食欲魔人日記 09年12月 第5週
12月28日 月曜日
塊肉じゃないじゃん!と、急遽ストロガノフ。
ホットサンド(こんたまちー)
カップスープ(クリーミージンジャー)
牛乳

だんなに「月曜の朝御飯はどうしましょ」と尋ねたら、
「ホットサンド?」
という答え。そして直後に「……コンビーフ?」と。
 
コンビーフ入りのホットサンドが食べたいのだなぁこの人は……、と、自分では滅多にその気になって作らない"こんたまちー"(=コンビーフ+卵+チーズ)のホットサンドを久々に。何しろどうあがいても高カロリー気味になるホットサンド、中でもコンビーフは極めつけにポイズンな具だ。
 
パンには、鉄板に接する側にマーガリンを薄く塗らないとどうにも様にならない(サクッとした心地よい食感にならないし、綺麗な焼き色もつかない)のだけれど、でもあまりたっぷりは塗りたくないと思うわけで、ゆえに「I Can't Believe It's Not Butter! Spray」的なものが恋しくなる。
 
サラダ油やオリーブ油のスプレーは売られていて、私も詰め替え用のオイルスプレー容器にサラダ油とオリーブ油を詰めて使ってはいるものの、「バター風味のスプレー」というのは、ほとんど見かけることがない。紀伊国屋とか明治屋とか製菓材料店などをじっくり探せばあるのかなぁと思いながら、今日もパンにぺたくたとマーガリンを薄くまんべんなく塗っていたのだった。
 
しかし、すごいネーミングだよね、「I Can't Believe It's Not Butter!」。
アメリカに住んでいた時使っていたけれど、「いや、そんな事言っても君、やっぱりマーガリン以外の何物でもないよ」と思っていたり。

レタスのサラダ
茹でブロッコリー・厚切り炒め蓮根
ポークストロガノフ
汁物代わりのきりたんぽ鍋残り
ローストオニオン乗せ御飯
麦茶

冷凍庫の中を少し整理しましょうということで、以前「Meat Guy」のお得セットで買った肉の中から、カナダ産のポークロインを解凍しておいてみた。
 
凍っている状態では「かたまり肉かな?ブロックだよねこれ?」と思える状態だったから、じゃあオーブンで焼いて、「ローストポークの幽庵漬け」にでもしようかなと手持ちの野菜を添えようとあれこれ考えていたのだけれど、解凍された肉は、どうもブロックじゃないらしい。パック詰めされたそれを開けてみると、中からは厚みが少々不揃い気味の、ソテー用の豚厚切り肉がボロボロと5枚弱ほど出てきたのだった。おう、想定と全然違うわこれ。
 
気付いたのは既に夕方でこの肉の形ではローストポークというわけにもいかず、少し考えてから、「正月明けまで保つでしょう」と安売りされていたのを買ってきた(クリスマス時期用のものだったようで余ったらしい……)生クリームを使ってストロガノフにすることに。使ってしまいたかったピーマンやパプリカ、マッシュルームなども使えるし、と、方針変えてストロガノフの夕御飯にした。
 
ひとかけのバターでピーマンとパプリカ、マッシュルームを炒め、小麦粉をまぶした細切り豚肉も加えて炒めたら、塩胡椒、白ワインを加えてアルコール分をしっかり飛ばす。生クリーム1パックを注いだら軽く煮詰めつつ、適度にとろみがついたらできあがり。
 
厚切りにして小麦粉はたいて塩胡椒しながら焼いた蓮根と、茹でたブロッコリー添えて、ついでに食べきってしまいたかったレタスのサラダも添えてワンプレートディッシュっぽく。昨夜の残りのきりたんぽ鍋も、ストロガノフと味が似合わない気はしたけれど汁物代わりにと出してしまうことにした。
 
本当は「ビーフストロガノフ」の方がそれらしい味になるのだけれど、豚肉を使ったものも、なかなか良い感じ。これは案外鶏肉でも美味しくいけるのかも、と思いつつ(あと帆立とかも)、クリームソースが染みた、ドリアのような味わいの御飯をもふもふ食べた。

12月29日 火曜日
フォーっぽくない、濃厚スープで
ホットサンド(こーんたまちー)
カフェオレ

気持ちよく寝こけていたら、りゃんりゃんが耳元にやってきて、だみ声で「に"ゃー!」と高らかに鳴いて起こしてくれた今日の朝。気がつけばだんなも息子もとうに起きていて、りゃんりゃんにしてみれば「なんでお前だけまだ寝てるんだー!?」ということだったらしい。……起こしていただいて、ありがとうございます。でもまだ8時ちょっと過ぎたところだよ……。
 
朝食は、ホットサンド用の食パンがまだ6枚残っているので、これを使って今日もホットサンド。
今日はコンビーフは止めましょうと、「こんたまちー」ならぬ「こーんたまちー」。冷凍のコーンと卵サラダ、チーズの組み合わせで、全体的に黄色い具になった。これもまた美味しいんだ……。コーン好きの息子大喜び、コーン好きの私も大喜び。

フォー・ガー
麦茶

クリスマスのローストチキンの残りの骨で煮出したスープ、多めにとれたこともあって「ラーメンとかスープパスタとかにしよう」と、だんなと一緒に食べられる機会を狙っていたので、今日のお昼御飯に。麺は米麺の「フォー」。
 
本当は、透明なスープ(しかも割としっかりめに化学調味料味)を使うフォー、今回は白濁スープの異色なフォー。丹念に掃除したつもりだったけれど、骨にピラフの残りが幾分かついていたのか、弱火でスープをとりはじめたのにすぐにスープが白濁してきてしまい、それならそれでと強火でゴンゴン煮出して濃厚な白濁鶏ガラスープをとってしまったのだった。
 
スープはナムプラーと塩で調味して、半透明の平べったい米麺を茹でて丼に盛りつける。トッピングは鶏スープで茹でて裂いた鶏ささみと生のもやし、香菜、ライム。茹でもやしを添えるのも勿論美味しいけれど、シャキシャキした生のもやしをごわっと盛りつけるのが大好きで、今日も生のをどかんと乗せた。茹でもやしとは違う、シャキシャキした歯触りが心地いい。
 
鶏ガラの濃厚なスープというのも悪くなくて、食べ進む途中でライムを絞ると「ライム+ナムプラー」の風味がトムヤムクンを思い出させる。ラーメンとも、日本の蕎麦やうどんとも全く異なるフォーも、美味しいなと思う麺の一つ(というか、美味しくない麺というのが、あんまり存在しないというか……←だんなほどではないけれど、私も麺好き)。今度はちゃんと透明な鶏スープを用意してリベンジしたいなと思ったのだった。
 
ところで、「お昼はフォーだよ」と言った時のだんなが「もやしは?もやしはあるの!?」という反応で、苦笑い。最初に出てくる反応が「もやし」 というところに、だんなのもやしへの深い愛を感じた。そりゃ、もやし入るけどさぁ……もちろん買ってきたけどさぁ。

稲毛 「分福」にて
 皮蛋 \380
 大根餅 \330
 蝦餃 \630
 肉焼売
 上海小龍包 \380
 東坡扣肉 \650
 炸子鶏 \500
 叉焼炒飯 \680
 叉焼湯麺 \700
 青島ビール 3×\380
 生ビール \580
あれこれつまんでお腹一杯

我が家は明日から、ちらっとお出かけ。
もう萌えるゴミ……じゃなかった、燃えるゴミ(最初に変換で「萌える」が出るってどうよ、私のパソコン……)の収集は終わってしまったので、生ゴミを作りたくないなぁと、「外食にしませんか?」と家族会議。
 
これから和食が続くのが想定されるから、洋食とかイタリアンとかが良くない?と話しているうちに、なんとなく「中華」という方向に話がまとまった。新規オープンしたらしい「分福」というお店、けっこう美味しそうだから行ってみない?と向かってみたところ、以前「華香園」というお店があったところに小綺麗になった中華料理店がオープンしていた。
 
以前も2000円ほどで食べ放題メニューがあったお店だったけれど、今も同様に2000円弱の食べ放題をやっているらしい。店員さんが全員中国の人というのも前と変わらない感じ。そんなにがっつり食べる気はないし、アラカルトで色々とろうねと、点心いくつか貰ったり、トンポーロー、鶏の唐揚げなどを挟みつつシメに炒飯(息子はラーメン)もらったら、アルコールを計4杯貰ったというのにお会計は6000円。そしてうっかり満腹に。
 
メニューは青椒牛肉絲とか酢豚とか、麻婆豆腐とか、いかにも日本人好みのものが多いけれど、味はけっこう本格的。八角の香りが強めに香る東坡肉も柔らかで艶やかで美味しかったし、大きめサイズが3枚で330円という嬉しい価格の大根餅もちゃんと美味しい。鶏の唐揚げにはスイートチリソースがちょびっとかけられていた。
 
前のお店も好きだったけれど(案外料理人はそのままなのかも?)、変わらず良い感じに安く美味しいお店で何より。まだ夕食時には早いタイミングだったけれど、店内には続々とお客さんが切れ目なくやってくるようだった。
 
「中国語で"美味しい"は"ハオツー(好吃)"って言うんだよ」
「はおつー?」
「うん、"ハオ"の発音の仕方がね……」
と、だんなと息子がハオツーハオツー言っていたら、大きなボウルを抱えて厨房から勝手口に向かったコック服の兄さんが、ニッコニコしながら
「ハオツー」
と、ネイティブの発音で見本を示してくれた。そのまま「ハオフー(好喝)」とか「シェシェ(謝謝)」などの発音練習にも突入しつつ、帰り際にはフロア担当のお姉さんがニコニコと「ツァイツェン(再見)」と。
 
相変わらず良い店でいてくれて良かった良かった。また来なくちゃ。

12月30日 水曜日
山形に着いたら、とりあえずいつものお店で焼き肉!
東京駅構内「ほんのり屋」にて
 かにとホタテむすび
 海老天むすび
 なめこと豆腐の味噌汁

今年は山形、蔵王で年越し。何度か行っている安宿が、先着順で年末年始の予約を受付開始するとの話を夏の終わりに聞いて、ダメもとで申し込んでみたところ、あっさり予約が取れてしまったのだった。
 
今シーズンは、私はスキーはできないけれど(春の骨折手術の時に「今シーズンくらいはスキーは我慢しなさい」とお医者の仰せ……他のどんなスポーツよりも足首への負担が大きいのだそうで)、蔵王の温泉に惚れ込んでいるので「湯治で年越しか!」とすごく嬉しい。料理の支度なし、親戚まわりの挨拶もなしののんびりとしたお正月は息子が産まれて以来確か初めてで、そりゃもう私は嬉しいのだった。暇つぶしにPSPとDSの新しいゲーム持って、パソコンも「アクセスし放題」のデータ通信カードをレンタルして、準備万端。
 
朝御飯は、おむすび買って新幹線の中で食べようという予定だったけれど、思いのほか早く東京駅に到着してしまったので、東京駅構内の「ほんのり屋」の店内でおにぎりと味噌汁を。
 
期間限定ものの「かにとホタテ」と、定番の「海老天むすび」を私はいただいて、「蟹山盛りー♪海老天もいつも通りうまー♪」とご機嫌に平らげた。息子は鮭まぶしと焼きたらこ。
「鮭まぶしねぇ、まぶすだけでいいんだ、鮭のでっかいかたまりは、別に要らないんだ……」
だそうで。私は鮭のかたまり入ってる方が嬉しいけどなー。

山形 「冷麺さくら」にて
 特上カルビ
 特上ロース×2
 焼肉丼
 冷麺
 ユッケビビンバ
 生ビール×2
 コーラ
家族でかなりしっかり食べて、お会計9000円弱

山形駅到着は、ちょうどお昼頃。年末最後に美味しい焼き肉食べていきましょう!と、「冷麺さくら」でお昼御飯食べてから蔵王温泉郷に向かうことにした。……というか、まず「焼き肉食べてから蔵王に行こう」という予定ありきでこの新幹線にした、という方が正しい流れ。
 
山形駅近辺に、美味しそうな山形牛の焼き肉屋さんは色々あって、気になるお店も少なからずあるのだけれど、「昼から営業している」「日曜なども営業している(特に今回は12/30と押し迫った時期に営業していてくれた)」「夕方の半端な時間に行っても営業している」という嬉しいお店。しかも、なにしろ安い。今回、
「よーし、今日は私のおごりだぞー!」
と、御飯や冷麺などの他に、なるべくいい肉を注文しようとメニューを開いたら、「特上カルビ」「特上ロース」ですら1皿1500円というお安さなのだった。家族全員、かなりお腹一杯になるまで食べて、ビールも飲んで、お会計は9000円を切るくらい。
 
息子は焼肉丼(お肉たっぷり、もやしやほうれん草のナムルも乗っている)とスープ、カクテキ2切れのセット、私はユッケビビンバ、だんなは冷麺。あとは特上カルビとロースを1皿ずつ注文し、「もう1皿食べられそうじゃない?」と特上ロースをお代わりした。カルビにもロースにも実に綺麗なサシが入って、若干厚切りめのロースの方が肉の味を感じられて好みな感じ。マイルドな味のナムルが4種(ほうれん草、もやし、ゼンマイ、大根と人参は甘酢味)が盛られたユッケビビンバも絶品だった。いつもシメには冷麺食べていたけれど(何しろ店名が「冷麺さくら」だけあって、冷麺が名物らしいし、実際美味しいし)、ユッケビビンバも捨てがたい。
 
すっかり満腹になって、いざ温泉街へ。

スキー宿の夕御飯
 先付
     カスベ煮凍りともって菊お浸し 針生姜
 前菜
     細竹味噌 菜の花とズワイガニオーロラソース
      牡蠣ベーコン串 海老とレンコンの芋すし
 お造り
     サーモン 帆立貝柱 鱈昆布〆 妻一式
 焼物
     カニ甲羅焼き 鯉の甘煮 はじかみ
 煮物
     真鱈桜花巻き 南瓜 結びぜんまい インゲン
 鍋
     かも鍋
 皿
     山形牛ビール煮 アスパラ 人参 栗甘露
 酢の物
     蒸しアワビとアン肝の辛子酢味噌 胡瓜 ラディッシュ
 お椀
     たら汁 せり 岩のり
 香の物
     青菜漬 さくらんぼ漬
 デザート
     キャラメルプリン メロン
 日本酒(男山・熱燗)
 
泡盛ロック(瑞泉 10年古酒 おもろ)
唐墨・スモークチーズ・蔵王クリームチーズwithリッツ など

同じ宿を使い続けると良いこともあるもので、「いつもご利用いただいてますし」と、チェックイン時間より早い到着だったのに部屋に通してもらえた。
今回私はスキーをしないのでそのまま部屋でのんびりしていても良かったのだけど、今日は突き抜けるような晴天、風もなくやや暖かで非常に良い天気。なんでも大晦日から元旦にかけては日本海側大荒れの天気になるそうで、この晴れの機会を逃すことはないと、早々にだんなと息子はスキーウェアに着替え、一眼レフ抱えた私も一緒に山頂まで行ってきた。
 
これほどに雲一つない山頂は久しぶりねと、だんなと息子がスキー板かついでコースに出るのを見送った後、じっくりのんびり写真撮影。山頂の気温はさすがにマイナス5度くらいはあって、手がかじかむまでしばらく散策した後、下りのゴンドラに乗って宿までてくてく歩いて帰っていった。うん、スキーしなくても普通に楽しいな、これは。
 
夕飯は、いかにもな温泉旅館風のもの。各席にはお献立表まで置かれていて、一通り「煮物」とか「焼物」とか揃ってはいるけれど、温かいものは卓上で煮る鍋とお椀くらい。
 
つい数日前、「おせち料理の既製品率」の話題をネットで見たところだったので余計に気になってしまったお料理のあれこれ。ざっと見渡すと、「この皿とあの皿は切って盛っただけ……だろうなぁ。あとこっちの調味料も出来合いのをかけただけだろうし」と大体想像できてしまうのが悲しいけれど、お手頃価格の宿なので「あの価格でこれだけ出してくれるならむしろあっぱれかも」と思ってしまいもする。
 
今回、「お部屋の冷蔵庫に入れておくんだー」と、連泊することもあっておつまみ類や日本酒、泡盛などを持って行ったのだけれど、今回の部屋は困ったことに冷蔵庫なし。冷蔵庫欲しいっすーと宿に泣きついたら、宿泊フロアのリネンルームにある冷蔵庫を使わせてもらえることになった。いちいち部屋を出て冷蔵庫まで行かないといけないのは若干めんどくさいけれど、美味しい酒と肴を部屋でも堪能できるのは何より。食堂へのアルコール持ち込みも持ち込み料払えばOKらしいので、明日の夜は美味しいお酒飲みながら夕飯いただくことができそうだ。
 
早めの夕御飯の後は、泡盛ロック飲みながらレコード大賞をだらだら流してのんびりしていた。私はお酒飲みながらボーッとしている事が多いのだけれど、隣のだんなは流れる曲に合わせて歌ったり、あまつさえ踊ったり、歌えない歌なら歌で「また紀香が着替えてるよ」「今年亡くなったのってこの人だったっけ?それとも○○さんの方だっけ?」と、いろんなことをしゃべっている。私の夫はおばちゃんなんだなぁと改めて思いつつ「あ、泡盛こぼしちゃった……まだ、酔ってないんだけどね、全然酔ってないんだけどね」とか言っている私は多分おっちゃん。バランスとれてる夫婦だと思いたい結婚13年目。

12月31日 木曜日
蔵王来たならこれ食べなきゃ!
スキー宿の朝御飯
 ポテトサラダ・山菜の和え物・たらこ
 キャベツのおひたし
 鯖の照り焼き・からし味噌
 焼き海苔・納豆・温泉卵
 なめこと豆腐の味噌汁
 御飯
 漬物
 お茶・ヤクルト

宿の朝食は7時半から。
昨夜寝たのは11時にならない頃だったから、多分6時頃には目覚めるだろうし、そしたらゆっくり温泉入って……なんて考えていたのに、朝食間際の時間にセットしておいた目覚まし時計に起こしてもらうという展開に。
 
「ありゃー……熟睡しちゃったー」
と、半分寝ぼけた状態で食堂に向かった。
 
この宿の朝御飯は、選択肢のない純然たる和定食セット。卵に海苔に納豆に焼き魚(でも冷めてる)という内容で、他にもたらこだの辛子味噌だの、御飯のお供が山ほどあるので、普通に食べると御飯が3膳くらいは欲しくなっちゃう内容だ。ヤクルトが1本ついてくるのが、地味に嬉しい。
 
今回の私は寝正月モードなので、あまりたくさん食べてもなと軽め軽めにしておくつもりが、「久しぶりの納豆おいしー、温泉卵もおいしー」と、結局ほとんど完食気味。せめて温泉たくさん入ることにしよう、と、朝食後少ししてから温泉に浸かってきた。ネットで検索したところにおれば、入浴10分でジョギング20分に相当するカロリー消費が見込めるとのこと。せめてせっせと「湯治」を満喫しようと思っているところ。

蔵王スキー場そば 「雪ぐら」にて
 煮込み定食 \750
 玉こんにゃく

今日から明日にかけて、日本海側は大荒れのお天気らしい……とのことで、朝食の頃の窓の外はその予報に違わない盛大な雪の降りっぷり。息子は「こんな雪だし、筋肉痛なっちゃったし、宿で待ってるよー」とのことで、だんな1人がスキー板かついでゲレンデに出ていった。そうしたら、案外と天候は落ち着いたもので、午前中はそれから雪もさほど降らず、山のけっこう上の方まで雲が出ておらず普通に見渡せるくらい。
 
さんざん滑っているらしいだんなから逐一「今ビール飲んでるー」などと連絡が入り、お昼はゲレンデ近くの食事処「雪ぐら」で落ち合って一緒に食べようということになった。ごくごく普通のラーメンやカレー、定食などを出すお店なのだけれど、ゲレンデのロッジで食べるより安いしちゃんと美味しいしで気に入っている。玉こんにゃくもあるし。
 
さっそく1人1本玉こんにゃくもらって、私はモツ煮込みの定食を。山菜の小鉢と筍の土佐煮、漬物2種類とわかめと麩の味噌汁、御飯つき。思いのほかボリュームたっぷりだったので、主に御飯をだんなに手伝ってもらいつつ、豆腐とこんにゃく入りの味噌味煮込みを堪能した。
 
茶色く、いーい色に染みた玉こんにゃくもいつもの美味しさ。このお店の玉こん、「辛子要らない」と言わないかぎりは、玉1個1個に練り辛子をなすりつけたのを出してくれる豪快っぷりで、息子は辛子抜き、私とだんなは辛子つきで。
 
玉こんにゃく大好き。玉こんにゃくの存在は、スキー場は蔵王が良いわという理由の小さな1つ(大きな理由は温泉と雪質。小さな理由はお米が旨いとか酒も旨いとか山形牛たまらんとかそのあたり)になっている。
 
昼食後もまだ天候が落ち着いている様子だったので、「僕もいくー」と、午前中暇を持てあましているように見えた息子もだんなと一緒にゲレンデに出ていったけれど、ほどなく突風が吹きまくる悪天候に。静かな部屋でこの日記をつけているお母さんは、ちょっとハラハラしながら窓の外を眺めているところ。

スキー宿の夕御飯
 先付
     山菜そば
 前菜
     秘伝豆と数の子和え ・鴨ロースト 長ねぎ
     鰻テリーヌ ・ イカと百合根ずんだ和え
 お造り
     鯛 ・ マグロ角 ・ 牡丹海老
 焼物
     鰤塩焼き 南瓜小豆煮 レモン はじかみ
 煮物
     凍み大根 カスベ煮 筍 梅麩 絹さや
 鍋
     山形牛赤ワインしゃぶ鍋
 揚げ物
     小河豚あられ揚げ 本しめじ しし唐 ライム
 酢の物
      牡蠣の湯引みぞれ酢 滑子 胡瓜 小葱 花蓮根
 お椀
     山形名物 芋煮汁
 香の物
     青菜漬 さくらんぼ漬
 デザート
     コーヒーゼリー イチゴ
 日本酒(菊姫 山廃純米鶴乃里20BY)

心配していたほどには天気は崩れず、「もう疲れたー」とだんなと息子が2人してヘロヘロになって帰ってきたのは3時過ぎ。スキー→温泉→夕飯まで昼寝という、「それってなんて天国?」という幸せを噛みしめていただんなと、疲れはどこへやら部屋でPSPゲームに興じていた息子と、午後6時夕御飯。
 
昨日と同様、一通り焼き物から揚げ物から揃った和風の夕御飯で、今日は冷蔵庫で冷やしておいた日本酒1本食堂に持ち込んだ。数百円の持ち込み料を払えば持ち込みの日本酒を飲んでも良いとのことで、菊姫の山廃純米鶴乃里をくっぴくっぴ飲みつつ、料理あれこれをいただく。美味しい日本酒があると夕食も様変わりするもので、今日は昨夜以上にあれこれ美味しくいただけた。2切れながら、大きめのサシのたっぷり入った良い肉が添えられていた赤ワインを使った赤ワインしゃぶしゃぶはたいそう美味しかったし、お刺身、かすべの煮物、河豚の天麩羅などもお酒に似合って良い感じ。
 
食事の支度も片づけも要らないし、建物内に全国屈指の素晴らしい温泉はあるし、窓の外は素晴らしい雪景色(やや吹雪)。元旦から親戚への挨拶まわりに行かなくていいし、今年の年越しは格別に良い感じ。ただ、明日の朝御飯も普通に7時半からだから、夜更かしするのがつらいのが難点。
 
ではでは、今年も当日記をご愛顧いただきまして、ありがとうございました。
相変わらずブログ化する気もない、検索機能もついていないローテクきわまりない当サイトですが、来年も淡々と続けていこうと思います。2010年もどうぞ宜しくお願い致します。
 
さ!紅白歌合戦流しながら部屋飲みの準備するぞー!黒豆!唐墨!チーズ!うなぎパイ!(←え?)