産?」
昨日だんなが買ってきてくれた肉まんだったのでそう尋ねると、
「ん、トップバリュ産」
とのこと。

「グレートバリュー」とか「フーデックス」とか「トップバリュ」とか、スーパーのプライベートブランドは一様にお安い。
「マヨネーズ……キューピーにすべきかトップバリュにすべきか……キューピーの方が好みな気がするけど気がするだけかもしれないし、それ言い出したら本当に好きなマヨネーズはHELLMANN'Sの瓶入りのやつとかだし……」
と、棚の前で悩んだ挙げ句プライベートブランドのものを買ってきてしまうことが、ままある。

どうしても譲れないものは多少高くても好きなメーカーのを買ったりもするけれど、プライベートブランドには何かと日々お世話になっている。そういえば、中国の農薬入り餃子問題が騒がれている昨今、これまでこの手の加工品の表示を細かく見ることは、あまりなかったかもしれないと自分を省みる。魚や肉、野菜の原産国はちゃんと見ているのだけれど、もっとしっかり見なければダメかしら。

で、トップバリュの肉まんを食べたのは、確か今回が初めて。
下味強めの、でも脂っけは少なめの、ギトギトしていない肉まんだった。

常夜鍋(ほうれん草・豚肉)
節分の炒り豆
ビール(モルツ)

今日の日中の気温は7度くらいにはなると聞いていたし、それでは昨日の雪もあっという間に溶けて消えるだろうと思っていたのだけれど、これが案外と消えない。学校で散々遊び、帰り道もおそらくそこらの雪を踏みつけつつ帰ってきたと思われる息子は、既に靴もズボンもびしゃびしゃな状態で
「遊びに行ってきますっ!」
と今日も飛び出して行ってしまった。

日が落ちると気温はどんどん低くなり、降り始めた雨もみぞれ混じりのような具合にまでなってきて、そして今日も鍋料理。豚味噌鍋、おでんと、このところ鍋や大鍋煮物系が続いている。今日は豚味噌鍋か常夜鍋かという話になって、昨日あれこれ材料を買ってきてくれていただんなが
「じゃあ、スポンサー特権で常夜鍋を希望します!」
と、鶴の一声で常夜鍋。ほうれん草と豚肉を、ひたすらしゃぶしゃぶのように煮ては胡麻だれで食べていく、簡単なものが多い鍋料理の中でも「キングオブ」と冠して良いくらいの簡単鍋料理だ。ほうれん草2把ざくざく切って、これでもかと食べた。

今日はさっぱりとした味のものも恋しい気分だったので、ポン酢も用意して並行してつけつつ食べてみる。ポン酢の味にはほうれん草よりはキャベツや白菜あたりの葉野菜の方が似合うような気がするのだけれど、ほうれん草も充分美味しい。そして豚は何をつけても美味しい。

最後はスープに塩と胡椒をふって、「これにうどん入れても美味しいけどね」などと言いつつ数杯飲んで夕食終了。ほうれん草と肉でお腹がいっぱいになってしまって、結局御飯は食べなかった。

2月5日 火曜日
ブリは塩焼きも美味♪
ホットサンド(はむたまちー)
カフェオレ

「食パンが安かったからサンドイッチ用にスライスしてもらおうと思ったんだけどね、"まだ焼きたてで熱いので薄切りはちょっと……"と言われちゃった」
と、週末の雪の中、食材の買い出しに行ってくれただんながショボンとして帰ってきたのだった。「サンドイッチ用」ということは、きっとホットサンドが恋しくなっているのだなぁと思っていたのだけれど、昨夜改めて別のパン屋で「今度こそ買ってきた」と、12枚切りにスライスされた食パンを買ってきただんな。相当ホットサンドが恋しかったのであるらしかった。

「やっぱりアレがいいのかな?」
「そう、こんたまちー(コンビーフ&卵&チーズ)がいいんだなー」
などと話していたのだけれど、そういえば切り落としのハムが残っていたよねと、急遽はむたまちー(ハム&卵&チーズ)に変更になった。卵は茹でて刻んでマヨネーズ和え。チーズは先日来冷蔵庫に入っているゴルビージャック。大きさが不揃いなハムは、揃えて5mm角ほどの大きさに刻んでみた。それらを挟んで、具沢山のホットサンド。

マーガリンがあんまりないよと呟きながらだんながマーガリンをパンに塗ってくれたのだけれど、でも我が家でマーガリンを使う機会は、それこそホットサンドを作る時くらいしか思い当たらない。
「……あ、違った、もうひとつあった。……にんにくオイル焼き」
「それかー!」
どうりでごっそり減っているはずだと思った……などと言いつつ、またホットサンドとにんにくオイル焼きのためにマーガリンを買ってこなければならないらしい。

パン生地がサクサクと焼けたホットサンドは、そういえば久しぶりの味。適度についたハムの塩気の具合が実にちょうど良くて、とろけんばかりのチーズもとても良い感じ。

ハムを散らしたサニーレタスのサラダ
タラモサラダ
おでん(ファイナル)
ブリの塩焼き
羽釜御飯
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)

もう、残りほんのわずかになっていたおでん鍋、常温になっている状態で鍋の中を覗いてみたら、見事に「にこごり」状にスープが固まっていた。もう、おでんというより「牛すじ煮込み」の様相に近い気がする。
「……コラーゲン、ぷるぷるだよ……大変な状況だよ……」
プルプルのスープの間に大根や揚げボールが入っているというのもすごい光景だなぁと思いつつ、今日はこの残りを食べてしまうことに。

だったらメインのおかずは魚が良いなと魚屋を覗きに行って、美味しそうなブリの切り身を買ってきた。ちょっと前に照り焼きにして食べたばかりだったので、今日は塩焼きに。塩して魚焼き用グリルに入れて焼くだけの、本当にただの「焼き魚」だけれど、これがまた照り焼きとは違った風で美味しかった。濃厚なブリそのもの味が味わえて、満足。

あとは、サラダとサラダの組み合わせになってしまったけれど、美味しそうなタラコも買ってきてしまったので、これでタラモサラダ(茹でて潰したじゃがいもと和えて、味つけはマヨネーズとレモン汁とおろしにんにく、牛乳少し)を簡単に用意。買い置きのサニーレタスには朝の残りのハムとチーズ味クルトンを散らしてこちらもサラダにした。

最近すっかり「肉食い」になってきた息子は、夕飯のメインディッシュが魚だとちょっとばかりがっかりした表情になるのだけれど、おでんはかなり好きらしい。おでんの牛すじもたまらなく好きらしい。今日はあまりがっかりした顔も見せずに、塩焼きブリも1切れしっかり平らげていた。ブリ、本当はなかなか良さそうなアラも魚屋に並べられていて、「……ブリ大根?」とも思ったのだけれど、おでんに続いてブリ大根というのもなと思って今回は見送ってしまった。ブリが美味しいうちに、ブリ大根も食べておきたいところ。

2月6日 水曜日
炭火で帆立とか炙って食べた夕御飯
コーンフレーク with 牛乳
自家製苺プレザーブ添えプレーンヨーグルト

フツーのコーンフレークが食べたい、と息子にリクエストされていたので、普通な感じのコーンフレークを買ってきた。シュガーコーティングされた、甘いやつ。別の種類のコーンフレークの試供品小袋がついたタイプで、息子は早速今朝、その試供品の袋から開けていた。
「これだけじゃ足りないから、お代わりもする」
とか言いながら、大袋入りの買ってきた方のコーンフレークもがさがさと開けている。

息子は、「まぁそれだけ食べればお昼までお腹保つでしょう……」というほどたっぷりのコーンフレークを前にして何やら満足そうで、私も一緒にコーンフレーク。そういえば先日苺を煮たところなんだったと、それを冷蔵庫から出してプレーンヨーグルトにかけたものも添えた。レモン汁がちょっと多めなプレザーブになってしまったので、かなりはっきりとした酸味が感じられる。生クリームを添えるようなものには少し不似合いな気もするけれど、ヨーグルトなどには似合うと思う。

息子が登校した後、やけに冷え込むと思ったら雪がモサモサと大量に降り出してきた。
どうしようかと思いつつ、でも今日行こうと数日前から思っていたので、えいやっと映画館に「KIDS」を見に一人お出かけ。午前中の回を見て、仕事もあるしとそのままさくっと帰ってきた。

玉木宏を見たかったのと、あとは「傷を移動させる特殊能力を持つ少年」なる耽美(?)設定にぐっとくるものを感じたので、気になっていた映画。でも、「L change the World」ももうすぐ公開だし、「エリザベス」も気になってるしで、1000円で映画が見られる水曜のレディースデイを精一杯活用しようかと。で、今日は「KIDS」を見てきたのだった。

ネタバレしない程度に、少しだけ感想。

  • 惜しみなく晒してくれる玉木宏の二の腕萌え。てか腕全体萌え。てか玉木宏全体萌え。
  • 「傷を動かせる」少年アサト(小池徹平)は、最初から最後まで何を考えているのか今ひとつわからない、フシギ少年だった。
  • マスク少女(栗山千明)は美少女だったけれど、マスクをつけている状態の方がより美少女に見えてしまったのは何故だろう。
  • 狂気のお母さん役斉藤由貴が、ものすごい存在感だった。
  • ところどころ「……へ?」と思わせられる展開というか演出というかがあって、ストーリーの全体がしっくりまとまっていない印象が……それが残念。

原作未読なのでストーリーも知らないまま見に行ったのだけれど、期待していたほどのカタルシスは訪れず、でも小池徹平は可愛いし玉木宏は頭ボサボサのやさぐれた感じがけっこう似合っているしで、絵のように綺麗なシーンがいくつもあった。

市川 「いざかや炎丸」にて
 いかゲソ唐揚げ \400
 黒豚のもつ煮込み \450
 鶏もも絶品唐揚げ 2×\500
 とんぺい焼きチーズ 2×\500
 ふろふき大根 \450
 アンチョビポテトフライ \450
 にんにくのごま油炙り \350
 えびせん \350
 柚子白菜のおつけもん \350
 国産牛の生レバー \650
 とり刺し \500
 生シラス \550
 カルボナーラうどん \600
 チーズオムライス \650
 鮭ハラスのお茶漬け \400
 きなこ入りシューアイス \300
 フォンダンショコラ \550
 クレームブリュレ 2×\350
 お酒たくさん
などなど。計7人で、ずいぶんあれこれ食べたのでした。

息子の発表会の練習もいよいよ追い込み、この週末が発表会だ。で、今日の夕方に特別レッスンが入ることになった。水曜日の息子は他の習い事も入っているので、それが終わってから急遽音楽の教室に移動した。

6時からという遅めのレッスンだったので今日の夕飯はもう外食かなという勢いだったのだけれど、タイミング良く友人夫妻から「一緒に飲まない?」とのお誘いが入り、レッスン後に合流してそのまま盛大に3時間ほども飲んだくれてしまった。早く帰れるかどうかわからない、と言っていただんなも合流することができて、結局大人5人子供2人の宴会に。

向かったのは、魚介の炙りものメニューが豊富の「いざかや炎丸」というお店だった。手頃な価格の焼酎の品揃えも素敵だし、なんといってもすごいのは四十七都道府県全てを網羅している、梅酒の品揃え。1つの県の梅酒を飲む毎にスタンプ帳にスタンプを押してくれて、四十七都道府県分全てが集まったら和歌山産の梅酒を1瓶貰えるのだという。1階の壁には、制覇者の写真がずらりと貼られていた。

「何人様で挑戦されても大丈夫ですよ、1つのスタンプ帳に押しますので!」
と、お店の方に言われて、俄然張り切る女性陣。私のだんなはあいにく「梅全般」がとにかく苦手なので、今日はもっぱら芋焼酎を飲んでいた。脇から味見させてもらった「無濾過たなばた」も「紫(ゆかり)」も、どちらも好みな味。で、梅酒の方は結局、大人4人で

  • 高清水 梅まろや香(秋田)
  • 愛友無濾過ブレンド梅酒(茨城)
  • 笹一 甲州にごり梅酒(山梨)
  • 玉乃光 京の梅酒(京都)
  • 焙煎樽仕込み梅酒(大阪)
  • 黒糖梅酒(和歌山)
  • 月山 さけ梅(島根)
  • 櫻室町 日本酒で漬けた梅酒(岡山)
  • 川鶴 ほの梅酒(香川)
  • 梅錦の梅酒(愛媛)
  • 庭のうぐいす うぐいすとまり(福岡)
  • 文蔵梅酒(熊本)
  • 九州紅茶梅酒くれはロイヤル(大分)
  • すっぱい梅酒(鹿児島)
  • 瑞穂 梅美人(沖縄)

あたりを飲んできたのだった。それぞれ「これは濁りだよー」「これ、泡盛使ってるんだって」と味見に交換しいしい、これ美味しいあれ美味しいと賑やかに味わってきた。

メニューには詳細に、これこれの焼酎を使ってこれこれの味にと説明書きもあったのだけれど、最後の方はもうそれを読むのもめんどくさくなって、香川とか大阪とか秋田とか馴染み深い県の名前で選んでしまい、すっかりぐだぐだな感じに。私が飲んだ中では、泡盛「瑞穂」を使った沖縄の「梅美人」とか、深い樽臭さが漂う大阪の「焙煎樽仕込み」あたりが好みだった。アルコールっぽさがほとんどない、紅茶梅酒も不思議な感じ。

料理も全体的にお手頃価格で、豚肉を巻いた卵焼き「とんぺい焼き」とか、揚げたてのゲソの唐揚げとかアンチョビ味の皮つきのじゃがいも揚げとか。テーブルの中央には高さが低めのかわいらしい七輪が置かれ、そこで帆立焼いたりししゃも焼いたり野菜焼いたりしつつ、味噌と豆乳の味つけのちょっと(いや、かなり)変わったカルボナーラ"うどん"なども食べてきた。

基本的には魚介に強い居酒屋のようだったけれど、レバ刺しがとても美味しかったのも良い感じ。臭みがなく、甘さを感じるとろけるようなレバーをつつきつつ、そんなこんなで梅酒を4〜5杯飲んで店を後にしたのだった。

2月7日 木曜日
盛りつけも、「シェフ」がやってくれたのでした
ホットサンド(つなたまちー)
カフェオレ

サンドイッチ用のパンがまだ半分(6枚)残っていたので、今日の朝御飯はホットサンド。
「今度こそ、こんたまちー!」
とだんなが主張するので食料庫を覗いてみたのだけれど、どうにもコンビーフが見つからない。そう使うものでもないのだけれど、それゆえにそう買い足しているものでもなくて、いつのまにか使い切ってしまっていたのかも。なぜかスパムだけは、マレーシアのスーパーあたりで買ってきた中国語名の怪しいメーカーの買い置きがあったりするけれど、これはこれでちょっと使うのに勇気が要りそう。

で、結局「こんたまちー」は不可能だということで、「つなたまちー」。刻み玉ねぎと合わせたツナと、卵のマヨネーズ和え、チーズという、「それ1アイテムずつサンドイッチの具にしても普通に美味しいじゃない」という3種類を挟んだホットサンドで、ツナと卵両方入っているというのが案外と美味しい。そしてチーズは欠かせない。

今日の朝も冷え込むなと外を見たら、昨夜軽く降り続いていた雪がまたうっすらと積もっていて(でも道路にはほとんど積もらず、車の上などに痕跡が認められる程度)、千葉にしては珍しい光景がここ数日続いている。

息子特製 カレーライス
サニーレタスとタラモサラダ
カップスープ(コーンクリーム)
サンペレグリノ

今日は家で御飯にするけれど、また何か料理してみる?作りたいのあるなら材料買ってきてあげるよと息子に告げたら、しばらくレシピ本を眺めた後に
「決めた!カレーライス作ってみたい!」
と。

カレーは基本中の基本だ、カレーが作れたらとりあえず料理の基本はクリアできるぞ、そもそも幸せな気分になれるぞー……などと私とだんなが口を揃えて言っていたので、そうでなくともカレーライス好きの息子は「いつかは僕も」と思っていたらしい。野菜を皮剥きして刻み、炒めて、そして煮る、という料理の基本工程がそれなりに入っているので、料理の練習にも向いているのではないかなと思う。市販のルーを使うタイプなら、大失敗ということもまずなさそうな気がするし。

満を持してという顔で「カレー!」と言われたので、では今日はカレーにしましょうとレシピに載っている通りの材料を買ってきてみた。
カレー用のぶつ切り豚肉300g、トマト1個。ルーは「100g」と書いてあったので、計量しやすいようにフレークタイプのを買ってきてみて、じゃがいも人参などは家に買い置きがあるからそれで良いやと。

市販のカレールーを使って作るレシピながら、なかなか内容が凝っている。肉にはカレー粉と塩胡椒を揉んでおき、バターでじっくり炒めてから野菜を加えて炒める。ざく切りトマトを加えてから案外少量と思われる分量の水を加え、アクを取りつつ15分煮込んだらルーを溶かし、最後に醤油を隠し味に大さじ1、といった具合。4人分のカレーで、ルー100gに対してカレー粉小さじ2という分量なので、使うカレー粉によってはかなり辛くもなりそうだしスパイシーな感じにもなりそう。

目下我が家のカレー粉は、朝岡香辛料製のもので、香りも良いし辛さもそれなりにあるもの。このカレー粉を小さじ2加えて中辛のルーを混ぜた日には「普通に辛口」のカレーになってしまいそうだなと、甘口と書かれたルーを選んで買ってきた。それでもできあがったものは、辛口寄りの中辛カレー。自分が必死に作ったものが美味しくなかった事ほど悲しい食事はないので内心ハラハラしていたのだけれど、息子は満面の笑みで
「じわーっと辛いね!うまいね!」
と自分の作った大盛カレーを満足げに平らげていた。実際、煮込む時間はそう長くなかったけれどしっかりとコクがあるし、トマトの酸味が感じられていつもと違った味わい。とても美味しいカレーだった。

じゃがいもは皮剥き器使えばいいんだよね?簡単簡単……と皮剥き器を手にした息子。でも傍目で見るよりもコツも力も必要な事がわかって苦労していた。子供の細い指だといつ怪我してもおかしくない風に見えてしまい、指導する私もハラハラ。太い人参を輪切りにしようと不安定そうに包丁に力を籠めているのを見てもハラハラ。結局、野菜を刻むところは少しだけ手伝ってしまった。

「……あ、じゃがいも落ちちゃった……3秒前に拾ったから大丈夫……」
と、「3秒セーフ」と呟きながら、コロリと床に落ちたじゃがいものかけらをそのまま刻んだ野菜を入れているボウルに入れようとしたりしているので、
「ダメー!3秒ダメー!料理前の材料でそういうことしちゃダメー!」
と慌てて止めて洗わせたり、何かとまだ不安が多い。

まだどうしても目線が低めなので、鍋で具材を炒めるのも油が顔に跳ねてきそうな距離だからおっかなびっくりという感じだ。テクニックとか以前に背の高さの足りなさとか力の無さとかで歯がみする部分が多いから、息子としても「まったく子供は不便だ!」と思うところがあるらしい。あと5年もすれば私の背を追い越すくらいにもなるだろうから、中華鍋でもスキレットでも思う存分ふるうが良いよとお母さんは思っている。

今日の夕方は何かとバタバタしてしまって、結局カレーの他はタラモサラダの残りをサニーレタスと共に盛り合わせたものと、インスタントのスープで。
「今日は僕が!シェフが盛ります!あと全部やります!」
と、サラダの盛りつけやスープの用意、カレーライスの盛りつけも全部息子もといシェフがやってくれた。あ、シェフ、ドリンク出てません……と、サンペレグリノでも飲む?と私がグラスとボトル用意しようとしている脇で、早々に「いただきます!」とか言っていた。シェフが誰よりも早く自分の作ったカレーを食べていた。

2月8日 金曜日
「もつ煮らーめん」。美味しうございました〜。
バタートースト
カフェオレ
自家製苺プレザーブ添えプレーンヨーグルト

美味しそうなホッケの干物を買ってきてあるのだけれど、今日のだんなは朝ジム。「早朝から干物を焼くのもねぇ」と、食パン1斤買ってきた。干物は、週末かな。

「……バタートースト?」
「バタートースト!」
息子のバタートースト好きは相変わらずのようで、バターの供給も相変わらず芳しくない中、カルピス特撰バターの業務用はもはや稀少品なのだけれど、せっかく美味しい食パン買ってきたしと惜しみなくそれを塗ってトースターに。
ハムも卵も要らないと息子が言うので、
「じゃ、せめてヨーグルト食べていきな?」
と自家製苺煮を添えたヨーグルトも出してやった。

そういえば、最近カスピ海ヨーグルト作ってない。
一度作るとえんえんと作り続けることができてなかなか楽しいのだけれど、消費し続けるのもけっこう大変。苺やリンゴなどでジャム作りつつ毎朝食後にヨーグルトというのも悪くない。またヨーグルト作りを始めようかな。

千葉そごう内 「山頭火」にて
 もつ煮らーめん \880

夕方は、息子のいつもの音楽教室。発表会前最後の練習ということで、1時間半くらいみっちり発表会の曲ばかりを練習して終わった。

今回は3つのクラスが合同で1曲のアンサンブルを演奏することになっているので、人数が揃わない練習日には私が助っ人に入って不在パートを弾いている。エレクトーンに触るのは、それこそ私が息子の頃の年頃にYAMAHAに通っていた時以来なのだけれど、譜面自体は初見でなんとかなるレベルだったので、なんとか。でも、レジスト(音色)をボリュームペダルの脇の突起を蹴ることで変えていくので、これがなかなか難しい。最近のエレクトーンの機能は色々とすごい。

しかも今日はどういう展開か
「お母さんすみません、今日はパート2つ弾いてください」 と言われ、頭真っ白。レジストの設定は2パート、でもメロディ部分は1パートが多いので、1パートのメロディ部分を2パート弾きつつかぶせつつ……って、先生、手が1〜2本足りません。目玉もあと2つ3つ欲しいです。
ミスして子供の足を引っ張るわけにもいかず、脂汗流して2パートは手抜きしつつ頑張った。レッスン終了時には、息子のみならず私も灰に。でもアンサンブルは楽しいもので、ここ数ヶ月のレッスンは私も密かにとても楽しんでいた。

「ダメですお母さん燃え尽きました。……食べて帰る?」
と、本当は家でパスタでもと思っていたのだけれど、燃え尽きたままデパートに移動して山頭火(さんとうか)というラーメン屋でラーメン啜って帰ってきた。発祥は旭川のラーメン屋さん、でもスープはとんこつだ。期間限定メニューで「もつ煮らーめん」なるものがあったので、それを注文した。息子は醤油ラーメン。

刻み葱に刻みニラ、メンマと赤唐辛子、スープは塩味で、そして柔らかく煮たモツがどさっとトッピングされている。思った以上にモツがたっぷりでかなり幸せなラーメンだった。「ラーメンじゃなくてちゃんぽん麺の方が美味しいかも」とか思ってしまったのは、きっと「モツ鍋」が脳裏にあるせいで、「だったら具にもっとニラとかキャベツとか欲しいしね」と、どんどん意識がラーメンから鍋料理に移ろってしまう。

クリーミーな色合いでとろんとしたスープは、ちゃんとケダモノ臭漂うしっかりとんこつの味なのだけれど、案外とさっぱり味。

2月9日 土曜日
カマトロです。旨かったです。
カレーうどん
麦茶

息子が作ったカレー、鍋に残るのは1人分とあと半人分というところ。2人分にも満たない微妙な量だったので、カレーうどんに仕立ててしまうことにした。今朝起きるなり簡単にだしを取ってルーに混ぜ、醤油と味醂で適当に調味。あとはうどんを入れるだけという段になって、
「……しまった、カレーうどんも、"僕が作りたい!"って息子が言ってたんだっけか……」
と気がついた。当の息子は、居間で楽しくゲーム中だ。すまん息子。

いつものカレーうどんよりは使ったルーの量が多めなので、濃厚な味のカレーうどん、しかも具沢山。肉も人参もじゃがいもも、まだゴロゴロ入っている状態だったので、なかなか食べ応えがあった。

我が家のカレーうどんは、「鍋底に残ったカレーで作るもの」というイメージがあって、そしてたいてい朝食に出されることになる。朝からカレーうどんというのもどうよと思いつつ、うちで食べるカレーうどんは朝御飯の味。

千葉 「銚子丸」にて
 白子軍艦
 カマトロ握り
 活〆寒ひらめ握り
 生ほっけ握り
 つまみ玉子
 サーモンアボカド軍艦
 なめろう軍艦
 穴きゅう手巻き
 生ビール
などなど、分け合いつつ。

あれこれ小さなお買い物が重なって、お昼に千葉に行ってきた。
だんなは明日から、某国へちょっと長めの出張。最後に食べたい日本食と言えば寿司じゃない?ということになって、銚子丸に寄って昼からビール飲みつつあれこれつついてきた。現在、白子フェア実施中。白子ポン酢とか白子軍艦がちょっとお安くなっていて、席につくなり「白子軍艦くださぁい!」と注文する。

回っているのを手にしてみたり、注文してみたり、でもこうして品名を記してみると、9割以上これ握ってあれ握ってと注文して食べていたなという感じだ。品数限定のカマトロ握りもあって、1皿に1カンだけ盛られたそれがまたなんとも高級感溢れる味だった。スジっぽくなく、とろけるとろける。

ぷるんぷるんの白子軍艦も、ちょっと変わった「サーモンアボカド軍艦」も良い感じ。でも「生ほっけ握り」は
「……うん、ホッケだ」
「……うん、ホッケ以外の何物でもなかった」
「ていうか、ホッケはやっぱり干して焼くのが旨いよね」
などという印象だったりして、最後は穴きゅうの手巻きを巻いてもらってもぐもぐと平らげた。

なんだか今回、メニューにやたらとアボカドものが掲載されていて、
「……シメの1皿、どうする?」
「うなぎバター」
「……濃くない?」
「じゃあ、"とろと森のバターにぎり"」
「バターつながり?でもそれ、サーモンアボカドとかぶるイメージだよね」
「じゃあ銚子丸巻……ツナと海老とアボカド巻いてるって」
「アボカドからも離れない?」
ビール飲み飲み、良い気分で舌も回るものだから、そんなぐだぐだな会話をだんなと繰り広げつつ、結局2人で穴きゅう手巻きを食べていたのだった。

息子は一人クールに「すみません、フロマージュブランください」などとデザートの注文して幸せそうに食べてるし。

厚揚げの葱おかか挟み焼き
揚げだし豆腐
ほっけの塩焼き
ビール(モルツ)
日本酒(梅乃宿 本醸造昭和57年産古酒)

朝御飯用にと買ってきたほっけの干物、このままだと食べるチャンスが訪れないままだんなは出張に行ってしまうということで、夕飯に出すことにした。遅めの昼御飯だったので、夜は軽く、御飯は食べずに酒と肴という感じで。

なんとなく豆腐も恋しい気分だったので、揚げだし豆腐と厚揚げを豆腐屋さんで買ってきた。厚揚げは三角に切って厚さ半分になるように切り込みを入れ、そこにおかかと刻んだ長ねぎと醤油を和えたものをぎゅうぎゅうと詰めて炙る。表面が少しカリッとなるほどに火を通すと香ばしくてなんとも素敵な酒の肴になるので、時々これが食べたくなる。厚揚げも揚げだし豆腐も、どっちも「豆腐揚げたもの」だったような気がするけれど、気にしないことにする。

なんか日本酒が飲みたいね、と、だんなが引っ張り出してきたのは梅乃宿 本醸造昭和57年産古酒。私はそれほどには古酒に食指が動かないのだけれど(美味しいと思うけど、それよりも「無濾過」とか「生酒」などのキーワードの方が私にはぐっとくる)、私が「無濾過〜生原酒〜あらばしり〜」とお酒屋さんの冷蔵ケースを眺めながらうっとりしている時に
「梅乃宿の昭和57年古酒!これ絶対旨い!これ買う!」
と鼻息荒くキャッシャーに瓶を持っていっていた品だ。

封を切ると、コルクのようなナツメグのような日本酒とは思えない香りが広がり、注いだ酒は綺麗な琥珀色だった。ますます日本酒っぽくない。香りも外見も日本酒っぽくないこの酒は、口に含んだ印象もやっぱり「日本酒」から想像する風味からかけ離れたものだった。……でも、美味しい。
「うっわ、すごい香りだわ」
「うんうん、いかにも古酒って感じ」
「……うん、旨いね、これ。旨い」
こらこら奥さん、キューって飲まない、勢いつけない、とだんなに牽制されつつ、お猪口に3〜4杯で今日のところは止めておいた。アルコール度数もちょっと高めで、その強い風味とあいまって、日本酒より酔いが回る気がする。

2月10日 日曜日
ぱぱっと作ってみたエビチリ。
バタートースト
ベーコンエッグ
サニーレタスとトマトのサラダ
角切り野菜のミルクスープ

今日は朝6時起き。だんなの出張の出発に合わせて私も息子も起きて、玄関先でしっかりだんなを見送った。お土産よろしくねー。

「そういうわけでまだ6時ですが……もう一度寝る?」
「寝ない」
「そうだよねぇ、寝ないよねぇ……」
お母さんはまだちょっと寝たいんだけどなー……と思いつつ、せっかく早起きしたのだからとあれこれ洗濯してみたり、掃除してみたり、仕事もしてみたり。今日はちょうどお昼頃から息子の音楽教室の発表会があるということで、発表会直前に胃にがっつり物を詰め込んでもと、遅めの朝御飯を多めに食べて向かうことにした。

玉ねぎ、人参、じゃがいも、ブロッコリーにピーマンにキャベツにと、あれこれ刻んだ野菜を軽く煮たミルクスープとベーコンエッグ。4枚切りくらいの厚さに切った分厚い食パンをバタートーストにして、サラダも添えた。

朝御飯みたいな昼御飯みたいな朝御飯だ!と、良くわからない評価を息子からいただいた豪華朝御飯をしっかり食べて、発表会に出かける用意を。
「お母さん、今日のバタートースト、バター多めにした?」
パン噛むといつもよりジュワッてするからそう思った、と息子に言われ、おお気付いたかと驚いた私。パンが厚いからバターも多めに塗ってみたのさー。

アジのたたきの中華風サラダ
ブラックタイガーのチリソース煮
わかめスープ
羽釜御飯
麦茶

発表会は、おおむね成功だった。練習をずっと横で聞いたり一緒になって弾いていたりした私は「あ、あそこの音外した……」とわかった部分も少しばかりあったけれど、でも大きく間違うこともなく、子供達は笑顔で楽屋から出てきた。残念ながらだんなはこの発表会を見ることはできなかったけれど、お義父さんとお義母さんが応援にきてくれて、発表会後はお義父さんの車で家まで送っていただいた。

「由紀さん、帰りにちょっとお買い物してって良い?」
と、発表会帰りの道すがら、車でないと行けない場所にある安売りの魚介屋さんとかスーパーとかに立ち寄って、私も一緒にお買い物。生牡蛎のパックが150円だったり、美味しそうな白子が売られていたり、金目鯛も1尾980円だったりと涎が止まらなくなりそうだったけれど、息子と2人の食卓ということを考えると、そう多くも買って帰れない。冷凍の鮭や大きなサクのマグロを少し買い、あとは今日の夕飯用にブラックタイガー(15尾で398円)と、お刺身用のアジを買って帰ってきた。

海老はエビチリに、アジは中華料理っぽくということで、千切り野菜と一緒にサラダ仕立てにした。コーンフレーク(甘くないやつ)や刻んだ松の実を散らして、炒り胡麻入りの醤油味ドレッシングで食べる。

エビチリは、本当のところは片栗粉と水で海老を洗った後に卵白や酒、サラダ油などを揉みこんで一度湯通しして……とするのが良いらしいのだけれど、そこまでする気力がなくて、殻を剥いた海老に片栗粉と水を入れて揉んで洗って、そのまま調理してしまうことに。味つけは、ケチャップ、スープ、酒と砂糖と醤油とオイスターソース、塩胡椒、という感じ。レシピに「甘酒」と書いてあったけれど、「甘酒はありません……」と、酒と砂糖を少しだけ増量した。豆板醤は、かなり少なめにして「カレーの中辛くらい」の味を目安に。

「あまり辛くしないようにしたけど、どう?」
「ん、これなら辛くない……」
海老もアジもそれほど大好物というわけではない息子、発表会の夜だからもうちょっと好物なものを作ってあげれば良かったかなと思ったのだけれど、息子は息子で
「アジだけ御飯に乗せていい?マヨネーズとかかけてもいい?」
と、サラダからアジだけ抜き出して「アジマヨ丼」とか作って楽しそうに食べていたから良しとする。アジマヨ丼……美味しいんでしょうか、息子さん。