食欲魔人日記 09年01月 第1週
1月1日 木曜日
あけましておめでとうございます
お雑煮
抹茶入り玄米茶

昨夜は息子も一緒に日付が変わるまで起きていて、「あけましておめでとうございます」の挨拶を家族でした後に就寝したのだけれど、日付が変わると同時に1通メールが届いた。2009年最初のメールは何だろうと開いてみれば

「今日は紙ゴミの日だよ from せりあ由紀」

……軽くへこんだ。
そうだよね、毎月第一第三木曜日は資源ゴミの日だよね……リマインダー機能が知らせてくれたメールだったけど、でも今日はきっとゴミ収集は無いと思うんだ……。

そんな感じで、とても幸先が良い流れ(と思うことにした)の2009年の年明け。
今日もいつも通りに猫に起こされ、では家族が起きないうちにネイルの塗り直しでもしようかなーとあれこれ出して塗り始めたところで早々にだんなが起床。常になく夜更かししていた息子は一向に起きてこなくて、のんびりと元旦の朝を堪能した。

2009年最初の食事は、お雑煮。
例年通り、ごぼうと舞茸と鶏肉を鰹だしで煮た「きりたんぽ鍋」風のものが我が家の雑煮。豆腐も加え、あとは三つ葉を添えるのが常なのだけれど、今年はなんだか三つ葉がやけにお高くて、内場が近くにあった芹の方がお手頃価格だったので芹の方を買ってきた。芹を入れるとますますきりたんぽ鍋風になるけれど、似合わないはずはなく、これはこれで香りの良い美味しいお雑煮に。

グリドルで焼いた餅を2切れ入れて、汁を注いで芹乗せて、
「早くおせちが届くといいねー」
などと言いながらはふはふ食べる。

からすみ大根
いたわさ・玉子焼き
ごぼうの穴子巻き・栗きんとん
角煮・すじぽん
「弁いち」のおせち料理
日本酒(京都 齊藤酒造 英勲 生詰 純米大吟醸)
日本酒(岩手 両盤酒造 田村 特別本醸造 平成9年醸造)
日本酒(兵庫 菊姫 鶴乃里 山廃純米限定酒)

今日届く予定のおせちを待ちつつ、今日はどこに出かけることもなくひたすらのんびりと。

「"初狩り"する?"初グラビ"でいかがでしょう」
「また……そんな重いものから……」
なんて話をしつつ、今年の初ゲームはモンスターハンターで。グラビモスだキリンだフルフルだと楽しく家族で狩りをして、あとは昨夜録画してあった「ガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない新聞社24時」をだらだら流して見ながら、すっかり寝正月。午後遅めの時間に角煮やすじぽんをつまみはじめ、夜になってから届いたおせちを本格的にいただいた。昨夜飲み残した日本酒を空にして、あれ飲んでこれ飲んですっかり良い気分。

おせちはここ数年の恒例で、浜松の割烹料理屋さん「弁いち」のものを。
3万円、5万円するようなデパ地下で扱うようなおせちに比べると派手さはないものの、どれもしっかりと仕事のしてある、安心して食べられる味のものばかりが詰まっている和風の正当派おせちで、値段の手頃さ分量の丁度良さもあいまって(2〜3人用15,000円、とってもちょうど良いサイズ)、ここ数年お世話になっている。普段洋食中華エスニックと節操なく色々なものを食べている反動もあるのか、「正月くらいは昔ながらの日本のおせちでと日本酒で過ごしたいよね」と、田作りや黒豆、伊達巻きといったものがとても美味しい今日この頃だ。日本酒って美味しいなぁと、日本酒に目覚めたのも一つの要因かも。

昨夜の残りの英勲は残り1合弱といったところ。
早々に飲み干してしまって、
「英勲なくなっちゃったよー?」
と、常温で飲めるの何か出そうかと、盛岡で買ってきた平成9年醸造の古酒を1合ばかり。その間に冷蔵庫に菊姫を入れておいて、夜になってからは山廃純米の菊姫「鶴乃里」。どれもこれも傾向が違いつつも、味わいのあるお酒ばかりで、結局菊姫はものの数時間で4合瓶が空になった。深く良い香りがどこまでも広がる印象のある鶴乃里は、キリリと冷えているよりもむしろ常温かぬるめの燗の方が似合いそうな口当たり。お猪口に注いでしばらくしてから飲むのがたまらなく美味しかった。

美味しいお酒に美味しい肴があるのは最高、と、黒豆、花豆、昆布巻きに伊達巻き、錦玉子に甘く煮染めた椎茸にと、おせちの重箱からあれこれいただく。今年は生姜の効いた「牛肉の白ワイン煮」が入っていて、魚貝が多い中、密かに嬉しい一品だった。

すっかり良い気分になってしまって、おせち全部は食べきれずに冷蔵庫に片づけたのだけれど、つぶ貝や鰆の西京焼き、イカの海胆焼きなどは早々にいただいて、金柑の甘煮や田作りは明日続きを食べる予定。菊型に綺麗に包丁が入り、美しく種を抜かれたぺたんこの金柑は毎年ほれぼれする出来上がりで、これを口にするのが毎年の密かな楽しみ。

そうそう、今年の黒豆も上品な甘さでピンと張りつめた黒い皮も美しく、実に美味しかった。黒豆大好きなのだけれど、ここまで美味しく煮る自信はとうてい無くて、毎年プロの味を楽しみにしている次第……。

1月2日 金曜日
まだ年明けて2日目なのにラーメンですよ……
冷凍ピザ
カフェオレ

まだだしも残っているし、今日もお雑煮ですかねー……と思っていたら、
「ピザ、焼きませんか?」
と、だんな。え?そういうのは3日目からじゃないんですか?と苦笑いしながらも、「まぁいいか」と思ってしまっている私。

「だって冷凍庫の場所ふさぎじゃん、ピザ。で、あと昼に冷蔵庫の中のラーメン食べちゃって、夜はケンタのチキンでビール」
だんなが笑顔で言い切っていたけれど(多分冗談だったのだと思う、思いたい)、なんですかその「おせちはもう飽き飽きです」みたいなラインナップ。

ともかくも、朝は冷凍庫に入っていた、スーパーで売られているお手頃価格の小さな2枚組ピザを温めて食べることに。1枚が6等分されてるから、2枚で1人4切れずつねと、トマトソースとチーズとサラミと玉ねぎ、くらいのごく簡単な、私の作るピザトーストよりもなお簡単な構成のピザを軽くつまんだ。
お餅が今ひとつ好きではないという息子はすごく嬉しそうだったけれど、でもお餅もまだまだ残っているのよ。明日は磯辺焼きにするから食べてください。

角煮ラーメン(とんこつ醤油)
麦茶

まとまった休みができると、ついパソコンまわりのものに手を出してしまいがちなようで、確か去年か一昨年はデータのフルバックアップに余念がなかったのだった。今年は、「なんかレシピデータベースの動作が気にくわない」ということで、「材料」テーブルのレコード数が60000を越える規模になってしまっているのに、メンテナンスを始めてしまった。当初は不要だろうということで主キーを設定せずに材料テーブルを作ってしまったのが諸悪の根元で、印刷画面にすると材料の表示順が狂ってしまうエラーを主キーなしで修正表示する手だてがない。

「……今から主キーって加えられるのかな……」
エクセルみたいにざーっと連番加えたりする機能ってあったっけ?あとオートナンバー型にしないでも連番が自動入力できるようにできなかったっけ?と、すごく久しぶりにAccessのあれこれを調べていたら頭から煙を吹きそうになった。主キーを加えたら意図せぬ妙な順番にナンバリングがされてしまったり、自動入力が今ひとつ上手く動いてくれなかったり、結局夜まで合間を見つけては右往左往。夕食後にやっと満足のできる結果が得られるようになった。2009年最初に学んだことは、「データベースに主キー設定は必須です」ということ。このデータベース作った当時の私のところに行って「あとあとめんどくさいからちゃんと主キーを設定しときなさーい!」と怒ってやりたい気分だ。

それはそれとして今日は料理の仕込みもしなければならず、合間にだんなが用意してくれたお昼御飯は、とんこつ醤油スープ、太麺のラーメン、角煮乗せ。朝から卵を茹でて半熟煮卵まで用意してくれていて、刻み葱たっぷり、焼き海苔乗せのラーメンを出してくれた。好みな具合にとろんとしたスープで、太麺に角煮がよく似合う。大量に仕込んだはずの角煮も残りもう4切れなのだそうで、
「本当に美味しかったねー」
「東京Xはすごかったねー」
などと話しつつ、この年末年始の「煮物心」はこれで一段落した様子だ。

角煮とかすじぽんとか
おせちの残りとか
あれこれいろいろ
日本酒(岩手 両盤酒造 田村 特別本醸造 平成9年醸造)

午後は、まず最初に息子をサポートしながら一緒にレアチーズケーキ作り。クリスマスに一緒に作ったのがたいそう美味しかったそうで、もう1回作る!と、今度は丸い型でホールケーキを作ってみる。「息子が一人で作る」がテーマなので、私は材料の計量と口でのサポートだけ。ゼラチンが溶けきらないとかクリームチーズが塊で残ってるとかいう失敗さえなければちゃんと美味しくできるレシピなので、多分美味しくできたと思う。最後、テーブルの上にゼラチンの粉が落ちていたけど、多分大丈夫なはず。

ケーキを冷蔵庫に入れ、息子が満足気な顔で居間に引っ込んだ後は、明日に向けての料理の仕込み。人参や蓮根、ブロッコリーなど複数の料理に使う食材も色々あったので、事前にレシピを印刷して手順を確認して(そしてデータベースの不具合を発見した、と……)、なるべく効率的に動けるようにがんばった。何しろお正月ということで今は冷蔵庫が色々なもので一杯で、ケーキの他に料理をしまえるスペースがほとんどなく、試行錯誤しながらなんとか今日できる分までの仕込みは終了。多分7割くらいの仕事はこれで終わったはずなので、明日3割、失敗しないように頑張らなければ。

夕飯はありものを色々並べて、息子の大好きな羞恥心が出ている「クイズ!ヘキサゴンII」の3時間スペシャルを見ながら、ぬる燗で昨日の続きの「田村」を飲み飲み。残った角煮をつまんで、すじぽんもお代わりしたら案外とお腹がいっぱいになってしまって、御飯を食べるには至らなかった。雑煮で食べるはずだった吸物の残りを家族皆で1杯ずついただいて、なんともだらだら気分で1月2日はおしまい。

1月3日 土曜日
今日は写真撮る余裕がなくて、これは元旦のお雑煮(なんかすごい湯呑みですみません)
磯辺焼き
抹茶入り玄米茶

結局今年の三が日は、毎朝7時前後に起床ということに。今日に至っては6時半に起こされて、猫たちに餌をやってから二度寝しようと頑張ったけれど、「なんで寝るの?起きるんじゃないの?」と執拗にりゃんりゃんにちょっかい出されて、結局そのまま起きることになってしまった。……なんで餌やっただけじゃダメなんですか……。

それでも、午前中に活動できる時間が増えるのは良いことだよねと家族が起きてくるのを待ちながらネットサーフィンなどしつつ、朝御飯は磯辺焼きで。お雑煮が今ひとつ好きではないのだという息子も磯辺焼きならウェルカムなのだそうで、あったかいお茶飲みながらあったかい焼きたての餅をもぐもぐ。

食べたら料理の仕込みよー!と、御飯炊いてひじき煮作って、サラダの仕上げをして、タッパーあれこれ用意してお出かけの準備。

だんなのおばあちゃん家で
 彩ひじき
 海老とブロッコリーのタルタルサラダ
 合鴨の蒸し煮 胡麻酢ソース
 焼き葱のマリネ
 ちらし寿司
 ビール・スパークリングワイン(赤)

 息子の作ったレアチーズケーキ
 コーヒー

息子は昨日作った自作のレアチーズケーキを持ち、だんなは料理入りの大きなエコバッグを持ち(ちらし寿司を作った飯台があってどうしようと思ったけれど、スーパーの籠にかぶせて使える形状のエコバッグがあったので無事に収納できた)、私はいつものバッグだけを肩にかけて電車に揺られておばあちゃん宅へ。
昨年秋に「曾孫の作った料理を食べてみたいわぁ」「由紀さんの作った料理も食べてみたいわぁ」とだんなのおばあちゃんや叔母たちにリクエストいただいて、ならお正月に伺う時にがんばってみるかなと、「年明けはお茶だけ用意していただければ大丈夫ですからー」と宣言して、年末からあれこれ食材を揃えつつ、昨日今日であれこれ作ってみた。

「やっぱり和食が一番だよね」「先方で温める必要がないように、常温で美味しいものを」「1品に色々な材料が入っているものの方が見た目も綺麗だし、きっと良いよね」という観点から献立を考えて、蓮根や人参、豆などが入る彩ひじき、マヨネーズ味のものも目先が変わって良いかなと海老とブロッコリーのタルタルサラダ、手間をかけた分だけ美味しくできるちらし寿司、あとは胡麻酢のソースを添える合鴨の蒸し煮を用意してみた。あとはおまけで、「"かもねぎ"はどうだ」ということで焼き葱のマリネも。本当は汁物も持っていこうと考えたのだけれど、ペットボトルにだしを入れていくというのも何だかなぁということで、断念した。分量も、多すぎて残してしまってはおばあちゃん家でもてあますことになってしまうし、でも足りなくなってしまうのも格好がつかないしなと思案していたのだけれど、結果オーライな状況になって、一安心。

伺ったのは我が家3人と義弟家族。おばあちゃん宅のおばあちゃんと叔母さん、そこに近所に住むもう一人の叔母さんとだんなの従姉妹、従兄弟さんたちもやってきて、最後は11人がおばあちゃん宅に集うことになった。だんなの従姉妹さんたちも食べてくれて、恐縮するやら緊張するやら。料理はおおむね好評だったようで、何よりだった。

料理の後は今日のメインイベント!という感じで息子のケーキも。
クリスマスに私と一緒に作った、ヨーグルトや生クリームの入ったレアチーズケーキがいたく息子に気に入られたようで、「おばあちゃん家に持っていくなら、あのケーキがいい!」と、今回はほとんど自分で作ったケーキ。ゼラチンの溶け具合などは私も横でチェックしていたからそうそう失敗はしていないだろうと思っていたけれど、これまた11人で分け合って食べることになり、大きなホールケーキは綺麗になくなった。ちゃんと美味しかったし、おばあちゃんも「曾孫の作ったケーキが食べられるなんてねぇ」と喜んでくれていて、これも本当に何より。

おばあちゃんは「これはお土産に持ち帰ると良いよ」と今年もたっぷりのお赤飯を炊いていてくれて、空になったタッパーにきんぴらとお赤飯を詰めて貰って、ありがたくいただいて夕方においとましてきた。

船橋ららぽーと内フードコートにて
 「風月」のモダン焼き 生ビールセット \1140

昨年末、船橋ららぽーとで雑貨屋さんの福袋予約を受け付けていて、「このお店の福袋良いな、でも元旦に買いに来るのは嫌だな」と思っていたので、予約しておいてみた。初売りセールもあれこれやっているだろうしと、おばあちゃん家を辞してから向かってみる。

目当ての福袋を受け取り、スポーツ用品店で子供用スキーウェアがお手頃価格なセールになっているのを見つけ、息子のウェアを新調。小学1年の頃に買ったウェアが、もう「今は着れなくもないけど、来年はもう絶対無理」というサイズになってきていたので、あれこれ試着した結果160cmサイズを買うことになった。もう160cmサイズなんて着るようになったんだなぁ……次に新調する時は、もう大人用のSサイズとかになるのかもしれない。

空いていたら買おうと寄ってみたKrispy Kreme Doughnutsも、5分ほどの行列で購入できて、しかも「HOT NOW」のライト点灯中。オリジナルグレーズド1ダース箱を買って家族全員焼きたてサンプルも1個ずつ貰い、店頭でもぐもぐ。今年初のクリスピークリームが焼きたてサンプルで、すごく幸せだった。まだ熱々のグレーズドが固まるか固まらないかの間のシュワシュワした口当たりで、ドーナツもふっかふか。年明け最初のクリスピークリームが焼きたてのもので大変に幸せだった。

今日の昼食は遅めで、夕方までケーキを食べたりしていたのであまり空腹という感じでもなくて、「でも何か食べなきゃね」とショッピングモール内のフードコートでごく簡単な夕御飯。各自フードコート内のお店を見て歩いて好き勝手なものを買ってきて、好き勝手な感じで食べた。息子はたらこスパゲッティ、だんなはフォー、私はモダン焼き。なんとなくソース味のもの、マヨネーズ味のものが恋しくなってしまい、ロコモコのお店とどちらにしようかすごく悩んだあげく、「風月」で買ってきた。

大阪に住む友人たちは「風月のお好み焼きなんか食べちゃいけません!(=おいしくないから……)」と言うのだけれど、でも関東圏の駅ビル内などで見かけるお好み焼き屋さんというと、なぜか「風月」が多い(秋葉原のヨドバシビル内とか、お台場のアクアシティーとか……)。このフードコートにあるのもやっぱり風月で、「風月かー」と思いつつも、ソースとマヨネーズの誘惑に負けて買ってきてしまった。

なんだか久しぶりな気がするソースの味に「うまー」と悶えてしまいつつ、生ビール。
ドーナツの箱に、スキーウェアに福袋におばあちゃんのお赤飯にと尋常じゃない大荷物で帰宅して、ほっと一息。福袋は「福箱」で、年代物のトランクのような、海賊の宝箱のような感じのケースに詰まったものだった。息子が「これ欲しい!」と箱は持っていってしまって、「翌日に着る服入れにする」と、わけのわからない使用法に用いられることになったらしい。

1月4日 日曜日
初"KKD"
「Krispy Kreme Doughnuts」のオリジナルグレーズド
カフェオレ

2時間行列とか3時間行列とか、日本初進出当時はとんでもない行列になっていたKrispy Kreme Doughnutsも、国内の店舗数が増えるにつれて、ずいぶん買いやすくなってきた。先日は我が家の最寄りになる船橋ららぽーと内の店舗がオープンし、昨日はそこでお買い物。ショッピングモールに向かう道すがらでは、あの見慣れた緑と赤の配色の箱を持っている人たちとたくさんすれ違ったので、大行列かしらと思いながら店に寄ってみたところ、ものの十数人ほどしか並んでおらず、しかも「箱でお買いあげのお客様はこちらからどうぞー」と別列に案内されて、実にすんなり買うことができてしまったのだった。

クリスピークリームドーナツのドーナツを初めて口にしたのは、2002年の夏のこと。当時アメリカに住んでいて、スーパーに行けばあのロゴのついたパッケージのドーナツをたいてい見つけることができて、「美味しいらしいよ」と一口サイズのボール型ドーナツを食べたのが最初だった。確かに美味しかったけど、でもそのボール型ドーナツは案外と普通のドーナツだよなぁと思っていたところ、「あれはお店で食べないとダメです。HOT NOWのネオンがついている時に行かないとです」とアメリカ在住の友人に教えをもらい、で、お店で初めて食べたのが2003年2月。当時は「いろいろ種類があるんだねー」とこんな感じのものを買っていたらしい。

で、そのときに「オリジナルグレーズドは美味しいけど、でもそれ以外はちょっと甘すぎだし、むしろチョコとかついてない方が美味しいよね」という結論に達してしまったらしく、その後アメリカでも日本でもバラエティドーナツの類は全く買ったことがない。いつでもオリジナルグレーズド一辺倒だ。なんでも本国では"Mini Size. Big Taste."のミニサイズドーナツが出たらしく、それはちょっと気になっている。

「でも、普通サイズのドーナツだったら、私は2個で充分なのよ」
「俺は3個かな……いや、2個でいいや」
と、"そろそろ年だしね、私たちもそう食べてられないよね"というスタンスの私とだんなをよそに、息子は今日も朝からアクセル全開。
「食べられるだけ食べていい?」
と、息子は朝から5個のドーナツをまりまりもりもりと食べていた。「クリスピークリームがなかったら、僕産まれてなかった」などと言うほどにクリスピークリームがお気に入りのようだけど、でも君、クリスピークリームを初めて食べたのは4歳の時だし。とっくに産まれてたし。でも当時から息子は「まだ食べるの!?」というほどにあのドーナツがお気に入りだったっけ……。

「ケンタッキーフライドチキン」の
 お年玉バーレル
ビール(モルツ)

私は実のところ、クリスピークリームよりも、ケンタッキーフライドチキンに御執心。
「年末にさ、何度か食べたのよ、辛抱たまらんって感じになって。……でも、なんか全然"もう半年は食べなくていいや"って気分になれないのよね……年末からずーっとこっち、頭の片隅に常にカーネルサンダースの笑顔がチラついてるんだよねぇ……常にあのおっさんの笑顔が、脳裏に……」
と呟いていたら、だんなが「じゃあ昼に食う?」と苦笑いしながらネットでメニューを確認し始めた。

なんか、お年玉バーレルというのが出ているらしいよという事になり、「それだぁ!」と、バケツ入りケンタをお買いあげ。フライドチキンが5ピース、骨なしのが2ピース、ビスケットが2個にポテトのセット。朝に大量にドーナツを食べた息子は、骨なしチキンを1つ食べてポテトをつまんだだけで「もういいやー」と居間に引っ込んでいき、私とだんなが2人で肉をむさぼり食った。ビスケットおいしー。肉おいしー。

「なんでだろうね、なんでこんなにケンタに取り憑かれてたんだろ」
「まぁ、美味しいよね」
足のところが2本入ってるよ、ラッキー!と、足もありがたく1本いただきつつ、胸のところのあばら骨たくさんの部分もしっかり味わう。これでやっと、あと数ヶ月は食べなくていいやという気分になれた。

大きな紙製バケツは、猫が入って遊んでくれるかなと思ったのだけれど、りゃんりゃんにもバケツはちょっと小さめサイズだったようで、前足突っ込んだだけで遊んではくれず。2ヶ月前だったら余裕で入れたと思うけれど、ここしばらくでりゃんりゃんはずいぶん大きくなってきた。

栗きんとん・黒豆
彩ひじき・海老とブロッコリーのタルタルサラダ
すじぽん
おばあちゃんのきんぴらごぼう
合鴨の蒸し煮 胡麻酢ソース
鶏肉とごぼう、舞茸の吸物
おばあちゃんの赤飯
ホッピー(シャリキン!)

タッパーに詰めきれないなどの理由で家に残しておいた、昨日のおばあちゃん家への料理あれこれ。
鴨もあるしひじきもあるね、茹で海老も少しだけ残ってる……と、卵を茹でてタルタルサラダを少量用意したり、残っていた鶏肉と舞茸でまたあの吸物を作ってみたり。おばあちゃんが持たせてくれたきんぴらごぼうと赤飯もあって、なんかこう「正月もこれでおしまい」的な食卓になった。夕食の1時間ほど前に冷凍庫に入れておいたホッピーと、ずっと冷凍庫に入っている焼酎とを合わせて"シャリキン"のホッピーで。

今日は本当に見事な"シャリキン"っぷりで、表面に薄くシャーベット状の氷が浮いた、実においしいホッピーに。
鍋にほんの少し残っていた牛すじの煮込みも出して刻み万能葱とポン酢をかけ、「これがまたホッピーに似合うんだ〜」と身悶えしながらつつきまわす。栗きんとんと黒豆も似合うんだこれがー!と、合鴨やきんぴらの合間にこちらもせっせと食べた。

それにしても、おばあちゃんのお赤飯はいつもとても美味しい。
「炊かないで、蒸して作ったおこわだからね、できれば蒸して食べると美味しいよ」
と持たせてくれたものなので、蒸籠でしっかり蒸してみた。ツヤツヤの餅米にふっくら炊けた小豆がとっても良い感じ。