食欲魔人日記 08年06月 第4週
6月23日 月曜日
タコライスー
タコライス
グレープフルーツジュース

栄養状態が良くなってきたからか、遊びにやってくる白猫さん"かすみちゃん"が日に日に元気になってきている気がする。体中に草の種をつけまくって楽しそうにやってきたり、近所の空き地で猛ダッシュして小鳥を捕ろうとしている姿も見かけた。何より何より……と、爽やかな月曜の朝、ベランダに面した窓を開けたら、目の前に「もう動かなくなったネズミさん」(かなり控えめな表現にしました)と、得意満面といった風のかすみちゃんが並んでいたのだった。……うわぁ……。

「そっかー……見せに来てくれたんだねー……」
「うわ!……かすみさん、やっぱりハンターなんだねぇ……」
「何!?何!?うわぁ!」
朝から大変なもの見せてもらっちゃって「どーしましょー」な私たち。そのまま放置するわけにもいかないので、ゴミ用のトングを引っ張り出してなんとかゴミ袋に片付けた。もうかすみさん、すごく得意そう。嬉しそう。

猫というものは「主人(とか親とか)の元へ、獲物を見せに来る」ものであるらしく、以前に飼っていた猫はかなりなヘタレだったのだけれど、それでも「虫の戦利品」は時々見せに来てくれた。かすみさん、華奢な体型なのに、けっこうちゃんとハンターだったらしい。ちゃんと武士(もののふ)だったらしい。「どうよ」と胸張っている猫さんを無碍にするわけにいかず、「えらいえらい」と誉めておいた。我が家が「獲物を見せたい相手」として認識されたということで、とりあえず喜んでおくことにしよう。でもこれ以上大きいサイズの獲物を見せられてしまったら、さすがに悲鳴をあげてしまいそう。

と、そんな阿鼻叫喚の一件を終えた後、朝御飯はタコライス。昨日のランチのために仕込んだタコミートは1kgもあったのでさすがに残っており、同様に残っていたトマトやレタスを合わせて、いつも通りタコライスにした。御飯と肉の間にチーズを挟んで、チーズをとろけさせて食べるのが好き。レタスとトマトを山盛りにするのも好きだ。

今回スーパーで買ったトマトは6個ほど入りで箱売りをされていた、完熟のいかにも美味しそうなものだった。スーパーのおばちゃんがレジを打ちつつ
「あらぁ、良いトマトですねぇ!」
と呟いてしまうほどの真っ赤なトマトは実に赤くて綺麗で良い買い物をしたなぁと今日もうっとり。美味しいトマトは本当に美味しいと今では思えるのだけれど、未だに「小学校の学校給食で出された青臭いトマト」にトラウマが残っていて、トマトを買うということにまだ少し及び腰になってしまう私。

冷や奴
鰹のたたき
刻みレタスとスプラウト
油揚げとわかめの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

平日の夜はだんなと一緒に御飯を食べられない状況になって、ここしばらく「息子がなるべく好きそうなもの、及び翌朝にだんながお弁当に持って行けそうなもの」を念頭に夕飯の食材の買い物をしていた。今はそれにプラスして、「かすみさんも食べられそうなもの」というのも考慮に入れている。生で食べられる魚や肉がベストだろうけれど、焼くか茹でるかしてあげられるものなら良し、滅多に買うことはないけれど、たとえば「下味つきの焼肉用の牛肉」や、「粕漬けの魚」などになってしまうと、猫にはあげられなくなる。

今日は鰹が素晴らしく安かった。
1サク、背の部分が300円、腹の部分が398円。背も腹も、どちらのサクも息子と分けて食べるには少し大きいくらいのサイズで、腹の方が明らかに美味しそうだったのでそちらを買ってたたきにした。塊のまま炙ってスライスし、形の悪い部分や端のところを細かく切ってかすみさん用にもけっこうな量取り分けてやる。毎日毎日、台所に立てば「何作ってるのー?美味しいもの作ってるのー?」とばかりに足にすりよってきて、食事を始めれば「何食べてるのー?私にお裾分けはしてくれないのー?」とばかりに切ない声で鳴き始めるので(直前に餌たっぷりあげててもダメ……人間の食卓に興味津々……)、可能な範囲で人間のおかずを少し分けてやることにしている。タコライスとかはねだられてもあげようがないのだけれども。

オニオンスライスは息子があまり好きではないしと、鰹のたたきに添えたのは千切りレタスとスプラウトを混ぜたもの。上からは刻み万能葱もたっぷりふって、いつも通り旭ポンズをかけていただいた。三之助の豆腐の見切り品もあったのでそれで冷や奴にして、あとは味噌汁と御飯。

「お父さん一緒に食べられなくて2人になったけど、また3人になったね」
「3人……ていうか、2人と1匹だけどね」
「いーじゃん、お話できるじゃん」
と、私と息子が話す中、相槌を打つかのように時々「ニャーン」と足下から声がするのがさりげなく嬉しい。食後、実にあっさりと「それじゃ私、本宅に戻りますわね」とばかりに軽やかに去っていくのだけれど、そのつれなさや計算高さも含めて猫が好きなんだから、もうどうしようもない。

6月24日 火曜日
毎朝こんな感じで「エサ寄越せー」(怖い顔……)
バタートースト
アイスカフェオレ

目覚まし時計の音で目が覚めたら、まだ5時半。昨夜も帰りが遅かっただんなは、でも朝ジムに行くことにしたらしい。私も勢い目が覚めてしまい、ベランダにかすみさんが既に来ていたこともあって、なんとなく起きだして活動し始めてしまった。しかしだんな、このところものっそい寝不足だろうに、ジムなんて大丈夫なのかなぁ。

今日の朝御飯はバタートースト。
やっとこさスーパーでも大手メーカーのバターだったら普通に見かけることができるようになってきたので、バターを使う事にも以前より気楽な気持ちを味わえるようになりつつある。でも相変わらず業務用バターをこのあたりで見かけることはなく、当分は買い置きの業務用バター使ってしのがなければいけないのかなー、という感じ。

トーストにして食べるなら、サンジェルマンの食パンよりアンデルセンの食パンの方が美味しいのよねと、お気に入りの「長時間熟成パン」を手切りで若干厚めにカットした。噛むとジュワッとバターが染み出るくらい、今日はたっぷりめのバターを乗せて幸せな感じ。朝5時半に早々に朝御飯を食べたはずのかすみさんも、脇で「その美味しそうなものは何なのじゃー」とばかりに歯を剥き出してニャアニャア言っていたので、1かけだけパンを分けてあげてみた。……食べた。びっくり。でも、イーストが入っているものはお腹の中で膨れてしまって猫にはよろしくないと聞いているので、ほんのお味見ということで。

ミックスリーフのサラダ
豚とマンゴーのソテー
油揚げとわかめの味噌汁
羽釜御飯
アイスプーアル茶

今日は一日、真面目に真面目にお仕事。どのくらい真面目かというと、モンハン1分もできないほど真面目だった。……でも昨日も息子と1狩り行っただけだから、ここ最近はほんのりと忙しめ。夏休みに向けてお金を貯めるべく、がんばろう。

夕御飯は、昨日買ってきた豚肉を食べることにした。ちょうど安売りしていた、黒豚のもも肉ブロックなのだけれど、
「煮るとか茹でるって感じじゃなく、焼いて食べたいんだよねぇ……」
としばらくレシピデータベース眺めながら考えて、少しばかり奇天烈さが漂うメニュー、「豚とマンゴーのソテー」なるものを作ってみることにした。

マンゴー、先日コストコに行った時にお友達と半分こして買ってきたのが4個ある。買った当日は全く熟してなくて固くて食べられたものではなかったのだけれど、常温で放置しておいたところ、ここ数日になってやっとマンゴーらしい良い香りが漂い始めたところだ。それでもまだ本当に甘くなったかどうかは少々懐疑的なところがあったので、多少酸っぱくても火を通せばけっこういけるんじゃないかというのが、献立を決定した決め手。

豚に塩胡椒して炒め、刻んだマンゴーを加えて更に軽く炒め、赤ワインビネガーを大さじ3ほど入れたらそれを飛ばすように火を通してできあがり……といった感じの料理。私は「酢豚にパイナップルは必要派」(でも、素麺や冷やし中華にみかんの缶詰は要らない派)なので、肉料理にフルーツを合わせるのは全く抵抗がないのだけれど、でも赤ワインビネガーというのはちょっと想像できるようでできないなと思いつつ、でもレシピの通りに作ってみた。

結果、「マンゴーは、炒めるんじゃなくて、最後に細かく刻んだのを肉の上からかけた方が外見上はよろしかったんじゃないでしょうか」というシロモノが完成。ある程度飛ばしているのでビネガーの酸味は全く気にならないものになっていたけど、褐色のソースが絡んだオレンジ色と肉色の炒め物は、あまり美しい装いにはならなかった。写真を一応撮ったけれど、「これなら猫さんの写真を載せた方が全然まし」という感じ……。

でも、味の方は、まぁ悪くなかった。赤ワインビネガーではなく、もう少し改善できうる調味料があると思うけれど、豚とマンゴーという組み合わせは悪くないと思った。マンゴーはしっかり甘く熟していて、とろんと甘い果肉は、強めに塩した豚に似合う。でも、息子からは「なんでマンゴーがあったかいの?変!」と一刀の元に切り捨てられてしまったのだった。やっぱり挑戦的なメニューは、なかなか難しいものであるらしい。

6月25日 水曜日
久しぶりに「魚久」。
「Krispy Kreme Doughnuts」の
 オリジナル・グレーズド2個
アイスカフェオレ

「久しぶりに"KKD"買えたよー」
と、昨日だんなが久しぶりにKrispy Kreme Doughnutsの箱を抱えて帰ってきた。いつもより小さな箱だなと思えば、お店の人にお願いして巨大なダース箱ではなくハーフダースの箱2箱に12個のドーナツを詰めてきてもらったのであるらしい。

「よぉーし、食べるぞー!」
と、相変わらずこのドーナツが大好きな息子は、1個2個3個……と、おっそろしい勢いでドーナツにかぶりつきはじめた。私が1個食べ終わるうちに、もう4個めくらいに手を伸ばしている勢いだ。

結局、私が食べたのは2個、だんなが3個、息子が残り。
「1個くらい残しといたら?」
「学校から帰ってきて、おやつに食べればいいじゃん」
とだんなと2人で諭したのだけれど、「いいのー」と、見事に7個平らげて、元気に家を飛び出していった。確かに時間をおけばおくほどドーナツは美味しくなくなってしまうから早く食べるに越したことはないのだけれど、相変わらず息子の喰いっぷりはすごかった。

人形町 「魚久 あじみせ」にて
 銀鱈京粕漬定食 \1260

今日は午前中、人形町で仕事の打ち合わせ。せっかくの人形町だから、DA BABBOAL PONTEかでランチにしようかなと思ったのだけれど、思いのほか早く打ち合わせが終わってしまったので、さてどうしようかなと。どこかで時間を潰してお店の開店時間まで待つか、それとも良い機会だから玉ひでの大行列の後ろについてみようかなと、十数分人形町界隈をぷらぷらしてしまった。稲庭うどんのお店もあるし、ロイヤルパークホテルに行ってしまうという手もあるし、と右往左往。

「あー……粕漬け?」
玉ひでの前まで来たところで、そういえば近くには魚久もあるなと思い出して、猛烈に粕漬け熱が高まってしまい、そのままイートインのお店に直行。店頭では毎日お得な価格の切り落とし粕漬けも売られているのだけれど、こちらはあいにく既に売り切れだった。

粕漬け定食は3種類、鰆と鮭、銀鱈がある。一番安い鰆か、400円増しの銀鱈にしようかものすごく悩み、たまにしか来られないしと奮発して銀鱈定食にした。御飯(おかわり無料)と味噌汁、小鉢2つと良い塩梅に焼けた粕漬け1切れがセットになっている。今日の小鉢は切り干し大根の煮物と、鮭ともやしの和え物。大根かと思われた味噌汁の具は冬瓜だった。冬瓜のスープというと、私は大抵豚肉などと共に中華風の味にしてしまうばかりなのだけれど、味噌汁も美味しいなーと思いつつの幸せな昼御飯。

自家製の粕漬けは、味醂もそれなりに入れている割にはそれほど甘さがつかないのだけれど、このお店の粕漬けはけっこう甘め。ホロリと崩れる脂の乗った身も、魚の味を引き立てる粕床の味も相変わらずの美味しさだった。魚に添えられているのは、はじかみと、固めに水気を切った醤油を絡めた細かな大根おろし。

市川 「甘太郎」にて
 ミモザサラダ \619
 夏の旨甘野菜セット \798
 超ロングピザ \934
 海老マヨ和え \514
 チーズフォンデュ \1008
 極厚焼き玉子 \724
 塩ホルモン焼き \514
 鶏つくね串 2×\241
 揚げいももち \483
 キュービックステーキ \903
 茶漬け(鮭) \346
 汁なし拉麺 \619
 バニラジェラート \304
 かき氷(苺) \304
 石焼きぷりん \619
 ビールとか梅酒とか焼酎とか色々
子供も大人も色々食べました

午後は友人宅に。午後もまた打ち合わせで、こちらは友人のプライベートサイトのリニューアルのお手伝い。普段の仕事はどちらかというと少なめの情報を美しく見せる方に頑張ることが多いのだけれど、今度は多くの情報を見やすく整頓、という方向になりそうで、話し合いが終わって少しする頃には息子も帰宅する頃。息子と合流して、友人御一家と夕飯を御一緒することになった。

何か買っていって家で食べる?外にする?と相談しつつ、行ってみたのは甘太郎という居酒屋。かつて映画館のあった建物に入っていたらしいそのお店、通路や階段などがそのまま残されていて、廊下を歩いた先が吹き抜けの空間になっている面白い内装だった。4人がけ6人がけと区分けされたテーブルがずらりと並び、個室風のそれに子供たちも大喜び。

料理は全体的に盛りが良くて食べ応えがあるものが多い感じ。味つけもやや濃いめで、いかにもな居酒屋メニューにわくわくした。50cm長さだというロングピザは早々に消え、子供も好きそうなメニューを中心に。えらく巨大な厚焼き玉子や、野菜パンや豆パンがセットになったチーズフォンデュ、あとは酒の肴にモツ炒めとかステーキとか。

6月26日 木曜日
最近マグロづいてます
コーンパン
レモンクリームデニッシュ
カフェオレ
枇杷

昨日、出先で買ってきたパンあれこれで朝御飯。閉店間際の駅ビル内のパン屋さんで、「パンどれでも1個120円」の値引きセールをしていたので、あれこれ見繕って買ってきたのだった。コーンパンとツナパン、あとはレモンクリームを乗せたデニッシュとレモンクリームを包んだパイ。半端な個数だったので、適当にナイフで切って好みなものをつまめるようにした。

レモン味のあれこれが見切り品扱いだったので「あんまり人気ないのかしら」と思いつつ買ってきたのだけれど、レモンカードっぽい甘酸っぱい白いクリームをトッピングしたデニッシュは爽やかな酸味でとても好みな味。

今日は4月中旬頃に相当する涼しい日だそうで、だんなが熱いコーヒーを淹れてくれた。暑ければ暑いで悪態をつきたくなってしまうのに、不自然に涼しいのも、どうにも調子が狂う感じ。

ミックスリーフと炒りじゃこのサラダ
マグロのユッケ丼
豆腐と長ねぎの味噌汁
麦茶

昨日は錦糸町に寄り道していたので、つい「魚寅」でお買い物。名物のマグロのブツを買って帰ってきたのだった。
今はクロマグロが大豊漁ということだけれど、特別に安売りしているということもなく、でもいつも通りに手頃な値段。先週の木曜日も確かマグロ丼を食べた気がするのだけれど、それはそれこれはこれと、マグロ丼にしてしまうことにした。ぶつ切りマグロなので、もう半分ほどのサイズに刻んで角切りになったそれをユッケ風の味つけにすることに。

醤油と塩と胡麻油、オイスターソースと砂糖少々でざっと和えればいかにもな味になる。揉み海苔散らした御飯の上にマグロを乗せ、生卵の黄身を落として糸唐辛子と胡麻をふった。わざと多めに500g買ってきたので、100gほどはそのまま刻んだのをかすみさんに分けてやった。
あとは簡単に用意した、豆腐の味噌汁と、軽くから煎りしたじゃこを散らしたミックスリーフのサラダ。

「元気になるといい、たーんと食べるといい」をモットーに、ふらりとやってきた猫を餌付けしてそろそろ3週間。猫飼いの友人が
「せりあさん、めっちゃいい餌あげてますね」
と言うほどの内容だった甲斐あって、やっとガリガリではない体型になってきた。子猫だと思ったから柔らかめの栄養価の高そうな餌を用意していたというのもあり、そろそろドライフード中心にしようと思っているところ。夕飯の食材お裾分けの方もそろそろほどほどに、と思っていたところだったのだけれど、今日のマグロへの食いつきは大変なものだった。生肉やカツオをあげた時も相当なものだったけれど、今日は息もつかないほどの勢いでマグロのブツを平らげて「でも、まだ足りない」とばかりに私と息子を見上げて鳴いてくる。

「もうダメでーす。味つけちゃったし、人間の御飯だからあげませーん」
「ダメでーす」
と突っぱねつつ、私と息子も大変美味しくいただいた。

6月27日 金曜日
ラム肉のステーキというのも美味しいです
バタートースト
アップルマンゴー
アイスカフェオレ

食パンが残っていたので、今日の朝はバタートーストに。昨日に続いて今日も涼しく、温かい紅茶でも淹れようかなと思いつつ、結局めんどくさくてアイスカフェオレにしてしまった。常温に置いてすっかり甘く熟していたマンゴーも剥いて、
「トーストにマンゴー乗せたら美味しいかな?」
「いやー……バターに塩気あるし、いまいち似合わないんじゃない?パンケーキにホイップクリーム添えてマンゴー乗せてだったら似合うと思うけど」
などと話しつつ、もぐもぐ。

今日も一日、まったり気味に仕事しつつ、猫に餌やったり漫画も読んだり少しばかりゲームもしたり。

グラナ・パダーノ和えスパゲティ
ラム肉のステーキ
角切り野菜とひよこ豆のスープ にんにく風味
レタスとスプラウトのサラダ
ビール(Corona)

ステーキ用のラムもも肉、というのを買ってきた。焼肉用の厚切り肉とか薄切りのラム肉、そしてラムチョップはよく見かけるけれど、ステーキ用の分厚いのは珍しいなと買ってきたのだけれど、さてどうしよう。

細切りにして、いつも通りニラやもやしと炒めてもいいかなと思ったのだけれど、せっかくの塊肉なので、ともかくステーキにしてしまうことにした。ステーキ用のハーブミックス散らして塩胡椒してオリーブ油で焼いてみる。添えたのは、バターとおろしたグラナ・パダーノを和えたスパゲティ。

豆料理が恋しかったので、朝からひよこ豆を水につけておき、角切り野菜と共にスープにした。
ボウルに漬けてあった豆を見て、騒いでいたのは学校から帰ってきた息子。
「お母さん!あの豆、大豆?」
「違うよー、あれはひよこ豆」
「良かったぁ。あのね、大豆だとね、水に漬けるとすごいふくれちゃうから大変なんだよ?」
「ひよこ豆もふくれるよ?朝から漬けてるから、もうこれ以上はふくれないと思うけど、豆ってそういうもんだよ」
「そういうもんかー、大変だー」

豆がふくれると何で大変なのかの謎は解けなかったのだけれど、豆料理は乾燥のを戻して使うのがやっぱり美味しいと思う。トマト味のスープにしようか、何か肉っ気を入れようかとあれこれ迷ったのだけれど、ごく普通に角切り野菜と煮たのだった。なんかこう、こっくりした味にしたかったのでにんにくも2かけほど入れてみる。

いーい感じに今日は洋風の献立になったぞーと、軽く炙っただけのラム肉をかすみさんにおすそわけ。「ラムもOKです!肉だったらもー全然なんでもいけます!」という風にラム肉をあっという間に平らげた彼女は、今日も物欲しそうに足下から私と息子の食事風景を見上げている。バターとチーズで和えたパスタなら食べるかも?と味見にスパゲティ1本あげたところ、見事に食いついて「もっと」と。

「うわー、猫がスパゲティ食べたー」
「猫がパスタ食べたー」
と、2人で驚きつつ、「じゃあこれも食べるかな、蛋白質だし」とあげてみたひよこ豆まで平らげて、びっくりする私たちなのだった。かすみさん、案外となんでも食べよる。

6月28日 土曜日
すしー♪
ペンネと生ハムを入れた、角切り野菜とひよこ豆のスープ
アイスカフェオレ

昨夜のスープの残りがちょうど3人分ばかり。少し目先を変えて食べたいなと、ペンネを加えて火を通した。あと生ハムも上にトッピングしてみたり。

既に缶詰ひとつ食べ終えたはずのかすみさんは、でも私が台所に立つと足下でニャアニャアとうるさくお裾分けを要求してくる。生ハムは塩気が強いしなぁと、少しだけお裾分け。ペンネをあげたらペンネも食べた。パンとか麺類とか、あと御飯をあげたら食べたこともあって、案外炭水化物がいける口なのかも。

煮込んだ白いんげん豆のフクフクした食感も好きだけれど、ひよこ豆のモロッと崩れるような、あまり水を吸わないような固い歯ごたえも好きだ。
「お、ハムマカロニの豪華版?」
と、皿を見るなり呟いただんなは、香港で食べたハムマカロニが、案外忘れられないのであるらしい。つい「息子も喜ぶし」とビーチリゾートにばかり赴いてしまうけれど、そろそろ香港にもまた行きたいなと私も思う。

「銚子丸」にて
 晴れ舞台劇団セット
 焼きウニすしの海苔包み
 とろろうずら軍艦
 黒むつ握り
 生しらす軍艦
 まぐろ中落ち手巻き
 炙りとろ握り
 生ビール
 あら汁
などなど

買いたいもの(猫の餌とか……)があれこれあって、ホームセンターに行きたいこの週末。
「……じゃあ、お昼に寿司?」
「いや、しゃぶしゃぶ食べ放題とか?」
出かけたついでに何か食べようかと話し合い、結局息子の意向もあって銚子丸に行くことにした。けっこう久しぶりな感じで、季節メニューも一新している。日曜祝日以外のランチタイムはあら汁飲み放題ということもあって、ついついお腹いっぱいになってしまった。

1種1カンずつ、5カンがセットになった「劇団セット」、今の内容はマグロ、カンパチ、いくらのせトロサーモン、車海老、タラバガニというとても好みなものになっている。まずそのセットを頼みつつ、ウニフェア開催中ということで「焼きウニすしの海苔包み」を頼んだり、今日のおすすめから黒ムツ、生しらすなども頼んでみたり。

相変わらず、ネタが大きめの食べ応えがあるこのお店のお寿司だけれど、今日はまたとりわけすごい「マグロ中落ち手巻き」が出てきた。レーンに回すのではなく、厨房から「ただいま御用意できましたー!」と大きな盆に皿を並べてアピールされ、我が家もつい「2つください!」と。いつもの中落ち手巻きの50%増しほどに具が多く、中落ちを少し取り分けてビールのつまみにしてしまったほどだった。豊漁ということもあってか、今日のマグロはひときわ美味しい気がする。

「なんか、魔が差してもらっちゃったけど、1つ食べる?」
「じゃあ、その差した魔を引き受けましょ」
と、「とろろうずら軍艦」なども合間に食べつつ、最後は「炙りとろ握り」でおしまい。満喫しました……。

「テング酒場」にて
 もつ煮豆腐+玉子
 味噌キャベツ
 蒸し鶏
 ハムかつ
 鶏の唐揚げ
 えいひれ
 中落ちまぐろ
 串焼き:鶏つくね玉落ち
 串焼き:ぼんじり
 串焼き:豚しろ
 串焼き:豚ハツ
 串焼き:豚はらみ
 串焼き:鶏正肉
 ジャンボしゅうまい
 自家製厚揚げ豆腐
 串かつどて味噌かけ
 焼きチーズカレーライス
 ホッピーとか焼酎とかサワーとか
6人でわいわいと。

外出帰りに寄ったスーパーで、和牛が半額セール中。美味しそうだねとあれこれ見繕い、今日の夕飯は家で焼肉!ということになった……のだけれど、夕方になって友人一家から「良ければ一緒に夕飯食べない〜?」とお誘いが。こちらに来てくれるそうなので、どうしようどこに行こうかと考えて、以前行ってなかなか良かった「テング酒場」に行くことにした。チェーン居酒屋「天狗」と同じ系列の、串焼きが中心のお店だ。「天狗」は定食や御飯ものなどもそれなりに多いお店で「飲む人は飲めば良いし、お食事だけでも全然良いし」という感じなのだけれど、「テング酒場」はお酒を飲むのが前提といった風の、照明も暗めなお店だ。

全体的に値段が手頃で、「もつ煮豆腐」がとても好みな味なのが気に入っている。モツの串焼きが多いのも嬉しいけれど、ただ、昨月オープンということもあってか、前回も今回も厨房とフロア両方がバタバタな状態だった。いつも賑わっているし、もう少ししたらもっと居心地の良い店になるかなと期待している。今日は……なかなかオーダーが通らなかったり、忘れられたり、まだ「がんばれー」という感じ……。

子供たち用にハムかつ頼んだり、焼き鳥頼んだり。大人たちは「もつ煮豆腐」を早々に注文した後は、えいヒレやモツの串焼きを堪能した。どて味噌をかけた串かつがあったりするのが案外嬉しい。息子がメニューを眺め倒した後に
「この、焼きチーズカレーっていうの食べてみたい」
と、見るからに熱そうな(かつ、案外辛そうな)カレーに挑戦していたりした。

ここ2ヶ月ほどですっかり寝不足が定常化しつつあるだんなも、そして私も案外あっさりと酔っぱらいになってしまい、ふらふらと帰宅した後は早々に就寝。明日は外出の予定なのに一日雨模様だそうで……。

6月29日 日曜日
「にんにくオイル焼き」の最後は、これ(卵焼き)
友人お手製のあんぱんとかソーセージロールとか
ミルクフランスとか
アイスカフェオレ

日曜だけれど、今日は早起き。私は一人都内某所にお出かけで、
「何時に家を出ればいいかなー……8時は早いかな?」
と一人うきうきと数日前から計画を立てていた。だんなも息子も寝ていて全然かまわなかったのだけれど、2人とも起きてきてくれて一緒に朝御飯。

昨日会った友人が、「今日、たくさんパン焼いたんだー」と、あんぱんとソーセージロールをお裾分けしてくれた。えらい種類のパンを焼いたのだそうで、普通の丸パンすら焼く情熱がない自分を少し反省。あんぱんもソーセージロールも、どちらも綺麗な成形で、言われなければ「パン屋さんで買ってきたパン」と全く変わらない外見。それぞれ半分に切り、昨日のうちに買ってあったミルクフランスなども大皿に盛りつけ、色々と手を伸ばせるようにしてみた。

私はあんぱん半分とソーセージロール半分とミルクフランス半分を。スーパーで買える「神戸屋」のミルクフランスは、パンは柔らかめで悪くないのだけれど、クリームの味が今ひとつ物足りなくて、やはり今のところのベストの「アンデルセン」のものには及ばない感じ。あんこたっぷりのあんぱんと、表面にケチャップとマヨネーズ(?)で綺麗に模様がついているソーセージロールも美味しくいただいて、雨の中私は出発した。

「ロッテリア」の
 絶品チーズバーガー
 ポテト・ジンジャーエール

私の用事は昼頃に無事に終了。15年ぶりくらいに訪れる場所にひっさしぶりに行ってきたのだけれど、かのイベントは相変わらずの熱気だった。午後にタイミングが良いようだったら皆で映画を見に行こうと話していたので、すぐにだんなに一報入れてシネコンのある駅前で待ち合わせ。午後の回の「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の席が取れたので、開場するまでの20分ほどの間に簡単な昼御飯にした。

数年ぶりに入った気がするロッテリアで、初めて食べる「絶品チーズバーガー」。
この品が登場した時から気にはなっていたのだけれど、地元にロッテリアがないのでなかなか食べる機会が見つからなかった。わざわざ「これを食べるために」出かけるのもなと思っていたので、これ幸いと家族3人皆で「絶品チーズバーガー」を食べてみる。

この手のリッチな味のバーガーはサイズが大きめなのが常なように思っていたけれど(モスバーガーの匠も、ファーストキッチンのもかなり巨大だ)、絶品チーズバーガーは思ったよりもかなり小ぶりだった。レタスもトマトもピクルスもなく、肉、チーズ、そしてパン!というシンプルきわまりないハンバーガー。アツアツできたてで出てきたそれはチーズと肉の味が濃厚、確かに美味しい。

「……でも、小さめだよね」
「2個、いや、3個は食べられるかも」
「ん、でも美味しい」
あまり時間がないからゆっくり味わうという感じでもなくバクバクと大急ぎで食べ、飲みかけのドリンクを手にして慌ただしく映画館へ。

インディ・ジョーンズ、
「うん、確かにいつもこの映画はSF入ってるけどね」
「入ってるにもほどがあるよね」
という感じ。相変わらずハリソンフォードは格好良かった(でもさすがに老けたね……)し、これまでの総集編という感じでこれまでの作品を踏まえた小ネタも満載だしで悪くはなかったのだけれど、でも「SFにもほどがある」という印象が強かった今作だった。息子にはちょっと難しかったらしく、途中は笑いながらも、全体的には「???」だった印象だったようで。

家焼肉
 牛肉・牛タン・牛モツ・牛センマイ・ソーセージ
 茄子・かぼちゃ・玉ねぎ・長ねぎ
 にんにくオイル焼き
 もやしのナムル・ほうれん草のナムル
 サンチュ・サンチュ味噌・御飯
 焼きそば
ビールいろいろ

夕飯は、昨日揃えておいた材料に加えて、少しばかりカルフールで材料を買い足して、家焼肉。焼肉用のオージービーフとモツ類を少し買って、だんなの
「そうだ、ナムルもしよう〜」
の一声でほうれん草やもやしも購入。映画が終わった頃にはすっかり空腹で、急いで帰って急いで焼肉の準備をした。

肉もいっぱい、野菜もいっぱいで、でも「料理」とはとうてい言えない焼肉というメニューに、私は少し後ろめたい気分。
「平日に家で食べられない分、週末くらいまともな料理を食べさせたいとは思ってるんだけどね……」
「いや?焼肉は野菜たくさん食べるし、"飲み"とか"焼肉"とかも平日の夜は無縁だしね」
だから焼肉ウェルカムだよー……とだんなは言ってくれるけど、週末の夜の献立は毎回難しいものがある。何はともあれ、今日は焼肉。

わかりやすく脂身の入ったオージービーフも、見事なサシの状態の和牛も、どちらもそれぞれ特徴があって美味しかった。サンチュを2パック買ってきてあったので、皆でせっせとサンチュ味噌添えた焼けた肉を葉っぱに巻いては食べる。茄子やかぼちゃも次々焼いて、最後は豚肉と一緒に炒めた焼きそばでシメにした。

「肉ー肉焼いてるわねー!」
てな具合に足下で大騒ぎだったかすみさんにも、たたいた生肉をお裾分け。かすみさん、このところコロコロと丸くなってきた。

6月30日 月曜日
ターツァイ炒め、私は好きだけど(息子には不評……)
ツナサンド・卵サンド
アイスカフェオレ

昨日食べるつもりで買った大手メーカーのサンドイッチが残っていたので、そのツナサンド、卵サンドで朝御飯。友人が作ってくれたパンも少量残っていたので、それも温めたりしてテーブルに出した。市販のサンドイッチは、自分で作るものと比べるとやっぱり少し味気ないように思う。友人が作ってくれたあんぱんの方がずっとずっと美味しくて、惜しみながらそちらをもぐもぐ。

炙り厚揚げ おかか醤油
ターツァイと牛薄切り肉のにんにく塩炒め
夏野菜の味噌汁
羽釜御飯
麦茶

気がつけば、もう7月も目前。ということは数週間後から息子が夏休みということで、「まぁ大変」という感じ。特に締め切りのない大きな仕事が2つくらい進行中なので、できれば夏休み前に目処をつけたいなと思いつつ、今日も朝からお仕事お仕事。

夕御飯は、美味しそうなターツァイを先日買ってきたところだったので、牛肉と共に炒め合わせることに。牛薄切り肉は塩胡椒と醤油、胡麻油、片栗粉、酒で少し強めの味になるように揉みこんでおき、薄切りにんにくと共に炒め合わせてから最後にターツァイと合わせて火を通してみた。特にこれというレシピがなかったので、まぁこんなものかなと適当に調理。

かぼちゃと水菜、新玉ねぎの味噌汁は味噌をいつもより若干薄めに溶いて軽めの味にして(野菜の味噌汁はちょっと味が薄めの方が好き)、あとは炊きたて御飯と、炙っておかか醤油を添えた厚揚げ。

ターツァイが思ったよりボリュームがあったうえ、炒めてもあまり縮むことのない野菜なので、なんだか「ターツァイでお腹いっぱい」という夕飯になってしまった。青梗菜より歯ごたえがあるように思うターツァイの茎は少し苦みもあるものだから、息子にはちょっと不評。
「肉はいいけど、この野菜の茎が……たくさん食べると顎が痛くなるよ?」
とのことで、ターツァイは息子には控えめにすべしという課題が残ったのだった。このほろ苦さが美味しいのだけど、確かに子供の頃の私だったらこの手の野菜は苦手だったわとも思ったり。