食欲魔人日記 08年07月 第2週
7月7日 月曜日
クーラーもつけはじめたことだし
鯵の自家製干物
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
麦茶

週末の夕方に寄った魚屋さん、寿司やら猫用のマグロの血合いやらを買ったのだけれど、更に「鯵4尾」も買ってきた。頭を落として開きになった状態のものが4尾で398円。良い感じの肉厚の鰺だったので、「干物にしよう」と、帰宅して早々塩してしょっつるを軽くふり、一夜干しにしておいた。

ベランダに干していたので、猫さんが遊びに来るたびに上にぶらさがる網を無言で眺めている。丸一日、「あそこにお魚があるのに、私にはキャットフードを食べろという……」と不満げな様子だったそれを、朝御飯に焼くことにした。あまりにもかすみさんが期待らんらんの目で見ているので、塩気の少ない部分を味見にとおすそわけ。

夕方の見切り品だったのを買ってきたので、値段相応以上にサイズもあるし脂も乗っているしでとても満足なお買い物だった。焼いていると表面に脂の膜ができるほどの脂の乗りっぷりで、パチパチジュージュー言っている焼きたての魚の朝御飯は久しぶり。ほっけの干物は「夜食べる魚」という印象がある(居酒屋メニューという感覚が強い)けれど、鯵の干物は「朝食べる魚」という感じ。

水菜のサラダ仕立ての牛肉の冷しゃぶ
冷や汁
麦御飯
麦茶

今日は週末に比べればいくぶんか涼しい一日だったけれど、「いよいよクーラーに電源入れるシーズンの到来」を祝して(?)夏の定番「冷や汁」を作ることにした。幸い鯵の干物もあるので、今回は鯵入りの濃厚なものにすることができた。一品料理として食べるのではなく味噌汁代わりにする程度だったら鯵を入れなくても充分美味しくいただけるけれど、やっぱり魚が入った旨味は格別。

鯵は炙ってほぐして軽くすり鉢であたり、麦味噌はアルミホイルに薄く伸ばしてトースターで軽く焦げ目をつけておく。それらと胡麻を合わせていりこのだし汁で伸ばして、あとは冷やすだけ。具は手で崩した豆腐と薄切りきゅうり、薬味は茗荷と青じそ。夏の味の冷や汁は口当たりも良くて、息子は真冬に「最近冷や汁やらないねぇ」とリクエストしてくるほど、お気に入りのひとつであるらしい。

冷や汁に合わせて御飯も押し麦入りのものにし、おかずもさっぱりと牛しゃぶのサラダ仕立て。水菜ときゅうりを敷いた皿に冷しゃぶを乗せ、棒棒鶏風の胡麻だれを添えた。全体的に冷たくて、真夏の献立のような感じになってしまったけれど、湿度が高くじっとりとした今日にはけっこうぴったりな料理だったかも。

7月8日 火曜日
日持ちしないのに、また買ってきてしまいました。くちなし大好き。
コーンフレーク with 牛乳

日付が変わる頃まではだんなの帰宅を待っていようと思いつつ、待っていると微妙に寝不足(私は1日7時間は寝たい人……)。昨日はだんなを待って日付が変わってからの就寝だったので、今朝はだんなが朝ジムに向かったことも気付かずに寝こけていた。

「というわけでー……冷や汁の続きという感じでもないし、コーンフレークで良いですかね?」
「いいよー」
君は好きなだけ入れてね、私の分は私が入れるからねと、半端に覚醒できてないまま猫に餌をやりつつ軽めな量のコーンフレークを自分の器に入れた。息子はいつもと変わらず大盛りだ。単調な味のコーンフレークを山盛り食べて美味しいのかしらと私は不思議に思うのだけれど、息子は「そのたっぷりある感じが幸せ」なのであるらしい。

コールスローサラダ
鮭のムニエル バターたっぷり
冷や汁
麦御飯
麦茶

今日は午後に天候が崩れるらしいので、午前中のうちに食材の買い出しに。ダイニングテーブルに飾っていたガーベラがもう限界な感じだったのでAoyama Flower Marketを覗いたところ、実に綺麗なあじさいがあったのでそれを1本。レジ脇にくちなしの花束も売られていたので、ついそれも貰ってきてしまった。

くちなし、買ってきても翌日には(いや、へたすると当日のうちに)花びらが茶変してきてしまうのだけれど、この香りの良さは麻薬的な魅力がある。肉厚の白いぽってりとした花びらの具合も大好きで、玄関などにはおかずに自分の目に入るところに常に置いておくことにした。今この文章打っている今も、顔とノートパソコンの間に花瓶を置いてスーハー深呼吸しながら打っているほど。食卓には全く似合わない甘ったるい匂いだし、嫌いな人には鬱陶しい主張の激しい類のものだろうけれど、私はバラより何より花の香りとしてはくちなしが好きだなぁと、先日初めて花束を買って思い知った。勢いあまってくちなしの香りの香水のお試しサイズを先日ネット通販で買ってしまったのだけれど、生花の香りの良さには、やはり遠く及ばない。

ただ「アジサイ」とだけ書かれて売られていた、赤紫と緑と白が混ざったような色合いのアジサイは、いわゆる「てまり形」でもなく円錐になる 「柏葉」でもなく、分類するなら「八重ガク」になりそうだけれどガクの部分がホップの花のように長くピラピラと伸びている不思議な形。実に渋い色合いの綺麗な花だったのだけれど、これを「アジサイ」に分類するのは何か違う気がする、といった印象の花だった。安くはなかったけれど1本で充分サマになるボリュームだったので、食卓にばばーんぼばーんと1本飾っておく。

で、夕飯は鮭のムニエル。輪切りにされた時鮭が美味しそうだったので3切れ1000円のを魚屋さんで買ってきた。ダイナミックな輪切りの形状だったので、そのままくずさず焼くのが良いでしょうと、塩胡椒して小麦粉はたいてバターで焼いてムニエルに。マヨネーズ味のコールスローサラダを添えて、あとは昨夜の残りの冷や汁を片付けてしまうことにした。

秋の鮭とはまた違った方向に脂の乗った時鮭、若い鮭だからなのか、磯臭さのようなアクのようなものがほとんどなくて食べやすかった。今のところは冷蔵庫にバターがふんだんにあるものだから、思い切って使ってしまいつつ、脂控えめ、塩胡椒なしで別焼きした鮭をかすみさんにお裾分け。

7月9日 水曜日
ベランダのバジルが大変な育ちっぷりになったので、この料理。
「アンデルセン」の焼きカレーパン
アイスカフェオレ

「アンデルセン」で、期間限定ものらしい「焼きカレーパン」なるものが売られていたので、買ってきてみた。カレーパン、大好きなのだけれど、揚げてあるのは朝食にはちょっとくどい。カレーパンは揚げてあるからこその美味しさなのだと知っているけれど、試しに揚げてないカレーパンなるものを買ってきてみたのだった。

パン生地はかなりモチモチした食感のもので、薄く平べったいイングリッシュマフィンのようなサイズと外見。ペースト状の、あまり辛くないカレーソースが詰まっていた。……やっぱり揚げてあるカレーパンの方が美味しいわと思ったけれど、まぁ、これはこれで。

デザートは、いよいよ出始めた白桃。桃食べたい、桃大好き、早く食べたいけど、出始めじゃまだ美味しくないかな……と二の足を踏んでいたところ、「光センサーで糖度測定済み」なるものがそこそこの価格でスーパーの店頭に並んでいて、「これだ!」とお試しにまず1個。測定された糖度保証の桃は、見事にちゃんと甘かった。初桃が美味しくて幸せ。

割と最近知ったことなのだけれど、桃は農薬を全く使わずに育てるということはできない果物の最たるものだとか。あの香りとあの瑞々しさとあの甘さを持った実が完熟するまで枝にぶら下がっていられるというのは、よくよく考えれば奇跡のような話で、病害虫を避けて病気を防いで育てるのはさぞ大変だろうなと思う。
普段、なるべく野菜は産地のはっきりした、可能であれば減農薬無農薬なものを選んで買うようにはしているけれど、桃はこの際「甘ければ、美味しければいいの」と思ってしまう自分。今年も甘い桃がたくさん食べられるといいなと、わくわくしている。

鶏とバジルのナムプラー炒め
目玉焼き
鶏スープで炊いたタイ米
ソトアヤム風鶏と野菜のスープ

ベランダで、今が旬とばかりに育ちまくっているバジルがあるのだけれど、元はといえばスーパーで「適当にちぎって使ってね」とばかりに根つき土つきのプラカップごとフィルムでくるまれて売られていた150円のもの。園芸ショップの苗とは全く違う、密集して植えられたヒョロヒョロとしたものだったのだけれど、一気に使い切ることはなさそうだからと植木鉢に植え替えたら、これがちゃんと根付いてくれた。今は見事に茎も太くなり、やや密集気味なのは変わらずだけれど、見事に育ちまくっている。とうとう花の蕾までつきはじめたので(バジルは花が咲くと葉が固くなって香りも落ちる)、そろそろ一度刈ってやらなきゃと思っていた。

「とりあえず適当に収穫して、ジェノバペーストでも作っておくかなー」
と週末に呟いたら、それを聞いていただんなが
「ガッパオしようよガッパオ。弁当にしてよ」
と。タイ料理のガッパオ、ガッパオとはまんま「バジル」の意味で、ひき肉と共にバジルを炒め合わせてナムプラーで調味したような料理だ。タイ料理のバジルは、厳密には「ホーリーバジル」という種類で我が家の「ホーリーバジル」とは少しばかり違うのだけれど、ナムプラー炒め良いねぇ……と、だんなの案に乗ることにした。私はひき肉よりは一口大に切った鶏もも肉を使う方が好きなので、「鶏肉とバジルの炒め」という感じに。

だったらちゃんとタイ米添えよう、スープもそれらしいの用意して……とあれこれ考えていたら、「海南飯みたいに、いっそ全部鶏でまとめてしまってはどうか」と、海南飯風の定食にしてしまうことにした。

鶏手羽元を買ってきて多めにスープを煮出し、一部取り分けてそのスープでタイ米を炊く。残ったスープは塩とナムプラーで味をつけ、ほぐした手羽元肉と玉ねぎ、人参、しめじ、レタスをたっぷり入れた。調子に乗って春雨まで入れてしまい、「これじゃーソトアヤムだわ」と、調子に乗ってついターメリックもふってしまってみたり。仕上げにフライドオニオンとフライドガーリックを散らすと、とてもそれっぽい味になった。

ガッパオは、胡麻油を熱したところに潰したにんにくと刻み生姜と赤唐辛子を入れて香りを出し、鶏肉を炒めたら刻んだパプリカも投入。日本酒を軽くふって飛ばしたらオイスターソースとナムプラー、砂糖を適当に加えて煮詰め、最後の最後にちぎったバジルの葉を混ぜればできあがり。御飯に添えて、目玉焼きを乗せるのが多分「基本的な形」だ。

両手いっぱいのバジルを入れた割には、あっさり縮んでしまって、バジルの存在感は思ったよりも少ないものに。それでも無農薬ちぎりたてのバジルの香りは素晴らしいもので、この手の香草類が今ひとつ好きではない息子もせっせと食べてくれた。

で、今日のかすみさんには「茹で鶏手羽のかす肉」を。骨の部分がするりと抜けるほど煮込んでいたので、骨を全部取り去り大きな身をスープの具にした残りをやった。軟骨がついているけれど、このくらいなら余裕で食べられるでしょうと出したところ、喜ぶ喜ぶ。足下からバリバリゴリゴリと不穏な音を立てつつ、8本分の手羽元の軟骨やらほぐし身やらと平らげた後、今日も満足気に去っていった。

未だに頑なに「用事もなく、ただ我が家にいる」ということをしてくれない猫さんだ。ベランダの日陰で楽しそうにゴロゴロ転がっているのはたまに見るけれど、顔を見て「おいで」と言わなければ、網戸が開いていても家の中には入ってこようとせず(よっぽど空腹らしいときは「おじゃましますよー餌食べにきましたよー」とばかりニャンニャン鳴きながら入ってくる)、まだまだ「お客さん」な感じ。

それでも一度家の中に入ってしまえば「足の裏拭くよ」「ついでに目ヤニも取らせてね」「猫用ブラシ買ってきたから、かけてみてもいい?」と、割と好き勝手に触ってもほとんど怒らず、そして餌を食べたらまた去っていくという毎日だ。先日は季節柄か、猫用ブラシかけてやったらものすごい量の毛が抜けてテニスボールくらいの毛玉ができた。で、今日は更に調子に乗って「尻尾も汚いから、ちょっと拭かせてよ」と尻尾持って少しタオルでこすったら「ぶふー」と低音で文句言われた後に「シャー」と威嚇された。尻尾に触るくらいなら文句言わないけど、こするのはNGだったらしい。

7月10日 木曜日
牛肉料理、息子のリクエストは「肉じゃが」だったのでした
ラピュタトースト(目玉焼き乗せバタートースト)
ソトアヤム風鶏と野菜のスープ
アイスカフェオレ

食パン、面倒くさい時はスライスされているのを買ってくる(だんなは4枚切りが好き、私は6枚切りよりちょい厚いくらい……願わくば"5枚切り"くらいが好き)のだけれど、本当のところは好みの厚さに自分でスライスして食べたいところ。

今回は「アンデルセン」の長時間熟成パンを1.5斤分まるっと買ってきたので、思うさまスライスすることにした。具沢山のスープが残ってるし、なんとなく目玉焼き乗せて食べたい気分だしで、パンの方はこころもち好みよりも薄めにしてみた。

連日激ジョブ(帰宅は日付が変わる直前だったり、日付が変わった後だったり)のだんなは朝食ぎりぎりまで起きてこられず、
「息子さん、グラス出して氷入れてコーヒーと牛乳の準備してねー」
「猫さんは、今餌出すから、鳴かないで待っててねー」
と、だんな抜きの皆が右往左往しながら朝食の準備を整えた。毎度人間の食卓が気になって仕方がない猫さんは、やっとここ最近になって「パンは、肉や魚に比べると案外美味しくないものかもしれない」ということを学んできたらしい。今日はバタートーストのかけらをあげても「それじゃない」と意思表示された(狙ってたのは多分スープの中の鶏肉)。

ソトアヤム風のスープにしめじが入っているのは失敗だったかなと思いつつ、でも具沢山なスープが恋しかったので悔いなし。かなりたくさんできちゃって、多分今日の朝に引き続き夜にも飲まなきゃいけない感じだけれど、でも悔いなし。

レタスとトマトのサラダ
牛肉で肉じゃが
ソトアヤム風鶏と野菜のスープ
羽釜御飯
ビール(キリン・ザ・ゴールド)

今日は朝のテレビの星占いで「雑な仕事に周囲が迷惑」みたいな結果が出て、普段は占いなど気にもとめないところだけれど
「仕事が雑……思い当たるフシが、あるような、ないような……」
じゃあ今日はゲンが悪いので仕事しません、というわけにもいかず、でも焦った対応をしないように、自戒を込めて1日動いてみた。雑なのは良くない。今日に限らず良くない。

夕飯は、残ったスープを飲みたいし、だったら白い御飯かなぁ……と米を炊く準備をしたところで、
「今日の夕飯は、何にするのー?」
と息子が。
「んー……買い置きの牛肉、そろそろ食べちゃわなきゃと思ってる。薄切りのやつ」
だから何か、薄切り牛肉使った肉料理かなぁ、と言ったら
「じゃあ僕が料理検索してあげるね」
と私のパソコンの料理データベースを立ち上げて何やら調べ始めた。

牛玉丼、美味しそうだな、あ、○○さんのレシピがある、これってお母さんが好きな人でしょ?と10分ばかりデータベースをいじくった結果、
「ん、肉じゃがだな!」
とケンタロウさんのレシピを画面に出した。肉じゃがレシピは10種類くらいあるはずなのだけれど、よりによってケンタロウ。前にもこんなことがあった気がするなと軽いデジャヴを感じつつ、リクエスト通り肉じゃがを作ることにした。

「肉じゃがなら、これとこれとこれが要るでしょー」
と、息子がじゃがいもと玉ねぎ、それとレシピになかった人参も冷蔵庫から出してきてくれて、「そうか、肉じゃがって人参も入れることが多いよね」と、いつもはあまり入れることはない人参も入れることに。あと糸こんにゃくも入れたりするよね(これも普段は入れない)。

そのまま息子が一緒に台所に立ってくれて、玉ねぎの皮向きや最初の簡単な炒め、味つけなどを担当してくれた。小林カツ代、ケンタロウ親子の肉じゃがの作り方は、水を入れない状態で調味料を肉に絡め、すき焼きのように煮絡めてからじゃがいもと水を加えて火を通すというもの。「あとは煮るだけ」の状態になった後、息子が手持ちの料理本と見比べて
「だしは……入れないんだね。ていうか醤油入れる順番が違うよね」
と興味深そうにしていた。そうそう、ひたひたにだし汁入れたりしないんだけど、でもこの作り方が美味しいのよ、と食器の準備などしつつ煮えるのを待った。

今年から参加できるようにになった学校のクラブ活動、息子は「料理クラブ」にしたらしい。テニス部やサッカー部があったらそちらも候補になったらしいけど「球技部っていう全部ひとまとめのクラブで、それはイヤだったから」とのことで、文化系にすることにしたらしい。
「……女の子ばっかじゃないの?だいじょぶ?」
と言ったら、「いや、男の子もいるよ、上級生だけど」とのことで、企画立案と実際の調理が毎週ローテーションになって、もう2回ほどあれこれ作ってきたらしい。調理の週のクラブ開催日には、実に楽しそうにエプロンと三角巾を持って登校している息子なのだった。けっこう本気で料理することが好きなんだなぁと改めてびっくり。

なんか肉じゃがって美味しいよね、醤油と味醂の甘辛い味が良いのかな、などと言いつつ、銘々皿にお代わりしながら肉じゃがを食べた。
私の感覚では「肉じゃがは、基本的には豚肉使用」という感じで、牛肉使用は「豪華肉じゃが」というイメージ。残っていた薄切り牛肉を全部入れた肉じゃがはいつにも増して豪華な味わいだった。

7月11日 金曜日
餃子でした
チーズトースト
アイスカフェオレ

連日激ジョブ、しかも朝ジム通いも極力中止せず、のだんなは、いよいよ疲れてしまったらしい。金曜はお休み貰うことにした!と、昨日の夜遅くに帰ってきてそう宣言したのだった。

今日の朝は、だんなが朝ジム予定の日だったのであまりあれこれ用意してもと、食パンの用意くらいしかしていない。せめてピザトーストにでもしようかなと、買い置きがあるはずのトマトピューレやピザソースを探してみたのだけれど、これが一向にみつからない。
「あれー?あれー?」
と右往左往したあげく、息子の登校時間も迫っていたので結局ただのチーズトーストになってしまった。

今度カルフール行ったら、またカルフールマークのついた巨大なトマトピューレを買ってくることにしよう……。

「モスバーガー」にて
 サウザン野菜バーガー
 ホットチリソース
 オニポテセット(オニポテ・ラッシー)

お昼御飯は太閤園かな、いやいや夜に家で餃子することにして、昼御飯はモスバーガーとかかな、と、楽しそうなだんな。結局「夜に餃子をしよう」という事で話がまとまり、材料買い出しがてら久しぶりにモスバーガーに寄ることになった。

「スパイシーモスチーズバーガーにするか、定番のサウザン野菜バーガーにするか、悩ましい……」
メニューを見ながら唸ったら
「じゃあ、サウザン野菜バーガーにしなさいよ、ホットチリソースもらってポテトにつけて食べよう」
とだんなに提案されて、そんな感じで。しっかり辛さのある、キドニービーンズたっぷりのチリソース、時々食べたくなるときがある。期間限定でセットドリンクでの選択肢に「ラッシー」が加わっていたこともあって、今日はチリソースな気分なのだった。

トマトが苦手だった頃は鬼門だった(頼めばトマトを抜いてくれると知っていたけれど、テリヤキチキンバーガーくらいしか食べたいものがなかった)モスバーガー、今では厚切りトマトが挟んであるバーガーが積極的に好き。レタスがどっさり挟まったサウザン野菜バーガー(旧フレッシュバーガー)は私の大好物だ。

茹で枝豆
もやしの胡麻ドレッシング和え
ちぎりキャベツとスティックキュウリ にんにく味噌とマヨネーズ添え
焼き餃子・茹で餃子
肉じゃが(昨夜の残り)
中華風コーンスープ
羽釜御飯

午後には、ちょっと大きな段ボール箱が届いた。
「遅くなったけど、これおゆきさんに誕生日プレゼントー」
と渡されたのは中古のB5サイズノートパソコン。ThinkPad X31だった。今使っているのはThinkPad X23だから、かなり早くてかなり快適。内蔵無線LANカードもついている。本当は、誕生日直後に同じものをもらっていたのだけれど、それは残念ながら不良品で戻すことになってしまったのだった。

わーいわーいばんざーい、と、ウィルス対策ソフト入れて、windows updateかけて、メインで使うソフトあれこれ入れて、現機からmy documentsを全部コピーして……コピーが終わらず、それは明日以降に地味に持ち越しという感じ。私は「内蔵で無線LAN」という環境にメロメロで、ああ、変なところに変な凹凸のないマシンが使えるっていいなぁ〜と。

そんな感じで夕御飯。
焼き餃子と一緒に茹で餃子も作ろう、あ、ついでにニラ入りも作らない?とあれこれ材料揃え、阪神戦の中継をテレビで流しながらだらだらと準備をした。今日も蒸し暑い一日で、餃子のほかに用意したのは「ちぎっただけのキャベツ」とか「切っただけのキュウリ」、「茹でただけの枝豆」といった感じ。暑い季節には相応して、そのまま食べて美味しい野菜とか、冷やして食べて美味しい野菜とかが多くなるというのは素晴らしいことだ。昨夜の肉じゃがも余っていたし、あとは中華風のコーンスープを用意しただけ。

今日の餃子は市販の餃子の皮を使って、25枚入り袋を3つ、計75個の餃子ができた。10個ほどを茹でて、残りは焼いて、焼かずに残ったのが12個ほど。ビール飲み飲み、「やった!やっと同点!」「ここで球児か、球児を出すのか!?」「延長かー……」と、テレビ見ながらやいやいと、長い試合だったこともあって長丁場な夕御飯になった。

ざく切りにしたニラを混ぜ込んだニラ餃子も良い感じ。肉焼きに炒め物にと常日頃活躍してくれているスキレットだけれど、こと餃子焼きに関しては本当に「欠かせない調理器具」になっている。だんなが焼いてくれた焼き餃子は、相変わらず絶品だった。醤油やラー油、ポン酢に柚子胡椒と調味料もあれこれ出して、目先を変えつつたくさん食べた。

で、野球の方は延長戦突入後の阪神のサヨナラ勝ち。
「すごいねー、今年の"夏"は、全然終わりそうにないね」
結婚したばかりの頃は、ゴールデンウィーク明けくらいに「俺の夏はもう終わった……」などとだんなが呟いていたなぁと思い出しながら口にすると、
「終わらないよ、11月まで夏だよ!」
と鼻息を荒くしていた。今年の夏は11月まであるのだそうです。それは大変だ……。

7月12日 土曜日
ベランダのゴーヤーがじわじわと成長中
簡単ホットドッグ
アイスカフェオレ

すっかり「週末の午前中は寝るお父さん」と化しているだんな。ここ最近の忙しさは重々承知しているので寝かせてあげたいと思いつつ、さすがに10時を過ぎてお腹も空いたので「おなかすきましたー……」とだんなを起こしてみた。

朝御飯は、炒めキャベツ抜きの簡単ホットドッグ。
ソーセージ炒めて、薄くバター塗ったドッグパンに挟んで、ピザ用チーズをトッピングしてオーブンへ。チーズが溶けるまで焼いたらできあがり。昨日また買ってきてきてみた糖度測定桃を剥いて食後に食べた。

今日はまた素晴らしく暑くなりそうな天気で、ベランダの植木鉢もカラカラに乾いていく。目下のところ、一番水を必要としているのはゴーヤーが植わっているプランター。雄花と雌花が分かれて咲くゴーヤー、我が家のベランダには虫も多くやってくるのだけれど、一応念のためと手作業で雌花に花粉をちょいちょいつけてやったりしていたところ、気がつけば10個ほどのミニゴーヤーがそこら中になっていた。あと2週間もすれば順に収穫できるかも、と、ちょっとわくわく。

「……でも、君はゴーヤー嫌いだもんね」
休日だったらお父さんも食べてくれるけど、平日の晩御飯は私が食べるしかないのねー……と呟くと
「え?僕、ゴーヤー食べるよ」
と。

「ゴーヤーチャンプルーとかしたら、食べてくれる?」
「食べるよ、ゴーヤーチャンプルー食べるよ!」
「卵とハムだけじゃなくてゴーヤーも食べるんだよ?」
「……えー、それは困る」
もう、息子が何を言っているのかわからない。

とどめの一言は、
「今ね、学校の自分の植木鉢で育ててるのもゴーヤーなんだー」
だから夏休みは持って帰ってくるよ、と。
……我が家の今年の夏のベランダは、ゴーヤーだらけになる予感……。

「ドミノピザ」の
 ピザ ハーフ&ハーフ(炎の牛カルビ・炙り豚カルビ)
ビール(キリン・ザ・ゴールド)

お昼御飯どうしよう、買い物行かないと食材も今ひとつ揃ってないね……という状況で、外出は丁重にお断りしたいほどの今日の蒸し暑さ。
「ピザでもとっちゃう……?」
とだんなが呟き、そして私の手元には、ドミノピザの新商品対象の20%OFFクーポンがあるのだった。なんでもチーズの下にナムルが挟んであるらしいですよ?とwebサイト見ながらあれこれ相談し、Mサイズのハーフ&ハーフピザを1枚注文し、皆で分けることに。サイドディッシュも何も注文しなかったので、8切れのピザを適当に分けつつの軽い昼御飯になった。

このピザはクラストが選べないタイプだったこともあって、久しぶりだったパン生地タイプのピザは案外と美味しい。見えない場所に仕込まれていたナムルが思った以上に良い感じで、「にんにく臭いのは、ちょっとイヤ」と牛カルビピザを多めに食べる息子の隣で、私とだんなは豚カルビピザをせっせと食べていたのだった。

茹で枝豆
もやしの胡麻ドレッシング和え
ちぎりキャベツとスティックきゅうり
豚しゃぶ with 水菜のサラダ
ビール(キリン・ザ・ゴールド)
日本酒(一ノ蔵 本醸造しぼりたて生原酒)

夕方、少し気温が下がってからお買い物に行こうねとだんなと話していたのだけれど、のんびりしているうちに不穏な雷雲があたりを覆いはじめてしまった。これは大変と、急いで身支度して駅ビルにお買い物に出たのだけれど、時すでに遅く、さて自転車乗って帰ろうかと表に出たら大変な豪雨。

「10分待ったら止むって感じじゃないよね……?」
「息子、家で待ってるしね……」
パンの袋だけ雨用のビニールかけてもらって、あとはまぁ塗れても大丈夫なものばかりだしと、土砂降りの中、傘もささずに自転車こいで帰宅した。ものの数分で衣類全てが絞れるほどの塗れっぷりで、いっそ気持ちが良いくらい。雑誌を1冊買っていたのがダメにならないことだけが心配だったけれど、これも大きな問題はなく、買ったものおおむね無事で、私とだんなだけが無事じゃない感じで帰ってきたのだった。

あまりの蒸し暑さに、夕飯は冷しゃぶ。
安売りしていた豚バラの薄切りをさっと茹でて冷やしてから水菜と共に皿に盛り、旭ポンズとミツカンごましゃぶを適当に添えながら食べる。昨日の夕御飯の残りもあれこれあったのでそれらも出して適当につまみながら、涼しい居間で野球観戦しながら今日もだらだらとした夕御飯になった。

野球は残念ながら負けてしまったけれど、「冷蔵庫にしまってある日本酒、一向に減らないし」と、冬に買った一ノ蔵のしぼりたて生原酒などを出してきてしまい、私は盛大にそれを飲んでしまってすっかり良い気分。きゅうりが美味しいし、冷しゃぶも美味しいしで、もうすっかり夏なんだなぁと感じ入りつつ、結局3合弱一人で飲み切っていたのであるらしい。

今日のタイガースは負けてしまったことを翌日にあまり覚えていなかったほど、私は酔っぱらっていたのであるらしい。

7月13日 日曜日
ピーマンの肉詰めは皆が大好き(でも猫にはあげられない……)
「アンデルセン」の
 ミルクフランス
 カレーパンなど

昨日の大変な大雨の中、「人間は濡れても、こっちは濡れちゃだめー!」とばかりに死守して帰ってきたパンで朝御飯。雨よけビニールをパン屋さんの紙袋の上からかぶせてもらっていたのだけれど、中の紙袋はうっすらと濡れ、各パンを包んだビニール袋も表面が湿っていた。普段はパン屋さんの過剰包装が気になってしまうのだけれど(同じもの、味が混ざりそうにないものはまとめてしまっても全然かまわないのに、1個ずつ綺麗にビニール詰めしてくれちゃう)、今回ばかりは「綺麗に包んでいてくれて良かったー」と思ってしまった。パンはめでたく全部無事でした。

このところ、「3人で1本」とか「2人で1本」とか、1人1本で食べることがなくなっていたミルクフランスを久しぶりに1人1本。あとはベーコンチーズパンやウィンナーロール、カレーパンなどの総菜パンを適当に温めて適当にカットし、好きなものを好きなようにつまむことにした。私の取り分はカレーパンが1/2個とベーコンチーズパン1/2個。

今日も暑くなりそうだねぇと話しつつ、今日は一日モンハン三昧。
難易度高そうだねと後のばしにしていたクエストを家族でざくざく終わらせて、残すは隠しキャラ的なもの3体を残すだけになった。クーラー効いた涼しい部屋で「キャー死ぬー!」「怖い、怖すぎる」と背筋を寒くさせながら、G3の激昂ラージャン(クエスト名:破壊と滅亡の申し子)とかグラビモス亜種2頭(クエスト名:黒のカタクラフト)などをめでたくクリア。グラビモス嫌い、激昂ラージャンも嫌い……。

「はりや」のざるうどん
天ぷら盛り合わせ
アイスプーアル茶

先日せとうち旬彩館で買ってきた、常温保存可能な「はりや」の半生うどん。賞味期限はまだまだ先ではあったのだけれど、この暑い日にざるうどんというのはなんとも魅惑的で、昼食に食べてしまうことになった。
「じゃ、うどん茹でといてね、天ぷらでも買ってくるからー」
と、だんながささっと出かけてくれ、最寄りのスーパーで天ぷら盛り合わせを買ってきてくれた。エビやイカ、穴子、さつまいもに南瓜に茄子に、と色々だ。適当に分け合いながら、きりっと冷やしたうどんを堪能した。

自分の家で手軽に食べられるうどんとしては充分美味しいものだと思うけれど、やはりあの、「はりや」の広くはないカウンター席で食べた「天ざる」の感動的な美味しさには遠く及ばない。また行きたいね、「はりや」で食べたいね、と否応なしに旅情は高まってしまう。

もう長らく高松に行っていないけれど、次に行くときは是非ともサンライズ瀬戸の豪華な寝台列車に乗って行きたいものだわぁ……とも思ったり。

「私、微量に"乗り鉄"だよね」
「だね、前の"きらきらうえつ"もすごい楽しそうだったもんね」
「うん、ああいう特別列車みたいなの、好きなんだよね……」
でも、飛行機乗るより全然高くついちゃうよね、なんて話をしながら、ほのかに香川の空気を思い出させてくれるうどんを啜った。

チーズいろいろ
冷や奴
ロメインレタスと水菜のサラダ
ピーマンの肉詰め
肉団子と豆腐、みぶ菜のスープ
羽釜御飯
ビール(キリン・ザ・ゴールド)
日本酒(一ノ蔵 本醸造しぼりたて生原酒)

夕飯は、肉詰めピーマン。餃子の残りタネがあったので、それは肉団子にして豆腐とみぶ菜入りのスープにしてしまうことにした。肉詰めピーマンと言えば千切りキャベツかな、と思いつつ、でもなんとなくサラダっぽいものの方が恋しかったので半端に余っていたロメインレタスと半端に残っていた水菜を刻んでサラダに。あとは、刻み玉ねぎと塩胡椒を混ぜ込んだ牛ひき肉をぺったんぺったんこねて、だんなと2人せっせと半割りにしたピーマンに詰め込んだ。

「人間が台所に立っている時は、美味しいものができるとき」
ということを知っているかすみさんは、今日もひき肉を準備し始めたところで「美味しいものが出てきたー」と足下で大騒ぎ。混ぜる前のひき肉を少しだけ分けてあげたのだけれど、玉ねぎを混ぜてしまったら、もう加熱してようとしてまいとお裾分けはできなくなってしまうのだった。

「そこに美味しいものがあるのに、人間は食べてはいけないと言う……」という恨めしげな目でにゃんにゃん鳴いてくるので、では、と、お弁当に詰めるには鮮度が少々不安な感じになってしまったちくわがあったのでそれを少々。大きめに切ってやったら、それを口に銜えてどこかに去っていくかすみさん。そう、このところ、ここ3日ばかり、彼女は口に銜えて運べるくらいの大きな餌をやると、どこかに持ち去っては戻ってくるようになったのだった。ここ数週間推理していたことがあるのだけれど、これはもしかしてもしかするかも、と覚悟を決めつつある私。

今日も早めのお風呂にしちゃおう、と、家族順番にお風呂に入り、最後に私が入っている間にだんなが御飯を炊いておいてくれた。肉詰めの焼きも担当してくれて、できあがったのは良い感じにこんがり焼けた美味しそうな肉詰め。
「そうだ、オーロラソースも作ろう♪」
と、ケチャップとソースとマヨネーズを混ぜ合わせたソースも用意してくれ、これが実に肉詰めに似合っていた。オーロラソースは息子のツボだったようで、「お母さんもこれ作れる?僕もこれ作れる?」と大絶賛。「マヨネーズとソースが入っている」まではすぐに分析できたけれど、最後の一つの「ケチャップ」がなかなか出てこなくて悔しそうだった。